JP2014047858A - 二重偏心形バラフライ弁の弁体とそのバタフライ弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧流体に対しても先端側まで剛性を確保して弁閉シール時の応力や変形、たわみを抑制して漏れを確実に防ぎ、かつ、肉厚を薄くして軽量化を図りながら弁開及び中間開度時の流体抵抗を低減して優れた流量特性を発揮しつつ高圧流体を流すことができる。
【解決手段】円盤形状のジスク2の一側に弁軸4取付用のボス部3を設け、弁軸4側のジスク面が凸状で、弁軸4の反対側のジスク面2bが凹状をなす椀状曲面部6を当該ジスク2の表裏面に形成し、この椀状曲面部6の外周に弁座部2cを設けると共に、ジスク2の弁軸4側には、ジスク2と同心形状の環状リブ7を弁座部2cの内方位置で、かつ凸状の椀状曲面部6の外周囲に突出形成した。
【選択図】図4

Description

本発明は、弁軸の中心が二重に偏心して取付けられる二重偏心形バタフライ弁の弁体に関し、特に、高圧流体の流路に適した弁体と、そのバタフライ弁に関する。
従来より、特に、高圧流体の流路に適したバルブとして、二重偏心形バタフライ弁が知られている。二重偏心形バタフライ弁は、弁体に対して弁軸の位置が二重に偏心するように取付けられ、これにより、高圧時の止水性が中心形バタフライ弁よりも高められている。
高圧下でバタフライ弁を使用する場合、弁開及び中間開度の弁体には特に大きい流体抵抗が働き、全閉時には流体からの荷重を受けて弁体の先端部のたわみが大きくなってこの先端部が着座位置から移動しやすくなる。そのため、弁体がたわみにくい強度を確保する必要があるが、弁体の肉厚を厚くすると弁体の重量が増加するという問題が生じる。これを回避するため、弁体の重量を軽減しつつその強度を確保して、たわみや応力集中を低減し、なおかつ弁開及び中間開度の流体抵抗を減少することが要求されている。
強度を向上させたバタフライ弁の弁体としては、例えば、特許文献1のバタフライ弁の弁体が開示されている。このバタフライ弁の弁体は、中心形バタフライ弁用であり、Y軸を起点としてX方向に延びる複数の横リブが形成され、これにより肉厚を薄くしつつ剛性を高め、軽量化も図ろうとするものである。
特許文献2の中心形バタフライバルブの弁体では、複数の円形リブが弁体を構成する基板の表裏面に同心円状に隆起状態で形成され、これにより、弁体の剛性を高め、かつ、操作トルクを低減しようとしている。
さらに、これら以外の中心形バタフライ弁の弁体として、応力分散のために縦リブ又は横リブ、或は双方を設けることで弁体厚さを薄くし、弁体の軽量化を図るようにした弁体も提案されている。
特許第3676785号公報 特許第4659927号公報
しかしながら、特許文献1のバタフライ弁の弁体は、流体の流過方向に沿ってリブが形成された態様であるため、全閉時のリブに対して所定角度から荷重が加わった場合には剛性が低くなってたわみが大きくなり、その結果、弁体が着座位置からずれてシール性が低下するおそれがあった。
特許文献2では、基板の表裏面に設けた円形リブによって剛性を高めようとしているが、高圧流体に対する剛性が十分ではなく、高圧流体を封止する場合には荷重を受けたときに弁体の先端部のたわみが大きくなり、この先端部が着座位置から移動しやすくなるというおそれがある。
縦リブ又は横リブ、或は双方を設けた場合には、このリブが複雑になるにつれてその凹凸も増えるため、弁体の全開及び中間開度での流体抵抗が増大するという問題がある。
このように、これらの中心形バタフライバルブの弁体は、偏心形バタフライ弁の弁体に比較して高圧流体に耐えうることが難しくなり、さらに、この種のバタフライ弁を設ける際には両方向の流れに対応させる必要があり、デッドエンド側(配管の末端側)にバタフライバルブを配置させた場合にも弁体が確実に耐圧性を発揮するように必要最小限の肉厚を確保することも重要になっている。
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、高圧流体に対しても先端側まで剛性を確保して弁閉シール時の応力や変形、たわみを抑制して漏れを確実に防ぎ、かつ、肉厚を薄くして軽量化を図りながら弁開及び中間開度時の流体抵抗を低減して優れた流量特性を発揮しつつ高圧流体を流すことができる二重偏心形バタフライ弁の弁体とそのバタフライ弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、円盤形状のジスクの一側に弁軸取付用のボス部を設けた二重偏心形バタフライ弁の弁体において、弁軸側のジスク面が凸状で、弁軸の反対側のジスク面が凹状をなす椀状曲面部を当該ジスクの表裏面に形成し、この椀状曲面部の外周に弁座部を設けると共に、ジスクの弁軸側には、ジスクと同心形状の環状リブを弁座部の内方位置で、かつ凸状の椀状曲面部の外周囲に突出形成した二重偏心形バタフライ弁の弁体である。
請求項2に係る発明は、弁座部の内方位置に前記椀状曲面部の起点をなす環状起点部を形成し、この環状起点部を前記環状リブに対向する近傍位置に配置した二重偏心形バタフライ弁の弁体である。
請求項3に係る発明は、椀状曲面部は、弁体鉛直軸線と弁軸平行軸線の交点から鉛直方向にジスクの外径の2倍以上から3倍以下離れた点を中心として椀状曲面を形成した二重偏心形バタフライ弁の弁体である。
請求項4に係る発明は、椀状曲面部の凸状側に、ボス部の側面に沿って縦リブを設け、この縦リブは、椀状曲面部とボス部と環状リブとになだらかに接続した二重偏心形バタフライ弁の弁体である。
請求項5に係る発明は、短筒形状のボデーの上下の軸装部に弁軸を軸装すると共に、弁体をボデー内に設けて、前記弁軸を介して前記弁体を開閉自在に設けた二重偏心形バタフライ弁である。
請求項1に係る発明によると、弁軸側が凸状で弁軸の反対側が凹状の椀状曲面部をジスクの表裏面に形成し、この椀状曲面部の外周に弁座部を設けると共に、ジスクの弁軸側に環状リブを弁座部の内方位置で、かつ凸状の椀状曲面部の外周囲に突出形成していることで、面間の制約を受け易い弁軸の反対側のジスク面からの凸部が無いため、所定面間内に弁体を収納でき、この場合、必要最小限のジスクの肉厚によりジスクの先端側までの剛性を確保して高圧流体に対しても弁閉シール時の応力や変形、たわみを抑制して漏れを確実に防ぎ、かつ、大きな曲率を確保しながら肉厚を薄くできるため軽量化を図り、弁操作性を向上しながら弁開及び中間開度時の流体抵抗を低減して優れた流量特性を発揮しつつ高圧流体を流すことができる。
請求項2に係る発明によると、弁体鉛直軸線と弁軸平行軸線の交点から鉛直方向に離れた点を中心とする同心円で形成される椀状曲面部の肉厚をできるだけ軽量にしつつも、耐圧部としてのデッドエンドサービスで使用できる最小肉厚を確保できる。椀状曲面部を設けたときに流体が環状リブの内側に留まり難い形状になり流体抵抗を小さくできる。ジスクの中心付近と弁翼付近とを環状リブによって強く結びつけていることで、環状リブが有する高さによってジスクに正圧と逆圧の何れが加わった場合にも、この加圧に対する弁翼近傍の最大たわみを抑えることが可能となる。
請求項3に係る発明によると、肉厚を必要最小限に抑えて重量を軽減しながら全閉時に荷重を受けた場合に両方向の流れに対しても耐圧部としての強度を十分に発揮して、デッドエンド側に配置された場合にもシール時の応力を分散させて歪みを抑制できる。弁体鉛直軸線と弁軸平行軸線の交点から鉛直方向にジスクの外径の2倍以上から3倍以下離れた適宜の点を椀状曲面の中心にして椀状形状部の形状を変更することで剛性を調整でき、流体圧力の大きさや弁体の口径などに応じて効果的な強度に設定できる。
請求項4に係る発明によると、縦リブを設けることにより、椀状曲面部を耐圧部として軽量化しつつ必要最小限の肉厚に設けたときに更なる強度を確保して応力分散することができる。この場合、縦リブを椀状曲面部の凸状側にボス部の上下に沿って設けていることで、椀状曲面部によって弁体中心部に発生する応力を弁体の材料の降伏点以下まで確実に抑制し、弁体の重量の増加を抑えつつ弁体中心部を応力分散する。更に、縦リブを設けた場合には、設けていない場合に比べて凸状の椀状曲面側の刳り抜き部位への流体の流れを抑制できるため、流体抵抗を小さくすることもできる。
椀状曲面部と縦リブとをアールでなだらかに繋ぐことによって、弁体全体が応力分散しやすくなり、かつ全開時の流体抵抗も小さくなる。
請求項5に係る発明によると、弁体の弁軸側に環状リブを弁座部の近傍位置まで突出形成し、かつ椀状曲面部をジスクの表裏面に形成していることで、ジスクの先端側までの剛性を確保して弁閉シール時のたわみを防いで高圧流体の漏れを確実に防ぐ弁体を設けることができ、かつ、弁体の肉厚を薄くできることから軽量化を図って弁操作性を向上でき、弁開及び中間開度時の流体抵抗を低減して優れた流量特性を発揮しつつ高圧流体を流すことができる。
本発明における二重偏心形バタフライ弁の弁体の好ましい実施形態を示す正面図である。 図1の斜視図である。 図2の背面斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 二重偏心形バタフライ弁の実施形態を示す正面図である。 図6のF−F断面図である。 (a)は、図4におけるC部拡大断面図である。(b)は、図4におけるE部拡大断面図である。 (a)は、椀状曲面の一例を示した要部拡大断面図である。(b)は、椀状曲面の他例を示した要部拡大断面図である。 FEM解析用の弁体の取付け状態を示す概略説明図である。 環状リブ高さ/ジスク外径と最大変位との関係を示すグラフである。 環状リブ幅/ジスク外径と最大変位との関係を示すグラフである。 距離/ジスク外径と弁体の重量との関係を示すグラフである。 距離/ジスク外径と断面二次モーメントとの関係を示すグラフである。 距離/ジスク外径と降伏点以上の応力の割合との関係を示すグラフである。 距離/ジスク外径と最大変位との関係を示すグラフである。 椀状曲面部の大きさの異なるジスクを示した模式図である。
以下に、本発明における二重偏心形バタフライ弁の弁体とそのバタフライ弁の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1においては、本発明における二重偏心形バタフライ弁の弁体を弁軸側から見たときの正面図を示しており、図2においては、図1の斜視図を示している。
本発明の偏心形バタフライ弁の弁体本体1は、円盤形状のジスク2を有し、このジスク2の一側の上下部にボス部3、3が設けられている。各ボス部3、3には、弁軸4取付用の穴部5が形成され、この穴部5に弁軸4を挿入可能になっている。図4において、弁軸4の中心Sは穴部5の中心位置になり、弁体本体1は、弁軸4を回転したときに弁軸中心Sを中心に偏心回転して弁閉可能になっている。弁体本体1は金属製であり、例えば、SCS13AやSCS14Aなどのステンレス鋼が用いられる。
図6においては、本発明の二重偏心形バタフライ弁の弁体を装着した二重偏心形バタフライ弁を示している。偏心形バタフライ弁本体20は、短筒形状のボデー21を有し、このボデー21の上下部には弁軸4を軸装するための軸装部22が設けられている。図7に示すように、弁体本体1はボデー21内に配置され、この状態でボス部3の穴部5に弁軸4が軸装され、テーパピン10で弁軸4に弁体本体1が一体に固着される。これにより、弁軸4がボデー21に対して回転可能な状態で、かつ上下方向の移動が不可能な状態になり、弁体本体1がボデー21内の所定に配設される。弁軸4を回転することでこの弁軸4を介して弁体本体1を開閉自在にでき、バタフライ弁本体20は、弁軸4側から加圧が生じる場合、弁軸4とは反対側から加圧が生じる場合の何れにおいても対応でき、双方の流れ方向における弁閉状態で確実にシール可能になっている。
図7に示すように、弁体本体1は、ボデー21のシール位置に二重偏心した状態で設けられる。ボデー21におけるジスク2の弁座部2cがシールする位置にはシートリング25が装着され、このシートリング25の上からシートリテーナ26が固着ねじ27により固着されている。二重偏心とは、図4において回転軸となる弁軸4の中心Sをジスクの中心(シール位置)2dから離す(一重偏心)と共に、ジスクの中心線(弁体鉛直軸線12)からも離す(二重偏心)により、弁開閉時に弁体がシートリングを擦り押しつぶす範囲が減少する構造である。
図1において、ボデー21に取付けられるジスク2には、椀状曲面部6、環状リブ7、縦リブ8が設けられている。
図3、図4、図9において、椀状曲面部6は、弁軸4側のジスク面2aが凸状で、弁軸4の反対側のシート側ジスク面2bが凹状をなすように当該ジスク面2の表裏面に椀状に形成される。この椀状曲面部6は、弁体鉛直軸線12と弁軸平行軸線14との交点Pから弁軸4の反対側のジスク面に向けて弁軸4の鉛直方向に所定距離離れた点Qを中心として、ジスク2の凸状側、凹状側に椀状曲面6a、6bをそれぞれ形成することで設けられる。
全閉時に弁体本体1が高圧流体により荷重を受ける場合には、特に、弁体本体の中心側に応力が集中する傾向がある。このことから、ジスク2に椀状曲面6a、6bを形成し、弁体本体1の基本形状を椀状曲面部6を設けた曲面にすることで断面二次モーメントが向上して全体の剛性が向上する。それにより、ジスクが平板状である場合よりも有効に応力分散でき、ジスク2の中央部に不必要に付肉することなく、全閉時に高圧の荷重を受けた場合においても軽量化を図りながら応力に対する強度を確保できる。
弁体本体1に椀状曲面部6を設ける場合、弁軸4側に凸状椀状曲面6a、弁軸4の反対側に凹状椀状曲面6bを同心円上に設けようにする。この場合、図9に示すように、弁体鉛直軸線12と弁軸平行軸線14との交点Pから鉛直方向にジスクの外径の2倍以上から3倍以下離れた点Qを設け、この点Qを中心として軌跡を描いて椀状曲面6a、6bをそれぞれ形成する。図9(a)においては、ジスクの外径の2倍離れた位置に点Q1を設け、この点Q1を中心の点Qとして椀状曲面6a、6bの軌跡をそれぞれ描くように設けたものである。図9(b)においては、ジスクの外径の3倍離れた位置に点Q2を設け、この点Q2を中心の点Qとして椀状曲面6a、6bの軌跡をそれぞれ描くように設けたものである。
図9(a)における弁体本体1の寸法としては、例えば、ジスク外径D=192mm、弁体鉛直軸線12と弁体平行軸線14の交点Pと椀状曲面部の中心Qとの間の距離L=400mm、椀状曲面部6の肉厚t=8mm、環状リブ幅W=6mm、環状リブ高さH=3mm、点Q1から椀状曲面6bまでの半径R1=377mm、点Q1から椀状曲面6aまでの半径R2=385mmとなる。一方、図9(b)における弁体本体1の寸法としては、例えば、ジスク外径D=192mm、弁体鉛直軸線12と弁体平行軸線14の交点Pと椀状曲面部の中心Qとの間の距離L=600mm、椀状曲面部6の肉厚t=8mm、環状リブ幅W=6mm、環状リブ高さH=3mm、点Q1から椀状曲面6bまでの半径R1=577mm、点Q1から椀状曲面6aまでの半径R2=585mmとなる。
図9(a)と図9(b)の縮尺は、説明の便宜のため、それぞれ異なる。椀状曲面部6の弁軸4側頂点、すなわち弁軸4側の椀状曲面6aと弁体鉛直線12との交点uは、図9(a)と図9(b)とで共通である。これは、図4に示すようにボス部3の穴部5の半径(本実施形態では13mm)に対し、一定寸法の余裕(本実施形態では2mm)を設けて椀状曲面6aを設けるためである。従って、本実施形態の図9(a)、図9(b)共に、交点Pと交点uとの距離yは15mmの一定に設定している。
このように椀状曲面部6を異なる大きな2つのアールで同心円上に設けていることで、弁体本体1がその中心部位からボス部3付近までなだらかに湾曲しているため、弁体本体1全体の応力を分散する効果が発揮される。
椀状曲面部6について、弁軸4側に凸状の椀状曲面6a、この反対側に凹状の椀状曲面6bを形成した理由としては、バタフライ弁は基本的に面間規制があり、弁軸側に凸状の肉厚となる椀状曲面6aを確保した場合には、この凸状部位を弁軸4の厚さ以内に抑えて、弁体本体1の全体厚さの増加を防ぐことができるためである。
図4に示すように、弁軸4の反対側の凹状の椀状曲面6bは、内椀テーパ面15を介してシート側ジスク面2bに連続するように形成される。内椀テーパ面15は、椀状曲面6bと外径側のシート側ジスク面2bとを結びつける機能を有し、シート側ジスク面2bから例えば15〜60°の角度で形成される。このような椀状曲面6bと曲率の異なる内椀テーパ面15を設けていることで、凹状椀状曲面6bが直接シート側ジスク面2bに交わることがなく、これにより、椀状曲面6bのR寸法を小さくする必要がなくなり、このR寸法を大きくすることで、図4において椀状曲面6b付近の部分の凹状の刳り抜き部分を大きくして弁体本体1をより軽量化することが可能となる。内椀テーパ面15は、椀状曲面6bとシート側ジスク面2bとを結びつけることが可能であれば、適宜の形状に設けることができる。
特に、椀状曲面6bのアール形状が大きい場合に、この椀状曲面6bとシート側ジスク面2bとを内椀テーパ面15でつなぐことにより、椀状曲面6bとシート側ジスク面2bとの交差を防ぐことができるため弁座部2cの厚みを十分に確保することができ、シートリング25による加圧に対するたわみを抑え、このシートリング25の加圧側付近の応力分散に寄与している。このため、バタフライ弁の弁翼シール機能を損なうことなく、かつ軽量化が可能となる。内椀テーパ面15を設けない場合、椀状曲面6bがシート側ジスク面2bと交わる形状となって弁座部2cの厚みを十分に確保できず、仮に、交わらない場合であってもシートリング25の加圧側付近がたわみやすくなってシール性が低下するおそれがある。
上記のように、内椀テーパ面15と、シート側ジスク面2bとの角度を15〜60°とすることによって内椀テーパ面15と、弁軸4の反対側におけるシート側ジスク面2bとが交わりやすくなり、かつなだらかに繋ぐことが可能になるため、効果的に応力を分散することができる。
一方、弁軸4側の凸状の椀状曲面6aは、弁軸側ジスク面2aと交わるか、或は環状リブ7の付け根側に15〜60°の角度で設けたテーパ面部16に交わるように設定すればよい。ただし、環状リブ7の付け根側に凸状の椀状曲面6aが交わる場合には環状リブ高さHが影響を受けることがあるため、この点を考慮した上で椀状曲面部6を形成するための中心の点Qを2倍以上から3倍以内の適宜の位置に設定すればよい。
さらに、椀状曲面部6を設ける場合には、凹状の椀状曲面6b側の内椀テーパ面15が、環状リブ7の略背面側に位置するように形成することが望ましい。
なお、内椀テーパ面15は、図9(a)の15°の場合よりも、図9(b)の60°の場合のほうが、凹状の刳り貫きを大きく取ることができる。
図9(a)においては、凹状の椀状曲面6bがシート側ジスク面2bからの15〜60°の内椀テーパ面15とわずかに交わる状態になっている。図9(b)においては、凸状の椀状曲面6aが環状リブ7の付け根側の15〜60°のテーパ面部16に交わっており、これ以上椀状曲面を大きくすると環状リブ7が椀状曲面6aに埋没すると考えられる。そのため、上記したとおり、中心の点Qを弁体鉛直軸線12と弁体平行軸線14の交点Pからジスクの外径の2倍以上から3倍以下として椀状曲面部6を設けることが望ましいといえる。
この場合、椀状曲面部6の肉厚を薄くしてできるだけ弁体本体1を軽量化しつつ、耐圧部として流路のデッドエンド側にバタフライ弁を配置可能に最小の肉厚を確保する必要がある。耐圧部として必要な肉厚を確保することによって、弁翼側シールに影響が無いように弁軸4の反対側の椀状曲面6bを弁体中心軸を中心に凹状に刳り抜くことが可能であるため軽量化が可能になり、椀状曲面部6を設けていることで流体が環状リブ7の内側に留まりにくくなって流体抵抗が小さくなる。
さらに、椀状曲面部6の2つのアールを大きくすることによって凹状の刳り抜き部位を大きくすることが可能になるため、弁体としての基本形状を確保しつつ効果的な軽量化が可能になる。
ここで、上記椀状曲面部6を、弁体鉛直軸線12と弁軸平行軸線14の交点Pから鉛直方向にジスクの外径Dの2倍以上から3倍以下離れた点を中心として設定する根拠、すなわち、弁体本体1のジスクの外径D、弁体鉛直軸線12と弁体平行軸線14の交点Pと椀状曲面部の中心Qとの間の距離Lであるとき、L/Dが2倍以上から3倍以下であることが望ましいことを説明する。
このL/Dがジスクの形状面に及ぼす影響を検討するために、L/Dが1、2、3、4の場合を図17において比較した。この場合、環状起点部11をジスクの外径Dの8%の位置に固定した。
図17(a)の正面図、図17(b)の図17(a)におけるG−G断面に示すように、L/D=1の場合、弁軸側の椀状曲面6aがボス部3に接続しないため、ボス部3のふもと付近の応力集中を低減できず、採用することができない。図17(g)の正面図、図17(h)の図17(g)におけるM−M断面に示すように、L/D=4の場合、椀状曲面6aがジスクの外周近傍まで設けられることとなるため、図示しない環状リブ7が埋没してしまうこととなり、ジスクの外径が大きくなるほど採用することができない。
よって、図17(c)の正面図、図17(d)の図17(c)におけるJ−J断面に示したL/D=2、及び、図17(e)の正面図、図17(f)の図17(e)におけるK−K断面に示したL/D=3のように、椀状曲面部6aがボス部3に接続し、かつ、図示しない環状リブ7を設ける場合に、この環状リブ7が埋没しない寸法設定が望ましい。
一方、L/Dがジスクの応力や変位面に及ぼす影響を検討すると、図15、図16に示すように、L/D=2の場合に応力、変位共に最小となることから、L/Dを2倍以上とすることが好ましい。L/D=3を超えると、図16に示すように最大変位の抑制効果が飽和することから、このL/Dを3倍以下とするのが好ましい。なお、図15、図16に加え、図13、図14のグラフ中における「距離」とは、弁体鉛直軸線12と弁体平行軸線14の交点Pから椀状曲面部の中心Qまでの間の距離をいう。
前述したように、椀状曲面6aを凹状に刳り抜いた形状としていることで、図5に示すように弁体本体1と弁軸4とを固着するテーパピン10近傍の弁体本体1の肉厚が中央側に比べて相対的に厚くなることから、特に偏心形バタフライ弁で集中しやすくなるテーパピン10近傍への応力を分散することも可能になっている。
椀状曲面部6をジスク2の最外周の弁翼から一定距離離すことによって、図6、図7に示すように、弁体本体1に、ボデー21に設けた弁閉位置規制用のストッパー21aとの当たり面を確保できるとともに、製造過程で必要となるシール部位のバリ取りやバフ仕上げをし易い形状にできるというメリットもある。
椀状曲面部6は、耐圧部として軽量でありながら必要最小限の肉厚であり、さらなる強度を確保するために応力分散が必要になる場合に、後述する縦リブ8が設けられる。縦リブ8を設けた場合には、無い場合に比べて弁軸4の椀状曲面6a付近の刳り抜き部位への流体の流れを抑制できるため、流体抵抗を小さくすることもできる。
続いて、環状リブ7は、ジスク2の弁軸4挿着側に設けられ、図1に示すようにジスク2と同心形状、すなわち、ジスク2の弁体水平軸線18と弁体中心軸線19の交点Tと同心円状に、弁座部2cの内方位置で、かつ凸状の椀状曲面部6の外周囲に突出形成して段状に形成される。この環状リブ7よりも外周側になっている弁座部2cが、バタフライ弁のボデー側に設けられた弁座部位に当接シールするシール部位となる。
この場合、図4、図5に示すように、凹状の椀状曲面部6には弁座部2cの内方位置に椀状曲面部6の起点をなす環状起点部11が形成され、この環状起点部11は環状リブ7に対向する近傍位置に配置されている。
環状リブ7は断面略台形状に設けられるが、この環状リブ7の断面形状は台形状に限ることなく、適宜の形状に設けてもよい。この環状リブ7を設けていることにより、弁体本体1が全閉時に荷重を受けた場合に、何れの流れ方向においても弁体本体1の先端部1aのたわみを小さくして、この先端部1aを着座位置から移動し難くする機能が発揮される。
ここで、偏心形バタフライ弁の弁体本体1に環状リブ7を設ける場合に、この環状リブの形状の違いにより、全閉時に荷重を受けたときの弁体本体1の先端部1aのたわみによる最大変位、及び全体的な応力がどのように影響を受けるかを詳しく述べる。
偏心形バタフライ弁の弁体について、全閉時に荷重を受けた場合に弁体本体1の先端部1aのたわみによる最大変位が、環状リブ高さHと環状リブ幅Wのどちらに大きく起因するかを確認した。
弁体本体1に対してFEM(Finite Element Method:有限要素法)による解析を実施した。このときの流体の圧力を2MPaとし、両方向の流れに対応できるようにするため、図10において左から右方向への矢印に示した弁軸4側(ボス部3側)の面からの加圧(逆圧)と、右から左方向への矢印に示した弁軸4の反対側の面からの加圧(正圧)の両方向の流れについてそれぞれ確認した。図8の弁体の取付け状態において、接触条件として弁体本体1のボス部3の内面(穴部5)と、弁軸4に装着したベアリング9の内面とがそれぞれ弁軸4に接触した状態で、弁軸4と弁体本体1とをテーパピン10により固着した。拘束条件としては、ベアリング9の外周面を固定とし、弁軸4の駆動部接続部で回転が無いようにし、弁軸の高さ方向の移動を防ぐように設けた。この条件下において代表例としてジスクの外径300mmの弁体をFEM解析した。
図11においては、環状リブ高さH/ジスク外径Dと最大変位との関係を示し、図12においては、環状リブ幅W/ジスク外径Dと最大変位の関係をそれぞれ示している。
これらの結果より、環状リブ7を設ける場合には、環状リブ幅Wよりも環状リブ高さHを大きくすることによって最大変位を抑制しやすくできることが確認できた。これは、環状リブ7を設けたことによる段差の働きによって、弁体本体1の翼の先端部1aにおける剛性が上がることが起因したものと考えられる。
実際には、環状リブ高さHを大きくすることに従って重量が増加するとともに流体抵抗が増加して流体が流れにくくなることにつながり、環状リブ高さHが極端に大きくなると製作しにくくなるという問題もある。そのため、弁体本体1の最大変位の許容量を考慮し、環状リブの重量も加味した上で、環状リブ高さHと環状リブ幅Wとを所定の範囲で自由に設定して、たわみ、流体抵抗、製作容易性、重量バランスなどに対して適正な機能を有する弁体本体を設けることができる。
環状リブ7は、前述したようにジスク2と同心形状に設けられ、この環状リブ7に対向する近傍位置に椀状曲面部6に形成した環状起点部11が配置されているため、上記の環状リブ7の高さH(椀状曲面部6aとの段差)による機能によって弁体本体1の弁翼部分の先端部における剛性がより向上する。そのため、全閉時に高圧の荷重を受けた場合においても弁体本体1の先端部位のたわみを小さくでき、着座位置から弁体本体1が移動しにくくなる。
その際、環状リブ7を椀状曲面部6よりも外側に配置されていることにより、この環状リブ7と椀状曲面部6との交差を防ぐことができるため、環状リブ7が椀状曲面部6に埋没することなく、前記した環状リブ7の高さHによる機能が十分に確保される。
さらに、環状リブ7は、上側、下側の各ボス部3、3と接続されている。これによって、環状リブ7は、ボス部3に流体圧が加わってこの流体圧によりボス部3のふもと近傍に応力が集中したときに、この応力を環状リブ7の方向、すなわち図1における環状リブ7側である水平方向に分散させることにも寄与している。環状リブ7がボス部3と繋がっていない場合には、ボス部3近傍のふもとに応力が集中して加わり、延いては弁体本体1全体の応力が高くなる可能性がある。
上記のように、弁体本体1に椀状曲面部6に加えて環状リブ7を設けていることにより、椀状曲面部6ではまかないきれないたわみや歪みの防止機能を補うことが可能になり、弁体本体1が全閉時に荷重を受けた場合には、何れの流れ方向においても弁体本体1の重量を抑えるための肉厚を必要最小限に抑えながら、耐圧部としての機能を確実に発揮して応力を分散して歪みを抑制し、強度を効果的に向上する機能を発揮する。このとき、前記のように、耐圧部としてのデッドエンドサービスで使用できる最小肉厚を確保している。
次いで、図1、図2において、縦リブ8は、椀状曲面部6の凸状側にボス部3の側面に沿って弁体本体1の中心付近に設けられる。この縦リブ8は、椀状曲面部6とボス部3と環状リブ7とをなだらかに接続するように設けられる。この縦リブ8を設けた場合、弁体本体1の中央付近の応力分散がされるが、前記した椀状曲面部6、環状リブ7によって前述のように発揮される機能を前提とし、これら椀状曲面部6、環状リブ7のみではまかないきれないたわみや歪みを防止して、弁体本体1全体の応力分散がさらにしやすくなり、かつ全開時の流体抵抗を少なくできる。
弁体本体1が全閉時に荷重を受けた場合には、何れの流れ方向においても前述した機能が発揮される。弁体本体1の中心部位に発生する応力を、この弁体本体1を構成している材料の降伏点以下に抑制できない場合には、この縦リブ8を設けることで弁体本体1の重量を抑えつつ弁体中心部位の応力分散を可能にし、弁体本体1の歪みを防ぐ強度を確保することが可能となる。
この場合、前記のように縦リブ8と環状リブ7とがつながれていることから、ボス部3付け根近傍の応力分散が可能になり、前記した環状リブ7とボス部3との接続による応力の分散とあいまって、流体圧によって弁体本体1全体に働く応力をさらに効果的に分散できる。
縦リブ8と凸状側の椀状曲面6aとは、R状の曲面部17でなだらかにつながっており、この曲面部17を設けていることで弁体本体1全体の応力分散がさらにし易くなっている。これと同時に、縦リブ8と椀状曲面6aとの間に急な凹凸が生じることが抑えられるため、流体抵抗を小さくできる。
ここで、椀状曲面部6の望ましい形状を解析する。そのため、椀状曲面部6の形状と重量、断面二次モーメント、弁体の材料降伏点(172N/mm)以上の応力の割合を示す。この場合、L/Dを評価した。弁体の例として、口径200mm、圧力クラス150の場合を確認した。口径200mm、圧力クラス150のデッドエンドサービスで使用できる最小肉厚は8mmであるため、椀状曲面部6における二つのR間の距離を8mmとした。なお、環状リブ無、縦リブ無、内椀テーパ面は有(45°のテーパ)の条件で比較した。
L/Dの異なる各種弁体について、このL/Dと弁体の重量との関係を図13に示し、L/Dと断面二次モーメントとの関係を図14に示す。更に、FEM解析を利用して得られたL/Dと降伏点以上の応力の割合との関係を前述した図15、L/Dと最大変位との関係を前述した図16に示す。
図13より、距離Lと外径Dと比(L/D)を大きくすることによって、弁体本体1の重量の減少率が低下傾向にある。図14より、L/Dが大きくなれば、断面二次モーメントは小さくなる傾向にある。図15より、L/Dを大きくすれば、降伏点以上の応力の割合が増加する傾向にある。図16より、L/Dを大きくすれば、最大変位が増加する傾向にある。
これらのことから、L/Dを大きくすれば軽量化は可能になるものの、応力分散や最大変位は悪化する傾向になる。椀状曲面部6の設計思想としては、必要最小限の肉厚で軽量化を実現することが重要であり、変位抑制がさらに必要となる場合については、環状リブ7、応力分散がさらに必要な場合には縦リブ8を追加することにより改善すればよい。すなわち、椀状曲面部6のみで最大変位の抑制、応力分散が可能であれば、環状リブ7や縦リブ8を設ける必要は無く、シンプルな構成により軽量化を実現できるとともに、複雑なリブ等がなくなり流体抵抗も低減できる。例えば、ジスクの外径Dが小さいサイズでは椀状曲面のみで対応可能な場合があり、この理由としては、応力を受ける弁体の面積はジスクの外径Dの2乗であるためであり、このことから、大きいサイズほど補強が必要になる傾向にある。
上述したように、本発明における偏心形バタフライ弁の弁体は、弁軸側ジスク面2aに凸状椀状曲面6a、この弁軸側ジスク面2aの反対側のシート側ジスク面2bに凹状椀状曲面6bを有する椀状曲面部6を設けているため、ボス部3側にこの椀状曲面部6を膨出させることでジスク2全体の厚さ寸法の増加を抑えながら弁体全面の剛性を向上させて弁閉時のシール性を確保でき、弁体本体1の重量の増加も防止できる。
ジスク2の弁軸4側に環状リブ7を突出形成しているため、ボス部3の厚み以内の寸法に抑えながらこの環状リブ7を形成でき、全体的な肉厚を増加することなくこの環状リブ7によりジスク2の剛性を向上できる。しかも、この環状リブ7を、ジスク2と同心形状の弁座部2cの近傍位置で、かつ凸状の椀状曲面部6の外周囲に形成していることで、この環状リブ7で囲まれた椀状曲面部6全体の剛性を一層向上させることができ、これらの環状リブ7、椀状曲面部6の外側に位置しているシール面となる弁座部2c付近がたわむことを確実に抑制し、弁閉時の高シール性を維持して高圧流体の漏れを確実に防止できる。
凹状のジスク面2bの環状起点部11に対して、肉厚方向における対向近傍位置に環状リブ7を配置しているので、椀状曲面部を設けた場合に全体の軽量化を図りつつ剛性を確保してたわみや歪みを防止し、高圧用として操作性と弁体シール性、及び流量特性の優れた二重偏心形バタフライ弁を設けることができる。
しかも、椀状曲面部6が、弁体鉛直軸線12と弁体平行軸線14の交点Pから鉛直方向にジスクの外径の2倍以上から3倍以下離れた点Qを中心として形成した椀状曲面6a、6bからなっていることで、環状リブ7の形状を効果的に維持してこの環状リブ7による弁体本体1全体の剛性を保持できる。
この場合、凹状側の椀状曲面6bを弁座部2cの近傍付近まで切欠き形成しているが、この椀状曲面6bの内椀テーパ面15の略背面側に環状リブ7が位置するように構成していることで、環状リブ7によって椀状曲面部6の周囲を補強してジスク2の剛性を飛躍的に向上させることが可能になる。そのため、凹状椀状曲面6bを大きくして弁体本体1の最大限の軽量化を図りつつも、弁体全体の強度を向上できる。
これらの椀状曲面部6、環状リブ7に加えて、縦リブ8をボス部3の上下に沿って設けていることで弁体本体1の弁軸4方向に沿って剛性が向上し、両方向の何れの流れ方向でも弁体本体1の歪みの発生を防いで高シール性を保持している。
1 弁体本体
2 ジスク
2a 弁軸側ジスク面
2b シート側ジスク面
2c 弁座部
3 ボス部
4 弁軸
6 椀状曲面部
6a 凸状椀状曲面
6b 凹状椀状曲面
7 環状リブ
8 縦リブ
20 バタフライ弁本体
21ボデー
22 軸装部
H 環状リブ高さ
P 弁体鉛直軸線と弁体平行軸線の交点
Q 椀状曲面の中心
Q1 ジスク外径の2倍離れた位置
Q2 ジスク外径の3倍離れた位置
S 弁軸鉛直軸線と弁軸平行軸線の交点
T 弁体水平軸線と弁体中心軸線の交点
W 環状リブ幅

Claims (5)

  1. 円盤形状のジスクの一側に弁軸取付用のボス部を設けたバタフライ弁の弁体において、前記弁軸側のジスク面が凸状で、弁軸の反対側のジスク面が凹状をなす椀状曲面部を当該ジスクの表裏面に形成し、この椀状曲面部の外周に弁座部を設けると共に、前記ジスクの弁軸側には、ジスクと同心形状の環状リブを前記弁座部の内方位置で、かつ前記凸状の椀状曲面部の外周囲に突出形成したことを特徴とする二重偏心形バタフライ弁の弁体。
  2. 前記弁座部の内方位置に前記椀状曲面部の起点をなす環状起点部を形成し、この環状起点部を前記環状リブに対向する近傍位置に配置した請求項1に記載の二重偏心形バタフライ弁の弁体。
  3. 前記椀状曲面部は、弁体鉛直軸線と弁軸平行軸線の交点から鉛直方向にジスクの外径の2倍以上から3倍以下離れた点を中心として椀状曲面を形成した請求項1又は2に記載の二重偏心形バタフライ弁の弁体。
  4. 前記椀状曲面部の凸状側に、前記ボス部の側面に沿って縦リブを設け、この縦リブは、前記椀状曲面部とボス部と環状リブとになだらかに接続した請求項1乃至3の何れか1項に記載の二重偏心形バタフライ弁の弁体。
  5. 短筒形状のボデーの上下の軸装部に前記弁軸を軸装すると共に、請求項1乃至4の何れか1項に記載の弁体をボデー内に設けて、前記弁軸を介して前記弁体を開閉自在に設けた二重偏心形バタフライ弁。
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