JP2014048760A - 車両の運転者に情報を提示する情報提示システム、情報提示装置、および情報センター - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の運転者にとって適切な態様で情報を提示する。
【解決手段】車両の運転者に対して情報を提示すると、提示した情報に対する運転者の身体反応(顔の表情や声の調子など)を検出する。そして、身体反応の検出結果に基づいて提示の態様を決定する。情報が提示されたときの身体反応は、提示の態様が運転者にとって適切であったか否かを反映すると考えられる。従って、先に情報を提示した際の身体反応の検出結果に基づいて提示の態様を決定してやれば、適切な態様で情報を提示することが可能となる。
【選択図】図9
【解決手段】車両の運転者に対して情報を提示すると、提示した情報に対する運転者の身体反応(顔の表情や声の調子など)を検出する。そして、身体反応の検出結果に基づいて提示の態様を決定する。情報が提示されたときの身体反応は、提示の態様が運転者にとって適切であったか否かを反映すると考えられる。従って、先に情報を提示した際の身体反応の検出結果に基づいて提示の態様を決定してやれば、適切な態様で情報を提示することが可能となる。
【選択図】図9
Description
本発明は、車両の運転者に対して情報を提示する技術に関する。
車両の運転者が、車内あるいは車外のデータベースにアクセスして、周辺の店舗情報や、渋滞情報、天気情報などの各種情報を入手可能とする技術が開発されてきた(特許文献1、特許文献2など)。また、情報関連技術の進歩によって、走行中の車両が入手可能な情報量や情報の種類は今後も増加すると考えられる。更に、これらの情報を単独で提示するのではなく、たとえば地図情報などの他の情報と関連付けて表示することで、より高度で有用な情報を提供可能とする技術も開発されている(特許文献3)。
このように、提示される情報が複雑かつ多岐にわたるようになると、それらの情報を提示する態様も重要となる。すなわち、提示する態様が不適切だと、運転者の注意を惹かずに内容が伝わらなかったり、逆に運転者が煩わしく感じたり、さらには運転者に不快感を与えたりすることが起こり得る。
しかし、適切な態様を予め設定しておくことは困難であるという問題があった。これは、情報を提示された態様を適切と感じるか否かは多分に感覚的なものであり、加えて、情報が提示される状況や運転者の個性などにも大きく影響されるため、予め画一的に設定しても適切な態様を設定することができないためである。
この発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、運転者にとって適切な態様で情報を提示可能な技術の提供を目的とする。
上述した問題を解決するために本発明の情報提示システムあるいは本発明の情報提示装置は、車両の運転者に対して情報を提示すると、提示した情報に対する運転者の身体反応を検出する。ここで、運転者に対して提示する情報としては、情報センターから車両に供給しても良いし、車両が予め記憶しておいても良いし、更には各種のセンサーを用いて車両が収集しても良い。また、情報の種類としては、運転者が認識可能な情報であれば十分であり、種々の情報とすることができる。たとえば、聴覚を用いて認識する音声情報とすることもできるし、視覚を用いて認識する画像あるいは文字などとすることができる。また、提示した情報に対する運転者の身体反応としては、顔の表情を検出しても良いし、声を検出しても良い。あるいは、運転者の掌などでの汗の分泌を検出しても良いし、単位時間あたりの脈拍数や呼吸数などを検出することができる。そして、運転者に情報を提示するに際しては、身体反応の検出結果に基づいて提示の態様を決定する。
情報が提示されたときの身体反応は、提示の態様が運転者にとって適切であったか否かを反映する。従って、先に情報を提示した際の身体反応の検出結果に基づいて提示の態様を決定してやれば、より適切な態様で情報を提示することが可能となる。
尚、提示の態様としては、情報が音声で提示される場合であれば、たとえば声の種類(女性の声や、男性の声、子供の声、有名なキャラクターの声)や、声の大きさ、高低、速さ、調子の明暗などとすることができる。また、情報が画像や文字で提示される場合であれば、画像の大きさや、コントラスト、明るさ(輝度)などとすることができる。更には、無線通信を介して情報センターのオペレーターに接続して情報の提供を受ける場合には、接続されるオペレーターの違いも、提示の態様の違いに該当する。
尚、提示の態様としては、情報が音声で提示される場合であれば、たとえば声の種類(女性の声や、男性の声、子供の声、有名なキャラクターの声)や、声の大きさ、高低、速さ、調子の明暗などとすることができる。また、情報が画像や文字で提示される場合であれば、画像の大きさや、コントラスト、明るさ(輝度)などとすることができる。更には、無線通信を介して情報センターのオペレーターに接続して情報の提供を受ける場合には、接続されるオペレーターの違いも、提示の態様の違いに該当する。
また、上述した本発明の情報提示システムあるいは情報提示装置においては、車両の運転者を識別して、身体反応の検出結果を運転者に対応付けて記憶することとしてもよい。そして、情報を提示する態様を決定するに際しては、運転者を識別し、その運転者に対応付けて記憶された身体反応の検出結果を読み出すことによって、提示の態様を決定することとしてもよい。
たとえ情報を同じ態様で提示した場合でも、その情報を受け取る運転者によって、適切な態様と感じる場合と、適切な態様とは感じない場合とが生じ得る。従って、身体反応の検出結果を運転者に対応付けて記憶しておき、運転者毎に、情報の提示の態様を決定してやれば、より適切な態様で情報を提示することが可能となる。
また、本発明は、車両に搭載されて、上述した情報提示システムの一部を構成する情報提示装置としての態様で把握することもできる。すなわち、このような本発明の情報提示装置においても、無線通信を介して車両の外部から指定された態様で、車両の運転者に対して情報を提示し、提示した情報に対する運転者の身体反応を検出する。尚、運転者に提示する情報は、無線通信を介して外部から供給された情報であっても良いし、車両が予め記憶しておいた情報でも良いし、更には各種のセンサーを用いて車両が収集した情報でも良い。そして、検出結果を、無線通信を介して車両の外部に返信する。
こうすれば、車両に搭載された情報提示装置が運転者に情報を提示した時の身体反応の検出結果を、車両の外部で受け取って、その結果を踏まえて情報を提示する態様を決定することができる。そして、決定した提示の態様を無線通信によって情報提示装置に指定してやれば、適切な態様で運転者に情報を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の情報提示装置においては、運転者に情報が提示されてから所定期間内での運転者の身体反応を検出することとしてもよい。
運転者の身体反応は、情報が提示されたこと以外の要因に対しても発生し得る。従って、情報が提示されてから所定期間内での身体反応を検出してやれば、情報が提示されたことによる身体反応を検出することができる。尚、所定期間としては、一定時間が経過するまでの期間とすることもできるが、情報の提示に続いて何らかの動作(たとえば運転者の応答や、次の情報の提示)が予定されている場合には、その動作が行われるまでの期間とすることもできる。
また、本発明は、上述した情報提示システムの一部を構成する情報センターとしての態様で把握することもできる。すなわち、このような本発明の情報センターにおいては、運転者に対して情報を提示する態様を決定すると、その提示の態様を、無線通信を介して車両に送信する。尚、提示の態様だけでなく、提示する情報も無線通信を介して車両に送信しても良い。そして、情報が提示されたことによる運転者の身体反応の検出結果を、無線通信を介して車両から受信して、その検出結果に基づいて提示の態様を決定する。
こうすれば、車両の運転者に情報を提示した時の身体反応の検出結果を、無線通信を介して車両から受け取って、その結果を踏まえて情報を提示する態様を決定することができる。そして、決定した提示の態様を無線通信によって車両に送信してやれば、適切な態様で運転者に情報を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の情報センターにおいては、車両の運転者の識別結果を、無線通信を介して受信して、その運転者に情報を提示したことによる身体反応の検出結果は、運転者の識別結果に対応付けて記憶しておく。そして、情報の提示の態様を決定するに際しては、運転者の識別結果を受け取って、その運転者に対応付けて記憶された身体反応の検出結果を読み出すことによって、提示の態様を決定することとしてもよい。
こうすれば、車両の運転者に応じて、適切な態様で情報を提示することが可能となる。
また、上述した本発明の情報センターにおいては、次のようにして提示の態様を決定しても良い。先ず、提示の態様として、複数種類の態様を記憶しておく。そして、複数種類の態様の中で未だ選択されていない態様(未選択態様)が存在する場合には、既に選択された態様(既選択態様)よりも優先して選択することによって、記提示の態様として決定してもよい。尚、「既選択態様よりも未選択態様を優先して選択する」とは、既選択態様と未選択態様とが存在する場合には、未選択態様を選択することをいう。
予め複数種類の態様を記憶しておき、その中から、身体反応の検出結果に応じて適切な態様を選択する場合、既に選択した態様よりも適切な態様が、未だ選択していない態様の中に存在する可能性がある。従って、既に選択した態様よりも、未だ選択していない態様を優先して選択してやれば、複数種類の態様の中で最も適切な態様を選択することが可能となる。
また、上述した本発明の情報センターにおいては、次のようにして提示の態様を決定しても良い。先ず、提示の態様を決定する方法として、身体反応の検出結果に基づいて決定する第1の方法と、身体反応の検出結果によらずに決定する第2の方法とを備える。ここで、身体反応の検出結果によらずに決定する方法としては、たとえば複数種類の態様の中から選択して決定するのであれば、それら複数の態様を順番に選択しても良いし、ランダムに選択しても良い。あるいは、提示の態様を決めるパラメーターを設定することによって態様を決定するのであれば、そのパラメーターをランダムな値に設定してもよい。そして、提示の態様を決定するに際しては、所定の頻度で、第2の方法を用いて決定することとしてもよい。尚、所定の頻度は、所定回数毎に1回の割合で定期的に発生させても良いし、乱数を用いた抽選によって不定期に発生させても良い。
情報が提示された態様が適切と感じるか不適切と感じるかは、多分に感覚的なものなので、過去に適切と感じた態様が将来も適切と感じるとは限らない。逆に、過去に不適切と感じた態様であっても、将来は適切と感じる可能性もある。従って、身体反応の検出結果によらない方法でも、所定の頻度で提示の態様を決定することとしておけば、過去に適切と感じた態様が固定的に選択されることがない。その結果、こうした変化にも対応して、適切な態様を選択することが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例の車両10の運転者に情報を提示する情報提示システム1の大まかな構成が示されている。図示されているように本実施例の情報提示システム1は、運転者に対して各種の情報を提供する情報センター20や、インターネット30を介して情報センター20に接続された無線基地局40や、車両10に設けられた車載装置50などから構成されている。車載装置50には無線通信機能が搭載されており、無線基地局40およびインターネット30を介して情報センター20にアクセスすることによって、周辺の店舗情報や渋滞情報、あるいは天気情報などの各種情報を取得することが可能である。
尚、本実施例では、車載装置50が本発明における「情報提示装置」に対応する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例の車両10の運転者に情報を提示する情報提示システム1の大まかな構成が示されている。図示されているように本実施例の情報提示システム1は、運転者に対して各種の情報を提供する情報センター20や、インターネット30を介して情報センター20に接続された無線基地局40や、車両10に設けられた車載装置50などから構成されている。車載装置50には無線通信機能が搭載されており、無線基地局40およびインターネット30を介して情報センター20にアクセスすることによって、周辺の店舗情報や渋滞情報、あるいは天気情報などの各種情報を取得することが可能である。
尚、本実施例では、車載装置50が本発明における「情報提示装置」に対応する。
本実施例の車両10のハンドル11には通話ボタン12が設けられている。運転者が運転中に通話ボタン12を操作すると、車載装置50を介して情報センター20に接続され、オペレーターと通話をしながら必要な情報を車載装置50に配信するように口頭でオペレーターに対して依頼することができる。運転者の音声は、バックミラー13に設けたマイク14で取得する。また、バックミラー13には、運転者の顔の表情を撮影するためのカメラ16も設けられている。
図2には、本実施例の車載装置50のブロック図が示されている。図示されているように車載装置50は、車載装置50の動作を制御する制御部52や、無線基地局40およびインターネット30を介して情報センター20との間で無線通信するデータ通信部54や、情報センター20から受信したデータを出力するためのディスプレイ56およびスピーカー58などから構成されている。制御部52には、各種のデータを記憶しておくためのメモリ52mが設けられている。また制御部52には、図1を用いて前述した通話ボタン12やマイク14、およびカメラ16が接続されている。運転者が声を発すると、マイク14がその音声を拾って制御部52に出力する。また、カメラ16は所定の時間間隔ごとに画像(運転者の顔の画像)を撮影して、その画像を制御部52に出力する。
尚、本実施例では、データ通信部54が本発明における「装置側送信手段」に対応し、ディスプレイ56あるいはスピーカー58が本発明における「情報提示手段」に対応する。
尚、本実施例では、データ通信部54が本発明における「装置側送信手段」に対応し、ディスプレイ56あるいはスピーカー58が本発明における「情報提示手段」に対応する。
図3には、本実施例の情報センター20のブロック図が示されている。図示されているように情報センター20は、情報センター20全体を制御する制御部22や、インターネット30および無線基地局40を介して車載装置50との間で通信するデータ通信部24や、オペレーターが操作する複数のオペレーター端末26などから構成されている。尚、各オペレーターのオペレーター端末26には、運転者と通話するための通話機能や、情報センター20の情報データベース26dにアクセスして、各種の情報を検索する機能などが搭載されている。
このような本実施例の情報センター20では、車載装置50からの接続要求を受けると、制御部22が車載装置50との間で接続を確立して、複数のオペレーター端末26の中から1のオペレーター端末を選択する。すると、それ以降は、車載装置50を搭載した車両10の運転者とオペレーター端末26のオペレーターとが直接やり取りすることが可能となる。
また、通話中に運転者から情報が要求された場合には、オペレーターがオペレーター端末26を操作して情報データベース26d内の情報を検索する。そして、要求に応じた情報を情報データベース26dから読み出して、その情報をデータ通信部24から車載装置50に向けて送信する。こうすることで、運転者の要求に応じて各種の情報を運転者に提示することが可能となる。
ここで、本実施例の情報センター20の制御部22は、運転者からの接続要求に応じてオペレーターを選択する際、情報センター20に設けられた評価データベース22d(図3を参照)を参照する。本実施例の評価データベース22dには、情報センター20の各オペレーターに対する運転者の評価についての情報(評価データ)が記憶されている。そして情報センター20の制御部22は、評価データベース22dの評価データを考慮して、接続要求があった運転者に適したオペレーターを選択し、情報センター20と車載装置50との間の接続を確立する。オペレーターに対する評価データは、後述する方法によって車載装置50の制御部52が生成し、情報センター20に送信した後、評価データベース22dに蓄積されている。
尚、本実施例では、データ通信部24が本発明における「センター側受信手段」および「センター側送信手段」に対応する。
尚、本実施例では、データ通信部24が本発明における「センター側受信手段」および「センター側送信手段」に対応する。
B.本実施例の車載装置制御処理 :
図4および図5には、本実施例の制御部52が車載装置50の動作を制御するための車載装置制御処理のフローチャートが示されている。車載装置制御処理を開始すると、先ず初めに、通話ボタン12が操作されたか否かを判断する(S100)。前述したように通話ボタン12は制御部52に接続されているので(図2を参照)、通話ボタン12が操作されたか否かを判断することができる。
通話ボタン12が操作されていなければ(S100:no)、操作されるまで待機状態となる。そして通話ボタン12が操作されたら(S100:yes)、情報センター20に対して接続を要求する旨の信号を送信することにより、情報センター20に接続を要求する(S102)。
図4および図5には、本実施例の制御部52が車載装置50の動作を制御するための車載装置制御処理のフローチャートが示されている。車載装置制御処理を開始すると、先ず初めに、通話ボタン12が操作されたか否かを判断する(S100)。前述したように通話ボタン12は制御部52に接続されているので(図2を参照)、通話ボタン12が操作されたか否かを判断することができる。
通話ボタン12が操作されていなければ(S100:no)、操作されるまで待機状態となる。そして通話ボタン12が操作されたら(S100:yes)、情報センター20に対して接続を要求する旨の信号を送信することにより、情報センター20に接続を要求する(S102)。
続いて、運転者の顔認証を実施する(S104)。すなわち、前述したようにカメラ16は所定の時間間隔ごとに運転者の顔画像を撮影して制御部52に入力している(図2を参照)。そこでカメラ16で撮影した運転者の顔画像がメモリ52mに登録された顔画像と一致するか否かを判断することによって、顔認証を行う(S104)。その結果、運転者が登録済みの運転者であると判断した場合には(S106:yes)、登録済みの運転者の識別情報を情報センター20に送信する(S106)。これに対して、車両10の運転者が登録済みの運転者ではない(未登録の運転者である)と判断した場合には(S106:no)、運転者の識別情報は送信しない。
尚、本実施例では顔画像を用いた顔認証によって登録済みの運転者か否かを判断したが、顔認証に限らず、指紋を使った認証や、声紋を使った認証などを用いることもできる。また、本実施例では、制御部52が顔画像に基づいて運転者を識別しているので、制御部52が本発明における「運転者識別手段」に対応する。
尚、本実施例では顔画像を用いた顔認証によって登録済みの運転者か否かを判断したが、顔認証に限らず、指紋を使った認証や、声紋を使った認証などを用いることもできる。また、本実施例では、制御部52が顔画像に基づいて運転者を識別しているので、制御部52が本発明における「運転者識別手段」に対応する。
こうして適宜、運転者の識別情報を情報センター20に送信した後は、情報センター20との接続が確立されたか否か、すなわち、情報センター20からの応答信号を受け取ったか否かを判断する(S110)。その結果、応答信号を受け取っていなければ、応答信号を受け取るまで待機状態となる(S110:no)。その後、応答信号を受け取ることによって接続の確立を確認したら(S110:yes)、続いて、情報センター20からデータを受信したか否かを判断する(S112)。
後述するように、情報センター20は車載装置50との間で接続を確立すると、応答信号に続いて応答メッセージを送信するようになっている。車載装置50を搭載した車両10の運転者は、この応答メッセージがスピーカー58から出力されると、情報センター20との接続が確立したことを認識する。そこで車載装置制御処理のS112では、情報センター20からデータ(ここでは応答メッセージ)を受信したか否かを判断し(S112)、データ(ここでは応答メッセージ)を受信するまで待機状態となる(S112:no)。そして情報センター20からデータ(ここでは応答メッセージ)を受信したら(S112:yes)、車載装置50のスピーカー58から応答メッセージを出力する(S114)。また、応答メッセージの受信後は、後述するように運転者と情報センター20のオペレーターとの間でやり取りが行われ、その結果としてオペレーターから何らかの情報(音声データや画像データなど)が送信される。
本実施例の車載装置制御処理では、こうしてオペレーターから何らかの情報(音声データや画像データなど)を受け取って運転者に提示する(S114)と、提示態様評価処理(S200)を起動する(S116)。ここで、提示態様評価処理とは、オペレーターからの情報の提示態様が運転者にとって適切であったのか否かを評価する処理である。詳細には後述するが、本実施例の提示態様評価処理では、車両10のカメラ16を用いて運転者の顔の表情を検出したり、マイク14を用いて運転者の声の調子を検出したりする。そして、それらの検出結果から、オペレーターの情報の提示態様を運転者がどの程度、適切であると感じたかを示す指標の値(評価値)を算出し、評価値をメモリ52mに記憶する。
尚、評価値は、車載装置50の制御部52が、運転者の顔の表情や声の調子などに現れた身体反応を検出することによって算出されていることから、本実施例では、制御部52が本発明における「身体反応検出手段」に対応する。
また、提示態様評価処理は、車載装置制御処理から起動されると、一定時間だけ実行される。この点についても後述する。
尚、評価値は、車載装置50の制御部52が、運転者の顔の表情や声の調子などに現れた身体反応を検出することによって算出されていることから、本実施例では、制御部52が本発明における「身体反応検出手段」に対応する。
また、提示態様評価処理は、車載装置制御処理から起動されると、一定時間だけ実行される。この点についても後述する。
提示態様評価処理(S200)を起動したら(S116)、続いて運転者の音声が検出されたか否かを判断する(図5のS118)。運転者は、情報センター20のオペレーターと会話しながら必要な情報を取得するので、オペレーターから何らかの情報(音声データや画像データなど)を受けると、次は運転者が声を出して反応し、この音声がマイク14によって検出されて制御部52に入力される(図2を参照)。
その結果、音声の入力が検出されたら(S118:yes)、提示態様評価処理(S200)を再び起動した後(S120)、入力された運転者の音声を音声データとして情報センター20に送信する(S122)。このタイミングで再度、提示態様評価処理を起動するのは、通話中の運転者の声の調子を検出することによって、オペレーターの情報の提示態様の適否を評価するためである。
その結果、音声の入力が検出されたら(S118:yes)、提示態様評価処理(S200)を再び起動した後(S120)、入力された運転者の音声を音声データとして情報センター20に送信する(S122)。このタイミングで再度、提示態様評価処理を起動するのは、通話中の運転者の声の調子を検出することによって、オペレーターの情報の提示態様の適否を評価するためである。
続いて、車載装置50と情報センター20との接続が解除されたか否かを判断する(S124)。接続の解除は、車載装置50を搭載した車両10の運転者が所定の操作(例えば、通話ボタン12の長押し)を行うことによって車載装置50に対して指示される場合や、情報センター20のオペレーターが接続を解除する場合がある。これら何れかによって接続が解除されていなければ(S124:no)、オペレーターとの間でのやり取りを継続するべく、図4の車載装置制御処理のS112に戻り、データを情報センター20から受信するまで待機状態となる(S112:no)。
そして以降は上述したように、情報センター20から受信データを受け取ってその受信データを出力し(S112,S114)、運転者の音声を検出すると、その音声データを情報センター20に送信する(S118,S122)。また、情報センターからの受信データを受け取る度に、あるいは運転者の音声が検出される度に、提示態様評価処理を起動する処理(S116,S120)を繰り返す。後述するように、提示態様評価処理(S200)では、オペレーターに対する運転者の評価を示す指標(評価値)が算出されて、メモリ52mに貯えられる。
そして、情報センター20と車載装置50との接続が解除されると(S124:yes)、メモリ52mからオペレーターの評価値を読み出して(S126)、その評価値に運転者の識別情報を付加することによって評価データを生成する(S128)。運転者の識別情報は、上述した車載装置制御処理のS102において、顔認証を実施した際に取得されている。
そして以降は上述したように、情報センター20から受信データを受け取ってその受信データを出力し(S112,S114)、運転者の音声を検出すると、その音声データを情報センター20に送信する(S118,S122)。また、情報センターからの受信データを受け取る度に、あるいは運転者の音声が検出される度に、提示態様評価処理を起動する処理(S116,S120)を繰り返す。後述するように、提示態様評価処理(S200)では、オペレーターに対する運転者の評価を示す指標(評価値)が算出されて、メモリ52mに貯えられる。
そして、情報センター20と車載装置50との接続が解除されると(S124:yes)、メモリ52mからオペレーターの評価値を読み出して(S126)、その評価値に運転者の識別情報を付加することによって評価データを生成する(S128)。運転者の識別情報は、上述した車載装置制御処理のS102において、顔認証を実施した際に取得されている。
そして、生成した評価データを情報センター20に向けて送信する(S130)。情報センター20は評価データを受け取ると、運転者の対応を行ったオペレーターの評価データとして、運転者の識別情報とともに評価データベース22dに記憶する。その後は、次に車載装置制御処理を起動した時に備えてメモリ52mの評価値を初期化して(S132)、車載装置制御処理を終了する。
尚、本実施例では、評価データを記憶する評価データベース22dが、本発明における「検出結果記憶手段」に対応する。
尚、本実施例では、評価データを記憶する評価データベース22dが、本発明における「検出結果記憶手段」に対応する。
C.本実施例の提示態様評価処理 :
図6および図7には、上述した車載装置制御処理においてオペレーターの評価値を生成する提示態様評価処理(S200)のフローチャートが示されている。前述したように、この処理は、オペレーターからの受信データ(音声データや画像データなど)を出力する度に(図4のS114)、あるいは運転者の音声が検出される度に(図5のS120)起動される。
図6および図7には、上述した車載装置制御処理においてオペレーターの評価値を生成する提示態様評価処理(S200)のフローチャートが示されている。前述したように、この処理は、オペレーターからの受信データ(音声データや画像データなど)を出力する度に(図4のS114)、あるいは運転者の音声が検出される度に(図5のS120)起動される。
提示態様評価処理(図6のS200)を開始すると、先ず初めに、車両10の運転者が登録済みの運転者か否かを判断する(S202)。前述したように、本実施例の車載装置制御処理(図4を参照)では、処理を開始後に顔認証を実施して、車両10の正規(登録済みの)の運転者か否かを判断している(図4のS100〜S104)。
その結果、運転者が未登録の運転者であった場合には(S202:no)、何らかの理由で一時的に運転している可能性が高く、再び運転する可能性が低いと考えられるので、その様な運転者の評価を情報センター20に蓄積しておく必要性は少ない。そこで、このような運転者の場合には、そのまま提示態様評価処理を終了する。
これに対して、車両10の運転者が登録済みの運転者であった場合には(S202:yes)、以下のようにして評価値(オペレーターの情報の提示態様が運転者にとって適切であったか否かについての指標)を算出する。先ず、制御部52に設けられたタイマー(図示せず)での計時を開始する(S204)。タイマーの計時を開始するのは、後述する理由から、提示態様評価処置の起動後、一定時間が経過したら提示態様評価処理を終了させるためである。
次に、制御部52に入力されたカメラ16の撮影画像を解析して(S206)、画像から顔を検出したか否かを判断する(S208)。すなわち、本実施例の提示態様評価処理は運転者が運転中に実行されるから、大部分の場合には顔が検出されるが、場合によっては後を振り返りながら運転していることも考えられるので、念のために顔が検出されたか否かを判断する(S208)。尚、顔の検出は、顔の要素(本実施例では、目、鼻、および口の3要素)を検出することによって行う。
その結果、運転者が未登録の運転者であった場合には(S202:no)、何らかの理由で一時的に運転している可能性が高く、再び運転する可能性が低いと考えられるので、その様な運転者の評価を情報センター20に蓄積しておく必要性は少ない。そこで、このような運転者の場合には、そのまま提示態様評価処理を終了する。
これに対して、車両10の運転者が登録済みの運転者であった場合には(S202:yes)、以下のようにして評価値(オペレーターの情報の提示態様が運転者にとって適切であったか否かについての指標)を算出する。先ず、制御部52に設けられたタイマー(図示せず)での計時を開始する(S204)。タイマーの計時を開始するのは、後述する理由から、提示態様評価処置の起動後、一定時間が経過したら提示態様評価処理を終了させるためである。
次に、制御部52に入力されたカメラ16の撮影画像を解析して(S206)、画像から顔を検出したか否かを判断する(S208)。すなわち、本実施例の提示態様評価処理は運転者が運転中に実行されるから、大部分の場合には顔が検出されるが、場合によっては後を振り返りながら運転していることも考えられるので、念のために顔が検出されたか否かを判断する(S208)。尚、顔の検出は、顔の要素(本実施例では、目、鼻、および口の3要素)を検出することによって行う。
続いて、運転者の顔の表情を検出するために、先ず、運転者の顔が笑顔であるか否かを判断する(S210)。本実施例では、顔の構成要素の中の目と口に着目し、「目尻が下がっていること」、「口角が上がっていること」、および「歯が見えていること」の3条件が満たされている場合に、その顔が笑顔であると判断する(S210)。
その結果、運転者の顔が笑顔であると判断された場合には(S210:yes)、前回の検出時の運転者の顔の表情を確認して(S212)、前回検出した時の表情が不満顔でなければ(S212:no)、メモリ52mの評価値に「1」を加算する(S214)。これに対して前回検出時の表情が不満顔であった場合は(S212:yes)、メモリ52mの評価値に「0.2」を加算する(S216)。前回の表情によって加算値を異ならせているのは次のような理由による。
先ず、提示態様評価処理は、運転者とオペレーターとがやり取りする中で、運転者の表情からオペレーターの対応が運転者に好ましいものであるか否かを評価しようとするものである。ところが運転者は、必ずしもオペレーターとだけやり取りするとは限らない。同乗者がいる場合には、オペレーターとやり取りしながら同時に同乗者どうしの会話も聞こえている。場合によっては同乗者から話しかけられたり、同乗者と会話したりすることも起こり得る。そして、運転者の表情は、同乗者との会話によっても変化する。従って、たとえ運転者が笑顔であっても、直前に評価した時に不満顔であった場合、評価が真反対になっているので同乗者の影響を受けている可能性が高いと考えられる。これに対して、直前の検出時にも笑顔であった場合や、直前の検出時に普通の顔(笑顔でも不満顔でもない顔)であった場合には、同乗者の影響を受けている可能性は低いと考えられる。
以上のような理由から、笑顔が検出されても前回の表情が不満顔であった場合は(S212:yes)、同乗者からの影響を受けている可能性が高いと考えられるので、その影響が評価値に反映されることを抑制するべく、通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を加算する(S216)。これに対して、運転者が同乗者からの影響を受けている可能性が低い場合には(S212:no)、メモリ52mの評価値に「1」を加算する(S214)。
尚、情報センター20との接続が確立して初めて運転者の顔の表情(ここでは笑顔)を検出した場合には、前回の顔の表情の検出結果がメモリ52mに記憶されていないので、必ず前回の検出時には不満顔ではなかったと判断されて(S212:no)、メモリ52mの評価値に「1」が加算される(S214)。
以上のような理由から、笑顔が検出されても前回の表情が不満顔であった場合は(S212:yes)、同乗者からの影響を受けている可能性が高いと考えられるので、その影響が評価値に反映されることを抑制するべく、通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を加算する(S216)。これに対して、運転者が同乗者からの影響を受けている可能性が低い場合には(S212:no)、メモリ52mの評価値に「1」を加算する(S214)。
尚、情報センター20との接続が確立して初めて運転者の顔の表情(ここでは笑顔)を検出した場合には、前回の顔の表情の検出結果がメモリ52mに記憶されていないので、必ず前回の検出時には不満顔ではなかったと判断されて(S212:no)、メモリ52mの評価値に「1」が加算される(S214)。
以上では、カメラ16の画像から検出した運転者の顔が笑顔であった場合(S210:yes)について説明した。これに対して、運転者の顔の表情が笑顔でないと判断された場合には(S210:no)、顔が不満顔であるか否かを判断する(S218)。ここで、本実施例では、上述した笑顔の判断基準とは逆に、「目じりが上がっていること」、「口角が下がっていること」、および「歯が見えてないこと」、の3条件が満たされている場合に、その顔が不満顔であると判断する(S218:yes)。
続いて、メモリ52mを参照することによって、前回の運転者の顔の表情の検出時に顔が笑顔であったか否かを判断する(S220)。その結果、前回の表情検出時に笑顔ではなかった(すなわち、不満顔または普通の顔であった)場合は(S220:no)、オペレーターの情報の提示態様に対して運転者が不満顔になった(提示態様に不満がある)と判断し、メモリ52mの評価値から「1」を減算する(S222)。
これに対して、前回の顔の表情の検出結果が笑顔であった場合には(S220:yes)、車両10の同乗者による影響を受けている可能性が高いので、その影響が評価値に反映されることを抑制すべく、メモリ52mの評価値から通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を減算する(S224)。
これに対して、前回の顔の表情の検出結果が笑顔であった場合には(S220:yes)、車両10の同乗者による影響を受けている可能性が高いので、その影響が評価値に反映されることを抑制すべく、メモリ52mの評価値から通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を減算する(S224)。
以上では、カメラ16の画像から検出した顔が笑顔であった場合(S210:yes)、あるいは不満顔であった場合(S218:yes)について説明した。これに対して、検出した顔が上述した笑顔の判断基準、および不満顔の判断基準の何れにも合致しなかった場合には(S218:no)、普通の顔と判断される。このような場合には、オペレーターの情報の提示態様に対する運転者の評価を表情から読み取ることができないので、評価値の加算も減算も行わない。
また、何らかの理由(運転者が後を振り返りながら運転していたなど)によって、カメラ16の画像から顔が検出されない場合もある(S208:no)。このような場合にも、運転者の表情からオペレーターの情報の提示態様を評価することができないので、評価値の加算も減算も行わない。
また、何らかの理由(運転者が後を振り返りながら運転していたなど)によって、カメラ16の画像から顔が検出されない場合もある(S208:no)。このような場合にも、運転者の表情からオペレーターの情報の提示態様を評価することができないので、評価値の加算も減算も行わない。
以上のようにして、運転者の顔の表情に基づいてオペレーターの情報の提示態様を評価したら(S208〜S224)、続いて、マイク14からの入力を解析して(S226)、音声を検出したか否かを判断する(S228)。
続いて、運転者の声の調子を検出するために、先ず、運転者の声が明るいか否かを判断する(S230)。本実施例では、音声中に含まれる倍音に着目し、倍音の数が所定の第1個数よりも多いか否かによって、運転者の声が明るいのか否かを判断する(S230)。倍音とは、音声の高低を示す周波数(基本周波数)の整数倍の周波数成分のことを指している。尚、声の調子を判断するために単なる声の周波数ではなく倍音を利用するのは、地声が高いか低いかによらずに声の調子を判断するためである。
その結果、倍音の数が第1個数よりも多く、運転者の声が明るいと判断された場合には(S230:yes)、前回の検出時の運転者の声の調子を確認する(S232)。そして、前回検出した時の声が暗くなければ(S232:no)、メモリ52mの評価値に「1」を加算する(S234)。これに対して前回検出時の声が暗かった場合は(S232:yes)、メモリ52mの評価値に「0.2」を加算する(S236)。
前回検出時の声の調子に応じて加算値を異ならせるのは、上述した顔の表情検出時と同様の理由による。すなわち、提示態様評価処理は、運転者とオペレーターとのやり取りの中で、運転者の声の調子からオペレーターの対応が運転者に好ましいものであるか否かを評価しようとするものであるが、運転者の声の調子は同乗者との会話によっても変化する。従って、たとえ運転者の声が明るくても、直前に評価した時の声が暗かった場合(評価が真反対の場合)には、同乗者の影響を受けている可能性が高い。そこで運転者が同乗者からの影響を受けている可能性が高い場合には(S232:yes)、その影響が評価値に反映されることを抑制するべく、通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を加算する(S236)。
尚、情報センター20との接続が確立後に初めて運転者の声の調子(ここでは明るい声)を検出した場合には、前回の声の調子の検出結果がメモリ52mに記憶されていないので、必ず前回の検出時には声が暗くはなかったと判断されて(S232:no)、メモリ52mの評価値に「1」が加算される(S234)。
前回検出時の声の調子に応じて加算値を異ならせるのは、上述した顔の表情検出時と同様の理由による。すなわち、提示態様評価処理は、運転者とオペレーターとのやり取りの中で、運転者の声の調子からオペレーターの対応が運転者に好ましいものであるか否かを評価しようとするものであるが、運転者の声の調子は同乗者との会話によっても変化する。従って、たとえ運転者の声が明るくても、直前に評価した時の声が暗かった場合(評価が真反対の場合)には、同乗者の影響を受けている可能性が高い。そこで運転者が同乗者からの影響を受けている可能性が高い場合には(S232:yes)、その影響が評価値に反映されることを抑制するべく、通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を加算する(S236)。
尚、情報センター20との接続が確立後に初めて運転者の声の調子(ここでは明るい声)を検出した場合には、前回の声の調子の検出結果がメモリ52mに記憶されていないので、必ず前回の検出時には声が暗くはなかったと判断されて(S232:no)、メモリ52mの評価値に「1」が加算される(S234)。
以上では、マイク14の入力から検出した運転者の声の調子が明るかった場合(S230:yes)について説明した。これに対して、運転者の声の調子が明るくない(倍音の数が第1個数よりも少ない)と判断された場合には(S230:no)、声の調子が暗いか否かを判断する(S238)。ここで本実施例では、運転者の音声中に含まれる倍音の数を第1個数よりも小さな所定の第2個数と比較して、第2個数よりも少ない場合に運転者の声の調子が暗いと判断する(S238:yes)。
続いて、メモリ52mを参照することによって、前回の運転者の声の調子の検出時に声の調子が明るかった否かを判断する(S240)。その結果、前回の音声検出時に明るい声ではなかった(すなわち、暗い声または普通の声であった)場合は(S240:no)、オペレーターの情報の提示態様を運転者が不満に感じていると判断し、メモリ52mの評価値から「1」を減算する(S242)。
これに対して、前回検出時に声の調子が明るかった場合には(S240:yes)、車両10の同乗者による影響を受けている可能性が高いので、その影響が評価値に反映されることを抑制すべく、メモリ52mの評価値から通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を減算する(S244)。
これに対して、前回検出時に声の調子が明るかった場合には(S240:yes)、車両10の同乗者による影響を受けている可能性が高いので、その影響が評価値に反映されることを抑制すべく、メモリ52mの評価値から通常よりも小さな値(本実施例では「0.2」)を減算する(S244)。
以上では、マイク14から入力された運転者の声の調子が明るかった場合(S230:yes)、あるいは声の調子が暗かった場合(S238:yes)について説明した。これに対して、入力された運転者の声の調子が普通であった場合には(S238:no)、オペレーターの情報の提示態様に対する運転者の評価を声の調子から読み取ることができないので、評価値の加算も減算も行わない。
また、提示態様評価処理が、オペレーターからの受信データ(音声データや画像データなど)が出力されたタイミングで起動された場合には(図4のS116)、マイク14の入力から音声が検出されない(図7のS228:no)。このような場合にも、運転者の声のトーンからオペレーターの情報の提示態様を評価することができないので、評価値の加算も減算も行わない。
また、提示態様評価処理が、オペレーターからの受信データ(音声データや画像データなど)が出力されたタイミングで起動された場合には(図4のS116)、マイク14の入力から音声が検出されない(図7のS228:no)。このような場合にも、運転者の声のトーンからオペレーターの情報の提示態様を評価することができないので、評価値の加算も減算も行わない。
以上のように、運転者の顔の表情や声の調子に基づいてオペレーターの情報の提示態様が運転者にとって適切であったか否かを評価したら、続いて、タイマーの計時開始後から所定時間Tが経過したか否かを判断する(S246)。そして、未だ所定時間Tが経過していなければ(S246:no)、提示態様評価処理のS206に戻り、上述した一連の処理を繰り返す。そして、タイマーの計時開始後から所定時間Tが経過したら(S246:yes)、提示態様評価処理を終了する。
ここで、タイマーの計数開始後、所定時間Tが経過したら、提示態様評価処理を終了するのは、次のような理由による。前述したように、評価値の算出は、運転者とオペレーターとがやり取りする中で行うが、運転者は必ずしもオペレーターとだけやり取りするとは限らず、同乗者ともやり取りする可能性がある。しかし、オペレーターから音声あるいは情報を受け取ってしばらくの短い時間であれば、あるいはオペレーターから音声などを受け取った後に運転者の音声を検出した時の短い時間であれば、運転者の表情(あるいは声の調子)はオペレーターから提示された情報に対する反応を表していると思われる。そこで本実施例の提示態様評価処理では、同乗者に対する反応が混入することを回避すべく、オペレーターから情報が提示されたタイミング(提示態様評価処理を開始するタイミング)から所定時間Tが経過すると、表示態様評価処理を終了することとしているのである。
以上に説明した本実施例の提示態様評価処理は、車載装置50と情報センター20との接続が解除されるまでの間は(図5のS124:no)、繰り返し起動されて、メモリ52mに記憶されたオペレーターの評価値が更新される。そして、車載装置50と情報センター20との接続が解除されると(S124:yes)、その時点での評価値がメモリ52mから読み出されて、運転者の識別情報とともに評価データとして情報センター20に送信される(図5のS126〜S130)。こうして情報センター20に送信された評価データは、運転者毎にオペレーターに対する評価値として評価データベース22dに反映される。
図8には、評価データベース22dの評価データが概念的に示されている。前述したように本実施例の評価データは、オペレーターを評価した運転者の識別情報と、オペレーターの評価値とから構成されている。また情報センター20側では、運転者に対応したオペレーターが誰であるのかを把握することができる。そこで情報センター20では、評価データを受け取ると、評価データの評価値を、評価をした運転者と評価をされたオペレーターとに対応づけて評価データベース22dに記憶する。
また、情報センター20が、評価者(運転者)と被評価者(オペレーター)とが同一の評価データを再度受け取った場合、その評価データの評価値が正の値であれば、その評価値の絶対値を評価データベース22dに記憶された評価値に加算することによって、評価値を更新する。さらに、情報センター20が再度受け取った評価データの評価値が負の値であれば、その評価値の絶対値を評価データベース22dの評価値から減算することによって評価値を更新する。
以上のように情報センター20は、評価データを初めて受け取った時にはその評価値を評価データベース22dに記憶し、以降は新たに評価データを受け取る度に評価値を更新していく。尚、図8の表中のブランク(横線にて表示)は、運転者から評価データを受け取っていない(オペレーターが未評価である)ことを表している。
また、情報センター20が、評価者(運転者)と被評価者(オペレーター)とが同一の評価データを再度受け取った場合、その評価データの評価値が正の値であれば、その評価値の絶対値を評価データベース22dに記憶された評価値に加算することによって、評価値を更新する。さらに、情報センター20が再度受け取った評価データの評価値が負の値であれば、その評価値の絶対値を評価データベース22dの評価値から減算することによって評価値を更新する。
以上のように情報センター20は、評価データを初めて受け取った時にはその評価値を評価データベース22dに記憶し、以降は新たに評価データを受け取る度に評価値を更新していく。尚、図8の表中のブランク(横線にて表示)は、運転者から評価データを受け取っていない(オペレーターが未評価である)ことを表している。
D.本実施例のオペレーター接続処理 :
図9および図10には、本実施例の情報センター20の制御部22が行うオペレーター接続処理のフローチャートが示されている。オペレーター接続処理を開始すると、先ず初めに、運転者から接続要求があったか否かを判断する(S300)。接続要求があったか否かは、運転者の車両10の車載装置50から接続を要求する旨の信号を受信したか否かによって判断する。車載装置50からの接続要求があるまでの間は待機状態となり(S300:no)、接続要求があったと判断したら(S300:yes)、続いて、接続要求が、車載装置50に登録済みの運転者から接続要求か否かを判断する(S302)。
図9および図10には、本実施例の情報センター20の制御部22が行うオペレーター接続処理のフローチャートが示されている。オペレーター接続処理を開始すると、先ず初めに、運転者から接続要求があったか否かを判断する(S300)。接続要求があったか否かは、運転者の車両10の車載装置50から接続を要求する旨の信号を受信したか否かによって判断する。車載装置50からの接続要求があるまでの間は待機状態となり(S300:no)、接続要求があったと判断したら(S300:yes)、続いて、接続要求が、車載装置50に登録済みの運転者から接続要求か否かを判断する(S302)。
図4を用いて前述したように、本実施例の車載装置制御処理では、車両10の通話ボタンが操作されると顔認証が実施され、登録済みの運転者であると判断された場合には、運転者の識別情報が情報センター20に送信される(図4のS100〜S108)。そこで、図9のオペレーター接続処理のS302では、運転者の識別情報を受信したか否かによって、接続要求が車載装置50に登録済みの運転者からあったか否かを判断する(S302)。
接続要求が登録済みの運転者からあった場合には(S302:yes)、続いて、情報センター20で待機中のオペレーターの数が所定数N以上か否かを判断する(S304)。前述したように情報センター20の制御部22は、複数のオペレーター(正確にはオペレーター端末26)に接続されているので(図3を参照)、待機中のオペレーターの数を把握することができる。
そして、待機中のオペレーター数がNより少ない場合は(S304:no)、運転者にとって最適なオペレーターを選択するだけの自由度が無いので、現在待機中のオペレーターの中から1のオペレーターをランダムに選択する(S318)。
そして、待機中のオペレーター数がNより少ない場合は(S304:no)、運転者にとって最適なオペレーターを選択するだけの自由度が無いので、現在待機中のオペレーターの中から1のオペレーターをランダムに選択する(S318)。
一方、待機中のオペレーターの数が所定数N以上の場合には(S304:no)、続いて待機中のオペレーターの中に、接続要求をしてきた運転者による評価がなされていないオペレーター(未評価のオペレーター)がいるか否かを判断する(S306)。未評価のオペレーターがいるか否かは、評価データベース22d(図8を参照)の評価値がブランクのオペレーターがいるか否かによって判断する(S306)。
その結果、待機中のオペレーターの中に未評価のオペレーターがいれば(S306:yes)、未評価のオペレーターの中からオペレーターをランダムに選択する(S308)。このように未評価のオペレーターを優先的に選択するのは、未評価のオペレーターの中にも評価済みのオペレーターより運転者の評価が高いオペレーターがいる可能性があることを考慮したためである。
その結果、待機中のオペレーターの中に未評価のオペレーターがいれば(S306:yes)、未評価のオペレーターの中からオペレーターをランダムに選択する(S308)。このように未評価のオペレーターを優先的に選択するのは、未評価のオペレーターの中にも評価済みのオペレーターより運転者の評価が高いオペレーターがいる可能性があることを考慮したためである。
これに対して、待機中のオペレーターの中に未評価のオペレーターがいなければ(S306:no)、評価データに基づいてオペレーターを選択するか否かの抽選を行う(S310)。そして、抽選に当選した場合には(S312:yes)、図8に例示した評価データベース22dの評価データを参照して(S314)、現在待機中のオペレーターの中で最も評価値の大きなオペレーターを選択する(S316)。
また、抽選に落選した場合には(S308:no)、待機中のオペレーター(評価済みのオペレータ)の中から車載装置50に接続するオペレーターをランダムに選択する(S318)。
このように一定の確率でオペレーターをランダムに選択するのは次のような理由による。すなわち、オペレーターの情報の提示態様を運転者が適切であると感じるか否かは感覚的なものであるから、情報が提示される状況などによって、同じオペレーターに対する運転者の評価が変化する可能性がある。それにも拘わらず、評価データベース22dの評価データに基づいて過去に運転者の評価が高かったオペレーターばかりを選択したのでは、現時点でのオペレーターに対する運転者の評価を適切に把握することができない。そこで、過去に評価済みのオペレーターを再評価することによって現時点でのオペレーターに対する運転者の評価を適切に把握するために、一定の確率で車載装置50に接続するオペレーターをランダムに選択する(S318)。
このように一定の確率でオペレーターをランダムに選択するのは次のような理由による。すなわち、オペレーターの情報の提示態様を運転者が適切であると感じるか否かは感覚的なものであるから、情報が提示される状況などによって、同じオペレーターに対する運転者の評価が変化する可能性がある。それにも拘わらず、評価データベース22dの評価データに基づいて過去に運転者の評価が高かったオペレーターばかりを選択したのでは、現時点でのオペレーターに対する運転者の評価を適切に把握することができない。そこで、過去に評価済みのオペレーターを再評価することによって現時点でのオペレーターに対する運転者の評価を適切に把握するために、一定の確率で車載装置50に接続するオペレーターをランダムに選択する(S318)。
以上では、登録済みの運転者から接続要求があった場合(S302:yes)のオペレーターの選択方法について説明した。これに対して、未登録の運転者から情報センター20に接続要求がなされることもある(S302:no)。このような場合には、待機中のオペレーターの中からランダムに選択する(S318)。これは未登録の運転者は、何らかの理由で一時的に運転しているに過ぎず、再び運転する可能性が低いと考えられるので、評価値に基づいて適切なオペレーターを選択する必要性が低いからである。
以上のようにして、運転者からの接続要求に応じてオペレーターを選択したら(S308,S316,S318)、情報センター20と車載装置50との接続を確立する(S320)。そして、接続が確立したことを示す応答信号を車載装置50に送信し(S322)、さらに接続が確立したことを運転者に知らせるための応答メッセージを車載装置50に送信する(S324)。その後は情報センター20と車載装置50との接続が解除されるまで待機状態となり(S326:no)、車両10の運転者、あるいはオペレーターによって接続が解除されたら(S326:yes)、オペレーター接続処理の先頭に戻る。以降は運転者からの接続要求があるまで待機状態となり(図9のS300:no)、接続要求を受けたら(S300:yes)、上述した一連の処理を行うことによって、複数のオペレーターの中から1のオペレーターを選択し、その状態で情報センター20と車載装置50とを接続する(S302〜S326)。
以上のようにして、本実施例のオペレーター接続処理では、運転者からの接続要求があると、情報センター20の評価データベース22dに蓄積された評価データに基づいてオペレーターを選択する。その結果、運転者にとって最適なオペレーターが運転者の対応を行うことによって、運転者の望む態様で各種の情報を提供することが可能となる。
尚、本実施例では、オペレーターを選択することが、情報を提示する態様を選択することに対応している。従って、本実施例では、運転者からの要求に応じて、複数のオペレーターの中から適切なオペレーターを選択し、運転者に接続する処理を実行する情報センター20の制御部22が、本発明における「提示態様決定手段」および「提示態様記憶手段」に対応する。
尚、本実施例では、オペレーターを選択することが、情報を提示する態様を選択することに対応している。従って、本実施例では、運転者からの要求に応じて、複数のオペレーターの中から適切なオペレーターを選択し、運転者に接続する処理を実行する情報センター20の制御部22が、本発明における「提示態様決定手段」および「提示態様記憶手段」に対応する。
E.変形例 :
上述した本実施例には幾つかの変形例が存在する。以下では、これら変形例について、簡単に説明する。
E−1.第1変形例 :
上述した本実施例の情報提示システム1では、運転者とやり取りをしながら情報を提示するのは、生身の人間(オペレーター)であるものと説明した。しかし、オペレーターが情報を提示する代わりに、音声対話が可能なオペレータープログラムが運転者とやり取りすることによって、運転者に情報を提示するようにしてもよい。
上述した本実施例には幾つかの変形例が存在する。以下では、これら変形例について、簡単に説明する。
E−1.第1変形例 :
上述した本実施例の情報提示システム1では、運転者とやり取りをしながら情報を提示するのは、生身の人間(オペレーター)であるものと説明した。しかし、オペレーターが情報を提示する代わりに、音声対話が可能なオペレータープログラムが運転者とやり取りすることによって、運転者に情報を提示するようにしてもよい。
このような第1変形例の情報提示システムでは、情報センター20側に情報の提示態様が異なる複数のオペレータープログラムを用意する。例えば、男性の声で会話するオペレータープログラムと、女性の声で会話するオペレータープログラムと、漫画のキャラクターの声で会話するオペレータープログラムとを用意しておく。
そして、これらのオペレータープログラムの中の1のオペレータープログラムを用いて運転者に各種情報を提示する。このとき、情報センター20の制御部22は、評価データベース22dの評価データに基づいて、複数のオペレータープログラムの中から運転者にとって最適なオペレータープログラムを選択する。このようにしても、上述したオペレーター(生身の人間)が運転者の対応をする場合と同様に、運転者にとって好ましい態様で各種の情報を提供することが可能である。
そして、これらのオペレータープログラムの中の1のオペレータープログラムを用いて運転者に各種情報を提示する。このとき、情報センター20の制御部22は、評価データベース22dの評価データに基づいて、複数のオペレータープログラムの中から運転者にとって最適なオペレータープログラムを選択する。このようにしても、上述したオペレーター(生身の人間)が運転者の対応をする場合と同様に、運転者にとって好ましい態様で各種の情報を提供することが可能である。
E−2.第2変形例 :
上述した本実施例の情報提示システム1では、情報を提示した時の運転者の顔の表情や声の調子の検出結果に基づいて、オペレーター(あるいはオペレータープログラム)を変更することによって、情報の提示態様を変更するものと説明した。しかし、オペレーター(あるいはオペレータープログラム)を変更する以外の方法によって、情報の提示の態様を変更することもできる。
上述した本実施例の情報提示システム1では、情報を提示した時の運転者の顔の表情や声の調子の検出結果に基づいて、オペレーター(あるいはオペレータープログラム)を変更することによって、情報の提示態様を変更するものと説明した。しかし、オペレーター(あるいはオペレータープログラム)を変更する以外の方法によって、情報の提示の態様を変更することもできる。
例えば、第2変形例の情報提示システム1では、車載装置50のスピーカー58から何らかの音声情報を出力した時の、運転者の顔の表情をカメラ16で撮影する。そして、運転者の顔の表情に変化がなかった場合には、運転者に聞こえなかったものと判断して、スピーカー58の音量を所定量だけ大きくすることとしてもよい。こうすれば、運転者に確実に音声情報を提示することができる。
あるいは、スピーカー58から何らかの音声情報を出力した時の運転者の顔の表情が険しくなった場合には、音量が大きすぎるものと判断して、スピーカー58の音量を所定量だけ小さくすることとしてもよい。こうすれば、適切な音量で音声情報を提示することが可能となる。
更に、車載装置50のディスプレイ56に情報を表示した時の、運転者の顔の表情を撮影して、運転者が目を細めていた場合には、表示が小さすぎるものと判断して、表示の大きさを所定割合だけ大きくすることとしてもよい。こうしても、運転者に確実に情報を提示することができる。
E−3.第3変形例 :
また、オペレータープログラムを選択したり、音量や表示の大きさを変更したりと言ったように、オペレーターを選択する以外の方法で提示の態様を変更するのであれば、情報センター20の制御部22ではなく、車載装置50の側で提示の態様を選択することとしてもよい。
図11には、このような第3変形例の車載装置50が示されており、図12には、第3変形例の情報センター20が示されている。図2と図11とを比較すれば明らかなように、図11に示した第3変形例の車載装置50は、前述した本実施例の車載装置50に対して、提示態様決定部55および評価データベース52dが搭載されている点と、通話ボタン12に替えて起動ボタン18が搭載されている点とが異なっている。
提示態様決定部55は、複数の提示の態様(オペレータープログラムなど)を記憶しており、運転者が起動ボタン18を押すと、提示態様決定部55が1の態様を選択し、その態様で運転者に情報が提示される。また、評価データベース52dには、提示の態様(オペレータープログラムなど)に対する評価データが蓄積される。
また、図3と図12とを比較すれば明らかなように、図12に示した第3変形例の情報センター20には、前述した本実施例の情報センター20に対して、評価データベース22dとオペレーター端末26とが除かれている点で異なっている。
また、オペレータープログラムを選択したり、音量や表示の大きさを変更したりと言ったように、オペレーターを選択する以外の方法で提示の態様を変更するのであれば、情報センター20の制御部22ではなく、車載装置50の側で提示の態様を選択することとしてもよい。
図11には、このような第3変形例の車載装置50が示されており、図12には、第3変形例の情報センター20が示されている。図2と図11とを比較すれば明らかなように、図11に示した第3変形例の車載装置50は、前述した本実施例の車載装置50に対して、提示態様決定部55および評価データベース52dが搭載されている点と、通話ボタン12に替えて起動ボタン18が搭載されている点とが異なっている。
提示態様決定部55は、複数の提示の態様(オペレータープログラムなど)を記憶しており、運転者が起動ボタン18を押すと、提示態様決定部55が1の態様を選択し、その態様で運転者に情報が提示される。また、評価データベース52dには、提示の態様(オペレータープログラムなど)に対する評価データが蓄積される。
また、図3と図12とを比較すれば明らかなように、図12に示した第3変形例の情報センター20には、前述した本実施例の情報センター20に対して、評価データベース22dとオペレーター端末26とが除かれている点で異なっている。
このような第3変形例の情報提示システム1では、各種の情報については情報センター20から車載装置50に供給されるが、その情報は、車載装置50の提示態様決定部55によって決定された態様で運転者に提示される。
このようにしても適切な態様で運転者に情報を提示することが可能である。
このようにしても適切な態様で運転者に情報を提示することが可能である。
E−4.第4変形例 :
更に、上述した第3変形例の車載装置50では、評価データベース52dだけでなく情報データベース26dも搭載することとしても良い。
図13には、このような第4変形例の車載装置50が示されている。図12に示した第3変形例の車載装置50と比較すれば明らかなように、図13に示した第4変形例の車載装置50では、評価データベース52dだけでなく情報データベース56dも搭載されている。
こうすれば、上述した情報提示システム1の機能を、第4変形例の車載装置50だけで実現することができる。その結果、運転者に適切な態様で情報を提示することが可能となる。
更に、上述した第3変形例の車載装置50では、評価データベース52dだけでなく情報データベース26dも搭載することとしても良い。
図13には、このような第4変形例の車載装置50が示されている。図12に示した第3変形例の車載装置50と比較すれば明らかなように、図13に示した第4変形例の車載装置50では、評価データベース52dだけでなく情報データベース56dも搭載されている。
こうすれば、上述した情報提示システム1の機能を、第4変形例の車載装置50だけで実現することができる。その結果、運転者に適切な態様で情報を提示することが可能となる。
以上、本実施例および各種の変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
1…情報提示システム、 10…車両、 11…ハンドル、
12…通話ボタン、 13…バックミラー、 14…マイク、
16…カメラ、 20…情報センター、 22…制御部、
22d…評価データベース、 24…データ通信部、 26…オペレーター端末、
26d…情報データベース、 30…インターネット、 40…無線基地局、
50…車載装置、 52…制御部、 52m…メモリ、
54…データ通信部、 56…ディスプレイ、 58…スピーカー。
12…通話ボタン、 13…バックミラー、 14…マイク、
16…カメラ、 20…情報センター、 22…制御部、
22d…評価データベース、 24…データ通信部、 26…オペレーター端末、
26d…情報データベース、 30…インターネット、 40…無線基地局、
50…車載装置、 52…制御部、 52m…メモリ、
54…データ通信部、 56…ディスプレイ、 58…スピーカー。
Claims (9)
- 車両に搭載されて該車両の運転者に対して情報を提示する情報提示装置と、無線通信を介して該情報提示装置に接続された情報センターとを有する情報提示システムであって、
前記情報提示装置は、
前記無線通信を介して前記情報センターから指定された態様で、前記情報を前記運転者に提示する情報提示手段と、
前記提示した情報に対する前記運転者の身体反応を検出する身体反応検出手段と、
前記身体反応の検出結果を、前記無線通信を介して前記情報センターに送信する装置側送信手段と
を備え、
前記情報センターは、
前記情報提示装置から前記無線通信を介して前記身体反応の検出結果を受信するセンター側受信手段と、
前記身体反応の検出結果を記憶する検出結果記憶手段と、
前記運転者に対して前記情報を提示する態様を、前記身体反応の検出結果に基づいて決定する提示態様決定手段と、
前記決定した提示の態様を、前記無線通信を介して前記情報提示装置に送信するセンター側送信手段と
を備える情報提示システム。 - 請求項1に記載の情報提示システムであって、
前記情報提示装置は、前記運転者を識別する運転者識別手段を備え、
前記装置側送信手段は、前記運転者の識別結果も前記情報センターに送信する手段であり、
前記センター側受信手段は、前記運転者の識別結果も受信する手段であり、
前記検出結果記憶手段は、前記身体反応の検出結果を前記運転者に対応付けて記憶する手段であり、
前記提示態様決定手段は、前記センター側受信手段によって得られた前記運転者の識別結果から、該運転者に対応付けて記憶された前記身体反応の検出結果を読み出すことによって、前記提示の態様を決定する手段である情報提示システム。 - 車両に搭載されて、該車両の運転者に対して情報を提示する情報提示装置であって、
無線通信を介して前記車両の外部から指定された態様で、前記情報を前記運転者に提示する情報提示手段と、
前記提示した情報に対する前記運転者の身体反応を検出する身体反応検出手段と、
前記身体反応の検出結果を、前記無線通信を介して前記車両の外部に送信する検出結果送信手段と
を備える情報提示装置。 - 請求項3に記載の情報提示装置であって、
前記身体反応検出手段は、前記運転者に前記情報が提示されてから所定期間内での該運転者の身体反応を検出する手段である情報提示装置。 - 運転者に情報を提示する情報提示装置が搭載された車両と無線通信を介して接続された情報センターであって、
前記運転者に対して前記情報を提示する態様を決定する提示態様決定手段と、
前記決定した提示の態様を、前記無線通信を介して前記車両に送信するセンター側送信手段と、
前記情報が提示されたことによる前記運転者の身体反応の検出結果を、前記無線通信を介して前記車両から受信するセンター側受信手段と、
前記運転者の身体反応の検出結果を記憶する検出結果記憶手段と
を備え、
前記提示態様決定手段は、前記身体反応の検出結果に基づいて、前記提示の態様を決定する手段である情報センター。 - 請求項5に記載の情報センターであって、
前記センター側受信手段は、前記車両の運転者の識別結果も、前記無線通信を介して受信する手段であり、
前記検出結果記憶手段は、前記運転者の識別結果に対応付けて、前記身体反応の検出結果を記憶する手段であり、
前記提示態様決定手段は、前記センター側受信手段によって得られた前記運転者の識別結果から、該運転者に対応付けて記憶された前記身体反応の検出結果を読み出すことによって、前記提示の態様を決定する手段である情報センター。 - 請求項5または請求項6に記載の情報センターであって、
複数種類の前記提示の態様を記憶しておく提示態様記憶手段を備え、
前記提示態様決定手段は、前記複数種類の態様の中で既に選択された態様よりも選択されていない態様を優先して、前記提示の態様として決定する手段である情報センター。 - 請求項5ないし請求項7の何れか一項に記載の情報センターであって、
前記提示態様決定手段は、前記提示の態様を決定する方法として、前記身体反応の検出結果に基づいて決定する第1の方法と、前記身体反応の検出結果によらずに決定する第2の方法とを備えており、所定の頻度で該第2の方法を用いて前記提示の態様を決定する手段である情報センター。 - 車両に搭載されて、該車両の運転者に対して情報を提示する情報提示装置であって、
前記運転者に対して前記情報を提示する態様を決定する提示態様決定手段と、
前記決定された態様で前記運転者に前記情報を提示する情報提示手段と、
前記提示した情報に対する前記運転者の身体反応を検出する身体反応検出手段と、
前記身体反応の検出結果を記憶する検出結果記憶手段と
を備え、
前記提示態様決定手段は、前記記憶された身体反応の検出結果に基づいて、前記提示の態様を決定する手段である情報提示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012189319A JP2014048760A (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 車両の運転者に情報を提示する情報提示システム、情報提示装置、および情報センター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012189319A JP2014048760A (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 車両の運転者に情報を提示する情報提示システム、情報提示装置、および情報センター |
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JP2014048760A true JP2014048760A (ja) | 2014-03-17 |
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ID=50608415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012189319A Pending JP2014048760A (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 車両の運転者に情報を提示する情報提示システム、情報提示装置、および情報センター |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014048760A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016130918A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 東芝テック株式会社 | ドライブスルーシステム |
JP2018105750A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 日産自動車株式会社 | 音声案内方法及び音声案内装置 |
JP2018105749A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 日産自動車株式会社 | 音声案内方法及び音声案内装置 |
JP2019536673A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-12-19 | ペキン センスタイム テクノロジー ディベロップメント カンパニー リミテッド | 運転状態監視方法及び装置、運転者監視システム、並びに車両 |
-
2012
- 2012-08-29 JP JP2012189319A patent/JP2014048760A/ja active Pending
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US10853675B2 (en) | 2017-08-10 | 2020-12-01 | Beijing Sensetime Technology Development Co., Ltd. | Driving state monitoring methods and apparatuses, driver monitoring systems, and vehicles |
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