JP2014074663A - シリンダ位置計測装置及びシリンダ位置計測方法 - Google Patents

シリンダ位置計測装置及びシリンダ位置計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリンダ内の油の高い圧力がかかる場合であっても、シリンダのストローク量を精度高く計測すること。
【解決手段】演算処理部400は、特定位置における第1磁力センサ301の磁力を検出し圧力補正テーブル413をもとに第2磁力センサ302が検出する波形のピーク位置における圧力補正量ΔSpを求め、ストローク量Sdの変化をもとに直動部材の移動速度Vを求め速度補正テーブル423をもとに第2磁力センサ302が検出する波形のピーク位置における速度補正量ΔSvを求め、第2磁力センサ302が検出する波形のピーク位置を示すストローク量Sdに圧力補正量ΔSpと速度補正量ΔSvとを加えて補正した補正ストローク量Scを求め、該補正ストローク量Scをもとにストローク量の原点位置をリセットする。
【選択図】図9

Description

この発明は、シリンダチューブ内部を直動する直動部材の位置を計測するシリンダ位置計測装置及びシリンダ位置計測方法に関する。
油圧シリンダ等のシリンダチューブの内部をロッドとともに直動するピストンに永久磁石を設けるとともに、シリンダチューブの外部に磁力センサを設け、磁力センサを通過する磁力を検出することによって、シリンダのピストンの位置を計測するものがある。
例えば、シリンダヘッドに、ロッドの直動量を回転量として検出するロータリエンコーダを設けるとともに、シリンダチューブの途中にあってチューブ外周面にリセット用磁力センサを設け、このリセット用磁力センサで、チューブ内部を直動するピストンに固定された磁石で発生した磁力を検出して、その磁力がピーク値に達したときに、ロータリエンコーダの検出値から得られる計測位置を原点位置にリセットするものがある。
ここで、油圧シリンダのチューブは磁性材料で構成されているため、チューブ内部で発生した磁気がチューブを介してチューブ外部の磁力センサに到達するまでに一定の時間遅れ(伝達遅れ)がある。一方、シリンダチューブ内部のピストンが移動する速度は一定ではなく、このため磁力センサ(リセットセンサ)で検出される磁力がピークに達した時に演算処理によって得られるストローク量は、ピストン移動速度によっては真のストローク量(原点位置)からずれたものとなる。
このため、特許文献1では、ピストンのリセットセンサ直下の通過速度と原点位置からの位置ずれ量(ピーク位置補正量)との対応関係を事前に取得してテーブル形式で記憶しておき、各ストローク時にリセットセンサ直下の通過速度を検出し原点位置を補正するようにしている。
特開2006−226909号公報
ところで、特許文献1では、ピストン移動速度の影響を排除してストローク量を計測できるようになったが、油圧シリンダでは、200〜400kg/cmの高い圧力がかかる場合が有り、これによって磁化されたチューブに大きな歪が発生して、その表面磁力が低下し、リセットセンサで検出される磁力波形のピーク位置も変化し、検出精度が低下する場合があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シリンダ内の油の高い圧力がかかる場合であっても、シリンダのストローク量を精度高く計測することができるシリンダ位置計測装置及びシリンダ位置計測方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかるシリンダ位置計測装置は、シリンダチューブ内部を直動する直動部材の位置を計測するシリンダ位置計測装置であって、前記直動部材のストローク量を検出するストローク量センサと、前記直動部材に設けられた磁石と、前記シリンダチューブの外部に設けられた磁力センサと、前記磁力センサで検出される特定位置における磁力と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係を示す圧力補正テーブルと、前記特定位置における磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットする演算処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測装置は、上記の発明において、前記直動部材の移動速度と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係を示す速度補正テーブルを備え、前記演算処理部は、前記特定位置における磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記ストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め前記速度補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求め、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測装置は、上記の発明において、前記磁力センサは、前記直動部材の直動方向に沿って隣接配置され、シリンダヘッド側に設けられた第1磁力センサと、シリンダボトム側に設けられた第2磁力センサとを有し、前記圧力補正テーブルは、前記第1磁力センサで検出される特定位置における磁力と前記第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係を有し、前記演算処理部は、前記特定位置における前記第1磁力センサの磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測装置は、上記の発明において、前記速度補正テーブルは、前記直動部材の移動速度と前記第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係を有し、前記演算処理部は、前記特定位置における前記第1磁力センサの磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記ストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め前記速度補正テーブルをもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求め、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測方法は、シリンダチューブの外部に設けられた磁力センサを用いて前記シリンダチューブ内部を直動する直動部材の原点位置を補正して前記直動部材の位置を計測するシリンダ位置計測方法であって、前記磁力センサで検出される特定位置における磁力を検出し、前記磁力センサで検出される前記特定位置における磁力と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係をもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求める圧力補正量算出ステップと、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットするリセット処理ステップと、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測方法は、上記の発明において、前記シリンダチューブ内部を直動する直動部材のストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め、前記直動部材の移動速度と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係をもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求める速度補正量算出ステップを含み、前記リセット処理ステップは、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測方法は、上記の発明において、前記圧力補正量算出ステップは、前記特定位置における第1磁力センサの磁力を検出し、前記第1磁力センサで検出される特定位置における磁力と第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係をもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記リセット処理ステップは、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする。
また、この発明にかかるシリンダ位置計測方法は、上記の発明において、前記ストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め、前記直動部材の移動速度と前記第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係をもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求める速度補正量算出ステップを含み、前記リセット処理ステップは、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする。
この発明によれば、シリンダチューブの外部に設けられた磁力センサと、前記磁力センサで検出される特定位置における磁力と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係を示す圧力補正テーブルと、を備え、演算処理部が、前記特定位置における磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示すストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットするようにしているので、シリンダ内の油の高い圧力がかかる場合であっても、シリンダのストローク量を精度高く計測することができる。
図1は、この発明の実施の形態であるシリンダの構成を示す横断面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3−1は、図1に示したシリンダチューブの横断面図の拡大図である。 図3−2は、図3−1のA矢視図である。 図3−3は、図3−1のZ矢視図である。 図3−4は、第1磁力センサ及び第2磁力センサの各面を定義する図である。 図4−1は、磁石が第2磁力センサ近傍のときの磁力線の状態を示す図である。 図4−2は、磁石が第1磁力センサと第2磁力センサとの中間位置にあるときの磁力線の状態を示す図である。 図4−3は、磁石が第1磁力センサ近傍のときの磁力線の状態を示す図である。 図5は、第1磁力センサ及び第2磁力センサの検出出力のストローク量依存性と速度変化に伴う波形変動を示す図である。 図6は、速度補正テーブルの内容を示す図である。 図7は、第1磁力センサ及び第2磁力センサの検出出力のストローク量依存性と圧力変化に伴う波形変動を示す図である。 図8は、圧力補正テーブルの内容を示す図である。 図9は、演算処理部の構成を示すブロック図である。 図10は、演算処理部によるリセット処理手順を示すフローチャートである。 図11は、変形例にかかる演算処理部の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
(シリンダの構造)
図1は、この発明の実施の形態であるシリンダの構成を示す横断面図である。図1に示すように、シリンダ200のシリンダチューブ250には、ピストン201が摺動自在に設けられている。ピストン201には、ロッド202が取り付けられている。なお、直動部材は、ピストン201及びロッド202からなる。ロッド202は、シリンダヘッド203に摺動自在に設けられている。シリンダヘッド203とピストン201とシリンダ200内壁とによって画成された室が、シリンダヘッド側油室204Hを構成する。ピストン201を介してシリンダヘッド側油室204Hとは反対側の油室がシリンダボトム側油室204Bを構成している。
シリンダヘッド203には、ロッド202との隙間を密封し、塵埃等のコンタミがシリンダヘッド側油室204Hに入り込まないようにするロッドシール205a、ダストシール205bが設けられている。
シリンダチューブ250には、油圧ポート206H、206Bが形成されている。油圧ポート206Hを介して、シリンダヘッド側油室204Hに圧油が供給され、またはシリンダヘッド側油室204Hを介して圧油が排出される。あるいは、油圧ポート206Bを介して、シリンダボトム側油室204Bに圧油が供給され、またはシリンダボトム側油室204Bから油圧ポート206Bを介して圧油が排出される。
シリンダヘッド側油室204Hに圧油が供給され、シリンダボトム側油室204Bから圧油が排出されることによって、ロッド202が縮退し、あるいは、シリンダヘッド側油室204Hから圧油が排出され、シリンダボトム側油室204Bに圧油が供給されることによって、ロッド202が伸張する。これによって、ロッド202は、図1の左右方向に直動する。
シリンダヘッド側油室204Hの外部にあって、シリンダヘッド203に密接した位置に、ストローク量センサ100を覆い、内部に収容するケース207が形成される。ケース207は、シリンダヘッド203にボルト等によって締結等されて、シリンダヘッド203に固定される。すなわち、ケース207は、シリンダチューブ250に簡易に取り付け、取り外しを行うことができる。
ストローク量センサ100を構成する回転ローラ110は、その表面がロッド202の表面に接触し、ロッド202の直動に応じて回転自在に設けられる。すなわち、回転ローラ110によって、ロッド202の直線運動が回転運動に変換される。
回転ローラ110は、その回転中心軸110cが、ロッド202の直動方向に対して、直交するように配置される。ケース207には、ロッド202との隙間を密封し、塵埃等のコンタミが回転ローラ110とロッド202との間に入り込まないようにするダストシール208が設けられている。これにより、回転ローラ110とロッド202との間に塵埃等が入り込んで、回転ローラ110が動作不良となるような事態を回避することができる。すなわち、ストローク量センサ100は、ケース207に設けられたダストシール208と、シリンダヘッド203に設けられたダストシール205bとによる防塵構造が形成されている。
ストローク量センサ100は、回転ローラ110と、回転ローラ110の回転量を検出する図示しない回転センサ部と、この回転量をシリンダ200のロッド202のストローク量に変換するストローク量変換部とを有する。このストローク量変換部で変換されたストローク量を示す信号は、演算処理部400に送られる。
ストローク量センサ100の回転ローラ110とロッド202との間では、滑り(スリップ)が発生することは避けられず、この滑りによってストローク量センサ100の検出結果から得られるロッド202の計測位置と、ロッド202の実際の位置との間には、誤差(滑りによる累積誤差)が生じる。そこで、このストローク量センサ100の検出結果から得られる計測位置を、原点位置(基準位置)にリセットするために、シリンダチューブ250の外部には、リセットセンサとしての磁力センサ300が設けられる。
ピストン201には、磁力線を生成する磁石350が設けられている。磁石350は、ピストン201、ロッド202の直動方向に沿ってS極、N極が配置されるように、ピストン201に設けられる。なお、磁石350は、ピストン201、ロッド202の直動方向に対して垂直な方向に沿って、S極、N極が配置されるように、ピストン201に設けてもよい。
磁力センサ300は、ピストン201の直動方向に沿って所定距離、離間されて配置された2個の磁力センサ(第1磁力センサ301、第2磁力センサ302)からなる。第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302は、磁石350で生成された磁力線を透過して、磁力(磁束密度)を検出し、磁力に応じた電気信号(電圧)を出力する。第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302は、既知の原点位置に設けられている。第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の検出結果に基づいて、ストローク量センサ100の検出結果から得られる計測位置が、原点位置(基準位置)にリセットされる。
なお、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の検出位置に基づいて、ピストン201、ロッド202の絶対移動距離を計測することができる。例えば、ストローク量センサ100の回転ローラ110の経年変化によって消耗すると、ストローク量センサ100の検出回転量から得られるロッド202の移動距離は、実際のロッド202の移動距離よりも小さくなるが、ピストン201が第1磁力センサ301、第2磁力センサ302間を移動したときにストローク量センサ100の検出回転量から得られる移動距離L´と、実際の2個の第1磁力センサ301、第2磁力センサ302間の距離Lとの比率L/L´に基づいて、ストローク量センサ100の検出回転量から得られる移動距離を補正することができる。
また、第1磁力センサ301、第2磁力センサ302としては、例えば、ホールICが用いられる。
第1磁力センサ301、第2磁力センサ302は、ひさし310に装着されている。ひさし310は、バンド320に装着されている。バンド320は、シリンダチューブ250の外周に固定される。バンド320は、磁性材料によって構成されている。バンド320の材料としては、一般構造用鉄鋼材等、通常容易に入手できる磁性材料を使用することができる。
図2は、図1のA−A線断面図であり、シリンダチューブ250の縦断面図を示している。バンド320は、シリンダチューブ250の外周に圧接されて固定される。バンド320は、シリンダチューブ250の外径に応じた断面半円弧状のバンド部材320A、320Bからなる。バンド部材320Aとバンド部材320Bとは、ボルト321によって締結され、この締結によってシリンダチューブ250の外周に圧接される。一方のバンド部材320Aには、ひさし310が装着されている。このため、シリンダチューブ250にネジ穴を形成したり、シリンダチューブ250の外周を溶接するなどの加工、処理を施すことなく、シリンダチューブ250の外周に、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302を固定することができる。また、シリンダチューブ250に加工、処理を施す必要がないため、シリンダチューブ250の厚さを、最低限の厚さに維持することができる。
また、バンド320のシリンダチューブ250への固定位置の変更が容易かつ簡単に行え、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302を、シリンダチューブ250の長手方向(ピストン201、ロッド202の直動方向)の任意の位置に、容易かつ簡単に装着することができる。
なお、演算処理部400には、ストローク量センサ100からストローク量Sd、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302が検出した磁力を示す電圧値V1,V2が入力される。
(集磁構造)
図3−1〜図3−4は、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302とひさし310の構造を示す図である。図3−1は、図1に示したシリンダチューブ250の横断面図を拡大して示している。図3−2は、図3−1のA矢視図である。図3−3は、図3−1のZ矢視図である。また、図3−4は、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の各面を定義する図である。
第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302は、直方体形状の部材であり、底面300B、上面300T、前面300F、左側面300L、右側面300R、後面300Gを有している。一方、磁石350は、ピストン201のシリンダヘッド側油室204Hに臨む面に、ホルダリング351によって固定されている。
ホルダリング351と磁石350をピストン201に共締めすることで、磁石350がピストン201に固定される。
ひさし310は、磁性材料で構成されており、第1磁力センサ301、第2磁力センサ302の上面300T、後面300Gを覆うように配置されている。ひさし310は、炭素鋼、一般構造用鉄鋼材等、通常容易に入手できる磁性材料を使用することができる。
ひさし310と、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302との配置は、図3−1において図中、左右対称な位置関係にあるため、一方の第1磁力センサ301を代表して説明する。
ひさし310のバンド固定面310Aは、バンド部材320Aに固定される。ひさし310のチューブ接着面310Bは、シリンダチューブ250の外周面に密着される。
第1磁力センサ301は、モールド材303に囲まれるようにモールド材303と一体形成されている。第1磁力センサ301を含むモールド材303は、第1磁力センサ301の上面300T、後面300G側が、ひさし310の上面固定面310T、後面固定面310Rにそれぞれ固定されている。また、第1磁力センサ301の底面300B側がシリンダチューブ250の外周面に密着されている。第1磁力センサ301の前面300F、左右側面300L,300R側には、真ちゅう板311が設けられている。
すなわち、シリンダチューブ250の外周面に、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の底面300Bを配置して、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302を、ひさし310によって覆うようにしたため、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の上面300T側、後面300G側に関しては、磁性材料(ひさし310)が配置されるが、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の前面300F側、左右側面300L、300R側に関しては、磁性材料は配置されず、磁性材料から開放された構造となっている。
ひさし310には、端子312を備えた端子台313が内蔵されている。また、ひさし310には、図示しないハーネスが挿通される穴であって、端子312に連通する挿通穴314が形成されている。第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302と、端子312とは、図示しない電気信号線によって接続される。端子312には、ひさし310の外部から、挿通穴314を介して、ハーネスが接続される。このハーネスは、演算処理部400に接続される。
ひさし310があることによって、磁石350のN極を起点として磁力線は、シリンダチューブ250、第1磁力センサ301あるいは第2磁力センサ302、ひさし310を透過し、第2磁力センサ302あるいは第1磁力センサ301を介して、磁石350のS極に戻る経路を生成する。
一方、バンド320は、磁性材料で構成されているため、シリンダチューブ250の外周方向の磁力線の経路となり、磁力線は、バンド320を透過して、シリンダチューブ250の外周方向の1点箇所に設けられた第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302に集中的に集められる。
すなわち、ひさし310及びバンド320によって、磁石350が発生した磁力が第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302に集中的に集まる集磁構造を形成しているので、磁力を確実に検出することができる。この結果、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の検出結果に基づくロッド202の位置計測精度を高めることができる。
(第1磁力センサ及び第2磁力センサの出力波形)
図4−1〜図4−3は、ピストン201に取り付けられた磁石350が第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の下方を通過する際の磁力線の状態を示す図である。図4−1に示すように、磁石350が第2磁力センサ302に近づいた場合、磁力線は、第1磁力センサ301、ひさし310、第2磁力センサ302の順に通過する。
その後、図4−2に示すように、磁石350が第1磁力センサ301と第2磁力センサ302との中間位置に到達すると、磁力線は、第2磁力センサ302、ひさし310、第1磁力センサ301の順に通過する。すなわち、図4−1の場合に比べて、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302を透過する磁力線の方向が逆転している。
さらに、図4−3に示すように、磁石350が第1磁力センサ301に近づいた場合、磁力線は、図4−2と同様に、第2磁力センサ302、ひさし310、第1磁力センサ301の順に通過する。
ここで、図4−1〜図4−3において、右側の矢印は、第2磁力センサ302が検出する磁力の大きさを示し、左側の矢印は、第1磁力センサ301が検出する磁力の大きさ及び方向を示している。
図5を参照して、具体的に、ストローク量が変化して磁石350が移動した場合における第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の検出波形について説明する。
図5に示すように第2磁力センサ302による検出出力のストローク量依存性は、特性曲線L2のようになり、磁石350が直下に位置するストローク量P2で最大のピーク値をとるとともに、ストローク量P2を過ぎた位置でも下に凸の最小のピーク値をとる。すなわち、第2磁力センサ302は、2つのピーク値をとる。一方、第1磁力センサ301による検出出力のストローク量依存性は、特性曲線L1のようになり、磁石350が直下に位置するストローク量P1で最大のピーク値をとる。この第1磁力センサ301の場合には、1つのピーク値を出力する。
このように第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の検出出力波形が異なるのは、磁石350の取り付け方向、即ち図1の直動方向と垂直な面に対して、共に磁性材料からなるピストン201とロッド202が非対称な形状になっているためである。
ここで、図5では、ピストン201の移動速度による検出出力波形のずれを示しており、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の各ピーク値は、ピストンの移動速度が増大するに従って、ピーク値の検出位置に遅れが生ずるずれが発生している。
図6に示すように、ピストン201の速度Vによる第2磁力センサ302のピーク位置のずれ量(速度補正量ΔSv)は、速度Vの増大に伴って速度補正量ΔSvが増大する対応関係を有し、この対応関係は、速度補正テーブル423として、演算処理部400に予め保持される。
一方、図7では、加圧による検出出力波形のずれを示しており、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の各ピーク値は、圧力の増大に伴ってずれが発生している。
ここで、図5における第1磁力センサ301の領域E1、第2磁力センサ302の領域E2、及び図7における第2磁力センサ302の領域E3では、速度Vあるいは圧力が変化しても、大きな検出出力変化はない。一方、図7における第1磁力センサ301の領域E4では、圧力が変化すると、大きな検出出力変化が発生している。
そこで、第1磁力センサ301の領域E4における検出出力変化に対する第2磁力センサ302のピーク位置のずれ量(圧力補正量ΔSp)の関係を求めると、図8に示す対応関係をもつことがわかった。すなわち、第1磁力センサ301の領域E4における検出出力が大きくなるに従って、圧力補正量ΔSpが大きくなる対応関係を得ることができた。領域E4における検出出力の増大変化は、圧力の増大変化に対応するため、結果的に、図8に示す対応関係は、圧力変化に対応する第2磁力センサ302のピーク位置のずれ量の変化を示していることなる。この対応関係は、圧力補正テーブル413として、演算処理部400に予め保持される。
すなわち、この実施の形態では、第1磁力センサ301を、第2磁力センサ302のピーク値補正のためのシリンダチューブ250の磁化状態履歴センサとして用いるようにしている。そして、第2磁力センサ302のピーク値を用いてストローク量のリセット処理を行う際、速度補正テーブル423と圧力補正テーブル413とを用いてストローク量を補正し、この補正したストローク量によってリセット処理を行うようにしている。
(演算処理部の構成及びリセット処理)
図9は、演算処理部400の構成を示すブロック図である。また、図10は、演算処理部400によるリセット処理手順を示すフローチャートである。図9及び図10を参照し、第1磁力センサ301、第2磁力センサ302、及びストローク量センサ100の検出結果を用いたストローク量のリセット処理について説明する。
まず、演算処理部400は、ストローク量センサ100が出力するロッド202あるいはピストン201の直動量であるストローク量Sdを取得し、このストローク量Sdを圧力補正条件判定部411、速度算出部421、及び加算部430に出力する(ステップS101)。
その後、圧力補正条件判定部411は、ストローク量Sdが領域E4に示すようにシリンダチューブ250の磁化状態を検出できる所定範囲内であるか否かを判断する(ステップS102)。さらに圧力補正量演算部412は、ストローク量Sdが所定範囲内である場合(ステップS102,Yes)、第1磁力センサ301が検出した電圧値V1を記憶する(ステップS103)。圧力補正量演算部412は、電圧値V1を記憶した後、あるいはストローク量Sdが所定範囲内でない場合(ステップS103,No)、圧力補正テーブル413及び電圧値V1を用いて圧力補正量ΔSpを算出し、加算部430に出力する(ステップS104)。
その後、速度算出部421は、入力されたストローク量Sdを時間微分して速度Vを算出し、この速度Vを速度補正量演算部422に出力する(ステップS105)。その後、速度補正量演算部422は、速度補正テーブル423及び速度Vを用いて速度補正量ΔSvを算出し、加算部430に出力する(ステップS106)。
その後、加算部430は、ストローク量Sdに圧力補正量ΔSp及び速度補正量ΔSvを加算してストローク量Sdを補正した補正ストローク量Scを波形記憶部431に出力し、波形記憶部431は、この補正ストローク量Scと、入力される第2磁力センサ302が検出した電圧値V2とを対応づけて記憶する(ステップS107)。すなわち、補正ストローク量Scに対する電圧値V2の履歴を保持する。
その後、リセットセンサ通過判定部432は、電圧値V2が最大ピークとなった後、所定距離移動したか否かを判断する(ステップS108)。すなわち、磁石350が第2磁力センサ302を通過したか否かを判断する。
リセット位置設定部433は、電圧値V2が最大ピークとなった後、所定距離移動した場合(ステップS108,Yes)、この最大ピークとなった電圧値V2に対応する補正ストローク量Scを実ストローク量としてリセット(原点位置補正)し(ステップS109)、ステップS101に移行して上述した処理を繰り返す。一方、リセット位置設定部433は、電圧値V2が最大ピークとなった後、所定距離移動していない場合(ステップS108,No)、未だ、電圧値V2が最大ピークとなっていないため、そのままステップS101に移行して上述した処理を繰り返す。
なお、上述した処理では、ステップS102〜S104の圧力に基づいた補正量算出処理を行った後、ステップS105,S106の速度に基づいた補正量算出処理を行うようにしているが、これに限らず、ステップS105,S106の速度に基づいた補正量算出処理を行った後、ステップS102〜S104の圧力に基づいた補正量算出処理を行うようにしてもよい。
また、リセットは、リセットセンサ(第2磁力センサ302)の位置をもとに原点位置を補正するが、実際は、さらにシリンダ系座標上の原点位置に変換する。
さらに、上述したリセット処理は、ピストン201の片方向のストローク移動のときのみに、行うことが好ましい。これは、片方向のストローク移動からピストン201を戻す際、シリンダチューブ250の磁化状態が磁石350の移動によって消去されるため、圧力補正の必要性が少ないからである。
また、リセット位置設定部433によるリセット処理時における原点位置補正は、例えば、過去10回の補正ストローク量を記憶しておき、過去10回の平均補正ストローク量によって原点位置補正を行うようにしてもよい。
(変形例)
上述した実施の形態では、第1磁力センサ301を、磁化状態履歴センサとして用い、第2磁力センサ302の圧力補正量ΔSpを求めるようにしていたが、リセット処理に対して、2つの第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302を用いず、第1磁力センサ301のみを用いて行うようにしてもよい。
すなわち、第1磁力センサ301を、磁化状態履歴センサとして用いるとともに、第1磁力センサ301のピーク値によってリセット処理を行う。したがって、図11に示すように、圧力補正テーブル413に対応する圧力補正テーブル513に替える。この圧力補正テーブル513は、第1磁力センサ301の電圧値V1に対する第1磁力センサ301のピーク値のずれ量を圧力補正量ΔSpとしている。また、速度補正テーブル423に替えて、速度補正テーブル523を備える。この速度補正テーブル523は、速度Vに対する第1磁力センサ301のピーク値のずれ量を速度補正量ΔSvとしている。さらに、第1磁力センサ301のピーク値をもとにリセット処理を行うため、波形記憶部431及びリセットセンサ通過判定部432に、第1磁力センサ301の電圧値V1が入力される。
なお、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302のピーク値の算出方法は、第1磁力センサ301及び第2磁力センサ302の出力値そのものから求めるようにしている。しかし、このピーク値の算出方法は、これに限らず、たとえば、特許文献1に開示された公知の算出方法が用いられる。たとえば、各磁力センサの出力値に対してモデルを用いてピーク値を求めてもよい。このモデルは、予め求めておいてもよいし、複数回のデータから求めてもよい。また、各磁力センサが出力する離散的な出力値に対して近似曲線を描き、この近似曲線からピーク値を求めるようにしてもよい。さらに、複数回の各磁力センサの出力値を平均処理したものからピーク値を求めるようにしてもよい。
100 ストローク量センサ
110 回転ローラ
110c 回転中心軸
200 シリンダ
201 ピストン
202 ロッド
203 シリンダヘッド
204H シリンダヘッド側油室
204B シリンダボトム側油室
205a ロッドシール
205b,208 ダストシール
206H,206B 油圧ポート
207 ケース
250 シリンダチューブ
300 磁力センサ
301 第1磁力センサ
302 第2磁力センサ
303 モールド材
310 ひさし
311 真ちゅう板
312 端子
313 端子台
314 挿通穴
320 バンド
320A,320B バンド部材
350 磁石
351 ホルダリング
400 演算処理部
411 圧力補正条件判定部
412 圧力補正量演算部
413,513 圧力補正テーブル
421 速度算出部
422 速度補正量演算部
423,523 速度補正テーブル
431 波形記憶部
432 リセットセンサ通過判定部
433 リセット位置設定部
ω 回転量
Sd ストローク量
Sc 補正ストローク量
V 速度
V1,V2 電圧値
ΔSp 圧力補正量
ΔSv 速度補正量

Claims (8)

  1. シリンダチューブ内部を直動する直動部材の位置を計測するシリンダ位置計測装置であって、
    前記直動部材のストローク量を検出するストローク量センサと、
    前記直動部材に設けられた磁石と、
    前記シリンダチューブの外部に設けられた磁力センサと、
    前記磁力センサで検出される特定位置における磁力と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係を示す圧力補正テーブルと、
    前記特定位置における磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットする演算処理部と、
    を備えたことを特徴とするシリンダ位置計測装置。
  2. 前記直動部材の移動速度と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係を示す速度補正テーブルを備え、
    前記演算処理部は、
    前記特定位置における磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記ストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め前記速度補正テーブルをもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求め、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ位置計測装置。
  3. 前記磁力センサは、前記直動部材の直動方向に沿って隣接配置され、シリンダヘッド側に設けられた第1磁力センサと、シリンダボトム側に設けられた第2磁力センサとを有し、
    前記圧力補正テーブルは、前記第1磁力センサで検出される特定位置における磁力と前記第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係を有し、
    前記演算処理部は、前記特定位置における前記第1磁力センサの磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ位置計測装置。
  4. 前記速度補正テーブルは、前記直動部材の移動速度と前記第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係を有し、
    前記演算処理部は、前記特定位置における前記第1磁力センサの磁力を検出し前記圧力補正テーブルをもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、前記ストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め前記速度補正テーブルをもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求め、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする請求項3に記載のシリンダ位置計測装置。
  5. シリンダチューブの外部に設けられた磁力センサを用いて前記シリンダチューブ内部を直動する直動部材の原点位置を補正して前記直動部材の位置を計測するシリンダ位置計測方法であって、
    前記磁力センサで検出される特定位置における磁力を検出し、前記磁力センサで検出される前記特定位置における磁力と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係をもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求める圧力補正量算出ステップと、
    前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットするリセット処理ステップと、
    を含むことを特徴とするシリンダ位置計測方法。
  6. 前記シリンダチューブ内部を直動する直動部材のストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め、前記直動部材の移動速度と前記磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係をもとに前記磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求める速度補正量算出ステップを含み、
    前記リセット処理ステップは、前記磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする請求項5に記載のシリンダ位置計測方法。
  7. 前記圧力補正量算出ステップは、前記特定位置における第1磁力センサの磁力を検出し、前記第1磁力センサで検出される特定位置における磁力と第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である圧力補正量との関係をもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記圧力補正量を求め、
    前記リセット処理ステップは、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量を加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする請求項5に記載のシリンダ位置計測方法。
  8. 前記ストローク量の変化をもとに前記直動部材の移動速度を求め、前記直動部材の移動速度と前記第2磁力センサで検出される波形のピーク位置からのずれ量である速度補正量との関係をもとに前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置における前記速度補正量を求める速度補正量算出ステップを含み、
    前記リセット処理ステップは、前記第2磁力センサが検出する波形のピーク位置を示す前記ストローク量に前記圧力補正量と前記速度補正量とを加えて補正した補正ストローク量を求め、該補正ストローク量をもとに前記ストローク量の原点位置をリセットすることを特徴とする請求項7に記載のシリンダ位置計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110926395A (zh) * 2019-12-12 2020-03-27 四川凌峰航空液压机械有限公司 用于三坐标检测检测筒体类零件的定位工装
CN112325723A (zh) * 2020-09-11 2021-02-05 苏州恩意精密机械有限公司 一种磁瓦检测装置及检测方法

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