JP2014048701A - 携帯端末、及び報知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末は、たたく動作を検知する検知部と、複数のたたく動作間隔として基準となるたたく動作のパターンを予め記憶している記憶部と、前記検知部で検知されたたたく動作のパターンと、前記記憶部で記憶しているたたく動作のパターンとを照合する照合部と、前記照合部の照合結果により前記検知されたたたく動作のパターンと前記記憶部で記憶しているたたく動作のパターンとの一致度合が所定以上である場合に、内部に保持している情報をユーザに通知する報知処理部とを備える。
【選択図】図2
Description
ユーザがポケットなどに携帯端末を収納している場合、ユーザが所望する情報を確認するためには、ポケットなどから携帯端末を取り出す必要があり、ユーザは不便に感じることがある。
この開示された技術により、ユーザは画面を目視することなく所望する情報の内容を確認することができる。
そのため、ユーザによっては、ポケットなどの中で特定のボタンの位置をいちいち探すのは面倒だと感じることもある。
本発明に係る第1の実施の形態としての携帯電話機(端末装置)1について説明する。
1.1 概要
本発明の端末装置は、例えば、携帯電話機1に適用され、その外観について図1を参照しつつ説明する。
携帯電話機1には、図1に示すように、タッチパネル機能を有した液晶ディスプレイ(以下、LCD(Liquid Crystal Display))などで構成された表示部4と、キー操作部5と、スピーカ部6と、マイクロフォン7とが配置されている。
キー操作部5は、筐体の側面に配置された1つ以上のキーを含んで構成され、キー入力を受け付ける。
スピーカ部6は、外部に対して音を発する。
携帯電話機1は、スリープ状態である場合に表示部4の反対面(以下、裏面という。)に対してユーザからの、例えば指先などによるたたく動作を検知すると、検知したたたく動作のリズムが予め記憶しているリズムと一定の割合以上一致する場合に、バイブレータにより現在時刻を報知する。ここで、スリープ状態であるとは、省電力の待機電源モードであることをいう。スリープ状態では、例えば表示部4で何ら表示がされていない状態となっている。
1.2 構成
携帯電話機1は、図2に示すように、センサ部101、パターン記憶部102、振動パターン記憶部103、照合処理部104、制御部105、バイブレータ106及び電源供給部107から構成されている。
以下、報知機能について説明する。
(1)センサ部101
センサ部101は、ユーザによるたたく動作を検知する機能を有するものであり、具体的には、加速度センサである。センサ部101は、スリープ状態であっても、後述する電源供給部107からの動作に必要な電力の供給を受けている。
(2)パターン記憶部102
パターン記憶部102は、報知の可否の基準となるたたく動作のパターン(以下、基準パターンという。)を予め記憶している。
(3)振動パターン記憶部103
振動パターン記憶部103は、報知する際に用いる振動のパターンを記憶している。
図3(a)は、偶数時間及び奇数時間それぞれの振動パターンを示し、図3(b)は、0〜9に対応する振動パターンを示している。分を示す振動パターンは、0〜9の振動パターンの組み合わせることで対応できる。例えば、05分の振動パターンは、値“0”の振動パターンの後続に、値“5”の振動パターンを組み合わせにより実現でき、21分の振動パターンは、値“2”の振動パターンの後続に、値“1”の振動パターンを組み合わせにより実現できる。
照合処理部104は、低い電力で動作する低電力プロセッサで構成され、センサ部101で検出されたたたく動作のパターンと基準パターンとの照合を行うものである。照合処理部104は、後述する電源供給部107から動作に必要な電力の供給を常に受けている。
(4−1)フィルタ部111
フィルタ部111は、センサ部101で検出されたたたく動作について、Z軸方向、つまり表示部4を有する主表面に対する垂直方向の振動成分のみを照合部112へ出力する。
照合部112は、たたく動作のパターンの照合に係る処理を行うものである。
照合部112は、スリープ状態である場合に、センサ部101で最初に検知された裏面からのたたく動作のZ軸方向の成分が所定値以上である場合、つまりZ軸方向に対して一定の強さ(閾値Za)以上の振動が検出された場合には、スリープ状態を解除して制御部105へ電源供給を行う旨の指示(以下、電源供給指示という。)を電源供給部107へ出力する。なお、裏面からのたたく動作である場合には、検知された振動の最初の振れはZ軸成分の正方向に対してのものとなる。そこで、照合部112は、検知された振動の最初の振れがZ軸成分の正方向のものとなっているか否かを判断することで、裏面からのたたく動作であるか否かを判断することができる。
制御部105は、照合処理部104で用いられる電力よりも高い電力を必要とする高速アプリケーションプロセッサで構成され、バイブレータ106による現在時刻の報知に係る処理、及び携帯電話機1に係る他の処理を行うものである。
ここでは、現在時刻の報知に係る処理機能について説明する。
(5−1)照合制御部121
照合制御部121は、スリープ状態が解除されている間、照合部112による照合を中止するよう制御するものである。
(5−2)報知部122
報知部122は、照合部112から報知指示を受け取ると、制御部105において時刻を計時する機能要素(図示せず)又は他のCPU(Central Processing Unit)等(図示せず)から現在時刻を取得する。報知部122は、振動パターン記憶部103で記憶されている各振動パターンから、取得した現在時刻に応じた報知に係る振動パターン(以下、報知振動パターンという。)を生成し、バイブレータ106へ出力する。
バイブレータ106は、報知部122から受け取った報知振動パターンで示される振動の長短に基づいて振動し、ユーザへ現在時刻を報知する。
(7)電源供給部107
電源供給部107は、各機能要素に電源を供給するものであり、スリープ状態である場合には、センサ部101及び照合処理部104に対して電源を供給し、スリープ状態が解除された状態(非スリープ状態)である場合には、センサ部101、照合処理部104、制御部105及びバイブレータ106に対して電源を供給する。
ここでは、携帯電話機1における報知機能に係る動作について説明する。
図4は、携帯電話機1の報知機能の動作を示す流れ図である。
照合部112は、スリープ状態時において、ユーザから報知処理開始の指示を受け付けたか否かを判別する(ステップS5)。具体的には、照合部112は、スリープ状態である場合に、センサ部101で最初に検出されたたたく動作が裏面からのものであり、且つZ軸方向に対する振動の強度が一定の強さ以上であるか否を判断する。
照合部112は、照合結果を用いて、検出されたたたく動作のパターンと基準パターンとが一致するか否かを判断する(ステップS20)。具体的には、照合部112は、検出されたたたく動作のパターンと基準パターンとの一致度合が所定以上であるか否かを判断する。
報知部122は、振動パターン記憶部103で記憶されている各振動パターンから、取得した現在時刻に応じた報知振動パターンを生成し、生成した報知振動パターンに基づいてバイブレータ106を振動させる(ステップS30)。
ここでは、たたく動作のパターンの入力から現在時刻の報知までの動作について具体例を用いて説明する。
図5は、たたく動作のパターンの入力から現在時刻の報知までの動作に係るタイムチャートである。
携帯電話機1は、時間t2において、照合部112及びパターン記憶部102を用いて、検出されたたたく動作のパターンとパターン記憶部102に記憶されている基準パターンとの比較を行い、一致すると判断する場合には、報知指示を制御部105の報知部122へ出力する。
1.5 変形例
以上、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限られない。例えば、以下のような変形例が考えられる。
指示を受け付ける条件として、スリープ状態であることに、携帯電話機1が一定時間以上、安定状態であること、着信などの割込が一定時間以上発生していない状態であること、及びこれらの組み合わせた状態であることを加えてもよい。
(3)上記実施の形態では、照合部112は、低電力プロセッサに組み込まれているとしたが、これに限定されない。
この場合、たたく動作のパターン検出回路は、たたく動作のパターンを検出すると、たたく動作の照合を行う低電力プロセッサに対して照合処理を行うよう割込信号を出力する。
たたく動作は、表示部4を有する面に対するものであってもよいし、X軸方向又はY軸方向に対するものであってもよい。
(5)上記実施の形態では、報知する内容は現在時刻としたが、これに限定されない。
また、報知する内容は、現在時刻の分のみであってもよい。
または、報知する代わりに、キーロックの解除を行うとしてもよい。
また、現在時刻を報知する場合において、時を示す振動パターンを、偶数時と奇数時とに区別したが、分と同様に、0〜9の振動パターンを組み合わせて“時”を表すようにしてもよい。
天気を報知する場合には、照合後に、現在位置を外部のサーバ等に送信するとともに、現在位置の天気を問い合わせて、取得した天気の情報を数値化、例えば“晴れ”を値“0”に、“曇り”を値”1“に、”雨“を値”2“等に変換して、報知してもよい。
照合部112は、スリープ状態である場合において、所定数のたたく動作であって、各たたく動作の強度が所定強度以上であるときに、スリープ状態を解除してもよい。
この場合、照合部112では、スリープ状態解除後に受け付けたたたく動作の数と、パターン記憶部102で記憶されているたたく動作の数との照合を行い、完全一致する場合に、報知指示を制御部105へ出力する。完全一致しない場合には、照合部112は、スリープ状態に移行する旨の移行指示を電源供給部107へ出力する。
本発明の携帯端末は、PDA(Personal Digital Assistant)、PHS(Personal Handy−phone System)、音楽プレーヤ、電子ブック、ゲーム機、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
また、当該手法の手順を記述したプログラムを記録媒体に格納して、頒布するようにしてもよい。なお、上記プログラムを記憶する媒体としては、例えば、フラッシュメモリ、USBメモリ及びSDカード(登録商標)などを一例として挙げることができる。
1.6 補足
(1)本発明の一態様である、携帯端末は、たたく動作を検知する検知部と、複数のたたく動作間隔として基準となるたたく動作パターンである基準パターンを予め記憶している記憶部と、前記検知部で検知されたたたく動作のパターンと、前記記憶部で記憶している基準パターンとを照合する照合部と、前記照合部の照合結果により前記検知されたたたく動作のパターンと前記記憶部で記憶している基準パターンとの一致度合が所定以上である場合に、内部に保持している情報をユーザに通知する報知処理部とを備えることを特徴とする。
(2)ここで、前記照合部は、前記検知部で所定以上の強度のたたく動作が検知された後、前記照合を開始するとしてもよい。
(3)ここで、前記記憶部で記憶している基準パターンは、複数のたたく動作間隔の比をとった間隔比情報であり、前記照合部は、前記間隔比情報と、前記検知部で検知されたたたく動作のパターンにおけるたたく動作の間隔比とを照合するとしてもよい。
(4)ここで、前記照合部は、前記照合に先立って、前記検知部で検知された前記たたく動作の間隔の合計時間である第1時間長が前記間隔比情報で定まる全ての間隔についての合計時間である第2時間長と同一となるよう、前記検知部で検知された前記たたく動作の間隔それぞれの時間長を圧縮又は伸長するとしてもよい。
(5)ここで、携帯端末本体の主表面にディスプレイを有しており、前記検知部は、前記主表面の反対面である裏面におけるたたく動作を検知するとしてもよい。
(6)ここで、前記検知部は、加速度センサであり、当該加速度センサは、前記ディスプレイに対する垂直方向の振動を、前記たたく動作として検知するとしてもよい。
(7)ここで、前記内部に保持している情報とは、現在時刻を時分で表した時刻情報であり、前記報知処理部は、前記時刻情報についての報知を行うとしてもよい。
この構成によると、携帯端末は、現在時刻をユーザに報知することができる。
この構成によると、携帯端末は、第1報知パターン及び第2報知パターンを用いて、偶数時と奇数時とで報知するパターンを区別しているので、時刻のうち時については簡易なパターンで報知することができる。
この構成によると、携帯端末は、現在時刻のうち分のみを報知するので、ユーザが大まかな時間(例えば、5時台、8時台)を知っている場合には、報知する情報(現在時刻のうち分)を最小限とすることができる。
4 表示部
5 キー操作部
6 スピーカ部
7 マイクロフォン
101 センサ部
102 パターン記憶部
103 振動パターン記憶部
104 照合処理部
105 制御部
106 バイブレータ
107 電源供給部
111 フィルタ部
112 照合部
121 照合制御部
122 報知部
Claims (11)
- たたく動作を検知する検知部と、
複数のたたく動作間隔として基準となるたたく動作パターンである基準パターンを予め記憶している記憶部と、
前記検知部で検知されたたたく動作のパターンと、前記記憶部で記憶している基準パターンとを照合する照合部と、
前記照合部の照合結果により前記検知されたたたく動作のパターンと前記記憶部で記憶している基準パターンとの一致度合が所定以上である場合に、内部に保持している情報をユーザに通知する報知処理部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。 - 前記照合部は、
前記検知部で所定以上の強度のたたく動作が検知された後、前記照合を開始する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記記憶部で記憶している基準パターンは、複数のたたく動作間隔の比をとった間隔比情報であり、
前記照合部は、前記間隔比情報と、前記検知部で検知されたたたく動作のパターンにおけるたたく動作の間隔比とを照合する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記照合部は、
前記照合に先立って、前記検知部で検知された前記たたく動作の間隔の合計時間である第1時間長が前記間隔比情報で定まる全ての間隔についての合計時間である第2時間長と同一となるよう、前記検知部で検知された前記たたく動作の間隔それぞれの時間長を圧縮又は伸長する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。 - 携帯端末本体の主表面にディスプレイを有しており、
前記検知部は、前記主表面の反対面である裏面におけるたたく動作を検知する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記検知部は、加速度センサであり、
当該加速度センサは、前記ディスプレイに対する垂直方向の振動を、前記たたく動作として検知する
ことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。 - 前記内部に保持している情報とは、現在時刻を時分で表した時刻情報であり、
前記報知処理部は、前記時刻情報についての報知を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記時刻情報で表される時分のうち時についての報知には、第1報知パターンと第2報知パターンとがあり、
前記報知処理部は、前記時刻情報で表される時が偶数時である場合には前記第1報知パターンで、奇数時である場合には前記第2報知パターンで、それぞれ報知する
ことを特徴とする請求項7に記載の携帯端末。 - 前記内部に保持している情報とは、現在時刻の時分のうちの分を表した時刻情報であり、
前記報知処理部は、前記時刻情報の報知を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - たたく動作を検知する検知部と、
内部に保持している保持情報をユーザに通知するか否かの判断基準となる、たたく動作数を予め記憶している記憶部と、
前記検知部で検知されたたたく動作の数と、前記記憶部で記憶されているたたく動作数とを照合する照合部と、
前記照合部の照合結果により前記検知されたたたく動作の数と前記記憶部で記憶しているたたく動作数とが一致する場合に、前記保持情報をユーザに通知する報知処理部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。 - 複数のたたく動作間隔として基準となるたたく動作パターンを基準パターンとして予め記憶している記憶部を備える携帯電話機で用いられる報知方法であって、
たたく動作を検知する検知ステップと、
前記検知ステップで検知されたたたく動作のパターンと、前記記憶部で記憶している基準パターンとを照合する照合ステップと、
前記照合ステップの照合結果により前記検知されたたたく動作のパターンと前記記憶部で記憶している基準パターンとの一致度合が所定以上である場合に、内部に保持している情報をユーザに通知する報知処理ステップとを含む
ことを特徴とする報知方法。
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