JP2014083814A - カード作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本実施の形態は、カード基材に転写された保護膜のばりを除去できるカード作成装置を提供することである。
【解決手段】実施形態のカード作成装置は、画像形成部22と、転写部23と、ポリッシュ部(除去部)26と、を備える。画像形成部22は、カード基材11の表面11aに画像を形成する。転写部23は、膜基材46aおよび膜基材46aに重ねられた保護膜46bを有した転写リボン(転写体)46Bの保護膜46bを、画像が形成されたカード基材11の一面に転写する。ポリッシュ部26は、転写部23から作成済みのカード10を集積するカードスタッカ(カード集積部)29まで搬送される中段搬送路20b1の途中に設けられ、カード基材11の周囲に発生し、カード基材11に転写された保護膜46bのばり46cをカード基材11のブラッシングによって除去する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、カード作成装置に関する。
従来から、例えばIDカードなどのカードを作成するカード作成装置が知られている。カード作成装置では、印刷したカードの表面に、これらを保護する表面保護層を転写し形成することが行なわれている。熱転写型カード作成装置においては、カード基材を搬送する搬送路の途中でオーバーコートリボン(保護膜)をカード基材側へ熱圧着転写してカードを作成する。
特開2001−1673号公報
オーバーコートリボン(保護膜)をカード基材側へ熱圧着転写する際に、作成されたカードの端面(カードエッジ)に余剰な転写バリ(保護膜のばり)が残存することがある。このような転写バリは、カード基材の周囲に発生し易い。例えば、熱転写されたオーバーコートはその材料特性から環境、機体間ばらつき、熱ばらつき、カード表面状態により張付き力にばらつきが生じる。特にカード先端のいわゆる剥がし始めは、剥離力のなかでもっとも高く、不安定となっている。カード後端については、転写膜がカード側とリボンのべースフィルム側に分かれるため、カードエッジに沿ってうまく切れない場合、バリとなって発生する。転写後、余分な転写バリは、搬送中に剥がれ、カード作成装置の機体内を浮遊し、印画や印字に影響を及ぼす場合がある。剥がれた転写バリがローラに付着すると搬送ジャムを引き起こす原因となる。また、転写バリがあると、完成状態における印刷媒体の美観が損ねられる。
本実施の形態は上記事情に着目してなされたもので、カード基材に転写された保護膜のばりを除去できるカード作成装置を提供することにある。
実施形態のカード作成装置は、画像形成部と、転写部と、除去部と、を備える。前記画像形成部は、カード基材の一面に画像を形成する。前記転写部は、膜基材および前記膜基材に重ねられた膜を有した転写体の前記膜を、前記画像が形成された前記カード基材の一面に転写する。前記除去部は、前記転写部から作成済みのカードを集積するカード集積部まで搬送される搬送路の途中に設けられ、前記カード基材の周囲に発生し、前記カード基材に転写された前記膜のばりを前記カード基材のブラッシングによって除去する。
図1は、第1の実施の形態のカード作成装置全体の構成の一例を正面から見て示す概略構成図。 図2は、第1の実施の形態のカード作成装置を概略的に示すブロック図。 図3は、第1の実施の形態のカード作成装置で作成されるカードの一例を示す平面図。 図4は、図3のIV−IV線断面図。 図5は、第1の実施の形態にかかる保護膜が転写される保護膜転写部の転写動作の一例を示す要部の側面図。 図6は、第1の実施の形態にかかる保護膜が転写された状態のカード基材を示す平面図。 図7は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部を示す斜視図。 図8は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部の内部構成を示す側面図。 図9は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部のカード上面用ブラシおよびカード側面用ブラシの組み付け状態を示す正面図。 図10は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部のブラッシングローラ回転駆動機構の一例を示す斜視図。 図11は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部を通るカードの搬送状態を示す側面図。 図12は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部を通るカードの搬送状態を示す平面図。 図13(A)は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるカード上面用ブラシを一部断面にして示す側面図、図13(B)は、図13(A)中の矢印13B部分を拡大して示す側面図。 図14は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部のカード上面用ブラシにカードが当接する直前の動作状態を示す側面図。 図15は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部のカード上面用ブラシにカードが当接した動作状態を示す側面図。 図16は、第1の実施の形態のカード作成装置にかかるポリッシュ部のカード上面用ブラシにカードを逆方向に進行させて当接させる直前の動作状態を示す側面図。 図17は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード上面用ブラシの第1の変形例を示す正面図。 図18は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード上面用ブラシの第2の変形例を示す正面図。 図19は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード側面用ブラシの第1の変形例を示す正面図。 図20は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード側面用ブラシの第2の変形例を示す正面図。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1乃至図16は、本発明の第1の実施の形態を示す。図1は、第1の実施形態に係るカード作成装置全体の構成の一例を正面から見て示す概略構成図、図2は、カード作成装置の制御ブロック図である。
図1に示されるカード作成装置1は、一例として、図3に示される例えばIDカードなどのカード(カード媒体)10を作成する。以下、カード10、カード作成装置1の順に詳細に説明する。
カード10は、図3および図4に示されるように、一例として、扁平な矩形板状(直方体状)の外観を呈している。カード10は、カード基材11と、保護膜12と、を有している。
カード基材11は、一例として、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる層を複数積層して形成され、扁平な矩形板状の外観を呈している。カード基材11には、一例として、ICチップおよびアンテナが埋め込まれている。ICチップは、CPU、ROM、RAM、EEPROM、暗号処理用のプロセッサ、通信回路を内蔵している。アンテナは、カード基材11の周縁に沿って環状に配設されてICチップに接続されている。ICチップは、アンテナを介して情報を送受信する。つまり、カード10は、無線で情報を書き込み、読み出し可能な無線カード(非接触式カード)として構成されている。
カード基材11は、表面(画像形成面)11aとこの表面11aの反対側の裏面11bとを有している。表面11aには、種々の識別情報を示す画像が形成されている。識別情報としては、例えば、カード所有者の顔画像13、カード保有者の住所、氏名、生年月日、カード有効期限、登録番号等の文字情報14等である。顔画像13は、一例として、フルカラーで形成され、文字情報14は、一例として、黒あるいは他の任意の色で印字されている。また、表面11aには、印刷された識別情報に重ねて、紫外線(UV)遮蔽膜(図示されず)と保護膜12とが順に積層されている。紫外線遮蔽膜と保護膜12とは、透明な膜である。紫外線遮蔽膜は、一例として、表面11aのうち顔画像13が形成された部分にだけ部分的に設けられて、顔画像13を被覆している。保護膜12は、一例として、表面11aの全体または略全体を被覆している。なお、カード基材11の表面11aには、識別情報以外の模様、マーク等の画像が予め形成されていてもよい。
また、カード基材11は、長手方向A1の2つの端部11c,11dと、短手方向A2の2つの端部11e,11fとを有している。カード基材11の短手方向A2は、長手方向A1と交差(直交)している。
次に、カード作成装置1について説明する。カード作成装置1は、図1に示されるように、筐体20を有している。筐体20は、一例として、略直方体状の外観を呈している。筐体20の内部は、上下方向に複数段、例えば本実施の形態では3段(上段部20a、中段部20b、下段部20c)に仕切られている。
筐体20の上段部20aは、供給部21と、画像形成部22と、遮蔽膜転写部23とが並んで設けられている。そして、供給部21から送り出されたカード基材11を画像形成部22、および遮蔽膜転写部23の順に搬送させる上段搬送路20a1が形成されている。上段搬送路20a1の終端部には中段部20bと連結されたエレベーター部24が配設されている。上段搬送路20a1の終端部に搬送されたカード基材11は、このエレベーター部24によって、筐体20の中段部20bに搬送される。エレベーター部24は、カード基材11の表面11aが上方を向いた状態でカード基材11が中段搬送路20b1に搬入されるように、カード基材11の搬送方向を変換する。
筐体20の中段部20bには、エレベーター部24に続いて、保護膜転写部25と、ポリッシュ部(除去部)26と、カード読み取り部(OCR部)27と、カード書き込み部28と、カードスタッカ(カード集積部)29とが順に並んで設けられている。そして、エレベーター部24から送り出されたカード基材11を保護膜転写部25、ポリッシュ部26、カード読み取り部27、カード書き込み部28およびカードスタッカ29の順に搬送させる中段搬送路20b1が形成されている。
また、筐体20の下段部20cには、集塵部31と、カード作成装置1の各部を制御してカード作成を制御する印刷装置制御部32と、が設けられている。印刷装置制御部32は、上位制御装置である外部装置33と通信可能に接続されている。
図2の制御ブロック図に示すように、外部装置33は、主制御部102と、制御情報を格納するメモリ104と、インターフェース106と、操作パネル108と、印刷する画像を入力する画像入力部110と、印字情報を入力する文字情報入力部112とを備えている。
印刷装置制御部32は、インターフェース106を介して外部装置33に接続され、外部装置33からの指示に応じて、カード作成装置1の各ユニットおよび装置の動作を制御する。画像形成部22は、図示しないインクリボンを用いてカード基材表面に画像を形成するサーマルヘッド126、このサーマルヘッドを制御するヘッド制御部124、ヘッド制御部に画像データを供給する画像処理部122を備えている。
供給部21および他のユニット、装置は、カード取込機構134、カード搬送機構136、転写部搬送機構138、排出搬送機構140、これらの動作を制御するカード搬送、制御部132を備えている。遮蔽膜転写部23および保護膜転写部25は、ヒートローラを昇降するヒートローラ昇降機構144、ヘッド昇降機構146、転写剥離機構148、これらの動作を制御する転写、剥離、制御部142を備えている。
さらに、ポリッシュ部26、カード読み取り部27、カード書き込み部28、カードスタッカ29は、カード取込機構150、カード搬送機構152、IC−R/W機構154、キャリッジ搬送機構156、カード集積機構158、集塵機構160、これらの動作を制御するカード搬送、IC−R/W制御部・集積・集塵制御部162を備えている。
供給部21は、図示しないカードホッパと、ピックアップローラと、を有している。カードホッパは、表面11aを上にした複数枚のカード基材11を水平状態で積層収納する。ピックアップローラは、カードホッパの下端部に設けられ、カードホッパ内に積層されたカード基材11を最下部のカード基材11から順に1枚ずつ送り出して画像形成部22へ供給する。
画像形成部22は、供給部21から供給されたカード基材11の表面11aに画像(識別情報)を形成する。画像形成部22は、カラー画像印画部36および印字部37を有している。
カラー画像印画部36は、識別情報としてカード保有者の顔画像を含むカラー画像を形成するものである。なお、カラー画像は、カラー文字を含んでいてよい。カラー画像印画部36は、カード基材11の搬送方向に沿って順次配列されたイエロー印画部36Y、マゼンダ印画部36M、シアン印画部36Cを有し、イエロー印画部36Y、マゼンダ印画部36M、およびシアン印画部36Cによってカード基材11の表面11aにイエロー、マゼンダ、シアンの3色を逐次重ね合わせて昇華熱転写によって画像を形成する。一方、印字部37は、識別情報として文字を黒色で溶融熱転写によって形成するものである。なお、一般に、溶融熱転写による画像形成は、昇華熱転写による画像形成と比較して画像のエッジがシャープであるため、文字画像の形成に適している。
各印画部36Y、36M、36Cおよび印字部37は、図示しないプラテンローラ、サーマルプリントヘッド、およびリボン送り機構を有している。各印画部36Y、36M、36Cおよび印字部37では、プラテンローラとサーマルプリントヘッドとがカード基材11を挟持した状態で、カード基材11の表面11aとサーマルプリントヘッドとの間に、インクリボンが介在する。なお、各印画部36Y、36M、36Cおよび印字部37では、それぞれに対応したインクリボンが用いられる。そして、プラテンローラによるカード基材11の搬送およびリボン送り機構によるインクリボンの送りが行われながら、サーマルプリントヘッドによってインクリボンのインクがカード基材11の表面11aに転写される。
遮蔽膜転写部23および保護膜転写部25は、カード基材11の表面11aに膜を形成するものであり、膜形成部を構成している。遮蔽膜転写部23は、カード基材11の表面11aに紫外線遮蔽膜を形成する。一方、保護膜転写部25は、紫外線遮蔽膜に重ねて紫外線硬化型の保護膜46b(図5参照)をカード基材11の表面11aに転写する。
遮蔽膜転写部23および保護膜転写部25は、図5に示すように発熱体を内蔵したヒートローラ43、バックアップローラ44、および図示しないリボン送り機構を有している。遮蔽膜転写部23および保護膜転写部25では、ヒートローラ43とバックアップローラ44とがカード基材11を挟持した状態で、カード基材11の表面11aとヒートローラ43との間に、転写リボン46が介在する。転写リボン46としては、遮蔽膜転写部23には、透明なUV遮蔽膜(層)が形成された転写リボン46Aが用いられ、保護膜転写部25には、透明な保護膜46b(図5参照)が形成された転写リボン46Bが用いられる。そして、バックアップローラ44によるカード基材11の搬送およびリボン送り機構による転写リボン46の送りが行われながら、ヒートローラ43に転写リボン46のUV遮蔽膜や保護膜46bを押し当てた状態で、ヒートローラ43によって膜(UV遮蔽膜や保護膜12)を加熱することで、膜(UV遮蔽膜や保護膜46b)をカード基材11の表面11aに感熱転写する。
図5には、保護膜転写部25の転写動作の過程の一例が示されている。転写リボン(転写体)46Bは、膜基材46aおよび膜基材46aに重ねられた保護膜(転写膜)46bを有している。膜基材46aは、長尺状のシート状部材である。保護膜46bは、一例として、膜基材46aの一面に設けられている。保護膜46bは、紫外線硬化性を有し、紫外線を受けることで硬化する。転写リボン46Bは、ヒートローラ43に沿って湾曲されて保護膜転写部25にセットされている。保護膜転写部25では、転写リボン46Bにおいてヒートローラ43に重なった部分の保護膜46bが膜基材46aから剥離してカード基材11の表面11aに転写される。このとき、本実施形態では、カード基材11の表面11aには、先端側の端部11cから後端側の端部11dに向けて保護膜46bが転写され、最終的に表面11aの全域(または略全域)に、保護膜46bが転写される。このように、保護膜転写部25は、膜基材46aおよび膜基材46aに重ねられた保護膜46bを有した転写リボン46Bの保護膜46bを、画像が形成されたカード基材11の表面11aに転写する。
保護膜転写部25による保護膜46bの転写作業の際、一例として、図6に示されるように、カード基材11に転写された保護膜46bに、ばり46cが発生することがある。ばり46cは、一例として、転写された保護膜46bのうちカード基材11の表面11aからはみ出した部分(はみ出し部)である。図6では、便宜上、ばり46cにハッチングが施されている。ばり46cは、一例として、主にカード基材11の搬送方向でのカード基材11の後端側の端部11dと、搬送方向と交差するカード基材11の両側の端部11e,11fと、に発生する。カード基材11の搬送方向でのカード基材11の前側の端部11dでは、膜基材46aに対して保護膜46bが良好に剥離されるため、ばり46cの発生が抑制される。このように発生したばり46cをブラッシングによって除去するために、本実施形態ではポリッシュ部26が設けられている。
なお、カード基材11に転写された保護膜46bは、図示しない紫外線照射部によって紫外線を照射して硬化させることで、保護膜12が形成される。カード基材11の表面11aに転写された保護膜46bは、紫外線が照射されると、短時間で急速に硬化して、保護膜12となる。保護膜12は、硬化によってその表面が非常に硬くなっており、オーバコート層に比較して表面に傷が着きにくいため、カード10の耐久性が大幅に向上する。また、紫外線遮蔽膜は、保護膜46bに紫外線を照射する際、表面11aに対する紫外線照射を遮蔽し、表面11aに形成された顔画像等のカラー画像の色落ち、劣化等を防止する。更に、カード10の実際の使用において、紫外線遮蔽膜は、太陽光を遮蔽し、カラー画像の色落ち、劣化等を防止する。なお、本実施形態では、紫外線遮蔽膜がカード基材11の表面11aに部分的に設けられているが、紫外線遮蔽膜は、カード基材11の表面11aに全体的に設けられていてもよい。
カード読み取り部27とカード書き込み部28は、アンテナと、通信制御部と、を有している。通信制御部は、アンテナを介して、カード基材11に内蔵されているICチップに対して情報の読み書きを行う。通信制御部は、一例として、識別情報をICチップに書き込む。
カードスタッカ29は、保護膜46bが形成されたカード基材11を集積する集積部を有している。この集積部では、カード基材11を表面11aが上を向いた状態で積層収納する。
図1に示されたポリッシュ部26は、カード基材11に転写された保護膜46bのばり46cをブラッシングによって除去するものである。ポリッシュ部26は、保護膜転写部25からカード読み取り部27とカード書き込み部28を経てカードスタッカ29へ搬送させる中段搬送路20b1によるカード基材11の搬送中にブラッシングによってばり46cを除去する。
図7は、ポリッシュ部26を示す斜視図、図8は、ポリッシュ部26の内部構成を示す側面図である。図8に示すように筐体20の中段部20bでカード10を搬送する中段搬送路20b1には、水平な搬送路に沿って配置されたガイド板51、52と、カード10を挟んで搬送する複数の駆動ローラ53とが設けられているとともに、各駆動ローラ53に対して、従動ローラ54が対向して設けられている。従動ローラ54は、駆動ローラ53に対して接離可能であるとともに、ばね(付勢部材)によって駆動ローラ53に向けて付勢されている。駆動ローラ53は、モータ(駆動源)によって駆動されることで、従動ローラ54とによって挟持したカード基材11を搬送する。本実施の形態では、駆動ローラ53の駆動モータは、例えば正逆回転可能なモータによって形成されている。
図9に示すようにポリッシュ部26には、カード基材11の周囲に発生し、カード基材11に転写された保護膜12のばり46cをカード基材11のブラッシングによって除去する1つのカード上面用ブラシ(第1ブラシユニット)61と、2つのカード側面用ブラシ(第2ブラシユニット)62とを有する。本実施の形態では、中段搬送路20b1のカード基材11の搬送方向に対して上流側に2つのカード側面用ブラシ62が中段搬送路20b1を挟む状態で配置され、2つのカード側面用ブラシ62の下流側にカード上面用ブラシ61が近接状態で配置されている。
図13(A),(B)に示すようにカード上面用ブラシ61は、例えばステンレス鋼などの芯金(軸体)61aと、この芯金61aの外周面の全面にブラシ毛が植設されたブラシ部61bとを有するブラッシングローラを備えている。ブラシ部61bは、ブラシ毛の長さLがおおよそ2mm〜1.5mm程度の設定長さL1がよい。ブラシ毛の長さLが、上記設定長さL1より短いとカード10の搬送高さばらつきに対して、1mm〜1.5mm程度接触させる位置調整が困難になる。また、ブラシ毛の長さLが、上記設定長さL1より長いとブラシ毛のクセ(植毛自身が湾曲したままもとに戻らない)がつきやすく、メンテナンス回数が増えてしまう。また、ブラシ毛のパイル材料は、例えばナイロンがもっともブラッシング効果がよく、ポリエステル、レーヨンなどでもよい。
カード上面用ブラシ61の芯金61aは、支持フレーム63に軸受部材64を介して回転自在に支持されている。さらに、カード上面用ブラシ61は、芯金61aの中心線方向が中段搬送路20b1上を搬送されるカード基材11の搬送方向に対して直交する水平方向に配置されている。そして、中段搬送路20b1上を搬送されるカード基材11に保護膜12が転写された保護膜12の転写面(表面11a)と対向する方向(上方向)からブラシ部61bを当接させる状態に配設されている。
また、図9に示すように例えば、カード上面用ブラシ61の芯金61aの一端部には、プーリ65が固定されている。このプーリ65には、ブラッシングローラ回転駆動機構の無端状の丸ベルト66が掛け渡されている。丸ベルト66は、中段搬送路20b1のカード10の搬送機構の駆動ローラ53の端部に固定されたプーリ67(図10参照)と、カード上面用ブラシ61のプーリ65との間を連結している。ここで、ブラッシングローラ回転駆動機構は、丸ベルト66をクロスさせるベルト駆動機構を構成することで中段搬送路20b1の駆動ローラ53の回転を逆回転させる逆回転手段を有する。これにより、中段搬送路20b1のカード基材11の搬送時には、カード基材11が図11中に矢印t1で示す搬送方向に移動する動作に対してカード上面用ブラシ61の回転方向を同図中に矢印r1に示す回転方向に逆回転させることにより、ブラッシング効果を高めるようにしている。
カード側面用ブラシ62は、芯金(軸体)62aと、この芯金62aの外周面の全面にブラシ毛が植設されたとブラシ部62bとを有するブラッシングローラを備えている。2つのカード側面用ブラシ62は、図12に示すように中段搬送路20b1上を搬送されるカード基材11の両側に配置され、かつ芯金62aの中心線方向が中段搬送路20b1上を搬送されるカード基材11の搬送方向に対して直交する鉛直方向に配置されている。さらに、カード側面用ブラシ62の芯金62aは、支持フレーム68に軸受部材69を介して回転自在に支持されている。そして、カード側面用ブラシ62の2つのブラッシングローラは、中段搬送路20b1上を搬送されるカード基材11の両側部にブラシ部62bを当接させる状態に配設されている。
また、図9に示すように例えば、カード側面用ブラシ62の芯金62aの下端部には、プーリ70が固定されている。そして、カード側面用ブラシ62のブラッシングローラ回転駆動機構は、カード上面用ブラシ61のブラッシングローラ回転駆動機構と同様に構成されている。すなわち、カード側面用ブラシ62のプーリ70には、ブラッシングローラ回転駆動機構の無端状の丸ベルト71が掛け渡されている。丸ベルト71は、中段搬送路20b1のカード10の搬送機構の駆動ローラ53の端部に固定されたプーリ67(図10参照)と、カード側面用ブラシ62のプーリ70との間を連結している。ここで、ブラッシングローラ回転駆動機構は、丸ベルト71をクロスさせるベルト駆動機構を構成することで中段搬送路20b1の駆動ローラ53の回転を逆回転させる逆回転手段を有する。これにより、中段搬送路20b1のカード基材11の搬送時に、カード基材11が搬送方向に移動する動作に対してカード側面用ブラシ62の回転方向を逆回転させることにより、ブラッシング効果を高めるようにしている。
本実施の形態では、中段搬送路20b1のカード10の搬送機構は、ポリッシュ部26にカード基材11を1回通過させた後、カード基材11の搬送方向を逆転させてポリッシュ部26を逆方向に進行させ、再度、ポリッシュ部26にカード基材11を通過させる動作を少なくとも1回繰り返す繰り返し手段を有する。上記カード10の搬送機構は、例えば、駆動ローラ53の駆動モータを次の通り回転制御することで実施される。まず、駆動ローラ53の駆動モータを正回転方向で回転させることでポリッシュ部26にカード基材11を1回通過させる。その後、カード基材11の後端部11dがカード上面用ブラシ61を通過した状態が検出された時点で、駆動ローラ53の駆動モータを逆回転方向に回転させることで、カード基材11の搬送方向を逆転させてポリッシュ部26を逆方向に進行させる。そして、逆方向に進行させたカード基材11の前端部11cがポリッシュ部26の2つのカード側面用ブラシ62を通過した状態が検出された時点で、駆動ローラ53の駆動モータを正回転方向に回転させることで再度、ポリッシュ部26にカード基材11を通過させる動作が行なわれる。
なお、この繰り返し手段でポリッシュ部26にカード基材11を通過させる動作を繰り返す回数は、通常は1回で十分であり、粉塵の発生量などの条件に応じて繰り返し回数を適宜設定することができる。そして、ポリッシュ部26を通過させたカード基材11は、カードスタッカ29に搬送されて集積される。カードスタッカ29は、カード基材11を表面11aが上を向いた状態で積層収納する。
図1に示される集塵部31は、ポリッシュ部26によって除去されたばり46cを集めるものである。集塵部31は、ダクト81と、ファン82と、フィルタ83と、を有している。図7に示すようにポリッシュ部26には、機械部分を覆うカバー84が設けられている。このカバー84には、集塵用のダクト81の一端部が固定されている。ここで、ダクト81の一端部の開口部(吸引口)は、カード上面用ブラシ61およびカード側面用ブラシ62の近傍位置に配置されている。
ダクト81の他端部は、フィルタ83を介してファン82に連結されている。ファン82は、一例として、シロッコファンである。集塵部31の駆動時にはファン82の駆動により、ポリッシュ部26で除去されたばり46cは、ダクト81の吸引口に吸引される。この際、ファン82の吸引力によってばり46cは吸引口へ吸引される。そして、ダクト81に入ったばり46cはファン82に吸引されて、フィルタ83に捕らえられる。
なお、カード作成装置1には、上述した以外にも搬送機構やセンサなどが設けられている。制御部32は、センサによってカード基材11の通過タイミング、通過枚数等を検出し、その検出情報に応じて、カード作成装置1の各部の動作を制御する。
(作用)
次に、上記構成のカード作成装置1の作用について説明する。本実施の形態のカード作成装置1の駆動時には、筐体20の上段部20aの供給部21から送り出されたカード基材11は、上段搬送路20a1に沿って画像形成部22、および遮蔽膜転写部23の順に搬送される。その後、上段搬送路20a1の終端部に搬送されたカード基材11は、エレベーター部24によって、筐体20の中段部20bに搬送される。さらに、エレベーター部24から送り出されたカード基材11は、中段搬送路20b1に沿って保護膜転写部25、ポリッシュ部26、カード読み取り部27、カード書き込み部28およびカードスタッカ29の順に搬送され、一連のカード10の作成作業工程が行なわれる。
上記一連のカード作成作業工程の中で、保護膜転写部25による保護膜46bの転写作業の際に、一例として、図6に示されるように、カード基材11に転写された保護膜46bに、ばり46cが発生する。そして、中段搬送路20b1に沿って保護膜転写部25からポリッシュ部26に搬送された際に、ブラッシングによってばり46cが除去される。
このポリッシュ部26では、カード基材11が前進方向(図11中に矢印t1で示す搬送方向)に搬送される場合は、例えば図12中で上側のカード側面用ブラシ62のブラシ部62bは同図中で反時計回り方向に回転し、図12中で下側のカード側面用ブラシ62のブラシ部62bは同図中で時計回り方向に回転する状態で保持されている。さらに、カード上面用ブラシ61のブラシ部61bは、図11中に矢印r1に示す反時計回り方向に回転する状態で保持されている。
そして、カード基材11が2つのカード側面用ブラシ62間を通る際に、カード基材11の両側部11e、11fにカード側面用ブラシ62のブラシ部62bが回転しながら接触する。このとき、カード基材11の両側部11e、11fに付着しているばり46cは、回転しているカード側面用ブラシ62のブラシ毛の先端と当接することによって掻き落とされる。
また、図14に示すようにカード基材11がカード上面用ブラシ61のブラシ部61bの下を通過する際に、図15に示すように回転しているカード上面用ブラシ61のブラシ毛の先端とカード基材11とが当接することによってカード基材11の前端部11cに付着しているばり46cが掻き落とされる。
また、ポリッシュ部26にカード基材11を1回通過させた後、カード基材11の搬送方向を逆転させてポリッシュ部26を逆方向に進行させ、再度、ポリッシュ部26にカード基材11を通過させる動作が行なわれる。このカード基材11の後進動作時には、カード上面用ブラシ61のブラシ部61bおよび2つのカード側面用ブラシ62のブラシ部62bはそれぞれ前進動作時とは逆回転方向に回転される。そして、図16に示すようにカード基材11がカード上面用ブラシ61のブラシ部61bの下を通過する際に、図16中に矢印で示すように時計回り方向に回転しているカード上面用ブラシ61のブラシ毛の先端とカード基材11とが当接することによってカード基材11の後端部11dに付着しているばり46cが掻き落とされる。
続いて、カード基材11が2つのカード側面用ブラシ62間を通る際に、カード基材11の両側部11e、11fに付着しているばり46cが回転しているカード側面用ブラシ62のブラシ毛の先端と当接することによって掻き落とされる。
そして、逆方向に進行させたカード基材11の前端部11cがポリッシュ部26の2つのカード側面用ブラシ62を通過した状態が検出された時点で、駆動ローラ53の駆動モータを正回転方向に回転させる状態に切替える。これにより、ポリッシュ部26にカード基材11を前進方向に搬送して通過させる2回目の搬送動作が行なわれ、前進方向の搬送によるばり46cの除去作業が行なわれる。
上記ポリッシュ部26にカード基材11を前進方向に搬送して通過させる2回目の動作が終了するとカード基材11は、カードスタッカ29に搬送されて集積される。また、上記ポリッシュ部26で除去されたばり46cは、ファン82の駆動により、集塵部31の集塵用のダクト81を経て吸引されてフィルタ83に捕らえられる。
(効果)
本実施の形態のカード作成装置1では、転写部23からカードスタッカ29まで搬送される中段搬送路20b1の途中にポリッシュ部26を設け、カード基材11の周囲に発生し、カード基材11に転写された保護膜46bのばり46cをこのポリッシュ部26でカード基材11のブラッシングを行なうことによって除去する。これにより、カード10の周囲に発生する転写ばり46cを除去することができる。カード10の周囲の転写ばり46cの除去が出来るので、カード10の出来栄えを安定かつ常に高品質なものを作成出来る。
ポリッシュ部26に1つのカード上面用ブラシ61と、2つのカード側面用ブラシ62とを設け、中段搬送路20b1の上をカード基材11が搬送される搬送動作中に、これらのブラシ61、62との接触によってカード基材11の両側面・後端の転写ばり46cを掻き落とす事で、媒体であるカード10の美観が保て、廃棄率も低下出来る。廃棄率が下がる事で、余計な消耗品の使用を抑えられる。
ポリッシュ部26によって除去されたばり46cを集める集塵部31を設け、ポリッシュ部26で除去された転写ばり46cを集塵部31によって吸引してしまうため、機体内でのばり46cなどの塵埃の浮遊が無くなる。そのため、カード搬送用のローラ53、54を汚すことがなくなり、連続かつ効率的にカード10の搬送が可能となる。
ばり46cを除去する手段をブラシ(植毛)構造にすることで、カード10の搬送ばらつきに影響を受けることなく、常に一定のブラッシングが可能である。さらに、カード上面用ブラシ61およびカード側面用ブラシ62を回転駆動するブラッシングローラ回転駆動機構は、丸ベルト66をクロスさせるベルト駆動機構によって構成している。そのため、各ブラシ61,62とカード10との接触時に大きな抵抗力が作用した場合でも丸ベルト66とプーリ67との滑りによってこの接触抵抗を吸収することができる。その結果、各ブラシ61,62とカード10との接触抵抗によってカード10の搬送動作が停止してしまうおそれがなく、安定した動作を行なうことができる。
さらに、カード上面用ブラシ61および2つのカード側面用ブラシ62は、ブラッシングローラにすることで、ばり46cの発生量に対応して回転数を調整することで除去能力が容易に向上できる。
また、本実施の形態では、カード基材11の搬送動作中に、カード基材11の搬送を停止することなくカード上面用ブラシ61と、2つのカード側面用ブラシ62とによってばり46cの除去作業を行なうことができる。そのため、カード基材11の搬送を停止させてばり46cの除去作業を行なう場合に比べてカード作成速度を高めることができ、カード作成の作業効率を高めることができる。
[変形例]
図17は、第1の実施の形態(図1乃至図16参照)のカード作成装置1のカード上面用ブラシ61の第1の変形例を示す正面図である。本変形例は、芯金61aの外周面のブラシ部61bにブラシ毛が植設されていないゼブラタイプの空隙部61cが形成されている。このゼブラタイプの空隙部61cは、芯金61aの外周面におけるブラシ毛間にブラシ毛の植設部全体の中心位置を境にその両側に互いに逆向きの回転方向にそれぞれほぼ螺旋状に延設されている2つの螺旋状空隙部61c1、61c2を形成したものである。
本変形例のゼブラタイプの空隙部61cが形成されているカード上面用ブラシ61を用いた場合には、ブラシ部61bのブラシ毛に付着しないばり46cは、カード上面用ブラシ61の回転にともないブラシ部61bの両側へ移動させることができる。そのため、カード上面用ブラシ61のブラシ毛に付着したまま残留するばり46cなどの粉塵の残量を少なくすることができ、カード上面用ブラシ61のメンテナンス期間を延ばすことができる。さらに、ばり46cの集積方向をカード上面用ブラシ61の両側へ定めることができるので、集積されたばり46cの回収などの処理作業を容易化することができる。
図18は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード上面用ブラシ61の第2の変形例を示す正面図である。本変形例では、芯金61aの外周面のブラシ部61bにブラシ毛が植設されていない螺旋タイプの空隙部61dを設けたものである。本変形例の螺旋タイプの空隙部61dは、芯金61aの外周面の全面のブラシ毛間にほぼ螺旋状に沿って連続的に形成されている。
本変形例の螺旋タイプの空隙部61dが形成されているカード上面用ブラシ61を用いた場合には、植毛に付着しないばり46cは、カード上面用ブラシ61の一方向へ移動させることができる。そのため、カード上面用ブラシ61のブラシ毛に付着したまま残留するばり46cなどの粉塵の残量を少なくすることができ、カード上面用ブラシ61のメンテナンス期間を延ばすことができる。さらに、ばり46cの集積方向をカード上面用ブラシ61の一方向へ定めることができるので、集積されたばり46cの回収などの処理作業を容易化することができる。
図19は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード側面用ブラシ62の第1の変形例を示す正面図である。本変形例は、2つのカード側面用ブラシ62がカード基材11の搬送方向に対して直交する鉛直方向に移動可能に支持されている。そして、定期的にブラシ部62bの位置を鉛直方向に移動させることにより、カード基材11との接触によって磨耗したブラシ毛をカード基材11との接触位置から外して磨耗していない良好な状態のブラシ毛をカード基材11と接触させることができる。そのため、カード側面用ブラシ62の交換周期を延ばすことができ、カード側面用ブラシ62の耐久性の向上を図ることができる。
図20は、第1の実施の形態のカード作成装置のカード側面用ブラシ62の第2の変形例を示す正面図である。本変形例は、カード側面用ブラシ62の2つのブラッシングローラは、芯金62aの中心線方向が中段搬送路20b1の上を搬送されるカード基材11の搬送方向に対して直交する鉛直方向から所定の傾斜角度θで傾斜させた状態で配置されている。本変形例では、芯金62aの中心線方向をカード基材11の搬送方向に対して直交する鉛直方向に向けた場合に比べてカード基材11との接触させるカード側面用ブラシ62のブラシ部62bのブラシ毛の接触範囲を広くすることができる。そのため、カード基材11との接触によってブラシ毛が磨耗する時間を長く伸ばすことができるので、定期交換を定めればメンテナンスが不要となり、かつ除去したばり46cを一定の方向に落す効果が得られる。
以上、説明したとおり、これらの実施形態によれば、カード基材に転写された保護膜のばりを除去できるカード作成装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…カード、11…カード基材、11a…表面、20b1…中段搬送路、22…画像形成部、23…転写部、26…ポリッシュ部(除去部)、29…カードスタッカ(カード集積部)、46a…膜基材、46b…保護膜、46c…ばり、46B…転写リボン(転写体)。

Claims (11)

  1. カード基材の一面に画像を形成する画像形成部と、
    膜基材および前記膜基材に重ねられた膜を有した転写体の前記膜を、前記画像が形成された前記カード基材の一面に転写する転写部と、
    前記転写部から作成済みのカードを集積するカード集積部まで搬送される搬送路の途中に設けられ、前記カード基材の周囲に発生し、前記カード基材に転写された前記膜のばりを前記カード基材のブラッシングによって除去する除去部と、
    を備えたカード作成装置。
  2. 前記除去部は、前記搬送路による前記カード基材の搬送中に前記膜のばりと当たることで前記ばりを掻き落として除去するブラシ部を有する請求項1に記載のカード作成装置。
  3. 前記カード基材は、扁平な矩形板状に形成され、
    前記除去部は、前記搬送路上を搬送される前記カード基材に前記膜が転写された前記膜の転写面と対向する方向から前記ブラシ部を当接させる第1ブラシユニットと、
    前記搬送路上を搬送される前記カード基材の両側部に前記ブラシ部を当接させる第2ブラシユニットと
    を有する請求項2に記載のカード作成装置。
  4. 前記第1ブラシユニットは、軸体と、この軸体の外周面に植設されたブラシ毛とを有するブラッシングローラを備え、
    前記軸体の中心線方向が前記搬送路上を搬送される前記カード基材の搬送方向に対して直交する方向に配置され、
    前記軸体の外周面における前記ブラシ毛間に前記ブラシ毛が植設されていない空隙部が形成されている請求項3に記載のカード作成装置。
  5. 前記空隙部は、前記軸体の外周面における前記ブラシ毛間にほぼ螺旋状に沿って形成されている螺旋タイプである請求項4に記載のカード作成装置。
  6. 前記第2ブラシユニットは、軸体と、この軸体の外周面に植設されたブラシ毛とを有する2つのブラッシングローラを備え、
    前記2つのブラッシングローラは、前記搬送路上を搬送される前記カード基材の両側にそれぞれ配置されている請求項3に記載のカード作成装置。
  7. 前記2つのブラッシングローラは、前記軸体の中心線方向が前記搬送路上を搬送される前記カード基材の搬送方向に対して直交する方向に配置され、
    かつ前記カード基材の搬送方向に対して直交する方向に移動可能に支持されている請求項6に記載のカード作成装置。
  8. 前記2つのブラッシングローラは、前記軸体の中心線方向が前記搬送路上を搬送される前記カード基材の搬送方向に対して直交する方向から傾斜させた状態で配置されている請求項6に記載のカード作成装置。
  9. 前記第1ブラシユニットおよび前記第2ブラシユニットの各ブラッシングローラの少なくともいずれか一方は、前記搬送路上に沿って前記カード基材を搬送させる搬送機構の駆動ローラの回転を逆回転状態で回転させるブラッシングローラ回転駆動機構によって回転駆動される請求項4、6のうち少なくともいずれか一項に記載のカード作成装置。
  10. 前記ブラッシングローラ回転駆動機構は、前記搬送機構の駆動ローラと前記ブラッシングローラの駆動ローラとの間を丸ベルトを介して連結し、前記丸ベルトをクロスさせることで前記搬送機構の駆動ローラの回転を逆回転させる逆回転手段を有する請求項9に記載のカード作成装置。
  11. 前記搬送路は、前記除去部に前記カード基材を1回通過させた後、前記カード基材の搬送方向を逆転させて前記除去部を逆方向に進行させ、再度、前記除去部に前記カード基材を通過させる動作を少なくとも1回繰り返す繰り返し手段を有する請求項1に記載のカード作成装置。
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