JP2014057839A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特典遊技を付与するイレギュラーなケースで、設計当初に想定した遊技機の性能を充分に発揮させることができ、前記性能から大きく乖離しない弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】大当り遊技の終了時に、Vゾーン26への入球が容易であることを示す第1特典フラグ、およびVゾーン26への入球があることを示す第2特典フラグに基づいて確変遊技を付与するか否か、時短遊技を付与するか否かを決定する特典遊技決定手段を設け、該特典遊技決定手段により大当り遊技の終了時に前記第1特典フラグが設定されておらず、前記第2特典フラグが設定されている場合には、確変遊技を付与する一方、時短遊技を付与しない構成とした。
【選択図】図12

Description

本発明は弾球遊技機、特に大当り遊技において遊技球が特定領域へ入球することで、大当り遊技後に遊技者に有利な特典遊技を付与する遊技機に関する。
従来、弾球遊技機たるパチンコ機は、遊技球が始動口へ入球すると、該入球に起因して乱数値が抽出され、乱数値に基づいて大当りとなるか否かの当否判定を行なうとともに、大当りの種類を示す特別図柄を決定し、決定された特別図柄に応じて大当り遊技中に開放する大入賞装置の開放パターンを決定する。更に特別図柄に応じて、大当り終了後に遊技者に有利な特典遊技として、前記当否判定の当選確率を高確率とする確変遊技とするか否かの設定、特別図柄の変動時間の時間短縮等を図る時短遊技とするか否かの設定、時短遊技の回数の設定を行うよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また従来、確変や時短など特典遊技を、大当り遊技中に遊技球が特定領域に入球するか否かによって付与するか否かを決めるパチンコ機が提案されている。
この種のパチンコ機は、大当り遊技に開閉する大入賞装置が複数設けられ、通常時に開閉する第1の大入賞装置と、大当り遊技中の所定の条件で例えば大当り遊技の最終ラウンドにのみ開閉する第2の大入賞装置とを有し、かつ第2の大入賞装置内に前記特定領域が設けられる。そして、第2の大入賞装置は、前記特別図柄に基づき、開放時間が長く特定領域への入球が容易な開放パターンと、開放時間が短く入球が困難な開放パターンとのいずれかのパターンで開閉される。これにより遊技者は、どの開放パターンであるか、自らの遊技技術(発射技術)により特典遊技を獲得できるか否かといった期待感やスリル感を楽しむことができる。
特開2009−201863号公報
ところで従来構造の前記特別図柄に基づいて特典遊技の付与を決定するタイプのパチンコ機では、確変、時短を付与するか否かを始動口への入球時に抽出された乱数に基づいて決定しているため、どのように遊技を行おうともその決定は変化しないので、パチンコ機の設計当初に想定した遊技機の性能(設計値)を発揮させることができる。
しかしながら、特定領域への入球により特典の付与を決めるタイプのパチンコ機では、特定領域への入球を極めて困難にした開放パターンであっても絶対に入球しないとは言い切れず、容易な開放パターンであっても絶対に入球するとは言い切れず、前記当否判定当初では特別図柄に基づき確変および時短が付与されないはずが、大当り中の遊技球の帰趨によって付与されることになってしまうなど、設計当初に想定した遊技機の性能(設計値)を超えてしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は前記事情に鑑み、特定領域への入球により特典の付与を決めるタイプの遊技機において、特定領域への入球を極めて困難にした開放パターンでの開放時に特定領域への入球があった場合や、特定領域への入球を極めて容易にした開放パターンでの開放時に特定領域への入球がない場合などのイレギュラーなケースで、設計当初に想定した遊技機の性能(設計値)を充分に発揮させることができ、前記性能から大きく乖離しない弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、始動口と、
始動口への入球に起因して大当り遊技を生起するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
該当否判定手段の判定結果に応じて大当り図柄を決定する図柄決定手段と、
遊技者に有利なように前記判定結果が大当りとなる確率を高確率に変更可能な確変制御手段と、
遊技者に有利なように前記当否判定に伴う図柄の変動時間を短縮して当否判定回数を増やすことが可能な時短制御手段と、を備え、
大当り遊技後に特典として、確変遊技、時短遊技を付与することが可能な弾球遊技機において、
大当り遊技中に遊技球が入球可能な特定領域と、
該特定領域への遊技球の入球を容易な状態と困難な状態とに切換え可能な開閉部材と、
前記大当り図柄に応じて前記開閉部材の開閉態様を決定する開閉制御手段と、
前記開閉部材の開閉態様が前記特定領域への入球が容易な態様であるときに第1の特典情報を設定する第1の特典情報設定手段と、
前記特定領域への入球があるときに第2の特典情報を設定する第2の特典情報設定手段と、
大当り遊技の終了時に前記第1の特典情報および第2の特典情報に基づいて確変遊技を付与するか否か、時短遊技を付与するか否かを決定する特典遊技決定手段と、を備え、
該特典遊技決定手段は、大当り遊技の終了時に前記第1の特典情報が設定されておらず、前記第2の特典情報が設定されている場合には、確変遊技を付与する一方、時短遊技を付与しないようになし、
かつ、前記特典遊技決定手段には、前記時短遊技を付与する回数を決める時短付与回数決定手段を設け、
前記図柄決定手段は、前記大当り図柄を複数種類の図柄群から選択するようになし、
前記時短付与回数決定手段は、前記大当り図柄が同一の図柄群から選択されて前記第1の特典情報の設定が同じであっても、前記特定領域への入球の有無に関する前記第2の特典情報の設定に応じて時短遊技の付与回数を相違させる構成とする。
尚、確変遊技、時短遊技は、特典遊技決定手段の決定を受けて確変制御手段、時短制御手段が付与する。また第1の特典情報および第2の特典情報は、情報が有るか無いかを示す設定値「1」又は「0」とすることが望ましい。
更に、大当り図柄の図柄群は、特定領域への入球が容易な開放パターンを示す図柄群と、入球が困難な開放パターンを示す図柄群で構成される。
請求項1の発明によれば、特定領域への入球が極めて困難な開放パターンで大当り遊技が実行されたにも関わらず、不正行為や大入賞口内の予期せぬ停留等により特定領域への入球があった場合には、確変遊技が付与され、その結果、遊技機の出球性能が向上するおそれがあり、当初想定していた遊技機の出球性能から乖離するおそれがあるが、時短遊技を付与しない構成とすることでその乖離幅を小さく抑えることができる。
また、第1の特典情報の設定があるとき、特定領域への入球の有無(第2の特典情報)によって時短遊技の付与回数を相違させることで、遊技性に幅を持たせることができる。例えば、遊技者保護の観点では特定領域への入球が無い場合に時短遊技の付与回数を多くする。遊技性を重視すれば特定領域への入球がある場合に時短遊技の付与回数を多くする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記特典遊技決定手段は、大当り遊技の終了時に、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されていない場合には確変遊技を付与せずに、時短遊技を付与せしめる構成とされ、
かつ前記時短付与回数決定手段は、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されていない場合に付与される時短遊技の付与回数を、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されている場合に付与される時短遊技の付与回数よりも少なくする構成とする。
請求項2の発明によれば、第1特典情報=「0」(情報設定なし)、第2特典情報=「1」(情報設定あり)のときと、第1特典情報=「0」、第2特典情報=「0」のときでは、特定領域への入球の有無の違いであって、大当り時に表示される特別図柄は同一の図柄群から選択されることになる。この場合、図柄群と特定領域への入球の有無によって時短遊技の付与回数を異ならせているので、同一の図柄群であっても時短遊技の付与回数を異ならせることができ、遊技に幅を持たせることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記時短付与回数決定手段は、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されていない場合に付与される時短遊技の付与回数を、前記第1の特典情報が設定されているが前記第2の特典情報が設定されていない場合に付与される時短遊技の付与回数よりも少なくする構成とする。
請求項3の発明によれば、第1特典情報=「1」、第2特典情報=「0」のときは入球容易な開放パターンであるにも関わらず、不運にも特定領域への入球ができない状態であり、遊技者の保護に好適である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の弾球遊技機において、
大当り遊技中に開閉可能な大入賞装置を備え、
前記特定領域を、前記大入賞装置内に設けるとともに、
前記開閉部材として、大入賞装置内に前記特定領域を開閉するシャッターを設けた。
請求項4の発明によれば、大当り中に入球が可能とする特定領域の設置位置として大入賞装置の内部は最適であり、かつ大入賞装置内にシャッターを設けてこれにより特定領域への入球が容易な状態又は困難状態に切換えるので、大入賞装置の開放状態に関わらず、特定領域への入球状態をコントロールできるので、遊技に幅を持たせるのに好適である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、
前記大入賞装置として、第1の大入賞装置と、第2の大入賞装置とを設け
前記特定領域およびシャッターを、大当り遊技中の所定の条件で開閉する前記第2の大入賞装置内に設けた。
請求項5の発明によれば、大入賞装置として、第1の大入賞装置と特定領域と備えた第2の大入賞装置とで構成したので、大当り遊技の大入賞装置およびシャッターの開放パターンを増やすことができ、遊技に幅を持たせるのに好適である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の弾球遊技機において、
大当り遊技中に開閉可能な第1の大入賞装置と、第2の大入賞装置とを備え、
前記特定領域を、大当り遊技中の所定の条件で開閉する前記第2の大入賞装置内に設け、
前記開閉部材を前記第2の大入賞装置を開閉する開閉扉で構成した。
請求項6の発明によれば、大入賞装置として、第1の大入賞装置と特定領域と備えた第2の大入賞装置とで構成したので、大当り遊技の大入賞装置開放パターンを増やすことができ、遊技に幅を持たせるのに好適である。
本発明の遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技盤に設けられ、特定領域を有する第2の大入賞装置を示す要部拡大図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動入賞処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機で用いられる大当り図柄に関する説明図である。 前記遊技機で用いられる第1の特典情報および第2の特典情報に関する説明図である。 前記遊技機で実行される大当り遊技の内容に関する説明図である。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第5のフローチャートである。 前記遊技機のサブ制御装置で実行される演出モード設定処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機の表示装置に表示される第1、第2の演出表示態様を示す図である。 前記表示装置に表示される第3、第4の演出表示態様を示す図である。 前記遊技機の特定領域を開閉する開閉部材の開放パターンを示す図である。
本発明を適用した実施形態の弾球遊技機たるパチンコ機を説明する。図1は、本パチンコ機の遊技盤2の正面図である。尚、パチンコ機の全体的な基本構成は周知技術であり図示および説明は省略する。
遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には図示しない多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される作動ゲート(作動口)22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球により第1の特別図柄(以下、単に第1特図という)の抽選を実行する第1特図始動口23Aが設けてあり、更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物からなり、入球時に第2の特別図柄(以下、単に第2特図という)の抽選が実行される特図の第2特図始動口23Bが設置されている。
該第2特図始動口23Bは普通電動役物(以下、単に普電役物という)の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、普図の抽選で当りとなると所定時間開放する構成である。
第2特図始動口23Bの直下位置には、開閉板にて開閉可能に設けられ、前記第1特図の大当り時に開放される第1大入賞装置(第1の大入賞装置)24が設置されている。
またセンターケース200の右側斜め下方位置には、開閉板にて開閉可能に設けられ、前記第2特図の大当り時に開放される第2大入賞装置(第2の大入賞装置)25が設置されている。尚、第2大入賞装置25の内部には、Vゾーン(特許請求の範囲の「特定領域」に相当)26およびVゾーン26への入球を規制するシャッター(特許請求の範囲の「開閉部材」に相当する)30が設けられている。
センターケース200の左側斜め下方位置で第1特図始動口23Aないし第1大入賞装置24の左側位置には複数(4つ)の普通入賞口27が配されている。また、第1大入賞装置24の直下の盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
また遊技盤2の右下端部には、レール201の外部に、第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29および普図保留数表示装置291が設けられている。
図2(a)(b)は前記第2大入賞装置25の作動の説明図である。第2大入賞装置25は、開閉扉250の開放時に入球した遊技球を装置内へ取り入れる取入口251を備え、これより内部へ取り込まれる。
前記取入口251の直下位置には開閉可能な左右一対のシャッター30が設置してある。図2(a)に示すように、この状態で取入口251より送り出された遊技球をシャッター30の左右両側位置の入賞口252へ案内する。
一方、図2(b)に示すように、シャッター30が開くことにより、取入口251から送り出される遊技球を下方のVゾーン26へ入球させることが可能となる。このようにシャッター30は、閉位置と開位置とに変位することにより遊技球を入賞口252又はVゾーン26へ振分ける。
尚、本実施形態では、シャッター30は、第2大入賞装置25の開閉扉250が開いて遊技球の入球が可能な状態になると開放してVゾーン26への遊技球の入球が可能な位置に変位する。そしてVゾーン26に遊技球が入球すると、閉じてVゾーン26への遊技球入球が不可能な位置に戻る。第2大入賞口70の開閉扉250が駆動しない大当り遊技時及び通常時は、シャッター30はVゾーン26に遊技球が入球不可能な位置で停止している。
図3は本パチンコ機の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42および演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチンおよびサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530および外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)および内枠が閉鎖しているか否か検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)501、意匠枠閉鎖SW502、第1特図始動口23Aへの入球を検出する第1特図始動SW503、第2特図始動口23Bへの入球を検出する第2特図始動SW504、普図の作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、第1大入賞装置24への入球を検出する第1カウントSW506、第2大入賞装置25の入賞口252への入球を検出する第2カウントSW507、Vゾーン26への入球を検出する特定領域SW508、および普通入賞口27への入球を検出する一般入賞口SW509等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普図表示装置29および普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤版中継端子板531を介して、第1大入賞口ソレノイド510、第2大入賞口ソレノイド511、シャッターソレノイド512および普通電役ソレノイド513が接続されている。そして第1大入賞口ソレノイド510又は第2大入賞口ソレノイド511を制御して第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25を開放作動せしめる。またシャッターソレノイド512を制御してVゾーン26を開閉作動せしめ、更に普電役物ソレノイド513を制御して第2特図始動口23Bの普電役物の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。更に、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸および精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射ハンドルの回転操作を検出するスイッチ524、発射停止SW525、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW526等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW526の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14(524)の回動信号および発射停止SW525の信号に基づいて発射モータ527を制御して遊技球を発射および停止させる。
サブ統合制御装置42には、音量調節SW、遊技ボタンやジョグダイヤルの操作を検出する遊技SW15などの操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機の作動を説明する。
パチンコ機は、作動ゲート22への入球に起因して普図の当否抽選を行い、普図表示装置29の図柄変動を開始する。前記抽選結果が当りであれば、表示装置29に当選結果を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2特図始動口23Bへの入賞が可能となる。
なお、普電役物が常時入賞可能な構成の場合には、普電役物の開放により第2特図始動口23Bへの入賞が容易となる。
第1又は第2特図始動口23A,23Bへの入賞があると、これらに起因して乱数値が抽出され、該乱数値に基づいて第1特図又は第2特図の当否判定を行い、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bと演出図柄表示装置21の図柄変動を開始する。第1特図又は第2特図の何れのときも判定結果が大当りであれば、大当り図柄を決めて各表示装置21,28A,28Bに大当り図柄を確定表示して大当り遊技(特別遊技)を実行する構成である。尚、演出図柄表示装置21には特図に対応する擬似演出図柄が表示される。
大当り遊技は、第1大入賞装置24を開放し所定の時間または入球数が所定数に達して閉じるまでの動作を1ラウンドとして、所定数のラウンドを継続することを基本遊技としている。そして、大当り遊技の最終ラウンドにおいて第2大入賞装置25を開放して、該最終ラウンドにおいて第2大入賞装置25のVゾーン26への入球があれば、大当り遊技後の遊技状態を大当りの当選確率が高確率となる確率変動(確変)遊技および普図の当選が高確率となり普電役物の平均開放時間が長くなり特図の変動時間が短縮される時間短縮(時短)遊技へと移行する基本構成である。
以下、作動の詳細を主制御装置40で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図4は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、第1および第2特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数の更新処理(S102)、第1および第2特図の大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、第1および第2特図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S105)、第1および第2特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)および各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図5に示す「始動入賞処理」は、第1特図始動口23A、第2特図始動口23Bに遊技球が入球したとき、又は普図の作動ゲート22を遊技球が通過したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に格納(記憶)する。そして記憶した乱数が予め設定された値か否かについて、当否判定を実施する以前に確認する処理を行い、各特図始動口23A,23Bへの入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。以後、第1特図始動口23Aに遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2特図始動口23Bに遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、作動ゲート22を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶とする。尚、本実施形態における記憶可能な保留記憶数は第1保留記憶、第2保留記憶、普図保留記憶、各4個ずつである。
当該「始動入賞処理」は、先ず、第1特図始動SW503により第1特図始動口23Aへの入球を検出したか否か判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S206の処理に移行する。入球が有れば(S200:yes)、主制御装置40に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か確認する(S201)。上限値であれば(S201:no)、S206に進み、上限値未満であれば(S201:yes)、抽出した大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し第1保留記憶数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S202)。
続いて、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S203)。具体的には、大当り決定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、リーチ判定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。これらの判定を行うことによって、記憶した乱数値は遊技者が期待のもてる特定の値か否かを判定する。
S204の処理では、前記先読判定結果から第1先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置42に送信し、続くS205の処理で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
次に、S206の処理では、第2特図始動SW504により第2特図始動口23Bへの入球を検出したか否か判定する。入球が無ければ(S206:no)S212の処理に移行する。入球が有れば(S206:yes)、主制御装置40に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か確認する(S207)。上限値であれば(S207:no)、S212に進み、上限値未満であれば(S207:yes)、抽出した大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算する(S208)。
続いて、記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S209)。第1保留記憶と同様に、大当り決定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、リーチ判定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。これらの判定を行うことによって、記憶した乱数値は遊技者が期待のもてる特定の値か否かを判定する。
S210の処理では、前記先読判定結果から第2先読判定コマンドを生成してサブ統合制御装置42に送信し、続くS211の処理で加算した第2保留記憶カウンタの値を示す第2保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
次にS212の処理では、普通図柄作動SW505により作動ゲート22の通過があったか否か確認する。ゲート通過が無ければ(S212:no)リターンする。ゲート通過が有れば(S212:yes)、主制御装置40に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か確認する(S213)。上限値であれば(S213:no)、リターンする。上限値未満であれば(S213:yes)、抽出した当り決定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S214)。加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信し(S215)、リターンする。
サブ統合制御装置53は第1および第2保留記憶数指示コマンドを受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置21上で表示する各保留記憶数を変化させる制御を行う。また、本パチンコ機では、演出図柄表示装置21では普図の保留記憶数表示は行わないが、普図保留記憶数指示コマンドの受信に応じて表示する構成としてもよいし、普図保留記憶数指示コマンド自体を送信しない構成としてもよい。また、普図の先読判定を実施し判定結果をサブ統合制御装置42に送信する構成も考えられる。これにより、普通電動役物のロング開放を期待させる先読予告の実施が可能となる。
次に図6,7,8,9に基づいて主制御装置40で実行される「特図当否判定処理」について説明する。
この処理は、主制御装置40が第1又は第2始動口23A,23Bへの入球時に取得した大当り決定用乱数と抽選時(判定時)の遊技状態(通常遊技状態か確変状態か)とに応じて大当りを生起させるか否か判定し、判定結果が大当りなら、大当り図柄決定用乱数に基づいて複数の大当り図柄の中から確定表示を行う大当り図柄を決定し、決定した大当り図柄に応じて大当り遊技の遊技内容や大当り遊技後の遊技状態の種別が決定される。
図6に示すように特図当否判定処理では先ず、条件装置が未作動か否かを確認する(S300)。これは大当りフラグに基づいて行われる。大当りフラグとは、特図の抽選で当選した場合(取得した大当り決定用乱数の値が予め定められた所定の値と一致していた場合)に立つフラグである。条件装置が未作動であれば(S300:yes)、特図が変動停止中であるか否かの確認(S301)、確定図柄の非表示期間であるかであるか否かの確認(S302)が行われる。
前記S301、S302の両処理が肯定判定なら(S301:yes、S302:yes)、図7に示すように、S310の処理において第2保留記憶があるか否かを確認する。第2保留記憶が有れば(S310:yes)、S312に移行する。第2保留記憶が無ければ(S310:no)、第1保留記憶があるか否かを確認する(S311)。第1保留記憶が無ければ(S311:no)特別遊技処理に移行する。第1保留記憶が有れば(S311:yes)、S312の処理に移行する。このようにS310とS311の処理により、第2保留記憶の当否判定を第1保留記憶よりも優先して実施する構成となっている。
続くS312の処理では、当否判定する第1保留記憶又は第2保留記憶のシフト処理を行い、これにより最も古い第1保留記憶又は第2保留記憶を当否判定の対象とするとともに、対象となった第1又は第2保留記憶数を示す保留記憶カウンタから1を減算する。次に、このように減算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S313)。
続く、S314の大当り決定用乱数比較処理では、特図当否判定の対象とした保留記憶の大当り決定用乱数と予め設定された特図当否判定テーブルとを比較して、大当り決定用乱数の値が特図当否判定テーブル内の判定値と一致するか比較する。特図当否判定テーブルは通常確率(低確率1/358.1148)用と高確率用(1/37.6855)の2種類のテーブルが設定してあり、当否判定時の遊技状態が通常確率状態であれば通常確率用の当否判定テーブルを用いて比較し、高確率の確変状態であれば高確率用の当否判定テーブルを用いて比較する。
続くS315の処理では、前記S314の比較処理に基づいて当否判定が大当りか否かの確認を行う。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続くS317の処理では大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づいて、例えば、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間の設定、大当り遊技の開放パターン(ラウンドの総数、第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25の開放態様)等の設定がなされる。尚、前記S315の処理は特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に、前記S316の処理は「図柄決定手段」に、前記S317の処理は「開放制御手段」に相当する。
前記大当り図柄は、図10(a)に示すように、第1特図(特図1)では「EL,EP,FE,FH・・・・PL,LH」などの10種類の図柄から一つの図柄が決定される。第2特図(特図2)では、図10(b)に示すように、「EL,FE,HF,LF,PL」などの5種類の図柄から一つの図柄が決定される。
第1特図の大当り図柄のうち「EP,FH,HP,PE,LH」は「入球困難図柄」とされ、これらに応じた大当り遊技の大入賞装置の開放パターンは、図11に示すように、大当り遊技の第1ラウンドから第12ラウンドまでの各ラウンドで第1大入賞装置24が28秒間又は9個の遊技球が入賞するまで開放され、大当り遊技の最終ラウンドである第13ラウンドにおいて第2大入賞装置25が0.9秒間又は9個の遊技球が入賞するまで開放される。即ち、第2大入賞装置25への入球が困難となる開放パターンであり、換言すればVゾーン26への入球が困難な開放パターンである。
一方、第1又は第2特図の大当り図柄「EL,FE,HF,LF,PL」は「入球容易図柄」とされ、これらに応じた大当り遊技の大入賞装置の開放パターンは、大当り遊技の第1ラウンドから第12ラウンドまでの各ラウンドで第1大入賞装置24が28秒間又は9個の遊技球が入賞するまで開放され、大当り遊技の最終ラウンドの第13ラウンドにおいて第2大入賞装置25が28秒間又は9個の遊技球が入賞するまで開放される。即ち、第2大入賞装置25への入球が容易な開放パターンであり、換言すればVゾーン26への入球が容易な開放パターンである。
図7に戻って大当りの設定後、S318で前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、演出図柄表示装置21に表示される特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
前記S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において、演出図柄表示装置21に表示される特図のハズレ図柄の選択を行う。次にS318の処理に移行して、特図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
大当りであってもハズレであっても前記S318の処理に続いて、S320の処理において、前記当否判定の結果を示すデータ(大当り図柄の種類、ハズレの種類(リーチの有無)、変動時間等)を含んだ変動指示コマンドをサブ統合制御装置42に出力するとともに、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bにおいて特別図柄を変動表示させる処理を行い、特別遊技処理1に移行する。従って、サブ統合制御装置42は前記変動指示コマンドを受信することにより、大当り図柄の種類、ハズレ図柄、リーチの有無、変動時間を把握することが出来る。
図6の前記S301の処理において特図が変動中であれば(S301:no)、図8に示すようにS330の処理において、特図の変動時間(S318で選択した変動パターンに基づく)が経過したか否かを確認し、変動時間の経過が確認できれば(S330:yes)、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置42に出力するとともに、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bを制御してS316又はS319で決定した図柄を確定表示させる(S331)。
図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置42は演出図柄制御装置43に予め決めておいた特図に対応する擬似(演出)図柄を確定表示させる指示信号を出力し、演出図柄制御装置43は、その信号により演出図柄表示装置21を制御して擬似(演出)図柄を確定表示させる。これにより、特別図柄と擬似(演出)図柄の変動の開始と終了が同じタイミングになる(同期する)。
続くS332の処理において、確定表示した特図が大当りを示すか大当り図柄であるか否かを確認する。大当り図柄であれば(S332:yes)、S333の確定図柄表示設定処理において確定図柄を表示させておく時間の設定を行い、S334の処理において第1特典フラグに「1」又は「0」をセットする。第1特典フラグは、特許請求の範囲に記載の「第1の特典情報」に相当し、詳細には前記図7のS316の処理で選択された第1特図又は第2特図の大当たり図柄の種類、即ち、「入球容易図柄」又は「入球困難図柄」のいずれであるかに応じて設定される。図12(a)に示すように、第1特典フラグは、大当り図柄が第1特図の「EP,FH,HP,PE,LH」で「入球困難図柄」のときは「0」がセットされる。一方、第1又は第2特図の大当り図柄の「EL,FE,HF,LF,PL」で「入球容易図柄」のときに「1」がセットされる。尚、前記S334の処理は特許請求の範囲に記載の「第1の特典情報設定手段」に相当する。
次に、S335の処理において大当りフラグを立てる条件装置作動開始処理を実行する。
続くS336の処理において、遊技状態が確変状態であることを示す「確変フラグ」、および遊技状態が時短状態であることを示す「時短フラグ」をともに「0」にリセットするとともに、確変の継続期間を計る「確変カウンタ」、および時短の継続期間を計る「時短カウンタ」のカウントを「0」にリセットする。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での遊技状態を通常状態にリセットする。その後、特別遊技処理へ移行する。
前記S332の処理で、大当り図柄でなければ(S332:no)、S337の処理で確定図柄を表示する表示時間の設定を行う。続くS338の処理において、確変フラグが「1」であるか否かを確認し、確変フラグが「1」であれば(S338:yes)、確変カウンタを減算し(S339)、減算した確変カウンタの値が「0」あるか否かを確認する(S340)。確変カウンタの値が「0」であれば(S340:yes)、確変フラグを「0」にセットする(S341)。
続くS342の処理において、時短フラグが「1」であるか否かを確認し、時短フラグが「1」であれば(S342:yes)、時短カウンタを減算し(S343)、減算した時短カウンタの値が「0」あるか否かを確認する(S344)。時短カウンタの値が「0」であれば(S344:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S345)。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図6に戻って前記S302の処理において確定図柄が表示中であれば(S302:no)、図9に示すS350の処理において前記S318の処理で設定された確定図柄表示時間が終了したか否かを確認する。表示時間が終了であれば(S350:yes)、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bを制御して特図の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置42に指示信号を送信して疑似(演出)図柄の確定表示を終了させる確定図柄表示終了処理を行う(S351)。その後、特別遊技処理に移行する。
次に主制御装置40が実行する「特別遊技処理」を、図13ないし図17に基づいて説明する。「特別遊技処理」は大当り遊技の進行を制御する処理である。
図13に示すように、先ず、大当りフラグに基づいて条件装置が未作動か否かを確認する(S400)。条件装置が未作動であれば(S400:yes)、第1大入賞装置24および第2大入賞装置25が閉鎖中か否かを確認する(S401)。閉鎖中であれば(S401:yes)、大当り遊技の開始演出中か否かを確認する(S402)。大当り遊技の開始演出中であれば(S402:yes)、大当り遊技の開始演出が終了する時間か否かを確認し(S403)、演出が終了する時間であれば(S403:yes)、第1大入賞装置24を開放する大入賞口開放処理(S404)を行い、リターンする。
前記S402の処理で大当り遊技の開始演出中でなければ(S402:no)、S405の処理においてインターバル中か否か判定する。このインターバルとは、第1大入賞装置24が閉じている状態から再度、第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25が開放されるまでの時間のことである。インターバル中であれば(S405:yes)、次にS406の処理においてインターバルが終了する時間か否かを判定する(S406)。終了する時間であれば(S406:yes)、次回の大当り遊技の動作が第1ラウンド目から第12ラウンド目までの範囲であるか否かを確認する(S407)。そうであれば(S407:yes)、第1大入賞装置24を開放する第1大入賞装置開放処理を行い(S408)、リターンする。
次回の大当り遊技の動作が第13ラウンド目であれば(S407:no)、第2大入賞装置25を開放する第2大入賞装置開放処理を行い(S409)、続いてシャッター30を遊技球入球可能位置に変位させる開放処理を行い(S410)、リターンする。
勿論、第2大入賞装置25およびシャッター30の開放態様は、第1特図または第2特図の大当り図柄に応じて開放される。即ち、前記「入球容易図柄」では開放時間が長く、前記「入球困難図柄」では開放時間が短い。
前記S405の処理においてインターバル中でなければ(S405:no)、非大当り遊技の終了演出中であるか否かを確認し(S411)、前記終了演出中であれば(S411:no)、サブ統合制御装置42に大当り開始演出を指示するコマンドを送信する大当り開始演出処理を行い(S412)、リターンする。
該大当り開始演出処理(S412)では、主制御装置40はサブ統合制御装置42に大当り開始演出指示コマンドを送信し、大当り開始演出指示コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、パチンコ機に設けられた各種LED、ランプ113を大当り遊技演出用に激しく発光させたり、大当り遊技用の音声をスピーカ112から出力させる。また、サブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43に信号を送信し、演出図柄表示装置21において大当り開始演出を表示させる。
前記S401において第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25が開放中であれば(S401:no)、図14に示すように、S420の処理において開放中の大当り遊技が最終の第13ラウンドであるか否か、即ち第2大入賞装置25が開放中であるか否かを確認する。第13ラウンドであれば(S420:yes)、S421の処理において、Vゾーン26へ遊技球の入球があったことを示す「第2特典フラグ」が「0」であるか否かを確認する。「第2特典フラグ」は主制御装置40が記憶する値であり、図12(b)に示すように、値が「1」なら既にVゾーン26に遊技球が入球したことを示し、「0」ならVゾーン26に入球していないことを示す。
前記第2特典フラグが「0」であれば(S421:yes)、Vゾーン26への入球があり特定領域SW508が遊技球を検出したか否か確認し(S422)、そうであれば(S422:yes)、前記第2特典フラグに「1」を設定し(S423)、シャッター30の駆動を終了してこれを閉じる開放終了処理を行う(S424)。尚、前記第2特典フラグは特許請求の範囲に記載の「第2の特典情報」に相当し、前記S420〜S423の処理は特許請求の範囲に記載の「第2の特典情報設定手段」に相当する。
S424の処理、又はS420、S421、S422の否定判定(S420:no、S421:no、S422:no)に続いて、図15に示すように、S430の処理において、作動(開放)中の大入賞装置(第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25)への遊技球の入球数が規定数(9個)未満か否かを確認し、規定数(9個)未満であれば(S430:yes)、第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25の最大開放時間が経過したか否かを判定し(S431)、開放時間終了でなければ(S431:no、)リターンする。
前記S430の処理で入球数が規定数(9個)(S430:no)又は、前記S431の処理で大入賞装置の開放時間終了(S431:yes)であれば、続くS432の処理において開放中の大入賞装置(第1大入賞装置24又は第2大入賞装置25)を閉鎖する大入賞口閉鎖処理を行う。S432の処理後は、該処理で終了したラウンドが最終の第13ラウンド目であったか否か確認し(S433)、第13ラウンド目であれば(S433:yes)、シャッター30がVゾーン26へ遊技球を誘導する開放位置にあるか否かを確認し(S434)、開放中であれば(S434:yes)、シャッター30の閉鎖処理を行う(S435)。
該S435の処理後、又は前記S434の処理でシャッター30が閉じていれば(S434:no)、S436の処理においてサブ統合制御装置42に大当り終了演出を指示するコマンドを送信する。該大当り終了演出処理は、前記図13のS412の大当り開始演出処理と同様に、主制御装置40からサブ統合制御装置42に大当り終了演出指示コマンドを送信することによって、パチンコ機に設けられた各種LED、ランプ113や演出図柄表示装置21において大当りの終了演出を行うための処理である。
続くS437の処理において条件装置の停止処理を行う。
前記S433の処理で開放を終了したラウンドが第13ラウンド目でなければ(S433:no)、インターバル処理を開始し(S438)、リターンする。
前記S437の処理の後、図16に示すようにS440の処理において、前記第1特典フラグが「1」であるか否かを確認する。第1特典フラグが「1」であれば(S440:yes)、大当り図柄が前記「入球容易図柄」であり、前記第2大入賞装置25の開放時間が長い。
次に、S441の処理において、前記第2特典フラグが「1」であるか否かを確認する。
前記S441の処理で第2特典フラグが「1」であれば(S441:yes)、Vゾーン26へ遊技球が入球したことが確認され、続くS442の処理において大当り遊技終了後に遊技状態を確変状態とする確変フラグに「1」をセットするとともに、確変状態の継続期間を計る確変カウンタに「160」をセットする(S443)。これにより大当り遊技終了後、第1又は第2特図の図柄変動が160回に達すまで確変遊技状態となる(図12(c)参照)。
また続くS444の処理において大当り遊技終了後に遊技状態を時短状態とする時短フラグに「1」をセットするとともに、時短状態の継続期間を計る時短カウンタに「160」をセットする(S445)。これにより大当り遊技終了後、第1又は第2特図の図柄変動が160回に達すまで時短遊技状態となる(図12(c)参照)。
一方、前記S441の処理で第2特典フラグが「1」でなければ(S441:no)、Vゾーン26への入球が無いため、続くS446の処理において前記確変フラグに「0」をセットするとともに、前記確変カウンタに「0」をセットする(S447)。これにより大当り遊技終了後、確変遊技状態とならない(図12(c)参照)。
しかしながらこの場合、確変獲得のチャンスがあったにも関わらず、確変を逃したので遊技者救済の観点から、続くS448の処理において前記時短フラグに「1」をセットするとともに、前記時短カウンタに「100」をセットし(S449)、大当り遊技終了後、第1又は第2特図の図柄変動が100回に達すまで時短遊技状態とする(図12(c)参照)。
前記S445又はS449の処理の後、前記第1および第2特典フラグをそれぞれ「0」にリセットし(S450)、続くS451の処理において、前記S442ないしS449の処理で設定された前記大当り遊技後の遊技状態を、演出図柄表示装置21上で報知するための指示信号を、演出図柄制御装置21に送信する。次にS452の処理において、前記決定された大当り遊技後の遊技状態を指定する状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42に送信する処理を実行する。その後、リターンする。
尚、サブ統合制御装置42では、受信した状態指定コマンドに基づいて、各種演出制御を実行する。
また前記状態指定コマンドを送信する処理は、当該大当り遊技終了のタイミングに限らず、特図の変動開始時、更に変動終了時にも行うようにしてもよい。このようにすることで、遊技状態の切り替わるタイミングに先立って、変更する状態指定コマンドを送信することができ、サブ統合制御装置42が実行する演出上の不具合を防止することができる。
前記S440の処理において第1特典フラグが「1」でなければ(S440:no)、大当り図柄が前記「入球困難図柄」であり、前記第2大入賞装置25の開放時間が短い。
続いて、図17に示すようにS460の処理において、前記第2特典フラグが「1」であるか否かを確認する。
前記S460の処理で第2特典フラグが「1」でなければ(S460:no)、Vゾーン26への入球が無いため、続くS461の処理において前記確変フラグに「0」をセットするとともに、前記確変カウンタに「0」をセットする(S462)。これにより大当り遊技終了後、確変遊技状態とならない(図12(c)参照)。
続くS463の処理において前記時短フラグに「1」をセットするとともに、前記時短カウンタに「50」をセットし(S464)、大当り遊技終了後、第1又は第2特図の図柄変動が50回に達すまで時短遊技状態とする。
一方、前記S460の処理で第2特典フラグが「1」で(S460:yes)、Vゾーン26へ遊技球が入球したことが確認されると、続くS465の処理において前記確変フラグに「1」をセットするとともに、前記確変カウンタに「160」をセットする(S466)。これにより大当り遊技終了後、第1又は第2特図の図柄変動が160回に達すまで確変遊技状態となる(図12(c)参照)。
続くS467の処理において前記時短フラグを「0」をセットするとともに、前記時短カウンタに「0」をセットする(S468)。これにより大当り遊技終了後、時短遊技状態とならない(図12(c)参照)。
前記S464又はS468の処理の後、前記図16に示すS450,S451,S452の処理を実行し、その後、リターンする。
特典遊技を付与する条件は、大当り図柄が「入球容易図柄」でVゾーン26への入球が有る場合(第1の条件)と、無い場合(第2の条件)、大当り図柄が「入球困難図柄」でVゾーン26への入球が有る場合(第3の条件)と、無い場合(第4の条件)の4通りがあり、各条件によって特典内容が相違する。即ち、最も特典内容が良いのは第1の条件として「入球容易図柄」でVゾーン26への入球が有る場合で、確変および時短を付与する。これに対して第3の条件として「入球困難図柄」でVゾーン26への入球が有る場合は偶発であり、本来、特図の当否判定に関する結果として確変を付与するものでないがVゾーン26への入球が有るにもかかわらず確変とならないと遊技者の疑念が生ずるので、確変のみを付与し前記第1の条件の特典と差異を設けた。
また第2の条件として「入球容易図柄」でVゾーン26への入球が無い場合と、第4の条件として「入球困難図柄」でVゾーン26への入球が無い場合は、ともに時短のみが付与されるが、第2の条件では前記遊技者の救済の観点から第4の条件のより時短カウンタの設定値を大きくして時短の継続期間が長くしてある。
尚、図16の前記S440〜S449の処理、図17の前記S460〜S468の処理は特許請求の範囲に記載の「特典遊技決定手段」に相当する。またS445,S449,S464およびS468の処理は特許請求の範囲に記載の「時短付与回数決定手段」に相当する。
図18は、前記サブ統合制御装置42で実行される「演出モード設定処理」を示す。この処理において、サブ統合制御装置42は、主制御装置50から前記状態指定コマンドを受信すると、所定の記憶領域として例えば状態指定コマンドバッファ等に記憶格納する。大当り遊技が終了すると、状態指定コマンドの内容を参照して確認する処理を実行する(S500)。続いてS501の処理において前記コマンドが、高確率(確変)通常時短を指定するコマンドであるか否かを確認する。高確率通常時短を指定するコマンドであれば(S501:yes)、「第1確変演出モード」への移行処理が実行されて(S502)、リターンする。
前記S501の処理で高確率通常時短を指定するコマンドでなければ(S501:no)、S503の処理において前記コマンドが、通常確率通常時短を指定するコマンドであるか否かを確認する。通常確率通常時短を指定するコマンドであれば(S503:yes)、「時短演出モード」への移行処理が実行されて(S504)、リターンする。
前記S503の処理で通常確率通常時短を指定するコマンドでなければ(S503:no)、S505の処理において前記コマンドが、通常確率非常時短を指定するコマンドであるか否かを確認する。通常確率非常時短を指定するコマンドであれば(S505:yes)、「お助け演出モード」への移行処理が実行されて(S506)、リターンする。
一方、通常確率非常時短を指定するコマンドでなければ(S505:no)、「第2確変演出モード」への移行処理が実行されて(S507)、リターンする。
演出モード設定処理において各演出モードに移行した場合には、図示しないが、主制御装置50側の処理として、複数種類の変動パターンを備えた変動パターンテーブル、普通電動役物の開放パターンを備えた開放パターンテーブル等が、設定された演出モードに対応して選択されるように構成されても良い。これにより、演出モードによって、個々に異なる演出態様を実現することが容易となる。
このような演出モード毎に異なる変動パターンテーブルや開放パターンテーブル等を選択する構成としては、以下のような構成も採用可能である。
お助けモードが選択された場合の普通電動役物の開放パターンテーブルについて、第1確変演出モードや時短演出モードが選択された場合と比較して、開放時間が長く設定され入賞可能性の高い有利な開放状態に設定されるようにしても良い。このように構成することにより、入球容易図柄が選択されたにも拘わらず期待された確変獲得が実現出来なかったことを、入賞率の高い時短状態とすることによって救済し、遊技者の落胆を充分に軽減することができる。
お助けモードが選択された場合の普通電動役物の開放パターンテーブルについて、第1確変演出モードや時短演出モードが選択された場合と比較して、開放時間が比較的に短く設定され入賞可能性の低いやや不利な開放状態に設定されるようにしても良い。このように構成することにより、入球確変図柄が選択されたにも拘わらず期待された確変獲得が実現出来なかったことに対して、「おまけ」的な比較的利益度の低い時短状態を提供することで、遊技者の落胆を有る程度軽減すると共に、更に利益度の高い時短状態の獲得に対して遊技者の意欲を掻き立てることができる。
お助けモードが選択された場合の第1特図表示装置28Aおよび第2特図表示装置28Bにおける特図の変動パターンテーブルについて、第1確変演出モードや時短演出モードが選択された場合と比較して、変動時間が短く設定され単位時間当たりの抽選回数が多い有利な変動状態に設定されるようにしても良い。このように構成することにより、入球確変図柄が選択されたにも拘わらず期待された確変獲得が実現できなかったことを、単位時間当たりの抽選回数が多い時短状態とすることによって救済し、遊技者の落胆を充分に軽減することができる。
お助けモードが選択された場合の第1特図表示装置28Aおよび第2特図表示装置28Bにおける特図の変動パターンテーブルについて、第1確変演出モードや時短演出モードが選択された場合と比較して、変動時間が比較的に長く設定され単位時間当たりの抽選回数がやや少ないやや不利な変動状態に設定されるようにしても良い。このように構成することにより、入球容易図柄が選択されたにも拘わらず期待された確変獲得が実現できなかったことに対して、「おまけ」的な比較的利益度の低い時短状態を提供することで、遊技者の落胆を有る程度軽減すると共に、更に利益度の高い時短状態の獲得に対して遊技者の意欲を掻き立てることができる。
次に、前記「演出モード設定処理」により設定された演出モード中の演出図柄表示装置21による演出表示態様について、図19,20を用いて説明する。
図19(a)ないし図20(b)には各演出モードに設定された場合の演出表示態様を示す。演出図柄表示装置21の略横長矩形状に形成されてなる表示画面の上部左側方には、特図に対応した疑似演出図柄210の変動表示態様が示されている。また、上部右側方には、現在設定されているモード種別を報知する演出モード種別表示211が示されている。中央位置には、本パチンコ機で用いられるキャラクタ表示212としての「熊の達吉」の表情によって、演出モードを補助的に報知すると共に、選択された演出モードによる遊技者の遊技意欲の向上を図る演出が実行される。更に、下部では、前記キャラクタ表示212の「熊の達吉」のコメント表示213することで、キャラクタ表示212の表情に加えて明確に報知内容を示すように構成されている。
図19(a)は、前記「第1確変演出モード」に移行設定された場合の演出表示態様を示す。「入球容易図柄」が選択された後に、Vゾーン26への入球が有ったことで、期待通りに遊技者が確変を獲得出来たことへの称賛と確変状態の継続した獲得に対する遊技意欲の鼓舞を図る演出(キャラクタ212の満面の笑顔およびコメント213としての「さらに上を目指して!!」)が実行される。
図19(b)は、前記「時短演出モード」に移行設定された場合の演出表示態様を示している。「入球困難図柄」が選択されたことで、確変を獲得し損なったものの設定された時短状態中に再度大当りを引き当てる可能性が残されていることを示唆することで、遊技意欲の鼓舞を図る演出(キャラクタ212の笑顔およびコメント213としての「まだまだこれから!!」)が実行される。
図20(a)は、前記「お助け演出モード」に移行設定された場合の演出表示態様を示している。「入球容易図柄」が選択されたにも拘わらず、Vゾーン26への入球が無かったことで、確変を獲得できずに期待を裏切る結果となってしまったことに対する遊技者を慰撫し、かつ期待に叶わなかったけれどもその補填として時短状態が供与することで、遊技者の落胆の軽減を図り、継続した遊技意欲の鼓舞を図る演出(キャラクタ212の残念そうな表情およびコメント213としての「残念でした。でも時短がつくよ!!」)が実行される。
図20(b)は、前記「第2確変演出モード」に移行設定された場合の演出表示態様を示している。「入球困難図柄」が選択されたにも拘わらず、偶発的にVゾーン26への入球があったことで、確変を獲得する結果となったことを示す。この場合、確変の付与は遊技の制御として不本意であることを示唆する演出(キャラクタ212の困惑したような表情およびコメント213としての「確変だと〜!」)が実行される。
本実施形態のパチンコ機によれば、大当り図柄が「入球困難図柄」でありVゾーン26への入球が極めて困難な開放パターンで大当り遊技が実行されたにも関わらず、不正行為や大入賞口内の予期せぬ停留等によりVゾーン26への入球があった場合には、確変により遊技機の出球性能が上がり設計当初に想定していた遊技機の出球性能から乖離するおそれがある。しかしながらVゾーン26への入球があるにも関わらず確変としないと、遊技者が機台に対して疑念を抱くこととなる。そこで確変を付与する一方、時短遊技を付与しない構成とすることで、遊技者の疑念の問題を解消し、遊技機の出球性能の乖離幅を小さく抑えることができる。
尚、第1大入賞装置24を遊技領域20の中央下部に設けたのに対して第2大入賞装置25を遊技領域20の右寄り位置に設けたので、第2大入賞装置25へ遊技球を入賞させるには、発射ハンドルによる発射強度を通常よりも強くする必要がある。この構成により、意図して発射ハンドルの操作量を増やさなければ第2大入賞装置25へ入賞させることができないため、偶発的なVゾーン26への入球を防ぐ効果を奏する。
一方、大当り図柄が「入球容易図柄」でありVゾーン26への入球が容易な開放パターンであるにも関わらず、Vゾーン26へ入球させることができずに確変が付与されなければ、その結果、遊技機の出球性能が低下し、当初想定していた遊技機の出球性能と乖離するおそれがある。また遊技者の落胆も大きい。そこで時短を付与する構成とすることで遊技機の出球性能の乖離幅を小さく抑えることができるとともに、遊技者の救済効果を奏する。
また本パチンコ機は、大当り図柄が「入球困難図柄」であり第1特典フラグが「1」であるとき、Vゾーン26への入球の有無(第2特典フラグ)によって時短遊技の付与回数を相違させ、例えばVゾーン26への入球時には「160回」とし、非入球時には「100回」としたので、遊技性に幅を持たせることができる。尚、遊技者保護の観点では非入球時に時短遊技の付与回数を多くし、遊技性を重視すれば入球時に時短遊技の付与回数を多くすることが望ましい。
更にまた本パチンコ機は、第1特典フラグ=「0」で第2特典フラグ=「1」のときと第1特典フラグ=「0」で第2特典フラグ=「0」のとき、又は、第1特典フラグ=「1」で第2特典フラグ=「1」のときと第1特典フラグ=「1」で第2特典フラグ=「0」のときとでは、Vゾーン26への入球の有無の違いであって、大当り時に表示される大当り図柄は同一の図柄群から選択されることになる。前者は「入球困難図柄」群、後者は「入球容易図柄」群である。これらの場合、図柄群とVゾーン26への入球の有無によって時短遊技の付与回数を相違させ、例えば前者ではでは「50回」と「0回」、後者では「160回」と「100回」としているので、同一の図柄群であっても時短遊技の付与回数が異なり、遊技に幅を持たせることができる。
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記パチンコ機は大当り図柄に応じて第2大入賞装置25の開放時間を変えてVゾーン26への入球容易な状態と困難な状態とを切り換える構成であり、Vゾーン26のシャッター30を設けず、第2大入賞装置25の開閉扉250にシャッター30の役割を担わせてもよい。
また、シャッター30を備えた構成では、第2大入賞装置25の開閉動作でなく、シャッター30の開閉動作によりVゾーン26への入球容易な状態と困難な状態とを切り換える構成としてもよい。即ち、図21に示すように、大当り図柄が「入球困難図柄」であっても「入球容易図柄」であっても第2大入賞装置25は28秒(長く)開放する。一方、大当り図柄が「入球困難図柄」であれば、シャッター30の開放時間を0.9秒としてVゾーン26への入球が困難な状態(図21(a))とし、大当り図柄が「入球容易図柄」であれば、シャッター30の開放時間を28秒(以上とすることが望ましい)としてVゾーン26への入球が容易な状態(図21(b))とする。これによれば、大当り遊技の第13ラウンドにおける第2大入賞装置25の開放時間が長い分、賞球数を増やすことが可能である。
また、前記のようにシャッター30の開閉動作によりVゾーン26への入球容易な状態と困難な状態とを切り換える構成であれば、大入賞装置を複数設ける必要はなく、大入賞装置が一つの構成でもよい。
2 遊技盤
21 演出図柄表示装置
23A 第1始動口
23B 第2始動口
24 第1大入賞装置
25 第2大入賞装置(開閉部材)
250 開閉扉(開閉部材)
26 Vゾーン(特定領域)
28A 第1特図表示装置
28B 第2特図表示装置
30 シャッター(開閉部材)
40 主制御装置(当否判定手段、図柄決定手段、確変制御手段、時短制御手段、開閉制御手段、第1の特典情報設定手段、第2の特典情報設定手段、特典遊技決定手段、時短付与回数決定手段)
42 サブ統合制御装置
43 演出図柄制御装置

Claims (6)

  1. 始動口と、
    始動口への入球に起因して大当り遊技を生起するか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    該当否判定手段の判定結果に応じて大当り図柄を決定する図柄決定手段と、
    遊技者に有利なように前記判定結果が大当りとなる確率を高確率に変更可能な確変制御手段と、
    遊技者に有利なように前記当否判定に伴う図柄の変動時間を短縮して当否判定回数を増やすことが可能な時短制御手段と、を備え、
    大当り遊技後に特典として、確変遊技、時短遊技を付与することが可能な弾球遊技機において、
    大当り遊技中に遊技球が入球可能な特定領域と、
    該特定領域への遊技球の入球を容易な状態と困難な状態とに切換え可能な開閉部材と、
    前記大当り図柄に応じて前記開閉部材の開閉態様を決定する開閉制御手段と、
    前記開閉部材の開閉態様が前記特定領域への入球が容易な態様であるときに第1の特典情報を設定する第1の特典情報設定手段と、
    前記特定領域への入球があるときに第2の特典情報を設定する第2の特典情報設定手段と、
    大当り遊技の終了時に前記第1の特典情報および第2の特典情報に基づいて確変遊技を付与するか否か、時短遊技を付与するか否かを決定する特典遊技決定手段と、を備え、
    該特典遊技決定手段は、大当り遊技の終了時に前記第1の特典情報が設定されておらず、前記第2の特典情報が設定されている場合には、確変遊技を付与する一方、時短遊技を付与しないようになし、
    かつ、前記特典遊技決定手段には、前記時短遊技を付与する回数を決める時短付与回数決定手段を設け、
    前記図柄決定手段は、前記大当り図柄を複数種類の図柄群から選択するようになし、
    前記時短付与回数決定手段は、前記大当り図柄が同一の図柄群から選択されて前記第1の特典情報の設定が同じであっても、前記特定領域への入球の有無に関する前記第2の特典情報の設定に応じて時短遊技の付与回数を相違させることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記特典遊技決定手段は、大当り遊技の終了時に、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されていない場合には確変遊技を付与せずに、時短遊技を付与せしめる構成とされ、
    かつ前記時短付与回数決定手段は、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されていない場合に付与される時短遊技の付与回数を、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されている場合に付与される時短遊技の付与回数よりも少なくすることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機において、
    前記時短付与回数決定手段は、前記第1の特典情報および前記第2の特典情報がともに設定されていない場合に付与される時短遊技の付与回数を、前記第1の特典情報が設定されているが前記第2の特典情報が設定されていない場合に付与される時短遊技の付与回数よりも少なくすることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    大当り遊技中に開閉可能な大入賞装置を備え、
    前記特定領域を、前記大入賞装置内に設けるとともに、
    前記開閉部材として、大入賞装置内に前記特定領域を開閉するシャッターを設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項4に記載の弾球遊技機において、
    前記大入賞装置として、第1の大入賞装置と、第2の大入賞装置とを設け
    前記特定領域およびシャッターを、大当り遊技中の所定の条件で開閉する前記第2の大入賞装置内に設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機において、
    大当り遊技中に開閉可能な第1の大入賞装置と、第2の大入賞装置とを備え、
    前記特定領域を、大当り遊技中の所定の条件で開閉する前記第2の大入賞装置内に設け、
    前記開閉部材を前記第2の大入賞装置を開閉する開閉扉で構成した弾球遊技機。
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