JP2014094608A - 踏切用表示灯 - Google Patents

Abstract

【課題】
両面発光の踏切用表示灯のコストダウンを図る。
【解決手段】
発光ダイオード７の点灯もしくは点滅によって表示灯を発光する踏切用表示灯であって、１枚の発光ダイオード基板４の表面と裏面とに発光領域８を定め、該発光領域８に多数の発光ダイオード７を取り付けている。
【選択図】図１

Description

本発明は、発光ダイオードの点灯もしくは点滅によって表示灯を発光する踏切用表示灯に関するものである。

従来は、踏切の対岸に表示灯を発光する場合、踏切用表示灯を表向きと裏向きに２台設置したり、全方向に発光を行う踏切用表示灯（踏切警報灯）（特許文献１）を設置したりしていた。

特許第４３１３７００号公報

しかしながら、従来のものはいずれも総合的にコスト高であった。

（発明の目的）
本発明の目的は、コストダウンを図ることができる両面発光の踏切用表示灯を提供することである。

上記目的を達成するために、本発明の踏切用表示灯は、発光ダイオードの点灯もしくは点滅によって表示灯を発光する踏切用表示灯であって、１枚の発光ダイオード基板の表面と裏面とに発光領域を定め、該発光領域に多数の発光ダイオードを取り付け、１枚の発光ダイオード基板で表面側と裏面側の両方に表示灯を発光することを特徴とするものである。

本発明によれば、両面発光の踏切用表示灯のコストダウンを図ることができる。

本発明の実施例１である踏切警報灯を示す図である。 実施例１の配線図である。 実施例１の組立手順その１を示す図である。 実施例１の組立手順その２を示す図である。 本発明の実施例２である列車進行方向指示器を示す図である。

本発明を実施するための形態は、後述する実施例１及び２に記載の通りである。

図１は本発明の踏切用表示灯に係る実施例１の踏切警報灯を示す正面図及び側面図である。なお、本発明の踏切用表示灯は、踏切警報灯と列車進行方向表示器を含むものである。

図１において、灯体１は、金属製などのひさし２、ひさし２に固定された透明樹脂製のカバー３、カバー３内に垂直に配置された１枚の発光ダイオード基板４、ひさし２にねじ５により固定された回転接手６から主として構成されている。

発光ダイオード基板４の表面及び裏面には、多数の赤色の発光ダイオード７が円形に定められた発光領域８の中に取り付けられている。表面と裏面の発光ダイオード７の取り付け位置は図１では同じであるが、異なる取付位置であってもよい。発光領域８の形状は必ずしも円形でなくてもよく、楕円形でも多角形でもよい。発光ダイオード基板４はひさし２に着脱可能に固定されるが、詳細は後述する。発光ダイオード基板４の形状は、カバー３の内側空間の平面形状に一致する形状をしている。これにより、１枚の発光ダイオード基板４によって、前記カバー３の内側空間を表側空間と裏側空間とに区分している。発光ダイオード基板４が背面の光を遮断し、発光ダイオード基板４に背面の光を遮断する機能を持たせている。

回転接手６及びひさし２の内部には、外部の電線が接続される外線端子９が設けられている。

表面の多数の発光ダイオード７は直並列に接続され、表面側発光ダイオード群１０（図２）を構成し、図２に示されるように直流２４Ｖの電源に接続される。同じく、裏面の多数の発光ダイオード７も直並列に接続され、裏面側発光ダイオード群１１（図２）を構成し、表面側発光ダイオード群１０と並列に直流２４Ｖの電源に接続される。

本実施例１の踏切警報灯の組立手順を図３及び図４を参照しながら説明する。

まず、発光ダイオード基板４の表面及び裏面に発光ダイオード７を実装する。ひさし２に設けられた基板取付部１２に発光ダイオード基板４をビス１３により固定する。この状態が図３に示される状態である。

図４に示されるように、カバー３の表側空間と裏側空間の境界位置には基板取付ガイド１４が一体に形成されている。基板取付ガイド１４は、並行する２枚の板状のものが垂直下方に延びる形状に形成されている。この基板取付ガイド１４に発光ダイオード基板４の縁を挿入し、図４の矢印の方向に下降させて、ひさし２にカバー３の上縁部３ａをビス１５により固定する。これにより、発光ダイオード基板４は、ひさし２とカバー３にしっかりと保持される。以上のように組立は簡単になる。

図５は、本発明の踏切用表示灯に係る実施例２の列車進行方向指示器を示す。発光ダイオード基板４の表面及び裏面に実装される発光ダイオード７は、異なる矢印方向の発光領域１６ａ，１６ｂに取り付けられている。他の構成は実施例１に示される踏切警報灯と同じである。

本実施例１及び２では、１枚の発光ダイオード基板で表面側と裏面側の両方に表示灯を発光することができるので、コストダウンと踏切設備の簡略化を図ることができる。
また、従来の踏切用表示灯では、発光基板の外側に背板を設け、背面の光を遮断しているが、本実施例１及び２では、発光ダイオード基板に背面の光を遮断する背板としての機能を持たせているので、よりコストダウンを図ることができる。

１ 灯体
２ ひさし
３ カバー
４ 発光ダイオード基板
７ 発光ダイオード
８ 発光領域
１４ 基板取付ガイド

Claims (3)

1. 発光ダイオードの点灯もしくは点滅によって表示灯を発光する踏切用表示灯であって、
   １枚の発光ダイオード基板の表面と裏面とに発光領域を定め、該発光領域に多数の発光ダイオードを取り付け、１枚の発光ダイオード基板で表面側と裏面側の両方に表示灯を発光することを特徴とする踏切用表示灯。
2. 前記発光ダイオード基板を、カバーの内側空間の平面形状に一致する形状とし、該発光ダイオード基板によって、前記カバーの内側空間を表側空間と裏側空間とに区分し、該発光ダイオード基板に背面の光を遮断する機能を持たせたことを特徴とする請求項１に記載の踏切用表示灯。
3. 前記カバーの表側空間と裏側空間の境界位置に基板取付ガイドが形成され、該基板取付ガイドに前記発光ダイオ−ド基板の縁が挿入されることを特徴とする請求項２に記載の踏切用表示灯。

Images