JP2014093321A - 電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】漏洩電磁界を抑制することができ、また、これに伴い、電力伝送の効率低下も抑止する電力伝送システムを提供する。
【解決手段】本発明の電力伝送システム100は、地上に設置されて巻回された送電コイルを含む送電アンテナと、前記送電アンテナと対向配置され、巻回された受電コイルを含み、前記送電アンテナから電磁場を介して電気エネルギーを受電する受電アンテナと、を有し、水平面に対して前記送電コイルが形成する、中心681を共通とする内周円682と外周円683を有する鉛直方向コイル投影面680には、前記中心681から放射状に延びる仮想線には、全体が重なることがない、複数の棒状の高透磁率部材677が、それぞれ離間するようにして配されることを特徴とする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、磁気共鳴方式によってワイヤレスで電力の送受を行う電力伝送システムに関する。
近年、電源コードなどを用いることなく、ワイヤレスで電力(電気エネルギー)を伝送する技術の開発が盛んとなっている。ワイヤレスで電力を伝送する方式の中でも、特に注目されている技術として、磁気共鳴方式と呼ばれるものがある。この磁気共鳴方式は2007年にマサチューセッツ工科大学の研究グループが提案したものであり、これに関連する技術は、例えば、特許文献1(特表2009−501510号公報)に開示されている。
磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムは、送電側アンテナの共振周波数と、受電側アンテナの共振周波数とを同一とし高いQ値(100以上)のアンテナを用いることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うものであり、電力伝送距離を数十cm〜数mとすることが可能であることが大きな特徴の一つである。
上記のような磁気共鳴方式のワイヤレス電力伝送システムは、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両搭載電池への充電に応用することが検討されている。このようなワイヤレスなシステムを、上記のような車両に用いることで、車両への給電のために、電源コネクタや電源線などを取り扱う必要がなくなるからである。
例えば、特許文献2(特開2010−68657号公報)には、一方のアンテナを電気自動車のような移動体の底面部に搭載し、地上に設けた他方のアンテナから、ワイヤレスで電力伝送を行い、伝送された電力を電気自動車の電池に充電することが開示されている。
特表2009−501510号公報 特開2010−68657号公報
上記のように、磁気共鳴方式の電力伝送システムを電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両に対する電力供給に用いる場合においては、送電用のアンテナは地中部に埋設されように設置され、また、受電用のアンテナは車両の底面部にレイアウトされることが想定されている。
このような利用形態で電力伝送システムを用いると、車両の駐車のさせ方によっては、送電用アンテナと受電用アンテナとの間にはある程度のずれが生じることがある。最高の伝送効率を与える送電用アンテナと受電用アンテナの位置から多少のずれが生じると、電力伝送を行っている最中、車両周辺には漏洩した電磁界が生じてしまう、という問題があった。また、このように電磁界が漏洩しているということは、電気エネルギーをロスしていることに他ならず、電力伝送の効率も低下してしまう、という問題もあった。
上記問題を解決するために、本発明に係る電力伝送システムは、地上に設置されて巻回された送電コイルを含む送電アンテナと、前記送電アンテナと対向配置され、巻回された
受電コイルを含み、前記送電アンテナから電磁場を介して電気エネルギーを受電する受電アンテナと、を有し、水平面に対して前記送電コイルが形成する、中心を共通とする内周円と外周円を有する鉛直方向投影面には、前記中心から放射状に延びる仮想線には、全体が重なることがない、複数の棒状の高透磁率部材が、それぞれ離間するようにして配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、水平面に対して前記受電コイルが形成する、中心を共通とする内周円と外周円を有する鉛直方向投影面には、前記中心から放射状に延びる仮想線には、全体が重なることがない、複数の棒状の高透磁率部材が、それぞれ離間するようにして配されることを特徴とする。
また、本発明に係る電力伝送システムは、高透磁率部材がフェライト材であることを特徴とする。
本発明に係る電力伝送システムにおいては、適切に高透磁率部材が配されているために、最高の伝送効率を与える送電アンテナと受電アンテナの位置から多少のずれが生じた場合でも、漏洩電磁界を抑制することができ、また、これに伴い、電力伝送の効率低下も抑止することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図である。 電力伝送システムのインバーター部を示す図である。 送電アンテナ105(受電アンテナ201)の分解斜視図である。 受電アンテナ201・受電アンテナ201による電力伝送の様子を示す断面の模式図である。 本発明の実施形態に係る電力伝送システム100の等価回路を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るアンテナに用いるスパイダーコイルを説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る受電アンテナの受電コイルの構成例である。 本発明の他の実施形態に係る受電アンテナにおける高透磁率部材の配置例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る受電アンテナにおける高透磁率部材の配置例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る受電アンテナにおける高透磁率部材の配置例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る受電アンテナにおける高透磁率部材の配置例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る受電アンテナ201における高透磁率部材677の配置例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る電力伝送システムのブロック図である。なお、本発明に係るアンテナは、電力伝送システムを構成する受電側のアンテナと送電側のアンテナのいずれにも適用可能であるが、以下の実施形態においては受電側のアンテナに本発明のアンテナを適用した例につき説明する。
本発明のアンテナが用いられる電力伝送システムとしては、例えば、電気自動車(EV
)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両への充電のためのシステムが想定されている。電力伝送システムは、上記のような車両に対して電力を非接触で伝送するため、当該車両を停車させることが可能な停車スペースに設けられる。車両のユーザーはこの電力伝送システムが設けられている停車スペースに車両を停車させて、車両に搭載されている受電アンテナ201と、前記送電アンテナ105とを対向させることによって電力伝送システムからの電力を受電する。
電力伝送システムでは、電力伝送システム100側の送電アンテナ105から、受電側システム200側の受電アンテナ201へ効率的に電力を伝送する際、送電アンテナ105の共振周波数と、受電アンテナ201の共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うようにする。
電力伝送システム100におけるAC/DC変換部101は、入力される商用電源を一定の直流に変換するコンバータである。このAC/DC変換部101からの出力は電圧制御部102において、所定の電圧に昇圧されたりする。この電圧制御部102で生成される電圧の設定は主制御部110から制御可能となっている。
インバーター部103は、電圧制御部102から供給される電圧から所定の交流電圧を生成して、整合器104に入力する。図2は電力伝送システムのインバーター部を示す図である。インバーター部103は、例えば図2に示すように、フルブリッジ方式で接続されたQA乃至QDからなる4つの電界効果トランジスタ(FET)によって構成されている。
本実施形態においては、直列接続されたスイッチング素子QAとスイッチング素子QBの間の接続部T1と、直列接続されたスイッチング素子QCとスイッチング素子QDとの間の接続部T2との間に整合器104が接続される構成となっており、スイッチング素子QA
とスイッチング素子QDがオンのとき、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオ
フとされ、スイッチング素子QBとスイッチング素子QCがオンのとき、スイッチング素子QAとスイッチング素子QDがオフとされることで、接続部T1と接続部T2との間に矩形波の交流電圧を発生させる。なお、本実施形態においては、各スイッチング素子のスイッチングによって生成される矩形波の周波数の範囲は20kHz〜数1000kHz程度である。
上記のようなインバーター部103を構成するスイッチング素子QA乃至QDに対する駆動信号は主制御部110から入力されるようになっている。また、インバーター部103を駆動させるための周波数は主制御部110から制御することができるようになっている。
整合器104は、所定の回路定数を有する受動素子から構成され、インバーター部103からの出力が入力される。そして、整合器104からの出力は送電アンテナ105に供給される。整合器104を構成する受動素子の回路定数は、主制御部110からの指令に基づいて調整することができるようになっている。主制御部110は、送電アンテナ105と受電アンテナ201とが共振するように整合器104に対する指令を行う。なお、整合器104は必須の構成ではない。
送電アンテナ105は、誘導性リアクタンス成分を有するコイルから構成されており、対向するようにして配置される車両搭載の受電アンテナ201と共鳴することで、送電アンテナ105から出力される電気エネルギーを受電アンテナ201に送ることができるようになっている。
電力伝送システム100の主制御部110はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。この主制御部110は、図示されている主制御部110と接続される各構成と協働するように動作する。
また、通信部120は車両側の通信部220と無線通信を行い、車両との間でデータの送受を可能にする構成である。通信部120によって受信したデータは主制御部110に転送され、また、主制御部110は所定情報を通信部120を介して車両側に送信することができるようになっている。
次に、車両側に設けられている構成について説明する。車両の受電側のシステムにおいて、受電アンテナ201は、送電アンテナ105と共鳴することによって、送電アンテナ105から出力される電気エネルギーを受電するものである。このような受電アンテナ201は、車両の底面部に取り付けられるようになっている。
受電アンテナ201で受電された交流電力は、整流部202において整流され、整流された電力は充電制御部203を通して電池204に蓄電されるようになっている。充電制御部203は主制御部210からの指令に基づいて電池204の蓄電を制御する。より具体的には、整流部202からの出力は充電制御部203において、所定の電圧値に昇圧又は降圧されて、電池204に蓄電されるようになっている。また、充電制御部203は電池204の残量管理なども行い得るように構成される。
主制御部210はCPUとCPU上で動作するプログラムを保持するROMとCPUのワークエリアであるRAMなどからなる汎用の情報処理部である。この主制御部210は、図示されている主制御部210と接続される各構成と協働するように動作する。
インターフェイス部230は、車両の運転席部に設けられ、ユーザー(運転者)に対し所定の情報などを提供したり、或いは、ユーザーからの操作・入力を受け付けたりするものであり、表示装置、ボタン類、タッチパネル、スピーカーなどで構成されるものである。ユーザーによる所定の操作が実行されると、インターフェイス部230から操作データとして主制御部210に送られ処理される。また、ユーザーに所定の情報を提供する際には、主制御部210からインターフェイス部230に対して、所定情報を表示するための表示指示データが送信される。
また、車両側の通信部220は送電側の通信部120と無線通信を行い、送電側のシステムとの間でデータの送受を可能にする構成である。通信部220によって受信したデータは主制御部210に転送され、また、主制御部210は所定情報を通信部220を介して送電システム側に送信することができるようになっている。
電力伝送システムで、電力を受電しようとするユーザーは、上記のような送電側のシステムが設けられている停車スペースに車両を停車させ、インターフェイス部230から充電を実行する旨の入力を行う。これを受けた主制御部210は、充電制御部203からの電池204の残量を取得し、電池204の充電に必要な電力量を算出する。算出された電力量と送電を依頼する旨の情報は、車両側の通信部220から送電側のシステムの通信部120に送信される。これを受信した送電側システムの主制御部110は電圧制御部102、インバーター部103、整合器104を制御することで、車両側に電力を伝送するようになっている。
次に、以上のように構成される電力伝送システム100で用いるアンテナの具体的な構成について説明する。以下、受電アンテナ201に本発明の構成を採用した例について説
明するが、本発明のアンテナは送電アンテナ105に対しても適用し得るものである。
図3は本発明の実施形態に係る送電アンテナ105(受電アンテナ201)の分解斜視図であり、図4は本発明の実施形態に係る送電アンテナ105・受電アンテナ201による電力伝送の様子を示す断面の模式図であり、図4における矢印は磁力線を模式的に示している。
なお、以下の実施形態では、送電アンテナ105・受電アンテナ201におけるコイル体270が矩形平板状のものであることを例に説明するが、本発明のアンテナはこのような形状のコイルに限定されるものではない。例えば、コイル体270として円形平板状のものなども利用し得る。このようなコイル体270は、送電アンテナ105・受電アンテナ201における磁気共鳴アンテナ部として機能する。この「磁気共鳴アンテナ部」は、コイル体270のインダクタンス成分のみならず、その浮游容量に基づくキャパシタンス成分、或いは意図的に追加したコンデンサに基づくキャパシタンス成分をも含むものである。
なお、本発明に係る電力伝送システム100においては、送電アンテナ105の回路定数(インダクタンス成分、キャパシタンス成分)と、受電アンテナ201の回路定数とは、あえて異なるように構成することで、伝送効率を向上させるようにしている。送電アンテナ105の回路定数及び受電アンテナ201の回路定数を異なるように構成する場合、例えば、コイル体270などの概略の形状は同一で、寸法が異なるものを用いることでこれを実現することができる。
ケース体260は、受電アンテナ201の誘導性リアクタンス成分を有するコイル体270を収容するために用いられるものである。このケース体260は、例えばポリカーボネートなどの樹脂により構成される開口を有する箱体の形状をなしている。ケース体260の矩形状の底板部261の各辺からは側板部262が、前記底板部261に対して垂直方向に延在するようにして設けられている。そして、ケース体260の上方においては、側板部262に囲まれるような上方開口部263が構成されている。ケース体260にパッケージされた受電アンテナ201はこの上方開口部263側で車両本体部に取り付けられる。ケース体260を車両本体部に取り付けるためには、従来周知の任意の方法を用いることができる。なお、上方開口部263の周囲には、車両本体部への取り付け性を向上するために、フランジ部材などを設けるようにしても良い。
コイル体270は、ガラスエポキシ製の矩形平板状の基材271と、この基材271上に形成される渦巻き状の導電部272とから構成されている。渦巻き状をなす導電部272の内周側の第1端部273、及び外周側の第2端部274には不図示の導電線路が電気接続される。これにより、受電アンテナ201によって受電した電力を整流部202へと導けるようになっている。このようなコイル体270はケース体260の矩形状の底板部216上に載置され、適当な固着手段によって底板部216上に固着される。
コイル体270上には、コイル体270と第1距離d1離間されてフェライト基材28
0が配されている。フェライト基材280としては、比抵抗が大きく、透磁率が大きく、磁気ヒステリシスが小さいものが望ましい。フェライト基材280は、ケース体260に対して適当な手段により固着されることで、コイル体270の上方に第1距離d1の空間
を空けて配されるようになっている。このようなレイアウトにより、送電アンテナ105側で発生する磁力線は、フェライト基材280を透過する率が高くなり、送電アンテナ105から受電アンテナ201への電力伝送において、車両本体部を構成する金属物による磁力線への影響が軽微となる。
また、ケース体260の上方開口部263においては、前記上方開口部263を覆うような矩形平板状のアルミニウム基材290が、フェライト基材280の上方に第2距離d2をおいて配されるようになっている。このようなアルミニウム基材290に用いる金属
材料としてはアルミニウム以外の金属を用いることも可能である。
本実施形態においては、アルミニウム基材290が前記上方開口部263を覆うように配されることで、コイル体270に対する車両本体金属部の影響を抑制することが可能となり、受信アンテナ201のアンテナとしての特性を確定することが可能となる。本実施形態によれば、アンテナの特性が確定しているために、受信アンテナ201を取り付ける車種に関わりなく、同様の電力伝送特性を期待することが可能となり、アンテナとしての汎用性が広がることとなる。
また、本実施形態においては、受電アンテナ201は上方開口部263にある車体取り付け部265を利用して車両本体部に取り付けられる。このような車体取り付け部265の構造は従来周知のものを適宜用いることができる。なお、上方開口部263の周囲には、車両本体部への取り付け性を向上するために、フランジ部材などを設けるようにしても良い。
以上のように本発明のアンテナは、主面を有する絶縁性の基材271上に所定の導電部272が形成されてなるコイル体270と、コイル体270上にコイル体270と第1距離d1離間されて配されるフェライト基材280と、フェライト基材280上にフェライ
ト基材280と第2距離d2離間されて配されるアルミニウム基材290と、アルミニウ
ム基材290上に配される車体取り付け部265と、を有している。
次ぎに、以上のように構成される送電アンテナ105・受電アンテナ201それぞれの回路定数(インダクタンス成分、キャパシタンス成分)について説明する。図5は本発明の実施形態に係る電力伝送システム100の等価回路を示す図である。
図5に示す等価回路において、送電アンテナ105のインダクタンス成分がL1、キャ
パシタンス成分がC1、抵抗成分がRt1であり、受電アンテナ201のインダクタンス成
分がL2、キャパシタンス成分がC2、抵抗成分がRt2であり、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の相互インダクタンスがMであることを示している。また、Rは電池204の内部抵抗を示している。また、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間の結合係数はkによって示される。
また、本実施形態においては、送電アンテナ105は、インダクタンス成分L1、キャ
パシタンス成分C1である直列共振器を、また、受電アンテナ201は、インダクタンス
成分L2、キャパシタンス成分C2である直列共振器を構成するものと考える。
まず、磁気共鳴方式の電力伝送では、電力伝送システム100側の送電アンテナ105から、受電側システム200側の受電アンテナ201へ効率的に電力を伝送する際、送電アンテナ105の共振周波数と、受電アンテナ201の共振周波数とを同一とすることで、送電側アンテナから受電側アンテナに対し、効率的にエネルギー伝達を行うようにしている。このための条件は、下式(1)によって表すことができる。
Figure 2014093321
これを、インダクタンス成分がL1、キャパシタンス成分がC1、インダクタンス成分がL2、キャパシタンス成分がC2のみの関係で示すと、下式(2)に要約することができる。
Figure 2014093321
また、送電アンテナ105のインピーダンスは下式(3)により、また、受電アンテナ201のインピーダンスは下式(4)により、表すことができる。なお、本明細書においては、下式(3)及び下式(4)によって定義される値をそれぞれのアンテナのインピーダンスとして定義する。
Figure 2014093321
Figure 2014093321
磁気共鳴方式の電力伝送システム100の受電側システムにおいて、電池204が定電圧充電モードに移行すると、電池204の電圧が一定なので、充電電力によって入力インピーダンスが変化する。電池204への充電電力が大きければ入力インピーダンスは低く、充電電力が小さければ入力インピーダンスは高くなる。受電側における受電アンテナ201は、効率の面から、電池204の充電電力に応じた入力インピーダンスに近いインピーダンスに設定することが望ましい。
一方、送電側における電源から見た送電アンテナ105への入力インピーダンスは、効率の面から高ければ高いほどよい。これは電源の内部抵抗分により電流の2乗比例でロスが発生するためである。
以上のことから、(3)式で示される送電アンテナ105のインピーダンスと、(4)式で示される受電アンテナ201のインピーダンスとの間には、下式(5)の関係が満たされることが望ましい。
Figure 2014093321
これを、インダクタンス成分がL1、キャパシタンス成分がC1、インダクタンス成分がL2、キャパシタンス成分がC2のみの関係で示すと、下式(6)に要約することができる。
Figure 2014093321
以上のように、本発明に係る電力伝送システム100においては、送電アンテナ105の回路定数と、受電アンテナ201の回路定数とが上記の式(2)及び式(6)を満たすようにされているために、受電側システムで電池204の充電を行う場合に、効率的な電力伝送を行うことが可能となる。
送電アンテナ105の回路定数と、受電アンテナ201の回路定数におけるインダクタンス成分の観点から、上記の式(2)及び式(6)のような各関係を成立させるためには、基材271上に形成される渦巻き状の導電部272の寸法、レイアウト、及び、磁性体など補助部材の調整を行うことを挙げることができる。
より具体的には、図3に示す導電部272のパターンで説明すると、送電アンテナ105の導電部272の長辺、短辺のいずれか、あるいは両方を受電アンテナ201のそれらよりも大きくして導電部272の全長を長くする、或いは、送電アンテナ105の導電部272の巻き数を受電アンテナ201のそれよりも多くする、送電アンテナ105の適所にフェライト等の磁性体を追加する、等が考えられる。
さらに電池204の内部インピーダンスとの関係についても言及する。受電側システムにおいて、電池204に対して効率的に充電が行える条件として、受電アンテナ201のインピーダンスと、電池204のインピーダンスとが整合していることを挙げることができる。
すなわち、本実施形態では、式(2)及び式(6)の条件に加えて、さらに、式(4)の受電アンテナ201のインピーダンスと電池204のインピーダンスRとの間に、
Figure 2014093321
の関係を持たせることで、受電側システムで電池204の充電を行う場合、システム全体として、効率的な電力伝送を行うことを可能としている。
本発明に係る電力伝送システム100で用い得るアンテナは、これまでに説明したようなものに限定されるものではない。
例えば、本発明に係る電力伝送システム100においては、スパイダーコイルを用いたアンテナも好適に利用することができる。以下、このようなアンテナの具体的な構成について説明する。これらのアンテナは、送電アンテナ105及び受電アンテナ201の双方に適用し得るものである。なお、磁気共鳴方式で電力伝送を行うアンテナは、コイルのインダクタンス成分のみならず、その浮游容量に基づくキャパシタンス成分、或いは意図的に追加したコンデンサに基づくキャパシタンス成分をも含むものである。
図6は本発明の他の実施形態に係るアンテナに用いるスパイダーコイルを説明する図であり、図6(A)はスパイダーコイルを造形するために利用される基材600を示す図であり、図6(B)は基材600に導体線400を巻回する際のパターンの1例を示す図であり、図6(C)はスパイダーコイルを示す図である。
図6(A)に示す図では、基材600としては略円形であるものを例にとり説明するが、これに限定されるものではない。
基材600は、第1面601と、これと表裏の関係にある第2面602とを有する基板状の部材であり、例えばポリカーボネートやポリプロピレンなどの誘電正接が小さい材料を用いて構成することが好ましい。
この基材600は、略円形の平板部をなす基部610と、この基部610から放射状に延出する複数のコイル造形用突片620とから構成されている。
コイル造形用突片620は、第1面601又は第2面602のいずれか一方側に導体線400が通され、導体線400を係止するために利用される。これにより、導体線400でスパイダーコイルの形状が維持される。
次に、以上のような基材600で造形する際の導体線400の巻回パターンの1例について図6(B)を参照して説明する。導体線400としては、複数の導体素線を集合させた撚り線を用いることが好ましい。
図6(B)において、矢印はコイルを巻回する際の順序を示している。例えば、図中(a)に示すコイル造形用突片620に導体線400を係止することにより、導体線400を巻回し始めたとすると、まず、(a)に示す2つのコイル造形用突片620にかけては、コイル造形用突片620の第1面601側において、導体線400を係止させる。
続いて、(b)に示す2つのコイル造形用突片620にかけては、コイル造形用突片620の第2面602側において、導体線400を係止させる。
逆に、(c)に示す2つのコイル造形用突片620にかけては、コイル造形用突片620の第1面601側において、導体線400を係止させる。
以上のように、2つのコイル造形用突片620毎に、導体線400を係止させる面を、第1面601側、第2面602側と交互に変える巻回パターンにより、(c)→(d)→(e)→・・・と順次巻回する。このような巻回パターンとすることにより、インダクタンス成分Lが大きいアンテナを形成することが可能となる。
逆に、インダクタンス成分Lが大きいアンテナを形成する場合には、1つ1つのコイル造形用突片620毎に、導体線400を係止させる面を、第1面601側、第2面602側と交互に変える巻回パターンが好ましい。
図6(C)は本発明の他の実施形態に係るアンテナに用いるスパイダーコイルを示す図であるが、このようなアンテナを送電アンテナ105、受電アンテナ201として用いることで、本発明を実現することもできる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。電力伝送システムを電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)などの車両に対する電力供給に用いる場合においては、送電アンテナ105は地中部に埋設されように設置され、また、受電アンテナ201は車両の底面部にレイアウトされることが想定される。
このような利用形態で電力伝送システムを用いると、車両の駐車のさせ方によっては、送電アンテナ105と受電アンテナ201との間にはある程度のずれが生じることがある。最高の伝送効率を与える送電アンテナ105受電アンテナ201の位置から多少のずれが生じると、電力伝送を行っている最中、車両周辺には漏洩した電磁界が生じてしまう、という問題があった。また、このように電磁界が漏洩しているということは、電気エネルギーをロスしていることに他ならず、電力伝送の効率も低下してしまう、という問題もあった。
そこで、本実施形態においては、適切に高透磁率部材をシールド部材として配するようにして、最高の伝送効率を与える送電アンテナ105と受電アンテナ201の位置から多少のずれが生じた場合でも、漏洩電磁界を抑制することができ、また、これに伴い、電力伝送の効率低下も抑止することができるようにしている。
図7は本発明の他の実施形態に係る受電アンテナの受電コイル670の構成例である。なお、以下の実施形態では、受電アンテナ201の受電コイル670に本発明を適用した例について説明するが、これに限らず本発明は、送電アンテナ105の送電コイル650にも適用することができる。
まず、汎用で入手しやすい棒状の高透磁率部材677を用いて、シールドを施して漏洩電磁界を抑制する例について説明する。なお、高透磁率部材677としては、例えばフェライト材を用いることができる。
図7は受電アンテナ201の分解斜視図であるが、棒状の高透磁率部材677は基材676上に放射状に配して、この基材676と、受電コイル670の基材660とを重ね合わせることで、受電アンテナ201を構成することを示している。
図8は、図7に示した受電アンテナ201における高透磁率部材677の配置例を示す図であるが、斜線部のコイル投影面680は、水平面に対して受電コイル670が形成する、鉛直方向投影面である。コイル投影面680は、中心681を共通とする内周円682と外周円683を有している。
図8に示す実施形態においては、8本の棒状の高透磁率部材677が用いられているが、これより多い16本の棒状の高透磁率部材677を用いた図9のケースの方がよりシー
ルド効果を高めることができる。これは、コイル投影面680の面積をなるべく大きく高透磁率部材677がカバーしているからである。ただし、棒状の高透磁率部材677が当接すると、渦電流損の発生要因となるために、これを避ける必要がある。
しかしながら、図7や図8に示すように、中心681から放射状に広がる仮想線上にちょうど全体が重なるように高透磁率部材677を配置しても、コイル投影面680をカバーできる面積は限定的となる。これは、隣り合う高透磁率部材677のスペースも、中心681から放射状に広がってしまうからである。
そこで、本実施形態においては、図10に示すように、コイル投影面680には、中心681から放射状に延びる仮想線に、全体が重なることがない、複数の棒状の高透磁率部材677が、それぞれ離間するようにして設けられている。
上記のような高透磁率部材677の配置によれば、汎用でコストが安く入手しやすい棒状の高透磁率部材677を用いることで、コイル投影面680をより多くカバーすることができるようになる。そして、このような本実施形態に係る電力伝送システムによれば、最高の伝送効率を与える送電アンテナ105と受電アンテナ201の位置から多少のずれが生じた場合でも、漏洩電磁界を抑制することができ、また、これに伴い、電力伝送の効率低下も抑止することができるようになる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態も、先の実施形態同様、高透磁率部材677を用いることで、コイル投影面680をより多くカバーするようにしている。本実施形態においても、高透磁率部材677としては、例えばフェライト材を用いることができる。
図11は本発明の他の実施形態に係る受電アンテナ201における高透磁率部材677の配置例を示す図である。
本実施形態において、高透磁率部材677の形状としては、共通中心681から放射状に延びる2つの仮想線(線DA、線CB)と、内周円682の一部(弧CD)と、外周円683の一部(弧AB)と全体が重なるものとなっている。そして、このような形状の高透磁率部材677が複数、それぞれ離間するようにして配されることを特徴としている。
このような実施形態によっても、最高の伝送効率を与える送電アンテナ105と受電アンテナ201の位置から多少のずれが生じた場合でも、漏洩電磁界を抑制することができ、また、これに伴い、電力伝送の効率低下も抑止することができるようになる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図12は本発明の他の実施形態に係る受電アンテナ201における高透磁率部材677の配置例を示す図である。図11に示した実施形態においては、受電コイル670の形状が、共通の中心を有する内周円と外周円とを有するものであり、したがって、コイル投影面680も、中心681を共通とする内周円682と外周円683を有するものであった。
しかしながら、本発明において用い得る受電コイル(又は、送電コイル)の形状は、このような形状に限定されるものではなく、レーストラック状に巻回されたコイルなども用いることができる。
図12に示すコイル投影面680は、水平面に対して、レーストラック状に巻回された受電コイル(又は、送電コイル)が形成する鉛直方向投影面である。このようなコイル投影面680は、内周縁692と外周縁693を有するものである。また、本実施形態においても、高透磁率部材677としては、例えばフェライト材を用いることができる。
本実施形態において、高透磁率部材677の形状としては、内周縁692上の2点(C,D)と外周縁693縁上の2点(A,B)とを囲む領域が全体と重なるものとなってい
る。そして、このような形状の高透磁率部材677が複数、それぞれ離間するようにして配されることを特徴としている。
このような実施形態によっても、最高の伝送効率を与える送電アンテナ105と受電アンテナ201の位置から多少のずれが生じた場合でも、漏洩電磁界を抑制することができ、また、これに伴い、電力伝送の効率低下も抑止することができるようになる。
100・・・電力伝送システム
101・・・AC/DC変換部
102・・・電圧制御部
103・・・インバーター部
104・・・整合器
105・・・送電アンテナ
110・・・主制御部
120・・・通信部
201・・・受電アンテナ
202・・・整流部
203・・・充電制御部
204・・・電池
210・・・主制御部
220・・・通信部
230・・・インターフェイス部
260・・・ケース体
216・・・底板部
262・・・側板部
263・・・(上方)開口部
265・・・車体取り付け部
270・・・コイル体
271・・・基材
272・・・導電部
273・・・第1端部
274・・・第2端部
280・・・フェライト基材
290・・・アルミニウム基材
400・・・導体線
600・・・基材
601・・・第1面
602・・・第2面
610・・・基部
620・・・コイル造形用突片
670・・・受電コイル
676・・・基材
677・・・高透磁率部材
680・・・コイル投影面
681・・・共通中心
682・・・内周円
683・・・外周円
692・・・内周縁
693・・・外周縁

Claims (3)

  1. 地上に設置されて巻回された送電コイルを含む送電アンテナと、
    前記送電アンテナと対向配置され、巻回された受電コイルを含み、前記送電アンテナから電磁場を介して電気エネルギーを受電する受電アンテナと、を有し、
    水平面に対して前記送電コイルが形成する、中心を共通とする内周円と外周円を有する鉛直方向投影面には、
    前記中心から放射状に延びる仮想線には、全体が重なることがない、複数の棒状の高透磁率部材が、それぞれ離間するようにして配されることを特徴とする電力伝送システム。
  2. 水平面に対して前記受電コイルが形成する、中心を共通とする内周円と外周円を有する鉛直方向投影面には、
    前記中心から放射状に延びる仮想線には、全体が重なることがない、複数の棒状の高透磁率部材が、それぞれ離間するようにして配されることを特徴とする請求項1に記載の電力伝送システム。
  3. 高透磁率部材がフェライト材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力伝送システム。
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