JP2014053684A - 音声再生装置、調整方法及びプログラム - Google Patents

音声再生装置、調整方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コストの増大と装置の大型化を防ぎつつ、低音域スピーカと高音域スピーカとの位置関係に関わらず、低域から高域までの音声をバランス良く再生することができる音声再生装置、調整方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】フィルタ処理部501は、シェルビングフィルタを用いてフィルタ処理を行い、入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与える。アンプ部502は、フィルタ処理部501でレベル差が与えられた信号を増幅する。帯域分割回路部504は、アンプ部502で増幅された信号を高域の成分と低域の成分とに分割し、高域の成分の信号をツイータ505に出力するとともに、低域の成分の信号をウーファー506に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声再生装置、調整方法及びプログラムに関する。
スピーカーシステムの中には、高域の音声を再生するスピーカー(ツイータ)と、低域の音声を再生するスピーカー(ウーファー)とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなシステムは、2wayシステムと呼ばれている。2wayシステムでは、HotとColdの2本線から成る1組のスピーカーラインが、分岐してツイータとウーファーとに接続されている。ツイータとウーファーは、スピーカーラインを伝送される音声信号に含まれる高域の音声と低域の音声とをそれぞれ再生する。
特開2007−60367号公報
2wayシステムでは、ツイータとウーファーとは同じスピーカーボックスに入れられ、互いに近くに配置されるのが通常である。その一方で、車に2wayシステムを設置する場合には、ツイータが耳に近い位置に置かれ、ウーファーは足元に置かれることが多い。この場合、耳に近いツイータからの音声は大きく聞こえ、耳から遠いウーファーからの音声は小さく聞こえがちである。
上述のように、ツイータとウーファーは、1組のスピーカーラインを伝送される、同じ音声信号に基づく音声を出力するので、ツイータとウーファーとで音声の再生能力が異なる場合、能力の高い方の音声が大きくなってしまう。このようなことから、ツイータとウーファーとで、音量を個別に設定出来るようにする必要がある。
ツイータとウーファーとの個別の音量設定を可能にする方法には、ツイータとウーファーとのそれぞれにアンプを設ける方法(第1の方法)と、ツイータとウーファーに接続されたスピーカーケーブルに帯域分割回路を設ける方法(第2の方法)とがある。
図7には、第2の方法を実現するシステム(その1)の構成が示されている。図7に示すように、このシステムにおいて、オーディオ機器10は、高域通過フィルタ(HPF部101)、低域通過フィルタ(LPF部102)、レベル調整処理部103及びアンプ部104を備える。HPF部101によって入力された音声信号の高域の成分が取り出され、LPF部102によって音声信号の低域の成分が取り出される。レベル調整処理部103は、低域の成分と高域の成分のそれぞれのレベルを別々に調整する。アンプ部104は、レベルが調整された低域の成分と高域の成分とをユーザの好みの音量に会わせて別々に増幅する。
増幅された高域の成分の信号は、オーディオ機器10から出力され、ツイータスピーカーケーブル105を介してツイータ106に送られ、その成分に基づく音声がツイータ106で再生される。一方、増幅された低域の成分の信号は、ウーファースピーカーケーブル107を介してウーファー108に送られ、その成分に基づく音声がウーファー108で再生される。
このシステムだと、アンプが低域用と高域用とで2つ必要になり、スピーカーケーブルも低域用と高域用とで2本必要となるので、コストが増大し、装置も大きくなる。また、ツイータの再生能力が高い場合には高域の音量が大きめになり、ウーファーの再生能力が高い場合には低域の音量が大きめになってしまう。また、低域のレベルと高域のレベルとを個別に調整するのはユーザにとって煩わしい作業となる。
図8には、第2の方法を実現するシステム(その2)の構成が示されている。図8に示すように、オーディオ機器10は、高域通過フィルタ(HPF部201)、低域通過フィルタ(LPF部202)、レベル調整処理部203、帯域合成処理部204及びアンプ部205を備える。入力された音声信号は、HPF部201によってその高域の成分が取り出され、LPF部202によってその低域の成分が取り出される。レベル調整処理部203は、低域のレベルと高域のレベルをそれぞれ調整する。帯域合成処理部204は、レベルが調整された高域の成分と低域の成分とを合成する。アンプ部205は、合成した信号を、ユーザの好みの音量に増幅する。
増幅された信号は、オーディオ機器10から出力され、スピーカーケーブル206を介して帯域分割回路部207に入力される。帯域分割回路部207は、入力した信号を高域の成分の信号と低域の成分の信号とに分割し、ツイータ208に高域の成分の信号を送り、ウーファー209に低域の成分の信号を送る。
このシステムは、クロスオーバーネットワークのようにハイパスフィルタ(HPF)やローパスフィルタ(LPF)を用いて音声信号を帯域分割してレベル調整を個別に行い、帯域分割した信号を再合成する。この方法では、HPFとLPFのフィルタを用い、さらに分割した信号を合成するので演算量が増大する。
また、HPFとLPFのカットオフ周波数(fc)付近では、高域の成分と低域の成分とが重なり合ってその帯域の信号成分が、大きくなったり小さくなったりするので音のバランス調整が困難になる。
図9には、HPFとLPFのカットオフ周波数(fc)をともに1kHzとした場合の合成信号の周波数特性が示されている。図9では、一点鎖線がLPFの周波数特性を示し、点線がHPFの周波数特性を示しており、太線が合成された信号の成分を示している。図9に示す例では、1kHz付近で、信号成分が、3dB程度増幅されてしまっている。
図10には、HPFのカットオフ周波数(fc)を2kHzとし、LPFのカットオフ周波数(fc)を500Hzとした場合の合成信号の周波数特性が示されている。図10では、一点鎖線がLPFの周波数特性を示し、点線がHPFの周波数特性を示しており、太線が合成された信号の成分を示している。図10に示すように、1kHz付近で、出力特性は、約6.3dB落ち込んでいる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、低音域スピーカと高音域スピーカとの位置関係に関わらず、コストの増大と装置の大型化を防ぎつつ、低域から高域までの音声をバランス良く再生することができる音声再生装置、調整方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る音声再生装置は、
高域の音声を再生する第1のスピーカと、低域の音声を再生する第2のスピーカとを用いて音声を再生する音声再生装置であって、
シェルビングフィルタを用いてフィルタ処理を行い、入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与えるフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部で前記レベル差が与えられた信号を増幅するアンプ部と、
前記アンプ部で増幅された信号を高域の成分と低域の成分とに分割し、前記高域の成分の信号を前記第1のスピーカに出力するとともに、前記低域の成分の信号を前記第2のスピーカに出力する帯域分割部と、
を備える。
この場合、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数は、
前記帯域分割部における低域と高域の分割の基準となる周波数と同じである、
こととしてもよい。
また、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整可能なユーザインターフェイスをさらに備える、
こととしてもよい。
また、音源の方向を特定できるように音声を集音するマイクと、
前記マイクで集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別し、音源の位置が異なると判別された場合に、前記フィルタ処理部によるフィルタ処理を有効とする調整部と、
をさらに備える、
こととしてもよい。
また、前記調整部は、
スイープ信号を前記音声信号として前記フィルタ処理部に入力するとともに、前記マイクで集音を行い、
前記マイクで集音される音声の音源の位置が変わった時点における前記スイープ信号の周波数を、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する、
こととしてもよい。
前記調整部は、
スイープ信号を前記音声信号として前記フィルタ処理部に入力するとともに、前記マイクで集音を行い、
前記マイクで集音される高域の成分と低域の成分とに基づいて、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整する、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る調整方法は、
入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与えるシェルビングフィルタでフィルタ処理された信号に基づく音声を、高域の音声を再生する第1のスピーカと低域の音声を再生する第2のスピーカとを用いて再生する音声再生装置の調整方法であって、
集音した音声の音源の方向を特定できるマイクで集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別し、音源の位置が異なると判別された場合に、シェルビングフィルタによるフィルタ処理を有効とする第1の工程と、
スイープ信号を音声信号として前記シェルビングフィルタに入力するとともに、前記マイクで集音を行い、集音された音声の音源の位置が変わった時点における前記スイープ信号の周波数を、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する第2の工程と、
前記マイクで集音された高域の成分と低域の成分とに基づいて、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整する第3の工程と、
を含む。
本発明の第3の観点に係るプログラムは、
入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与えるシェルビングフィルタでフィルタ処理された信号に基づく音声を、高域の音声を再生する第1のスピーカと低域の音声を再生する第2のスピーカとを用いて再生する音声再生装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
集音した音声の音源の方向を特定できるマイクで集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別し、音源の位置が異なると判別された場合に、シェルビングフィルタによるフィルタ処理を有効とする第1の手順と、
スイープ信号を音声信号として前記シェルビングフィルタに入力するとともに、前記マイクで集音を行い、集音された音声の音源の位置が変わった時点における前記スイープ信号の周波数を、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する第2の手順と、
前記マイクで集音された高域の成分と低域の成分とに基づいて、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整する第3の手順と、
を実行させる。
本発明によれば、第1のスピーカで再生する高域の成分と、第2のスピーカで再生する低域の成分との帯域分割をアンプ部の前段で行っていないので、高域の成分と低域の成分とでそれぞれレベル調整を行う必要がなくなり、ユーザの好みに応じた増幅処理をそれぞれの成分で行う必要がなくなる。また、スピーカーケーブルを1組だけ用意すればよいのでコストを低減することができるうえ、装置を小型化できる。さらに、高域と低域の中間の周波数付近の信号レベルを安定させることができる。このような結果、低音域スピーカと高音域スピーカとの位置関係に関わらず、コストの増大と装置の大型化を防ぎつつ、低域から高域までの音声をバランス良く再生することができる。
本発明の実施の形態1に係る音声再生装置の構成を示すブロック図である。 シェルビングフィルタの周波数特性を示すグラフである。 帯域分割回路部の回路構成を示す回路図である。 図4(A)乃至図4(C)は、シェルビングフィルタの周波数特性の調整を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る音声再生装置の構成を示すブロック図である。 調整部の調整処理のフローチャートである。 従来の第2の方法を実現するシステム(その1)の構成を示すブロック図である。 従来の第2の方法を実現するシステム(その2)の構成を示すブロック図である。 第2の方法を実現するシステムの周波数特性(その1)を示すグラフである。 第2の方法を実現するシステムの周波数特性(その2)を示すグラフである。
本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
図1には、本発明の実施の形態に係る音声再生装置1の構成が示されている。図1に示すように、音声再生装置1は、フィルタ処理部501と、アンプ部502と、スピーカーケーブル503と、帯域分割回路部504と、ツイータ505と、ウーファー506と、操作部507と、を備える。フィルタ処理部501と、アンプ部502と、操作部507は、オーディオ機器10内に設けられている。操作部507は、オーディオ機器10のユーザインターフェイスである。
音声再生装置1は、ツイータ505と、ウーファー506とにより、入力した音声信号に基づく音声を再生する。第1のスピーカとしてのツイータ505は、高域の音声を再生する。第2のスピーカとしてのウーファー506は、低域の音声を再生する。
フィルタ処理部501は、シェルビングフィルタを用いてフィルタ処理を行って入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与える。すなわち、本実施の形態では、入力した音声信号について、その帯域を分割しさらに合成するのではなく、シェルビングフィルタを用いて補正を行う。シェルビングフィルタとは、ある周波数から上または下をまとめて持ち上げたり減衰させたりすることで棚のような段差を付けるフィルタである。
図2には、シェルビングフィルタの周波数特性が示されている。図2に示すように、シェルビングフィルタは、低域と高域とで、レベル差を有する周波数特性を実現する。このレベル差が、ツイータとウーファーの音量のレベル差となる。低域と高域とのレベル差は、調整可能となっている。すなわち、図2に示すように、低域の信号レベルに対して、高域の信号レベルを等しくすることもできるし、高くすることもできるし、低くすることもできる。操作部507は、シェルビングフィルタにおけるこのレベル差をユーザ操作により調整可能なユーザインターフェイスである。すなわち、レベル差は、ユーザの操作入力により調整可能である。
ここで、尖鋭度をQとし、カットオフ周波数をf0、レベル差をGain、サンプリング周波数をfsとし、伝達関数をHzとすると、シェルビングフィルタの特性は、以下の式で表現される。
Figure 2014053684
図1に戻り、アンプ部502は、フィルタ処理部501でレベル差が与えられた信号を増幅する。アンプ部502によってユーザの好みの音量に増幅される。この増幅された信号が、オーディオ機器10の出力信号となる。
スピーカーケーブル503は、Hot(+側)とCold(−側)の2本1組のケーブルとなっている。
オーディオ機器から出力された信号は、1組のスピーカーケーブルを介して帯域分割回路部504に入力される。帯域分割回路部504は、アンプ部502で増幅された信号を高域の成分と低域の成分とに分割し、高域の成分の信号をツイータ505に出力するとともに、低域の成分の信号をウーファー506に出力する。
帯域分割回路部504には、図3に示すようなパッシブクロスオーバー回路が用いられるのが一般的である。このパッシブクロスオーバー回路では、Hot(+側)において、ツイータ505側にコンデンサ50が接続され、ウーファー506側にコイル51が接続されている。この構成により、帯域分割回路部504は、ウーファー506に対しては、ローパスフィルタとして作用し、ツイータ505に対しては、ローパスフィルタと同じカットオフ周波数を有するハイパスフィルタとして作用する。
このカットオフ周波数は、ツイータ505の再生領域とウーファー506の再生領域とに基づいて決定されている。すなわち、本実施の形態では、スピーカーケーブル503にコンデンサ50とコイル51で構成された帯域分割回路部504によって帯域分割され高域の成分の信号をツイータ505に、低域の成分の信号をウーファー506に送るようになっている。
フィルタ処理部501では、ツイータの再生領域に対応する高域の成分の信号レベルを、図4(A)に示すように、低域の成分の信号レベルに対して大きくすることもできるし、図4(B)に示すように、低域の成分の信号レベルに対して小さくすることもできる。低域と高域との間で信号レベルが変化する周波数をカットオフ周波数という。
フィルタ処理部501におけるシェルビングフィルタのカットオフ周波数は、帯域分割回路部504における低域と高域の分割の基準となる周波数と同じとする必要がある。そこで、フィルタ処理部501では、図4(C)に示すように、シェルビングフィルタのカットオフ周波数を調整可能である。この調整により、フィルタ処理部501での高域の周波数帯域が、ツイータの周波数帯域に一致するようになる。この調整は、操作部507を用いたユーザの操作入力により行われる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ツイータ505で再生する高域の成分と、ウーファー506で再生する低域の成分との帯域分割をアンプ部502の前段で行っていないので、高域の成分と低域の成分とでそれぞれレベル調整を行う必要がなくなり、ユーザの好みに応じた増幅処理を高域と低域とで個別に行う必要がなくなる。また、スピーカーケーブル503を1組だけ用意すればよいのでコストを低減することができるうえ、装置を小型化できる。さらに、高域と低域の中間の周波数付近の信号レベルを安定させることができる。この結果、コストの増大と装置の大型化を防ぎつつ、低音域スピーカと高音域スピーカとの位置関係に関わらず、低域から高域までの音声をバランス良く再生することができる。
本実施の形態では、ツイータ505とウーファー506の音量差をつけるために、シェルビングフィルタが用いられる。シェルビングフィルタは、帯域分割回路部504で分割した周波数と同じ周波数で変化する周波数特性を有する。また、シェルビングフィルタの周波数特性を変更でき、高域と中低域のレベル差を調整できる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
音声再生装置1が、車載機である場合、ウーファー506が乗員の足元にあり、ツイータ505がダッシュボードやAピラーに設置されていることが多い。ツイータ505とウーファー506の音量が異なることが多いのは、このように、ツイータ505とウーファー506の設置位置が異なる場合である。この場合、シェルビングフィルタのカットオフ周波数f0は、ツイータ505の再生帯域によって変化させる必要がある。
図5には、本実施の形態に係る音声再生装置1の構成が示されている。図5に示すように、本実施の形態に係る音声再生装置1は、操作部507が設けられておらず、マイク510と、調整部511とをさらに備える点が、上記実施の形態1に係る音声再生装置1の構成と異なる。
マイク510は、ビームフォーミングマイクや指向性マイクで音源の方向を認識できるものが用いられる。すなわち、マイク510は、集音した音源の方向を認識できる集音マイクである。なお、マイク510については、乗員の位置に近い場所に設置するのが望ましい。
調整部511は、マイク510で集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別する。さらに、調整部511は、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なると判別された場合に、フィルタ処理を有効とする。ここで、フィルタ処理を有効にするとは、シェルビングフィルタにおいて高域と低域との間に信号のレベル差を与えることをいう。
調整部511は、コンピュータである。コンピュータのプロセッサが、メモリに格納されたプログラムを実行することにより、調整部511の機能が実現される。
調整部511は、スイープ信号を音声信号としてフィルタ処理部501に入力するとともに、マイク510で集音を行う。調整部511は、マイク510で集音される音声の音源の位置が変わった時点におけるスイープ信号の周波数を、シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する。
また、調整部511は、スイープ信号を音声信号としてフィルタ処理部501に入力するとともに、マイク510で集音を行う。また、調整部511は、マイク510で集音される高域の成分と低域の成分とに基づいて、シェルビングフィルタにおけるレベル差を調整する。
図6には、調整部511において行われる調整処理が示されている。図6に示すように、まず、調整部511は、高域、低域を含む音声信号をフィルタ処理部501に出力してツイータ505及びウーファー506にその音声信号に基づく音声を再生させるとともに、それをマイク510で集音する(ステップS1)。
続いて、調整部511は、集音した音声のデータに基づいて、高域と低域とで、音源の位置が異なるか否かを判別する(ステップS2)。音源の位置が異ならない場合(ステップS2;No)、調整部511は、処理を終了する。
一方、音源の位置が異なる場合(ステップS2;Yes)、調整部511は、シェルビングフィルタの機能を有効に設定する(ステップS3)。
続いて、調整部511は、スイープ信号をフィルタ処理部501に出力してツイータ505及びウーファー506にそのスイープ信号に基づく音声の再生を開始するとともに、マイク510での集音を開始する(ステップS4)。
続いて、調整部511は、集音した音声データに基づいて、音源の位置が変わる周波数をカットオフ周波数としてフィルタ処理部501のシェルビングフィルタに設定する(ステップS5)。
続いて、調整部511は、集音した音声データに基づいて、高域と低域のレベル差を調整する(ステップS6)。
続いて、調整部511は、スイープ信号の入力を停止し、マイク510による集音を停止する(ステップS7)。その後調整部511は、処理を終了する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、シェルビングフィルタのカットオフ周波数及びレベル差を自動的に調整できる。これにより、ユーザの負担を軽減することができる。
なお、上記実施の形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
なお、本発明は以上の実施の形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施の形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
1 音声再生装置
10 オーディオ機器
50 コンデンサ
51 コイル
101 HPF部
102 LPF部
103 レベル調整処理部
104 アンプ部
105 ツイータスピーカーケーブル
106 ツイータ
107 ウーファースピーカーケーブル
108 ウーファー
201 HPF部
202 LPF部
203 レベル調整処理部
204 帯域合成処理部
205 アンプ部
206 スピーカーケーブル
207 帯域分割回路部
208 ツイータ
209 ウーファー
501 フィルタ処理部
502 アンプ部
503 スピーカーケーブル
504 帯域分割回路部
505 ツイータ
506 ウーファー
510 マイク
511 調整部

Claims (8)

  1. 高域の音声を再生する第1のスピーカと、低域の音声を再生する第2のスピーカとを用いて音声を再生する音声再生装置であって、
    シェルビングフィルタを用いてフィルタ処理を行い、入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与えるフィルタ処理部と、
    前記フィルタ処理部で前記レベル差が与えられた信号を増幅するアンプ部と、
    前記アンプ部で増幅された信号を高域の成分と低域の成分とに分割し、前記高域の成分の信号を前記第1のスピーカに出力するとともに、前記低域の成分の信号を前記第2のスピーカに出力する帯域分割部と、
    を備える音声再生装置。
  2. 前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数は、
    前記帯域分割部における低域と高域の分割の基準となる周波数と同じである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声再生装置。
  3. 前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整可能なユーザインターフェイスをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音声再生装置。
  4. 音源の方向を特定できるように音声を集音するマイクと、
    前記マイクで集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別し、音源の位置が異なると判別された場合に、前記フィルタ処理部によるフィルタ処理を有効とする調整部と、
    をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声再生装置。
  5. 前記調整部は、
    スイープ信号を前記音声信号として前記フィルタ処理部に入力するとともに、前記マイクで集音を行い、
    前記マイクで集音される音声の音源の位置が変わった時点における前記スイープ信号の周波数を、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の音声再生装置。
  6. 前記調整部は、
    スイープ信号を前記音声信号として前記フィルタ処理部に入力するとともに、前記マイクで集音を行い、
    前記マイクで集音される高域の成分と低域の成分とに基づいて、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の音声再生装置。
  7. 入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与えるシェルビングフィルタでフィルタ処理された信号に基づく音声を、高域の音声を再生する第1のスピーカと低域の音声を再生する第2のスピーカとを用いて再生する音声再生装置の調整方法であって、
    集音した音声の音源の方向を特定できるマイクで集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別し、音源の位置が異なると判別された場合に、シェルビングフィルタによるフィルタ処理を有効とする第1の工程と、
    スイープ信号を音声信号として前記シェルビングフィルタに入力するとともに、前記マイクで集音を行い、集音された音声の音源の位置が変わった時点における前記スイープ信号の周波数を、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する第2の工程と、
    前記マイクで集音された高域の成分と低域の成分とに基づいて、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整する第3の工程と、
    を含む調整方法。
  8. 入力した音声信号に含まれる高域の成分と低域の成分との間にレベル差を与えるシェルビングフィルタでフィルタ処理された信号に基づく音声を、高域の音声を再生する第1のスピーカと低域の音声を再生する第2のスピーカとを用いて再生する音声再生装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    集音した音声の音源の方向を特定できるマイクで集音された音声に基づいて、低域の成分と高域の成分の音源の位置が異なるか否かを判別し、音源の位置が異なると判別された場合に、シェルビングフィルタによるフィルタ処理を有効とする第1の手順と、
    スイープ信号を音声信号として前記シェルビングフィルタに入力するとともに、前記マイクで集音を行い、集音された音声の音源の位置が変わった時点における前記スイープ信号の周波数を、前記シェルビングフィルタのカットオフ周波数として設定する第2の手順と、
    前記マイクで集音された高域の成分と低域の成分とに基づいて、前記シェルビングフィルタにおける前記レベル差を調整する第3の手順と、
    を実行させるプログラム。
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