JP2014059071A - 凝縮装置および冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】凝縮性能を向上させる。
【解決手段】凝縮装置20Q2は、凝縮器41を備える。凝縮器41は、相互間隔をあけ且つ各々が対向するように配置された複数の凝縮フィン50K2を含む。凝縮フィン50K2の外周縁は、凝縮フィン50K2の外側に向かって凸となる凸状部と凝縮フィン50K2の内側に向かって凹となる凹状部とが複数並ぶことにより形成された凹凸部76を含む。凝縮フィン50K2には、ドレン水供給部からドレン水が供給される。
【選択図】図45

Description

本発明は、凝縮装置および冷凍冷蔵庫に関し、特に、ドレン水を用いて凝縮フィンを放熱させる凝縮装置、およびそのような凝縮装置を備える冷凍冷蔵庫に関する。
特開平07−167548号公報(特許文献1)は、冷凍冷蔵庫に関する発明を開示している。この冷凍冷蔵庫は、凝縮器と、蒸発器のドレン水を凝縮器上に落とすドレン水配管とを備える。同公報は、ドレン水が蒸発する時に潜熱が凝縮器から奪われることによって、凝縮器の放熱性能を向上させることができると述べている。
特開平07−174454号公報(特許文献2)も、冷凍冷蔵庫に関する発明を開示している。この冷凍冷蔵庫は、凝縮器と、凝縮器の冷却空気吸入側の上方にドレン水排出口を有するドレン配管とを備える。同公報は、フィルタを用いることなく凝縮器に埃が付着することを防止することができると述べている。
特開2000−304484号公報(特許文献3)も、冷凍冷蔵庫に関する発明を開示している。この冷凍冷蔵庫に用いられる熱交換器は、複数のフィンを備え、各フィンの両端辺には片持ち状の切り起こし片が複数設けられ、切り起こし辺の曲げ角は順次異なっている。同公報は、切り起こし辺で空気流に対し前縁効果が得られるため、熱交換性能を向上させることができると述べている。
特開2005−221228号公報(特許文献4)も、冷凍冷蔵庫に関する発明を開示している。この冷凍冷蔵庫は、蒸発器を除霜するガラス管ヒータと、蒸発器に設けられた複数のフィンとを備え、ガラス管ヒータとフィンの端部とは互いに接触している。同公報は、輻射熱を利用した除霜に加え、熱伝導による除霜効果も加わるために除霜効率を向上させることができると述べている。
特開2008−014571号公報(特許文献5)も、冷凍冷蔵庫に関する発明を開示している。この冷凍冷蔵庫に用いられる熱交換器は、フィン材と、フィン材に設けられた円筒状のカラー部とを備える。カラー部と冷媒配管との接合部分の外表面を含むクロスフィンチューブの表面には合成樹脂層が形成され、合成樹脂層の表面には親水性樹脂層が形成されている。同公報は、食品から発生するガス等が冷媒配管とフィン材との間の接合部分に侵入することは抑制され、耐食性を向上させることができると述べている。
特開昭63−318496号公報(特許文献6)は、熱交換器の表面処理方法に関する発明を開示している。この表面処理方法においては、1度の表面処理工程により、親水性および防食性などが熱交換器に付与される。同公報は、この表面処理方法によれば、従来とほとんど変わらないコストで親水性および防食性などを熱交換器に付与することができると述べている。
特開平07−167548号公報 特開平07−174454号公報 特開2000−304484号公報 特開2005−221228号公報 特開2008−014571号公報 特開昭63−318496号公報
本発明は、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能な凝縮装置、およびそのような凝縮装置を備える冷凍冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に基づく凝縮装置は、相互間隔をあけ且つ各々が対向するように配置された複数の凝縮フィンを含み、ドレン水供給部から上記凝縮フィンにドレン水が供給される凝縮器を備え、上記凝縮フィンの外周縁は、上記凝縮フィンの外側に向かって凸となる凸状部と上記凝縮フィンの内側に向かって凹となる凹状部とが複数並ぶことにより形成された凹凸部を含み、上記凝縮フィンは、上記ドレン水供給部から上記凝縮フィンの表面に供給された上記ドレン水と上記凝縮フィンの周囲を流れる気流とによって冷やされながら、上記凝縮フィンに接触するように配置された冷媒管内を流れる冷媒と熱交換する。
好ましくは、上記凸状部は、上記凝縮フィンの外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有し、上記凹状部は、隣り合う上記凸状部同士を接続する滑らかな曲線状の形状を有する。
好ましくは、複数の上記凝縮フィンは、鉛直方向に相互間隔をあけ且つ各々が鉛直方向に対向するように配置されている。好ましくは、上記凸状部のうちの最外側の部分の曲率半径は、0.5mm以下である。
好ましくは、上記凝縮フィンは、上記凹状部寄りの部分から上記凸状部寄りの部分に向かうにつれて、上記凝縮フィンの上面および下面のうちの一方側から上記凝縮フィンの上面および下面のうちの他方側に向かって湾曲するように形成される。
好ましくは、上記凸状部のうちの最外側の部分はくさび状の形状を有し、そのくさび角は、90°以下である。
好ましくは、複数の上記凹凸部は、等間隔または2種類以上の間隔で並んで配置され、複数の上記凹凸部は、同一の幅または2種類以上の幅を有し、複数の上記凹凸部は、上記凝縮フィンに対して垂直な方向において、同一の高さまたは2種類以上の高さを有する。
好ましくは、複数の上記凹凸部は、上記凝縮フィンの外周縁の全周にわたって形成されている。
好ましくは、上記凝縮フィンの上面の一部には、下方に向かって凹む形状を有する凹部が設けられる。
好ましくは、上記凝縮フィンの外周縁は、上記凝縮フィンの内側に向かって延びる切込部を含む。
本発明に基づく冷凍冷蔵庫は、本発明に基づく上記の凝縮装置を備える。
本発明によれば、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能な凝縮装置、およびそのような凝縮装置を備える冷凍冷蔵庫を得ることができる。
実施の形態1における冷凍冷蔵庫を示す断面図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置の分解した状態を示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置の凝縮フィンを示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置にドレン水が供給されている様子を示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置にドレン水が供給されている様子を示す側面図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置を示す他の斜視図である。 実施の形態1の冷凍冷蔵庫に用いられる凝縮装置および他の構成を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例における凝縮装置および他の構成を示す斜視図である。 実施の形態1の第2変形例における凝縮装置を示す第1斜視図である。 実施の形態1の第2変形例における凝縮装置を示す第2斜視図である。 実施の形態1の第3変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第3変形例における凝縮装置および他の構成を示す側面図である。 実施の形態1の第4変形例における凝縮装置を示す側面図である。 実施の形態1の第5変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第5変形例における凝縮装置を示す側面図である。 実施の形態1の第6変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第7変形例に関する凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第7変形例に関する他の凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第8変形例における凝縮装置を示す側面図である。 実施の形態1の第9変形例における凝縮装置を示す側面図である。 実施の形態1の第10変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態1の第11変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態2における凝縮装置を示す斜視図である。 図25中のXXVI−XXVI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態2の第1変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 図27中のXXVIII−XXVIII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態2の第2変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す断面図である。 実施の形態2の第3変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 図30中のXXXI−XXXI線に沿った矢視断面図である。 実施の形態2の第4変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 図32中のXXXIII−XXXIII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態3における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態3の第1変形例における凝縮装置を示す断面図である。 実施の形態3の第2変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す断面図である。 実施の形態3の第3変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す断面図である。 実施の形態4における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態4の第1変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す斜視図である。 実施の形態4の第2変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態4の第3変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す斜視図である。 実施の形態4の第4変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す平面図である。 実施の形態5における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す平面図である。 実施の形態5の第1変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す平面図である。 実施の形態5の第2変形例における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態5の第2変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す平面図である。 実施の形態5の第2変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す斜視図である。 実施の形態5の第2変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す他の平面図である。 実施の形態5の第3変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す平面図である。 実施の形態5の第4変形例における凝縮装置を示す側面図である。 実施の形態5の第4変形例における凝縮装置に用いられる凝縮フィンを示す側面図である。 実施の形態5の第4変形例における凝縮装置を示す他の側面図である。 実施の形態6における凝縮装置を示す斜視図である。 実施の形態6における凝縮装置に用いられるエンドプレートを示す斜視図である。 実施の形態6の第1変形例における凝縮装置に用いられるエンドプレートを示す斜視図である。 図55中のLVI−LVI線に沿った矢視断面図である。 図55中のLVII−LVII線に沿った矢視断面図である。 実施の形態7における凝縮装置を示す斜視図である。 図58中のLIX線によって囲まれた領域を拡大して示す斜視図である。 実施の形態7の実験例1に関する実験結果を示す図である。 実施の形態7の実験例2に関する実験結果を示す図である。 実施の形態7の実験例3に関する実験結果を示す図である。
本発明に基づいた各実施の形態および各実験例について、以下、図面を参照しながら説明する。各実施の形態および各実験例の説明において、個数および量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数およびその量などに限定されない。各実施の形態および各実験例の説明において、同一の部品および相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。特に制限が無い限り、各実施の形態に示す構成および各実験例に示す構成を適宜組み合わせて用いることは、当初から予定されていることである。
[実施の形態1]
(冷凍冷蔵庫100)
図1は、本実施の形態における冷凍冷蔵庫100を示す断面図である。図1において、矢印Z方向は鉛直方向を示している。図1中の矢印Z方向が延びる方向と反対の方向は、重力方向である。矢印X方向は、矢印Z方向に対して直交する方向である。本実施の形態では、矢印X方向は冷凍冷蔵庫100の奥行き方向に相当している。図2等に記載している矢印Y方向は、矢印X方向および矢印Z方向の双方に対して直交する方向である。本実施の形態では、矢印Y方向は冷凍冷蔵庫100の幅方向に相当している。
矢印X,Y,Z方向の関係については、図1〜図59において共通している。図2〜図59等では、凝縮装置(凝縮装置20)および凝縮フィン(凝縮フィン50)等の配置方向が矢印X方向および矢印Y方向に沿うように図示されているが、これらの矢印X方向および矢印Y方向における配置方向は、図示されている構成に限られるものではない。換言すると、凝縮装置および凝縮フィン等は、冷凍冷蔵庫の奥行き方向(矢印X方向)および幅方向(矢印Y方向)に沿うように配置されていなくてもよい。
図1に示すように、冷凍冷蔵庫100は、筺体10、冷凍室11、冷凍室用扉11D、冷蔵室12、冷蔵室用扉12D、冷却風路13、蒸発器14、除霜装置15、ドレン水配管16、機械室17、吸気口18、排気口19、凝縮装置20、ドレン水供給部30、送風ファン90、圧縮機92および図示しない冷媒管(図2中の冷媒管60参照)を備える。この冷媒管は、蒸発器14、凝縮装置20および圧縮機92に沿って配置され、冷媒管内を流れる冷媒はこれらの中を順次通過する。冷凍冷蔵庫100においては、この冷媒管内を流れる冷媒によって、冷却サイクル運転が行われる。
冷凍室11および冷蔵室12は、筺体10の内部にそれぞれ形成され、冷却風路13を挟んで互いに反対側に位置する。冷凍室11および冷蔵室12は、冷却風路13にそれぞれ連通している。冷凍室用扉11Dは、冷凍室11を開閉するためのものであり、冷蔵室用扉12Dは、冷蔵室12を開閉するためのものである。本実施の形態の冷凍冷蔵庫100は、冷凍室11による冷凍機能および冷蔵室12による冷蔵機能の双方を備えるが、冷凍冷蔵庫の機能としてはこれらのうちのいずれか一方のみを備えていてもよい。
蒸発器14は、冷却風路13内に配置され、冷凍室11の背面側に位置している。除霜装置15は、たとえばヒーター(図示せず)等を有し、蒸発器14の下方に配置される。機械室17は、筺体10の下部に設けられる。凝縮装置20、ドレン水供給部30、送風ファン90および圧縮機92は、機械室17内に配置される。吸気口18は、送風ファン90によって生成される気流の流れる方向の上流側に位置する。吸気口18を通して、機械室17内に気流(冷却空気)が導入される。排気口19は、送風ファン90によって生成される気流の流れる方向の下流側に位置する。排気口19を通して、機械室17内から空気が排出される。
ドレン水配管16は、集水口16Mおよび排水口16Nを含む。集水口16Mは、蒸発器14の下方に配置される。排水口16Nは、凝縮装置20の上方に配置される。ドレン水配管16は、中空状の形状を有し、集水口16Mから排水口16Nにまで延在している。排水口16Nには、ドレン水供給部30が設けられる。排水口16Nとドレン水供給部30とは、互いに一体的に構成されていてもよいし、それぞれが別体として作製された後に互いに接合されてもよい。
以上のように構成される冷凍冷蔵庫100においては、圧縮機92の運転により冷媒管(図2中の冷媒管60参照)内を冷媒が流動し、冷却サイクル運転が行われる。冷媒は、蒸発器14を通る時に吸熱し、凝縮装置20を通る時に放熱する。蒸発器14を通過する時に冷やされた空気は、冷却風路13を通して冷凍室11および冷蔵室12に流れ込む。冷凍室11および冷蔵室12は、それぞれ冷却される。この際、蒸発器14の表面には霜が徐々に形成される。
冷凍冷蔵庫100の冷却サイクル運転が長時間行なわれると、蒸発器14の表面に形成された霜によって、冷却風路13が狭くなる。冷凍冷蔵庫100においては、冷却サイクル運転が所定のタイミングで停止される。蒸発器14の表面に形成された霜は、除霜装置15の加熱によって融解される。融解した霜は、ドレン水となって集水口16Mからドレン水配管16内に流れる。ドレン水は、排水口16Nを通してドレン水供給部30から凝縮装置20に供給される(詳細は後述する)。
送風ファン90は、吸気口18から排気口19に向かって流れる気流(冷却空気)を発生させる。凝縮装置20の周囲を流れる気流は、凝縮装置20を冷却する。一方で、凝縮装置20にはドレン水も供給されており、凝縮装置20の表面は濡れている。冷凍冷蔵庫100においては、冷却空気と凝縮装置20と間の熱交換により凝縮装置20が冷却されるだけでなく、ドレン水が蒸発する時に潜熱が凝縮装置20から奪われることによっても凝縮装置20が冷却される。
したがって冷凍冷蔵庫100に用いられる凝縮装置20は、凝縮装置20の周囲を流れる気流によって冷やされるだけでなく、ドレン水供給部30から凝縮装置20に供給されたドレン水によっても冷やされることができるため、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。
(凝縮装置20)
図2〜図4を参照して、本実施の形態の冷凍冷蔵庫100に用いられる凝縮装置20について詳細に説明する。図2は、凝縮装置20を示す斜視図である。図3は、凝縮装置20の分解した状態を示す斜視図である。図4は、凝縮装置20に用いられる凝縮フィン50を示す斜視図である。図2および図3に示すように、凝縮装置20は、4つの凝縮器41〜44およびドレンパン94(図2参照)を備える。
凝縮器41〜44は、複数の凝縮フィン50を含む。凝縮器41〜44は、矢印Y方向に沿って4列に並んで配置される。ドレンパン94は、凝縮器41〜44の鉛直方向の下方に配置される。ドレンパン94は、必要に応じて用いられるとよい。蒸発器14(図1参照)からのドレン水を凝縮装置20に供給するためのドレン水供給部30は、4つのドレン水供給部31〜34を含む。ドレン水供給部31〜34は、いずれも管状の形状を有し、ドレン水を流出する流出口31T〜34Tが各々の下端に設けられる。
本実施の形態においては、凝縮器41に含まれる複数の凝縮フィン50、凝縮器42に含まれる複数の凝縮フィン50、凝縮器43に含まれる複数の凝縮フィン50、および、凝縮器44に含まれる複数の凝縮フィン50は、いずれも同一の形状を有している。複数の凝縮フィン50の各々には、挿入孔57,58(図3参照)が設けられる。挿入孔57,58には、冷媒管60が挿し込まれる。挿入孔57,58に冷媒管60が挿し込まれることで、複数の凝縮フィン50は冷媒管60に固定される。
冷媒管60は、内部に冷媒(図示せず)が流れる伝熱管としての機能を有する。冷媒管60は、複数の直管部61、複数の上方曲管部62、および、複数の下方曲管部63を含む。複数の直管部61は、直線状の形状を有し、互いに平行となるように設けられる。本実施の形態における複数の直管部61は、送風ファン90(図2参照)からの気流(冷却空気)の流れる方向に対して略直交するように(矢印Z方向に対して略平行となるように)配置される。
上方曲管部62は、U字状の形状を有し、隣り合う直管部61の上端同士を連結するように設けられる。下方曲管部63も、U字状の形状を有し、隣り合う直管部61の下端同士を連結するように設けられる。直管部61が上方曲管部62および下方曲管部63によって連結されることで、冷媒管60は1本の伝熱管として構成されている。冷媒管60は、2本以上の伝熱管から構成されていてもよい。
凝縮器41に含まれる複数の凝縮フィン50は、平行に配置された2つの直管部61に固定されて一体化され(図2参照)、鉛直方向(矢印Z方向)に相互間隔をあけ且つ鉛直方向に対向するように配置されている。凝縮器41に含まれる複数の凝縮フィン50は、1枚1枚のそれぞれの凝縮フィン50が略水平方向に沿うように水平に配置され、且つ鉛直方向に沿って上方から下方に向かって(若しくは下方から上方に向かって)順に並ぶように配置されている。
凝縮器41に含まれる複数の凝縮フィン50は、鉛直方向(矢印Z方向)に隣り合う凝縮フィン50に対して互いに平行な位置関係となっている。凝縮器41に含まれる複数の凝縮フィン50は、鉛直方向において約2mm〜約3mmの間隔(相互間隔)をあけて配列されている。鉛直方向に隣り合う凝縮フィン50の間には、この間隔を利用して送風ファン90(図2参照)からの冷却空気が流れ込む。
複数の凝縮フィン50の配置関係については、凝縮器42〜44においても同様である。凝縮器42に含まれる複数の凝縮フィン50も、平行に配置された2つの直管部61に固定されて一体化され、鉛直方向に相互間隔をあけ且つ鉛直方向に対向するように配置されている。凝縮器43に含まれる複数の凝縮フィン50も、平行に配置された2つの直管部61に固定されて一体化され、鉛直方向に相互間隔をあけ且つ鉛直方向に対向するように配置されている。凝縮器44に含まれる複数の凝縮フィン50も、平行に配置された2つの直管部61に固定されて一体化され、鉛直方向に相互間隔をあけ且つ鉛直方向に対向するように配置されている。
複数の凝縮フィン50を冷媒管60に固定するためには、いわゆる機械拡管の方法が用いられるとよい。この場合、複数の凝縮フィン50に、冷媒管60の直管部61の外径よりもやや大きい直径を有する挿入孔57,58が設けられる。挿入孔57,58に冷媒管60の直管部61を挿し込んだ後、直管部61の内部に、直管部61の内径よりも大きい外径を有する先細形状の治具が挿入される。冷媒管60の直管部61の管径を治具を用いて拡大することにより、複数の凝縮フィン50は冷媒管60の直管部61に固定される。
治具を用いる代わりに、直管部61の内側を加圧して直管部61の管径を拡大してもよいし、直管部61を管軸方向に圧縮して直管部61の管径を拡大してもよい。直管部61に複数の凝縮フィン50が固定された後、隣り合う直管部61の上端同士は、直管部61とは別に準備された上方曲管部62によって連結され、隣り合う直管部61の下端同士は、直管部61とは別に準備された下方曲管部63によって連結される。
複数の凝縮フィン50を冷媒管60に固定するためには、いわゆる非拡管の方法が用いられてもよい。この場合、複数の凝縮フィン50に、冷媒管60の直管部61の外径と略同じ直径を有する挿入孔57,58が設けられる。挿入孔57,58に冷媒管60の直管部61を圧入することによって、複数の凝縮フィン50は直管部61に固定される。直管部61に複数の凝縮フィン50が固定された後、隣り合う直管部61の上端同士は、直管部61とは別に準備された上方曲管部62によって連結され、隣り合う直管部61の下端同士は、直管部61とは別に準備された下方曲管部63によって連結される。
複数の凝縮フィン50を冷媒管60に固定する時に、予め準備された1本の冷媒管60が用いられてもよい。1本の冷媒管60を複数の凝縮フィン50の挿入孔57,58に順に挿し込みつつ、上方曲管部62および下方曲管部63に対応する部分で冷媒管60を湾曲変形させる。この方法によっても、複数の凝縮フィン50を冷媒管60に固定することが可能である。
図3中に示す冷媒管60は、直管部61の上端に上方曲管部62が連結され且つ直管部61の下端に下方曲管部63が連結された後の状態(完成状態)を有している。図3中に示す冷媒管60は、複数の凝縮フィン50から離れて図示されている。実際には、上記のような固定方法を用いて、複数の凝縮フィン50は冷媒管60に固定される。図3中に示す冷媒管60は、説明の便宜上、複数の凝縮フィン50が固定された後の冷媒管60の状態(完成状態)を、複数の凝縮フィン50から仮想的に分離して表しているものである。
以上のように構成される凝縮器41〜44に対して、本実施の形態のドレンパン94(図2参照)は、凝縮器41〜44の各々の最下部に位置する凝縮フィン50よりも下方に配置される。凝縮器41のうちの最上部に位置する凝縮フィン50は、ドレン水供給部31の流出口31Tの下方に配置される。凝縮器42のうちの最上部に位置する凝縮フィン50は、ドレン水供給部32の流出口32Tの下方に配置される。凝縮器43のうちの最上部に位置する凝縮フィン50は、ドレン水供給部33の流出口33Tの下方に配置される。凝縮器44のうちの最上部に位置する凝縮フィン50は、ドレン水供給部34の流出口34Tの下方に配置される。
図4を参照して、本実施の形態の凝縮フィン50は、上面51、下面52、4つの外周縁53〜56、および2つの挿入孔57,58を含み、全体として平板状の形状を有する。凝縮フィン50の表面には、上面51、下面52、4つの外周縁53〜56、および、2つの挿入孔57,58の各々の内周面が含まれる。4つの外周縁53〜56は、全体として長方形状に配置される。外周縁53および外周縁55は、凝縮フィン50の長辺をそれぞれ形成し、外周縁54および外周縁56は、凝縮フィン50の短辺をそれぞれ形成している。上面51および下面52同士は、互いに平行な位置関係にある。挿入孔57,58は、それぞれ円形状の形状を有する。
凝縮フィン50の長手方向(矢印X方向)の寸法L1は、たとえば50mmである。凝縮フィン50の短手方向(矢印Y方向)の寸法L2は、たとえば28mmである。凝縮フィン50の厚さ方向(矢印Z方向)の寸法L3は、たとえば0.15mmである。
(作用および効果)
図5は、凝縮装置20にドレン水が供給されている様子を示す斜視図である。図6は、凝縮装置20にドレン水が供給されている様子を示す側面図である。上述のとおり、凝縮器41に含まれる複数の凝縮フィン50は、鉛直方向(矢印Z方向)に相互間隔をあけ、且つ鉛直方向に隣り合う凝縮フィン50の下面52と凝縮フィン50の凝縮フィン50の上面51とが鉛直方向に対向するように配置されている。
凝縮器41のうちの最上部に位置する凝縮フィン50は、ドレン水供給部31の流出口31Tの下方に配置される。流出口31Tから滴下されたドレン水Wは、凝縮器41のうちの最上部に位置する凝縮フィン50の上面51(図6参照)に接触する。ドレン水Wは、その上面51上で水滴を形成したり、その上面51上で濡れ広がったりする。
その後、ドレン水Wは、送風ファン90(図2参照)からの気流を受けたり、その後に供給されるドレン水Wと一体化したり、その後に供給されるドレン水Wに押されたりする。ドレン水Wは、凝縮フィン50の外周縁に向かって移動する。凝縮フィン50の外周縁に到達したドレン水Wは、凝縮フィン50の上面51上からはみ出し、下方に向かって垂れ下がる。ドレン水Wは、1つ下に配置されている凝縮フィン50の外周縁に向かって垂れ落ちる(下方移動する)。
下方移動して凝縮フィン50に接触したドレン水Wは、送風ファン90(図2参照)からの気流を受けたり、その後に下方移動する他のドレン水Wと一体化したり、その後に下方移動する他のドレン水Wに押されたりする。ドレン水Wは、凝縮フィン50の中央部に向かって移動したり、さらに1つ下に配置されている凝縮フィン50の外周縁に向かって垂れ落ちたりする。
凝縮フィン50の外周縁から中央部に向かって移動するドレン水Wには、凝縮フィン50の上面51に接触しながら移動するものと、凝縮フィン50の下面52に接触しながら移動するものとが含まれる。ドレン水Wの一部は、上面51および/または下面52に沿って移動する時に蒸発し、凝縮フィン50から潜熱を奪う。ドレン水Wのうちの蒸発しなかったものは、最下部に位置する凝縮フィン50にまで到達した後、ドレンパン94(図5参照)内に落下する。
流出口31Tから滴下されたドレン水Wは、このような移動と落下(下方移動)とを繰り返しながら、凝縮フィン50と熱交換したり、凝縮フィン50上で蒸発したりする。凝縮装置20においては、複数の凝縮フィン50が鉛直方向(矢印Z方向)に相互間隔をあけ、且つ鉛直方向に隣り合う凝縮フィン50が鉛直方向に対向するように配置されているため、凝縮フィン50の1枚1枚は、ドレン水Wを所定の時間の間保持することが可能となっている。
したがって、流出口31Tから滴下されたドレン水Wは、上記のような移動と落下(下方移動)とを比較的ゆっくりと繰り返すことによって、1枚1枚の凝縮フィン50を効果的に冷却することができる。このような動作は、凝縮器42〜44(図5参照)においても同様に行われる。
複数の凝縮フィン50の周囲を流れる気流によって複数の凝縮フィン50が冷やされるだけでなく、ドレン水供給部30から複数の凝縮フィン50に供給されたドレン水によっても、複数の凝縮フィン50は十分に冷やされることができる。したがって本実施の形態の凝縮装置20は、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。本実施の形態によれば、たとえば、凝縮装置20の単体では12%〜18%程度の凝縮性能の上昇が見込まれ、冷凍冷蔵庫100の全体では5%〜8%程度のエネルギー使用効率の上昇が見込まれる。
凝縮装置20とは異なり、複数の凝縮フィンが水平方向(矢印X,Y方向)に相互間隔をあけ、且つ水平方向に隣り合う凝縮フィンの面同士が水平方向に対向するように配置される場合もある。この場合、凝縮フィンに向かって滴下されたドレン水は、凝縮フィンの表面に保持され難くい。ドレン水は、隣り合う凝縮フィン同士の間をすり抜けるようにして落下しやすい。凝縮フィンの表面にドレン水が保持された場合も、そのドレン水は重力の作用を受けて、短時間で凝縮フィンから離間しやすい。
これに対して凝縮装置20においては、凝縮フィン50の1枚1枚が、ドレン水Wを十分に保持することが可能となっている。凝縮装置20は、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50がドレン水Wをより適切に保持可能なように、凝縮フィン50の表面には、親水性コート処理が施されていてもよい。凝縮フィン50の表面の親水性が向上することによって、ドレン水Wは、凝縮フィン50の表面をより冷却しやすくなる。
凝縮フィン50の表面には、電食防止コート処理が施されていてもよい。凝縮フィン50の表面が保護されることによって、凝縮フィン50の凝縮性能が低下することを防止できる。
冷凍冷蔵庫100によれば、凝縮装置20が高い凝縮性能を有しているため、凝縮装置20を小型化することで省スペース化に寄与することもできる。たとえば、機械室17(図1参照)の容積を縮小し、冷凍室11および冷蔵室12の容積を増大することができる。近年では、冷凍冷蔵庫の外形寸法はほどんど変わらないものの、冷凍室および冷蔵室の容積は増大する傾向にある。冷凍冷蔵庫100によれば、このような要求にも十分に応えることが可能となっている。
冷凍冷蔵庫100によれば、凝縮装置20が高い放熱性能を有しているため、送風ファン90の風量を小さくすることもできる。送風ファン90の駆動音が低減されることにより、使用者の不快感を軽減することも可能となっている。冷凍冷蔵庫100は、凝縮装置20が高い放熱性能を有しているため、少ない消費エネルギーで高い冷却効果を得ることができ、省エネルギー化にも貢献することが可能となっている。
図7および図8を参照して、送風ファン90からの気流(矢印AR90参照)を用いて複数の凝縮フィン50を冷却する場合、凝縮フィン50の表面には埃200が付着しやすい。凝縮フィン50の表面に多量の埃200が付着すると、凝縮性能の低下を招く。
本実施の形態の凝縮装置20においては、凝縮フィン50の表面に供給されたドレン水Wは、送風ファン90からの気流を受けたり、下方移動する他のドレン水Wと一体化したり、下方移動する他のドレン水Wに押されたりする。ドレン水Wは、凝縮フィン50の中央部に向かって移動したり、さらに1つ下に配置されている凝縮フィン50の外周縁に向かって垂れ落ちたりする。
凝縮フィン50の外周縁から中央部に向かって移動するドレン水Wには、凝縮フィン50の上面51に接触しながら移動するものと、凝縮フィン50の下面52に接触しながら移動するものとが含まれる。ドレン水Wの一部は、上面51および/または下面52に沿って移動する時に蒸発し、凝縮フィン50から潜熱を奪う。
ドレン水Wのうちの蒸発しなかったものは、最下部に位置する凝縮フィン50にまで到達した後、ドレンパン94(図5参照)内に落下する。本実施の形態の凝縮装置20においては、凝縮フィン50の表面に供給されたドレン水Wは、このような移動と落下(下方移動)とを繰り返すことによって、凝縮フィン50の表面に付着した埃200をドレンパン94(図5参照)内に向かって落下させることができる。
凝縮装置20によれば、いわゆるセルフクリーニング機能が働くことによって、埃200が効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50はドレン水によって一層冷却されやすくなる。埃200が効果的に除去されるため、凝縮フィン50の経年劣化を抑制することもできる。埃200の付着を防止するために別途フィルター等を設ける必要も無く、製造費用を低減することもできる。フィルターを設けたとしても、フィルターの交換作業および清掃作業はほとんど不要であり、これらの作業頻度を少なくすることもできる。
図8に示すように、凝縮装置20のドレン水供給部31には、駆動装置300が設けられていてもよい。駆動装置300が矢印DR2方向および/または矢印DR3方向にドレン水供給部31を動かすことによって、凝縮フィン50の全体にドレン水Wを供給することが可能となる。凝縮フィン50の凝縮性能をさらに向上させたり、凝縮フィン50に付着した埃200をより効果的に除去したりすることが可能となる。
(第1変形例)
図9および図10を参照して、実施の形態1の第1変形例における凝縮装置20Aについて説明する。凝縮装置20Aは、凝縮器45を備える。凝縮器45においては、複数の凝縮フィン50が水平方向(矢印X,Y方向)に相互間隔をあけ、且つ水平方向に隣り合う凝縮フィン50の面同士が水平方向に対向するように配置されている。凝縮器45においても、送風ファン90からの気流(矢印AR90参照)を用いて複数の凝縮フィン50を冷却する場合、凝縮フィン50の表面には埃200が付着しやすい。凝縮フィン50の表面に多量の埃200が付着すると、凝縮性能の低下を招く。
凝縮装置20Aにおいては、複数の凝縮フィン50に向かって滴下されたドレン水Wは、送風ファン90からの気流を受けたり、下方移動する他のドレン水Wと一体化したり、下方移動する他のドレン水Wに押されたりする。ドレン水Wは、凝縮フィン50の表面に付着した埃200とともにドレンパン(図示せず)内に向かって落下する。ドレン水Wの一部は、凝縮フィン50の表面に沿って移動する時に蒸発し、凝縮フィン50から潜熱を奪う。
凝縮装置20Aにおいても、いわゆるセルフクリーニング機能が働くことによって、埃200が効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50はドレン水によって一層冷却されやすくなる。埃200が効果的に除去されるため、凝縮フィン50の経年劣化を抑制することもできる。埃200の付着を防止するために別途フィルター等を設ける必要も無く、製造費用を低減することもできる。フィルターを設けたとしても、フィルターの交換作業および清掃作業はほとんど不要であり、これらの作業頻度を少なくすることもできる。
図10に示すように、凝縮装置20Aのドレン水供給部31にも、駆動装置300が設けられているとよい。駆動装置300が矢印DR2方向および/または矢印DR3方向にドレン水供給部31を動かすことによって、凝縮フィン50の全体にドレン水Wを供給することが可能となる。凝縮フィン50の凝縮性能をさらに向上させたり、凝縮フィン50に付着した埃200をより効果的に除去したりすることが可能となる。
(第2変形例)
図11および図12を参照して、実施の形態1の第2変形例における凝縮装置20Bについて説明する。凝縮装置20Bの凝縮器41においては、最上部に位置する凝縮フィン50の上面51のうちの中央寄りの部分51C(図12参照)が、ドレン水供給部31の流出口31Tの下方に位置している。凝縮器42〜44においても、最上部に位置する凝縮フィン50の上面のうちの中央寄りの部分が、ドレン水供給部31の流出口32T〜34Tの下方にそれぞれ位置している。
図12を参照して、凝縮装置20Bによれば、凝縮フィン50の上面51のうちの中央寄りの部分51Cにドレン水Wが滴下される。凝縮フィン50の上面51上において、ドレン水Wは中央寄りの部分51Cから外周縁に向かって全体に広がるため、凝縮フィン50の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20Bも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20Bによれば、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50の上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50は、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50の経年劣化をより一層抑制することができる。
(第3変形例)
図13を参照して、実施の形態1の第3変形例における凝縮装置20Cについて説明する。凝縮装置20Cの凝縮器41においては、最上部に位置する凝縮フィン50の上面51のうちの外周縁寄りの部分51Dが、ドレン水供給部31の流出口31Tの下方に位置している。凝縮装置20Cによれば、凝縮フィン50の上面51のうちの外周縁寄りの部分51Dにドレン水Wが滴下される。凝縮装置20Cによれば、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃を重点的に除去することができる。
図14を参照して、凝縮フィン50においては、送風ファン(図示せず)からの気流の流れる方向(矢印AR90方向)の上流側の部分に、埃が付着しやすい。図14に示すように、最上部に位置する凝縮フィン50の上面51のうちの外周縁寄りの部分51Dは、気流が流れる方向における上流側に位置しているとよい。最上部に位置する凝縮フィン50のうちの気流が流れる方向における上流側の部分(外周縁寄りの部分51D)が、ドレン水供給部31の流出口31Tの下方に位置する。
凝縮フィン50の上面51のうちの気流が流れる方向における上流側に滴下されたドレン水Wは、凝縮フィン50の上流側の外周縁に付着した埃を重点的に除去するとともに、その外周縁から凝縮フィン50の中央寄りの部分に向かって広がるため、凝縮フィン50の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20Cも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20Cによれば、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50の上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50は、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50の経年劣化をより一層抑制することができる。
(第4変形例)
図15を参照して、実施の形態1の第4変形例における凝縮装置20Dについて説明する。凝縮装置20Dの凝縮器41においては、複数の凝縮フィン50の全体が同じ方向に向かって傾斜するように配置される。本実施の形態の複数の凝縮フィン50は、気流が流れる方向(矢印AR90方向)における上流側から下流側に向かうにつれて、鉛直方向の下方に向かって傾斜している。
凝縮フィン50の上面51のうちの気流が流れる方向における上流側に滴下されたドレン水Wは、凝縮フィン50の上流側の外周縁に付着した埃を重点的に除去するとともに、凝縮フィン50の傾斜を利用してその外周縁から凝縮フィン50の中央寄りの部分に向かって広がるため、凝縮フィン50の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20Dも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20Dによれば、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50の上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50は、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50の経年劣化をより一層抑制することができる。
(第5変形例)
図16および図17を参照して、実施の形態1の第5変形例における凝縮装置20Eについて説明する。凝縮装置20Eの凝縮器41においては、複数の凝縮フィン50がいわゆる互い違いに傾斜するように配置される。本実施の形態の複数の凝縮フィン50は、一方の短辺から他方の短辺に向かって傾斜しており、対向する凝縮フィン50同士の傾斜方向が逆向きとなるように配置されている。
凝縮フィン50の上面51のうちの外周縁寄りの部分51D(図17参照)に滴下されたドレン水Wは、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃を重点的に除去するとともに、凝縮フィン50の傾斜を利用してその外周縁から凝縮フィン50の中央寄りの部分に向かって広がるため、凝縮フィン50の全体が効率良く冷却される。ドレン水Wが下へ下へと流れていく時に凝縮フィン50の互い違いの傾斜が活用されることによって、ドレン水Wは複数の凝縮フィン50に順次効率良く供給されることが可能となる。
したがって凝縮装置20Eも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20Eによれば、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50の上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50は、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50の経年劣化をより一層抑制することができる。
(第6変形例)
図18を参照して、実施の形態1の第6変形例における凝縮装置20Fについて説明する。上述の第5変形例における凝縮フィン50(図17参照)は、一方の短辺から他方の短辺に向かって傾斜しており、対向する凝縮フィン50同士の傾斜方向が逆向きとなるように配置されている。本変形例の凝縮装置20Fの凝縮フィン50は、一方の長辺から他方の長辺に向かって傾斜しており、対向する凝縮フィン50同士の傾斜方向が逆向きとなるように配置されている。
当該構成によっても、凝縮フィン50の上面51のうちの外周縁寄りの部分に滴下されたドレン水は、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃を重点的に除去するとともに、凝縮フィン50の傾斜を利用してその外周縁から凝縮フィン50の中央寄りの部分に向かって広がるため、凝縮フィン50の全体が効率良く冷却される。ドレン水が下へ下へと流れていく時に凝縮フィン50の互い違いの傾斜が活用されることによって、ドレン水は複数の凝縮フィン50に順次効率良く供給されることが可能となる。
したがって凝縮装置20Fも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20Fによれば、凝縮フィン50の外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50の上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50は、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50の経年劣化をより一層抑制することができる。
(第7変形例)
図19を参照して、実施の形態1の第7変形例について説明する。本実施の形態の凝縮装置20Gの上方には、樋形状部31Mを有するドレン水供給部31が配置される。樋形状部31Mは、半割の円筒形状を有し、鉛直方向の上方側が開口している。樋形状部31Mは、最上部に位置する凝縮フィン50の上方に配置され、上方から下方(流出口31T)に向かうにつれて傾斜するように配置されている。樋形状部31Mの上端から最上部に位置する凝縮フィン50の上面51までの鉛直方向における高さ寸法はH1である。
図20を参照して、上述の実施の形態1の第7変形例に対して、凝縮装置20G1の上方には、ホース状部31Nを有するドレン水供給部31が配置される。ホース状部31Nは、中空管状の形状を有する。ホース状部31Nは、最上部に位置する凝縮フィン50の上方に配置され、上方から下方(流出口31T)に向かうにつれて屈曲するように配置されている。ホース状部31Nの上端から最上部に位置する凝縮フィン50の上面51までの鉛直方向における高さ寸法はH2である。
図19および図20を対比して、樋形状部31Mは、円筒を水平方向に沿って半割したときの下方側の部分から構成されており、ドレン水Wの搬送および滴下に寄与しない上方側の高さ分だけ、樋形状部31Mは高さ寸法が小さくなっている。樋形状部31Mにおいてはレイアウト上の省スペース化が図られており、高さ寸法H1(図19参照)は、高さ寸法H2(図20参照)よりも小さくすることが可能となっている。したがって凝縮装置20Gの上方に樋形状部31Mを有するドレン水供給部31が配置されることによって、機械室17(図1参照)の容積を縮小し、冷凍室11(図1参照)および冷蔵室12(図1参照)などの容積を増大することができる。
(第8変形例)
図21を参照して、実施の形態1の第8変形例について説明する。本実施の形態の凝縮装置20Hにおいては、樋形状部31Mの流出口31T側の部分に貯留部31Pが設けられる。貯留部31Pは、鉛直方向の下方に向かって凹む湾曲形状を有する。蒸発器14(図1参照)からドレン水供給部31に流れ出てきたドレン水Wは、凝縮フィン50の表面に供給される前に、貯留部31P内で一時的に貯留される。貯留部31P内には、蒸発器14(図1参照)からドレン水Wが継続的に供給される。
貯留部31P内のドレン水Wは、ドレン水Wの量が所定量に到達するまで増加し続ける。ドレン水Wの量が所定量を超えた時、ドレン水Wは貯留部31Pから凝縮フィン50の表面に向かって流れ落ちる。ドレン水Wは、一定以上の量で凝縮フィン50の表面に供給されるため、凝縮フィン50の表面に付着した埃などは、ドレン水Wの水圧を受けて押し流される。一定以上の量を有するドレン水Wの水圧を利用して、ドレン水Wは凝縮フィン50の表面全体に濡れ広がることもできる。
したがって凝縮装置20Hの上方に貯留部31Pを有するドレン水供給部31が配置されることによって、埃は効果的に除去され、凝縮装置20Hは従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。表面が洗浄された凝縮フィン50はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第9変形例)
図22を参照して、実施の形態1の第9変形例について説明する。本実施の形態の凝縮装置20H1においては、ドレン水供給部31の途中部分(流出口31Tよりも上流側の部分)に貯留部31Qが設けられる。貯留部31Qは、図示しない弁などを内蔵する。蒸発器14(図1参照)からのドレン水Wは、凝縮フィン50の表面に供給される前に、貯留部31Q内で一時的に貯留される。貯留部31Q内には、蒸発器14(図1参照)からドレン水Wが継続的に供給される。
貯留部31Q内のドレン水Wは、ドレン水Wの量が所定量に到達するまで増加し続ける。ドレン水Wの量が所定量を超えた時、貯留部31Q内の弁が機械的または電気的に開放され、ドレン水Wは貯留部31Qから凝縮フィン50の表面に供給される。ドレン水Wは、一定以上の量で凝縮フィン50の表面に供給されるため、凝縮フィン50の表面に付着した埃などは、ドレン水Wの水圧を受けて押し流される。一定以上の量を有するドレン水Wの水圧を利用して、ドレン水Wは凝縮フィン50の表面全体に濡れ広がることもできる。
したがって凝縮装置20H1の上方に貯留部31Qを有するドレン水供給部31が配置されることによって、埃は効果的に除去され、凝縮装置20H1は従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。表面が洗浄された凝縮フィン50はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第10変形例)
図23を参照して、実施の形態1の第10変形例について説明する。本実施の形態の凝縮装置20Jの上方には、噴霧部31Uを有するドレン水供給部31が配置される。噴霧部31Uは、ドレン水を霧化した後、凝縮フィン50の上方から凝縮フィン50の表面に向かって霧状のドレン水を吹き付ける。ドレン水が霧状に噴霧されることで、ドレン水は、凝縮フィン50上で蒸発しやすくなる。ドレン水は、潜熱を凝縮フィン50から奪いやすくなる。
霧化されたドレン水のほぼ全てが凝縮フィン50の表面で蒸発するため、ドレンパン94(図2参照)等を設ける必要も無く、製造費用を低減することができる。ドレンパンを設けたとしても、ドレンパンの清掃作業はほとんど不要であり、清掃作業の頻度を少なくすることができる。ドレン水がドレンパン等の上に落下する際に発生する音(滴下音)も小さくなり、使用者の不快感を軽減することも可能となる。
(第11変形例)
図24を参照して、実施の形態1の第11変形例について説明する。本実施の形態では、凝縮装置20J1の側方に、噴霧部31Uを有するドレン水供給部31が配置される。噴霧部31Uは、ドレン水を霧化した後、凝縮フィン50の側方から凝縮フィン50の表面に向かって霧状のドレン水を吹き付ける。ドレン水が霧状に噴霧されることで、ドレン水は、凝縮フィン50上で蒸発しやすくなる。ドレン水は、潜熱を凝縮フィン50から奪いやすくなる。
霧化されたドレン水のほぼ全てが凝縮フィン50の表面で蒸発するため、ドレンパン94(図2参照)等を設ける必要も無く、製造費用を低減することができる。ドレンパンを設けたとしても、ドレンパンの清掃作業はほとんど不要であり、清掃作業の頻度を少なくすることができる。ドレン水がドレンパン等の上に落下する際に発生する音(滴下音)も小さくなり、使用者の不快感を軽減することも可能となる。
[実施の形態2]
図25および図26を参照して、本実施の形態における凝縮装置20Kについて説明する。図25は、凝縮装置20Kを示す斜視図である。図26は、図25中のXXVI−XXVI線に沿った矢視断面図である。図26では、説明上の便宜のため、1枚の凝縮フィン50Aのみが図示されている。凝縮装置20Kに用いられる凝縮フィン50Aは、長手方向の中央部71において折れ曲り、鉛直方向の下方に向かって凝縮フィン50Aの全体がV字状に屈曲する形状を有する。
凝縮フィン50Aの表面に供給されたドレン水は、凝縮フィン50Aに形成された傾斜を利用して凝縮フィン50Aの外周縁から中央部71に向かって広がるため、凝縮フィン50Aの全体が効率良く冷却される。ドレン水が中央部71に向かって広がる時、凝縮フィン50Aの表面の埃も中央部71に向かって運ばれる。中央部71の付近に集まったドレン水は、その後、埃とともに下へ下へと順々に溢れ出るように流れる。複数の凝縮フィン50Aの全体が効率良く冷却されつつ、埃も除去されることとなる。
したがって凝縮装置20Kも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20Kによれば、凝縮フィン50Aの外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50Aの上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50Aは、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50Aの経年劣化をより一層抑制することができる。凝縮フィン50Aに形成された傾斜方向に鑑みて、ドレン水供給部の流出口の下方に、凝縮フィン50Aの外周縁寄りの部分が配置されるとなおよい。
(第1変形例)
図27および図28を参照して、実施の形態2の第1変形例における凝縮装置20K1について説明する。図27は、凝縮装置20K1を示す斜視図である。図28は、図27中のXXVIII−XXVIII線に沿った矢視断面図である。図28では、説明上の便宜のため、1枚の凝縮フィン50Bのみが図示されている。凝縮装置20K1に用いられる凝縮フィン50Bは、長手方向の中央部72において折れ曲り、鉛直方向の下方に向かって凝縮フィン50Bの全体がU字状に湾曲する形状を有する。
凝縮フィン50Bの表面に供給されたドレン水は、凝縮フィン50Bに形成された傾斜を利用して凝縮フィン50Bの外周縁から中央部72に向かって広がるため、凝縮フィン50Bの全体が効率良く冷却される。ドレン水が中央部72に向かって広がる時、凝縮フィン50Bの表面の埃も中央部72に向かって運ばれる。中央部72の付近に集まったドレン水は、その後、埃とともに下へ下へと順々に溢れ出るように流れる。複数の凝縮フィン50Bの全体が効率良く冷却されつつ、埃も除去されることとなる。
したがって凝縮装置20K1も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮装置20K1によれば、凝縮フィン50Bの外周縁に付着した埃だけでなく、凝縮フィン50Bの上面および下面に付着した埃も除去される。表面が洗浄された凝縮フィン50Bは、ドレン水によって一層冷却されやすくなるため、凝縮フィン50Bの経年劣化をより一層抑制することができる。凝縮フィン50Bに形成された傾斜方向に鑑みて、ドレン水供給部の流出口の下方に、凝縮フィン50Bの外周縁寄りの部分が配置されるとなおよい。
(第2変形例)
図29を参照して、実施の形態2の第2変形例における凝縮装置20K2について説明する。図29は、凝縮装置20K2に用いられる凝縮フィン50Cを示す断面図である。凝縮装置20K2に用いられる凝縮フィン50Cには、下方に向かって凹む形状を有する凹部73が設けられる。本実施の形態の凹部73は、上面51の一部に設けられ、上面51の長手方向における略中央に位置している。
凝縮フィン50Cの表面に供給されたドレン水は、凝縮フィン50Cに形成された凹部73において所定の時間の間保持される。凝縮フィン50Cは、一枚一枚が高い保持力でドレン水を保持することができるため、凝縮フィン50Cは適切に冷却されることができる。凹部73に集まったドレン水は、その後、埃とともに下へ下へと順々に溢れ出るように流れる。複数の凝縮フィン50Cの全体が効率良く冷却されつつ、埃も除去されることとなる。したがって凝縮装置20K2も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。
(第3変形例)
図30および図31を参照して、実施の形態2の第3変形例における凝縮装置20Lについて説明する。図30は、凝縮装置20Lを示す斜視図である。図31は、図30中のXXXI−XXXI線に沿った矢視断面図である。凝縮装置20Lに用いられる凝縮フィン50Dの外周縁には、凝縮フィン50Dの外側に向かうにつれて上方に向かって反る形状を有する反上部74Mが設けられる。本変形例の反上部74Mは、凝縮フィン50Dの外周縁の全周にわたって設けられるが、反上部74Mは凝縮フィン50Dの外周縁の一部のみに設けられていてもよい。
凝縮フィン50Dの表面に供給されたドレン水は、凝縮フィン50Dに形成された反上部74Mによって、凝縮フィン50Dの上面51上で所定の時間の間保持される。凝縮フィン50Dは、一枚一枚が高い保持力でドレン水を保持することができるため、凝縮フィン50Dは適切に冷却されることができる。凝縮装置20Lも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。
凝縮フィン50Dの外周縁の反上部74Mは、凝縮フィン50Dの作製時に凝縮フィン50Dの外周縁に沿って金型が凝縮フィン50Dの下面52側から上面51側に向かって抜かれることにより形成されているとよい。このような反上部74Mは、凝縮フィン50Dの外周縁に容易に形成されることができるため、製造上の都合もよい。
(第4変形例)
図32および図33を参照して、実施の形態2の第4変形例における凝縮装置20L1について説明する。図32は、凝縮装置20L1を示す斜視図である。図33は、図32中のXXXIII−XXXIII線に沿った矢視断面図である。凝縮装置20L1に用いられる凝縮フィン50Eの外周縁には、凝縮フィン50Eの外側に向かうにつれて下方に向かって反る形状を有する反下部74Nが設けられる。本変形例の反下部74Nは、凝縮フィン50Eの外周縁の全周にわたって設けられるが、反下部74Nは凝縮フィン50Eの外周縁の一部のみに設けられていてもよい。
凝縮フィン50Eの表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水Wは、凝縮フィン50Eの中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50Eの外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50Eの外周縁に到達したドレン水は、凝縮フィン50Eに形成された反下部74Nによって、下方に案内されるようにして落下する。凝縮フィン50Eの外周縁に付着した埃は効果的に除去され、洗浄された凝縮フィン50Eはドレン水によって一層冷却されやすくなる。したがって凝縮装置20L1も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。
凝縮フィン50Eの外周縁の反下部74Nは、凝縮フィン50Eの作製時に凝縮フィン50Eの外周縁に沿って金型が凝縮フィン50Eの上面51側から下面52側に向かって抜かれることにより形成されているとよい。このような反下部74Nは、凝縮フィン50Eの外周縁に容易に形成されることができるため、製造上の都合もよい。
[実施の形態3]
図34を参照して、本実施の形態における凝縮装置20Mについて説明する。図34は、凝縮装置20Mを示す斜視図である。凝縮装置20Mに用いられる凝縮フィン50Gのうちの中央寄りの部分には、凝縮フィン50Gの上面51上に供給されたドレン水を下方に向かって導水するための貫通孔59が設けられる。
凝縮フィン50Gの表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水は、凝縮フィン50Gの中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50Gの外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50Gの貫通孔59に到達したドレン水は、貫通孔59の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50Gに向かって垂れ下がった後、凝縮フィン50Gに接触して外側に向かって濡れ広がる。一方で、凝縮フィン50Gの外周縁に到達したドレン水は、凝縮フィン50Gの外周縁に沿って1つ下の凝縮フィン50Gに向かって垂れ下がった後、凝縮フィン50Gに接触して中央側に向かって濡れ広がる。凝縮装置20Mによれば、凝縮フィン50Gの外周縁からだけでなく、凝縮フィン50Gの中央部からも凝縮フィン50Gがドレン水によって冷却されるため、凝縮フィン50Gの全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20Mも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50Gの表面に付着した埃は、凝縮フィン50Gの中央部付近に残留することがほとんど無く、埃は貫通孔59を通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50Gの表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50Gはドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50Gの経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第1変形例)
図35を参照して、実施の形態3の第1変形例における凝縮装置20M1について説明する。図35は、凝縮装置20M1を示す断面図である。凝縮装置20M1に用いられる複数の凝縮フィン50G1においては、貫通孔59がX方向にいわゆる互い違いに配置される。貫通孔59は、貫通孔59(59A)をこれに対向する凝縮フィン50G1に向かって鉛直方向に投影した時に得られる投影形状が、その対向する凝縮フィン50G1に設けられた貫通孔59(59B)と重ならないようにずれて配置されている。
凝縮フィン50G1の表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水は、凝縮フィン50G1の中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50G1の外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50G1の貫通孔59に到達したドレン水は、貫通孔59の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50G1に向かって垂れ下がった後、凝縮フィン50G1に接触して外側に向かって濡れ広がり、凝縮フィン50G1の上面51上で一時的に保持される。貫通孔59がいわゆる互い違いに配置されることによって、ドレン水は、1つ1つの凝縮フィン50G1に所定の時間の間保持されやすくなっている。凝縮装置20M1によれば、凝縮フィン50G1の外周縁からだけでなく、凝縮フィン50G1の中央部からも凝縮フィン50G1がドレン水によって冷却されるため、凝縮フィン50G1の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20M1も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50G1の表面に付着した埃は、凝縮フィン50G1の中央部付近に残留することがほとんど無く、埃は貫通孔59を通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50G1の表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50G1はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50G1の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第2変形例)
図36を参照して、実施の形態3の第2変形例における凝縮装置20M2について説明する。図36は、凝縮装置20M2を示す断面図である。凝縮装置20M2の凝縮フィン50G2は、鉛直方向の下方に向かって凝縮フィン50G2の全体がV字状に屈曲する形状を有し、凝縮フィン50G2の中央部71から側方に向かってずれた位置に、貫通孔59が設けられている。
凝縮フィン50G2の表面に供給されたドレン水の一部は、凝縮フィン50G2に形成された傾斜を利用して凝縮フィン50G2の外周縁から中央部71に向かって広がるため、凝縮フィン50G2の全体が効率良く冷却される。一方で、凝縮フィン50G2の表面に供給されたドレン水の他の一部は、貫通孔59の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50G2(図示せず)に向かって垂れ下がった後、凝縮フィン50G2に接触する。凝縮装置20M2によれば、凝縮フィン50G2の外周縁からだけでなく、凝縮フィン50G2の中央部からも凝縮フィン50G2がドレン水によって冷却されるため、凝縮フィン50G2の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20M2も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50G2の表面に付着した埃は、凝縮フィン50G2の中央部付近に残留することがほとんど無く、埃は貫通孔59を通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50G2の表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50G2はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50G2の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第3変形例)
図37を参照して、実施の形態3の第3変形例における凝縮装置20M3について説明する。図37は、凝縮装置20M3を示す断面図である。凝縮装置20M3の凝縮フィン50G3は、鉛直方向の下方に向かって凝縮フィン50G3の全体がU字状に湾曲する形状を有し、凝縮フィン50G3の中央部72から側方に向かってずれた位置に、貫通孔59が設けられている。
凝縮フィン50G3の表面に供給されたドレン水の一部は、凝縮フィン50G3に形成された傾斜を利用して凝縮フィン50G3の外周縁から中央部72に向かって広がるため、凝縮フィン50G3の全体が効率良く冷却される。一方で、凝縮フィン50G3の表面に供給されたドレン水の他の一部は、貫通孔59の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50G3(図示せず)に向かって垂れ下がった後、凝縮フィン50G3に接触する。凝縮装置20M3によれば、凝縮フィン50G3の外周縁からだけでなく、凝縮フィン50G3の中央部からも凝縮フィン50G3がドレン水によって冷却されるため、凝縮フィン50G3の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20M3も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50G3の表面に付着した埃は、凝縮フィン50G3の中央部付近に残留することがほとんど無く、埃は貫通孔59を通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50G3の表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50G3はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50G3の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
[実施の形態4]
図38を参照して、本実施の形態における凝縮装置20Nについて説明する。図38は、凝縮装置20Nを示す斜視図である。凝縮装置20Nに用いられる凝縮フィン50Hの外周縁は、凝縮フィン50Hの内側に向かって延びる切込部75を含む。本実施の形態においては、凝縮フィン50Hの外周縁54(一方の短辺側)および凝縮フィン50Hの外周縁56(他方の短辺側)のそれぞれに、切込部75が設けられる。
本実施の形態における切込部75は、凝縮フィン50Hの内側に向かうにつれて幅狭となるテーパー形状を有する。切込部75は、凝縮フィン50Hの内側に向かうにつれて幅狭とならないような矩形状の形状を有していてもよいし、凝縮フィン50Hの内側に向かうにつれて幅広となるようなテーパー形状を有していてもよい。本実施の形態における切込部75のうちの最内側の部分は、尖り形状をさらに有する。切込部75のうちの最内側の部分は、丸みを帯びていてもよい。
凝縮フィン50Hの表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水は、凝縮フィン50Hの中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50Hの外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50Hの切込部75に到達したドレン水は、切込部75の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50Hに向かって垂れ落ちる(矢印AR10参照)。本実施の形態における切込部75は、凝縮フィン50Hの内側に向かうにつれて幅狭となるテーパー形状を有しているため、切込部75に到達したドレン水は、切込部75の内周面に沿って滑らかに垂れ落ちることができる。
さらに、本実施の形態における切込部75のうちの最内側の部分は尖り形状を有しているため、切込部75のドレン水への表面張力が小さく、切込部75に到達したドレン水は、切込部75の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50Hに向かってより滑らかに垂れ落ちることができる。1つ下の凝縮フィン50Hに垂れ落ちたドレン水は、その凝縮フィン50Hの表面上で中央側に向かって濡れ広がる。凝縮装置20Hによれば、凝縮フィン50Hの外周縁から中央側に向かってドレン水が効果的に濡れ広がるため、凝縮フィン50Hの全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20Nも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50Hの表面に付着した埃は、凝縮フィン50Hの表面に残留することがほとんど無く、埃は切込部75を通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50Hの表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50Hはドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50Hの経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第1変形例)
図39を参照して、実施の形態4の第1変形例における凝縮装置20N1について説明する。図39は、凝縮装置20N1に用いられる凝縮フィン50H1を示す斜視図である。凝縮装置20N1に用いられる凝縮フィン50H1の外周縁も、凝縮フィン50H1の内側に向かって延びる切込部75を含む。本変形例においては、凝縮フィン50H1の外周縁53(一方の長辺側)および凝縮フィン50H1の外周縁55(他方の長辺側)のそれぞれに、切込部75が設けられる。
凝縮フィン50H1の外周縁には、凝縮フィン50H1の外側に向かうにつれて下方に向かって反る形状を有する反下部74Nも設けられる。本変形例においては、凝縮フィン50H1の外周縁54(一方の短辺側)および凝縮フィン50H1の外周縁56(他方の短辺側)のそれぞれに、反下部74Nが設けられる。
凝縮フィン50H1の表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水は、凝縮フィン50H1の中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50H1の外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50H1の切込部75に到達したドレン水は、切込部75の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50H1(図示せず)に向かって垂れ下がった後、その凝縮フィン50H1に接触して中央側に向かって濡れ広がる。一方で、凝縮フィン50H1の外周縁54,56に到達したドレン水は、凝縮フィン50H1に形成された反下部74Nによって、下方に案内されるようにして落下し、1つ下の凝縮フィン50H1(図示せず)に向かって垂れ下がった後、その凝縮フィン50H1に接触して中央側に向かって濡れ広がる。
凝縮装置20N1によれば、凝縮フィン50H1の外周縁からだけでなく、凝縮フィン50H1の中央側からも凝縮フィン50H1がドレン水によって冷却されるため、凝縮フィン50H1の全体が効率良く冷却される。凝縮フィン50H1の外周縁54,56に付着した埃は効果的に除去され、洗浄された凝縮フィン50H1はドレン水によって一層冷却されやすくなる。
したがって凝縮装置20N1も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50H1の表面に付着した埃は、凝縮フィン50H1の表面に残留することがほとんど無く、埃は切込部75および反下部74Nを通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50H1の表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50H1はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50H1の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第2変形例)
図40を参照して、実施の形態4の第2変形例における凝縮装置20N2について説明する。図40は、凝縮装置20N2を示す斜視図である。凝縮装置20N2に用いられる複数の凝縮フィン50H2においては、切込部75がX方向にいわゆる互い違いに配置される。切込部75は、切込部75(75A)をこれに対向する凝縮フィン50H2に向かって鉛直方向に投影した時に得られる投影形状が、その対向する凝縮フィン50H2に設けられた切込部75(75B)と重ならないようにずれて配置されている。
凝縮フィン50H2の表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水は、凝縮フィン50H2の中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50H2の外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50H2の切込部75に到達したドレン水は、切込部75の内周面に沿って1つ下の凝縮フィン50H2に向かって垂れ下がった後、凝縮フィン50H2に接触して中央側に向かって濡れ広がり、その凝縮フィン50H2の上面51上で一時的に保持される。切込部75がいわゆる互い違いに配置されることによって、ドレン水は、1つ1つの凝縮フィン50H2に所定の時間の間保持されやすくなっている。凝縮装置20N2によれば、凝縮フィン50H2の外周縁からだけでなく、凝縮フィン50H2の中央部からも凝縮フィン50H2がドレン水によって冷却されるため、凝縮フィン50H2の全体が効率良く冷却される。
したがって凝縮装置20N2も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。凝縮フィン50H2の表面に付着した埃は、凝縮フィン50H2の中央部付近に残留することがほとんど無く、埃は切込部75を通して下へ下へと順次流れ落ちていく。凝縮フィン50H2の表面に付着した埃は効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50H2はドレン水によって一層冷却されやすくなり、凝縮フィン50H2の経年劣化もより一層抑制されることとなる。
(第3変形例)
図41を参照して、実施の形態4の第3変形例における凝縮装置20N3について説明する。図41は、凝縮装置20N3に用いられる凝縮フィン50H3を示す斜視図である。凝縮フィン50H3においては、切込部75を形成する凝縮フィン50H3の外周縁が、凝縮フィン50H3の上面51から切込部75の内側に向かうにつれて下方に向かって湾曲する表面形状を有する。
凝縮フィン50H3の表面に供給されたドレン水は、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水と一体化したり、その後に供給される他のドレン水に押されたりする。ドレン水は、凝縮フィン50H3の中央部に向かって広がったり、凝縮フィン50H3の外周縁にまで移動したりする。
凝縮フィン50H3の外周縁に到達したドレン水は、凝縮フィン50H3に形成された切込部75の内側の湾曲表面よって、下方に案内されるようにして落下する。ドレン水は、切込部75の内側の湾曲表面に沿って1つ下の凝縮フィン50H3(図示せず)に向かって垂れ下がった後、その凝縮フィン50H3に接触して中央側に向かって濡れ広がる。凝縮フィン50H3の表面に付着した埃は効果的に除去され、洗浄された凝縮フィン50H3はドレン水によって一層冷却されやすくなる。したがって凝縮装置20N3も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。
(第4変形例)
図42を参照して、実施の形態4の第4変形例における凝縮装置20Pについて説明する。図42は、凝縮装置20Pに用いられる凝縮フィン50Jを示す平面図である。凝縮フィン50Jの外周縁も、凝縮フィン50Jの内側に向かって延びる切込部75を含む。本変形例の切込部75は、凝縮フィン50Jの内側に向かうにつれて幅狭とはならず、矩形状の形状を有している。当該構成によっても、上記と同様の作用および効果を得ることができる。
[実施の形態5]
図43を参照して、本実施の形態における凝縮装置20Qについて説明する。図43は、凝縮装置20Qに用いられる凝縮フィン50Kを示す平面図である。凝縮フィン50Kの外周縁は、凹凸部76を含む。
凹凸部76は、凝縮フィン50Kの外側に向かって凸となる凸状部77と、凝縮フィン50Kの内側に向かって凹となる凹状部78とが、周方向に沿って複数並ぶことにより形成されている。本実施の形態の凹凸部76は、いわゆる鋸歯形状(ギザギザ形状)を有している。本実施の形態の凹凸部76は、凝縮フィン50Kの外周縁の全周にわたって設けられるが、凹凸部76は凝縮フィン50Kの外周縁の一部のみに設けられていてもよい。
凝縮フィン50Kの外周縁に設けられた鋸歯形状の凹凸部76に送風ファン(図示せず)からの冷却空気が接触する時、その冷却空気と凝縮フィン50Kの表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によって破壊されやすくなる。その結果、凝縮フィン50Kの表面で行われる熱交換が促進され、凝縮フィン50Kは高い凝縮性能を発揮することが可能となる。
(第1変形例)
図44を参照して、実施の形態5の第1変形例における凝縮装置20Q1について説明する。図44は、凝縮装置20Q1に用いられる凝縮フィン50K1を示す平面図である。凝縮フィン50K1の外周縁も、凹凸部76を含む。本変形例の凹凸部76は、いわゆる三角波形状を有する。凹凸部76の凸状部77は、凝縮フィン50K1の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有する。凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径は、0.5mm以下であるとよい。
本変形例においては、凝縮フィン50K1の外周縁54(一方の短辺側)および凝縮フィン50K1の外周縁56(他方の短辺側)のそれぞれに、切込部75が設けられる。本変形例の凹凸部76は、切込部75が設けられている部分を除いて、凝縮フィン50K1の外周縁の全周にわたって設けられている。
凝縮フィン50K1の外周縁に設けられた三角波形状の凹凸部76に送風ファン(図示せず)からの冷却空気が接触する時も、その冷却空気と凝縮フィン50K1の表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によって破壊されやすくなる。その結果、凝縮フィン50K1の表面で行われる熱交換が促進され、凝縮フィン50K1は高い凝縮性能を発揮することが可能となる。
凸状部77が凝縮フィン50K1の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有しているため、冷却空気と凝縮フィン50K1の表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によってより一層破壊されやすくなる。凝縮フィン50K1の表面で行われる熱交換がさらに促進され、凝縮フィン50K1はより高い凝縮性能を発揮することが可能となる。凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径が0.5mm以下である場合には、さらに高い効果を得ることができる。
(第2変形例)
図45〜図48を参照して、実施の形態5の第2変形例における凝縮装置20Q2について説明する。図45は、凝縮装置20Q2を示す斜視図である。図46は、凝縮装置20Q2に用いられる凝縮フィン50K2を示す平面図である。図47は、送風ファン90から凝縮装置20Q2に冷却空気が供給されている時の様子を示す斜視図である。図48は、送風ファン90から凝縮装置20Q2に冷却空気が供給されている時の様子を示す他の斜視図である。
図45および図46に示すように、凝縮フィン50K2の外周縁も、凹凸部76を含む。凹凸部76の凸状部77(図46参照)は、凝縮フィン50K2の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有する。凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径は、0.5mm以下であるとよい。凹凸部76の凹状部78(図46参照)は、隣り合う凸状部77同士を接続する半円弧状の形状を有する。凹凸部76の凹状部78(図46参照)は、半円弧状の形状に限られず、隣り合う凸状部77同士を接続する滑らかな曲線状の形状(たとえば、凹凸の無い曲線状の形状)を有していてもよい。
本変形例においても、凝縮フィン50K2の外周縁54(一方の短辺側)および凝縮フィン50K2の外周縁56(他方の短辺側)のそれぞれに、切込部75が設けられる。本変形例の凹凸部76は、切込部75が設けられている部分を除いて、凝縮フィン50K2の外周縁の全周にわたって設けられている。
図47および図48を参照して、凝縮フィン50K2の外周縁に設けられた凹凸部76に送風ファン90からの冷却空気が接触する時も、その冷却空気と凝縮フィン50K2の表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によって破壊されやすくなる。その結果、凝縮フィン50K2の表面で行われる熱交換が促進され、凝縮フィン50K2は高い凝縮性能を発揮することが可能となる。
凸状部77が凝縮フィン50K2の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有しているため、冷却空気と凝縮フィン50K2の表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によってより一層破壊されやすくなる。凝縮フィン50K2の表面で行われる熱交換がさらに促進され、凝縮フィン50K2はより高い凝縮性能を発揮することが可能となる。凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径が0.5mm以下である場合には、さらに高い効果を得ることができる。
凝縮フィン50K2においては、凸状部77が凝縮フィン50K2の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有しているため、冷却空気が凸状部77に接触する時に、凸状部77を基端とする渦(図48中の矢印DR70参照)が発生する。凸状部77を基端として発生した渦によって、凹状部78の近傍を基端とする渦も発生する。これらの渦の発生については、上述の実施の形態5の凝縮フィン50K(図43参照)およびその第1変形例の凝縮フィン50K1(図44参照)についても同様である。
凝縮フィン50K2の外周縁の長さ(周長)は、凝縮フィン50K2と略同一の表面積を有し且つ平面視において矩形形状を有する凝縮フィン(凹凸部76を持たない四角フィン)の外周縁の長さよりも長い。凝縮フィン50K2は、比較的に長い外周縁を有するが、凝縮フィン50K2の外周縁には埃200が付着しにくい。凝縮フィン50K2の外周縁に付着しようとしている埃200に対して、上記の渦(矢印DR70)は捩る方向の力を及ぼし、埃200は凝縮フィン50K2の外周縁に付着することなく渦の流れとともに下流側に向かって流れる。
したがって、本変形例の凝縮装置20Q2も、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。埃200が効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50K2はドレン水によって一層冷却されやすくなる。埃200が効果的に除去されるため、凝縮フィン50K2の経年劣化を抑制することもできる。
(第3変形例)
図49を参照して、実施の形態5の第3変形例における凝縮装置20Q3について説明する。図49は、凝縮装置20Q3に用いられる凝縮フィン50K3を示す平面図である。凝縮フィン50K3の外周縁も、凹凸部76を含む。凹凸部76の凸状部77は、凝縮フィン50K2の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有する。凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径は、0.5mm以下であるとよい。凹凸部76の凹状部78は、離間して隣り合う凸状部77同士を直線状に接続する形状を有する。
凝縮フィン50K3の外周縁に設けられた凹凸部76に送風ファン90からの冷却空気が接触する時も、その冷却空気と凝縮フィン50K3の表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によって破壊されやすくなる。その結果、凝縮フィン50K3の表面で行われる熱交換が促進され、凝縮フィン50K3は高い凝縮性能を発揮することが可能となる。
凝縮フィン50K3においても、凸状部77が凝縮フィン50K3の外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有しているため、冷却空気が凸状部77に接触する時に、凸状部77を基端とする渦(矢印DR70)が発生する。凝縮フィン50K3の外周縁に付着しようとしている埃200に対して、渦(矢印DR70)は捩る方向の力を及ぼし、埃200は凝縮フィン50K3の外周縁に付着することなく渦の流れとともに下流側に向かって流れる。
したがって、本変形例の凝縮装置20Q3も、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。埃200が効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50K3はドレン水によって一層冷却されやすくなる。埃200が効果的に除去されるため、凝縮フィン50K3の経年劣化を抑制することもできる。
(第4変形例)
図50〜図52参照して、実施の形態5の第4変形例における凝縮装置20Rについて説明する。図50は、凝縮装置20Rを示す側面図である。図51は、凝縮装置20Rに用いられる凝縮フィン50Lを示す側面図である。図52は、送風ファン(図示せず)から凝縮装置20Rに冷却空気が供給されている時の様子を示す側面図である。凝縮装置20Rに用いられる凝縮フィン50Lの外周縁も、凹凸部76を含む。
図50および図51に示すように、凝縮フィン50Lは、凹状部78寄りの部分から凸状部77寄りの部分に向かうにつれて、凝縮フィン50Lの下面52側から上面51側に向かって湾曲するように形成されている。凸状部77のうちの最外側の部分は、凝縮フィン50Lの上面51側に向かって指向する鋭角形状を有している。
図51を参照して、凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径R2は、0.5mm以下であるとよい。複数の凸状部77のうちの最外側の部分の曲率半径R2は、同一の値であってもよいし、2種類以上の値を含んでいてもよい。凸状部77のうちの最外側の部分がくさび状の形状を有する場合、そのくさび角θ2は、90°以下であるとよい。複数の凸状部77のくさび角θ2は、同一の値であってもよいし、2種類以上の値を含んでいてもよい。
凝縮フィン50Lに対して垂直な方向(本変形例では鉛直方向)において、凸状部77の上面51からの高さ寸法H2は、折り曲げ加工により凹凸部76の凸状部77を形成する場合たとえば0.5mm〜2.0mmであり、金型の抜き方向により凹凸部76の凸状部77を形成する場合たとえば0.01mm〜0.5mmである。複数の凸状部77の高さ寸法H2は、同一の値であってもよいし、2種類以上の値を含んでいてもよい。凝縮フィン50Lの上面51に対して平行な方向(本変形例では水平方向)において、隣り合う凸状部77同士の間の間隔P2は、たとえば3.3mmである。複数の凸状部77の間隔P2は、同一の値であってもよいし、2種類以上の値を含んでいてもよい。
凝縮フィン50Lの上面51に対して平行な方向(本変形例では水平方向)において、凸状部77の幅W2は、たとえば1.38mmである。複数の凸状部77の幅W2は、同一の値であってもよいし、2種類以上の値を含んでいてもよい。
図50を参照して、凝縮フィン50Lの表面に供給されたドレン水Wは、凝縮フィン50Lに形成された凸状部77によって、凝縮フィン50Lの上面51上で所定の時間の間保持されやすくなる。凸状部77のうちの最外側の部分が上面51側に向かって指向する鋭角形状を有していることにより、ドレン水Wは、凝縮フィン50Lの上面51上でより長く保持されることができる。凝縮フィン50Lは、一枚一枚が高い保持力でドレン水Wを保持することができるため、凝縮フィン50Lは適切に冷却されることができる。凝縮装置20Rも、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。
図52を参照して、一方で、凝縮フィン50Lの外周縁に設けられた凹凸部76に送風ファン(図示せず)からの冷却空気(矢印AR90参照)が接触する時、その冷却空気と凝縮フィン50Lの表面との間に存在している境界層は、凹凸部76によって破壊されやすくなる。本変形例においては、凹状部78寄りの部分から凸状部77寄りの部分に向かうにつれて、凝縮フィン50Lが下面52側から上面51側に向かって湾曲するように形成されているため、境界層が破壊される領域はより大きくなる。その結果、凝縮フィン50Lの表面で行われる熱交換は、より一層促進される。凝縮フィン50Lは高い凝縮性能を発揮することが可能となる。
凝縮フィン50Lにおいても、凸状部77が凝縮フィン50Lの外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有しているため、冷却空気が凸状部77に接触する時に、凸状部77を基端とする渦(矢印DR70)が発生する。複数の凸状部77の形状および配置間隔などが異なっている場合、渦はより乱れた状態で形成される。凝縮フィン50Lの外周縁に付着しようとしている埃200に対して、渦(矢印DR70)は捩る方向の力を及ぼし、埃200は凝縮フィン50Lの外周縁に付着することなく渦の流れとともに下流側に向かって流れる。
したがって、本変形例の凝縮装置20Rも、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。埃200が効果的に除去され、表面が洗浄された凝縮フィン50Lはドレン水Wによって一層冷却されやすくなる。埃200が効果的に除去されるため、凝縮フィン50Lの経年劣化を抑制することもできる。本変形例によれば、たとえば、凝縮装置20Rの単体では20%程度の凝縮性能の上昇が見込まれ、冷凍冷蔵庫の全体では10%程度のエネルギー使用効率の上昇が見込まれる。
本変形例の凝縮フィン50Lは、凹状部78寄りの部分から凸状部77寄りの部分に向かうにつれて、凝縮フィン50Lの下面52側から上面51側に向かって湾曲するように形成されている。本変形例の凝縮フィン50Lは、凹状部78寄りの部分から凸状部77寄りの部分に向かうにつれて、凝縮フィン50Lの上面51側から下面52側に向かって湾曲するように形成されていてもよい。
この場合、凝縮フィン50Lの外周縁に到達したドレン水は、下方に案内されるようにして落下する。凝縮フィン50Lの外周縁に付着した埃は効果的に除去され、洗浄された凝縮フィン50Lはドレン水によって一層冷却されやすくなる。このような凝縮フィン50Lにおいても、冷却空気が凸状部77に接触する時に、境界層が破壊され、凸状部77を基端とする渦が発生する。埃200は、凝縮フィン50Lの外周縁に付着することなく渦の流れとともに下流側に向かって流れる。埃200は効果的に除去され、高い放熱性能が得られる。
[実施の形態6]
図53および図54を参照して、本実施の形態における凝縮装置20Sについて説明する。図53は、凝縮装置20Sを示す斜視図である。図54は、凝縮装置20Sに用いられるエンドプレート80を示す斜視図である。図53に示すように、凝縮装置20Sは、最上部に位置する凝縮フィン50に上方から対向するように配置されたエンドプレート80をさらに備える。
図54を参照して、エンドプレート80は、3つの平板部80L,80M,80Nおよび4つの導水孔83〜86を含む。平板部80L,80M,80Nは、それぞれ平板状の形状を有する。平板部80Lは、凝縮器41〜43(図53参照)の中の最上部に位置する凝縮フィン50に上方から対向する部位である。平板部80Mは、平板部80Lに対して垂直な方向に設けられ、平板部80Lの端部から鉛直方向の下方に向かって延びている。平板部80Nは、凝縮器44(図53参照)の中の最上部に位置する凝縮フィン50に上方から対向する部位であり、平板部80Mの端部から平板部80Mに対して垂直な方向に向かって延びている。
導水孔83〜85は、平板部80Lに設けられ、上面81から下面82に向かって平板部80Lを貫通している。導水孔83は、X方向に延びる形状を有し、導水孔83のX方向における長さは、凝縮器41(図53参照)の凝縮フィン50に設けられた挿入孔57(図4参照)から挿入孔58(図4参照)までの寸法に対応している。エンドプレート80が凝縮器41〜44の上方に取り付けられた状態においては、導水孔83は、凝縮器41の凝縮フィン50の長手方向(X方向)に沿うように延在する。
導水孔84および導水孔85は、Y方向に延びる形状をそれぞれ有し、互いに平行な位置関係となるように形成される。導水孔84のY方向における長さは、凝縮器42(図53参照)の凝縮フィン50に設けられた挿入孔57(図4参照)から、凝縮器43(図53参照)の凝縮フィン50に設けられた挿入孔57までの寸法に対応している。導水孔85のY方向における長さは、凝縮器42(図53参照)の凝縮フィン50に設けられた挿入孔58(図4参照)から、凝縮器43(図53参照)の凝縮フィン50に設けられた挿入孔58までの寸法に対応している。エンドプレート80が凝縮器41〜44の上方に取り付けられた状態においては、導水孔83,84は、凝縮器42,43の凝縮フィン50の短手方向(Y方向)に沿うように延在する。
導水孔86は、平板部80Nに設けられ、上面81から下面82に向かって平板部80Nを貫通している。導水孔86は、X方向に延びる形状を有し、導水孔86のX方向における長さは、凝縮器44(図53参照)の凝縮フィン50に設けられた挿入孔57(図4参照)から挿入孔58(図4参照)までの寸法に対応している。エンドプレート80が凝縮器41〜44の上方に取り付けられた状態においては、導水孔86は、凝縮器44の凝縮フィン50の長手方向(X方向)に沿うように延在する。
本実施の形態の凝縮装置20Sの上方には、1つのドレン水供給部35が配置される。ドレン水供給部35は、管状の形状を有し、ドレン水を流出する流出口35Tがその下端に設けられる。エンドプレート80は、平板部80Lの中央寄りの部分80P(図54参照)が流出口35Tの下方に位置するように配置される。
以上のように構成されるエンドプレート80の導水孔83〜86には、冷媒管60(図53参照)が挿し込まれる。冷媒管60は、エンドプレート80によって保持される。エンドプレート80は、冷凍冷蔵庫などを構成する筺体など(図示せず)に固定される。導水孔83〜86に挿し込まれた冷媒管60は、エンドプレート80を通して筺体などに固定される。冷媒管60はエンドプレート80によって保持され、冷媒管60に固定された複数の凝縮フィン50は、安定した設置状態を形成することが可能となっている。
流出口35Tから滴下されたドレン水は、エンドプレート80の上面81に接触し、その上面81上で水滴を形成したり、その上面81上で濡れ広がったりする。その後、ドレン水は、送風ファン90(図53参照)からの気流を受けたり、その後に供給されるドレン水と一体化したり、その後に供給されるドレン水に押されたりする。ドレン水は、導水孔83〜86に向かって移動したり、エンドプレート80の外周縁に向かって移動したりする。
導水孔83〜86に到達したドレン水は、導水孔83〜86を形成するエンドプレート80の内周面に沿って下方に向かって垂れ下がる。ドレン水は、凝縮器41〜44の中の最上部に位置する凝縮フィン50の上面に向かって垂れ落ちる(下方移動する)。下方移動して凝縮フィン50に接触したドレン水は、送風ファン90からの気流を受けたり、その後に下方移動する他のドレン水と一体化したり、その後に下方移動する他のドレン水に押されたりする。
ドレン水は、凝縮フィン50の外周縁に向かって移動した後、さらに1つ下に配置されている凝縮フィン50の外周縁に向かって垂れ落ちる。ドレン水の一部は、移動する時に蒸発し、凝縮フィン50から潜熱を奪う。ドレン水のうちの蒸発しなかったものは、最下部に位置する凝縮フィン50にまで到達した後、ドレンパン94内に落下する。
流出口35Tから滴下されたドレン水は、このような移動と落下(下方移動)とを繰り返しながら、凝縮フィン50と熱交換したり、凝縮フィン50上で蒸発したりする。凝縮装置20Sにおいては、複数の凝縮フィン50が鉛直方向(矢印Z方向)に相互間隔をあけ、且つ鉛直方向に隣り合う凝縮フィン50の面同士が鉛直方向に対向するように配置されているため、凝縮フィン50の1枚1枚は、ドレン水を所定の時間の間保持することが可能となっている。
したがって、流出口35Tからエンドプレート80に滴下されたドレン水は、上記のような移動と落下(下方移動)とを比較的ゆっくりと繰り返すことによって、1枚1枚の凝縮フィン50を効果的に冷却することができる。このような動作は、凝縮器41〜44(図5参照)において共通して行われる。
複数の凝縮フィン50の周囲を流れる気流によって複数の凝縮フィン50が冷やされるだけでなく、ドレン水供給部35から複数の凝縮フィン50に供給されたドレン水によっても、複数の凝縮フィン50は十分に冷やされることができる。したがって本実施の形態の凝縮装置20Sも、高い放熱性能を有しており、従来に比べて高い凝縮性能を発揮することが可能となっている。
上述のとおり、冷媒管60はエンドプレート80によって保持され、冷媒管60に固定された複数の凝縮フィン50は、安定した設置状態を形成することが可能となっている。ドレン水はエンドプレート80の上面81上に一旦供給された後、濡れ広がって導水孔83〜86に流れる。本実施の形態においては、1つのドレン水供給部35によって、凝縮器41〜44にドレン水を十分に行き渡らせることが可能となっている。必要に応じて、複数のドレン水供給部が用いられてもよい。
導水孔83〜86は、冷媒管60をエンドプレート80に固定するための機能と、ドレン水供給部35からエンドプレート80の上面81上に供給されたドレン水を下方に向かって導水するための機能とを兼ねている。エンドプレート80に設けられた導水孔83〜86は、設計レイアウト上においても高い利便性を有している。
凝縮器41に関して、エンドプレート80に設けられた導水孔83は、最上部に位置する凝縮フィン50のうちの中央寄りの部分の上方に位置している。導水孔83を通して垂れ落ちたドレン水は、凝縮器41の中の最上部に位置する凝縮フィン50の中央寄りの部分に落下する。凝縮フィン50の上面上において、ドレン水は中央寄りの部分から外周縁に向かって全体に広がるため、凝縮フィン50の全体は効率良く冷却される。凝縮器44とエンドプレート80に設けられた導水孔86との配置関係からも、同様の作用および効果を得ることができる。
(第1変形例)
図55〜図57を参照して、実施の形態6の第1変形例について説明する。図55は、本変形例におけるエンドプレート80Aを示す斜視図である。図56は、図55中のLVI−LVI線に沿った矢視断面図である。図57は、図55中のLVII−LVII線に沿った矢視断面図である。
図55〜図57に示すように、エンドプレート80Aも、導水孔83〜86を備える。導水孔83〜86を形成するエンドプレート80Aの内周面は、エンドプレート80Aの上面81から導水孔83〜86の内側に向かうにつれて、下方に向かって湾曲する表面形状を有している。
エンドプレート80Aの表面に供給されたドレン水Wは、送風ファン(図示せず)からの気流を受けたり、その後に供給される他のドレン水Wと一体化したり、その後に供給される他のドレン水Wに押されたりする。ドレン水Wは、エンドプレート80Aの中央部に向かって広がったり、エンドプレート80Aの外周縁にまで移動したりする。
エンドプレート80Aの導水孔83〜86に到達したドレン水Wは、導水孔83〜86に形成された湾曲形状によって、下方に案内されるようにして落下する。エンドプレート80Aに供給されたドレン水Wは、そのほとんどが凝縮器41〜44の冷却に供される。したがってエンドプレート80Aを備える凝縮装置も、従来に比べてさらに高い凝縮性能を発揮することができる。
導水孔83〜86を形成するエンドプレート80Aの内周面は、エンドプレート80Aの上面81から導水孔83〜86の内側に向かうにつれて、下方に向かって屈曲する表面形状を有していてもよい。当該構成によっても、エンドプレート80Aの導水孔83〜86に到達したドレン水Wは、導水孔83〜86に形成された屈曲形状の傾斜部分を利用して下方に案内されるようにして落下するため、上記同様の作用および効果を得ることができる。
(第2変形例)
エンドプレートは、上述の各実施の形態および各変形例に記載した凝縮フィンと同様の形状を有していてもよい。たとえば、図25および図26を参照して上述したように、エンドプレート(平板部80Lおよび平板部80N)は、鉛直方向の下方に向かってV字状に屈曲する形状を有していてもよい。図27および図28を参照して上述したように、エンドプレートは、鉛直方向の下方に向かってU字状に湾曲する形状を有していてもよい。
図29を参照して上述したように、エンドプレート(平板部80Lおよび平板部80N)の上面の一部には、下方に向かって凹む形状を有する凹部が設けられていてもよい。図30および図31を参照して上述したように、エンドプレートの外周縁には、エンドプレートの外側に向かうにつれて上方に向かって反る形状を有する反上部が設けられていてもよい。図32および図33を参照して上述したように、エンドプレートの外周縁には、エンドプレートの外側に向かうにつれて下方に向かって反る形状を有する反下部が設けられていてもよい。
図34を参照して上述したように、エンドプレートには、導水孔83〜86とは別の貫通孔が設けられていてもよい。図38を参照して上述したように、エンドプレートの外周縁には、内側に向かって延びる切込部が設けられていてもよい。図41および図42を参照して上述したように、切込部を形成するエンドプレートの外周縁は、エンドプレートの上面81から切込部の内側に向かうにつれて下方に向かって湾曲する表面形状を有していてもよい。
図43〜図49を参照して上述したように、エンドプレートの外周縁には、エンドプレートの外側に向かって凸となる凸状部と、エンドプレートの内側に向かって凹となる凹状部とが、周方向に沿って複数並ぶことにより形成された凹凸部が設けられていてもよい。図50〜図52を参照して上述したように、エンドプレートは、凹状部寄りの部分から凸状部寄りの部分に向かうにつれて、エンドプレートの上面および下面のうちの一方側からエンドプレートの上面および下面のうちの他方側に向かって湾曲するように形成されていてもよい。
[実施の形態7]
図58および図59を参照して、本実施の形態における凝縮装置20Tについて説明する。図58は、凝縮装置20Tを示す斜視図である。図59は、図58中のLIX線によって囲まれた領域を拡大して示す斜視図である。凝縮装置20Tは、凝縮フィン50の表面に供給されたドレン水をドレン水と接触しながらドレンパン94内に案内する滴下音防止部材88を備える。
図59に示すように、本実施の形態の滴下音防止部材88は、挟持部87および案内部89を含む。挟持部87は、略C字状の形状を有する。挟持部87の内周面の形状は、冷媒管60の下方曲管部63の外形形状に対応している。案内部89は、挟持部87の下部に設けられる。案内部89は、角柱状の形状を有し、鉛直方向の上方から下方に向かって延びている。挟持部87が冷媒管60の下方曲管部63を挟持することで、滴下音防止部材88は冷媒管60に取り付けられる。滴下音防止部材88は冷媒管60以外の部材に取り付けられていてもよい。
凝縮フィン50の冷却に使用されたドレン水のうちの蒸発しなかったものは、最下部に位置する凝縮フィン50にまで到達する。滴下音防止部材88に接触したドレン水は、案内部89の表面をつたって、案内部89の下端89Tにまで到達する。その後、ドレン水は案内部89の下端89Tからドレンパン94の表面94Tに向かって落下する。凝縮装置20Tにおいては、ドレン水の落下距離が滴下音防止部材88によって短くされており、ドレン水の滴下音は、滴下音防止部材88が設けられない場合に比べて小さくなっている。
したがって、本実施の形態の凝縮装置20Tによれば、使用者の不快感を軽減することも可能となっている。本実施の形態の滴下音防止部材88は、挟持部87を利用して冷媒管60に容易に取り付けられることができるため、組立時の負担も軽減されている。
滴下音防止部材88の下端89Tとドレンパン94の表面94Tとの間には、鉛直方向において、3mm〜5mm程度の間隔H3が設けられているとよい。滴下音防止部材88がドレンパン94に過度に近接している場合、滴下音防止部材88が共振することにより騒音が発生したり、滴下音防止部材88が振動することにより滴下音防止部材88が破損したりすることがある。滴下音防止部材88の下端89Tがドレンパン94の表面94Tから3mm〜5mm程度の範囲で離れていることにより、滴下音の発生を抑制しながら、安定してドレン水をドレンパン94内に導くことが可能となる。
[実験例]
図60〜図62を参照して、上述の実施の形態7に関して行なった実験例および実験結果について説明する。本実験例では、滴下音防止部材88とドレンパン94との間の間隔H3を変更したときの、騒音の大きさの変化を測定した。
(実験例1)
図60の縦軸は、冷凍サイクル運転を停止させ、且つ凝縮装置20Tにドレン水を供給している状態で、ドレンパン94の近傍から発生した騒音の大きさを示している。図60の横軸は、滴下音防止部材88の下端89Tとドレンパン94の表面94Tとの間の間隔H3を示している。
線LL1に示されるように、冷凍サイクル運転を停止させ、且つ凝縮装置20Tにドレン水を供給している状態においては、間隔H3が0mm〜5mmの範囲では騒音がほとんど発生していないことがわかる。間隔H3が5mmを超えると騒音が徐々に大きくなることがわかる。
(実験例2)
図61の縦軸は、冷凍サイクル運転を行ない、且つ凝縮装置20Tにドレン水を供給していない状態で、ドレンパン94の近傍から発生した騒音の大きさを示している。図61の横軸は、滴下音防止部材88の下端89Tとドレンパン94の表面94Tとの間の間隔H3を示している。
線LL2に示されるように、冷凍サイクル運転を行ない、且つ凝縮装置20Tにドレン水を供給していない状態においては、間隔H3を0mmから大きくするにつれて騒音が急峻に小さくなることがわかる。間隔H3が3mmを超えると騒音はほとんど発生しなくなることがわかる。
(実験例3)
図62の縦軸は、冷凍サイクル運転を行ない、且つ凝縮装置20Tにドレン水を供給している状態で、ドレンパン94の近傍から発生した騒音の大きさを示している。図62の横軸は、滴下音防止部材88の下端89Tとドレンパン94の表面94Tとの間の間隔H3を示している。
線LL3に示されるように、冷凍サイクル運転を行ない、且つ凝縮装置20Tにドレン水を供給している状態においては、間隔H3を0mmから大きくするにつれて騒音が急峻に小さくなることがわかる。間隔H3が3mm〜5mmの範囲では、騒音はほとんど発生しなくなることがわかる。間隔H3が5mmを超えると騒音が徐々に大きくなることがわかる。
したがって本実験例の実験結果によれば、滴下音防止部材88の下端89Tとドレンパン94の表面94Tとの間には、鉛直方向において、3mm〜5mm程度の間隔H3が設けられているとよいことがわかる。
[他の変形例]
上述の各実施の形態は、4つの凝縮器41〜44を備える凝縮装置に基づき説明したが、本発明の凝縮装置は、凝縮器41〜44のうちの1つを備えていてもよい。上述の各実施の形態では、凝縮フィンが全体として略平板状の形状を有する板状の部材から構成されているが、凝縮フィンは、ワイヤーが板状に形成されたものから構成されていてもよいし、板状の部材がメッシュ状に形成されたものから構成されていてもよい。
上述の各実施の形態は、冷凍室および冷蔵室を備えた冷凍冷蔵庫に基づき説明したが、本発明の凝縮装置は、冷凍冷蔵庫への適用に限られるものではない。本発明の凝縮装置は、冷凍室のみを備えた冷凍冷蔵庫、冷蔵室のみを備えた冷凍冷蔵庫、床置き型の冷風機、壁取付け型の冷風機、および、冷風機能を有する空気調和機などにも適用されることが可能である。
以上、本発明に基づいた各実施の形態および各実験例について説明したが、今回開示された各実施の形態および各実験例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
上記の各実施の形態および各変形例のうちの一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるものではない。
<付記1>
相互間隔をあけ且つ各々が対向するように配置された複数の凝縮フィンを含み、ドレン水供給部から上記凝縮フィンにドレン水が供給される凝縮器を備え、
上記凝縮フィンの外周縁は、上記凝縮フィンの外側に向かって凸となる凸状部と上記凝縮フィンの内側に向かって凹となる凹状部とが複数並ぶことにより形成された凹凸部を含み、
上記凝縮フィンは、上記ドレン水供給部から上記凝縮フィンの表面に供給された上記ドレン水と上記凝縮フィンの周囲を流れる気流とによって冷やされながら、上記凝縮フィンに接触するように配置された冷媒管内を流れる冷媒と熱交換する、
凝縮装置。
<付記2>
上記凸状部は、上記凝縮フィンの外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有し、
上記凹状部は、隣り合う上記凸状部同士を接続する滑らかな曲線状の形状を有する、
付記1に記載の凝縮装置。
<付記3>
複数の上記凝縮フィンは、鉛直方向に相互間隔をあけ且つ各々が鉛直方向に対向するように配置されている、
付記1または2に記載の凝縮装置。
<付記4>
上記凸状部のうちの最外側の部分の曲率半径は、0.5mm以下である、
付記1から3のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記5>
上記凝縮フィンは、上記凹状部寄りの部分から上記凸状部寄りの部分に向かうにつれて、上記凝縮フィンの上面および下面のうちの一方側から上記凝縮フィンの上面および下面のうちの他方側に向かって湾曲するように形成されている、
付記1から4のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記6>
上記凸状部のうちの最外側の部分はくさび状の形状を有し、そのくさび角は、90°以下である、
付記1から5のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記7>
上記凸状部のうちの最外側の部分は、上記凝縮フィンの上面側または下面側に向かって指向する形状を有する、
付記1から6のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記8>
複数の上記凹凸部は、等間隔または2種類以上の間隔で並んで配置されている、
付記1から7のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記9>
複数の上記凹凸部は、同一の幅または2種類以上の幅を有する、
付記1から8のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記10>
複数の上記凹凸部は、上記凝縮フィンに対して垂直な方向において、同一の高さまたは2種類以上の高さを有する、
付記1から9のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記11>
複数の上記凹凸部は、上記凝縮フィンの外周縁の全周にわたって形成されている、
付記1から10のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記12>
上記ドレン水供給部は、上記ドレン水を流出する流出部を有し、
最上部に位置する上記凝縮フィンは、最上部に位置する上記凝縮フィンのうちの中央寄りの部分が上記流出部の下方に位置するように配置されている、
付記3に記載の凝縮装置。
<付記13>
上記凝縮フィンの外周縁は、上記凝縮フィンの外側に向かうにつれて上方に向かって反る形状を有する反上部を含む、
付記3に記載の凝縮装置。
<付記14>
上記凝縮フィンの上面の一部には、下方に向かって凹む形状を有する凹部が設けられる、
付記3に記載の凝縮装置。
<付記15>
上記凝縮フィンの表面には、親水性コート処理が施されている、
付記1から14のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記16>
上記凝縮フィンの表面には、電食防止コート処理が施されている、
付記1から15のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記17>
上記凝縮フィンの外周縁は、上記凝縮フィンの内側に向かって延びる切込部を含む、
付記1から10のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記18>
上記切込部のうちの最内側の部分は、尖り形状を有する、
付記17に記載の凝縮装置。
<付記19>
複数の上記凝縮フィンよりも下方に配置されたドレンパンと、
上方から下方に向かって延びるように設けられ、上記凝縮フィンの表面に供給された上記ドレン水を上記ドレン水と接触しながら上記ドレンパン内に案内する滴下音防止部材と、をさらに備える、
付記1から18のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記20>
上記滴下音防止部材は、上記冷媒管に取り付けられている、
付記19に記載の凝縮装置。
<付記21>
上記ドレン水供給部は、上記凝縮フィンの表面に上記ドレン水を供給する前に上記ドレン水を一時的に貯留可能な貯留部を有する、
付記1から20のいずれかに記載の凝縮装置。
<付記22>
付記1から21のいずれかに記載の凝縮装置を備える、
冷凍冷蔵庫。
10 筺体、11 冷凍室、11D 冷凍室用扉、12 冷蔵室、12D 冷蔵室用扉、13 冷却風路、14 蒸発器、15 除霜装置、16 ドレン水配管、16M 集水口、16N 排水口、17 機械室、18 吸気口、19 排気口、20,20A,20B,20C,20D,20E,20F,20G,20G1,20H,20H1,20J,20J1,20K,20K1,20K2,20L,20L1,20M,20M1,20M2,20M3,20N,20N1,20N2,20N3,20P,20Q,20Q1,20Q2,20Q3,20R,20S,20T 凝縮装置、30,31,32,33,34,35 ドレン水供給部、31M 樋形状部、31N ホース状部、31P,31Q 貯留部、31T,32T,33T,34T,35T 流出口、31U 噴霧部、41,42,43,44,45 凝縮器、50,50A,50B,50C,50D,50E,50G,50G1,50G2,50G3,50H,50H1,50H2,50H3,50J,50K,50K1,50K2,50K3,50L 凝縮フィン、51,81 上面、51C,51D,80P 部分、52,82 下面、53,54,55,56 外周縁、57,58 挿入孔、59 貫通孔、60 冷媒管、61 直管部、62 上方曲管部、63 下方曲管部、71,72 中央部、73 凹部、74M 反上部、74N 反下部、75 切込部、76 凹凸部、77 凸状部、78 凹状部、80,80A エンドプレート、80L,80M,80N 平板部、83,84,85,86 導水孔、87 挟持部、88 滴下音防止部材、89 案内部、89T 下端、90 送風ファン、92 圧縮機、94 ドレンパン、94T 表面、100 冷凍冷蔵庫、200 埃、300 駆動装置、AR10,AR90,DR2,DR3,DR70,X,Y,Z 矢印、H1,H2,L1,L2,L3 寸法、H3,P2 間隔、LL1,LL2,LL3 線、R2 曲率半径、W ドレン水、W2 幅、θ2 くさび角。

Claims (11)

  1. 相互間隔をあけ且つ各々が対向するように配置された複数の凝縮フィンを含み、ドレン水供給部から前記凝縮フィンにドレン水が供給される凝縮器を備え、
    前記凝縮フィンの外周縁は、前記凝縮フィンの外側に向かって凸となる凸状部と前記凝縮フィンの内側に向かって凹となる凹状部とが複数並ぶことにより形成された凹凸部を含み、
    前記凝縮フィンは、前記ドレン水供給部から前記凝縮フィンの表面に供給された前記ドレン水と前記凝縮フィンの周囲を流れる気流とによって冷やされながら、前記凝縮フィンに接触するように配置された冷媒管内を流れる冷媒と熱交換する、
    凝縮装置。
  2. 前記凸状部は、前記凝縮フィンの外側に向かうにつれて先細りとなるテーパー形状を有し、
    前記凹状部は、隣り合う前記凸状部同士を接続する滑らかな曲線状の形状を有する、
    請求項1に記載の凝縮装置。
  3. 複数の前記凝縮フィンは、鉛直方向に相互間隔をあけ且つ各々が鉛直方向に対向するように配置されている、
    請求項1または2に記載の凝縮装置。
  4. 前記凸状部のうちの最外側の部分の曲率半径は、0.5mm以下である、
    請求項1から3のいずれかに記載の凝縮装置。
  5. 前記凝縮フィンは、前記凹状部寄りの部分から前記凸状部寄りの部分に向かうにつれて、前記凝縮フィンの上面および下面のうちの一方側から前記凝縮フィンの上面および下面のうちの他方側に向かって湾曲するように形成される、
    請求項1から4のいずれかに記載の凝縮装置。
  6. 前記凸状部のうちの最外側の部分はくさび状の形状を有し、そのくさび角は、90°以下である、
    請求項1から5のいずれかに記載の凝縮装置。
  7. 複数の前記凹凸部は、等間隔または2種類以上の間隔で並んで配置され、
    複数の前記凹凸部は、同一の幅または2種類以上の幅を有し、
    複数の前記凹凸部は、前記凝縮フィンに対して垂直な方向において、同一の高さまたは2種類以上の高さを有する、
    請求項1から6のいずれかに記載の凝縮装置。
  8. 複数の前記凹凸部は、前記凝縮フィンの外周縁の全周にわたって形成されている、
    請求項1から7のいずれかに記載の凝縮装置。
  9. 前記凝縮フィンの上面の一部には、下方に向かって凹む形状を有する凹部が設けられる、
    請求項3に記載の凝縮装置。
  10. 前記凝縮フィンの外周縁は、前記凝縮フィンの内側に向かって延びる切込部を含む、
    請求項1から7のいずれかに記載の凝縮装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の凝縮装置を備える、
    冷凍冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016003795A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 三菱電機株式会社 フィンチューブ型熱交換器及びその製造方法
CN108019986A (zh) * 2018-01-31 2018-05-11 合肥华凌股份有限公司 换热器、具有其的冰箱和换热器的翅片及其设计方法

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