JP2014048530A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takushi Matsuno
卓士 松野
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Abstract

【課題】記録媒体を安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】本体ケーシングは、画像形成部により画像が形成された用紙Pを排出するように構成される排出口30と、排出された用紙Pを積載するように構成される排紙トレイ32と、用紙Pが排出口30から排出されるときに、用紙Pの左右方向両端部のそれぞれに対して当接するように構成される当接部材44とを有し、当接部材44は、互いに異なる第1静止位置および第2静止位置のそれぞれの位置において、静止するように構成され、かつ、第1静止位置と第2静止位置とに移動可能に構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に関する。
記録用紙に所望の画像を得るために、画像形成部および定着部を備える画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置では、記録用紙には、画像形成部で形成されたトナー画像が転写され、転写されたトナー画像が定着部において加熱および加圧されることによって定着され、その後、排紙される。
また、このような画像形成装置では、例えば、トナー画像が定着された記録用紙は、画像形成装置内の搬送経路に設けられる各々のローラ対で搬送され、排出口を介して、排紙トレイに排出される(例えば、特許文献1参照)。
ここで、記録用紙は、記録用紙の繊維の方向や、周りの湿度、搬送経路の湾曲、定着部によるトナー画像の定着動作などに起因し、カールする場合がある。例えば、記録用紙の搬送方向と直交する幅方向の両端側が、互いに近接するように湾曲する場合がある(筒カール)。筒カールした記録用紙が排紙トレイ上に積載されると、後続の記録用紙の先端が、排紙トレイ上のカールした記録用紙の後端と接触し、排紙トレイに積載されている記録用紙が押し出されたり、排出中の記録用紙が詰まる場合がある。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置では、排出口の近傍に記録用紙の搬送方向と直交する幅方向の両端部を押圧する押圧部材を設け、排紙トレイに積載された記録用紙の後端部分を押圧し、後続の記録用紙の排紙トレイへの積載性の向上を図っている。
特開2005−096964号公報
しかるに、上記した特許文献1に記載の画像形成装置では、筒カールする記録用紙に対しては、安定した積載性を得ることはできるが、例えば、記録用紙の搬送方向両側が互いに近接するように湾曲した場合(順カール)、押圧部材によって、排出された記録用紙の先端を、湾曲させるように押圧してしまう。そうすると、排出された記録用紙が、排紙トレイの上面に対して、大きい角度で接触されることで、排紙トレイ上で丸まったり、さらに、その丸まった記録用紙に後続の記録用紙が接触し、適切に積載できないという不具合を生じる場合がある。
つまり、引用文献1に記載の画像形成装置では、順カールに対応できない場合がある。
そこで、本発明の目的は、記録媒体を安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
(1)上記した目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成するように構成される画像形成部と、画像形成部を収容する筐体とを備える画像形成装置であって、筐体は、画像形成部により画像が形成された記録媒体を積載部へ排出するように構成される排出口と、記録媒体が排出口から排出されるときに、記録媒体の排出方向に沿う第1方向と直交する第2方向における記録媒体の両端部のそれぞれに対して当接するように構成される当接部と、を有し、当接部は、互いに異なる第1静止位置および第2静止位置のそれぞれの位置において、静止するように構成され、かつ、第1静止位置と第2静止位置とに移動可能に構成されている。
このような構成によれば、当接部を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
そのため、記録媒体が第2方向外側に向かうに従って湾曲(筒カール)する場合、および、記録媒体が第1方向下流側に向かうに従って湾曲(順カール)する場合の、それぞれに適した位置に、当接部を適宜移動させることができる。
つまり、記録媒体の姿勢に合わせて、記録媒体の両端部と当接する当接部の位置を移動させることができる。
その結果、記録媒体を安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる。
(2)また、当接部は、第1静止位置において、排出口に対して相対的に近い位置に配置され、第2静止位置において、第1静止位置よりも第1方向下流側であって、排出口に対して相対的に遠い位置に配置されていてもよい。
このような構成によれば、筒カールする記録媒体においては、当接部を排出口に対して相対的に近い第1静止位置に配置する。
これにより、記録媒体の第2方向外側と当接部とを当接させることができ、積載された記録媒体と、後続の記録媒体とを、第1方向に沿って接触しないように積載部に積載することができる。
そのため、積載された記録媒体に対して、後続の記録媒体を安定して排出することができる。
また、順カールする記録媒体においては、当接部を排出口に対して相対的に遠い第2静止位置に配置する。
これにより、当接部と、排出中の記録媒体の先端との当接を抑制しながら、記録媒体を積載部に沿って排出することができる。
そのため、当接部で、順カールする記録媒体をさらに湾曲させるように押圧することなく、記録媒体を積載部に積載させることができる。
その結果、記録媒体の積載性を向上させることができる。
(3)また、当接部は、第1静止位置と第2静止位置とにスライド移動可能に構成されていてもよい。
このような構成によれば、当接部は、スライド移動によって、第1静止位置と第2静止位置とを移動することができる。
そのため、簡易な構成で、当接部を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
(4)また、当接部は、積載部に向かって延びるように形成され、第1静止位置において、第1方向と当接部の延びる方向とが形成する角の角度が相対的に大きくなるように配置され、第2静止位置において、第1方向と当接部の延びる方向とが形成する角の角度が相対的に小さくなるように配置されていてもよい。
このような構成によれば、筒カールする記録媒体においては、当接部を第1方向と当接部の延びる方向とが形成する角の角度が相対的に大きくなる第1静止位置に配置する。
これにより、記録媒体の第2方向外側と、当接部とを当接させることができ、積載された記録媒体と、後続の記録媒体とを、第1方向に沿って接触しないように積載部に積載することができる。
そのため、積載された記録媒体に対して、後続の記録媒体を安定して排出することができる。
また、順カールする記録媒体においては、当接部を第1方向と当接部の延びる方向とが形成する角の角度が相対的に小さくなる第2静止位置に配置する。
これにより、当接部と、排出中の記録媒体の先端との当接を抑制しながら、記録媒体を積載部に沿って排出することができる。
そのため、当接部で、順カールする記録媒体をさらに湾曲させるように押圧することなく、記録媒体を積載部に積載させることができる。
その結果、記録媒体の積載性を向上させることができる。
(5)また、当接部は、積載部側の端部と反対側の端部を支点として、第1静止位置と第2静止位置とに回動可能に構成されていてもよい。
このような構成によれば、当接部は、回動によって、第1静止位置と第2静止位置とに移動することができる。
そのため、簡易な構成で、当接部を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
(6)また、記録媒体は、第2方向外側に向かうに従って、第1方向および第2方向の両方向と直交する第3方向に沿って湾曲する第1姿勢と、第1方向下流側に向かうに従って、第3方向に沿って湾曲する第2姿勢とに変位するように構成され、当接部は、記録媒体が相対的に第1姿勢をとる傾向にある場合、第1静止位置に配置され、記録媒体が相対的に第2姿勢をとる傾向にある場合、第2静止位置に配置されてもよい。
このような構成によれば、記録媒体が相対的に第1姿勢をとる傾向にある場合、すなわち、記録媒体が筒カールする場合には、当接部を第1静止位置に配置することができる。
また、記録媒体が相対的に第2姿勢をとる傾向にある場合、すなわち、記録媒体が順カールする場合には、当接部を第2静止位置に配置することができる。
つまり、記録媒体の姿勢に適した位置に、当接部を確実に配置することができる。
その結果、記録媒体を安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる。
(7)また、筐体は、当接部を第1静止位置と第2静止位置とに移動させるように構成される操作部を有していてもよい。
このような構成によれば、操作部を操作することにより、当接部を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
そのため、当接部を円滑に移動させることができる。
(8)また、操作部は、当接部よりも第1方向下流側に配置されていてもよい。
このような構成によれば、当接部に対して排出口の反対側の第1方向下流側で、操作することができるので、操作部を容易に操作することができる。
(9)また、筐体は、原稿を読み取るように構成される画像読取ユニットを有し、画像読取ユニットは、積載部に対して、第1方向および第2方向の両方向と直交する第3方向に間隔を隔てて対向する支持壁を有し、当接部は、支持壁に対して、第3方向における積載部側に配置されるように、支持壁に支持されていてもよい。
このような構成によれば、当接部を支持するための部材を別途設けることなく、画像読取ユニットの支持壁に当接部を支持させることができる。
そのため、部品点数を低減することができながら、記録媒体を安定して排出、および、積載することができる。
(10)また、当接部は、第2方向に沿って延び、筐体に支持される軸部と、記録媒体が排出口から排出されるときに、第2方向における記録媒体の両端部のそれぞれに対して当接するように構成される揺動部と、を有し、揺動部は、記録媒体と当接したときに、軸部を中心として揺動するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、排出口から排出された記録媒体が当接部に当接すると、当接部は、排出途中の記録媒体の第1方向下流側への移動を規制しないように、軸部を中心として第1方向下流側に揺動される。
そのため、排出途中の記録媒体を、第1方向下流側に円滑に排出させることができる。
本発明の画像形成装置では、記録媒体を安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態としてのプリンタを示す側断面図である。 図2は、図1に示すプリンタの正面図である。 図3は、図1に示すプリンタの排紙を説明するための説明図であって、(a)は、当接部が第1静止位置にある状態を示し、(b)は、当接部が第2静止位置にある状態を示す。 図4は、第2実施形態としてのプリンタの排紙を説明するための説明図であって、(a)は、筒カールする用紙が排出される状態を示し、(b)は、順カールする用紙が排出される状態を示す。 図5は、第3実施形態としてのプリンタの排紙を説明するための説明図であって、(a)は、筒カールする用紙が排出される状態を示し、(b)は、順カールする用紙が排出される状態を示す。
1.プリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのプリンタ1は、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラーレーザプリンタである。プリンタ1は、筐体の一例としての本体ケーシング2内に、記録媒体の一例としての用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4と、画像が形成された用紙Pを排紙するための排紙部5とを備え、本体ケーシング2の上方に、原稿の画像情報を読み取る画像読取ユニットの一例としての画像読取部6とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、給紙部3および画像形成部4を収容する側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その一方側壁には、後述するプロセスユニット11を着脱させるためのフロントカバー7が形成されている。フロントカバー7は、本体ケーシング2に対して下端部を支点として揺動自在に設けられている。
なお、以下の説明において、プリンタ1に関し、方向について言及する場合には、プリンタ1を水平方向に載置した状態を上下の基準とする。具体的には、図1における紙面上側を上側(第3方向一方側)とし、図1における紙面下側を下側(第3方向他方側)とする。また、フロントカバー7が設けられる側(図1における紙面右側)を前側(第1方向下流側)とし、その反対側(図1における紙面左側)を後側(第1方向上流側)とする。また、プリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が左側(第2方向一方側)であり、紙面奥側が右側(第2方向他方側)である。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ8を備えている。給紙トレイ8は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。給紙トレイ8の前端部上側には、給紙ガイド18と、1対のレジストローラ9とが設けられている。
給紙トレイ8に収容されている用紙Pは、1枚ごとに捌かれ、給紙ガイド18にガイドされて、両レジストローラ9間に向けて上側へ向かうに従って、後側へUターンするように給紙され、所定のタイミングで、画像形成部4(感光ドラム16(後述)と搬送ベルト24(後述)との間)に向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット10、プロセスユニット11、転写ユニット12、および定着ユニット13を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット10は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナユニット10は、破線で示すように、複数(4つ)の感光ドラム16(後述)に向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し、感光ドラム16(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
プロセスユニット11は、スキャナユニット10の下側であって、転写ユニット12の上側に配置されており、1つのプロセスフレーム14と、各色に対応する複数(4つ)の現像カートリッジ15とを備えている。また、プロセスユニット11は、本体ケーシング2に対して、前後方向(第1方向)にスライドすることにより、着脱自在に設けられている。
プロセスフレーム14は、本体ケーシング2に対して、前後方向に沿ってスライド可能であり、前後方向に間隔を隔てて複数(4つ)並列配置される感光ドラム16と、感光ドラム16の斜め後上側に間隔を隔てて対向配置されるスコロトロン型帯電器17とを支持している。
複数の現像カートリッジ15のそれぞれは、現像カートリッジ15の下端において、後側から露出されるように回転可能に支持され、感光ドラム16に対して上側から対向し、接触される現像ローラ19と、現像ローラ19にトナーを供給する供給ローラ20と、現像ローラ19に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード20とを備え、それらの上側の空間には、各色に対応するトナーが収容されている。
現像カートリッジ15内のトナーは、供給ローラ20に供給され、さらに、現像ローラ19に供給され、供給ローラ20と現像ローラ19との間で正極性に摩擦帯電される。
現像ローラ19に供給されたトナーは、現像ローラ19の回転に伴って、層厚規制ブレード20によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ19の表面に担持される。
一方、感光ドラム16の表面は、感光ドラム16の回転に伴って、スコロトロン型帯電器17により一様に正帯電された後、スキャナユニット10からのレーザービーム(図1破線参照。)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム16の表面に形成される。
感光ドラム16がさらに回転すると、現像ローラ19の表面に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム16の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム16の静電潜像は可視像化され、感光ドラム16の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット12は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上側であって、プロセスユニット11の下側において、前後方向に沿って配置されている。この転写ユニット12は、前後方向に間隔を隔てて対向配置される駆動ローラ22および従動ローラ23と、駆動ローラ22および従動ローラ23の周りに巻回される搬送ベルト24と、複数の感光ドラム16のそれぞれに対して、搬送ベルト24の上側部分を挟んで対向する複数(4つ)の転写ローラ25を備えている。
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト24によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム16と各転写ローラ25とが対向する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム16に担持されている各色のトナー像が、用紙Pに順次転写され、カラー画像が形成される。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット13は、転写ユニット12の後側に配置され、加熱ローラ26、および加熱ローラ26の後下側から対向する加圧ローラ27を備えている。転写ユニット12において、用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ26と加圧ローラ27との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙部
排紙部5は、本体ケーシング2の上側部分において、後端部が上方へ向かって突出する側面視略L字状に形成されている。排紙部5は、排紙ガイド29と、排出口30と、複数対(4対)の排紙ローラ31(図2参照)と、積載部の一例としての排紙トレイ32とを備えている。
排紙ガイド29は、排紙部5の後端部内に配置されている。
排出口30は、排紙部5の後端部における前面において、本体ケーシング2の内部と外部とを連通する正面視略矩形状に形成されている。
複数対の排紙ローラ31は、左右方向においてそれぞれ間隔を隔てて配置されている。1対の排紙ローラ31は、排出口30から排出された用紙Pを上下方向から挟むように、上下方向に互いに対向配置されている。
排紙トレイ32は、本体ケーシング2の上面に設けられ、排出口30よりも下方に形成されている。排紙トレイ32は、本体ケーシング2の前端縁から、後方に向かって延びる水平面33と、水平面33の後端縁から連続して、後側へ向かうに従って下方に湾曲される境界面38と、境界面38の後端縁から連続して、後下側へ傾斜する傾斜面34とが設けられている。
定着ユニット13において、トナー像が熱定着された用紙Pは、排紙ガイド29にガイドされて、排出口30に向けて、上側へ向かうに従って前側へUターンするように搬送され、排紙ローラ31の2つのローラの間を通って、排紙トレイ32上に排紙される。
(5)画像読取部
画像読取部6は、排紙部5を覆うように、本体ケーシング2の上方に対向配置されている。画像読取部6は、本体ケーシング2と略同じ前後方向長さおよび左右方向長さを有する平面視略矩形状に形成されている。画像読取部6は、原稿台35と、押えカバー36とを備えている。
原稿台35は、支持壁の一例としての支持フレーム37と、ガラス面(図示せず)とを備えている。
支持フレーム37は、平面視略矩形状の略ボックス形状に形成されている。
ガラス面(図示せず)は、支持フレーム37の上面に設けられ、原稿が載置されるように形成されている。
押えカバー36は、原稿台35に揺動自在に支持され、原稿台35を上方から被覆する平面視略矩形状の厚板形状に形成されている。
そして、画像読取部6では、原稿が、押えカバー36と、原稿台35のガラス面(図示せず)との間に配置され、原稿の画像情報が読み取られる。
そして、読み取られた原稿の画像情報に基づいて、画像形成部4において、上記したように、用紙Pの画像を形成することができる。
2.画像読取部
原稿台35の支持フレーム37には、1対の揺動部露出穴39と1対の把持部露出穴40とが形成されている。
また、支持フレーム37には、1対の用紙押圧部材43が設けられている。
(1)揺動部露出穴および把持部露出穴
1対の揺動部露出穴39は、支持フレーム37の下壁の後端部において、支持フレーム37の内外を連通させるように、左右方向に間隔を隔てて形成されている。揺動部露出穴39は、排紙トレイ32の境界面38近傍から、排出口30のわずかに前方までにわたって延びる、前後方向に長手の底面視略矩形状に形成されている。
1対の把持部露出穴40は、支持フレーム37の下壁の前端部において、支持フレーム37の内外を連通させるように、左右方向に間隔を隔てて形成されている。把持部露出穴40は、底面視略矩形状に形成されており、その前後方向長さは、揺動部露出穴39の前後方向長さよりも短い長さに形成されている。
(2)用紙押圧部材
(2−1)用紙押圧部材の構成
1対の用紙押圧部材43は、図3に示すように、支持フレーム37内において、前後方向に移動可能に配置されている。用紙押圧部材43は、操作部材45と当接部材44とを備えている。
操作部材45は、スライド杆53と把持部52とを備えている。
スライド杆53は、支持フレーム37の下壁の上面にスライド自在に支持されており、前後方向に延びる略杆状に形成されている。
把持部52は、スライド杆53の前端部の下面から、下方に突出する略角柱形状に形成されており、その下側略半分が把持部露出穴40から露出されている。
当接部材44は、スライド杆53の後端部に設けられている。当接部材44は、軸部48と揺動部49とを備えている。
軸部48は、左右方向に長手(図示せず)の略円柱形状に形成されており、操作部材45のスライド杆53の後端部に回転可能に連結されている。
揺動部49は、軸部48に対して相対回転不能に固定されるとともに、揺動部露出穴39から露出されている。揺動部49は、正面視略矩形平板形状(図2参照)に形成されている。揺動部49の下端部は、半円柱形状に形成され、排紙ローラ31の2つのローラの対向部よりも下側に配置されている。
揺動部49は、軸部48を中心として揺動可能であり、常には、その自重によって垂下され、図示しないストッパにより、下側に向かうに従って前側に傾斜した状態、すなわち、側面視において、揺動部49の前面と支持フレーム37の下面とのなす角度(角度θ1とする)が略70°となる状態で規制されている。
(2−2)第1静止位置および第2静止位置
用紙押圧部材43は、第1静止位置(図3(a)参照)と、第2静止位置(図3(b)参照)とにスライド移動可能に構成されている。
第1静止位置において、用紙押圧部材43は、相対的に後側(排出口30側)に配置されている。詳しくは、揺動部49は、揺動部露出穴39の後端部に配置され、その先端が、排紙トレイ32の傾斜面34の前後方向略中央部分に向かうように配置されており、把持部52が把持部露出穴40の後端部に配置されている。
第2静止位置において、用紙押圧部材43は、相対的に前側(排出口30と反対側)に配置されている。詳しくは、揺動部49が揺動部露出穴39の前端部に配置され、その先端が、排紙トレイ32の境界面38に向かうように配置されており、把持部52が把持部露出穴40の前端部に配置されている。
3.排紙動作
(1)用紙の状態
用紙Pは、用紙Pの繊維の方向、用紙P周りの湿度、本体ケーシング2内における搬送経路、用紙Pが圧接される加熱ローラ26の幅方向における温度分布、および、加熱ローラ26の外周面の幅方向における形状変化などに起因してカール(湾曲)する場合がある。
カールの種類には、筒カール(横カール)と順カール(縦カール)とがある。
筒カールとは、図2および図3(a)に示すように、用紙Pが、その搬送方向と直交する幅方向(左右方向)における両端部が互いに接近するように、上方または下方へ湾曲することである。筒カールした用紙Pは、正面視において略U字状をなしている。
順カールとは、図3(b)に示すように、用紙Pが、その搬送方向における両端部が互いに接近するように、上方または下方へ湾曲することである。順カールした用紙Pは、側面視において略U字状をなしている。
このプリンタ1において、用紙Pは、その繊維の方向が搬送方向に沿って延びる場合には、加熱ローラ26によって加熱されたときに、繊維の方向に応じて、その左右方向両端部がトナー像が定着されている面(印刷面)と反対側へ湾曲する。すなわち、排紙トレイ32上において、用紙Pは、その搬送方向と直交する幅方向における両端部が互いに接近するように、上方へ湾曲する(図2および図3(a)参照)(筒カール)。
また、定着ユニット13を通過した用紙Pは、Uターンするように搬送されるとともに、その搬送経路に応じて、その前後方向両端部が、用紙Pのトナー像が定着されている面(印刷面)の側へ湾曲する。すなわち、排紙トレイ32上において用紙Pが、その搬送方向における両端部が互いに接近するように、下方へ湾曲する(図3(b)参照)(順カール)。
そして、筒カールの方が順カールよりも強い場合には、筒カールの用紙Pが排出され、順カールの方が筒カールよりも強い場合には、順カールの用紙Pが排出される。
(2)第1静止位置における排紙動作
上記した筒カール(左右方向両端部が上方へ湾曲)する用紙Pが排紙される場合には、図3(a)に示すように、用紙押圧部材43を第1静止位置に配置する。
用紙押圧部材43を第1静止位置に配置するには、排紙部5と画像読取部6の間に手を入れて、把持部52を把持し、把持部52を、把持部露出穴40の後端部に配置させる。すると、用紙押圧部材43が後側へスライドされ、当接部材44が第1静止位置に配置される。
用紙Pは、本体ケーシング2内から排出口30を介して排出されるとともに、その左右方向両端部が互いに接近するように、上方へ湾曲し、その直後に当接部材44の揺動部49に当接される。このとき、揺動部49は、排出中の用紙Pによって前側へ押圧されて、軸部48を中心として、左側面視反時計回りに揺動される。
そして、用紙Pの排出口30からの排出が完了して、用紙Pが排紙トレイ32上に積載されると、積載された用紙Pの後端部は、排紙トレイ32の後端部に配置される。
このとき、揺動部49は、その自重により垂下され、再び、第1静止位置に配置され、用紙Pの後端部の上側に対向する。
そして、排紙トレイ32上に用紙Pが積載されると、用紙Pの後端部が排出口30に近接する。積載された用紙Pは、揺動部49によって、その後端部における左右方向両端部の湾曲部分を、下側へ向かって押圧される。
これによって、積載された用紙Pの後端部は、排出口30よりも下側、かつ、揺動部49の下端部よりも後側に配置される。
次いで、後続の用紙Pが排出口30から排出されると、まず、後続の用紙Pの先端部が49に当接される。このとき、後続の用紙Pの先端部は、積載された用紙Pの後端部を前側へ押し出すことなく、積載された用紙Pの後端部の上側に重なる。
これにより、後続の用紙Pは、積載された用紙Pの上に円滑に積載される。
なお、用紙押圧部材43が第1静止位置に配置された状態で、上記した順カール(前後方向両端部が下方へ湾曲)する用紙Pが排紙される場合(図3(b)仮想線参照)には、用紙Pは、本体ケーシング2内から排出口30を介して、その前後方向両端部が互いに接近するように下方へ湾曲しながら、排出される。このとき、用紙Pは、自重や順カールによる湾曲により、先端が下方へ湾曲するように排出されるので、用紙Pの先端は、揺動部49との当接により、傾斜面34に上方から当接される場合がある。すると、用紙Pが、さらに排出されたときに、用紙Pの先端が傾斜面34の傾斜に沿って、後下側に押圧され、用紙Pが丸まったり、さらに、後続の用紙Pが、丸まった用紙Pに接触する場合がある。
(3)第2静止位置における排紙動作
上記した順カール(前後方向両端部が下方へ湾曲)する用紙Pが排紙される場合には、図3(b)に示すように、用紙押圧部材43を第2静止位置に配置する。
用紙押圧部材43を第2静止位置に配置するには、排紙部5と画像読取部6の間に手を入れて、把持部52を把持し、把持部52を、把持部露出穴40の前端部に配置させる。すると、用紙押圧部材43が前側へスライドされ、当接部材44が第2静止位置に配置される。
用紙Pは、本体ケーシング2内から排出口30を介して排出され、その前後方向両端部が互いに接近するように下方へ湾曲し、排紙トレイ32の境界面38近傍の上方において、当接部材44の揺動部49に当接される。このとき、揺動部49は、排出中の用紙Pによってわずかに前側へ押圧されて、軸部48を中心として、左側面視反時計回りに揺動される。また、用紙Pの先端は、揺動部49により、排紙トレイ32の水平面33の後端部上へ案内される。
そして、用紙Pがさらに排出されると、用紙Pの先端は、排紙トレイ32の水平面33に沿って前側へ移動し、排紙トレイ32の水平面33の前端部上に載置される。排出口30からの用紙Pの排出が完了すると、用紙Pは、その前後方向中央部分が、排紙トレイ32の境界面38上に載置され、その後端部が、排紙トレイ32の傾斜面34上に載置される。
なお、用紙Pが大きく順カールしている場合には、用紙Pが排紙トレイ32に積載された後、揺動部49が、積載された用紙Pの前後方向略中央部分を下側へ向かって押圧する。
次いで、後続の用紙Pが排出口30から排出されると、用紙Pの先端は、揺動部49により、積載された用紙Pの境界面38上に載置されている部分の上へ案内される。
これにより、後続の用紙Pの先端は、積載された用紙Pの水平面33上に載置されている部分の上を前側へ移動し、積載された用紙Pの上に円滑に排出される。
なお、用紙押圧部材43が第2静止位置に配置された状態で、上記した筒カール(左右方向両端部が上方へ湾曲)する用紙Pが排紙される場合(図示せず)には、排出された用紙Pの後端部は、排紙トレイ32の後端部に配置される。
しかし、揺動部49は、境界面38近傍に配置されているため、用紙Pの後端部における左右方向両端部は、揺動部49によって押圧されることなく、その湾曲により、排出口30よりも上側に配置される場合がある。
このような場合には、後続の用紙Pの先端部が、積載された用紙Pの後端部を前側へ押し出す場合がある。
4.作用効果
(1)このプリンタ1によれば、図3に示すように、当接部材44を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
そのため、用紙Pが筒カールする場合、および、用紙Pが順カールする場合の、それぞれに適した位置に、当接部材44を適宜移動させることができる。
つまり、用紙Pの姿勢に合わせて、用紙Pの両端部と当接する当接部材44の位置を移動させることができる。
その結果、用紙Pを安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる。
(2)また、このプリンタ1によれば、図3(a)に示すように、筒カールする用紙Pにおいては、当接部材44を排出口30に対して相対的に近い第1静止位置に配置する。
これにより、用紙Pの後端部における左右方向両端部(第2方向外側)の湾曲部分を当接部材44と当接させることができ、積載された用紙Pと、後続の用紙Pとを、前後方向(第1方向)に沿って接触しないように排紙トレイ32に積載することができる。
そのため、積載された用紙Pに対して、後続の用紙Pを安定して排出することができる。
また、順カールする用紙Pにおいては、図3(b)に示すように、当接部材44を排出口30に対して相対的に遠い第2静止位置に配置する。
これにより、当接部材44と、排出中の用紙Pの先端との当接を抑制しながら、用紙Pを排紙トレイ32に沿って排出することができる。
そのため、当接部材44で、順カールする用紙Pをさらに湾曲させるように押圧することなく、用紙Pを排紙トレイ32に積載させることができる。
その結果、用紙Pの積載性を向上させることができる。
(3)また、このプリンタ1によれば、図3に示すように、当接部材44は、スライド移動によって、第1静止位置と第2静止位置とを移動することができる。
そのため、簡易な構成で、当接部材44を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
(4)また、このプリンタ1によれば、図3(a)に示すように、用紙Pが筒カールする場合には、当接部材44を第1静止位置に配置することができる。
また、用紙Pが順カールする場合には、当接部材44を第2静止位置に配置することができる。
つまり、用紙Pの姿勢に適した位置に、当接部材44を確実に配置することができる。
その結果、用紙Pを安定して排出することができ、積載性の向上を図ることができる。
(5)また、このプリンタ1によれば、図3に示すように、操作部材45を操作することにより、当接部材44を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
そのため、当接部材44を円滑に移動させることができる。
(6)また、このプリンタ1によれば、図3に示すように、当接部材44に対して排出口の反対側(第1方向下流側)、すなわち、前側で操作することができるので、操作部材45を容易に操作することができる。
(7)また、このプリンタ1によれば、図3に示すように、当接部材44を支持するための部材を別途設けることなく、画像読取部6の支持フレーム37に当接部材44を支持させることができる。
そのため、部品点数を低減することができながら、用紙Pを安定して排出、および、積載することができる。
(8)また、このプリンタ1によれば、図3に示すように、排出口30から排出された用紙Pが当接部材44の揺動部49に当接すると、当接部材44は、排出途中の用紙Pの前側(第1方向下流側)への移動を規制しないように、軸部48を中心として前側に揺動される。
そのため、排出途中の記録媒体を、排紙トレイ32に沿って前側に円滑に排出させることができる。
5.第2実施形態
図4を参照して、プリンタ1の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
上記した第1実施形態では、用紙押圧部材43において、当接部材44の軸部48は、操作部材45のスライド杆53に連結されている。そして、操作部材45の把持部52を把持して用紙押圧部材43を操作することで、当接部材44が、第1静止位置と第2静止位置とにスライド移動される(図3参照)。
これに対して、本発明の第2実施形態では、操作部材45のスライド杆53の後端部に、当接部材44の軸部48が連結されておらず、操作部材45は、接触部58を備えている。
接触部58は、杆状部57の後端部上面に形成されている。接触部58は、左右方向に延びる側面視略半円形状の半円柱形状に形成されている。
また、当接部材44は、支持フレーム37に対して、軸部48を支点として、回動可能に支持されおり、被接触部56を備えている。
被接触部56は、左側面視において、揺動部49から反時計回りに略90°の位置において、軸部48に相対回転不能に固定され、前上側に向かって延びる略平板形状に形成されている。
(1)第2実施形態における第1静止位置と第2静止位置
次いで、第2実施形態における第1静止位置と第2静止位置とについて詳述する。
第2実施形態における第1静止位置では、図4(a)に示すように、把持部52が把持部露出穴40の前端部に配置され、接触部58の周面が、被接触部56の下面前端部に接触されている。これにより、揺動部49は、側面視において、軸部48を介して、角度θ1が、常には、略70°となるように規制されている。
第2実施形態における第2静止位置では、図4(b)に示すように、把持部52が把持部露出穴40の後端部に配置され、接触部58の周面が、被接触部56の下面の前後方向略中央部分に接触されている。これにより、揺動部49は、側面視において、軸部48を介して、角度θ1が、常には、略55°となるように規制されている。このとき、揺動部49は、その先端が、排紙トレイ32の境界面38に向かうように配置されている。
(2)第2実施形態の第1静止位置における排紙動作
上記した筒カールする用紙Pが排紙される場合には、図4(a)に示すように、用紙押圧部材43を第1静止位置に配置する。
用紙押圧部材43を第1静止位置に配置するには、排紙部5と画像読取部6の間に手を入れて、把持部52を把持し、把持部52を、把持部露出穴40の前端部に配置させる。すると、操作部材45の接触部58の上面が、被接触部56の下面前端部と接触される。
これによって、揺動部49は、軸部48を中心として回動移動され、側面視において、角度θ1が略70°で静止する。
こうして、当接部材44が、第1静止位置に配置される。
第2実施形態の第1静止位置においても、第1実施形態と同様の排紙動作により、排出口30から用紙Pが排紙され、排紙トレイ32上に積載される。
なお、用紙押圧部材43が第1静止位置に配置された状態で、上記した順カールする用紙Pが排紙される場合(図4(b)仮想線参照)には、上記した第1実施形態と同様の排紙動作により、用紙Pが丸まったり、さらに、後続の用紙Pが、丸まった用紙Pに接触する場合がある。
(3)第2実施形態の第2静止位置における排紙動作
上記した順カールする用紙Pが排紙される場合には、図4(b)に示すように、用紙押圧部材43を第2静止位置に配置する。
用紙押圧部材43を第2静止位置に配置するには、排紙部5と画像読取部6の間に手を入れて、把持部52を把持し、把持部52を、把持部露出穴40の後端部に配置させる。すると、操作部材45の接触部58の上面が、被接触部56の下面の前後方向略中央部分と接触される。
これによって、揺動部49は、軸部48を中心として回動移動され、側面視において、角度θ1が略55°で静止する。
こうして、当接部材44が、第2静止位置に配置される。
用紙Pは、その前後方向両端部が互いに接近するように下方へ湾曲しながら、本体ケーシング2内から排出口30を介して排出され、第1静止位置における用紙Pと揺動部49との当接部分よりもわずかに前方において、当接部材44の揺動部49に当接される。
そして、用紙Pの排出方向(前後方向)と、揺動部49の後面とがなす角度(角度θ2とする)は、第1静止位置よりも、第2静止位置の方が大きい、具体的には、揺動部49は、その先端が排紙トレイ32の境界面38に向かうように配置されているので、用紙Pが揺動部49に当接しても、用紙Pの先端を下方へ向けて押圧することなく、用紙Pを境界面38に案内することができ、排紙トレイ32に積載することができる。
なお、用紙押圧部材43が第2静止位置に配置された状態で、上記した筒カールする用紙Pが排紙される場合(図示せず)には、排出された用紙Pの後端部は、排紙トレイ32の後端部に配置される。
しかし、揺動部49の先端は、境界面38近傍に配置されているため、用紙Pの後端部における左右方向両端部は、揺動部49によって押圧されることなく、その湾曲により、排出口30よりも上側に配置される場合がある。
第2実施形態によれば、図4(a)に示すように、筒カールする用紙Pにおいては、当接部材44を角度θ2が相対的に大きくなる第1静止位置に配置する。
これにより、用紙Pの左右方向両端部(第2方向外側)と、当接部材44の揺動部49とを当接させることができ、積載された用紙Pと、後続の用紙Pとを、前後方向に沿って接触しないように排紙トレイ32に積載することができる。
そのため、積載された用紙Pに対して、後続の用紙Pを安定して排出することができる。
また、順カールする用紙Pにおいては、当接部材44を角度θ2が相対的に小さくなる第2静止位置に配置する。
これにより、当接部材44の揺動部49と、排出中の用紙Pの先端との当接を抑制しながら、用紙Pを排紙トレイ32に沿って排出することができる。
そのため、当接部材44の揺動部49で、順カールする用紙Pをさらに湾曲させるように押圧することなく、用紙Pを排紙トレイ32に積載させることができる。
その結果、用紙Pの積載性を向上させることができる。
また、第2実施形態によれば、図4に示すように、当接部材44は、回動によって、第1静止位置と第2静止位置とに移動することができる。
そのため、簡易な構成で、当接部材44を第1静止位置と第2静止位置とに移動させることができる。
6.第3実施形態
図5を参照して、プリンタ1の第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態において、上記した第1実施形態および第2実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態では、上記した第1実施形態に対して、支持フレーム37が、角度変更部60をさらに備えている。
角度変更部60は、揺動部露出穴39よりも後側において、支持フレーム37内に配置されている。角度変更部60は、側面視略矩形状の角柱形状に形成されている。
(1)第3実施形態における第1静止位置と第2静止位置
次いで、第3実施形態における第1静止位置と第2静止位置とについて詳述する。
第3実施形態における第1静止位置では、把持部52が把持部露出穴40の前端部に配置され、揺動部49が揺動部露出穴39の前端部に配置される。揺動部49は、角度θ1が、略70°となるように規制されている。
第3実施形態における第2静止位置では、把持部52が把持部露出穴40の後端部に配置され、揺動部49が揺動部露出穴39の後端部に配置される。このとき、揺動部49の上端部における後面と、角度変更部60とが接触されている。これにより、揺動部49は、角度θ1が、略50°となるように規制される。このとき、揺動部49は、その先端が排紙トレイ32の境界面38に向かうように配置されている。
なお、第3実施形態においては、用紙Pの排出方向(前後方向)と、揺動部49の後面との交点が、第1静止位置と第2静止位置とで同一位置となるように設定されている。
(2)第3実施形態の第1静止位置における排紙動作
上記した筒カールする用紙Pが排紙される場合には、図5(a)に示すように、用紙押圧部材43を第1静止位置に配置する。
用紙押圧部材43を第1静止位置に配置するには、排紙部5と画像読取部6の間に手を入れて、把持部52を把持し、把持部52を、把持部露出穴40の前端部に配置させる。すると、把持部52の移動に追従して、当接部材44が前側へ移動される。
こうして、当接部材44の揺動部49が、揺動部露出穴39の前端部へ移動され、当接部材44が第1静止位置に配置される。
第3実施形態の第1静止位置においても、第1実施形態と同様の排紙動作により、排出口30から用紙Pが排紙され、排紙トレイ32上に積載される。
なお、用紙押圧部材43が第1静止位置に配置された状態で、上記した順カールする用紙Pが排紙される場合(図5(b)仮想線参照)にも、第1実施形態と同様の排紙動作により、用紙Pが丸まったり、さらに、後続の用紙Pが、丸まった用紙Pに接触する場合がある。
(3)第3実施形態の第2静止位置における排紙動作
上記した順カールする用紙Pが排紙される場合には、図5(b)に示すように、用紙押圧部材43は第2静止位置に配置される。
用紙押圧部材43を第2静止位置に配置するには、排紙部5と画像読取部6の間に手を入れて、把持部52を把持し、把持部52を、把持部露出穴40の後端部に配置させる。すると、把持部52の移動に追従して、当接部材44が後側へ移動される。このとき、揺動部49の上端部における後面が、角度変更部60と接触され、揺動部49が、軸部48を介して、回動移動され、側面視において、角度θ1が略50°で静止する。
こうして、当接部材44が、第2静止位置に配置される。
用紙Pは、その前後方向両端部が互いに接近するように下方へ湾曲しながら、本体ケーシング2内から排出口30を介して排出され、第1静止位置における用紙Pと揺動部49との当接部分と略同一位置において、当接部材44の揺動部49に当接される。このとき、角度θ2は、第1静止位置よりも、第2静止位置の方が大きい、具体的には、揺動部49の後面が排紙トレイ32の境界面38に向かうように配置されているので、用紙Pが揺動部49に当接しても、用紙Pの先端を下方へ向けて押圧することなく、用紙Pを傾斜面34に案内することができ、排紙トレイ32に積載することができる。
なお、用紙押圧部材43が第2静止位置に配置された状態で、上記した筒カールする用紙Pが排紙される場合(図示せず)には、用紙Pは、上方へ湾曲しながら、本体ケーシング2内から排出口30を介して排出され、第1静止位置における当接部材44の揺動部49の後面との交点と同一位置で当接される。
このようにして、排出された用紙Pは、排紙トレイ32上に積載され、積載された用紙Pの後端部は、排紙トレイ32の後端部に配置される。
そして、後続の用紙Pが排出されるまでの間、積載された用紙Pは、揺動部49によって、その後側部分(排紙トレイ32の境界面38近傍)における左右方向両端部の湾曲を、下側へ向かって押圧されるが、その後端部における左右方向両端部の湾曲を、押圧されない。
そのため、積載された用紙Pの後端部における左右方向両端部の湾曲は、排出口30よりも上側に配置される場合があり、このような場合には、後続の用紙Pの先端部が、積載された用紙Pの後端部を前側へ押し出す場合がある。
第3実施形態においても、上記した第1実施形態および第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
7.その他の実施形態
上記したプリンタ1は、本発明の画像形成装置の一実施形態であり、本発明は、上記した実施形態に限定されない。
本発明の画像形成装置は、上記したカラーレーザプリンタの他、モノクロプリンタとして構成することもできる。
また、用紙押圧部材43は、画像読取部6に代えて、例えば、天板などのように、原稿の画像を読み取る構成を備えていない部材に設けられていてもよい。
その他の実施形態においても、上記した第1実施形態〜第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 プリンタ
2 本体ケーシング
4 画像形成部
6 画像読取部
30 排出口
32 排紙トレイ
37 支持フレーム
44 当接部材
45 操作部材
48 軸部
49 揺動部

Claims (10)

  1. 記録媒体に画像を形成するように構成される画像形成部と、前記画像形成部を収容する筐体とを備える画像形成装置であって、
    前記筐体は、
    前記画像形成部により画像が形成された記録媒体を積載部へ排出するように構成される排出口と、
    前記記録媒体が前記排出口から排出されるときに、前記記録媒体の排出方向に沿う第1方向と直交する第2方向における前記記録媒体の両端部のそれぞれに対して当接するように構成される当接部と、を有し、
    前記当接部は、
    互いに異なる第1静止位置および第2静止位置のそれぞれの位置において、静止するように構成され、かつ、前記第1静止位置と前記第2静止位置とに移動可能に構成されていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記当接部は、
    前記第1静止位置において、前記排出口に対して相対的に近い位置に配置され、
    前記第2静止位置において、前記第1静止位置よりも前記第1方向下流側であって、前記排出口に対して相対的に遠い位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記当接部は、前記第1静止位置と前記第2静止位置とにスライド移動可能に構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記当接部は、
    前記積載部に向かって延びるように形成され、
    前記第1静止位置において、前記第1方向と前記当接部の延びる方向とが形成する角の角度が相対的に大きくなるように配置され、
    前記第2静止位置において、前記第1方向と前記当接部の延びる方向とが形成する角の角度が相対的に小さくなるように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記当接部は、
    前記積載部側の端部と反対側の端部を支点として、前記第1静止位置と前記第2静止位置とに回動可能に構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体は、
    前記第2方向外側に向かうに従って、前記第1方向および前記第2方向の両方向と直交する第3方向に沿って湾曲する第1姿勢と、
    前記第1方向下流側に向かうに従って、前記第3方向に沿って湾曲する第2姿勢とに変位するように構成され、
    前記当接部は、
    前記記録媒体が相対的に前記第1姿勢をとる傾向にある場合、前記第1静止位置に配置され、
    前記記録媒体が相対的に前記第2姿勢をとる傾向にある場合、前記第2静止位置に配置されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記筐体は、前記当接部を前記第1静止位置と前記第2静止位置とに移動させるように構成される操作部を有していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記操作部は、前記当接部よりも前記第1方向下流側に配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記筐体は、原稿を読み取るように構成される画像読取ユニットを有し、
    前記画像読取ユニットは、前記積載部に対して、前記第1方向および前記第2方向の両方向と直交する第3方向に間隔を隔てて対向する支持壁を有し、
    前記当接部は、前記支持壁に対して、前記第3方向における前記積載部側に配置されるように、前記支持壁に支持されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記当接部は、
    前記第2方向に沿って延び、前記筐体に支持される軸部と、
    前記記録媒体が前記排出口から排出されるときに、前記第2方向における前記記録媒体の両端部のそれぞれに対して当接するように構成される揺動部と、を有し、
    前記揺動部は、
    前記記録媒体と当接したときに、前記軸部を中心として揺動するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像形成装置。



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