JP2014060934A - 植物育成支援システム、水分量測定装置、プログラム及びアップロード方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】、植物育成支援システム100によれば、センサ端末1の制御部10は、センサ部11により測定された観葉植物Pが植えられた土壌Sの水分値の測定値が上昇しているか下降しているかを判定する。上昇していると判定した場合、制御部10は、下降していると判定したときよりもアップロードの頻度が高くなるように制御する。
【選択図】図10
Description
植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段を備える水分量測定装置と、前記水分量測定装置による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置と、がデータ送受信可能に接続される植物育成支援システムであって、
前記水分量測定装置は、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段と、
を備える。
植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段と、
前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に、前記測定値をアップロードするための通信手段と、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段と、
を備える。
図1は、本実施形態の植物育成支援システム100の全体構成例を示す図である。
植物育成支援システム100は、観葉植物Pの育成を支援するためのシステムであり、図1に示すように、センサ端末1と、サーバ2と、携帯端末3と、を備えて構成されている。センサ端末1と携帯端末3は、それぞれサーバ2と通信ネットワークNを介して通信接続可能である。通信ネットワークNは、例えば、インターネット回線であり、各装置がインターネット回線に接続するための無線LAN(Local Area Network)や移動体通信網等の回線網を含む。なお、センサ端末1や携帯端末3の台数は、特に限定されない。
センサ端末1は、観葉植物Pが植えられた土壌Sの水分値を測定し、その測定値をサーバ2にアップロードする水分量測定装置である。
センサ部11は、図3(a)に示すように、電極11a、電極11b、検出回路11cを備える。検出回路11cには、図3(b)に示す電源V0、電気抵抗R、電圧計V1が組み込まれている。電源V0は、電極11aに対して電圧V0[V]を印加するための電源である。電気抵抗Rは、電極11a、11b間の土壌Sの水分値を測定するために組み込まれた電気抵抗値R[Ω](一定)の電気抵抗である。電圧計V1は、電気抵抗Rの両端の電圧降下V1[V]を測定するための電圧計である。なお、図3(b)におけるRsは、電極11a、11b間の土壌S中の電気抵抗値[Ω]を表す。また、センサ部11において、土壌Sの水分値は、V1/V0×100[%]で定義され、V1/V0は、図3(b)に示すRとRsで表すと、数1のとおりとなる。
記憶部14は、土壌Sの水分値を測定してサーバ2にアップロードを行うために必要となる各種情報を記憶するための記憶領域141を有している。図4に、記憶領域141の一例を示す。図4に示すように、記憶領域141には、「シリアルID」、「定期測定間隔」、「定期アップロード間隔」、「植物の種類」、「上昇アラート閾値」、「前回アップロード日時」、「前回アップロード水分値」等の各項目の情報を書き込むための記憶領域が形成されている。なお、「シリアルID」は、センサ端末1の個体を識別するための識別情報である。「シリアルID」、「定期測定間隔」、「定期アップロード間隔」については、センサ端末1の出荷時に予め書き込まれて記憶されている。
また、記憶部14は、植物の種類の一覧を記憶している。
サーバ2は、植物の育成を管理するための管理装置である。具体的には、センサ端末1からアップロードされた水分値の測定値を受信して保存するとともに、保存した測定値に基づいて観葉植物Pが植えられた土壌Sの含水レベルを判定し、判定結果をセンサ端末1のユーザ(即ち、観葉植物Pの栽培者)の携帯端末3に送信する。
本実施形態におけるアップロードの種類としては、定期アップロードと緊急アップロードとがある。定期アップロードとは、前回サーバ2に測定値をアップロードしてから一定時間(定期アップロード間隔)経過したときに行われるアップロードをいう。緊急アップロードとは、前回サーバ2に測定値をアップロードしてから一定時間(定期アップロード間隔)経過していないときに行われるアップロードをいう。
ここで、土壌の水分値の上昇幅が同じでも、その土壌に生えている植物の根腐れ耐性が異なればその意味は変わってくる。例えば、同じ少量の水遣り(水分値の上昇)でも、水をほとんど必要としない根腐れ耐性「弱」の植物にとっては水分過剰となって根腐れを起こす危険性がある。一方、根腐れ耐性「強」の植物にとっては全く根腐れの危険がない。そこで、本実施形態においては、植物の根腐れ耐性に応じた上昇アラート閾値を設定し、後述する水分測定及びアップロード処理において、観葉植物Pの根腐れ耐性に応じた頻度で測定値のアップロードが行えるようにしている。
携帯端末3は、センサ端末1のユーザの携帯端末であり、サーバ2から送信された根腐れの警告や土壌の含水レベルの判定結果等を出力する。携帯端末3としては、スマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Data Assistants)、携帯用PC(Personal Computer)等が適用可能である。
なお、携帯端末3は、その他、移動体通信網による通話機能等を備えていてもよい。
次に、本実施形態における動作について説明する。
まず、センサ端末1において、初期設定を行うための設定処理について説明する。
図9に、設定処理のフローチャートを示す。設定処理は、操作部12による所定キーの操作により初期設定の指示が入力された際に、制御部10のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
次に、センサ端末1において、前回の測定から定期測定間隔が経過する毎に、制御部10により実行される水分測定及びアップロード処理について説明する。
水分測定及びアップロード処理は、観葉植物を枯らしてしまう原因の多くは根腐れであることに着目したもので、根腐れが起きる危険性のある水分値(即ち、測定値)の上昇時にはサーバ2への水分値のアップロードの頻度を上げて監視を強め、逆に、水分値の下降時には、一定間隔で監視していれば十分であるので、定期アップロードのみとなるように制御する処理である。
「前回アップロード日時」から「定期アップロード間隔」以上経過していないと判断した場合(ステップS16;NO)、制御部10は、アップロードを行わずに水分測定及びアップロード処理を終了する。
また、図7は、図11(a)〜(c)のそれぞれのタイミングでサーバ2にアップロードしたときのセンサ測定値テーブル234のデータ格納例を示している。図7の斜線は、緊急アップロードであることを示す。
根腐れ耐性「中」の植物では、上昇アラート閾値は根腐れ耐性「弱」の植物より高く、「強」の植物より低く設定されている。そのため、図11(b)に示すように、水分値が上昇傾向にあるときには、比較的大幅な上昇が検知されたときに緊急アップロードが行われる。
根腐れ耐性「強」の植物では、上昇アラート閾値が高く設定されている。そのため、図11(c)に示すように、水分値が上昇傾向にあっても、定期アップロードのみとなっている。
即ち、根腐れ耐性が弱いほど、緊急アップロードの頻度が高くなっている。
また、図11(a)〜(c)に示すように、何れの耐性の植物においても、水分値が下降傾向にあるときには、定期アップロード時以外にはアップロードされない。
また、観葉植物Pの根腐れ耐性によって水分値の上昇時のアップロードの頻度を変えることができるので、観葉植物Pの根腐れ耐性に応じた適切なタイミングでデータのアップロードを行うことが可能となる。
また、水分下降は数日のオーダーでゆっくり行われるので、水分上昇の監視をこまめに行っている分、定期アップロードの間隔は長く(例えば、数日間隔に)することができ、アップロード回数を効率的に削減し、消費電力の低減を図ることもできる。
次に、サーバ2において、制御部20により実行される植物育成管理処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。植物育成管理処理は、制御部20のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
土壌Sの含水レベルを閲覧することで、ユーザは、観葉植物Pにとって現在水分が多すぎるのか、良好なのか、逆に足りないのかを把握することが可能となるので、観葉植物Pの育成の参考とすることができる。
従って、観葉植物Pが植えられた土壌Sの水分値が上昇しているか下降しているかの変化に応じた適切なタイミングでデータのアップロードを行うことが可能となる。
また、植物の種類に応じてサーバ2へのアップロードの頻度を変化させるようにすることで、観葉植物Pの種類に応じた適切なタイミングでアップロードを行うことが可能となる。
また、例えば、測定値が観葉植物Pの種類に対して予め定められた閾値以上上昇していると判定された場合に、前回アップロードしてから一定時間が経過していなくてもアップロードを行うように制御することで、観葉植物Pの種類に応じた適切なタイミングでアップロードを行うことが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段を備える水分量測定装置と、前記水分量測定装置による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置と、がデータ送受信可能に接続される植物育成支援システムであって、
前記水分量測定装置は、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段と、
を備える植物育成支援システム。
<請求項2>
前記制御手段は、前記判定手段により前記測定手段による測定値が上昇していると判定された場合は、下降していると判定されたときよりも前記管理装置へのアップロードの頻度が高くなるように制御する請求項1に記載の植物育成支援システム。
<請求項3>
前記制御手段は、更に、前記植物の種類に応じて前記管理装置へのアップロードの頻度を変化させる請求項1又は2に記載の植物育成支援システム。
<請求項4>
前記制御手段は、前回アップロードしてから一定時間が経過する毎に前記測定手段による測定値を定期アップロードするとともに、前記判定手段により前記測定手段による測定値が上昇していると判定された場合は、前回アップロードしてから前記一定時間が経過していなくてもアップロードを行うように制御する請求項1又は2に記載の植物育成支援システム。
<請求項5>
前記制御手段は、前記判定手段により前記測定手段による測定値が前記植物の種類に対して予め定められた閾値以上上昇していると判定された場合は、前回アップロードしてから前記一定時間が経過していなくてもアップロードを行うように制御する請求項4に記載の植物育成支援システム。
<請求項6>
前記管理装置は、前記水分量測定装置からアップロードされた測定値に基づいて、前記植物に対する前記土壌の含水レベルを判定する含水レベル判定手段を備え、
前記含水レベル判定手段による判定結果を出力する出力手段を更に備える請求項1〜5の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
<請求項7>
前記管理装置は、前記水分量測定装置から前記定期アップロード以外のアップロードが所定回数以上連続して行われたか否かを判定する回数判定手段と、
前記回数判定手段により前記定期アップロード以外のアップロードが所定回数以上連続して行われたと判定された場合に、根腐れの危険性があると判定する根腐れ危険性判定手段と、を備え、
前記根腐れ危険性判定手段が根腐れの危険性があると判定した場合、警告を出力する出力手段を更に備える請求項4又は5に記載の植物育成支援システム。
<請求項8>
植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段と、
前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に、前記測定値をアップロードするための通信手段と、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段と、
を備える水分量測定装置。
<請求項9>
植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段と、前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に前記測定値をアップロードするための通信手段と、を備える水分量測定装置に用いられるコンピュータを、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記植物の育成を管理する管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
<請求項10>
植物が植えられた土壌の水分量を測定する水分量測定装置から、当該水分量測定装置による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に前記測定値をアップロードする方法であって、
前記測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御工程と、
を含むアップロード方法。
1 センサ端末
10 制御部
11 センサ部
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
16 計時部
17 バス
2 サーバ
20 制御部
21 操作部
22 表示部
23 記憶部
231 植物情報テーブル
232 根腐れ耐性閾値テーブル
233 含水レベル判定テーブル
234 センサ測定値テーブル
235 ユーザ登録テーブル
24 通信部
25 計時部
26 バス
3 携帯端末
30 制御部
31 操作部
32 表示部
33 音声出力部
34 記憶部
35 通信部
36 バス
Claims (10)
- 植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段を備える水分量測定装置と、前記水分量測定装置による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置と、がデータ送受信可能に接続される植物育成支援システムであって、
前記水分量測定装置は、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段と、
を備える植物育成支援システム。 - 前記制御手段は、前記判定手段により前記測定手段による測定値が上昇していると判定された場合は、下降していると判定されたときよりも前記管理装置へのアップロードの頻度が高くなるように制御する請求項1に記載の植物育成支援システム。
- 前記制御手段は、更に、前記植物の種類に応じて前記管理装置へのアップロードの頻度を変化させる請求項1又は2に記載の植物育成支援システム。
- 前記制御手段は、前回アップロードしてから一定時間が経過する毎に前記測定手段による測定値を定期アップロードするとともに、前記判定手段により前記測定手段による測定値が上昇していると判定された場合は、前回アップロードしてから前記一定時間が経過していなくてもアップロードを行うように制御する請求項1又は2に記載の植物育成支援システム。
- 前記制御手段は、前記判定手段により前記測定手段による測定値が前記植物の種類に対して予め定められた閾値以上上昇していると判定された場合は、前回アップロードしてから前記一定時間が経過していなくてもアップロードを行うように制御する請求項4に記載の植物育成支援システム。
- 前記管理装置は、前記水分量測定装置からアップロードされた測定値に基づいて、前記植物に対する前記土壌の含水レベルを判定する含水レベル判定手段を備え、
前記含水レベル判定手段による判定結果を出力する出力手段を更に備える請求項1〜5の何れか一項に記載の植物育成支援システム。 - 前記管理装置は、前記水分量測定装置から前記定期アップロード以外のアップロードが所定回数以上連続して行われたか否かを判定する回数判定手段と、
前記回数判定手段により前記定期アップロード以外のアップロードが所定回数以上連続して行われたと判定された場合に、根腐れの危険性があると判定する根腐れ危険性判定手段と、を備え、
前記根腐れ危険性判定手段が根腐れの危険性があると判定した場合、警告を出力する出力手段を更に備える請求項4又は5に記載の植物育成支援システム。 - 植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段と、
前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に、前記測定値をアップロードするための通信手段と、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段と、
を備える水分量測定装置。 - 植物が植えられた土壌の水分量を測定する測定手段と、前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に前記測定値をアップロードするための通信手段と、を備える水分量測定装置に用いられるコンピュータを、
前記測定手段による測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定手段、
前記判定手段による判定結果に基づいて、前記植物の育成を管理する管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御手段、
として機能させるためのプログラム。 - 植物が植えられた土壌の水分量を測定する水分量測定装置から、当該水分量測定装置による測定値に基づいて前記植物の育成を管理する管理装置に前記測定値をアップロードする方法であって、
前記測定値が上昇しているか下降しているかを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果に基づいて、前記管理装置への前記測定値のアップロードの頻度を制御する制御工程と、
を含むアップロード方法。
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