JP2014047965A - 熱交換器 - Google Patents

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秀之 南井
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Abstract

【課題】タンクとチューブとの接合性を向上させることにより、密閉性を確保できる熱交換器を提供すること。
【解決手段】熱交換器1は、互いに平行に配列される複数のチューブ20と、チューブ20の伝熱面積を増大させるアウターフィン30と、各チューブ20の一方の端部に連通するタンク4Aおよび各チューブ20の他方の端部に連通するタンク4Bと、を備えている。各タンク4A,4Bには、その内外を貫通するとともに、チューブ20の端部が挿入されるスロット50が形成されている。スロット50の内周面52の少なくともタンク4A,4Bの内表面40B側では、開口の大きさがスロット50の奥側に向けて次第に小さくなっており、スロット50の内周面52とチューブ20の外周面とが、タンク4A,4Bの外表面40Aに位置するろう材層45から供給されるろう材45Aにより接合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷媒が流れる複数のチューブが互いに平行に設けられる熱交換器において、チューブの端部に連通するタンクとチューブとの接合に関する。
空気調和機を構成するエバポレータやコンデンサとして、コルゲートフィンを挟んで平行に設けられる複数のチューブと、チューブの長手方向の一端部および他端部にそれぞれ接続されるタンク(ヘッダ)とを備える熱交換器が用いられている(例えば、特許文献1)。冷媒は、タンクの冷媒入口からタンク内部に取り入れられて、チューブの内部を流れながら空気と熱交換された後、タンクの冷媒出口から外部へと排出される。
この熱交換器は、チューブおよびコルゲートフィンが積層され、チューブの端部がタンクのスロットに挿入された状態で加熱炉に入れられる。すると、タンクの外表面に設けられたろう材が溶融(液化)してスロットの内周面とチューブの外周面との間に充填されることで、チューブがタンクに接合される。
特開2012−37132号公報
熱交換器は、典型的には数十段のチューブを備えている。そのうちの一部には、タンクとの接合に不良が生じうる。
図9(a)に示す熱交換器のIXb−IXb線の断面図が図9(b)であり、図9(b)のIXc−IXc線の断面図が図9(c)である。図9(c)に、チューブ15とタンク17との接合に不良が生じた箇所Errを示す。接合不良箇所Errは、チューブ15の外周面とスロット18の内周面との間に存在する空隙である。このような接合不良が生じると、チューブ15およびタンク17により構成される冷媒の流通路の密閉性が低下してしまう。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、タンクとチューブとの接合性を向上させることにより、密閉性を確保できる熱交換器を提供することを目的とする。
タンクのスロットの内周面とチューブとの間には、チューブをスロットに挿入するためのクリアランスがある。本発明者は、接合後の空隙として残存しうるクリアランスの実態を確認するため、図10に示すように、複数段に配列された各段のチューブに対するクリアランスを計測した。チューブとスロットとの上段側の片側クリアランスを菱形(◆)でプロットし、チューブとスロットとの下段側の片側クリアランスを正方形(■)でプロットしている。なお、図10には、熱交換器を構成する一部のチューブについてのみ、データを抽出して示している。
図10に示される各段の上段側クリアランスおよび下段側クリアランスは、スロット内の両側クリアランスの範囲内で大きくバラついている。つまり、スロット内におけるチューブの位置は大きくバラついている。
そうすると、タンクの外表面に設けられるろう材が、スロットの内周面とチューブの外周面との間に充填され易い場合と、そうでない場合とがある。例えば、図10に(2)を付した第28段のデータのように、スロット18の片側にチューブ15が寄っている場合には、スロットの内周面とチューブの外周面とが近接して配置される箇所をろう付け起点として、ろう材がスロットの内周面とチューブの外周面との間に引き込まれるために充填され易い。一方、(1)を付した第14段のデータのように、スロット18の略中央にチューブ15が位置している場合には、スロットの内周面とチューブの外周面とが遠いために、ろう材の使用量を多くしないとろう材の起点が形成されないので、ろう材が充填され難い。
以上から、いずれの段のチューブも、スロットの内周面に近接して配置することが望まれる。
そこでなされた本発明の第1の熱交換器は、互いに平行に配列されるとともに、その内部を冷媒が流れる複数のチューブと、隣り合うチューブ間に設けられるとともに、チューブの伝熱面積を増大させるフィンと、各チューブの一方の端部に連通するタンクおよび各チューブの他方の端部に連通するタンクと、を備え、各タンクには、その内外を貫通するとともに、チューブの端部が挿入されるスロットが形成されている。
そして、第1の熱交換器は、スロットの内周面の少なくともタンクの内表面側では、開口の大きさがスロットの奥側に向けて次第に小さくなり、スロットの内周面とチューブの外周面とが、タンクの外表面およびチューブの外周面の少なくとも一方に位置するろう材層から供給されるろう材により接合されていることを特徴とする。
本発明では、スロットにチューブを挿入するとき、スロットの奥側に向けて次第に内側にすぼまる内周面により、いずれのチューブもスロットの開口中心に向けて案内される。これにより、すべてのチューブの外周面が、スロットの内周面の奥側に全周に亘り近接して配置される。本明細書の全体を通じて、チューブの外周面とスロットの内周面とが間隙を介さずに接触しているのに加えて、チューブの外周面とスロットの内周面とが間隙を介して近接して配置されていることをも「接触」と定義する。
本発明によれば、すべてのチューブの外周面がスロットの内周面の奥側に接触するのを保証できる。その接触箇所にろう付けの起点が形成されるので、ろう材使用量が少なくても、ろう材がチューブの外周面とスロットの内周面との間の全体に充填される。これにより、チューブとタンクとの接合性を向上させることができる。
さらに、チューブとタンクとが接触することで、チューブとタンクとの熱伝達が容易となるので、熱交換器の温度勾配を抑制できる。これにより、熱交換の性能を向上させることができる。
その上、スロットの開口の広い側からチューブが挿入されるので、チューブをスロット内に挿入し易い。
第1の熱交換器では、スロットには、タンクの外表面から内表面への打ち抜き加工により、タンクの内表面から筒状に突出する筒状部が形成されていることが好ましい。
打ち抜き加工によりスロットを形成すると、打ち抜き加工に伴うスプリングバックにより、他の加工を要することなく、先端に向けて開口が次第に小さくなる筒状部を形成できる。このようなスロットにチューブを挿入するだけで、タンクとチューブとの接合性を容易に向上させることができる。
本発明の第2の熱交換器は、互いに平行に配列されるとともに、その内部を冷媒が流れる複数のチューブと、隣り合うチューブ間に設けられるとともに、チューブの伝熱面積を増大させるフィンと、各チューブの一方の端部に連通するタンクおよび各チューブの他方の端部に連通するタンクと、を備え、各タンクには、その内外を貫通するとともに、チューブの端部が挿入されるスロットが形成されている。
そして、第2の熱交換器は、チューブがスロットの奥行方向に対して傾斜し、または、奥行方向に直交するスロットの開口に対して傾斜し、スロットの内周面とチューブの外周面とが、タンクの外表面およびチューブの外周面の少なくとも一方に位置するろう材層から供給されるろう材により接合されていることを特徴とする。
上記のようにチューブをスロットに対して傾斜させることにより、後述する実施形態の説明で明らかになるように、すべてのチューブの外周面がスロットの内周面の一部に接触するのを保証できる。その接触箇所にろう付けの起点が形成されるので、ろう材使用量が少なくても、チューブの外周面とスロットの内周面との間の全体にろう材が充填される。これにより、チューブとタンクとの接合性を向上させることができる。
さらに、チューブとタンクとが接触することで、チューブとタンクとの熱伝達が容易となるので、熱交換器の温度勾配を抑制できる。これにより、熱交換の性能を向上させることができる。
本発明の第3の熱交換器は、互いに平行に配列されるとともに、その内部を冷媒が流れる複数のチューブと、隣り合うチューブ間に設けられるとともに、チューブの伝熱面積を増大させるフィンと、各チューブの一方の端部に連通するタンクおよび各チューブの他方の端部に連通するタンクと、を備え、各タンクには、その内外を貫通するとともに、チューブの端部が挿入されるスロットが形成されている。
そして、第3の熱交換器は、各チューブが、スロットの内周面に対して、チューブの配列方向のいずれか一端側に寄せて位置決めされ、タンクの外表面およびチューブの外周面の少なくとも一方に位置するろう材層から供給されるろう材により当該内周面と接合されていることを特徴とする。
上記のように、チューブがスロットの内周面の一端側に寄せて位置決めされることにより、すべてのチューブの外周面がスロットの内周面の片側に接触するのを保証できる。その接触箇所にろう付けの起点が形成されるので、ろう材使用量が少なくても、チューブの外周面とスロットの内周面との間の全体にろう材が充填される。これにより、チューブとタンクとの接合性を向上させることができる。
さらに、チューブとタンクとが接触することで、チューブとタンクとの熱伝達が容易となるので、熱交換器の温度勾配を抑制できる。これにより、熱交換の性能を向上させることができる。
各チューブが、スロットの内周面に対して、チューブの配列方向のいずれか一端側に寄せて位置決めされる構成は、例えば、チューブの配列方向の高さが異なる第1のフィンと第2のフィンとを交互に配置することにより実現できる。そのとき、複数のスロットが、等しいピッチで配置され、隣り合うスロットの間の高さをHm、チューブの高さをHt、スロットの高さをHsとすると、第1のフィンは、Hmに等しい高さとされ、第2のフィンは、Hm+2(Hs−Ht)により定められる高さとされる。
本発明の熱交換器は、タンクとチューブとの接合性を向上させることができ、これにより、タンクおよびチューブにより構成される冷媒流通路の密閉性を確保できる。
第1実施形態の熱交換器の斜視図である。アウターフィンは、長さ方向の一部の図示を省略しているが、タンクとタンクとの間に連続して設けられている。 (a)は、図1のIIa−IIa線でチューブを破断し、拡大して示す斜視図である。アウターフィンの図示は省略している。(b)は、(a)のIIb−IIb線矢視図である。(c)は、チューブおよびスロットを(a)に示す矢印cの向きに見た平面図である。 チューブをタンクのスロットに挿入し、チューブとタンクとを接合する工程を示す図である。 (a)は、製造途中にある第2実施形態の熱交換器の正面図である。(b)は、チューブおよびタンクの断面図である。 (a)は、治具装着により、チューブおよびアウターフィンがスロットの奥行方向に対して傾斜した状態を示す図である。(b)は、チューブおよびタンクの断面図である。 (a)は、第2実施形態の第1変形例に係る熱交換器の製造途中において、チューブおよびアウターフィンの積層体を示す図である。(b)は、治具装着により、チューブおよびアウターフィンがスロットの奥行方向に直交する開口面内で回転した状態を示す図である。 (a)は、第2実施形態の第2変形例を示す図である。(b)は、第2実施形態の第3変形例を示す図である。 (a)は、第3実施形態の熱交換器の一部を模式的に示す断面図である。(b)は、第3実施形態の変形例に係る熱交換器の一部を模式的に示す断面図である。 (a)は、従来の熱交換器の正面図である。(b)は、(a)のIXb−IXb線断面図である。(c)は、(b)のIXc−IXc線断面の模式図である。 従来の熱交換器の各段のチューブとスロット内周面との間のクリアランスを示すグラフ、およびチューブとスロットとの位置関係を示す模式図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示す熱交換器1は、互いに平行に配列される複数のチューブ20と、隣り合うチューブ20,20間に設けられるアウターフィン30と、各チューブ20の一方の端部に連通するタンク4Aおよび各チューブ20の他方の端部に連通するタンク4Bとを備えている。熱交換器1は、車両用の空気調和機に好適に用いられる。
チューブ20は、図2(a)に示すように、内部を冷媒が流れるチューブ本体21と、チューブ本体21の内部に設けられるインナーフィン27とから構成されている。チューブ本体21およびインナーフィン27はいずれもアルミニウム合金により形成されている。
筒体とされるチューブ本体21は、その長さ方向の一端から他端まで、偏平な開口断面が連続している。このチューブ本体21は、図2(c)に示すように、その短径D1方向において互いに対向する第1側壁211および第2側壁212を有している。第1側壁211と第2側壁212とは、チューブ本体21の長径D2方向の両端において互いに接続されている。
チューブ20は、チューブ本体21の短径D1方向に間隔をおいて配列されている。以降の説明では、短径D1方向のことをチューブ20の配列方向Aと称する。
インナーフィン27は、チューブ本体21の冷媒との伝熱面積を増大させる。インナーフィン27が有する方形波状の断面は、チューブ本体21内の冷媒の流れの方向に連続している。インナーフィン27は、波の各頂部で、第1側壁211および第2側壁212にろう材により接合されている。
アウターフィン30(図1)は、チューブ20が配列された配列面に向けて流れる空気と、チューブ20との伝熱面積を増大させる。アウターフィン30は、アルミニウム合金により、チューブ20の長さ方向に波状に形成され、波の各頂部でチューブ20の外周面にろう材により接合されている。
チューブ20およびアウターフィン30により、一段の熱交換器コアが形成されている。本実施形態の熱交換器1は、数十段の熱交換器コアを備えている。
チューブ20およびアウターフィン30が配列方向Aに交互に積層される積層体の両端には各々、押さえ板6が配置されている。押さえ板6は、チューブ20の長さ方向に延出し、その両端でタンク4A,4Bのタンク本体40に固定されている。押さえ板6と、これに対向するチューブ20との間に設けられるアウターフィン30は、チューブ20および押さえ板6にろう材により接合されている。なお、押さえ板6は設けられていなくてもよい。
タンク4Aは、筒状のタンク本体40と、タンク本体40の両端の開口に各々設けられる蓋41とを備えている。タンク4Bも、タンク本体40と蓋41とを備えている。タンク4A,4Bは、チューブ20と共に冷媒の流通路を形成している。
タンク本体40の内部は、図示しない隔壁により複数に仕切られている。
タンク4Aのタンク本体40には、図示しない冷媒回路を構成する配管が接続される接続部42,43が設けられている。接続部42には、冷媒回路からタンク4A内に冷媒を導入するための冷媒入口4INが設けられている。接続部43には、タンク4A内から冷媒回路へと冷媒を排出するための冷媒出口4OUTが設けられている。冷媒入口4INからタンク4A内に導入される冷媒は、タンク本体40内の隔壁により分岐し、各チューブ20内を流れ、冷媒出口4OUTから排出される。
タンク本体40は、図2(b)に示すように、芯材44と、芯材44の外周面に重ねられるろう材層45とを有している。タンク本体40の外表面40Aに位置するろう材層45は、例えば数十〜100μm程度の厚みとされている。芯材44およびろう材層45は、クラッド圧延材を形成している。圧延、曲げ、および押し出しによりタンク本体40が形成されている。なお、タンク4A,4Bの成形方法は任意である。タンク本体40は、例えば、一対の半割り体を筒状に組み立てることもできる。
本実施形態では、芯材44にはAl−Si合金が用いられている。ろう材層45には、Siの配合比を増やすことで芯材44よりも融点が低められたAl−Si合金が用いられている。ろう材層45の材料は、後述する製造工程における加熱炉内雰囲気などに応じて適宜選択される。
タンク本体40には、その内外を厚み方向に貫通するとともに、チューブ20の端部が各々挿入される複数のスロット50が、タンク本体40の外表面40Aから内表面40Bへの打ち抜き加工により形成されている。打ち抜きにより、タンク本体40の外表面40A上のろう材層45は、スロット50内に若干入っている。スロット50は、チューブ20の偏平な形状に対応して横幅が広く形成され(図2(c))、チューブ20の第1側壁211および第2側壁212に対応する第1端縁501および第2端縁502を有している。
隣り合うスロット50,50の間のタンク本体40には、外表面40Aから膨出する図示しない凸部が打ち抜きに対する補強のために形成されている。この凸部は、図9(b)および(c)に示す凸部48と同様に形成されている。
スロット50には、打ち抜きによるスロット50の形成に伴って、タンク本体40の内表面40Bから筒状に突出する筒状部51が形成されている。スロット50は、筒状部51の先端51Aまで連続する内周面52を有している。スロット50開口の大きさは、打ち抜きに伴うスプリングバック作用により、スロット50の奥側(筒状部51の先端51A側)に向けて次第に小さくなっている。
ここで、スロット50の開口の大きさは、内周面52の全体に亘り次第に小さくなっていなくてもよく、少なくとも筒状部51の内側で次第に小さくされていれば足りる。
タンク本体40の材料、板厚、打ち抜き加圧力などに基づいて、スプリングバック量を調整することができる。タンク本体40の厚みは、例えば、1mm〜2mmとされている。また、タンク本体40の内表面40Bからの筒状部51の突出量は、例えば、2mm〜5mmとされている。
スロット50の開口は、タンク本体40の外表面40A側で広く、内表面40B側で狭い。外表面40A側に位置する基端50Bにおけるスロット50の第1端縁501と第2端縁502との間隔S1は、チューブ20の挿入がスムーズとなるように、チューブ20の短径D1よりも例えば0.5mm程度大きく設定されている。チューブ20の短径D1は、例えば0.5mm〜数mm程度である。一方、筒状部51の先端51Aにおける第1端縁501と第2端縁502との間隔S2は、間隔S1以下とされており、チューブ20の短径D1よりも僅かに(例えば0.05mm〜0.1mm程度)大きく設定されている。
スロット50の内周面52には、ろう材層45から供給されるろう材45Aによってチューブ20の外周面が接合されている。ろう材45Aは、図2(c)に示すように、スロット50の内周面52とチューブ20の外周面との全体に亘り充填されている。
以上の構成の熱交換器1は、以下に示す組立工程および接合工程を経て製造される。
まず、以下に一例を示す手順により、熱交換器1を組み立てる(組立工程)。インナーフィン27を取り囲むようにチューブ本体21の板材を折り曲げ、端部を接合することにより、チューブ20を製作する。そのチューブ20と、アウターフィン30とを交互に配置するとともに、その両端側に押さえ板6を配置する。そして、押さえ板6,6の両側からコ字状の治具やワイヤでチューブ20およびアウターフィン30を挟み込んで圧縮した状態に拘束しながら、各チューブ20の一方の端部をタンク4Aのスロット50に挿入するととともに、他方の端部をタンク4Bのスロット50に挿入する。
このとき、図3(a)に示すように、開口の広いスロット50の基端50B側からチューブ20が挿入されるので、チューブ20をスロット50内に挿入し易い上、挿入当初はスロット50の開口中心に対して各チューブ20の端部の位置がバラついていても、次第に内側にすぼまる内周面52により、いずれのチューブ20もスロット50の開口中心に向けて案内される。
内周面52によりスロット50内の奥側に案内されると、すべてのチューブ20の外周面が、図3(b)に示すように、内周面52の奥側に全周に亘り近接して配置される。先端51Aでは、チューブ20の挿入に必要な僅かな間隙を残して、チューブ20は内周面52に極めて近接して配置される。上述の定義に基づいて、チューブ20の外周面とスロット50の内周面52とは接触している。
以上により熱交換器1の組立体が形成されたら、タンク4A,4Bの両側から組立体をコ字状の治具やワイヤによって挟み込んで拘束する。
続いて、図示しない加熱炉内に組立体を入れ、所定の温度および時間で加熱することにより、インナーフィン27、チューブ本体21、アウターフィン30、押さえ板6、およびタンク4A,4Bを一体に接合する(接合行程)。加熱炉内の組立体の姿勢は任意であり、例えば、チューブ20の配列面を鉛直方向の上下に向けた姿勢とすることができる。
上述したように、チューブ20の外周面と内周面52とが全周に亘り近接して配置されている(接触している)。このため、加熱により液化したろう材層45のろう材が、液化に伴う体積膨張および流動により周上のいずれかの部位に到達すれば即、そこを起点として、毛細管作用により、チューブ20と内周面52との間の間隙に流入する。例えば、図3(c)に示す周上の点P1〜P4の少なくともいずれかにろう材が到達すると、矢印で示すように全周に回るので、チューブ20の外周面と内周面52との間の全体にろう材45Aが充填される。
これにより、冷媒流通路の密閉性を確保するのに充分なチューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を得ることができる。このため、製品出荷前の漏れ検査で不良品が生じるのを避けられる。
本実施形態によれば、以上説明したように、スロット50の開口が筒状部51の先端51Aに向けて次第に小さくされていることにより、すべてのチューブ20の外周面がスロット50の内周面52の奥側に接触するのを保証できる。その接触箇所にろう付けの起点が形成されるので、ろう材使用量が少なくても(ろう材層45の厚みが薄くても)、ろう材45Aをチューブ20の周囲全体に行き渡らせ、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を向上させることができる。特に、本実施形態では、チューブ20の外周面とスロット50の内周面52とが全周に亘り近接して配置されているため、ろう付けの起点が容易に形成されるので、接合性向上の効果が大きい。
さらに、チューブ20とタンク4A,4Bとが接触することで、チューブ20とタンク4A,4Bとの熱伝達が容易となるので、熱交換器コアの各段における温度勾配を抑制できる。これにより、熱交換の性能を向上させることができる。
本実施形態が特徴とするスロット50の筒状部51、およびその先端51Aに向けて次第に内側にすぼまる内周面52は、スロット50の打ち抜き加工に伴うスプリングバックにより、他の加工を要することなく形成される。そのスロット50にチューブ20を挿入するだけで、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を容易に向上させることができる。加えて、筒状部51により内周面52が軸線方向に延長されるので、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合面積を大きく確保できる点でも接合性向上に寄与できる。
その上、スロット50の開口が基端50B側で広いことにより、チューブ20をスロット50に挿入する作業が容易に行える。
さらに、タンク本体40の内表面40Bから突出する筒状部51は内側にすぼまっているので、タンク4A,4B内をタンク本体40の軸線に沿って流れる冷媒流が筒状部51の周囲で乱れたり、淀みを形成し難い。このため、熱交換の効率が良好となる。
なお、スロット50の筒状部51は、バーリング加工により形成することもできる。
また、本発明は、スロット50に筒状部51が形成されていない構成をも許容する。筒状部51が形成されていなくても、スロット50の内周面52の少なくともタンク本体40の内表面40B側で、開口の大きさがスロット50の奥側に向けて次第に小さくなっていればよい。
本実施形態ではタンク本体40の外表面40Aにろう材層45を設けているが、チューブ20の外周面にろう材層45を設けることもできる。タンク本体40の外表面40Aおよびチューブ20の外周面の両方にろう材層45を設けることもできる。
チューブ20の外周面から供給されるろう材45Aもまた、上記同様、チューブ20と内周面52との間の全体に充填される。以下で説明する実施形態でも同様である。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については、同じ符号を付している。これ以降の実施形態でも同様である。
図4に示す第2実施形態では、熱交換器の組立時に、チューブ20をスロット50の奥行方向(タンク本体40の厚み方向)に傾斜させることによってろう付けの起点を形成している。
本実施形態では、スロット50の筒状部51の図示を省略する。なお、本実施形態では、内周面52がスロット50の奥側に向けて内側にすぼまっている必要はない。
図4(a)は、第1実施形態と同様の手順により、チューブ20の端部をスロット50に挿入した状態の熱交換器を示している。なお、図4(a)では、スロット50にチューブ20を挿入する前にチューブ20およびアウターフィン30に装着した治具が取り外されている。
この状態では、各チューブ20はタンク4A,4Bの軸線に対して直角をなしている。また、例えば図4(b)に示されるようにスロット50に挿入されるチューブ20の位置は、スロット50内のクリアランスの範囲内でバラついている。
この状態から、図5(a)に示す治具16をチューブ20およびアウターフィン30に装着する。治具16は、タンク本体40の軸線に沿って設けられる長片161と、長片161の一端に連続して一方の押さえ板6に対向する短片162と、長片161の他端に連続して他方の押さえ板6に対向する短片163とを有してコ字状に形成されている。短片162,163は、互いに平行とされるとともに、タンク本体40の軸線に対して傾斜している。
この治具16の内側に、チューブ20、アウターフィン30、および押さえ板6が積層される積層体を入れ、長片161に向けて加圧する。すると、短片162,163により、図5(a)に示す白抜き矢印のように、積層体のタンク4A側とタンク4B側とに軸線方向の反対向きの荷重が加わる。これにより、タンク4A,4Bの軸線に対してチューブ20およびアウターフィン30が傾斜する。このとき、スロット50内のクリアランスの範囲内で、チューブ20がスロット50の奥行方向に対して傾斜する。
以上によると、チューブ20のタンク4B側の端部はいずれも、図5(b)に示すように、その第1側壁211がスロット50の奥側で内周面52に接触するとともに、第2側壁212がスロット50の手前側で内周面52に接触する。なお、図示を省略するタンク4A側でも、第1側壁211および第2側壁212が図5(b)に示すのとは左右対称にスロット50の内周面52に接触する。
なお、タンク4A,4Bに、図5(a)に白抜き矢印で示すのと向きが同様な荷重を加え、タンク4A,4Bの位置を上下にずらしても、治具16を用いるのと同様に、チューブ20およびアウターフィン30をスロット50の奥行方向に対して傾斜させることができる。
その後、タンク4A,4Bの両側から組立体を拘束する治具を装着してから、加熱炉内で接合を行うと(図5(c))、熱交換器2が製造される。上述のように、チューブ20の外周面がスロット50の内周面52に接触しているため、その接触箇所にろう付けの起点が形成される。そのため、ろう材使用量が少なくても、チューブ20の外周面と内周面52との間の全体にろう材45Aが充填される。したがって、本実施形態によっても、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を向上させることができ、これによって冷媒流通路の密閉性を確保できる。
さらに、チューブ20とタンク4A,4Bとが接触することで、チューブ20とタンク4A,4Bとの熱伝達が容易となるので、熱交換器コアの各段における温度勾配を抑制できる。これにより、熱交換の性能を向上させることができる。
上記のように、チューブ20をスロット50に挿入した後、チューブ20およびアウターフィン30をスロット50に対して傾斜させれば、スロット50にチューブ20を挿入し易い。一方、スロット50にチューブ20を挿入する前に、チューブ20およびアウターフィン30をスロット50に対して傾斜させることもできる。この場合、タンク4A,4Bの軸線方向に垂直な状態(図4)を経ずに、チューブ20およびアウターフィン30を傾斜させるので、チューブ20およびアウターフィン30を圧縮状態に拘束する治具の装着が一度で済む。以上は、図6に示す変形例でも同様である。
次に、第2実施形態の変形例(図6)を説明する。
図6(a)には、チューブ20の長径D2と、スロット50の長径SD2の方向が一致するように、チューブ20およびアウターフィン30が交互に積層された積層体が示されている。この積層体に対し、図6(b)に示す治具19を装着する。上述の治具16と同様に、長片191と、短片192,193とを有してコ字状とされる治具19は、その短片192,193がスロット50の長径SD2に対して傾斜している。
この治具19の内側に積層体が装着されると、短片192,193により、図6(b)に示す白抜き矢印のように、積層体の長径D2の一端側(LS)と他端側(RS)とに、タンク4A,4Bの軸線方向の反対向きの荷重が加わる。すると、スロット50の奥行方向に直交するスロット50の開口に対して各チューブ20が傾斜(回転)する。すなわち、各チューブ20がスロット50の長径SD2方向に対して傾斜する。これにより、いずれのチューブ20の外周面も、スロット50の開口の対角部で内周面52に接触する。
図6に示す構成によっても、上述と同様に、接触箇所を起点として、チューブ20の外周面とスロット50の内周面52との間の全体にろう材45Aが充填される。これにより、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を向上させることができる。
また、熱交換器1の使用時に立設されるタンク4A,4Bに対してチューブ20が傾斜しているので、チューブ20表面の結露水の水はけが性が良くなる。これにより、結露による空気抵抗を低減できるので、熱交換性能の向上に寄与できる。
また、図7(a)に示すように、タンク4A,4Bをチューブ20およびアウターフィン30の積層体の中心Cに対して互いにねじることにより、チューブ20とスロット50とを相対的に傾斜させることもできる。この場合、各チューブ20が、図5(b)に示すのと同様にスロット50の奥行方向に対して傾斜するとともに、図6(b)に示すのと同様にスロット50の開口に対しても傾斜し、チューブ20の外周面が内周面52に接触する。
さらに、組立時にチューブ20およびアウターフィン30をスロット50に対して傾斜させるのに代えて、図7(b)に示すように、タンク本体40に、傾斜したスロット57を形成しておくこともできる。スロット57の第1端縁501および第2端縁502は、タンク本体40の軸線に対して傾斜している。
スロット57にチューブ20を挿入すると、スロット57の開口の対角部でチューブ20が内周面52に接触する。図7に示す構成によると、チューブ20およびアウターフィン30に荷重を加える工程を行うことなく、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を向上させることができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図8(a)に示す第3実施形態の熱交換器3では、波高さが第1の高さH1である第1アウターフィン31と、波高さが第2の高さH2である第2アウターフィン32とが交互に配列されている。なお、第3実施形態でいう高さは、いずれもチューブ20の配列方向Aの寸法である。
ここで、スロット50は、等しいピッチPでタンク本体40に配置されている。また、各スロット50は、等しい高さHsに形成されている。
各チューブ20も、等しい高さHtに形成されている。スロット50内には、チューブ20に対して所定のクリアランス(Hs−Ht)が形成されている。
そして、第1アウターフィン31は、タンク本体40において隣り合うスロット50,50の間の中間部55の高さHmに等しい高さH1に設定されている。第2アウターフィン32は、Hm+2(Hs−Ht)で定められる高さH2に設定されている。高さH1および高さH2は、チューブ20およびアウターフィン30が治具により圧縮された状態の寸法である。
熱交換器3の組立時、第1アウターフィン31,チューブ20、および第2アウターフィン32を積層し、治具により圧縮すると、上記の寸法関係に基づいて、第1アウターフィン31の一方の頂部31Aに接合されるチューブ20の接合面20Aと、第1アウターフィン31の他方の頂部31Bに接合されるチューブ20の接合面20Bとの間隔がスロット50,50間の中間部55の高さHmに等しくなる。このように中間部55を挟んで対向する一対のチューブ20が、配列方向Aに並んでいる。
したがって、それらの一対のチューブ20の間に、スロット50,50間の中間部55が嵌まるように位置決めすると、いずれのチューブ20も、スロット50の内周面52に対して、配列方向Aのいずれか一端側に寄せて位置決めされる。したがって、各スロット50にチューブ20を挿入すると、いずれのチューブ20の外周面も、スロット50の片側で内周面52に接触する。
なお、スロット50にチューブ20をスムーズに挿入するため、第1アウターフィン31の高さH1よりも中間部55の高さHmを若干小さく設定することができる。
本実施形態においても、チューブ20の外周面がスロット50の内周面52に接触しているため、その接触箇所にろう付けの起点が形成される。そのため、ろう材使用量が少なくても、チューブ20の外周面と内周面52との間の全体にろう材45Aが充填される。したがって、本実施形態によっても、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を向上させることができ、これによって冷媒流通路の密閉性を確保できる。
さらに、チューブ20とタンク4A,4Bとが接触することで、チューブ20とタンク4A,4Bとの熱伝達が容易となるので、熱交換器コアの各段における温度勾配を抑制できる。これにより、熱交換の性能を向上させることができる。
なお、高さが異なる2つのアウターフィン31およびアウターフィン32を用いる代わりに、高さが異なる2つのチューブを用いることもできる。あるいは、スロット50のピッチを変えることで、高さが異なる2つの中間部を設定することもできる。要するに、チューブ20をスロット50の片側に寄せて、内周面52に接触させることのできる種々の構成を採用できる。
次に、図8(b)に示す変形例では、各アウターフィン30は同一の高さH3とされている。
本例でも、各スロット50は、等しい高さHsに形成されるとともに、等しいピッチPでタンク本体40に配置されている。隣り合うスロット50,50の間の中間部55の高さHmは一定とされている。
また、各チューブ20は、等しい高さHtに形成されている。スロット50内には、チューブ20に対して所定のクリアランス(Hs−Ht)が形成されている。
ここで、アウターフィン30は、P−Hsで定められる高さH3とされている。高さH3は、チューブ20およびアウターフィン30が治具により圧縮された状態の寸法である。
さらに、最も下方のスロット50よりも下方に位置するタンク本体40の下端部401は、アウターフィン30の高さH3と等しい高さに形成されている。これにより、下端部401の下面に配置される最下段のチューブ20と、それよりも1つ上方のチューブ20との間隔は、高さH3とされている。なお、最下段のチューブ20に代えて、押さえ板6を配置することもできる。
アウターフィン30およびチューブ20を積層し、治具により圧縮すると、チューブ20がスロット50と等しいピッチPで配列される。そして、最下段のチューブ20と、それよりも1つ上方のチューブ20との間に、タンク本体40の下端部401が嵌まるように位置決めすると、いずれのチューブ20も、スロット50の内周面52に対して、配列方向Aの下側に寄せて位置決めされる。したがって、各スロット50にチューブ20を挿入すると、いずれのチューブ20の外周面も、スロット50の内周面52の下側に接触する。
なお、スロット50にチューブ20をスムーズに挿入するため、アウターフィン30の高さH3よりも下端部401の高さを若干小さく設定することができる。
図8(b)に示される構成によっても、上述と同様に、接触箇所を起点として、チューブ20の外周面とスロット50の内周面52との間の全体にろう材45Aが充填される。これにより、チューブ20とタンク4A,4Bとの接合性を向上させることができる。
なお、上記のようにタンク本体40の下端側の寸法を調整するのではなく、タンク本体40の上端側の寸法を調整することもできる。その場合には、タンク本体40の上端部の高さをアウターフィン30の高さH3に設定する。そして、タンク本体40の上端部を最上段のチューブ20とそれよりも1つ下方のチューブ20との間に嵌めるように位置決めしつつ、各スロット50にチューブ20を挿入すると、いずれのチューブ20の外周面も、スロット50の内周面52の上側に接触する。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、チューブ20およびアウターフィン30の積層体をタンク4A,4B間に2つ以上並列して設けることもできる(図9(b)参照)。
1〜3 熱交換器
4A,4B タンク
IN 冷媒入口
OUT 冷媒出口
6 押さえ板
16,19 治具
20 チューブ
21 チューブ本体
211 第1側壁
212 第2側壁
27 インナーフィン
30 アウターフィン(フィン)
31 第1アウターフィン
32 第2アウターフィン
40 タンク本体
40A 外表面
40B 内表面
401 下端部
41 蓋
42,43 接続部
44 芯材
45 ろう材層
45A ろう材
50,57 スロット
50B 基端
501 第1端縁
502 第2端縁
51 筒状部
51A 先端
52 内周面
55 中間部
A 配列方向

Claims (4)

  1. 互いに平行に配列されるとともに、その内部を冷媒が流れる複数のチューブと、
    隣り合う前記チューブ間に設けられるとともに、前記チューブの伝熱面積を増大させるフィンと、
    前記各チューブの一方の端部に連通するタンクおよび前記各チューブの他方の端部に連通するタンクと、を備え、
    前記各タンクには、その内外を貫通するとともに、前記チューブの端部が挿入されるスロットが形成され、
    前記スロットの内周面の少なくとも前記タンクの内表面側では、開口の大きさが前記スロットの奥側に向けて次第に小さくなり、
    前記スロットの内周面と前記チューブの外周面とが、前記タンクの外表面および前記チューブの外周面の少なくとも一方に位置するろう材層から供給されるろう材により接合されている、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記スロットには、前記タンクの外表面から内表面への打ち抜き加工により、前記タンクの内表面から筒状に突出する筒状部が形成され、
    前記筒状部の内側の開口の大きさが、先端に向けて次第に小さくなっている、
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 互いに平行に配列されるとともに、その内部を冷媒が流れる複数のチューブと、
    隣り合う前記チューブ間に設けられるとともに、前記チューブの伝熱面積を増大させるフィンと、
    前記各チューブの一方の端部に連通するタンクおよび前記各チューブの他方の端部に連通するタンクと、を備え、
    前記各タンクには、その内外を貫通するとともに、前記チューブの端部が挿入されるスロットが形成され、
    前記チューブが前記スロットの奥行方向に対して傾斜し、または、前記奥行方向に直交する前記スロットの開口に対して傾斜し、
    前記スロットの内周面と前記チューブの外周面とが、前記タンクの外表面および前記チューブの外周面の少なくとも一方に位置するろう材層から供給されるろう材により接合されている、
    ことを特徴とする熱交換器。
  4. 互いに平行に配列されるとともに、その内部を冷媒が流れる複数のチューブと、
    隣り合う前記チューブ間に設けられるとともに、前記チューブの伝熱面積を増大させるフィンと、
    前記各チューブの一方の端部に連通するタンクおよび前記各チューブの他方の端部に連通するタンクと、を備え、
    前記各タンクには、その内外を貫通するとともに、前記チューブの端部が挿入されるスロットが形成され、
    前記各チューブは、前記スロットの内周面に対して、前記チューブの配列方向のいずれか一端側に寄せて位置決めされ、前記タンクの外表面および前記チューブの外周面の少なくとも一方に位置するろう材層から供給されるろう材により当該内周面と接合されている、
    ことを特徴とする熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020189483A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 三菱電機株式会社 熱交換器及び熱交換器の製造方法

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