JP2014063670A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 同一方向へ光を出射する複数の発光ダイオード13b1,13b2,13b3,13b4と、発光ダイオード毎に出射光を集光するように複数の前記発光ダイオードにそれぞれ対応する複数の第一の集光レンズ14と、これら複数の第一の集光レンズの出射光を集光する単数の第二の集光レンズ15と、第二の集光レンズの出射光の一部を開口部に通過させるとともに他の一部を遮るフレーミング機構33と、フレーミング機構33を通過した光を前方へ投射する投射部30と、前記発光ダイオード、第一の集光レンズ及び第二の集光レンズを支持する光源側灯体11と、フレーミング機構33及び投射レンズ部34を支持する出射側灯体31と、光源側灯体11に対し出射側灯体31を同芯状に回転するように支持する回転支持機構20とを具備した。
【選択図】 図1
Description
また、絵画や彫刻、展示商品等を効果的に照射するためには、前記光通過部材を回転させて照射光の広がる方向を制限することが好ましいが、その構造が複雑になることに起因して、生産性を低下させてしまったり、ネジ等の止着具が外部に露出して外観上の体裁を損ねてしまったりするおそれがある。
この構成によれば、複数の第一の集光レンズから出射される光を単数の第二の集光レンズを介してフレーミング機構の開口部に集光できるため、発光ダイオードを傾斜して固定しなくても済む。しかも、フレーミング機構及び投射レンズ部を支持する出射側灯体が、光源側灯体に対し回転する構造であるため、例えば、フレーミング機構のみを回転させる構造と比較し、その構造が簡素である。よって、複数の発光ダイオードから放出される光を、照射対象物に対し効果的に照射することができる上、生産性も良好である。
この構成によれば、出射側灯体を回転可能に支持する構造を、より簡素で生産性の良好な構造にすることができる。
この構成によれば、回転制動部材を光源側灯体の径方向へ移動させることにより、回転制動部材と環状軸部材との間の摩擦抵抗を変化させて、出射側灯体を回転可能にしたり回転不能に固定したりすることができる。
この構成によれば、出射側灯体を回転可能にしたり回転不能に固定したりする手段を、生産性の良好な具体的構造とすることができる。
この構成によれば、光源側灯体に対し出射側灯体を所定角度回転させれば、これら光源側灯体と出射側灯体とが重なり合わない部分に止着具が位置するため、この止着具に対する操作によって、回転支持機構と光源側灯体又は出射側灯体の間を接続したり外したりすることができる。また、灯体外周部に止着具等が露出するのを防ぐことができる。
この構成によれば、出射側灯体の回転角度を変化させて照射対象物を効果的に照射できる上、その回転角度の規制により、模様形成板の脱落を防止することができる。
照明装置1は、図1及び図2に示すように、光源を有する光源部10と、該本体部10の前端側に接続された回転支持機構20と、該回転支持機構20によって回転可能に接続された投射部30とを、これらの中心軸方向(図1及び図2によれば左右方向)に接続してなるスポットライトである。
ネジ状部材19は、灯体中心方向へ移動不能であって且つ回転可能に、光源側灯体11に対し係合している。このネジ状部材19は、図示例によれば、一般工具(ドライバー等)によりネジ込み可能なネジ又はボルトとしているが、他例としては、手でネジ込可能なチョウネジや、頭部の外周にローレット加工を施したネジ等としてもよい。
基部pには、発光色が異なる(例えば、赤色、緑色、青色、白色の4色の)複数のLEDチップが、同一円周上に等間隔に位置するように設けられる。前記LEDチップには、それぞれ独立して電源が供給されるようになっている。レンズ部qは、前記LEDチップから発した光を略半球状の外表面から放出するように構成される。
詳細に説明すれば、第一の集光レンズ14は、図1及び図2に示すように、前方へ向かって徐々に拡径する略逆円錐状を呈し、その後端側(入射側)に円柱状の凹部14aを有するとともに、該凹部14a内の底部(図1及び図2によれば凹部14a内の右端部)を、後方へ若干突出する凸曲面状に形成している。そして、前記凹部14aには、発光ダイオード13b1,13b2,13b3,13b4の各レンズ部qが挿入される。
第一の集光レンズ14の前端面には、光を拡散放射して混合するための細かい凹凸41cが多数形成されている。この凹凸41cには、各発光ダイオードのLEDチップから放出される多色光を適宜に混合して色の分離を防ぐ作用がある。
また、凹部14a内の底面に入射した光は、凸曲状の前記底面で屈折した後、略前方へ進み、前面の多数の凹凸41cによって混合される。
そして、第一の集光レンズ14の前端面から出射される光は、適宜に規制された角度で徐々に拡がりながら前方へ進む(図14〜図16参照)。
第二の集光レンズ15は、光源側を凸曲面に形成した平凸レンズであり、複数の第一の集光レンズ14の前方側に若干間隔を置いて配置され、平板状のブラケット18a及び止着具18b(例えば、ネジやボルト、ナット、ネジ部を有する柱状部材等)を介して、前記ブラケット17aに対し不動に固定される。この第二の集光レンズ15の直径は、複数の第一の集光レンズ14を全て含む大きさである。
この第二の集光レンズ15は、複数の第一の集光レンズ14を前方側を覆うようにして配置され、複数の第一の集光レンズ14の出射光を灯体中心側へ集光する単数のレンズであればよく、他例としては、光源側と投射側の両方に凸曲面を有する両凸レンズとしたり、フレネルレンズ形状の凸レンズとすることも可能である。特に、通常の凸レンズを用いた場合には発光ダイオードの数が多くなるのに伴いレンズの直径が大きくなって中心部が厚くなるが、フレネルレンズ形状の凸レンズを適用した場合には、このような不具合を解消するとともに軽量化を図ることができる。
上下の側片部16b,16bのうち、上側の側片部16bには、光源側灯体11に挿通されたネジ状部材19を挿通するように、切欠部又は貫通孔が設けられる。
各被止着片部16cは、図2に示すように、光源側灯体11の前端よりも光源側に若干引っ込んだ位置にあり、雌ネジ孔を有する。
受孔21aは、灯体中心部に位置するように設けられた大径円形状の貫通孔であり、その内周面によって、貫通状に挿通される環状軸部材22の外周面を回転可能に受ける。
止孔21bは、受孔21aの上側と下側にそれぞれ左右対称に設けられた貫通孔であり、挿通される止着具21b1(例えば、ネジやボルト等(図2参照))によって、光源部10側における支持ブラケット16前端の被止着片部16cに固定される。この止孔21bは、図4に示す平面視上において、回転制動部材24及び規制部材25に干渉しないように配置される。
逃がし孔21cは、後述する回転制動部材24の突起24a2の逆側の凸部(ネジ頭)を逃がすように設けられた貫通孔である。
小径部22aは、環状支持部材21及び回転制動部材24に挿通され、回転制動部材24の内周面に摺接して、ガタツキなく滑らか且つ自在に回転することが可能なように、その外径寸法が設定されている。
大径部22bは、環状支持部材21よりも出射側(投射部30側)に位置し、その端面に出射側取付部材23を固定する。
各止着孔22cには、止着具22c1(例えば、ネジやボルト等(図2参照))が挿通される。止着具22c1は、光源側から、規制部材25及び環状軸部材22に挿通され、出射側取付部材23に螺合固定される(図7参照)。
この出射側取付部材23は、図11に示す一例によれば、略正方形状を呈し、その中央部に、環状軸部材22の内径よりも小さく且つ後述する開口部33a1よりも大きい内径の貫通孔23aを有する。さらに、この出射側取付部材23は、貫通孔23aの周囲に位置する複数(図示例によれば四つ)の係合突起23bと、角側に位置する複数(図示例によれば四つ)の止着孔23cと、上下縁部に位置する切欠部23dとを有する。
詳細に説明すれば、この回転制動部材24は、図8に示すように、環状軸部材22の外周部に摺接可能な摺接環部24aと、該摺接環部24aの上端から交差方向へ突出するとともにネジ状部材19によって螺合される被螺合部24bとから一体に構成される。
この摺接環部24aの外周形状は、環状支持部材21に挿通される止着具21b1に干渉しない形状とされ、図示例によれば、略八角形状に形成される(図4及び図7参照)。
詳細に説明すれば、この規制部材25は、環状軸部材22の内径よりも大きい内径を有するとともに回転制動部材24の摺接環部24a内径よりも大きい外径形状を有する略環状に形成される。この規制部材25の上半部側には、灯体中心を通る上下方向の中心線を境にし、周方向の両側に所定角度を置いて、規制凸部25a,25aが設けられる(図4参照)。各規制凸部25aは、規制部材25が前記中心線側へ回動した際に突起24a2に当接して、回転制動部材24の回転角度を規制する。図4に示す一例によれば、回転制動部材24の回転角度は、片側45度である。
各支持ブラケット32は、出射側灯体31内面に固定される固定片部32aと、該止着片部32aの後端側(光源側)で灯体中心側へ曲げられた被止着片部32bとからなる断面略L字状に形成される(図2参照)。
各被止着片部32bには、出射側取付部材23に挿通された止着孔23cを螺合し固定するための雌ネジ部32b1が設けられる。この雌ネジ部32b1は、図示例によれば、被止着片部32bの前端に、内周に雌ネジ加工を施した筒状部材を固定してなるが、他例としては、被止着片部32bの前端にウェルドナットを固定した態様や、被止着片部32bにネジ孔を直接加工してなる態様等とすることも可能である。
なお、図示例によれば、開口部33a1を円形に形成しているが、他例としては、この開口部33a1を四角形や八角形等、円形以外の形状とすることも可能である。
すなわち、可動仕切板33bを径方向へ移動させたり回動させたりすれば、複数の可動仕切板33bの先端縁により、正方形や、長方形、対向する辺同士が平行でない四角形等の開口部を形成することができる。
なお、各可動仕切板33bは、径外方向へ移動した場合に抜け落ちないように、光通過部材33aに係合している。
この模様形成板33cは、可動仕切板33bの左右端側の表面に止着された略縦帯状の挟持ブラケット33dと光通過部材33aの間に上方から差し込まれて、上下方向へ移動可能に保持される。
図13中の符号33c4は、模様形成板33cが光通過部材33aに重ね合せられて所定位置となった際に、光通過部材33a側の突起に対し、凹凸状に嵌り合って係止される孔である。なお、この係止構造は、凹凸関係を逆にすることが可能である。また、前記「光通過部材33a側の突起」は、挟持ブラケット33dに配設することも可能であるが、突起又は孔を加工する際の変形を軽減する等、主に強度的な観点から、前記のように比較的肉厚の大きい光通過部材33a側に設けるのが好ましい。
すなわち、可動レンズ34c,34dを前後移動させれば、照射対象物に映し出される光の輪郭を、ピント合わせしたりぼかしたりすることができる。
なお、図中、符号34a1は、固定筒34aの外周面に設けられた傾斜長孔である。また、符号34b1は、前記傾斜長孔34a1に嵌り合う突起である。これら傾斜長孔34a1及び突起34b1の嵌合によれば、スライド筒34bの回転操作により該スライド筒34bを進退させることができる。
先ず、光源部10、回転支持機構20及び投射部30は、それぞれ独立して組み立てられる。
その後、図2に示すように、光源側灯体11前端側に挿通されたネジ状部材19が、回転制動部材24上端側の被螺合部24bに螺合され、次に、光源部10の中心線上に回転支持機構20を保持した状態で、光源部10に対し回転支持機構20が止着される。詳細には、回転支持機構20の環状支持部材21に挿通された止着具21b1が、光源部10における支持ブラケット16前端の被止着片部16cに螺合され締め付けられる。この際、図3に示すように、出射側取付部材23を所定角度回転すれば、止着具21b1が切欠部23dを介して前方へ露出するため、工具(例えばドライバー等)が出射側取付部材23に干渉するのを防ぐことができる。
詳細に接続すれば、回転支持機構20の環状支持部材21及び回転制動部材24等に対し、出射側取付部材23を所定角度回転させれば、止着具23c1の頭部を、光源側に露出させることができるので(図6参照)、この状態で、止着具23c1を投射部30側の支持ブラケット32に螺合し、止着具23c1を工具(例えばドライバー等)によって締め付ければ、当該照明装置1が完成する。
なお、出射側灯体31と光源側灯体11との隙間は、灯体内の光を外部へ漏らさないように、必要最小限に設定されている。
先ず、図14(a)に示すように、例えば、上側の第一の集光レンズ14の上端寄りから出射される光は、所定角度(図示例によれば、上側12°と下側12°の合計で24°)で広がる光束となる。この光束は、前方へ進み、第二の集光レンズ15で屈折することでフレーミング機構33の中心側へ向かい、さらに投射レンズ部34で屈折して前方へ放出される。
前記のようにして光束がフレーミング機構33を通過する際、該光束の一部分は、フレーミング機構33の開口部33a1を通過するが、該光束の上側の一部分は、フレーミング機構33によって遮られる。
また、フレーミング機構33を通過した後の光束が投射レンズ部34を通過する際、該光束の一部分は、投射レンズ部34を通過して前方へ出射されるが、該光束の下側の一部分は、スライド筒34bの前端に遮られる。
よって、第一の集光レンズ14の上端側から出射される光のうち、有効に利用される光束(以下、有効光束aと称する。)は、図14中のハッチングの部分となり、該ハッチングと二点鎖線とので挟まれた白地部分は、有効に利用されない光束(以下、無効光束bと称する。)となる。
上記照明装置1による作用効果に対し、例えば、照明装置1から第二の集光レンズ15を省いた構成では、図14(a’)に示すように、フレーミング機構33によって遮られる光束が著しく多くなるため、有効光束aが大幅に減少し、無効光束bは大幅に増加する。
これに対し、例えば、照明装置1から第二の集光レンズ15を省いた構成では、図15(a’)に示すように、フレーミング機構33によって遮られる光束が多くなるため、有効光束aが少なくなり無効光束bが多くなる。
これに対し、例えば、照明装置1から第二の集光レンズ15を省いた構成では、図16(a’)に示すように、光束の上側の一部がフレーミング機構33によって遮られるため、有効光束aが少なくなる。
さらに、ネジ状部材19を締め付ければ、回転制動部材24の内周面が環状軸部材22の外周面に摺接するため、投射部30が回転する際の抵抗を変化させたり、投射部30を適宜な回転角度で回転不能に固定したりすることが可能である。
また、模様形成板33cを着脱できるため、該模様形成板33cを他の模様孔33c3を有するものと交換して、照射範囲の形状を容易に変更することができる。
なお、他例としては、止着具21b1の止着位置を環状支持部材21の四つの角の近くまで移動して、光源部10に相対する投射部30の回転により、止着具21b1を露出させる構造とすることも可能である。
10:光源部
11:光源側灯体
13b1,13b2,13b3,13b4:発光ダイオード
14:第一の集光レンズ
15:第二の集光レンズ
16:支持ブラケット
19:ネジ状部材
20:回転支持機構
21:環状支持部材
22:環状軸部材
22c1,23c1:止着具
24:回転制動部材
24a2:突起
25:規制部材
25a:規制凸部
30:投射部
31:出射側灯体
33:フレーミング機構
33a:光通過部材
33b:可動仕切板
33c:模様形成板
Claims (6)
- 同一方向へ光を出射する複数の発光ダイオードと、発光ダイオード毎に出射光を集光するように前記複数の発光ダイオードにそれぞれ対応する複数の第一の集光レンズと、これら複数の第一の集光レンズの出射光を集光する単数の第二の集光レンズと、第二の集光レンズの出射光の一部を通過させるとともに他の一部を遮るフレーミング機構と、前記フレーミング機構を通過した光を前方へ投射する投射レンズ部と、前記発光ダイオード、第一の集光レンズ及び第二の集光レンズを支持する光源側灯体と、前記フレーミング機構及び前記投射レンズ部を支持する出射側灯体と、光源側灯体に対し出射側灯体を同芯状に回転するように支持する回転支持機構とを具備したことを特徴とする照明装置。
- 前記回転支持機構は、光源側灯体に接続される環状支持部材と、該環状支持部材の内周面によって回転可能に受けられるとともに出射側灯体に接続される環状軸部材とを具備してなることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 前記環状軸部材の外周部に摺接して前記環状軸部材の回転を制動する回転制動部材を備え、この回転制動部材は、前記環状軸部材との摩擦力を変化させるように、前記光源側灯体に対し径方向へ移動可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
- 光源側灯体には、灯体中心方向へ移動不能であって且つ回転可能にネジ状部材が設けられ、前記回転制動部材は、前記ネジ状部材に螺合されることで支持され、前記ネジ状部材の回転により灯体径方向へ移動することを特徴とする請求項3記載の照明装置。
- 光源側灯体の外周輪郭と出射側灯体の外周輪郭とを、その一方に対し他方を所定角度回転した際に重なり合わない形状とし、この重なり合わない部分に、前記回転支持機構を光源側灯体又は出射側灯体に接続するための止着具を配置したことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の照明装置。
- 前記フレーミング機構は、第二の集光レンズの出射光の一部を開口部に通過させる光通過部材と、出射側灯体に対し上方側から差し入れられて所定形状の模様孔を前記開口部に重ね合わせた状態で保持される模様形成板とを備え、
前記回転支持機構は、前記模様形成板が上半部側に位置するように、出射側灯体の回転角度を規制していることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の照明装置。
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