JP2014048527A - 画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画面における字幕などのように付随的ではあるが有意な画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理を行えるようにする。
【解決手段】伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理部と、画像信号に基づいて表示される画像における複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに判定する輝度飽和判定部と、複数の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態とに基づいて、伸張率を設定する伸張率設定部とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理部と、画像信号に基づいて表示される画像における複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに判定する輝度飽和判定部と、複数の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態とに基づいて、伸張率を設定する伸張率設定部とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
例えば画像のコントラスト向上のために画像の輝度範囲を拡大する輝度伸張処理を実行するにあたり、画像データの画像特徴量に基づいて白飛びの発生の有無を検出し、この検出結果に応じて輝度伸張処理における伸張率を修正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
そのうえで、特許文献1には、画面の端に生じる字幕や黒帯の影響を低減するために、画面の所定の中央部分の特徴量のみに基づいて白飛びの発生の有無を検出するという技術が記載されている。
そのうえで、特許文献1には、画面の端に生じる字幕や黒帯の影響を低減するために、画面の所定の中央部分の特徴量のみに基づいて白飛びの発生の有無を検出するという技術が記載されている。
例えば映画などのコンテンツの画像の場合には、画面の左右両端に黒帯が表示され、画面下の縁側において字幕が表示されるような状態となることが多い。
このような画像が表示される場合、特許文献1のように画面の中央部分のみを検出の対象とすれば、メインの映像に応じた白飛びの発生の有無を、字幕や黒帯の影響を抑えて検出することは可能になる。ただし、画面の中央部分の画像状態によっては字幕の画像が劣化した状態となってしまう場合がある。
一例として、画面の中央部分の輝度が相当に低い状態で画面の下側において字幕が表示されている場合には、画面の中央部分の低い輝度に応じて設定された高い伸張率によって画面全体に対する輝度伸張処理が実行される。しかし、字幕は、白もしくはこれに近い高輝度で表示されることが一般的である。この結果、画面の縁側に表示される字幕の部分において輝度が過剰に伸張されてしまい、白飛びが発生したままの状態が継続してしまう。
このような画像が表示される場合、特許文献1のように画面の中央部分のみを検出の対象とすれば、メインの映像に応じた白飛びの発生の有無を、字幕や黒帯の影響を抑えて検出することは可能になる。ただし、画面の中央部分の画像状態によっては字幕の画像が劣化した状態となってしまう場合がある。
一例として、画面の中央部分の輝度が相当に低い状態で画面の下側において字幕が表示されている場合には、画面の中央部分の低い輝度に応じて設定された高い伸張率によって画面全体に対する輝度伸張処理が実行される。しかし、字幕は、白もしくはこれに近い高輝度で表示されることが一般的である。この結果、画面の縁側に表示される字幕の部分において輝度が過剰に伸張されてしまい、白飛びが発生したままの状態が継続してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、画面における字幕などのように付随的ではあるが有意な画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理を行えるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様としての画像処理装置は、伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理部と、前記画像信号に基づいて表示される画像における複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と前記伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに検出する輝度飽和検出部と、所定の1以上の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、前記複数の画像部分ごとの前記輝度飽和の状態とに基づいて、前記伸張率を設定する伸張率設定部とを備える。
この構成により、画面において設定した複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態に基づいて輝度伸張のための伸張率が設定される。これにより、画面における特定の画像部分だけではなく、画面における複数の画像部分の輝度飽和の状態に適合して伸張率を設定することができる。この結果、画面における字幕などのように付随的ではあるが有意な画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理を行えるようになる。
また、本発明としての画像処理装置において、前記輝度飽和検出部は、前記複数の画像部分における第1画像部分と第2画像部分ごとに前記輝度飽和の状態を検出し、前記伸張率設定部は、前記第1画像部分と前記第2画像部分のいずれにおいても輝度飽和の無いことが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第1画像部分の部分画像信号に基づいて算出した第1伸張率と現在の伸張率との差分に応じた修正量により現在の伸張率を修正することにより前記伸張率を設定し、前記第1画像部分において輝度飽和が無く、前記第2画像部分において輝度飽和の有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第2画像部分の部分画像信号に基づいて算出した第2伸張率と現在の伸張率との差分に応じた修正量により現在の伸張率を修正することにより前記伸張率を設定し、前記第1画像部分において輝度飽和の有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には前記第1伸張率の値を前記伸張率として設定してもよい。
この構成により、第1画像部分と第2画像部分のいずれにおいても輝度飽和が無い状態と、第1画像部分において輝度飽和は無いが第2画像部分において輝度飽和が有る状態と、第1画像部分において輝度飽和が有る状態とのそれぞれに応じた伸張率が設定される。これにより、上記の3つの状態のそれぞれに適合した輝度伸張処理を実行することができる。
また、本発明としての画像処理装置において、前記輝度飽和検出部は、前記複数の部分画像領域における第1画像部分と第2画像部分ごとに前記輝度飽和の状態を検出し、前記伸張率設定部は、前記第1画像部分と前記第2画像部分のいずれにおいても輝度飽和の無いことが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第1画像部分の部分画像信号に基づいて算出した第1伸張率と現在の伸張率との差分に応じた修正量により現在の伸張率を修正した修正伸張率を前記伸張率として設定し、前記第1画像部分において輝度飽和が無く、前記第2画像部分において輝度飽和が有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第2画像部分において輝度飽和が有ると検出されたフレームの連続数に応じて前記現在の伸張率を変更することにより前記伸張率を設定し、前記第1画像部分において輝度飽和の有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には前記第1伸張率の値を前記伸張率として設定してもよい。
この構成により、第1画像部分と第2画像部分のいずれにおいても輝度飽和が無い状態と、第1画像部分において輝度飽和は無いが第2画像部分において輝度飽和が有る状態と、第1画像部分において輝度飽和が有る状態とのそれぞれに応じた伸張率が設定される。これにより、上記の3つの状態のそれぞれに適合した輝度伸張処理を実行することができる。また、この構成では、第1画像部分において輝度飽和は無いが第2画像部分において輝度飽和が有る状態においては、輝度飽和が有る状態のフレームが連続するのに応じて伸張率が変更される。これにより、例えば画面のちらつきなどの大きな変化を与えることなく緩やかに第2画像部分における輝度飽和を緩和していくことが可能となる。
また、本発明としての画像処理装置において、画像表示のために光源から射出された光の光量を調節する調光素子と、前記伸張率に基づいて設定された変更率に応じて光量が変更されるように前記調光素子を制御する調光制御部とをさらに備えてもよい。
この構成により、輝度伸張処理と並行して光源から射出された光についての光量制御が行われる。これにより、さらなる画質の向上が図られる。
また、本発明の一態様としての画像表示装置は、上記の画像処理装置と、前記画像処理装置から出力された画像信号を投射画像として表示する光学系部とを備える。
この構成により、画面において設定した複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態に基づいて輝度伸張のための伸張率が設定される。これにより、画面における特定の画像部分だけではなく、画面における各画像部分の輝度飽和の状態に適合して伸張率を設定することができる。この結果、画面における字幕などのように有意ではあるが画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理が為された画像を表示することが可能になる。
また、本発明の一態様としての画像処理方法は、伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理ステップと、前記画像信号に基づいて表示される画像における複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と前記伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに検出する輝度飽和検出ステップと、所定の1以上の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、前記複数の画像部分ごとの前記輝度飽和の状態とに基づいて、前記伸張率を設定する伸張率設定ステップとを備える。
この構成により、画面において設定した複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態に基づいて輝度伸張のための伸張率が設定される。これにより、画面における特定の画像部分だけではなく、画面における各画像部分の輝度飽和の状態に適合して伸張率を設定することができる。この結果、画面における字幕などのように付随的ではあるが有意な画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理を行えるようになる。
また、本発明の一態様としてのプログラムは、コンピュータに、伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理ステップと、前記画像信号に基づいて表示される画像における複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と前記伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに検出する輝度飽和検出ステップと、所定の1以上の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、前記複数の画像部分ごとの前記輝度飽和の状態とに基づいて、前記伸張率を設定する伸張率設定ステップとを実行させるためのものである。
この構成により、画面において設定した複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態に基づいて輝度伸張のための伸張率が設定される。これにより、画面における特定の画像部分だけではなく、画面における各画像部分の輝度飽和の状態に適合して伸張率を設定することができる。この結果、画面における字幕などのように付随的はあるが有意な画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理を行えるようになる。
以上のように、本発明による画像処理装置及び画像表示装置は、画面において設定した複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態に基づいて輝度伸張のための伸張率を設定する。これにより、本発明による画像処理装置及び画像表示装置は、画面における特定の画像部分だけではなく、画面における複数の画像部分の輝度飽和の状態に適合して伸張率を設定することができる。この結果、本発明による画像処理装置及び画像表示装置は、画面における字幕などのように付随的ではあるが有意な画像の出現に対応して適切な輝度伸張処理を行うことが可能となる。
<第1の実施形態>
[画像表示装置:光学系の構成例]
図1は、本発明の実施形態に係る投射型の画像表示装置における光学系部の構造例を示している。本実施形態の光学系部は、画像表示装置における画像処理装置から出力された画像信号を投射画像として表示する。
本実施形態の画像表示装置は、R(赤)、G(緑)、B(青)の異なる色ごとに透過型の液晶ライトバルブを備えた3板式の投射型カラー液晶表示装置である。
図1に示す光学系部は、照明装置1、ダイクロイックミラー41,42、反射ミラー43,44,45、液晶ライトバルブ51,52,53、及びクロスダイクロイックプリズム60を備える。
[画像表示装置:光学系の構成例]
図1は、本発明の実施形態に係る投射型の画像表示装置における光学系部の構造例を示している。本実施形態の光学系部は、画像表示装置における画像処理装置から出力された画像信号を投射画像として表示する。
本実施形態の画像表示装置は、R(赤)、G(緑)、B(青)の異なる色ごとに透過型の液晶ライトバルブを備えた3板式の投射型カラー液晶表示装置である。
図1に示す光学系部は、照明装置1、ダイクロイックミラー41,42、反射ミラー43,44,45、液晶ライトバルブ51,52,53、及びクロスダイクロイックプリズム60を備える。
照明装置1は、光源10とフライアイレンズ21,22と遮光板31,32とを備える。光源10は、高圧水銀ランプ等のランプ11と、ランプ11の光を反射するリフレクタ12とを備える。
第1のフライアイレンズ21と第2のフライアイレンズ22は、光源光の照度分布を被照明領域である液晶ライトバルブ51,52,53において均一化させるために設けられる。第1のフライアイレンズ21は光源10からの光が入射されるように設けられ、第2のフライアイレンズ22は、第1のフライアイレンズ21を通過した光が入射されるように配置される。
第1のフライアイレンズ21は光源10から射出された光を複数の光束Rに分割し、第2のフライアイレンズ22はライトバルブ位置においてそれらを重畳する重畳レンズとしての機能を有する。場合によっては2次光源像を重畳するためのコンデンサーレンズを第2のフライアイレンズ22の位置、もしくはその後段に配しても良い。以下では重畳レンズとして第2のフライアイレンズ22が用いられた場合について説明を行なう。
本実施形態の場合、光源10から射出された光の光量を調節する調光素子として、遮光板31,32が第1のフライアイレンズ21と第2のフライアイレンズ22との間に回動可能に設置されている。
第1のフライアイレンズ21は光源10から射出された光を複数の光束Rに分割し、第2のフライアイレンズ22はライトバルブ位置においてそれらを重畳する重畳レンズとしての機能を有する。場合によっては2次光源像を重畳するためのコンデンサーレンズを第2のフライアイレンズ22の位置、もしくはその後段に配しても良い。以下では重畳レンズとして第2のフライアイレンズ22が用いられた場合について説明を行なう。
本実施形態の場合、光源10から射出された光の光量を調節する調光素子として、遮光板31,32が第1のフライアイレンズ21と第2のフライアイレンズ22との間に回動可能に設置されている。
次に、図1における照明装置1の後段の構成について説明する。
青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー41は、光源10からの光束のうちの赤色光LRを透過させるとともに、青色光LBと緑色光LGとを反射させる。ダイクロイックミラー41を透過した赤色光LRは反射ミラー45で反射されて赤色光用の液晶ライトバルブ51に入射される。一方、ダイクロイックミラー41で反射した色光のうち、緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイックミラー42によって反射され、緑色光用の液晶ライトバルブ52に入射される。一方、青色光LBはダイクロイックミラー42も透過し、リレーレンズ46、反射ミラー43、リレーレンズ47、反射ミラー44、リレーレンズ48からなるリレー系49を経て青色光用の液晶ライトバルブ53に入射される。
青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー41は、光源10からの光束のうちの赤色光LRを透過させるとともに、青色光LBと緑色光LGとを反射させる。ダイクロイックミラー41を透過した赤色光LRは反射ミラー45で反射されて赤色光用の液晶ライトバルブ51に入射される。一方、ダイクロイックミラー41で反射した色光のうち、緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイックミラー42によって反射され、緑色光用の液晶ライトバルブ52に入射される。一方、青色光LBはダイクロイックミラー42も透過し、リレーレンズ46、反射ミラー43、リレーレンズ47、反射ミラー44、リレーレンズ48からなるリレー系49を経て青色光用の液晶ライトバルブ53に入射される。
液晶ライトバルブ51,52,53の各々によって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム60に入射される。クロスダイクロイックプリズム60は4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されてカラー画像を表す光が形成される。合成された光は投射光学系である投射レンズ70によりスクリーン71上に投射され、拡大された画像が表示される。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態の照明装置1における調光機能について説明する。ここでの照明装置1としては、2枚のフライアイレンズの間に遮光板を装入した照明装置の例を示す。図2及び図3は、それぞれ、本実施形態の照明装置の概略構成を示す側面図及び平面図である。なお、図2及び図3において、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
第1のフライアイレンズ21と第2のフライアイレンズ22との間には、光源10から射出された光の光量を調節する調光素子30が設置されている。調光素子30は、光源10から第1のフライアイレンズ21を通過した光束Rの一部又は全部を遮光可能な一対の遮光板31,32と、これらの遮光板31,32をそれぞれ回動可能な回動装置33とを備える。
遮光板31,32は、矩形の平面部31a,32aと、この平面部31a,32aの両端部に取り付けられた腕部31b,32bとを備える。腕部31b,32bには、平面部31a,32aの主面に平行な方向に延在する回動軸31c,32cが設けられ、平面部31a,32aはそれぞれ回動軸31c,32cを中心として回動可能に構成されている。これらの遮光板31,32はその形状及び回動半径等を等しく構成されている。
また、回動軸31c,32cは第1のフライアイレンズ21側に配置されており、回動に伴って、平面部31a,32aの第2のフライアイレンズ22側の端部が第2のフライアイレンズ22の表面に沿って移動されるようになっている。なお、腕部31b,32bは、図3に示すように、光を遮蔽しないように、第1のフライアイレンズ21からの射出光の光路外に配置されている。
回動軸31c,32cの回動装置33は、図3に示すように、各回動軸31c,32cに取り付けられた歯車33b,33cと、この一方の歯車33cを回動させる1台のステッピングモータ(駆動源)33aとを備えている。歯車33b,33cは、互いに噛合して回動されることで回動軸31c,32cを互いに反対方向に等しい回動量で回動するようになっている。
各遮光板31,32は、調光を行わない初期状態において、図2に示すように、その平面部31a,32aが光軸Yと平行に配置されている。また、この初期状態において各平面部31a,32aは第1のフライアイレンズ21から射出される光の光路外に配置されており、遮光量が略ゼロとなるように構成されている。一方、調光を行なう場合(調光状態)には、各平面部31a,32aは、これと離れた位置に設けられた回動軸31c,32cを中心として回動量θ=0°〜90°の範囲内で回動される。そして、この回動量θを回動装置33によって変更することで、光源10からの射出光の光量が調節されるようになっている。
[画像表示装置:調光制御系の構成例]
次に、図4を参照して、本実施形態の画像表示装置における調光制御系(画像処理装置)の構成例について説明する。
この図に示す画像表示装置は、特徴量算出部101、輝度飽和検出部102、伸張率設定部103、伸張率テーブル記憶部104、修正量テーブル記憶部105、伸張処理部106、開口率設定部107及び調光制御部108を備える。これらの部位のうち、特徴量算出部101、輝度飽和検出部102、伸張率設定部103、伸張率テーブル記憶部104、修正量テーブル記憶部105及び伸張処理部106は、輝度伸張処理に対応する画像処理を実行する部位である。
また、この図においては、輝度伸張処理が施された画像信号により光変調を行う液晶ライトバルブ51,52,53と、調光制御部108が調光のために制御する調光素子30が示されている。
次に、図4を参照して、本実施形態の画像表示装置における調光制御系(画像処理装置)の構成例について説明する。
この図に示す画像表示装置は、特徴量算出部101、輝度飽和検出部102、伸張率設定部103、伸張率テーブル記憶部104、修正量テーブル記憶部105、伸張処理部106、開口率設定部107及び調光制御部108を備える。これらの部位のうち、特徴量算出部101、輝度飽和検出部102、伸張率設定部103、伸張率テーブル記憶部104、修正量テーブル記憶部105及び伸張処理部106は、輝度伸張処理に対応する画像処理を実行する部位である。
また、この図においては、輝度伸張処理が施された画像信号により光変調を行う液晶ライトバルブ51,52,53と、調光制御部108が調光のために制御する調光素子30が示されている。
特徴量算出部101は、画像信号から画像特徴量を算出する。特徴量算出部101は、画像特徴量として、例えば、白ピーク値、APL(Average Picture Level)及び輝度ヒストグラムを算出する。
本実施形態においては、画像信号により表示される画面200に対して複数の画像部分を設定する。図5は、本実施形態における画像部分の設定についての一具体例である。この図5においては、画面200において第1画像部分201と第2画像部分202を設定した例を示している。
第1画像部分201は、画面200における中央部分の領域として設定される。第2画像部分202は、画面200における第1画像部分201周囲の領域として設定される。
画面200の中央部分である第1画像部分201は、例えば主画像において注目すべき画像内容が表示されることが多いために、観察者が画面200を観察する際に注視する傾向にある領域といえる。
一方、画面200の周囲部分である第2画像部分202は、主画像に対して重畳される字幕やオンスクリーンディスプレイの画像などが表示される傾向にある領域である。例えば画像信号のコンテンツのアスペクト比によっては、画面200の左右両側あるいは上下両側において黒帯が表示されるが、このような黒帯も第2画像部分202にて表示されることになる。
第1画像部分201は、画面200における中央部分の領域として設定される。第2画像部分202は、画面200における第1画像部分201周囲の領域として設定される。
画面200の中央部分である第1画像部分201は、例えば主画像において注目すべき画像内容が表示されることが多いために、観察者が画面200を観察する際に注視する傾向にある領域といえる。
一方、画面200の周囲部分である第2画像部分202は、主画像に対して重畳される字幕やオンスクリーンディスプレイの画像などが表示される傾向にある領域である。例えば画像信号のコンテンツのアスペクト比によっては、画面200の左右両側あるいは上下両側において黒帯が表示されるが、このような黒帯も第2画像部分202にて表示されることになる。
図4に示す特徴量算出部101は、上記のように画面200において第1画像部分201と第2画像部分202が設定されるのに応じて、第1特徴量算出部111と第2特徴量算出部112を備える。
第1特徴量算出部111は、入力した画像信号のうちから第1画像部分に対応する画像信号(部分画像信号)を抽出したうえで、第1画像部分の部分画像信号についての画像特徴量C1を算出する。
第2特徴量算出部112は、入力した画像信号のうちから第2画像部分に対応する画像信号(部分画像信号)を抽出したうえで、抽出した第2画像部分の部分画像信号についての画像特徴量C2を算出する。
前述もしたように、第1特徴量算出部111と第2特徴量算出部112が算出する画像特徴量C1、C2は、それぞれ、例えば白ピーク値、APL(Average Picture Level)及び輝度ヒストグラムである。第1特徴量算出部111と第2特徴量算出部112はこれらの画像特徴量を例えば1フレームごとに算出する。
第1特徴量算出部111は、入力した画像信号のうちから第1画像部分に対応する画像信号(部分画像信号)を抽出したうえで、第1画像部分の部分画像信号についての画像特徴量C1を算出する。
第2特徴量算出部112は、入力した画像信号のうちから第2画像部分に対応する画像信号(部分画像信号)を抽出したうえで、抽出した第2画像部分の部分画像信号についての画像特徴量C2を算出する。
前述もしたように、第1特徴量算出部111と第2特徴量算出部112が算出する画像特徴量C1、C2は、それぞれ、例えば白ピーク値、APL(Average Picture Level)及び輝度ヒストグラムである。第1特徴量算出部111と第2特徴量算出部112はこれらの画像特徴量を例えば1フレームごとに算出する。
画像特徴量C1、C2としての白ピーク値は、フレームにおける各画素の輝度値のうちの最大値である。
第1特徴量算出部111は、1フレームにおける第1画像部分の部分画像信号を形成する画素の輝度値のうちで最大の輝度値を、白ピーク値として求める。同様に、第2特徴量算出部112は、1フレームにおける第2画像部分の部分画像信号を形成する画素が有する輝度値のうちで最大の輝度値を、白ピーク値として求める。
第1特徴量算出部111は、1フレームにおける第1画像部分の部分画像信号を形成する画素の輝度値のうちで最大の輝度値を、白ピーク値として求める。同様に、第2特徴量算出部112は、1フレームにおける第2画像部分の部分画像信号を形成する画素が有する輝度値のうちで最大の輝度値を、白ピーク値として求める。
また、画像特徴量C1、C2としてのAPLは、フレームにおける輝度の平均値である。
第1特徴量算出部111は、1フレームにおける第1画像部分の部分画像信号を形成する画素が有する輝度値の平均値を算出し、この平均値をAPLとする。同様に、第2特徴量算出部112は、1フレームにおける第2画像部分の部分画像信号を形成する画素が有する輝度値の平均値を算出し、この平均値をAPLとする。
第1特徴量算出部111は、1フレームにおける第1画像部分の部分画像信号を形成する画素が有する輝度値の平均値を算出し、この平均値をAPLとする。同様に、第2特徴量算出部112は、1フレームにおける第2画像部分の部分画像信号を形成する画素が有する輝度値の平均値を算出し、この平均値をAPLとする。
また、画像特徴量C1、C2としての輝度ヒストグラムは、フレームにおける輝度値の度数分布を示す。輝度ヒストグラムにおける度数は、例えば画素数で表される。例えば、輝度が10ビットにより表されるとすると、輝度値は「0〜1023」の範囲である。この場合の輝度ヒストグラムは、「0〜1023」の輝度値の画素がそれぞれいくつであるのかを示す。
第1特徴量算出部111は、1フレームにおける第1画像部分201の部分画像信号を形成する画素を輝度値ごとに振り分け、振り分けられた輝度値ごとの画素の数を輝度ヒストグラムにおける輝度値ごとのビンの値(度数)として設定する。これにより、第1画像部分201の輝度ヒストグラムが求められる。
同様に、第2特徴量算出部111は、1フレームにおける第2画像部分の部分画像信号を形成する画素を輝度値ごとに振り分け、振り分けられた輝度値ごとの画素の数を輝度ヒストグラムにおける輝度値ごとのビンの値(度数)として設定する。これにより、第2画像部分202の輝度ヒストグラムが求められる。
同様に、第2特徴量算出部111は、1フレームにおける第2画像部分の部分画像信号を形成する画素を輝度値ごとに振り分け、振り分けられた輝度値ごとの画素の数を輝度ヒストグラムにおける輝度値ごとのビンの値(度数)として設定する。これにより、第2画像部分202の輝度ヒストグラムが求められる。
輝度飽和検出部102は、複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の特徴量と、現在の伸張率Gt-1とに基づいて、白飛びの状態を複数の画像部分ごとに検出する。白飛びとは、輝度伸張処理によって輝度範囲が拡張されたことにより、本来は最大値より小さい輝度値である画素が最大値(10ビットの場合には「1023」)となる輝度飽和の状態をいう。輝度飽和検出部102は、この白飛び(輝度飽和)の状態を検出する。輝度飽和検出部102は、伸張率設定部103により設定された先のフレームに対応する伸張率Gtを入力する。輝度飽和検出部102は、現フレームに対応する白飛びを検出するにあたり、伸張率設定部103から入力した伸張率Gtを、現在の伸張率Gt-1として利用する。
本実施形態にける輝度飽和検出部102は、第1画像部分201の部分画像信号から算出された画像特徴量C1と現在の伸張率Gt−1とに基づいて、第1画像部分201における白飛びの状態を判定する。また、輝度飽和検出部102は、第2画像部分202の部分画像信号から算出された画像特徴量C2と現在の伸張率Gt−1とに基づいて、第2画像部分202における白飛びの状態を判定する。
具体的に、輝度飽和検出部102は、第1画像部分201と第2画像部分202における白飛びの状態を以下のように判定することができる。つまり、輝度飽和検出部102は、現フレームにおける臨界輝度値ILimitを算出する。臨界輝度値ILimitは、伸張率を乗算することにより最大輝度値と等しくなる輝度値である。輝度飽和検出部102は、最大輝度値を現在の伸張率Gt−1で除算することにより臨界輝度値ILimitを求めることができる。なお、最大輝度値は、輝度値として取り得る値のうちの最大値である。例えば輝度値が10ビットにより表現される場合の最大輝度値は「1023」である。
輝度飽和検出部102は、上記のように求めた臨界輝度値ILimitと1フレームにおける画素ごとの輝度値(輝度ヒストグラム)とを対照させる。輝度飽和検出部102は、臨界輝度値ILimit以上の輝度値の画素が有れば白飛びが有ると判定し、臨界輝度値ILimit以上の輝度値の画素が無ければ白飛びが無いと判定する。なお、輝度飽和検出部102は、例えば臨界輝度値ILimit以上の輝度値の画素が一定数以上のときに白飛びが有ると検出するようにしてもよい。
輝度飽和検出部102は、上記のように求めた臨界輝度値ILimitと1フレームにおける画素ごとの輝度値(輝度ヒストグラム)とを対照させる。輝度飽和検出部102は、臨界輝度値ILimit以上の輝度値の画素が有れば白飛びが有ると判定し、臨界輝度値ILimit以上の輝度値の画素が無ければ白飛びが無いと判定する。なお、輝度飽和検出部102は、例えば臨界輝度値ILimit以上の輝度値の画素が一定数以上のときに白飛びが有ると検出するようにしてもよい。
輝度飽和検出部102は、第1画像部分において白飛びが有ると判定した場合には、第1白飛びフラグFLG1に「1」をセットし、第1画像部分において白飛びが無いと判定した場合には、第1白飛びフラグFLG1に「0」をセットする。
また、輝度飽和検出部102は、第2画像部分において白飛びが有ると判定した場合には、第2白飛びフラグFLG2に「1」をセットし、第2画像部分において白飛びが無いと判定した場合には、第2白飛びフラグFLG2に「0」をセットする。
また、輝度飽和検出部102は、第2画像部分において白飛びが有ると判定した場合には、第2白飛びフラグFLG2に「1」をセットし、第2画像部分において白飛びが無いと判定した場合には、第2白飛びフラグFLG2に「0」をセットする。
伸張率設定部103は、複数の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、複数の画像部分ごとの輝度飽和の状態とに基づいて、伸張処理部106が利用する伸張率Gtを設定する。つまり、本実施形態における伸張率設定部103は、第1画像部分201と第2画像部分202の各部分画像信号の画像特徴量と、第1白飛びフラグFLG1及び第2白飛びフラグFLG2が示す値とに基づいて伸張率Gtを設定する。
また、伸張率設定部103は、伸張率Gtを設定するにあたり、伸張率テーブル記憶部104に記憶される伸張率テーブルと、修正量テーブル記憶部105に記憶される修正量テーブルを参照する。
また、伸張率設定部103は、伸張率Gtを設定するにあたり、伸張率テーブル記憶部104に記憶される伸張率テーブルと、修正量テーブル記憶部105に記憶される修正量テーブルを参照する。
第1の実施形態における伸張率設定部103が実行する伸張率設定処理の一具体例について説明する。
図6は、第1白飛びフラグFLG1及び第2白飛びフラグFLG2の値の組み合わせと伸張率設定部103が実行する伸張率設定処理とを示している。
この図に示すように、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」の場合、伸張率設定部103は、伸張率設定処理として「処理1」を実行する。
また、伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」の場合、伸張率設定処理として「処理2」を実行する。
また、伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1の値が「1」の場合には、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」と「1」のいずれであるのかに関わらず、伸張率設定処理として「処理3」を実行する。
このように、本実施形態の伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1及び第2白飛びフラグFLG2の値の組み合わせ(すなわち、第1画像部分と第2画像部分の白飛びの状態)に応じて、伸張率設定処理としての処理の内容を変更する。
図6は、第1白飛びフラグFLG1及び第2白飛びフラグFLG2の値の組み合わせと伸張率設定部103が実行する伸張率設定処理とを示している。
この図に示すように、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」の場合、伸張率設定部103は、伸張率設定処理として「処理1」を実行する。
また、伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」の場合、伸張率設定処理として「処理2」を実行する。
また、伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1の値が「1」の場合には、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」と「1」のいずれであるのかに関わらず、伸張率設定処理として「処理3」を実行する。
このように、本実施形態の伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1及び第2白飛びフラグFLG2の値の組み合わせ(すなわち、第1画像部分と第2画像部分の白飛びの状態)に応じて、伸張率設定処理としての処理の内容を変更する。
伸張率設定部103は、例えば第1画像部分に対応する第1伸張率G1と第2画像部分に対応する第2伸張率G2とをフレームごとに求める。このために、伸張率設定部103は、伸張率テーブル記憶部104に記憶される伸張率テーブルを参照する。伸張率テーブルは、白ピーク値とAPLとの組み合わせごとに対して1つの伸張率を対応付けた2次元テーブルである。
伸張率設定部103は、第1画像部分の部分画像信号の画像特徴量における白ピーク値とAPLの組み合わせに対応付けられている伸張率を伸張率テーブルから取得し、この取得した伸張率を第1伸張率G1として設定する。
これとともに、伸張率設定部103は、第2画像部分の部分画像信号の画像特徴量における白ピーク値とAPLの組み合わせに対応付けられている伸張率を伸張率テーブルから取得し、この取得した伸張率を第2伸張率G2として設定する。
伸張率設定部103は、第1画像部分の部分画像信号の画像特徴量における白ピーク値とAPLの組み合わせに対応付けられている伸張率を伸張率テーブルから取得し、この取得した伸張率を第1伸張率G1として設定する。
これとともに、伸張率設定部103は、第2画像部分の部分画像信号の画像特徴量における白ピーク値とAPLの組み合わせに対応付けられている伸張率を伸張率テーブルから取得し、この取得した伸張率を第2伸張率G2として設定する。
そのうえで、伸張率設定部103は、処理1としての伸張率設定処理を実行すべき場合には、以下のように伸張率Gtを算出する。
まず、伸張率設定部103は、現フレームに対応する伸張率である新規伸張率Gnewを求める。処理1の場合、伸張率設定部103は、同じ現フレームに対応して求めた第1伸張率G1と第2伸張率G2のうち、第1伸張率G1を新規伸張率Gnewとする。つまり、第1伸張率G1の値を代入することにより新規伸張率Gnewを求める。
まず、伸張率設定部103は、現フレームに対応する伸張率である新規伸張率Gnewを求める。処理1の場合、伸張率設定部103は、同じ現フレームに対応して求めた第1伸張率G1と第2伸張率G2のうち、第1伸張率G1を新規伸張率Gnewとする。つまり、第1伸張率G1の値を代入することにより新規伸張率Gnewを求める。
次に、伸張率設定部103は、現在において設定されている伸張率(現在の伸張率)である現伸張率Gt−1に対する新規伸張率Gnewの差分値GDVを算出する。
次に、伸張率設定部103は、修正量テーブル記憶部105に記憶される修正量テーブルを参照する。修正量テーブルは、差分値GDVごとに伸張率修正量が対応付けられた1次元テーブルである。伸張率設定部103は、先のように求めた差分値GDVに対応付けられている伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する。なお、伸張率修正量dGは、例えば差分値GDVよりも小さい値である。
そして、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に対して、修正量テーブルから取得した伸張率修正量dGを加算することにより、伸張率Gtを求める。
次に、伸張率設定部103は、修正量テーブル記憶部105に記憶される修正量テーブルを参照する。修正量テーブルは、差分値GDVごとに伸張率修正量が対応付けられた1次元テーブルである。伸張率設定部103は、先のように求めた差分値GDVに対応付けられている伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する。なお、伸張率修正量dGは、例えば差分値GDVよりも小さい値である。
そして、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に対して、修正量テーブルから取得した伸張率修正量dGを加算することにより、伸張率Gtを求める。
第1画像部分201と第2画像部分202のいずれにおいても白飛びが生じていない状態では、主要な内容の画像が表示される傾向にあって重要度が高い第1画像部分201の状態に適合した輝度伸張処理を実行することが画質の点で有利である。そこで、処理1においては、上記のように第1伸張率G1を代入した新規伸張率Gnewを利用して伸張率Gtを算出している。このように伸張率Gtを算出することで、画面200における中央部分である第1画像部分201の状態に適合した輝度伸張処理が実行される。また、伸張率Gtを求めるにあたって現伸張率Gt−1に対して加算される伸張率修正量dGは差分値GDVよりも小さい値を設定する。これにより、フレーム間での輝度伸張による画像の変化を緩やかなものとして、例えば画面のちらつきなどを抑制することができる。
また、処理2の場合、伸張率設定部103は、以下のように伸張率Gtを設定する。
処理2において、伸張率設定部103は、現フレームに対応する新規伸張率Gnewを求めるにあたり、第1伸張率G1と第2伸張率G2のうち、第2伸張率G2の値を新規伸張率Gnewに代入する。
以降、伸張率設定部103は、処理1と同様の手順により、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewとの差分値GDVを算出し、伸張率修正量dGを取得し、現伸張率Gt−1と伸張率修正量dGとを加算することにより伸張率Gtを求める。
処理2において、伸張率設定部103は、現フレームに対応する新規伸張率Gnewを求めるにあたり、第1伸張率G1と第2伸張率G2のうち、第2伸張率G2の値を新規伸張率Gnewに代入する。
以降、伸張率設定部103は、処理1と同様の手順により、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewとの差分値GDVを算出し、伸張率修正量dGを取得し、現伸張率Gt−1と伸張率修正量dGとを加算することにより伸張率Gtを求める。
処理2は、第1画像部分201においては白飛びが無いが、第2画像部分202において白飛びが有る状態に対応する。このような状態の場合には、第2画像部分202の状態に適応させて輝度伸張を行うことが画質の点で好ましい。
そこで、処理2においては、第2伸張率G2を代入した新規伸張率Gnewを利用して伸張率Gtを求めることにより、画面200における周辺部分である第2画像部分202の状態に適合した輝度伸張処理が行われるようにする。
例えば、画面200の中央において表示される主画像の輝度は全体に低く、その周囲において字幕やオンスクリーンディスプレイなどの付随画像が表示されているような状態を想定する。このような状態において、画面200の中央のみに注目して輝度伸張処理を行うと、画面200の中央の低輝度の状態に対応して高い伸張率で輝度が拡張されるため、付随画像については輝度拡張の度合いが過剰となって付随画像が白飛びする可能性がある。これに対して、本実施形態では、処理2によって、画面200における中央より外側の第2画像部分202の状態に適合して伸張率Gtが設定されるので、上記のような付随画像の白飛びを抑制することが可能である。
そこで、処理2においては、第2伸張率G2を代入した新規伸張率Gnewを利用して伸張率Gtを求めることにより、画面200における周辺部分である第2画像部分202の状態に適合した輝度伸張処理が行われるようにする。
例えば、画面200の中央において表示される主画像の輝度は全体に低く、その周囲において字幕やオンスクリーンディスプレイなどの付随画像が表示されているような状態を想定する。このような状態において、画面200の中央のみに注目して輝度伸張処理を行うと、画面200の中央の低輝度の状態に対応して高い伸張率で輝度が拡張されるため、付随画像については輝度拡張の度合いが過剰となって付随画像が白飛びする可能性がある。これに対して、本実施形態では、処理2によって、画面200における中央より外側の第2画像部分202の状態に適合して伸張率Gtが設定されるので、上記のような付随画像の白飛びを抑制することが可能である。
また、伸張率設定部103は、処理3として以下のように伸張率Gtを設定する。
処理3において、伸張率設定部103は、現フレームに対応して求めた第1伸張率G1と第2伸張率G2のうち、第1伸張率G1の値を伸張率Gtとして設定する。つまり、処理3における伸張率設定部103は、第1伸張率G1の値を伸張率Gtに代入することにより伸張率Gtを設定する。
したがって処理3においては、差分値GDVの算出と、伸張率修正量dGの取得、及び伸張率修正量dGと現伸張率Gt−1の加算などの処理は実行しない。
処理3は、第1画像部分201において白飛びが生じる場合に対応している。第1画像部分201は、画面200の中央部分であって主要な画像の内容が表示されている傾向にあり、ユーザーが注目する度合いも高い。したがって、第1画像部分201において生じた白飛びはできるだけ迅速に抑制することが好ましい。そこで、処理3では、第1伸張率G1の値をそのまま伸張率Gtとして設定している。これにより、処理3に応じた輝度伸張処理では、処理1により設定された伸張率Gtによる輝度伸張処理よりも速い応答で白飛びが生じない状態に収束させることができる。
処理3において、伸張率設定部103は、現フレームに対応して求めた第1伸張率G1と第2伸張率G2のうち、第1伸張率G1の値を伸張率Gtとして設定する。つまり、処理3における伸張率設定部103は、第1伸張率G1の値を伸張率Gtに代入することにより伸張率Gtを設定する。
したがって処理3においては、差分値GDVの算出と、伸張率修正量dGの取得、及び伸張率修正量dGと現伸張率Gt−1の加算などの処理は実行しない。
処理3は、第1画像部分201において白飛びが生じる場合に対応している。第1画像部分201は、画面200の中央部分であって主要な画像の内容が表示されている傾向にあり、ユーザーが注目する度合いも高い。したがって、第1画像部分201において生じた白飛びはできるだけ迅速に抑制することが好ましい。そこで、処理3では、第1伸張率G1の値をそのまま伸張率Gtとして設定している。これにより、処理3に応じた輝度伸張処理では、処理1により設定された伸張率Gtによる輝度伸張処理よりも速い応答で白飛びが生じない状態に収束させることができる。
図4に説明を戻す。
伸張処理部106は、伸張率設定部103により設定された伸張率Gtにしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する。
本実施形態における画像信号は、R,G,Bの各色に対応する色信号を有する形式である。この場合、伸張処理部106は、R,G,Bの色信号ごとに、伸張率Gtにしたがって輝度範囲を拡大させる。具体的に、伸張率設定部103が入力するR,G,Bの各色に対応する色信号をそれぞれrin、gin、binとし、伸張率設定部103が出力するR,G,Bの各色に対応する色信号をそれぞれr、g、bとする。そのうえで伸張率設定部103は、輝度伸張処理として、例えば以下の(式1)、(式2)、(式3)により色信号r、g、bを求める。
r=rin・Gt・・・(式1)
g=gin・Gt・・・(式2)
b=bin・Gt・・・(式3)
伸張処理部106は、上記のように求めた色信号r、g、bを、それぞれ、液晶ライトバルブ51,52,53に対して出力する。
伸張処理部106は、伸張率設定部103により設定された伸張率Gtにしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する。
本実施形態における画像信号は、R,G,Bの各色に対応する色信号を有する形式である。この場合、伸張処理部106は、R,G,Bの色信号ごとに、伸張率Gtにしたがって輝度範囲を拡大させる。具体的に、伸張率設定部103が入力するR,G,Bの各色に対応する色信号をそれぞれrin、gin、binとし、伸張率設定部103が出力するR,G,Bの各色に対応する色信号をそれぞれr、g、bとする。そのうえで伸張率設定部103は、輝度伸張処理として、例えば以下の(式1)、(式2)、(式3)により色信号r、g、bを求める。
r=rin・Gt・・・(式1)
g=gin・Gt・・・(式2)
b=bin・Gt・・・(式3)
伸張処理部106は、上記のように求めた色信号r、g、bを、それぞれ、液晶ライトバルブ51,52,53に対して出力する。
液晶ライトバルブ51は、入力された色信号rに応じて赤色光LRを変調する。液晶ライトバルブ52は、入力された色信号gに応じて緑色光LGを変調する。液晶ライトバルブ53は、入力された色信号bに応じて青色光LBを変調する。これにより、スクリーン71には、輝度伸張処理による調光制御が行われた画像が表示される。
また、開口率設定部107は、伸張率設定部103により設定された伸張率Gtを利用して、調光素子30の開口率Aを設定する。
開口率Aは、調光素子30における遮光板31,32により形成される開口部についての開口の度合いを示す。開口率Aが小さくなるほど、遮光板31,32により形成される開口部は狭くなり、光源10からの射出光に対する遮光量も増加し、表示される画像が暗くなる。
開口率Aは、調光素子30における遮光板31,32により形成される開口部についての開口の度合いを示す。開口率Aが小さくなるほど、遮光板31,32により形成される開口部は狭くなり、光源10からの射出光に対する遮光量も増加し、表示される画像が暗くなる。
本実施形態における調光制御では、例えば画像の輝度が低い場合に輝度伸張処理によって輝度範囲を拡大することでダイナミックレンジを拡大する。したがって、輝度伸張処理のための伸張率Gtは、輝度の低下に応じて高くする。また、調光素子30に対する調光制御では、光源10からの射出光を遮蔽して光量を低減させることにより光漏れや迷光を抑制して黒浮きを低減できる。このことからすると、例えば画像の輝度が低くなるのに応じて、光量を低減させていけば黒浮きが有効に低減される。この場合、開口率Aは、伸張率Gtを高くするのに応じて小さくしていくように設定するとよい。
一例として、開口率設定部107は、伸張率Gtを利用して以下の式による演算を行うことで、開口率Aを設定することができる。なお、γはガンマ値であり、例えば2.2の値をとる。
A=Gt −γ・・・(式4)
なお、伸張率Gtが高くなるのに応じて小さくなるように開口率Aを求めるための手法としては、(式4)による演算に限定されるものではない。また、例えば伸張率Gtと開口率Aとを対応させたテーブルを参照して開口率Aを求めるようにしてもよい。
A=Gt −γ・・・(式4)
なお、伸張率Gtが高くなるのに応じて小さくなるように開口率Aを求めるための手法としては、(式4)による演算に限定されるものではない。また、例えば伸張率Gtと開口率Aとを対応させたテーブルを参照して開口率Aを求めるようにしてもよい。
調光制御部108は、伸張率Gtに基づいて設定された変更率(開口率設定部107により設定された開口率A)に応じて光量が変更されるように調光素子30を制御する。具体的に、調光制御部108は、例えば設定された開口率Aの状態が得られる回動量θを算出し、調光素子30における遮光板31,32の平面部31a,32aが回動量θに応じた位置状態となるように回動装置33を駆動する。
[処理手順例]
次に、図7〜図11のフローチャートを参照して、第1の実施形態における画像表示装置が伸張率Gtの設定に関連して実行する処理手順例について説明する。
図7のフローチャートは、特徴量算出部101が画像特徴量C1、C2を算出するための処理手順例を示している。この図に示す処理は、1フレームごとに対応して実行される。
特徴量算出部101において、第1特徴量算出部111は、現フレームにおける第1画像部分201の画像特徴量C1を算出する(ステップS101)。第2特徴量算出部112は、現フレームにおける第2画像部分202の画像特徴量C2を算出する(ステップS102)。
次に、図7〜図11のフローチャートを参照して、第1の実施形態における画像表示装置が伸張率Gtの設定に関連して実行する処理手順例について説明する。
図7のフローチャートは、特徴量算出部101が画像特徴量C1、C2を算出するための処理手順例を示している。この図に示す処理は、1フレームごとに対応して実行される。
特徴量算出部101において、第1特徴量算出部111は、現フレームにおける第1画像部分201の画像特徴量C1を算出する(ステップS101)。第2特徴量算出部112は、現フレームにおける第2画像部分202の画像特徴量C2を算出する(ステップS102)。
図8のフローチャートは、輝度飽和検出部102が白飛び検出を実行するための処理手順例を示している。この図に示す処理は、1フレームごとに対応して実行される。
輝度飽和検出部102は、現フレームに応じて求められた画像特徴量C1、C2と伸張率Gtを入力する(ステップS201)。輝度飽和検出部102は、画像特徴量C1、C2については、特徴量算出部101から入力し、伸張率Gtについては、伸張率設定部103から入力する。また、伸張率設定部103から入力した伸張率Gtは、ステップS202、S203の処理において、現在の伸張率Gt−1として利用される。
輝度飽和検出部102は、現フレームに応じて求められた画像特徴量C1、C2と伸張率Gtを入力する(ステップS201)。輝度飽和検出部102は、画像特徴量C1、C2については、特徴量算出部101から入力し、伸張率Gtについては、伸張率設定部103から入力する。また、伸張率設定部103から入力した伸張率Gtは、ステップS202、S203の処理において、現在の伸張率Gt−1として利用される。
次に、輝度飽和検出部102は、画像特徴量C1と伸張率Gt−1とを利用して、図4にて説明したように現フレームにおける第1画像部分201についての白飛び検出を実行し、その検出結果にしたがって第1白飛びフラグFLG1を更新する(ステップS202)。
また、輝度飽和検出部102は、画像特徴量C2と伸張率Gt−1とを利用して現フレームにおける第2画像部分202についての白飛び検出を実行し、その検出結果にしたがって第2白飛びフラグFLG2を更新する(ステップS203)。
なお、前述のように、輝度飽和検出部102は、第1白飛びフラグFLG1と第2白飛びフラグFLG2のそれぞれについて、白飛びが有ることを検出したのに応じて「1」を設定し、白飛びが無いことを検出したのに応じて「0」を設定する。
また、輝度飽和検出部102は、画像特徴量C2と伸張率Gt−1とを利用して現フレームにおける第2画像部分202についての白飛び検出を実行し、その検出結果にしたがって第2白飛びフラグFLG2を更新する(ステップS203)。
なお、前述のように、輝度飽和検出部102は、第1白飛びフラグFLG1と第2白飛びフラグFLG2のそれぞれについて、白飛びが有ることを検出したのに応じて「1」を設定し、白飛びが無いことを検出したのに応じて「0」を設定する。
図9のフローチャートは、伸張率設定部103が実行する伸張率設定のための処理手順例を示している。この図に示す処理は、1フレームごとに対応して実行される。
伸張率設定部103は、現フレームに応じて求められた画像特徴量C1、C2を特徴量算出部101から入力する(ステップS301)。
伸張率設定部103は、現フレームに応じて求められた画像特徴量C1、C2を特徴量算出部101から入力する(ステップS301)。
次に、伸張率設定部103は、伸張率テーブルを参照し(ステップS302)、画像特徴量C1において示される白ピーク値とAPLの組み合わせに対応付けられた伸張率を伸張率テーブルから取得する。そして、伸張率設定部103は、この取得した伸張率を第1伸張率G1として設定する(ステップS303)。伸張率設定部103は、画像特徴量C2において示される白ピーク値とAPLの組み合わせに対応付けられた伸張率を伸張率テーブルから取得し、この取得した伸張率を第2伸張率G2として設定する(ステップS304)。
次に、伸張率設定部103は、第1白飛びフラグFLG1と第2白飛びフラグFLG2を輝度飽和検出部102から入力する(ステップS305)。
伸張率設定部103は、入力した第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」か否かについて判定する(ステップS306)。
第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」である場合(ステップS306−YES)、伸張率設定部103は、図6にて説明した処理1により伸張率Gtを設定する(ステップS307)。
伸張率設定部103は、入力した第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」か否かについて判定する(ステップS306)。
第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」である場合(ステップS306−YES)、伸張率設定部103は、図6にて説明した処理1により伸張率Gtを設定する(ステップS307)。
これに対して、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「0」ではない場合(ステップS306−NO)、伸張率設定部103は、さらに、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」であるか否かについて判定する(ステップS308)。
第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」である場合(ステップS308−YES)、伸張率設定部103は、図6にて説明した処理2により伸張率Gtを設定する(ステップS309)。
これに対して、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」ではない場合(ステップS308−NO)、伸張率設定部103は、図6の処理3により伸張率Gtを設定する(ステップS310)。
第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」である場合(ステップS308−YES)、伸張率設定部103は、図6にて説明した処理2により伸張率Gtを設定する(ステップS309)。
これに対して、第1白飛びフラグFLG1の値が「0」で、かつ、第2白飛びフラグFLG2の値が「1」ではない場合(ステップS308−NO)、伸張率設定部103は、図6の処理3により伸張率Gtを設定する(ステップS310)。
図10のフローチャートは、図9のステップS307としての処理手順例を示している。ステップS307は、処理1により伸張率Gtを設定するための処理である。
処理1により伸張率Gtを設定する場合、伸張率設定部103は、図6にて説明したように、第1伸張率G1を代入することにより新規伸張率Gnewを求める(ステップS401)。
次に、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewの差分値GDVを算出する(ステップS402)。伸張率設定部103は、ステップS402にて算出した差分値GDVに対応付けられている伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する(ステップS403)。修正量テーブルは、修正量テーブル記憶部105に記憶されている。
伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に対してステップS403により取得した伸張率修正量dGを加算することにより求められた値を伸張率Gtとして設定する(ステップS404)。
処理1により伸張率Gtを設定する場合、伸張率設定部103は、図6にて説明したように、第1伸張率G1を代入することにより新規伸張率Gnewを求める(ステップS401)。
次に、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewの差分値GDVを算出する(ステップS402)。伸張率設定部103は、ステップS402にて算出した差分値GDVに対応付けられている伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する(ステップS403)。修正量テーブルは、修正量テーブル記憶部105に記憶されている。
伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に対してステップS403により取得した伸張率修正量dGを加算することにより求められた値を伸張率Gtとして設定する(ステップS404)。
図11のフローチャートは、図9のステップS309としての処理手順例を示している。ステップS309は、処理2により伸張率Gtを設定するための処理である。
処理2により伸張率Gtを設定する場合、伸張率設定部103は、図6にて説明したように、新規伸張率Gnewに第2伸張率G2を代入する(ステップS501)。
続くステップS502〜S504の処理は、図10のステップS402〜S404と同様であることから、ここでの説明は省略する。
処理2により伸張率Gtを設定する場合、伸張率設定部103は、図6にて説明したように、新規伸張率Gnewに第2伸張率G2を代入する(ステップS501)。
続くステップS502〜S504の処理は、図10のステップS402〜S404と同様であることから、ここでの説明は省略する。
なお、フローチャートによる図示は省略するが、伸張率設定部103は、図9のステップS310において、図6にて説明したように、伸張率Gtに第1伸張率G1を代入することにより伸張率Gtを設定する。
<第2の実施形態>
[画像表示装置:調光制御系の構成例]
続いて、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の画像表示装置における光学系の構成については、図1〜図3と同様でよい。
図12は、第2の実施形態の画像表示装置における調光制御系の構成例を示している。なお、この図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図4の画像表示装置における伸張率設定部103は、伸張率Gtを設定するにあたり、画像特徴量として画像特徴量C1,C2の両者を入力していた。これに対して、第2の実施形態における伸張率設定部103は、伸張率Gtを設定するにあたり、画像特徴量として、第1画像部分201に対応する画像特徴量C1のみを入力する。
[画像表示装置:調光制御系の構成例]
続いて、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の画像表示装置における光学系の構成については、図1〜図3と同様でよい。
図12は、第2の実施形態の画像表示装置における調光制御系の構成例を示している。なお、この図において、図4と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図4の画像表示装置における伸張率設定部103は、伸張率Gtを設定するにあたり、画像特徴量として画像特徴量C1,C2の両者を入力していた。これに対して、第2の実施形態における伸張率設定部103は、伸張率Gtを設定するにあたり、画像特徴量として、第1画像部分201に対応する画像特徴量C1のみを入力する。
[処理2による伸張率設定例]
第2の実施形態における伸張率設定部103は、図6に示した第1白飛びフラグFLG1と第2白飛びフラグFLG2の組み合わせに応じて、処理1、2、3のいずれかを実行する。この点では、第1実施形態と同様である。
ただし、第2の実施形態においては、処理2としての手順が第1の実施形態と異なる。なお、第2の実施形態における処理1と処理3については、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態における伸張率設定部103は、図6に示した第1白飛びフラグFLG1と第2白飛びフラグFLG2の組み合わせに応じて、処理1、2、3のいずれかを実行する。この点では、第1実施形態と同様である。
ただし、第2の実施形態においては、処理2としての手順が第1の実施形態と異なる。なお、第2の実施形態における処理1と処理3については、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態における処理2としての伸張率Gtの設定例について説明する。
まず、伸張率設定部103は、画像特徴量として、第1画像部分201の画像特徴量C1のみを入力する。そのうえで、伸張率設定部103は、画像特徴量C1における白ピーク値とAPLとの組み合わせに対応付けられた伸張率の値を取得し、取得した伸張率の値を第1伸張率G1として設定する。
まず、伸張率設定部103は、画像特徴量として、第1画像部分201の画像特徴量C1のみを入力する。そのうえで、伸張率設定部103は、画像特徴量C1における白ピーク値とAPLとの組み合わせに対応付けられた伸張率の値を取得し、取得した伸張率の値を第1伸張率G1として設定する。
伸張率設定部103は、新規伸張率Gnewに第1伸張率G1を代入する。次に、伸張率設定部103は、処理1の場合と同様に、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewとの差分値GDVを算出し、差分値GDVに対応付けられた伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する。
次に、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に伸張率修正量dGを加算することにより、補正前伸張率Gtpを算出する。この補正前伸張率Gtpは、第1の実施形態における処理1にあっては、伸張率Gtとして扱われていたものである。
次に、伸張率設定部103は、第2画像部分202に白飛びが有ることを示す第2白飛びフラグFLG2が、現フレームまでにおいて「1」となったフレームの連続数nを取得する。
次に、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に伸張率修正量dGを加算することにより、補正前伸張率Gtpを算出する。この補正前伸張率Gtpは、第1の実施形態における処理1にあっては、伸張率Gtとして扱われていたものである。
次に、伸張率設定部103は、第2画像部分202に白飛びが有ることを示す第2白飛びフラグFLG2が、現フレームまでにおいて「1」となったフレームの連続数nを取得する。
そして、伸張率設定部103は、連続数nを利用して補正前伸張率Gtpを補正することにより、伸張率Gtを設定する。
一具体例として、伸張率設定部103は、以下の(式5)により伸張率Gtを設定することができる。
Gt=knGtp・・・(式5)
(式5)において、kは予め定められた補正係数であり1未満の正の数(0<k<1)である。
一具体例として、伸張率設定部103は、以下の(式5)により伸張率Gtを設定することができる。
Gt=knGtp・・・(式5)
(式5)において、kは予め定められた補正係数であり1未満の正の数(0<k<1)である。
(式5)によれば、第2画像部分202において白飛びが生じたフレームが連続するのに応じて、伸張率Gtは徐々に小さくなっていくように設定される。これにより、伸張率Gtの設定にあたり、第2画像部分202に対応する第2伸張率G2を求めなくとも、第2画像部分202において生じた白飛びに適応して画面200の輝度範囲を緩やかに圧縮させていくことができる。また、第2の実施形態においては、処理2においても第1伸張率G1を利用して伸張率Gtを算出しているが、これにより、第1画像部分201における階調変化は緩やかなものとなる。第2画像部分202よりも第1画像部分201の方がユーザーに注目される傾向にあるため、第1画像部分201における階調変化が緩やかな方がユーザーも違和感を覚えにくい。
なお、補正前伸張率Gtpを補正して伸張率Gtを求めるための手法は、(式5)による演算に限定されるものではない。例えば、予め連続数nごとに対応させて伸張率の減衰率を設定しておき、この減衰率により補正前伸張率Gtpを補正して伸張率Gtを求めるようにしてもよい。
なお、補正前伸張率Gtpを補正して伸張率Gtを求めるための手法は、(式5)による演算に限定されるものではない。例えば、予め連続数nごとに対応させて伸張率の減衰率を設定しておき、この減衰率により補正前伸張率Gtpを補正して伸張率Gtを求めるようにしてもよい。
[処理手順例]
図13のフローチャートは、第2の実施形態における画像表示装置が実行する伸張率設定のための処理手順例を示している。なお、この図において、図9と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。なお、第2の実施形態において、特徴量算出部101が画像特徴量を算出する処理と、輝度飽和検出部102が白飛びを検出する処理については、それぞれ、図7及び図8と同様でよい。
図13のフローチャートは、第2の実施形態における画像表示装置が実行する伸張率設定のための処理手順例を示している。なお、この図において、図9と同様の処理となるステップについては同一符号を付して説明を省略する。なお、第2の実施形態において、特徴量算出部101が画像特徴量を算出する処理と、輝度飽和検出部102が白飛びを検出する処理については、それぞれ、図7及び図8と同様でよい。
図13において、伸張率設定部103は、画像特徴量C1、C2を入力するステップS301の処理に代えて、画像特徴量C1のみを入力する(ステップS301A)。
また、第2の実施形態における伸張率設定部103は、第2伸張率G2を設定する処理を実行しなくともよい。これにより、図13において、図9のステップS304としての処理は省略される。
また、ステップS305〜S310までの処理の流れは図9と同様である。ここで、ステップS307の処理1により伸張率Gtを設定するための処理は、図10と同様でよい。
また、第2の実施形態における伸張率設定部103は、第2伸張率G2を設定する処理を実行しなくともよい。これにより、図13において、図9のステップS304としての処理は省略される。
また、ステップS305〜S310までの処理の流れは図9と同様である。ここで、ステップS307の処理1により伸張率Gtを設定するための処理は、図10と同様でよい。
そのうえで、第2の実施形態においては、ステップS309Aとしての処理2により伸張率Gtを設定するにあたり、図14のフローチャートに示す処理を実行する。なお、図14において、図11と同一となる処理については同一符号を付している。
先の図11のステップS501において、伸張率設定部103は、新規伸張率Gnewに第2伸張率G2を代入していた。これに対して、第2の実施形態においては、図14に示すように、新規伸張率Gnewに第1伸張率G1を代入する(ステップS501A)。
次に、伸張率設定部103は、図9と同様に、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewとの差分値GDVを算出し(ステップS502)、差分値GDVに対応付けられた伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する(ステップS503)。
次に、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に伸張率修正量dGを加算することにより、補正前伸張率Gtpを算出する(ステップS504A)。ステップS504Aは、演算については、図9のステップS504と同様であるが、算出した値を、伸張率Gtではなく補正前伸張率Gtpとして扱う点が異なる。
次に、伸張率設定部103は、図9と同様に、現伸張率Gt−1と新規伸張率Gnewとの差分値GDVを算出し(ステップS502)、差分値GDVに対応付けられた伸張率修正量dGを修正量テーブルから取得する(ステップS503)。
次に、伸張率設定部103は、現伸張率Gt−1に伸張率修正量dGを加算することにより、補正前伸張率Gtpを算出する(ステップS504A)。ステップS504Aは、演算については、図9のステップS504と同様であるが、算出した値を、伸張率Gtではなく補正前伸張率Gtpとして扱う点が異なる。
次に、伸張率設定部103は、第2画像部分202に白飛びが有ることを示す第2白飛びフラグFLG2が、現フレームまでにおいて「1」となったフレームの連続数nを取得する(ステップS505)。
このために、例えば伸張率設定部103は、連続数nのためのカウンタを備える。そして、フレームごとに対応して輝度飽和検出部102において設定される第2白飛びフラグFLG2が「1」が連続するごとにカウンタの値をインクリメントする。また、第2白飛びフラグFLG2が「0」となったときには、カウンタの値を「0」にリセットする。伸張率設定部103は、ステップS505において、このカウンタの値を連続数nとして取得すればよい。
このために、例えば伸張率設定部103は、連続数nのためのカウンタを備える。そして、フレームごとに対応して輝度飽和検出部102において設定される第2白飛びフラグFLG2が「1」が連続するごとにカウンタの値をインクリメントする。また、第2白飛びフラグFLG2が「0」となったときには、カウンタの値を「0」にリセットする。伸張率設定部103は、ステップS505において、このカウンタの値を連続数nとして取得すればよい。
伸張率設定部103は、連続数nを利用して補正前伸張率Gtpを補正することにより、伸張率Gtを設定する(ステップS506)。この際、伸張率設定部103は、例えば前述のように(式5)による演算を行えばよい。
なお、これまでの説明にあっては、伸張率Gtに基づいて開口率Aを求めることとしているが、開口率Aについては、伸張率Gtに基づくことなく伸張率Gtとは独立して設定してよい。例えば画像特徴量と開口率とを対応付けた開口率テーブルを備え、この開口率テーブルからフレームの画像特徴量に一致する値を読み出すようにして開口率Aを設定してよい。あるいは、画像特徴量を利用した所定の演算を行うことにより開口率Aを求めるようにしてもよい。
また、これまでの説明においては、第1画像部分201を画面200の中央に設定し、第2画像部分202をその周辺に設定しているが、画面200において設定する第1画像部分201と第2画像部分202の領域範囲については、図5の例に限定されない。一例として、画面200においてオンスクリーンディスプレイの画像が表示される領域がほぼ決まっているようなシステムの場合には、オンスクリーンディスプレイの画像が表示される領域を第2画像部分202として設定し、これ以外の領域を第1画像部分201として設定することができる。また、画面200において3以上の画像部分を設定し、これらの画像部分のうちの2以上の画像部分における白飛びの状態に応じて伸張率Gtを設定するようにしてもよい。
また、本実施形態における調光素子30は、ルーバーともいわれる、遮光板31,32を備えるものであるが、画像表示装置における調光機能としては、調光素子30の構成に限定されない。例えば、調光機能としては、光源の明るさを直接変更するようなものであってもよい。
また、図4及び図12における機能部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより調光制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…照明装置、10…光源、21,22…フライアイレンズ、30…調光素子、31,32…遮光板、31a,32a…平面部、31b,32b…腕部、31c,32c…回動軸、33…回動装置、51,52,53…液晶ライトバルブ、101…特徴量算出部、102…輝度飽和検出部、103…伸張率設定部、104…伸張率テーブル記憶部、105…修正量テーブル記憶部、106…伸張処理部、107…開口率設定部、108…調光制御部、111…第1特徴量算出部、112…第2特徴量算出部
Claims (7)
- 伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理部と、
画面において設定した複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と前記伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに検出する輝度飽和検出部と、
所定の1以上の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、前記複数の画像部分ごとの前記輝度飽和の状態とに基づいて、前記伸張率を設定する伸張率設定部と
を備える画像処理装置。 - 前記輝度飽和検出部は、
前記複数の画像部分における第1画像部分と第2画像部分ごとに前記輝度飽和の状態を検出し、
前記伸張率設定部は、
前記第1画像部分と前記第2画像部分のいずれにおいても輝度飽和の無いことが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第1画像部分の部分画像信号に基づいて算出した第1伸張率と現在の伸張率との差分に応じた修正量により現在の伸張率を修正することにより前記伸張率を設定し、
前記第1画像部分において輝度飽和が無く、前記第2画像部分において輝度飽和の有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第2画像部分の部分画像信号に基づいて算出した第2伸張率と現在の伸張率との差分に応じた修正量により現在の伸張率を修正することにより前記伸張率を設定し、
前記第1画像部分において輝度飽和の有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には前記第1伸張率の値を前記伸張率として設定する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記輝度飽和検出部は、
前記複数の部分画像領域における第1画像部分と第2画像部分ごとに前記輝度飽和の状態を検出し、
前記伸張率設定部は、
前記第1画像部分と前記第2画像部分のいずれにおいても輝度飽和の無いことが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第1画像部分の部分画像信号に基づいて算出した第1伸張率と現在の伸張率との差分に応じた修正量により現在の伸張率を修正した修正伸張率を前記伸張率として設定し、
前記第1画像部分において輝度飽和が無く、前記第2画像部分において輝度飽和が有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には、前記第2画像部分において輝度飽和が有ると検出されたフレームの連続数に応じて前記現在の伸張率を変更することにより前記伸張率を設定し、
前記第1画像部分において輝度飽和の有ることが前記輝度飽和検出部により検出された場合には前記第1伸張率の値を前記伸張率として設定する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像表示のために光源から射出された光の光量を調節する調光素子と、
前記伸張率に基づいて設定された変更率に応じて光量が変更されるように前記調光素子を制御する調光制御部と
をさらに備える請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置から出力された画像信号を投射画像として表示する光学系部と
を備える画像表示装置。 - 伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理ステップと、
画面において設定した複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と前記伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに検出する輝度飽和検出ステップと、
所定の1以上の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、前記複数の画像部分ごとの前記輝度飽和の状態とに基づいて、前記伸張率を設定する伸張率設定ステップと
を備える画像処理方法。 - コンピュータに、
伸張率にしたがって画像信号の輝度の範囲を拡大する輝度伸張処理を実行する伸張処理ステップと、
画面において設定した複数の画像部分ごとに対応する部分画像信号の画像特徴量と前記伸張率とに基づいて、輝度レベルが飽和する輝度飽和の状態を前記複数の画像部分ごとに検出する輝度飽和検出ステップと、
所定の1以上の画像部分ごとの部分画像信号の画像特徴量と、前記複数の画像部分ごとの前記輝度飽和の状態とに基づいて、前記伸張率を設定する伸張率設定ステップと
を実行させるためのプログラム。
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2012
- 2012-08-31 JP JP2012192302A patent/JP2014048527A/ja active Pending
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