JP2014054205A - Premix powder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はプレミックス粉に関する。 The present invention relates to a premix powder.
プレミックス粉とは、家庭で手軽に作ることができるように、あらかじめ小麦粉等に膨張剤、調味料、必要に応じて油脂、脱脂粉乳、卵粉等などを配合した商品で、ホットケーキミックス、ケーキミックス、パン類ミックス、スポンジケーキミックス、蒸しパンミックス、お好み焼き用ミックスなどが市販されている。内食化、手作り志向を背景として現在も需要が伸びている商品である。
ホットケーキ用プレミックス粉には、基本的に卵と適量の牛乳あるいは水を加え生地を調製する。この生地をフライパンやホットプレートで焼成する。プレミックス粉には、生地に適度な粘性を付与させ生地のハンドリング性を良くするため、またボリュームを持たせる等の理由から増粘多糖類を用いる提案がなされている。
特許文献1にはホットケーキ用プレミックス粉にキサンタンガムとグァーガムを添加することにより、ハンドリング性が改善されると記載されている。しかし、キサンタンガム及びグァーガムを添加すると、ボリューム感のあるホットケーキとなるが、もったりとして粘りのある、かつ歯切れも悪い食感となり、好ましいものではない。
特許文献2ではカルボキシメチルセルロースをホットケーキミックスに添加するとしっとり感が付与できると記載されているが、ボリューム感については言及されていない。
特許文献3ではゲル化剤と乳蛋白質と水とで複合体をつくり、これを添加してホットケーキの生地を調製すると、ソフトな食感で歯切れの良いホットケーキとなることが記載されている。しかし、ボリューム感のあるホットケーキについては言及されていない。
一方、特許文献4には、カルシウム濃度等を調節することにより冷水溶解性を向上させた水溶性ペクチンが記載されている。しかし、用途としてはゲル化剤、粘度調節剤等として用いることが記載されているのみであって、プレミックス粉の成分として用いることは一切記載も示唆もない。
Premixed powder is a product that contains flour, etc. in advance with a swelling agent, seasoning, oils and fats, skimmed milk powder, egg powder, etc. as necessary, so that it can be easily made at home. Cake mixes, bread mixes, sponge cake mixes, steamed bread mixes, and okonomiyaki mixes are commercially available. This is a product that is still in high demand due to the trend toward in-house dining and homemade.
The dough is prepared by adding eggs and an appropriate amount of milk or water to the premix powder for hot cake. This dough is baked in a frying pan or a hot plate. Proposals have been made to use thickening polysaccharides in the premixed powder in order to impart an appropriate viscosity to the dough to improve the handleability of the dough and to increase the volume.
Patent Document 1 describes that handling properties are improved by adding xanthan gum and guar gum to a premix powder for hot cake. However, when xanthan gum and guar gum are added, a hot cake having a voluminous feeling is obtained, but it is not preferable because it becomes thick and sticky and has a crisp texture.
Patent Document 2 describes that a moist feeling can be imparted when carboxymethylcellulose is added to a hot cake mix, but no mention is made of the volume feeling.
Patent Document 3 describes that when a complex is made of a gelling agent, milk protein and water, and a dough is prepared by adding this, a hot cake with a soft texture is obtained. . However, there is no mention of a voluminous hot cake.
On the other hand, Patent Document 4 describes a water-soluble pectin having improved cold water solubility by adjusting calcium concentration and the like. However, the use is only described as a gelling agent, a viscosity modifier, etc., and there is no description or suggestion that it is used as a component of a premix powder.
本発明の目的は、ソフトで口溶けが良く厚焼きのできるホットケーキ・パンケーキ等のプレミックス粉を提供することである。つまり、特別な型を使わなくともふっくらとした分厚い食感の良いホットケーキ・パンケーキ等ができるプレミックス粉を提供することを課題とする。 An object of the present invention is to provide a premix powder such as hot cake and pancake that is soft and melts well in the mouth and can be thickly baked. That is, it is an object to provide a premixed powder that can make a hot cake, pancake or the like having a fluffy and thick texture without using a special mold.
プレミックス粉に水溶性ペクチン、あるいは水溶性ペクチンとキサンタンガムとを添加すると、柔らかく、口溶けの良いしっとりとした食感で、かつ型を使わなくても分厚いボリューム感のあるパンケーキやホットケーキとなることを見出し本発明に至った。つまり、本発明は以下のものを提供する。
(1)水溶性ペクチンを含むことを特徴とするプレミックス粉。
(2)水溶性ペクチンのカルシウム含量が500ppm以下である、上記(1)に記載のプレミックス粉。
(3)水溶性ペクチンのナトリウム含量が5000ppm以上である、上記(1)又は(2)に記載のプレミックス粉。
(4)水溶性ペクチンのカリウム含量が5ppm以上である、上記(1)から(3)のいずれか1項に記載のプレミックス粉。
(5)水溶性ペクチンが、80質量%以上を粒子径150μm以下に調節したものである、上記(1)から(4)のいずれか1項に記載のプレミックス粉。
(6)プレミックス粉がパンケーキ、ホットケーキ、お好み焼き用のものである、上記(1)から(5)のいずれか1項に記載のプレミックス粉。
本発明によりホットケーキ等が厚焼きになるのは、水溶性ペクチンが生地中に溶解することで、生地粘度が上昇する結果、焼成中に発生するガスが生地中に保持されるためと考えられる。また、生地の粘度だけを上げるには、例えばキサンタンガムを添加することが考えられるが、単独ではキサンタンガム特有の粘り強い、口溶けの悪い食感となる。一方本発明により、水溶性ペクチンとキサンタンガムを併用する場合には、優れた食感を維持した上で厚焼きが可能となる。
Add water-soluble pectin or water-soluble pectin and xanthan gum to the premixed powder to make a pancake or hot cake with a soft, mouth-watering, moist texture and a thick, voluminous feel without using a mold As a result, the present invention was reached. That is, the present invention provides the following.
(1) A premix powder comprising water-soluble pectin.
(2) Premix powder as described in said (1) whose calcium content of water-soluble pectin is 500 ppm or less.
(3) Premix powder as described in said (1) or (2) whose sodium content of water-soluble pectin is 5000 ppm or more.
(4) The premix powder according to any one of (1) to (3) above, wherein the potassium content of the water-soluble pectin is 5 ppm or more.
(5) The premix powder according to any one of (1) to (4) above, wherein the water-soluble pectin is obtained by adjusting 80% by mass or more to a particle size of 150 μm or less.
(6) The premix powder according to any one of (1) to (5) above, wherein the premix powder is for pancakes, hot cakes, and okonomiyaki.
The reason why the hot cakes and the like are thickly baked according to the present invention is considered to be because the gas generated during baking is retained in the dough as a result of the increase in the dough viscosity by dissolving the water-soluble pectin in the dough. . In order to increase only the viscosity of the dough, for example, it is conceivable to add xanthan gum. However, when it is used alone, it has a sticky and peculiar mouthfeel that is unique to xanthan gum. On the other hand, according to the present invention, when water-soluble pectin and xanthan gum are used in combination, thick baking is possible while maintaining an excellent texture.
本発明によれば、口溶け感、しっとり感など食感に優れ、特別な型を使わず簡便にパンケーキ、ホットケーキ、パン類、スポンジケーキ、蒸しパン及びお好み焼き等を厚焼きできるプレミックス粉を提供することができる。 According to the present invention, a premixed powder that is excellent in texture such as a mouth-melting feeling, moist feeling, and can easily cook pancakes, hot cakes, breads, sponge cakes, steamed bread, okonomiyaki, etc. without using a special mold. Can be provided.
プレミックス粉とは、家庭で手軽にホットケーキ、パンケーキ、パン類、スポンジケーキ、蒸しパン、お好み焼き等を作ることができるように、あらかじめ小麦粉等に膨張剤、調味料、必要に応じて油脂、脱脂粉乳、卵粉等を配合した商品である。
本発明ではプレミックス粉に含まれる成分として、水溶性ペクチンを用いる。本願明細書において水溶性ペクチンは、15℃の水に溶解させたときに、加熱溶解して用いた場合と比較して、80%以上のゲル強度又は粘度を発現する粉末ミックス状のペクチン組成物が好ましい。ペクチン1gを10gの砂糖と混合し、15℃の水89gに30秒間撹拌混合し、3分間静置したのち、10℃の牛乳100gと混合した試料について、回転粘度計(Haake VT550)を用い、6枚羽根のセンサーをゲルに挿入して、一定速度で回転させた時の応力(トルク)を測定し、その最大値をゲル強度とすることができる。
水溶性ペクチンの起源は特に限定されず、例えばリンゴ、柑橘系果実(レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ等)、ビート等から調製することができる。
水溶性ペクチンは粉末ミックス状のものを用いることができ、このような水溶性ペクチンとしては、下記のペクチン組成物が例示される。
(1)原子吸光光度法により測定したカルシウム含量を500ppm以下に調節したことを特徴とするペクチン組成物。
(2)ナトリウム含量を5000ppm以上に調節したことを特徴とする上記(1)のペクチン組成物。
(3)カリウム含量を5ppm以上に調節したことを特徴とする上記(1)又は(2)のペクチン組成物。
(4)80質量%以上を粒子径150μm以下に調節したペクチンを含むことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のペクチン組成物。
(5)ペクチンがHM又はLMペクチンである上記(1)〜(4)のいずれかに記載のペクチン組成物。
(6)ナトリウム塩、カリウム塩、及びマグネシウム塩からなる群の1種又は2種以上を含む上記(1)〜(5)のいずれかに記載のペクチン組成物。
(7)カルシウム塩を含む(1)〜(6)のいずれかのペクチン組成物。
(8)5℃の液状食品と混合した際に容易に溶解し、粘度を発現又はゲルを形成する上記(1)〜(7)のいずれかに記載のペクチン組成物。
(9)さらに造粒されていることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかのペクチン組成物。
(10)ペクチンを含む粉末ミックスの造粒においてナトリウム塩又はカリウム塩の溶液をバインダーとして用いる上記(9)のペクチン組成物。
このような水溶性ペクチンを得る方法は特に限定されないが、例えばWO2012/050099に記載の方法により製造することができる。また、例えば製品名LMQS400C(ユニテックフーズ)として市販されているものを用いることもできる。
本発明に用いる水溶性ペクチンは80質量%以上が粒径150μm以下に調整されているものが好ましい。より好ましくは90%以上が150μm以下、60%以上が75μm以下である。ただし、90%以上が75μm以下であるとダマになりやすいため、造粒するなどのダマを防ぐ加工を行う必要がある。
なお、本発明における粒径は、篩いによる篩い分けにより測定された値である。
また、本発明に用いる水溶性ペクチンは、カルシウム濃度が500ppm以下に調節されているものを用いるのが良い。より好ましくは300ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下である。カルシウム濃度を調節する方法は特に規定されないが、例としてイオン交換樹脂による脱塩が挙げられる。
さらに本発明に用いる水溶性ペクチンは、ナトリウム濃度が5000ppm以上に調節されているものを用いるのが良い。より好ましくは15000ppm以上、さらに好ましくは20000ppm以上である。ナトリウム濃度を調節する方法は特に規定されない。
さらに本発明に用いる水溶性ペクチンは、カリウム濃度が5ppm以上に調節されているものを用いるのが良い。より好ましくは10ppm以上、さらに好ましくは100ppm以上である。カリウム濃度を調節する方法は特に規定されない。
ペクチンにはエステル化度が50%以上であるハイメトキシルペクチン(HMペクチン)と50%未満であるローメトキシルペクチン(LMペクチン)があるが、どちらを使用してもかまわない。またLMペクチンはアミド基を持つアミドタイプ、アミド基を持たないノンアミドタイプいずれにおいても使用することができるが、アミドタイプの方がより好ましい。
本発明に用いるナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩は特に限定されるものではないが、食品用途の場合は食品に使用が認められているクエン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、第3リン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウムなどのリン酸ナトリウムや、塩化カリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、クエン酸カリウム、塩化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リン酸三マグネシウム、水酸化マグネシウムなどを用いる必要がある。
プレミックス粉に対する水溶性ペクチンの配合量は、少なすぎると粘度が発現せず、反対に多すぎると生地の粘度が高くなりすぎるため、ハンドリングが悪くなると共に風味・食感が低下する。水溶性ペクチンの配合量は、好ましくは0.2〜4.0%である。
プレミックス粉の食感調整のためにペクチンとともに各種増粘剤を併用することもできる。例えば、キサンタンガム、タラガントガム、ジェランガム、ローカストビーンガム、グァーガム、タマリンドシードガム、アラビアガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ファーセレラン、デンプン、エーテル化デンプン、エステル化デンプン、デキストリン類、グルコマンナンなど、複数組み合わせて利用することができる。これにより、多様な食感の厚焼きのできるプレミックス粉を調製することができる。例えばキサンタンガムを併用する場合、キサンタンガム添加量が高くなると生地粘度が高くなりすぎて作業性が悪くなるとともに、食感も悪くなるため、配合量は好ましくは0.05〜0.30%、より好ましくは0.15〜0.20%である。
本発明のプレミックスに用いられる小麦粉の種類については、特に制限はない。すなわち、無漂白小麦粉、漂白小麦粉、あるいは熱処理した小麦粉のいずれも用いることができる。
本発明のプレミックス粉に用いる糖類は、グルコース、キシロース、フラクトースなどの単糖類、ショ糖、ラクトース、マルトースなどの二糖類、ソルビトール、マンニトールなどの糖アルコール、及びオリゴ糖やデキストリンなどが利用できる。一種もしくは二種以上を適宜選択して用いることができる。ただし、本発明において使用できる糖類は、これらに限定されるものではない。上記糖類はプレミックス粉中に10〜25重量%の範囲で含まれていることが望ましい。
本発明のプレミックス粉に用いる油脂は、マーガリン、ショートニング、バターが利用できる。また、粉末油脂も使用することができる。ただし、本発明に使用できる油脂は、これらに限定されるものではない。上記油脂は、ホットケーキ用プレミックス中に、1〜15重量%含まれていることが好ましい。
本発明のプレミックス粉に用いるベーキングパウダーは、炭酸水素ナトリウム(重炭酸ナトリウム、あるいは重曹)、炭酸アンモニウム、あるいはこれらを主成分として酒石酸カリウム、クエン酸塩、アスコルビン酸ナトリウムなどが混合されたものを挙げることができる。
本発明のホットケーキ用プレミックス粉を用いたホットケーキ生地は、前述の成分を所定の割合で配合したのち、常法に従って混合して調整することができる。生地の調製に際しては、通常、卵、牛乳、クリームなどが使用される。
以下に本発明を実施例にて説明するが、本発明はこれらの実施例で示すプレミックス粉に限定されるものではない。
Pre-mixed powder is a flour, etc. in advance so that hot cakes, pancakes, breads, sponge cakes, steamed bread, okonomiyaki, etc. can be easily made at home. , Products containing skim milk powder, egg powder, and the like.
In the present invention, water-soluble pectin is used as a component contained in the premix powder. In the specification of the present application, the water-soluble pectin is a powder-mixed pectin composition that, when dissolved in water at 15 ° C., exhibits a gel strength or viscosity of 80% or more as compared with the case where it is dissolved by heating. Is preferred. 1 g of pectin is mixed with 10 g of sugar, stirred and mixed in 89 g of water at 15 ° C. for 30 seconds, allowed to stand for 3 minutes, and then mixed with 100 g of milk at 10 ° C., using a rotational viscometer (Haake VT550), A six-blade sensor is inserted into the gel, the stress (torque) when rotated at a constant speed is measured, and the maximum value can be used as the gel strength.
The origin of water-soluble pectin is not particularly limited, and for example, it can be prepared from apples, citrus fruits (lemon, lime, orange, grapefruit, etc.), beets and the like.
The water-soluble pectin can be used in the form of a powder mix, and examples of such water-soluble pectin include the following pectin compositions.
(1) A pectin composition characterized in that the calcium content measured by atomic absorption spectrophotometry is adjusted to 500 ppm or less.
(2) The pectin composition according to (1) above, wherein the sodium content is adjusted to 5000 ppm or more.
(3) The pectin composition according to (1) or (2) above, wherein the potassium content is adjusted to 5 ppm or more.
(4) The pectin composition as described in any one of (1) to (3) above, which comprises pectin with 80% by mass or more adjusted to a particle size of 150 μm or less.
(5) The pectin composition according to any one of (1) to (4), wherein the pectin is HM or LM pectin.
(6) The pectin composition according to any one of the above (1) to (5), comprising one or more of the group consisting of a sodium salt, a potassium salt, and a magnesium salt.
(7) The pectin composition according to any one of (1) to (6), comprising a calcium salt.
(8) The pectin composition according to any one of the above (1) to (7), which dissolves easily when mixed with a liquid food at 5 ° C. and develops a viscosity or forms a gel.
(9) The pectin composition according to any one of (1) to (8) above, which is further granulated.
(10) The pectin composition according to (9), wherein a solution of sodium salt or potassium salt is used as a binder in granulation of a powder mix containing pectin.
A method for obtaining such a water-soluble pectin is not particularly limited, and for example, it can be produced by a method described in WO2012 / 050999. Also, for example, a product sold under the product name LMQS400C (Unitech Foods) can be used.
The water-soluble pectin used in the present invention is preferably one in which 80% by mass or more is adjusted to a particle size of 150 μm or less. More preferably, 90% or more is 150 μm or less, and 60% or more is 75 μm or less. However, if 90% or more is 75 μm or less, it tends to be lumps, and therefore it is necessary to perform a process for preventing lumps such as granulation.
The particle size in the present invention is a value measured by sieving with a sieve.
The water-soluble pectin used in the present invention is preferably one whose calcium concentration is adjusted to 500 ppm or less. More preferably, it is 300 ppm or less, More preferably, it is 200 ppm or less. A method for adjusting the calcium concentration is not particularly defined, and an example is desalting with an ion exchange resin.
Further, the water-soluble pectin used in the present invention is preferably one whose sodium concentration is adjusted to 5000 ppm or more. More preferably, it is 15000 ppm or more, and further preferably 20000 ppm or more. A method for adjusting the sodium concentration is not particularly defined.
Furthermore, the water-soluble pectin used in the present invention is preferably one whose potassium concentration is adjusted to 5 ppm or more. More preferably, it is 10 ppm or more, More preferably, it is 100 ppm or more. The method for adjusting the potassium concentration is not particularly defined.
Pectin includes high methoxyl pectin (HM pectin) having an esterification degree of 50% or more and low methoxyl pectin (LM pectin) having a degree of esterification of less than 50%, either of which may be used. LM pectin can be used for both amide type having an amide group and non-amide type having no amide group, but the amide type is more preferable.
The sodium salt, potassium salt, and magnesium salt used in the present invention are not particularly limited. In the case of food use, sodium citrate, dibasic sodium phosphate, and tribasic sodium phosphate that are approved for use in foods. Sodium phosphate, sodium metaphosphate, sodium polyphosphate, sodium pyrophosphate, sodium acid pyrophosphate, potassium chloride, potassium carbonate, potassium phosphate, potassium citrate, magnesium chloride, magnesium carbonate, magnesium sulfate, magnesium oxide, It is necessary to use magnesium stearate, trimagnesium phosphate, magnesium hydroxide or the like.
If the blending amount of the water-soluble pectin with respect to the premix powder is too small, the viscosity does not appear. On the other hand, if the amount is too large, the viscosity of the dough becomes too high, resulting in poor handling and reduced flavor and texture. The amount of water-soluble pectin is preferably 0.2 to 4.0%.
Various thickeners can be used in combination with pectin to adjust the texture of the premix powder. For example, xanthan gum, tarragant gum, gellan gum, locust bean gum, guar gum, tamarind seed gum, gum arabic, agar, sodium alginate, fur celeran, starch, etherified starch, esterified starch, dextrins, glucomannan, etc. be able to. Thereby, the premix powder which can be thick-baked with various food textures can be prepared. For example, when xanthan gum is used in combination, if the xanthan gum addition amount is high, the dough viscosity becomes too high and the workability is deteriorated and the texture is also deteriorated, so the blending amount is preferably 0.05 to 0.30%, more preferably Is 0.15 to 0.20%.
There is no restriction | limiting in particular about the kind of flour used for the premix of this invention. That is, any of unbleached wheat flour, bleached wheat flour, or heat-treated wheat flour can be used.
As the saccharide used in the premix powder of the present invention, monosaccharides such as glucose, xylose and fructose, disaccharides such as sucrose, lactose and maltose, sugar alcohols such as sorbitol and mannitol, and oligosaccharides and dextrins can be used. One kind or two or more kinds can be appropriately selected and used. However, saccharides that can be used in the present invention are not limited to these. The saccharide is preferably contained in the premix powder in the range of 10 to 25% by weight.
The fats and oils used in the premix powder of the present invention can be margarine, shortening, or butter. Powdered oils and fats can also be used. However, the fats and oils that can be used in the present invention are not limited to these. It is preferable that 1-15 weight% of the said fats and oils are contained in the premix for hot cakes.
The baking powder used for the premix powder of the present invention is sodium bicarbonate (sodium bicarbonate or sodium bicarbonate), ammonium carbonate, or a mixture of these as a main component such as potassium tartrate, citrate, sodium ascorbate, etc. Can be mentioned.
The hot cake dough using the premix powder for hot cake of the present invention can be prepared by mixing the above-mentioned components at a predetermined ratio and then mixing them according to a conventional method. In preparing the dough, eggs, milk, cream and the like are usually used.
Examples The present invention will be described below with reference to examples, but the present invention is not limited to the premix powder shown in these examples.
下記の方法により水溶性ペクチンを調製した。
[試験例1]カルシウム含量による溶解度の違い
4種類のペクチン(ペクチンA、ペクチンB、ペクチンC、ペクチンD)に含まれるカルシウム含量を原子吸光光度法で測定した。その結果を表1に示す。またそれぞれのペクチン1gを10gの砂糖と混合し、15℃の水89gに30秒間攪拌混合し、3分間静置したのち、10℃の牛乳100gと混合し、そのゲルの固さを測定することで、冷水可溶性を算出した。その結果を表2に示す。ゲルの固さは回転粘度計(Haake VT550)を用い、6枚羽根のセンサーをゲルに挿入して、一定速度で回転させた時の応力(トルク)を測定し、その最大値をゲルの固さとした。
ここで、冷水可溶性(%)とは、上記冷水溶解したペクチンを用いたミルクゲルの固さ/加熱溶解したペクチンを用いたミルクゲルの固さ)×100で計算される値である。
さらに、ナトリウム含量とカリウム含量が多いほど冷水可溶性高まることも明らかになった。この結果から、ペクチン中のナトリウム含量は5000ppm以上に調節されているものがよく、カリウム含量は5ppm以上に調節されているものを用いるのが良い。
[試験例2]
粒子径による溶解度の違い
試験例1で用いたカルシウム含量が110ppmであるペクチンBとカルシウム含量が620ppmであるペクチンHを篩い分けにより、粒子径が(1)150μm以上、(2)75―150μm、(3)75μm以下に分けた。その割合は表3の通りであった。
それぞれ篩い分けをしたペクチン粉末(1)、(2)、(3)および篩い分け前のペクチン粉末(4) 1gを10gの砂糖と混合し、15℃の水89gに30秒間攪拌混合し、3分間静置したのち、10℃の牛乳100gと混合し、そのゲルの固さを測定した。また篩い分け前のペクチン粉末(5) 1gを10gの砂糖と混合し、水89gに加熱溶解し、15℃に冷却した後、10℃の牛乳100gと混合し、そのゲルの固さを測定した。ペクチンBの結果は表4、ペクチンHの結果は表5の通りであった。
(1)粒子径150μm以上であるペクチンを用いた場合、ゲルの固さの最大値が(2)、(3)、(4)に比べて非常に低い値であり、ペクチンB、ペクチンHともに冷水可溶性をほとんど持たないことがわかった。また(2)および(3)の150μm以下の粒子径であるペクチンでは加熱溶解したペクチン(5)と比較してそれぞれ約80%以上の最大値を示しており、冷水可溶性を発現することが明らかになった。また、篩い分け前のペクチン粉末(4)であってもペクチンBでは約90%、ペクチンHでも約70%程度の最大値を示していることから、(2)および(3)の割合が80%以上であれば冷水可溶性が高まると考えられ、カルシウム含量が低いペクチンBの方がより高い冷水可溶性を発現することが明らかになった。
したがって、この結果からペクチンの粒子径は80質量%以上が150μm以下であるものを用いるのが良く、さらに80%以上の冷水可溶性を発現するためにはカルシウム含量が500ppm以下であるペクチンを用いるのが良い。
ペクチンAの温度による溶解度の違いを確認するため、試験例1と同様の方法で5℃、10℃、15℃の水にそれぞれ攪拌したペクチン溶液、加熱溶解したペクチン溶液を用いてゲルの固さを測定した。その結果を図1および表6に示す。
[試験例4]
クエン酸ナトリウム 0〜0.4gとペクチンA 1gを混合して15℃の水50gに溶解させた場合のペクチンの溶解性を確認した。その結果を表7に示す。
[試験例5]
ペクチンAの質量1に対し10倍量の粉糖を含んだ粉末を用い、バインダーに水を用いて造粒した造粒品(1)、およびクエン酸ナトリウム溶液を用いた造粒品(2)を作成し、15℃の水への溶解性を確認した。その結果を表8に示す。
[Test Example 1] Difference in solubility depending on calcium content The calcium content contained in four types of pectin (pectin A, pectin B, pectin C, pectin D) was measured by atomic absorption spectrophotometry. The results are shown in Table 1. Also, 1 g of each pectin is mixed with 10 g of sugar, stirred and mixed in 89 g of water at 15 ° C. for 30 seconds, allowed to stand for 3 minutes, then mixed with 100 g of milk at 10 ° C., and the gel hardness is measured. The cold water solubility was calculated. The results are shown in Table 2. The hardness of the gel was measured using a rotational viscometer (Haake VT550), a 6-blade sensor inserted into the gel, and the stress (torque) when rotated at a constant speed was measured. Say it.
Here, the solubility in cold water (%) is a value calculated by the formula: 100 hardness of milk gel using pectin dissolved in cold water / hardness of milk gel using pectin dissolved in heat) × 100.
Furthermore, it became clear that cold water solubility increased as the sodium content and potassium content increased. From this result, it is preferable that the sodium content in pectin is adjusted to 5000 ppm or more, and the potassium content is adjusted to 5 ppm or more.
[Test Example 2]
Difference in solubility depending on particle size By screening pectin B having a calcium content of 110 ppm and pectin H having a calcium content of 620 ppm used in Test Example 1, the particle size is (1) 150 μm or more, (2) 75-150 μm, (3) Divided into 75 μm or less. The ratio was as shown in Table 3.
1 g of pectin powder (1), (2), (3) and pectin powder (4) before sieving were mixed with 10 g of sugar and mixed with 89 g of 15 ° C. water for 30 seconds and mixed for 3 minutes. After standing, it was mixed with 100 g of milk at 10 ° C., and the gel hardness was measured. Further, 1 g of pectin powder (5) before sieving was mixed with 10 g of sugar, dissolved in 89 g of water by heating, cooled to 15 ° C., mixed with 100 g of milk at 10 ° C., and the gel hardness was measured. The results of pectin B are shown in Table 4, and the results of pectin H are shown in Table 5.
(1) When pectin having a particle size of 150 μm or more is used, the maximum gel hardness is much lower than (2), (3) and (4), and both pectin B and pectin H It was found to have little cold water solubility. In addition, the pectin particles with a particle size of 150 μm or less in (2) and (3) show a maximum value of about 80% or more, respectively, compared to the pectin (5) dissolved by heating. Became. Further, even if the pectin powder (4) before sieving shows a maximum value of about 90% for pectin B and about 70% for pectin H, the ratio of (2) and (3) is 80%. If it is above, it is thought that cold water solubility increases, and it became clear that pectin B with a low calcium content expresses higher cold water solubility.
Therefore, from this result, it is preferable to use a pectin having a particle size of 80% by mass or more and 150 μm or less, and in order to develop 80% or more cold water solubility, pectin having a calcium content of 500 ppm or less is used. Is good.
[Test Example 4]
The solubility of pectin was confirmed when 0 to 0.4 g of sodium citrate and 1 g of pectin A were mixed and dissolved in 50 g of water at 15 ° C. The results are shown in Table 7.
[Test Example 5]
Granulated product (1) granulated using powder containing
ホットケーキ用基本プレミックスの配合は表9に示すように調製した。
コントロール:基本プレミックス粉のみ
No.1:タピオカ由来加工デンプン(4.5%)
No.2:ペクチン(1.2%)及びキサンタンガム(0.2%)
No.3:キサンタンガム(0.45%)
No.4:ペクチン(0.6%)
No.5:ペクチン(2.0%)
No.6:キサンタンガム(0.2%)
焼き上げた時のホットケーキの厚さ(mm)及び硬さを測定した。硬さはテクスチャーアナライザー(TAXT Plus)を用い、直径5mmの円柱状プランジャーを圧縮速度1mm/sで4mm貫入したときの応力を硬さとした。ホットケーキの4カ所で測定しその平均値を求めた。
専門パネル5名による官能評価を実施した。官能評価はコントロールとの比較により、下記の5点法で評価した。
1点:コントロールより劣る、
2点:コントロールよりやや劣る、
3点:コントロールと同じ、
4点:コントロールより良い、
5点:コントロールより非常に良い、
ホットケーキの厚さ・硬さ及び官能評価結果を表3に示す。
厚焼きができて、かつ食感の良いのは、ペクチン添加系である。総合的な官能評価では、「一番おいしいと答えた人数」からペクチン単独添加系が最も高い評価であった。次いでペクチンとキサンタンガムの併用系であった。
以上のように、ペクチンをプレミックス粉に添加することで、ボリューム感のある厚くて、かつしかも、柔らかさ、口溶け感、しっとり感など食感の良いホットケーキとなることが明らかとなった。
The composition of the basic premix for hot cake was prepared as shown in Table 9.
Control: Basic premix powder only
No.1: Modified starch derived from tapioca (4.5%)
No. 2: Pectin (1.2%) and xanthan gum (0.2%)
No. 3: Xanthan gum (0.45%)
No. 4: Pectin (0.6%)
No. 5: Pectin (2.0%)
No. 6: Xanthan gum (0.2%)
The thickness (mm) and hardness of the hot cake when baked were measured. For the hardness, a texture analyzer (TAXT Plus) was used, and the stress when a cylindrical plunger having a diameter of 5 mm was penetrated 4 mm at a compression speed of 1 mm / s was defined as hardness. Measurements were made at four locations on the hot cake, and the average value was determined.
A sensory evaluation was conducted by five specialist panels. The sensory evaluation was evaluated by the following five-point method by comparison with the control.
1 point: Inferior to control
2 points: Slightly inferior to control,
3 points: Same as control
4 points: better than control
5 points: much better than control,
Table 3 shows the thickness / hardness and sensory evaluation results of the hot cake.
The pectin-added system can be thickly baked and has a good texture. In the comprehensive sensory evaluation, the pectin addition system was the highest evaluation from the “number of people who answered that it was the most delicious”. Next was a combined system of pectin and xanthan gum.
As described above, it has been clarified that by adding pectin to the premix powder, a thick hot cake with a voluminous feel and a good texture such as softness, melted mouth feeling and moist feeling is obtained.
本発明は、口溶け感、しっとり感など食感に優れ、特別な型を使わず簡便にパンケーキ、ホットケーキ、パン類、スポンジケーキ、蒸しパン及びお好み焼き等を厚焼きできるプレミックス粉等の提供に利用できる。 The present invention provides a premix powder that is excellent in texture such as a mouth-melting feeling and moist feeling, and that can easily cook pancakes, hot cakes, breads, sponge cakes, steamed bread and okonomiyaki without using a special mold. Available to:
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