JP2014065550A - ナイロンスリング支持点追加金具（以下スリングクリップ） - Google Patents

Abstract

【課題】柔軟性から発生する伸縮性により玉掛けの遊び長さが拡大することによる、飛来・落下などの危険の発生を防ぐことのできるナイロンスリングの支持点追加金具を提供する。
【解決手段】ナイロンスリングの任意位置を角鋼１と丸鋼２で挟み込みスリングクリップを取り付ける支持点を設け、巻き上げ機で揚重前に吊り上げ荷重と同等の予備締め応力を発生させ玉掛け遊び拡大を解消する。
【選択図】図１２

Description

本発明は、ナイロンスリングを使用した玉掛けの安定性、安全性の向上に関するものである。

揚重吊り作業、台付け固定作業の際、対象物を破損しにくい玉掛け具として素材の柔軟性に優れたナイロンスリングは汎用性が高い玉掛け具となっている。

ナイロンスリングを使用して重量物を揚重する際、素材の柔軟性から発生する伸縮性により玉掛けの遊び長さ（図４−１）が拡大し、飛来・落下災害が発生する危険性が高い。

ナイロンスリングの任意位置に本発明であるスリングクリップを取り付け支持点を設け（図5ーB）、巻き上げ機（図５−C）などで揚重前に吊り上げ荷重と同等の予備締め応力（図５−ｔ）を発生させ玉掛け遊び拡大を解消する。（図6）

ナイロンクリップ組立図 ナイロンクリップ部品図 スリングクリップ組み立て方法（１） メインクリップ１にナイロンスリングＡを差し込む。（２） サブクリップ２でナイロンスリングＡを挟み、締め付けボルト４で締め付ける。（３） クリップ鋼棒３をナイロンスリング巻き込み部に挿入し、外れ止めピン５で固定する。 ナイロンスリングＡのみを使用した揚重時の玉掛け遊び１ スリングクリップの玉掛け予備締め使用図 スリングクリップで予備締めを行った玉掛け遊び解消の効果 試作品組立設置状況画像 試作品予備締め実施状況画像 試作品予備締め後玉掛け状況画像 試作品予備締め後玉掛け、揚重状況画像 試作品予備締め玉掛け後地切り状況画像 請求範囲の略図

スリングクリップの効果を実証するため、試作品を製作し試験揚重を行った。

揚重試験対象には表面が円滑な重量４．３ｔの内径２６００ｍｍFRPM管製品を使用した。玉掛け具として１００ｍｍ幅ナイロンスリングを2点吊りで揚重する。

ナイロンクリップを任意位置に設置し（図7）巻き上げ機を用いて所定の位置で予備締めを行った（図8）。

2点吊り両方を予備締め実施後（図9）、揚重機に玉掛けした。

吊荷重を徐々に増加させても不安定になるような玉掛け遊びは発生しなかった（図10）。

地切り後も玉掛け遊びは増大しなかった（図11）。

ナイロンスリングを用いた揚重作業全般で容易に使用することができ、飛来・落下災害の抑制に貢献できる。

Claims (1)

1. ナイロンスリングを角鋼（図12−1）と丸鋼（図12−2）で挟み込む（図12−ｋｔ）（図12−mt）ことにより発生する摩擦力で、ナイロンスリングの任意位置に支持点を設ける。

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