JP2014071788A - ネットワークシステム、情報機器およびコンピュータープログラム - Google Patents

ネットワークシステム、情報機器およびコンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サーバーが管理する情報によって使用の可否が決まる複数の機器を、各機器とサーバーとの通信が可能でないときに、通信が可能であるときと同様に使用することができるようにする。
【解決手段】操作に応じたジョブを実行する複数の機器のそれぞれは、ユーザーが携帯する記憶媒体に格納されている認証情報をサーバーに送信し、認証したことが通知されたときに、自機器を特定する記録データを記憶媒体に書き込む。各機器は、サーバーが通信不能状態である場合に、ユーザーが指定することのできるジョブを示す管理情報を、記憶媒体に書き込まれている記録データによって特定される他機器から管理情報を取得する。そして、各機器は他機器から取得した管理情報によって示されるジョブを設定する操作を受け付ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、認証されたユーザーによる操作に応じたジョブを実行する機器に関する。
コピー機・MFP(Multi-functional Peripheral)・ファクシミリ機といったオフィス業務用の情報機器(オフィス機器)を所有する企業や他の組織において、不特定のユーザーによるオフィス機器の使用を防ぐためにユーザー認証が行われている。そして、認証を受けようとするユーザーが自己を特定する認証情報を入力する手法として、ユーザーの携帯する記憶媒体から認証情報をオフィス機器に読み取らせる手法が採用されている。この手法によるユーザー認証では、ユーザーが認証情報をキー入力する必要がない。例えば、記憶媒体が非接触型のICカード(integrated circuit card)である場合、ユーザーはICカードを読取り面にかざせばよい。
オフィス機器がもつ各種機能の一部のみの利用を許可する機能制限が知られており(特許文献1)、この機能制限をユーザー認証用の記憶媒体を用いてユーザーごとに行う技術が提案されている。例えば特許文献2では、クライアント端末からプリントサーバーを介してプリンターに印刷ジョブを与える認証印刷システムにおいて、ユーザー認証に必要なセキュリティカード(ICカードや磁気カードといった記憶媒体)に印刷制限情報を記憶させておくことが開示されている。印刷制限情報は、プリンターがもつ印刷機能のうちのユーザーが利用することのできる機能を示す情報である。具体的には、カラー印刷の指定の可否や選択可能な用紙種別といったユーザーに許された印刷動作の設定が印刷制限情報によって示される。ユーザーがクライアント端末において印刷ジョブを指定する際、クライアント端末はセキュリティカードから印刷制限情報を読み取り、印刷制限情報に基づいて印刷機能ごとに制限の要否を判断する。
ユーザー認証のためのサーバーを有するネットワークでは、オフィス機器とサーバーとの連携によってユーザーが認証される。オフィス機器は、記憶媒体から認証情報を読み取ってサーバーに送る。サーバーは、オフィス機器から送られてきた認証情報と予め記憶しているユーザー登録情報とを照合し、照合結果をオフィス機器に通知する。照合において両情報が一致すれば、ユーザーが認証されたことになる。ユーザーが認証された後、オフィス機器はユーザーによる操作を受け付け、操作によって指定されたジョブを実行する。
このようにサーバーを使用するユーザー認証は、複数のオフィス機器を多数のユーザーが共用する場合にとりわけて有用である。管理者はサーバーにのみ照合用のユーザー登録情報を記憶させる作業を行なえばよく、複数のオフィス機器のそれぞれにユーザー登録情報を記憶させる作業を行う必要がない。つまり、管理者の作業負担が小さい。
ユーザー認証のためのサーバーをユーザーごとの機能制限やユーザーごとの課金に用いることができる。サーバーは、機能制限の設定内容や現在の課金状態(例えば残金額)を示す管理情報をユーザーごとに認証情報に対応づけて記憶し、ユーザーを認証したときにそのユーザーに対応する管理情報をオフィス機器に送る。オフィス機器は、管理情報に基づいて、制限された機能を用いるジョブの指定を禁止したり、課金額が残金額を超えないジョブの指定のみを受け付けたりする。
サーバーを使用するユーザー認証に関する他の技術として、オフィス機器におけるキャッシュがある。例えば特許文献3において、背景技術として、ネットワークの混雑または他の理由のためにサーバーによる認証に時間がかかる場合があるという問題と、その問題を解決する複合機の概要とが記載されている。この特許文献3に記載された複合機は、印刷ジョブを受信したときにユーザー登録情報をサーバーから取得して蓄積(キャッシング)しておき、次に印刷ジョブを受信したときにはキャッシュ情報によって認証を行う。これにより2回目以降のジョブの実行における認証の高速化が実現される。
さらに、サーバーによって認証されたことを示す記録をオフィス機器において保持する手法がある。AD(Active Directory)認証と呼ばれるユーザー認証では、ユーザーが操作する機器はドメインコントローラーに認証を要求し、認証されたことの証として有効期限付きのチケットを受け取る。その後、このオフィス機器がネットワーク上の他の機器にアクセスするとき、チケットを送信することによってアクセスの承認を受ける。
一方、サーバーを使用しないユーザー認証に関して、複数のオフィス機器がユーザー登録情報を共有する技術が特許文献4によって提案されている。同文献に記載されたネットワークでは、複数のMFPが相互に通信し、各MFPにおいて入力されたユーザー登録情報を他のMFPに転送する。これにより全てのMFPにおいて同じユーザー登録情報が記憶されるので、ユーザーはどのMFPにおいても認証を受けることができ、全てのMFPを使用することができる。
2009−302769号公報 2007−58744号公報 2010−277557号公報 2006−334870号公報
ユーザー認証のためのサーバーと通信するオフィス機器Xがキャッシュ機能を有する場合には、オフィス機器Xを使用しようとするユーザーAが認証されたときに、サーバーにおいてこのユーザーAに紐付けられている情報がオフィス機器Xにおいて記憶される。これにより、その後にサーバーとの通信に障害が生じたりサーバーが一時的に非稼動(システムダウン)になったりしたとしても、ユーザーAはオフィス機器Xを使用することができる。ユーザーAに対応する何らかのキャッシュ情報を記憶している場合(つまり、ユーザーAが以前にサーバーによって認証された場合)、オフィス機器XがユーザーAを正規のユーザーとみなすようにすればよい。また、キャッシュ情報として、機能制限情報や課金情報を記憶しておけば、サーバーとの通信によらずに、ユーザーAに対する機能制限や課金を実施することができる。
しかし、サーバーとの通信が行なえない状態において、ユーザーAがオフィス機器Xとは別のオフィス機器Yを使用しようとした場合、ユーザーAが以前にオフィス機器Yを使用していなければ、ユーザーAはオフィス機器Yを使用することができない。なぜならば、オフィス機器YにはユーザーAが認証を受けるのに必要なキャッシュ情報が記憶されていないからである。
ユーザーが携帯するICカードのような記録媒体に、サーバーによる認証の結果を記録するようにすれば、サーバーとの通信が断絶した状態においても、記録媒体の記録データに基づいてユーザー認証を行うことができる。ただし、機能制限または課金を行う場合には、オフィス機器YがユーザーAによるジョブ指定の適否を判別するのに必要な機能制限情報や課金情報を、記録媒体に書き込んでおかなければならない。そうしないと、ユーザーAは認証されても、オフィス機器Yを全く使用することができないか、限定された使用に強制される。
携帯型の記憶媒体に機能制限情報や課金情報を書き込んでおく手法には幾つかの問題がある。第1に、相応のメモリ容量が必要である。メモリ容量の増大は記憶媒体のコスト上昇を招く。第2に、課金を行う場合、ジョブの実行が終了した時点で課金情報を書き込まなければならない。ICカードの使用を想定すると、「認証を受ける使用開始時だけでなく、課金額が確定する使用終了時にもICカードを読取り面にかざす」という2回のカード操作をユーザーに対して強いることになる。使用終了時のカード操作を行なわずにユーザーがオフィス機器から離れる状況の頻発が予想される。第3に、記録媒体に書き込んだ情報を更新するのが困難である。サーバーとの通信が可能な状態において、記録媒体内の情報とサーバー内の情報とを定期的に同期させるのが望ましい。ところが、ユーザーによって携帯される記録媒体の所在は不定であるので、確実に情報を同期させるのは難しい。
本発明は、このような事情に鑑み、サーバーが管理する情報によって使用の可否が決まる複数の機器を、各機器とサーバーとの通信が可能でないときに、通信が可能であるときと同様に使用することができるシステムの実現を目的としている。
上記目的を達成するネットワークシステムは、操作に応じたジョブを実行する第1および第2の機器を備える。前記第1および第2の機器のそれぞれが、ユーザーが携帯する記憶媒体に格納されているユーザー認証のための認証情報を、外部のサーバーに送信する第1認証処理手段と、前記サーバーから前記ユーザーを認証したことが通知されたときに、自機器を特定する記録データを前記記憶媒体に書き込む記録処理手段と、前記ユーザーが設定することのできるジョブを決める管理情報を、前記サーバーから取得して自機器内のメモリに前記認証情報と対応付けて記憶させる第1キャッシュ処理手段と、を有している。前記第1の機器は、さらに前記サーバーと通信することができない状態でありかつ自機器内において前記管理情報が記憶されていない場合に、前記第2の機器を特定する記録データが前記記憶媒体に書き込まれているかどうかを判別する判別手段と、前記第2の機器を特定する記録データが書き込まれていると前記判別手段によって判別されたときに、前記第2の機器に前記認証情報を送信する第2認証処理手段と、前記第2の機器から転送されてきた管理情報を前記管理情報として前記メモリに記憶させる第2キャッシュ処理手段と、前記管理情報によって決まるジョブを設定する操作を受け付ける動作設定処理手段と、を有する。前記第2の機器は、さらに、前記第1の機器から送信された前記認証情報を受信したときに、自機器内において記憶されている前記管理情報を、前記第1の機器へ転送する情報転送手段と、を有する。
本明細書において、「自機器」という用語は、ネットワークシステムが備える複数の機器のうちの注目するいずれか一つの機器を意味する。また、「他機器」という用語は、ネットワークシステムが備える複数の機器のうちの自機器以外の一つまたは複数の機器を意味する。
本発明によれば、ユーザーが携帯する記録媒体に記録された情報によって、ユーザーが機器を使用するのに必要な管理情報を保持する機器を特定することができるので、ユーザーが使用しようとする機器は他の機器から管理情報を取得することができる。これにより、ユーザーは、各機器とサーバーとの通信が可能でないときにも通信が可能であるときと同様に所望の機器を使用することができる。
本発明の実施形態に係るネットワークの一例を示す図である。 MFPのハードウェア構成を示す図である。 ICカードが記憶する情報を示す図である。 ICカードが記憶する認証データのデータ構成の一例を示す図である。 ICカードが記憶する使用履歴のデータ構成の一例を示す図である。 ネットワークシステムにおけるMFPの機能構成を示す図である。 ユーザーが使用するときのMFPの動作を示すフローチャートである。 MFPが実行するサーバーレス状態の処理のフローチャートである。 他機器からのアクセスに対するMFPの動作を示すフローチャートである。 ICカードに使用履歴を書き込む処理のフローチャートである。 ICカードへの使用履歴の書込みの要領を模式的に示す図である。
図1に例示されるネットワーク10は、企業内のLAN(Local Area Network)である。ネットワーク10には、ネットワークシステム1を構成する複数台のMFP3,4,5が接続されている。MFP3,4,5は、コピー・ネットワークプリンティング・ファクシミリ通信・ドキュメントの保存を含む多様なジョブの実行が可能な情報機器であり、操作パネル31,41,51を用いる操作によって指定されたジョブを実行する。これらMFP3,4,5は相互に通信することができ、ユーザー認証用のサーバー2とも通信することができる。図示では3台であるが、ネットワークシステム1を構成する情報機器の台数は2以上であればよい。
ネットワーク10におけるユーザー認証には、携帯型の記憶媒体であるICカード7A,7B,7C,7Dが用いられる。ICカード7A,7B,7C,7Dは、サーバー2に登録されたユーザー6A,6B,6C,6Dに一枚ずつ配付される。ICカード7A,7B,7C,7Dのそれぞれに、それが配布されるユーザーを特定する情報が書き込まれている。
MFP3,4,5を使用したいユーザー6A,6B,6C,6Dは、操作パネル31,41,51の近傍に配置されているカードリードライター32,42,52にICカード7A,7B,7C,7Dをかざす。ここで、例えばユーザー6AがMFP3を使用する場合、ユーザー6AはMFP3に備わるカードリードライター32に自己が携帯するICカード7Aを近づける。このようなカード操作を行うことにより、MFP3とサーバー2との連携によるユーザー認証が行われる。認証が完了すると、操作音、ランプ点灯、または操作パネル31でのメッセージの表示といった所定の手段によって、ユーザー6Aに認証の完了が通知される。この通知がなされるまでの時間(通常は数秒以内)にわたってユーザー6AはICカード7Aをかざせばよい。
複数台のMFP3,4,5はキャッシュ機能を有している。すなわち、例えばMFP3を使用しようとするユーザー6Aが認証されると、サーバー2においてユーザー6Aに対応付けられているユーザー登録情報の一部である管理情報が、サーバー2から転送されてMFP3に蓄積(キャッシング)される。こののち、ユーザー6Aが再びMFP3を使用しようとしたとき、ネットワーク10が輻輳していたり、サーバー2がシステムダウン状態であったりしてサーバー2との通信が行えない場合、MFP3は蓄積している管理情報(キャッシュ情報)を参照する。同様に、他のユーザー6B,6C,6DがMFP3を使用するときも各ユーザーに対応付けられている管理情報がMFP3に蓄積される。また、ユーザー6A,6B,C,6Dが他のMFP4,5を使用するとき、各ユーザーに対応付けられている管理情報がMFP4,5によって蓄積される。
管理情報は、ユーザー6A,6B,6C,6Dのそれぞれが設定することのできるジョブを決める情報である。言い換えれば、管理情報によって決まるジョブ以外のジョブを設定する操作(ジョブの種類の選択や動作条件の指定など)は禁止されまたは無効とされる。例えば、カラー印刷を禁止したり、ファクシミリやドキュメント送信の宛先を限定したりする機能制限の設定内容を示す機能制限情報、および所定期間内の印刷回数や印刷用紙枚数の上限を示す上限管理情報が管理情報に該当する。また、課金の残金額を直接的または間接的に示す課金情報も管理情報に該当する。“機能制限”、“上限管理”、および“課金”のいずれか一つを実施することができるとともに、任意の2以上を合わせて実施することができる。つまり、管理情報の内容は、ネットワーク10においてユーザーごとにどのような管理が実施されるかに依存する。
ネットワークシステム1は、サーバー2から管理情報を取得することができないときに、MFP3,4,5が自機器内に無いキャッシュ情報を取得するためのシステムである。ネットワークシステム1ではMFP3,4,5が連携してキャッシュ情報を授受する。例えば「MFP3を日ごろ使用するユーザー6Aが、サーバー2が非稼動状態であるときに、以前に使用したことのないMFP4を使用する」という状況において、MFP4はユーザー6Aによる操作の受付けに必要なキャッシュ情報をMFP3から取得する。このとき、MFP4は、取得すべきキャッシュ情報の所在(ここではMFP3)を、ユーザー6Aが携帯するICカード7Aに書き込まれている記録データによって特定する。MFP4が所定のキャッシュ情報を取得することにより、ユーザー6AはMFP4を使用することができる。
以下、ネットワークシステム1の構成および動作をさらに詳しく説明する。
図2はMFP3のハードウェア構成の一例を示している。MFP3の全体制御を担う制御回路30は、制御プログラムや各種アプリケーションを実行するコンピューターとしてのCPU(central processing unit)30A、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)30B、プログラム実行のワークエリアとされるS−RAM(Static Random Access Memory)30C、動作の設定値を記憶するバッテリバックアップされたNV−RAM(不揮発性メモリ)30D、およびシステム時刻を計時する時計IC(Integrated Circuit)30Eを有する。
ADF(Auto Document Feeder)33は、原稿台を有しており、コピー・イメージ入力・ファクシミリ送信において、原稿台にセットされた原稿シートをイメージスキャナー34の読取り位置へ搬送する。イメージスキャナー34は原稿シートに記録されている画像情報を光学的に読み取る。プリンターエンジン35は、多段式の用紙スタッカー36から供給される用紙の片面または両面に電子写真法によってモノクロまたはカラーの画像をプリントする。通信インタフェース37はMFP3をネットワーク10に接続する。ストレージ38はハードディスクドライブ(HDD)のような大容量記憶デバイスである。ストレージ38には、制御プログラムや操作パネル31による操作画面の表示のための画面データを含む制御用のソフトウェアを記憶する媒体としてのメモリ領域とともに、各種のドキュメントを保存するボックスと呼ばれるメモリ領域が設けられる。ストレージ38に格納されているデータやプログラムは必要に応じてワークエリアにロードされる。
MFP3に所望の処理を実行させたいユーザーがユーザー認証を受けるための認証デバイスとして、MFP3はICカードからのデータの読取りおよびICカードへのデータの書込みを行うカードリードライター32を有する。カードリードライター32はMFP3の本体と一体に取り付けられる固定型でもよいし、ケーブルまたは無線通信手段によってMFP3の本体と接続される外付け型でもよい。
なお、図示を省略するが、ネットワークシステム1におけるMFP3以外のMFP4,5も、MFP3と同様の構成を有している。
図3はICカードによって記憶される情報の種類を模式的に示している。ここよりあとの説明では、複数のユーザー6A,6B,6C,6Dを区別せずに、これらのそれぞれをユーザー6ということがある。また、複数のユーザー6A,6B,6C,6Dにそれぞれ配付されるICカード7A,7B,7C,7Dを区別せずに、これらのそれぞれをICカード7ということがある。
ICカード7は、ユーザー認証に必要な認証情報71と、キャッシュ情報の取得に用いられる使用履歴72とを記憶する。
認証情報71は、ICカード7を携帯するユーザー6を特定する情報である。図4のように、認証情報71は、「ユーザー名」、「ユーザーID」および「パスワード」という項目711,712,713のデータから構成される。ただし、データ項目は例示に限らず、ユーザー6を一意に特定することができればよい。
使用履歴72は、ICカード7を携帯するユーザー6がMFP3,4,5のいずれを使用したかを示す情報である。厳密には、ユーザー6が認証されたときのカード操作が行なわれたMFPを特定する情報である。後述のように、使用履歴72がICカード7に書き込まれるときには、サーバー2から取得された管理情報がキャッシュ情報としてMFP内に記憶されるので、使用履歴72はキャッシュ情報の所在を示す情報であるとも言える。
図5のように、例示の使用履歴72は、「使用した装置」、「アドレス」および「使用日」という三つの項目721,722,723のデータを一組として構成される。使用履歴72については複数組のデータを記憶するようにデータ様式が定められている。図示の例では最大で4組のデータの記憶が可能である。
「使用した装置」という項目721のデータは、MFP3,4,5にそれぞれ付与された名称を示す。図中の「MFP(#01)」は例えばMFP3を表わし、「MFP(#02)」は例えばMFP4を表わす。また、「アドレス」という項目722のデータは、通信相手の特定に用いられる。例示ではIPアドレスがこの項目722のデータとされる。
なお、MFP3,4,5が他機器の名称とそのネットワーク上の所在(アドレス)とを対応付けるテーブルを有する場合、「アドレス」という項目722を省略することができる。また、通信相手を特定する上ではアドレスが判ればよいので、「使用した装置」という項目721のデータを省略してもよい。
「使用日」という項目723のデータは、項目721,722のデータの書込み時期を示す日付情報である。このデータは、サーバー2から管理情報を取得することができない状態において、ネットワーク10上の最新のキャッシュ情報を参照するために記録される。図示では年月日であるが、日付と合わせて時刻を記録してもよい。
図6はネットワークシステムにおけるMFPの機能構成を示している。
図6に描かれていないMFP5を含め、MFP3,4,5は共通の機能構成を有している。すなわち、本実施形態においては、MFP3,4,5のそれぞれが、他機器からキャッシュ情報を取得する動作、および自機器内のキャッシュ情報を他機器へ転送する動作を行うことができる。図6では、キャッシュ情報の授受に関わる第1および第2の機器として、MFP3とMFP4とが描かれている。そして、MFP3とMFP4との間で共通する各要素に同一の符号が付されている。ここでは、MFP3,4,5の代表としてMFP3に注目してネットワークシステム1の構成を説明する。
MFP3は、サーバー2が正常に稼動する状態(これを通常状態という)での動作に関わる要素として、第1認証処理部101、記録処理部103、第1キャッシュ処理部105、および動作設定処理部107を有する。これらの要素は、制御回路30におけるコンピューターとしてのCPU30Aがプログラムを実行することによって実現される機能要素である。
第1認証処理部101は、ユーザー認証のためにサーバー2と通信する。例えばICカード7Aを携帯するユーザー6Aが認証のためのカード操作を行なったとき、カードリードライター32がICカード7Aから読み取った認証情報71を、第1認証処理部101が暗号化してサーバー2に送信する。サーバー2において、MFP3から送られてきた認証情報71とサーバー2内で記憶されているユーザー登録情報とが照合され、両情報が一致すればユーザー6Aが認証されたことになる。サーバー2からユーザー6Aを認証したことを示す照合結果を受け取った第1認証処理部101は、ユーザー認証が成功したことを記録処理部103および第1キャッシュ処理部105に伝える。
記録処理部103は、第1認証処理部101からの認証成功の通知を受けて、自機器であるMFP3を特定する記録データとして使用履歴72をICカード7Aに書き込むようカードリードライター32に指示を与える。使用履歴72の書込みによって、MFP3においてカード操作をしたユーザー6Aに対するサーバー2による認証の成功がICカード7Aに記録されることになる。
第1キャッシュ処理部105は、ユーザー6Aが認証されたときにサーバー2から転送される管理情報200を受け取って、自機器内の不揮発性のキャッシュメモリ60に記憶させる。このとき受け取る管理情報200は、今回のユーザー認証の対象であるユーザー6Aに対応する情報である。キャッシュメモリ60に記憶させるとき、MFP3を使用しようとしている現在のユーザー6Aを特定する認証情報71と管理情報200とが対応付けられる。
動作設定処理部107は、キャッシュメモリ105内の管理情報200を参照しながら、操作パネル31による操作を受け付ける。動作設定処理部107は管理情報200が示すユーザー6Aに対して許されたジョブの設定を受け付け、許されていないジョブの設定を受け付けない。「許されたジョブ」とは、許されていないジョブ以外でありかつMFP3が実行可能なジョブを意味する。つまり、管理情報200において許されていないジョブを示すことによって、間接的に許されたジョブを示すことができる。動作設定処理部107は、例えばカラー印刷を禁止する機能制限が定められている場合、印刷色をモノクロに設定する操作を受け付けるが、印刷色をフルカラーに設定する操作を受け付けない。ここでいう「操作を受け付けない」という動作は、操作ボタンの押下に感応しない動作でもよいし、操作パネル31に表示される各種の操作画面や操作ボタンのうちの許されていないジョブに係る操作画面や操作ボタンを表示しない動作であってもよい。
動作設定処理部107が受け付けた操作によって設定されたジョブは、ジョブ実行部150に与えられる。ジョブ実行部150は、コピージョブ、原稿画像を読み取って外部へ転送したりボックスに格納したりするスキャンジョブ、ボックス内のドキュメントを印刷する印刷ジョブなどの各種のジョブに関わるハードウェアおよびソフトウェアから構成される。
このように、通常状態ではサーバー2との通信によってユーザー認証が行われ、ジョブを指定する操作の可否の判別にサーバー2から取得した管理情報200が用いられる。しかし、サーバー2が非稼動になったり、サーバー2との通信に障害が発生したりすることが起こり得る。そこで、MFP3には、何らかの原因でサーバー2へのアクセスに対する応答が得られない状態(これを“一時的サーバーレス状態”と呼称する)において、ユーザー6による使用を可能にする機能が組み込まれている。
MFP3は、一時的サーバーレス状態での動作に関わる要素として、判別部121、第2認証処理部123、第2キャッシュ処理部125、および情報転送部131を有する。これらの要素は、制御回路30におけるコンピューターとしてのCPU30Aがプログラムを実行することによって実現される機能要素である。
判別部121は、他機器からのキャッシュ情報の取得の要否を判別する。判別部121には、サーバー2からの応答の無いことが第1認証処理部101から通知される。通知を受けた判別部121は、所定のメモリ32Aに一次記憶されている認証情報71を取り込み、認証情報71に対応付けられたキャッシュ情報がキャッシュメモリ60に在るかどうかを判別する。
現在のユーザー6による操作に必要なキャッシュ情報が記憶されている場合、その旨が判別部121から動作設定処理部107へ通知される。この場合、他機器からキャッシュ情報を取得する必要はなく、動作設定処理部107はキャッシュメモリ60内のキャッシュ情報(以前に蓄積された管理情報)を参照して操作を受け付ける。
これに対して、必要なキャッシュ情報が記憶されていない場合には、他機器からキャッシュ情報を取得しなければならない。判別部121は、MFP3を使用しようとしているユーザー6のICカード7に、他機器を特定する使用履歴72が書き込まれているかどうかを判別する。判別の形態としては、一時的サーバーレス状態であることが分かった後に、カードリードライター32に読取りを指示して使用履歴72を取得してもよいし、カード操作の開始時点で認証情報71を読み取るときに使用履歴72をも読み取ってメモリ32Aに格納しておくようにしてもよい。後者では、メモリ32Aの内容から、必要とする使用履歴72の有無を判別することになる。
必要とする使用履歴72がICカード7に書き込まれている場合、他機器へのアクセスを受け持つ第2認証処理部123に使用履歴72が引き渡される。必要とする使用履歴72がICカード7に書き込まれていない場合は、必要なキャッシュ情報の所在が不明である。この場合、MFP3を使用しようとしているユーザー6の認証に失敗にしたことが操作パネル31によって表示される。
ここで、判別部121による判別結果が異なる状況Aおよび状況Bを例示する。
状況Aにおいて、MFP3を使用しようとする現在のユーザーは、ICカード7Aを携帯するユーザー6Aであり、以前にMFP3を使用したことがある。以前の使用時にユーザー6Aに対応するキャッシュ情報が記憶されているので、判別部121は他機器からのキャッシュ情報の取得が不要と判別する。
状況Bにおいて、MFP3を使用しようとするユーザーは、ICカード7Bを携帯するユーザー6Bであり、以前にMFP3を使用したことがない。しかし、ユーザー6Bは以前にMFP4を使用したことがある。以前の使用時にMFP4内のキャッシュメモリ60に、ユーザー6Bに対応するキャッシュ情報が記憶されている。また、ICカード7Bには、ユーザー6Bが使用したMFP4を特定する使用履歴72が書き込まれている。状況Bでは、判別部121は他機器からのキャッシュ情報の取得が必要と判別し、ICカード7Bに書き込まれている使用履歴72を第2認証処理部123に引き渡す。
さて、第2認証処理部123は、使用履歴72が示すIPアドレスをもつ他機器(図6ではMFP4)に認証情報71を送信し、所定のキャッシュ情報の転送を依頼する。依頼を受け付けるのは、他機器の情報転送部131である。上述の状況Bを想定すると、ユーザー6Bを特定する認証情報71がMFP3からMFP4へ送信され、ユーザー6Bに対応する管理情報であるキャッシュ情報200bがMFP4からMFP3へ転送される。第2認証処理部123は、依頼先から転送されてきたキャッシュ情報200bを第2キャッシュ処理部125に引き渡す。
第2キャッシュ処理部125は、引き渡されたキャッシュ情報200bをキャッシュメモリ60に格納する。これにより、動作設定処理部107がキャッシュ情報200bに基づいてユーザー6Bによる操作の適否を判断することができるようになる。
情報転送部131は、一時的サーバーレス状態において、他機器からの転送依頼に応答する。情報転送部131は、他機器から受信した認証情報に対応づけて記憶されているキャッシュ情報をキャッシュメモリ60から抽出し、依頼元の他機器へ転送する。つまり、情報転送部131と他機器の第2認証処理部123との間で、他機器を使用しようとするユーザーに対応するキャッシュ情報の授受が行なわれる。
以上の機能構成を有するMFPの動作が以下のフローチャートによって示される。
図7はMFP3,4,5のそれぞれがユーザー6A,6B,6C,6Dのいずれかによって使用されるときの動作を示している。図7および以降の図の説明では、MFP3を自機器とする。また、ユーザー6A,6B,6C,6Dのそれぞれを区別せずにユーザー6という。
ユーザー6がICカード7をカードリードライター32に近づけると、カードリードライター32がICカード7から認証情報71を読み込み(S10)、第1認証処理部101が所定の接続シーケンスに従ってサーバー2にアクセスする(S11)。サーバー2との通信が可能である場合(S12でOK)、第1認証処理部101が認証情報71を送信してユーザー認証結果をサーバー2から受信する(S13)。サーバー2との通信が可能でない場合(S12でNG)、動作の流れはステップS21(サーバーレス状態の処理)を経てステップS18へ進む。
ユーザー6が認証されなかった場合(S14でNG)、認証の失敗をユーザー6に知らせる認証エラー処理(S22)が実行される。
一方、ユーザー6が認証された場合(S14でOK)、第1キャッシュ処理部105がジョブ実行の可否を決める管理情報200をサーバー2から取得してキャッシュメモリ60に格納する(S15、S16)。また、記録処理部103が、自機器を特定する使用履歴72を記録する「ICカードへの書込み処理」(S17)を実行する。
ユーザー6に対応する管理情報200がサーバー2から得られ、またはステップS21のサーバーレス状態の処理によって所定のキャッシュ情報が他機器から得られた場合、動作設定処理部107がユーザー6によるジョブの指定を受け付ける(S18)。ユーザー6によって指定されたジョブをジョブ実行部150が実行し(S19)、必要に応じてジョブ実行部150がユーザー6に対応するキャッシュ情報を更新する(S20)。例えば、上限管理または課金が行なわれる場合には、上限管理項目のカウント値や残金額といった実績データを更新する必要がある。また、ジョブのログをキャッシュ情報に含める場合、ログの更新が必要である。
図8は、図7中のサーバーレス状態の処理(S21)のフローチャートである。
判別部121がICカード7の使用履歴72およびキャッシュメモリ60内のキャッシュ情報(内部キャッシュ)をチェックする(S211、S212)。判別部121は、ユーザー6に対応する内部キャッシュの日付とICカード7に記録されている他機器の使用履歴72における最も新しい日付とを比較する。内部キャッシュの日付の方が新しい場合(S213でYES)、すなわちユーザー6が他機器を使用した後に自機器を使用したことがある場合、操作制御の参照情報として内部キャッシュを用いるのがよい。したがって、この場合は他機器からのキャッシュ情報の取得が不要である。動作の流れは図7の流れにリターンする。
ユーザー6に対応する内部キャッシュが無くかつICカード7に他機器の使用履歴72が記録されていない場合(S214でNO)、認証の失敗をユーザー6に知らせる認証エラー処理(S220)が行なわれる。
ユーザー6に対応する内部キャッシュが無い場合、および内部キャッシュの日付と比べて日付の新しい他機器の使用履歴72がICカード7に記録されている場合(S214でYES)、他機器からキャッシュ情報を取得する処理が行なわれる。
まず、第2認証処理部123は、最も日付の新しい他機器の使用履歴72からアドレスを抽出する(S215)。次に、第2認証処理部123は送信先アドレスをサーバー2のアドレスから他機器のアドレスへ切り替え(S216)、他機器にアクセスする(S217)。第2認証処理部123による依頼に応答して他機器からユーザー6に対応するキャッシュ情報200bが転送されると(S218でYES)、受信したキャッシュ情報200bを第2キャッシュ処理部125がキャッシュメモリ60に格納する(S219)。
通信障害または他の原因によりアクセスに対して他機器から応答が無かったり、アクセス先の他機器においてキャッシュメモリ60がリセットされていたりというように、所望のキャッシュ情報が得られない場合がある(S218でNO)。この場合、ネットワーク上の利用可能な最も新しいキャッシュ情報を取得する処理が行なわれる。すなわち、ステップS213へ戻り、内部キャッシュの日付と未アクセスの他機器の使用履歴71の日付とが比較される。内部キャッシュの日付の方が新しい場合は、内部キャッシュが操作の制御において参照される。内部キャッシュの日付よりも他機器の使用履歴71の日付の方が新しい場合は、他機器へのアクセスが行なわれる。このようなステップS213〜S218の動作は、他機器からキャッシュ情報が取得されるか、または内部キャッシュが最も新しい利用可能な情報と判別されるまで繰り返される。
図9のフローチャートは、他機器からのアクセスに対するMFPの動作を示している。
情報転送部131は、他機器から転送依頼に際して送信される認証情報71を受信し(S31)、内部キャッシュをチェックする(S32)。通常の状態として、転送依頼を受けるときのMFP3は、受信した認証情報71に対応するキャッシュ情報を有している(S33でYES)。したがって、情報転送部131は依頼元の他機器へ当該キャッシュ情報を転送する。図示の例では、キャッシュ情報がジョブログ、課金情報および機能制限情報であり、これらのキャッシュ情報が依頼元の他機器へ送信される(S34、S35、S36)。なお、何らかの理由で所定のキャッシュ情報を有していないときには(S33でNO)、情報転送部131は直ちにまたは依頼元にチェック結果を通知した後に処理を終了する。
図10は図7中の「ICカードへの書込み処理」(S17)のフローチャートであり、図11は書込みの要領を示す模式図である。ICカードへの書込み処理は、上述の図5のように使用履歴71として複数組(例示は最大4組)のデータの記録が可能なICカードにおいて、1台のMFPについては1組のデータのみを記録し、かつその記録するデータが自機器の最新の使用に対応したデータとなるようにする。このようにする理由は、キャッシュ情報の所在を指し示すという観点において、同じ所在を重複して記録する必要はないからである。また、自機器と他機器とを含むネットワーク上に存在する各ユーザーに対応するキャッシュ情報の中から最新の情報を選択するには、各ユーザーによる各MFPの最新の使用の時期を記録しなければならないからである。
図10の処理では、記録される複数組のデータが日付によって順位付けられたものとして扱われ、日付の最も新しい組のデータの順位が1位とされる。図中の「自己データ」は自機器を特定するデータであり、「新規データ」は新たに記録する自己データである。
記録処理部103は、ICカード7に使用履歴71のデータが書き込まれていない場合(S171でNO)、新規データを順位1のデータと定め(S173)、カードリードライター32に新規データの書き込みを指示する(S174)。図11(A)に示されるとおり、この場合、書き込みが終わった状態のICカード7において、順位2以下のデータは存在しない。
既に1組または複数組のデータがICカード7に書き込まれている場合(S171でYES)、記録処理部103は、順位1のデータが自己データであるかどうかをチェックする(S172)。順位1のデータが自己データであれば(S172でYES)、記録処理部103は新規データを順位1のデータとして書き込む(S173、S174)。このとき、図11(B)に示されるとおり、既存の古い自己データに新しい自己データである新規データが上書きされる。
既存の順位1のデータが自己データではない場合(S172でNO)、記録処理部103は、順位2以下に自己データがあるかどうかをチェックする(S175)。順位2以下に自己データがあれば(S175でYES)、既存の自己データよりも上位のデータの順位を繰り下げる(S176)。上位のデータが複数あれば、それらの順位をそれぞれ繰り下げる。この時点で順位1のデータは無いことになる。このようにした後、記録処理部103は新規データを順位1のデータとして書き込む(S173、S174)。図11(C)に示されるとおり、この場合、書き込みの直前に存在した順位2以下の古い自己データに、順位の繰り下げられたデータが上書きされる。
順位2以下に自己データが無ければ(S175でNO)、既存の全てのデータの順位をそれぞれ一つ繰り下げる(S177)。そして、記録処理部103は新規データを順位1のデータとして書き込む(S173、S174)。この場合、図11(D)に示されるとおり、既存のデータのうち、最下位のデータは順位の繰り下げられたデータの上書きによって消失する。
以上の実施形態によれば、サーバー2がMFP3,4,5からのアクセスに応答しない一時的サーバーレス状態において、MFP3,4,5のそれぞれが、MFP3,4,5のいずれかが保有するキャッシュ情報を参照することができる。ユーザー6の携帯するICカード7の記録からキャッシュ情報の所在が分かるので、各MFPは所在に該当する他機器へのピンポイントアクセスによって必要なキャッシュ情報を取得することができる。全ての多機器を対象にしてキャッシュ情報を探索するのとは違って、ネットワーク上のMFPの台数にかかわらず、迅速にキャッシュ情報を取得することができる。したがって、ユーザー認証と合わせて機能制限・上限管理・課金といったユーザーごとの使用管理がサーバー2を用いて実施されるネットワーク環境において、ユーザー6はサーバー2の稼動/非稼動にかかわらずMFP3,4,5を使用することができる。いずれかのMFPを使用したことのあるユーザー6は、使用したことのないMFPを一時的サーバーレス状態において初めて使用することができ、その際に普段と同程度の時間内に認証を受けることができる。ユーザー6からみたMFP3,4,5の使い勝手がサーバー2の稼動/非稼動にほぼ依存しない。
上述の実施形態において、サーバー2の稼動中にMFP3,4,5の保有するキャッシュ情報とサーバー2内の管理情報とを同期させるようにすればよい。
上述の実施形態において、ユーザー6が携帯する記憶媒体はICカード7に限らず、磁気カード・SDカード・USBメモリなどのデータの書換えが可能な他の媒体であってもよい。
一時的サーバーレス状態において連携する複数の機器はMFPと呼ばれる種類の機器以外であってもよいし、MFPと他の種類の機器との組合せであってもよい。必要に応じてキャッシュ情報の転送を依頼し、他機器からの依頼に応じる連携機能を実現するプログラムが実装可能であれば、複数の機器が同じ種類である必要はない。
1 ネットワークシステム
2 サーバー
3,4,5 MFP(機器)
7A,7B,7C,7D ICカード(記憶媒体)
71 認証情報
101 第1認証処理部(第1認証処理手段)
72 使用履歴(記録データ)
103 記録処理部(記録処理手段)
6A,6B,6C,6D ユーザー
200 管理情報
60 キャッシュメモリ(自機器内のメモリ)
105 第1キャッシュ処理部(第1キャッシュ処理手段)
121 判別部(判別手段)
123 第2認証処理部(第2認証処理手段)
125 第2キャッシュ処理部(第2キャッシュ処理手段)
107 動作設定処理部(動作設定処理手段)
131 情報転送部(情報転送手段)

Claims (7)

  1. 操作に応じたジョブを実行する第1および第2の機器を備えるネットワークシステムであって、
    第1および第2の機器のそれぞれが、
    ユーザーが携帯する記憶媒体に格納されているユーザー認証のための認証情報を、外部のサーバーに送信する第1認証処理手段と、
    前記サーバーから前記ユーザーを認証したことが通知されたときに、自機器を特定する記録データを前記記憶媒体に書き込む記録処理手段と、
    前記ユーザーが設定することのできるジョブを決める管理情報を、前記サーバーから取得して自機器内のメモリに前記認証情報と対応付けて記憶させる第1キャッシュ処理手段と、を有しており、
    少なくとも前記第1の機器は、さらに
    前記サーバーと通信することができない状態でありかつ自機器内において前記管理情報が記憶されていない場合に、前記第2の機器を特定する記録データが前記記憶媒体に書き込まれているかどうかを判別する判別手段と、
    前記第2の機器を特定する記録データが書き込まれていると前記判別手段によって判別されたときに、前記第2の機器に前記認証情報を送信する第2認証処理手段と、
    前記第2の機器から転送されてきた管理情報を前記管理情報として前記メモリに記憶させる第2キャッシュ処理手段と、
    前記管理情報によって決まるジョブを設定する操作を受け付ける動作設定処理手段と、を有し、
    少なくとも前記第2の機器は、さらに、
    前記第1の機器から送信された前記認証情報を受信したときに、自機器内において記憶されている前記管理情報を、前記第1の機器へ転送する情報転送手段と、を有する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記管理情報は、前記複数の機器が有する複数種のジョブを実行する機能のうちの利用可能な機能を示す機能制限情報を有する
    請求項1記載のネットワークシステム。
  3. 前記管理情報は、ユーザーごとの課金のための情報を有する
    請求項1または2記載のネットワークシステム。
  4. 操作に応じたジョブを実行する情報機器であって、
    ユーザーが携帯する記憶媒体に格納されているユーザー認証のための認証情報を、外部のサーバーに送信する第1認証処理手段と、
    前記サーバーから前記ユーザーを認証したことが通知されたときに、自機器を特定する記録データを前記記憶媒体に書き込む記録処理手段と、
    前記ユーザーが設定することのできるジョブを決める管理情報を、前記サーバーから取得して自機器内のメモリに前記認証情報と対応付けて記憶させる第1キャッシュ処理手段と、
    前記サーバーと通信することができない状態でありかつ前記メモリにおいて前記管理情報が記憶されていない場合に、他機器を特定する記録データが前記記憶媒体に書き込まれているかどうかを判別する判別手段と、
    前記他機器を特定する記録データが書き込まれていると前記判別手段によって判別されたときに、前記記憶媒体に書き込まれている記録データによって特定される前記他機器に、前記認証情報を送信する第2認証処理手段と、
    前記第2認証処理手段によって前記認証情報が送信された前記他機器から転送されてきた管理情報を前記管理情報として前記メモリに記憶させる第2キャッシュ処理手段と、
    前記管理情報によって決まるジョブを設定する操作を受け付ける動作設定処理手段と、
    前記サーバーではない外部の機器から送信された前記認証情報を受信したときに、前記メモリによって記憶されている前記管理情報を、前記認証情報の送信元である機器へ転送する情報転送手段と、を有する
    ことを特徴とする情報機器。
  5. 前記判別手段は、前記サーバーと通信することができない状態でありかつ前記メモリにおいて前記管理情報が記憶されている場合に、前記管理情報が記憶された日付よりも以後に前記記憶媒体に書き込まれた他機器を特定する記録データの有無を判別し、
    前記第2認証処理手段は、前記管理情報が記憶された日付よりも以後に前記記憶媒体に書き込まれた他機器を特定する記録データが有ると前記判別手段によって判別されたときに、前記記憶媒体に書き込まれている記録データによって特定される前記他機器に、前記認証情報を送信する
    請求項4記載の情報機器。
  6. 前記記憶媒体は、前記複数の機器のそれぞれによる前記記録データの書込みが可能な記憶容量を有しており、
    前記第2認証処理手段は、前記記憶媒体に複数の記憶データが書き込まれている場合に、当該複数の記憶データのうちの最後に書き込まれた記録データによって特定される他機器に前記認証情報を送信する
    請求項4または5記載の情報機器。
  7. 操作に応じたジョブを実行する情報機器のためのコンピュータープログラムであって、
    前記情報機器が有するコンピューターに、
    ユーザーが携帯する記憶媒体に格納されているユーザー認証のための認証情報を、外部のサーバーに送信する第1認証処理と、
    前記サーバーから前記ユーザーを認証したことが通知されたときに、自機器を特定する記録データを前記記憶媒体に書き込む記録処理と、
    前記ユーザーが設定することのできるジョブを決める管理情報を、前記サーバーから取得して自機器内のメモリに前記認証情報と対応付けて記憶させる第1キャッシュ処理と、
    前記サーバーと通信することができない状態でありかつ前記メモリにおいて前記管理情報が記憶されていない場合に、他機器を特定する記録データが前記記憶媒体に書き込まれているかどうかを判別する判別処理と、
    前記他機器を特定する記録データが書き込まれていると前記判別手段によって判別されたときに、前記記憶媒体に書き込まれている記録データによって特定される前記他機器に、前記認証情報を送信する第2認証処理と、
    前記第2認証処理手段によって前記認証情報が送信された前記他機器から転送されてきた管理情報を前記管理情報として前記メモリに記憶させる第2キャッシュ処理と、
    前記管理情報によって決まるジョブを設定する操作を受け付ける動作設定処理と、
    前記サーバーではない外部の機器から送信された前記認証情報を受信したときに、前記メモリによって記憶されている前記管理情報を、前記認証情報の送信元である機器へ転送する情報転送処理と、を実行させる
    ことを特徴とするコンピュータープログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018156440A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社リコー 情報端末、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
US11108766B2 (en) 2017-06-21 2021-08-31 Fujifilm Business Innovation Corp. Information processing apparatus and information processing system

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