JP2014069153A - 浄水器 - Google Patents

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Keita Yamauchi
敬大 山内
Nobuki Uematsu
信機 植松
Taku Isobe
卓 磯部
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Abstract

【課題】原水容器を収容した状態で、ろ過時より体積を減少できる浄水器を提供する。
【解決手段】原水をフィルター2でろ過して浄水を生成する浄水器1は、原水貯留とフィルター2の保持とが可能な筒状の原水容器12と、原水容器12の少なくとも一部12fの保持及び浄水貯留が可能な浄水容器11とを備え、原水容器12は、底部にフィルター2が配置可能に浄水容器11に収容される第1の構成部材12fと、第1の構成部材12fに対して上下二カ所の位置の間で移動可能な第2の構成部材12rとを含み、第2の構成部材12rは、その外周壁が第1の構成部材12fの内周壁に摺動する面を有すると共に、前記上位置に在る時に、第1の構成部材12fと液密に固定可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に家庭で水道水のろ過に用いられる浄水器に関する。
従来から、一度容器に貯めた水道水をフィルターでろ過し、得られた浄水を貯水する浄水器が知られている。図10に、特許文献1に提案されている浄水器を示す。浄水器101は、ろ過前の原水である水道水を貯留する原水容器であるロート(以降、「原水容器」)112、ろ材を収納しているカートリッジ(以降、「フィルターカートリッジ」)102、及び原水容器112とフィルターカートリッジ102を収容すると共にろ過された水道水である浄水を貯留する浄水容器111を含む。フィルターカートリッジ102は、原水容器112の底部のほぼ中央部に、フィルターカートリッジ102の上部(以降、「カートリッジ上部」)102t及び下部(以降、「カートリッジ下部」)102bがそれぞれ原水容器112の内部及び外部に位置するように、着脱自在に装着されている。
なお、浄水容器111は、原水容器112とカートリッジ上部102tとを収容する原水収容部111tと、カートリッジ下部102bを収容すると共に浄水を貯留する浄水収容部111bとが一体的に構成されている。原水容器112に注ぎ込まれた水道水は原水容器112で貯留されると同時に、カートリッジ上部102t及びカートリッジ下部102bを経て、フィルターカートリッジ102でろ過されて浄水収容部111bに貯留される。最終的に、原水容器112に注がれた水道水のほぼ同量の浄水が浄水収容部111bで貯留される。
浄水器101において、フィルターカートリッジ102を取り付けた状態で、原水容器112の貯留容積と浄水容器111の貯留容積とは、ほぼ同一になるように構成されることが好ましい。つまり、注ぎ込まれた水道水は原水容器112で貯留されると同時にフィルターカートリッジ102でろ過されるので、原水容器112を一杯にしたときに浄水容器111に落ちる分だけ原水容器112の貯留容積の方が小さめに設定される。これにより、原水容器112に、その貯留容積まで水道水を注げば、以降は少ない回数の水道水の繰り返し(継ぎ足し)注水によって、浄水収容部111bを浄水で一杯にすることができる。
つまり、原水のろ過貯留に必要とされる貯留容積(フィルターカートリッジ102を取り付けた状態での原水容器112の貯留容積と浄水収容部111bの貯留容積の和)の半分(浄水収容部111bの貯留容積)しか、浄水の貯留に利用できない。浄水器のコンパクト化の観点から見れば、原水収容部111tは原水のろ過後は不要なものであり、いわば無用の長物とも言える存在である。特に、浄水を浄水器ごと、冷蔵庫内で保管する場合には、原水容器112やフィルターカートリッジ102などの浄水貯留に不必要な部材は冷蔵庫内の収容空間を無駄に消費することになる。
冷蔵庫内の収納効率向上のために、原水収容部111tと原水容器112とを浄水収容部111bに着脱自在に構成して、水道水をろ過する時にのみ浄水器101(浄水収容部111b)に取り付けることが考えられる。この場合、冷蔵庫内の収容空間の利用効率は改善されるが、ろ過後に浄水器101から取り外された原水収容部111t及び原水容器112を浄水器101とは別に保管する保管場所が新たに必要とされる。
図11に、特許文献2に提案されている浄水器を示す。浄水器201は、原水容器212、フィルターカートリッジ202、及び原水容器212とフィルターカートリッジ202を収容すると共にろ過された水道水である浄水を貯留する浄水容器211を含む。原水容器212は、側壁が蛇腹状で伸縮する原水貯水槽212bと、底部のほぼ中央に開口が設けられた原水容器212cとを含む。原水貯水槽212bの側壁の下端は、原水容器212cの底部の周辺部に液密に接合されている。フィルターカートリッジ202は、原水容器212c(原水容器212)の底部のほぼ中央部に、カートリッジ上部202t及びカートリッジ下部202bがそれぞれ原水容器212の内部及び外部に位置するように、着脱自在に装着されている。
なお、浄水容器211は、原水容器212とカートリッジ上部202tとを収容する原水収容部211tと、カートリッジ下部202bを収容すると共に浄水を貯留する浄水収容部211bとが一体的に構成されている。原水貯水槽212bの蛇腹状側壁は通常折りたたまれて、原水貯水槽212bは原水容器212cの内部に収納されている。そして、ろ過時には、蛇腹状側壁が引き延ばされる。これにより、原水貯水槽212bの貯留容積が浄水収容部211bの貯留容積に近づく。つまり、原水収容部211tの容積(体積)は、上述の原水収容部111t(特許文献1)の容積(体積)より小さい。
よって、蛇腹状側壁が引き延ばされた状態の原水貯水槽212bに、その貯留容積まで水道水を注げば、以降は少ない回数の継ぎ足し注水で、浄水収容部211bを浄水で一杯にすることができる。そして、ろ過完了後には、蛇腹状側壁を畳んで原水貯水槽212bを原水容器212cの内部に収納させることにより、浄水器201の体積をろ過時に比べて小さくできる。つまり、浄水器201においては、ろ過に必要とされる原水貯水槽212bの体積(容積)を、ろ過時の前後で増減させることにより、原水収容部211t或いは原水容器212の保管場所を新たに必要とせずに、浄水保管に必要とされる冷蔵庫内の収容効率の向上を実現している。
しかしながら、同浄水器201においては、繰り返し伸縮によって、原水貯水槽212bの蛇腹状側壁が劣化損傷して、原水のろ過時に問題が生じる。たとえば、伸ばした蛇腹状側壁が自重で縮んだり切れたりして、水道水が原水容器212(原水貯水槽212bや原水容器212c)からあふれたり漏れ出したりする。いずれの場合も、原水のろ過に支障を来すと共に、原水がろ過後の浄水に混入したり、浄水器201の外部に流出して周囲をぬらしたりする。また、伸縮性の蛇腹状側壁は洗浄しにくいという問題点も有している。
特開2010−162513号公報 特開2010−234286号公報
上述のように、特許文献1に開示の浄水器101においては、浄水器のコンパクト化の観点から見れば、原水収容部111tは原水のろ過後は不要なものである。一方、特許文献2に開示の浄水器201においては、伸縮の繰り返しによって、原水貯水槽212bの蛇腹状側壁が劣化損傷して、原水のろ過時に問題が生じる。
本発明は、上述のような問題点に鑑み、原水容器を収容した状態で、ろ過時より体積を減少できる浄水器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する為に、本発明は、原水をフィルターでろ過して浄水を生成する浄水器であって、
原水の貯留と前記フィルターの保持とが可能に形成された、上部が開口した筒状の原水容器と、
前記原水容器の少なくとも一部の保持と前記浄水の貯留とが可能に形成された浄水容器とを備え、
前記原水容器は、
底部に前記フィルターが配置可能に前記浄水容器に収容される第1の構成部材と、
前記第1の構成部材に対して上下二カ所の位置の間で移動可能な第2の構成部材とを含み、
当該第2の構成部材の外周壁は、前記第1の構成部材の内周壁に摺動する面を有すると共に、
当該第2の構成部材は、前記上位置に在る時に、前記第1の構成部材と液密に固定可能である。
本発明は、原水容器を収容した状態での、浄水器の非ろ過時の体積の減少に効果がある。
本発明の実施の形態に係る浄水器の注ぎ口側からみた内部構造を模式的に示す断面図である。 図1において、円C1で囲まれた部分の拡大図である。 図1において、円S1で囲まれた部分の拡大図である。 図1に示す原水容器の作成方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る浄水器の、原水容器の組み立て前の状態を示す斜視図である。 図5に示す浄水器において、原水容器上部が上位置に位置する状態を示す斜視図である。 図5に示す浄水器において、原水容器上部が下位置に位置する状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の他の変形例に係る浄水器の構造を示す図である。 本発明の実施の形態のさらに別の変形例に係る原水容器の構造を示す縦断面図である。 従来の浄水器の構成の説明図である。 図10に示したのとは異なる、従来の浄水器の構成を示す断面図である。
本発明の実施の形態に係る浄水器について、図10を参照して説明した従来の浄水器101(特許文献1)と図11を参照して説明した従来の浄水器201(特許文献2)と比較して説明する。図1に示すように、本実施の形態に係る浄水器1Aは、上部にろ過前の原水である水道水を貯留する原水容器12と、原水容器12の一部とフィルターカートリッジ2とを収容すると共にろ過された水道水(浄水)を貯留する浄水容器11とを備えている。そして、原水容器12の底部に、ろ材を収納しているフィルターカートリッジ2が交換可能に取り付けられている。
原水容器12は、第1の構成部材である原水容器下部12fと第2の構成部材である原水容器上部12rとを含む。原水容器下部12fは、浄水容器11に収容されて、浄水容器11の内部に固定されている。原水容器上部12rは、図1において、一部が原水容器下部12fに収容されている。後ほど説明するように、原水容器上部12rは、原水容器下部12fの外周壁に対して概ね平行な方向(図1において、Dv方向)に、上下に移動可能に構成されている。
原水容器下部12fの本体である原水容器下部本体B12fの上端近傍の周囲には外側に向かって延在する係止爪C12fが設けられ、係止爪C12fより上部には内側に向かって延在する上端内周壁E12fが設けられている。なお、原水容器下部12fの下端には鍋底状の底部P12fが設けられている。
原水容器上部12rの本体である原水容器上部本体B12rの上部開口端部及び下部開口端部の周囲にそれぞれ、外部に向かって延在する上部突起C12rl及び下部突起C12r3が設けられている。そして、上部突起C12rl及び下部突起C12r3の間に中部突起C12r2が外側に向かって延在している。
原水容器上部12rを上下に動かして、原水容器上部12rを上下2カ所の位置(以降、上位置及び下位置)の何れかで原水容器下部12fに係止させることによって、原水容器12の容積及び体積が変更可能である。なお、図1においては、原水容器上部12rは上位置に在る。
原水容器12の貯留容積(体積)は、フィルターカートリッジ2を取り付けた状態で、原水容器上部12rが上位置に位置する場合に最大になる。また、原水容器12の貯留容積は、原水容器上部12rが下位置に位置する(原水容器上部12rのほぼ全体が原水容器下部12fに収容される)場合に最小になる。
図1に示すように、原水容器上部12rが上位置に位置する状態で、原水容器12に注ぎ入れられた水道水は全て、フィルターカートリッジ2でろ過されて、浄水収容部11bに浄水として貯留される。やがて、浄水収容部11bは浄水で一杯になる。そして、ろ過完了後には、原水容器上部12rを下方に移動させて、原水容器下部12fの内部に収納させることにより、浄水器1Aの体積をろ過時に比べて小さくできる。つまり、浄水器1Aにおいては、ろ過に必要とされる原水容器12の体積(容積)を、ろ過時の前後で増減させることにより、浄水保管に必要とされる冷蔵庫内の収容効率の向上を実現している。
浄水容器11は、原水容器12とフィルターカートリッジ2の上端部(以降、「カートリッジ上部」)2tを収容する原水収容部11tと、フィルターカートリッジ2の下端部(以降、「カートリッジ下部」)2bを収容すると共にろ過された水道水(浄水)を貯留する浄水収容部11bとが一体的に構成されている。原水収容部11tは、原水容器上部12rの下部を収容する原水容器上部収容部11rと、カートリッジ上部2t及び原水容器下部12fを収容する原水容器下部収容部11fとが一体的に構成されている。原水容器上部収容部11rの開口端部近傍の内周には、屈曲部Cbが設けられている。
屈曲部Cbに、原水容器下部12fの係止爪C12fが係止して、原水容器下部12fは浄水容器11(原水収容部11t)の内部に収容保持されている。後ほど図2を参照して詳述するように、下部突起C12r3と中部突起C12r2の間に上端内周壁E12fが嵌入された状態で、原水容器上部12rは原水容器下部12fに液密に固定される。原水容器上部収容部11rの一部には、浄水を吐出する吐出口(不図示)が設けられている。浄水器1Aを傾けることによって、浄水容器11(浄水収容部11b)に貯留された浄水を吐出口を介して外部に注ぐ(吐出する)ことができる。
原水容器上部12rの上には、蓋Lが載置されている。蓋Lは、原水容器上部12rの開口を覆う形状の天板部Ptと、天板部Ptの周囲から垂直にDv方向に延在するリム状の周壁Wcと、天板部Pt上に設けられた取手Hとを含む。周壁Wcの先端部には、原水容器上部12rの上部突起C12rlと係止可能な係止用爪CLLが設けられている。これについては、後ほど、図3を参照して説明する。
蓋Lが上方に動かされると、蓋Lに係止されている原水容器上部12rも上方に移動する。原水容器上部12rが上位置に到達する、つまり下部突起C12r3が原水容器下部12fの上端内周壁E12fの下面に当接すると、原水容器上部12rの上方への移動は停止され、原水容器上部12rは原水容器下部12fに液密に固定される。
次に図2を参照して、原水容器上部12rと原水容器下部12fとの係止について述べる。図2においては、図1において円C1で囲まれた部分を拡大して示している。
図2(a)に示す例では、原水容器下部12fの上端内周壁E12fの内周側中央に溝Grが全周に渡って形成されている。溝Grの断面形状より大きな断面形状を有するリング状のパッキングPK11が、溝Grに装着されている。なお、原水容器上部12rの下部突起C12r3は、上端内周壁E12fの下面及び内周面にそれぞれ対応するL字状断面形状を有している。
よって、原水容器上部12rを下位置から引き上げると、下部突起C12r3の下面が上端内周壁E12fの下面に当接して停止する。この構成により、原水容器上部12rが原水容器下部12fから抜けることがない。また、下部突起C12r3の下面が上端内周壁E12fの下面に当接した状態で、中部突起C12r2の下面が上端内周壁E12fの上面に当接している。この構成により、ろ過中でも、原水容器上部12rが下方に移動することがない。
この時、リング状のパッキングPK11は、原水容器上部12rの外周面と上端内周壁E12fの溝Grとの間で、浄水器1Aの径方向(中心側)に押しつぶされることによって、原水容器下部12fと原水容器上部12rとを液密に接続する。
図2(b)に示す例では、上端内周壁E12fには溝Grは設けられずに、原水容器上部本体B12rの外周面に全周に渡って形成されている点を除いて、図2(a)に示したのと同様である。つまり本例においても、パッキングPK11が、上端内周壁E12fの内周面と原水容器上部本体B12rの溝Grとの間で、浄水器1Aの径方向(中心側)に押しつぶされることによって、原水容器下部12fと原水容器上部12rとは径方向に液密に接続される。
図2(c)に示す例では、リング状のパッキングPK11は、ブロック状に形成された上端内周壁E12fの下面に配されている。上端内周壁E12fの高さをHb、パッキングPK11のつぶされる前の太さをTとすると、次式(1)で表される関係がある。
Hb+T>Hc ・・・・ (1)
図2(d)に示す例では、パッキングPK11が下部突起C12r3の上面に配されている点を除いて、図2(c)に示したのと同様である。つまり本例においても、パッキングPK11が、上端内周壁E12fの下面と下部突起C12r3の上面との間で、Dv方向(図1)に押しつぶされることによって、原水容器下部12fと原水容器上部12rとは液密に(Dv方向に)接続される。
図3を参照して、上述の図1において円S1に囲まれている、蓋Lの係止用爪CLLと原水容器上部12rの上部突起C12r1との係止構造について述べる。図3(a)に示す例では、周壁Wcの内周から中心(径方向)に向かって係止用爪CLLが延在すると共に、上部突起C12r1が原水容器上部本体B12rの先端部の外周面から周壁Wcに近づく方向に延在している。
天板部Ptの下面から係止用爪CLL上面までの距離をHLとし、原水容器上部本体B12rの上端から上部突起C12r1の下端までの距離をHsb’とし、上部突起C12r1の下端から係止用爪CLL上面までの距離をTsb’とすると、次式(2)で表わされる関係がある。
Hsb’+Tsb’<HL ・・・・ (2)
図1に戻って、原水容器上部本体B12rのDv方向の長さを原水容器上部本体長LB12rとし、原水容器下部本体B12fの深さ(上端内周壁E12fの上端から底部P12fの上面までの距離)を原水容器下部本体深LB12fとし、図3(a)において天板部Ptの下面から係止用爪CLLの下端部までの長さを周壁長LWcとすると、次式(3)で表される関係がある。
LB12r≧LB12f+LWc ・・・・ (3)
このように構成することによって、蓋Lを原水容器上部12r(上部突起C12r1)に装着するには、蓋Lを上部突起C12r1に載置した状態で、蓋L(天板部Pt)をDv方向に押しつけると、原水容器上部12r(原水容器上部本体B12r)の下端部は原水容器下部12fの底部P12fによって受け止められて、係止用爪CLLが上部突起C12r1に当接する。さらに押しつけると、係止用爪CLLが上部突起C12r1を乗り越えた時点で、蓋Lの原水容器上部12r(上部突起C12r1)への装着が完了する。なお、この状態で、取手HをDv方向に引きあげた時に、係止用爪CLLが上部突起C12rlを乗り越えるのに要する力を蓋取り外し抵抗F1とし、中部突起C12r2が上端内周壁E12fの下端部を乗り越えるに要する力を中部突起嵌入抵抗F2とし、下部突起C12r3が上端内周壁E12fの下端部を乗り越えるのに要する力を原水容器上部本体取り外し抵抗F3とすると、次式(4)で表す関係がある。
F3>F1>F2 ・・・・ (4)
よって、原水容器上部12r(上部突起C12r1)に装着された状態の蓋LをDv方向に引き上げると、上部突起C12r1が係止用爪CLLに引かれて、原水容器上部12rがついて上がる。原水容器上部12rが上位置に到達した後、さらに取手Hを引き上げると、係止用爪CLLが上部突起C12r1を乗り越えて係止が解かれる。係止手段としては、このような係止用爪以外に、バヨネット構造やねじなども有効である。さらに、図3(b)に例示するように、互いに嵌合し合える凸部Pcllと凹部Rc12r1を組み合わせる構成にしてもよい。
なお、図1において二点鎖線で示すように、原水容器下部12f(原水容器下部本体B12f)の内周に任意の高さで、原水容器上部12r(原水容器上部本体B12r)の下端部を受け止める突起CB12f(必要に応じて、「原水容器下部本体内突起CB12f」と呼ぶ)を設けることが好ましい。このように構成することによって、上式(3)の成立の有無に関わらず、蓋Lの装着時には、原水容器上部12r(原水容器上部本体B12r)の下端部は原水容器下部12fの底部P12fではなく、原水容器下部本体内突起CB12fによって受け止められる。
原水容器下部本体内突起CB12fは、原水容器下部本体B12fの内周の任意の位置に設けることができる。つまり、上式(3)の制約を受けないので、原水容器下部12fに対する原水容器上部12rの寸法的制約が小さく、原水容器下部12fの容量に対する原水容器上部12rの容量、つまり原水容器12の容量の自由度が高い。
図4を参照して、原水容器12の作成方法について説明する。原水容器下部12fは、原水容器下部第1ユニット12ftと、原水容器下部第2ユニット12fbとを有している。原水容器下部第1ユニット12ftは、上端内周壁E12f、係止爪C12f、及び原水容器下部本体B12fを備え、原水容器下部12fの上半分を構成する部材である。原水容器下部第2ユニット12fbは、原水容器下部本体B12fと底部P12fとを有している。
図4に示すように、原水容器上部12rを間に入れた状態で、原水容器下部第1ユニット12ftの下端面C12fteと、原水容器下部第2ユニット12fbの上端面C12fbeとを溶着して、原水容器下部12fが完成される。そして、原水容器上部12rを上方に引き上げると、原水容器上部12rの外周壁の少なくとも一部が原水容器下部12fの内周壁に摺動しながら原水容器上部12rが上方に移動し、上部突起C12rl及び中部突起C12r2が順番に係止爪C12fによって変形されながら、上端内周壁E12fから脱出する。そして、下部突起C12r3の上面が上端内周壁E12fの下面に当接し、中部突起C12r2が上端内周壁E12fの上に位置することにより、原水容器上部12rが原水容器下部12f(原水容器下部第1ユニット12ft)に液密に固定されて、原水容器12が、図1に示す貯留容積(体積)が最大の状態となる。
なお、原水容器12が円筒状であれば、後ほど参照する図5、図6、及び図7に例示するように、溶着の代わりに、原水容器上部12rと原水容器下部12fとを封止するパッキングを間にいれて、原水容器上部12rと原水容器下部12fとをねじやバヨネット構造で液密に固定しても良い。この場合、原水容器12はユーザが解体して洗浄できる。また、図4に示した例のように、原水容器下部12fを2つの構成要素(原水容器下部第1ユニット12ftと原水容器下部第2ユニット12fb)を溶着して形成するような場合でも、原水容器12を解体可能に構成できる。例えば、図8に示すように、原水容器上部12rと原水容器下部12fとの固定を、原水容器下部12fに対してスライドで接続可能な抜け止め部材RLで行うように構成するとよい。
図5、図6、及び図7を参照して、バヨネット構造を用いた、原水容器上部と原水容器下部との係止構造について説明する。図5に示す浄水器1Bは、上述の浄水器1Aにおいて、原水容器12及び浄水容器11がそれぞれ、原水容器12B及び浄水容器11Bに置き換えられている。原水容器12Bは、上述の原水容器12と同様に、第1の構成部材である原水容器下部12Bfと第2の構成部材である原水容器上部12Brとを含む。原水容器下部12Bfの底部に、フィルターカートリッジ2が交換可能に取り付けられる。なお、図5、図6、及び図7において、原水容器12Bの構造を明確に示すために、フィルターカートリッジ2は二点鎖線で図示されている。
原水容器12Bは、原水容器上部12Brを原水容器下部12Bfに差し込み、回転させた後で押し込むことにより、原水容器上部12Brを原水容器下部12Bfに係止できるように構成されている。具体的には、原水容器上部12Brの側壁に設けられた爪部CL12Brが、原水容器下部12Bfの上端部に形成された切欠Rc12Bfに嵌るように、原水容器上部12Brを原水容器下部12Bfに差し込み、回転させた後で押し込む。
図6に、原水容器12Bにおいて、原水容器上部12Brが上位置に位置する状態を示す。図7に、原水容器12Bにおいて、原水容器上部12Brが下位置に位置する状態を示す。原水容器12Bの貯留容積(体積)は、フィルターカートリッジ2を取り付けた状態で、原水容器上部12Brが上位置に位置する場合(図6)に最大になる。また、原水容器12Bの貯留容積(体積)は、原水容器上部12Brが下位置に位置する場合(図7)に最小になる。
図9を参照して、本発明の実施の形態のさらに別の変形例に係る浄水器について説明する。本変形例においては、上述の浄水器1A、1B、及び1Cにおいて、原水容器12の代わりに、図9に示すような互いに液密に摺動可能な入れ子式に構成された原水容器12”が用いられるものである。説明の簡便化のために、原水容器12”についてのみ簡単に説明する。
図9に例示するように、原水容器12”は所定数N(本例においてはN=3)個のユニット容器Usb_1〜Usb_N(以降、必要に応じて、「ユニット容器Usb」と総称する)を含む。ユニット容器Usbは互いに、相似形な筒状に形成されており、互いの外周と内周とを液密に摺動できるように構成されている。最も内側のユニット容器UsbをDv方向に引きあげると、図9に示すように、N個のユニット容器(Usb_1〜Usb_N)はそれぞれ内周側で隣接するユニット容器(Usb_2〜Usb_N)と互いに液密に固定されて、下から段階的に細くなる筒状の原水容器12”が構成される。なお、最下位及び外側に位置するユニット容器Usb_1は、浄水容器11との接続に供される部材Mcを備えている。原水容器12”を用いることによって、浄水器1A、1B、及び1Cの構造をより簡単にすることができる。
この観点から見ると、先に説明した原水容器12(図1〜図4)、原水容器12B(図5〜図7)、及び原水容器12(図8)は、原水容器を構成するユニット容器の個数N=2の場合であると言える。原水容器を構成するユニット容器の個数Nを大きくする(N≧3)ことにより、以下の2つの異なる効果を奏することができる。第一に、ユニット容器の個数Nを大きくすることにより、原水容器12”の貯留容積を大きくすることが可能である。この場合1つの原水容器12”を、異なる容積を有する浄水容器11に適用することもできる。第二に、ユニット容器の個数Nを大きくすることにより、浄水器の体積において原水容器12”の体積が占める割合を小さくする、つまり浄水器の容積において浄水収容部の容積が占める割合を大きくすることが可能である。
本発明は、家庭で水道水のろ過に用いられる浄水器に利用することができる。
1A、1B、1C 浄水器
2 フィルターカートリッジ
2t カートリッジ上部
2b カートリッジ下部
11、11B 浄水容器
11b 浄水収容部
11f 原水容器下部収容部
11t 原水収容部
11r 原水容器上部収容部
12、12”、12B 原水容器
12r、12Br 原水容器上部(第2の構成部材)
12f、12Bf 原水容器下部(第1の構成部材)
12ft 原水容器下部第1ユニット
12fb 原水容器下部第2ユニット
B12f 原水容器下部本体
C12f 係止爪
C12fte 下端面
C12fbe 上端面
Cb 屈曲部
C12rl 上部突起
C12r2 中部突起
C12r3 下部突起
CB12f 原水容器下部本体内突起
CL12Br 爪部
CLL 係止用爪
E12f 上端内周壁
Gr 溝
Hb 上端内周壁の高さ
HL、 Hsb’、 Tsb’ 距離
I パッキングのつぶされる前の大きさ
L 蓋
Mc 部材
P12f 底部
Pcll 凸部
PK11 パッキング
Rc12Bf 切欠
Rc12r1 凹部
RL 抜け止め部材
B12r 原水容器上部本体
Pt 天板部
Usb ユニット容器
Wc 周壁
LB12r 原水容器上部本体長
LB12f 原水容器下部本体深
LWc 周壁長

Claims (6)

  1. 原水をフィルターでろ過して浄水を生成する浄水器であって
    原水の貯留と前記フィルターの保持とが可能に形成された、上部が開口した筒状の原水容器と、
    前記原水容器の少なくとも一部の保持と前記浄水の貯留とが可能に形成された浄水容器とを備え、
    前記原水容器は、
    底部に前記フィルターが配置可能に前記浄水容器に収容される第1の構成部材と、
    前記第1の構成部材に対して上下二カ所の位置の間で移動可能な第2の構成部材とを含み、
    当該第2の構成部材の外周壁は、前記第1の構成部材の内周壁に摺動する面を有すると共に、
    当該第2の構成部材は、前記上位置に在る時に、前記第1の構成部材と液密に固定可能であることを特徴とする浄水器。
  2. 前記第2の構成部材は、前記第1の構成部材に収容可能に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の浄水器。
  3. 前記第2の構成部材と前記第1の構成部材とは、係止用爪、ねじ、及びバヨネット構造のいずれかを用いて固定されることを特徴とする、請求項1及び請求項2のいずれかに記載の浄水器。
  4. 前記第1の構成部材と前記第2の構成部材との間に弾性部材が設けられて、液密に固定されていることを特徴とする、請求項1及び請求項2のいずれかに記載の浄水器。
  5. 前記第2の構成部材(Usb_2〜Usb_N)は、それぞれ大きさの異なる複数の筒状部材(Usb_2、Usb_3)が、前記第1の構成部材(Usb_1)に収容された状態で当該第1の構成部材(Usb_1)に対して上下動可能な入れ子構造に構成され、最内周の筒状部材(Usb_3)が前記上位置にある時に、当該複数の筒状部材(Usb_2〜Usb_N)と前記第1の構成部材(Usb_1)とはそれぞれ内周側で隣接する筒状部材(Usb_2〜Usb_N)と互いに液密に固定されることを特徴とする、請求項1、請求項2、及び請求項3のいずれかに記載の浄水器。
  6. 前記第2の構成部材の側壁に突起が設けられ、当該突起により前記第2の構成部材が前記第1の構成部材に係止されることを特徴とする、請求項1及び請求項2のいずれかに記載の浄水器。
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