JP2014068476A - 電源制御装置およびその動作方法 - Google Patents

電源制御装置およびその動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設定電圧特定コードの再度変更を停止する際に、再変更による出力電圧設定終了信号の非供給に起因するプロセッサの動作不安定性を解消する。
【解決手段】電源制御装置は第1と第2のインターフェース21、22と制御レジスタ23と制御ユニット24とD/A変換器25を具備して、レジスタ23は変換器25の入力デジタル情報を格納する第1レジスタ230を含む。第1動作モードで第1電圧特定データがレジスタ230に格納され第2動作モードでの第2電圧特定データのレジスタ230への格納後、再度第1動作モードでの第1インターフェース21への第1電圧特定データの供給の際にユニット24は再供給データのレジスタ230への格納を停止する。格納停止の際に、第1インターフェース21は出力電圧設定終了信号ALERTをプロセッサ1に供給する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電源制御装置およびその動作方法に関し、特に設定された電圧特定コード(VID)が再度変更されることを停止する際に、再変更による出力電圧設定終了信号がプロセッサーに供給されないことに起因するプロセッサーの動作不安定性を解消するのに有効な技術に関するものである。
マイクロプロセッサに集積化されるトランジスタの微細化によるマイクロプロセッサの動作電圧の低下に対応するために、下記特許文献1には、電圧特定コード(VID:Voltage Identification Code)と呼ばれる4ビットのデジタル信号がDC−DCコンバータのコントローラのデジタル・アナログ変換器に供給することが記載されている。従って、DC−DCコンバータは電圧特定コード(VID)によって特定された動作電源電圧をマイクロプロセッサに供給するので、微細化によりマイクロプロセッサの動作電源電圧が変更される都度にシステム設計者がDC−DCコンバータを含んだマザーボードを再設計する必要が解消されることが可能となる。尚、下記特許文献1に対応する日本出願は、特開平11−75366号公報である。
下記特許文献2には、ボルテージレギュレータが、IMVP−6規格のようなIMVP(Intel Mobile Voltage Positioning)規格に従って、プロセッサに動作電源電圧を供給することが記載されている。すなちわ、プロセッサのパワーマネージメントロジックは電圧特定コード(VID)ルックアップテーブルを格納可能な電圧特定(VID)メモリを含み、プロセッサはボルテージレギュレータにVID専用バスを介して電圧特定コード(VID)信号を供給する。電圧特定コード(VID)信号に応答して、ボルテージレギュレータは、動作電源電圧をプロセッサに供給する。プロセッサにはノースブリッジと呼ばれるメモリ制御ハブが接続され、このメモリ制御ハブにランダムアクセスメモリ(RAM)やフラッシュメモリやその他を含むメモリとサウスブリッジと呼ばれるI/O制御ハブとが接続される。サウスブリッジと呼ばれるI/O制御ハブには、オペレーティングシステム(OS)を格納したマスストレージデバイスとベーシック入出力システム(BIOS)を格納したファームウェアハブとが接続される。I/O制御ハブはパワーマネージメントステート制御ロジックを含み、プロセッサにクロックを供給するクロック生成器とプロセッサに動作電源電圧を供給するボルテージレギュレータはこのパワーマネージメントステート制御ロジックによって制御される。上述した電圧特定(VID)メモリはオンチップまたはオフチップのレジスタもしくはその他のメモリによって構成され、このメモリにはソフトウェアやファームウェアハブに格納されたベーシック入出力システム(BIOS)やオペレーティングシステム(OS)やその他のファームウェアによって電圧特定(VID)データが格納される。またこの電圧特定(VID)の情報は、フューズ(すなわち、プログラマブルリードオンリーメモリ、PROM)により中央処理ユニット(CPU)に格納されることも可能である。尚、下記特許文献2に対応する日本出願は、確認されていない。
下記非特許文献1には、インテル(登録商標)のVR11.1規格に準拠した降圧型コンバータを構成するPWMコントローラが記載されている。このPWMコントローラのデジタル・アナログ変換器に8ビットの電圧特定コード(VID)データが外部から並列に供給されることによって、デジタル・アナログ変換器からは出力レギュレーションのための基準電圧が生成される。この8ビットの電圧特定コード(VID)データの論理状態に従って、0.50000〜1.60000ボルトの範囲の基準電圧をデジタル・アナログ変換器が生成する。誤差増幅器(E/A)の非反転入力端子と反転入力端子とにデジタル・アナログ変換器から生成された基準電圧と降圧型コンバータの出力電圧であるフィードバック電圧がそれぞれ供給されることにより、誤差増幅器(E/A)の出力信号に基づき6相のPWM制御出力信号PWM1〜PWM6が生成される。この6相のうちの5相のPWM制御出力信号PWM1〜PWM5が5個のドライバICの入力端子に並列に供給されて、5個のドライバICの各ドライバICはハイサイドスイッチMOSトランジスタとローサイドスイッチMOSトランジスタとを駆動する。各ドライバICのハイサイドスイッチMOSトランジスタとローサイドスイッチMOSトランジスタとの共通接続ノードからは、負荷であるマイクロプロセッサに供給される動作電源電圧が生成される。すなわち、5個のドライバICと5個のハイサイドスイッチMOSトランジスタと5個のローサイドスイッチMOSトランジスタとによって構成された5個の降圧型コンバータがインターリーブの多相動作を実行することによって、マイクロプロセッサに供給される動作電源電圧のリップル成分を低減することが可能となる。
下記非特許文献2には、インテル(登録商標)のIMVP−7/VR12規格に準拠したボルテージレギュレータが記載されている。このボルテージレギュレータのデジタルインターフェースにはシリアルクロックSCLKとシリアルデータSDAとコントローライネーブル入力信号VR_ONとが供給される一方、このデジタルインターフェースからアラート信号ALERT#が生成される。このデジタルインターフェースはデジタル・アナログ変換器の入力端子に接続されて、デジタル・アナログ変換器の出力端子から生成されるアナログ電圧はボルテージレギュレータモジュレータの入力端子に供給され、このモジュレータの出力信号は第1ドライバの入力端子に直接供給され更に第2ドライバの入力端子にインバータを介して供給される。この第1ドライバの出力信号とこの第2ドライバの出力信号とはハイサイドスイッチMOSトランジスタとローサイドスイッチMOSトランジスタとを駆動して、ハイサイドスイッチMOSトランジスタとローサイドスイッチMOSトランジスタとの共通接続ノードからはCPUに供給される動作電源電圧が生成される。コントローラの電源電圧VDDがパワーオンリセット(POR)のしきい値よりも高くなってコントローライネーブル入力信号VR_ONがロジック高しきい値を超過すると、スタートアップシーケンスが開始される。コントローラはデジタルソフトスタートを使用して、デジタル・アナログ変換器をセットVID命令SetVIDCommandによってプログラムされた電圧までランプアップする。ランプアップの終了時点で、アラート信号ALERT#がローレベルにアサートされる。コントローラは、バイナリ(2進数)の8ビットの電圧特定コード(VID)データと16進数(hexadecimal number)の2デジット(2桁)情報とによって出力電圧を調整する。すなわち、0.25000〜1.52000ボルトの範囲の出力電圧が、ボルテージレギュレータから生成される。
下記非特許文献3には、インテル(登録商標)のVR12/IMVP−7規格に準拠してCPUおよびCPUコアのボルテージレギュレーションに使用されるPWMコントローラが記載されている。このPWMコントローラは、インテル(登録商標)のVR12/IMVP−7規格のシリアルVID(SVID)通信要求を完全に準拠するものである。IDT社の財産権であるHypergearTMのダイナミックコントロールの特徴は、CPU性能と効率の改善を可能とするCPU電圧とクロック周波数のプログラマブルなスケーリングを提供するものである。更にこのPWMコントローラは、広範囲のプログラマビリティーとホストシステムへの遠隔計測データとを提供するSMBusインターフェースを有している。尚、SMBusは、System Management Busの略で、システム管理や電源管理に使用されるデバイス間汎用コミュニケーションバスであり、クロック信号線とデータ信号線とからなる2線式シリアルインターフェースであるICバスが使用される。尚、ICは、Inter−Integrated−Circuitの略で、組み込みシステムや携帯電話で低速の周辺機器をマザーボードに接続するためなどに使用される。
プログラマブルなダイナミック電圧コントロール(DVC)とダイナミック周波数コントロール(DFC)とは、インテル(登録商標)のVR12規格に準拠したマイクロプロセッサとPWMレギュレータとクロック発生器とインテルPCHチップセットとを含むシステムで実現される。このVR12規格に準拠するマイクロプロセッサは従来のノースブリッジと呼ばれるメモリ制御ハブを内蔵することで、このマイクロプロセッサには、ランダムアクセスメモリ(RAM)が直接接続可能とされ、ビデオデバイスもPCI Expressと呼ばれるコンピュータ・マザーボートのシリアル拡張バスを介して直接接続可能とされている。尚、PCIは、Peripheral Component Interconnectの略である。更に、VR12規格に準拠するマイクロプロセッサへの従来のノースブリッジと呼ばれるメモリ制御ハブの内蔵により、従来のサウスブリッジと呼ばれるI/O制御ハブに対応するインテルPCHチップセットもマイクロプロセッサに直接接続可能とされるものである。尚、PCHはPlatform Controller Hubの略であり、インテルPCHチップセットにはオペレーティングシステム(OS)を格納したマスストレージデバイスとベーシック入出力システム(BIOS)を格納したファームウェアハブとが接続可能とされる。
VR12規格に準拠するマイクロプロセッサからPWMレギュレータにシリアルVID(SVID)の情報が供給され、VR12規格に準拠するマイクロプロセッサとクロック発生器にSMBusを介してインテルPCHチップセットが接続される。クロック発生器にはVR12規格に準拠するマイクロプロセッサが接続され、クロック発生器から生成されるクロックがVR12規格に準拠するマイクロプロセッサに供給される。
下記非特許文献3に記載されたPWMコントローラのPWM制御は、このPWMコントローラ内蔵のデジタル・アナログ変換器と誤差増幅器とによって実行され、デジタル・アナログ変換器は誤差増幅器の非反転入力端子に参照電圧を供給する。このPWMコントローラは、シリアルVID(SVID)のデータSVID_DATとクロックSVID_CLKとが供給されるシリアルVID(SVID)インターフェースと、SMBusシリアルデータ入出力SMB_DATを実行してSMBusシリアルインターフェースクロックSMB_CLKが供給されるSMBusインターフェースを内蔵する。デジタル・アナログ変換器にはシリアルVID(SVID)のデータSVID_DATとクロックSVID_CLKとSMBusインターフェースの入力データSMB_DATとクロックSMB_CLKとが供給され、SVIDインターフェースからのオフセットとSMBusインターフェースからのオフセットとが加算される。従って、デジタル・アナログ変換器の出力最大電圧は、VIDによる1.52VとSMBusからの0.62VまでのDVCオフセットとの合計の2.16Vとなる。インテルVIDテーブルを超過する出力電圧は、オーバークロックの応用による高性能のために有益であると記載されている。尚、オーバークロックは、後に詳述する。誤差増幅器の反転入力端子にPWMレギュレータの出力電圧であるフィードバック電圧が供給されることにより、誤差増幅器の出力信号に基づき3相のPWM制御出力信号が生成される。3相のPWM制御出力信号が3個のドライバICの入力端子に並列に供給されて、3個のドライバICの各ドライバICはハイサイドスイッチMOSトランジスタとローサイドスイッチMOSトランジスタとを駆動する。各ドライバICのハイサイドスイッチMOSトランジスタとローサイドスイッチMOSトランジスタの共通接続ノードからは、負荷であるCPUのコアに供給される動作電源電圧が生成される。尚、シリアルVID(SVID)インターフェースからは、下記非特許文献2に記載されたアラート信号ALERT#と類似したSVIDバスアラート信号SVID_ALERTが生成される。
米国特許 第5、905、370号 明細書 米国特許出願公開 US2007/0157036A1号 明細書
製品名ISL6336、ISL6336A データ・シート "ISL6336、ISL6336A 6−Phase PWM Controller with Light Load Efficiency Enhancement and Current Monitoring"pp.1〜31, Intersil America Inc.http://www.intersil.com/content/dam/intersil/document/fn65/fn6504.pdf[平成24年08月10日検索] 製品名ISL95831 データ・シート "3+1 Voltage Regulator for IMVP−7/VR12 CPUs ISL95831"pp.1〜42, Intersil America Inc.http://www.datasheetarchive.com/ISL95831−datasheet.html[平成24年08月10日検索] 製品名IDTP63131/IDTP63133 データ・シート "3−Phase+1−Phase VR12/IMVP−7 PWM Controller IC with HypergearTM feartures"pp.1〜45, IDT (Integrated Device Technology).http://ja.idt.com/products/power−management/enterprise−computing−power/idt63131−3−phase−1−phase−vr12imvp−7−pwm−control−ic−hypergear[平成24年08月10日検索]
本発明者は本発明に先立って、上述したIMVP−7/VR12規格に準拠するとともに上記非特許文献3に記載されたオーバークロック機能をサポートするボルテージレギュレータ(電源装置)の開発に従事した。
このオーバークロックとは、デジタル回路を定格以上の高い周波数のクロック周波数で動作させる行為であり、消費電力や発熱の増加、信頼性・安定性の低下を許容しつつ、より高い処理能力を得るために一部のPCユーザーが実行する行為である。すなわち、この一部のPCユーザーは、パーソナルコンピュータ(PC)を自作したり、もしくはPCを自己の好みの性能にチューンアップしたりするユーザーである。また、このオーバークロックによってクロック周波数を増加する際に、パーソナルコンピュータ(PC)の中央処理ユニット(CPU)に供給される動作電源電圧も増加される。すなわち、CPUコアであるCMOSデジタル回路は動作電源電圧の増加に比例してスイッチング速度が向上すると言う特性を有しているので、定格を超える動作電源電圧をCPUコアであるCMOSデジタル回路に供給する。半導体製造メーカーから良品として出荷されたCPUは、最悪の動作条件で所定の性能(定格:Rated value)を発揮できるように、ある程度の余裕(マージン)を持っている。パーソナルコンピュータ(PC)のオーバークロック動作条件の設定は、ベーシック入出力システム(BIOS)の設定画面またはオーバークロック機能をサポートするWindows(登録商標)のアプリケーションソフトウエアを利用することで変更されることが可能である。
CMOSデジタル回路で構成されたCPUコアに定格を超える高い動作電源電圧を供給することによって、上述したマージン以上の高い周波数を有するオーバークロックでのCPUコアのスイッチング動作が可能となる。しかし、高い動作電源電圧と高いクロック周波数によるスイッチング速度の向上と引き換えにCPUコアの消費電力が増大するので、空冷、水冷もしくは液体窒素を使用する冷却等の強力な冷却機構が必要とされる。
一方、上記非特許文献3に記載されたPWMコントローラは、上述したIMVP−7/VR12規格に準拠してオーバークロック機能をサポートするが、デジタル・アナログ変換器がSVIDとSMBusとの両方のインターフェースのデータを加算するので、PWMレギュレータの出力電圧の応答性が良好でないと言う問題が本発明に先立った本発明者による検討により明らかとされた。すなわち、パワーマネージメントによるディープスリープモード等のために、PWMレギュレータからCPUコアに供給されるPWMレギュレータの出力電圧を急速に略ゼロボルトまで低下させるためには、SVIDのインターフェースのデータとSMBusのインターフェースのデータとをゼロ値に設定する必要がある。
上述した上記非特許文献3に記載されたレギュレータの出力電圧の応答性が良好でないと言う問題を解消するために、本発明に先立ち本発明者は通常動作モードにより中央処理ユニット(CPU)からボルテージレギュレータに電圧特定コード(VID)データを設定してその後にオーバークロック機能の特殊動作モードにより電圧特定コード(VID)データを書き換える方式を検討した。この書き換えは、例えば、コントローラの2個のレジスタ間のムーブ(MOV)命令による上書きにより可能となる。このムーブ(MOV)命令の発刊を停止して書き換えを禁止した状態で、中央処理ユニット(CPU)からボルテージレギュレータの電圧特定コード(VID)データの設定を変更することで、PWMレギュレータの出力電圧の応答性を良好とすることが可能となる。すなわち、書き換え禁止の状態で、中央処理ユニット(CPU)からボルテージレギュレータの電圧特定コード(VID)データの設定をゼロ値に変更することでパワーマネージメントによるディープスリープモードのためにPWMレギュレータの出力電圧を急速に略ゼロボルトまで低下することが可能となる。それとは反対に書き換え禁止の状態で、中央処理ユニット(CPU)からボルテージレギュレータの電圧特定コード(VID)データの設定を大きな値に変更することで、オーバークロック機能に必要とされる高い動作電源電圧までPWMレギュレータの出力電圧を急速に増加することが可能となる。
このように、オーバークロック機能の特殊動作モードによりボルテージレギュレータ(電源装置)から中央処理ユニット(CPU)に供給される動作電源電圧が定格以上の電圧レベルに設定される以前では、通常動作モードによってこの動作電源電圧が定格の範囲内の電圧レベルに設定される。すなわち、パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによって、中央処理ユニット(CPU)から電圧特定コード(VID)データがボルテージレギュレータに供給されるので、ボルテージレギュレータは電圧特定コード(VID)データによって指定された動作電源電圧を生成して中央処理ユニット(CPU)に供給する。より詳細に説明すると、PCの電源投入時の初期化シーケンスはブート処理によって実行され、ブート処理はCPUがリードオンリーメモリ(ROM)に格納されたベーシック入出力システム(BIOS)等のソフトウェアを実行することによって開始される。更に、このブート処理によって、オペレーティングシステム(OS)やその他のアプリケーションプログラムが、ハードディスク(HDD)等の二次記憶装置から主記憶装置(メインメモリ)にロードされることが可能となる。また更に、この電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによって、電圧特定コード(VID)データが中央処理ユニット(CPU)からボルテージレギュレータ(電源装置)に供給される。
PCの電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによって、電圧特定コード(VID)データが中央処理ユニット(CPU)からボルテージレギュレータ(電源装置)に設定された後に、オーバークロック機能の特殊動作モードによってボルテージレギュレータに設定された電圧特定コード(VID)データが書き換えられてCPUコアに定格を超える高い動作電源電圧が供給される。このボルテージレギュレータの電圧特定コード(VID)データの書き換えは、BIOSの設定画面または上述したオーバークロック機能をサポートするアプリケーションソフトウエアを利用することで可能となるものである。具体的には、この書き換えは、上述したようにコントローラの2個のレジスタの間のムーブ(MOV)命令による上書きによって可能となる。
一方、近年のパーソナルコンピュータ(PC)は地球規模のエコロジー対策のための節電要求の達成のために、より効果的なパワーマネージメント機能の機能を搭載するものとなっている。すなわち、PCのアクティブの通常動作モードからディープスリープモードまでのCPUの動作状態またはCPUの実行プログラムの種類またはCPUの実行タスクが重負荷状態か軽負荷状態かのタスク負荷等にリアルタイムに依存して、CPUはボルテージレギュレータの電圧特定コード(VID)データを変更しようとする。すなわち、CPUが重負荷状態である場合に比較的高い動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給される一方、CPUが軽負荷状態である場合には比較的に低い動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給されるものである。従って、CPUが中間負荷状態である場合には中間電圧レベルの動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給されるので、CPUの負荷状態に応答した節電動作をボルテージレギュレータが実行することが可能となる。
更に上記非特許文献2に記載されたように、上述のIMVP−7/VR12規格によれば電圧特定コード(VID)の情報がボルテージレギュレータのデジタルインターフェースにシリアルデータSDAの形式にて供給される。更に、上述のIMVP−7/VR12規格によれば、ランプアップの終了によってボルテージレギュレータの出力電圧がシリアルデータの形式で供給された電圧特定コード(VID)の情報によって設定されると、アラート信号ALERT#と呼ばれる出力電圧設定終了信号がローレベルにアサートされるものである。このアラート信号ALERT#と呼ばれる出力電圧設定終了信号がボルテージレギュレータのデジタルインターフェースからCPUに供給されることによって、CPUはCPUがボルテージレギュレータに供給した出力電圧設定命令の命令実行の完了を認識することが可能となるものである。
一方、オーバークロック機能を実際に実現するには、オーバークロック機能の特殊動作モードによりボルテージレギュレータに設定された電圧特定コード(VID)データを書き換えた後に、パワーマネージメント機能によりCPUの負荷状態に応答してCPUがボルテージレギュレータの電圧特定コード(VID)データをリアルタイムに変更しようとする変更動作を停止する必要がある。これを上述のIMVP−7/VR12規格の環境下で実現すると、デジタルシリアルインターフェースを介しての電圧特定コード(VID)データの設定命令が不実行のまま放置されることとなる。すなわち、上述したIMVP−7/VR12規格のシリアルインターフェースの電圧特定コード(VID)データの設定命令の不実行・放置によって、アラート信号と呼ばれる出力電圧設定終了信号がボルテージレギュレータのデジタルインターフェースからCPUに供給されない状態に維持されるようになる。
その結果、CPUはアラート信号と呼ばれる出力電圧設定終了信号がボルテージレギュレータのデジタルインターフェースからCPUに供給されるのを待ち続けるので、CPUの待機動作は無限ループに入って、CPUがフリーズすると言う問題が本発明に先立った本発明者による検討によって明らかとされた。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、代表的な実施の形態による電源制御装置は、第1インターフェース(21)と第2インターフェース(22)と制御レジスタ(23)と制御ユニット(24)とデジタル・アナログ変換器(25)とを具備する。
制御レジスタ(23)は、デジタル・アナログ変換器(25)の入力端子に供給されるデジタル情報を格納する第1レジスタ(230)を少なくとも含む。
第1インターフェース(21)と第2インターフェース(22)とはそれぞれプロセッサー(1)と接続可能とされ、第1インターフェース(21)と第2インターフェース(22)とはプロセッサー(1)から制御情報が供給可能とされる。
第1動作モードで第1電圧特定コードデータ(SVID)が第1レジスタ(230)に格納された後に、第2動作モードでプロセッサー(1)から第2インターフェース(22)に供給される第2電圧特定コードデータ(SMBD)が制御レジスタの第1レジスタ(230)に格納可能とされる。
第2電圧特定コードデータが第1レジスタ(230)に格納された後、再度第1動作モードでプロセッサー(1)から第1インターフェース(21)に第1電圧特定コードデータが供給される際に、制御ユニット(24)は再度供給される第1電圧特定コードデータの制御レジスタ(23)の第1レジスタ(230)への格納を停止するものである。
制御ユニット(24)が再度供給される第1電圧特定コードデータの制御レジスタ(23)の第1レジスタ(230)への格納を停止した際に、第1インターフェース(21)は出力電圧設定終了信号(ALERT)をプロセッサー(1)に供給可能とされたことを特徴とするものである(図7参照)。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
すなわち、本電源装置によれば、特殊動作モードによって設定された電圧特定コード(VID)がパワーマネージメント機能により変更されることを停止する際に、変更による出力電圧設定終了信号がプロセッサーに供給されないことに起因するプロセッサーの動作不安定性を解消することができる。
図1は、実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2がパーソナルコンピュータ(PC)の中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に動作電源電圧VDDと負荷電流IDDとを供給する様子を示す図である。 図2は、図1に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2の構成を示す図である。 図3は、図2に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2の動作を示すフローチャートである。 図4は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS302でパーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによってSVIDインターフェース21に供給されたシリアルVID(SVID)のデータSVIDが制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230に格納される様子を示すである。 図5は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS305でのオーバークロック機能を実現する特殊動作モードによりSMBインターフェース22に供給されるSMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0が制御レジスタ23の第2レジスタ(R1)231に格納される様子を示すである。 図6は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS306でのオーバークロック機能を実現する特殊動作モードで制御ロジック24によって実行される2個のレジスタ間のムーブ(MOV)命令により第1レジスタ(R0)230の内容が第2レジスタ(R1)231の内容によって上書きされて書き換えられる様子を示すである。 図7は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS310でのオーバークロック機能を実現する特殊動作モードで制御ロジック24によってSVIDインターフェース21を介したパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の変更要求に応答してノーオペレーション(NOP)の実行される様子を示すである。 図8は、図1から図7を参照して説明した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2が図1のパーソナルコンピュータ(PC)と相違する構成を有するパーソナルコンピュータ(PC)の中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に動作電源電圧VDDを供給する様子を示す図である。
1.実施の形態の概要
まず、本願において開示される代表的な実施の形態についてその概要を説明する。代表的な実施の形態の概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号は、それが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕代表的な実施の形態による電源制御装置は、第1インターフェース(21)と第2インターフェース(22)と制御レジスタ(23)と制御ユニット(24)とデジタル・アナログ変換器(25)とを具備する。
前記制御レジスタ(23)は、前記デジタル・アナログ変換器(25)の入力端子に供給されるデジタル情報を格納する第1レジスタ(230)を少なくとも含む。
前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)とはそれぞれプロセッサー(1)と接続可能とされ、前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)とは前記プロセッサー(1)から制御情報が供給可能とされる。
前記制御ユニット(24)は前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)と前記制御レジスタ(23)に接続され、前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)とに供給される前記制御情報に応答して前記制御ユニット(24)は前記制御レジスタ(23)を制御可能とされる。
前記第1インターフェース(21)は第1動作モードで前記プロセッサー(1)から第1電圧特定コードデータ(SVID)が供給可能とされて、前記第2インターフェース(22)は第2動作モードで前記プロセッサー(1)から第2電圧特定コードデータ(SMBD)が供給可能とされる。
前記デジタル・アナログ変換器(25)の出力端子から生成されるアナログ出力電圧はボルテージレギュレータ(26)の入力端子に供給可能とされ、前記ボルテージレギュレータ(26)の出力端子から生成される動作電源電圧(VDD)は前記プロセッサー(1)のコア(11)に供給可能とされる(図2参照)。
前記第1動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)に供給される前記第1電圧特定コードデータ(SVID)が、前記制御レジスタの前記第1レジスタ(230)に格納可能とされる。
前記第1動作モードで前記第1電圧特定コードデータ(SVID)が前記第1レジスタ(230)に格納された後に、前記第2動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第2インターフェース(22)に供給される前記第2電圧特定コードデータ(SMBD)が前記制御レジスタの前記第1レジスタ(230)に格納可能とされる。
前記第2電圧特定コードデータが前記第1レジスタ(230)に格納された後、再度前記第1動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)に前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニット(24)は再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタ(23)の前記第1レジスタ(230)への格納を停止する。
前記制御ユニット(24)が再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタ(23)の前記第1レジスタ(230)への格納を停止した際に、前記第1インターフェース(21)は出力電圧設定終了信号(ALERT)を前記プロセッサー(1)に供給可能とされたことを特徴とするものである(図7参照)。
前記実施の形態によれば、設定された電圧特定コード(VID)が再度変更されることを停止する際に、再変更による出力電圧設定終了信号がプロセッサーに供給されないことに起因するプロセッサーの動作不安定性を解消することができる。
好適な実施の形態では、前記プロセッサーが搭載されたシステムの電源投入時の初期化シーケンスによる前記第1動作モードとしての通常動作モードによって前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが、前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされる(図4参照)。
前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードで設定した前記動作電源電圧よりも高いオーバーレベル動作電源電圧を設定するために、前記第2動作モードとしての特殊動作モードで前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータが前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされることを特徴とする(図5参照)。
他の好適な実施の形態では、前記制御レジスタ(23)の前記第1レジスタ(230)は、前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)に供給される前記第1電圧特定コードデータ(SVID)が格納可能とされる。
前記制御レジスタ(23)は、前記第2動作モードとしての前記特殊動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第2インターフェース(22)に供給される前記第2電圧特定コードデータ(SMBD)を格納可能な第2レジスタ(231)を更に含む。
前記制御ユニット(24)は、前記第1レジスタ(230)の格納内容である前記第1電圧特定コードデータ(SVID)を前記第2レジスタ(231)の格納内容である前記第2電圧特定コードデータ(SMBD)によって上書きすることを特徴とするものである(図6参照)。
更に他の好適な実施の形態では、前記制御レジスタ(23)は、前記電源制御装置の種々の動作情報を格納可能な第3レジスタ(232)を更に含む。
前記制御ユニット(24)が前記第1レジスタ(230)の前記格納内容を前記第2レジスタ(231)の前記格納内容によって上書きを実行した際に、前記上書きの実行を示す上書きフラグ情報が前記制御ユニット(24)によって前記第3レジスタ(232)に格納されることを特徴とするものである(図6参照)。
より好適な実施の形態では、再度前記第1動作モードで前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニットは前記第3レジスタに格納された前記上書きフラグ情報に応答して再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止することを特徴とする(図7参照)。
他のより好適な実施の形態は、前記制御ユニットは前記第3レジスタに格納された前記上書きフラグ情報に応答してノーオペレーション(NOP)を実行することによって、再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止することを特徴とする(図7参照)。
更に他のより好適な実施の形態では、前記特殊動作モードにより前記第2電圧特定コードデータが前記第1レジスタに格納された後、前記プロセッサーが搭載された前記システムのパワーマネージメントの機能により再度前記第1動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給されることを特徴とする。
別のより好適な実施の形態は、前記ボルテージレギュレータ(26)は、並列接続された複数のボルテージレギュレータ(260、261、262)を含む。
前記オーバーレベル動作電源電圧を設定するために前記第2動作モードの前記特殊動作モードで前記第2電圧特定コードデータが前記第2インターフェースに供給されることに応答して、前記制御ユニット(24)は前記複数のボルテージレギュレータ(260、261、262)を活性化して前記複数のボルテージレギュレータはインターリーブの多相動作を実行するものである。
前記パワーマネージメントの前記機能により低い電圧レベルを有する前記動作電源電圧を設定するために前記第1動作モードで前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給されることに応答して、前記制御ユニットは前記複数のボルテージレギュレータの選択された1個のボルテージレギュレータを活性化して他のボルテージレギュレータを非活性化する。
前記選択された1個のボルテージレギュレータの活性化と前記他のボルテージレギュレータの非活性化によって、前記選択された1個のボルテージレギュレータの単独動作が実行されることを特徴とするものである。
更に別のより好適な実施の形態では、前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)と前記制御レジスタ(23)と前記制御ユニット(24)と前記デジタル・アナログ変換器(25)とは、半導体チップの内部に集積化されたことを特徴とする(図2参照)。
具体的な実施の形態では、前記第1インターフェース(21)には、前記第1動作モードで第1シリアルデータである前記第1電圧特定コードデータ(SVID)と第1シリアルクロック(SCLK)とが供給可能とされる。
前記第2インターフェース(22)には、前記第2動作モードで第2シリアルデータである前記第2電圧特定コードデータ(SMBD)と第2シリアルクロック(SMBCLK)とが供給可能とされたことを特徴とするものである(図2参照)。
他の具体的な実施の形態では、前記第1インターフェース(21)はIMVP規格に準拠したシリアルインターフェースであり、前記第2インターフェース(22)はシステム・マネージメントバス(SMBus)に対応するシリアルインターフェースであることを特徴とするものである(図2参照)。
より具体的な実施の形態では、前記出力電圧設定終了信号は、前記IMVP規格に準拠した前記シリアルインターフェースである前記第1インターフェース(21)から生成されるアラート信号(ALERT)であることを特徴とするものである。
他のより具体的な実施の形態では、前記第1シリアルデータである前記第1電圧特定コードデータ(SVID)を格納する電圧特定コードメモリが、前記プロセッサー(1)の内部に形成されるかまたは前記プロセッサー(1)に接続される。
前記プロセッサー(1)には、接続デバイス(4A、4B、4C)を介してフラッシュメモリ(8)とマスストレージ(9)とが接続可能とされる。
前記フラッシュメモリ(8)にベーシック入出力システム(BIOS)が格納可能とされ、前記マスストレージ(9)にオペレーティングシステム(OS)が格納可能とされる。
前記フラッシュメモリ(8)に格納された前記ベーシック入出力システムと前記マスストレージ(9)に格納された前記オペレーティングシステムにより、前記電圧特定コードメモリに前記第1電圧特定コードデータ(SVID)が格納される。
前記フラッシュメモリの前記ベーシック入出力システムの設定または前記特殊動作モードをサポートするアプリケーションソフトウェアによって、前記オーバーレベル動作電源電圧を設定するための前記第2動作モードの前記特殊動作モードにて前記第2電圧特定コードデータが前記第2インターフェースに供給されることを特徴とする。
最も具体的な実施の形態では、前記プロセッサー(1)には、前記プロセッサー(1)に動作クロック(CLK)を供給するクロック生成器(3)が接続される。
前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードでは、前記動作クロック(CLK)は第1周波数に設定される。
前記オーバーレベル動作電源電圧を設定するために前記第2動作モードの前記特殊動作モードでは、前記動作クロック(CLK)は前記第1周波数よりも高い第2周波数に設定され、前記特殊動作モードはオーバークロックの機能を実現することを特徴とするものである。
〔2〕別の観点の代表的な実施の形態は、第1インターフェース(21)と第2インターフェース(22)と制御レジスタ(23)と制御ユニット(24)とデジタル・アナログ変換器(25)とを具備する電源制御装置の動作方法である。
前記制御レジスタ(23)は、前記デジタル・アナログ変換器(25)の入力端子に供給されるデジタル情報を格納する第1レジスタ(230)を少なくとも含む。
前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)とはそれぞれプロセッサー(1)と接続可能とされ、前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)とは前記プロセッサー(1)から制御情報が供給可能とされる。
前記制御ユニット(24)は前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)と前記制御レジスタ(23)に接続され、前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)と前記第2インターフェース(22)とに供給される前記制御情報に応答して前記制御ユニット(24)は前記制御レジスタ(23)を制御可能とされる。
前記第1インターフェース(21)は第1動作モードで前記プロセッサー(1)から第1電圧特定コードデータ(SVID)が供給可能とされて、前記第2インターフェース(22)は第2動作モードで前記プロセッサー(1)から第2電圧特定コードデータ(SMBD)が供給可能とされる。
前記デジタル・アナログ変換器(25)の出力端子から生成されるアナログ出力電圧はボルテージレギュレータ(26)の入力端子に供給可能とされ、前記ボルテージレギュレータ(26)の出力端子から生成される動作電源電圧(VDD)は前記プロセッサー(1)のコア(11)に供給可能とされる(図2参照)。
前記第1動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)に供給される前記第1電圧特定コードデータ(SVID)が、前記制御レジスタの前記第1レジスタ(230)に格納可能とされる。
前記第1動作モードで前記第1電圧特定コードデータ(SVID)が前記第1レジスタ(230)に格納された後に、前記第2動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第2インターフェース(22)に供給される前記第2電圧特定コードデータ(SMBD)が前記制御レジスタの前記第1レジスタ(230)に格納可能とされる。
前記第2電圧特定コードデータが前記第1レジスタ(230)に格納された後、再度前記第1動作モードで前記プロセッサー(1)から前記第1インターフェース(21)に前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニット(24)は再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタ(23)の前記第1レジスタ(230)への格納を停止する。
前記制御ユニット(24)が再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタ(23)の前記第1レジスタ(230)への格納を停止した際に、前記第1インターフェース(21)は出力電圧設定終了信号(ALERT)を前記プロセッサー(1)に供給可能とされたことを特徴とするものである(図7参照)。
前記実施の形態によれば、設定された電圧特定コード(VID)が再度変更されることを停止する際に、再変更による出力電圧設定終了信号がプロセッサーに供給されないことに起因するプロセッサーの動作不安定性を解消することができる。
2.実施の形態の詳細
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
《CPUコアに動作電源電圧と負荷電流を供給するボルテージレギュレータモジュール》
図1は、実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2がパーソナルコンピュータ(PC)の中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に動作電源電圧VDDと負荷電流IDDとを供給する様子を示す図である。
《SVIDインターフェースとSMBインターフェース》
図1に示したように、ボルテージレギュレータモジュール2は、上述したIMVP−7/VR12規格に準拠してシリアルVID(SVID)のデータSVIDとシリアルクロックSCLKが中央処理ユニット(CPU)1から供給されるSVIDインターフェース21を内蔵する。また、SVIDインターフェース21から生成される上述した出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTが、中央処理ユニット(CPU)1に供給される。パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによって、シリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDが、ボルテージレギュレータモジュール2のSVIDインターフェース21に中央処理ユニット(CPU)1から供給される。従って、通常動作モードでは、シリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成され中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。
更に、ボルテージレギュレータモジュール2は、冒頭で説明したオーバークロック機能を実現するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが中央処理ユニット(CPU)1から供給されるSMBインターフェース22を内蔵する。すなわち、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードによって、通常動作モードでシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDによって設定したCPUコア動作電源電圧VDDの電圧より高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを設定するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが使用される。従って、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードでは、SMBusのシリアルデータSMBDが、ボルテージレギュレータモジュール2のSMBインターフェース22に中央処理ユニット(CPU)1から供給される。従って、特殊動作モードでは、SMBusのシリアルデータSMBDに対応したオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。
《その他の電子部品》
更に、中央処理ユニット(CPU)1にはクロック生成器3が接続され、クロック生成器3から生成されるクロック信号CLKが動作クロックとして中央処理ユニット(CPU)1に供給される。
中央処理ユニット(CPU)1にはノースブリッジ4Aが接続され、このノースブリッジ4AにはPCI Expressを介して液晶ディスプレーの表示動作を実行するためのグラフィック処理ユニット(GPU)5が接続されている。更に、このノースブリッジ4Aには、ランダムアクセスメモリ(RAM)によって構成されたメインメモリ6とフラッシュメモリやその他を含むメモリが接続される。また更に、このノースブリッジ4Aにはサウスブリッジ4Bが接続され、サウスブリッジ4Bにはキーボードやマウスやプリンタ等の入出力デバイス7とファームウェアとしてのフラッシュROM8とマスストレージとしてのハードディスクドライブ(HDD)9が接続されている。更にサウスブリッジ4Bはパワーマネージメントステート制御ロジックを含み、ボルテージレギュレータモジュール2とクロック生成器3の動作はパワーマネージメントステート制御ロジックによって制御される。フラッシュROM8にはベーシック入出力システム(BIOS)81が格納され、ハードディスクドライブ(HDD)9にはWindows(登録商標)のオペレーティングシステム(OS)やその他の種々のアプリケーションソフトウェアのプログラム91が格納されている。
《通常動作モードでのCPUコア動作電源電圧の設定》
中央処理ユニット(CPU)1はシリアル電圧特定コード(SVID)のデータを格納するためのオンチップの電圧特定コード(VID)メモリを含むか、もしくは、中央処理ユニット(CPU)1はオフチップの電圧特定コード(VID)メモリが接続される。電圧特定コード(VID)メモリには、フラッシュROM8に格納されたベーシック入出力システム(BIOS)やハードディスクドライブ(HDD)9に格納されたオペレーティングシステム(OS)やその他のファームウェアによりシリアル電圧特定コード(SVID)の情報が格納される。尚、中央処理ユニット(CPU)1のオンチップ電圧特定コード(VID)メモリは、中央処理ユニット(CPU)1のパワーマネージメントロジックの内部に構成されている。
パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードにより、電圧特定コード(VID)メモリ中に格納されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDが中央処理ユニット(CPU)1からボルテージレギュレータモジュール2のSVIDインターフェース21に供給される。従って、通常動作モードでは、シリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。尚、電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードにおいては、中央処理ユニット(CPU)1からクロック発生器3に第1周波数設定情報が供給されるので、クロック発生器3から中央処理ユニット(CPU)1に供給される動作クロックであるクロック信号CLKは第1周波数に設定に設定される。更に、この第1周波数設定情報は、フラッシュROM8に格納されたベーシック入出力システム(BIOS)やハードディスクドライブ(HDD)9に格納されたオペレーティングシステム(OS)やその他のファームウェアにより生成することが可能である。
《パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の設定》
サウスブリッジ4Bのパワーマネージメントステート制御ロジックと中央処理ユニット(CPU)1のパワーマネージメントロジックは、CPU実行タスクが重負荷状態か軽負荷状態かのタスク負荷にリアルタイムに依存して電圧特定コード(VID)メモリに格納されたシリアル電圧特定コード(SVID)を変更する。その結果、SVIDインターフェース21を介してパワーマネージメントによって変更されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。従って、CPUが重負荷状態である場合に比較的高い動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給される一方、CPUが軽負荷状態である場合には比較的に低い動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給されるものである。従って、CPUが中間負荷状態である場合には中間電圧レベルの動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給されるので、CPUの負荷状態に応答した節電動作をボルテージレギュレータが実行することが可能となる。尚、このパワーマネージメントによってCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを高電圧と中間電圧と低電圧に変化する際に、中央処理ユニット(CPU)1にクロック発生器3から供給される動作クロックであるクロック信号CLKの周波数を高周波と中間周波と低周波に変化することも可能である。このようにクロック信号CLKの周波数を変化するための制御情報は、SVIDインターフェース21を介してパワーマネージメントによって変更されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDから生成することも可能である。
《特殊動作モードでのCPUコア動作電源電圧の設定》
オーバークロック機能による高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDの実現は、ベーシック入出力システム(BIOS)の設定画面またはオーバークロック機能をサポートするWindows(登録商標)のアプリケーションソフトウエアを利用する特殊動作モードにより可能となる。すなわち、オーバークロック機能を実現するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが、ボルテージレギュレータモジュール2のSMBインターフェース22に中央処理ユニット(CPU)1から供給される。その結果、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードにより、電源投入時の初期化シーケンスの通常動作モードでシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDにより設定したCPUコア動作電源電圧VDDの電圧より高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを設定するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが使用される。尚、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードでは、クロック発生器3から中央処理ユニット(CPU)1に供給される動作クロックであるクロック信号CLKは通常動作モードでの第1周波数より高い第2周波数に設定に設定される。このようにクロック信号CLKの周波数を第2周波数に変化するための制御情報は、SMBusのシリアルデータSMBDから生成することも可能である。
このように、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードによって、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11へのSMBusのシリアルデータSMBDにより指定された高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDの供給が開始された以降は、上述したVIDインターフェース21を介してのパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の変更動作は停止される。このパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の変更動作を停止するための手法に関しては、後に詳述する。
《ボルテージレギュレータモジュールの構成》
図2は、図1に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2の構成を示す図である。
図2に示すように、実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2は、SVIDインターフェース21とSMBインターフェース22と制御レジスタ23とボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24とデジタル・アナログ変換器(DAC)25とボルテージレギュレータ26とによって構成されている。
《SVIDインターフェース》
SVIDインターフェース21には、中央処理ユニット(CPU)1から上述したIMVP−7/VR12規格に準拠してシリアルVID(SVID)のデータSVIDとシリアルクロックSCLKとが供給される。更に、このSVIDインターフェース21を介しての電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードまたはパワーマネージメント動作によってCPUコア動作電源電圧の設定もしくは変更の動作が完了すると、SVIDインターフェース21からは出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTが生成されて中央処理ユニット(CPU)1に供給される。
《SMBインターフェース》
SMBインターフェース22には、オーバークロック機能を実現するために、中央処理ユニット(CPU)1からSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKとが供給される。すなわち、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードによって、通常動作モードによりシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDによって設定したCPUコア動作電源電圧VDDの電圧より高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを設定するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが使用される。
《制御レジスタ》
SVIDインターフェース21とSMBインターフェース22とに接続された制御レジスタ23は、第1レジスタ(R0)230と第2レジスタ(R1)231と第3レジスタ(R2)232と第4レジスタ(R3)233とを含んでいる。
第1レジスタ(R0)230は、パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードまたはパワーマネージメント動作のために、SVIDインターフェース21に供給される上述したIMVP−7/VR12規格に準拠するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0を格納する。第1レジスタ(R0)230の格納動作は、以下に説明するボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24によって実行される。
第2レジスタ(R1)231は、オーバークロック機能を実現するために、SMBインターフェース22に供給されるSMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0を格納するものである。第2レジスタ(R1)231の格納動作も、以下に説明するボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24によって実行される。
第3レジスタ(R2)232は、ステータスレジスタとして機能するものであり、ボルテージレギュレータモジュール2の種々の動作情報を格納する。特に、第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0には、2個のレジスタ間のムーブ(MOV)命令によって第1レジスタ(R0)230の内容が第2レジスタ(R1)231の内容により上書きされ書き換えられたことを示すハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットが格納されることが可能なものである。反対に第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0にローレベル“0”の情報が格納されている場合には、第1レジスタ(R0)230の内容が、第2レジスタ(R1)231の内容により上書きされておらず、書き換えされていないことを示すものである。
第4レジスタ(R3)233は、遅延時間設定レジスタとして機能するものであり、SVIDインターフェース21から生成される出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTの出力遅延時間を設定するものである。第4レジスタ(R3)233の最下位ビットB0のみハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として10μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第2ビットB1のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として20μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第3ビットB2のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として30μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第4ビットB3のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として40μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第5ビットB4のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として50μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第6ビットB5のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として60μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第7ビットB6のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として70μSの時間が設定される。第4レジスタ(R3)233の第8ビットB7のみがハイレベル“1”であり、その他のビット情報がローレベル“0”である場合には、アラート信号ALERTの出力遅延時間として80μSの時間が設定される。
《制御ロジック》
ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24はSVIDインターフェース21とSMBインターフェース22と制御レジスタ23と接続され、中央処理ユニット(CPU)1からSVIDインターフェース21とSMBインターフェース22に供給される情報に応答して制御レジスタ23を制御してその他の動作を制御するものである。
例えば、2個のレジスタ間のムーブ(MOV)命令によって第1レジスタ(R0)230の内容が第2レジスタ(R1)231の内容により上書きされ書き換えられた場合には、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0にハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットを格納する。
更に第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0にハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットが格納されている場合には、制御ロジック24はSVIDインターフェース21を介してのパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の変更要求に応答して第1レジスタ(R0)230のノーオペレーション(NOP)の実行を指示する。従って、第1レジスタ(R0)230に格納されたシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0の内容は変更されずに保持されるので、第1レジスタ(R0)230に格納されたオーバークロック機能を実現する高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧の情報がパワーマネージメントの電圧情報により変更されることを防止することが可能となる。また更に、このノーオペレーション(NOP)の実行の後に、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納されたハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットに応答してダミーの出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTの出力をSVIDインターフェース21に指示する。従って、ノーオペレーション(NOP)の実行の後に、SVIDインターフェース21からダミーの出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTが生成されて中央処理ユニット(CPU)1に供給される。その結果、中央処理ユニット(CPU)1がアラート信号を待ち続けて中央処理ユニット(CPU)1の待機動作が無限ループに入ることによって中央処理ユニット(CPU)1がフリーズすると言う問題を、解消することが可能となる。
《デジタル・アナログ変換器》
デジタル・アナログ変換器(DAC)25は、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230中に格納されたシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0のデジタル情報に対応するアナログ出力電圧を生成してボルテージレギュレータ26に供給する。
《ボルテージレギュレータ》
ボルテージレギュレータ26は、第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262とを含んでいる。これらの第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262とは、上記非特許文献2と同様に、インターリーブの多相動作を実行することにより中央処理ユニット(CPU)1に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDのリップル成分を低減することが可能となる。
第1ボルテージレギュレータ260は、第1誤差増幅器2601と第1PWMドライバ2602と第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603と第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604と第1平滑インダクタ2605と第1平滑容量2606とによって構成されている。第1誤差増幅器2601の非反転入力端子+と反転入力端子−には、デジタル・アナログ変換器(DAC)25のアナログ出力電圧とCPUコア動作電源電圧VDDの図示しないローパスフィルタによる平滑により生成されるフィードバック電圧VFBがそれぞれ供給される。第1PWMドライバ2602の信号入力端子には第1誤差増幅器2601の出力端子の第1誤差増幅出力信号が供給され、第1PWMドライバ2602の制御入力端子にはボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24から生成される第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0が供給される。ハイレベル“1”の第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0に応答して第1PWMドライバ2602が活性化されて、第1PWMドライバ2602は第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603と第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604とを駆動する。第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603がオン状態に制御される期間に第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604がオフ状態に制御され、第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604がオン状態に制御される期間に第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603がオフ状態に制御される。第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603のドレインには第1ボルテージレギュレータ260の入力電源電圧VINが供給され、第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603のソースは第1平滑インダクタ2605の一端と第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604のドレインとに接続される。第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604のソースは接地電位GNDに接続され、第1平滑インダクタ2605の他端は第1平滑容量2606の一端に接続されて、第1平滑容量2606の他端は接地電位GNDに接続される。第1平滑インダクタ2605の他端と第1平滑容量2606の一端とが接続された接続ノードである第1ボルテージレギュレータ260の出力端子から、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDが生成される。ローレベル“0”の第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0に応答して第1PWMドライバ2602が非活性化されて、第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603と第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604とは同時にオフ状態に制御され、第1ボルテージレギュレータ260の出力端子はハイインピーダンス状態に制御される。
CPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを増大する場合には、第1PWMドライバ2602は第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603のオン期間が第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604のオン期間よりも長時間となるように駆動動作を実行する。それと反対にCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを減少する場合には、第1PWMドライバ2602は、第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603のオン期間が第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604のオン期間よりも短時間となるように駆動動作を実行する。以上説明したように第1ボルテージレギュレータ260が、第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603のオン期間と第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604のオン期間を制御するPWM駆動動作を実行する。尚、PWMは、Pulse Width Modulation(パルス幅変調)の略である。従って、第1ボルテージレギュレータ260の出力端子から生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルは、デジタル・アナログ変換器(DAC)25から生成されるアナログ出力電圧の電圧レベルと一致するように調整されるものとなる。
第2ボルテージレギュレータ261は、第2誤差増幅器2611と第2PWMドライバ2612と第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613と第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614と第2平滑インダクタ2615と第2平滑容量2616とによって構成されている。第2誤差増幅器2611の非反転入力端子+と反転入力端子−には、デジタル・アナログ変換器(DAC)25のアナログ出力電圧とCPUコア動作電源電圧VDDの図示しないローパスフィルタによる平滑により生成されるフィードバック電圧VFBがそれぞれ供給される。第2PWMドライバ2612の信号入力端子には第2誤差増幅器2611の出力端子の第2誤差増幅出力信号が供給され、第2PWMドライバ2612の制御入力端子にはボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24から生成される第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1が供給される。ハイレベル“1”の第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1に応答して第2PWMドライバ2612が活性化されて、第2PWMドライバ2612は第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613と第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614とを駆動する。第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613がオン状態に制御される期間に第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614がオフ状態に制御され、第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614がオン状態に制御される期間に第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613がオフ状態に制御される。第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613のドレインには第2ボルテージレギュレータ261の入力電源電圧VINが供給され、第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613のソースは第2平滑インダクタ2615の一端と第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614のドレインとに接続される。第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614のソースは接地電位GNDに接続され、第2平滑インダクタ2615の他端は第2平滑容量2616の一端に接続されて、第2平滑容量2616の他端は接地電位GNDに接続される。第2平滑インダクタ2615の他端と第2平滑容量2616の一端とが接続された接続ノードである第2ボルテージレギュレータ261の出力端子から、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDが生成される。ローレベル“0”の第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1に応答して第2PWMドライバ2612が非活性化されて、第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613と第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614とは同時にオフ状態に制御され、第2ボルテージレギュレータ261の出力端子はハイインピーダンス状態に制御される。
CPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを増大する場合には、第2PWMドライバ2612は第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613のオン期間が第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614のオン期間よりも長時間となるように駆動動作を実行する。それと反対にCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを減少する場合には、第2PWMドライバ2612は、第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613のオン期間が第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614のオン期間よりも短時間となるように駆動動作を実行する。以上説明したように第2ボルテージレギュレータ261が、第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613のオン期間と第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614のオン期間を制御するPWM駆動動作を実行する。従って、第2ボルテージレギュレータ261の出力端子から生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルは、デジタル・アナログ変換器(DAC)25から生成されるアナログ出力電圧の電圧レベルと一致するように調整されるものとなる。
第3ボルテージレギュレータ262は、第3誤差増幅器2621と第3PWMドライバ2622と第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623と第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624と第3平滑インダクタ2625と第3平滑容量2626とによって構成されている。第3誤差増幅器2621の非反転入力端子+と反転入力端子−には、デジタル・アナログ変換器(DAC)25のアナログ出力電圧とCPUコア動作電源電圧VDDの図示しないローパスフィルタによる平滑により生成されるフィードバック電圧VFBがそれぞれ供給される。第3PWMドライバ2622の信号入力端子には第3誤差増幅器2621の出力端子の第3誤差増幅出力信号が供給され、第3PWMドライバ2622の制御入力端子にはボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24から生成される第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2が供給される。ハイレベル“1”の第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2に応答して第3PWMドライバ2622が活性化されて、第3PWMドライバ2622は第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623と第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624とを駆動する。第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623がオン状態に制御される期間に第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624がオフ状態に制御され、第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624がオン状態に制御される期間に第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623がオフ状態に制御される。第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623のドレインには第3ボルテージレギュレータ262の入力電源電圧VINが供給され、第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623のソースは第3平滑インダクタ2625の一端と第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624のドレインとに接続される。第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624のソースは接地電位GNDに接続され、第3平滑インダクタ2625の他端は第3平滑容量2626の一端に接続されて、第3平滑容量2626の他端は接地電位GNDに接続される。第3平滑インダクタ2625の他端と第3平滑容量2626の一端とが接続された接続ノードである第3ボルテージレギュレータ262の出力端子から、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDが生成される。ローレベル“0”の第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2に応答して第3PWMドライバ2622が非活性化されて、第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623と第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624とは同時にオフ状態に制御され、第3ボルテージレギュレータ262の出力端子はハイインピーダンス状態に制御される。
CPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを増大する場合には、第3PWMドライバ2622は第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623のオン期間が第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624のオン期間よりも長時間となるように駆動動作を実行する。それと反対にCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを減少する場合には、第3PWMドライバ2622は、第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623のオン期間が第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624のオン期間よりも短時間となるように駆動動作を実行する。以上説明したように第3ボルテージレギュレータ262が、第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623のオン期間と第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624のオン期間を制御するPWM駆動動作を実行する。従って、第3ボルテージレギュレータ262の出力端子から生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルは、デジタル・アナログ変換器(DAC)25から生成されるアナログ出力電圧の電圧レベルと一致するように調整されるものとなる。
図2の実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2に含まれたボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262の出力端子からインターリーブの3相動作によって中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDが生成される。このようにボルテージレギュレータ26がインターリーブの3相動作を実行することにより中央処理ユニット(CPU)1に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDのリップル成分を低減することが可能となる。
尚、図2に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2では、SVIDインターフェース21とSMBインターフェース22と制御レジスタ23とボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24とデジタル・アナログ変換器(DAC)25とは第1半導体チップ内部に集積化されたものである。この第1半導体チップは、第1樹脂封止パッケージ内部に封止されたものである。
更に第1ボルテージレギュレータ260では、第1誤差増幅器2601と第1PWMドライバ2602が集積化された半導体チップと、第1ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2603が形成された半導体チップと、第1ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2604が形成された半導体チップとは、第1システムインパッケージ内部に封止されたものである。
また第2ボルテージレギュレータ261では、第2誤差増幅器2611と第2PWMドライバ2612が集積化された半導体チップと、第2ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2613が形成された半導体チップと、第2ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2614が形成された半導体チップとは、第2システムインパッケージ内部に封止されたものである。
更に第3ボルテージレギュレータ262では、第3誤差増幅器2621と第3PWMドライバ2622が集積化された半導体チップと、第3ハイサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2623が形成された半導体チップと、第3ローサイドNチャネルパワーMOSトランジスタ2624が形成された半導体チップとは、第3システムインパッケージ内部に封止されたものである。
その他の実施の形態では、第1ボルテージレギュレータ260の半導体デバイスと第2ボルテージレギュレータ261の半導体デバイスと第3ボルテージレギュレータ262の半導体デバイスとは、上述した第1半導体チップ内部に集積化されることも可能である。すなわち、この第1半導体チップは、SVIDインターフェース21とSMBインターフェース22と制御レジスタ23とボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24とデジタル・アナログ変換器(DAC)25とを集積化したものである。
《電源電圧の電圧レベルとタスク負荷に対応した並列運転数》
特に、図2に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2において、ボルテージレギュレータモジュール2から生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが最高レベルと高レベルと中間レベルと低レベルとに分類される。
オーバークロック機能を実現する際に最高レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成するために、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には最大のデジタル値を有するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0のデジタル情報が格納される。ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第1レジスタ(R0)230に格納されたデジタル情報を識別して、生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが最高レベルと高レベルと中間レベルと低レベルのいずれかを判定する。制御ロジック24により生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが最高レベルであると判定された場合には、最高レベルの負荷電流IDDを供給できるように制御ロジック24が動作する。すなわち、制御ロジック24から、ハイレベル“1”の第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0とハイレベル“1”の第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1とハイレベル“1”の第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2が生成される。その結果、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262との全てが、活性化されるものとなる。すなわち、最高レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成して最高レベルの負荷電流IDDを供給する際に、ボルテージレギュレータ26は次のように動作する。すなわち、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262によるインターリーブの3相動作の実行により中央処理ユニット(CPU)1に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDのリップル成分を低減することが可能となる。
パワーマネージメント動作によって高レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成するために、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には大きなデジタル値を有するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0のデジタル情報が格納される。ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第1レジスタ(R0)230に格納されたデジタル情報を識別して、生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが高レベルと中間レベルと低レベルとのいずれかを判定する。制御ロジック24により生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが高レベルであると判定された場合には、高レベルの負荷電流IDDを供給できるように制御ロジック24が動作する。すなわち、制御ロジック24から、ハイレベル“1”の第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0とハイレベル“1”の第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1とハイレベル“1”の第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2が生成される。その結果、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262の全てが、活性化されるものとなる。すなわち、高レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成して高レベルの負荷電流IDDを供給する際に、ボルテージレギュレータ26は次のように動作する。すなわち、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262がインターリーブの3相動作を実行することにより中央処理ユニット(CPU)1に供給されるCPUコア動作電源電圧VDDのリップル成分を低減することが可能となる。
パワーマネージメント動作によって中間レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成するために、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には中間的デジタル値を有するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0のデジタル情報が格納される。ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第1レジスタ(R0)230に格納されたデジタル情報を識別して、生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが高レベルと中間レベルと低レベルのいずれかを判定する。制御ロジック24により生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが中間レベルであると判定された場合には、中間レベルの負荷電流IDDを供給できるように制御ロジック24が動作する。すなわち、制御ロジック24から、ハイレベル“1”の第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0とハイレベル“1”の第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1とローレベル“0”の第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2が生成される。その結果、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261とが活性化され、第3ボルテージレギュレータ262が非活性化されるものとなる。すなわち、中間レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成して中間レベルの負荷電流IDDを供給する際に、ボルテージレギュレータ26は次のように動作する。すなわち、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261とがインターリーブの2相動作を実行することにより消費電力を低減することが可能となる。
パワーマネージメント動作によって低レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成するために、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には、小さなデジタル値を有するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0のデジタル情報が格納される。ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第1レジスタ(R0)230に格納されたデジタル情報を識別して、生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが高レベルと中間レベルと低レベルのいずれかを判定する。制御ロジック24により生成されるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルが低レベルであると判定された場合には、低レベルの負荷電流IDDを供給できるように制御ロジック24が動作する。すなわち、制御ロジック24から、ハイレベル“1”の第1PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN0とローレベル“0”の第2PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN1とローレベル“0”の第3PWMドライバ・イネーブル信号PWM_EN2が生成される。その結果、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260のみが活性化されて、第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262とが非活性化されるものとなる。すなわち、低レベルのCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルを生成して低レベルの負荷電流IDDを供給する際に、ボルテージレギュレータ26は次のように動作する。すなわち、ボルテージレギュレータ26の第1ボルテージレギュレータ260のみがシングルの1相動作を実行することにより消費電力を大幅に低減することが可能となる。
《ボルテージレギュレータモジュールの動作フローチャート》
図3は、図2に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2の動作を示すフローチャートである。
図3の最初のステップS300では、図1に示した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2が搭載されたパーソナルコンピュータ(PC)への電源投入によってボルテージレギュレータモジュール2の動作が開始される。
次のステップS301では、パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによって、シリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDが、ボルテージレギュレータモジュール2のSVIDインターフェース21に中央処理ユニット(CPU)1から供給される。
その結果、その次のステップS302では、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には、パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによってSVIDインターフェース21に供給された上述したIMVP−7/VR12規格に準拠するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0が格納される。
その結果、その次のステップS303では、上述のステップS302で制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230に格納されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。
次のステップS304では、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、オーバークロック機能を実現するためにボルテージレギュレータモジュール2のSMBインターフェース22にSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが中央処理ユニット(CPU)1から供給されているか否かを判定する。
このステップS304での判定結果が「Yes」の場合には次の動作はステップS305に移行する一方、ステップS304での判定結果が「No」の場合には別の動作はステップS311に移行する。すなわち、ステップS304での判定結果が「Yes」の場合には、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードによって、通常動作モードのシリアル電圧特定コード(SVID)のデータによって設定した電源電圧の電圧よりも高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを設定するための情報がSMBインターフェース22に供給される。この情報は、オーバークロック機能を実現するためのSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKとである。
ステップS305では、制御レジスタ23の第2レジスタ(R1)231に、オーバークロック機能を実現するためにSMBインターフェース22に供給されるSMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0が格納される。
その次のステップS306では、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24によって実行される2個のレジスタ間のムーブ(MOV)命令により第1レジスタ(R0)230の内容(通常動作モードによる設定値)が第2レジスタ(R1)231の内容(特殊動作モードによるオーバークロック設定値)によって上書きされ書き換えられる。
次のステップS307では、上述したステップS306でムーブ(MOV)命令によって第1レジスタ(R0)230の内容が第2レジスタ(R1)231の内容により上書きされ書き換えられたことを示すハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットが制御レジスタ23内部の第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納される。
次のステップS308では、ステップS306で制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230に上書きされたオーバークロック設定値としてのSMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0に対応するオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。
その次のステップS309で、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの変更要求としてのシリアル電圧特定コード(SVID)の変更データSVIDがSVIDインターフェース21に中央処理ユニット(CPU)1から供給されることを判定する。
次のステップS310では、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、上述したステップS309でのSVIDインターフェース21を介したパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの変更要求に応答して第1レジスタ(R0)230のノーオペレーション(NOP)の実行を指示する。その結果、第1レジスタ(R0)230中に格納されたシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0の内容は変更されず保持されるので、第1レジスタ(R0)230に格納されたオーバークロック機能を実現する高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧の情報がパワーマネージメントの電圧情報により変更されることを防止することが可能となる。また更に、このステップS310では、このノーオペレーション(NOP)の実行の後に、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納されたハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットに応答してダミー出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTの出力をSVIDインターフェース21に指示する。従って、ノーオペレーション(NOP)の実行の後に、SVIDインターフェース21からダミーの出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTが生成され中央処理ユニット(CPU)1に供給される。その結果、中央処理ユニット(CPU)1がアラート信号を待ち続けて中央処理ユニット(CPU)1の待機動作が無限ループに入ることによって中央処理ユニット(CPU)1がフリーズすると言う問題を、解消することが可能となる。また、ステップS309の動作とステップS310の動作とは、反復される。この反復の間に、図1に示した実施の形態1による電源装置としてのボルテージレギュレータモジュール2が搭載されたパーソナルコンピュータ(PC)への電源遮断によってボルテージレギュレータモジュール2の動作がステップS314で終了する。
ステップS304での判定結果が「No」の場合に移行するステップS311でも、ステップS309と同様に制御ロジック24は、パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの変更要求としてのシリアル電圧特定コード(SVID)の変更データSVIDがSVIDインターフェース21に中央処理ユニット(CPU)1から供給されることを判定する。
次のステップS312で、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、上述のステップS311にて判定されたパワーマネージメントによるシリアル電圧特定コード(SVID)の変更データSVIDを制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230に格納する。
その次のステップS313で、上述のステップS312で第1レジスタ(R0)230に格納されたパワーマネージメントによるシリアル電圧特定コード(SVID)の変更データSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。また更にこのステップS313では、パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの生成後に制御ロジック24は、第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納されたローレベル“0”の非上書きフラグ情報ビットに応答してリアルの出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTの出力をSVIDインターフェース21に指示する。従って、パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの生成後に、SVIDインターフェース21からリアル出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTが生成されて中央処理ユニット(CPU)1に供給される。その結果、中央処理ユニット(CPU)1は、パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの電圧レベルの変更動作が完了したことを認識することが可能となる。またステップS311の動作からステップS313までの動作は、反復される。この反復の間に、図1に示した実施の形態1による電源装置としてのボルテージレギュレータモジュール2が搭載されたパーソナルコンピュータ(PC)への電源遮断によってボルテージレギュレータモジュール2の動作がステップS314で終了する。
《通常動作モードによるシリアルVIDのレジスタ格納》
図4は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS302でパーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによってSVIDインターフェース21に供給されたシリアルVID(SVID)のデータSVIDが制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230に格納される様子を示すである。
図4に示すように、ステップS302では、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には、パーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードによってSVIDインターフェース21に供給された上述したIMVP−7/VR12規格に準拠するシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0が格納される。従って、図4では、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230には斜線の網掛けが施され、シリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0が格納されていることを示している。その結果、制御レジスタ23の第1レジスタ(R0)230に格納されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。
《オーバークロック実現特殊動作モードによるシリアルデータのレジスタ格納》
図5は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS305でのオーバークロック機能を実現する特殊動作モードによりSMBインターフェース22に供給されるSMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0が制御レジスタ23の第2レジスタ(R1)231に格納される様子を示すである。
図5に示すように、ステップS305では、制御レジスタ23の第2レジスタ(R1)231に、オーバークロック機能を実現するためにSMBインターフェース22に供給されるSMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0が格納される。従って、図5では、制御レジスタ23の第2レジスタ(R1)231には横線の網掛けが施されて、SMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0が格納されていることを示している。
《オーバークロック実現特殊動作モードによるレジスタ上書き》
図6は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS306でのオーバークロック機能を実現する特殊動作モードで制御ロジック24によって実行される2個のレジスタ間のムーブ(MOV)命令により第1レジスタ(R0)230の内容が第2レジスタ(R1)231の内容によって上書きされて書き換えられる様子を示すである。
図6に示すようにステップS306では、制御ロジック24によって実行される2個のレジスタ間ムーブ(MOV)命令により第1レジスタ(R0)230の内容(通常動作モードによる設定値)が第2レジスタ(R1)231の内容(特殊動作モードによるオーバークロック設定値)によって上書きされて書き換えられる。従って、図6に示す制御レジスタ23では、横線の網掛けが施された第2レジスタ(R1)231の内容(特殊動作モードによるオーバークロック設定値)が第1レジスタ(R0)230にコピー&ペーストされるものである。その結果、第1レジスタ(R0)230の内容(通常動作モードによる設定値)が第2レジスタ(R1)231の内容(特殊動作モードによるオーバークロック設定値)によって上書きされ書き換えられる。第1レジスタ(R0)230にも横線の網掛けが施されて、SMBusのシリアルデータSMBDの8ビットB7、B6…B0が格納されていることを示している。
更に図6では、ハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットが制御レジスタ23内部の第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に制御ロジック24により格納される様子も示されている。実際には、ステップS306でムーブ(MOV)命令によって第1レジスタ(R0)230の内容が第2レジスタ(R1)231の内容により上書きされ書き換えられたことを示すハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットが、ステップS306の次のステップS307にて制御レジスタ23内部の第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納されるものである。
《オーバークロック実現特殊動作モードによるノーオペレーションの実行》
図7は、図2に示した実施の形態1による動作フローチャートのステップS310でのオーバークロック機能を実現する特殊動作モードで制御ロジック24によってSVIDインターフェース21を介したパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の変更要求に応答してノーオペレーション(NOP)の実行される様子を示すである。すなわち、制御ロジック24は、制御レジスタ23内部の第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納されたハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットに応答してノーオペレーション(NOP)を実行するものである。
図7に示すようにステップS310では、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、上述したステップS309でのSVIDインターフェース21を介したパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧VDDの変更要求に応答して第1レジスタ(R0)230のノーオペレーション(NOP)の実行を指示する。その結果、第1レジスタ(R0)230中に格納されたシリアルVID(SVID)のデータSVIDの8ビットB7、B6…B0の内容は変更されずに保持されるので、第1レジスタ(R0)230に格納されたオーバークロック機能を実現する高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧の情報がパワーマネージメントの電圧情報により変更されることを防止することが可能となる。図7に示したように、ステップS310では、このノーオペレーション(NOP)の実行の後に、ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック24は、第3レジスタ(R2)232の最下位ビットB0に格納されたハイレベル“1”の上書きフラグ情報ビットに応答してダミー出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTの出力をSVIDインターフェース21に指示する。
従って、ノーオペレーション(NOP)の実行後に、SVIDインターフェース21からダミーの出力電圧設定終了信号としてのアラート信号ALERTが生成され中央処理ユニット(CPU)1に供給される。その結果、中央処理ユニット(CPU)1がアラート信号を待ち続け中央処理ユニット(CPU)1の待機動作が無限ループに入ることによって中央処理ユニット(CPU)1がフリーズすると言う問題を、解消することが可能となる。
《その他の構成のPCにおけるボルテージレギュレータモジュール》
図8は、図1から図7を参照して説明した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2が図1のパーソナルコンピュータ(PC)と相違する構成を有するパーソナルコンピュータ(PC)の中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に動作電源電圧VDDを供給する様子を示す図である。
図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)の中央処理ユニット(CPU)1は、図1に示したパーソナルコンピュータ(PC)のノースブリッジ4Aを内蔵したものであり、この内蔵ノースブリッジ4AにはPCI Expressを介して液晶ディスプレーの表示動作を実行するためのグラフィック処理ユニット(GPU)5が接続されている。更に、この内蔵ノースブリッジ4Aには、ランダムアクセスメモリ(RAM)によって構成されたメインメモリ6とフラッシュメモリやその他を含むメモリが接続される。
このように内蔵ノースブリッジ4Aを内蔵する図8に示した中央処理ユニット(CPU)1には、図1に示したサウスブリッジ4Bに対応するPCHチップセット4Cが直接接続される。尚、PCHはPlatform Controller Hubの略である。このPCHチップセット4Cには、キーボードやマウスやプリンタ等の入出力デバイス7とファームウェアとしてのフラッシュROM8とマスストレージであるハードディスクドライブ(HDD)9が接続されている。更にPCHチップセット4Cはパワーマネージメントステート制御ロジックを含み、ボルテージレギュレータモジュール2とクロック生成器3の動作はパワーマネージメントステート制御ロジックによって制御される。フラッシュROM8にベーシック入出力システム(BIOS)が格納され、ハードディスクドライブ(HDD)9にWindows(登録商標)のオペレーティングシステム(OS)やその他の種々のアプリケーションソフトウェアのプログラムが格納されている。
《通常動作モードでのCPUコア動作電源電圧の設定》
図1と同様に、図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)でも、中央処理ユニット(CPU)1はシリアル電圧特定コード(SVID)のデータを格納するためのオンチップの電圧特定コード(VID)メモリを含むか、もしくは中央処理ユニット(CPU)1はオフチップの電圧特定コード(VID)メモリが接続される。電圧特定コード(VID)メモリには、フラッシュROM8に格納されたベーシック入出力システム(BIOS)やハードディスクドライブ(HDD)9に格納されたオペレーティングシステム(OS)やその他のファームウェアによってシリアル電圧特定コード(SVID)の情報が格納される。尚、中央処理ユニット(CPU)1のオンチップ電圧特定コード(VID)メモリは、中央処理ユニット(CPU)1のパワーマネージメントロジック内部に構成されている。
図8に示すパーソナルコンピュータ(PC)の電源投入時の初期化シーケンスによる通常動作モードにより、電圧特定コード(VID)メモリ中に格納されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDが中央処理ユニット(CPU)1からボルテージレギュレータモジュール2のSVIDインターフェース21に供給される。その結果、通常動作モードでは、シリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成されて、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。
《パワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の設定》
サウスブリッジ4Bに対応するPCHチップセット4Cのパワーマネージメントステート制御ロジックと中央処理ユニット(CPU)1のパワーマネージメントロジックは、CPU実行タスクが重負荷状態か軽負荷状態かのタスク負荷にリアルタイムに依存して電圧特定コード(VID)メモリに格納されたシリアル電圧特定コード(SVID)を変更する。その結果、SVIDインターフェース21を介してパワーマネージメントにより変更されたシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDに対応したCPUコア動作電源電圧VDDがボルテージレギュレータモジュール2から生成され、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に供給される。従って、図1と同様に、図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)でも、CPUが重負荷状態である場合に比較的高い動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給される一方、CPUが軽負荷状態である場合には比較的に低い動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給されるものである。更に、CPUが中間負荷状態である場合には中間電圧レベルの動作電源電圧がボルテージレギュレータからCPUに供給されるので、CPUの負荷状態に応答した節電動作をボルテージレギュレータが実行することが可能となる。
《特殊動作モードでのCPUコア動作電源電圧の設定》
図1と同様に、図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)でも、オーバークロック機能による高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDの実現は、ベーシック入出力システム(BIOS)の設定画面またはオーバークロック機能をサポートするWindows(登録商標)のアプリケーションソフトウエアを利用する特殊動作モードにより可能となる。ベーシック入出力システム(BIOS)は図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)のフラッシュROM8に格納されており、オーバークロック機能をサポートするWindows(登録商標)のアプリケーションソフトウエアはマスストレージであるハードディスクドライブ(HDD)9に格納されている。
図1と同様に、図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)でも、オーバークロック機能を実現するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが、ボルテージレギュレータモジュール2のSMBインターフェース22に中央処理ユニット(CPU)1から供給される。その結果、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードによって、通常動作モードでシリアル電圧特定コード(SVID)のデータSVIDによって設定したCPUコア動作電源電圧VDDの電圧より高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを設定するためにSMBusのシリアルデータSMBDとシリアルクロックSMBCLKが使用される。
このように、オーバークロック機能を実現する特殊動作モードによって、中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11へのSMBusのシリアルデータSMBDにより指定された高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDの供給が開始された以降は、上述したVIDインターフェース21を介してのパワーマネージメントによるCPUコア動作電源電圧の変更動作は停止される。
図8に示したパーソナルコンピュータ(PC)に搭載されたボルテージレギュレータモジュール2の構成と動作とは、図1から図7までを参照して説明した実施の形態1によるボルテージレギュレータモジュール2と全く同一であるので、その説明は省略する。
以上、本発明者によってなされた発明を種々の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、ボルテージレギュレータモジュール2のシリアルインターフェース21は上述したIMVP−7/VR12規格のみに準拠することに限定されるものではなく、その他の規格に準拠するシリアル電圧特定コード(SVID)とシリアルクロックSCLKとが中央処理ユニット(CPU)1から供給可能なシリアルインターフェースを採用することが可能である。またこのシリアルインターフェースから中央処理ユニット(CPU)1に供給される出力電圧設定終了信号としては、上述したIMVP−7/VR12規格に準拠するアラート信号ALERTのみに限定されるものではなく、その他の信号形式を採用することも可能である。
更に、ボルテージレギュレータモジュール2のオーバークロック機能を実現するための特殊動作モードに使用されるインターフェース22は上述したSMbusにのみ限定されるものではなくて、クロック信号とシリアルデータとを使用するその他の汎用シリアルインターフェースを採用することが可能である。
また更に、特殊動作モードは中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを供給するとともに定格以上の高い周波数のクロック周波数を有するクロック信号CLKをクロック生成器3から中央処理ユニット(CPU)1に供給すると言う文字通りのオーバークロック機能にのみ限定されるものではない。すなわち、この特殊動作モードは、中央処理ユニット(CPU)1に供給されるクロック信号CLKの周波数を略一定に維持した状態で中央処理ユニット(CPU)1のCPUコア11に高いオーバーレベルCPUコア動作電源電圧VDDを供給するオーバーボルテージ機能とすることも可能である。
一方、図2に示したように、ボルテージレギュレータモジュール2のボルテージレギュレータ26は、3個の第1ボルテージレギュレータ260と第2ボルテージレギュレータ261と第3ボルテージレギュレータ262とを含むことのみに限定されるものではない。すなわち、ボルテージレギュレータモジュール2のボルテージレギュレータ26は、2個のボルテージレギュレータもしくは4個またはそれ以上のボルテージレギュレータを含むことも可能である。
更に、マスストレージとしてのハードディスクドライブ(HDD)9は、大容量フラッシュメモリによって構成されたSSD(Solid State Drive)と呼ばれるフラッシュメモリドライブに置換することも可能である。
また、ボルテージレギュレータモジュール2はパーソナルコンピュータ(PC)に使用することのみに限定されるものではなく、ワークステーションやスーパーコンピュータにも使用することが可能である。
1…中央処理ユニット(CPU)
11…CPUコア
2…ボルテージレギュレータモジュール
21…SVIDインターフェース
22…SMBインターフェース
SVID…シリアルVID(SVID)のデータ
SCLK…シリアルクロック
ALERT…出力電圧設定終了信号としてのアラート信号
DD…CPUコア動作電源電圧
SMBD…SMBusのシリアルデータ
SMBCLK…シリアルクロック
23…制御レジスタ
230…第1レジスタ(R0)
231…第2レジスタ(R1)
232…第3レジスタ(R2)
233…第4レジスタ(R3)
24…ボルテージレギュレータモジュール(VRM)制御ロジック
25…デジタル・アナログ変換器(DAC)
26…ボルテージレギュレータ
260…第1ボルテージレギュレータ
261…第2ボルテージレギュレータ
262…第3ボルテージレギュレータ
3…クロック発生器
4A…ノースブリッジ4A
4B…サウスブリッジ
4C…PCHチップセット
5…グラフィック処理ユニット(GPU)
6…メインメモリ
7…入出力デバイス
8…フラッシュROM
81…ベーシック入出力システム(BIOS)
9…ハードディスクドライブ(HDD)
91…プログラム

Claims (20)

  1. 電源制御装置は、第1インターフェースと第2インターフェースと制御レジスタと制御ユニットとデジタル・アナログ変換器とを具備して、
    前記制御レジスタは、前記デジタル・アナログ変換器の入力端子に供給されるデジタル情報を格納する第1レジスタを少なくとも含み、
    前記第1インターフェースと前記第2インターフェースとはそれぞれプロセッサーと接続可能とされ、前記第1インターフェースと前記第2インターフェースとは前記プロセッサーから制御情報が供給可能とされ、
    前記制御ユニットは前記第1インターフェースと前記第2インターフェースと前記制御レジスタとに接続され、前記プロセッサーから前記第1インターフェースと前記第2インターフェースとに供給される前記制御情報に応答して前記制御ユニットは前記制御レジスタを制御可能とされ、
    前記第1インターフェースは第1動作モードで前記プロセッサーから第1電圧特定コードデータが供給可能とされ、前記第2インターフェースは第2動作モードで前記プロセッサーから第2電圧特定コードデータが供給可能とされ、
    前記デジタル・アナログ変換器の出力端子から生成されるアナログ出力電圧はボルテージレギュレータの入力端子に供給可能とされ、前記ボルテージレギュレータの出力端子から生成される動作電源電圧は前記プロセッサーのコアに供給可能とされ、
    前記第1動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが、前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされ、
    前記第1動作モードで前記第1電圧特定コードデータが前記第1レジスタに格納された後に、前記第2動作モードで前記プロセッサーから前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータが前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされ、
    前記第2電圧特定コードデータが前記第1レジスタに格納された後、再度前記第1動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニットは再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止して、
    前記制御ユニットが再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止した際に、前記第1インターフェースは出力電圧設定終了信号を前記プロセッサーに供給可能とされた
    電源制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記プロセッサーが搭載されたシステムの電源投入時の初期化シーケンスによる前記第1動作モードとしての通常動作モードによって前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが、前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされ、
    前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードで設定した前記動作電源電圧よりも高いオーバーレベル動作電源電圧を設定するために、前記第2動作モードとしての特殊動作モードで前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータが前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされる
    電源制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御レジスタの前記第1レジスタは、前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが格納可能とされ、
    前記制御レジスタは、前記第2動作モードとしての前記特殊動作モードで前記プロセッサーから前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータを格納可能な第2レジスタを更に含み、
    前記制御ユニットは、前記第1レジスタの格納内容である前記第1電圧特定コードデータを前記第2レジスタの格納内容である前記第2電圧特定コードデータによって上書きする
    電源制御装置。
  4. 請求項3において、
    前記制御レジスタは、前記電源制御装置の種々の動作情報を格納可能な第3レジスタを更に含み、
    前記制御ユニットが前記第1レジスタの前記格納内容を前記第2レジスタの前記格納内容によって上書きを実行した際に、前記上書きの実行を示す上書きフラグ情報が前記制御ユニットによって前記第3レジスタに格納される
    電源制御装置。
  5. 請求項4において、
    再度前記第1動作モードで前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニットは前記第3レジスタに格納された前記上書きフラグ情報に応答して再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止する
    電源制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記制御ユニットは前記第3レジスタに格納された前記上書きフラグ情報に応答してノーオペレーションを実行することによって、再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止する
    電源制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記特殊動作モードにより前記第2電圧特定コードデータが前記第1レジスタに格納された後、前記プロセッサーが搭載された前記システムのパワーマネージメントの機能により再度前記第1動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給される
    電源制御装置。
  8. 請求項7において、
    前記ボルテージレギュレータは、並列接続された複数のボルテージレギュレータを含み、
    前記オーバーレベル動作電源電圧を設定するために前記第2動作モードの前記特殊動作モードで前記第2電圧特定コードデータが前記第2インターフェースに供給されることに応答して、前記制御ユニットは前記複数のボルテージレギュレータを活性化して前記複数のボルテージレギュレータはインターリーブの多相動作を実行するものであり、
    前記パワーマネージメントの前記機能により低い電圧レベルを有する前記動作電源電圧を設定するために前記第1動作モードで前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給されることに応答して、前記制御ユニットは前記複数のボルテージレギュレータの選択された1個のボルテージレギュレータを活性化して他のボルテージレギュレータを非活性化して
    前記選択された1個のボルテージレギュレータの活性化と前記他のボルテージレギュレータの非活性化によって、前記選択された1個のボルテージレギュレータの単独動作が実行される
    電源制御装置。
  9. 請求項8において、
    前記第1インターフェースと前記第2インターフェースと前記制御レジスタと前記制御ユニットと前記デジタル・アナログ変換器とは、半導体チップの内部に集積化された
    電源制御装置。
  10. 請求項9において、
    前記第1インターフェースには、前記第1動作モードで第1シリアルデータである前記第1電圧特定コードデータと第1シリアルクロックとが供給可能とされ、
    前記第2インターフェースには、前記第2動作モードで第2シリアルデータである前記第2電圧特定コードデータと第2シリアルクロックとが供給可能とされた
    電源制御装置。
  11. 請求項10において、
    前記第1インターフェースはIMVP規格に準拠したシリアルインターフェースであり、前記第2インターフェースはシステム・マネージメントバスに対応するシリアルインターフェースである
    電源制御装置。
  12. 請求項11において、
    前記出力電圧設定終了信号は、前記IMVP規格に準拠した前記シリアルインターフェースである前記第1インターフェースから生成されるアラート信号である
    電源制御装置。
  13. 請求項12において、
    前記第1シリアルデータである前記第1電圧特定コードデータを格納する電圧特定コードメモリが、前記プロセッサーの内部に形成されるかまたは前記プロセッサーに接続され、
    前記プロセッサーには、接続デバイスを介してフラッシュメモリとマスストレージとが接続可能とされ、
    前記フラッシュメモリにベーシック入出力システムが格納可能とされ、前記マスストレージにオペレーティングシステムが格納可能とされ、
    前記フラッシュメモリに格納された前記ベーシック入出力システムと前記マスストレージに格納された前記オペレーティングシステムにより、前記電圧特定コードメモリに前記第1電圧特定コードデータが格納され、
    前記フラッシュメモリの前記ベーシック入出力システムの設定または前記特殊動作モードをサポートするアプリケーションソフトウェアによって、前記オーバーレベル動作電源電圧を設定するための前記第2動作モードの前記特殊動作モードにて前記第2電圧特定コードデータが前記第2インターフェースに供給される
    電源制御装置。
  14. 請求項13において、
    前記プロセッサーには、前記プロセッサーに動作クロックを供給するクロック生成器が接続され、
    前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードでは、前記動作クロックは第1周波数に設定され、
    前記オーバーレベル動作電源電圧を設定するために前記第2動作モードの前記特殊動作モードでは、前記動作クロックは前記第1周波数よりも高い第2周波数に設定され、前記特殊動作モードはオーバークロックの機能を実現する
    電源制御装置。
  15. 第1インターフェースと第2インターフェースと制御レジスタと制御ユニットとデジタル・アナログ変換器とを具備する電源制御装置の動作方法であって、
    前記制御レジスタは、前記デジタル・アナログ変換器の入力端子に供給されるデジタル情報を格納する第1レジスタを少なくとも含み、
    前記第1インターフェースと前記第2インターフェースとはそれぞれプロセッサーと接続可能とされ、前記第1インターフェースと前記第2インターフェースとは前記プロセッサーから制御情報が供給可能とされ、
    前記制御ユニットは前記第1インターフェースと前記第2インターフェースと前記制御レジスタとに接続され、前記プロセッサーから前記第1インターフェースと前記第2インターフェースとに供給される前記制御情報に応答して前記制御ユニットは前記制御レジスタを制御可能とされ、
    前記第1インターフェースは第1動作モードで前記プロセッサーから第1電圧特定コードデータが供給可能とされ、前記第2インターフェースは第2動作モードで前記プロセッサーから第2電圧特定コードデータが供給可能とされ、
    前記デジタル・アナログ変換器の出力端子から生成されるアナログ出力電圧はボルテージレギュレータの入力端子に供給可能とされ、前記ボルテージレギュレータの出力端子から生成される動作電源電圧は前記プロセッサーのコアに供給可能とされ、
    前記第1動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが、前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされ、
    前記第1動作モードで前記第1電圧特定コードデータが前記第1レジスタに格納された後に、前記第2動作モードで前記プロセッサーから前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータが前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされ、
    前記第2電圧特定コードデータが前記第1レジスタに格納された後、再度前記第1動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニットは再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止して、
    前記制御ユニットが再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止した際に、前記第1インターフェースは出力電圧設定終了信号を前記プロセッサーに供給可能とされた
    電源制御装置の動作方法。
  16. 請求項15において、
    前記プロセッサーが搭載されたシステムの電源投入時の初期化シーケンスによる前記第1動作モードとしての通常動作モードによって前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが、前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされ、
    前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードで設定した前記動作電源電圧よりも高いオーバーレベル動作電源電圧を設定するために、前記第2動作モードとしての特殊動作モードで前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータが前記制御レジスタの前記第1レジスタに格納可能とされる
    電源制御装置の動作方法。
  17. 請求項16において、
    前記制御レジスタの前記第1レジスタは、前記初期化シーケンスによる前記第1動作モードの前記通常動作モードで前記プロセッサーから前記第1インターフェースに供給される前記第1電圧特定コードデータが格納可能とされ、
    前記制御レジスタは、前記第2動作モードとしての前記特殊動作モードで前記プロセッサーから前記第2インターフェースに供給される前記第2電圧特定コードデータを格納可能な第2レジスタを更に含み、
    前記制御ユニットは、前記第1レジスタの格納内容である前記第1電圧特定コードデータを前記第2レジスタの格納内容である前記第2電圧特定コードデータによって上書きする
    電源制御装置の動作方法。
  18. 請求項17において、
    前記制御レジスタは、前記電源制御装置の種々の動作情報を格納可能な第3レジスタを更に含み、
    前記制御ユニットが前記第1レジスタの前記格納内容を前記第2レジスタの前記格納内容によって上書きを実行した際に、前記上書きの実行を示す上書きフラグ情報が前記制御ユニットによって前記第3レジスタに格納される
    電源制御装置の動作方法。
  19. 請求項18において、
    再度前記第1動作モードで前記第1インターフェースに前記第1電圧特定コードデータが供給される際に、前記制御ユニットは前記第3レジスタに格納された前記上書きフラグ情報に応答して再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止する
    電源制御装置の動作方法。
  20. 請求項19において、
    前記制御ユニットは前記第3レジスタに格納された前記上書きフラグ情報に応答してノーオペレーションを実行することによって、再度供給される前記第1電圧特定コードデータの前記制御レジスタの前記第1レジスタへの格納を停止する
    電源制御装置の動作方法。
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