JP2014083957A - タイヤ発電装置 - Google Patents

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【課題】タイヤの重量バランスや振動などの走行性能を損ねることなく、しかもタイヤへの取り付けが容易であり、発電量を高めることが可能な装置を組み込んだタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ内腔面2Sに取り付けられる発電具3を具える。前記発電具3は、タイヤ内腔面2Sに沿って配される樹脂製の環状帯体と、該環状帯体の内周面に周方向に間隔を有して取り付く複数個の圧電素子5からなる発電手段6と、前記発電手段6を覆う絶縁シート7とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの走行性能を損ねることなく、かつタイヤへの取り付けを容易とした発電具を具えるタイヤ発電装置に関する。
近年、車両の走行安全性を高めるため、タイヤの空気圧や温度を測定し、その情報を無線で車体側に送信してドライバーに知らせるタイヤ空気圧監視システム(以下、TPMSと略記)の開発が進められている。
このようなTPMSでは、タイヤの空気圧センサや送信機などのために電源が必要であり、この電源として例えば圧電素子等を用いた発電装置が種々提案されている(例えば特許文献1等参照。)。
しかしながら、従来の発電装置は、タイヤ或いはホイールの1箇所に取り付けられる。そのため重量物が1箇所に取り付けられることで、タイヤの重量バランスを損ねたり、又走行中に不要な振動を招くなど、タイヤの走行性能を低下させるという問題がある。又より大きな電気エネルギーを得るためには、複数箇所にそれぞれ発電装置を配置しなければならず、その取り付け加工を難しくするという問題もあった。
特表2006−501461号公報
そこで本発明は、タイヤ内腔面に沿う環状帯体の内周面に複数の圧電素子を周方向に間隔を有して取り付けた発電具を用いることを基本として、タイヤの重量バランスや振動などの走行性能を損ねることなく、しかもタイヤへの取り付けを容易としながら発電量を高めうるタイヤ発電装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、空気入りタイヤと、この空気入りタイヤのタイヤ内腔面に取り付けられた発電具とを具えるタイヤ発電装置であって、
前記発電具は、
前記タイヤ内腔面に沿って配される樹脂製の環状帯体と、
該環状帯体の内周面に周方向に間隔を有して取り付き、前記環状帯体の変形に応じて撓む複数個の圧電素子からなる発電手段と、
前記発電手段を覆う絶縁シートとを含むことを特徴としている。
また請求項2では、前記タイヤ内腔面又は前記発電具の外周面の一方に、凹部が設けられ、かつタイヤ内腔面又は前記発電具の外周面の他方に、前記凹部に嵌り合うことにより空気入りタイヤと発電具との位置ずれを防止する凸部が設けられることを特徴としている。
また請求項3では、前記発電具は、前記圧電素子により発生する交流電圧を直流電圧に返還する整流回路を具えることを特徴としている。
また請求項4では、各前記圧電素子は、1つの整流回路と接続し、かつ前記発電具は、前記整流回路を、接地領域内に位置する圧電素子のみと接続するスイッチング手段を具えることを特徴としている。
また請求項5では、前記発電具は、前記整流回路によって整流された直流の電気を蓄える蓄電手段を具えることを特徴としている。
また請求項6では、前記発電具は、空気入りタイヤの接地変形によって前記圧電素子が撓んで発電することを特徴としている。
また請求項7では、前記発電具は、タイヤ内腔内の空気振動によって前記圧電素子が撓んで発電することを特徴としている。
また請求項8では、前記環状帯体は、帯状シートの長さ方向両端部に、該両端部を連結することにより帯状シートを環状に形成する連結手段を具えるとともに、前記連結手段は、連結位置を違えることにより前記環状帯体の外径を調整可能としたことを特徴としている。
本発明に係わる発電具は、叙上の如く、環状帯体の内周面に、複数個の圧電素子を周方向に間隔を有して配置している。前記環状帯体は、タイヤ内腔面に沿う円環状をなすため、この環状帯体をタイヤ内腔面に密着させることで、発電具をタイヤに容易に装着することができる。しかも1つの発電具の装着により、複数の圧電素子が一度にタイヤに取り付けられるなど、タイヤへの取り付けを容易とし、しかも発電量を高めることが可能となる。
又複数個の圧電素子が、周方向に分散配置しているため、タイヤの重量バランスの低下、及びそれに起因する振動発生などを抑えることができ、タイヤの走行性能を維持することができる。
本発明のタイヤ発電装置の一実施例を示す斜視図である。 (A)はタイヤ発電装置を概念的に示す周方向断面図、(B)はタイヤ軸方向の拡大断面図である。 圧電素子を概念的に示す断面図である。 (A)タイヤの接地変形を示す部分断面図、(B)その時に圧電素子に発生する交流電圧を示すグラフである。 (A)は発電具の回路図、(B)は整流回路を拡大して示す回路図である。 (A)は第1実施例における圧電素子の配置を示す略断面図、(B)はその回路図である。 (A)(B)スイッチング手段を説明する配置図、及び加速度センサの出力曲線の処理方法を説明するグラフである。 第2実施例における圧電素子のグループ分けを説明する略断面図である。 第2実施例における回路図である。 第3実施例における発電具の部分断面図である。 (A)、(B)は第4実施例における連結手段を説明する断面図、及び分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1、2に示すように、本実施形態のタイヤ発電装置1は、空気入りタイヤ2と、そのタイヤ内腔面2Sに取り付けられる発電具3とを具える。
前記空気入りタイヤ2としては、特に規制されるものではなく、従来的な種々な構造の空気入りタイヤが好適に採用される。本例では、乗用車用ラジアルタイヤの場合が例示される。
前記発電具3は、タイヤ内腔面2Sに沿って配される樹脂製の環状帯体4と、該環状帯体の内周面に周方向に間隔を有して取り付く複数個の圧電素子5からなる発電手段6と、前記発電手段6を覆う絶縁シート7(図2に示す。)とを含んで構成される。
前記環状帯体4は、絶縁性の樹脂製材料からなり、本例では、タイヤ内腔面2Sの直径と実質的に等しい外径を有する。これにより前記環状帯体4は、タイヤ内腔面2Sと密着でき、空気入りタイヤ2の接地変形を、前記圧電素子5に確実に伝達させることが可能となる。
前記環状帯体4を形成する樹脂材料としては、特に規制されないが、空気入りタイヤ2の接地変形に追従して変形するため、繊維強化プラスチックが好適であり、又その厚さは0.4〜0.6mmが好ましい。
又、本例のタイヤ発電装置1は、前記空気入りタイヤ2と発電具3との位置ずれを防止するための位置ずれ防止手段10を具える。前記位置ずれ防止手段10は、前記タイヤ内腔面2S又は前記環状帯体4の外周面の一方に形成される凹部10Aと、前記タイヤ内腔面2S又は前記環状帯体4の外周面の他方に形成される凸部10Bとからなる。そして、前記凹部10Aと凸部10Bとが互いに嵌り合うことにより、前記位置ずれ、特にタイヤ回転に伴う周方向の位置ずれが防止される。
前記凹部10Aおよび凸部10Bは、少なくとも1以上、好ましくは複数、例えば6個程度形成される。なお複数形成される場合には、タイヤ周方向に等間隔を隔てて隔設される。前記凹部10Aおよび凸部10Bの断面形状としては、位置ずれ防止等の観点から断面矩形状(正方形状を含む。)が好ましい。前記凹部10Aおよび凸部10Bのサイズについては特に規制されないが、位置ずれ防止及び接地変形の観点から、本例では、深さ(又は高さ)としては10〜20mm、タイヤ軸方向長さとしては80〜100mm、タイヤ周方向巾としては10〜30mmに設定している。
前記凸部10Bは、接地変形の観点からゴム弾性体で形成するのが好ましく、特に、前記タイヤ内腔面2Sを形成するタイヤゴムと略同硬度のゴム弾性体で形成するのが好ましい。なお「略同硬度」とは、ゴム硬度の差が10°以下を意味する。前記ゴム硬度は、JIS−K6253に基づきデュロメータータイプAにより、23℃の環境下で測定したデュロメータA硬さを意味する。
又、前記位置ずれ防止手段10により、接着剤などを使用することなく前記発電具3を空気入りタイヤ1に固定することが可能となる。即ち、前記位置ずれ防止手段10は、発電具3と空気入りタイヤ1との脱着を可能とした取付け手段としても機能しうる。
前記発電手段6は、複数個の圧電素子5から形成される。本例では、前記発電手段6が、タイヤ軸方向両側に配される2列の圧電素子列5Rからなり、各圧電素子列5Rが、タイヤ周方向に等間隔を隔てて配される例えば36個の圧電素子5から形成される場合が示される。一方の圧電素子列5Rの圧電素子5は、他方の圧電素子列5Rの圧電素子5とは、タイヤ周方向に同位相で配されている。
図3に概念的に示すように、本例の圧電素子5は、周知の如く、例えば圧電セラミックス板5aと、それに接合した金属板5bとから構成される。そして圧電素子5が前記環状帯体4の変形に応じて撓むことにより、圧電セラミックス板5a側の電極11aと、金属板5b側の電極11bと間に、撓み方向に応じてプラス、マイナスの電圧が発生する。
具体的には、図4(A)に示すように、タイヤが転動する際、タイヤの「接地入り」では、圧電素子5に圧縮方向の撓みが生じ、かつ接地出では、引張り方向の撓みが生じる。その結果、図4(B)に示すように、「接地入り」では前記電極11a、11b間に例えば圧縮撓みによるプラスの電圧が出力され、「接地出」では引張り撓みによるマイナスの電圧が出力される。即ち、圧電素子5には交流電圧が発生し、この交流電圧は、整流回路12によって直流電圧に返還される。
即ち、前記発電具3は、各前記圧電素子5によって発生する交流電圧を、直流電圧に返還する整流回路12を具える。又発電具3は、前記整流回路12によって整流された直流の電気を蓄える蓄電手段15を具える。
図5(A)に発電具3の電気回路の一例が示される。本例の整流回路12は、ブリッジ式全波整流回路であって、本例では、1つの圧電素子5に対して1つの整流回路12が設けられる。各前記整流回路12は、図5(B)に示すように、2つのダイオード13を直列接続したダイオード対14の2組を具える。前記圧電素子5の一方の電極11aが、一方のダイオード対14におけるダイオード13、13の中間点Dmに接続され、かつ他方の電極11bが、他方のダイオード対14におけるダイオード13、13の中間点Dmに接続される。又各ダイオード対14におけるカソード側電極同士は短絡されるとともに、各ダイオード対14のアノード側電極同士は短絡されている。
そして各前記整流回路12は、蓄電手段15であるコンデンサ16に並列接続される。即ち、蓄電手段15の一方の電極15aには、各整流回路12のカソード側電極の短絡部Qaが接続され、蓄電手段15の他方の電極13bには、各整流回路12のアノード側電極の短絡部Qbが接続される。
従って、各整流回路12では、前記図5(B)に示すように、圧電素子5に例えばプラスの電圧が生じた場合には、実線の矢印で示す順序で電気が流れ、逆にマイナスの電圧が生じた場合には、破線の矢印で示す順序で電気が流れる。即ち、整流回路12は交流電流を直流電流に整流でき、又整流された直流電流は、前記蓄電手段15に電荷の形で順次蓄電される。
各前記圧電素子5、整流回路12、蓄電手段15は、前記環状帯体4の内周面に取り付けられるとともに、これら圧電素子5、整流回路12、蓄電手段15は、前記環状帯体4の内周面にプリント印刷されたプリント配線によって接続される。前記プリント配線としては、環状帯体4に直接プリント印刷することも、又プリント印刷された薄い配線シートを、前記環状帯体4に貼り付けても良い。又、環状帯体4の内周面には、圧電素子5、整流回路12、蓄電手段15、及び前記プリント配線を被覆保護し、水などの導電体の付着による電気的故障を防止するための皮膜状の絶縁シート7が配される。
次に、発電具3の他の実施例を説明する。
第1の実施例では、図6(A)に示すように、複数の圧電素子5は、周方向接地領域長さLよりも長い間隔Pを隔てて、タイヤ周方向に配されている。そして、各前記圧電素子5は、図6(B)に示すように、1つの整流回路12と並列接続される。又前記発電具3は、前記整流回路12を、接地領域Y内に位置する圧電素子5Aのみと接続させるスイッチング手段20を具える。
前記接地領域Yとは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した状態のタイヤに正規荷重を負荷した時に接地するタイヤ周方向の接地外端位置をEとしたとき、各接地外端位置Eを通るタイヤ半径方向線Xe、Xe間の領域を意味する。又この接地領域Yのタイヤ内腔面2S上での周方向長さを、前記周方向接地領域長さLと呼ぶ。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
そして前記スイッチング手段20により、整流回路12を、接地領域Y内に位置する圧電素子5Aのみと接続させる。これにより、前記整流回路12の形成数を大幅に減じることができ、コストの削減に貢献できる。
前記スイッチング手段20として特に規制されないが、本例では、例えば2つの加速度センサ21a、21bと、その出力信号により接地領域Y内の圧電素子5Aを認識する認識手段22と、スイッチ23とを含む。
図7(A)、(B)に概念的に示すように、本例では、8個の圧電素子5が配される場合が例示される。詳しくは、タイヤ2を、8つの周方向領域J1〜J8に等区分し、各周方向領域J1〜J8の中央に圧電素子5〜5が配される。
前記2つの加速度センサ21A、21Bは、周方向に90度の角度を隔てた2位置に取り付く。本例では、周方向領域J1の周方向中央位置に加速度センサ21Aが、又周方向領域J3の周方向中央位置に加速度センサ21Bが取り付く。各加速度センサ21A、21Bは、図7(B)に示すように、タイヤ回転時の加速度をサイン曲線で出力するが、加速度センサ21A、21Bの取り付け位置が90度ずれているため、その出力信号(サイン曲線)FA、FBも周方向に90度位相がずれている。
本例では、一方の加速度センサ21Aは、この加速度センサ21Aが0時、6時の回転位置のとき出力が0で、3時の回転位置のとき出力が最大(max)となるように、ゲインの向きが設定されている。又他方の加速度センサ21Bは、この加速度センサ21Bが0時、6時の回転位置のとき出力が0で、9時の回転位置のとき出力が最大(max)となるように、ゲインの向きが設定されている。
そして、前記サイン曲線の出力信号FA、FBを、3つの閾値T1〜T3にて二値化処理することにより、それぞれ3つ(合計6つ)のデジタル信号fa1〜fa3、fb1〜fb3を得ることができる。そして、これら6つのデジタル信号fa1〜fa3、fb1〜fb3の組み合わせによって、どの周方向領域J1〜J8が、接地領域Yとなるかを判定することができる。即ち、接地領域Y内の圧電素子5Aを認識できる。
このような出力信号FA、FBの二値化処理、それによって得られるデジタル信号fa1〜fa3、fb1〜fb3に基づいた周方向領域J1〜J8の接地の判定は、前記認識手段22によって行われる。なお、周方向領域の分割数(即ち圧電素子5の取り付け数)に応じて、前記加速度センサの取り付け数、閾値の値を設定しうる。又前記スイッチング手段20は、前記環状帯体4に取り付けることができ、このスイッチング手段20の電源も、前記蓄電手段15から供給することができる。
発電具3の第2の実施例は、図8に概念的に示すように、接地領域Yに複数の圧電素子5が配される例であり、同図には、例えば24個の圧電素子5が周方向に間隔を隔てて配されている。この24個の圧電素子5は、複数(本例では4つ)のグループGa〜Gd(総称するとき、グループGと呼ぶ。)に区分される。各グループGに属する圧電素子5は、タイヤ周方向の接地領域長さLよりも長い間隔を隔てて互いに離間している。
又図9に示すように、各グループGに属する圧電素子5は、グループ毎に1つの整流回路12に並列接続されるとともに、各整流回路12は、1つの蓄電手段15に並列接続される。この場合、1つのグループG内では、2つ以上の圧電素子5が同時に接地しない。従って、1つのグループGに属する圧電素子5同士を並列接続した場合にも、その出力を互いに干渉させることがない。従って、グループ毎に1つの整流回路12を用いても、同等の整流機能を発揮しうるなど、整流回路12の形成数を減じることができ、コストの削減に貢献できる。
又発電具3の第3の実施例を、図10に示す。本例の発電具3では、タイヤ内腔2H内の空気振動によって前記圧電素子5が撓むことにより発電が行われる。具体的には、前記環状帯体4の外周面に、スポンジ材からなる帯状のクッション体25が添設される。これにより、タイヤ内腔2H内に生じる空気振動を、前記環状帯体4に伝播させ、その振動によって圧電素子5を撓ませて発電する。クッション体25の厚さは特に規制されないが、10〜20mmが好適である。前記スポンジ材は、海綿状の多孔構造体であり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させたスポンジそのものの他、動物繊維、植物繊維又は合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したウエブ状のものを含む。好ましくは、エーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ、クロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジを好適に用いることができる。又スポンジ材としては、その比重が0.005〜0.060のものが好ましい。
又発電具3の第4の実施例を、図11(A)、(B)に示す。本例の環状帯体4は、帯状シート26と、この帯状シート26の長さ方向両端部26Eを互いに連結することにより帯状シート26を環状に形成する連結手段27とを具える。本例の連結手段27は、一方の端部26Eに取り付くネジ金具27Aと、他方の端部26Eに設けられかつ前記ネジ金具27Aを挿通させるネジ挿通孔27Bと、挿通したネジ金具27Aを固定するナット金具27Cとを具える。又前記ネジ挿通孔27Bは、帯状シート26の長さ方向に任意のピッチ間隔にて複数形成される。これにより、前記連結手段27は、両端部26E間の連結位置を違えることができ、環状帯体4の外径をタイヤ内腔面2Sの内径に合わせて自在に調整することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 タイヤ発電装置
2 空気入りタイヤ
2S タイヤ内腔面
3 発電具
4 環状帯体
5 圧電素子
6 発電手段
7 絶縁シート
10A 凹部
10B 凸部
12 整流回路
15 蓄電手段
16 帯状シート
20 スイッチング手段
26E 両端部
27 連結手段
Y 接地領域

Claims (8)

  1. 空気入りタイヤと、この空気入りタイヤのタイヤ内腔面に取り付けられた発電具とを具えるタイヤ発電装置であって、
    前記発電具は、
    前記タイヤ内腔面に沿って配される樹脂製の環状帯体と、
    該環状帯体の内周面に周方向に間隔を有して取り付き、前記環状帯体の変形に応じて撓む複数個の圧電素子からなる発電手段と、
    前記発電手段を覆う絶縁シートとを含むことを特徴とするタイヤ発電装置。
  2. 前記タイヤ内腔面又は前記発電具の外周面の一方に、凹部が設けられ、かつタイヤ内腔面又は前記発電具の外周面の他方に、前記凹部に嵌り合うことにより空気入りタイヤと発電具との位置ずれを防止する凸部が設けられることを特徴とする請求項1記載のタイヤ発電装置。
  3. 前記発電具は、前記圧電素子により発生する交流電圧を直流電圧に返還する整流回路を具えることを特徴とする請求項1又は2記載のタイヤ発電装置。
  4. 各前記圧電素子は、1つの整流回路と接続し、かつ前記発電具は、前記整流回路を、接地領域内に位置する圧電素子のみと接続するスイッチング手段を具えることを特徴とする請求項3記載のタイヤ発電装置。
  5. 前記発電具は、前記整流回路によって整流された直流の電気を蓄える蓄電手段を具えることを特徴とする請求項3又は4記載のタイヤ発電装置。
  6. 前記発電具は、空気入りタイヤの接地変形によって前記圧電素子が撓んで発電することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のタイヤ発電装置。
  7. 前記発電具は、タイヤ内腔内の空気振動によって前記圧電素子が撓んで発電することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のタイヤ発電装置。
  8. 前記環状帯体は、帯状シートの長さ方向両端部に、該両端部を連結することにより帯状シートを環状に形成する連結手段を具えるとともに、前記連結手段は、連結位置を違えることにより前記環状帯体の外径を調整可能としたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のタイヤ発電装置。
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