JP2014064437A - スイッチング電源用制御装置、及びスイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源用制御装置、及びスイッチング電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】共通の外付け部品を用いて複数種類の交流電圧に対してブラウンアウト対策を行うことができるスイッチング電源用制御装置を提供する。
【解決手段】交流電圧検出回路により検出された複数種類の交流電圧に応じて三角波回路の定電流源の電流値は可変であり、複数種類の交流電圧それぞれのブラウンアウトにおいて誤差増幅回路の出力がクランプ回路により基準電圧にクランプされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源用制御装置に関する。
交流電源には、ブラウンアウトと呼ばれる一時的な電圧低下が発生する場合がある。
そこで、従来のブラウンアウト対策技術として、例えば特許文献1には、電源端子Vccと、スイッチング動作を一時停止させるためのミュート端子Mと、出力端子OUTと、フィードバック端子FBを有する制御回路を備え、トランスの1次側のコイルに入力される入力電圧を検出する電圧検出回路の出力によりスイッチ素子を動作させて、該スイッチ素子に接続されるミュート端子Mを抵抗を介してグランドにショートさせることで、主スイッチング素子の動作を一時的に停止させるスイッチング電源装置が開示されている(特許文献1の第1図等参照)。
また従来の他のブラウンアウト対策技術として、特許文献2には、コンデンサが外付けされ、商用電源の交流電圧を全波整流して得られる電圧が1次巻線に印加されるトランスの補助巻線から電源電圧が入力される電源端子と、前記商用電源の交流電圧を半波整流もしくは全波整流して得られる電圧が制限抵抗を介して入力される電流流入端子と、該電流流入端子から前記電源端子に起動電流を流して前記コンデンサを充電する起動回路と、を有するスイッチング電源制御用半導体装置において、前記起動回路をオン状態に制御して前記起動電流を前記コンデンサに充電させるとともに前記起動回路をオフ状態に制御してブラウンアウトの検出を行わせる制御手段と、該制御手段が前記起動回路をオフ状態に制御したとき、ブラウンアウト状態の発生を検知するコンパレータと、該コンパレータ出力と前記制御手段出力を入力とし、前記ブラウンアウト状態の発生が一定時間継続したことを検知してブラウンアウトを検出するブラウンアウト検出手段と、を備え、前記起動回路のオフ状態にのみ前記ブラウンアウトの検出を行うことで前記起動回路への電流流入端子と前記ブラウンアウトの検出のための電圧検出端子を共通化したことを特徴とするスイッチング電源制御用半導体装置が開示されている(特許文献2の第1図等参照)。
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2にあっては、いずれもトランスの1次側のコイルに入力される入力電圧の検出を行うものであり、ブラウンアウト検出のためのブラウンアウト検出ピンが必要とされる。また、交流電圧が例えば100V系(100V、110V、120V)と200V系(220V、230V、240V)とでブラウンアウト対策を実現するためには、交流電圧に応じて回路定数を変更する必要があった。
また、特許文献3には、交流電源ACと、交流電源の交流電圧を整流する整流回路RC1と、1次巻線P1と2次巻線S1と3次巻線P2とを有するトランスT1と、整流回路RC1の出力両端に接続され、トランスT1の1次巻線P1とスイッチング素子Q1とからなる直列回路と、トランスT1の2次巻線S1に発生する電圧を整流平滑して得られた直流電圧を負荷に供給する整流平滑回路D1及びC1と、該整流平滑回路の直流電圧に基づき一定幅のオンパルス幅信号を生成し、このオンパルス幅信号によりスイッチング素子Q1をオ ン/オフさせる制御回路10と、を備えた力率改善回路、及びこれを用いたLED照明器具が開示されている(特許文献3の第1図等参照)。
しかしながら、上記特許文献3においては、入力電圧に反比例したオンパルス幅で制御するため、ブラウンアウト発生時に過大な入力電流が流れる危険性があった。
特開2006−14465号公報 特開2009−268316号公報 特開2011−62043号公報
世界各国の電源事情において、特に発展途上国と言われる地域では、交流電源が不安定でありブラウンアウト対策が必須となっている。また、世界各国の交流電源仕様は多岐にわたっており(例えば100V〜240V)、供給部品の共通化(ユニバーサル化)が必要とされている。
そこで、本発明は、共通の外付け部品を用いて複数種類の交流電圧に対してブラウンアウト対策を行うことができるスイッチング電源用制御装置、及びこれを備えたスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、前記整流された交流電圧の振幅を検出する交流電圧検出回路と、1次巻線と2次巻線を有するトランスと、前記整流回路の出力両端に接続されて前記1次巻線とスイッチング素子からなる直列回路と、前記2次巻線に接続された整流平滑回路と、前記整流平滑回路に接続された負荷に流れる電流あるいは前記負荷の両端電圧を検出するフィードバック回路と、を備えたスイッチング電源装置に備えられるスイッチング電源用制御装置であって、
前記フィードバック回路の出力と第1基準電圧との電圧差を増幅する誤差増幅回路と、
前記誤差増幅回路の出力が第2基準電圧以上の場合に前記誤差増幅回路の出力を前記第2基準電圧にクランプさせるクランプ回路と、
定電流源を有して前記定電流源の電流に基づいてランプ波形を出力する三角波回路と、
前記誤差増幅回路の出力と前記三角波回路の出力とを比較する比較回路と、
前記比較回路の出力に基づくタイミングでオンからオフへ切り換えて前記スイッチング素子をオンオフさせるドライバ回路と、を備え、
前記交流電圧検出回路により検出された複数種類の交流電圧に応じて前記定電流源の電流値は可変であり、
前記複数種類の交流電圧それぞれのブラウンアウトにおいて前記誤差増幅回路の出力が前記クランプ回路により前記第2基準電圧にクランプされる、構成としている。
このような構成によれば、共通の外付け部品を用いて、複数種類の交流電圧それぞれのブラウンアウトにおいてオンパルス幅が制限され、入力電流を抑制することができる。
また、上記構成のスイッチング電源用制御装置は、低耐圧のトランジスタで構成された集積回路であることとしてもよい。
また、上記いずれかの構成のスイッチング電源用制御装置は、
前記誤差増幅回路の出力と第3基準電圧との電圧差を増幅する第2誤差増幅回路と、
前記第2誤差増幅回路の出力が第4基準電圧以上の場合に前記第2誤差増幅回路の出力を前記第4基準電圧にクランプさせる第2クランプ回路と、を更に備え、
前記第2誤差増幅回路の出力によって前記誤差増幅回路の出力が前記第3基準電圧になるように前記定電流源の電流値が調整される構成としてもよい。
また、本発明のスイッチング電源装置は、上記いずれかの構成のスイッチング電源用制御装置を備え、
前記交流電圧検出回路は、前記整流された交流電圧を分圧する第1抵抗及び第2抵抗と、前記分圧された電圧と一つもしくは複数の基準電圧とを比較する第2比較回路と、を備える構成とする。
また、本発明の別の態様のスイッチング電源装置は、上記いずれかの構成のスイッチング電源用制御装置を備え、
前記フィードバック回路は、前記1次巻線に流れる電流のピークを検出するピーク電流検出回路と、前記トランスの1次側に設けられた補助巻線と、前記補助巻線の電圧を監視することで前記2次巻線に電流が流れている期間を検出する2次電流オン期間検出回路と、前記ピーク電流検出回路の出力と前記2次電流オン期間検出回路の出力を乗算して乗算結果を前記誤差増幅回路に出力する乗算回路と、を備える構成とする。
また、上記いずれかの構成のスイッチング電源用制御装置を備えたスイッチング電源装置、又は上記いずれかの構成のスイッチング電源装置は、LED負荷に一定の電流を供給するものでもよいし、負荷に一定の電圧を供給するAC/DCコンバータでもよい。
本発明のスイッチング電源用制御装置によれば、共通の外付け部品を用いて複数種類の交流電圧に対してブラウンアウト対策を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスイッチングパルス及び電流波形の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るランプ波形の一例を示す図である。 定電流源の電流値を固定とした場合の誤差増幅回路の出力電圧範囲を示す図である。 定電流源の電流値を可変とした場合の誤差増幅回路の出力電圧範囲を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置のより具体的な構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置の一部構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るスイッチング電源装置の一部構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成を図1に示す。図1に示すスイッチング電源装置100は、負荷Lに一定の電流を供給する電源装置であり、負荷Lを例えばLED(発光ダイオード)とすれば、スイッチング電源装置100とLEDとでLED照明装置が構成されることになる。
図1に示すスイッチング電源装置100は、ダイオードブリッジDB1と、1次巻線L1及び2次巻線L2を有したトランスT1と、ダイオードD1と、平滑コンデンサC2と、スイッチング素子SWと、フィードバック回路10と、スイッチング電源用制御回路11と、ドライバ回路12と、交流電圧検出回路13と、を備えている。
スイッチング電源用制御回路11は、誤差増幅回路20と、クランプ回路21と、三角波回路22と、比較回路23と、インバータ24と、RSフリップフロップ25と、を備えている。なお、スイッチング電源用制御回路11とドライバ回路12とからスイッチング電源用制御装置が構成され、このスイッチング電源用制御装置はトランジスタで構成された集積回路である。
ダイオードブリッジDB1は、交流電源ACの交流電圧を整流する整流回路である。ダイオードブリッジDB1の出力両端には、トランスT1の1次巻線L1とスイッチング素子SWとからなる直列回路が接続される。トランスT1の2次巻線L2の両端にはダイオードD1と平滑コンデンサC2からなる整流平滑回路が接続され、該整流平滑回路の出力側に負荷Lが接続される。
フィードバック回路10は、負荷Lに流れる電流を検出する回路である。誤差増幅回路20は、フィードバック回路10の検出出力と基準電圧Vref1(第1基準電圧)との電圧差を増幅する回路である。クランプ回路21は、誤差増幅回路20の出力が基準電圧Vref2(第2基準電圧)以上の場合に誤差増幅回路20の出力を基準電圧Vref2にクランプさせる回路である。
三角波回路22は、定電流源I1と、コンデンサC1と、スイッチSW2を備え、ランプ波形の信号を出力する。比較回路23は、誤差増幅回路20の出力と三角波回路22の出力とを比較する回路である。比較回路23の出力はRSフリップフロップ25のリセット端子に入力される。
フィードバック回路10は、インバータ24の入力と、RSフリップフロップ25のセット端子にも接続される。インバータ24の出力によりスイッチSW2のオンオフが制御される。
RSフリップフロップ25のQ出力端子はドライバ回路12の入力に接続され、ドライバ回路12の出力によりスイッチング素子SWのオンオフが制御される。
また、交流電圧検出回路13は、整流された交流電圧の振幅を検出する回路であり、交流電圧検出回路13の出力に応じて定電流源I1の電流値は可変となっている。
ここで、スイッチング電源装置100の動作を示す各部波形の一例を図2に示す。図2の上段はRSフリップフロップ25の出力波形(ドライバ回路12の出力波形も同様)であるスイッチングパルスを示し、中段はトランスT1の1次巻線L1に流れる1次電流の波形を示し、下段はトランスT1の2次巻線L2に流れる2次電流の波形を示す。
まず、RSフリップフロップ25がセットされるとQ出力端子の出力がHighとなり、スイッチング素子SWがオンとなり、1次電流が流れ始める。このとき、2次電流は流れない。RSフリップフロップ25がセットされたときはインバータ24の出力がLowとなるので、スイッチSW2はオフとなり、定電流源I1によりコンデンサC1の充電が開始され、三角波回路22の出力電圧は徐々に増加する。
そして、三角波回路22の出力電圧が誤差増幅回路20の出力電圧に達すると、比較回路23の出力によりRSフリップフロップ25がリセットされる。すると、Q出力端子の出力がLowとなり、スイッチング素子SWはオフとなり、1次電流はピーク値Ikp1からゼロまで立ち下がる。このとき、2次電流はゼロからピーク値Ipk2まで立ち上がって徐々に減少する。2次電流の立ち上がりをフィードバック回路10が検出し、その検出信号がインバータ24へ入力されると、インバータ24によりスイッチSW2はオンとなる。これにより、三角波回路22の出力電圧はグランドレベルとなり、コンデンサC1は放電される。
そして、2次電流が減少してゼロとなると、これをフィードバック回路10が検出し、その検出信号によりRSフリップフロップ25がセットされ、Q出力端子の出力がHighとなり、スイッチング素子SWがオンとなる。このとき、フィードバック回路10の検出信号がインバータ24に入力されることにより、スイッチSW2はオフとなる。
ここで、1次巻線L1のインダクタンスをLp、1次巻線L1の巻線数をNp、2次巻線L2の巻線数をNs、オンパルス幅をTon(図2)、オフパルス幅をToff(図2)、スイッチング周期をTc(図2)、入力電圧(1次巻線L1両端に印加される電圧)をVin(図1)とすると、1次電流のピーク値Ipk1=Vin×Ton/Lpとなる。また、2次電流のピーク値Ipk2=Np/Ns×Ipk1となる。
入力電流Iinは図2に示す通り、
Iin=1/2×Ipk1×Ton/Tc
=1/2×Ipk1×(Tc−Toff)/Tc
=1/2×Ipk1×(1−Toff/Tc) (a)
また、出力電流Ioutは図2に示す通り、
Iout=1/2×Np/Ns×Ipk1×Toff/Tc (b)
となるので、
Toff/Tc=2×Ns/Np×Iout/Ipk1 (b)′
が成立する。
式(b)′を式(a)に代入すると、
Iin=1/2×Ipk1×(1−2×Ns/Np×Iout/Ipk1)
= 1/2×Ipk1−Ns/Np×Iout (c)
ここで、Ipk1=Vin×Ton/Lpを式(c)に代入すると、
Iin=1/2×Vin×Ton/Lp−Ns/Np×Iout (d)
また、入力電力を一定とした場合、入力電圧Vinと入力電流Iinは反比例の関係にあり、
Win=Vin×Iin (e)
式(e)を式(d)に代入すると、
Iin=1/2×Win/iin×Ton/Lp−Ns/Np×Iout
Iin^2+Ns/Np×Iout×Iin−1/2×Win×Ton=0 (f)
Ns/Np×Iout=A(一定値)として、(f)の解は、
Iin=1/2×(−A±√(A^2+2×Win×Ton))
ここで、Iin>0なので、
Iin=1/2×(−A+√(A^2+2×Win×Ton)) (g)
ここで、Winが一定の場合、Iinはおよそ√Tonに比例する。
また、式(g)より、αを比例定数として
α×Iin≒Win×Ton
となるので、
α=Vin×Ton (h)
よって、VinとTonは反比例の関係である。
式(h)より、入出力条件が変わらなければ、オンパルス幅Tonは一定となる。これにより、1次電流は入力電圧Vinに対応した波形となるので、力率を改善することができる。
また、式(h)より、入力電圧Vinが低下した場合、オンパルス幅Tonは大きくなる傾向となるが、ブラウンアウト(例えば定格電圧の30%低下した電圧以下に低下)が発生した場合に、誤差増幅回路20の出力値がクランプ回路21によって基準電圧Vref2にクランプされるようにしている。これにより、ブラウンアウトが発生した場合でも、オンパルス幅Tonが一定に制御され、入力電流Iinが制限される(式(g))。
例えば、図3に三角波回路22の出力であるランプ波形を示すが、定電流源I1の電流をIramp、コンデンサC1の容量をCramp、誤差増幅回路20の出力電圧をVampとした場合、Vampに達するまでの時間がオンパルス幅Tonとなり、
Ton=Cramp×Vamp/Iramp (i)
であり、ブラウンアウトではVampが基準電圧Vref2にクランプされるので、
Ton=Cramp×Vref2/Iramp (j)
となり、オンパルス幅Tonが基準電圧Vref2によって制限される。
また、図4に示すように、世界各国の電源電圧範囲として例えば入力電圧100V系と200V系に対応しようとすれば、下限(100V−15%)から上限(240V+15%)の入力電圧範囲での安定した出力精度が要求される。図4では、100Vから30%低下した場合にブラウンアウトとしている。
つまり、入力電圧の変動幅3.25倍((240V+15%)/(100V−15%))に応じて、オンパルス幅Tonを可変とする必要がある。もし定電流源I1の電流が固定であるとすると、式(i)の通りオンパルス幅Tonは誤差増幅回路20の出力電圧に比例する。従って、誤差増幅回路20の出力電圧範囲を広く確保する必要があるため、集積回路であるスイッチング電源用制御装置の電源電圧も高くする必要がある。
そこで、本実施形態では、交流電圧検出回路13による入力電圧の検出結果に応じて定電流源I1の電流値を可変としている。例えば図5に示すように、100V系の電源電圧範囲の上限138V(120V+15%)と、200V系の電源電圧範囲の下限187V(220V−15%)の中間電圧163Vを閾値電圧とし、閾値電圧以下の入力電圧の場合と閾値電圧を超える入力電圧の場合とで定電流源I1の電流値を切替える。図5では、入力電圧が100V−30%に低下した場合を100V系のブラウンアウトとし、入力電圧が220V−30%に低下した場合を200V系のブラウンアウトとしている。
図5の例では、163Vの閾値電圧を超える入力電圧の場合の定電流源I1の電流値を、閾値電圧以下の入力電圧の場合の2倍としており、100V系と200V系のそれぞれのブラウンアウトにおいて誤差増幅回路20の出力が基準電圧Vref2にクランプされる。これにより、基準電圧Vref2が100V系と200V系とで一定であっても、200V系の上限オンパルス幅Tonの値が100V系のそれの半分となり、100V系と200V系でそれぞれブラウンアウト対策を可能とする。
また、100V系の入力電圧範囲は85V(100V−15%)から138V(120V+15%)までの1.62倍の変動範囲であり、200V系の入力電圧範囲は187V(220V−15%)から276V(240V+15%)までの1.48倍の変動範囲であり、それぞれの変動範囲を抑えることができるので、誤差増幅回路20の出力電圧範囲を抑えることができる。従って、集積回路であるスイッチング電源用制御装置の電源電圧を低く抑えることができる。
集積回路の電源電圧を低く抑えれば、集積回路を低耐圧のトランジスタで構成でき、集積回路のチップ面積を削減でき、低コスト化が可能となる。
図1に示すスイッチング電源装置100における交流電圧検出回路13及びフィードバック回路10の具体例を図6に示す。
図6に示す交流電圧検出回路13は、ダイオードブリッジDB1の出力両端間に直列接続された抵抗R1(第1抵抗)及び抵抗R2(第2抵抗)と、抵抗R1及びR2による分圧と基準電圧Vref3を比較する比較回路13A(第2比較回路)とで構成されており、比較回路13Aの出力に応じて定電流源I1の電流値が可変となっている。
また、図6に示すフィードバック回路10は、1次巻線L1に流れる電流のピーク値を検出するピーク電流検出回路10Aと、トランスT1の1次側に設けられた補助巻線L3と、該補助巻線L3の電圧を監視することで2次電流が流れている期間(即ちオフパルス幅Toff)を検出して検出信号をインバータ24及びRSフリップフロップ25のセット端子に出力する2次電流オン期間検出回路10Bと、ピーク電流検出回路10Aの出力と2次電流オン期間検出回路10Bの出力を乗算して乗算結果を誤差増幅回路20に出力する乗算回路10Cと、を備えている。
また、2次電流オン期間検出回路10Bは、2次電流が流れる期間のスイッチング周期に対する比率である2次電流オンデューティ比の検出も行い、検出信号を乗算回路10Cに出力する。式(b)より、Ipk1(1次電流のピーク値)×(Toff/Tc)(2次電流オンデューティ比)を一定に制御することで出力電流を一定にできる。
なお、例えば100V系において、100V、110V、120Vを区別できるように、交流電圧検出回路13において分圧を複数の基準電圧と比較する比較回路を設けて、定電流源I1の電流値を3種類で可変としてもよい。この場合、各々の定格電圧の精度が±5%必要となる。
100±5%:95V〜105V
110±5%:105V〜115V
120±5%:115V〜125V
これにより、100V、110V、120Vのそれぞれでブラウンアウト対策が可能となる。
以上のように本実施形態におけるスイッチング電源用制御回路11によれば、共通の外付け部品を用いて複数種類の交流電圧に対してブラウンアウト対策を行うことができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置の一部構成を図7に示す。図7に示す第2実施形態に係るスイッチング電源装置200は、負荷Lに一定電圧を供給するAC/DCコンバータであり、第1実施形態(図1)との相違点としては、フィードバック回路30となる。
フィードバック回路30は、負荷Lの両端電圧を分圧するR11とR12を備えており、抵抗R11とR12による分圧が誤差増幅回路20に入力される。これにより、分圧が一定となるように制御され、出力電圧が一定に制御される。
なお、AC/DCコンバータの負荷としては、例えばバッテリが挙げられ、この場合は定電圧充電動作が行われる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るスイッチング電源装置の一部構成を図8に示す。図8に示すスイッチング電源装置250も、第2実施形態と同様、負荷Lに一定電圧を供給するAC/DCコンバータである。スイッチング電源装置250の第1実施形態(図1)との相違点は、フィードバック回路32である。
フィードバック回路32は、トランスT1の1次側の補助巻線L3と、2次電流オン期間検出回路32Aと、ピークホールド回路32Bとから構成されている。補助巻線L3に発生する電圧Vaux=Vout×N3/N2となる(但し、Vout:出力電圧、N2:2次巻線の巻線数、N3:補助巻線の巻線数)。補助巻線の電圧がピークホールド回路32Bを介して誤差増幅回路20に入力され、その値が一定になるように制御することで、出力電圧が一定に制御される。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成を図9に示す。図9に示す構成の第1実施形態(図1)との相違点は、スイッチング電源用制御回路35の構成である。
スイッチング電源用制御回路35は、図1で示すスイッチング電源用制御回路11と比べて、誤差増幅回路20の出力と基準電圧Vref4(第3基準電圧)との電圧差を増幅する誤差増幅回路36(第2誤差増幅回路)と、誤差増幅回路36の出力が基準電圧Vref5(第4基準電圧)以上の場合に誤差増幅回路36の出力を基準電圧Vref5にクランプさせるクランプ回路37(第2クランプ回路)と、を備えていることが異なる。誤差増幅回路36の出力によって、誤差増幅回路36の出力が基準電圧Vref4になるように定電流源I1の電流値が調整される。
誤差増幅回路36の出力はクランプ回路37によって制限されるので、定電流源I1の電流値が制限され、三角波回路22の出力の傾きを制限できる。これと、クランプ回路21による誤差増幅回路20の出力制限により、ブラウンアウト時のオンパルス幅Tonを制限する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々変形が可能である。
100、200、250、300 スイッチング電源装置
10 フィードバック回路
11 スイッチング電源用制御回路
12 ドライバ回路
13 交流電圧検出回路
20 誤差増幅回路
21 クランプ回路
22 三角波回路
23 比較回路
24 インバータ
25 RSフリップフロップ
30 フィードバック回路
32 フィードバック回路
35 スイッチング電源用制御回路
AC 交流電源
DB1 ダイオードブリッジ
I1 定電流源
C1 コンデンサ
SW2 スイッチ
SW スイッチング素子
T1 トランス
L1 1次巻線
L2 2次巻線
L3 補助巻線
D1 ダイオード
C2 平滑コンデンサ
L 負荷

Claims (9)

  1. 交流電源の交流電圧を整流する整流回路と、前記整流された交流電圧の振幅を検出する交流電圧検出回路と、1次巻線と2次巻線を有するトランスと、前記整流回路の出力両端に接続されて前記1次巻線とスイッチング素子からなる直列回路と、前記2次巻線に接続された整流平滑回路と、前記整流平滑回路に接続された負荷に流れる電流あるいは前記負荷の両端電圧を検出するフィードバック回路と、を備えたスイッチング電源装置に備えられるスイッチング電源用制御装置であって、
    前記フィードバック回路の出力と第1基準電圧との電圧差を増幅する誤差増幅回路と、
    前記誤差増幅回路の出力が第2基準電圧以上の場合に前記誤差増幅回路の出力を前記第2基準電圧にクランプさせるクランプ回路と、
    定電流源を有して前記定電流源の電流に基づいてランプ波形を出力する三角波回路と、
    前記誤差増幅回路の出力と前記三角波回路の出力とを比較する比較回路と、
    前記比較回路の出力に基づくタイミングでオンからオフへ切り換えて前記スイッチング素子をオンオフさせるドライバ回路と、を備え、
    前記交流電圧検出回路により検出された複数種類の交流電圧に応じて前記定電流源の電流値は可変であり、
    前記複数種類の交流電圧それぞれのブラウンアウトにおいて前記誤差増幅回路の出力が前記クランプ回路により前記第2基準電圧にクランプされる、
    ことを特徴とするスイッチング電源用制御装置。
  2. 低耐圧のトランジスタで構成された集積回路であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源用制御装置。
  3. 前記誤差増幅回路の出力と第3基準電圧との電圧差を増幅する第2誤差増幅回路と、
    前記第2誤差増幅回路の出力が第4基準電圧以上の場合に前記第2誤差増幅回路の出力を前記第4基準電圧にクランプさせる第2クランプ回路と、を更に備え、
    前記第2誤差増幅回路の出力によって前記誤差増幅回路の出力が前記第3基準電圧になるように前記定電流源の電流値が調整されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチング電源用制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスイッチング電源用制御装置を備え、
    前記交流電圧検出回路は、前記整流された交流電圧を分圧する第1抵抗及び第2抵抗と、前記分圧された電圧と一つもしくは複数の基準電圧とを比較する第2比較回路と、を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスイッチング電源用制御装置を備え、
    前記フィードバック回路は、前記1次巻線に流れる電流のピークを検出するピーク電流検出回路と、前記トランスの1次側に設けられた補助巻線と、前記補助巻線の電圧を監視することで前記2次巻線に電流が流れている期間を検出する2次電流オン期間検出回路と、前記ピーク電流検出回路の出力と前記2次電流オン期間検出回路の出力を乗算して乗算結果を前記誤差増幅回路に出力する乗算回路と、を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスイッチング電源用制御装置を備え、LED負荷に一定の電流を供給するスイッチング電源装置。
  7. LED負荷に一定の電流を供給する請求項4又は請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  8. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスイッチング電源用制御装置を備え、負荷に一定の電圧を供給するAC/DCコンバータであるスイッチング電源装置。
  9. 負荷に一定の電圧を供給するAC/DCコンバータである請求項4又は請求項5に記載のスイッチング電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016201169A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 岩崎電気株式会社 Led電源装置及びled照明装置

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