JP2014048414A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ICカードを利用して電子署名を生成する際に、処理負荷を最小限に抑える。
【解決手段】端末2は、電子署名アルゴリズムにおいて、電子署名が付されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保管するカード300から、メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を受信する生成用情報受信部と、電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部202と、前記生成用情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報をカード300へ送信するメッセージ依存情報送信部と、前記メッセージ依存情報に基づいてカード300が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、を備える。
【選択図】図9

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
近時では、文書やメッセージ等に電子署名を付ける技術が広く用いられている。ユーザが外部端末を利用して署名を付ける場合、電子署名の秘密鍵を外部端末に入れないように、ICカードが使われる場合がある。例えば、下記の特許文献1に記載されているように、RSAなどの公開鍵暗号関数を用いて、電子署名をICカード内で生成する技術が知られている。
特許2902087号公報
しかしながら、電子署名処理は公開鍵暗号系の演算を用いるものであり、一般的に公開鍵暗号関数の処理は負荷が高いことが知られているため、処理能力の低いICカードが行うことには困難が伴う。このため、ICカード内で処理を行う場合、性能の良いCPUを搭載する必要があり、製造コストが上昇する問題がある。また、ICカード内で電子署名を生成する場合、その処理負荷の高さに起因して、署名生成に必要な時間が長くなるという問題も生じる。
そこで、ICカードを利用して電子署名を生成する際に、処理負荷を最小限に抑えることが望まれていた。
本開示によれば、電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部と、他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信するメッセージ依存情報送信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を受信する生成用情報受信部と、前記生成用情報と前記メッセージとから前記メッセージ依存情報を生成するメッセージ依存情報生成部と、を更に備えるものであっても良い。
また、前記生成用受信部が受信した前記生成用情報と、前記電子署名に関する情報とに基づいて電子署名を生成する電子署名生成部を更に備えるものであっても良い。
また、前記生成用情報と前記メッセージとから前記メッセージ依存情報を生成するメッセージ依存情報生成装置から前記メッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部を備えるものであっても良い。
また、前記生成用情報受信部は、前記生成用情報をハッシュ値として受信し、前記メッセージ依存情報生成部は、前記生成用情報の前記ハッシュ値と前記メッセージとのハッシュ値として前記メッセージ依存情報を生成するものであっても良い。
また、前記他装置はICカードであっても良い。また、前記電子署名は、MQプロトコルによる電子署名であっても良い。
また、本開示によれば、電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持する情報保持部と、前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信するメッセージ非依存情報送信部と、前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する電子署名情報送信部と、を備える、情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、前記メッセージ非依存情報送信部は、前記メッセージ非依存情報のうち、メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を送信する生成用情報送信部を含み、前記メッセージ依存情報受信部は、前記生成用情報と前記メッセージとから生成された前記メッセージ依存情報を受信するものであっても良い。
また、前記電子署名情報送信部は、前記メッセージ非依存情報から抽出して得た前記電子署名に関する情報から、前記生成用情報を除いた部分を送信するものであっても良い。
また、前記生成用情報送信部は、前記生成用情報の代わりに、前記生成用情報に対応する識別番号を送信し、前記メッセージ依存情報受信部は、メッセージ依存情報生成装置が前記識別番号に対応して保管する前記生成用情報と前記メッセージとから生成したメッセージ依存情報を受信するものであっても良い。
また、前記情報保持部は、前記メッセージ非依存情報のうち前記電子署名アルゴリズムの秘密鍵に関連する情報を保持するセキュア領域と、前記メッセージ非依存情報のうち前記秘密鍵に関連しない情報を保持する非セキュア領域と、を有するものであっても良い。
また、前記生成用情報送信部は、前記生成用情報をハッシュ値として送信し、前記メッセージ依存情報受信部は、前記生成用情報の前記ハッシュ値と前記メッセージとのハッシュ値として生成された前記メッセージ依存情報を受信するものであっても良い。
また、本開示によれば、電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部と、他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信するメッセージ依存情報送信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、を備える、情報処理装置と、前記メッセージ非依存情報を保持する情報保持部と、前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信するメッセージ非依存情報送信部と、前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成された前記メッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する電子署名情報送信部と、を備える、ICカードと、を備える、情報処理システムが提供される。
本開示によれば、ICカードを利用して電子署名を生成する際に、処理負荷を最小限に抑えることが可能となる。
公開鍵認証方式のアルゴリズムについて概要を説明するための模式図である。 電子署名方式のアルゴリズムについて概要を説明するための模式図である。 nパスの公開鍵認証方式について説明するための説明図である。 3パス方式に係る具体的なアルゴリズムの構成について説明するための説明図である。 図4に示した3パス方式のアルゴリズムを並列化する方法について説明するための模式図である。 3パスの公開鍵認証方式から電子署名方式への変形を説明するための模式図である。 第1の実施形態のシステムの概要を示す模式図である。 メッセージ依存部分の情報を生成する処理を示すシーケンス図である。 第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態のシステムの概要を示す模式図である。 第2の実施形態の処理を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。 第1の実施形態の変形例を示す模式図である。 第3の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。 MD型(Merkle−Damgard construction)ハッシュ関数を示す模式図である。 第4の実施形態の処理を示すシーケンス図である。 情報処理装置のハードウェア構成を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[説明の流れについて]
ここで、以下に記載する本技術の実施形態に関する説明の流れについて簡単に述べる。まず、図1を参照しながら、公開鍵認証方式のアルゴリズム構成について説明する。次いで、図2を参照しながら、電子署名方式のアルゴリズム構成について説明する。次いで、図3を参照しながら、nパスの公開鍵認証方式について説明する。
次いで、図4〜図5を参照しながら、3パスの公開鍵認証方式に係るアルゴリズムの構成例について説明する。次いで、図7〜図16を参照しながら、本開示の第1〜第4の実施形態について説明する。次いで、図17を参照しながら、本技術の実施形態に係る各アルゴリズムを実現することが可能な情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。
(説明項目)
1:はじめに
1−1:公開鍵認証方式のアルゴリズム
1−2:電子署名方式のアルゴリズム
1−3:nパスの公開鍵認証方式
2:3パスの公開鍵認証方式に係るアルゴリズムの構成
2−1:具体的なアルゴリズムの構成例
2−2:並列化アルゴリズムの構成例
3:電子署名方式への変形
3−1:3パスの公開鍵認証方式から電子署名方式への変形
4:第1の実施形態
4−1:第1の実施形態に係るシステムの概要
4−2:第1の実施形態に係るシステムの処理
4−3:第1の実施形態に係るシステム構成例
5:第2の実施形態
5−1:第2の実施形態に係るシステムの概要
5−2:第2の実施形態に係るシステムの処理
5−3:第2の実施形態に係るシステム構成例
6:第3の実施形態
6−1:第3の実施形態に係るシステムの概要
6−2:第3の実施形態に係るシステム構成例
7:第4の実施形態
7−1:第4の実施形態に係るシステムの概要
7−2:第4の実施形態に係るシステムの処理
7−3:第4の実施形態に係るシステム構成例
8:認証プロトコルについて
9:ハードウェア構成例
<1:はじめに>
本実施形態は、多次多変数連立方程式に対する求解問題の困難性に安全性の根拠をおく公開鍵認証方式及び電子署名方式に関する。但し、本実施形態は、HFE電子署名方式などの従来手法とは異なり、効率的に解く手段(トラップドア)を持たない多次多変数連立方程式を利用する公開鍵認証方式及び電子署名方式に関する。まず、公開鍵認証方式のアルゴリズム、電子署名方式のアルゴリズム、及びnパスの公開鍵認証方式について、その概要を簡単に説明する。
[1−1:公開鍵認証方式のアルゴリズム]
まず、図1を参照しながら、公開鍵認証方式のアルゴリズムについて概要を説明する。図1は、公開鍵認証方式のアルゴリズムについて概要を説明するための説明図である。
公開鍵認証は、ある人(証明者)が、公開鍵pk及び秘密鍵skを利用して、他の人(検証者)に本人であることを納得させるために利用される。例えば、証明者Aの公開鍵pkは、検証者Bに公開される。一方、証明者Aの秘密鍵skは、証明者Aにより秘密に管理される。公開鍵認証の仕組みにおいては、公開鍵pkに対応する秘密鍵skを知る者が証明者A本人であるとみなされる。
公開鍵認証の仕組みを利用して証明者Aが証明者A本人であることを検証者Bに証明するには、対話プロトコルを介して、証明者Aが公開鍵pkに対応する秘密鍵skを知っているという証拠を検証者Bに提示すればよい。そして、証明者Aが秘密鍵skを知っているという証拠が検証者Bに提示され、その証拠を検証者Bが確認し終えた場合、証明者Aの正当性(本人であること)が証明されたことになる。
但し、公開鍵認証の仕組みには、安全性を担保するために以下の条件が求められる。
1つ目の条件は、「対話プロトコルを実行した際に秘密鍵skを持たない偽証者により偽証が成立してしまう確率を限りなく小さくする」ことである。この1つ目の条件が成り立つことを「健全性」と呼ぶ。つまり、健全性とは、「秘密鍵skを持たない偽証者により、対話プロトコルの実行中に無視できない確率で偽証が成立することはないこと」と言い換えられる。2つ目の条件は、「対話プロトコルを実行したとしても、証明者Aが有する秘密鍵skの情報が検証者Bに一切漏れることがない」ことである。この2つ目の条件が成り立つことを「零知識性」と呼ぶ。
安全に公開鍵認証を行うには、健全性及び零知識性を有する対話プロトコルを利用する必要がある。仮に、健全性及び零知識性を有しない対話プロトコルを用いて認証処理を行った場合には、偽証された可能性及び秘密鍵の情報が漏れてしまった可能性が否定できないため、処理自体が成功裡に完了しても証明者の正当性を証明したことにはならない。従って、対話プロトコルの健全性及び零知識性を如何に保証するかが重要になる。
(モデル)
公開鍵認証方式のモデルには、図1に示すように、証明者と検証者という2つのエンティティが存在する。証明者は、鍵生成アルゴリズムGenを用いて、証明者固有の秘密鍵skと公開鍵pkの組を生成する。次いで、証明者は、鍵生成アルゴリズムGenを用いて生成した秘密鍵skと公開鍵pkの組を利用して検証者と対話プロトコルを実行する。このとき、証明者は、証明者アルゴリズムPを利用して対話プロトコルを実行する。上記の通り、証明者は、証明者アルゴリズムPを利用し、対話プロトコルの中で秘密鍵skを保有している証拠を検証者に提示する。
一方、検証者は、検証者アルゴリズムVを利用して対話プロトコルを実行し、証明者が公開している公開鍵に対応する秘密鍵を、その証明者が保有しているか否かを検証する。つまり、検証者は、証明者が公開鍵に対応する秘密鍵を保有しているか否かを検証するエンティティである。このように、公開鍵認証方式のモデルは、証明者と検証者という2つのエンティティ、及び、鍵生成アルゴリズムGen、証明者アルゴリズムP、検証者アルゴリズムVという3つのアルゴリズムにより構成される。
なお、以下の説明において、「証明者」「検証者」という表現を用いるが、これらの表現はあくまでもエンティティを意味するものである。従って、鍵生成アルゴリズムGen、証明者アルゴリズムPを実行する主体は、「証明者」のエンティティに対応する情報処理装置である。同様に、検証者アルゴリズムVを実行する主体は、情報処理装置である。これら情報処理装置のハードウェア構成は、例えば、図17に示した通りである。つまり、鍵生成アルゴリズムGen、証明者アルゴリズムP、検証者アルゴリズムVは、ROM904、RAM906、記憶部920、リムーバブル記録媒体928などに記録されたプログラムに基づいてCPU902などにより実行される。
(鍵生成アルゴリズムGen)
鍵生成アルゴリズムGenは、証明者により利用される。鍵生成アルゴリズムGenは、証明者に固有の秘密鍵skと公開鍵pkとの組を生成するアルゴリズムである。鍵生成アルゴリズムGenにより生成された公開鍵pkは公開される。そして、公開された公開鍵pkは、検証者により利用される。一方、鍵生成アルゴリズムGenにより生成された秘密鍵skは、証明者が秘密に管理する。そして、証明者により秘密に管理される秘密鍵skは、公開鍵pkに対応する秘密鍵skを証明者が保有していることを検証者に対して証明するために利用される。形式的に、鍵生成アルゴリズムGenは、セキュリティパラメータ1λ(λは0以上の整数)を入力とし、秘密鍵skと公開鍵pkを出力するアルゴリズムとして、下記の式(1)のように表現される。
Figure 2014048414
(証明者アルゴリズムP)
証明者アルゴリズムPは、証明者により利用される。証明者アルゴリズムPは、公開鍵pkに対応する秘密鍵skを証明者が保有していることを検証者に対して証明するためのアルゴリズムである。つまり、証明者アルゴリズムPは、秘密鍵skと公開鍵pkとを入力とし、対話プロトコルを実行するアルゴリズムである。
(検証者アルゴリズムV)
検証者アルゴリズムVは、検証者により利用される。検証者アルゴリズムVは、対話プロトコルの中で、公開鍵pkに対応する秘密鍵skを証明者が保有しているか否かを検証するアルゴリズムである。検証者アルゴリズムVは、公開鍵pkを入力とし、対話プロトコルの実行結果に応じて0又は1(1bit)を出力するアルゴリズムである。なお、検証者は、検証者アルゴリズムVが0を出力した場合には証明者が不正なものであると判断し、1を出力した場合には証明者が正当なものであると判断する。形式的に、検証者アルゴリズムVは、下記の式(2)のように表現される。
Figure 2014048414
上記の通り、意味のある公開鍵認証を実現するには、対話プロトコルが健全性及び零知識性という2つの条件を満たしている必要がある。しかし、証明者が秘密鍵skを保有していることを証明するためには、証明者が秘密鍵skに依存した手続きを実行し、その結果を検証者に通知した上で、その通知内容に基づく検証を検証者に実行させる必要がある。秘密鍵skに依存した手続きを実行するのは、健全性を担保するために必要である。一方で、秘密鍵skの情報が一切検証者に漏れないようにする必要がある。そのため、これらの要件を満たすように、上記の鍵生成アルゴリズムGen、証明者アルゴリズムP、検証者アルゴリズムVを巧妙に設計する必要がある。
以上、公開鍵認証方式のアルゴリズムについて、その概要を説明した。
[1−2:電子署名方式のアルゴリズム]
次に、図2を参照しながら、電子署名方式のアルゴリズムについて概要を説明する。図2は、電子署名方式のアルゴリズムについて概要を説明するための説明図である。
紙文書とは異なり、ある電子化されたデータに対して押印したり署名を記載したりすることはできない。そのため、電子化されたデータの作成者を証明するためには、紙文書に押印したり署名を記載したりするのと同等の効果が得られる電子的な仕組みを必要とする。この仕組みが電子署名である。電子署名とは、データの作成者しか知らない署名データをデータに関連付けて受領者に提供し、その署名データを受領者側で検証する仕組みのことを言う。
(モデル)
電子署名方式のモデルには、図2に示すように、署名者及び検証者という2つのエンティティが存在する。そして、電子署名方式のモデルは、鍵生成アルゴリズムGen、署名生成アルゴリズムSig、署名検証アルゴリズムVerという3つのアルゴリズムにより構成される。
署名者は、鍵生成アルゴリズムGenを利用して署名者固有の署名鍵skと検証鍵pkとの組を生成する。また、署名者は、署名生成アルゴリズムSigを利用して文書Mに付与する電子署名σを生成する。つまり、署名者は、文書Mに電子署名を付与するエンティティである。一方、検証者は、署名検証アルゴリズムVerを利用して文書Mに付与された電子署名σを検証する。つまり、検証者は、文書Mの作成者が署名者であるか否かを確認するために、電子署名σを検証するエンティティである。
なお、以下の説明において、「署名者」「検証者」という表現を用いるが、これらの表現はあくまでもエンティティを意味するものである。従って、鍵生成アルゴリズムGen、署名生成アルゴリズムSigを実行する主体は、「署名者」のエンティティに対応する情報処理装置である。同様に、署名検証アルゴリズムVerを実行する主体は、情報処理装置である。これら情報処理装置のハードウェア構成は、例えば、図17に示した通りである。つまり、鍵生成アルゴリズムGen、署名生成アルゴリズムSig、署名検証アルゴリズムVerは、ROM904、RAM906、記憶部920、リムーバブル記録媒体928などに記録されたプログラムに基づいてCPU902などにより実行される。
(鍵生成アルゴリズムGen)
鍵生成アルゴリズムGenは、署名者により利用される。鍵生成アルゴリズムGenは、署名者固有の署名鍵skと検証鍵pkとの組を生成するアルゴリズムである。鍵生成アルゴリズムGenにより生成された検証鍵pkは公開される。一方、鍵生成アルゴリズムGenにより生成された署名鍵skは、署名者により秘密に管理される。そして、署名鍵skは、文書Mに付与される電子署名σの生成に利用される。例えば、鍵生成アルゴリズムGenは、セキュリティパラメータ1λ(λは0以上の整数)を入力とし、署名鍵sk及び公開鍵pkを出力する。この場合、鍵生成アルゴリズムGenは、形式的に、下記の式(3)のように表現することができる。
Figure 2014048414
(署名生成アルゴリズムSig)
署名生成アルゴリズムSigは、署名者により利用される。署名生成アルゴリズムSigは、文書Mに付与される電子署名σを生成するアルゴリズムである。署名生成アルゴリズムSigは、署名鍵skと文書Mとを入力とし、電子署名σを出力するアルゴリズムである。この署名生成アルゴリズムSigは、形式的に、下記の式(4)のように表現することができる。
Figure 2014048414
(署名検証アルゴリズムVer)
署名検証アルゴリズムVerは、検証者により利用される。署名検証アルゴリズムVerは、電子署名σが文書Mに対する正当な電子署名であるか否かを検証するアルゴリズムである。署名検証アルゴリズムVerは、署名者の検証鍵pk、文書M、電子署名σを入力とし、0又は1(1bit)を出力するアルゴリズムである。この署名検証アルゴリズムVerは、形式的に、下記の式(5)のように表現することができる。なお、検証者は、署名検証アルゴリズムVerが0を出力した場合(公開鍵pkが文書Mと電子署名σを拒否する場合)に電子署名σが不当であると判断し、1を出力した場合(公開鍵pkが文書Mと電子署名σを受理する場合)に電子署名σが正当であると判断する。
Figure 2014048414
以上、電子署名方式のアルゴリズムについて、その概要を説明した。
[1−3:nパスの公開鍵認証方式]
次に、図3を参照しながら、nパスの公開鍵認証方式について説明する。図3は、nパスの公開鍵認証方式について説明するための説明図である。
上記の通り、公開鍵認証方式は、対話プロトコルの中で、証明者が公開鍵pkに対応する秘密鍵skを保有していることを検証者に証明する認証方式である。また、対話プロトコルは、健全性及び零知識性という2つの条件を満たす必要がある。そのため、対話プロトコルの中では、図3に示すように、証明者及び検証者の双方がそれぞれ処理を実行しながらn回の情報交換を行う。
nパスの公開鍵認証方式の場合、証明者アルゴリズムPを用いて証明者により処理(工程#1)が実行され、情報Tが検証者に送信される。次いで、検証者アルゴリズムVを用いて検証者により処理(工程#2)が実行され、情報Tが証明者に送信される。さらに、k=3〜nについて処理の実行及び情報Tの送信が順次行われ、最後に処理(工程#n+1)が実行される。このように、情報がn回送受信される方式のことを「nパス」の公開鍵認証方式と呼ぶ。
以上、nパスの公開鍵認証方式について説明した。
<2:3パスの公開鍵認証方式に係るアルゴリズムの構成>
以下、3パスの公開鍵認証方式に係るアルゴリズムについて説明する。なお、以下の説明において、3パスの公開鍵認証方式のことを「3パス方式」と呼ぶ場合がある。
[2−1:具体的なアルゴリズムの構成例(図4)]
まず、図4を参照しながら、3パス方式に係る具体的なアルゴリズムの構成例について紹介する。図4は、3パス方式に係る具体的なアルゴリズムの構成について説明するための説明図である。ここでは、公開鍵pkの一部として2次多項式の組(f(x),…,f(x))を利用する場合について考える。但し、2次多項式f(x)は、下記の式(6)のように表現されるものとする。また、ベクトル(x,…,x)をxと表記し、2次多項式の組(f(x),…,f(x))を多変数多項式F(x)と表記することにする。
Figure 2014048414
また、2次多項式の組(f(x),…,f(x))は、下記の式(7)のように表現することができる。また、A,…,Aは、n×n行列である。さらに、b,…,bはそれぞれn×1ベクトルである。
Figure 2014048414
この表現を用いると、多変数多項式Fは、下記の式(8)及び式(9)のように表現することができる。この表現が成り立つことは、下記の式(10)から容易に確認することができる。
Figure 2014048414
このようにF(x+y)をxに依存する第1の部分と、yに依存する第2の部分と、x及びyの両方に依存する第3の部分とに分けたとき、第3の部分に対応する項G(x,y)は、x及びyについて双線形になる。以下、項G(x,y)を双線形項と呼ぶ場合がある。この性質を利用すると、効率的なアルゴリズムを構築することが可能になる。
例えば、ベクトルt∈K、e∈Kを用いて、多変数多項式F(x+r)のマスクに利用する多変数多項式F(x)をF(x)=G(x,t)+eと表現する。この場合、多変数多項式F(x+r)とG(x)との和は、下記の式(11)のように表現される。ここで、t=r+t、e=F(r)+eとおけば、多変数多項式F(x)=F(x+r)+F(x)は、ベクトルt∈K、e∈Kにより表現することができる。そのため、F(x)=G(x,t)+eに設定すれば、K上のベクトル及びK上のベクトルを用いてF及びFを表現できるようになり、通信に必要なデータサイズの少ない効率的なアルゴリズムを実現することが可能になる。
Figure 2014048414
なお、F(或いはF)からrに関する情報が一切漏れることはない。例えば、e及びt(或いはe及びt)を与えられても、e及びt(或いはe及びt)を知らない限り、rの情報を一切知ることはできない。従って、零知識性が担保される。以下、上記の論理に基づいて構築された3パス方式のアルゴリズムについて説明する。ここで説明する3パス方式のアルゴリズムは、以下のような鍵生成アルゴリズムGen、証明者アルゴリズムP、検証者アルゴリズムVにより構成される。
(鍵生成アルゴリズムGen)
鍵生成アルゴリズムGenは、環K上で定義されるm本の多変数多項式f(x,…,x),…,f(x,…,x)、及びベクトルs=(s,…,s)∈Kを生成する。次に、鍵生成アルゴリズムGenは、y=(y,…,y)←(f(s),…,f(s))を計算する。そして、鍵生成アルゴリズムGenは、(f(x,…,x),…,f(x,…,x),y)を公開鍵pkに設定し、sを秘密鍵に設定する。
(証明者アルゴリズムP、検証者アルゴリズムV)
以下、図4を参照しながら、対話プロトコルの中で証明者アルゴリズムPが実行する処理及び検証者アルゴリズムVが実行する処理について説明する。この対話プロトコルの中で、証明者は、秘密鍵sの情報を検証者に一切漏らさずに、「自身がy=F(s)を満たすsを知っていること」を検証者に示す。一方、検証者は、証明者がy=F(s)を満たすsを知っているか否かを検証する。なお、公開鍵pkは、検証者に公開されているものとする。また、秘密鍵sは、証明者により秘密に管理されているものとする。以下、図4に示したフローチャートに沿って説明を進める。
工程#1:
図4に示すように、まず、証明者アルゴリズムPは、ランダムにベクトルr,t∈K及びe∈Kを生成する。次いで、証明者アルゴリズムPは、r←s−rを計算する。この計算は、秘密鍵sをベクトルrによりマスクする操作に相当する。さらに、証明者アルゴリズムPは、t←r−tを計算する。次いで、証明者アルゴリズムPは、e←F(r)−eを計算する。
工程#1(続き):
次いで、証明者アルゴリズムPは、c←H(r,G(t,r)+e)を計算する。次いで、証明者アルゴリズムPは、c←H(t,e)を計算する。次いで、証明者アルゴリズムPは、c←H(t,e)を計算する。工程#1で生成されたメッセージ(c,c,c)は、検証者アルゴリズムVに送られる。
工程#2:
メッセージ(c,c,c)を受け取った検証者アルゴリズムVは、3つの検証パターンのうち、どの検証パターンを利用するかを選択する。例えば、検証者アルゴリズムVは、検証パターンの種類を表す3つの数値{0,1,2}の中から1つの数値を選択し、選択した数値を要求Chに設定する。この要求Chは証明者アルゴリズムPに送られる。
工程#3:
要求Chを受け取った証明者アルゴリズムPは、受け取った要求Chに応じて検証者アルゴリズムVに送る返答Rspを生成する。Ch=0の場合、証明者アルゴリズムPは、返答Rsp=(r,t,e)を生成する。Ch=1の場合、証明者アルゴリズムPは、返答Rsp=(r,t,e)を生成する。Ch=2の場合、証明者アルゴリズムPは、返答Rsp=(r,t,e)を生成する。工程#3で生成された返答Rspは、検証者アルゴリズムVに送られる。
工程#4:
返答Rspを受け取った検証者アルゴリズムVは、受け取った返答Rspを利用して以下の検証処理を実行する。
Ch=0の場合、検証者アルゴリズムVは、c=H(r−t,F(r)−e)の等号が成り立つか否かを検証する。さらに、検証者アルゴリズムVは、c=H(t,e)の等号が成り立つか否かを検証する。検証者アルゴリズムVは、これらの検証が全て成功した場合に認証成功を示す値1を出力し、検証に失敗があった場合に認証失敗を示す値0を出力する。
Ch=1の場合、検証者アルゴリズムVは、c=H(r,G(t,r)+e)の等号が成り立つか否かを検証する。さらに、検証者アルゴリズムVは、c=H(t,e)の等号が成り立つか否かを検証する。検証者アルゴリズムVは、これらの検証が全て成功した場合に認証成功を示す値1を出力し、検証に失敗があった場合に認証失敗を示す値0を出力する。
Ch=2の場合、検証者アルゴリズムVは、c=H(r,y−F(r)−G(t,r)−e)の等号が成り立つか否かを検証する。さらに、検証者アルゴリズムVは、c=H(t,e)の等号が成り立つか否かを検証する。検証者アルゴリズムVは、これらの検証が全て成功した場合に認証成功を示す値1を出力し、検証に失敗があった場合に認証失敗を示す値0を出力する。
以上、3パス方式に係る効率的なアルゴリズムの構成例について説明した。
[2−2:並列化アルゴリズムの構成例(図5)]
次に、図5を参照しながら、図4に示した3パス方式のアルゴリズムを並列化する方法について説明する。なお、鍵生成アルゴリズムGenの構成については説明を省略する。
さて、上記の対話プロトコルを適用すれば、偽証が成功する確率を2/3以下に抑制することができる。従って、この対話プロトコルを2回実行すれば、偽証が成功する確率を(2/3)以下に抑制することができる。さらに、この対話プロトコルをN回実行すると、偽証が成功する確率は(2/3)となり、Nを十分に大きい数(例えば、N=140)にすれば、偽証が成功する確率は無視できる程度に小さくなる。
対話プロトコルを複数回実行する方法としては、例えば、メッセージ、要求、返答のやり取りを逐次的に複数回繰り返す直列的な方法と、1回分のやり取りで複数回分のメッセージ、要求、返答のやり取りを行う並列的な方法とが考えられる。さらに、直列的な方法と並列的な方法とを組み合わせたハイブリッド型の方法も考えられる。ここでは、図5を参照しながら、3パス方式に係る上記の対話プロトコルを並列的に実行するアルゴリズム(以下、並列化アルゴリズム)について説明する。
工程#1:
図5に示すように、まず、証明者アルゴリズムPは、i=1〜Nについて以下の処理(1)〜処理(6)を実行する。
処理(1):証明者アルゴリズムPは、ランダムにベクトルr0i,t0i∈K及びe0i∈Kを生成する。
処理(2):証明者アルゴリズムPは、r1i←s−r0iを計算する。この計算は、秘密鍵sをベクトルr0iによりマスクする操作に相当する。さらに、証明者アルゴリズムPは、t1i←r0i+t0iを計算する。
処理(3):証明者アルゴリズムPは、e1i←F(r0i)−e0iを計算する。
処理(4):証明者アルゴリズムPは、c0i←H(r1i,G(r1i,t0i)+e0i)を計算する。
処理(5):証明者アルゴリズムPは、c1i←H(t0i,e0i)を計算する。
処理(6):証明者アルゴリズムPは、c2i←H(t1i,e1i)を計算する。
工程#1(続き)
i=1〜Nについて上記の処理(1)〜処理(6)を実行した後、証明者アルゴリズムPは、Cmt←H(c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)を計算する。工程#1で生成されたハッシュ値Cmtは、検証者アルゴリズムVに送られる。このように、メッセージ(c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)をハッシュ値に変換してから検証者アルゴリズムVに送ることで、通信量を削減することが可能になる。なお、証明者アルゴリズムPは、(c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)を検証者アルゴリズムVに送っても良い。
工程#2:
ハッシュ値Cmtを受け取った検証者アルゴリズムVは、i=1〜Nのそれぞれについて、3つの検証パターンのうち、どの検証パターンを利用するかを選択する。例えば、検証者アルゴリズムVは、i=1〜Nのそれぞれについて、検証パターンの種類を表す3つの数値{0,1,2}の中から1つの数値を選択し、選択した数値を要求Chに設定する。要求Ch,…,Chは、証明者アルゴリズムPに送られる。
工程#3:
要求Ch,…,Chを受け取った証明者アルゴリズムPは、受け取った要求Ch,…,Chのそれぞれ応じて検証者アルゴリズムVに送る返答Rsp,…,Rspを生成する。Ch=0の場合、証明者アルゴリズムPは、Rsp=(r0i,t1i,e1i,c0i)を生成する。Ch=1の場合、証明者アルゴリズムPは、Rsp=(r1i,t0i,e0i,c2i)を生成する。Ch=2の場合、証明者アルゴリズムPは、Rsp=(r1i,t1i,e1i,c1i)を生成する。
工程#3で生成された返答Rsp,…,Rspは、検証者アルゴリズムVに送られる。
工程#4:
返答Rsp,…,Rspを受け取った検証者アルゴリズムVは、受け取った返答Rsp,…,Rspを利用して以下の処理(1)〜処理(3)をi=1〜Nについて実行する。但し、検証者アルゴリズムVは、Ch=0の場合に処理(1)を実行し、Ch=1の場合に処理(2)を実行し、Ch=2の場合に処理(3)を実行する。
処理(1):Ch=0の場合、検証者アルゴリズムVは、Rspから(r0i,t1i,e1i,c0i)を取り出す。次いで、検証者アルゴリズムVは、c1i=H(r0i−t1i,F(r0i)−e1i)を計算する。さらに、検証者アルゴリズムVは、c2i=H(t1i,e1i)を計算する。そして、検証者アルゴリズムVは、(c0i,c1i,c2i)を保持する。
処理(2):Ch=1の場合、検証者アルゴリズムVは、Rspから(r1i,t0i,e0i,c2i)を取り出す。次いで、検証者アルゴリズムVは、c0i=H(r1i,G(t0i,r1i)+e0i)を計算する。さらに、検証者アルゴリズムVは、c1i=H(t0i,e0i)を計算する。そして、検証者アルゴリズムVは、(c0i,c1i,c2i)を保持する。
処理(3):Ch=2の場合、検証者アルゴリズムVは、Rspから(r1i,t1i,e1i,c1i)を取り出す。次いで、検証者アルゴリズムVは、c0i=H(r1i,y−F(r1i)−G(t1i,r1i)−e1i)を計算する。さらに、検証者アルゴリズムVは、c2i=H(t1i,e1i)を計算する。そして、検証者アルゴリズムVは、(c0i,c1i,c2i)を保持する。
処理(1)〜処理(3)をi=1〜Nについて実行した後、検証者アルゴリズムVは、Cmt=H(c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)の等号が成り立つか否かを検証する。検証者アルゴリズムVは、この検証が成功した場合に認証成功を示す値1を出力し、検証に失敗した場合に認証失敗を示す値0を出力する。
以上、3パス方式に係る効率的な並列化アルゴリズムの構成例について説明した。
<3:電子署名方式への変形>
次に、上記の公開鍵認証方式を電子署名方式へと変形する方法を紹介する。
公開鍵認証方式のモデルにおける証明者を電子署名方式における署名者に対応させると、証明者のみが検証者を納得させられるという点において、電子署名方式のモデルと近似していることが容易に理解されよう。こうした考えに基づき、上述した公開鍵認証方式を電子署名方式へと変形する方法について説明する。
[3−1:3パスの公開鍵認証方式から電子署名方式への変形(図6)]
まず、3パスの公開鍵認証方式から電子署名方式への変形について説明する。図6に示すように、3パスの公開鍵認証方式から電子署名方式へ変形したアルゴリズムは、図5で説明した3パス方式のアルゴリズムを並列化したアルゴリズムの一部と同様に構成されている。図5の工程#1〜工程#4で表現される公開鍵認証方式のアルゴリズムは、図6に示すような署名生成アルゴリズムSig及び署名検証アルゴリズムVerに変形される。
工程#1:
図6に示すように、工程#1は図5の工程#1と同様である。
工程#2:
次の工程#2では、図5で検証者アルゴリズムVに送ったCmt←H(c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)を署名検証アルゴリズムVerには送らずに、署名生成アルゴリズムSigは、Cmtと署名を付けたメッセージMのハッシュ値H(M,c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)を計算して(Ch,・・・,Ch)とする。すなわち、署名生成アルゴリズムSigは、(Ch,・・・,Ch)←H(M,c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)を計算する。
工程#3:
図6に示すように、工程#3は図5の工程#3と同様である。署名生成アルゴリズムSigは、Ch,…,Chのそれぞれ応じて署名検証アルゴリズムVerに送るσを生成する。Ch=0の場合、署名生成アルゴリズムSigは、σ=(r0i,t1i,e1i,c0i)を生成する。Ch=1の場合、署名生成アルゴリズムSigは、σ=(r1i,t0i,e0i,c2i)を生成する。Ch=2の場合、署名生成アルゴリズムSigは、σ=(r1i,t1i,e1i,c1i)を生成する。
工程#3で生成されたCh,…,Ch及びσ,…,σは、署名検証アルゴリズムVerに送られる。また、同時に、署名を付けたメッセージMも署名検証アルゴリズムVerに送られる。
工程#4:
図6に示すように、工程#4は基本的に図5の工程#4と同様である。返答σ,…,σを受け取った署名検証アルゴリズムVerは、受け取った返答σ,…,σを利用して以下の処理(1)〜処理(3)をi=1〜Nについて実行する。但し、署名検証アルゴリズムVerは、Ch=0の場合に処理(1)を実行し、Ch=1の場合に処理(2)を実行し、Ch=2の場合に処理(3)を実行する。
処理(1):Ch=0の場合、署名検証アルゴリズムVerは、σから(r0i,t1i,e1i,c0i)を取り出す。次いで、署名検証アルゴリズムVerは、c1i=H(r0i−t1i,F(r0i)−e1i)を計算する。さらに、署名検証アルゴリズムVerは、c2i=H(t1i,e1i)を計算する。そして、検証者アルゴリズムVは、(c0i,c1i,c2i)を保持する。
処理(2):Ch=1の場合、署名検証アルゴリズムVerは、σから(r1i,t0i,e0i,c2i)を取り出す。次いで、署名検証アルゴリズムVerは、c0i=H(r1i,G(t0i,r1i)+e0i)を計算する。さらに、署名検証アルゴリズムVerは、c1i=H(t0i,e0i)を計算する。そして、署名検証アルゴリズムVerは、(c0i,c1i,c2i)を保持する。
処理(3):Ch=2の場合、署名検証アルゴリズムVerは、σから(r1i,t1i,e1i,c1i)を取り出す。次いで、署名検証アルゴリズムVerは、c0i=H(r1i,y−F(r1i)−G(t1i,r1i)−e1i)を計算する。さらに、署名検証アルゴリズムVerは、c2i=H(t1i,e1i)を計算する。そして、署名検証アルゴリズムVerは、(c0i,c1i,c2i)を保持する。
処理(1)〜処理(3)をi=1〜Nについて実行した後、署名検証アルゴリズムVerは、(Ch,・・・,Ch)=H(M,c01,c11,c21,…,c0N,c1N,c2N)の等号が成り立つか否かを検証する。署名検証アルゴリズムVerは、この検証が成功した場合に認証成功を示す値1を出力し、検証に失敗した場合に認証失敗を示す値0を出力する。
以上説明したように、公開鍵認証方式のモデルにおける証明者を電子署名方式における署名者に対応させることで、公開鍵認証方式のアルゴリズムを電子署名方式のアルゴリズムへと変形することが可能になる。
<4.第1の実施形態>
[4−1:第1の実施形態に係るシステムの概要]
図7は、第1の実施形態のシステムの概要を示す模式図である。まず、図7を参照して、本実施形態のシステムの概要について説明する。図7に示すように、本実施形態のシステムは、第1の情報処理装置100及び第2の情報処理装置200を有して構成されている。第1の情報処理装置100は、例えばこのシステムを利用するユーザ自身が保有する装置である。また、第2の情報処理装置200は、例えばユーザが保有していない外部の装置である。
上述した電子署名方式による認証を行うために、本実施形態では、ICカード300に電子署名生成機能を持たせ、ユーザが持ち運ぶことにより、外部の第2の情報処理装置200を使用する場合においても、安全に電子署名を生成できるようにする。ICカード300と第1の情報処理装置100または第2の情報処理装置200との情報のやり取りはフェリカポート、NFCデバイス等を使用する。
図7に示す構成において、ユーザは、署名生成機能を持つICカード300を外部へ持ち運び、外部端末である第2の情報処理装置200と連携して署名生成をすることができる。この際、計算の大部分を予め自分の端末である第1の情報処理装置100で行い、所定の情報をICカード300に保存する。この際、メッセージに依存せず、セキュリティ上で問題のない演算は第1の情報処理装置100側で行う。ICカード300に関連する処理は、ICカード300からのデータの読み取りのみとすることで、ICカード300で行う演算量を最小限に抑えることができる。従って、ICカード300の処理負荷を低減することができ、処理の高速化を達成することができる。
[4−2:第1の実施形態に係るシステムの処理]
第1の実施形態では、図6に示したメッセージ(Msg)に依存しない部分(メッセージ非依存部分)のアルゴリズムを第1の情報処理装置100で行う。図7に基づいて第1の情報処理装置100で行う処理を説明すると、先ず、第1の情報処理装置100では、秘密鍵x∈Kを生成し、第1の情報処理装置100内のメモリに保存する。次に、電子署名生成のために使用する情報を生成する。ここでは、図6で説明したr1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)を生成する。生成した情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)は、第1の情報処理装置100とICカード300とがフェリカポート、NFCデバイス等を使用した近接通信を行うことにより、第1の情報処理装置100からICカード300に転送される。なお、情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)は、電子署名を生成する毎に更新される。
このように、第1の情報処理装置100で予めメッセージ非依存部分(メッセージ非依存部分の乱数生成、MQ関数計算、ハッシュ値計算)を計算することで、ICカード300側でこれらを計算することが不要となる。従って、ICカード300を利用して電子署名を生成する場合においても、ICカード300の処理能力を増やす必要がなく、ICカード300の製造コストを抑えることが可能となる。更に、電子署名生成のための全体の処理時間に対して、メッセージ非依存部分生成の占める割合が殆どであるため、第1の情報処理装置100側で予め演算を行なっておくことで、署名生成にかかる全体の時間も大幅に高速化することができる。
次に、第2の情報処理装置200とICカード300が通信を行うことにより、図6に示したメッセージHに依存する部分(メッセージ依存部分)の情報を生成する。図8は、メッセージ依存部分の情報を生成する処理を示すシーケンス図である。このシーケンスにより、第2の情報処理装置200では最終的に電子署名を生成する。
先ず、ステップS10において、第2の情報処理装置200上でメッセージMが生成される。次に、ステップS12において、メッセージMの署名生成開始命令が第2の情報処理装置200からICカード300へ送信される。次のステップS14では、署名生成に必要な情報c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)がICカード300から第2の情報処理装置200へ転送される。
次のステップS16では、第2の情報処理装置200が、署名生成用の情報Ch,…,Chを生成する。情報Ch,…,Chは、ハッシュ値H(M,c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N)として生成される。次のステップS18では、第2の情報処理装置200が、署名生成用の情報Ch,…,ChをICカード300へ転送する。
次のステップS20では、ICカード300が、送信された情報Ch,…,ChをもとにICカード300内の値σを読み取る。次のステップS22では、ICカード300が、ステップS20で読み取った情報σを第2の情報処理装置200へ転送する。次のステップS24では、第2の情報処理装置200が、電子署名σ1,・・・,σNを入手する。ステップS20,S22において、ICカード300は、i=1,・・・,Nについて、Chのa値に応じて、σ←(r0,i,t1,i,e1,i,c0,i),σ←(r1,i,t1,i,e1,i,c1,i),σ←(r1,i,t0,i,e0,i,c2,i)のいずれかを選択し、第2の情報処理装置200へ送る。電子署名を取得した第2の情報処理装置200は、メッセージMとともに電子署名σ1,・・・,σN及びCh,・・・,Chを検証者の端末へ送ることで、図6で説明したように検証を受けることができる。
なお、ICカード300の紛失時の対策として、カード使用限度を決め、毎回、ICカード300内のメモリから電子署名生成の1回分に相当する情報を消去するようにしても良い。または、電子署名生成の回数を記憶し、所定回数に到達した時点でICカード300内の情報を消去するようにしても良い。
以上の処理によれば、ICカード300は、外部端末(第2の情報処理装置200)側と連携して署名を生成するため、ICカード300側の計算負荷を抑えることができる。ICカード300側では、基本的にはデータ読み取り処理を行うのみで、ハッシュ値計算は外部端末(第1の情報処理装置100)が代替的に行う。従って、ICカード300の処理負荷を最小限に抑えることができる。
[4−3:第1の実施形態に係るシステム構成例]
図9は、第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。図9に示すように、第2の情報処理装置200は、メッセージ生成部202、ハッシュ値生成部204、情報保管部206、送受信部208を有して構成されている。また、ICカード300は、情報保管部(情報保持部)302、送受信部304を有して構成されている。なお、図9に示す構成は、回路(ハードウェア)、またはCPUなどの中央演算処理装置とこれを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)から構成することができる。図12、図14においても同様である。
メッセージ生成部202は、図8のステップS10において、メッセージMを生成する。ハッシュ値生成部204は、図8のステップS16において、署名生成用のハッシュ値を生成する。情報保管部206は、メッセージM、署名生成に必要な情報c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)、電子署名σ1,・・・,σN等を保管する情報記録部である。送受信部208は、図8のステップS12において、署名生成命令をICカード300へ送信する。また、送受信部208は、ステップS14において、署名生成に必要な情報c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)を受信する。また、送受信部208は、ステップS18において、ハッシュ値Ch,…,ChをICカード300へ送信する。また、送受信部208は、ステップS22において、電子署名σ1,・・・,σNをICカード300から受信する。
また、ICカード300の情報保管部302は、第1の情報処理装置100によって生成されたメッセージ非依存部分の情報を保管(保持)する。送受信部304は、図8のステップS14において、情報保管部302に保管された情報の中から、署名生成に必要な情報c0,i, c1,i
, c2,i (i=1,…,N)を第2の情報処理装置200へ送信する。また、送受信部304は、ステップS20において、第2の情報処理装置200から送信された情報に基づいて情報保管部302から読み取った情報σを、第2の情報処理装置200へ送信する。
[4−4:第1の実施形態の変形例]
図8に示す例では、ステップS22において、σの一部としてcj,iを第2の情報処理装置200へ送信している。すなわち、ステップS20において、σとして以下の値が読み取られている。
For i=1,…,N
If Chi=0 then σ→(r0,i,t1,i,e1,i,c0,i
If Chi=1 then σ→(r1,i,t1,i,e1,i,c1,i
If Chi=2 then σ→(r1,i,t0,i,e0,i,c2,i
ここで、cj,iは、ステップS14で第2の情報処理装置200へ既に送っているため、ステップS22ではcj,iの送信を省略することもできる。
このため図13では、図8のステップS22の代わりにステップS26を設けている。ステップS26では、σからcj,iを除いたσ’=σ’,・・・,σ’をICカード300から第2の情報処理装置200へ送信する。すなわち、ステップS20では、以下の値が読み取られる。
For i=1,…,N
If Chi=0 then σ→(r0,i,t1,i,e1,i
If Chi=1 then σ→(r1,i,t1,i,e1,i
If Chi=2 then σ→(r1,i,t0,i,e0,i
これにより、ステップS26では、σ=σ,・・・,σを送信する図8のステップS22よりも通信量を削減することができる。
ステップS26の処理によりσ’=σ’,・・・,σ’を受信した第2の情報処理装置200は、ステップS28においてσ’,・・・,σ’のそれぞれにcj,iを付加して電子署名σ1,・・・,σNを生成する。cj,iは、ステップS14でICカード300から受信した後、ステップS15で情報保管部204に保管しておく。これにより、第2の情報処理装置200は、ステップS28で電子署名σ1,・・・,σNを生成することができる。電子署名σ1,・・・,σNの生成は、図9に示す電子署名生成部210にて行われる。
以上説明したように第1の実施形態によれば、メッセージ非依存部分をユーザ自身の端末(第1の情報処理装置100)で生成し、ICカード300へ転送することで、外部の端末(第2の情報処理装置200)を用いて電子署名を生成することが可能となる。
<5.第2の実施形態>
[5−1:第2の実施形態に係るシステムの概要]
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、第2の情報処理装置200にてハッシュ値Ch,…,Chを生成していた(図8のステップS16、図9のハッシュ値生成部204)。第2の実施形態は、第2の情報処理装置200がハッシュ値生成機能を備えていない場合は、ハッシュ値生成機能を備えた他の装置でハッシュ値を代理計算することにより生成する。
図10は、第2の実施形態のシステムの概要を示す模式図である。まず、図10を参照して、第2の実施形態のシステムの概要について説明する。図10に示すように、第2の実施形態のシステムは、第1の情報処理装置100及び第2の情報処理装置200に加えて、サーバ400を有して構成されている。第1の情報処理装置100及び第2の情報処理装置200の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるが、第2の情報処理装置200はハッシュ値生成機能を有していないものとする。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図6に示したメッセージ(Msg)に依存しない部分(メッセージ非依存部分)のアルゴリズムを第1の情報処理装置100で行う。第1の情報処理装置100では、秘密鍵x∈Kを生成し、第1の情報処理装置100内のメモリに保存する。次に、電子署名生成のために使用する情報を生成する。生成した情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)は、第1の情報処理装置100とICカード300とが近接通信を行うことにより、第1の情報処理装置100からICカード300に転送される。
また、第1の情報処理装置100は、ハッシュ値を計算するための情報をサーバ400へ送信する。具体的には、第1の情報処理装置100は、ハッシュ値を計算するための情報として、ID番号とc0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)をサーバ400へ送信する。ID番号とc0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)はサーバ400内に保存される。ここで、ID番号は、c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)に対応した値であり、サーバ400はID番号に基づいて、対応するc0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)を抽出することができる。
第2の情報処理装置200は、サーバ400と協働してメッセージ非依存部分を作成する。この際、ICカード300内に保存された情報に基づいて、第2の情報処理装置200が作成した文書・データ等(メッセージM)への署名を、第2の情報処理装置200とサーバ400が連携して生成する。以下、詳細に説明する。
[5−2:第2の実施形態に係るシステムの処理]
図11に基づいて、第2の実施形態の処理について説明する。図11は、第2の実施形態の処理を示すシーケンス図であって、メッセージ依存部分の情報を生成する処理を示すシーケンス図である。先ず、ステップS30では、第2の情報処理装置200上でメッセージMが生成される。次に、ステップS32において、メッセージMの署名生成開始命令が第2の情報処理装置200からICカード300へ送信される。
次のステップS34では、ICカード300から第2の情報処理装置200へ署名生成用ID番号が送付される。署名生成用ID番号は、c0,1,・・・,c2,nを識別するために送付される。次のステップS36では、ID番号が第2の情報処理装置200からサーバ400へ送信される。
上述したように、サーバ400は、第1の情報処理装置100から送信されたID番号と、情報c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)を既に保管している。
次のステップS38では、サーバ400が第2の情報処理装置200から受信したID番号を確認する。次のステップS40では、メッセージの送付命令がサーバ400から第2の情報処理装置200へ送信される。次のステップS42では、メッセージMが第2の情報処理装置200からサーバ400へ送信される。
次のステップS44では、サーバ400が署名生成用の情報(ハッシュ値Ch,…,Ch)を生成する。ここで、サーバ400はステップS38で確認したID番号に対応するc0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)をメモリから抽出し、Ch,…,Chとしてハッシュ値H(M,c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N)を求める。次のステップS46では、サーバ400が、署名生成用の情報Ch,…,Chを第2の情報処理装置200へ送信する。次のステップS48では、第2の情報処理装置200が署名生成用の情報Ch,…,ChをICカード300へ転送する。
次のステップS50では、ICカード300が、送信された情報Ch,…,Chをもとに内部に記録された値を読み取る。次のステップS52では、ICカード300が、読み取った情報(電子署名σ1,・・・,σN)を第2の情報処理装置200へ転送する。ステップS50,S52において、ICカード300は、i=1,・・・,Nについて、Chのa値に応じて、σ←(r0,i,t1,i,e1,i,c0,i),σ←(r1,i,t1,i,e1,i,c1,i),σ←(r1,i,t0,i,e0,i,c2,i)のいずれかを選択し、第2の情報処理装置200へ送る。次のステップS54では、第2の情報処理装置200が、電子署名σ1,・・・,σNを入手する。電子署名を取得した第2の情報処理装置200は、メッセージMとともに電子署名σ1,・・・,σN及びCh,・・・,Chを検証者の端末へ送ることで、検証を受けることができる。
[5−3:第2の実施形態に係るシステム構成例]
図12は、第2の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。図12に示すように、第2の情報処理装置200は、メッセージ生成部202、情報保管部206、送受信部208を有して構成されている。また、ICカード300は、情報保管部302、送受信部304を有して構成されている。また、サーバ400は、ID番号確認部402、ハッシュ値生成404、情報保管部406、送受信部408を有して構成されている。
図12のメッセージ生成部202は、図11のステップS30において、メッセージMを生成する。情報保管部206は、メッセージM、署名生成に必要な情報Ch,…,Ch、及び電子署名σ1,・・・,σN等を保管する。送受信部208は、図11のステップS32において、署名生成命令をICカード300へ送信する。また、送受信部208は、ステップS34においてID番号を受信し、ステップS36においてID番号を送信する。また、送受信部208は、ステップS40においてメッセージ送付命令を受信し、ステップS42においてメッセージMを送信する。また、送受信部208は、ステップS46において、署名生成用の情報Ch,…,Chを受信し、ステップS48において署名生成用の情報Ch,…,ChをICカード300へ送信する。また、送受信部208は、ステップS52において、電子署名σ1,・・・,σNを受信する。
以上説明したように第2の実施形態によれば、第2の情報処理装置200がハッシュ値生成機能を備えていない場合は、サーバ400にてハッシュ値を生成することができる。従って、外部の端末である第2の情報処理装置200が特別な機能を有していない場合であっても、電子署名を入手することが可能となる。
<6.第3の実施形態>
[6−1:第3の実施形態に係るシステムの概要]
次に、本開示の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の基本的なシステム構成は、図7に示した第1の実施形態と同様である。第3の実施形態は、第1の実施形態の第1の情報処理装置100がICカード300に保存する情報について、全ての情報をセキュア領域に保存せず、秘密鍵に関する情報のみセキュア領域に保存して保護する。これにより、セキュアなメモリ領域のサイズを限定することができ、ICカード300の製造コストを削減することができる。
第3の実施形態においても、図6に示したメッセージ(Msg)に依存しない部分(メッセージ非依存部分)のアルゴリズムを第1の情報処理装置100で行う。生成した情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)は、第1の情報処理装置100とICカード300とが近接通信を行うことにより、第1の情報処理装置100からICカード300に転送される。
第1の実施形態では、情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)の全てが情報保管部302のセキュア領域に保管される。一方、第3の実施形態では、情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)のうち、秘密鍵に関係のあるr1,i,r0,i,t1,i,t(i=1,…,N)のみをセキュア領域に保管する。
[6−2:第3の実施形態に係るシステムの構成例]
図14は、第3の実施形態の構成を示す機能ブロック図である。図9の構成と比較すると、ICカード300の情報保管部302が2つに分割され、ICカード300は情報保管部(セキュア領域)302aと情報保管部(非セキュア領域)302bを備えている。非セキュア領域206bが通常のメモリ領域であるのに対し、セキュア領域302aは、外部からの攻撃や侵入、盗聴、改ざんなどの要因から保護された領域である。情報r1,i,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)のうち、秘密鍵に関係のあるr1,i,r0,i,t1,i,t(i=1,…,N)のみが情報保管部(セキュア領域)302aに保管される。他の情報は、情報保管部(非セキュア領域)302bに保管される。これにより、秘密鍵の漏洩を確実に抑止するとともに、セキュアなメモリ領域のサイズを最小限に抑えることができる。
以上説明したように第3の実施形態によれば、ICカード300が備えるメモリ領域のうち、セキュアな領域を最小限に抑えることができる。従って、ICカード300の製造コストを低減することが可能となる。
<7.第4の実施形態>
[7−1:第4の実施形態に係るシステムの概要]
次に、本開示の第4の実施形態について説明する。第1の実施形態では、図8のステップS14において、ICカード300から第2の情報処理装置200へci,j=c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)=c0,1,c1,1,c2,1,・・・,c0,N,c1,N,c2,Nを送信する。そして、ステップS16では、第2の情報処理装置200が、ci,jに基づいてハッシュ値を計算している。第4の実施形態では、MD型ハッシュ関数の特徴を利用して、ci,jについて予め圧縮した情報を送ることで、ステップS14における通信量を削減し、且つ、ステップS16の計算量を削減する。
図15は、MD型(Merkle−Damgard construction)ハッシュ関数を示す模式図である。図15に示すハッシュ関数は、例えばFIPS(Federal Information Processing Standard(s):連邦情報処理規格)のPublication 180−3によるSHA−1/224/256/384/512等に相当するものである。このタイプのハッシュ関数は、入力メッセージ(任意長のデータm)に対し、先頭から逐次的に圧縮していく特徴を有している。図8のステップS16で算出されるハッシュ値を変形すると、以下の式で表すことができる。
H(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N,M)=g(k(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N),M)
上式の右辺において、k(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N)は、ci,j=c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)に関するハッシュ値であり、メッセージMを入手していない状態であっても予め計算することができる。このため、第4の実施形態では、ci,jに関するk(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N )を第1の情報処理装置100で予め圧縮計算しておく。そして、第2の情報処理装置200において、メッセージMと合わせた最終的なハッシュ値g(k(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N ),M)を計算する。これにより、ステップS16の計算量を大幅に削減することができる。
第4の実施形態のシステムの概要は、図7に示した第1の実施形態と同様である。第4の実施形態では、図6に示したメッセージHに依存しない部分(メッセージ非依存部分)のアルゴリズムを第1の情報処理装置100で行い、第1の実施形態と同様に情報r1,i ,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)を生成する。
第1の実施形態では、生成した情報r1,i ,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)をICカード300へ転送した。これに対し、第4の実施形態では、第1の情報処理装置100は、c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)を元に、情報k(c0,1,…,c2,N)を生成する。そして、第1の情報処理装置100が生成した情報r1,i ,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)、及びk(c0,1,…,c2,N)は、第1の情報処理装置100とICカード300とが近接通信を行うことにより、第1の情報処理装置100からICカード300に転送される。
図16は、第4の実施形態の処理を示すシーケンス図であって、メッセージ依存部分の情報を生成する処理を示している。第1の実施形態の図8と比較すると、ICカード300には、情報r1,i ,r0,i,t1,i,t0,i,e1,i,e0,i,c0,i,c1,i,c2,i(i=1,…,N)に加えて、更に情報k(c0,1,…,c2,N)が予め保存されている。
また、図16では、図8のステップS14の代わりにステップS15の処理が行われる。ステップS15では、署名生成に必要な情報としてk(c0,1,…,c2,N)が、ICカード300から第2の情報処理装置200へ送信される。これにより、c0,1, …,c2,Nを送信する図8のステップS14に比べて通信量を大幅に削減することができる。
また、図16では、図8のステップS16の代わりにステップS17を設けている。ステップS17では、g(k(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N ),M)を計算することにより、ハッシュ値H(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N,M)を求める。これにより、k(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N)はステップS15でICカード300から第2の情報処理装置200へ転送されているため、ハッシュ値H(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N,M)を求める際のステップS17の計算量を、図8のステップS16の計算量よりも削減することが可能である。
以上説明したように第4の実施形態によれば、ci,jに関するハッシュ値Hを途中まで第1の情報処理装置100で実行しておき、k(c0,1,c1,1,c2,1,…,c0,N,c1,N,c2,N)としてICカード300に保存しておく。これにより、ICカード300から第2の情報処理装置200へ署名生成に必要な情報を送る際の通信量を削減することができ、また第2の情報処理装置200の計算量を削減することが可能となる。
<8:認証プロトコルについて>
本実施形態では、上述したように、ユーザ認証の方式として、多次多変数連立方程式に対する求解問題の困難性に安全性の根拠をおく公開鍵認証方式を例に挙げて説明した。ユーザ認証プロトコルとしては、これに限定されるものではなく、図6に例示したような、メッセージMに依存しない部分と、メッセージに依存する部分とに分離される認証プロトコルであれば、他のプロトコルも広く使用可能である。なお、認証プロトコルとは、上述したように、公開鍵vに対応する秘密鍵sを持っていることを、秘密鍵sを明かすことなく証明する暗号技術である。従って、事前に公開鍵vをサーバ200に登録しておくことで、サーバ200がユーザを認証する際に利用することができる。
他の認証プロトコルとしては、例えばECDSAを使用することができる。また、他の認証プロトコルとして、Syndrome decoding problemに基づく認証プロトコルも使用することができる(A new paradigm for public key identification. CRYPTO 1993, IEEE Trans. on IT 1996)。これらの認証プロトコルにおいても、メッセージMに依存しない部分と、メッセージに依存する部分とが分離されるため、上記と同様に電子署名を生成することが可能である。
<9:ハードウェア構成例(図17)>
上記の各アルゴリズムは、例えば、図17に示す情報処理装置のハードウェア構成を用いて実行することが可能である。つまり、当該各アルゴリズムの処理は、コンピュータプログラムを用いて図17に示すハードウェアを制御することにより実現される。なお、このハードウェアの形態は任意であり、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS、PDA等の携帯情報端末、ゲーム機、接触式又は非接触式のICチップ、接触式又は非接触式のICカード、又は種々の情報家電がこれに含まれる。但し、上記のPHSは、Personal Handy−phone Systemの略である。また、上記のPDAは、Personal Digital Assistantの略である。
図17に示すように、このハードウェアは、主に、CPU902と、ROM904と、RAM906と、ホストバス908と、ブリッジ910と、を有する。さらに、このハードウェアは、外部バス912と、インターフェース914と、入力部916と、出力部918と、記憶部920と、ドライブ922と、接続ポート924と、通信部926と、を有する。但し、上記のCPUは、Central Processing Unitの略である。また、上記のROMは、Read Only Memoryの略である。そして、上記のRAMは、Random Access Memoryの略である。
CPU902は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM904、RAM906、記憶部920、又はリムーバブル記録媒体928に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。ROM904は、CPU902に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM906には、例えば、CPU902に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
これらの構成要素は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス908を介して相互に接続される。一方、ホストバス908は、例えば、ブリッジ910を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス912に接続される。また、入力部916としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力部916としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。
出力部918としては、例えば、CRT、LCD、PDP、又はELD等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。但し、上記のCRTは、Cathode Ray Tubeの略である。また、上記のLCDは、Liquid Crystal Displayの略である。そして、上記のPDPは、Plasma DisplayPanelの略である。さらに、上記のELDは、Electro−Luminescence Displayの略である。
記憶部920は、各種のデータを格納するための装置である。記憶部920としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。但し、上記のHDDは、Hard Disk Driveの略である。
ドライブ922は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体928に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体928に情報を書き込む装置である。リムーバブル記録媒体928は、例えば、DVDメディア、Blu−rayメディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体928は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。但し、上記のICは、Integrated Circuitの略である。
接続ポート924は、例えば、USBポート、IEEE1394ポート、SCSI、RS−232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器930を接続するためのポートである。外部接続機器930は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。但し、上記のUSBは、Universal Serial Busの略である。また、上記のSCSIは、Small Computer System Interfaceの略である。
通信部926は、ネットワーク932に接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL用のルータ、又は接触又は非接触通信用のデバイス等である。また、通信部926に接続されるネットワーク932は、有線又は無線により接続されたネットワークにより構成され、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、可視光通信、放送、又は衛星通信等である。但し、上記のLANは、Local Area Networkの略である。また、上記のWUSBは、Wireless USBの略である。そして、上記のADSLは、Asymmetric Digital Subscriber Lineの略である。
以上で述べた技術内容は、例えば、PC、携帯電話、ゲーム機、情報端末、情報家電、カーナビゲーションシステム等、種々の情報処理装置に対して適用することができる。なお、以下で述べる情報処理装置の機能は、1台の情報処理装置を利用して実現することも可能であるし、複数台の情報処理装置を利用して実現することも可能である。また、以下で述べる情報処理装置が処理を実行する際に用いるデータ記憶手段及び演算処理手段は、当該情報処理装置に設けられたものであってもよいし、ネットワークを介して接続された機器に設けられたものであってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部と、
他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信するメッセージ依存情報送信部と、
前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、
を備える、情報処理装置。
(2)前記メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を受信する生成用情報受信部と、
前記生成用情報と前記メッセージとから前記メッセージ依存情報を生成するメッセージ依存情報生成部と、
を更に備える、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記生成用受信部が受信した前記生成用情報と、前記電子署名に関する情報とに基づいて電子署名を生成する電子署名生成部を更に備える、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記生成用情報と前記メッセージとから前記メッセージ依存情報を生成するメッセージ依存情報生成装置から前記メッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部を備える、前記(1)に記載の情報処理装置。
(5)前記生成用情報受信部は、前記生成用情報をハッシュ値として受信し、
前記メッセージ依存情報生成部は、前記生成用情報の前記ハッシュ値と前記メッセージとのハッシュ値として前記メッセージ依存情報を生成する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(6)前記他装置はICカードである、前記(1)〜(5)に記載の情報処理装置。
(7)前記電子署名は、MQプロトコルによる電子署名である、前記(1)〜(6)に記載の情報処理装置。
(8)電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持する情報保持部と、
前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信するメッセージ非依存情報送信部と、
前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部と、
前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する電子署名情報送信部と、
を備える、情報処理装置。
(9)前記メッセージ非依存情報送信部は、前記メッセージ非依存情報のうち、メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を送信する生成用情報送信部を含み、
前記メッセージ依存情報受信部は、前記生成用情報と前記メッセージとから生成された前記メッセージ依存情報を受信する、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)前記電子署名情報送信部は、前記メッセージ非依存情報から抽出して得た前記電子署名に関する情報から、前記生成用情報を除いた部分を送信する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)前記生成用情報送信部は、前記生成用情報の代わりに、前記生成用情報に対応する識別番号を送信し、
前記メッセージ依存情報受信部は、メッセージ依存情報生成装置が前記識別番号に対応して保管する前記生成用情報と前記メッセージとから生成したメッセージ依存情報を受信する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(12)前記情報保持部は、前記メッセージ非依存情報のうち前記電子署名のアルゴリズムの秘密鍵に関連する情報を保持するセキュア領域と、前記メッセージ非依存情報のうち前記秘密鍵に関連しない情報を保持する非セキュア領域と、を有する、前記(8)〜(11)に記載の情報処理装置。
(13)前記生成用情報送信部は、前記生成用情報をハッシュ値として送信し、
前記メッセージ依存情報受信部は、前記生成用情報の前記ハッシュ値と前記メッセージとのハッシュ値として生成された前記メッセージ依存情報を受信する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(14)電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部と、他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信するメッセージ依存情報送信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、を備える、情報処理装置と、
前記メッセージ非依存情報を保持する情報保持部と、前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信するメッセージ非依存情報送信部と、前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成された前記メッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する電子署名情報送信部と、を備える、ICカードと、
を備える、情報処理システム。
(15)電子署名が付加されるメッセージを生成することと、
他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信することと、
前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信することと、
を備える、情報処理方法。
(16)電子署名が付加されるメッセージを生成する手段、
他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信する手段、
前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
(17)電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持することと、
前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信することと、
前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信することと、
前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信することと、
を備える、情報処理方法。
(18)電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持する手段、
前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信する手段、
前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信する手段、
前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
200 第2の情報処理装置
202 メッセージ生成部
204 ハッシュ値生成部
208 送受信部
300 ICカード
302 情報保管部(情報保持部)
304 送受信部
302a セキュア領域
302b 非セキュア領域
400 サーバ

Claims (18)

  1. 電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部と、
    他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信するメッセージ依存情報送信部と、
    前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を受信する生成用情報受信部と、
    前記生成用情報と前記メッセージとから前記メッセージ依存情報を生成するメッセージ依存情報生成部と、
    を更に備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記生成用受信部が受信した前記生成用情報と、前記電子署名に関する情報とに基づいて電子署名を生成する電子署名生成部を更に備える、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記生成用情報と前記メッセージとから前記メッセージ依存情報を生成するメッセージ依存情報生成装置から前記メッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記生成用情報受信部は、前記生成用情報をハッシュ値として受信し、
    前記メッセージ依存情報生成部は、前記生成用情報の前記ハッシュ値と前記メッセージとのハッシュ値として前記メッセージ依存情報を生成する、請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記他装置はICカードである、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記電子署名は、MQプロトコルによる電子署名である、請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持する情報保持部と、
    前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信するメッセージ非依存情報送信部と、
    前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部と、
    前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する電子署名情報送信部と、
    を備える、情報処理装置。
  9. 前記メッセージ非依存情報送信部は、前記メッセージ非依存情報のうち、メッセージ依存情報を生成するための生成用情報を送信する生成用情報送信部を含み、
    前記メッセージ依存情報受信部は、前記生成用情報と前記メッセージとから生成された前記メッセージ依存情報を受信する、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記電子署名情報送信部は、前記メッセージ非依存情報から抽出して得た前記電子署名に関する情報から、前記生成用情報を除いた部分を送信する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記生成用情報送信部は、前記生成用情報の代わりに、前記生成用情報に対応する識別番号を送信し、
    前記メッセージ依存情報受信部は、メッセージ依存情報生成装置が前記識別番号に対応して保管する前記生成用情報と前記メッセージとから生成したメッセージ依存情報を受信する、請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 前記情報保持部は、前記メッセージ非依存情報のうち前記電子署名アルゴリズムの秘密鍵に関連する情報を保持するセキュア領域と、前記メッセージ非依存情報のうち前記秘密鍵に関連しない情報を保持する非セキュア領域と、を有する、請求項8に記載の情報処理装置。
  13. 前記生成用情報送信部は、前記生成用情報をハッシュ値として送信し、
    前記メッセージ依存情報受信部は、前記生成用情報の前記ハッシュ値と前記メッセージとのハッシュ値として生成された前記メッセージ依存情報を受信する、請求項9に記載の情報処理装置。
  14. 電子署名が付加されるメッセージを生成するメッセージ生成部と、他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信するメッセージ依存情報送信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する電子署名情報受信部と、を備える、情報処理装置と、
    前記メッセージ非依存情報を保持する情報保持部と、前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信するメッセージ非依存情報送信部と、前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成された前記メッセージ依存情報を受信するメッセージ依存情報受信部と、前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する電子署名情報送信部と、を備える、ICカードと、
    を備える、情報処理システム。
  15. 電子署名が付加されるメッセージを生成することと、
    他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信することと、
    前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信することと、
    を備える、情報処理方法。
  16. 電子署名が付加されるメッセージを生成する手段、
    他装置から受信したメッセージ非依存情報の少なくとも一部と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を前記他装置へ送信する手段、
    前記メッセージ依存情報に基づいて前記他装置が前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を受信する手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  17. 電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持することと、
    前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信することと、
    前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信することと、
    前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信することと、
    を備える、情報処理方法。
  18. 電子署名が付加されるメッセージに依存しないメッセージ非依存情報を保持する手段、
    前記メッセージ非依存情報の少なくとも一部を送信する手段、
    前記メッセージ非依存情報と前記メッセージとから生成されたメッセージ依存情報を受信する手段、
    前記メッセージ依存情報に基づいて前記メッセージ非依存情報から抽出して得た電子署名に関する情報を送信する手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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