JP2014057780A - 薬剤注入具 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬剤を吐出させる際の押し子の押圧操作に必要な操作力を低減でき且つ押し子の押圧操作を容易に実施することができる薬剤注入具を提供する。
【解決手段】薬剤注入具10Aは、薬剤が充填される筒状体12と、筒状体12の中空部に挿入される押し子14と、操作者の指を掛けるための指掛け部34を有する操作部材16とを備える。操作部材16と押し子14に指を掛けた状態で、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動操作することにより、筒状体12に対する押し子14の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている。
【選択図】図1
【解決手段】薬剤注入具10Aは、薬剤が充填される筒状体12と、筒状体12の中空部に挿入される押し子14と、操作者の指を掛けるための指掛け部34を有する操作部材16とを備える。操作部材16と押し子14に指を掛けた状態で、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動操作することにより、筒状体12に対する押し子14の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、薬剤を被注入空間に注入する際に薬剤を吐出するために使用する薬剤注入具に関する。
近年、骨粗鬆症や癌による椎体圧迫骨折に対して、骨折椎体に刺入した骨生検針を通して時間と共に硬化する充填材を注入する経皮的椎体形成術(PVP)が行われている。この充填材としては、例えば、X線造影性のあるリン酸カルシウム系骨セメントやポリメチルメタクリレート骨セメント等(以下、単に「骨セメント」ともいう)が用いられている。通常、骨セメントは非常に高い粘性を有しており、また骨セメントが充填される椎骨内は海綿質等により圧損が非常に大きいため、注入時には3MPa以上の高圧で少量ずつ注入する必要がある。
このような注入を行うための薬剤注入具として、一般的な押し込み式のシリンジによって高圧を付与しながら骨セメントを吐出する構成が用いられている(例えば、下記特許文献1参照)。押し込み式の薬剤注入具は、一般に、薬剤を吐出するための吐出口を先端に有する筒状体と、筒状体に挿入される押し子とを備える。筒状体内に骨セメントを充填し、筒状体に挿入された押し子を筒状体に対して先端方向に移動操作すると、筒状体内に充填された骨セメントが筒状体の先端の吐出口から吐出される。
ところで、高粘度の骨セメントを吐出する押し込みの薬剤注入具において、術者の被曝を低減し、且つ押し子の押圧操作に必要な操作力(注入抵抗)を低減するためには、筒状体の内腔(中空部)の断面積を小さくすることが有効である。しかしながら、所望の注入量を確保しつつ筒状体の内腔の断面積を小さくすると、筒状体及び押し子の長大化を招き、操作者が筒状体と押し子に指を掛けて押し子を押圧操作することが難しくなる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、薬剤を吐出させる際の押し子の押圧操作に必要な操作力を低減でき且つ押し子の押圧操作を容易に実施することができる薬剤注入具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、内部に充填された薬剤を吐出する薬剤注入具であって、先端に薬剤吐出口を有し、前記薬剤が充填される筒状体と、前記筒状体の中空部に挿入され軸線方向に変位可能な押し子と、前記筒状体又は前記押し子に対して軸線方向に変位可能に設けられ、操作者の指を掛けるための指掛け部を有する操作部材と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、筒状体又は押し子に対して軸線方向に変位可能な操作部材を備え、この操作部材に指掛け部が設けられるため、操作部材の変位を利用することにより、長いストロークでの注入を簡単な操作で行うことが可能となる。このように長いストロークを確保することができるため、筒状体の内腔の断面積を小さくし、注入抵抗を好適に低減させることができる。
上記の薬剤注入具において、前記操作部材は、前記筒状体に対して軸線方向に摺動可能であり、前記指掛け部は、前記筒状体の基端と前記押し子の基端との間に配置され、前記操作部材と前記押し子に指を掛けた状態で、前記操作部材に対して押し子を先端方向に移動操作することにより、前記筒状体に対する押し子の先端方向への移動操作を行うことが可能となっていてもよい。
上記の構成によれば、操作部材に対して押し子を前進させる第1段階の押圧操作と、操作部材及び押し子を一体的に筒状体に対して前進させる第2段階の押圧操作とを行うことにより、長いストロークでの注入を容易に遂行することができる。
上記の薬剤注入具において、前記操作部材は、前記筒状体の胴体部の外側面上を摺動可能なスライド部と、前記押し子に沿って延在し且つ前記スライド部と前記指掛け部とを連結する連結部とを有し、前記筒状体には、前記スライド部に係合することにより、前記操作部材が前記筒状体から基端方向に抜け出ることを阻止する規制手段が設けられるとよい。
上記の構成によれば、操作部材に対して押し子を先端方向に移動操作する際に、操作部材が筒状体の基端側で係止されることにより、筒状体に対して押し子を先端方向に移動させ、薬剤の吐出を確実に行うことができる。
上記の薬剤注入具において、前記操作部材は、前記押し子に対して軸線方向に位置調整可能であり且つ調整した位置で固定可能であり、前記操作部材と前記筒状体に指を掛けた状態で、前記筒状体に対して前記操作部材を先端方向に移動操作することにより、前記筒状体に対する前記押し子の先端方向への移動操作を行うことが可能となっていてもよい。
上記の構成によれば、操作部材を押し子に対して基端側に順次ずらして押し子を筒状体に対して前進させる操作を行うことにより、長いストロークでの注入を容易に遂行することができる。また、押し子に対する操作部材の軸線方向の位置を調整することができるため、押し込み操作を行う毎に、操作者の手の大きさ、操作感等の好みに応じて、筒状体と操作部材との距離を任意に設定することができる。
本発明の薬剤注入具によれば、薬剤を吐出させる際の押し子の押圧操作に必要な操作力を低減でき且つ押し子の押圧操作を容易に実施することができる。
以下、本発明に係る薬剤注入具について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る薬剤注入具10Aを示す全体斜視図である。図2は、図1に示した薬剤注入具10Aの一部省略縦断面図である。薬剤注入具10Aは、薬剤(充填材、注入材)を所望の被注入空間に注入する際に薬剤を吐出するために使用する医療機器であり、例えば、経皮的椎体形成術において骨セメントを骨内に注入するために用いられる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る薬剤注入具10Aを示す全体斜視図である。図2は、図1に示した薬剤注入具10Aの一部省略縦断面図である。薬剤注入具10Aは、薬剤(充填材、注入材)を所望の被注入空間に注入する際に薬剤を吐出するために使用する医療機器であり、例えば、経皮的椎体形成術において骨セメントを骨内に注入するために用いられる。
薬剤注入具10Aに充填される薬剤としては、例えば、リン酸カルシウム系骨セメント(CPC)やポリメチルメタクリレート(PMMA)系骨セメント等の骨セメントを用いることができ、さらには、リン酸カルシウム系セラミックス、アルミナセラミックス、ジルコニアセラミックス及びチタン等の無機材料からなる顆粒等を用いることもできる。
図1及び図2に示すように、薬剤注入具10Aは、薬剤が充填される筒状体12と、筒状体12の中空部に挿入される押し子14と、押し子14の先端方向への移動操作に際して使用される操作部材16とを備える。
筒状体12は、軸線方向に延在する内腔(中空部)を有する胴体部18と、胴体部18の先端に設けられた先端管部20と、胴体部18の先端で先端管部20の外側に設けられたロック部22と、胴体部18の基端部から外方(半径方向外方)に突出し且つ周方向に延在する環状のフランジ部24とを有する。筒状体12の先端には、薬剤吐出口12aが設けられる。胴体部18、先端管部20、ロック部22及びフランジ部24は、一体的に形成されている。筒状体12の内部には、筒状体12及び押し子14によって囲まれた空間により、薬剤を充填するための充填室が形成される。
胴体部18は、内径及び外径が軸線方向に沿って略一定の中空円筒状に形成され、その外周面には、薬剤の量を示す目盛り26が表示されている。胴体部18の内容積は、例えば、5〜10mL程度に設定される。胴体部18の内腔の断面積は、例えば、20〜50mm2程度に設定される。このため、胴体部18を含む筒状体12は、全体として細長い形状に形成されている。筒状体12の全長は、例えば、100〜500mmであり、200〜400mmがより好ましい。
先端管部20は、薬剤吐出口12aを形成するものであり、先細り形状のルアーコネクタとして構成されている。先端管部20の外側には、先端管部20と同心状に胴体部18の先端部から軸線方向に突出し、内周面に雌ネジ部23が形成されたロック部22が設けられている。このような先端管部20とロック部22により、薬剤を注入する際には、後述する延長チューブ46又は骨セメント注入針42(図3等参照)に連結可能である。
フランジ部24は、筒状体12の基端部を構成する部分である。図2に示すように、本実施形態において、フランジ部24には、当該フランジ部24を筒状体12の軸線方向に貫通する複数(図示例では、互いに位相が180°ずれた位置に2つ)のガイド孔25が設けられる。
筒状体12の構成材料は、特に限定されないが、例えばポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリメチルペンテン1等のポリオレフィンや、ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、フッ素樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアセタール樹脂(POM)等の樹脂性材料や、ステンレス等の金属性材料、ガラス等で形成されるとよい。また、筒状体12の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。また、高圧に耐えられる強度や弾性、耐薬品性があることが好ましい。
押し子14は、筒状体12の内腔(中空部)に挿入可能なシャフト28と、シャフト28の先端側に設けられたシール部材30と、シャフト28の基端に設けられ外方(半径方向外方)に拡径したフランジ部32とを有する。シャフト28の外径は、筒状体12の内腔よりも小径に形成される。
シャフト28は、細長に形成された部材であり、シャフト28の外径は、筒状体12の内腔の内径と略同じかそれよりわずかに小さい。図2に示すように、シャフト28の先端部近傍の外周部には、周方向に延在する環状のシール溝29が設けられ、当該シール溝29にシール部材30が装着される。シール部材30はリング状であり、例えば、シリコン製のOリング等により構成される。このようなシール部材30が筒状体12の内周面に密着しつつ軸線方向に摺動することで、液密性を確実に保持するとともに、摺動性の向上を図れる。
シール部材30の構成材料としては、特に限定されないが、例えばオレフィン系エラストマーや、スチレン系エラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、シリコーンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等の加硫ゴム、さらにそれらにフッ素樹脂コートしたもの等で形成されるとよい。なお、リング状のシール部材30の代わりに、押し子14の先端部に弾性樹脂材料で構成されたガスケットが取り付けられてもよい。
フランジ部32は、押し子14を筒状体12に対して先端方向に移動操作する際に、操作者が指を掛ける部分である。シャフト28とフランジ部32とは一体的に形成されてもよい。
押し子14の先端部の外径(図示例の場合、シャフト28の先端部に装着された状態のシール部材30の外径)は、筒状体12の内径と同じか僅かに小さく、例えば、1〜10mm程度に設定され、3〜8mm程度に設定されるのがより好ましい。シャフト28に装着された状態のシール部材30の外径が大き過ぎると、高粘度の薬剤が充填された薬剤注入具10Aの押し子14を押圧操作する際の操作力が大きくなり過ぎて、操作が難しくなる。また、シャフト28に装着された状態のシール部材30の外径が小さ過ぎると、筒状体12の胴体部18との液密性を保持することが難しくなる。
押し子14を構成するシャフト28及びフランジ部32の構成材料としては、上述した筒状体12の構成材料として例示したものから選択することができる。あるいは、シャフト28及びフランジ部32の構成材料としては、金属材料、例えば、ステンレス鋼、アルミ合金、銅合金、チタン合金等を用いることができる。シャフト28とフランジ部32とは同一材料である必要はなく、例えば、フランジ部32を樹脂材料で構成し、シャフト28を金属材料で構成してもよい。
操作部材16は、筒状体12に対して軸線方向に変位可能に設けられる。具体的には、操作部材16は、操作者の指を掛けるための指掛け部34と、筒状体12の胴体部18の外側面上を摺動可能なスライド部36と、スライド部36と指掛け部34とを連結する連結ロッド38(連結部)とを有する。
指掛け部34は、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動操作する際に操作者が指を掛ける部分であり、筒状体12の基端と押し子14の基端との間に配置され、操作部材16と押し子14に指を掛けた状態で、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動操作することにより、筒状体12に対する押し子14の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている。
図1に示すように、本実施形態では、指掛け部34は、正面視で略長方形状であって、薬剤注入具10Aの軸線方向に対して直交する方向に延在する扁平形状に形成されている。また、指掛け部34において、長手方向の両端には、操作部材16の先端方向に向かって突出した膨出部35が設けられる。このような膨出部35が設けられるため、操作者が指を引っ掛けた際に指が膨出部35に引っ掛かり易く、操作がし易い。
また、指掛け部34には、その板厚方向(操作部材16の軸線方向)に貫通する挿通孔34aが設けられる。挿通孔34aは、押し子14のシャフト28の外径と略同じかそれよりも大きい。上述した押し子14のシャフト28は、挿通孔34aに挿通される。シャフト28は、挿通孔34aに挿通された状態で、操作部材16に対して軸線方向に変位可能である。
スライド部36は、円形リング状に形成される。スライド部36の内径は、筒状体12の胴体部18の外径と略同じかそれより僅かに大きく、且つ、筒状体12のフランジ部24の外径よりも小さい。このため、スライド部36は、筒状体12の胴体部18に沿って軸線方向にスライド可能であるとともに、スライド部36の基端面がフランジ部24に当接した状態ではスライド部36が筒状体12に対してそれ以上基端方向に変位できないようになっている。すなわち、筒状体12に設けられたフランジ部24は、操作部材16が筒状体12から基端方向に抜け出ることを阻止する規制手段として機能する。
本実施形態において、連結ロッド38は複数設けられる。より具体的には、連結ロッド38は、押し子14のシャフト28を基準として互いに反対側の位置に2つ、シャフト28に対して平行に設けられている。各連結ロッド38は、先端がスライド部36に結合され、基端が指掛け部34に結合される。また、各連結ロッド38は、筒状体12のフランジ部24に設けられた各ガイド孔25に、摺動可能に挿通される。
操作部材16の全長は、筒状体12及び押し子14の全長よりも短く、本実施形態では、筒状体12及び押し子14の全長の略半分程度である。このため、図1及び図2に示すように、押し子14の先端部(シール部材30が設けられた部分)が筒状体12の基端側に位置し、且つ、操作部材16が筒状体12に対して最も基端側に移動した状態で、操作部材16の指掛け部34は、押し子14の長手方向の中間付近に位置する。
操作部材16を構成するスライド部36、連結ロッド38及び指掛け部34を構成する材料としては、上述した筒状体12の構成材料として例示したものから選択することができる。あるいは、スライド部36、連結ロッド38及び指掛け部34の構成材料としては、金属材料、例えば、ステンレス鋼、アルミ合金、銅合金、チタン合金等を用いることができる。スライド部36、連結ロッド38及び指掛け部34とは、同一材料である必要はなく、例えば、スライド部36及び指掛け部34を樹脂材料で構成し、連結ロッド38を金属材料で構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係る薬剤注入具10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について、薬剤注入具10Aを経皮的椎体形成術において使用する場合を例に説明する。
図3に示すように、予め筒状体12内に所定量(例えば、5〜10mL)の骨セメント40を充填しておく。この充填は、例えば、事前に調製した骨セメント40を筒状体12の後端から充填し、次に、筒状体12の基端側から押し子14を挿入する。骨セメント40を筒状体12内に充填したら、次に、筒状体12の先端を上方に向け、筒状体12内のエアが骨セメント40の上方に移動するまで待機する。エアが骨セメント40の上方まで移動したら、筒状体12の先端を上方に向けたまま、筒状体12に対して押し子14を先端方向に移動させることにより、先端管部20を介して筒状体12内のエアを外部に排出する。
なお、骨セメント40の充填操作においては、筒状体12の先端管部20にノズルを接続し、筒状体12内の押し子14を最も先端側に挿入した状態で、予め調整され容器等に入れられた骨セメント40に前記ノズルの先端を埋没させ、筒状体12に対して押し子14を引っ張り操作することにより、先端管部20を介して骨セメント40を筒状体12内に充填してもよい。
次いで、薬剤注入具10Aの筒状体12と、骨セメント40の注入対象である骨41に穿刺された骨セメント注入針42の注入ポート44とを、延長チューブ46を介して連結する。この延長チューブ46を用いることで、術者(使用者)の手をX線照射領域の外に退避させた状態で、薬剤注入具10Aを操作することが可能となる。
骨セメント注入針42は、例えば、金属材料で構成された中空構造の穿刺針48と、穿刺針48の基端部に固定された、例えば、樹脂材料で構成されたハンドル50とを有する。ハンドル50の上部には、穿刺針48の内腔(中空部)と連通した注入ポート44が設けられている。延長チューブ46の一端には、注入ポート44と着脱可能に連結するコネクタ52が設けられ、延長チューブ46の他端には、筒状体12の先端管部20及びロック部22と着脱可能なコネクタ54が設けられている。
延長チューブ46は、可撓性があるチューブ壁内あるいは外面にケブラー(登録商標)、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド、ステンレス等の糸を網あるいはコイル状に巻いた構成であると、耐圧の点から好適であるが、内面にのみ耐薬品性のあるポリプロピレンやフッ素樹脂等を配置した多層チューブとしてもよい。また、延長チューブ46の先端部分がアングル付けされているとよい。
図3では、このような延長チューブ46の一端に設けられたコネクタ52がハンドル50の注入ポート44に連結され、延長チューブ46の他端に設けられたコネクタ54が筒状体12の先端管部20及びロック部22に連結されている。
このような状態で、X線透視下で薬剤注入具10Aに充填された骨セメント40を吐出し、骨41内に注入する。この注入操作では、図3に示すように、操作部材16に設けられた指掛け部34の前面側に指F1、F2(例えば、人差し指と中指)を引っ掛けるとともに、押し子14のフランジ部32の背面側に他の指F3(例えば、親指)を掛ける。そして、このような持ち方をした状態で、第1段階の操作として、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動させる押圧操作をすることで、筒状体12に対して押し子14を先端方向に移動させる。この場合、操作部材16の先端に設けられたスライド部36が、筒状体12の基端に設けられたフランジ部24に係合することにより、操作部材16の筒状体12に対する基端方向への抜け止めがなされているため、操作部材16に対する押し子14の前進移動によって、筒状体12に対して押し子14が確実に前進移動する。
押し子14の筒状体12に対する先端側への移動に伴って、筒状体12内が高圧に加圧され、骨セメント40が先端管部20、延長チューブ46及び骨セメント注入針42を介して骨41内に注入される。本実施形態の場合、骨セメント40が充填された筒状体12の内腔の断面積は小さいため、比較的小さな押圧操作力で骨セメント40を注入できる。また、薬剤注入具10Aは細長い形状であり、例えば、250mm以上の全長を有するため、患者への穿刺位置から比較的離れた位置、すなわちX線照射領域の外側で押し子14の押圧操作を行うことができ、X線の被曝の可能性を有効に低減できる。
操作部材16に対して押し子14を最も先端側に移動させたら、次に、図4に示すように、筒状体12の基端に設けられたフランジ部24に指F1、F2(例えば、人差し指と中指)を引っ掛けるとともに、押し子14のフランジ部32に他の指F3(例えば、親指)を掛ける。そして、このような持ち方をした状態で、図5に示すように、第2段階の操作として、筒状体12に対して押し子14を先端方向に移動させる押圧操作をする。この場合、操作部材16の先端に設けられたスライド部36が、筒状体12の外側面に沿って先端方向に摺動するとともに、操作部材16の連結ロッド38が、筒状体12のフランジ部24に設けられたガイド孔25によるガイド作用下に先端方向に摺動する。そうすると、押し子14の筒状体12に対する先端側への移動に伴って、筒状体12内が高圧に加圧され、骨セメント40が先端管部20、延長チューブ46及び骨セメント注入針42を介して骨41内に注入される。
この第2段階の押圧操作により、骨セメント40を目標注入量まで注入する。この第2段階の押圧操作においても、骨セメント40が充填された筒状体12の内腔の断面積は小さいため、比較的小さな押圧操作力で骨セメント40を注入できる。また、筒状体12内の内腔の断面積が小さいことから、精密な注入が可能である。押し子14の押圧操作による注入の最中に、注入を急停止したい場合には、押し子14に対する押圧操作を停止すればよい。そうすると、系内の圧力が確実に開放されるため、注入を確実に急停止でき、精密な注入を担保できる。なお、筒状体12は、細長い形状であるため、冷却性能が高い。
以上説明したように、本実施形態に係る薬剤注入具10Aは、筒状体12又は押し子14に対して軸線方向に変位可能な操作部材16を備え、この操作部材16に指掛け部34が設けられるため、長いストロークでの注入を簡単な操作で行うことが可能となる。このように長いストロークを確保することができるため、筒状体12内の中空部の断面積を小さくし、注入抵抗を好適に低減させることができる。
特に、本実施形態の場合、操作部材16は、筒状体12に対して軸線方向に摺動可能であり、指掛け部34は、筒状体12の基端と押し子14の基端との間に配置され、操作部材16と押し子14に指F1、F2、F3を掛けた状態で、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動操作することにより、筒状体12に対する押し子14の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている。このような構成を有するため、操作部材16に対して押し子14を前進させる第1段階の押圧操作と、操作部材16及び押し子14を一体的に筒状体12に対して前進させる第2段階の押圧操作とを行うことにより、長いストロークでの注入を容易に遂行することができる。
また、本実施形態の場合、操作部材16は、筒状体12の胴体部18の外側面上を摺動可能なスライド部36と、押し子14に沿って延在し且つスライド部36と指掛け部34とを連結する連結ロッド38とを有し、筒状体12には、スライド部36に係合することにより、操作部材16が筒状体12から基端方向に抜け出ることを阻止する規制手段(フランジ部24)が設けられる。このような構成を有するため、操作部材16に対して押し子14を先端方向に移動操作する際に、操作部材16が筒状体12の基端側で係止されることにより、筒状体12に対して押し子14を先端方向に移動させ、薬剤の吐出を確実に行うことができる。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係る薬剤注入具10Bの一部省略縦断面図である。なお、第2実施形態に係る薬剤注入具10Bにおいて、第1実施形態に係る薬剤注入具10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。この薬剤注入具10Bは、第1実施形態に係る薬剤注入具10Aと同様に、薬剤(充填材、注入材)を所望の被注入空間に注入する際に薬剤を吐出するために使用する医療機器であり、例えば、経皮的椎体形成術において骨セメントを骨内に注入するために用いられる。
図6は、本発明の第2実施形態に係る薬剤注入具10Bの一部省略縦断面図である。なお、第2実施形態に係る薬剤注入具10Bにおいて、第1実施形態に係る薬剤注入具10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。この薬剤注入具10Bは、第1実施形態に係る薬剤注入具10Aと同様に、薬剤(充填材、注入材)を所望の被注入空間に注入する際に薬剤を吐出するために使用する医療機器であり、例えば、経皮的椎体形成術において骨セメントを骨内に注入するために用いられる。
図6に示すように、薬剤注入具10Bは、薬剤が充填される筒状体60と、筒状体60の中空部に挿入される押し子62と、押し子62の前進操作に際して使用される操作部材64とを備える。
筒状体60は、軸線方向に延在する内腔(中空部)を有する胴体部18と、胴体部18の先端に設けられた先端管部20と、胴体部18の先端で先端管部20の外側に設けられたロック部22と、胴体部18の基端部から外方(半径方向外方)に突出し且つ周方向に延在する環状のフランジ部61とを有する。筒状体60における胴体部18、先端管部20及びロック部22は、第1実施形態の筒状体12における胴体部18、先端管部20及びロック部22と同様に構成されている。フランジ部61は、筒状体60に対して押し子62を先端方向に移動させる押圧操作をする際に、操作者の指を引っ掛ける部分である。第1実施形態におけるフランジ部24と異なり、フランジ部61には、ガイド孔25(図2参照)が設けられていない。
押し子62は、筒状体60の内腔(中空部)に挿入可能なシャフト28と、シャフト28の先端側に設けられたシール部材30とを有する。シャフト28及びシール部材30は、第1実施形態におけるシャフト28及びシール部材30と同様に構成されている。第1実施形態における押し子14では、シャフト28の基端にフランジ部24が変位不可能に固定されているが、第2実施形態における押し子62では、シャフト28の基端に変位不可能なフランジ部が固定されておらず、代わりに、操作部材64が設けられる。
操作部材64は、押し子62のシャフト28に対して軸線方向に変位可能(位置調整可能)であり且つ調整した任意の位置で固定可能であり、操作部材64と筒状体60に指を掛けた状態で、筒状体60に対して操作部材64を先端方向に移動操作することにより、筒状体60に対する押し子62の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている。
図7に示すように、操作部材64は、中空筒状のヘッド部材66と、ヘッド部材66の内側に螺合したチャック部材68とを有する。ヘッド部材66の基端側の内周部には、雌ネジ部66aが設けられ、この雌ネジ部66aよりも先端側の内周部には先端方向に向かって縮径するテーパ孔部66bが設けられる。
チャック部材68は、ヘッド部材66の内側に嵌合する嵌合部70と、嵌合部70の基端側に設けられた指掛け部72とを有する。また、チャック部材68には、軸線方向に貫通する孔部68aが設けられる。この孔部68aに押し子62のシャフト28が挿通される。
嵌合部70の先端側を構成するチャックヘッド71は、軸線方向に設けられた1つ又は複数のスリット(図示せず)により周方向に複数(例えば、4つ)に分割されている。チャックヘッド71の内周部が、押し子62のシャフト28を挟持する挟持部を構成する。チャックヘッド71の先端外周には、ヘッド部材66のテーパ孔部66bに接触する先細りのテーパ部70bが設けられている。嵌合部70において、チャックヘッド71よりも基端側の部分の外周部には、ヘッド部材66に設けられた雌ネジ部66aに螺合する雄ネジ部70aが設けられる。指掛け部72は、操作者の指を掛けるための部分であり、例えば、シャフト28の軸線方向に対して垂直な方向に突出し且つ周方向に延在する環状に形成される。
このように構成された操作部材64において、ヘッド部材66とチャック部材68との螺合を緩めると、チャックヘッド71によるシャフト28に対する締め付けが解除される。このため、シャフト28上で操作部材64を軸線方向にスライドさせることにより、操作部材64を任意の位置に移動させることができる。また、ヘッド部材66とチャック部材68との螺合を締め付ける方向にヘッド部材66を周方向に回転させると、ヘッド部材66に設けられたテーパ孔部66bとチャック部材68に設けられたテーパ部70bとのテーパ作用により、チャックヘッド71が内側方向に押圧され、チャックヘッド71によりシャフト28が挟圧状態で保持される。これにより、シャフト28に対する操作部材64の軸線方向への移動が阻止された状態(固定状態)となる。
なお、本発明に適用可能な操作部材64は、図7に示した構成に限らず、シャフト28に対して軸線方向に変位可能であり、且つ、軸線方向の任意の位置でシャフト28に対して固定可能な構成であればよい。
本発明の第2実施形態に係る薬剤注入具10Bは、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について、薬剤注入具10Bを経皮的椎体形成術において使用する場合を例に説明する。
図8に示すように、予め筒状体60内に所定量(例えば、5〜10mL)の骨セメント40を充填しておく。この充填は、例えば、事前に調製した骨セメント40を筒状体60の後端から充填し、次に、筒状体60の基端側から押し子62を挿入する。骨セメント40を筒状体60内に充填したら、次に、筒状体60の先端を上方に向け、筒状体60内のエアが骨セメント40の上方に移動するまで待機する。エアが骨セメント40の上方まで移動したら、筒状体60の先端を上方に向けたまま、筒状体60に対して押し子62を先端方向に移動させることにより、先端管部20を介して筒状体60内のエアを外部に排出する。
なお、骨セメント40の充填操作においては、筒状体60の先端管部20にノズルを接続し、筒状体60内の押し子62を最も先端側に挿入した状態で、予め調整され容器等に入れられた骨セメント40に前記ノズルを埋没させ、筒状体60に対して押し子62を引っ張り操作することにより、先端管部20を介して骨セメント40を筒状体60内に充填してもよい。
次いで、薬剤注入具10Bの筒状体60と、骨セメント40の注入対象である骨41に穿刺された骨セメント注入針42の注入ポート44とを、延長チューブ46を介して連結する。この延長チューブ46を用いることで、術者(使用者)の手をX線照射領域の外に退避させた状態で、薬剤注入具10Bを操作することが可能となる。
一方、操作部材64の位置は、次のように調節しておく。すなわち、筒状体60のフランジ部61と操作部材64の指掛け部72との距離を、フランジ部61に指FR1、FL1(例えば、操作者の一方の手の人差し指又は中指と、他方の手の人差し指又は中指)を掛け、操作部材64に他の指FR2、FL2(例えば、操作者の一方の手の親指と、他方の手の親指)を掛けることが可能な距離に調節しておく。この際、上述したように、ヘッド部材66とチャック部材68とのネジ嵌合を緩めておくことで、操作部材64をシャフト28に対して簡単にスライドさせ、その位置を調整することができる。そして、操作部材64を任意の位置に移動させたら、その位置で、ヘッド部材66をチャック部材68に対して締め付けることで、操作部材64をシャフト28に対して固定する。
このような状態で、X線透視下で薬剤注入具10Bに充填された骨セメント40を吐出し、骨41内に注入する。この注入操作では、図8に示すように、筒状体60に設けられたフランジ部61の前面側に指FR1、FL1(例えば、操作者の一方の手の人差し指又は中指と、他方の手の人差し指又は中指)を引っ掛けるとともに、押し子62に固定された操作部材64の指掛け部72の背面側に他の指FR2、FL2(例えば、操作者の一方の手の親指と、他方の手の親指)を掛ける。そして、このような持ち方をした状態で、筒状体60に対して操作部材64を先端方向に移動させる押圧操作をすることで、筒状体60に対して押し子62を先端方向に移動させる。この場合、図9に示すように、操作部材64の先端が筒状体60の基端に当接する位置まで操作部材64及び押し子62を移動させる。
押し子62の筒状体60に対する先端側への移動に伴って、筒状体60内が高圧に加圧され、骨セメント40が先端管部20、延長チューブ46及び骨セメント注入針42を介して骨41内に注入される。本実施形態の場合、骨セメント40が充填された筒状体60の内腔の断面積は小さいため、比較的小さな押圧操作力で骨セメント40を注入できる。また、薬剤注入具10Bは細長い形状であり、例えば、250mm以上の全長を有するため、患者への穿刺位置から比較的離れた位置、すなわちX線照射領域の外側で押し子62の押圧操作を行うことができ、X線の被曝の可能性を有効に低減できる。
次に、ヘッド部材66とチャック部材68とのネジ嵌合を緩める方向にヘッド部材66を周方向に回転させシャフト28に対する操作部材64の固定を解除する。そして、図10に示すように、操作部材64を押し子62のシャフト28に対して基端方向に移動させる。具体的には、フランジ部61に指FR1、FR2を掛け、操作部材64に他の指FR2、FL2を掛けることが可能な距離だけ、筒状体60のフランジ部61から基端方向に離れた位置に、操作部材64を移動させる。この場合、操作者の手の大きさは様々であり、また、操作感等の好みも操作者によって様々であるため、仮想線で示すように、操作部材64をフランジ部61から比較的近い位置又は比較的遠い位置に、任意に調整することができる。操作部材64を任意の位置に移動させたら、その位置で、ヘッド部材66をチャック部材68に対して締め付けることで、操作部材64をシャフト28に対して固定する。
次に、筒状体60の基端に設けられたフランジ部61に指FR1、FL1を引っ掛けるとともに、押し子62に対して固定された操作部材64の指掛け部72に他の指FR2、FL2を掛ける。そして、このような持ち方をした状態で、筒状体60に対して操作部材64を先端方向に移動させる押圧操作をする。この場合、図11に示すように、操作部材64が固定された押し子62が、筒状体60に対して先端方向に移動する。そうすると、押し子62の筒状体60に対する先端側への移動に伴って、筒状体60内が高圧に加圧され、骨セメント40が先端管部20、延長チューブ46及び骨セメント注入針42を介して骨41内に注入される。
この2回目の押圧操作の最中に、骨セメント40の目標注入量まで達したら、押し子62に対する押圧を停止する。あるいは、2回目の押圧操作によっても骨セメント40の目標注入量に達しない場合には、骨セメント40の目標注入量に達するまで、シャフト28に対する操作部材64の基端方向への位置変更と操作部材64の先端方向への押圧を繰り返す。
2回目以降の押圧操作においても、骨セメント40が充填された筒状体60の内腔の断面積は小さいため、比較的小さな押圧操作力で骨セメント40を注入できる。また、筒状体60内の内腔の断面積が小さいことから、精密な注入が可能である。押し子62の押圧操作による注入の最中に、注入を急停止したい場合には、押し子62に対する押圧操作を停止すればよい。そうすると、系内の圧力が確実に開放されるため、注入を確実に急停止でき、精密な注入を担保できる。なお、筒状体60は、細長い形状であるため、冷却性能が高い。
以上説明したように、本実施形態に係る薬剤注入具10Bによれば、操作部材64を押し子62に対して基端側に順次ずらして押し子62を筒状体60に対して前進させる操作を行うことにより、長いストロークでの注入を容易に遂行することができる。また、押し子62に対する操作部材64の軸線方向の位置を調整することができるため、押し込み操作を行う毎に、操作者の手の大きさ、操作感等の好みに応じて、筒状体60と操作部材64との距離を任意に設定することができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10A、10B…薬剤注入具 12、60…筒状体
14、62…押し子 16、64…操作部材
24、32、61…フランジ部 28…シャフト
34、72…指掛け部 36…スライド部
38…連結ロッド 66…ヘッド部材
68…チャック部材
14、62…押し子 16、64…操作部材
24、32、61…フランジ部 28…シャフト
34、72…指掛け部 36…スライド部
38…連結ロッド 66…ヘッド部材
68…チャック部材
Claims (4)
- 内部に充填された薬剤を吐出する薬剤注入具であって、
先端に薬剤吐出口を有し、前記薬剤が充填される筒状体と、
前記筒状体の中空部に挿入され軸線方向に変位可能な押し子と、
前記筒状体又は前記押し子に対して軸線方向に変位可能に設けられ、操作者の指を掛けるための指掛け部を有する操作部材と、を備える、
ことを特徴とする薬剤注入具。 - 請求項1記載の薬剤注入具において、
前記操作部材は、前記筒状体に対して軸線方向に摺動可能であり、
前記指掛け部は、前記筒状体の基端と前記押し子の基端との間に配置され、
前記操作部材と前記押し子に指を掛けた状態で、前記操作部材に対して押し子を先端方向に移動操作することにより、前記筒状体に対する押し子の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている、
ことを特徴とする薬剤注入具。 - 請求項2記載の薬剤注入具において、
前記操作部材は、前記筒状体の胴体部の外側面上を摺動可能なスライド部と、前記押し子に沿って延在し且つ前記スライド部と前記指掛け部とを連結する連結部とを有し、
前記筒状体には、前記スライド部に係合することにより、前記操作部材が前記筒状体から基端方向に抜け出ることを阻止する規制手段が設けられる、
ことを特徴とする薬剤注入具。 - 請求項1記載の薬剤注入具において、
前記操作部材は、前記押し子に対して軸線方向に位置調整可能であり且つ調整した位置で固定可能であり、
前記操作部材と前記筒状体に指を掛けた状態で、前記筒状体に対して前記操作部材を先端方向に移動操作することにより、前記筒状体に対する前記押し子の先端方向への移動操作を行うことが可能となっている、
ことを特徴とする薬剤注入具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012205493A JP2014057780A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 薬剤注入具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2012205493A Pending JP2014057780A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 薬剤注入具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014057780A (ja) |
-
2012
- 2012-09-19 JP JP2012205493A patent/JP2014057780A/ja active Pending
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