JP2014096367A - 有機発光素子 - Google Patents

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啓 滉 李
Hong-Shik Shim
洪 植 沈
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Abstract

【課題】視野角の広い有機発光素子を提供する。
【解決手段】本発明の有機発光素子は、基板と、基板上の第1電極と、第1電極上の有機発光層と、有機発光層上の第2電極と、基板と第1電極との間または第2電極の上部に配された少なくとも2つの層を含む光路差補償層と、を備え、光路差補償層は、入射光と光路差補償層の入射面とがなす角が大きいほど透過率が小さくなる少なくとも一つの層を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、視野角の広い共振構造を備える有機発光素子に関する。
有機発光素子は、アノード電極、有機発光層、カソード電極を備え、有機発光層に電流を流すと、電子輸送層及び正孔輸送層を通じて電子及び正孔が有機発光層に注入され、電子と正孔とが再結合して発光する。
有機発光素子は、LEDとは異なって面発光が可能であり、ディスプレイや照明に使われる。有機発光素子を採用した有機発光表示装置は自己発光型であって別途の光源が不要であるため、CRTやLCDに比べてスリム化、軽量化でき、応答速度も速くて消費電力が少ない。また、有機発光表示装置は、その構造が単純なため、簡単な製造工程により容易に製作できる。ところが、有機発光素子は、発光した光の約20%のみが外部に出力されるので、光効率が低い。光効率を高め、かつ色純度を高めるためにマイクロキャビティ構造が用いられる。しかし、マイクロキャビティ構造を用いても視野角によってスペクトルが変わり、スクリーンの正面から外れるほど輝度が大きく減少する。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、視野角の広い共振構造を備える有機発光素子を提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による有機発光素子は、基板と、前記基板上の第1電極と、前記第1電極上の有機発光層と、前記有機発光層上の第2電極と、前記基板と第1電極との間または前記第2電極の上部に配された少なくとも2つの層を含む光路差補償層と、を備え、前記光路差補償層は、入射光と光路差補償層の入射面とがなす角が大きいほど透過率が小さくなる少なくとも一つの層を有することを特徴とする。
前記光路差補償層は、第1層、誘電体層、及び第2層を含む。
前記光路差補償層は、第1誘電体層、第1層、第2誘体電層、及び第2層を含む。
前記第1層及び第2層は、互いに異なる材質の金属で形成されるか、または同材質の金属で形成される。
前記第1層及び第2層は、それぞれ5nm〜30nm厚さを有する。
前記第1層及び第2層は、Ag、Au、Alを含むグループから選択される少なくとも一つの物質またはこれらの合金で形成される。
前記第1誘電体層及び第2誘電体層は、互いに異なる屈折率を有する。
前記光路差補償層は、0nmより大きく300nm以下の厚さを有する。
前記光路差補償層は、互いに異なる屈折率を有する金属で形成された第1層及び第2層を含む。
前記光路差補償層は、半透過層で形成される。
前記有機発光層は、電子輸送層、発光層、及び正孔輸送層を含む。
前記有機発光層は、電子注入層及び正孔注入層をさらに含む。
前記光路差補償層は、入射光の入射角度に対応して共振光路差を補償する。
前記第1電極及び第2電極のうちの一つが透明電極であり、残りの一つが反射電極である。
前記第1電極と光路差補償層とがマイクロキャビティを形成するか、または第2電極と光路差補償層とがマイクロキャビティを形成する。
本発明の有機発光素子によれば、視野角に関係なくほぼ同じ色を有し、輝度もランバーシアン(ランバート反射)分布を有する。これによって、本発明の有機発光素子は広い視野角を有することができる。
本発明の一実施形態による有機発光素子を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機発光層の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態による光路差補償層における光の入射角による動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態による光路差補償層の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態による光路差補償層の他の例を示す断面図である。 本発明の一実施形態による光路差補償層のさらに他の例を示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機発光素子での光路差補償動作を説明するための図である。 本発明の他の実施形態による有機発光素子を概略的に示す断面図である。 比較例の視野角に対応したスペクトルを示す図である。 図4に示した光路差補償層を備える有機発光素子の視野角に対応したスペクトルを示す図である。
以下、本発明の有機発光素子を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、図面において同じ参照符号は同じ構成要素を示し、各構成要素のサイズや厚さは、説明の便宜のために誇張している。一方、以下で説明する実施形態は単に例示的なものに過ぎず、これらの実施形態から多様な変形が可能である。以下、“上部”や“上”と記載したものは、接触して直上にあるものだけではなく非接触で上にあるものも含む。
図1は、本発明の一実施形態による有機発光素子10を概略的に示す断面図である。有機発光素子10は、基板20、基板上の第1電極40、第2電極60、第1電極40と第2電極60との間に有機発光層50を備える。第1電極40と基板20との間に光路差補償層30を備える。
基板20は、例えばガラス基板であり、光を透過させる。第1電極40は、アノード電極である。第1電極40は、光を透過させるために透明電極であり、例えばITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)などの透明な導電性物質で形成される。有機発光層50は、有機化合物で形成され、例えば高分子有機化合物を含む。有機発光層50は、単一層または多重層で形成される。図1では、有機発光層が単一層で形成された例を図示した。
有機発光層50が多重層で形成される場合、図2に示したように、有機発光層50は、正孔注入層51、発光層54、及び電子注入層56を含む。正孔注入層51と発光層54との間に、正孔輸送層52及び中間層53をさらに備える。発光層54と電子注入層56との間に電子輸送層55をさらに備える。
第2電極60は、カソード電極である。第2電極60は、反射率の高い伝導性物質で形成される。第2電極60は、例えばアルミニウム(Al)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、バリウム(Ba)などの反射性金属で形成される。
光路差補償層30は、半透過層である。光路差補償層30は、光の一部を透過し、一部を反射する性質を有する物質で形成される。光路差補償層30は、少なくとも2つの層を含む。そして、少なくとも2つの層のうちの少なくとも一つは、入射光と光路差補償層の入射面とがなす角度が大きいほど透過率が小さくなる特性を有する。このような特性を有する物質としては、例えば金属、光結晶、屈折率異方性物質などが使われる。
図3を参照すると、光路差補償層30は、入射光と光路差補償層の入射面とがなす角度が大きいほど透過率が小さくなる少なくとも一つの層を含む。そして、少なくとも2つの層の間に誘電体層を選択的に備える。光路差補償層30は、第1層30a、誘電体層30b、及び第2層30cを含む。第1層30a及び第2層30cは、例えば金属で形成される。第1層30a及び第2層30cは、例えばAg、Au、Alを含むグループから選択される少なくとも一つの物質またはこれらの合金で形成される。また、第1層30a及び第2層30cは、互いに異なる材質の金属で形成されるか、または同材質の金属で形成される。
図3を参照すると、光路差補償層30では、第1入射光L1と光路差補償層30の入射面IPとがなす第1角θ1が、第2入射光L2と光路差補償層30の入射面IPとがなす第2角θ2より大きい場合、第1入射光L1の透過率T1が第2入射光L2の透過率T2より小さい。したがって、光路差補償層30が共振光路差を補償し、光が入射する角度に関係なく均一なスペクトルを示して視野角を広げる。これについては後述する。
図4は、本発明の一実施形態による光路差補償層の一例を示す断面図である。光路差補償層30は、第1層31、第1誘電体層32、第2層33、及び第2誘電体層34を含む。第1層31及び第2層33は同じ物質または互いに異なる物質で形成される。第1層31及び第2層33は、それぞれ5nm〜30nm厚さを有する。光路差補償層30は、0nmより大きく、300nm以下の厚さを有する。
第1層31及び第2層33は金属で形成され、例えばAg、Au、Alを含むグループから選択される少なくとも一つの物質またはこれらの合金で形成される。第1誘電体層32及び第2誘電体層34は同じ物質または互いに異なる屈折率を有する物質で形成される。誘電体層としては、例えばZnS、TiO、SiOなどが使われる。また、第1層31及び第2層33は、互いに異なる材質の金属で形成されるか、または同材質の金属で形成される。
図5は、本発明の一実施形態による光路差補償層の他の例を示す断面図である。図5に示した光路差補償層30は、第1層31a及び第2層33aを含む。第1層31a及び第2層33aは、互いに異なる物質で形成され、例えば互いに異なる屈折率を有する金属で形成される。第1層31a及び第2層33aは、例えばAg、Au、Alを含むグループから選択される少なくとも一つの物質またはこれらの合金で形成される。
図6は、本発明の一実施形態による光路差補償層のさらに他の例を示す断面図である。図6に示した光路差補償層30は、第1層31b、第1誘電体層32b、第2層33b、第2誘電体層34b、第3層35b、及び第3誘電体層36bを含む。第1層31b、第2層33b、及び第3層35bは、同じ材質または互いに異なる材質で形成される。或いは、2つの層は同じ材質で形成され、残りの一層は他の材質で形成されてもよい。第1誘電体層32b、第2誘電体層34b、及び第3誘電体層36bは同じ材質または互いに異なる材質で形成される。或いは、2つの誘電体層は同じ材質で形成され、残りの一誘電体層は他の材質で形成されてもよい。
上述したように、光路差補償層は少なくとも2つの層を含む。そして、少なくとも2つの層の間に誘電体層を選択的に配置する。
以下、図1を参照しながら有機発光素子10からの光の発生原理を説明する。第1電極40と第2電極60との間に電圧が印加されると、電子及び正孔が有機発光層50に注入され、電子及び正孔は有機発光層内で再結合して光を発生させる。有機発光層50で発生した光は、第1電極40を通じて外部に出射する。有機発光素子は、光の出射方向によってトップエミッション(前面発光)構造とボトムエミッションン(背面発光)構造とに分類される。図1に示した有機発光素子は、ボトムエミッション構造を有する例を示す断面図である。しかし、これに限定されず、トップエミッション構造の有機発光素子にも適用できる。
有機発光層50で発生した光は、第1電極40及び第2電極60側へ出射し、第1電極40に向かう光は、透明材質で形成された第1電極40を通過して光路差補償層30に入射する。光路差補償層30に入射した光のうち、光路差補償層30で一部の光は外部に出射し、残りの光は反射して第2電極60側に向かう。第2電極60は、反射率の高い材質で形成されており、第2電極60に入射する光は反射して光路差補償層30に向かう。
このように、光は光路差補償層30と第2電極60との間で共振効果を奏し、光路差補償層30及び第2電極60はマイクロキャビティを形成し、特定波長で補強干渉が発生して光強度が増大する。
光強度は、下記式1のように光の波長と光の入射角度との関数で示される。
[式1]
Figure 2014096367
図7は、本発明の一実施形態による有機発光素子での光路差補償動作を説明するための図であり、上記式1に対応して光強度と、光の波長と、光の入射角度との関係を説明するために図1に示した有機発光素子を簡略化した模式図である。上記式1で、IOLEDは、有機発光素子から出射する光の強度を示し、波長と角度との関数である。Iemissionは、有機発光層で発生した光のスペクトルを示す。Tは、透過率を意味し、Rは、有機発光層から外部に反射される光の反射率を意味する。Dは、有機発光層とカソード電極との距離である。Lは、カソード電極と光路差補償層との距離、すなわち共振長さを示す。nは、発光層の屈折率を意味し、θは、大気中で有機発光素子に対する垂直方向からの視野角を示し(図3の入射面との角度θ1、θ2とは異なる)、θorgは、角度θに対応する有機発光層内での角度である。θ及びθorgは、スネルの法則によって定められる。Φ1は、カソード電極で光が反射する時の位相値であり、Φ2は、半透過層である光路差補償層で光が反射する時の位相値である。n、Φ1、Φ2は、波長の関数である。
上記式1を参照すると、視野角θが大きくなればθorgも大きくなり、cosine関数値は小さくなる。cosine関数値が小さくなれば、あたかもL値(共振長さ)が小さくなるような効果がある。したがって、共振構造を用いる有機発光素子では、視野角が大きくなるほどスペクトルが短波長側へ移動(shift)する。
本実施形態による有機発光素子の光路差補償層では、視野角による共振光路差を補償することで、視野角に関係なくカラースペクトルを一定に維持させる。光が光路差補償層で反射する時の位相値Φ2は角度θorgと連関しており、cos(4πnLcosθorg/λ−Φ1−Φ2)値がθorg値に関係なく同じ値を有するようにすることで、θorg値に関係なく一定の光強度が保たれる。言い換えれば、θorg値に対応して光路差補償層での反射光の位相値Ф2が変化する時でも、θorg値に関係なく一定の光強度が保たれる。
θorgが大きくなる時、cos(θorg/λ)は小さくなり、これに対応してΦ1値が小さくなっても、cos(4πnLcosθorg/λ−Φ1−Φ2)値は大きな変化なく維持される。逆にθorgが小さくなる時、cos(θorg/λ)は大きくなり、これに対応してΦ1値が大きくなっても、cos(4πnLcosθorg/λ−Φ1−Φ2)の値が大きな変化なしに維持される。
上記原理によって光路差補償層での反射光の位相値Φ2が制御される場合、視野角に関係なく光強度は一定に保たれる。このように光路差補償層で反射する光の位相値が、視野角による共振光路差を補償する。したがって、広い視野角が確保される。また、θorgが小さい時にΦ1値が大きくなり、θorgが大きい時にΦ1値が小さくなれば、視野角による光スペクトルの変動幅が低減する。光路差補償層が、入射光と光路差補償層の入射面とがなす角が大きいほど透過率が小さくなる特性を有する場合、共振光路差が補償される。上記式1でcos(4πnLcosθorg/λ−Φ1−Φ2)値がθorg値に関係なく一定の値を保つようにすることで共振光路差が補償される。θorg値が大きくなればcosine値が小さくなるが、光路差補償層を取り入れることで、cosine値が小さくなるだけL値が大きくなってcos(4πnLcosθorg/λ−Φ1−Φ2)値は一定に維持される。光路差補償層では視野角(垂直入射と比較して)が大きくなるほど透過率が大きくなる半透過層によって、θorg値が小さければ(垂直入射に近くなれば)共振長さL値が小さくなる。しかし、θorg値が大きくなれば、共振長さL値が大きくなる。これは、光が光路差補償層を透過して下部まで到逹した後で反射するからである。例えば、図3で、第1入射光L1は共振が第2層30cで起きるのに対し、第2入射光L2は共振が第1層30aで起きる。
図8は、本発明の他の実施形態による有機発光素子100を概略的に示す断面図である。有機発光素子100は、基板120、基板上の第1電極130、第2電極150、及び第1電極130と第2電極150との間に有機発光層140を備える。第2電極150上に光路差補償層160を備える。
基板120は、例えばガラス基板であり、光を透過させる。第1電極130は、カソード電極であり、第1電極は、反射率の高い材質で形成される。第2電極150は、アノード電極であり、光を透過させるように透明電極で形成される。第2電極150は、例えばITO、IZOなどのような透明な導電性物質で形成される。有機発光層140は、有機化合物で形成され、例えば高分子有機化合物を含む。有機発光層140は、単一層または多重層で形成される。有機発光層140については、図1及び図2を参照しながら説明した有機発光層50と実質的に同一であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図8に示した有機発光素子100は、有機発光層140で発生した光が上方へ出射するトップエミッションタイプである。有機発光素子100は、第1電極130と光路差補償層160との間で光が共振するマイクロキャビティ構造を有する。光路差補償層160は、図1〜図7を参照して説明した光路差補償層30と機能及び作用効果が実質的に同一である。上述したように、光路差補償層160によって視野角に関係なく共振光路差が一定に補償されることで広い視野角を確保できる。
図9Aは、比較例の視野角に対応したスペクトルを示す図である。比較例は、基板、第1電極、有機発光層、第2電極、及び半透過層を含む構造を有する。第1電極はITOで形成され、第2電極はAlで形成され、半透過層は、MgがドーピングされたAgで形成される。有機発光層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を含む。比較例は、視野角によってスペクトルが一定でないことを示す。
図9Bは、図4に示した光路差補償層を備える有機発光素子の視野角に対応したスペクトルを示す図であり、視野角によらずスペクトルがほぼ一定に現われることを示す。上述のように本実施形態による有機発光素子は、視野角に関係なくほぼ同じ色を有し、輝度もランバーシアン分布を有する。したがって、本発明による有機発光素子は広い視野角を有する。本発明による有機発光素子は、有機発光素子ディスプレイだけではなく有機発光素子を用いる照明にも有効に使われる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
本発明は、有機発光素子関連の技術分野に好適に用いられる。
10、100 有機発光素子
20、120 基板
30、160 光路差補償層
30a 第1層
30b 誘電体層
30c 第2層
31、31a、31b 第1層
32、32b 第1誘電体層
33、33a、33b 第2層
34、34b 第2誘電体層
35b 第3層
36b 第3誘電体層
40、130 第1電極
50、140 有機発光層
51 正孔注入層
52 正孔輸送層
53 中間層
54 発光層
55 電子輸送層
56 電子注入層
60、150 第2電極

Claims (15)

  1. 基板と、
    前記基板上の第1電極と、
    前記第1電極上の有機発光層と、
    前記有機発光層上の第2電極と、
    前記基板と第1電極との間または前記第2電極の上部に配された少なくとも2つの層を含む光路差補償層と、を備え、
    前記光路差補償層は、入射光と光路差補償層の入射面とがなす角が大きいほど透過率が小さくなる少なくとも一つの層を有することを特徴とする有機発光素子。
  2. 前記光路差補償層は、第1層、誘電体層、及び第2層を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  3. 前記光路差補償層は、第1誘電体層、第1層、第2誘電体層、及び第2層を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  4. 前記第1層及び第2層は、互いに異なる材質の金属で形成されるか、または同材質の金属で形成されることを特徴とする請求項2または3に記載の有機発光素子。
  5. 前記第1層及び第2層は、それぞれ5nm〜30nm厚さを有することを特徴とする請求項4に記載の有機発光素子。
  6. 前記第1層及び第2層は、Ag、Au、Alを含むグループから選択される少なくとも一つの物質またはこれらの合金で形成されることを特徴とする請求項2または3に記載の有機発光素子。
  7. 前記第1誘電体層及び第2誘電体層は、互いに異なる屈折率を有することを特徴とする請求項3に記載の有機発光素子。
  8. 前記光路差補償層は、0nmより大きく、300nm以下の厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  9. 前記光路差補償層は、互いに異なる屈折率を有する金属で形成された第1層及び第2層を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  10. 前記光路差補償層は、半透過層で形成されることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  11. 前記有機発光層は、電子輸送層、発光層、及び正孔輸送層を含むことを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  12. 前記有機発光層は、電子注入層及び正孔注入層をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の有機発光素子。
  13. 前記光路差補償層は、入射光の入射角度に対応して共振光路差を補償することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  14. 前記第1電極及び第2電極のうちの一つが透明電極であり、残りの一つが反射電極であることを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
  15. 前記第1電極と光路差補償層とがマイクロキャビティを形成するか、または第2電極と光路差補償層とがマイクロキャビティを形成することを特徴とする請求項1に記載の有機発光素子。
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