JP2014071534A - ストレージ装置、設定方法および設定プログラム - Google Patents

ストレージ装置、設定方法および設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ストレージ装置と接続する情報処理装置に応じた情報の設定作業の効率化を図る。
【解決手段】移行先ストレージ装置102は、移行元ストレージ装置101を使用するホスト装置103の識別情報を用いて、移行元ストレージ装置101にコマンドを発行する。次に、移行先ストレージ装置102は、移行元ストレージ装置101を使用するホスト装置103の識別情報を用いて発行されたコマンドに対して移行元ストレージ装置101が生成するレスポンスを、移行元ストレージ装置101から取得する。そして、移行先ストレージ装置102は、移行元ストレージ装置101に設定されていたホスト固有設定情報に従って生成されたレスポンスに基づいて、移行元ストレージ装置101に設定されていたホスト固有設定情報を特定する。次に、移行先ストレージ装置102は、特定したホスト固有設定情報を自装置に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストレージ装置、設定方法および設定プログラムに関する。
従来、使用中のストレージ装置が経年劣化した場合などに、使用中のストレージ装置を新しいストレージ装置に交換するリプレイス作業が行われる。リプレイス作業では、使用中のストレージ装置から新しいストレージ装置へのデータ移行が実施される。データ移行方法としては、例えば、ストレージ装置同士を接続して、ストレージ装置間で直接データ移行を行う方法が知られている。
また、リプレイス作業では、新たなストレージ装置での運用を開始するために、使用中のストレージ装置と接続するホスト装置に応じた情報を新たなストレージ装置に設定する設定作業が実施される。ホスト装置に応じた情報としては、例えば、ホスト装置からのコマンドに対するストレージ装置のレスポンスに関する情報などがある。
関連する先行技術としては、例えば、切替前システムが、切替前システムから切替後システムにユーザデータや引継ぎ情報を送信し、切替後システムが、受信したユーザデータや引継ぎ情報を記憶する技術がある。また、第1のストレージ装置が、自装置の第1の論理ボリュームに設定されたターゲットの情報を第2のストレージ装置に送信し、第2のストレージ装置が、受信した情報を用いて、第2のストレージ装置の第2の論理ユニットにターゲットを設定する技術がある。
特開2010−079678号公報 特開2005−353035号公報
しかしながら、従来技術では、ストレージ装置の交換時に、使用中のストレージ装置と接続する情報処理装置(例えば、ホスト装置)に応じた情報を新たなストレージ装置に設定する設定作業に手間がかかるという問題がある。
一つの側面では、本発明は、ストレージ装置と接続する情報処理装置に応じた情報の設定作業の効率化を図ることを目的とする。
本発明の一側面によれば、ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置が、前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、取得した前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定するストレージ装置、設定方法および設定プログラムが提案される。
本発明の一態様によれば、ストレージ装置と接続する情報処理装置に応じた情報の設定作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる設定方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、ストレージシステム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、RAID装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、移行設定ファイルの一例を示す説明図である。 図5は、ホストテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、LUNマスキングテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、ホスト固有設定テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。 図8は、移行先RAID装置#Dの機能的構成例を示すブロック図である。 図9は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その1)である。 図10は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その2)である。 図11は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その3)である。 図12は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その4)である。 図13は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その5)である。 図14は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その6)である。 図15は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その7)である。 図16は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図(その8)である。 図17は、移行先RAID装置#Dによる移行処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、ホスト固有設定テーブル700の設定処理の処理手順の一例を示すシーケンス図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるストレージ装置、設定方法および設定プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(設定方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる設定方法の一実施例を示す説明図である。図1において、ストレージ装置101,102は、1または複数の記憶装置を有するコンピュータである。記憶装置は、例えば、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、磁気テープ等の記憶媒体を含む。情報処理装置103は、ストレージ装置101,102に接続して、ストレージ装置101,102の記憶領域を使用するコンピュータである。情報処理装置103は、例えば、サーバである。
ここで、使用中のストレージ装置が経年劣化した場合などに、使用中のストレージ装置を新しいストレージ装置に交換するリプレイス作業が行われることがある。ここでは、ストレージ装置101をストレージ装置102に交換する場合を想定する。この場合、ストレージ装置101のデータがストレージ装置102に移行され、また、移行先となるストレージ装置102と接続する情報処理装置103に応じたパラメータ情報が、移行先となるストレージ装置102に設定される。
パラメータ情報とは、移行先となるストレージ装置102での運用を開始するために、移行先となるストレージ装置102に設定される情報である。具体的には、例えば、パラメータ情報は、情報処理装置103から発行されるコマンドに対するレスポンスを生成するための情報である。
情報処理装置103から発行されるコマンドとしては、例えば、情報処理装置103に割り当てられている記憶領域(ボリューム)を含む記憶装置の装置情報を要求するコマンドがある。また、移行先となるストレージ装置102と情報処理装置103との通信に用いられる通信経路(パス)の経路情報を要求するコマンドなどがある。
すなわち、パラメータ情報は、移行先となるストレージ装置102と接続する情報処理装置103ごとに異なる情報であり、情報処理装置103ごとに設定されるものである。このため、移行先となるストレージ装置102への情報処理装置103に応じたパラメータ情報の設定作業を人手により行うと手間がかかる。また、パラメータ情報の設定作業は、設定を誤るとパス切替異常や情報処理装置103からのボリューム認識不可等の問題が発生する可能性があるため作業者にとって高負荷な作業である。
なお、データ移行時に、例えば、移行元のストレージ装置と移行先のストレージ装置とが自律的に通信して、移行元のストレージ装置に設定されているパラメータ情報を移行先のストレージ装置に設定することが考えられる。しかし、移行元のストレージ装置と移行先のストレージ装置の両方に、パラメータ情報を設定するための動作を実現する特定の機能を実装することになり作業者の手間やコストがかかる。
そこで、本実施の形態では、移行先となるストレージ装置102が、情報処理装置103の識別情報を用いて、移行元となるストレージ装置101にコマンドを発行してレスポンスを取得する。これにより、移行先となるストレージ装置102が情報処理装置103のふりをして移行元となるストレージ装置101からパラメータ情報を聞き出して、情報処理装置103に応じたパラメータ情報の設定を自動化する。
以下、移行先となるストレージ装置102が移行元となるストレージ装置101のパラメータ情報を自装置に設定する場合を例に挙げて、ストレージ装置102の設定処理の一実施例について説明する。
図1の例では、まず、CE(Customer Engineer)等の作業者は、ストレージ装置101と情報処理装置103との接続を切断する。なお、接続の切断とは、例えば、ストレージ装置101と情報処理装置103と間の通信線を取り外すなどの物理的な接続の切断であってもよいし、ストレージ装置101と情報処理装置103との論理的な接続の切断であってもよい。次に、作業者は、ストレージ装置101のポートP1とストレージ装置102のポートP2とを接続する。
そして、作業者は、ストレージ装置102に設定処理の開始指示を入力する。なお、設定処理の開始指示は、例えば、作業者が使用するノートPC(Personal Computer)やストレージ装置102の操作ボタンなどを用いた作業者の操作入力により入力される。
(1)ストレージ装置102は、設定処理の開始指示を受け付けると、ストレージ装置102と接続された自装置のポートP2をイニシエーターモードに設定する。ここで、イニシエーターモードとは、SCSI(Small Computer System Interface)コマンドを発行可能な動作形式である。SCSIとは、インターフェース規格である。以下の説明では、イニシエーターモードに設定されたポートを「イニシエーターポート」と表記する場合がある。
(2)ストレージ装置102は、情報処理装置103の識別情報を、イニシエーターポートP2の識別情報として設定する。ここで、情報処理装置103の識別情報とは、例えば、ストレージ装置101のポートP1と接続されていた情報処理装置103のポートP3のWWN(World Wide Name)「xxx」である。
これにより、ストレージ装置102は、イニシエーターポートP2から情報処理装置103のWWN「xxx」を含むSCSIコマンドを発行した場合に、当該コマンドに対するレスポンスをストレージ装置101から受信することができる。
(3)ストレージ装置102は、イニシエーターポートP2を介して、ストレージ装置101に、情報処理装置103のWWN「xxx」を含むSCSIコマンドを発行する。これにより、ストレージ装置102は、情報処理装置103が発行元となるSCSIコマンドを、ストレージ装置101に発行することができる。
(4)ストレージ装置101は、ストレージ装置102からSCSIコマンドを受信した場合、自装置に設定されている情報処理装置103に応じたパラメータ情報に基づいて、受信したSCSIコマンドに対するレスポンスを生成する。そして、ストレージ装置101は、生成したレスポンスを情報処理装置103に送信する。
(5)ストレージ装置102は、ストレージ装置101からレスポンスを受信した場合、受信したレスポンスに基づいて、情報処理装置103に応じたパラメータ情報を生成する。そして、ストレージ装置102は、生成した情報処理装置103に応じたパラメータ情報を自装置に設定する。
このように、ストレージ装置102によれば、情報処理装置103の識別情報を用いて、移行元となるストレージ装置101にSCSIコマンドを発行してレスポンスを取得することができる。また、ストレージ装置102によれば、移行元となるストレージ装置101から取得したレスポンスに基づいて、情報処理装置103に応じたパラメータ情報を生成して自装置に設定することができる。
これにより、移行先となるストレージ装置102が情報処理装置103のふりをして移行元となるストレージ装置101からパラメータ情報を取り出して、情報処理装置103に応じたパラメータ情報の設定を自動化することができる。この結果、リプレイス作業時の作業者の作業負荷を低減させるとともに、パラメータ情報の誤設定を防ぐことができ、リプレイス作業の効率化を図ることができる。
また、移行元となるストレージ装置101には新しい機能を実装しなくてもよいため、移行元および移行先の両方のストレージ装置に自動設定用の機能を実装する場合に比べて、作業者の手間やコストを削減することができる。
なお、ストレージ装置101,102間のデータ移行およびストレージ装置102への情報処理装置103に応じたパラメータ情報の設定が完了した場合、例えば、作業者により、ストレージ装置102のポートP2と情報処理装置103のポートP3が接続される。この結果、情報処理装置103は、ストレージ装置101と同様にストレージ装置102を使用することができる。
以下の説明では、ストレージ装置(例えば、図1に示したストレージ装置101,102)を、複数のディスク装置によりデータの冗長性を確保するRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)装置によって実現する場合を例に挙げて説明する。
(ストレージシステム200のシステム構成例)
図2は、ストレージシステム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、ストレージシステム200は、移行元RAID装置#Sと、移行先RAID装置#Dと、ホスト装置#Aと、ホスト装置#Bと、を含む。ここで、移行元RAID装置#S,移行先RAID装置#Dは、例えば、図1に示したストレージ装置101,102に相当する。また、ホスト装置#A,#Bは、例えば、図1に示した情報処理装置103に相当する。
移行元RAID装置#S(図2中、「旧RAID」)は、ネットワーク210を介して、ホスト装置#A,#Bと接続されている。図2の例では、ネットワーク210は、信号線、スイッチSw#0およびスイッチSw#1により実現されている。スイッチSw#0およびスイッチSw#1は、データを中継する装置であって、例えば、FC(Fibre Channel)スイッチである。
移行元RAID装置#Sは、自装置内のディスク装置を使用して、論理ボリュームVol#0〜#3を形成している。移行元RAID装置#Sは、論理ボリュームVol#0と論理ボリュームVol#1を、ホスト装置#Aに割り当てて使用させている。移行元RAID装置#Sは、論理ボリュームVol#2と論理ボリュームVol#3を、ホスト装置#Bに割り当てて使用させている。移行元RAID装置#Sには、各ホスト装置#A,#Bに応じたパラメータ情報(以下、「ホスト固有設定情報」と称す)が設定されている。
ホスト装置#Aは、2つのポートを有し、各ポートに応じた識別情報としてWWN「#A1,#A2」を記憶している。ホスト装置#Aは、ネットワーク210を介して、移行元RAID装置#Sと接続されている。ホスト装置#Aは、移行元RAID装置#S内の論理ボリュームVol#0と論理ボリュームVol#1とを使用している。
ホスト装置#Bは、2つのポートを有し、各ポートに応じた識別情報としてWWN「#B1,#B2」を記憶している。ホスト装置#Bは、ネットワーク210を介して、移行元RAID装置#Sと接続されている。ホスト装置#Bは、移行元RAID装置#S内の論理ボリュームVol#2と論理ボリュームVol#3とを使用している。
また、移行先RAID装置#D(図2中、「新RAID」)は、自装置内のディスク装置を使用して、論理ボリュームVol#4〜#7を形成している。移行元RAID装置#Sを移行先RAID装置#Dに交換するリプレイス作業が行われる場合、作業者は、移行元RAID装置#Sとホスト装置#A,#Bとの接続を切断して、移行元RAID装置#Sと移行先RAID装置#Dとを接続する。
そして、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sのデータを自装置に移行し、移行元RAID装置#Sに設定されているホスト装置#A,#Bのホスト固有設定情報を自装置に設定する。移行先RAID装置#Dのデータ移行およびホスト固有設定情報の設定が完了した場合、作業者は、移行元RAID装置#Sと移行先RAID装置#Dとの接続を切断して、ネットワーク210を介して、移行先RAID装置#Dとホスト装置#A,#Bを接続する。
なお、図2の例では、ホスト装置が2台の場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ホスト装置は、3台以上あってもよい。
(RAID装置のハードウェア構成例)
図3は、RAID装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、RAID装置(図2に示した移行元RAID装置#S、移行先RAID装置#D)は、CM(Control Module)310と、複数のディスク装置320と、を有する。CM310は、CPU(Central Processing Unit)311と、メモリ312と、CA(Channel Adapter)313と、FC314と、を有する。
CPU311は、CM310の全体の制御を司る。メモリ312は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有している。具体的には、例えば、フラッシュROMがOSやファームウェアなどのプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU311のワークエリアとして使用される。メモリ312に記憶されているプログラムは、CPU311にロードされることで、コーディングされている処理をCPU311に実行させることになる。
CA313は、外部の装置(例えば、ホスト装置)とのインターフェースを制御する。FC314は、ディスク装置320とのインターフェースを制御する。ディスク装置320は、ホスト装置がデータを書き込んだり読み出したりする論理ボリュームを実現する。ディスク装置320は、例えば、磁気ディスク装置である。
図3の例では、RAID装置が1つのCM310を含む場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、RAID装置は、2つ以上のCM310を含んでもよい。また、CM310がCA313を2つ含む場合を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、CM310は、CA313を3つ以上含んでもよい。FC314についても同様である。
(移行設定ファイル)
次に、図4を用いて、移行設定ファイルの一例について説明する。移行設定ファイルは、例えば、作業者によって移行先RAID装置#Dに入力されて、メモリ312に記憶される。移行設定ファイルは、移行先RAID装置#Dによって、移行元RAID装置#Sから移行先RAID装置#Dにデータを移行する際やホスト固有設定情報を特定する際に参照される。
図4は、移行設定ファイルの一例を示す説明図である。移行設定ファイル400は、ホストごとにデータ移行に関する情報を含む。図4の例では、移行設定ファイル400は、ホスト装置#Aのデータ移行に関する情報を含む。
データ移行に関する情報は、例えば、ホスト装置#Aと接続する移行先RAID装置#Dのポートの番号である。また、データ移行に関する情報は、例えば、移行元RAID装置#SのWWNやホスト装置#AのWWNである。また、データ移行に関する情報は、例えば、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置#Aに割り当てられていた論理ボリュームの番号と、当該論理ボリュームに対応する移行先RAID装置#Dにおける論理ボリュームの番号と、の組み合わせである。論理ボリュームとは、一纏めにされた所定の記憶領域である。論理ボリュームの番号とは、例えば、LUN(Logical Unit Number)である。
これにより、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sから自装置にデータを移行する際に使用するホスト装置のWWNを特定することができる。また、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sに設定されているホスト固有設定情報を取得する際に使用するホスト装置のWWNや移行先RAID装置#DのWWNを特定することができる。また、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sのどの論理ボリュームに記憶されているデータを、自装置内のどの論理ボリュームに移行するかを特定することができる。また、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#Aに、どの論理ボリュームを割り当てればよいかを特定することができる。
(ホストテーブル)
次に、図5を用いて、ホストテーブルの記憶内容の一例について説明する。ホストテーブルは、例えば、メモリ312によって実現される。ホストテーブルは、移行先RAID装置#Dによって、移行先RAID装置#Dが有する記憶領域を使用する複数のホスト装置の装置ごとに生成される。
図5は、ホストテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、ホストテーブル500は、LUNマスキングテーブルNo項目に関連付けて、ホスト固有設定テーブルNo項目と、ポートP#0項目と、ポートP#1項目と、を有し、各項目に情報が設定されることにより、レコードを構成する。
LUNマスキングテーブルNo項目には、ホスト装置に対応するLUNマスキングテーブルの識別子が記憶される。ホスト固有設定テーブルNo項目には、ホスト装置に対応するホスト固有設定テーブルの識別子が記憶される。ポートP#0項目には、移行先RAID装置#DのポートP#0に設定するWWNが記憶される。ポートP#1項目には、移行先RAID装置#DのポートP#1に設定するWWNが記憶される。
これにより、移行先RAID装置#Dは、或るホスト装置に対応するLUNマスキングテーブルを特定することができる。また、移行先RAID装置#Dは、或るホスト装置に対応するホスト固有設定テーブルを特定することができる。
(LUNマスキングテーブル)
次に、図6を用いて、LUNマスキングテーブルの記憶内容の一例について説明する。LUNマスキングテーブルは、例えば、メモリ312によって実現される。LUNマスキングテーブルは、ホスト装置に割り当てている論理ボリュームの番号を記憶する。LUNマスキングテーブルは、移行先RAID装置#Dによって、移行先RAID装置#Dが有する記憶領域を使用する複数のホスト装置の装置ごとに生成される。
図6は、LUNマスキングテーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、LUNマスキングテーブル600は、テーブルNo項目に関連付けて、LUN#0項目と、LUN#1項目と、を有し、各項目に情報が設定されることにより、レコードを構成する。
テーブルNo項目には、ホスト装置に対応する識別子が記憶される。LUN#0項目には、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置に割り当てられていたLUN「#0」の論理ボリュームのデータを移行する移行先RAID装置#Dの論理ボリュームのLUNが記憶される。LUN#1項目には、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置に割り当てられていたLUN「#1」の論理ボリュームのデータを移行する移行先RAID装置#Dの論理ボリュームのLUNが記憶される。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#Aに割り当てている論理ボリュームを特定することができる。
(ホスト固有設定テーブル)
次に、図7を用いて、ホスト固有設定テーブルの記憶内容の一例について説明する。ホスト固有設定テーブルは、例えば、メモリ312によって実現される。ホスト固有設定テーブルは、移行先RAID装置#Dによって特定された移行元RAID装置#Sに設定されているホスト固有設定情報を記憶する。ホスト固有設定テーブルは、移行先RAID装置#Dによって、移行先RAID装置#Dが有する記憶領域を使用する複数のホスト装置の装置ごとに生成される。
図7は、ホスト固有設定テーブルの記憶内容の一例を示す説明図である。図7に示すように、ホスト固有設定テーブル700は、テーブルNo項目に関連付けて、Byte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可内)項目を有する。また、ホスト固有設定テーブル700は、テーブルNo項目に関連付けて、Byte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可外)項目を有する。また、ホスト固有設定テーブル700は、テーブルNo項目に関連付けて、Inquiry VPD ID Type項目と、Inquiry Standard Data Version項目を有する。
また、ホスト固有設定テーブル700は、テーブルNo項目に関連付けて、Reservation Conflict Response for Test Unit Ready項目を有する。また、ホスト固有設定テーブル700は、テーブルNo項目に関連付けて、Asymmetric/Symmetric Logical Unit Access項目を有する。そして、ホスト固有設定テーブル700は、各項目に情報が設定されることにより、レコードを構成する。
テーブルNo項目には、ホスト装置に対応する識別子が記憶される。Byte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可内)項目には、セキュリティ許可内のホスト装置からInquiry(Standard)コマンドが発行された場合に、Inquiryデータに含むべき装置情報が記憶される。装置情報は、例えば、InquiryデータのByte 0部分に含む。
ここで、Inquiry(Standard)コマンドとは、論理ボリュームを指定する情報(例えば、LUN)を含み、当該情報が示す論理ボリュームを実現する移行元RAID装置#Sのデバイス(例えば、ディスク装置320)についての装置情報を要求するコマンドである。また、Inquiry(Standard)コマンドとは、SCSIの版数を示す情報を要求するコマンドでもある。Inquiryデータとは、Inquiry(Standard)コマンドに対するレスポンスである。Byte 0部分とは、装置情報が含まれる部分であり、Inquiryデータの先頭から1バイト分の部分である。セキュリティ許可内のホスト装置とは、移行先RAID装置#Dが移行先RAID装置#Dの論理ボリュームを使用させているホスト装置である。装置情報とは、Peripheral QualifierやPeripheral Device Typeである。
Peripheral Qualifierとは、Inquiry(Standard)コマンドによって指定された論理ボリュームを実現するデバイスの状態を示す3ビットのデータである。Peripheral Qualifierは、例えば、「000」、「001」、または「011」となる。「000」は、Inquiry(Standard)コマンドによって指定された論理ボリュームを実現するデバイスの種別が、Peripheral Device Typeが示す種別であることを示す。「001」は、Inquiry(Standard)コマンドによって指定された論理ボリュームを実現するデバイスの種別が、Peripheral Device Typeが示す種別であるが、論理ボリュームを実現するデバイスが実際には接続されていないことを示す。「011」は、Inquiry(Standard)コマンドによって指定された論理ボリュームが実際には存在しないことを示す。
Peripheral Device Typeとは、Inquiry(Standard)コマンドによって指定された論理ボリュームを実現するデバイスの種別を示す5ビットのデータである。Peripheral Device Typeは、例えば、「00000」または「00001」である。「00000」は、ダイレクトアクセスデバイスを示す。「00001」は、シーケンシャルアクセスデバイスを示す。
Byte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可外)項目には、セキュリティ許可外の装置からInquiry(Standard)コマンドが発行された場合のInquiryデータのByte 0部分に含む装置情報が記憶される。セキュリティ許可外のホストとは、移行先RAID装置#Dが移行先RAID装置#Dの論理ボリュームを使用させていないホスト装置である。
Inquiry VPD ID Type項目には、ホスト装置からInquiry(Page83h)コマンドが発行された場合のレスポンスに含むVPD ID Typeが記憶される。ここで、Inquiry(Page83h)コマンドとは、移行元RAID装置#Sの装置情報を要求するコマンドである。VPD ID Typeとは、装置情報の形式である。Inquiry Standard Data Version項目には、移行元RAID装置#SにおけるSCSIの版数が記憶される。
また、或るホスト装置によって論理ボリュームがReserveされた後に、他のホスト装置から発行されたTest Unit Readyコマンドが発行される場合がある。Reservation Conflict Response for Test Unit Ready項目には、この場合に、レスポンスとしてReservation Conflictを送信するか否かが記憶される。Test Unit Readyコマンドとは、論理ボリュームの状態がReadyであるか否かを示す情報を要求するコマンドである。Readyとは、論理ボリュームがデータの書き込みや読み出しが可能な状態であることを示す。
また、或るホスト装置から発行されたReport Target Port Groupsコマンドが発行される場合がある。Asymmetric/Symmetric Logical Unit Access項目には、この場合のレスポンスに含むホスト装置への通信経路の使用方法を示す情報が記憶される。ここで、Report Target Port Groupsコマンドとは、ホスト装置への通信経路の使用方法を示す情報を要求するコマンドである。通信経路の使用方法とは、例えば、通信経路が複数ある場合に、データの送受信にどの通信経路を使用するかといった使用方法である。
これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置から自装置にSCSIコマンドが発行された場合に、ホスト固有設定テーブル700に記憶されているホスト固有設定情報に従って、ホスト装置にレスポンスを送信することができる。
(RAID装置の機能的構成例)
次に、図8を用いて、RAID装置の機能的構成例について説明する。ここでは、RAID装置の一例として移行先RAID装置#Dを例に挙げて説明する。図8は、移行先RAID装置#Dの機能的構成例を示すブロック図である。図8において、移行先RAID装置#Dは、記憶部801と、取得部802と、設定部803と、を含む。移行先RAID装置#Dは、移行元となるRAID装置(例えば、移行元RAID装置#S)に記憶されているデータの移行先となるRAID装置である。
記憶部801は、移行元となるRAID装置とネットワーク210を介して接続するホスト装置の識別情報を記憶する。ここで、移行元となるRAID装置は、リプレイス作業によって移行先RAID装置#Dと交換されるストレージ装置であって、例えば、上述した移行元RAID装置#Sである。
ホスト装置は、RAID装置にデータを書き込んだり、RAID装置からデータを読み出したりする情報処理装置である。また、ホスト装置とは、セキュリティ許可内の装置であり、例えば、上述したホスト装置#Aである。識別情報とは、例えば、上述したWWNであるが、これに限らない。例えば、識別情報とは、SCSIネームであってもよい。
記憶部801は、例えば、図3に示したメモリ312に記憶される移行設定ファイル400より、その機能を実現する。これにより、取得部802は、記憶部801に記憶された識別情報を用いて、発行元がセキュリティ許可内のホスト装置となるSCSIコマンドを発行することができ、宛先がセキュリティ許可内のホスト装置となるレスポンスを取得することができる。
また、記憶部801は、ホスト装置の識別情報とは異なる他の識別情報を記憶してもよい。他の識別情報とは、セキュリティ許可外の装置の識別情報であり、例えば、移行先RAID装置#DのWWNである。これにより、取得部802は、記憶部801に記憶された他の識別情報を用いて、発行元としてセキュリティ許可外の装置を示すSCSIコマンドを発行することができ、宛先がセキュリティ許可外の装置となるレスポンスを取得することができる。
取得部802は、記憶部801に記憶されている識別情報を用いて、ホスト装置から移行元RAID装置#Sに発行されるコマンドを移行元RAID装置#Sに発行して、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。ここで、コマンドとは、例えば、上述したSCSIコマンドであるが、これに限らない。
取得部802は、例えば、図3に示したメモリ312に記憶されたプログラムをCM310に実行させることにより、または、CA313により、その機能を実現する。これにより、設定部803は、移行元RAID装置#Sにおいてホスト固有設定情報に基づいて生成されたレスポンスから、移行元RAID装置#Sにおけるホスト固有設定情報を特定することができる。ホスト固有設定情報とは、例えば、上述したホスト固有設定テーブル700の各項目の内容であって、Peripheral QualifierやPeripheral Device Typeである。
また、取得部802は、記憶部801に記憶されている他の識別情報を用いて、上述したコマンドを移行元RAID装置#Sに発行して、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得してもよい。これにより、設定部803は、移行元RAID装置#Sにおけるセキュリティ許可外の装置に関するホスト固有設定情報に基づいて生成されたレスポンスから、移行元RAID装置#Sにおけるホスト固有設定情報を特定することができる。
設定部803は、取得部802によって取得されたレスポンスに基づいて、コマンドに対応するホスト固有設定情報を、識別情報と関連付けて自装置に設定する。設定部803は、例えば、図3に示したメモリ312に記憶されたプログラムをCM310に実行させることにより、その機能を実現する。これにより、設定部803は、移行元RAID装置#Sに設定されているホスト固有設定情報を、自装置に設定することができる。そして、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置に接続された後、自装置に設定したホスト固有設定情報に従って、ホスト装置から発行されるコマンドに対するレスポンスを生成することができる。
<ホスト固有設定情報の設定>
移行先RAID装置#Dは、上述したように、記憶部801と取得部802と設定部803とによって、自装置へのホスト固有設定情報の設定処理を実現している。以下では、記憶部801と取得部802と設定部803とによって実現されるホスト固有設定情報の設定処理の具体例について説明する。ここでは、記憶部801の機能については、上述した機能と同様のため説明を省略する。
取得部802は、例えば、ホスト装置#AのWWN「#A1」を用いて、移行元RAID装置#Sの記憶領域のうちのホスト装置#Aに割り当てられた記憶領域を含む記憶装置の装置情報を要求するコマンドを移行元RAID装置#Sに発行してもよい。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。
ここで、ホスト装置#Aに割り当てられた記憶領域とは、移行元RAID装置#Sがホスト装置#Aに割り当てた論理ボリュームである。記憶領域を含む記憶装置とは、例えば、論理ボリュームを実現しているデバイス(例えば、上述したディスク装置320)である。記憶装置の装置情報とは、例えば、Peripheral Qualifier、およびPeripheral Device Typeである。装置情報を要求するコマンドとは、例えば、Inquiry(Standard)コマンドである。
取得部802は、より具体的には、移行設定ファイル400の中から移行元RAID装置#Sを使用していたホスト装置#AのWWN「#A1」を抽出し、自装置内のイニシエーターポートにホスト装置#AのWWN「#A1」を設定する。次に、取得部802は、WWN「#A1」を含むInquiry(Standard)コマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。そして、取得部802は、移行元RAID装置#SからレスポンスとなるInquiryデータを取得する。
これにより、取得部802は、セキュリティ許可内のホスト装置#AからInquiry(Standard)コマンドが発行された場合のレスポンスとなるInquiryデータを取得することができる。
この場合、設定部803は、例えば、取得部802によってホスト装置#AのWWN「#A」を含むInquiry(Standard)コマンドが発行された結果として取得部802によって取得されたInquiryデータのByte 0部分のデータを取得する。次に、設定部803は、取得したByte 0部分のデータを、移行元RAID装置#Sにおいてセキュリティ許可内のホスト装置#Aからコマンドが発行された場合のホスト固有設定情報として設定されていたデータであると特定する。そして、設定部803は、ホスト固有設定テーブル700のByte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可内)項目に、抽出したデータを設定する。
これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#Aから自装置にInquiry(Standard)コマンドが発行された場合に、設定したホスト固有設定情報を含むInquiryデータを生成することができ、ホスト装置#Aに送信することができる。従って、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sと同様のレスポンスをホスト装置#Aに送信することができる。
また、取得部802は、例えば、ホスト装置#AのWWN「#A1」を用いて、移行元RAID装置#Sとホスト装置#Aとの通信に用いられるインターフェースの規格情報を要求するコマンドを移行元RAID装置#Sに発行してもよい。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。ここで、通信に用いられるインターフェースの規格とは、例えば、SCSIである。インターフェースの規格情報を要求するコマンドとは、例えば、Inquiry(Standard)コマンドである。
取得部802は、より具体的には、自装置内のイニシエーターポートにホスト装置#AのWWN「#A1」を設定する。次に、取得部802は、WWN「#A1」を含むInquiry(Standard)コマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。そして、取得部802は、移行元RAID装置#SからレスポンスとなるInquiryデータを取得する。これにより、取得部802は、ホスト固有設定情報の特定に使用するInquiryデータを取得することができる。
この場合、設定部803は、例えば、InquiryデータのANSI(American National Standards Institute) Version部分のデータを抽出する。次に、設定部803は、抽出したデータから、移行元RAID装置#Sにおいてホスト固有設定情報として設定されていたSCSIの版数を特定する。そして、設定部803は、ホスト固有設定テーブル700のInquiry Standard Data Version項目に、抽出したSCSIの版数を設定する。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#Aと移行元RAID装置#Sとが通信に使用していたSCSIの版数を参照して、ホスト装置#Aと通信することができる。
また、取得部802は、例えば、ホスト装置#AのWWN「#A1」を用いて、移行元RAID装置#Sの装置情報を要求するコマンドを移行元RAID装置#Sに発行してもよい。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。ここで、移行元RAID装置#Sの装置情報とは、例えば、移行元RAID装置#SのVender ID、およびProduct IDである。Vender IDとは、移行元RAID装置#Sの製造者を示す識別子である。Product IDとは、移行元RAID装置#Sの製品番号である。
取得部802は、より具体的には、自装置内のイニシエーターポートにホスト装置#AのWWN「#A1」を設定する。次に、取得部802は、WWN「#A1」を含むInquiry(Page83h)コマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。そして、取得部802は、移行元RAID装置#SからレスポンスとなるInquiryデータを取得する。これにより、取得部802は、ホスト固有設定情報の特定に使用するInquiryデータを取得することができる。
この場合、設定部803は、例えば、Inquiryデータから、移行元RAID装置#Sにおいて設定されていた移行元RAID装置#Sの装置情報の形式(以下の説明では、「VPD ID Type」と表記する場合がある)を特定する。そして、設定部803は、ホスト固有設定テーブル700のInquiry VPD ID Type項目に、特定したVPD ID Typeを設定する。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#AからInquiry(Page83h)コマンドが発行された場合に、設定したVPD ID Typeに従って、移行先RAID装置#Dの装置情報を含むInquiryデータを生成することができる。そして、移行先RAID装置#Dは、生成したInquiryデータをホスト装置#Aに送信することができる。
また、取得部802は、例えば、ホスト装置#AのWWN「#A1」を用いて、移行元RAID装置#Sとホスト装置#Aとの通信に用いられる通信経路の経路情報を要求するコマンドを移行元RAID装置#Sに発行してもよい。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。ここで、通信経路の経路情報とは、通信経路の使用方法を示す情報であって、例えば、移行元RAID装置#Sからホスト装置#Aまでの通信経路が複数ある場合に、どの通信経路をデータの送受信に使用するかを示す情報である。
取得部802は、より具体的には、自装置内のイニシエーターポートにホスト装置#AのWWN「#A1」を設定する。次に、取得部802は、WWN「#A1」を含むReport Target Port Groupsコマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。そして、取得部802は、移行元RAID装置#SからレスポンスとなるAsymmetric Access Stateデータを取得する。これにより、取得部802は、ホスト固有設定情報の特定に使用するAsymmetric Access Stateデータを取得することができる。
この場合、設定部803は、例えば、Asymmetric Access Stateデータから、移行元RAID装置#Sにおいて設定されていた通信経路の使用方法を特定する。そして、設定部803は、ホスト固有設定テーブル700のAsymmetric/Symmetric Logical Unit Access項目に、特定した通信経路の使用方法を設定する。これにより、移行先RAID装置#Dは、設定した通信経路の使用方法に従って、ホスト装置#Aに対してデータを送受信することができる。
また、取得部802は、例えば、記憶部801に記憶されている他の識別情報を用いて、上述したコマンドを移行元RAID装置#Sに発行してもよい。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。コマンドとは、例えば、上述したInquiry(Standard)コマンド、Inquiry(Page83h)コマンド、およびReport Target Port Groupsコマンドである。
取得部802は、より具体的には、自装置内のイニシエーターポートに自装置のWWN「#N」を設定する。次に、取得部802は、WWN「#N」を含むInquiry(Standard)コマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。そして、取得部802は、移行元RAID装置#SからレスポンスとなるInquiryデータを取得する。これにより、取得部802は、セキュリティ許可外の装置からInquiry(Standard)コマンドが発行された場合のレスポンスとなるInquiryデータを取得することができる。
この場合、設定部803は、例えば、取得部802によって自装置のWWN「#N」を含むInquiry(Standard)コマンドが発行された結果として取得部802によって取得されたInquiryデータのByte 0部分のデータを取得する。次に、設定部803は、取得したByte 0部分のデータを、移行元RAID装置#Sにおいてセキュリティ許可外の装置からコマンドが発行された場合のホスト固有設定情報として設定されていたデータであると特定する。そして、設定部803は、ホスト固有設定テーブル700のByte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可外)項目に、抽出したデータを設定する。
これにより、移行先RAID装置#Dは、セキュリティ許可外の装置から自装置にInquiry(Standard)コマンドが発行された場合に、設定したホスト固有設定情報を含むInquiryデータを生成することができる。そして、移行先RAID装置#Dは、生成したInquiryデータをセキュリティ許可外の装置に送信することができる。従って、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sと同様のレスポンスをセキュリティ許可外の装置に送信することができる。
また、取得部802は、例えば、移行元RAID装置#Sの記憶領域のうちの所定の記憶領域がホスト装置#Aによってリザーブされている場合に、当該記憶領域を含む記憶装置が使用可能か否かを問い合わせるコマンドを移行元RAID装置#Sに発行してもよい。当該コマンドは、例えば、自装置のWWN「#N1」を用いて発行される。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。ここで、所定の記憶領域とは、例えば、移行元RAID装置#Sの論理ボリュームである。記憶領域を含む記憶装置とは、例えば、論理ボリュームを実現するデバイス(例えば、ディスク装置320)である。
取得部802は、より具体的には、自装置内のイニシエーターポートにホスト装置#AのWWN「#A1」を設定する。次に、取得部802は、WWN「#A1」を含むReserveコマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。これにより、移行元RAID装置#Sは、ホスト装置#Aによってリザーブされる。次に、取得部802は、自装置内のイニシエーターポートに自装置のWWN「#N」を設定する。そして、取得部802は、WWN「#N」を含むTest Unit Readyコマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。次に、取得部802は、移行元RAID装置#Sからレスポンスを取得する。
これにより、設定部803は、ホスト装置#Aによってリザーブされた論理ボリュームについて、他の装置からTest Unit Readyコマンドが発行された場合に、Reservation Conflictを送信するか否かを特定することができる。
この場合、設定部803は、例えば、取得部802によってReservation Conflictが取得されたか否かを判定する。次に、設定部803は、判定結果に基づいて、ホスト装置#Aによってリザーブされた論理ボリュームについて、他の装置からTest Unit Readyコマンドが発行された場合に、Reservation Conflictを送信するか否かを特定する。そして、設定部803は、ホスト固有設定テーブル700のReservation Conflict Response for Test Unit Ready項目に、Reservation Conflictを送信するか否かを示す情報を設定する。
例えば、ホスト装置#Aによって移行先RAID装置#Dの論理ボリュームがリザーブされた後に、ホスト装置#A以外の装置から移行先RAID装置#Dに当該ボリュームについてのTest Unit Readyコマンドが発行される場合がある。この場合、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#A以外の装置に、Reservation Conflictを送信するか否かを特定することができる。
<移行先RAID装置#Dによるデータの移行>
また、移行先RAID装置#Dは、記憶部801と取得部802と設定部803とによって、移行元RAID装置#Sから自装置へのデータの移行処理を実現してもよい。以下では、記憶部801と取得部802と設定部803とによって実現されるデータの移行処理の具体例について説明する。ここでは、記憶部801の機能については、上述した機能と同様のため説明を省略する。
取得部802は、例えば、ホスト装置#AのWWN「#A」を用いて、ホスト装置#Aに割り当てられた論理ボリュームに記憶されているデータを要求するコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。そして、取得部802は、コマンドに対するレスポンスを移行元RAID装置#Sから取得する。
取得部802は、より具体的には、移行設定ファイル400の中から移行元RAID装置#Sを使用していたホスト装置#AのWWN「#A1」を抽出し、自装置内のイニシエーターポートにホスト装置#AのWWN「#A1」を設定する。次に、取得部802は、移行設定ファイル400を参照して、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置#Aに割り当てられた論理ボリュームを特定する。
そして、取得部802は、WWN「#A1」を含み、特定した論理ボリュームを指定する情報を含み、特定した論理ボリュームに記憶されているデータを要求するコマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。これにより、移行元RAID装置#Sは、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置#Aに割り当てられた論理ボリュームに記憶されているデータを含むレスポンスを移行先RAID装置#Dに送信する。
そして、取得部802は、移行元RAID装置#Sから、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置#Aに割り当てられた論理ボリュームに記憶されているデータを含むレスポンスを取得する。これにより、設定部803は、取得部802によって取得されたレスポンスから、移行元RAID装置#Sにおいてホスト装置#Aに割り当てられた記憶領域に記憶されているデータを抽出して、自装置に移行することができる。
設定部803は、取得部802によって取得されたレスポンスに含まれるデータを、自装置の記憶領域のうちのホスト装置#Aに割り当てられた記憶領域に書き込む。設定部803は、例えば、移行設定ファイル400を参照して、取得部802によって取得されたレスポンスに含まれるデータが記憶されていた移行元RAID装置#Sの論理ボリュームに対応し、ホスト装置#Aに割り当てる自装置の論理ボリュームを特定する。そして、設定部803は、取得部802によって取得されたレスポンスに含まれるデータを、特定した論理ボリュームに書き込む。これにより、設定部803は、移行元RAID装置#Sから自装置にデータを移行することができる。
(移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例)
次に、図9〜図16を用いて、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例について説明する。
図9〜図16は、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定の具体例を示す説明図である。まず、図9に、移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定前のストレージシステム200について示す。
図9において、移行元RAID装置#Sは、ネットワーク210を介して、ホスト装置#Aやホスト装置#Bと接続されている。移行元RAID装置#Sは、自装置内の論理ボリュームVol#0,Vol#1をホスト装置#Aに割り当てている。移行元RAID装置#Sは、自装置内の論理ボリュームVol#2,Vol#3をホスト装置#Bに割り当てている。次に、図10に、作業者による移行元RAID装置#Sを移行先RAID装置#Dに交換するリプレイス作業の準備について示す。
図10において、作業者は、リプレイス作業のために、移行元RAID装置#Sの論理ボリュームVol#0〜Vol#3に記憶されているデータの移行先となる論理ボリュームVol#4〜#7を、移行先RAID装置#Dに形成させる。次に、作業者は、移行元RAID装置#Sとホスト装置#A,#Bとの接続を切断して、移行元RAID装置#Sと移行先RAID装置#Dとを接続する。そして、作業者は、ストレージ装置102に設定処理の開始指示を入力する。
ここで、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#Aのデータ移行に関する情報と、ホスト装置#Bのデータ移行に関する情報と、を含む移行設定ファイル400を記憶している。移行設定ファイル400は、例えば、作業者によって入力される。次に、図11〜図16に、ホスト固有設定情報の設定の流れについて示す。
図11において、(11)移行先RAID装置#Dは、移行設定ファイル400を参照して、ホスト装置#Aに割り当てる論理ボリュームVol#4,Vol#5を特定して、特定した論理ボリュームの識別子をLUNマスキングテーブル600に記憶する。これにより、移行先RAID装置#Dは、LUNマスキングテーブル600を参照して、ホスト装置#Aが論理ボリューム#4,#5にアクセス可能なように制御することができる。また、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#A以外のホストが論理ボリューム#4,#5にアクセス不可能なように制御することができる。
(12)移行先RAID装置#Dは、移行設定ファイル400を参照して、ホスト装置#AのWWNを特定して、自装置の各ポートに設定するWWNをホストテーブル500に記憶する。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホストテーブル500を参照して、ホスト装置#AとしてSCSIコマンドを発行することができる。次に、図12の説明に移行する。
図12において、(13)移行先RAID装置#Dは、Inquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。(14)移行元RAID装置#Sは、Inquiry(Standard)コマンドに対するレスポンスとして、Inquiryデータを移行先RAID装置#Dに送信する。
(15)移行先RAID装置#Dは、InquiryデータのByte 0部分のデータ「00h」を抽出する。ここで、hは、「00」が16進数表記であることを示す接尾語である。従って、Byte 0部分のデータ「00h」は、Peripheral Qualifier「000」と、Peripheral Device Type「00000」と、の結合データを示す。
そして、移行先RAID装置#Dは、抽出した「00h」をホスト固有設定テーブル700のByte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可内)項目に記憶する。また、移行先RAID装置#Dは、InquiryデータのANSI Version部分「5」を抽出して、抽出した「5」をホスト固有設定テーブル700のInquiry Standard Data Version項目に記憶する。次に、図13の説明に移行する。
図13において、(16)移行先RAID装置#Dは、Inquiry(Page83h)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。(17)移行元RAID装置#Sは、Inquiry(Page83h)コマンドに対するレスポンスとして、Inquiryデータを移行先RAID装置#Dに送信する。
(18)移行先RAID装置#Dは、InquiryデータのVPD ID Type「Type3」を特定して、特定した「Type3」をホスト固有設定テーブル700のInquiry VPD ID Type項目に記憶する。次に、図14の説明に移行する。
図14において、(19)移行先RAID装置#Dは、Report Target Port Groupsコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。(20)移行元RAID装置#Sは、Report Target Port Groupsコマンドに対するレスポンスとして、Asymmetric Access Stateを移行先RAID装置#Dに送信する。
(21)移行先RAID装置#Dは、Asymmetric Access Stateが示す経路情報「Active/Passive」を特定する。そして、移行先RAID装置#Dは、特定した「Active/Passive」をホスト固有設定テーブル700のAsymmetric/Symmetric Logical Unit Access項目に記憶する。次に、図15の説明に移行する。
図15において、(22)移行先RAID装置#Dは、Reserveコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。これにより、移行元RAID装置#Sは、ホスト装置#AによってReserveされる。
(23)移行先RAID装置#Dは、ポートP#0に自装置のWWN「#N1」を設定する。(24)移行先RAID装置#Dは、Test Unit Readyコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。(25)移行元RAID装置#Sは、Test Unit Readyコマンドに対するレスポンスを移行先RAID装置#Dに送信する。
(26)移行先RAID装置#Dは、レスポンスがReservation Conflictであるか否かを特定する。ここで、Reservation Conflictが特定される場合がある。この場合、移行先RAID装置#Dは、「Conflict」をホスト固有設定テーブル700のReservation Conflict Response for Test Unit Ready項目に記憶する。次に、図16の説明に移行する。
図16において、(27)移行先RAID装置#Dは、Inquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行する。(28)移行元RAID装置#Sは、Inquiry(Standard)コマンドに対するレスポンスとして、Inquiryデータを移行先RAID装置#Dに送信する。
(29)移行先RAID装置#Dは、InquiryデータのByte 0部分のデータ「3fh」を抽出する。そして、移行先RAID装置#Dは、抽出した「3fh」をホスト固有設定テーブル700のByte 0 of Inquiry Response(セキュリティ許可外)項目に記憶する。これにより、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sに設定されていたホスト固有設定情報を自装置に設定することができる。
また、移行先RAID装置#Dは、移行設定ファイル400を参照して、データを移行する移行元RAID装置#Sの論理ボリュームと、データが移行される移行先RAID装置#Dの論理ボリュームとを特定する。次に、移行先RAID装置#Dは、接続ホスト装置#AのWWN「#A」を用いて、特定した移行元RAID装置#Sの論理ボリュームのデータを要求するコマンドを、移行元RAID装置#Sに発行する。そして、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sからのレスポンスに含まれるデータを、特定した移行先RAID装置#Dの論理ボリュームに書き込む。これにより、移行先RAID装置#Dは、データの移行を自動化することができる。
その後、作業者は、移行元RAID装置#Sと移行先RAID装置#Dとの接続を切断し、移行先RAID装置#Dをホスト装置#Aに接続する。そして、移行先RAID装置#Dは、ホスト装置#Aからコマンドが発行された場合、移行したホスト固有設定情報を参照して、ホスト装置#Aにレスポンスを送信する。
例えば、ホスト装置#Aからホスト装置#AのWWN「#A1」を含み、論理ボリュームVol#4に記憶されているデータを要求するコマンドが発行される場合がある。この場合、移行先RAID装置#Dは、ホストテーブル500を参照して、WWN「#A1」に対応するLUNマスキングテーブルNo項目の番号を特定する。
次に、移行先RAID装置#Dは、特定した番号のLUNマスキングテーブル600を参照して、ホスト装置#Aに使用させる論理ボリュームVol#4,Vol#5を特定する。そして、移行先RAID装置#Dは、論理ボリュームVol#4がホスト装置#Aに使用させている論理ボリュームであるため、コマンドに従って論理ボリュームVol#4のデータをレスポンスとして移行元RAID装置#Sに送信する。
また、例えば、ホスト装置#Aからホスト装置#AのWWN「#A1」を含み、論理ボリュームVol#4の装置情報を要求するコマンドが発行される場合がある。この場合、移行先RAID装置#Dは、ホストテーブル500を参照して、WWN「#A1」に対応するLUNマスキングテーブルNo項目の番号を特定する。次に、移行先RAID装置#Dは、特定した番号のLUNマスキングテーブル600を参照して、ホスト装置#Aに使用させる論理ボリュームVol#4,Vol#5を特定する。
そして、移行先RAID装置#Dは、論理ボリュームVol#4がホスト装置#Aに使用させている論理ボリュームであるため、ホストテーブル500を参照して、WWN「#A1」に対応するホスト固有設定テーブルNo項目の番号を特定する。次に、移行先RAID装置#Dは、特定した番号のホスト固有設定テーブル700を参照して、コマンドに従って論理ボリュームVol#4の装置情報を含むレスポンスを移行元RAID装置#Sに送信する。
(移行先RAID装置#Dによる移行処理)
次に、図17を用いて、移行先RAID装置#Dによる移行処理の処理手順の一例について説明する。移行処理は、図9〜図16に示した移行先RAID装置#Dによるホスト固有設定情報の設定を実現する処理である。
図17は、移行先RAID装置#Dによる移行処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図17において、まず、移行先RAID装置#Dは、自装置内のポートをイニシエーターモードに設定する(ステップS1701)。
次に、移行先RAID装置#Dは、移行設定ファイル400を参照して、自装置のポートに、複数のホストの中のいずれかのホストのWWNを設定する(ステップS1702)。そして、移行先RAID装置#Dは、移行設定ファイル400を参照して、移行元RAID装置#Sが記憶しているデータを要求するコマンドを移行元RAID装置#Sに発行することにより、データを移行する(ステップS1703)。
次に、移行先RAID装置#Dは、データの移行が終了したか否かを判定する(ステップS1704)。ここで、終了していない場合(ステップS1704:No)、移行先RAID装置#Dは、ステップS1703に戻る。
一方、終了した場合(ステップS1704:Yes)、移行先RAID装置#Dは、移行元RAID装置#Sに各種コマンドを発行した場合のレスポンスに基づいて、ホスト固有設定情報を作成する(ステップS1705)。次に、移行先RAID装置#Dは、作成したホスト固有設定情報を、ホスト固有設定テーブル700に設定する(ステップS1706)。
そして、移行先RAID装置#Dは、全てのホストのデータの移行が終了したか否かを判定する(ステップS1707)。ここで、移行が終了していないホストのデータがある場合(ステップS1707:No)、移行先RAID装置#Dは、自装置のポートに、未設定のホストのWWNを設定し(ステップS1708)、ステップS1702に戻る。
一方、全てのホストのデータの移行が終了した場合(ステップS1707:Yes)、移行先RAID装置#Dは、自装置内のポートに設定したイニシエーターモードを切断して(ステップS1709)、移行処理を終了する。
これにより、移行先RAID装置#Dは、自装置にホスト固有設定情報を設定することができる。その後、作業者は、移行先RAID装置#Dをホスト装置#Aに接続する。これにより、ホスト装置#Aは、移行元RAID装置#Sと同様に、移行先RAID装置#Dを使用することができる。
(ホスト固有設定テーブル700の設定処理)
次に、図18を用いて、ステップS1705,S1706において実行されるホスト固有設定テーブル700の設定処理について説明する。
図18は、ホスト固有設定テーブル700の設定処理の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図18では、Inquiryを「Inq」と表記する場合がある。また、図18では、Asymmetric/Symmetric Logical Unit Accessを、「Asy/Sym LU Access」と表記する場合がある。また、図18では、Reservation Conflict Response for Test Unit Readyを「Rsv Conflict Resp for TUR」と表記する場合がある。
図18において、移行先RAID装置#Dは、Inquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行する(ステップS1801)。移行元RAID装置#Sは、Inquiry(Standard)コマンドを受け付けると、Inquiryデータを移行先RAID装置#Dに送信する(ステップS1802)。
次に、移行先RAID装置#Dは、Inquiry(Page83h)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行する(ステップS1803)。移行元RAID装置#Sは、Inquiry(Page83h)コマンドを受け付けると、VPD ID Typeを含むレスポンスを移行先RAID装置#Dに送信する(ステップS1804)。
次に、移行先RAID装置#Dは、Report Target Port Groupsコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する(ステップS1805)。移行元RAID装置#Sは、Report Target Port Groupsコマンドを受け付けると、Asy/Sym LU Accessを含むレスポンスを移行先RAID装置#Dに送信する(ステップS1806)。
次に、移行先RAID装置#Dは、Reserveコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する(ステップS1807)。移行元RAID装置#Sは、Reserveコマンドを受け付けると、Reserveされたことを示すレスポンスを移行先RAID装置#Dに送信する(ステップS1808)。次に、移行先RAID装置#Dは、ポートにセキュリティ許可外の装置のWWNを設定する(ステップS1809)。
次に、移行先RAID装置#Dは、Test Unit Readyコマンドを移行元RAID装置#Sに発行する(ステップS1810)。移行元RAID装置#Sは、Test Unit Readyコマンドを受け付けると、Rsv Conflict Resp for TURを含むレスポンスを移行先RAID装置#Dに送信する(ステップS1811)。
次に、移行先RAID装置#Dは、Inquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行する(ステップS1812)。移行元RAID装置#Sは、Inquiry(Standard)コマンドを受け付けると、Inquiryデータを移行先RAID装置#Dに送信する(ステップS1813)。
次に、移行先RAID装置#Dは、ポートにステップS1809において変更する前のWWNを設定する(ステップS1814)。そして、移行先RAID装置#Dは、移行設定ファイル400を参照して、LUNマスキングテーブル600を設定する(ステップS1815)。
次に、移行先RAID装置#Dは、各々のレスポンスを参照して、ホスト固有設定情報を特定し、特定したホスト固有設定情報をホスト固有設定テーブル700に設定する(ステップS1816)。そして、移行先RAID装置#Dは、設定処理を終了する。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト固有設定テーブル700を作成することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置の識別情報を用いて、ホスト装置からコマンドが発行された場合に移行元RAID装置#Sが出力するレスポンスを、移行元RAID装置#Sから取得することができる。また、移行先RAID装置#Dによれば、取得したレスポンスを用いて移行元RAID装置#Sに設定されているホスト固有設定情報を特定して、特定したホスト固有設定情報を自装置に設定することができる。
これにより、移行先RAID装置#Dがホスト装置のふりをして移行元RAID装置#Sからホスト固有設定情報を取り出して、ホスト固有設定情報を自動設定することができる。この結果、リプレイス作業時の作業者の作業負荷を低減させるとともに、パラメータ情報の誤設定を防ぐことができ、リプレイス作業の効率化を図ることができる。
また、作業者は、ホスト固有設定情報の設定に関する作業に詳しくなくても、移行先RAID装置#Dに設定処理の開始指示を入力すれば、移行先RAID装置#Dにホスト固有設定情報を設定させることができる。また、移行元となるストレージ装置101には新しい機能を実装しなくてもよいため、移行元および移行先の両方のストレージ装置に自動設定用の機能を実装する場合に比べて、作業者の手間やコストを削減することができる。また、ホスト装置は、移行元RAID装置#Sと同様に、移行先ストレージ装置を使用することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置以外の他の装置の識別情報を用いて、他の装置からコマンドが発行された場合に移行元RAID装置#Sが出力するレスポンスを、移行元RAID装置#Sから取得することができる。また、移行先RAID装置#Dによれば、取得したレスポンスを用いて移行元RAID装置#Sに設定されているホスト固有設定情報を特定して、特定したホスト固有設定情報を自装置に設定することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、セキュリティ許可外の他の装置に応じたホスト固有設定情報を、自装置に設定することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置の識別情報を含むInquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、セキュリティ許可内の装置に送信するInquiryデータに書き込むホスト固有設定情報を特定することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、他の装置の識別情報を含むInquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、セキュリティ許可外の装置に送信するInquiryデータに書き込むホスト固有設定情報を特定することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置の識別情報を含むInquiry(Page83h)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト固有設定情報としてVPD Typeを特定することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置の識別情報を含むInquiry(Standard)コマンドを移行元RAID装置#Sに発行することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト固有設定情報としてSCSIの版数を特定することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置によっての識別情報を含むReserveコマンドを移行元RAID装置#Sに発行することにより、移行元RAID装置#Sの論理ボリュームをReserveすることができる。そして、移行先RAID装置#Dによれば、他の装置の識別情報を含むTest Unit Readyコマンドを移行元RAID装置#Sに発行することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、自装置の論理ボリュームがReserveされている場合に、レスポンスとしてReservation Conflictを送信するか否かを特定することができる。
また、移行先RAID装置#Dによれば、ホスト装置の識別情報を含むReport Target Port Groupsコマンドを移行元RAID装置#Sに発行することができる。これにより、移行先RAID装置#Dは、ホスト固有設定情報としてホスト装置への通信経路の使用方法を特定することができる。
なお、本実施の形態で説明した設定方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本設定プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また本設定プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置において、
前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定する設定部と、
を有することを特徴とするストレージ装置。
(付記2)前記記憶部は、
前記識別情報とは異なる他の識別情報を記憶しており、
前記取得部は、
前記記憶部に記憶されている前記他の識別情報を用いて、前記コマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
前記設定部は、
前記取得部によって取得された前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて前記自装置に設定することを特徴とする付記1に記載のストレージ装置。
(付記3)前記取得部は、
前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置の記憶領域のうちの前記情報処理装置に割り当てられた記憶領域を含む記憶装置の装置情報を要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする付記1または2に記載のストレージ装置。
(付記4)前記取得部は、
前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置の記憶領域のうちの前記情報処理装置に割り当てられた記憶領域に記憶されているデータを要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
前記設定部は、
前記取得部によって取得された前記レスポンスに含まれるデータを、前記自装置の記憶領域のうちの前記情報処理装置に割り当てられた記憶領域に書き込むことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記5)前記取得部は、
前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置と前記情報処理装置との通信に用いられるインターフェースの規格情報を要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記6)前記取得部は、
前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置の装置情報を要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記7)前記取得部は、
前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置と前記情報処理装置との通信に用いられる通信経路の経路情報を要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記8)前記取得部は、
前記移行元ストレージ装置の記憶領域のうちの所定の記憶領域が前記情報処理装置によってリザーブされている場合に、前記他の識別情報を用いて、前記記憶領域を含む記憶装置が使用可能か否かを問い合わせるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする付記2に記載のストレージ装置。
(付記9)ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置が、
前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を記憶する記憶部に記憶されている前記識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
取得した前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定する、
処理を実行することを特徴とする設定方法。
(付記10)ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置に、
前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を記憶する記憶部に記憶されている前記識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
取得した前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定する、
処理を実行させることを特徴とする設定プログラム。
101,102 ストレージ装置
#S 移行元RAID装置
#D 移行先RAID装置
801 記憶部
802 取得部
803 設定部

Claims (7)

  1. ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置において、
    前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定する設定部と、
    を有することを特徴とするストレージ装置。
  2. 前記記憶部は、
    前記識別情報とは異なる他の識別情報を記憶しており、
    前記取得部は、
    前記記憶部に記憶されている前記他の識別情報を用いて、前記コマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
    前記設定部は、
    前記取得部によって取得された前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて前記自装置に設定することを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  3. 前記取得部は、
    前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置の記憶領域のうちの前記情報処理装置に割り当てられた記憶領域を含む記憶装置の装置情報を要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする請求項1または2に記載のストレージ装置。
  4. 前記取得部は、
    前記識別情報を用いて、前記移行元ストレージ装置の記憶領域のうちの前記情報処理装置に割り当てられた記憶領域に記憶されているデータを要求するコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
    前記設定部は、
    前記取得部によって取得された前記レスポンスに含まれるデータを、前記自装置の記憶領域のうちの前記情報処理装置に割り当てられた記憶領域に書き込むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のストレージ装置。
  5. 前記取得部は、
    前記移行元ストレージ装置の記憶領域のうちの所定の記憶領域が前記情報処理装置によってリザーブされている場合に、前記他の識別情報を用いて、前記記憶領域を含む記憶装置が使用可能か否かを問い合わせるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得することを特徴とする請求項2に記載のストレージ装置。
  6. ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置が、
    前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を記憶する記憶部に記憶されている前記識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
    取得した前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定する、
    処理を実行することを特徴とする設定方法。
  7. ネットワークを介して接続された移行元ストレージ装置に記憶されているデータの移行先となるストレージ装置に、
    前記移行元ストレージ装置とネットワークを介して接続する情報処理装置の識別情報を記憶する記憶部に記憶されている前記識別情報を用いて、前記情報処理装置から前記移行元ストレージ装置に発行されるコマンドを前記移行元ストレージ装置に発行して、前記コマンドに対するレスポンスを前記移行元ストレージ装置から取得し、
    取得した前記レスポンスに基づいて、前記コマンドに対応する前記情報処理装置に応じたパラメータ情報を、前記識別情報と関連付けて自装置に設定する、
    処理を実行させることを特徴とする設定プログラム。
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