JP2014081135A - 太陽光集光装置 - Google Patents

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Toru Shiomitsu
徹 塩満
Etsusada Shioda
悦貞 塩田
Takeshi Sakai
健 坂井
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Abstract

【課題】複数の反射鏡により擬似凹面鏡形状が構成される太陽光集光装置において、各反射鏡の取り付け位置の調整を高精度且つ容易に行えるようにする。
【解決手段】中央に固定的に配置される反射鏡1aと、その周囲に、反射鏡1aに対して傾斜した状態で配置される複数の反射鏡1bを備え、これら反射鏡1a,1bにより、反射鏡1aを凹面の底部とする擬似凹面鏡形状が構成されるようにした太陽光集光装置であって、各反射鏡1bは、その傾動支点となるヒンジ機構2xと、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構2yを介して装置躯体3に支持され、ヒンジ機構2yを伸縮させてヒンジ機構2xを支点として傾動させることで、反射鏡1aに対する傾斜角度を調整可能とした。反射鏡1a,1bにより精度の高い擬似凹面鏡形状を構成し、反射鏡1aの反射光の焦点位置に、他のすべての反射鏡1bの反射光の焦点を合わせることが容易にでき、効率的な集光を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽を自動追尾し、太陽光を反射させて固定点に集光する太陽光集光装置(ヘリオスタット)に関するものである。この太陽光集光装置は、例えば、集光型太陽熱発電システムなどに使用される。
集光型太陽熱発電システムなどのような太陽光を集光してエネルギーとして利用するシステムでは、太陽を自動追尾し、太陽光を反射させて固定点に集光する太陽光集光装置(ヘリオスタット)が用いられる。この太陽光集光装置には、高い効率で太陽光を集光できる性能が求められる。
太陽光集光装置には、太陽光を効率的且つ均一に集光するために、一般的に凹面(例えば、回転円錐曲線面)形状の反射鏡が用いられる。この反射鏡を、凹面形状の一枚の鏡で構成する場合、鏡全体を高い精度で成形する必要があるため、大型の反射鏡を低コストで製造することは極めて難しい。
これに対して特許文献1,2には、複数の反射鏡を凹面(例えば、回転円錐曲線面)に沿うように配置することで、擬似凹面鏡形状が構成されるようにした集光装置が示されている。これらの集光装置は、小型の凹面反射鏡を用いて構成することも当然可能であるが、単純な平面鏡を利用して構成することもできるため、設備コストを低く抑えることができる。
このタイプの集光装置では、個々の反射鏡の取り付け精度が装置の性能を大きく左右する。一般に、複数の反射鏡は、それぞれ装置躯体に取付ボルトなどで固定されるとともに、取付ボルトに対するナットの締め付け位置の調整などにより、反射鏡の傾きを調整できるようにしているが、このような構造では、反射鏡の取り付け位置を精度よく調整することが難しく、しかも位置調整のための作業が煩雑で多大な労力を要するという問題がある。
また、特許文献1には、複数の反射鏡をそれぞれ単一のヒンジ機構により装置躯体に支持させた構造が示されているが、このような支持構造だけでは、複数の反射鏡の取り付け位置を精度よく調整することは難しい。特に、方位方向(特許文献1では「擬似赤経方向」と称している)だけでなく、各々の反射鏡の高度方向の角度も調整し、擬似凹面形状になるように精度よく調整することは非常に難しい。また、特許文献2には、各反射鏡の取付け精度を高めるために、レーザー光を用いて取り付け姿勢の測定を行う方法が示されているが、取付ボルト等の調整のための労力を根本的に軽減させることはできない。
特開2004−37037号公報 特開2009−109923号公報
上記の通り、複数の反射鏡を擬似凹面鏡形状が構成されるように配置するタイプの従来装置では、反射鏡の取り付け位置を精度よく調整することが難しく、しかも位置調整のための作業が煩雑で多大な労力を要するという問題があった。反射鏡の取り付け位置の精度は集光効率に直接的に影響するため、反射鏡を高精度に位置調整できるようにすることは、高性能な太陽光集光装置を実現する上で不可欠な要素である。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、複数の反射鏡により擬似凹面鏡形状が構成されるようにした太陽光集光装置において、複数の反射鏡の取り付け位置の調整を高精度且つ容易に行うことができる太陽光集光装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]中央に固定的に配置される反射鏡(1a)と、その周囲に、反射鏡(1a)に対して傾斜した状態で配置される複数の反射鏡(1b)を備え、これら反射鏡(1a),(1b)により、反射鏡(1a)を凹面の底部とする擬似凹面鏡形状が構成されるようにした太陽光集光装置であって、
各反射鏡(1b)は、その傾動支点となるヒンジ機構(2x)と、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構(2y)を介して装置躯体(3)に支持され、ヒンジ機構(2y)を伸縮させてヒンジ機構(2x)を支点として傾動させることで、反射鏡(1a)に対する傾斜角度を調整可能としたことを特徴とする太陽光集光装置。
[2]上記[1]の太陽光集光装置において、ヒンジ機構(2y)は、装置躯体(3)側に連結される一方のヒンジ部材(6)がボルト部(7)を備え、該ボルト部(7)はナット(9)により装置躯体(3)に締め付け固定されるとともに、ナット(9)によるボルト部長手方向での締め付け固定位置を変えることにより、ヒンジ機構(2y)を伸縮調整可能としたことを特徴とする太陽光集光装置。
[3]上記[1]又は[2]の太陽光集光装置において、上下2列で各列が3枚の反射鏡からなる反射鏡群を備え、上部列の中央の反射鏡または下部列の中央の反射鏡が反射鏡(1a)を構成し、他の反射鏡が反射鏡(1b)を構成することを特徴とする太陽光集光装置。
[4]上記[1]又は[2]の太陽光集光装置において、上下3列で各列が3枚の反射鏡からなる反射鏡群を備え、中央の反射鏡が反射鏡(1a)を構成し、他の反射鏡が反射鏡(1b)を構成することを特徴とする太陽光集光装置。
本発明の太陽光集光装置は、複数の反射鏡の取り付け位置の調整を高精度且つ容易に行うことができ、このため複数の反射鏡により精度の高い擬似凹面鏡形状(例えば、回転円錐曲線面鏡の形状)を容易に構成させることができる。
本発明の太陽光集光装置の一実施形態を模式的に示す背面図(太陽光反射面側を正面とした場合の背面図) 図1の装置において、固定部材14による反射鏡1aの支持部を模式的に示すもので、図2(ア)は側面図、図2(イ)は図2(ア)中のII−II線に沿う断面図 図1の装置において、ヒンジ機構2xによる反射鏡1bの支持部を模式的に示すもので、図3(ア)は側面図、図3(イ)は図3(ア)中のIII−III線に沿う断面図 図1の装置において、ヒンジ機構2yによる反射鏡1bの支持部を模式的に示すもので、図4(ア)は側面図、図4(イ)は図4(ア)中のIV−IV線に沿う断面図 図1の装置において、装置躯体3に支持された1つの反射鏡1bを示す側面図 本発明の太陽光集光装置の他の実施形態を模式的に示す背面図(太陽光反射面側を正面とした場合の背面図) 本発明の太陽光集光装置の具体的な一実施形態を示す背面図(太陽光反射面側を正面とした場合の背面図) 図7中のVIII−VIII線に沿う断面図 図7中のIX−IX線に沿う断面図 図7の装置において、固定部材14による反射鏡1aの支持部を示す側面図 図10に示される反射鏡1aの支持部の平面図 図7の装置において、ヒンジ機構2xによる反射鏡1bの支持部を示す側面図 図12に示される反射鏡1bの支持部の平面図 図12中のXIV−XIVに沿う断面図 図7の装置において、ヒンジ機構2yによる反射鏡1bの支持部を示す側面図 図15に示される反射鏡1bの支持部の平面図 図15中のXVII−XVIIに沿う断面図
図1〜図5は、本発明の太陽光集光装置の一実施形態を模式的に示したものである。
図1は装置の背面図(太陽光反射面側を正面とした場合の背面図)であり、図において、1a,1bは反射鏡、3はこれら反射鏡1a,1bを支持する装置躯体(構造躯体)である。本実施形態では、装置躯体3は、支柱300と、この支柱300の上端に旋回及び回転可能に横架された支持アーム301と、この支持アーム301に保持された格子状のフレーム302から構成されている(なお、本来、図1では「フレーム302」は実線で表すべきところ、便宜上、二点鎖線で表してある。図6についても同様)。前記支持アーム301は駆動装置4を介して支柱300に支持されており、この駆動装置4は支持アーム301を旋回(方位方向の回転)及び傾倒(高度方向の回転)させることができ、これにより、装置躯体3に支持された反射鏡の向きを、旋回(方位方向)及び傾倒(高度方向の回転)させることができる。
以上の構成は、従来の太陽光集光装置(ヘリオスタット)と同様であり、例えば、集光型太陽熱発電システムにおいて、このような太陽光集光装置が、上部にレシーバー(固定点)が設置された集光タワーの周囲に多数配置され、各太陽光集光装置が太陽光を反射し、その反射光が常にレシーバー(固定点)に集光するように太陽を自動追尾する。
本発明の太陽光集光装置は、中央に固定的に配置される反射鏡1aと、その周囲に、反射鏡1aに対して傾斜した状態で配置される複数の反射鏡1bを備え、これら反射鏡1a,1bにより、反射鏡1aを凹面の底部とする擬似凹面鏡形状が構成されるようにした装置であり、本実施形態では、上下3列で各列が3枚の反射鏡(計9枚の反射鏡)からなる反射鏡群を備え、中央の反射鏡が反射鏡1aを構成し、他の反射鏡が反射鏡1bを構成している。
反射鏡1a,1bの形状(平面形状)に特別な制限はなく、任意の形状にすることができるが、面積効率などの面からは、正方形または矩形が好ましい。また、反射鏡1a,1bは平面鏡でよいが、凹面鏡であってもよい。
通常、反射鏡1a,1bは、鏡体とその背面に固定される背面パネルから構成される。背面パネルは反射鏡の強度を確保するための部材であり、通常、金属や樹脂材料などで構成される。
中央の反射鏡1aは、反射鏡1a,1bにより構成される擬似凹面鏡形状の凹面の底部となる反射鏡であり、この反射鏡1aの位置・姿勢とその反射光の焦点位置を基準として、その周囲の反射鏡1bの位置(傾斜角度)が調整される。
反射鏡1aは、その複数箇所(本実施形態では4箇所)を固定部材14により装置躯体3(フレーム302)に連結されることで、装置躯体3に固定されている。
図2は、固定部材14による反射鏡1aの支持部を模式的に示すもので、図2(ア)は側面図、図2(イ)は図2(ア)中のII−II線に沿う断面図である。
この固定部材14は、本体15の一端側にボルト部16を、他端側に板状の取付部17をそれぞれ備え、その取付部17を反射鏡1aの背面(背面パネル)にボルト止めすることで反射鏡1aに固定される。一方、装置躯体3に対しては、ボルト部16を装置躯体3(フレーム302)に形成された取付孔29に挿通させ、ボルト部16に装着されたナット18で締め付けることにより固定される。
本発明の装置は、反射鏡1aの周囲に配置される反射鏡1bの支持構造に特徴があり、各反射鏡1bは、その傾動支点となるヒンジ機構2xと、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構2yを介して装置躯体3に支持され、ヒンジ機構2yを伸縮させてヒンジ機構2xを支点として傾動させることで、反射鏡1aに対する傾斜角度を調整可能としてある。
本実施形態の各反射鏡1bは、それぞれ2つのヒンジ機構2xとヒンジ機構2yにより装置躯体3に支持されている。ヒンジ機構2xとヒンジ機構2yの設置数は、特に制限はないが、反射鏡1bを安定して支持及び位置調整するためには、ヒンジ機構2xとヒンジ機構2yはそれぞれ2箇所以上設けることが好ましい。
本実施形態では、反射鏡1b〜1bのうち、反射鏡1aの上下左右に配置される反射鏡1b,1b,1b,1bは、反射鏡1aに近い側の反射鏡幅方向両側位置を1対のヒンジ機構2xで、反射鏡1aに遠い側の反射鏡幅方向両側位置を1対のヒンジ機構2yで、それぞれ装置躯体3に支持されている。一方、反射鏡1aの斜め上方および斜め下方に配置される反射鏡1b,1b,1b,1bは、反射鏡1aの対角線の延長線上にある対角線dの両端寄り位置を1対のヒンジ機構2yで、当該対角線dと直交する対角線dの両端寄り位置を1対のヒンジ機構2xで、それぞれ装置躯体3に支持されている。
図3は、ヒンジ機構2xによる反射鏡1bの支持部を模式的に示すもので、図3(ア)は側面図、図3(イ)は図3(ア)中のIII−III線に沿う断面図である。
ヒンジ機構2xは、ピンを介して回転可能に連結された1対のヒンジ部材19,20で構成されている。このうち反射鏡1b側に固定されるヒンジ部材19は、板状の取付部25と、この取付部25に立設された1対のブラケット26と、このブラケット26に保持されたピン27(固定軸)からなり、取付部25を反射鏡1bの背面(背面パネル)にボルト止めすることで反射鏡1bに取り付け固定されている。
一方、装置躯体3側に固定されるヒンジ部材20は、本体21の一端側にボルト部22を有するとともに、他端側にピン挿通孔23を有し、このピン挿通孔23にヒンジ部材19のピン27を挿通させることにより、ヒンジ部材19に対して回転可能に連結されている。そして、ボルト部22を装置躯体3(フレーム302)に形成された取付孔28に挿通させ、そのボルト部22に装着されるナット24で締め付けることにより、ヒンジ部材20が装置躯体3に固定される。
図4は、ヒンジ機構2yによる反射鏡1bの支持部を模式的に示すもので、図4(ア)は側面図、図4(イ)は図4(ア)中のIV−IV線に沿う断面図である。
ヒンジ機構2yは、ピンを介して回転可能に連結された1対のヒンジ部材5,6で構成されている。このうち反射鏡1b側に固定されるヒンジ部材5は、板状の取付部10と、この取付部10に立設された1対のブラケット11と、このブラケット11に保持されたピン12(固定軸)からなり、取付部10を反射鏡1bの背面(背面パネル)にボルト止めすることで反射鏡1bに取り付け固定されている。
一方、装置躯体3側に固定されるヒンジ部材6は、一端側にボルト部7を有するとともに、他端側にピン挿通孔8を有し、このピン挿通孔8にヒンジ部材5のピン12を挿通させることにより、ヒンジ部材5に対して回転可能に連結されている。そして、ボルト部7を装置躯体3(フレーム302)に形成された取付孔13に挿通させ、装置躯体3の両側のボルト部7に装着された1対のナット9(9,9)で両側から締め付けることにより、ヒンジ部材6が装置躯体3に連結される。また、ナット9(9,9)によるボルト部長手方向での締め付け固定位置を変えること、すなわち、ボルト部7を取付孔13に対して長手方向でスライド移動させ、ナット9の締め付けによる装置躯体3(フレーム302)に対する固定位置を変えることにより、ヒンジ機構2yを伸縮調整可能としている。
なお、ヒンジ機構2yを伸縮させることで、反射鏡1bがヒンジ機構2xを支点として傾動動作できるようにするため、ピン挿通孔8は断面長孔状に構成され、傾動する際にピン12がピン挿通孔8内を径方向にスライド移動できるようにしてある。
その他、図面において、30は取付部10,17,25を反射鏡1a,1bに固定するボルト、31は支柱300の取付基部である。
図5は、装置躯体3に支持された1つの反射鏡1bを示す側面図であり、各反射鏡1bは、その傾動支点となるヒンジ機構2xと、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構2yを介して装置躯体3(フレーム302)に支持され、ヒンジ機構2yを伸縮させてヒンジ機構2xを支点として傾動させることで、図中の仮想線で示すように傾斜角度を正確に且つ容易に調整・設定することができる。このため、反射鏡1a,1bにより精度の高い擬似凹面鏡形状を構成し、反射鏡1aの反射光の焦点位置に、他のすべての反射鏡1bの反射光の焦点を合わせることが容易にでき、効率的な集光を実現することができる。
なお、反射鏡1bのヒンジ機構2yの伸縮調整(操作)による傾斜角度の調整・設定は、通常、手動で行うが、適宜な駆動機構を付設して自動化してもよい。
本発明の太陽光集光装置の集光型太陽熱発電プラントなどの実プラントへ設置は、例えば、次のようにして行われる。太陽光集光装置(ヘリオスタット)をプラントの計画位置に設置した後、太陽追尾制御システムを作動させ、基準鏡である反射鏡1aの反射光が集光タワー上に設置されたレシーバーに反射像を結ぶことを確認する。この際、反射鏡1a(基準鏡)の反射像のレシーバー上での位置にずれがある場合には、太陽追尾制御システム上で位置補正し、レシーバーの適正な位置に反射像がくるように調整する。その後、ヒンジ機構2yの操作により各反射鏡1bの傾斜角度の調整を行い、各反射鏡1bの反射像が反射鏡1a(基準鏡)の反射像に重なるようにする。
図6は、本発明の太陽光集光装置の他の実施形態を模式的に示す背面図(太陽光反射面側を正面とした場合の背面図)であり、本実施形態では、上下2列で各列が3枚の反射鏡(計6枚の反射鏡)からなる反射鏡群を備え、上部列の中央の反射鏡が反射鏡1aを構成し、他の反射鏡が反射鏡1bを構成したものである。
上部列の中央の反射鏡1aは、反射鏡1a,1bにより構成される擬似凹面鏡形状の凹面の底部となる反射鏡であり、この反射鏡1aの位置・姿勢とその反射光の焦点位置を基準として、その周囲の反射鏡1bの位置(傾斜角度)が調整される。
反射鏡1aは、その複数箇所(本実施形態では4箇所)を固定部材14により装置躯体3(フレーム302)に連結されることで、装置躯体3に固定されている。
一方、各反射鏡1bは、その傾動支点となるヒンジ機構2xと、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構2yを介して装置躯体3に支持され、ヒンジ機構2yを伸縮させてヒンジ機構2xを支点として傾動させることで、反射鏡1aに対する傾斜角度を調整可能としてある。
本実施形態の各反射鏡1bも、それぞれ2つのヒンジ機構2xとヒンジ機構2yにより装置躯体3に支持されている。
本実施形態では、反射鏡1b〜1bのうち、反射鏡1aの左右と下に配置される反射鏡1b,1b,1bは、反射鏡1aに近い側の反射鏡幅方向両側位置を1対のヒンジ機構2xで、反射鏡1aに遠い側の反射鏡幅方向両側位置を1対のヒンジ機構2yで、それぞれ装置躯体3に支持されている。一方、反射鏡1aの斜め下方に配置される反射鏡1b,1bは、反射鏡1aの対角線の延長線上にある対角線dの両端寄り位置を1対のヒンジ機構2yで、当該対角線dと直交する対角線dの両端寄り位置を1対のヒンジ機構2xで、それぞれ装置躯体3に支持されている。
なお、その他の構成は、図1〜図5に示す実施形態と同様である。
また、図6の実施形態は、上下2列で各列が3枚の反射鏡で構成された太陽光集光装置において、上部列の中央の反射鏡が反射鏡1aを構成し、他の反射鏡が反射鏡1bを構成したものであるが、同じく上下2列で各列が3枚の反射鏡で構成された太陽光集光装置において、下部列の中央の反射鏡が反射鏡1aを構成し、他の反射鏡が反射鏡1bを構成するようにしてもよく、この場合にも、図6の実施形態と全く同様の効果が得られる。
図7〜図17は、本発明の太陽光集光装置のより具体的な実施形態を示すもので、図7は背面図(太陽光反射面側を正面とした場合の背面図)、図8は図7中のVIII−VIII線に沿う断面図、図9は図7中のIX−IX線に沿う断面図である。また、図10は固定部材14による反射鏡1aの支持部を示す側面図、図11は同じく平面図である。図12はヒンジ機構2xによる反射鏡1bの支持部を示す側面図、図13は同じく平面図、図14は図12中のXIV−XIVに沿う断面図である。図15はヒンジ機構2yによる反射鏡1bの支持部を示す側面図、図16は同じく平面図、図17は図15中のXVII−XVIIに沿う断面図である。なお、図12,図14と図15,図17では、図13と図16にそれぞれ示される割りピン(ピン27,12に取付られた固定用の割りピン)の図示を省略してある。
この実施形態は、図6と同様に、上下2列で各列が3枚の反射鏡(計6枚の反射鏡)からなる反射鏡群を備え、上部列の中央の反射鏡が反射鏡1aを構成し、他の反射鏡が反射鏡1bを構成したものである。上部列の中央の反射鏡1aは、反射鏡1a,1bにより構成される擬似凹面鏡形状の凹面の底部となる反射鏡であり、この反射鏡1aの位置・姿勢とその反射光の焦点位置を基準として、その周囲の反射鏡1bの位置(傾斜角度)が調整される。
反射鏡1aは、その複数箇所(本実施形態では4箇所)を固定部材14により装置躯体3(フレーム302)に連結されることで、装置躯体3に固定されている。
一方、各反射鏡1bは、その傾動支点となるヒンジ機構2xと、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構2yを介して装置躯体3に支持され、ヒンジ機構2yを伸縮させてヒンジ機構2xを支点として傾動させることで、反射鏡1aに対する傾斜角度を調整可能としてある。ヒンジ機構2xを支点として傾動させた状態の反射鏡1bを、図8および図9において仮想線で示す。
反射鏡1a,1b、固定部材14、ヒンジ機構2x,2y、装置躯体3などの構成は、基本的には図1〜図5に示す実施形態と同様であり、したがって、同様の構成については同一の符号を付した。なお、図7〜図9において、ヒンジ機構2x、ヒンジ機構2y、固定部材14などは簡略化して表示してある。
図10及び図11に示す固定部材14による反射鏡1aの支持部において、ナット18と装置躯体3(フレーム302)との間には座金32が介装され、ナット18は、この座金32を介して固定部材14を装置躯体3に締め付け固定している。
また、図12〜図14に示すヒンジ機構2xによる反射鏡1bの支持部において、ナット24と装置躯体3(フレーム302)との間には座金33が介装され、ナット24は、この座金33を介してヒンジ部材20を装置躯体3に締め付け固定している。
また、図15〜図17に示すヒンジ機構2yによる反射鏡1bの支持部において、ナット9と装置躯体3(フレーム302)との間には座金34が介装され、ナット9(9,9)は、この座金34を介してヒンジ部材6を装置躯体3に締め付け固定している。
また、ピン挿通孔8は断面長孔状に構成され、ヒンジ機構2yを伸縮させることで反射鏡1bがヒンジ機構2xを支点として傾動する際に、ピン12がピン挿通孔8内を径方向にスライド移動できるようにしてある。
1a,1b 反射鏡
2x,2y ヒンジ機構
3 装置躯体
4 駆動装置
5 ヒンジ部材
6 ヒンジ部材
7 ボルト部
8 ピン挿通孔
9,9,9 ナット
10 取付部
11 ブラケット
12 ピン
13 取付孔
14 固定部材
15 本体
16 ボルト部
17 取付部
18 ナット
19 ヒンジ部材
20 ヒンジ部材
21 本体
22 ボルト部
23 ピン挿通孔
24 ナット
25 取付部
26 ブラケット
27 ピン
28 取付孔
29 取付孔
30 ボルト
31 取付基部
32 座金
33 座金
34 座金
300 支柱
301 支持アーム
302 フレーム

Claims (4)

  1. 中央に固定的に配置される反射鏡(1a)と、その周囲に、反射鏡(1a)に対して傾斜した状態で配置される複数の反射鏡(1b)を備え、これら反射鏡(1a),(1b)により、反射鏡(1a)を凹面の底部とする擬似凹面鏡形状が構成されるようにした太陽光集光装置であって、
    各反射鏡(1b)は、その傾動支点となるヒンジ機構(2x)と、伸縮調整可能に構成されたヒンジ機構(2y)を介して装置躯体(3)に支持され、ヒンジ機構(2y)を伸縮させてヒンジ機構(2x)を支点として傾動させることで、反射鏡(1a)に対する傾斜角度を調整可能としたことを特徴とする太陽光集光装置。
  2. ヒンジ機構(2y)は、装置躯体(3)側に連結される一方のヒンジ部材(6)がボルト部(7)を備え、該ボルト部(7)はナット(9)により装置躯体(3)に締め付け固定されるとともに、ナット(9)によるボルト部長手方向での締め付け固定位置を変えることにより、ヒンジ機構(2y)を伸縮調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の太陽光集光装置。
  3. 上下2列で各列が3枚の反射鏡からなる反射鏡群を備え、上部列の中央の反射鏡または下部列の中央の反射鏡が反射鏡(1a)を構成し、他の反射鏡が反射鏡(1b)を構成することを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光集光装置。
  4. 上下3列で各列が3枚の反射鏡からなる反射鏡群を備え、中央の反射鏡が反射鏡(1a)を構成し、他の反射鏡が反射鏡(1b)を構成することを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光集光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018205A (ja) * 2014-07-11 2016-02-01 株式会社SolarFlame 反射鏡およびヘリオスタット装置ならびに太陽熱集熱装置および太陽光集光発電装置

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