JP2014050476A - 粉末散布制御器、粉末散布装置及び粉末薬剤散布装置 - Google Patents

粉末散布制御器、粉末散布装置及び粉末薬剤散布装置 Download PDF

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輝幸 酒井
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Abstract

【課題】粉末等を貯留した粉末供給部材の貯留部を容積変化させて供給する場合に、粉末が不意に排出されるのを抑制しつつ効率的に散布可能な粉末散布制御器、粉末散布装置及び粉末薬剤散布装置を提供すること。
【解決手段】貯留部11と、容積変化した貯留部11から粉末を流動させる粉末移送管15とを有する粉末供給部材10に適用される粉末散布制御器40Aであって、前記粉末移送管15を移動させる移送管制御部材20と、前記粉末移送管15により開閉可能とされ弁部材50とを備え、前記移送管制御部材20は、前記粉末移送管15を移動させて前記弁部材50を開閉するとともに復元空気路を形成することを特徴とする。
【選択図】図9

Description

この発明は、貯留部に貯留した粉末の原材料や粉末止血剤をはじめとする粉末薬剤が不意に排出されるのを抑制しつつ効率的に散布することが可能な粉末散布制御器、粉末散布装置及び粉末薬剤散布装置に関する。
従来、産業分野における加工対象への粉末の散布や、例えば、非特許文献1に示す止血剤のアリスタ(Medafor Inc.商標)をはじめとする粉末薬剤等を術野に散布する際に、貯留部内の粉末や粉末薬剤を貯留部の容積を変化させて供給する粉末供給部材が用いられている。
このような粉末供給部材を用いた粉末散布装置は、取扱が容易で、粉末等が不意に排出(例えば、落下等)されるのを抑制しつつ対象部位に効率的に散布できることが好ましい。
http://www.medaforinc.com/products/index.html
しかしながら、構造が簡単で容易に取扱うことが可能な粉末散布装置は、例えば、粉末薬剤を腹腔内に散布する場合に、排出口の向き(例えば、下向きになる等)により、貯留部から不意に粉末薬剤が排出される場合がある。
貯留部から不意に粉末薬剤が排出されると、腹腔内の所定位置以外の部位に散布されてしまう場合があり、粉末薬剤が所定位置以外の部位に付着すると、噴霧等により粉末薬剤を除去する必要が生じて、時間的ロスにより手術時間の長時間化や手術上の種々の支障が発生する可能性がある。
また、産業分野においては、粉末が目的とする対象部位以外に付着すると、製品品質の低下や、付着した粉末の除去工数の発生や余分な粉末消費にともなう製造コストアップを招く可能性がある。
そこで、構成が簡単で容易に取扱いができ、貯留された粉末等を散布する際に、不意の排出を抑制可能な粉末薬剤散布装置や粉末散布装置に対しての技術的要請がある。
また、粉末供給部材に貯留された市販の粉末やアリスタをはじめとする市販の粉末薬剤を不意の排出を抑制して効率的に散布したいとの強い要請がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、産業分野における粉末散布や、手術等における粉末薬剤散布に関して、粉末等を貯留した粉末供給部材の貯留部を容積変化させて供給する場合に、粉末が不意に排出されるのを抑制しつつ効率的に散布可能な粉末散布制御器、粉末散布装置及び粉末薬剤散布装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、粉末を貯留するとともに容積変化が可能とされる貯留部と、前記貯留部に接続され、前記容積変化して収縮された貯留部から外部に前記粉末を流動させる粉末移送管と、を有する粉末供給部材からの粉末供給を制御する粉末散布制御器であって、前記粉末移送管を、前記貯留部の容積変化に応じて移動させる移送管制御部材と、前記粉末移送管により開閉可能とされ、前記粉末の流通を制御する開閉弁が形成された弁部材とを備え、前記移送管制御部材は、前記貯留部を容積変化させて前記粉末を外部に流動させる場合に、前記開閉弁を開く位置に前記粉末移送管を移動させて前記粉末を流通可能とし、前記貯留部の容積変化を止めて前記容積変化を復元させた場合に、前記開閉弁が閉じられる位置に前記粉末移送管を移動させて前記粉末を流通不能とするとともに、前記粉末移送管と前記弁部材の間に前記貯留部の前記容積変化を復元するための空気が流通する復元空気路を形成するように構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、貯留された粉末を散布するための粉末散布装置であって、粉末を貯留するとともに容積変化が可能とされる貯留部と、前記貯留部に接続され、前記容積変化して収縮された貯留部から外部に前記粉末を流動させる粉末移送管と、を有する粉末供給部材と、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の粉末散布制御器と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、粉末薬剤散布装置であって、請求項5に記載の粉末散布装置により構成され、前記貯留部に粉末薬剤が貯留されたことを特徴とする。
この発明に係る粉末散布装置によれば、粉末を散布するために貯留部の容積変化に応じて粉末移送管が移動し、弁部材が開いた場合のみ弁部材から外に粉末が流通可能となり、弁部材が閉じている場合には粉末の流通不能となる。その結果、貯留部を容積変化させて粉末を排出させる場合以外は、粉末が不意に排出されるのが抑制されて効率的な散布ができる。
また、この発明に係る粉末薬剤散布装置によれば、粉末薬剤が不意に排出されるのを抑制しつつ、手術の術野に粉末薬剤を効率的に散布することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の粉末散布制御器であって、前記貯留部が前記粉末移送管の長手方向に伸縮するベローズを有する場合に、前記移送管制御部材は、前記粉末移送管を前記ベローズの押圧方向と反対側に付勢して復元力を付与する付勢部材を備えることを特徴とする。
この発明に係る粉末散布装置によれば、ベローズの頭部を押圧して、ベローズを長手方向に収縮させることにより、付勢部材に抗して粉末移送管が前進して弁部材を開き、ベローズの頭部の押圧を止めた場合に、粉末移送管が付勢部材により後退して弁部材が閉塞される。したがって、一操作により容易に粉末散布をすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の粉末散布制御器であって、前記付勢部材は、空気が流通可能な多孔質弾性体により形成されていることを特徴とする。
この発明に係る粉末散布装置によれば、付勢部材として多孔質弾性体を用いることにより、付勢部材に復元空気路を一体に形成することができ、多孔質弾性体の付勢力によって粉末移送管が後退する際に、多孔質弾性体内を復元空気路が流通してベローズが復元される。その結果、構造が簡単となり、コスト削減、信頼性向上、小型化を実現することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の粉末散布制御器であって、前記粉末散布制御器の先端側には、前記粉末を移送する移送チューブが接続され、前記移送チューブは、途中に湾曲部が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る粉末薬剤散布装置によれば、粉末薬剤が不意に排出されるのを抑制しつつ、手術の術野に粉末薬剤を効率的に散布することができる。
この発明に係る粉末散布制御器、粉末散布装置、粉末薬剤散布装置によれば、散布開口部の向きに関わらず、貯留された粉末等の不意の排出を抑制しつつ効率的かつ安定して散布することができる。
本発明の第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の概略構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の部品構成の概略を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の部品構成の概略を示す図である。 第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の粉末散布制御器の詳細を示す縦断面図である。 第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の粉末散布制御器の作用を示す図である。 第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の粉末散布制御器の作用の詳細を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の概略構成を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の部品構成の概略を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の粉末散布制御器の詳細を示す縦断面図である。 第2の実施形態に係る弁部材の概略構成を示す図である。 第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置の粉末散布制御器の作用を示す図である。
以下、図1から図7を参照して、本発明の第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置について説明する。
図1、図2は、第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置(粉末散布装置)1の概略構成を示す図であり、図3、図4は粉末薬剤散布装置1の部品構成の概略を示している。
なお、図2(A)、(B)、(C)は、それぞれ粉末薬剤散布装置1の平面図、正面図、図2(A)におけるA−A断面図を示している。
また、図4(A)、(B)、(C)は、それぞれ粉末薬剤散布装置1の平面図、正面図、図4(A)におけるB−B断面図を示している。
また、図5(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)は、粉末薬剤散布装置1の正面部分縦断面図、下面図、背面図、平面部分縦断面図、左側面図、右側面図を示している。
粉末薬剤散布装置1は、図1から図4に示すように、粉末供給部材10と、粉末散布制御器40とを備えている。
粉末供給部材10は、貯留部11と、粉末移送管15とを備えており、貯留部11は、ベローズ12と、ベローズ12の先端側(押圧されたベローズの頭部が移動する側)に形成されたスポンジ押圧部13と、ベローズ12とスポンジ押圧部13の間に配置され外周に拡がって形成された支持リング14とを備え、粉末移送管15は貯留部11の先端側に接続されている。この実施形態において、粉末移送管15は、貯留部11と一体的に成形され、貯留部11には、例えば、粉末薬剤(粉末)Pが貯留されている。
ベローズ12は、軸線Lに対称、径方向に拡縮する凹凸が軸線L方向に複数形成され、軸線L方向に伸縮可能(容積変化)な密閉容器からなると、押圧によりベローズ12の頭部が移動する側(以下、先端側という)に接続されリング状スポンジ(移送管制御部材)20を押圧、変形させるスポンジ押圧部13とを有し、スポンジ押圧部13の先端側には円筒状の粉末移送管15が接続されている。
貯留部11は、ベローズ12及びスポンジ押圧部13の内部に粉末薬剤Pを貯留可能とされ、ベローズ12の頭部を押圧することによりベローズ12が収縮され、この収縮による容積変化により、ベローズ12内の粉末薬剤Pが粉末移送管15を介して外部に排出されるようになっている。
スポンジ押圧部13は、ベローズ12が押圧された場合に、リング状スポンジ20を、軸線L方向に圧縮、変形するようになっており、リング状スポンジ20からの反力により有害な変形が生じない程度の耐圧、耐座屈強度を有している。
また、スポンジ押圧部13の基端側(先端と反対側)には、支持リング14が形成されており、粉末散布制御器40と係合して、スポンジ押圧部13及び粉末移送管15の後退端位置が設定されるようになっている。
粉末移送管15は、円筒状部材からなり、一端側が粉末供給部材10の先端側に粉末薬剤Pを流通可能に接続され、他端側(先端側)には開口部16が開口し、ベローズ12が軸線L方向に押圧されると、貯留部11内に貯留された粉末薬剤Pが開口部16から排出されるようになっている。
また、粉末移送管15の先端側の開口部16の外周には、弁制御部17が形成されている。
粉末散布制御器40は、押圧されたベローズ12と力学的に釣り合って粉末移送管15の位置を制御するリング状スポンジ(移送管制御部材)20と、弁部材30と、外筒41と、ストッパアーム43と、把持アーム44と、弁保持部材45とを備え、粉末供給部材10のスポンジ押圧部13と支持リング14を、リング状スポンジ20及びストッパアーム43により支持するようになっている。
なお、ベローズ12を収縮して、粉末薬剤Pを術野に移送する際には、支持リング14の背面が、ストッパアーム43から離間するようになっている。
この実施形態において、粉末散布制御器40は、開口部42に粉末移送チューブ48が接続されている。
また、粉末薬剤散布装置1を構成する各部材は、例えば、リング状スポンジ20が黄色、その他は白色に形成されている。
リング状スポンジ20は、例えば、発泡ポリウレタン等の弾性多孔質体からなり、粉末供給部材10を基端側(先端側と逆)に付勢するとともに、リング状スポンジ20の細孔及び粉末移送管15の弁制御部17とテーパ部32との間に形成された間隙Tからなる復元空気路Rを通じて、ベローズ12を伸張状態に復元するための空気がベローズ12内に流入するようになっている。
弾性多孔質体であるリング状スポンジ20を採用することにより、ベローズ12を押圧した場合には、リング状スポンジ20が収縮してリング状スポンジ20を空気及び粉末薬剤Pが流通し難くなり、ベローズ12が復元する場合には、リング状スポンジ20が膨らんで復元空気路Rが拡張されるので、復元空気が流通し易くなるとともに復元空気の流れにより粉末薬剤Pの外部への排出が抑制されるようになっている。
弁部材30は、外力により変形可能な合成樹脂からなり、先端側は、例えば、図5(A)のC−C断面に示すように所定の断面において縮小されるとともに、軸線L方向に見てC−C断面と直交するD−D断面(図5(D))においては縮小されない中空テーパ形状部とされている。
この中空テーパ形状部は、先端に幅方向に延在する直線状切れ目が形成され、この直線状切れ目が開口、閉塞することにより開閉弁31を構成している。
開閉弁31の基端側には円筒部が形成され、この円筒部の基端側には先端側が縮径された略円錐状のテーパ部32が形成され、テーパ部32には粉末移送管15が挿入可能とされて、弁制御部17がテーパ部32と接触することにより開閉弁31を開口、閉塞するようになっている。
開閉弁31は、粉末移送管15が前進して弁制御部17がテーパ部32と接触することにより開閉弁31を変形、開口して、粉末薬剤Pが通過可能とするようになっている。
また、粉末移送管15が後退して、弁制御部17によるテーパ部32の押圧がなくなると、開閉弁31は閉塞されて、粉末薬剤Pが流通不能となるようになっている。
ストッパアーム43は、粉末散布制御器40の外筒41から基端側(先端と反対側)に延在して形成されるとともに支持リング14の背面(基端側の面)と係合して支持リング14を支持し、支持リング14の後端位置を制御するための凸部が軸線L側に向かって形成されている。
ストッパアーム43は、外周側に拡げることで、使用した粉末供給部材10を、新しい粉末供給部材10と交換できるようになっている。
把持アーム44は、外筒41の外周側に延在して形成され、粉末薬剤散布装置1を操作する際に、ベローズ12の押圧が容易になるように把持するようになっている。
弁保持部材45は、例えば、軸線Lを挟んで対称位置に形成された一対の凸部が、外筒41に形成された受穴部と係合して外筒41に固定され、弁部材30を先端側に押圧、保持するようになっている。
粉末移送チューブ48は、例えば、ポリエチレン等の可撓性を有する合成樹脂から形成されていて、開口部42に形成された凹部に挿入することにより粉末散布制御器40と接続され、粉末散布制御器40の開口部42から排出された粉末薬剤Pを、粉末移送チューブ48先端の散布開口部49までスム−スに移送して散布開口部49から排出するようになっている。
この実施形態において、粉末移送チューブ48は、粉末散布制御器40の開口部42から粉末薬剤Pが不意に排出された場合に、粉末薬剤Pが散布開口部49から外部に排出されるのを抑制するため、途中に湾曲部が形成されている。
次に、図6、図7を参照して、粉末薬剤散布装置1の作用について説明する。図6は粉末薬剤散布装置1の作用を示す縦断面図であり、図7は粉末薬剤散布装置1が作動する際の要部詳細を示す縦断面図である。なお、図7(A)、(B)は、図6(A)、(B)の囲んだ部分(E、F)を拡大した図である。
粉末薬剤散布装置1を使用する場合、例えば、粉末移送チューブ48の湾曲部が下側に凸となるように腹腔内に通じる孔に挿入し、散布開口部49の位置等を内視鏡等により確認しながら粉末薬剤Pを散布する。
図6(A)は、粉末薬剤散布装置1が、散布操作される前の状態を示す図であり、ベローズ12が伸張していて、ベローズ12及びスポンジ押圧部13内に粉末薬剤Pが貯留されている。
この状態において、粉末移送管15の弁制御部17と弁部材30のテーパ部32との間には、図7(A)に示すようにわずかな間隙Tが形成されている。
図6(B)は、ベローズ12の頭部を押圧して、ベローズ12を収縮した状態を示す図であり、ベローズ12の押圧により、スポンジ押圧部13がリング状スポンジ20をわずかに圧縮し、その結果、粉末移送管15が前進して間隙Tは縮小される。
図6(C)は、押圧によりベローズ12をさらに収縮した状態を示す図であり、スポンジ押圧部13がリング状スポンジ20を収縮させることにより、粉末移送管15の弁制御部17と弁部材30のテーパ部32とが、図7(B)に示すように接触する。
また、粉末移送管15の弁制御部17とテーパ部32とが接触して、弁制御部17がテーパ部32をさらに押圧することにより、図6(C)に示すように、開閉弁31が開口して開閉弁31から粉末薬剤Pが排出される。
図6(D)は、ベローズ12の押圧をやめ、粉末移送管15がスポンジ押圧部13とともにリング状スポンジ20の弾性力により後退されるとともに、ベローズ12内が負圧となり外部の空気が流入して伸張、復元する状態を示している。
ベローズ12の押圧がやめられて、粉末移送管15がリング状スポンジ20の弾性力により後退すると、図7(A)に示すように、弁制御部17とテーパ部32が離間して、弁制御部17とテーパ部32の間に復元空気路Rを構成する間隙Tが形成される。
その結果、リング状スポンジ20を介して流入した空気により、弁制御部17とテーパ部32の間隙Tからベローズ12に流入し、ベローズ12が伸張される。
図6(E)は、リング状スポンジ20及びベローズ12が復元されるとともに、残余の粉末薬剤Pがベローズ12側に移動した状態を示している。
粉末薬剤散布装置1によれば、粉末供給部材10のベローズ12が収縮するとともに粉末移送管15が前進した場合にのみ、開閉弁31が開口して粉末薬剤Pが排出されるので、落下等、粉末薬剤Pの不意な排出を抑制しつつ粉末薬剤Pを効率的に散布することができる。
また、ベローズ12を押圧、収縮させることにより粉末移送管15の弁制御部17が前進して開閉弁31が開口するので、一つの操作により容易かつ効率的に粉末薬剤Pを散布することができる。
リング状スポンジ20を用いることにより、付勢部材と復元空気路Rとが一体化されているので、簡単な構成により、コスト削減、信頼性向上、小型化を実現することができる。
以下、図8から図12を参照して、本発明の第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置について説明する。
第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置1Aが、第1の実施形態に係る粉末薬剤散布装置1と異なるのは、粉末薬剤散布装置1Aが弁部材50を備えた粉末散布制御器40に代えて、弁部材50を備えた粉末薬剤散布装置1Aを備えている点である。その他は、第1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、第2の実施形態に係る粉末薬剤散布装置(粉末散布装置)1Aの概略構成を示す斜視図であり、図9は粉末薬剤散布装置1Aの部品構成の概略を示している。また、図10は、粉末薬剤散布装置1Aの正面部分縦断面図を、図11は、弁部材50を示す図であり、図10(A)は平面図を、図10(B)は側面図を示している。また、図12は、粉末薬剤散布装置1Aの粉末散布制御器40Aの作用を示す図である。
粉末移送管15は、円筒状部材からなり、一端側が粉末薬剤Pを流通可能に粉末供給部材10の先端側に接続され、他端側(先端側)には開口部16が開口し、ベローズ12が軸線L方向に押圧されると粉末移送管15が前進するようになっている。なお、粉末移送管15の先端面には弁制御部17Aが形成されている。
粉末散布制御器40Aは、リング状スポンジ(移送管制御部材)20と、弁部材50と、外筒41と、ストッパアーム43と、把持アーム44と、弁保持部材45とを備え、粉末供給部材10のスポンジ押圧部13と支持リング14を、リング状スポンジ20及びストッパアーム43により支持するようになっている。
弁部材50は、図11に示すように、外筒41の内周に形成された段差部に支持可能なツバを有する有底円筒状に形成され、底部は外力により変形可能な合成樹脂等の弾性膜51に、例えば、十字状に分断可能な切込みからなる開閉弁51が形成され、粉末移送管15の弁制御部17Aが前進して切込みを分断、開閉弁51を開校するようになっている。なお、開閉弁51は、Y字状やそれ以上の数の放射状切込みによってもよく、十字状に限定されるものではない。
次に、図12を参照して、粉末薬剤散布装置1Aの作用について説明する。図12は粉末薬剤散布装置1Aの作用を示す縦断面図である。
図12(A)は、粉末薬剤散布装置1Aが、散布操作される前の状態を示す図であり、ベローズ12が伸張していて、ベローズ12及びスポンジ押圧部13内に粉末薬剤Pが貯留されている。
図12(B)は、ベローズ12の頭部を押圧して、ベローズ12を収縮した状態を示す図であり、ベローズ12の押圧により、スポンジ押圧部13がリング状スポンジ20を圧縮し、粉末移送管15の弁制御部17が弁部材50の弾性膜52に接触、弁制御部17が弾性膜52を変形させるとともに開閉弁51を構成する切込みが分断されて開閉弁51を開口して粉末薬剤Pが排出される。
図12(C)は、ベローズ12の押圧をやめ、粉末移送管15がスポンジ押圧部13とともにリング状スポンジ20の弾性力により後退された状態を示している。
リング状スポンジ20及びベローズ12の復元にともなってベローズ12内が負圧となり外部の空気が流入するとともに、リング状スポンジ20を介して流入した空気により残余の粉末薬剤Pがベローズ12側に移動する。
粉末薬剤散布装置1Aによれば、粉末供給部材10のベローズ12が収縮して粉末移送管15が前進した場合にのみ、開閉弁51が開口して粉末薬剤Pが排出されるので、落下等、粉末薬剤Pの不意な排出を抑制しつつ粉末薬剤Pを効率的に散布することができる。
また、ベローズ12を押圧、収縮させて粉末移送管15の弁制御部17Aが前進するまで開閉弁51が閉塞されているので、粉末薬剤Pの散布を確実に制御することができる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、粉末供給部材10の貯留部11がベローズ12を備えている場合について説明したが、例えば、シリンジ等、他の容積変化可能な手段を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、粉末移送管15が前進する方向と貯留部11のベローズ12が押圧されて移動する方向が同一の場合について説明したが、リンク、カム等により、粉末移送管15と貯留部11の容積変化に関する変位方向、又はベローズ12の押圧方向とが異なるように構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、付勢部材と復元空気路が、リング状スポンジ20により構成される場合について説明したが、リング状スポンジ20以外の多孔質弾性体を用いてもよいし、付勢部材と復元空気路Rとを異なる別の手段により構成してもよい。また、付勢部材として、スプリング等周知の手段を用いてもよい。
また、粉末移送チューブ48を用いるかどうか、また、粉末移送チューブ48に湾曲を形成するかどうかは任意に設定することができる。
また、粉末移送管15、弁部材30、50等の構成(構造)については任意に設定することができる。
また、上記実施の形態においては、リング状スポンジ20を除いて、粉末薬剤散布装置1を構成する各部材が白色である場合について説明したが、内部が観察可能な程度の透明や、内部が観察できない程度の透光性を有する場合、又は透光性を有しない有色としてもよいし、これらを混在させてもよい。
また、上記実施の形態においては、粉末散布装置として、止血剤等の粉末薬剤Pを術野に散布する粉末薬剤散布装置1である場合について説明したが、例えば、農畜産分野等において、農薬や花粉等の粉末を植物の対象部位に散布するための粉末散布装置や、動物の害虫駆除や消毒、治療のための粉末を散布する粉末散布装置として適用してもよい。
粉末等の散布に際して、粉末の不意の排出を抑制しつつ効率的に散布することができるので産業上利用可能である。
P 粉末薬剤(粉末)
R 復元空気路
1、1A 粉末薬剤散布装置(粉末散布装置)
10 粉末供給部材
11 貯留部
12 ベローズ
15 粉末移送管
16 開口部
17、17A 弁制御部
20 リング状スポンジ(多孔質弾性体、移送管制御部材)
30、50 弁部材
31、51 開閉弁
40、40A 粉末散布制御器
49 散布開口部

Claims (6)

  1. 粉末を貯留するとともに容積変化が可能とされる貯留部と、
    前記貯留部に接続され、前記容積変化して収縮された貯留部から外部に前記粉末を流動させる粉末移送管と、を有する粉末供給部材からの粉末供給を制御する粉末散布制御器であって、
    前記粉末移送管を、前記貯留部の容積変化に応じて移動させる移送管制御部材と、
    前記粉末移送管により開閉可能とされ、前記粉末の流通を制御する開閉弁が形成された弁部材と、を備え、
    前記移送管制御部材は、
    前記貯留部を容積変化させて前記粉末を外部に流動させる場合に、前記開閉弁を開く位置に前記粉末移送管を移動させて前記粉末を流通可能とし、
    前記貯留部の容積変化を止めて前記容積変化を復元させた場合に、前記開閉弁が閉じられる位置に前記粉末移送管を移動させて前記粉末を流通不能とするとともに、前記粉末移送管と前記弁部材の間に前記貯留部の前記容積変化を復元するための空気が流通する復元空気路を形成するように構成されていることを特徴とする粉末散布制御器。
  2. 請求項1に記載の粉末散布制御器であって、
    前記貯留部が前記粉末移送管の長手方向に伸縮するベローズを有する場合に、
    前記移送管制御部材は、
    前記粉末移送管を前記ベローズの押圧方向と反対側に付勢して復元力を付与する付勢部材を備えることを特徴とする粉末散布制御器。
  3. 請求項2に記載の粉末散布制御器であって、
    前記付勢部材は、空気が流通可能な多孔質弾性体により形成されていることを特徴とする粉末散布制御器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の粉末散布制御器であって、
    前記粉末散布制御器の先端側には、前記粉末を移送する移送チューブが接続され、前記移送チューブは、途中に湾曲部が形成されていることを特徴とする粉末散布制御器。
  5. 貯留された粉末を散布するための粉末散布装置であって、
    粉末を貯留するとともに容積変化が可能とされる貯留部と、前記貯留部に接続され、前記容積変化して収縮された貯留部から外部に前記粉末を流動させる粉末移送管と、を有する粉末供給部材と、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の粉末散布制御器と、を備えることを特徴とする粉末散布装置
  6. 請求項5に記載の粉末散布装置により構成され、前記貯留部に粉末薬剤が貯留されたことを特徴とする粉末薬剤散布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102013716B1 (ko) * 2018-12-17 2019-08-23 김용건 지혈제 분말 분사장치
WO2021177611A1 (ko) * 2020-03-05 2021-09-10 주식회사 테라시온 바이오메디칼 다용도 의료용 분말 분사장치

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