JP2014073989A - 歯磨用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
脱灰した歯牙エナメル質の再石灰化効果の高い歯磨用組成物を提供すること。
【解決手段】
群青組成物0.0001〜0.5重量%と、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウム0.001〜30重量%と、珪酸ナトリウム0.01〜20.0重量%とを含有することを特徴とする歯磨用組成物である。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯牙の再石灰化促進効果を有する歯磨用組成物に関する。
う蝕は、ストレプトコッカス・ミュータンス菌等の虫歯菌が、歯牙表面に付着し歯垢を形成することから始まり、歯垢中で虫歯菌が食物を代謝することにより産生される有機酸が、歯牙エナメル質を脱灰して、初期う蝕状態となる。唾液は、この脱灰部を、唾液中のカルシウムやリンの働きで再石灰化し、歯を元の状態に戻す働きを有している。再石灰化により、脱灰した歯牙を十分に再生することができれば、う蝕の発生を抑えることが可能となる。
そこで、歯牙の再石灰化を促進するために、フッ化物や、リン酸カルシウムの1種で、歯牙の無機成分と類似の結晶構造を有するハイドロキシアパタイトを配合した歯磨剤が製造販売されている。
しかしながら、唾液や、フッ化物又はハイドロキシアパタイトを配合した歯磨剤の使用だけでは脱灰部の再石灰化が十分ではなく、再石灰化の促進を十分に実現しうる歯磨剤等の口腔用組成物の開発が求められている。
そこで、粒子径が0.05μm〜1.0μmのハイドロキシアパタイトやリン酸三カルシウムを配合した、歯表面の微小な凹凸の修復、保護、虫歯予防、歯質強化、美白効果を高めることができる口腔用歯磨剤(特許文献1)や、ハイドロキシアパタイト微粉末を水溶性セルロース溶液に配合することにより、歯面上にハイドロキシアパタイト微粉末を長く滞留させることができる口腔用組成物(特許文献2)や、キシリトール等の糖アルコールと第2リン酸カルシウムを併用することにより、再石灰化を著しく促進させることができる口腔用組成物(特許文献3)や、低結晶性ハイドロキシアパタイトを配合した、口腔内細菌に吸着して除菌することにより口腔内の疾患、不快感を予防することができる口腔用組成物(特許文献4)や、ローヤルゼリー又はその抽出物に、ハイドロキシアパタイト等のカルシウム化合物を配合した歯牙の美白、再石灰化促進による虫歯予防、歯周病予防できる口腔用組成物(特許文献5)や、ミセル性リン酸カルシウム−ホスホペプチド複合体を含む抗う蝕機能を有する再石灰化促進剤(特許文献6)や、フッ化物イオンを含む歯磨剤を用いて歯牙を洗浄した後に、カルシウムイオンを含む口腔用液体組成物を作用させることによって、再石灰化を促進、う蝕を抑制できる方法(特許文献7)や、口腔内で水と接触してハイドロキシアパタイトへの転化能を有するカルシウム塩粉末としてリン酸三カルシウムを配合したpH5〜8の歯磨用組成物(特許文献8)等が提案されている。
また、再石灰化を促進するために、キシリトールとリン酸カルシウム、非結晶性リン酸カルシウム又はリン酸化オリゴ糖カルシウムとを配合したチューインガム等も製造されているが、再石灰化が必ずしも十分ではない。
他方、群青(ウルトラマリン)は、アルミニウムとナトリウムのケイ酸塩に硫化物イオンや硫酸イオンからなり、天然にはラピスラズリの主成分として存在するものであり、無機顔料として知られている。合成ウルトラマリンが普及する以前は、ウルトラマリンと言えば、青色のウルトラマリンを指したが、現在では、緑色や紫色(ウルトラマリン バイオレット若しくはウルトラマリン レッドという品種)、赤色(ウルトラマリン ピンク)がある。この群青(ウルトラマリン)は、塗料、印刷インキ、紙、ゴム、プラスチックの着色、壁紙や更紗の染色、洗剤等の他、化粧料、液晶表示装置のカラーフィルター等に用いられている。
また、群青は、例えば、口腔に口中ケア物質を送達するための組成物において歯の色を改質する物質として用いられている(特許文献9)。さらに、増粘剤としてキサンタンガムを用いることにより難水溶性粉体成分を組成物中に安定に分散させることができるアプリケーター一体型容器に用いるための口腔用組成物における難水溶成分として、群青、ハイドロキシアパタイトが例示されている(特許文献10)。ここで、特許文献9及び10における組成物は、本発明とは異なり、歯磨に用いられるものではない。
また、珪酸ナトリウムも口腔用組成物の成分として用いられており、例えば、知覚過敏症の予防効果や歯肉組織の引き締め効果のために配合する乳酸アルミニウムの性状を安定性させる成分として提案されている(特許文献11)。
特開平9−202717号公報 特開平10−59814号公報 特開2000−128752号公報 特開2001−122748号公報 特開2005−314266号公報 特開2006−213668号公報 特開2007−99632号公報 特開平7−223930号公報 特表2004−513065号公報 特開2011−51927号公報 特開平7−291844号公報
本発明の課題は、脱灰した歯牙エナメル質の再石灰化効果の高い歯磨用組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウムに、通常着色剤として用いられている群青組成物を配合し、これを歯磨剤として用いることにより、意外にも、歯牙の再石灰化が顕著に促進されることを見いだし、本発明を完成するに至った。また、珪酸ナトリウムをさらに含有させることにより、これらの効果がさらに促進されることを見いだした。
すなわち、本発明は、(1)群青組成物と、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウムとを含有することを特徴とする歯磨用組成物や、(2)群青組成物が、Na(6〜10)AlSi24(2〜4)で表される組成物であることを特徴とする上記(1)に記載の歯磨用組成物や、(3)群青組成物の配合量が、0.0001〜0.5重量%であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の歯磨用組成物や、(4)ハイドロキシアパタイトの配合量が、0.001〜30重量%である上記(1)及至(3)の何れかに記載の歯磨用組成物や、(5)リン酸三カルシウムの配合量が、0.001〜30重量%である上記(1)及至(3)の何れかに記載の歯磨用組成物や、(6)更に珪酸ナトリウムを配合したことを特徴とする上記(1)及至(5)の何れかに記載の歯磨用組成物や、(7)珪酸ナトリウムの配合量が、0.01〜20.0重量%であることを特徴とする上記(6)に記載の歯磨用組成物に関する。
本発明の歯磨用組成物は、群青組成物と、ハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウムを有効成分としたものであって、脱灰した歯牙エナメル質の再石灰化に大変優れている。
コンタクトマイクロラジオグラム(CMR)による実施例5の歯冠部のコントロール面と処理面を示す写真である。 コンタクトマイクロラジオグラム(CMR)による実施例29の歯冠部のコントロール面と処理面を示す写真である。 図1及び図3に示す写真を、濃墨を用いて描きかつ各部の状態の説明を付加した図である。
本発明の歯磨用組成物としては、群青組成物と、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウムとを含有するものであれば特に制限されるものではなく、具体的に、練り歯磨剤、粉歯磨剤、液体歯磨剤等を例示することができる。また、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムは、それぞれ単独で用いてもよいし、両者を併用してもよい。
本発明の歯磨用組成物は、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウムに、通常着色剤として用いられている群青組成物を配合しているので、歯牙の再石灰化を顕著に促進することができる。
本発明において使用されるハイドロキシアパタイトは、リン酸カルシウムの1種であり、通常の方法で合成されるものの他、天然硬組織としてサケ等の食用魚の魚骨、豚骨、牛骨等から得られるものであってもよい。通常、ハイドロキシアパタイトは、化学量論的にはCa10(PO(OH)からなる組成で示されるが、Ca/Pモル比が1.67にならない非化学量論的なものであっても、ハイドロキシアパタイトの性質を示すと共にアパタイト構造をとることができ、例えば、Ca/Pモル比1.4〜1.8程度の合成ハイドロキシアパタイトも本発明におけるハイドロキシアパタイトに含まれる。
本発明において使用されるハイドロキシアパタイトは、結晶性、低結晶性、非晶質のいずれであってもよいが、う蝕予防効果の点から、低結晶性又は非晶質のハイドロキシアパタイトであることが好ましい(以下、低結晶性ハイドロキシアパタイト及び非晶質のハイドロキシアパタイトを「アモルファスハイドロキシアパタイト」と称する。)。なお、「低結晶性」とは、X線回折ピークが、高結晶性の粉体に比べてブロードな結晶質のものをいい、「非晶質」とは、X線回折パターンが幅広いハローを示し、結晶の特徴を示す回折パターンが得られないものをいう。このようなアモルファスハイドロキシアパタイトは、例えば、湿式合成法により合成したアパタイトを凍結乾燥若しくは100℃以下の温度で乾燥し、又は300℃程度以下の温度で焼成して得ることができる。
本発明におけるハイドロキシアパタイトの配合量としては、再石灰化促進効果、使用感の観点から、歯磨用組成物全体の0.001〜30重量%であることが好ましく、0.01〜20重量%であることがより好ましく、0.1〜20重量%であることがさらに好ましい。
本発明において使用されるリン酸三カルシウムは、第三リン酸カルシウムとも称され、化学式で3Ca3(PO42・Ca(OH)2で表される組成物で、医薬品や化粧品をはじめ、食品、雑貨品、石油化学工業など広く一般的に使用されている。本発明において使用されるリン酸三カルシウムは、医薬品添加物規格、医薬部外品原料規格、化粧品種別配合成分規格等、どのようなものであってもよい。
本発明におけるリン酸三カルシウムの配合量としては、再石灰化促進効果、使用感の観点から、歯磨用組成物全体の0.001〜30重量%であることが好ましく、0.01〜20重量%であることがより好ましく、0.1〜20重量%であることがさらに好ましい。
本発明において使用される群青組成物は、例えば、化学式でNa(6〜10)AlSi24(2〜4)で表される無機顔料である。本発明において使用される群青組成物は、青色からピンクに近いものまで使用でき、具体的に、青CB−80:第一化成工業(株)製、ダイイチピンクDP−3:第一化成工業(株)製、UNIPURE PINK LC589:大東化成工業(株)製等の粉末顔料を例示することができる。また、本発明の群青組成物は、化粧品用、医薬部外品原料規格等、どのようなものであってもよい。
本発明における群青組成物の配合量としては、再石灰化促進効果、使用感の観点から、歯磨用組成物全体の0.0001〜0.5重量%であることが好ましく、0.001〜0.1重量%であることがより好ましい。
本発明の歯磨用組成物は、さらに珪酸ナトリウムを含有することが好ましい。珪酸ナトリウムを含有させることにより、歯牙の再石灰化をより促進させることができる。
本発明において使用される珪酸ナトリウムとしては、メタケイ酸のナトリウム塩NaSiOの他、NaSiO,NaSi,NaSi等も含まれる。より具体的には、例えば、医薬部外品原料規格を使用することができる。本発明における珪酸ナトリウムの配合量としては、再石灰化促進効果、使用感の観点から、0.01〜20重量%であることが好ましく、0.1〜10重量%であることがより好ましい。
本発明の歯磨用組成物は、前述の成分に加えて、歯磨用組成物に通常使用される添加剤、湿潤剤、発泡剤、香料、甘味料、防腐剤及び各種有効成分などを含有することができる。これらの成分の具体例を下記に示す。これら下記に示す成分に加えて、更にその目的、組成物の種類等に応じた適宜な成分を配合することができる。
研磨剤としては、第2リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、研磨性沈降シリカ、研磨性ゲルシリカなどのシリカ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、ゼオライト、酸化チタン、ケイ酸ジルコニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、合成樹脂等を例示することができる。
湿潤剤としては、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプロピレングリコールなどの多価アルコール等を例示することができる。
発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、非イオン性界面活性剤等を例示することができる。
増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ゼラチン、プルラン、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ローカストビーンガム、グアーガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を例示することができる。
結合剤としては、メチルセルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、プルラン、トラガントガム、キサンタンガム、ペクチン、ファーセラン、キトサン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ペプトン、カゼイン、コラーゲン、アルブミン、アラビアガム、カラヤガム、オイドラギット、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール・ジメチルアミノアセテート、セルロースアセテート・ジブチルヒドロキシプロピルエーテル等を例示することができる。
乳化剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸ソルビタン、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリオキシエチレン、ラウロマクロゴール、アルキル硫酸ナトリウム、アルキルリン酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、N−アシルザルコシン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド類、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルベタイン類等を例示することができる。
油脂成分としては、流動パラフィン、パラフィン、セチルアルコール、及びステアリルアルコール等の高級アルコール、イソプロピルミリステート等脂肪酸エステル、ラノリン、鯨ロウ、カルナウバロウ、脂肪酸類、ミリスチン酸オクチルドデシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸ヘキサデシル、オレイン酸デシル等のエステル化合物、スクワラン、スクワレン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、シリコン等を例示することができる。
アルコールとしては、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、1,5−ペンタジオール、ソルビット、ポリエチレングリコール等の多価アルコール等を例示することができる。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤の、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アニオン性界面活性剤の、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン及びその塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、カチオン性界面活性剤の、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩、両性界面活性剤の、酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイン、レシチン、非イオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ラウリル酸デカグリセリル等を例示することができる。
pH調整剤としては、クエン酸及びその塩、リン酸及びその塩、リンゴ酸及びその塩、グルコン酸及びその塩、マレイン酸及びその塩、アスパラギン酸及びその塩、グルコン酸及びその塩、コハク酸及びその塩、グルクロン酸及びその塩、フマル酸及びその塩、グルタミン酸及びその塩、アジピン酸及びその塩、塩酸などの無機酸、フッ化水素酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等などの水酸化アルカリ金属、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアミン類等を例示することができる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、メチルパラベン、エチルパラベン、安息香酸ナトリウム等を例示することができる。
安定化剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸或いはその塩類等を例示することができる。
香料としては、メントール、ペパーミント、スペアミント等の精油、ユーカリ油、オレンジ油、レモン油、ウインダーグリーン油、チョウジ油、ハッカ油、タイム油、セージ油、カルボン、リナロール、オイゲノール、アネトール、ハーブミント等を例示することができる。
安定化剤としては、ビタミンC、ビタミンEおよびこれらの誘導体、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等を例示することができる。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、アセスルファームカリウム、ペリラルチン、p−メトキシシンナミックアルデヒド、キシリトール等を例示することができる。
その他薬効成分としては、アラントイン、酢酸トコフェロール、イソプロピルフェノール、トリクロサン、クロルヘキシジン、クロロフィル、フラボノイド、トラネキサム酸、ヒノキチオール、塩化セチルピリジニウム、フッ化ナトリウム、フッ化第1錫、モノフルオロリン酸ナトリウム、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、プロテアーゼ、アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸類、アズレン、アラントイン、塩化リゾチーム、オオバクエキス、ポリリン酸類、塩化ナトリウム等を例示することができる。
なお、これら任意成分の配合量は、本発明の効果を妨げず、薬剤学的に許容できる範囲で適宜使用される。また、本発明の歯磨用組成物の製造において、群青組成物、ハイドロキシアパタイト、リン酸三カルシウム、珪酸ナトリウムや、その他の成分は、製造過程のいかなる過程で添加してもよい。
群青組成物とハイドロキシアパタイト又はリン酸三カルシウムとを配合し、更に珪酸ナトリウムを配合した練歯磨剤(実施例1〜48)及び液体歯磨剤(実施例49〜88)を調製して、再石灰化促進試験を行った。
[群青組成物]
群青組成物は、CB−80Z(青)及びDP−1(ピンク)(第一化成工業株式会社)を使用した。
[ハイドロキシアパタイト]
攪拌下の水酸化カルシウム懸濁液中に、30質量%濃度のリン酸水溶液を、pH10になるまで滴下し、生成したゲル状物質を室温で1日間放置して熟成した。その後、ゲル状物質をガラスフィルターで濾過し、残った物質を100℃の空気中で乾燥を行うことにより、ハイドロキシアパタイト粉末を得た。得られたハイドロキシアパタイト粉末は、最大粒径が約40μm、最小粒径が約0.05μm、平均粒径が約5μmであった。このハイドロキシアパタイト粉末を使用した。
[リン酸三カルシウム]
リン酸三カルシウムは、β-TCP-100(太平化学産業株式会社)を使用した。
[珪酸ナトリム]
珪酸ナトリムは、水ガラス1号(和光純薬工業株式会社)を使用した。
また比較例として、群青組成物配合、ハイドロキシアパタイト配合、リン酸三カルシウム配合、第二リン酸カルシウム配合、ハイドロキシアパタイト及び珪酸ナトリウム配合、リン酸三カルシウム及び珪酸ナトリウム配合、群青組成物及び珪酸ナトリウム配合、群青組成物及び第二リン酸カルシウム配合、並びに、群組成物青、珪酸ナトリウム及び第二リン酸カルシウム配合の練歯磨剤、液体歯磨剤を調製して再石灰化促進試験を行なった。
[再石灰化促進試験方法]
再石灰化の促進効果を確認するために、予め作製した人工初期う蝕試験試料を用いた。人工初期う蝕試験試料の作製は、牛前歯、歯冠部唇面エナメル質を用いた。エナメル質表面を#1000、#2400、#4000の研磨紙で研磨した。研磨したエナメル質表面の試験対象部位をNail Enamel(メイベリン社製)で3.5×3.0mmのウインドウを作製し、0.1M乳酸緩衝液(pH4.5、3.0mM CaCl、1.8mM KHPO、0.5% CMC)に37℃、4日間浸漬させて、人工初期う蝕を作製した。なお、試験のコントロールには、3.5×3.0mmのウインドウのうち、歯冠頭頂部側の半分をさらにNail Enamel(メイベリン社製)でマスキングし、比較対象部位(コントロール)とした。また、練歯磨剤、液体歯磨剤を人工唾液と混合し懸濁溶液としたものを試験溶液(被検物質)とした。
再石灰化促進試験は、上記で作製した人工初期う蝕試験体を各々の試験溶液に12日間浸漬した後、試験体をマイクロカッターにて歯軸に対して平行となるように約500μm厚に切断し、その後、この切片を練り砥石及び天然砥石を用い、注水下にて約100μm厚の平行薄切片となるように研磨を行った。
研磨後、歯の再石灰化効果の確認を行うため、コンタクトマイクロラジオグラム(CMR)撮影を行った(図1及び図2参照)。図中の「コントロール面」とは、実施例及び比較例の歯磨用組成物がどの程度再石灰化効果を有するかを比較対象とするための部分であり、人工初期う蝕の状態を維持したものである。人工初期う蝕(3.5×3.0mmのウインドウ)領域のうち、半分の部分である。図中の「処理面」とは、実施例及び比較例の試験溶液(被検物質)を作用させた部分である。
また、人工初期う蝕部位の再石灰化の効果について、コンピュータを用いて解析を行った。
コンピュータでの画像解析は、Angmerらの式(B.Angmer, D.Carlstrom and J.E..Glas : Studies on Ultrastructure of Dental Enemel IV : The Mineralization of normal Human Enamel, J. Ultrastructure.Res.8, 12-23, 1963)を基に再石灰化したミネラル量を算出し、Damatoらの方法(F.A. Damato, R.Stang and K.W.Stephen : Effect of Fluoride Concentration on Reminerelization of Carious Enamel : an in vitro pH-Cycling Study, Caries Res, 24, 174-180,1990)に従って、各切片のコントロール面と処理面のミネラル喪失量△Z(%volume mineral・μm)を算出した。なお、再石灰化率は、以下の式により算出した。
表33及び34は、かかるコンピュータ画像解析法により歯磨用組成物の再石灰化の促進効果を確認した結果である。
比較例1〜6に示されるように、群青組成物単独では、歯牙の再石灰化効果はほとんどない。また、比較例37〜39と比較例40〜42との比較から明らかなように、第二リン酸カルシウムに群青組成物を加えても、歯牙の再石灰化効果の向上はほとんどみられない。
これに対して、ハイドロキシアパタイト又はリン酸三カルシウムに群青組成物を加えた場合には、歯牙の再石灰化効果の相乗的な向上効果がみられる。
具体的に、例えば、
実施例1(再石灰化率:19.9%)と比較例1及び比較例12(合計再石灰化率:14.5%)、
実施例2(再石灰化率:20.0%)と比較例2及び比較例7(合計再石灰化率:9.4%)、
実施例5(再石灰化率:34.3%)と比較例3及び比較例9(合計再石灰化率:11.5%)、
実施例10(再石灰化率:24.8%)と比較例4及び比較例11(合計再石灰化率:13.2%)、
実施例11(再石灰化率:20.7%)と比較例5及び比較例8(合計再石灰化率:9.8%)、
実施例12(再石灰化率:23.6%)と比較例6及び比較例12(合計再石灰化率:15.3%)、
実施例13(再石灰化率:11.1%)と比較例1及び比較例18(合計再石灰化率:7.7%)、
実施例14(再石灰化率:11.1%)と比較例2及び比較例13(合計再石灰化率:3.8%)、
実施例17(再石灰化率:21.8%)と比較例3及び比較例15(合計再石灰化率:7.3%)、
実施例22(再石灰化率:15.4%)と比較例4及び比較例17(合計再石灰化率:8.1%)、
実施例23(再石灰化率:11.4%)と比較例5及び比較例14(合計再石灰化率:4.9%)、
実施例24(再石灰化率:14.0%)と比較例6及び比較例18(合計再石灰化率:8.5%)、
等の比較からその相乗効果は明らかである。
さらに、珪酸ナトリウムを加えた場合には、例えば、実施例25〜36と実施例1〜12との比較から明らかなように、再石灰化作用はさらに向上する。
本発明の歯磨用組成物は、歯牙の再石灰化に大変優れており、産業上の有用性は高い。

Claims (7)

  1. 群青組成物と、ハイドロキシアパタイト及びリン酸三カルシウムから選ばれるリン酸カルシウムとを含有することを特徴とする歯磨用組成物。
  2. 群青組成物が、Na(6〜10)AlSi24(2〜4)で表される組成物であることを特徴とする請求項1に記載の歯磨用組成物。
  3. 群青組成物の配合量が、0.0001〜0.5重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯磨用組成物。
  4. ハイドロキシアパタイトの配合量が、0.001〜30重量%である請求項1及至3の何れかに記載の歯磨用組成物。
  5. リン酸三カルシウムの配合量が、0.001〜30重量%である請求項1及至3の何れかに記載の歯磨用組成物。
  6. 更に珪酸ナトリウムを配合したことを特徴とする請求項1及至5の何れかに記載の歯磨用組成物。
  7. 珪酸ナトリウムの配合量が、0.01〜20.0重量%であることを特徴とする請求項6に記載の歯磨用組成物。
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