JP2014051160A - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルの後端部をロック手段に対して容易に取付可能でありながら、ハンドルの後端部に応力集中が起こり難い車両用スライドレール装置を得る。
【解決手段】複数のロック溝を有するロアレール21と、ロアレールにスライド可能として支持したアッパレール30と、アッパレールに支持した、自身のロック部51がロック溝と係合する位置と該ロック溝から脱出する位置とに移動可能なロック手段40、50、70と、自身の後端部に形成した、ロック手段の前端部に対して接続する接続部65、及び、該接続部の前方に位置する操作部61、を有するハンドル60と、を備え、ハンドルの接続部の表面に、ロック手段の前端部に形成した係合部73a、73bと係合する突部66a、66bを突設する。
【選択図】図12

Description

本発明は、シートをスライド可能に支持する車両用スライドレール装置に関する。
車両用スライドレール装置の従来技術として、前後方向に延びかつ前後方向に並ぶ複数の突歯(ロック歯)を有する、車内床面に固定した左右一対のロアレールと、シートの座部を支持し、かつ左右のロアレールにスライド可能に支持した左右一対のアッパレールと、アッパレールの内部空間に収納した、上記突歯と係合するロック位置と突歯との係合を解除するアンロック位置との間を上下方向に回転可能としてアッパレールに支持したロック部材と、アッパレールに取り付けた、ロック部材をロック位置側に回転付勢するスプリングと、ロック部材の前端部に取り付けたトーションバー(線バネ)と、その後部の上面に形成した左右方向に延びる係止凹部をトーションバーの一部に対して係合することによりトーションバーに接続したハンドルと、を具備するものがある。
乗客がハンドルに操作力を与えないときは、スプリングの付勢力によってロック位置に保持されたロック部材がいずれかの突歯と係合するので、シート及びアッパレールのロアレールに対するスライド位置が保持される。一方、乗客がスプリングの付勢力に抗してハンドルを回転操作すると、ロック部材がアンロック位置まで回転し突歯との係合を解除するので、シート及びアッパレールはロアレールに対してスライド可能となる。
特開2005−238929号公報 特許第4013591号公報
ハンドルの後部の上面に形成した左右方向に延びる係止凹部に対して、トーションバーの一部を係合することにより、ハンドルの後部をトーションバーを介してロック部材に接続している。
しかしハンドルに係止凹部を形成すると、ハンドルの剛性が低下してしまう。特に特許文献1のような左右方向に延びる係止凹部を形成すると、ハンドルを回転操作すること等によってハンドルに応力が生じたときに、係止凹部を形成した部分に応力が集中し易い。仮に応力集中が発生すると、当該部分が変形することによってハンドルからロック手段への操作力の伝達が不確実になったり、当該部分が破損するおそれがある。
本発明は、ハンドルの後端部をロック手段に対して容易に取付可能でありながら、ハンドルの後端部に応力集中が起こり難い車両用スライドレール装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用スライドレール装置は、前後方向に延び、かつ複数のロック溝を有する、車両床面に対して移動不能なロアレールと、シートを支持すると共に上記ロアレールに前後方向にスライド可能として支持したアッパレールと、該アッパレールに支持した、自身のロック部が上記ロック溝と係合する位置と該ロック溝から脱出する位置とに移動可能なロック手段と、自身の後端部に形成した、上記ロック手段の前端部に対して接続する接続部、及び、該接続部の前方に位置する操作部、を有するハンドルと、を備え、上記ハンドルの上記接続部の表面に、上記ロック手段の上記前端部に形成した係合部と係合する突部を突設したことを特徴としている。
上記突部が、前後方向に延びるリブであってもよい。
上記ロック手段が、上記ロック部を上記ロック溝と係合させるロック位置と該ロック溝から脱出させるアンロック位置とに移動可能なロック解除レバー、及び、該ロック解除レバーの前端部に取り付けた板バネと、を備え、上記接続部が、上記リブと反対側の表面に凹設した前後方向に延びる凹溝を有し、上記板バネが、上記リブが前後方向と左右方向への移動を規制された状態で嵌合する貫通孔からなる係合孔、及び、上記凹溝に対して接近する方向の付勢力を発生しながら係合する弾性変形片、を有してもよい。
上記ハンドルが、上記接続部の前端部と上記操作部の後端部とを接続し、上記接続部の上記前端部から上記操作部の上記後端部側に延びるにつれて上下寸法を徐々に広げる徐変部、を有し、上記リブの前部が上記徐変部に及んでいてもよい。
本発明によれば、ハンドルの後端部に形成した接続部の表面に、ロック手段の前端部に形成した係合部と係合する突部を形成しているので、ハンドルの後端部をロック手段に対して容易に取付可能である。
しかもハンドルの後端部に、ハンドルの後端部の幅方向に延びる凹部を形成する必要がないので、ハンドルの後端部の一部に応力集中が発生するおそれは小さい。そのためハンドルからロック手段へ操作力を確実に伝達でき、さらにハンドルの後端部の破損を効果的に防止できる。
請求項2の発明によれば、ハンドルの後端部の機械的強度が向上するので、ハンドルの後端部に応力が生じても、ハンドルの後端部が大きく弾性変形するおそれがない。そのため、ハンドルからロック手段に対して操作力を確実に伝達できる。
請求項3の発明によれば、板バネを利用することによって、ハンドルの接続部をロック手段に対して、より簡単に取付可能となり、しかも取付強度を高くすることが可能になる。
請求項4の発明によれば、ハンドルの接続部だけでなく徐変部の機械的強度を高くすることが可能になる。
本発明の一実施形態のスライドシート装置を、アッパレールを後端位置までスライドさせて示した前斜め上方から見た斜視図である。 右側のシート(運転席)のスライドレール装置を右側のレールユニットを省略して示す前斜め上方から見た分解斜視図である。 右側のシート(運転席)のスライドレール装置を左側のレールユニットを省略して示す前斜め下方から見た分解斜視図である。 図1のIV−IV矢線に沿う断面図である。 ロアレールを縦断して示すレールユニットの分解斜視図である。 ロアレールを縦断して示すレールユニットの前斜め上方から見た斜視図である。 一部を破断したアッパレール、ロック解除レバー、及び、ロックバネの前斜め下方から見た斜視図である。 縦断して示したロアレール、ロック解除レバー、及び、ロックバネの前斜め下方から見た斜視図である。 ロックバネがロック状態とアンロック状態にあるときの状態を示す模式的な側面図である。 ロック状態にあるときのアッパレール、ロック解除レバー、板バネ、及び、ループハンドルを、アッパレールのみを縦断して示した側面図である。 アンロック状態にあるときの図10と同様の側面図である。 ロック解除レバーの前端部、板バネ、ロックバネ、及び、ループハンドルの後端部を拡大して示す分解斜視図である。 ロック解除レバーと、ロック解除レバーに取り付けた板バネの一体物の側面図である。 アッパレールが前端位置に位置するときのロック解除レバーと、ロック解除レバーに取り付けた板バネの一体物の正面図である。 ロック解除レバーの前端部と板バネの底面図である。 ロック解除レバーの前端部と、ロック解除レバーに取り付けた板バネの後斜め上方から見た斜視図である。 ループハンドルの後部の後斜め上方から見た斜視図である。 ループハンドルの後端部と、該後端部と一体化した板バネの底面図である。 図2のXIX−XIX矢線に沿う断面図である。 ロック解除レバーの前端部、板バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの側面図である。 ロック解除レバーの前端部、板バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの下方から見た拡大斜視図である。 ロック解除レバーの前端部、板バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの上方から見た拡大斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明中の方向は図中に記載した矢線方向を基準とする。
図示を省略した自動車(車両)の車内床面にはスライドレール装置10が設けてあり、スライドレール装置10(アッパレール30)の上面にはシート(図示略)が固定してある。
次にスライドレール装置10の詳しい構造について説明する。
スライドレール装置10は大きな構成要素として、左右一対のレールユニット20と、左右のレールユニット20の前端部同士を接続するループハンドル60と、を具備している。左右のレールユニット20は互いに左右対称であり、かつループハンドル60が左右対称形状なので、スライドレール装置10は全体として左右対称である。
左右のレールユニット20は以下の構造である。
レールユニット20は車内床面に対して固定したロアレール21を有している。ロアレール21は前後方向に延びかつ上面が開口した金属製のチャンネル材であり、略水平な底壁22と、底壁22の左右両側部から上方に延びる左右一対の外壁部23と、左右の外壁部23の上縁部から内側に延びる左右一対の天井部24と、左右の天井部24の内側縁部から下方に延びる左右一対の内壁部25と、を具備している。図5等に示すように、左右の内壁部25の上縁部(天井部24に接続する部分)は前後方向に延びる基端支持部26となっている。左右の内壁部25の下縁部には、その上端部が基端支持部26に接続する多数のロック歯27が前後方向に等間隔で並べて形成してあり、隣り合うロック歯27の間に下端が開放したロック溝28が形成してある。
レールユニット20は、ロアレール21に対して前後方向にスライド可能なアッパレール30を有している。アッパレール30は前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材であり、断面形状が略下向きコ字形をなす基部31と、基部31の左右両側壁の下縁部の長手方向の中央部を除く部分から上方に延びる立上り壁32と、該中央部から上方に延びる被ロック壁33と、を具備している。図2、図3、図5、図9等に示すように、左右の被ロック壁33の下縁部と基部31の側壁部の下縁部とに跨る部分には4つの前後動規制溝34が上向きに形成してあり、さらに基部31の側壁部の前端近傍部の下縁部には前後動規制溝34の下端より下方まで延びる下向きの規制片35が一体的に突設してある。さらに図6、図7等に示すように、基部31の天井部の中央部近傍には下方に向かった後に後方に延びる係止片36が切り起こしにより形成してあり、基部31の左右側壁の中央部よりやや前側に位置する部分には内向きの係止片37がそれぞれ切り起こしにより形成してある。さらに基部31の前端近傍部には、左右側壁の下縁から内向きに延びる略水平な下側支持部38が一体的に突設してある。
レールユニット20はさらにアッパレール30に装着したロック解除レバー40とロックバネ50と板バネ70を具備している。
ロック解除レバー40は金属板をプレス成形した前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材である。ロック解除レバー40の前端部を除く部分の両側部は左右一対の側壁41により構成してあり、左右の側壁41の上端同士を前後方向に延びる天井壁の両側縁部が接続している。図2、図5、図10、図11等に示すようにロック解除レバー40の上面には左右方向に延びる回転接触凸部42が突設してある。またロック解除レバー40の後端部には左右一対の略水平なバネ押圧片43がそれぞれ突設してあり、左右の側壁41の前部(回転接触凸部42より前方に位置する部分)の下縁部には上向きのバネ掛け溝44が凹設してある。図12等に示すように、左右の側壁41の前端からは、側壁41より低寸の前方延出片45がそれぞれ前方に向かって延びており、左右の前方延出片45の前端からは傾斜延出片46が前斜め上方に向かって延びている。左右の前方延出片45の上縁部には互いに近づく方向に延びる板バネ移動規制片47がそれぞれ突設してある。左右の傾斜延出片46の中間部の上縁同士は左右方向に延びかつ水平方向に対して傾斜する傾斜連結片48により接続してあり、左右の傾斜延出片46の前端部の上縁同士は左右方向に延びる前端連結片49により接続してある。
板バネ70は、弾性を有する金属板を基材とするプレス成形品であり、平板状の基板部71と、基板部71の前端から前斜め上方に向かって延びる前側支持片72と、を具備している。さらに基板部71には平面視矩形の貫通孔が形成してあり、該貫通孔の内縁部には左右一対の突起が突設してある。そして該貫通孔の中の該突起より後方に位置する部分が第1係合孔73aを構成し、該突起より前方に位置する部分が第2係合孔73bを構成している。第1係合孔73aの後縁部からは側面視略S字形の後側支持片74(弾性変形片)が前方に向かって延びている。さらに基板部71の左右両側縁部には、前後一対の前後移動規制片75と、前後の前後移動規制片75の間に位置する上方移動規制片76が突設してある。
板バネ70は、各ロック解除レバー40の前端開口からロック解除レバー40の前端部内に挿入することにより、各ロック解除レバー40の前端部に固定してある。即ち、板バネ70の左右両側縁部に形成した前後一対の前後移動規制片75を対応する前方延出片45の上端面に当接させながら対応する板バネ移動規制片47の前後両面に係合させ、かつ、左右の上方移動規制片76の上端を対応する板バネ移動規制片47の下面に当接させることにより、各ロック解除レバー40の前端部に固定している。板バネ70のロック解除レバー40に対する下方移動は、前後移動規制片75と前方延出片45の上端面との当接によって規制し、板バネ70のロック解除レバー40に対する前後移動は、前後移動規制片75と板バネ移動規制片47の前後両面との係合によって規制している。さらに板バネ70のロック解除レバー40に対する上方移動を、上方移動規制片76の上端と板バネ移動規制片47の下面との当接により規制している。
ロックバネ50は金属製の線材を曲折加工した左右対称な部材である。ロックバネ50の左右両側部の長手方向の中央部よりやや後方に位置する部分には外側に向かって略水平に延びる前後一対のロック部51が形成してある。ロック部51より後方に位置する部分(ただし後端部を除く)は自由状態において略水平であり、ロック部51より前方に位置する部分は自由状態において略水平である。ロックバネ50の前端には左右一対の前端係止片52が外向き略水平に突設してあり、ロックバネ50の後端部は側面視で上向きに傾斜する後端係止部53を構成している。
板バネ70と一体化したロック解除レバー40はアッパレール30の前端開口部(基部31の前端部と下側支持部38の間)からアッパレール30内に収納してあり(前方延出片45の中間部より前方に位置する部位がアッパレール30の前方に突出している)、回転接触凸部42が基部31の天井面に接触している(図10、図11の接触部P参照。ロック解除レバー40の上面における回転接触凸部42以外の部分と基部31の天井面の間には空間が形成されている)。図6〜図8、図10、及び、図11に示すようにロックバネ50は、後端係止部53を係止片36に係止し(図10の三角印を参照)、左右両側部のロック部51よりやや前側に位置する部分を左右の係止片37にそれぞれ係止し(図10の三角印を参照)、各ロック部51を対応する前後動規制溝34に下方から係合し、さらに左右の前端係止片52を下方からバネ掛け溝44に係止してあり、ロックバネ50の一対のロック部51の間に位置する部分の上面にバネ押圧片43が上方から当接している。このようにしてロックバネ50をアッパレール30及びロック解除レバー40に取り付けると、ロックバネ50はアッパレール30に対して、ロックバネ50の後端係止部53と係止片36の係止が解除されず、かつ、前端係止片52がバネ掛け溝44との係止を維持する微小範囲内で前後方向に移動可能となる。またロックバネ50は弾性変形することにより上向きの付勢力(弾性力)を発生するため(図10の↑印を参照)、この付勢力によってロック解除レバー40の回転接触凸部42が基部31の天井部に押しつけられ、ロック解除レバー40は基部31の天井部と回転接触凸部42の接触部Pを中心にして回転接触凸部42回りに(左右方向の仮想回転軸回りに)回転可能となり、ロック解除レバー40の前端部に上向きの外力を掛けないときロック解除レバー40は図10に示すロック位置に保持される。一方、ロックバネ50の付勢力に抗してロック解除レバー40の前端部に上向きの外力を掛けるとロック解除レバー40は図11に示すアンロック位置まで回転する。するとロック解除レバー40のバネ押圧片43が一対のロック部51の間に位置する部分を下方に押し下げるので(図11参照)、各ロック部51が対応するロック溝28から下方に脱出する(図9に仮想線で描かれたロック部51を参照)。
このようにして一体化したアッパレール30、ロック解除レバー40(及び板バネ70)、及び、ロックバネ50を、ロアレール21の前端開口又は後端開口からロアレール21の内部に挿入することによりアッセンブリしたものがレールユニット20である。レールユニット20をアッセンブリすると、アッパレール30の立上り壁32及び被ロック壁33が外壁部23と内壁部25の間に形成された空間に入り込み(図4では被ロック壁33の図示は省略)、さらに図4に示すように当該空間に配設したリテーナ55に回転可能に支持された複数のベアリングボール56が立上り壁32の外面と外壁部23の内面にそれぞれ回転可能に接触するので、アッパレール30(及びロック解除レバー40、ロックバネ50)はロアレール21に対して前後方向にスライド可能となる。さらにアッパレール30とロアレール21の間には図示を省略した前端ストッパ手段と後端ストッパ手段が設けてあるので、アッパレール30はロアレール21に対して前端位置と後端位置(図1の位置)の間をスライド可能である。
またロック解除レバー40がロック位置に位置するときは、図9の実線で示すように各ロック部51が対応する前後動規制溝34及びロック溝28に下方から係合するので、アッパレール30のロアレール21に対するスライドは規制される。一方、ロック解除レバー40をアンロック位置まで下方に回転させると、図9の仮想線で示すように各ロック部51が係合していたロック溝28から下方に脱出するので、アッパレール30はロアレール21に対してスライド可能となる。
アッセンブリされた左右一対のレールユニット20は、互いを平行にしかつ互いの前後位置を合わせた上で(アッパレール30のロアレール21に対するスライド位置も一致させる)、アッパレール30の上面にシート(図示略)の座部が固定される。
このようにして左右のレールユニット20とシートを一体化したら、左右のロック解除レバー40に対して、左右の板バネ70を利用してループハンドル60(ハンドル)を接続する。
ループハンドル60は金属からなる断面円形のパイプ材を曲げ加工したものであり、操作部61と、操作部61の左右両端部から後方に延びる断面非円形部64と、を具備している。操作部61は、左右方向に直線的に延びる把持部62と、把持部62の左右両端部から後斜め下方に向かって延びる左右一対の傾斜延長部63と、を有している。左右の傾斜延長部63の後端部は略水平な後端円形部63aとなっている。
左右の断面非円形部64はプレス加工により断面非円形形状とした部位であり、その後部を構成する接続部65と、前部を構成する徐変部68と、を具備している。断面非円形部64の幅方向の中央部には断面非円形部64の長手方向(前後方向)に延びる第1リブ66a(突部)と第2リブ66b(突部)が形成してある。第1リブ66aは接続部65の下面から下方に突出する突条であり、第2リブ66bは、接続部65の前端部の下面から徐変部68の後部の下面に跨る部分から下方に突出する突条であり、第1リブ66aと第2リブ66bの間には隙間S(図18参照)が形成してある。断面非円形部64の上面には、上記プレス加工によって第1リブ66aと第2リブ66bを成形する際に同時に成形される凹溝64aが形成してある。この凹溝64aは、第1リブ66aの後端から第2リブ66bの前端に至る領域と対応する範囲に形成してある。接続部65の左右両側部(第1リブ66a以外の部分)は略水平板状(厚み方向が略上下方向となる板状)の板状部67を構成している。傾斜延長部63の後端部と接続部65とを接続する徐変部68は、上下両面をつぶすことにより、側面視において後方から前方に向かうにつれて上下寸法が徐々に広がる形状とした部位である。図12、図20等に示すように徐変部68の下面は、後方から前方に延びるにつれて徐々に上方に向かう下側傾斜面69となっている。
ループハンドル60は、左右の断面非円形部64を板バネ70の前側支持片72とロック解除レバー40の前端連結片49の間に形成された空間を通してロック解除レバー40の前端部の内部空間に対して前方から挿入することにより、ロック解除レバー40に対して接続する。断面非円形部64をロック解除レバー40の前端部に挿入すると、第1リブ66aが板バネ70の第1係合孔73aに対して上方から嵌合し、かつ第2リブ66bの後部(接続部65に形成した部位)が第2係合孔73bに対して上方から嵌合する(図18等を参照)。さらに接続部65の上面の凹溝64aに対して、板バネ70の後側支持片74が下向きの付勢力を発生しながら(上方に弾性変形した状態で)上方から係合し、さらに板バネ70の前側支持片72が上向きの付勢力を発生しながら(下方に弾性変形した状態で)下方から後端円形部63aの下面に接触する。板バネ70の第1係合孔73aと第1リブ66aの左右寸法及び前後寸法は略同一なので、断面非円形部64の板バネ70に対する左右移動及び前後移動は規制される。また板バネ70の後側支持片74が下向きの付勢力を発生しながら(上向きに弾性変形しながら)接続部65の上面の凹溝64aに係合し、断面非円形部64の左右の板状部67の下面が板バネ70の上面に当接する。さらに板バネ70の前側支持片72が上向きの付勢力を発生しながら後端円形部63aに接触するので、徐変部68の上面が傾斜連結片48の下面に当接し、かつ、後端円形部63aの上面が前端連結片49の下面に当接する。このように徐変部68の上面と後端円形部63aの上面が傾斜連結片48の下面と前端連結片49の下面に当接すると、断面非円形部64のロック解除レバー40に対するそれ以上の上方回転が規制される。
このようにしてループハンドル60を左右のロック解除レバー40に接続した後に乗客が手で把持部62を掴んでループハンドル60全体を上方に回転させると、この回転力が断面非円形部64から(傾斜連結片48、前端連結片49、及び、板バネ70を介して)左右のロック解除レバー40にそれぞれ掛かる。すると、左右のロック解除レバー40が左右の後端円形部63a及び断面非円形部64と一緒に上方に回転するので、ロック位置に位置していたロック解除レバー40がアンロック位置まで回転する。一方、ループハンドル60全体を下方に回転させると、左右の断面非円形部64が板バネ70の後側支持片74との係合部を支点として回転し、徐変部68と後端円形部63aが傾斜連結片48と前端連結片49から下方にそれぞれ離れ、後端円形部63aが板バネ70の前側支持片72を下方にさらに弾性変形させる(図示略)。そのため、この回転力が断面非円形部64から対応するロック解除レバー40に伝わることはない(左右のロック解除レバー40は回転しない)。
アッセンブリしたスライドシート装置10のロアレール21は、4本の固定ボルト80を利用して車内床面に固定する。
ロアレール21の底壁22には前後一対のボルト挿入孔22aが形成してある(図3参照)。固定ボルト80は、上端部を構成する頭部81と、頭部81の下端に接続するボルト挿入孔22aより大径のフランジ82と、フランジ82の下面から下方に延びるボルト挿入孔22aより若干小径のネジ部83と、を有している。
4本の固定ボルト80の各ネジ部83は、左右のロアレール21の前後のボルト挿入孔22aに対して上方から挿入してあり、各ネジ部83はさらに車両床面に形成した計4つの雌ネジ孔(ウェルドナット等)に螺合してある。さらに各固定ボルト80のフランジ82の下面が底壁22の上面に当接している。
続いてスライドレール装置10の動作について説明する。
乗客が手で把持部62を掴んでループハンドル60全体を上方に回転させることによりロック位置に位置していたロック解除レバー40をアンロック位置まで回転させると、ロアレール21に対するスライドが規制されていたアッパレール30がロアレール21に対してスライド可能となる。従って左右のアッパレール30は前端位置と図1に示す後端位置の間をロアレール21に対して前後方向にスライド可能となる。
図14、図20に示すようにロック解除レバー40がロック位置に位置するとき前後の固定ボルト80の頭部81と、傾斜延出片46の後端部(下端部)及び前方延出片45(図14では表れていない)は同じ高さに位置する(上下方向にオーバーラップする)ものの、アッパレール30が後端位置に位置するときロック解除レバー40全体、板バネ70、及び、ループハンドル60の断面非円形部64が前後の固定ボルト80(頭部81)の間に位置するので、前後の頭部81とロック解除レバー40、板バネ70、及び、ループハンドル60の断面非円形部64が干渉することはない。一方、アッパレール30を前端位置までスライドさせてロック解除レバー40の中間部と前側の頭部81の前後方向位置を一致させた後にロック解除レバー40をロック位置に戻したとき(図20参照)、図14、図20に示すように正面視で左右の傾斜延出片46の間(左右の側壁41の間)に固定ボルト80の頭部81が位置する。そのため、スライドレール装置10全体の上下寸法を短くするためにロック解除レバー40をロアレール21の底壁22側に近づけて配置しても、ロック解除レバー40と頭部81は干渉しない。
さらに接続部65(板状部67)を平板状に形成することにより低寸構造とし、かつ、ループハンドル60の断面非円形部64に形成した第1リブ66aを板バネ70の第1係合孔73a内に位置させると共に第2リブ66bの後部を第2係合孔73b内に位置させることにより、ループハンドル60の断面非円形部64と板バネ70からなる一体物の厚み(上下寸法)を小さく抑えている。そのため、スライドレール装置10全体の上下寸法を短くするためにロック解除レバー40をロアレール21の底壁22側に近づけて配置しても、ループハンドル60の接続部65の下面とロアレールの底壁22との上下方向距離は長くなり、図14、図20に示すように頭部81は板バネ70及び接続部65の下方に位置する。その上、徐変部68の下面を下側傾斜面69とすることにより、頭部81を下側傾斜面69(の後端)より下方に位置させている。このように断面非円形部64(接続部65、徐変部68)の形状を工夫しているので、前端位置にあるアッパレール30(図14参照)を後方にスライドさせることにより頭部81と前方延出片45又は傾斜延出片46の前後方向位置を一致させても、板バネ70、及び、ループハンドル60の断面非円形部64が頭部81と干渉することはない。
さらに断面非円形部64に第1リブ66aと第2リブ66bを形成することにより、断面非円形部64の剛性(機械的強度)を向上させている。その一方で、断面非円形部64の上面に凹溝64aを形成しているものの、凹溝64aは前後方向に延びる形状であるため、(左右方向に延びる凹溝を形成する場合のように)ループハンドル60の回転操作時等に断面非円形部64の一部に応力が集中するおそれは小さい。そのため、ループハンドル60からロック解除レバー40へ操作力を確実に伝達できるので、ループハンドル60によるロック/アンロック操作を確実に行なうことが可能である。
またループハンドル60(断面非円形部64)に第1リブ66a及び第2リブ66b、並びに、凹溝64aを形成し、その一方で板バネ70に、第1リブ66a及び第2リブ66bとそれぞれ係合する第1係合孔73a及び第2係合孔73b、並びに、凹溝64aと係合する後側支持片74を形成しているので、ロック解除レバー40の前端部に固定した板バネ70に対して、ループハンドル60(断面非円形部64)を簡単かつ確実に取り付けることができる。
またスライドレール装置10を搭載した自動車に別の自動車が衝突した場合に、例えば運転席のスライドレール装置10の左側のロアレール21の後部(後方の固定ボルト80によって車両床面に固定された部分)が車両床板を上向きに変形させながら上方に浮き上がると(左側のロアレール21の後端部が自身の前端部に比べて上方に移動すると)、左側のロック解除レバー40の前部が自身の後部に比べて下方に移動(回転)するので、この下方への移動力が左側のロック解除レバー40から左側のループハンドル60の断面非円形部64に伝わる。すると、右側の断面非円形部64も左側の断面非円形部64と一緒に下方に移動(回転)するが、右側の断面非円形部64は右側の板バネ70の前側支持片72を下向きに弾性変形させながら右側のロック解除レバー40に対して下方へ相対回転する。そのため、左側のレールユニット20のロック状態は保持され続けるので、シート(アッパレール30)がロアレール21に対して不意にスライドすることがなく安全である。
以上、上記実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更を施しながら実施可能である。
例えば、ロック解除レバー40にロック溝28と係脱するロック部を形成し、アッパレール30に支持した付勢手段(ロックバネ50に対応する付勢手段)によってロック解除レバー40をロック位置側に付勢してもよい。
また板バネ70を省略して、ロック解除レバー40の前端部に形成した突片等からなる係合部を、ループハンドル60の第1リブ66aや第2リブ66bや凹溝64aに係合させることにより、ロック解除レバー40とループハンドル60を接続してもよい。
さらに第1リブ66aや第2リブ66bを前後方向に延びる突条とせずに、前後寸法が短い突部としてもよい。
また第2リブ66bを省略してもよい。
10 スライドレール装置
20 レールユニット
21 ロアレール
22 底壁
22a ボルト挿入孔
23 外壁部
24 天井壁
25 内壁部
26 基端支持部
27 ロック歯
28 ロック溝
30 アッパレール
31 基部
32 立上り壁
33 被ロック壁
34 前後動規制溝
35 規制片
36 37 係止片
38 下側支持部
40 ロック解除レバー(ロック部材)(ロック手段)
41 側壁
42 回転接触凸部
43 バネ押圧片
44 バネ掛け溝
45 前方延出片
46 傾斜延出片
47 板バネ移動規制片
48 傾斜連結片
49 前端連結片
50 ロックバネ(ロック部材)(ロック手段)
51 ロック部
52 前端係止片
53 後端係止部
55 リテーナ
56 ベアリングボール
60 ループハンドル(ハンドル)
61 操作部
62 把持部
63 傾斜延長部
63a 後端円形部
64 断面非円形部
64a 凹溝
65 接続部
66a 第1リブ(突部)(リブ)
66b 第2リブ(突部)(リブ)
67 板状部
68 徐変部
69 下端傾斜面
70 板バネ(ロック手段)
71 基板部
72 前側支持片
73a 第1係合孔(係合孔)
73b 第2係合孔(係合孔)
74 後側支持片(弾性変形片)
75 前後移動規制片
76 上方移動規制片
80 固定ボルト
81 頭部
82 フランジ
83 ネジ部
P 接触部

Claims (4)

  1. 前後方向に延び、かつ複数のロック溝を有する、車両床面に対して移動不能なロアレールと、
    シートを支持すると共に上記ロアレールに前後方向にスライド可能として支持したアッパレールと、
    該アッパレールに支持した、自身のロック部が上記ロック溝と係合する位置と該ロック溝から脱出する位置とに移動可能なロック手段と、
    自身の後端部に形成した、上記ロック手段の前端部に対して接続する接続部、及び、該接続部の前方に位置する操作部、を有するハンドルと、
    を備え、
    上記ハンドルの上記接続部の表面に、上記ロック手段の上記前端部に形成した係合部と係合する突部を突設したことを特徴とする車両用スライドレール装置。
  2. 請求項1記載の車両用スライドレール装置において、
    上記突部が、前後方向に延びるリブである車両用スライドレール装置。
  3. 請求項2記載の車両用スライドレール装置において、
    上記ロック手段が、上記ロック部を上記ロック溝と係合させるロック位置と該ロック溝から脱出させるアンロック位置とに移動可能なロック解除レバー、及び、該ロック解除レバーの前端部に取り付けた板バネと、を備え、
    上記接続部が、上記リブと反対側の表面に凹設した前後方向に延びる凹溝を有し、
    上記板バネが、上記リブが前後方向と左右方向への移動を規制された状態で嵌合する貫通孔からなる係合孔、及び、上記凹溝に対して接近する方向の付勢力を発生しながら係合する弾性変形片、を有する車両用スライドレール装置。
  4. 請求項2または3記載の車両用スライドレール装置において、
    上記ハンドルが、上記接続部の前端部と上記操作部の後端部とを接続し、上記接続部の上記前端部から上記操作部の上記後端部側に延びるにつれて上下寸法を徐々に広げる徐変部、を有し、
    上記リブの前部が上記徐変部に及んでいる車両用スライドレール装置。
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