JP2014081736A - 指情報読取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】指の情報を装置に読取らせるための被認証者の作業負担の増大を抑制しつつ、認証精度を高める。
【解決手段】認証支援端末12は、筐体上の第1入力面40に、被認証者の親指の情報を読取るための第1読取り部42を備え、筐体上の第2入力面20に、被認証者の人差し指および中指の情報を読取るための第2読取り部24および第3読取り部30を備える。認証支援端末12では、第1入力面40と第2入力面20のなす角が鋭角になるよう筐体上に第1入力面40と第2入力面20を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明はデータ処理技術に関し、特に、被認証者の指の情報を読取るための装置に関する。
情報セキュリティの重要性が高まっている現在、生体認証技術を用いた個人認証がなされることがある。種々の生体情報を用いた生体認証技術が提案されているが、中でも指紋を利用した認証技術は非常に普及している。以下の特許文献1では、複数の指の指紋を読取り、複数の指紋データにもとづいて個人認証の精度を高める指紋認証技術を提案している。
特開2009−99113号公報
本発明者は、被認証者の複数の指の情報にもとづいて個人認証を行なう場合に被認証者の作業負担が小さいことが望ましいと考えた。しかしながら、複数の指の情報を装置に読取らせるための被認証者の作業負担を小さくするための具体的な方法はこれまで十分に提案されてこなかった。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の指情報読取り装置は、筐体上の第1面に設けられ、被認証者の親指の情報を読取るための第1読取り部と、筐体上の第2面に設けられ、被認証者の親指以外の指の情報を読取るための第2読取り部と、を備える。この指情報読取り装置では、第1面と第2面のなす角が鋭角になるよう筐体上に第1面と第2面を設けた。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の指情報読取り装置によると、指の情報を装置に読取らせるための被認証者の作業負担の増大を抑制しつつ、認証精度を高めることを支援できる。
実施の形態の商品販売システムの構成を示す図である。 認証支援端末の外観を示す斜視図である。 認証支援端末の外観を示す左側面図である。 第2入力面の外観を詳細に示す図である。 第1入力面の外観を詳細に示す斜視図である。 認証支援端末の機能構成を示すブロック図である。 スキャンデータ保持部に保持されるデータ構成を示す図である。 認証サーバの機能構成を示すブロック図である。 被認証者情報保持部に保持されるデータ構成を示す図である。 認証支援端末の動作を示すフローチャートである。 図10に続く認証支援端末の動作を示すフローチャートである。 購入確認画面を模式的に示す図である。
本実施の形態の商品販売システムは、被認証者の複数の指の情報にもとづく個人認証を実施して商品代金の電子決済を行なうことにより、被認証者による商品の購入を支援する、言わば、現金不要の手ぶらでの買い物を実現する情報処理システムである。「指の情報」とは、具体的には指紋の特徴(例えば形状や模様等)を示す情報であり、より好ましくは表皮層の下の真皮層に形成された指紋の特徴を示す情報であり、以下では単に「指情報」とも呼ぶ。本実施の形態において、指情報による認証を採用した理由は、指紋認証技術は普及しており、他の生体認証技術(例えば静脈認証)に比べてコストを低減しやすいからである。
また被認証者の指情報にもとづいて多数の登録ユーザの中から特定の1人のユーザを認識する精度を高めるため、すなわち十分に高い認証精度を担保するため、読取り対象の指の本数を3本とする。1本ずつ指情報を読取ると、被認証者の作業時間・作業負担を増大させてしまうため、3本同時に指情報を読取る。具体的には、被認証者は自身の指情報を読取らせるための行為として、読取り対象の3本の指を指情報読取り装置のセンサに当接させた状態で同時に手前に滑らす。言い換えれば、指情報読取り装置のセンサをなぞるように3本の指を手前に引く作業を行なう。
ここで、人差し指〜小指の中の3本の長さの関係は各人で異なる。また手の構造上、人差し指〜小指の中の3本を平面に並べさせた場合、被認証者の負担が大きくなりやすい。したがって、人差し指〜小指の中の3本を読取り対象とすると、正確な指情報(指画像)の取得が困難になり、被認証者の負担も増大してしまう。そこで正確な指情報の取得および被認証者の負担軽減の観点から、指情報読取り装置は、左右いずれかの手の親指・人差し指・中指の3本を読取り対象とする。
また手の構造上、親指は自然な状態では人差し指および中指との正対面より傾く(親指の腹が小指方向を向く)。そのため、親指の読取り面と、人差し指および中指の読取り面とを正対させると、やはり被認証者の負担を大きくしてしまう。また、親指の側面の指紋のみが読取られやすくなって認証精度を低下させてしまう。そこで親指の腹の広い範囲をセンサに接触させて正確な指情報を取得し、また被認証者の負担軽減の観点から、指情報読取り装置は、親指の読取り面と、人差し指および中指の読取り面のなす角αが鋭角(すなわち0°<α<90°)になるようにそれぞれの面を筐体上に設けた。本実施の形態の指情報読取り装置によると、複数の指情報を用いることによって認証精度を向上させるとともに、複数の指情報を読取らせるための被認証者の作業負担の増大を抑制する。
図1は、実施の形態の商品販売システム100の構成を示す。スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店舗には、レジ(キャッシュレジスタ)10と、レジ10と接続された指情報読取り装置としての認証支援端末12とが設置される。またレジ10は、LAN・WAN・インターネット等を含む公知の通信網を介して決済サーバ16と接続され、認証支援端末12も公知の通信網を介して認証サーバ14と接続される。認証サーバ14は、商品購入者(すなわち被認証者)の個人情報を管理する企業に設置されてもよく、決済サーバ16は、銀行やクレジット会社等の金融機関に設置されてもよい。
決済サーバ16は、小売店舗で被認証者が商品を購入する際にその商品代金の電子決済処理を実行する情報処理装置である。例えば、決済サーバ16は、レジ10から、電子決済に必要な情報として、商品購入者の個人情報(クレジットカード番号、生年月日、カード有効期限等)と、決済金額(商品販売金額)とを受け付けて、クレジットカード決済処理を実行する。
次に認証支援端末12の構成を説明する。
図2は、認証支援端末12の外観を示す斜視図である。第2入力面20には、暗証番号入力装置22と第2読取り部24と第3読取り部30とが配置される。後述するように、第2読取り部24は、右手の人差し指もしくは左手の中指の情報を読取るためのセンサを含み、第3読取り部30は、右手の中指もしくは左手の人差し指の情報を読取るためのセンサを含む。
第2入力面20の下側には、破線で示す第1入力面40が設けられており、第1入力面40には第1読取り部42が配置される。後述するように、第1読取り部42は、右手もしくは左手の親指の情報を読取るためのセンサを含む。情報表示面50には、認証の成功もしくは失敗等の各種情報を表示し、また、被認証者による操作入力を受け付けるタッチパネル52が配置される。
図3は、認証支援端末12の外観を示す左側面図である。同図で示すように、第1入力面40と第2入力面20のなす角(角60)が鋭角を形成するように、認証支援端末12の筐体上に第2入力面20と第1入力面40が設けられている。実施の形態での角60の大きさは30°とするが、認証支援端末12を用いた実験等により、認証支援端末12の実際の利用シーンに適した別の鋭角の値が採用されてもよい。このように角60を鋭角とすることで、親指を含む複数の指で認証支援端末12を把持する際の被認証者の負担を低減し、また指情報をスキャンさせるための指の引き抜き動作を容易にし、また親指を含む複数の指のスキャンにおいて好適な指画像を取得しやすくする。
また図3では第2入力面20を水平面として描いたが、被認証者と認証支援端末12の位置関係により、第2入力面20および第1入力面40の傾きとして別の傾きが採用されてもよい。例えば、被認証者が認証支援端末12を見下ろす位置から指をスキャンさせる場合、第2入力面20は上向きに傾いた面、すなわち鉛直方向に鈍角を形成する面として設けられてもよく、これに伴い第1入力面40も一層上向きに傾いた面として設けられてもよい。言い換えれば、角62をより大きな角度とし、角64をより小さい角度とするように形成されてもよい。
図4は、第2入力面20の外観を詳細に示す。図4(a)は、第2入力面20の正面図である。図4(a)で示すように、暗証番号入力装置22は言わばテンキーであり、暗証番号を入力するための各種ボタンが設けられる。第2読取り部24は、第2ラインセンサ26と第2圧力センサ28を含む。第2ラインセンサ26はラインセンサカメラであり、被認証者の右手の人差し指もしくは左手の中指の指紋(真皮指紋)を撮像する。また第2圧力センサ28は、被認証者の指が押し当てられて生じた圧力(押圧)の大きさを検知する。第3読取り部30は、第2読取り部24と近接した位置に設けられており、第3ラインセンサ32と第3圧力センサ34を含む。第3ラインセンサ32はラインセンサカメラであり、被認証者の右手の中指もしくは左手の人差し指の指紋(真皮指紋)を撮像する。また第3圧力センサ34は、被認証者の指が押し当てられて生じた圧力の大きさを検知する。
図4(b)は、第2入力面20の先端部分の斜視図である。第2読取り部24および第3読取り部30は、被認証者の指をラインセンサによる指紋読取りに適する所定位置まで導くための溝を形成している。すなわち、第2読取り部24および第3読取り部30を周囲より窪ませた態様で形成し、その窪ませた領域(溝内)にラインセンサおよび圧力センサを配置している。この溝は、ラインセンサに指を導くためのガイドとなり、人が意識しなくても、自然に指の進行方向の振れを抑え、一定の方向でラインセンサ上を滑らせることを補助する。このガイドにより、ラインセンサにおける読取り品質をより向上できる。
図5は、第1入力面40の外観を詳細に示す斜視図である。第1読取り部42は、第1ラインセンサ44と第1圧力センサ46を含む。第1ラインセンサ44は、ラインセンサカメラであり、被認証者の右手もしくは左手の親指の指紋(真皮指紋)を撮像する。また第1圧力センサ46は、被認証者の指が押し当てられて生じた圧力の大きさを検知する。
第1読取り部42も、第2読取り部24および第3読取り部30と同様の溝を形成し、その窪ませた領域(溝内)に第1ラインセンサ44および第1圧力センサ46を配置している。ただし第1読取り部42は、第2読取り部24および第3読取り部30の溝よりも深い溝を形成している。既述したように、手の構造上、親指は自然な状態では人差し指および中指との正対面より傾く(親指の腹が小指方向を向く)。これを踏まえ、第1読取り部42の溝を、第2読取り部24および第3読取り部30の溝より深く形成することで、第1読取り部42に対する被認証者の親指の押圧を高めさせやすくする。これにより、親指の腹を第1ラインセンサ44に接触させやすくし、第1ラインセンサ44に対する親指の接触面積を広げさせて、照合に適する指紋画像を読取らせやすくなる。また、第1読取り部42が、被認証者の視覚に隠れる位置に配置される場合であっても、溝を深く形成することで、被認証者が指先の感触だけで親指を溝に嵌めやすくなる。
また図4(b)および図5で示すように、第1読取り部42は、第2入力面20における第2読取り部24と第3読取り部30の中央位置に対向する第1入力面40の位置に設けられる。言い換えれば、第2入力面20における第2読取り部24と第3読取り部30の中央位置に対向する第1入力面40の位置が第1読取り部42の中心となるように、第1入力面40に第1読取り部42が配置される。これにより、被認証者が認証のために右手の親指・人差し指・中指を使用する場合と、左手の親指・人差し指・中指を使用する場合の両方で同等の利便性を提供できる。
さらにまた、第1読取り部42の幅48は、第2読取り部24の幅29および第3読取り部30の幅36よりも長く形成されている。第1読取り部42のスキャン対象は親指であり、手の構造上、親指の幅は他の指の幅より長いからである。これにより、被認証者が親指を第1読取り部42に嵌合させやすくなる。なお、第2読取り部24の幅29と第3読取り部30の幅36は同じ長さにすることが望ましい。これにより、被認証者が認証のために右手を使用する場合と、左手を使用する場合の両方で同等の利便性を提供できる。
図6は、認証支援端末12の機能構成を示すブロック図である。認証支援端末12は、第1ラインセンサ44、第1圧力センサ46、第2ラインセンサ26、第2圧力センサ28、第3ラインセンサ32、第3圧力センサ34、暗証番号入力装置22、タッチパネル52、表示制御部110、操作検出部112、通信制御部114、認証制御部116を備える。
本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。例えば、図6の認証制御部116の各機能ブロックは、各機能ブロックに対応するプログラムモジュールがメモリに展開されてCPUが実行することにより実現されてもよい。また各機能ブロックに対応する専用の電子回路により実現されてもよい。後述の図8についても同様である。
表示制御部110はタッチパネルドライバとしての機能を提供し、例えば認証制御部116から渡されたテキストデータや画像データをタッチパネル52に表示させる。操作検出部112もタッチパネルドライバとしての機能を提供し、例えばタッチパネル52に対する被認証者の操作入力を検出し、その操作内容を認証制御部116に渡す。また操作検出部112は暗証番号入力装置22のドライバとしての機能も提供し、例えば暗証番号入力装置22に対して被認証者が入力した暗証番号のデータを認証制御部116に渡す。
通信制御部114は、レジ10および認証サーバ14との通信を制御する。例えば通信制御部114は、レジ10とUSBを介したシリアル通信を制御し、レジ10からデータを受信してそのデータを認証制御部116に渡し、認証制御部116から渡されたデータをレジ10へ送信する。また通信制御部114は、無線LANを介した認証サーバ14とのVPN(Virtual Private Network)通信を制御し、認証制御部116から渡されたデータを認証サーバ14へ送信し、認証サーバ14からデータを受信してそのデータを認証制御部116に渡す。
認証制御部116は、被認証者の複数の指情報にもとづく被認証者に対する個人認証を支援する処理を実行する。認証制御部116は、スキャン画像検出部120と、スキャン状態検出部122と、スキャンデータ保持部124と、指情報抽出部126と、暗証番号取得部128と、認証要求送信部130と、認証結果取得部132と、決済金額取得部134と、確認画面表示部136と、決済指示送信部138と、エラー推定部140と、スキャン指示部142を含む。
スキャン画像検出部120は、第1ラインセンサ44、第2ラインセンサ26、第3ラインセンサ32のそれぞれが撮像した指画像データを取得してアナログ/デジタル変換を実行し、変換後の各画像データをスキャンデータ保持部124へ格納する。スキャン状態検出部122は、第1圧力センサ46、第2圧力センサ28、第3圧力センサ34のそれぞれが検知した押圧の大きさを示すデータを取得し、各データをスキャンデータ保持部124へ格納する。
スキャンデータ保持部124は、第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30のそれぞれにおけるスキャンデータを保持する記憶領域である。図7は、スキャンデータ保持部124に保持されるデータ構成を示す。スキャンデータ保持部124は、1回の個人認証において被認証者が自身の指を複数回スキャンさせた場合に、複数回のスキャンデータを順次記憶する。具体的には、1回のスキャンデータを1レコードとして保持し、スキャン番号フィールドには、1回目のスキャンデータが「1」、2回目のスキャンデータが「2」として各レコードのIDが保持される。
スキャンデータ保持部124は、第1読取り部42の第1ラインセンサ44によるスキャン画像、第2読取り部24の第2ラインセンサ26によるスキャン画像、第3読取り部30の第3ラインセンサ32によるスキャン画像を、各読取り部に対応するスキャン画像フィールドに記憶する。また、第1読取り部42の第1圧力センサ46が検知した圧力データ、第2読取り部24の第2圧力センサ28が検知した圧力データ、第3読取り部30の第3圧力センサ34が検知した圧力データを、各読取り部に対応するスキャン状態フィールドに記憶する。
図6に戻り、指情報抽出部126は、スキャンデータ保持部124に格納されたスキャン画像、すなわち被認証者の指画像に対して公知の画像処理(画像特徴抽出処理)を施し、その指画像の特徴を示すデータを指特徴情報として抽出する。例えば、被認証者の指画像に対してFFT(Fast Fourier Transform)を実行して指画像の周波数領域表現を取得し、その周波数特性を示すデータを指特徴情報として取得してもよい。指情報抽出部126は、第1ラインセンサ44によるスキャン画像にもとづく第1の指特徴情報、第2ラインセンサ26によるスキャン画像にもとづく第2の指特徴情報、第3ラインセンサ32によるスキャン画像にもとづく第3の指特徴情報をそれぞれ取得する。
暗証番号取得部128は、暗証番号入力装置22に入力された暗証番号データを、操作検出部112を介して取得する。認証要求送信部130は、指情報抽出部126により抽出された第1〜第3の指特徴情報と、暗証番号取得部128により取得された暗証番号データを含む認証要求を、通信制御部114を介して認証サーバ14へ送信する。
認証結果取得部132は、認証要求にもとづいて認証サーバ14が実行した認証処理の結果であり、認証サーバ14から送信された認証結果を、通信制御部114を介して取得する。本実施の形態における認証結果には、個人認証の成功もしくは失敗を示す情報と、被認証者の氏名と、電子決済の実行に必要となる被認証者の個人情報(以下、「決済用情報」とも呼ぶ。)が含まれる。決済用情報は、クレジットカード決済の場合、被認証者のクレジットカード情報(例えばクレジットカード番号、生年月日、カード有効期限等)であってもよく、銀行振込決済の場合、被認証者の口座番号等であってもよい。
決済金額取得部134は、被認証者が小売店に支払うべき金額である決済金額、すなわち商品代金であり商品購入金額のデータを、通信制御部114を介してレジ10から取得する。確認画面表示部136は、被認証者に対する認証成功時に、被認証者の氏名や決済金額を表示して、商品購入を了承するか否かを被認証者に確認するための購入確認画面をタッチパネル52に表示させる。その一方、被認証者に対する認証失敗時に、その旨を被認証者に通知するための認証失敗画面をタッチパネル52に表示させる。
決済指示送信部138は、購入確認画面において商品購入が了承された場合に、決済用情報を含む決済指示のデータを、通信制御部114を介してレジ10へ送信する。レジ10はこの決済指示を受け付けると、決済金額および決済用情報を決済サーバ16へ送信して、商品代金の電子決済(クレジットカード決済や銀行振込決済)を実行させる。
エラー推定部140は、ラインセンサとは異なる圧力センサが検知したスキャン状態、すなわち被認証者の指による押圧の大きさにもとづいて、ラインセンサによる被認証者の指のスキャン品質を推定する。そしてスキャン品質の高低にもとづいて、以降の認証関連処理におけるエラーの発生可能性を推定し、スキャン品質が悪いと推定した場合に被認証者へ再スキャンを促す。例えば、スキャン品質が所定の閾値より低い場合に、以降の認証処理に失敗すると推定して、再スキャンを促すメッセージを表示させてもよい。
具体的には、エラー推定部140は、スキャンデータ保持部124に保持されたスキャン状態が示す押圧の大きさにもとづいて、被認証者に対する個人認証の成否を、スキャン画像から指特徴情報が抽出される前であり、認証サーバ14が個人認証を実行する前に推定する。認証に失敗する可能性を事前に推定し、後述するように被認証者へ再スキャンを要求することで、後続の認証処理(例えば指特徴情報の抽出処理や認証サーバ14による照合処理)の結果を待って再スキャンを要求する場合よりも迅速に正確な認証結果を得やすくなり、被認証者にかけるストレスを低減できる。
本実施の形態のエラー推定部140は、第1圧力センサ46、第2圧力センサ28、第3圧力センサ34のうち少なくとも1つが検知した押圧の大きさが予め定められた圧力閾値未満の場合に、被認証者に対する個人認証が失敗すると推定する。個人認証が失敗するとは、正確な個人認証ができないという意味であり、被認証者の正当性を正しく判断できないという意味である。また、ここで推定する個人認証の失敗には、指画像からの指特徴情報の抽出時にエラーが発生すること、および、認証サーバ14による照合の結果、個人認証に失敗すること、すなわち認証サーバ14において被認証者の正当性を確認できないことの両方を含む。
圧力閾値は、これ未満の押圧では特徴指情報の抽出が十分にできないと想定される境界値であってよく、開発者の知見や認証支援端末12を用いた実験等により値が決定されてよい。また、上限の圧力閾値がさらに規定されてよいことはもちろんであり、エラー推定部140は、第1圧力センサ46、第2圧力センサ28、第3圧力センサ34のうち少なくとも1つが検知した押圧の大きさが上限の圧力閾値より大きい場合も、被認証者に対する個人認証が失敗すると推定してもよい。
スキャン指示部142は、決済金額取得部134が決済金額を受け付けた場合に、第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30に指情報を読取らせるための被認証者の行為(すなわち指の当接および引き抜き動作)を促すためのスキャン指示メッセージを含む操作促進画面をタッチパネル52に表示させる。またスキャン指示部142は、エラー推定部140が被認証者に対する認証の失敗を推定した場合に、指情報を読取らせるための被認証者の行為を再度促すための再スキャン指示メッセージを含む操作促進画面をタッチパネル52に表示させる。
次に認証サーバ14の構成を説明する。
図8は、認証サーバ14の機能構成を示すブロック図である。認証サーバ14は、被認証者情報保持部150と、認証要求受付部152と、照合部154と、認証結果提供部156を備える。
被認証者情報保持部150は、被認証者を認証するための照合情報と被認証者の決済用情報とを対応づけて保持し、言い換えれば、個人認証および電子決済に必要な被認証者の個人情報を保持する記憶領域である。図9は、被認証者情報保持部150に保持されるデータ構成を示す。図9(a)は、照合情報を格納したテーブルであり、被認証者が予め登録した第1〜第3の指特徴情報および暗証番号を、被認証者のIDと対応づけて保持する。図9(b)は、決済用情報を格納したテーブルであり、被認証者が予め登録したユーザ名および決済用情報を、被認証者のIDと対応づけて保持する。
図9(a)における第1の指特徴情報は、認証要求にて第1の指特徴情報として設定されることが想定される情報であり、言い換えれば、認証支援端末12の第1読取り部42で読取られると想定される指情報である。典型的には、被認証者の右手もしくは左手の親指画像の特徴データが格納される。図9(a)における第2の指特徴情報は、認証要求にて第2の指特徴情報として設定されることが想定される情報であり、言い換えれば、認証支援端末12の第2読取り部24で読取られると想定される指情報である。典型的には、被認証者の右手の人差し指画像もしくは左手の中指画像の特徴データが格納される。図9(a)における第3の指特徴情報は、認証要求にて第3の指特徴情報として設定されることが想定される情報であり、言い換えれば、認証支援端末12の第3読取り部30で読取られると想定される指情報である。典型的には、被認証者の右手の中指画像もしくは左手の人差し指画像の特徴データが格納される。
図8には図示しないが、認証サーバ14は、商品販売システム100の利用者、すなわち認証支援端末12を使用した電子決済による商品購入を行ないたい被認証者の情報を登録する被認証者情報登録部をさらに備えてもよい。被認証者情報登録部は、照合情報および決済用情報の登録要求を被認証者の端末(例えば認証支援端末12や指紋読取り装置を備えたPC等)から受け付け、照合情報および決済用情報を被認証者のIDとともに被認証者情報保持部150へ記録する。
認証要求受付部152は、認証支援端末12から送信された認証要求を受信する。照合部154は、被認証者情報保持部150に保持されたレコードの中に、認証要求に設定された第1〜第3の指特徴情報および暗証番号の全てと一致するデータが格納されたレコード(以下、「整合レコード」とも呼ぶ。)が存在するか否かを判定する。ここで指特徴情報が一致するか否かの判定処理は、公知の画像マッチング技術(テンプレートマッチング等)を用いてよい。整合レコードが存在した場合、照合部154は、認証支援端末12に指を当接させた被認証者の認証に成功した、すなわち被認証者の正当性を確認できたと判定し、整合レコードのユーザIDを被認証者のIDとして特定する。整合レコードが存在しない場合、照合部154は、被認証者の認証に失敗した、すなわち被認証者の正当性を確認できないと判定する。
認証結果提供部156は、照合部154が被認証者の認証に成功したと判定した場合、照合部154が特定した被認証者のIDに対応づけられたユーザ名および決済用情報を被認証者情報保持部150から取得する。そして、取得したユーザ名および決済用情報を、認証に成功した旨の情報とともに認証結果として認証支援端末12へ送信する。その一方、照合部154が被認証者の認証に失敗したと判定した場合、認証結果提供部156は、認証に失敗した旨の情報を認証結果として認証支援端末12へ送信する。
以上の構成による商品販売システム100の動作を、認証支援端末12の動作を示すフローチャートを描いた図10および図11を参照して説明する。
被認証者が購入を希望する商品情報を小売店舗の店員がレジ10へ入力すると、レジ10は商品代金の額、すなわち決済金額を認証支援端末12へ送信し、認証支援端末12の決済金額取得部134はその決済金額を取得する。決済金額が受け付けられると(S10のY)、スキャン指示部142は、指のスキャンを指示するメッセージをタッチパネル52に表示させる(S12)。被認証者はその指示にしたがって認証支援端末12に3本の指をスキャンさせる。スキャン画像検出部120は、第1ラインセンサ44、第2ラインセンサ26、第3ラインセンサ32が被認証者の指画像を読取るまで待機し(S14のN)、指画像が読取られると(S14のY)、被認証者の親指・人差し指・中指の画像をスキャンデータ保持部124へ格納する(S16)。
スキャン画像検出部120が指画像を取得するときにあわせて、スキャン状態検出部122は、第1圧力センサ46、第2圧力センサ28、第3圧力センサ34のそれぞれで検知された押圧の大きさを取得する。そして押圧の大きさを示すデータをスキャンデータ保持部124へ格納する。各圧力センサで検知された押圧の大きさがいずれも所定の圧力閾値以上の場合、エラー推定部140は認証失敗を推定しない(S18のN)。このとき指情報抽出部126は、第1ラインセンサ44、第2ラインセンサ26、第3ラインセンサ32で読取られた指画像に所定の画像処理を施して、各指画像の特徴データを、第1〜第3の指特徴情報として抽出する(S20)。指特徴情報の抽出処理においてエラーが発生しなければ(S22のN)、暗証番号取得部128は、暗証番号の入力指示メッセージをタッチパネル52に表示させる(S26)。そして暗証番号の入力操作を検出するまで待機し(S28のN)、入力された暗証番号を暗証番号取得部128が取得すると(S28のY)、認証要求送信部130は、第1〜第3の指特徴情報および暗証番号を含む認証要求を認証サーバ14へ送信する(S30)。
各圧力センサで検知された押圧の大きさのうちいずれかが所定の圧力閾値未満の場合、エラー推定部140は認証失敗を事前に推定し(S18のY)、スキャン指示部142は、指の再スキャンを被認証者へ指示し(S24)、S14へ戻る。例えば、各圧力センサで検知された押圧の大きさが図7で示す状況において、圧力閾値が「6」の場合、1回目のスキャンでは第3読取り部30に対する押圧が閾値未満であるため、再スキャンを指示する。そして2回目のスキャンでは全ての読取り部に対する押圧が閾値以上であるため、S26へ進む。また、指特徴情報の抽出処理においてエラーが発生した場合も(S22のY)、スキャン指示部142は、指の再スキャンを被認証者へ指示し(S24)、S14へ戻る。レジ10から決済金額を受け付けなければ(S10のN)、S12〜S30をスキップする。
次に、図10に続く認証支援端末12の動作を示すフローチャートを描いた図11を参照して説明する。
認証サーバ14は、認証要求に設定された第1〜第3の指特徴情報および暗証番号の組み合わせに整合するレコードが被認証者情報保持部150に存在する場合に、被認証者の正当性を確認できたとして認証成功を示す認証結果を認証支援端末12へ提供する。整合するレコードが存在しなければ、認証失敗を示す認証結果を認証支援端末12へ提供する。認証支援端末12の認証結果取得部132は、認証サーバ14による認証結果を取得する(S40)。認証結果が認証失敗を示す場合(S42のN)、確認画面表示部136は、認証失敗画面をタッチパネル52に表示させ(S46)、認証支援端末12は一連の認証支援処理を終了する。
その一方、認証結果が認証成功を示す場合(S42のY)、確認画面表示部136は、購入確認画面をタッチパネル52に表示させる(S44)。図12は、購入確認画面を模式的に示す。購入確認画面には、認証結果に設定されたユーザ名(すなわち被認証者氏名)、決済金額取得部134により取得された決済金額が表示され、また、商品購入の意思を確認するためのOKボタンおよびキャンセルボタンが表示される。図11に戻り、購入確認画面においてOKボタンが選択されると、すなわち商品購入を被認証者が承認すると(S48のY)、決済指示送信部138は、認証結果に設定された決済用情報を含む決済指示をレジ10へ送信し、商品代金の電子決済処理を実行させる(S50)。購入確認画面においてキャンセルボタンがタッチされると(S48のN)、S50をスキップし、認証支援端末12は一連の認証支援処理を終了する。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
第1の変形例を説明する。
上記実施の形態でも既述したが、被認証者が3本の指で認証支援端末12を把持すると、すなわち被認証者が認証支援端末12の各読取り部に指を押し当てると、第1圧力センサ46、第2圧力センサ28、第3圧力センサ34のそれぞれが押圧を検知し、スキャン状態検出部122は、各圧力センサが検知した押圧の大きさを検出する。ここでスキャン状態検出部122は、各圧力センサが検知した押圧の大きさに応じて、押圧が正常範囲か否かを示す、言い換えれば、指のスキャンを正確に行える状態か否かを示すメッセージ(テキストや画像等)をタッチパネル52に表示させてもよい。例えば、押圧が所定の圧力閾値以上、もしくは下限の圧力閾値と上限の圧力閾値の範囲内である場合に、指のスキャンを正常に行える状態であることを示すメッセージをタッチパネル52に表示させてもよい。この場合、図6には不図示のランプを点灯させる等、他の出力手段を介して、指のスキャンを正常に行える状態であることを被認証者へ通知してもよい。逆に、押圧が所定の圧力閾値未満、もしくは下限の圧力閾値と上限の圧力閾値の範囲外である場合は、指のスキャンを正常に行える状態でないことを示すメッセージをタッチパネル52に表示させてもよく、所定のランプの消灯状態を維持してもよい。被認証者はタッチパネル52の表示内容やランプの点灯状態を確認した上で、各読取り部で指を滑らせる行為を実施することにより、適切な指画像を読取らせやすくなる。すなわちこの変形例によると、被認証者が適切な押圧で認証支援端末12を把持することを支援でき、認証に適した指画像を取得しやすくして、認証の精度および効率を高めることができる。
第2の変形例を説明する。
上記実施の形態では、読取り対象の3本の指による押圧のいずれかが所定の圧力閾値未満の場合に、エラー推定部140は認証に失敗することを推定するとした。すなわち、同じタイミングのスキャンにおいて読取り対象の3本の指による押圧がいずれも圧力閾値以上でなければ、被認証者へ再スキャンを指示することとした。変形例として、読取り対象の3本の指による押圧について、1回以上のスキャンに亘り少なくとも一度、圧力閾値以上となれば、エラー推定部140は認証に失敗すると推定しなくてもよい。
例えば、図7における2回目のスキャン結果(スキャン番号「2」のレコード)において、第1読取り部と第2読取り部のスキャン状態がいずれも圧力閾値未満であっても、これらは1回目のスキャン結果において圧力閾値以上となっているため、エラー推定部140は認証失敗を推定せず、再スキャン指示も表示しない。この場合、指情報抽出部126は、スキャンデータ保持部124に保持された各指の画像のうち、圧力閾値以上の押圧を示すスキャン状態と対応づけられた各指の画像から指特徴情報を抽出する。この変形例によると、スキャン回数の増大を抑制しやすくなり、被認証者の負担の増大を抑制しやすくなる。
別の変形例として、認証支援端末12は、無条件に、被認証者に対して複数回(例えば3回)の指のスキャンを指示してもよい。この場合も、指情報抽出部126は、スキャンデータ保持部124に保持された各指の画像のうち、圧力閾値以上の押圧を示すスキャン状態と対応づけられた各指の画像から指特徴情報を抽出する。
ここで複数回のスキャンの結果、1本の指について複数個の指画像が取得された場合、すなわち、スキャンデータ保持部124の複数レコードに亘って同じスキャン画像カラムに指画像が格納された場合の処理について説明する。指情報抽出部126は、圧力閾値以上の押圧に対応づけられた指画像が複数個存在する場合に、相対的に大きい押圧に対応づけられた画像を、相対的に小さい押圧に対応づけられた画像よりも優先して特徴データ抽出対象として選択してもよい。例えば、最も大きい押圧に対応づけられた画像を特徴データ抽出対象としてもよい。また、押圧の最適値が予め定められている場合は、その最適値に最も近い押圧に対応づけられた画像を特徴データ抽出対象としてもよい。
第3の変形例を説明する。
上記実施の形態では、エラー推定部140は、読取り対象の3本の指による押圧にもとづいて認証成否を推定することとしたが、押圧以外のスキャン情報にもとづいて認証が失敗すると推定してもよい。例えば、被認証者の指に対する実際のスキャン品質が悪く、そのスキャン画像を認証データとして利用できない場合に、認証が失敗すると推定してもよい。また例えば、典型的な指画像としてのテンプレートデータを予め保持しておき、スキャンデータ保持部124に保持された指画像とテンプレートデータとを公知のマッチング処理により比較した結果、その差異の大きさが所定の閾値以上であれば認証が失敗すると推定してもよい。また、ラインセンサで取得された指画像のデータサイズが、所定の閾値未満の場合(すなわち通常の指画像のデータサイズを予め定めた基準と比較して小さすぎる場合)に認証が失敗すると推定してもよい。さらにまた、スキャン画像検出部120は、ラインセンサにおける指の撮像開始から終了までの時間を検出してもよく、その時間が、所定の閾値未満の場合(すなわち通常、指を撮像するために要する時間を予め定めた基準と比較して小さすぎる場合)に認証が失敗すると推定してもよい。
またエラー推定部140は、指情報抽出部126により抽出された指特徴情報について、指特徴情報が示す周波数特性が、通常の指画像の周波数特性として予め保持する基準を大きく逸脱する場合(例えば通常あり得ない周波数がピークを示す場合等)に、認証が失敗すると推定してもよい。この場合、指情報抽出部126により抽出された指特徴情報を破棄して、スキャン指示部142は被認証者へ再スキャンを指示してもよい。
第4の変形例を説明する。
上記実施の形態では、スキャン状態を検出するセンサとして圧力センサを用いたが、変形例として、指がスキャンに適した所定位置にあるか否かを判定するためのセンサとして、発光体からの受光状態(受光有無)を判定する複数の光センサが各読取り部に配設されてもよい。エラー推定部140は、複数の光センサのいずれかが受光状態であるときに指画像が取得された場合に、認証が失敗すると推定してもよい。
第5の変形例を説明する。
上記実施の形態では、指画像を取得するセンサとしてラインセンサを用いることとしたが、変形例として、エリア(面)センサであってもよい。この変形例によると、被認証者は読取り対象の指を動かすことが不要となり、被認証者の負担を低減させやすくなる。ただし、ラインセンサの方が一般的に低コストというメリットがある。
第6の変形例を説明する。
上記実施の形態では、第2読取り部24と第3読取り部30を同一平面(第2入力面20)上に設けることとしたが、必ずしも同一平面上に設ける必要はなく、第2読取り部24と第3読取り部30を筐体上の別の面に設けてもよい。例えば、第2読取り部24の設置面と第3読取り部30の設置面とが鈍角を形成するよう各面を筐体上に設けてもよい。
第7の変形例を説明する。
上記実施の形態では、認証支援端末12は、右手の指のスキャンと左手の指のスキャンに共用の第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30を1組備えることとした。変形例として、認証支援端末12は、右手の指画像読取りのための第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30の組(総称して「右手読取り部」とも呼ぶ。)と、左手の指画像読取りのための第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30の組(総称して「左手読取り部」とも呼ぶ。)の両方を備えてもよい。なお、右手読取り部と左手読取り部の一方のみを備えてもよい。以下では、右手読取り部と左手読取り部の両方を備えることとして説明する。
認証支援端末12の第2入力面20において、右手読取り部の第2読取り部24と第3読取り部30の組は、左手読取り部の第2読取り部24と第3読取り部30の組の、正面から見て右側に設置される。また第1入力面40において、右手読取り部の第1読取り部42は、左手読取り部の第1読取り部42の、正面から見て右側に設置される。例えば図2において、図示の第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30の組を右手読取り部とすると、タッチパネル52に正対する正面から見て左側、すなわち図の手前側に左手読取り部としての第1読取り部42、第2読取り部24、第3読取り部30の組が設けられる。
右手読取り部では、第1読取り部42は、第2読取り部24と第3読取り部30の中央位置から第2読取り部24の方向へずれた位置(すなわち中央位置から第2読取り部24側へ寄った位置であり、正面から見て左側にずれた位置)に対向する第1入力面40の位置に設けられる。例えば、第1読取り部42は、第2読取り部24に正対する位置に設けられてもよい。左手読取り部では、第1読取り部42は、第1読取り部42は、第2読取り部24と第3読取り部30の中央位置から第3読取り部30の方向へずれた位置(すなわち中央位置から第3読取り部30側へ寄った位置であり、正面から見て右側にずれた位置)に対向する第1入力面40の位置に設けられる。例えば、第1読取り部42は、第3読取り部30に正対する位置に設けられてもよい。
認証支援端末12の指情報抽出部126は、右手読取り部と左手読取り部のそれぞれで読取られた指画像から指特徴情報を抽出する。認証要求送信部130は、右手読取り部で読取られた指画像にもとづく指特徴情報に、右手であることを示す識別情報を付加し、左手読取り部で読取られた指画像にもとづく指特徴情報に、左手であることを示す識別情報を付加し、右手読取り部と左手読取り部の少なくとも一方で読取られた指画像にもとづく指特徴情報を含む認証要求を認証サーバ14へ送信する。認証サーバ14は、被認証者情報保持部150において、右手用の照合情報と、左手用の照合情報を別個に保持する。認証サーバ14の照合部154は、認証要求の指特徴情報に付加された識別情報に応じて右手用または左手用の照合情報を選択し、選択した照合情報にもとづいて照合処理を実行し、認証の成否を判定する。
第7の変形例によると、右手読取り部は右手の構造に則した構成であり、左手読取り部は左手の構造に則した構成であるため、被認証者による指のスキャン操作を一層容易なものにでき、また、高画質の指画像を取得しやすくなる。また、認証サーバ14は、スキャン対象が右手か左手かに応じて被認証者の指特徴情報と照合すべきレコードの母数を予め絞り込むため、認証サーバ14における照合処理の速度が向上する。
第8の変形例を説明する。
上記実施の形態では、読取った3本の指の情報全てを使用して個人認証を実施することとした。変形例として、2本の指の情報を使用して個人認証を実施してもよい。例えば、認証支援端末12の認証要求送信部130は、読取った3本の指の情報のうち、読取り品質(スキャン品質)が相対的に良好な2つの指の情報を認証サーバ14へ送信してもよい。例えば、認証要求送信部130は、スキャン時の押圧が大きい方から2つの指情報を送信対象として選択してもよく、押圧の最適値が予め定められている場合は、その最適値に近い方から2つの指情報を送信対象として選択してもよい。認証サーバ14は、2つの指情報によりユーザがユニークに特定できた場合、すなわち整合レコードが1つ存在した場合に、被認証者の認証に成功したと判定してもよい。
第9の変形例を説明する。
上記実施の形態では、認証支援端末12は、暗証番号入力装置22およびタッチパネル52を備えることとしたがこれらは必須ではない。また、商品販売システム100等の認証システムにおいて要求される認証精度の高低に応じて、暗証番号入力装置22を用いた暗証番号の入力有無が決定されてよく、暗証番号による認証の補完がなされてもよい。例えば、高い認証精度が要求され、指情報による認証だけでは不十分と想定される場合に、指のスキャンに加えて暗証番号の入力を被認証者へ要求してもよい。
また、認証処理に許容されるターンアラウンドタイムが短い場合があり、言い換えれば、迅速な認証処理が要求される場合がある。このとき、認証精度の高低にかかわらず、暗証番号入力装置22を介した暗証番号の入力を被認証者へ要求してもよい。認証サーバ14は、まず、被認証者情報保持部150に格納された複数レコードの中から、認証支援端末12からの認証要求で指定された暗証番号に合致するレコードを抽出する。そして抽出したレコードの指特徴情報と、認証要求の指特徴情報を照合して整合レコードを特定する。これにより、被認証者の指特徴情報と照合すべきレコードの母数を予め絞り込むため、認証サーバ14における認証処理の速度が向上する。
なお、上記実施の形態では認証支援端末12を用いた複数の指の情報にもとづく個人認証を決済用途に使用したが、会員資格確認等、様々な本人確認の用途に使用可能なことはもちろんである。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
12 認証支援端末、 14 認証サーバ、 20 第2入力面、 24 第2読取り部、 30 第3読取り部、 40 第1入力面、 42 第1読取り部、 120 スキャン画像検出部、 122 スキャン状態検出部、 124 スキャンデータ保持部、 126 指情報抽出部、 128 暗証番号取得部、 130 認証要求送信部、 132 認証結果取得部、 134 決済金額取得部、 136 確認画面表示部、 138 決済指示送信部、 140 エラー推定部、 142 スキャン指示部。

Claims (5)

  1. 筐体上の第1面に設けられ、被認証者の親指の情報を読取るための第1読取り部と、
    前記筐体上の第2面に設けられ、被認証者の親指以外の指の情報を読取るための第2読取り部と、
    を備え、
    前記第1面と前記第2面のなす角が鋭角になるよう前記筐体上に前記第1面と前記第2面を設けたことを特徴とする指情報読取り装置。
  2. 前記第1読取り部と前記第2読取り部のそれぞれに、被認証者の指を所定の読取り位置に導くための溝を形成し、
    前記第1読取り部の溝の幅を、前記第2読取り部の溝の幅より長く形成したことを特徴とする請求項1に記載の指情報読取り装置。
  3. 前記第2読取り部と近接して設けられ、被認証者の親指以外の指の情報を読取るための第3読取り部をさらに備え、
    前記第2読取り部と前記第3読取り部の中央位置に対向する前記第1面の位置に前記第1読取り部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の指情報読取り装置。
  4. 前記第2読取り部と近接して設けられた第3読取り部をさらに備え、
    前記第2読取り部は、被認証者の右手の人差し指の情報を読取る一方、前記第3読取り部は、被認証者の右手の中指の情報を読取るものであり、
    前記第2読取り部と前記第3読取り部の中央位置から前記第2読取り部の方向へずれた位置に対向する前記第1面の位置に前記第1読取り部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の指情報読取り装置。
  5. 前記第1読取り部と前記第2読取り部の少なくとも1つで読取られた情報にもとづいて被認証者に対する認証の成否を事前に推定する推定部と、
    被認証者に対する認証の失敗が推定された場合に、指の情報を再度読取らせるための被認証者の行為を促す指示部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の指情報読取り装置。
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