JP2014054081A - 変電所自動化システム - Google Patents

変電所自動化システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014054081A
JP2014054081A JP2012196975A JP2012196975A JP2014054081A JP 2014054081 A JP2014054081 A JP 2014054081A JP 2012196975 A JP2012196975 A JP 2012196975A JP 2012196975 A JP2012196975 A JP 2012196975A JP 2014054081 A JP2014054081 A JP 2014054081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
data compression
network
substation
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012196975A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Kaneda
啓一 金田
Yoshimitsu Takubo
喜光 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012196975A priority Critical patent/JP2014054081A/ja
Priority to CN201310364234.XA priority patent/CN103676823A/zh
Priority to US14/018,022 priority patent/US20140173339A1/en
Priority to EP13182952.5A priority patent/EP2706732A1/en
Publication of JP2014054081A publication Critical patent/JP2014054081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/14Error detection or correction of the data by redundancy in operation
    • G06F11/1402Saving, restoring, recovering or retrying
    • G06F11/1415Saving, restoring, recovering or retrying at system level
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/12Protocols specially adapted for proprietary or special-purpose networking environments, e.g. medical networks, sensor networks, networks in vehicles or remote metering networks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S40/00Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them
    • Y04S40/18Network protocols supporting networked applications, e.g. including control of end-device applications over a network

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】ネットワークの伝送負荷に柔軟に対応してデータ圧縮を迅速に行うことにより、ネットワークに伝送するデータ量を低減させることができ、データ伝送の信頼性及び経済性の向上を図る。
【解決手段】SC216は判別データが蓄積された判別データベースを備え、変電所固有事象の発生を検知する固有事象発生検知部と、データ圧縮指令の出力部と、固有事象の終了を検知する固有事象復帰検知部と、データ圧縮終了指令の出力部とを有している。MUn及びIED30nはデータ圧縮フラグ設定部と、データ圧縮部を備えている。データ圧縮フラグ設定部はMUn及びIED30nがデータ圧縮指令を受信するとデータ圧縮フラグをONに設定し、データ圧縮終了指令を受信するとデータ圧縮フラグをOFFに設定する。データ圧縮部は、データ圧縮フラグがONであれば受信データの圧縮処理を開始し、データ圧縮フラグがOFFであれば受信データの圧縮処理を終了する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、変電所自動化システムのデータ伝送技術に関するものである。
電力系統において変電所は電力の供給、品質、効率的運用に重要な役割を担っている。そのため、変電所の監視制御と自動化を実現する変電所自動化システムが広く注目を集めている。近年のディジタル技術の発展に伴って、変電所自動化システムもディジタル化が進んでおり、システムに含まれる各装置がネットワークで結合される構成が一般的となっている(例えば特許文献1)。
このような変電所自動化システムには、変電所の各部位からデータを取得する制御装置が組み込まれており、ネットワーク経由で変電所内の各種データの授受が行われる。ネットワークによるデータ伝送の規格としては、国際規格IEC 61850が適用されてきている。変電所の各部位のデータを取得する制御装置には、次のようなものが含まれる。
a)変電所の各部位とシステム側とのインターフェースとなるマージングユニット。
b)マージングユニットとの間でデータの授受を行うインテリジェント端末。
c)インテリジェント端末との間でデータの授受を行いシステムの中核サーバーとなるステーションコンピューター。
d)オペレータとシステムとの間に介在するヒューマンマシンインターフェース。
なお、ステーションコンピューターは、その上位システムであるリモートコントロールセンターともデータの授受を行うようになっている。
ここで、変電所自動化システムの構成例について、図13の模式図を用いて説明する。図13に示すように、変電所自動化システムには、ステーションバスからなるネットワーク211が設けられている。ネットワーク211には複数(ここでは3つ)のイーサネットスイッチ221〜223を介して、上記の制御装置が接続されている。
すなわち、第1のイーサネットスイッチ221には、n個のインテリジェント端末(Intelligent Electronic Device以下IEDとする)301〜30nが接続されている。第2のイーサネットスイッチ222にはマージングユニット(Merging Unit以下MUとする)1〜nが接続されている。第3のイーサネットスイッチ223にはステーションコンピューター(Station Computer以下SCとする)216と、ヒューマンマシンインターフェース(Human Machine Interface以下HMIとする)217が接続されている。
図14は、変電所自動化システムを変電所に適用した場合の構成例である。図14には、変電所の構成要素として、送電線201や母線202、遮断器203、断路器204、変圧器205、計器用変流器206、計器用変圧器207が設けられている。これらの機器及び装置が、変電所のデータを取得する各部位となる。変電所自動化システムのネットワーク211(点線にて示す)は、変電所全体にわたって敷設されている。以上の各構成要素に近接して、システム側とのインターフェースであるMU1〜nが配置されており、ネットワーク211を介してIED301〜30nと接続されている。
MU1〜nは変電所の構成要素201〜207から各種のデータを取り込み、それをディジタル化してシリアルデータに変換し、データの授受をIED301〜30nとの間で実施する。例えば、MU1は計器用変圧器207に、MU2は遮断器203に、MU3は計器用変流器206に、それぞれ接続されており、インターフェース機能を実現するように構成されている。
IED301〜30nはデータ受信部及びデータ送信部を有しており、ネットワーク211を介してMU1〜n及びSC216間でデータの授受を行う。IED301〜30nの具体的な装置としては電流や電圧の急激な変化から保護回路を守る保護リレーなどがある。SC216もまたデータ受信部及びデータ送信部を有しており、IED301〜30nとの間でデータの授受を行い、IED301〜30nから取得したデータを基にして変電所全体の状態を監視制御する。
特開2008−300942号公報
変電所自動化システムにはネットワークを介してデータを遅延なく制御装置間に送受信することが要求されている。近年はユーザーの要求に従って、制御装置間で送受信されるデータ量が増えており、データを伝送するネットワークの伝送負荷は増大傾向にある。そこで、ネットワークの伝送能力つまり伝送容量を増加させることが望まれている。
ところが、図14にて示したように、変電所自動化システムのネットワーク211は変電所全体に及んでいる。このため、ネットワーク211の伝送容量を増加させるとなると、多額の設備投資を行う必要があり、経済的な負担が大きくなっていた。したがって、変電所自動化システムでは、十分な伝送容量を確保すると同時に、伝送設備のコストを抑えることも求められていた。
本実施形態の変電所自動化システムは、以上の課題を解消するために提案されたものである。本実施形態の目的は、ネットワークの伝送負荷に柔軟に対応してデータ圧縮を迅速に行うことにより、ネットワークに伝送するデータ量を低減させることができ、伝送容量の確保及び伝送設備のコスト削減を実現して、データ伝送の信頼性及び経済性の向上を図ることにある。
上述した目的を達成するために、本実施形態は、ネットワークを用いて、変電所の各部位からデータを取得する制御装置を複数結合し、前記制御装置が前記データを前記ネットワークへ伝送するように構成した変電所自動化システムであって、
(1)変電所に固有事象が発生したか否かを判別する判別データが蓄積された判別データベースと、
(2)前記ネットワークを介して前記制御装置から送信された前記データを、前記判別データベースに蓄積された前記判別データと照合することで、前記固有事象が発生したことを検知する固有事象発生検知部と、
(3)前記固有事象発生検知部が前記固有事象の発生を検知すると前記ネットワークを介してシステム全体にデータを圧縮させるデータ圧縮指令を出力するデータ圧縮指令出力部と、
(4)前記ネットワークを介して前記制御装置から送信された前記データを、前記判別データベースに蓄積された判別データと照合することで、前記固有事象が発生前の状態に戻ったことを検知する固有事象復帰検知部と、
(5)前記固有事象復帰検知部が前記固有事象の復帰を検知すると前記ネットワークを介してシステム全体にデータの圧縮を終了させるデータ圧縮終了指令を出力するデータ圧縮終了指令出力部と、
(6)前記ネットワークを介して前記データ圧縮指令出力部から前記データ圧縮指令を受信するとデータの圧縮処理を開始し、前記ネットワークを介して前記データ圧縮終了指令出力部から前記データ圧縮終了指令を受信すると前記データの圧縮処理を終了するデータ圧縮部、を有することを特徴とする。
第1の実施形態の構成を示す模式図。 第1の実施形態の要部の構成を示す模式図。 第1の実施形態の要部の構成を示す模式図。 第1の実施形態において固有事象発生時と定常状態時のデータ量を示す模式図。 第1の実施形態のデータ圧縮の開始及び終了の判定処理のフローチャート。 第1の実施形態のデータ送信処理のフローチャート。 第1の実施形態のデータ受信処理のフローチャート。 第2の実施形態にて事故波形データを送受信することを示す模式図。 第2の実施形態のデータ送信処理のフローチャート。 第2の実施形態のデータ受信処理のフローチャート。 第3の実施形態の構成を示す模式図。 他の実施形態のデータ圧縮の開始及び終了の判定処理のフローチャート。 一般的な変電所自動化システムの構成図。 従来の変電所自動化システムを変電所に適用した場合の構成図。
[第1の実施形態]
(構成)
第1の実施形態について図1〜図7を用いて具体的に説明する。なお、図13及び図14に示した従来例と同一の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。
図1に示すように、第1の実施形態は、ネットワーク211を用いて、以下の4つのタイプの制御装置、MU1〜nと、IED301〜30nと、SC216と、HMI217が結合された変電所自動化システムである。図2に示すように、SC216には、判別データベース501が設けられている。この判別データベース501には、変電所に固有の事象が発生したか否かを判別する判別データ502が蓄積されている。
変電所に固有事象が発生した状態とは、定常状態と異なる状態のことを指す。代表的な固有事象としては系統事故があるが、固有事象の発生した状態から定常状態に戻った場合、系統事故が復帰したことになる。そのため、固有事象の発生した状態から定常状態に戻ったことを「固有事象が復帰する」と表現する。固有事象及び定常状態については後段で詳しく述べることにする。
(固有事象の発生検知及び圧縮指令の出力を行う部分)
図2に示すように、SC216には、変電所に固有事象が発生したことを検知する固有事象発生検知部503と、データ圧縮指令の出力部504が設けられている。このうち、固有事象発生検知部503は、ネットワーク211を介してMU1〜n及びIED301〜30nからSC216に送信されたデータを、判別データベース501に蓄積された判別データ502と照合し、照合結果に基づいて固有事象の発生を検知するようになっている。
すなわち、MU1〜n及びIED301〜30nからの送信データが固有事象の発生を判断するための情報となる。MU1〜n及びIED301〜30nからの送信データは通常、1ms単位で検出可能なON/OFF情報である。よって、固有事象の発生検出については、1ms単位で検出可能なON/OFF情報を元にして判断可能である。なお、固有事象発生検知部503が固有事象の発生を検知すると、データ圧縮指令出力部504はネットワーク211を介してシステム全体に、つまりMU1〜nやIED301〜30nさらにはHMI217だけでなく、SC216自身にも、データの圧縮を開始するデータ圧縮指令を出力するようになっている。
(固有事象の復帰検知及び圧縮終了指令の出力を行う部分)
また、SC216には、固有事象が復帰したことを検知する固有事象復帰検知部505と、データ圧縮終了指令の出力部506が設けられている。このうち、固有事象復帰検知部505は、ネットワーク211を介してMU1〜nやIED301〜30nからSC216に送信されたデータを、判別データベース501に蓄積された判別データ502と照合し、照合結果に基づいて固有事象が復帰したことを検知するようになっている。
すなわち、MU1〜n及びIED301〜30nからの送信データが固有事象の復帰を判断するための情報となる。既に述べたように、MU1〜n及びIED301〜30nからの送信データは通常、1ms単位で検出可能なON/OFF情報である。よって、固有事象の復帰検出についても、1ms単位で検出可能なON/OFF情報を元にして判断可能である。なお、固有事象復帰検知部505が固有事象の復帰を検知すると、データ圧縮終了指令出力部506は、ネットワーク211を介してシステム全体に、つまり前段と同じくMU1〜nやIED301〜30n、HMI217に加えて、SC216自身にもデータの圧縮を終了させるデータ圧縮終了指令を出力するようになっている。
(SCにおいてデータ圧縮フラグ設定を行う部分)
SC216には、前記データ圧縮指令及び前記データ圧縮終了指令をネットワーク211経由で受信するデータ圧縮フラグ設定部510が設けられている。データ圧縮フラグ設定部510は、データ圧縮指令を受信するとデータ圧縮フラグをONに設定し、データ圧縮終了指令を受信するとデータ圧縮フラグをOFFに設定するようになっている。
(データ解凍を行う部分)
SC216には、受信したデータを格納するメモリー508と、受信したデータが圧縮されている場合にそれを解凍するデータ解凍部509が設けられている。データ圧縮フラグ設定部510がデータ圧縮フラグをONに設定する時、データ解凍部509はネットワーク211から受信したデータの解凍処理を開始する。また、データ圧縮フラグ設定部510がデータ圧縮フラグをOFFに設定する時、データ解凍部509はネットワーク211から受信したデータの解凍処理を終了する。
(MU及びIEDにおいてデータ圧縮フラグ設定を行う部分)
図3に示すように、MU1〜n及びIED301〜30nにはデータ圧縮フラグ設定部511が設けられている。データ圧縮フラグ設定部511はネットワーク211を経由して前記データ圧縮指令及び前記データ圧縮終了指令を受信するようになっている。そして、データ圧縮フラグ設定部511は、データ圧縮指令を受信するとデータ圧縮フラグをONに設定し、データ圧縮終了指令を受信するとデータ圧縮フラグをOFFに設定するようになっている。
(データ圧縮を行う部分)
図3に示すように、MU1〜n及びIED301〜30nには、データの圧縮処理を行うデータ圧縮部507が設けられている。データ圧縮フラグ設定部511がデータ圧縮フラグをONに設定する時、データ圧縮部507はネットワーク211へ送信するデータの圧縮処理を開始する。また、データ圧縮フラグ設定部511がデータ圧縮フラグをOFFに設定すると、データ圧縮部507はネットワーク211へ送信するデータの圧縮処理を終了する。
(固有事象と定常状態について)
本実施形態による各処理について説明する前に、変電所に発生する固有事象と、固有事象が発生する前の定常状態について説明する。定常状態とは、時間の経過に伴い多少の増減はあるものの、データ量が一定の範囲内に収まる状態である。定常状態におけるデータ量を図4の(a)に示す。定常状態時には、電力系統の計測データ、変電所設備の動作データ、変電所自動化システムの状態を監視するシステム監視データなどが、MU1〜nからIED301〜30nへ送信される。これらのデータ量はほぼ一定である。また、定常状態ではIED301〜30nからMU1〜nやSC216へのデータ、あるいはSC216からIED301〜30nやMU1〜nやHMI217へのデータに関しては、ほとんど送信されない。このように、定常状態においてネットワーク211に伝送するデータ量は、ほぼ一定であり、且つ少量である。
一方、変電所に固有事象として系統事故が発生した場合、定常状態よりもネットワーク211に伝送するデータ量は増大する。すなわち、図4の(b)に示すように、MU1〜nからIED301〜30nへの通信以外にも、IED301は系統事故除去の指令をMU2に送信し、MU2は遮断器203へトリップ指令を出力する。MU2からトリップ指令を受けた遮断器203が入から切状態となると、遮断器203は切状態となったデータをMU2へ送信する。
また、IED301〜30nは系統事故情報をSC216へ送信し、さらにSC216は系統事故情報をHMI217へ送信し、オペレータに向けて系統事故情報を表示する。したがって、系統事故発生状態時ではネットワーク211に流れるデータ量と時間のグラフは、通常状態のグラフとは異なるトレンドとなり、定常状態の範囲を超えて一時的にデータ量が増大する。固有事象が復帰すると、ネットワーク211に伝送するデータ量は固有事象が発生する前の定常状態に戻る。
なお、変電所の固有事象としては系統事故の他にも、変電所内に配置された各機器への操作指令や、システム起動などがある。これらの固有事象が発生した場合、種類に応じて伝送するデータ量が異なるが、定常状態時に比べてネットワーク211に伝送するデータ量は増大する。また、固有事象が復帰した場合は、ネットワーク211に伝送するデータ量は、定常状態のレベルにまで減少する。
なお、変電所の規模や固有事象の種類、初期化時間の設定など諸条件によって伝送データ量は異なる。例えば、前述の固有事象の中では、システム起動時の伝送データ量が最も大きく、次いで系統事故時の伝送データ量が大きく、操作指令時の伝送データ量も最も小さいというのが標準的である。ただし、システム起動時の伝送データ量は初期化時間を長く設定することでデータ伝送の負荷を抑制することも可能である。
(データ圧縮の開始及び終了の判定処理)
図5のフローチャートを用いて、変電所固有事象発生の有無によるデータ圧縮の開始と終了の判定処理について説明する。なお、フローチャートには処理の開始と終了は示していないが、変電所自動化システムの起動によって各処理を開始し、変電所自動化システムの停止によって各処理を終了するものとする。これは図5以外のフローチャートでも同様である。図5に示すとおり、データ圧縮開始及び終了の判定処理では、最初にネットワーク211よりMU1〜nやIED301〜30nからの送信データを、ネットワーク211からSC216の固有事象発生検知部503が受信する(ステップS602)。
固有事象発生検知部503は、受信データを判別データベース501に蓄積された判別データ502と照合し(ステップS603)、受信データ中に固有事象と判定されるデータが存在するどうかで、固有事象データの有無を判断する(ステップS604)。固有事象発生検知部503が固有事象データ無しと判断した場合には(ステップS604のNO)、ステップS607に進む。
固有事象発生検知部503が固有事象データ有りと判断した場合(ステップS604のYES)、データ圧縮指令出力部504が既にデータ圧縮指令を出力していないかどうかを確認する(ステップS605)。データ圧縮指令出力部504が既に圧縮指令を出力している場合には(ステップS605のNO)、圧縮指令出力部504は重複してデータ圧縮指令を出力しないようにしてステップ607に進む。データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を未出力状態であれば(ステップS605のYES)、データ圧縮指令出力部504はデータ圧縮指令をネットワーク211へ出力して(ステップS606)、ステップS607に進む。
ステップS607では、固有事象復帰検知部505が、受信データを判別データベース501に蓄積された判別データ502と照合して固有事象が復帰したかどうかを判断し、固有事象が復帰していないと判断した場合にはステップS602に戻る。また、固有事象復帰検知部505が固有事象は復帰したと判断した場合には(ステップS607のYES)、データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を出力済みかどうかを確認する(ステップS608)。
そして、データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を未出力である場合には(ステップS608のNO)、データ圧縮終了指令を出力することなく、受信データ取得処理(ステップS602)に戻る。これによりデータ圧縮指令を未出力の状態では、データ圧縮終了指令を出力しないようにする。一方、データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を出力済みの場合には(ステップS608のYES)、データ圧縮終了指令出力部506はデータ圧縮終了指令を出力し(ステップS609)、その後、受信データ取得処理(ステップS602)に戻る。
(データ送信処理)
図6のフローチャートを用いて、MU1〜n及びIED301〜30nにおけるデータ送信処理について説明する。図6に示すとおり、MU1〜n及びIED301〜30nでは、実装する各種アプリケーションから送信するデータを収集した後(ステップS702)、ネットワーク211よりデータ圧縮指令を受信したかどうかを判断してデータ圧縮指令の受信の有無を確認する(ステップS703)。MU1〜n及びIED301〜30nがネットワーク211からデータ圧縮指令を受信していない場合には(ステップS703のNO)、ステップ705に進む。
MU1〜n及びIED301〜30nにおいてネットワーク211からデータ圧縮指令を受信している場合(ステップS703のYES)、データ圧縮フラグ設定部511がデータ圧縮フラグをONに設定する(ステップS704)。引き続き、MU1〜n及びIED301〜30nにおいてデータ圧縮終了指令をネットワーク211より受信したかどうかを判断してデータ圧縮終了指令の有無を確認する(ステップS705)。
そして、MU1〜n及びIED301〜30nがデータ圧縮終了指令を受信していなければ(ステップS705のNO)、ステップS707に進む。また、MU1〜n及びIED301〜30nがデータ圧縮終了指令を受信していれば(ステップS705のYES)、データ圧縮フラグ設定部511はデータ圧縮フラグをOFFにする(ステップS706)。
ステップS707では、データ圧縮フラグ設定部511がデータ圧縮フラグをONに設定しているかどうかを判断する。データ圧縮フラグ設定部511がデータ圧縮フラグをOFFに設定していれば(ステップS707のNO)、MU1〜n及びIED301〜30nはデータを圧縮することなく、そのままネットワーク211へ送信する(ステップS709)。また、データ圧縮フラグ設定部511がデータ圧縮フラグをONに設定している場合には(ステップS707のYES)、データ圧縮部507がこれから送信する送信データを圧縮し(ステップS708)、MU1〜n及びIED301〜30nは圧縮したデータをネットワーク211に送信する(ステップS709)。
以上のように、本実施形態では、MU1〜n及びIED301〜30nにてデータ圧縮に関する開始判定処理と終了判定処理をシリーズで実施している。このため、データ圧縮及び終了タイミングがMU1〜n及びIED301〜30nで、ずれることがない。しかも、送受信するデータそのものに、圧縮を示すデータを付加することなく、データの送受信を実施することができ、データ伝送量を低減することが可能である。
(データ受信処理)
図7はデータを受信するSC216におけるデータ受信処理のフローチャートである。図7に示すとおり、SC216ではネットワーク211よりデータを受信し(ステップS802)、次にネットワーク211よりデータ圧縮指令を受信したかどうかを判断してデータ圧縮指令の有無を確認する(ステップS803)。SC216がデータ圧縮指令を受信していない場合には(ステップS803のNO)、ステップS805に進む。SC216がデータ圧縮指令を受信している場合(ステップS803のYES)、SC216のデータ圧縮フラグ設定部510はデータ圧縮フラグをONに設定する(ステップS804)。
次に、SC216がデータ圧縮終了指令をネットワーク211より受信したかどうかを判断してデータ圧縮終了指令の有無を確認する(ステップS805)。SC216がデータ圧縮指令を受信していない場合には(ステップS805のNO)、ステップS807に進む。SC216がデータ圧縮終了指令を受信していれば(ステップS805のYES)、SC216のデータ圧縮フラグ設定部510はデータ圧縮フラグをOFFに設定する。
ステップS807では、データ圧縮フラグ設定部510がデータ圧縮フラグをONに設定しているかどうかを判断する。データ圧縮フラグ設定部510がデータ圧縮フラグをOFFに設定していれば(ステップS807のNO)、SC216はデータを解凍せずに、受信したデータをそのままSC216のメモリー508に格納する(ステップS809)。また、データ圧縮フラグ設定部510がデータ圧縮フラグをONに設定した場合には、データ解凍部509が受信したデータを解凍し、解凍したデータをメモリー508に格納する。SC216ではメモリー508に格納したデータを基にして各種の処理を行い、HMI217が処理結果を表示する。
以上のように、SC216でもデータ圧縮に関する開始判定処理と終了判定処理をシリーズで実施することで、データ圧縮及び終了のタイミングがMU1〜n及びIED301〜30nとSC216間とで、ずれることがない。また、データの圧縮及び解凍にはそれぞれ処理時間が必要となるが、本実施形態ではもともとのデータ自体に時刻情報を付加することで、いつの時点のデータか判別することが可能である。
(作用効果)
上記のような第1の実施形態によれば、SC216の固有事象発生検知部503が変電所に固有事象が発生したことを検知する。このとき、固有事象の発生検出に関しては、ON/OFF情報であるMU1〜nやIED301〜30nからの送信データを元に判断しており、これらのデータは1ms単位で検出可能である。
したがって、固有事象発生検知部503が前記送信データを受信してから、データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を出力までには通常、10〜100ms程度かかることになる。すなわち、固有事象の発生からデータ圧縮の開始までに要する時間、要するに、ネットワーク211において高負荷状態の発生を検知するまでのレスポンス時間は、10〜100ms程度である。
これに対し、従来では、ネットワーク211に流れるデータ量の測定結果に基づいて高負荷状態の発生を検出しようとしていた。この場合、ネットワーク211に流れるデータ量の測定は50ms程度の周期で行われるが、ネットワーク211におけるデータ量の変化が瞬間的であることを考慮しなくてはならない。したがって、ネットワーク211のデータ量を複数回、具体的には10〜20回程、測定してからネットワーク211の負荷状態を判定している。
そこで、ネットワーク211が高負荷状態であるか否かという判定結果を得るためには、1周期50msを10〜20回分、すなわち500〜1000msの時間が必要である。つまり、ネットワーク211に流れるデータ量の測定結果を基づいてネットワーク211の高負荷状態の発生を検知しようとすると、レスポンス時間は500〜1000msかかることになる。
上述したように、ネットワーク211における高負荷状態の発生を検知するまでのレスポンス時間は、データ量の測定結果に基づいた従来技術では500〜1000ms程度かかってしまう。一方、固有事象発生の有無に基づいた第1の実施形態では、10〜100ms程度であり、レスポンスは極めて良好である。すなわち、第1の実施形態では、ネットワーク211に伝送されるデータ量が増えてネットワーク211の伝送負荷が高くなるよりも前に、データ圧縮指令出力部504がシステム全体にデータ圧縮指令を出力することが可能であり、データ圧縮部507が迅速且つ確実にデータ圧縮を開始することができる。したがって、ネットワーク211の伝送容量を高く設定する必要がなく、伝送設備へ多額の投資を行うことは不要となり、経済性が向上する。
また、SC216側の固有事象復帰検知部505が変電所に発生した固有事象が復帰したことを検知すると、データ圧縮終了指令出力部506がシステム全体にデータ圧縮終了指令を出力するので、ネットワーク211に伝送されるデータ量が定常状態に戻るとき、データ圧縮部507は即座にデータ圧縮を終了することができる。そのため、MU1〜n及びIED301〜30nの負荷がいたずらに増加することがなく、データ処理を軽減することが可能である。
以上のような第1の実施形態に係る変電所自動化システムでは、ネットワークの伝送負荷が大きくなるときにだけデータ圧縮処理を実施し、伝送負荷が小さくなればデータ圧縮処理を解除するため、ネットワーク211の伝送容量の増加に伴うコストの増大を回避することができ、ネットワーク211の伝送容量を最適化して安定したデータ伝送を実現することが可能である。これにより、データ伝送における経済性及び信頼性の向上を図ることができる。
[第2の実施形態]
(構成)
第2の実施形態について図8〜図10を用いて具体的に説明する。なお、第1の実施形態と同一の部材に関しては同一符号を付して説明は省略する。図8に示すように、第2の実施形態において、MU1〜n及びIED301〜30nのデータ圧縮部507は、送信するデータが事故波形データ903であれば、それを圧縮するようになっている。また、SC216のデータ解凍部509は、受信するデータが事故波形データ903であれば、それを解凍するようになっている。事故波形データ903とは、系統事故時の系統電流や系統電圧を表す交流の波形データである。
IED301〜30nからSC216にはネットワーク211を介して様々なデータが送信される。図8に示すように、事故波形データ903以外にも、変電所の各構成要素の状態を示す状態情報901や、電力系統に流れるエネルギーを計測した各種計測データ902がある。これらのデータの中では事故波形データ903がサイズも大きく、且つ系統事故時という変電所固有事象発生時に生成、伝送されるデータであり、ネットワーク211の伝送負荷を極めて高める要因になっている。
そこで第2の実施形態のMU1〜n及びIED301〜30nでは、送信するデータが事故波形データ903であればデータ圧縮部507にてデータを圧縮してからネットワーク211に送信し、事故波形データ903でなければデータを圧縮することなくネットワーク211に送信する。一方、SC216では、事故波形データ903であればデータ解凍部509にてデータを解凍してから解凍したデータをメモリー508に格納し、事故波形データ903でなければデータを解凍せずに、受信したデータをそのままSC216のメモリー508に格納する。
(データ送信処理)
以上のような第2の実施形態では、図9のフローチャートに示すとおり、伝送データ送信処理にて、図6のフローチャートに示した圧縮フラグがONかどうかを判定する処理(ステップS707)に代えて、MU1〜n及びIED301〜30nにおいて送信するデータの種類を判断し、事故波形データ903のみを圧縮する判定処理(ステップS1001)を追加している。すなわち、MU1〜n及びIED301〜30nは、データ圧縮フラグ設定部511にてデータ圧縮フラグがONであり、且つ送信データを事故波形データ903であることを判断した場合(ステップS1001のYES)、これを圧縮してから(ステップS708)、データを送信する(ステップS709)。
(データ受信処理)
また、第2の実施形態では、図10のフローチャートに示すとおり、伝送データ受信処理においても、図7のフローチャートに示した圧縮フラグがONかどうかを判定する処理(ステップ807)に代えて、SC216にて受信したデータの種類を判断し、事故波形データ903のみ解凍する判定処理(ステップ1101)を追加している。すなわち、SC216は、データ圧縮フラグ設定部510にてデータ圧縮フラグがONであり、且つ受信データが事故波形データ903であることと判断した場合は(ステップ1101のYES)、データを解凍し(ステップS808)、その後、メモリーに格納している(ステップS809)。
(作用効果)
第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態が持つ作用効果に加えて、伝送負荷を高める要因である事故波形データ903だけを選択的に圧縮、解凍している。そのため、MU1〜nやIED301〜30nにおける圧縮処理の負担と、SC216における圧縮データの解凍処理の負担を、より低減することができ、伝送データの圧縮及び解凍処理を効率よく実現することが可能である。
[第3の実施形態]
(構成)
第3の実施形態の特徴は、図11に示すとおり、SC216側ではなく、MU1〜n及びIED301〜30nのそれぞれが、判別データベース501、固有事象発生検知部503、データ圧縮指令出力部504、固有事象復帰検知部505及びデータ圧縮終了指令出力部506を備えている点にある。
(作用効果)
このような第3の実施形態では、ネットワーク211を介してMU1〜n及びIED301〜30nが送信したデータを、MU1〜n及びIED301〜30n側の固有事象発生検知部503にて受信することで、MU1〜n及びIED301〜30nがそれ自身の内部情報を確認することが可能である。したがって、SC216に固有事象発生検知部503を設置し、SC216にて固有事象発生を判断する場合に比べて、より迅速に、固有事象発生を判定することができる。
また、SC216で異常が発生し、判定が正常に行えない場合でも、MU1〜n及びIED301〜30n側のデータ圧縮指令出力部504及びデータ圧縮終了指令出力部506によって、データ圧縮指令及びデータ圧縮終了指令をネットワーク211に出力することができる。これにより、データ伝送における信頼性をいっそう高めることができる。
[他の実施形態]
なお、上記の実施形態は、本明細書において一例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図するものではない。すなわち、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことが可能である。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、ネットワークに流れる伝送データ量をあらかじめ算出しておき、変電所固有事象の種類ごとに伝送データ量の閾値を調整するようにしてもよい。このような実施形態では、変電所固有事象の種類に応じてデータ圧縮の開始及び終了の判定基準を変えることができるので、データを圧縮伝送する期間を最適化することが可能であり、各制御装置における負荷の軽減化をさらに進めることが可能である。なお、既に述べたように、基準となる伝送データ量は、固有事象の種類による違いだけではなく、変電所の規模や初期化時間の設定などによっても異なるので、複数の条件に基づいて適宜変更可能である。
このようなデータ圧縮の開始及び終了の判定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。図12に示すように、最初に変電所固有事象が発生していない場合でもネットワーク負荷がネットワーク211の伝送容量を超えることがないような標準的な閾値を、SC216にて設定しておく(ステップS1402)。次に、SC216はネットワーク211に流れるデータを取得して(ステップS1403)、ネットワーク211における伝送データ量を算出する(ステップS1404)。
続いて、固有事象発生検知部503は、受信データを判別データベース501に蓄積された判別データ502と照合し(ステップS1405)、受信データ中に固有事象と判定されるデータが存在するかどうかで、固有事象データの有無を判断する(ステップS1406)。固有事象発生検知部503が固有事象データ無しと判断した場合には(ステップS1406のNO)、ステップ1411に進む。
固有事象発生検知部503は、受信データ中に固有事象データ有りと判断した場合(ステップS1406のYES)、さらに受信した固有事象の種類を分類して(ステップS1407)、各事象に対応する伝送データ量の閾値を設定する(ステップS1408〜S1410)。そして固有事象発生検知部503は伝送データ量が設定した閾値を越えたかどうかを確認する(ステップS1411)。これにより、固有事象発生検知部503はデータ圧縮の開始と終了の判断を、変電所固有事象の種類に応じて実施することができ、データ伝送を精度良く行うことが可能となる。
固有事象発生検知部503にて伝送データ量が設定した閾値を越えたと判断すると(ステップS1411のYES)、データ圧縮指令出力部504が圧縮指令の出力の有無を確認する(ステップS1412)。データ圧縮指令出力部504が既に圧縮指令を出力している場合には(ステップ1412のNO)、圧縮指令出力部504は重複してデータ圧縮指令を出力しないようにしてステップS1414に進む。データ圧縮指令出力部504が圧縮指令を未出力の場合には(ステップS1412のYES)、圧縮指令出力部504はデータ圧縮指令を出力して(ステップS1413)、ステップS1414に進む。
固有事象発生検知部503にて伝送データ量が設定した閾値(S1408〜S1410にて設定された値)を越えていないと判断した場合(ステップS1411のNO)も、ステップS1414に進む。ステップS1414では、固有事象発生検知部503が、ネットワークの許容量として設定した閾値を下回ったか、あるいは変電所固有事象が復帰したかを判断する。
固有事象発生検知部503にて、閾値より下回ったか、又は固有事象の復帰を確認すると(ステップS1414のYES)、データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を出力済みであるかどうかを確認する(ステップS1415)。データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を出力済みであれば(ステップS1415のYES)、データ圧縮終了指令出力部505がデータ圧縮終了指令をネットワーク211に出力後(ステップS1416)、SC216は標準の閾値にセットし直してから(ステップS1417)、伝送路データ取得処理(ステップS1403)に戻る。また、固有事象発生検知部503において、閾値を下回ったか、あるいは固有事象が復帰したと判断されない場合(ステップS1414のNO)、さらに、データ圧縮指令出力部504がデータ圧縮指令を未出力の場合も(ステップS1415のNO)、伝送路データ取得処理(ステップS1403)に戻る。
さらに、以上の実施形態においては、データの送信はMU1〜n及びIED301〜30nから、SC216を中心に記載したが、MU1〜nとIED301〜30nとの間、あるいはHMI217にも必要な構成を実装して、HMI217とSC216との間でも同様にデータ圧縮の開始及び終了を判定し、伝送データの圧縮及び解凍を行うことも可能である。また、変電所自動化システムの全体的な構成や要求される性能や処理能力に合わせて、変電所自動化システムに組み込まれた制御装置のうちの任意の装置に、データ圧縮の開始及び終了の判定処理を実施するようにしてもよい。
1〜n…MU
201…送電線
202…母線
203…遮断器
204…断路器
205…変圧器
206…計器用変流器
207…計器用変圧器
211…ネットワーク
216…SC
217…HMI
221〜223…イーサネットスイッチ
301〜30n…IED
501…判別データベース
502…判別データ
503…固有事象発生検知部
504…データ圧縮指令出力部
505…固有事象復帰検知部
506…データ圧縮終了指令出力部
507…データ圧縮部
508…メモリー
509…データ解凍部
510、511…データ圧縮フラグ設定部
901…変電所の各構成要素の状態を示す状態情報
902…電力系統に流れるエネルギーを計測した各種計測データ
903…事故波形データ

Claims (7)

  1. ネットワークを用いて、変電所の各部位からデータを取得する制御装置を複数結合し、前記制御装置が前記データを前記ネットワークへ伝送するように構成した変電所自動化システムであって、
    変電所に固有事象が発生したか否かを判別する判別データが蓄積された判別データベースと、
    前記ネットワークを介して前記制御装置から送信された前記データを、前記判別データベースに蓄積された前記判別データと照合することで、前記固有事象が発生したことを検知する固有事象発生検知部と、
    前記固有事象発生検知部が前記固有事象の発生を検知すると前記ネットワークを介してシステム全体にデータを圧縮させるデータ圧縮指令を出力するデータ圧縮指令出力部と、
    前記ネットワークを介して前記制御装置から送信された前記データを、前記判別データベースに蓄積された判別データと照合することで、前記固有事象が発生前の状態に戻ったことを検知する固有事象復帰検知部と、
    前記固有事象復帰検知部が前記固有事象の復帰を検知すると前記ネットワークを介してシステム全体にデータの圧縮を終了させるデータ圧縮終了指令を出力するデータ圧縮終了指令出力部と、
    前記ネットワークを介して前記データ圧縮指令出力部から前記データ圧縮指令を受信するとデータの圧縮処理を開始し、前記ネットワークを介して前記データ圧縮終了指令出力部から前記データ圧縮終了指令を受信すると前記データの圧縮処理を終了するデータ圧縮部と、
    を有することを特徴とする変電所自動化システム。
  2. 前記データ圧縮部は、系統事故時の系統電流や系統電圧を表す交流の波形データを選択的に圧縮するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の変電所自動化システム。
  3. 前記ネットワークを介して前記データ圧縮指令出力部から前記データ圧縮指令を受信するとデータの解凍処理を開始し、前記ネットワークを介して前記データ圧縮終了指令出力部から前記データ圧縮終了指令を受信すると前記データの解凍を終了するデータ解凍部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の変電所自動化システム。
  4. 前記データ解凍部は、系統事故時の系統電流や系統電圧を表す交流の波形データを選択的に解凍するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の変電所自動化システム。
  5. 前記制御装置は、変電所の各部位とシステム側とのインターフェースとなるマージングユニットと、前記マージングユニットとの間でデータの授受を行うインテリジェント端末と、前記インテリジェント端末との間でデータの授受を行いシステムの中核サーバーとなるステーションコンピューターとを含み、
    前記判別データベースと、前記固有事象発生検知部と、前記固有事象復帰検知部とを、前記ステーションコンピューターに設置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の変電所自動化システム。
  6. 前記制御装置は、変電所の各部位とシステム側とのインターフェースとなるマージングユニットと、前記マージングユニットとの間でデータの授受を行うインテリジェント端末と、前記インテリジェント端末との間でデータの授受を行いシステムの中核サーバーとなるステーションコンピューターとを含み、
    前記判別データベースと、前記固有事象発生検知部と、前記固有事象復帰検知部とを、前記マージングユニット及び前記インテリジェント端末の少なくともに1つに設置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の変電所自動化システム。
  7. 前記固有事象発生検知部は、前記固有事象の種類ごとに、前記データの圧縮処理を開始するデータ伝送量の閾値を設定したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の変電所自動化システム。
JP2012196975A 2012-09-07 2012-09-07 変電所自動化システム Pending JP2014054081A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196975A JP2014054081A (ja) 2012-09-07 2012-09-07 変電所自動化システム
CN201310364234.XA CN103676823A (zh) 2012-09-07 2013-08-20 变电站自动化系统
US14/018,022 US20140173339A1 (en) 2012-09-07 2013-09-04 Transformer substation automation system
EP13182952.5A EP2706732A1 (en) 2012-09-07 2013-09-04 Transformer substation automation system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012196975A JP2014054081A (ja) 2012-09-07 2012-09-07 変電所自動化システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014054081A true JP2014054081A (ja) 2014-03-20

Family

ID=49111026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012196975A Pending JP2014054081A (ja) 2012-09-07 2012-09-07 変電所自動化システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20140173339A1 (ja)
EP (1) EP2706732A1 (ja)
JP (1) JP2014054081A (ja)
CN (1) CN103676823A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018057250A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 北京東土科技股▲ふん▼有限公司Kyland Technology Co., Ltd. スマート変電所の保護制御システムに用いるスマート電力サーバ

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6570809B2 (ja) * 2014-02-28 2019-09-04 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 冷凍機制御装置、冷凍機、及び冷凍機の診断方法
CN104155970B (zh) * 2014-08-04 2015-09-30 国家电网公司 一种智能变电站监控主机闭环测试系统及其测试方法
CN104184208A (zh) * 2014-08-13 2014-12-03 国家电网公司 变电站综合自动化信息校对系统
CN107003651B (zh) * 2014-09-25 2019-09-06 西门子公司 自动化系统的控制装置
CN112147959A (zh) * 2020-09-04 2020-12-29 南京国电南自电网自动化有限公司 一种面向变电站辅助控制设备的网络配置方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3401395A (en) * 1964-09-21 1968-09-10 John H. Neher Fault recorder
GB1539118A (en) * 1976-03-22 1979-01-24 Electricity Council Method of and apparatus for detecting faults on low voltage distribution electric cables
US4311960A (en) * 1979-12-21 1982-01-19 Rockwell International Corporation Transient signal processing circuit
US4362986A (en) * 1980-10-14 1982-12-07 Electric Power Research Institute, Inc. Method and means for monitoring faults in an electric power system and the like
US4385271A (en) * 1981-03-20 1983-05-24 Moshe Kurtz Fault monitoring by detecting a polarity difference
US5656931A (en) * 1995-01-20 1997-08-12 Pacific Gas And Electric Company Fault current sensor device with radio transceiver
JPH0993179A (ja) * 1995-09-20 1997-04-04 Fujitsu General Ltd ワイヤレス監視システム
FR2756049B1 (fr) * 1996-11-18 1998-12-31 Schneider Electric Sa Dispositif de detection preventive de defauts avec identification du type de charge
US6404348B1 (en) * 1999-02-11 2002-06-11 Power Quality Consultants, Inc. Modular power quality monitoring device
US6452373B2 (en) * 2000-01-07 2002-09-17 The United States Of America As Represented By The United States National Aeronautics And Space Administration Transient voltage recorder
JP2001282669A (ja) * 2000-04-03 2001-10-12 Toshiba Eng Co Ltd ドキュメント管理システム
US7106045B2 (en) * 2001-07-10 2006-09-12 Uppi Corporation Apparatus for a simplified power disturbance indicator gage with learning capability options
US6696925B1 (en) * 2002-02-15 2004-02-24 Lynn-Edward Professional Services, Inc. Electrical revenue meter and instrument transformers mobile station
US7030602B2 (en) * 2004-02-04 2006-04-18 Kuhlman Electric Corporation Testing of current transformers
US7400150B2 (en) * 2004-08-05 2008-07-15 Cannon Technologies, Inc. Remote fault monitoring in power lines
US7647202B2 (en) * 2006-07-05 2010-01-12 Arizona Public Service Company Method for exception-based notification of the condition of an apparatus
JP2008300942A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Toshiba Corp 変電所自動化システム
JP5075539B2 (ja) * 2007-09-05 2012-11-21 株式会社東芝 広域保護制御計測システムと方法
CN100454194C (zh) * 2007-09-11 2009-01-21 浙江大学 面向轴承套圈磨削加工车间的自主式生产监管系统
US20090187344A1 (en) * 2008-01-19 2009-07-23 Brancaccio Daniel S System, Method, and Computer Program Product for Analyzing Power Grid Data
US9482555B2 (en) * 2008-04-03 2016-11-01 Electro Industries/Gauge Tech. System and method for improved data transfer from an IED
CA2723892C (en) * 2008-05-09 2016-10-04 Accenture Global Services Gmbh Method and system for managing a power grid
US9281689B2 (en) * 2011-06-08 2016-03-08 General Electric Technology Gmbh Load phase balancing at multiple tiers of a multi-tier hierarchical intelligent power distribution grid
WO2013004285A1 (en) * 2011-07-04 2013-01-10 Abb Research Ltd System for detecting internal winding faults of a synchronous generator, computer program product and method
US9178350B2 (en) * 2011-11-30 2015-11-03 General Electric Company Electric distribution system protection
US9093841B2 (en) * 2012-02-16 2015-07-28 General Electric Company Power distribution network event correlation and analysis

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018057250A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 北京東土科技股▲ふん▼有限公司Kyland Technology Co., Ltd. スマート変電所の保護制御システムに用いるスマート電力サーバ

Also Published As

Publication number Publication date
US20140173339A1 (en) 2014-06-19
EP2706732A1 (en) 2014-03-12
CN103676823A (zh) 2014-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2018261510B2 (en) Nested microgrid control system
JP2014054081A (ja) 変電所自動化システム
AU2007302640B2 (en) Apparatus, system, and method for sharing output contacts across multiple relays
RU2562243C1 (ru) Обнаружение и локализация неисправностей в запитываемой с одной стороны линии энергоснабжения
US7709975B2 (en) Redundant power supply system
US8766809B2 (en) Apparatus and method for correcting error of acquired data
US20140330531A1 (en) Network monitoring apparatus and network monitoring method
CN103852689A (zh) 一种电力设备在线监测系统
CN104538933A (zh) 一种电动机差动保护系统及方法
CN110749802A (zh) 低压配电网的故障定位方法和系统
CN110854999A (zh) 一种智能电力电量监控系统
RU2727526C1 (ru) Система мониторинга, защиты и управления оборудованием электрической подстанции
CN111509679B (zh) 基于5g的云计算配网级差保护系统及方法
CN105510731A (zh) 电力变压器中压侧电网并联谐振检测告警方法及系统
CN110994570A (zh) 一种配电网保护方法及其系统、保护设备、存储介质
CN103353573A (zh) 一种电网接地故障快速试停方法
US11592494B1 (en) Fuzzer test system for applications in electric power systems
RU109929U1 (ru) Система резервной защиты трансформаторов ответвительных подстанций с определением поврежденного объекта и вида повреждения
US10511160B1 (en) Detection and protection of power phase loss and neutral failure
EP3579365A1 (en) Protection relay apparatus
CN115267431A (zh) 一种环网故障检测方法、装置、电子设备和存储介质
CN113224839A (zh) 一种电力监控方法和监控设备
GB2620205A (en) Electrical protection system
SE544786C2 (en) System and method for detection of broken neutral faults
CN115586382A (zh) 一种基于通信基站油机虚假发电的检测方法、系统及平台