JP2014067212A - 静電容量式タッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】十分に速い応答速度で浮遊容量の変化を検出する。
【解決手段】駆動部10によりX及びY電極パターン2X,3Yが駆動され、検出部20によりその駆動されたX及びY電極パターン2X,3Yの一端から出力信号VS(t)が検出される。そして、遅延時間Tdelayの経過後の出力信号VS(Tdelay)のレベルを含む出力信号VSの時間応答特性から、操作体の近接に伴う浮遊容量の変化が検出される。これにより、駆動部10及び検出部20の簡便な構成が可能となるとともに、浮遊容量の充放電時間(時定数)に依らず遅延時間Tdelayから定まる十分に速い応答速度を達成することが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】駆動部10によりX及びY電極パターン2X,3Yが駆動され、検出部20によりその駆動されたX及びY電極パターン2X,3Yの一端から出力信号VS(t)が検出される。そして、遅延時間Tdelayの経過後の出力信号VS(Tdelay)のレベルを含む出力信号VSの時間応答特性から、操作体の近接に伴う浮遊容量の変化が検出される。これにより、駆動部10及び検出部20の簡便な構成が可能となるとともに、浮遊容量の充放電時間(時定数)に依らず遅延時間Tdelayから定まる十分に速い応答速度を達成することが可能となる。
【選択図】図1
Description
電極パターンが形成されたパネルに操作体が近接することにより生じる前記電極パターンの浮遊容量の変化を検出することで、前記操作体の近接を検出する静電容量式タッチパネルに関する。
近年、液晶パネルのような表示装置と組み合わせて用いられるポインティングデバイスの一種であり、表示装置の画面に指などでタッチすることによる入力操作及びその画面上の位置を検出するタッチパネルが広く利用されるようになった。特に、2点以上のタッチ(マルチタッチ)、フリックやピンチといったジェスチャー操作等ができることから、画面上に2次元配設された複数の電極を用いて指などが近接することにより生じる静電容量の変化を積算検出する静電容量式タッチパネルが注目されている。
静電容量式タッチパネルは、一般的に、絶縁パネルの一面側にY軸方向を長手とするX電極パターンをX軸方向に複数配列し、絶縁パネルの他面側にX軸方向を長手とするY電極パターンをY軸方向に複数配列して、複数のX電極パターンと複数のY電極パターンとを絶縁パネルを介して互いに交差し格子状に積層することで構成される。係る構成のタッチパネルに指などの操作体が近接(接触を含む)すると、近接点の近傍で互いに交差する一組のX及びY電極パターンとの間で形成される浮遊容量が変化する。この浮遊容量の変化を検出することにより、操作体の近接、すなわち入力操作及びそのパネル上の位置が検出される。
上述の構成の静電容量式タッチパネルでは、例えば、X及びY電極パターンとの間で形成される浮遊容量を、X及びY電極パターンのすべての組み合わせについて順次、充放電して、蓄積された電荷の量を測定することで、浮遊容量(の変化)が検出される。しかし、この検出原理では、長い電極パターンに対して、その大きな抵抗により充放電時間が長くなるため、応答特性が低下する。また、X及びY電極パターンのすべての組み合わせについて順に走査することから、電極パターンの大きな数に対して走査回数が増えるため、応答特性が低下する。これらの理由より、静電容量式タッチパネルの大型化は困難となっている。
また、例えば特許文献1では、抵抗(R)を介して浮遊容量(C)を充放電し、その充放電電圧が閾電圧を超えるまでの時間を測定することで、浮遊容量(の変化)が検出される。しかし、この検出原理では、十分な検出分解能を得るために、大きな抵抗(例えば、浮遊容量〜10pFに対して1MΩ)を用いて時定数(RC)を大きくすることで充放電の時間を長くするため、測定時間が長くなる。また、大きな時定数に対して充放電電圧は緩やかに増減するため、ノイズ等の影響により、閾電圧を超えるまでの時間の測定に大きな誤差が生じ得る。
上述の技術に対し、さらに特許文献2では、電極パターンに大きな検出抵抗を接続して、指などの操作体から(相対的に)入力される交流信号を通すハイパスフィルタを構成することで、検出回路を簡便化し、浮遊容量の高速検出を試みた。また、特許文献3では、シールド電極を設け、電極パターンとともに固定周波数の交流信号を用いて駆動することで、電極パターンの浮遊容量を充放電することなく、操作体の近接に伴って形成される固定周波数に同期しない浮遊容量を検出することを試みた。電極パターンの大きな抵抗に依らずに浮遊容量を検出することができるため、静電容量式タッチパネルの大型化が期待される。しかし、交流信号を生成する発振器、交流信号を除去して検出信号を抽出する減算器、ノイズを除去するバンドパスフィルタ等を要するため、検出回路の構成規模が大きく且つ複雑になり、タッチパネルの大型化を図るには高コスト、改良の難しさの問題点をまだ残している。
本発明は、上述の事情の下でなされたものであり、電極パターンが形成された絶縁パネルに操作体が近接することにより生じる前記電極パターンの浮遊容量の変化を検出することで、前記操作体の近接を検出する静電容量式タッチパネルであって、絶縁パネル上に形成された電極パターンの一端に駆動信号を入力して、前記電極パターンを駆動する駆動部と、前記電極パターンの一端から出力信号を検出し、前記電極パターンの駆動から遅延時間の経過後の前記出力信号のレベルを含む前記出力信号の時間応答特性から前記浮遊容量の変化を検出する検出部と、を備える静電容量式タッチパネルである。
これによれば、駆動部により電極パターンが駆動され、検出部によりその駆動された電極パターンの一端から出力信号が検出され、電極パターンの駆動から遅延時間の経過後の出力信号のレベルを含む出力信号の時間応答特性から浮遊容量の変化が検出される。この検出原理より、駆動部及び検出部の簡便な構成が可能となるとともに、浮遊容量の充放電時間(時定数)に依らず遅延時間から定まる十分に短い応答速度を達成することが可能となる。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜3を用いて説明する。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜3を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る静電容量式タッチパネル1の概略構成を示す。静電容量式タッチパネル1は、パネル本体部1a、駆動部10、及び検出部20から構成される。
パネル本体部1aは、積層された2つの絶縁パネル2,3とカバー4とを有する。なお、図1では、説明の都合上、絶縁パネル2,3とカバー4とを積層せず、分解して、斜視図により示している。絶縁パネル2,3とカバー4は、例えば、12cm×9.5cmの矩形状を有し、PETフィルム等の絶縁フィルムを用いて形成されている。
絶縁パネル2の表面には、Y軸方向を長手とする複数(例えば32)のX電極パターン2Xが、互いに平行に、X軸方向に等間隔で配設されている。また、絶縁パネル3の表面には、X軸方向を長手とする複数(例えば18)のY電極パターン3Yが、互いに平行に、Y軸方向に等間隔で配設されている。X及びY電極パターン2X,3Yの一端は駆動部10及び検出部20に接続され、他端は開放されている。X及びY電極パターン2X,3Yは、ITO等の導電材を用いて形成されている。
絶縁パネル2の表面は絶縁パネル3の裏面に、絶縁パネル3の表面はカバー4の裏面に、それぞれ粘着剤を用いて接着される。これにより、複数のX電極パターン2Xと複数のY電極パターン3Yとが、絶縁パネル3を介して、互いに交差して格子状に積層される。カバー4の表面が、指などの操作体9により操作される操作面4aを形成する。
駆動部10は、パルス生成器(CLK)11と、遅延器(delay)17と、複数の駆動器(drive)12,13とを有する。
パルス生成器(CLK)11は、少なくとも浮遊容量の測定中に、例えば200μsecの一定周期でON信号とOFF信号を繰り返すパルス信号VCLKを生成する(図3(A)参照)。ただし、パルス信号の生成周期は一定に限らず、電磁ノイズ、一定の周期に由来するノイズ、及びそれらの影響の低減のために、例えばランダムな周期でパルス信号を生成することとしてもよい。パルス信号VCLKは、遅延器17と複数の駆動器12,13とのそれぞれに入力される。
遅延器(delay)17は、パルス生成器11からのパルス信号VCLKを受け、この信号に対して一定の遅延時間(Tdelay)遅延するホールド信号Vholdを生成する(図3(B)参照)。ホールド信号Vholdは、後述するサンプルアンドホールド回路22に入力される。
複数の駆動器(drive)12,13は、それぞれ、複数のX及びY電極パターン2X,3Yの一端に接続されている。複数の駆動器12,13は、例えば、定電圧源(電圧Vdd)とプルアップ抵抗と電界効果型トランジスタ(FET)とを用いて構成される。ここで、FETのゲートはパルス生成器11に接続され、パルス信号VCLKが入力される。FETのドレインはX及びY電極パターン2X,3Yの一端とプルアップ抵抗とを介して定電圧源に、ソースはグランド(基準電位)にクランプされる。
複数の駆動器12,13は、パルス生成器11からのパルス信号VCLKを受けると、そのOFF信号の入力と同時に、振幅Vddのステップ状の駆動信号をプルアップ抵抗を介してX及びY電極パターン2X,3Yの一端に入力する。これにより、X及びY電極パターン2X,3Yが駆動される。
本実施形態では、簡単のため、複数の駆動器12,13は上述のFETを用いて構成される回路に対応する等価回路14により構成されているものとする。等価回路14は、図2に示すように、プルアップ抵抗に対応する抵抗Rdと、X及びY電極パターン2X,3Yの一端に抵抗Rdを介して接続する定電圧源Vddと、パルス信号VCLKの入力に伴ってX及びY電極パターン2X,3Yの一端をグランドにクランプ(接続)及び切断するスイッチSWとから構成される。なお、X及びY電極パターン2X,3Y、X及びY電極パターン2X,3Yと駆動回路とに接続する配線、LSIの端子、駆動回路に並列に接続されるESD保護素子等がグランドとカップリングする容量を全て合わせたものを浮遊容量Cpとする。
等価回路14は、パルス信号VCLK(OFF信号)の入力と同時にスイッチSWが切断され、振幅Vddのステップ状の駆動信号を抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの一端に入力する。これにより、X及びY電極パターン2X,3Yが駆動される。
検出部20は、マルチプレクサ(MUX)21と、サンプルアンドホールド回路(S&H)22と、AD変換器(A/D)23と、信号処理器(SP)24と、ホストコンピュータ(PC)25と、から構成される。ここで、マルチプレクサ21の出力端はサンプルアンドホールド回路22の入力端に、サンプルアンドホールド回路22の出力端はAD変換器23の入力端に、AD変換器23の出力端は信号処理器24の入力端に、信号処理器24の出力端はホストコンピュータ25の入力端に、それぞれ、接続されている。
マルチプレクサ(MUX)21には、複数のX及びY電極パターン2X,3Yの一端が接続されている。マルチプレクサ21は、複数のX及びY電極パターン2X,3Yのうちホストコンピュータ25により選択されたいずれかの一端を出力端に接続する多チャンネルスイッチである。これにより、複数のX及びY電極パターン2X,3Yのそれぞれからの出力VSが、順次、切り換えて出力される。なお、複数のX及びY電極パターン2X,3Yを2以上のグループに分け、そのグループ毎にマルチプレクサ21を設けることとしてもよい。これに併せて、サンプルアンドホールド回路22等、検出部20の構成各部もグループ毎に設けることとしてもよい。
サンプルアンドホールド回路(S&H)22は、任意の時刻における入力信号をサンプルしてその信号を保持(ホールド)する回路で、遅延器17から入力されるホールド信号Vholdに従い、OFF信号が入力されている間、マルチプレクサ21(複数のX及びY電極パターン2X,3Yのいずれかの一端)からの出力信号VS(t)を出力し(VO(t)=VS(t))、時刻TdelayにおけるON信号の入力(OFF信号からON信号への切り換わり)に併せて出力信号VS(Tdelay)を保持し、以降、ON信号が入力されている間、その保持した出力信号VS(Tdelay)を出力する(VO(t)=VS(Tdelay))。(図3(C)及び(D)参照。)
AD変換器(A/D)23は、入力された信号(アナログ信号)VOをデジタル信号に変換する。これにより、サンプルアンドホールド回路22によりホールドされた複数のX及びY電極パターン2X,3Yのいずれかの一端からの出力信号VS(Tdelay)がデジタル値に変換される。
信号処理器(SP)24又はホストコンピュータ(PC)25は、遅延時間Tdelayの経過後の入力信号、すなわち出力VO=VS(Tdelay)に由来するデジタル信号を解析処理する。信号処理器24又はホストコンピュータ25は、そのデジタル信号が、操作体9の操作面4a(X及びY電極パターン2X,3Y)への近接により、リファレンスと比較して有意に小さくなっている場合に、操作体9の近接を検出し、その変化ΔCを検出したX及びY電極パターン2X,3Yを特定することで、操作体9の近接、すなわち入力操作及びその操作面4a上の位置を検出する。
上述の構成の静電容量式タッチパネル1において、操作面4aに対する指などの操作体9の近接(接触を含む)を検出する原理を説明する。
まず、操作体9の近接がない場合において、X及びY電極パターン2X,3Yの駆動と検出部20の応答について説明する。
図2(A)は、操作体9の近接がない場合におけるX及びY電極パターン2X,3Yと駆動部10(駆動器12,13)と検出部20(マルチプレクサ21及びサンプルアンドホールド回路22)との等価回路を示す。ただし、マルチプレクサ21によりサンプルアンドホールド回路22の入力端に接続するX及びY電極パターン2X,3Yのみを図示している。また、簡単のため、駆動器12,13を先述の等価回路14に置き換えている。
X及びY電極パターン2X,3Y(及びその他の素子)とグランドレベルとの間で浮遊容量Cp(例えば〜10pF)が形成される。また、X及びY電極パターン2X,3Yの抵抗が、抵抗Rpを用いて表されている。
等価回路14において、図3(A)に示されるパルス信号VCLKが等価回路14を構成するスイッチSWに入力される。パルス信号VCLKは、時刻T0(=0)にてON信号からOFF信号に切り換わる。
スイッチSWは、ON信号が入力されている間、X及びY電極パターン2X,3Yの一端をグランドクランプする。この時、X及びY電極パターン2X,3Yの一端の電位VSはグランドレベルにある(すなわちVS=0)。スイッチSWは、OFF信号が入力されると、グランドクランプを切断する。これにより、振幅Vddのステップ状の駆動信号が抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの一端に入力され、X及びY電極パターン2X,3Yが駆動される。すなわち、定電圧源Vddから抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの浮遊容量Cpに電流が流れ、浮遊容量Cpが充電される。
X及びY電極パターン2X,3Yの駆動(浮遊容量Cpの充電)に伴い、X及びY電極パターン2X,3Yの一端の電位VSは、図3(C)に示すように、時間tに対して、理想的には、
VS(t)=Vdd(1−exp(−t/τ)) …(1)
のように指数関数的に立ち上がる。ここで、時定数τ(=τ0(=CpRd))である。
VS(t)=Vdd(1−exp(−t/τ)) …(1)
のように指数関数的に立ち上がる。ここで、時定数τ(=τ0(=CpRd))である。
一方、遅延器17は、図3(B)に示すように、パルス信号VCLKに対して一定の遅延時間(Tdelay)遅延するホールド信号Vholdをサンプルアンドホールド回路22に出力する。
サンプルアンドホールド回路22は、図3(D)に示すように、ホールド信号Vhold(OFF信号)が入力されている間、X及びY電極パターン2X,3Yの一端からの出力信号VS(t)を出力し、時刻TdelayにおけるON信号の入力(OFF信号からON信号への切り換わり)に併せて出力信号VS(Tdelay)を保持し、ON信号が入力されている間、その保持した出力信号VS(Tdelay)を出力する。これにより、サンプルアンドホールド回路22の出力VO(t)は、
VO(t)=VS(t) for t<Tdelay,
=VS(Tdelay) for t≧Tdelay …(2)
と振舞う。
VO(t)=VS(t) for t<Tdelay,
=VS(Tdelay) for t≧Tdelay …(2)
と振舞う。
次に、操作体9の近接がある場合における検出部20の応答について説明する。
図2(B)は、操作体9の近接がある場合におけるX及びY電極パターン2X,3Yと駆動部10(駆動器12,13)と検出部20(マルチプレクサ21及びサンプルアンドホールド回路22)との等価回路を示す。図2(A)と同様に、マルチプレクサ21によりサンプルアンドホールド回路22の入力端に接続するX及びY電極パターン2X,3Yのみを図示している。また、先と同様に、駆動器12,13を等価回路14に置き換えている。
X及びY電極パターン2X,3Yには、グランドレベルとの間に形成される浮遊容量Cpの他に、操作体9の近接によりX及びY電極パターン2X,3Y上の近接点とグランドレベルとの間に浮遊容量ΔC(例えば〜1pF)が形成される。なお、抵抗Rp1は浮遊容量Cpと近接点までのX及びY電極パターン2X,3Yの抵抗であり、抵抗Rp2は近接点から開放端までのX及びY電極パターン2X,3Yの抵抗であり、Rp1+Rp2=Rpである。
等価回路14において、図3(A)に示されるパルス信号VCLKが等価回路14を構成するスイッチSWに入力される。パルス信号VCLKが時刻T0(=0)にてON信号からOFF信号に切り換わると、スイッチSWがグランドクランプを切断する。これにより、振幅Vddのステップ状の駆動信号が抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの一端に入力され、X及びY電極パターン2X,3Yが駆動される。すなわち、定電圧源Vddから抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの浮遊容量Cp及び操作体9の近接により形成された浮遊容量ΔCに電流が流れ、浮遊容量Cp,ΔCが充電される。
X及びY電極パターン2X,3Yの駆動(浮遊容量Cp,ΔCの充電)に伴い、X及びY電極パターン2X,3Yの一端の電位VSは、図3(C)に示すように、時間tに対して指数関数的に立ち上がる。先述の操作体9の近接がない場合と比較して、浮遊容量Cpの変化ΔCにより時定数τが大きくなるため(τ>τ0)、電位VSはゆっくり立ち上がることとなる。また、操作体9が操作面4aに近づくにつれて(操作体9とX及びY電極パターン2X,3Yとの離間距離が小さくなるにつれて)、浮遊容量ΔCが大きくなるため、すなわち時定数τがより大きくなるため、電位VSはよりゆっくり立ち上がることとなる。
サンプルアンドホールド回路22は、遅延時間Tdelay後の出力信号VS(Tdelay)を保持して出力するため、その出力VO=VS(Tdelay)は、操作体9の操作面4a(X及びY電極パターン2X,3Y)への近接により、先述の近接がない場合と比較して、小さくなる。また、出力VOは、近接距離が近くなる(浮遊容量ΔCが大きくなる)につれてより小さくなる。
信号処理器24又はホストコンピュータ25は、遅延時間Tdelayの経過後の入力信号、すなわち出力VO=VS(Tdelay)に由来するデジタル信号を解析処理する。信号処理器24又はホストコンピュータ25は、そのデジタル信号が、操作体9の操作面4a(X及びY電極パターン2X,3Y)への近接により、リファレンスと比較して有意に小さくなっている場合に、操作体9の近接を検出する。ここで、リファレンスとして、操作体9の近接が無い場合の出力VO=VS(Tdelay)のレベル、操作体9が近接し得ない又はほとんど近接しない位置に配置されたX及びY電極パターン2X,3Yからの出力信号のレベル、後述するシールド電極パターン5Sからの出力信号のレベル等が採用される。
上述の通り、操作体9がX及びY電極パターン2X,3Yにより近接するほど、そのX及びY電極パターン2X,3Yからの遅延時間Tdelayの経過後の出力信号VO=VS(Tdelay)は小さくなる。そこで、ホストコンピュータ25は、全てのX及びY電極パターン2X,3Yを順次走査する。すなわち、マルチプレクサ21を制御して、複数のX及びY電極パターン2X,3Yの一端を順次、サンプルアンドホールド回路22の入力端に接続して、複数のX及びY電極パターン2X,3Yのそれぞれについて出力信号VO=VS(Tdelay)を検出する。検出された出力信号VOは、X及びY電極パターン2X,3Yの位置(それぞれX及びY位置)について分布を有する。ホストコンピュータ25は、出力信号VOの分布より、その振幅の最も小さい操作面4a上の位置から操作体9の近接点(入力操作点)の位置を特定する。これにより、X及びY電極パターン2X,3Yの配設間隔以上の分解能で入力操作点の位置を特定することができる。
なお、複数のX及びY電極パターン2X,3Yのうち、検出された出力信号VO=VS(Tdelay)が閾値を超えたX及びY電極パターン2X,3Yに操作体9が近接した(入力操作があった)ものと特定し、それらのX及びY電極パターン2X,3Yの操作面4a上の中心位置から操作体9の近接点(入力操作点)の位置を特定してもよい。これにより、同様に、X及びY電極パターン2X,3Yの配設間隔以上の分解能で入力操作点の位置を特定することができる。
図3に示した電位VS(t)の例において、図3(D)内に矢印を用いて示された範囲(最適範囲)内で浮遊容量の変化ΔCの検出効率(検出感度)が最良となる。そこで、上述の検出原理において、最適な遅延時間Tdelayを決定するために(最適範囲内で決定するために)、電位VS(t)の飽和時間を基準に遅延時間Tdelayを定めることとする。例えば、係数aを用いて、関係VS(t)=aVddを満たす時間tを遅延時間Tdelayと定める。ここで、係数aは、電位VS(t)の単位時間当たりの変化が十分小さくなる値、例えば0.8<a<0.9とする。又は、時定数τ0(=RdCp)を基準に、例えば2.5τ0<Tdelay<3τ0と定めることとする。又は、浮遊容量の変化ΔC(すなわち時定数τ)に対する電位VS(t)の変化dVS/dτが最大となる時間、すなわちd2VS/dτdt=0を満たす時間t(式(1)により表される理想的な振舞いの場合、時定数τに等しい)、或いは温度ドリフトの影響を受け難くなる時間を基準に遅延時間Tdelayを決める。
ただし、検出部20の機能を確保するためにパルス信号VCLKの生成周期よりも十分短く、分解能の向上のためにノイズレベル(σと表記する)の信号変化を与える時間(σ/(dVS/dt))よりも十分長く、定めることとする。これにより、浮遊容量の変化ΔCの検出効率(検出感度)が最適化される。
遅延時間Tdelayの最適化に代えて或いはこれと併せて、駆動器12,13内のプルアップ抵抗(等価回路14における抵抗Rd)を調整して、時定数τ、すなわちX及びY電極パターン2X,3Yの一端からの出力信号VSの時間応答特性を調整することで、浮遊容量の変化ΔCの検出効率(検出感度)を最適化することもできる。駆動器12,13内のプルアップ抵抗の値を大きくすると遅延時間Tdelayは長くなるため、例えば遅延時間の調整幅Tdivが遅延時間Tdelayの10分の1程度になるように決めると、浮遊容量の変化ΔCの検出効率(検出感度)の高い遅延時間の選択が容易になる。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る静電容量式タッチパネル1によると、駆動部10によりX及びY電極パターン2X,3Yが駆動され、検出部20によりその駆動されたX及びY電極パターン2X,3Yの一端から出力信号VS(t)が検出される。そして、遅延時間Tdelayの経過後の出力信号VS(Tdelay)のレベルを含む出力信号VSの時間応答特性から、操作体9の近接に伴う浮遊容量の変化ΔCが検出される。その浮遊容量の変化ΔCが検出されたX及びY電極パターン2X,3Yを特定することで、操作体9の近接点(入力操作点)の位置が特定される。この検出原理より、駆動部10及び検出部20の簡便な構成が可能となるとともに、浮遊容量Cp,ΔCの充放電時間(時定数)に依らず遅延時間Tdelayから定まる十分に速い応答速度を達成することが可能となる。
また、パネル本体部1aが大型化し、X及びY電極パターン2X,3Yが長くなると、その抵抗Rp1(図2(B)参照)が大きくなり、浮遊容量Cp,ΔCの充放電時間(時定数)が長くなる。しかし、本実施形態に係る静電容量式タッチパネル1における検出原理では、その充放電時間(時定数)に関係なく、十分短い時間で全てのX及びY電極パターン2X,3Yを走査することができる。これにより、例えば、タッチパネルの応答速度として十分短い10〜20m秒の間に50程度の数のX及びY電極パターン2X,3Yを走査することができ、ひいては低消費電力化、パネル本体部1aの大型化が可能となる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図4及び5を用いて説明する。
次に、本発明の第2の実施形態を、図4及び5を用いて説明する。
第2の実施形態に係る静電容量式タッチパネル1の主要構成は先述の第1の実施形態におけるそれとほぼ同様のため、以下では、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態と同一又は同等の部分については、同一の符号を用いるとともにその説明を省略する。
図4は、第2の実施形態に係る静電容量式タッチパネル1’の概略構成を示す。静電容量式タッチパネル1’は、パネル本体部1a、駆動部10、及び検出部20から構成される。
パネル本体部1aは、積層された2つの絶縁パネル2,3とカバー4とシールドパネル5とを有する。なお、図1では、説明の都合上、絶縁パネル2,3とカバー4とシールドパネル5とを積層せず、分解して、斜視図により示している。シールドパネル5も、PETフィルム等の絶縁フィルムを用いて形成されている。
シールドパネル5の表面には、その全面にシールド電極パターン5Sが設けられている。シールド電極パターン5Sは、ITO等の導電材を用いて形成される。シールドパネル5の表面は絶縁パネル2の裏面に、絶縁パネル2の表面は絶縁パネル3の裏面に、絶縁パネル3の表面はカバー4の裏面に、それぞれ光学粘着剤を用いて接着される。これにより、カバー4の表面が指などの操作体9により操作される操作面4aを形成し、カバー4とシールドパネル5との間に、複数のX電極パターン2Xと複数のY電極パターン3Yとシールド電極パターン5Sとが積層される。この構成において、シールドパネル5(シールド電極パターン5S)によりパネル本体部1a(操作面4a)の裏面が遮蔽され、裏面側から、特に表示装置の画面からの電磁ノイズが遮断される。
また、シールド電極パターン5Sとグランドレベルとの間で浮遊容量Cp0(図5参照)が形成されることで、X及びY電極パターン2X,3Y(グランドレベルとの間で形成される)の浮遊容量Cpの容量が小さくなり、相対的に、指などの操作体9が近接することにより生じる浮遊容量(の変化)ΔCが大きくなる。これにより、変化ΔCの検出効率(検出感度)が向上する。
その一方、X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sとの間で浮遊容量Cq1,Cq2等(図5参照)が形成される。この浮遊容量Cq1,Cq2の容量は、X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sの大きな面積より、浮遊容量Cpの容量よりはるかに大きいため、X及びY電極パターン2X,3Yからの出力信号VS(t)の変化はより緩やかとなり(時定数が大きくなり)、長い測定時間を要することとなる。
そこで、本実施形態に係る静電容量式タッチパネル1’では、複数の駆動器12,13と同様にパルス信号VCLKの入力に従ってシールド電極パターン5Sを駆動する駆動器15をさらに含めて駆動部10が構成されている。駆動器15は、複数の駆動器12,13と同様に構成される。
図5は、操作体9の近接がある場合における、静電容量式タッチパネル1’におけるX及びY電極パターン2X,3Yと駆動部10(駆動器12,13,15)と検出部20(マルチプレクサ21及びサンプルアンドホールド回路22)との等価回路を示す。ただし、マルチプレクサ21によりサンプルアンドホールド回路22の入力端に接続するX及びY電極パターン2X,3Yのみを図示している。また、簡単のため、駆動器12,13,15を先述の等価回路14,140に置き換えている。
X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sには、グランドレベルとの間でそれぞれ浮遊容量Cp,Cp0が形成される。これに加えて、上述の通り、X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sとの間で浮遊容量Cq1,Cq2等が形成される。また、X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sの抵抗を、抵抗Rp1,Rp2,Rp3を用いて表すこととする。
等価回路14,140にパルス信号VCLKが入力されると(ON信号からOFF信号に切り換わると)、X及びY電極パターン2X,3Y及びシールド電極パターン5Sが駆動される。すなわち、定電圧源Vddから抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの浮遊容量Cpに電流が流れ、浮遊容量Cpが充電され、且つ定電圧源Vdd0から抵抗Rd0を介してシールド電極パターン5Sの浮遊容量Cp0に電流が流れ、浮遊容量Cp0が充電される。これと同時に、X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sとの間で形成される浮遊容量Cq1,Cq2等のX及びY電極パターン2X,3Y側の一端に定電圧源Vddから抵抗Rd,Rp1等を介して電位が加わり、シールド電極パターン5S側の他端に定電圧源Vdd0から抵抗Rd0,Rp1等を介して電位が加わる。ここで、X及びY電極パターン2X,3Yとシールド電極パターン5Sとの抵抗が同様に分布して構成されているものとすると、浮遊容量Cq1,Cq2等の両端には同電位が印加されることとなる。係る場合、浮遊容量Cq1,Cq2等は充放電されないため、X及びY電極パターン2X,3Yの一端からは、先述の第1の実施形態におけるシールド電極パターン5Sがない場合の出力信号VS(t)と同様の出力信号が出力されることとなる。
従って、第1の実施形態における検出原理と同じ原理で、浮遊容量の変化ΔCを検出することができる。その詳細は省略する。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る静電容量式タッチパネル1’によると、先述の第1の実施形態における静電容量式タッチパネル1と同様の効果が得られることに加え、シールド電極パターン5Sの浮遊容量Cp0が形成されることでX及びY電極パターン2X,3Yの浮遊容量Cpの容量が小さくなり、相対的に、指などの操作体9が近接することにより生じる浮遊容量の変化ΔCが大きくなるため、変化ΔCの検出効率(検出感度)が向上する。
また、シールド電極パターン5Sにより、パネル本体部1a(操作面4a)の裏面側から、特に表示装置の画面からの電磁ノイズが遮断される。特に、X及びY電極パターン2X,3Y及びシールド電極パターン5Sを同様に駆動することでこれらの間で形成される浮遊容量Cq1,Cq2等が充放電されることがなく、X及びY電極パターン2X,3Yからの出力信号にその効果は現れない。従って、シールド電極パターン5SをX及びY電極パターン2X,3Yにより近接して配置することができ、裏面側からの電磁ノイズをより遮断することが可能となる。なお、2つの電極が近接すると、それらの間に形成される浮遊容量は大きくなるため、X及びY電極パターン2X,3Y及びシールド電極パターン5Sを同様に駆動することの意義は大きい。また、パネル本体部1a(シールドパネル5)の裏面側で形成される浮遊容量の寄与も遮蔽されるため、静電容量式タッチパネル1’を表示装置等のセット内部に組み込んだ場合の調整が簡便化される。
なお、上述の第1及び第2の実施形態の静電容量式タッチパネル1,1’では、複数のX及びY電極パターン2X,3Yのそれぞれにステップ状の入力信号を入れて駆動することとしたが、出力信号VS(t)の時間応答特性を十分検出できる限りにおいて、例えば、一定の傾きを有するステップパルス、指数関数的に立ち上がるステップパルス、正弦波状パルス等、様々なステップ状の入力信号を用いてX及びY電極パターン2X,3Yを駆動することとしてもよい。静電容量式タッチパネル1,1’において、パネル本体部1a(X及びY電極パターン2X,3Y)及び駆動部10(駆動器12,13又は等価回路14)は、検出部20に対してカットオフ周波数fC=1/2πRpCpを有するハイパスフィルタを構成する。従って、原理上、カットオフ周波数fCより高い周波数成分を有するあらゆるステップ状の入力信号を用いることができる。
また、第1及び第2の実施形態の静電容量式タッチパネル1,1’では、ステップ状に立ち上がる入力信号を入れることでX及びY電極パターン2X,3Yを駆動することとしたが、ステップ状に立ち下がる入力信号を入れることでX及びY電極パターン2X,3Yを駆動することとしてもよい。また、X電極パターン2Xにはステップ状に立ち上がる(立ち下がる)入力信号を、Y電極パターン3Yにはステップ状に立ち下がる(立ち上がる)入力信号を入れることで、それぞれ駆動することとしてもよい。
また、第1及び第2の実施形態の静電容量式タッチパネル1,1’では、X及びY電極パターン2X,3Yを駆動して、浮遊容量Cp,ΔCを充電することにともなう出力信号VSの時間応答特性を検出する構成を採用したが、逆に、浮遊容量Cp,ΔCを放電することにともなう出力信号VSの時間応答特性を検出する構成を採用することもできる。係る場合、遅延器17は、パルス信号VCLK(OFF信号からオン信号の切り換わり)に対して一定の遅延時間(Tdelay)遅延するホールド信号Vholdを出力するよう構成する。パルス信号VCLKがOFF信号の間、定電圧源Vddから抵抗Rdを介してX及びY電極パターン2X,3Yの浮遊容量Cpに電流が流れ、浮遊容量Cp,ΔCが充電され、パルス信号VCLKがON信号に切り換わると、浮遊容量Cp,ΔCが放電され、その切り換わりから遅延時間Tdelay後の出力信号VS(Tdelay)が検出される。
また、第1及び第2の実施形態の静電容量式タッチパネル1,1’では、操作体9として指を想定して説明したが、X及びY電極パターン2X,3Yの浮遊容量ΔCが形成されるものであれば、指に限らず、専用入力ペンなどの専用デバイスを用いて入力操作するものとしてもよい。
また、第1及び第2の実施形態の静電容量式タッチパネル1,1’では、X及びY電極パターン2X,3Yを絶縁パネル2,3上に線状に形成したが、電極パターンの形状は線状に限らず、操作体9の近接により浮遊容量が形成される限りにおいて、任意の形状を採用することができる。例えば、一連のダイヤモンド形状、四角形状、三角形状等でもよい。また、操作体9の近接により大きな容量の浮遊容量が形成されるよう、X及びY電極パターン2X,3Yを積層することで操作面4aの全面を覆う形状を採用してもよい。
1…静電容量式タッチパネル、1a…パネル本体部、2,3…絶縁パネル、2X…X電極パターン、3Y…Y電極パターン、4…カバー、4a…操作面、5…シールドパネル、5S…シールド電極パターン、10…駆動部、11…パルス生成器、12,13,15…駆動器、17…遅延器、20…検出部、21…マルチプレクサ、22…サンプルアンドホールド回路、23…AD変換器、24…信号処理器、25…ホストコンピュータ、Cp,Cp0,Cq1,Cq2,ΔC…浮遊容量、Rd,Rd0,Rp,Rp1,Rp2,Rp3…抵抗、Tdelay…遅延時間、VO,VS…出力信号、Vdd,Vdd0…定電圧源。
Claims (12)
- 電極パターンが形成された絶縁パネルに操作体が近接することにより生じる前記電極パターンの浮遊容量の変化を検出することで、前記操作体の近接を検出する静電容量式タッチパネルであって、
絶縁パネル上に形成された電極パターンの一端に駆動信号を入力して、前記電極パターンを駆動する駆動部と、
前記電極パターンの一端から出力信号を検出し、前記電極パターンの駆動から遅延時間の経過後の前記出力信号のレベルを含む前記出力信号の時間応答特性から前記浮遊容量の変化を検出する検出部と、
を備える静電容量式タッチパネル。 - 前記検出部は、前記出力信号を任意のタイミングで保持するサンプルアンドホールド回路を含む、請求項1に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記駆動部が前記電極パターンを駆動するタイミングと、該タイミングから前記遅延時間の経過後に前記検出部が前記出力信号を保持するタイミングと、を生成するタイミング生成部をさらに備える、請求項2に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記遅延時間を調整することにより、前記浮遊容量の変化の検出効率を最適化する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記駆動部は、前記電極パターンの一端に接続する抵抗と該抵抗に接続する電圧源とを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記抵抗を調整することにより、前記浮遊容量の変化の検出効率を最適化する、請求項5に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記駆動部は、さらに、前記操作体が近接する前記絶縁パネルの一面に対する裏面側に前記電極パターンと絶縁して形成されたシールド電極に前記駆動信号と共通の駆動信号を入力して、前記シールド電極を駆動する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記電極パターンは、前記絶縁パネル上の第1方向に複数配列され、
前記駆動部は、前記複数の電極パターンのそれぞれを駆動し、
前記検出部は、前記複数の電極パターンのうちの駆動された電極パターンの一端から出力信号を検出し、
前記第1方向に配列された複数の電極パターンのうちの前記浮遊容量の変化が検出された電極パターンから前記操作体が近接した前記絶縁パネル上の前記第1方向に関する位置を特定する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の静電容量式タッチパネル。 - 前記電極パターンは、さらに、前記絶縁パネル上の前記第1方向に交差する第2方向に複数配列され、
前記第2方向に配列された複数の電極パターンのうちの前記浮遊容量の変化が検出された電極パターンから前記操作体が近接した前記絶縁パネル上の前記第2方向に関する位置を特定する、請求項8に記載の静電容量式タッチパネル。 - 前記検出部は、前記複数の電極パターンの中から1つの電極パターンを選択し、該電極パターンの一端から前記出力信号を出力するマルチプレクサを含む、請求項8又は9に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記検出部は、前記出力信号をデジタル変換する変換器と、該変換器の出力を処理して前記浮遊容量の変化を検出する処理器と、を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の静電容量式タッチパネル。
- 前記駆動信号は、ステップ状信号を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の静電容量式タッチパネル。
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2012
- 2012-09-26 JP JP2012211870A patent/JP2014067212A/ja active Pending
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