JP2014054044A - ステータ及びこのステータを備えた回転電機 - Google Patents

ステータ及びこのステータを備えた回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】断面矩形の導線を用いた場合であっても、ステータコイルの占積率を制限することなく、静電容量を低減して、絶縁性能を確保する。
【解決手段】ステータ18は、スロット36に面するティース34の側面38とステータコイル28との間に形成された空隙40に充填される絶縁部材42と、ティース34の側面38に、ティース34内部に窪むように形成された凹部46とを有する。凹部46は、空隙40の厚みが外径側へ向けて大きくなるように、外径側に形成される。絶縁部材42の周方向の厚みは、内径側より外径側のほうが大きく形成される。
【選択図】図2

Description

本発明はステータ及びこのステータを備えた回転電機に関し、特にステータの構造の改良に関する。
回転電機は、回転磁界を発生するステータコイルが設けられたステータと、ステータ内周に回転可能に設けられたロータとを有し、ステータの回転磁界とロータとの間に働く電磁的作用により、ロータが回転する。
上述したステータコイルに用いられる導線には、断面円形のものがある。一方で、ステータコイルの占積率を高めることを目的として、断面円形の導線の代わりに、断面が矩形の導線である平角線を使用する場合がある。
下記特許文献1には、ティースが形成されたステータコアと、ティース間のスロットに、断面円形の導線が分布巻きされて形成されるステータコイルとを有するステータが開示されている。このステータにおいては、ステータコイルと、スロットに面するティースの側面との間に形成された空隙に充填された発泡体により、ステータコアとステータコイルとの間の静電容量を低下させ、絶縁性能を確保している。
特開2010−148275号公報
断面矩形の導線を使用してステータコイルの占積率の向上を図ろうとすると、断面円形の導線を用いた場合に比べ、ステータコアとステータコイルとの間において、より優れた絶縁性能を確保することが求められる。この絶縁性能を確保するため、ステータコアとステータコイルとの空隙を更に大きくし、そこに絶縁材を充填することが考えられる。しかし、単に絶縁材充填用の空隙をより大きくしようとすると、スロット内において、導体面積が制限されることになってしまい、結果としてモータ出力特性が低下してしまう。
本発明は、断面矩形の導線を用いた場合であっても、スロット内のステータコイル占積率を制限することなく、絶縁性能を確保しながら、モータ出力特性の低下を防止することができるステータ及びこのステータを備えた回転電機を提供することである。
本発明は、周方向に所定の間隔をおいて配置されるティースを有するステータコアと、ティース間のスロットに、断面矩形の導線が分布巻きされて形成されるステータコイルと、を有するステータにおいて、スロットに面するティースの側面とステータコイルとの間に形成された空隙に充填される絶縁部材と、前記ティースの側面に、ティース内部に窪むように形成された凹部と、を有し、凹部は、前記空隙の周方向の厚みが外径側へ向けて大きくなるように、外径側に形成され、絶縁部材の周方向の厚みは、内径側より外径側のほうが大きいことを特徴とする。
また、ティースは、このティースの内径側端部の厚みより、このティースの両側面にそれぞれ形成され、互いに対向する凹部の辺を結ぶ厚みのほうが大きくなるように形成されることを特徴とする。
また、ステータを備える回転電機を提供することを特徴とする。
本発明のステータ及びこのステータを備えた回転電機によれば、断面矩形の導線を用いた場合であっても、スロット内のステータコイル占積率を制限することなく、絶縁性能を確保し、更にモータ出力特性の低下を防止することができる。
本実施形態に係る回転電機の構成を示す図である。 ステータの一部を拡大した平面図である。
以下、本発明に係るステータ及びこのステータを備えた回転電機の実施形態について、図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る回転電機の構成を示す図である。
回転電機10は、例えば車両の原動機として用いられる。回転電機10は、ロータシャフト12に固定されたロータ14と、ロータ14を囲うように回転電機10のケース16に固定されたステータ18とを有する。
ロータ14は、ロータシャフト12と同心の円筒状の磁性体であり、例えば積層鋼板を軸線方向20に積層して構成される。積層鋼板には軸線方向20に延びる磁石挿入孔22が形成され、この磁石挿入孔22に永久磁石24が挿入され配置される。
ロータシャフト12は、ケース16に設けられる軸受26によりステータ18に対して回転可能に支持される。本実施形態のロータシャフト12は、回転電機10の出力を車両の駆動輪(図示せず)に伝達する出力シャフトであり、このロータシャフト12と駆動輪は、歯車機構(図示せず)を介して接続される。
ステータ18は、ロータ14の周囲に空隙を空けて配置される。ステータ18は、ステータコイル28を有し、このステータコイル28の通電により、ステータ18に回転磁界が発生する。そして、この回転磁界に吸引される力が、永久磁石24を有するロータ14に発生して、ロータ14が回転する。
次に、本実施形態のステータ18の構成について、図2を用いて説明する。図2は、ステータ18の一部を拡大した平面図である。なお、図中の矢印θは、周方向を示し、矢印rは、径方向を示す。
ステータ18は、ロータ14と同心の円筒状の磁性体であり、例えば積層鋼板を軸線方向20(図1参照)に積層して構成されるステータコア30を有する。ステータコア30は、環状のヨーク32と、このヨーク32の内周から径方向rの内側、すなわち内径側に向けて突出するように形成されるティース34とを有する。
ティース34は、周方向θに所定の間隔をおいて複数配置される。そして、隣り合うティース34の間には、溝状の空間であるスロット36が形成される。スロット36は、スロット36に面するティース34の側面38によって、一定の開口幅を有するように形成される。
ステータコイル28とティース34の側面38との間には空隙40が形成される。この空隙40に、絶縁性を有する絶縁部材42が充填される。絶縁部材42は、絶縁性を考慮して、熱可塑性樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)が用いられる。絶縁部材42は、空隙40の形状に対応するように射出成形された後、軸線方向20からスロット36に挿入され、あるいはステータコイル28にシート状の絶縁部材42が貼り付けられてスロット36に挿入される。この絶縁部材42の充填により、ステータコイル28とスタータコア30との間の静電容量が低下して、絶縁性能が確保される。
本実施形態のステータコイル28には、断面矩形の導線44が使用される。導線44がスロット36を通って、ティース34に分布巻されることで、ステータコイル28が形成される。導線44の表面には、絶縁性を考慮して、熱可塑性樹脂、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)が皮膜される。導線44が断面矩形であるため、図2に示されるように、スロット36内の径方向rにおいて導線44を隙間なく整列して配置することができ、スロット36内のステータコイル占積率を高めることができる。また、導線44は、張力が付与された状態で、ティース34に分布巻きされる。この導線44の張力により、ステータコア30、絶縁部材42及びステータコイル28が互いに固定され、互いの相対的な位置のずれが防止される。
本実施形態のステータ18においては、ティース34の側面38に、ティース34内部に窪むように凹部46が形成される。凹部46は、側面38において外径側、すなわちティース34がヨーク32に接続する側に形成される。また、凹部46は、軸線方向20(図1参照)に延びるように形成される。凹部46を設けたことにより、空隙40の周方向θの厚みが、内径側より外径側のほうが大きくなるように形成される。このように、ティース34の一部を凹ませて空隙40を拡張しているので、スロット36内のステータコイル占積率は制限されない。そして、この構成により、空隙40に充填される絶縁部材42の周方向θの厚みが、内径側より外径側のほうが大きくなる。このように絶縁部材42の厚みを大きくすることにより、ステータコイル28とスタータコア30との間の静電容量が低下して、より優れた絶縁性能を確保することができる。
このような構成においては、絶縁性能を確保するために凹部46の形状を単に大きして空隙40の厚みを大きくしようとすると、ティース34の厚みが小さくなってしまう。具体的には、ティース34の厚みであって、両側面38にそれぞれ形成され、互いに対向する凹部40の辺を結ぶ厚みT1が、小さくなってしまう。この厚みT1が小さくなるほど、この領域における磁束密度が高くなってしまい、モータ出力特性が低下してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態のステータ18においては、凹部46の大きさ、すなわちティース34の形状を規定している。具体的には、ティース34は、このティース34の内径側端部の厚みT2よりも、上述した対向する凹部46の辺を結ぶ厚みT1の方が大きくなるように形成される。このように、ティース34の厚みが、ティース34の先端部より凹部46が形成される部分の方が大きく形成されることにより、ティース34内において、ティース34の先端部よりも磁束密度が高い領域が生じてしまうことを防止することができる。その結果、回転電機10動作時におけるティース34内の適正な磁束密度分布が確保され、モータ出力特性の向上を図ることができる。
以上に説明したようなステータ18の構成によれば、ステータコイルの占積率を高めるために断面矩形の導線44を使用した場合であっても、ティース34が、より大きな空隙40の確保と適正な磁束密度分布とを両立させるように形成されるので、絶縁性能を確保するとともに、モータ出力特性の向上を図ることができる。
本実施形態においては、回転電機10が永久磁石型モータである場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、回転電機10が、他の種類、例えば誘導巻線型またはリラクタンス型であってもよい。
本実施形態においては、射出成形された絶縁部材42が空隙40に充填される場合について説明したが、本発明はこの充填構成に限定されない。絶縁部材42が空隙40に隙間なく充填されるのであれば、ステータコイル28に貼り付け可能なシート状の絶縁部材であってもよい。この場合、スロット36に挿入可能に形成されたステータコイル28に、このシート状の絶縁部材42を貼り付けて、スロット36に挿入される。シート状の絶縁部材42は、厚さが異なる空隙40への充填作業性を上げるため、凹部46の空隙40に対応する厚さと、それ以外の空隙40に対応する厚さとの2種類を用いることで容易に空隙40への絶縁部材42の充填を行うことができる。また、充填作業性の向上とともに製造コストを削減するために、凹部46の空隙40と、それ以外の空隙40とに対して同一のシート状の絶縁部材42を用いることができる。この場合、凹部46の空隙40の径方向rの長さと、それ以外の空隙40の径方向rの長さとがほぼ等しく、そして凹部46の空隙40の周方向θの厚みが、それ以外の空隙の周方向θの厚みの整数倍に形成されることが好適である。
10 回転電機、12 ロータシャフト、14 ロータ、16 ケース、18 ステータ、20 軸線方向、22 磁石挿入孔 24 永久磁石、26 軸受、28 ステータコイル、30 ステータコア、32 ヨーク、34 ティース、36 スロット、38 側面、40 空隙、42 絶縁部材、44 導体、46 凹部。

Claims (3)

  1. 周方向に所定の間隔をおいて配置されるティースを有するステータコアと、
    ティース間のスロットに、断面矩形の導線が分布巻きされて形成されるステータコイルと、
    を有するステータにおいて、
    スロットに面するティースの側面とステータコイルとの間に形成された空隙に充填される絶縁部材と、
    前記ティースの側面に、ティース内部に窪むように形成された凹部と、
    を有し、
    凹部は、前記空隙の周方向の厚みが外径側へ向けて大きくなるように、外径側に形成され、
    絶縁部材の周方向の厚みは、内径側より外径側のほうが大きい、
    ことを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、
    ティースは、このティースの内径側端部の厚みより、このティースの両側面にそれぞれ形成され、互いに対向する凹部の辺を結ぶ厚みのほうが大きくなるように形成される、
    ことを特徴とするステータ。
  3. 請求項1又は2に記載のステータを備える回転電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106663971A (zh) * 2014-08-08 2017-05-10 三菱电机株式会社 交流电动机

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