JP2014052044A - Mrダンパー - Google Patents
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Abstract
【課題】MR流体コンポジットを用いた有効適切な構造のMRダンパーを提供する。
【解決手段】軸方向変位を回転方向変位に変換する変位変換機構と、変位変換機構により駆動されるブレーキ機構20を主体とする。ブレーキ機構は、変位変換機構により回転せしめられる回転円盤22と、回転円盤に対して同軸状態でかつ回転円盤が相対回転可能な状態で積層されている固定円盤24と、回転円盤と固定円盤との間に挟持されてそれらの間に生じる相対回転によってせん断力を生じるMR流体コンポジット25と、MR流体コンポジットに対して可変磁場を印加してそのせん断力を制御するためのコイル26を具備する。変位変換機構を軸方向変位を拡大して回転方向変位に変換するボールねじ機構とすることが好適である。
【選択図】図2
【解決手段】軸方向変位を回転方向変位に変換する変位変換機構と、変位変換機構により駆動されるブレーキ機構20を主体とする。ブレーキ機構は、変位変換機構により回転せしめられる回転円盤22と、回転円盤に対して同軸状態でかつ回転円盤が相対回転可能な状態で積層されている固定円盤24と、回転円盤と固定円盤との間に挟持されてそれらの間に生じる相対回転によってせん断力を生じるMR流体コンポジット25と、MR流体コンポジットに対して可変磁場を印加してそのせん断力を制御するためのコイル26を具備する。変位変換機構を軸方向変位を拡大して回転方向変位に変換するボールねじ機構とすることが好適である。
【選択図】図2
Description
本発明はMR流体を用いる可変減衰型のMRダンパー、特にMR流体を多孔質材に含浸させてMR流体コンポジットとして用いる形式のMRダンパーに関する。
建物の制振や免震に使用されるダンパーとしてはオイルダンパー等の粘性系ダンパーや鋼材ダンパー等の履歴ダンパーが代表的であるが、これらは軸方向に働く軸抵抗力によって建物の揺れを抑制する直動型のダンパーであり、大きなストロークに対応させるためには装置全体が大型化するという欠点がある。
また、この種のダンパーは減衰力を可変に構成することは不可能であるため、それを設置した建物が大地震や経年変化等により特性が大きく変化してしまうとそれ以降はダンパー性能を十分に発揮できなくなるので、改めて適切な減衰力のダンパーに交換する必要が生じる。
また、この種のダンパーは減衰力を可変に構成することは不可能であるため、それを設置した建物が大地震や経年変化等により特性が大きく変化してしまうとそれ以降はダンパー性能を十分に発揮できなくなるので、改めて適切な減衰力のダンパーに交換する必要が生じる。
それに対し、設置後においても減衰力を変更し得る可変減衰型のダンパーとして、MR流体を用いるMRダンパーが知られている。
周知のように、MR流体(Magneto-Rheological流体)は、分散媒である一様なオイルの中に分散質としての強磁性体粒子を分散させた液体であって、磁界を受けていないときは一般的な油圧作動油と同様の液状を呈するが、外部から磁界を加えると強磁性体粒子が鎖状のクラスターを形成して見掛けの粘度が劇的に高まり、流動時に降伏応力を有する塑性流体の挙動を呈するものである。
周知のように、MR流体(Magneto-Rheological流体)は、分散媒である一様なオイルの中に分散質としての強磁性体粒子を分散させた液体であって、磁界を受けていないときは一般的な油圧作動油と同様の液状を呈するが、外部から磁界を加えると強磁性体粒子が鎖状のクラスターを形成して見掛けの粘度が劇的に高まり、流動時に降伏応力を有する塑性流体の挙動を呈するものである。
そのようなMR流体を用いた従来型のMRダンパーの一例として、非特許文献1に示されているものを図7に示す。
これは、シリンダ1内にピストン2を配し作動油3を充填した一種の直動型油圧ダンパーであるが、作動油3としてMR流体を用いるとともにシリンダ1に作動油3のバイパス通路としてのオリフィス4を設け、オリフィス4の外側に磁界を印加するためのコイル5を設けた構造のものである。
これによれば、オリフィス4を通過するMR流体に対してコイル5によって磁場を印加することによりそこでのMR流体の粘性を変化させることが可能であるので、コイル5に供給する電流を調節することによってダンパー軸方向の抵抗力(すなわちダンパー性能としての減衰力)を可変とすることが可能である。
これは、シリンダ1内にピストン2を配し作動油3を充填した一種の直動型油圧ダンパーであるが、作動油3としてMR流体を用いるとともにシリンダ1に作動油3のバイパス通路としてのオリフィス4を設け、オリフィス4の外側に磁界を印加するためのコイル5を設けた構造のものである。
これによれば、オリフィス4を通過するMR流体に対してコイル5によって磁場を印加することによりそこでのMR流体の粘性を変化させることが可能であるので、コイル5に供給する電流を調節することによってダンパー軸方向の抵抗力(すなわちダンパー性能としての減衰力)を可変とすることが可能である。
袖山博、他、高知能建築構造システムの開発に関する日米共同構造実験研究(その81 実免震建物用MRダンパーの基本特性)、構造B-2、日本建築学会大会学術講演梗概集、pp.909−910、2003.9
図7に示したMRダンパーは減衰力が可変である点ではそれが不可能な従来一般のダンパーに比べて有効なものではあるが、以下の点で改善の余地がある。
・基本構造が直動型の油圧ダンパーと同様であるばかりでなく、コイル5による磁場印加によって大きな抵抗力を得るためにはオリフィス4の長さを十分に長くする必要があり、またオリフィス4の周囲に磁場を形成するためのコイル5や磁気回路も複雑かつ大型大重量にならざるを得ず、したがってダンパーの小型軽量化を図ることが困難である。
・大きな抵抗力を得るためにはコイル5に大電流を流す必要があり、消費電力が大きくなるので省エネルギーの観点から好ましくない。
・MR流体を作動油3としてシリンダ1内に封入するため、使用するMR流体の量が多く、かつ高度なシール技術を必要とするので、コストダウンが図り難い。
・基本構造が直動型の油圧ダンパーと同様であるばかりでなく、コイル5による磁場印加によって大きな抵抗力を得るためにはオリフィス4の長さを十分に長くする必要があり、またオリフィス4の周囲に磁場を形成するためのコイル5や磁気回路も複雑かつ大型大重量にならざるを得ず、したがってダンパーの小型軽量化を図ることが困難である。
・大きな抵抗力を得るためにはコイル5に大電流を流す必要があり、消費電力が大きくなるので省エネルギーの観点から好ましくない。
・MR流体を作動油3としてシリンダ1内に封入するため、使用するMR流体の量が多く、かつ高度なシール技術を必要とするので、コストダウンが図り難い。
また、MR流体は長時間静置したままであると、分散媒であるオイル内において分散質である強磁性体粒子が次第に沈降して終には沈澱してしまう現象が生じる場合があるので、上記の従来型のMRダンパーにおいてもそれに起因して所望の粘性調整機能や可変特性が得られないことが懸念され、その点で長期的には必ずしも十分な信頼性を有するものではない。
なお、上記のようなMR流体における強磁性体粒子沈降の問題は、MR流体を単に流体としてそのまま用いるのではなく、MR流体をたとえばスポンジや不織布等の多孔質材に含浸させてMR流体コンポジットとして(つまりMR流体と多孔質材との複合材として)用いることで解決し得ることが知られている。
したがってMR流体を用いるMRダンパーにおいても、図7に示した従来型のもののようにMR流体を単なる作動油3としてそのまま使用するのではなく、多孔質材に含浸させてMR流体コンポジットとして使用することが可能であれば、ダンパーとしての性能や信頼性を向上させることが可能であると考えられる。
しかし、MR流体コンポジットをダンパーの構成要素として用いるようなことは困難であって、現時点ではそれを可能とする有効適切かつ現実的な手段は提供されていないのが実状である。
したがってMR流体を用いるMRダンパーにおいても、図7に示した従来型のもののようにMR流体を単なる作動油3としてそのまま使用するのではなく、多孔質材に含浸させてMR流体コンポジットとして使用することが可能であれば、ダンパーとしての性能や信頼性を向上させることが可能であると考えられる。
しかし、MR流体コンポジットをダンパーの構成要素として用いるようなことは困難であって、現時点ではそれを可能とする有効適切かつ現実的な手段は提供されていないのが実状である。
上記事情に鑑み、本発明はMR流体コンポジットを用いた有効適切な構造のMRダンパーを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、磁場の印加により降伏せん断力を制御可能なMR流体を多孔質材に含浸させたMR流体コンポジットを用いて、該MR流体コンポジットに生じるせん断力を制御することにより減衰力を可変に構成してなるMRダンパーであって、軸方向変位を回転方向変位に変換する変位変換機構と、該変位変換機構により駆動されるブレーキ機構を主体として構成され、前記ブレーキ機構は、前記変位変換機構により回転せしめられる回転円盤と、該回転円盤に対して同軸状態でかつ前記回転円盤が相対回転可能な状態で積層されている固定円盤と、前記回転円盤と前記固定円盤との間に挟持されてそれら回転円盤と固定円盤との間に生じる相対回転によってせん断力を生じるMR流体コンポジットと、前記MR流体コンポジットに対して可変磁場を印加することにより該MR流体コンポジットのせん断力を制御するコイルを具備してなることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のMRダンパーであって、前記変位変換機構は、軸方向変位を拡大して回転方向変位に変換するボールねじ機構であることを特徴とする。
本発明のMRダンパーは、MR流体を多孔質材に含浸させたMR流体コンポジットとして使用しているので、MR流体を単に流体のままで用いる場合のように強磁性体粒子の沈降による性能劣化の懸念はなく、長期にわたってダンパー性能と信頼性を確保することができる。
また、MR流体コンポジットを回転円盤とそれに積層した固定円盤との間に介装した構成のブレーキ機構をダンパー抵抗力発生源としているため、シリンダ内にMR流体を封入するタイプの従来のMRダンパーに比較して、MR流体の使用量がはるかに少なく、かつMR流体を封入するための高度なシール技術も必要とはしないので、大幅なコストダウンが図り易い。
また、MR流体コンポジットを回転円盤とそれに積層した固定円盤との間に介装した構成のブレーキ機構をダンパー抵抗力発生源としているため、シリンダ内にMR流体を封入するタイプの従来のMRダンパーに比較して、MR流体の使用量がはるかに少なく、かつMR流体を封入するための高度なシール技術も必要とはしないので、大幅なコストダウンが図り易い。
また、MR流体コンポジットを回転円盤とそれに積層した固定円盤との間に介装した構成の回転型のブレーキ機構として、そのブレーキ機構を変位変換機構により駆動するようにしているので、ダンパー両端間の軸方向変位が変位変換機構により回転円盤の回転方向変位に変換されたうえでMR流体コンポジットを利用したブレーキに伝達され、それによりMR流体コンポジットブレーキの回転方向の抵抗力が変位変換機構によりダンパー軸方向の抵抗力となって減衰力が得られる。
特に、変位変換機構をボールねじ機構とすれば、ダンパー両端間の軸方向変位がボールねじ機構により回転円盤の回転方向変位に拡大されて変換されたうえでブレーキ機構に伝達され、それによりブレーキ機構の回転方向の抵抗力がボールねじ機構により拡大されてダンパー軸方向の抵抗力となって大きな減衰力が得られる。しかも、そのような回転方向変位の拡大機能によってダンパー軸方向変位が微小な領域からMRダンパーとしての可変減衰力の性能を十分発揮でき、かつダンパー両端に作用する速度が小さくても回転円盤が高速回転するのでMR流体コンポジットに作用する速度も大きくなり、大きな抵抗力が得られる。
さらに、磁場を可変にするためのコイルや磁気回路を回転円盤の周囲に設けたブレーキ機構としているので、従来型のMRダンパーにおけるオリフィスに比べてブレーキ機構をコンパクトかつ簡略に構成でき、ダンパー全体の小型化、軽量化を図ることができる。また、磁気回路の設計も従来型のMRダンパーに比べて容易かつ合理的に行うことが可能であり、従来よりも省電力でダンパー抵抗力を可変にすることができる。
本発明のMRダンパーの実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態のMRダンパーは建物に対して制振装置あるいは免震装置として設置されるもので、基本的には両端間に入力される軸力によって軸方向に変位して減衰力を得る形式のものであるが、本実施形態のMRダンパーは変位変換機構としてのボールねじ機構10と、そのボールねじ機構10により駆動されるブレーキ機構20を主体として構成され、かつそのブレーキ機構20をMR流体コンポジット25の降伏せん断力を制御する構成としたことを主眼とする。
本実施形態のMRダンパーは建物に対して制振装置あるいは免震装置として設置されるもので、基本的には両端間に入力される軸力によって軸方向に変位して減衰力を得る形式のものであるが、本実施形態のMRダンパーは変位変換機構としてのボールねじ機構10と、そのボールねじ機構10により駆動されるブレーキ機構20を主体として構成され、かつそのブレーキ機構20をMR流体コンポジット25の降伏せん断力を制御する構成としたことを主眼とする。
具体的には、図1に示すように、全体の外殻をなす主フレーム15の内側に、ボールねじ軸11とボールナット12からなるボールねじ機構10を組み込んで、ボールねじ軸11を主フレーム15に対してリニアスライダー機構16を介して軸方向変位可能かつ回転不能に支持するとともに、そのボールねじ軸11に螺着されているボールナット12を主フレーム15に対して軸方向変位不能かつ回転可能に支持している。
そして、主フレーム15の一端(図1において上端)とその他端側のボールねじ軸11の一端(図1において下端)をそれぞれ建物に対して接続することにより、それら接続点の間において離接する方向(図1においては上下方向)の変位が生じた際にはこのMRダンパーに軸力が入力され、その際にはボールねじ軸11が主フレーム15に対して軸方向に変位してボールナット12が回転し、これにより軸方向変位がボールナット12の回転方向変位に変換されてブレーキ機構20に伝達されることになる。
ブレーキ機構20は、その概略構成を図2に模式的に示すように、上記のボールナット12に対して内側円筒体21を介して接続されてボールナット12とともに回転する回転円盤22と、上記の主フレーム15に対して外側円筒体23を介して接続されて回転不能に設置されているとともに上記の回転円盤22に対して同軸状態で積層されている固定円盤24と、それら回転円盤22と固定円盤24との間に挟持されているMR流体コンポジット25と、MR流体コンポジット25に対して可変磁場を印加するためのコイル26とを具備して構成され、そのコイル26への通電電流は可変とされている。
回転円盤22および固定円盤24はいずれもボールねじ軸11の軸芯を中心とする環状の形状とされたもので、外側円筒体23の内側に5枚の固定円盤24が間隔をおいて固定され、それら5枚の固定円盤24の間に4枚の回転円盤22がそれぞれ固定円盤24に対して接触することなく相対回転可能な状態で積層されている。
MR流体コンポジット25は、上述したようにMR流体をスポンジや不織布等の多孔質材に含浸させたもので、MR流体を作動油等として単独で用いる場合には懸念される強磁性体粒子の沈降を有効に防止できるものである。
すなわち、MR流体コンポジット25は、図3にその構造を拡大して模式的に示しているように、磁場印加により形成される強磁性体粒子によるクラスターが多孔質材の繊維に支えられることによりMR流体単体の場合よりも高いMR効果を発揮するものであり、しかも単なるMR流体の場合と同様にコイル26に通電する直流電流を制御してMR流体コンポジット25に対して印加する磁場を変化させることにより、印加磁束密度が増加するにつれてMR流体コンポジット25に生じるせん断力を増加させることができるものである。
すなわち、MR流体コンポジット25は、図3にその構造を拡大して模式的に示しているように、磁場印加により形成される強磁性体粒子によるクラスターが多孔質材の繊維に支えられることによりMR流体単体の場合よりも高いMR効果を発揮するものであり、しかも単なるMR流体の場合と同様にコイル26に通電する直流電流を制御してMR流体コンポジット25に対して印加する磁場を変化させることにより、印加磁束密度が増加するにつれてMR流体コンポジット25に生じるせん断力を増加させることができるものである。
図4は各種のMR流体コンポジット(多孔質材として不織布およびポリウレタンフォームを用いたもの)を対象として、印加磁場とせん断力の関係を求めた実験結果を示すものである。この図4から磁場が大きくなるにつれてせん断力が増大し、しかも殆どのMR流体コンポジットではMR流体を単独で用いる場合に比べて大きなせん断力が得られることが分かる。
本実施形態においては、MR流体コンポジット25として、厚さ0.5mmの不織布(浪華絹綿社製:商品名TRF-50H)にMR流体(Lord社製:商品名MRF-132DG)を十分量含浸させたものを用い、そのMR流体コンポジット25を回転円盤22および固定円盤24と同様の環状の円盤状に形成して、5枚の回転円盤22と4枚の固定円盤24の間に8枚のMR流体コンポジット25をそれぞれ挟み込んだものとしている。
これにより、回転円盤22と固定円盤24との間に相対回転が生じると、MR流体コンポジット25にせん断力が生じてそれによる減衰力が発揮され、かつそのMR流体コンポジット25のせん断力はコイル26に通電する電流値の調節により磁場を可変に印加することで制御可能とされている。
これにより、回転円盤22と固定円盤24との間に相対回転が生じると、MR流体コンポジット25にせん断力が生じてそれによる減衰力が発揮され、かつそのMR流体コンポジット25のせん断力はコイル26に通電する電流値の調節により磁場を可変に印加することで制御可能とされている。
このようなMR流体コンポジット25によるせん断力は摩擦ダンパーの場合とほぼ同じような特性をもち、MR流体コンポジット25が所定のせん断変形を生じるまでは弾性変形によって歪とともに応力が増大していき、それを超えて降伏せん断力に達した以降は固定円盤24や回転円盤22との界面において滑りを生じて応力がほぼ一定の塑性変形を生じることになる。
図5は本発明のMRダンパーの試作品(設計減衰力20kN、制振対象振動の振幅xa=50mm、振動周波数f=0.025Hzを想定)におけるコイルへの印加電流値とダンパー軸力(減衰力)との関係を示す。
この場合、電流値を0〜0.6Aの範囲で大きくするにつれて減衰力が増加していき、電流値が0.5A(その場合の消費電力は約15w)とすることで約20kNの減衰力が得られることが確認できた。
この場合、電流値を0〜0.6Aの範囲で大きくするにつれて減衰力が増加していき、電流値が0.5A(その場合の消費電力は約15w)とすることで約20kNの減衰力が得られることが確認できた。
なお、本実施形態のMRダンパーの設計に際しては各諸元を以下の手法により求めることができる(図6参照)。
MRダンパーとしての減衰力(抵抗力)Fは、MR流体コンポジット25のせん断力FMRと、回転円盤22による慣性質量効果Fnとの和として次式で求められる。
MRダンパーとしての減衰力(抵抗力)Fは、MR流体コンポジット25のせん断力FMRと、回転円盤22による慣性質量効果Fnとの和として次式で求められる。
上式におけるMR流体コンポジット25のせん断力FMRは、回転方向のトルクTMRとボールねじのリードLdにより求められ、トルクTMRは回転円盤22の枚数n(したがって本実施形態ではMR流体コンポジット25の枚数は2nとなる)、MR流体コンポジット25のせん断応力S、1枚当たりの面積A、外径Rc、内径rcに基づき,次式で求められる。
また、回転円盤22の慣性質量効果Fnは、回転円盤22の慣性質量Ψと円盤加速度aにより求められ、慣性質量Ψは慣性モーメントIsに基づき次式で求められる。
なお、本実施形態におけるボールねじ機構10は、ダンパー両端間の軸方向変位を拡大して回転円盤22の回転方向のせん断変位に変換する変位拡大機構としても機能するものであり、回転円盤22の外周部における回転変位xθは、ダンパー両端間の変位xに対して次式により拡大される。
上記のMRダンパーによれば、以下の効果が得られる。
(1)MR流体を多孔質材に含浸させたMR流体コンポジット25として使用しているので、MR流体を単に流体のままで用いる従来型のMRダンパーのように強磁性体粒子の沈降による性能劣化の懸念はなく、長期にわたってダンパー性能と信頼性を確保することができる。
また、MR流体コンポジットを回転円盤とそれに積層した固定円盤との間に介装した構成のブレーキ機構をダンパー抵抗力発生源としているため、シリンダ内にMR流体を封入するタイプの従来のMRダンパーに比較して、MR流体の使用量がはるかに少なく、かつMR流体を封入するための高度なシール技術も必要とはしないので、大幅なコストダウンを図ることができる。
(1)MR流体を多孔質材に含浸させたMR流体コンポジット25として使用しているので、MR流体を単に流体のままで用いる従来型のMRダンパーのように強磁性体粒子の沈降による性能劣化の懸念はなく、長期にわたってダンパー性能と信頼性を確保することができる。
また、MR流体コンポジットを回転円盤とそれに積層した固定円盤との間に介装した構成のブレーキ機構をダンパー抵抗力発生源としているため、シリンダ内にMR流体を封入するタイプの従来のMRダンパーに比較して、MR流体の使用量がはるかに少なく、かつMR流体を封入するための高度なシール技術も必要とはしないので、大幅なコストダウンを図ることができる。
(2)回転円盤22とそれに積層した固定円盤24との間にMR流体コンポジット25を介装した構成のブレーキ機構20を用いているので、従来型のMRダンパーの場合に比べてコイルや磁気回路をコンパクトかつ簡略化でき、したがってダンパー全体の小型化、軽量化を図ることができる。また、磁気回路の設計も従来型のMRダンパーに比べて容易かつ合理的に行うことが可能であるし、従来よりも省電力でダンパー抵抗力を可変にできる。
(3)変位変換機構としてのボールねじ機構10を用いてブレーキ機構20を駆動するとともに、そのブレーキ機構20はダンパー両端間の軸方向変位を回転円盤22の回転方向変位に拡大して変換する構成であるので、ダンパー軸方向の抵抗力がボールねじ機構10により拡大されてせん断方向(回転円盤22の回転方向)の抵抗力となり、大きな減衰力が得られる。
また、ボールねじ機構10を用いて変位と抵抗力を拡大することから、ダンパー軸方向変位が微小な領域からMRダンパーとしての可変減衰力の性能を十分に発揮できるし、ダンパー両端に作用する速度が小さくても回転円盤22が高速回転するのでMR流体コンポジット25に作用する速度も大きくなって大きな抵抗力が得られる。
また、ボールねじ機構10を用いて変位と抵抗力を拡大することから、ダンパー軸方向変位が微小な領域からMRダンパーとしての可変減衰力の性能を十分に発揮できるし、ダンパー両端に作用する速度が小さくても回転円盤22が高速回転するのでMR流体コンポジット25に作用する速度も大きくなって大きな抵抗力が得られる。
(4)従来型のMRダンパーのような単純な直動型のダンパーではないので、従来型の同等性能のMRダンパーに比べてダンパー全体をコンパクトにでき、設置スペースを大幅に低減したうえで大ストロークを実現できる。
たとえば、図5に特性を示した上述の試作品では、最大全長800mm程度、幅240mm程度のコンパクトな大きさでありながら、ストローク±100mm、電流値0.5Aにおいて減衰力20kNの性能を確保することが可能である。
たとえば、図5に特性を示した上述の試作品では、最大全長800mm程度、幅240mm程度のコンパクトな大きさでありながら、ストローク±100mm、電流値0.5Aにおいて減衰力20kNの性能を確保することが可能である。
(5)コイル26への電流を可変にすることでダンパーとしての減衰力を可変とできることから、これを設置した建物の特性が変化(建物の用途変更、増改築による振動特性の変化等)した場合や、特性の異なる地震動に対しても、わずかな電力で建物応答の低減を有効に行うことができる。
以上で本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで好適な一例であって本発明は上記実施形態に限定されるものでは勿論なく、ボールねじ機構10やブレーキ機構20の具体的な構成、特に回転円盤22や固定円盤24の形状や寸法、それらの積層枚数、MR流体コンポジット25の仕様その他の諸元については、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜の設計的変更や応用が可能であることはいうまでもない。
なお、上記実施形態では変位変換機構をボールねじ機構10として構成したが、変位変換機構としては軸方向変位を回転方向変位に変換してブレーキ機構20を駆動可能なものであれば良く、その限りにおいて変位変換機構としてはたとえばラックピニオン機構等の他の機構も同様に採用可能であり、それによっても同様の効果が得られる。
なお、上記実施形態では変位変換機構をボールねじ機構10として構成したが、変位変換機構としては軸方向変位を回転方向変位に変換してブレーキ機構20を駆動可能なものであれば良く、その限りにおいて変位変換機構としてはたとえばラックピニオン機構等の他の機構も同様に採用可能であり、それによっても同様の効果が得られる。
10 ボールねじ機構(変位変換機構)
11 ボールねじ軸
12 ボールナット
15 主フレーム
16 リニアスライダー機構
20 ブレーキ機構
21 内側円筒体
22 回転円盤
23 外側円筒体
24 固定円盤
25 MR流体コンポジット
26 コイル
11 ボールねじ軸
12 ボールナット
15 主フレーム
16 リニアスライダー機構
20 ブレーキ機構
21 内側円筒体
22 回転円盤
23 外側円筒体
24 固定円盤
25 MR流体コンポジット
26 コイル
Claims (2)
- 磁場の印加により降伏せん断力を制御可能なMR流体を多孔質材に含浸させたMR流体コンポジットを用いて、該MR流体コンポジットに生じるせん断力を制御することにより減衰力を可変に構成してなるMRダンパーであって、
軸方向変位を回転方向変位に変換する変位変換機構と、該変位変換機構により駆動されるブレーキ機構を主体として構成され、
前記ブレーキ機構は、前記変位変換機構により回転せしめられる回転円盤と、該回転円盤に対して同軸状態でかつ前記回転円盤が相対回転可能な状態で積層されている固定円盤と、前記回転円盤と前記固定円盤との間に挟持されてそれら回転円盤と固定円盤との間に生じる相対回転によってせん断力を生じるMR流体コンポジットと、前記MR流体コンポジットに対して可変磁場を印加することにより該MR流体コンポジットのせん断力を制御するコイルを具備してなることを特徴とするMRダンパー。 - 請求項1記載のMRダンパーであって、
前記変位変換機構は、軸方向変位を拡大して回転方向変位に変換するボールねじ機構であることを特徴とするMRダンパー。
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Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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