JP2014045375A - 受信器、受信方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 FD/S3に応用可能な同期捕捉を実現できる受信器等を提案する。
【解決手段】 受信器1は、同期捕捉部25を備える。同期捕捉部25の周波数同期部27は、周波数領域拡散符号に基づき共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレートを用いて、搬送周波数を同期捕捉する。このような広帯域テンプレートを使用することにより、FD/S3にも応用可能な周波数同期捕捉を実現することが可能になる。同期捕捉部25の時間同期部29は、その双対バージョンとして、時間領域拡散符号に基づき共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる周波数領域テンプレートを用いて、遅れ時間を同期捕捉する。受信器1は、遅れ時間と搬送周波数とを同時に同期捕捉することも可能になる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、受信器、受信方法及びプログラムに関し、特に、アンテナが受信した受信信号に基づき同期を行う受信器等に関する。
図21は、従来の時分割拡散スペクトルシステム(Time Division Spread Spectrum System(以下、「TD/S3」という。))の送信器の一例を示す図である。図21(a)は、データ信号を示す。このデータ信号は、二値データ+1及び−1の系列を、シンボル時間Tごとに+1又は−1により示すものである。図21(b)は、送信器の概略ブロック図である。送信器101は、乗算器103と、フィルタ105と、乗算器107と、アンテナ109を備える。乗算器103は、2次変調として、データ信号に対し、拡散スペクトル(SS)符号信号を乗じる。フィルタ105は、乗算器103の出力信号に対し、フィルタリング処理を行う。フィルタ105のフィルタリング関数は、z(t)であるとする。乗算器107は、1次変調として、搬送波cos2π(fct+χT)を乗じる。乗算器107の出力信号は、アンテナ109から送信される。図21(c)は、アンテナ109から送信される送信信号の一例を示す図である。
図22は、従来のTD/S3の受信器において使用されるTD(Time division)信号のテンプレートの一例を示す図である。図22(a)は、図21の乗算器103において使用されるSS符号信号の一例を示す図である。図22(a)では、チップ時間Tcごとに+1又は−1の値を瞬間的にとり、その他の時刻では0の値をとる。図22(b)は、従来のテンプレート生成器の一例を示す。テンプレート生成器111は、フィルタ113を備える。フィルタ113は、フィルタリング関数が、図21(b)のフィルタ105と同じくz(t)である。フィルタ113は、図22(a)のSS符号信号に対し、フィルタリング処理を行い、テンプレートuTD P(t,X)とする。図22(c)は、テンプレートを示す図である。
図23は、従来のTD/S3の受信器の一例を示す図である。図23(a)は、受信器の概略ブロック図である。受信器121は、アンテナ123と、乗算器125と、乗算器127と、積分器129を備える。fcと及びχの推定値である^fc及び^χが、事前に得られると仮定する。乗算器125は、アンテナ123で受信した受信信号に対し、cos2π(^fct+^χT)を乗じる。乗算器127は、乗算器125の出力に対して、uTD P(t−(pN+σ)Tc;X)を乗じる。これは、テンプレートを遅らせて、マッチングするためのものである。積分器129は、乗算器127の出力の積分値を求めることにより、ピークを検出する。図23(b)は、従来のTD/S3の動作の意味合いについて説明するための図である。アンテナ123が受信した受信信号には、未知の遅延t0が含まれている。そこで、受信器121は、乗算器127により、受信信号について、遅らせたテンプレートに対応する部分のみをマッチングして、ピークを検出することにより、SS符号信号に対応する部分を検出するものである。
近年、発明者らは、TD/S3の周波数双対として周波数分割拡散スペクトルシステム(Frequency Division Spread Spectrum System(FD/S3))を設計した(非特許文献1参照)。FD/S3は、周波数領域(以下、「Fドメイン」ともいう。また、時間領域を「Tドメイン」ともいう。)拡散符号を使い、ユーザ間の周波数オフセットを許容する。FD/S3では、広いバンド幅は、多くの小さなサブバンドに分割され、チップバンド幅として参照される。チップバンド幅の範囲は、例えば数百から10キロヘルツまでにも及ぶ。FD/S3は、非常に頑強な通信システムであり、有線通信でも無線通信でも、SNRが低く、ジャミングが存在し、大きな同期誤差が存在するような、かなりの悪環境でも機能することができる。ここで、搬送周波数は、通信信号のバンド幅よりも大きく変化してもよい。最大ドップラー周波数は、νmax=fcv/c0で得られる。ここで、fcは搬送周波数であり、vは送信器と受信器の相対速度であり、c0は光の速さである。例えば、搬送周波数5GHzで速度v=100km/hの場合、最大ドップラー周波数は462Hzである。
また、T及びFドメイン拡散符号の両方を使うことは、2次元SSシステムを与える。発明者らは、GD/S3(Gabor-division SS system)として参照している(特許文献1、非特許文献2参照)。
SS信号のパワースペクトル密度は、とても低い。そのため、SS技術は、通信傍受、ジャミング及びマルチパス効果への耐性を確実にするため、レーダーや無線通信に使われてきた。そして、CDMA(Code Division Multiple Access)を実現した。しかし、CDMAがモバイルの標準として採用されてから、CDMA通信において、SS通信におけるセキュリティの観点や耐ジャミング/耐ノイズ特性は重要ではなくなってきた。SS通信の望ましい特性は、次のものである。SS信号のパワースペクトル密度はとても低く、これによってユーザの拡散符号を知らない第三者が検出することが困難である。SSシステムは、マルチパス効果に対して頑強であり、ジャミングに耐性がある。SS信号の時間分解能は、シンボルレートよりもN倍(Nは、拡散比)高い。これは、高い正確なレンジングを可能にする。
特許文献1乃至3は、発明者らが行った特許出願の一部である。特許文献1は、上述のように、GD/S3を提案するものである。特許文献2は、新たなβ変換器を提案するものである。特許文献3は、ループフィルタを使用することなく、到来波の周波数及び位相を同時に同定するものである。なお、非特許文献3、4及び5は、実施例を説明する際に使用する論文である。例えば、非特許文献3は、GD/S3の特性のひとつを説明するためのものである。
PCT/JP2012/61753 国際公開第2010/24196号 国際公開第2011/105360号
T.Kohda、外3名,"Frequency division(FD)-based CDMA system which permits frequency offset,"in Proc.Of 2010 Int.Sympo.on Spread Spectrum Techniques and Applications,Taichung,Taiwan,Oct.2010,pp.61-66. T.Kohda、外2名,"2D Markovian SS codes flatten time-frequency distribution of signals in asynchronous Gabor division CDMA systems,"in 2011 IEEE International Conference on Acoustics,Speech,and Signal Processing,2011. Y.Jitsumatsu、外1名,"Quasi-orthogonal multi-carrier CDMA,"in Proc.IEEE Globecom 2008,New Orleans,USA,Nov.2008. D.Gabor,"Theory of communication,"J.Inst.Electr.Eng.,vol.93,pp.429-457,1946. R.Haas、外1名,"A time-frequency well-localized pulse for multiple carrier transmission,"Wireless Personal Communications,vol.5,no.1,pp.1-18,1997.
しかしながら、従来のTD/S3では、受信波形と時間領域テンプレートを時間シフトしたものとの相関値により同期判定していた。そのため、FD/S3に適用することができなかった。また、原則として、時間及び周波数のオフセットが存在しないことを予定していた。なお、従来のフェーズ・ロックド・ループ(Phase Locked Loop(PLL))を用いて、周波数が既知のもと、位相の推定値を更新することができる。周波数のオフセットは、とても小さい場合には、PLLによって補償することも可能である。
特許文献1及び非特許文献2は、GD/S3を説明するためのものであり、受信器における同期について記載されていない。特許文献2は、送信器を提案するものであり、受信器(特に、同期)の設計には至っていない。特許文献2では、同期を仮定しており、具体的な同期の手法については記載されていない。特許文献3は、周波数と位相を同時に同定することが記載されている。しかし、これは、逐次推定するものであり、テンプレートを用いるものではなかった。
そこで、本願発明は、FD/S3に応用可能な同期捕捉を実現できる受信器等を提案することを目的とする。
本願発明の第1の観点は、アンテナが受信した受信信号に基づき同期捕捉する受信器であって、周波数領域拡散符号及び/又は時間領域拡散符号に基づき、それぞれ、共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレート及び/又は周波数領域テンプレートを用いて、搬送周波数及び/又は遅れ時間を同期捕捉する同期捕捉手段を備えるものである。
本願発明の第2の観点は、第1の観点の受信器であって、前記同期捕捉手段は、前記受信信号と周波数変換された前記時間領域テンプレートとの時間領域のマッチングを行うことによって前記搬送周波数を同期捕捉する周波数同期手段を備えるものである。
本願発明の第3の観点は、第2の観点の受信器であって、前記時間領域テンプレートは、前記複数の搬送波と前記周波数領域拡散符号を掛けたものの和を用いて求められるものであり、前記周波数同期手段は、前記時間領域テンプレートを周波数パラメータμで周波数シフトしたものと前記受信信号とのパターンマッチングのピークを検出し、そのピーク値を与えるμにより前記搬送周波数を同期捕捉するものである。
本願発明の第4の観点は、第2又は第3の観点の受信器であって、前記周波数同期手段は、バンド幅Wと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<1/Wを満たし、かつ、前記複素信号の分散パラメータσfと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<σfを満たす場合に、前記搬送周波数を同期捕捉するものである。
本願発明の第5の観点は、第1から第4のいずれかの観点の受信器であって、前記同期捕捉手段は、前記受信信号をフーリエ変換したものと周波数変換された前記周波数領域テンプレートとの周波数領域のマッチングを行うことによって前記遅れ時間を同期捕捉する時間同期手段を備えるものである。
本願発明の第6の観点は、第5の観点の受信器であって、前記周波数領域テンプレートは、前記複数の搬送波と前記時間領域拡散符号を掛けたものの和を用いて求められるものであり、前記時間同期手段は、前記周波数領域テンプレートを時間パラメータσで時間シフトしたものと前記受信信号をフーリエ変換したものとのパターンマッチングのピークを検出し、そのピーク値を与えるσにより前記遅れ時間を同期捕捉するものである。
本願発明の第7の観点は、第5又は第6の観点の受信器であって、前記時間同期手段は、前記複素信号の分散パラメータσtと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<σtを満たし、かつ、シンボル時間Tと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<1/Tを満たす場合に、前記遅れ時間を同期捕捉するものである。
本願発明の第8の観点は、第1から第7のいずれかの観点の受信器であって、前記搬送波はガウス波形であり、前記同期捕捉手段は、時間と周波数の2変数の相関に代えて時間と周波数の1変数の相関に変数分離したものについて、前記各1変数の相関を、包絡線を指数関数的に減衰させて前記遅れ時間及び/又は前記搬送周波数の同期捕捉をするものである。
本願発明の第9の観点は、第1から第8のいずれかの観点の受信器であって、前記同期捕捉手段の出力は、2つの信号の包絡線同士の相関を表す振幅と、拡散符号の擬似乱数的性質を表現する拡散符号の相関値と、遅れ時間及び搬送周波数のオフセットの情報が埋め込まれる位相との3つの積に分割される項を含むものである。
本願発明の第10の観点は、第1から第9のいずれかの観点の受信器であって、送信器は、送信信号に対して位相調整パラメータを含む回転因子を乗算することによって、位相調整パラメータを送信信号に埋め込むものであり、前記同期捕捉手段は、前記位相調整パラメータを利用して、前記遅れ時間及び/又は前記搬送周波数を同期捕捉するものである。
本願発明の第11の観点は、アンテナが受信した受信信号に基づき同期を行う受信方法であって、同期捕捉手段が、周波数領域拡散符号及び/又は時間領域拡散符号に基づき、それぞれ、共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレート及び/又は周波数領域テンプレートを用いて、搬送周波数及び/又は遅れ時間を同期捕捉する同期捕捉ステップを含むものである。
本願発明の第12の観点は、コンピュータにおいて、同期捕捉手段が、周波数領域拡散符号及び/又は時間領域拡散符号により、それぞれ、共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレート及び/又は周波数領域テンプレートを用いて、アンテナが受信した受信信号により搬送周波数及び/又は遅れ時間を同期捕捉する同期捕捉ステップを実現するためのプログラムである。
なお、本願発明を、受信信号と周波数変換された時間領域テンプレートとの時間領域のマッチングを行うことによって搬送周波数を同期する周波数同期手段を備える受信器として捉えてもよい。
また、本願発明を、受信信号をフーリエ変換したものと周波数変換された周波数領域テンプレートとの周波数領域のマッチングを行うことによって遅れ時間を同期する時間同期手段を備える受信器として捉えてもよい。
さらに、第5の観点などにおいて、時間同期手段が、受信信号と周波数変換された周波数領域テンプレートを逆フーリエ変換したものとのマッチングを行うことは、実質的に同一である。本願発明の第5の観点などは、これを権利範囲から除外する趣旨ではない。
また、本願発明を、第12の観点のプログラムを(恒常的に)記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えてもよい。
本願発明の各観点によれば、周波数領域拡散符号に基づき、共通の包絡線を有する複数の搬送波を利用して広帯域テンプレートを得る。具体的には、例えば、+1と−1の値を取る長さN'の周波数領域拡散符号を作成し、共通の包絡線を有する複数の搬送波に周波数領域拡散符号をかけたものの和を計算し、これを用いて、テンプレートを得る。そして、このような広帯域テンプレートを使用することにより、FD/S3にも応用可能な周波数同期捕捉を実現することが可能になる。さらに、その双対バージョンとして、時間領域拡散符号を利用して得られる広帯域テンプレートを使用することにより、時間同期捕捉を実現することが可能になる。さらに、これらを利用することにより、遅れ時間と搬送周波数とを同時に同期捕捉することも可能になる。
さらに、本願発明の第2の観点によれば、受信信号と周波数変換された時間領域テンプレートとの時間領域のマッチングを行うことによって搬送周波数を同期する。具体的には、第3の観点にあるように、周波数パラメータμを使って周波数シフトを行い、ピーク値を検出する。さらに、本願発明の第4の観点にあるように、大幅な周波数及び時間のオフセットを許容するものである。
さらに、本願発明の第5の観点によれば、受信信号をフーリエ変換により周波数領域へ移した信号と、周波数変換された周波数領域テンプレートとの周波数領域のマッチングを行うことによって遅れ時間を同期捕捉する。従来の手法は、受信波形と時間領域テンプレートを時間シフトしたものの相関値により同期判定するものである。本願発明は、従来の手法とは本質的に異なるものである。具体的には、第6の観点にあるように、時間パラメータσを使って時間シフトを行い、ピーク値を検出する。さらに、本願発明の第7の観点にあるように、大幅な周波数及び時間のオフセットを許容するものである。
以上のように、本願発明の特徴としては、少なくとも3つを挙げることができる。初めに、周波数領域拡散符号を導入し、複数の搬送波の利用により広帯域信号テンプレートを作成したことである。2番目に、このテンプレートの周波数変換と受信信号とのマッチングの計算を利用して周波数同期のずれを検出することができることである。3番目に、この周波数同期法の双対バージョンとして、周波数領域のマッチングにより時間同期のずれを検出することができることである。
このように、パイロット信号を必要とせず、さらに、大幅な搬送周波数のずれを許容して、周波数と時間を同期捕捉することができる。なお、本願発明の同相成分と直交成分の更新方式は、特許文献2の周波数及び位相の更新方式に基づく。これらは互いに同一の構造を有しているので、特許文献2の記載を流用することができる。
さらに、本願発明の第8の観点によれば、ガウス波形を利用することにより、変数分離をし、さらに、指数関数的な減衰を利用して、容易に同期捕捉を実現することが可能になる。
さらに、本願発明の第9の観点によれば、同期捕捉手段の出力は、振幅と相関値と位相に分割される項を含むことが可能である。特に、遅れ時間及び搬送周波数のオフセットは、位相項に埋め込まれることとなる。
さらに、本願発明の第10の観点によれば、送受信器両方に位相調整項を導入することにより、遅れ時間及び搬送周波数のチップレベルでの検出が容易になる。
なお、本願発明の周波数領域と新しい時間領域の同期は、修正する必要なく、GD/S3に応用することができる。
時間領域と周波数領域で表現した2次元SS符号を示す図である。 実施例1における2次元同期捕捉を達成するための概要を示す図である。 n'番目のサブバンドのg0,n'(t)から構成されるFドメイン同期捕捉のための2つのテンプレートwn(t)の一例を示す図である。 位相補正がない場合のFドメイン同期捕捉に対するシミュレーション結果を示す図である。(a)〜(h)は、それぞれ、n=0,…,7の場合である。 位相補正がある場合のFドメイン同期捕捉に対するシミュレーション結果を示す図である。(a)〜(h)は、それぞれ、n=0,…,7の場合である。 n番目のチップのGn,0(f)から構成されるTドメイン同期捕捉のための2つのテンプレートWn'(f)の一例を示す図である。 位相補正がない場合(a)〜(h)と、位相補正がある場合(i)〜(p)について、Tドメイン同期捕捉に対するシミュレーション結果を示す図である。(a)〜(h)及び(i)〜(p)は、それぞれ、n'=7,…,0の場合である。 送信器の構成の一例を示す図である。 周波数領域SS変調された送信信号の一例を示す図である。 周波数変換された(a)テンプレートI及び(b)テンプレートQの一例を示す図である。 本願発明の実施の形態に係る受信器の一例の概要を示すブロック図である。 図11の時間相関器35q'の構成の一例を示す図である。 図11の時間相関器35q'の動作の一例を示すフロー図である。 図11の周波数相関器45qの構成の一例を示す図である。 図11の周波数相関器45qの動作の一例を示すフロー図である。 本願発明の実施の形態に係る受信器の他の一例の概要を示すブロック図である。 本願発明の実施の形態に係る受信器のさらに他の一例の概要を示すブロック図である。 (a)矩形波形と(b)ガウス波形の場合のFドメイン同期捕捉のシミュレーション結果を示す図である。 (a)矩形波形と(b)ガウス波形の場合の新しいTドメイン符号達成のシミュレーション結果を示す図である。 (a)、(b)及び(c)はFD/S3に対するシミュレーション結果を示し、(d)、(e)及び(f)は新しいTドメイン受信器の出力を示し、(g)、(h)及び(i)は、従来のTドメイン受信器の出力を示す図である。 従来の時分割拡散スペクトルシステム(TD/S3)の送信器の一例を示す図である。 従来のTD/S3の受信器において使用されるTD(Time division)信号のテンプレートの一例を示す図である。 従来のTD/S3の受信器の一例を示す図である。
以下では、図面を参照して、本願発明の実施例について説明する。なお、本願発明は、この実施例に限定されるものではない。
これらの実施例では、搬送周波数f0が、FD/S3(GD/S3)によって推定できることを説明する。周波数分解能は、N'の比によって増加させられている。ここで、N'は、周波数領域の拡散比である。これらの実施例では、バンド幅W0を使っている。これは、バンド幅がそれぞれW(W=W0/P')であるP'個のチャネルで構成されている。N'によって分割されたチャネルのバンド幅は、チップバンド幅Wcと呼ばれている。同様に、遅れ時間t0が推定できることを説明する。データフレーム持続時間T0は、持続時間がそれぞれT(T=T0/P)であるP個のデータで構成されている。拡散比Nによって分割されたデータ期間Tは、チップ期間Tcと呼ばれている。
本実施例では、Fドメイン同期捕捉とTドメイン同期捕捉とを同時に達成する(すなわち、周波数と時間の同期捕捉を同時に達成する)ことができる受信器について説明する。まず、理論的な根拠について説明する。続いて、具体的な受信器の一例について説明する。
まず、SSに基づく2次元ガボル分割について説明する。本実施例における2次元SS信号を定義する。1次元SS信号は、2次元SS信号の特別な場合である。N及びN'を、それぞれ、T及びFドメイン符号の拡散比であり、1≦N,N'≦100とする。シンボル時間は、Tで表す。2次元SS符号信号は、式(1-1)及び(1-2)である。ここで、Xm及びX'm'は、それぞれ、T及びFドメインの拡散符号である。g(t)は、チップ波形である。Tc=T/Nは、チップ持続時間である。Wcは、チップバンド幅と呼ばれる、隣接サブキャリア間での周波数区間である。位相シフトφT m,m'は、後に示すように、注意して選ぶべきパラメータである。拡散符号は、アンチポーダルバイナリ、すなわち、Xm、X'm'∈{+1,−1}であるとする。Wcは、数百Hzから10キロHzとする。
0、t0及びχTを、それぞれ、搬送周波数、時間遅延及び通信信号の初期位相とする。dqを、q番目のデータシンボルとする。そのとき、受信信号は、式(1-3)となる。ここで、η(t)及びξ(t)は、それぞれ、ノイズ及び干渉を示す。f0cは、数ギガヘルツであり、f0>>N'とする。
図1は、時間領域と周波数領域で表現した2次元SS符号を示す。図1において、4つのシグナルgm,m'(t)(m=0,4及びm'=0,4)は、ガウスチップ波形で示されている。横軸が時間軸であり、手前から奥へ向かう軸が周波数軸である。Tドメイン信号gm,m'(t)の実部と虚部は、それぞれ、時間軸に沿って、実線と破線のカーブで示されている。Fドメイン信号Gm,m'(f)の実部と虚部は、それぞれ、周波数軸に沿って、実線と破線のカーブで説明される。また、後で説明するテンプレートの一例についても図示されている。本願発明のテンプレートは、時間や周波数によって異なるものとなることがわかる。
チップ波形として、ガウスパルス、すなわち、g(t)=Cexp(-t2/(4σt 2)),かつ,g(t)のフーリエ形式G(f)=C'exp(-f2/(4σf 2))を選択する。ここで、C及びC'は、式(1-4)とする正規化定数である。σt=(2πσf)-1である。ガウスパルスを選ぶ理由は、後に説明する(なお、特許文献1、非特許文献2も参照されたい。)。2次元SS信号は、ある信号を、ガウス包絡線に関するコサイン及びサイン信号の合成信号として表現するというガボルのアイディアに基づく(非特許文献4参照)。そのため、このような2次元SS信号は、GD/SS信号として参照された。
2次元拡散符号を採用した通信システムは、多くの研究者によって研究されてきた。これらは、MC−CDMA及びMC−DS−CDMAの一般化であった。MC−DS−CDMAシステムは、TドメインSS符号を使い、FドメインSS符号を使わない。MC−CDMAは、FドメインSS符号を使う。
2つのシステムパラメータであるWc及びTcが、決定されるべく残っている。これらは、例えば、サブキャリア区間とチップ持続時間との比が、最大ドップラー周波数と最大マルチパス遅延との比に比例するように選ぶこともできる(非特許文献5参照)。
マルチキャリアシステムの周波数同期は、シングルキャリアのものよりもとても難しい。図2は、本実施例における2次元同期捕捉を達成するための概要を示す図である。図2の各セルは、複素数ベースバンド信号とgm,m'(t)との間の内積の位相を表す。
本実施例の2次元同期捕捉は、2つのステップで達成される。最初のステップでは、各n番目のチップ時間において、Fドメイン同期捕捉が達成される。Fドメイン相関器cp,n(μ)の出力は、図2の列の総和で説明される。N個の相関器が、並列に存在する。このような相関器の出力のピーク値は、1/Nとなることが期待される。これは、時間同期が得られたときに達成される。第2のステップでは、Tドメイン同期捕捉が達成される。Tドメイン相関器Cp,n'(σ)の出力は、図2の行の総和で説明される。N'個の相関器が、並列に存在する。
式(1-1)のベースバンドSS信号は、gn,n'(t)で示されるNN'個の信号で成り立つ。図2において、2次元同期捕捉に対する相関関数のアレイは、以下の計算を行う。^f0、^t0及び^χTを、それぞれ、f0、t0及びχTの推定値とする。式(1-5)の量は、Fドメイン相関器の出力を評価するときに重要な役割を果たす。式(1-5)の値は、式(1-6)及び(1-7)の変数変換と、式(1-8)のambiguity関数を使って、簡単に数学的に表現される。そして、補題1−1を得る。
補題1−1:式(1-5)は、数学的に、式(1-9)によって表現することができる。ここで、式(1-10)、式(1-11)並びにΔt0=t0−^t0、Δf0=f0−^f0及びΔχT=χT−^χTである。
続いて、補題1−1の周波数双対のバージョンを考えることにより、新しいTドメイン同期捕捉のための基本的な方程式を導出する。式(1-2)のFドメイン版は、式(1-12)のように定義するのが自然である。ここで、G(f)は、g(t)のフーリエ形式である。φF m,m'は、φT m,m'とは独立に選ばれる。つまり、式(1-12)は、式(1-2)とは別の信号を表す。φT m,m'と同様に、位相シフトφF m,m'は、注意深く決めるべきである。後に、定理1−2において、φF m,m'=φT m,m'=−1/2mm'Wccがよい選択であることを説明する。そして、~Gm,m'(f)は、この特別なケースでgm,m'(t)のフーリエ変換と等しくなる。
式(1-3)のFドメイン版は、式(1-13)によって定義される。ここで、η(f)及びξ(f)は、それぞれ、干渉及びノイズのスペクトルを示し、~UGD(f)は、式(1-1)の右辺のgm,m'(t)を~Gm,m'(f)によって置き換えることにより定義されたものである。
式(1-14)の量は、Tドメイン相関器出力を評価するときに重要な役割を果たす。この値は、式(1-15)の変数変換を、ambiguity関数の他の定義(式(1-16))と、式(1-17)の恒等式をも使うことによって、簡単に数学的に表現される。補題1−2が成り立つ。
補題1−2:式(1-18)が成り立つ。ここで、ΦF m,m',n,n'q,pは、式(1-10)において、m、m'、n、n'、f0、t0、Tc、Wc、φT m,m'及びΔχTを、それぞれ、m'、m、n'、n、t0、f0、Wc、Tc、φF m,m'及びΔχF=χF-^χFで置き換えることによって与えられたものである。
続いて、GD同期捕捉について説明する。ガウス波形を採用すると、θgg(τ,ν)は、τとνの増加により指数関数的に減衰する。さらに、θgg(τ,ν)は、分割できる。すなわち、θgg(τ,0)・θgg(0,ν)と等しい。よって、|Δt0+((q−p)N+l)|>σt/Tc又は|Δf0+l'|>σf/Wcに関する項が0と考えることができる。ここで、l=m−n及びl'=m'−n'である。補題1−1は、式(1-19)かつ式(1-20)ならば、IT m,m',n,n',q,pが非ゼロであることを示す。これは、θgg(τ,0)とθgg(0,ν)の指数関数的に減衰する条件から成り立つものである。重要な補題1−3が成り立つ。ここで、図3は、n'番目のサブバンドのg0,n'(t)から構成されるFドメイン同期捕捉のための2つのテンプレートwn(t)の一例を示す。図3(a)(c)(e)(g)(i)は、それぞれ、g0,4(t)、g0,3(t)、g0,2(t)、g0,1(t)、g0,0(t)の同相成分を示す。図3(b)(d)(f)(h)(j)は、それぞれ、g0,4(t)、g0,3(t)、g0,2(t)、g0,1(t)、g0,0(t)の直交成分を示す。図3(k)(l)は、それぞれ、同相成分及び直交成分について、X'={1,-1,-1,1,1}に対する和を示す。図3(m)(n)は、それぞれ、同相成分及び直交成分について、X'={1,1,-1,-1,1}に対する和を示す。
補題1−3:p番目のデータ区間と搬送周波数f0を推定するための制御パラメータμを持つn番目のチップFドメイン相関器は、式(1-21)で与えられる。ここで、^t0及び^χTは既知であるとする。そして、式(1-22)は、n番目のチップのテンプレート波形であり、Y'={Y'n'}は、FドメインSS符号X'={X'n'}の推定である。搬送周波数は変動し、その正確な値f0は、受信器に知られていないとする。図3に示されるテンプレート波形と受信信号vGD(t)との間のパターンマッチングが達成される。μ=^f0を、cp,n(μ)を最大化する搬送周波数f0の推定値とする。
^t0≧t0とすると、次の定理が成り立つ。
定理1−1:Fドメイン同期捕捉のための相関器の出力は、式(1-23)で定義される。ここで、式(1-24)である。φT m,m'=−1/2mm'Wccを選択すると、式(1-25)になる。これは、3つの構成要素の積である。位相、ambiguity関数、及び、Fドメイン符号に対するパースリーの非周期的相関関数の位相シフトバージョンである。式(1-25)は、Y'=X'ならばマルコフSS符号に対する信号要素の評価として使われ、同様に、Y'≠X'ならば干渉η(t)に対する信号要素の評価として使われる。ここで、式(1-26)、(1-27)、(1-28)である。
図4及び図5は、Fドメイン同期捕捉に対するシミュレーション結果を示す。横軸は、時間オフセットである。縦軸は、周波数オフセットである。図4及び図5は、n=0,…,7に対するFドメイン同期捕捉を示す。図4は、位相補正がない場合である。図5は、位相補正がある場合である。図4及び図5において、(a)〜(h)は、それぞれ、n=0,…,7の場合である。拡散符号は、X={1,-1,-1,1,-1,1,1,-1}及びX'={-1,-1,1,1,1,-1,1,-1}であり、N=N'=8である。Tc=1/Wcである。図4では、φT n,n'=0に対する相関器cp,n(μ)の出力が説明されている。ここで、p=0であり、t0=0である。n=0,3で、強いピークが検出されているが、n=1,2,4,5,6,7では、検出されていない。図5は、φT n,n'=−1/2nn'Wccに関する相関器の出力を示す。n=1,3,5,7に対して|σ|<0.1及び|μ|<0.5で、強いピークが検出されている。(b)n=0,2,4,6に対するピークは、十分には大きくないようである。図4及び図5は、位相選択(すなわち、φT n,n'=−1/2nn'Wcc)がFドメイン同期捕捉で重要であることを示す。
次に、補題1−3のTドメイン同期捕捉バージョンを与える。図6は、n番目のチップのGn,0(f)から構成されるTドメイン同期捕捉のための2つのテンプレートWn'(f)の一例を示す。図6(a)(c)(e)(g)(i)は、それぞれ、G4,0(f)、G3,0(f)、G2,0(f)、G1,0(f)、G0,0(f)の実部を示す。図6(b)(d)(f)(h)(j)は、それぞれ、G4,0(f)、G3,0(f)、G2,0(f)、G1,0(f)、G0,0(f)の虚部を示す。図6(k)(l)は、それぞれ、実部及び虚部について、X'={1,-1,-1,1,1}に対する和を示す。図6(m)(n)は、それぞれ、同相成分及び直交成分について、X'={1,1,-1,-1,1}に対する和を示す。n=n'ならば、g0,n'(t)の実部はGn,0(f)の実部に等しく、g0,n'(t)の虚部はG0,n'(f)の虚部に−1を掛けたものに等しい。
補題1−4:p番目のデータ区間とt0を推定するための制御パラメータのあるn'番目のサブバンドとのTドメイン相関器は、式(1-29)で与えられる。ここで、^f0及び^χFは既知であるとし、式(1-30)はn'番目のサブバンドのテンプレート波形であり、Y={Yn}はTドメインSS符号X={Xn}の推定である。σ=^t0をCp,n'(σ)を最大化する時間遅延t0の推定値とする。
N、N'、Xm、X'm及びIT m,m',n,n',q,pを、それぞれ、N'、N、X'm'、Xm及びIF m,m',n,n'q,pで置き換えることにより、定理1−2が成り立つ。
定理1−2:Tドメイン同期捕捉のための相関器出力は、式(1-31)で定義される。ここで、式(1-32)である。φF m,m'=−1/2mm'Wccと選ぶことにより、式(1-33)となる。これは、3つの構成要素から成り立つ。ここで、~ΦF n+l,n'+l',n,n',q,pは、式(1-26)のn'、l'及びΔt0を、それぞれ、n、l及びΔf0で置き換えることによって得られる。そして、~RA N(l,-~ΦF n+l,n'+l',n,n',q,p;X,Y)は、Tドメイン符号に対するパースリーの非周期的な相関関数の位相シフト版である。
図7は、Tドメイン同期捕捉に対するシミュレーション結果を示す。横軸は、時間オフセットである。縦軸は、周波数オフセットである。図7(a)〜(h)は、位相補正がない場合である。図7(i)〜(p)は、位相補正がある場合である。図7において、(a)〜(h)は、それぞれ、n'=7,…,0の場合である。図7において、(i)〜(p)は、それぞれ、n'=7,…,0の場合である。拡散符号は、図4及び図5と同じである。図7(a)〜(h)は、φF m,m'=0に関するTドメイン同期捕捉に対するシミュレーション結果を示す。n'=1,2,5,6で強いピークが検出されたが、n'=0,3,4,7に対するピークは、検出するのに十分には強くなかった。図7(i)〜(p)では、すべてのサブバンドに対して、位相選択φF m,m'=−1/2mm'Wccが適用され、どのn'でも強いピークが検出された。
定理1−1及び1−2は、GD/S3に対するT及びFドメイン同期捕捉を与える。前者は、搬送周波数^f0のN個の推定値を与える。搬送周波数の最後の推定値は、それらの平均である。後者は、^t0のN'個の推定値である。時間遅延の最後の推定値は、それらの平均である。
定理1−3:FドメインSS符号は、時間オフセットをもつ周波数同期を実現させる。他方、TドメインSS符号は、周波数オフセットを持つ時間同期を実現させる。2つの同期捕捉は、T及びFドメインで別々かつ協同して機能する。この事実は、GD/S3の重要な利点となる。二次元同期捕捉を(発明者らによるような分割統治法ではなく)一度に達成しようとするならば、同期はとても難しくなる。
注:矩形のチップ波形を持つSS信号uTD(t)を使った1次元のTD/S3に対する従来のTドメイン同期捕捉は、式(1-34)で定義される。ここで、vTDは、式(1-3)のuGD(t)を式(1-35)で置き換えることにより定義される。ここで、uTD(t)は、矩形又はレイズドコサインチップ波形である。私たちの方法と従来のものの主な違いは、前者が、Fドメインにおける受信信号と制御キャリア修正テンプレートとの間の相関を使うが、後者は、Tドメインにおける受信信号と時間遅延のテンプレートとの間の相関を使うことである。さらに、前者は、周波数オフセットがあっても機能するが、後者は、周波数オフセットがないことを仮定している。
T及びFドメイン相関器の出力は、拡散符号の選択に依存する。単純にするため、拡散符号をX'n'=±1が同様に確からしい確率変数と考え、cp,n(μ)の期待値を考える。
式(1-23)のJT n,m,l',q,pがl'≠0に対して相対的に小さいという事実より、式(1-36)及び(1-37)が成り立つ。
この関数は、時間オフセットに対する受信器の感度を示す。時間オフセットΔt0cは、1/(N'Wc)よりも小さくなければならない。そうでなければ、相関受信器の出力は、とても小さい。すなわち、時間同期は確立されない。
定理1−4:時間オフセットが|(t0-^t0)|<1/Wを満たし、かつ、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<σfを満たすならば、FドメインSS同期捕捉が達成される。時間オフセットが|(t0-^t0)|<σtを満たし、かつ、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<1/Tを満たすならば、TドメインSS同期捕捉が達成される。
エネルギーの制約条件から、ガウスパルスの分散パラメータσt及びσf=(2πσt)-1の選択は、T,W、N及びN'の選択によって、適切になされるべきである。
BPSK(binary phase shift keying)システムは、矩形のパルスでN=N'=1のSSシステムと考えることができる。T及びFドメイン符号捕捉を同時に達成するならば、受信器の出力(すなわち、図2の総和)は、時間と周波数のオフセットが、それぞれ、1/W及び1/Tよりも小さい場合にのみピーク値をとる。しかしながら、ガウスパルスのGD/S3は、2つのドメインを別々に同期させることが可能になる。F及びTドメイン同期捕捉は、それぞれ、時間及び周波数のオフセットのある周波数及び時間の同期を可能にする。私たちは、ワイドバンドの周波数資源を効果的に使え、このような同期を簡単にするSS技術を設計するためのレシピを与えた。
以上より、GD/S3に対して、Fドメイン同期捕捉と新たなTドメイン同期捕捉法が与えられた。時間と周波数の同期は、それぞれ、別々かつ共同して達成される。これは、GD/S3の3番目の、しかし最も重要な特性である。すなわち、発明者等は、既に、GD/S3の2つの特性を示した。最初の特性は、ユーザ間のランダムな周波数オフセットが存在するならば、MAI(multiple access interference)は減少することである(非特許文献3参照)。MAIは、二値i.i.d.ランダム符号を負の自己相関を持つマルコフ符号に置き換えれば、さらに減少する(特許文献1、非特許文献2参照)。二番目の特性は、もしマルコフ符号が注意深く設計されたならば、GD/S3の周波数スペクトルは、ほとんど平坦であることである。これは、チャネル推定を容易にする。本実施例は、GD/S3の他の(最も魅力的なものである)特性を示す。すなわち、時間と周波数の同期捕捉が簡単であることである。T及びFドメイン拡散符号は、それぞれ、周波数と時間の同期を実現する。つまり、双方のドメインでの同期は、個別かつ協同して達成することができるのである。さらに、定理1−1及び1−2は、時間と周波数のオフセットのあるGD/S3のビット誤り率(BER)を評価する手助けともなりうることが予想される。
続いて、図8〜図13を参照して、本実施例における受信器の構成及び動作の一例を説明する。
図8は、送信器の構成の一例を示す図である。送信器1は、直並列変換器3と、変調部5と、乗算器7と、乗算器9と、加算器11と、総和器13と、アンテナ15を備える。直並列変換器3は、シリアルなデータ信号に対して、パラレルに変換するものである。
変調部5と乗算器7と乗算器9と加算器11は、データの個数に合わせて複数存在する。以下では、q'番目のデータdq'に対応するものを変調部5q'と乗算器7q'と乗算器9q'と加算器11q'として説明する。変調部5q'は、データdq'に対して、周波数領域SS変調を行う。図9は、周波数領域SS変調された送信信号の一例を示す図である。周波数領域拡散符号は、図3(k)(l)と同様に、X'={1,−1,−1,1,1}である。これにより、テンプレートの同相成分(I)(以下、「テンプレートI」という。)と直交成分(Q)(以下、「テンプレートQ」という。)が得られる(テンプレートIとテンプレートQが、本願請求項の「時間領域テンプレート」の一例である。)。そして、乗算器7q'は、テンプレートIに対してcos2π((f0+q'N')Wct+χT)を乗じて周波数シフトする。ここで、ある周波数(例えばf1)を持つ信号にcos(2πf2t+θ)を掛けあわせて、f1+f2及びf1−f2の信号に変換することを周波数シフトと呼ぶ。図10(a)は、周波数変換されたテンプレートIを示す。乗算器9q'は、同様に、テンプレートQに対して、sin2π((f0+q'N')Wct+χT)を乗じる。図10(b)は、周波数変換されたテンプレートQを示す。加算器11q'は、乗算器7q'及び乗算器9q'の出力を加算する。総和器13は、加算器11の出力の総和を演算する。総和器13の出力が、送信信号として、アンテナ15により送信される。
図11は、本願発明の実施の形態に係る受信器の一例の概要を示すブロック図である。図12は、図11の時間相関器35q'の構成の一例を示す図である。図13は、図11の時間相関器35q'の動作の一例を示すフロー図である。図14は、図11の周波数相関器45qの構成の一例を示す図である。図15は、図11の周波数相関器45qの動作の一例を示すフロー図である。
図11の受信器21は、アンテナ23と、同期捕捉部25(本願請求項の「同期捕捉手段」の一例)を備える。同期捕捉部25は、周波数同期部27(本願請求項の「周波数同期手段」の一例)と、時間同期部29(本願請求項の「時間同期手段」の一例)と、総和処理部31を備える。周波数同期部27は、定理1−1によって、ピーク値を与えるμにより図8のf0を推定して、搬送周波数を同期捕捉する。時間同期部29は、定理1−2によって、ピーク値を与えるσにより遅れ時間t0を推定して、遅れ時間を同期捕捉する。総和処理部31は、図2の右上にあるように総和を演算したり、同時に到達するデータを並直列変換したりする。
周波数同期部27は、P'個の時間相関器35を備える。時間相関器35q'は、q'番目のデータdq'に対して処理を行うものである。時間相関器35q'は、定理1−1によって、受信信号と周波数変換された時間領域テンプレートとの相関によって搬送周波数を同期捕捉する。定理1−4より、時間相関器35は、バンド幅Wと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<1/Wを満たし、かつ、複素信号の分散パラメータσfと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<σfを満たす場合に、搬送周波数を同期捕捉する。
図12は、図11の時間相関器35q'の具体的な構成の一例を示す図である。時間相関器35q'は、乗算器51q'、53q'、55q'及び57q'と、加算器59q'と、積分器61q'を備える。
乗算器51q'は、テンプレートIに対して、cos2π((μ+q'N')Wct+^χT)を乗じる。乗算器53q'は、vFD(t;X')の同相成分と乗算器51q'の出力とを乗じる。乗算器55q'は、テンプレートQに対して、sin2π((μ+q'N')Wct+^χT)を乗じる。乗算器57q'は、vFD(t;X')の直交成分と乗算器55q'の出力とを乗じる。
加算器59q'は、乗算器53q'と57q'の出力を加算する。積分器61q'は、加算器59q'の出力を積分し、ピークを検出することによりμを決定する。このμの値が、f0の推定値となる。
図13は、図11の時間相関器35の動作の一例を示す図である。図13を参照して、図11の時間相関器35の動作の一例について説明する。まず、時間相関器35は、μを設定する(図13のステップSTF1)。各時間相関器35は、受信信号と周波数変換された時間領域テンプレートとの相関を求め(図13のステップSTF2)、積分値を求める(図13のステップSTF3)ことにより、定理1−1におけるcp,n(μ)を出力する。そして、ピークが検出されたか否かを判断し(図13のステップSTF4)、ピークが検出されるまでステップSTF1、STF2及びSTF3の処理を行う。ピークが検出されると、Fドメイン同期捕捉が達成し、同期が実現される(図13のステップSTF5)。
時間同期部29は、フーリエ変換部41と、P個の周波数相関器45を備える。フーリエ変換部41は、アンテナが受信した信号vTD(t;X)に対してフーリエ変換を行い、信号VTD(f;X)を得るものである。周波数相関器45qは、q番目のデータdqに対して処理を行うものであり、定理1−2によって、受信信号と周波数変換された周波数領域テンプレートとの相関によって時間を同期する。定理1−3より、周波数相関器45は、分散パラメータσtと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<σtを満たし、かつ、シンボル時間Tと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<1/Tを満たす場合に、時間を同期する。
図14は、図11の周波数相関器45qの具体的な構成の一例を示す図である。周波数相関器45q'は、乗算器65q、67q、69q及び71qと、加算器73qと、積分器75qを備える。
乗算器65qは、テンプレートRe[UTD(f−^f0;Y)]に対して、cos2π((σ+qN)Tcf+^χF)を乗じる。これは、遅れ時間パラメータσで周波数変換された同相成分用周波数領域テンプレートである。乗算器67qは、VTD(f;X)の同相成分と乗算器65qの出力とを乗じる。乗算器69qは、テンプレートIm[UTD(f−^f0;Y)]に対して、sin2π((σ+qN)Tcf+^χF)を乗じる。これは、遅れ時間パラメータσで周波数変換された直交成分用周波数領域テンプレートである。乗算器71qは、VTD(f;X)の直交成分と乗算器69qの出力とを乗じる。
加算器73qは、乗算器67qと71qの出力を加算する。積分器75qは、加算器73qの出力を積分し、ピークを検出することによりσを決定する。このσの値が、t0の推定値となる。
図15は、図11の周波数相関器45の動作の一例を示す図である。図15を参照して、図11の周波数相関器45の動作の一例について説明する。まず、周波数相関器45は、σを設定する(図15のステップSTT1)。各周波数相関器45は、受信信号のフーリエ変換と周波数変換された周波数領域テンプレートとの相関を求め(図15のステップSTT2)、積分値を求める(図15のステップSTT3)ことにより、定理1−1におけるcp,n'(σ)を出力する。そして、ピークが検出されたか否かを判断し(図15のステップSTT4)、ピークが検出されるまでステップSTT1、STT2及びSTT3の処理を行う。ピークが検出されると、Tドメイン同期捕捉が達成し、時間同期が実現される(図13のステップSTT5)。
なお、周波数同期部27と時間同期部29は、並列に動作してもよい。また、時間的に交互に処理を行うものであってもよい。ここで、図12及び図14より、ハードウエア構成としては同一であることから、同一のハードウエア構成を時分割して利用して、時間的に交代に実現するようにしてもよい。
実施例2では、周波数領域拡散符号による搬送周波数の同期捕捉と、時間領域拡散符号による遅れ時間の同期捕捉について説明する。実施例2では、発明者らが提案したガボル分割拡散スペクトルシステム(Gabor division (GD)/S3)について(非特許文献1参照)、GD/S3における拡散符号波形を、式(2-1)、(2-2)及び(2-3)で定義されるものとする。ここで、X={Xm},Xm∈{+1,−1}は時間領域の拡散符号であり、X'={X'm},X'm∈{+1,−1}は周波数領域の拡散符号であり、z(t)及びZ(f)は、それぞれ、チップ波形とそのフーリエ形式である。u(t)とU(f)を、それぞれ、拡散符号波形(signature waveform)とそのフーリエ形式とし、t<0,T<tに対して|u(t)|=0であり、|f|>Wに対して|U(f)|=0であるとする。
1<Wc・Tc<2という条件の下で、|t0|<Tc及び|f0|<Wcの範囲内でt0とf0を同時に捕捉するための同期法を設計する。発明者らは、分割統治的な戦略をとる。まず、TD/S3とFD/S3に対するu(t)の設計を議論する。FD/S3における受信信号は、式(2-4)、(2-5)及び(2-6)で表される。ここで、dFD q'∈{1,−1}はデータシンボル、η(t)は干渉、ξ(t)はノイズ、そして、χFDは初期位相である。式(2-5)は、後に議論するように、FD/S3に対するパターンマッチングのために使用されるテンプレート波形を定義する。搬送周波数は、十分高い(すなわち、f0>>W)とする。バンド幅と搬送周波数のオーダーは、応用分野によって変わる。同期(すなわち、t0、f0及びχFDの推定)は、データ通信の前に推定されなければならない。
ひどく悪化した環境で、品質の低い発振器を使い、事前には分からないひどい干渉が存在する通信のように、かなりの悪条件を考える。t0及びχFDの推定値である^t0及び^χFDが、事前に得られると仮定する。このとき、FD/S3の相関器の出力は、次のように定義することができる。
定義2−1:搬送周波数f0を推測するための制御パラメータμ及びX'を推測するためのY'が存在するp'番目のチャネルのFドメイン相関器は、式(2-7)で与えられる。
^t0≧t0と仮定する。干渉とノイズは、全体として無視するとする。このとき、Fドメイン同期捕捉のためのp'番目のチャネルの相関器の出力は、式(2-8)で定義される。ここで、ΔχFD=χFD−^χFDであり、式(2-9)である。
式(2-10)で定義されるXY間のパースリーの非周期的な相互相関関数と、式(2-11)のambiguity関数を、式(2-12)のように変数を変えて使うことにより、定理2−1を得ることができる。
定理2−1:式(2-8)の大かっこの2つの総和は、r'=0及び1の1つの総和(式(2-13))として書き直すことができる。ここで、l'=m'−n'である。そして、式(2-14)が成り立つ。これは、位相、ambiguity関数及びFドメイン符号に対するパースリーの非周期的な相関関数という3つの構成要素の積である。ここで、ΦFDは、式(2-15)で定義される要素の行列である。ここで、Δt0=t0−^t0である。そして、式(2-16)、(2-17)及び(2-18)である。
定理2−1は、FD/S3のビット誤り率(BER)を評価するのに有用である。なぜなら、式(2-14)は、Y'=X'の場合にマルコフSS符号の信号成分を計算するために使われ、同様に、Y'≠X'の場合に干渉μ(t)を計算するために使われる。付加的なガウスノイズξ(t)の効果は、数値シミュレーションによって確認する。
μ=^f0を、cFD p'(μ)を最大化する搬送周波数f0の推定値とする。cFD p'(μ)のピーク値は、1になることが期待されている。これは、^t0とt0が同じ又は近く、^χ0とχ0が同じ又は近いという条件の下で、周波数同期が得られたときに得られるものである。
注2−1:式(2-7)は、受信信号vFD(t;X')と制御キャリア調整テンプレート波形uFD(t;Y')とのパターンマッチングが達成されたことを示す。よって、uFD(t;Y')は、X'を推定するためのY'に関するFドメイン同期捕捉のためのテンプレートであると考えられる。
T及びW(又は、N及びN')という2つのシステムパラメータの決定が残っている。これらは、非特許文献5のガイドラインに従い、サブキャリア区間とチップ持続時間の間の比が、最大ドップラー周波数と最大マルチパス遅延の間の比に比例するように選ぶことができる。
続いて、時間領域拡散符号による時間同期について説明する。
まず、従来のTドメイン同期捕捉について説明する。従来のTドメイン同期捕捉は、Tドメイン符号とTドメイン積分を使用する。他方、本実施例のTドメイン同期捕捉は、Tドメイン符号とFドメイン積分を使用するものである。
0を推定するための制御遅延パラメータσを持つp番目の区間に対する従来のTドメイン相関器の出力は、式(2-19)である。ここで、uTD(t;Y)は、Xを推定するためのY={Yn}に関するTドメイン同期捕捉に対するテンプレートである。f0及びχFDのそれぞれの推定値である^f0及び^χFDが、事前に得られているとする。
もしz(t)が矩形で、^f0=f0であるならば、式(2-20)が成り立つ。ここで、[z]Tc及び{z}Tcは、それぞれ、Tcでのzの整数及び端数の部分をしめす。すなわち、[z]Tcは、zTcの整数部であり、{z}Tcは、zTcから[z]Tcを引いたものである。
続いて、発明者らが提案する、新たなTドメイン同期捕捉について説明する。
Fドメイン同期捕捉におけるパターンマッチングにより、時間オフセットのあるWcの精度の正確性での搬送周波数推定を得ることができる。この観察により、新たなTドメイン同期捕捉を提案することができる。これは、Fドメイン同期捕捉と周波数双対であり、Tドメイン符号とFドメイン積分を使う。これは、周波数オフセットのあるTcの精度の正確性での時間推定である。TドメインとFドメインの拡散符号は、同期捕捉が容易になるように設計されるべきである。これは、後に議論する。
Tドメインの拡散符号波形は、式(2-21)で定義される。これ自体は使用しないが、このフーリエ形式は、次のように使用する。恒等式F[x(t−σ)]=X(f)e-j2πσf,X(f−μ)=F[x(t)ej2πμt]を使うと、Fドメインでのambiguity関数の他の定義である式(2-23)によって、TD/S3の受信信号は、FD/S3の受信信号の周波数双対となる。これは、式(2-24)、(2-25)及び(2-26)で定義される。ここで、dTD q、χTD、UTD(f;X)、Z(f)、η(f)及びξ(f)は、それぞれ、データ、初期位相、TD/S3同期捕捉のためのテンプレートとして使われる式(2-21)のフーリエ形式、並びに、z(t)、ノイズ及び干渉のフーリエ形式である。
^f0及び^χTDが既知とする。定義2を定義する。
定義2−2:t0を推定するための制御パラメータσと、Xを推定するためのYが存在するp番目のデータ区間のTドメイン相関器は、式(2-27)で与えられる。
^η(f)=^ξ(f)=0とすると、定理2−2が成り立つ。
定理2−2:Tドメイン同期捕捉のためのp番目のデータ区間の相関器出力は、式(2-28)及び式(2-29)で定義される。式(2-29)は、3つの構成要素から構成されている。ここで、ΔχTD=χTD−^χTDであり、式(2-30)及び式(2-31)であり、~RA N(l,-ΦTD;X,Y)は、Tドメイン符号に対してパースリーの非周期的相関関数の位相をシフトしたバージョンである。ここで、ΦTDは、式(2-32)で要素が定義される行列である。ここで、Δf0=f0−^f0である。
σ=^t0を、CTD p(σ)を最大化する時間遅延の推定値とする。
注2−2:ガウスパルス訓練信号を使った遅延とドップラー推定値は、レーダーシステムへの応用のために、広く研究されてきた。この問題は、GPS(Global Positioning System)では、基本的な論争点である。パルス訓練信号は、uTD(t;X)によって与えられるため、SS符号の効果を利用できない。ここで、すべてのSS符号は、Xm=+1であり、データは変調されていない。これに対して、バーカー(Barker)の符号は、その非周期的な自己相関値は{−1/N,0,1/N}をとるよう制限されるものであり、レーダーシステムに応用された。
注2−3:新しいTドメイン同期捕捉と従来のものとの主要な違いは、前者は、受信信号とFドメインにおける制御キャリア修正テンプレートとの相関を使うのに対し、後者は、受信信号とTドメインでの時間遅延テンプレートとの相関を使うことである。さらに、前者は、周波数オフセットがあっても機能するが、後者は、周波数オフセットがないことを仮定する。
注2−4:式(2-7)及び(2-27)は、vFD(t;X')及びVTD(f;X)がサンプリング(時間)区間1/(2W0)とサンプリング(周波数)区間1/(2T0)でサンプルされたならば、同じ形式で計算される。この事実は、これらのT及びFドメイン相関器が互いに双対であることを示す。
T及びFドメイン相関器の出力は、拡散符号の選択によって変わる。単純のために、Xn∈{1,-1}及びX'n'∈{1,-1}が同様に確からしいと仮定し、cFD p'(μ)及びCTD p(σ)の期待値を考える。式(2-14)のJFD r',l'及び式(2-29)のJTD r,lが、それぞれ、l'≠0及びl≠0に対して、相対的に小さいことから、式(2-33)〜(2-36)が得られる。ZFD及びZTDは、時間と周波数のオフセットの端数の効果を示す。時間オフセットΔt0は、その最大値1を達成するために、式(2-33)に対して1/Wよりも小さくなければならない。そして、同様に、周波数オフセットΔf0は、1/Tよりも小さくなければならない。よって、式(2-33)及び(2-35)は、それぞれ、端数のある時間及び周波数オフセットに対するFドメインと新しいTドメインの相関器の感度を示す。
F及びTドメイン同期捕捉は、時間及び周波数のオフセットがあっても、それぞれ、周波数及び時間の同期を実現できるようになる。ワイドバンドの周波数資源を効果的に使うことができ、そのような同期を簡単にするSS技術を手に入れることができた。
続いて、ガウス波形を使用する場合について説明する。チップ波形として、ガウスパルスを選択する。すなわち、z(t)とZ(f)は、それぞれ、g(t)=Cexp(-t2/(4σt 2))とG(f)=C'exp(-f2/(4σf 2))で置き換える。ここで、CとC'は、式(2-37)とする正規化定数であり、σt=(2πσf)-1である。ガウスパルスのambiguity関数は、θzz(τ,ν)=exp(-(τ2/(2σt 2)+ν2/(2σf 2)))=θzz(τ,0)・θzz(0,ν)によって与えられる。これらの2つの構成要素は、|τ|又は|ν|が増加するにつれて、指数関数的に減衰する。私たちがガウス波形を選ぶ他の理由については、非特許文献1を参照されたい。
実施例1と同様に、次の重要な定理が成り立つ。
定理2−3:時間オフセットが|(t0-^t0)|<1/Wを満たし、かつ、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<σfを満たすならば、FドメインSS同期捕捉が達成される。時間オフセットが|(t0-^t0)|<σtを満たし、かつ、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<1/Tを満たすならば、TドメインSS同期捕捉が達成される。
ガウスパルスの分散パラメータ、σt及びσf=(2πσt-1の選択は、T,W、N及びN'の選択によって、適切になされるべきである。
続いて、図16〜図20を参照して、本実施例2における受信器の構成及び動作の一例を説明する。送信器の構成は、図8と同様である。
図16は、本願発明の実施の形態に係る受信器の他の一例の概要を示すブロック図である。図16の受信器81は、アンテナ82と、同期捕捉部83を備える。同期捕捉部83は、周波数同期部84(本願請求項の「周波数同期手段」の一例)を備える。
周波数同期部84は、図11の周波数同期部27と同様に、定理2−1によって、受信信号に基づきf0を推定して、周波数を同期するものである。周波数同期部84は、P'個の時間相関器86と、総和処理部87を備える。
時間相関器86q'は、q'番目のデータdq'に対して処理を行うものであり、定理2−1によって、受信信号と周波数変換された時間領域テンプレートとの相関によって搬送周波数を同期する。時間相関器86q'の具体的な構成及び動作は、図12及び図13と同様である。定理2−3より、時間相関器86は、バンド幅Wと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<1/Wを満たし、かつ、複素信号の分散パラメータσfと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<σfを満たす場合に、搬送周波数を同期捕捉する。総和処理部87は、各時間相関器86の出力の総和をしたり、パラレルからシリアルに変換したりする。
図17は、本願発明の実施の形態に係る受信器のさらに他の一例の概要を示すブロック図である。
図17の受信器91は、アンテナ92と、同期捕捉部93を備える。同期捕捉部93は、時間同期部94(本願請求項の「時間同期手段」の一例)を備える。
時間同期部94は、図11の時間同期部29と同様に、定理2−2によって、受信信号に基づきt0を推定して、遅れ時間を同期捕捉するものである。時間同期部94は、フーリエ変換部95と、P個の周波数相関器97を備える。
フーリエ変換部95は、アンテナが受信した信号vTD(t;X)に対してフーリエ変換を行い、信号VTD(f;X)を得るものである。周波数相関器97qは、q番目のデータdqに対して処理を行うものであり、定理2−2によって、受信信号と周波数変換された周波数領域テンプレートとの相関によって時間を同期する。周波数相関器97qの具体的な構成及び動作は、図14及び図15と同様である。定理2−3より、周波数相関器97は、分散パラメータσtと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<σtを満たし、かつ、シンボル時間Tと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<1/Tを満たす場合に、遅れ時間を同期捕捉する。総和処理部98は、各周波数相関器97の出力の総和をしたり、各周波数相関器97の出力をパラレルからシリアルに変換したりするものである。
続いて、数値シミュレーションについて説明する。
図18は、Fドメイン同期捕捉のシミュレーション結果を示す。図18(a)は矩形波形で、(b)はガウス波形である。図18において、横軸は、既知と仮定されるΔt0cを示す。縦軸は、周波数オフセット(f0−μ)Wcを示す。ここで、μは、制御パラメータである。図18は、FD/S3の受信器の出力を示す。W0=8、P'=5,T0=8,P=1、N=1、N'=64である。ガウス波形の分散パラメータは、σt=2である。相関器の出力は、(f0−μ)Wc=0,8,…,32及び|Δt0c|<0.1で、ピーク値をとる。
図19は、新しいTドメイン符号達成のシミュレーション結果を示す。図19(a)は矩形波形で、(b)はガウス波形である。図19(a)及び(b)において、横軸は、(t0−σ)Tcを示す。ここで、σは制御パラメータである。縦軸は、既知と仮定される周波数オフセットΔf0を示す。図18は、TD/S3の受信器の出力を示す。W0=8、P'=1,T0=40,P=5、N=64、N'=1である。ガウス波形の分散パラメータは、σt=1/32である。時間同期が(t0−σ)Tc=0,8,…,32及び|Δf0c|<0.1で達成されている。
図20(a)、(b)及び(c)は、FD/S3に対するシミュレーション結果を示す。ここで、T0=1,P=N=1,T=Tc=1,W0=320,P'=5,N'=64,W=64,及び,Wc=1である。これらの図で、p'=1,2,…,5に対する5つの相関器の出力の実部cFD p'(μ)は、連結されたものである。ここで、p'W−W/2とp'W+W/2の間の横軸のμの範囲は、p'番目の相関器に対応する。SNRは、(a)0dB、(b)0dB、(c)-10dBである。時間のオフセットは、(a)0、(b)0.001Tc、(c)0.001Tcである。図20(b)及び(c)は、p'に対する時間オフセットの効果が、p'=1のものよりも大きいことを示す。
図20(d)、(e)及び(f)は、新しいTドメイン受信器の出力を示す。すなわち、T0=5、P=5、N=64、T=1、Tc=1/64,W0=64,P'=N'=1,及び,W=Wc=64でのCTD p(σ)である。ここで、横軸は、制御パラメータσを示す。縦軸は、CTD p(σ)の実部を示す。これらの図において、p=1,2,...,5に対するCTD p(σ)とσ∈[-T/2,T/2]は、連結されている。SNRは、(d)0dB、(e)0dB及び(f)-10dBである。時間のオフセットは、(d)0,(e)0.002Wc,(f)0.002Wcである。これらの図は、新しいTドメイン受信器は、周波数オフセットと同様に、低いSNRで機能することができることを示す。
図20(g)、(h)及び(i)は、T=5,P=5,N=64,T=1,及び,Tc=1/64での従来のTドメイン受信器の出力を示す。SNRは、(g)0dB,(h)0dB,(i)-10dBである。周波数オフセットは、(g)0,(h)0.001Wc,(i)0.001Wcである。これらの図は、従来のTドメイン相関器が、周波数オフセットに対してセンシティブであることを示す。この結果は、PLLが、周波数オフセットを回復する必要性を示す。
本実施例では、Fドメインと新たなTドメイン同期捕捉法に対する相関器を定義し、このような相関器が、TcとWcの精度の正確性で、それぞれ、時間と周波数の同期を達成するための条件が与えられた。これらの条件が成立するならば、T及びFドメインSS符号のパースリーの非周期的関数の位相をシフトしたバージョンは、それぞれ、時間及び周波数の同期捕捉に重要な役割を果たす。
最後に、式(2-1)で定義されるGD/S3の拡散符号波形が、2つの選択的な表現を持つことに注意すべきである。これより、提案した時間と周波数の同期技術は、GD/S3に応用可能である。GD/S3では、式(2-2)と(2-3)の位相シフトφGD m,m'とφ'GD m,m'は、それぞれ、注意して設計される。
本願発明は、周波数同期及び/又は時間同期という、通信一般の基本問題に対する解決法を与えるものである。そのため、広く応用することができる。例えば、レーダー探査(移動物体の検出とその位置と速度の推定)にも利用可能である。また、車車間の測距にも応用することができる。
1 送信器1、3 直並列変換器、5 変調部、7,9 乗算器、11 加算器、13 総和器、15 アンテナ15、21 受信器、23 アンテナ、25 同期捕捉部、27 周波数同期部、29 時間同期部、31 総和処理部、35 時間相関器、41 フーリエ変換部、45 周波数相関器、51,53,55,57 乗算器、59 加算器、61 積分器、65,67,69,71 乗算器、73 加算器、75 積分器、81 受信器、82 アンテナ、83 同期捕捉部、84 周波数同期部、86 時間相関器、87 総和処理部、91 受信器、92 アンテナ、93 同期捕捉部、94 時間同期部、95 フーリエ変換部、97 周波数相関器、98 総和処理部

Claims (12)

  1. アンテナが受信した受信信号に基づき同期捕捉する受信器であって、
    周波数領域拡散符号及び/又は時間領域拡散符号に基づき、それぞれ、共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレート及び/又は周波数領域テンプレートを用いて、搬送周波数及び/又は遅れ時間を同期捕捉する同期捕捉手段を備える受信器。
  2. 前記同期捕捉手段は、前記受信信号と周波数変換された前記時間領域テンプレートとの時間領域のマッチングを行うことによって前記搬送周波数を同期捕捉する周波数同期手段を備える、請求項1記載の受信器。
  3. 前記時間領域テンプレートは、前記複数の搬送波と前記周波数領域拡散符号を掛けたものの和を用いて求められるものであり、
    前記周波数同期手段は、前記時間領域テンプレートを周波数パラメータμで周波数シフトしたものと前記受信信号とのパターンマッチングのピークを検出し、そのピーク値を与えるμにより前記搬送周波数を同期捕捉する、請求項2記載の受信器。
  4. 前記周波数同期手段は、バンド幅Wと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<1/Wを満たし、かつ、前記複素信号の分散パラメータσfと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<σfを満たす場合に、前記搬送周波数を同期捕捉する、請求項2又は3に記載の受信器。
  5. 前記同期捕捉手段は、前記受信信号をフーリエ変換したものと周波数変換された前記周波数領域テンプレートとの周波数領域のマッチングを行うことによって前記遅れ時間を同期捕捉する時間同期手段を備える、請求項1から4のいずれかに記載の受信器。
  6. 前記周波数領域テンプレートは、前記複数の搬送波と前記時間領域拡散符号を掛けたものの和を用いて求められるものであり、
    前記時間同期手段は、前記周波数領域テンプレートを時間パラメータσで時間シフトしたものと前記受信信号をフーリエ変換したものとのパターンマッチングのピークを検出し、そのピーク値を与えるσにより前記遅れ時間を同期捕捉する、請求項5記載の受信器。
  7. 前記時間同期手段は、前記複素信号の分散パラメータσtと、遅れ時間t0及びその推定値^t0に対して、時間オフセットが|(t0-^t0)|<σtを満たし、かつ、シンボル時間Tと、搬送周波数f0及びその推定値^f0に対して、周波数オフセットが|(f0-^f0)|<1/Tを満たす場合に、前記遅れ時間を同期捕捉する、請求項5又は6記載の受信器。
  8. 前記搬送波はガウス波形であり、
    前記同期捕捉手段は、時間と周波数の2変数の相関に代えて時間と周波数の1変数の相関に変数分離したものについて、前記各1変数の相関を、包絡線を指数関数的に減衰させて前記遅れ時間及び/又は前記搬送周波数の同期捕捉をするものである、請求項1から7のいずれかに記載の受信器。
  9. 前記同期捕捉手段の出力は、2つの信号の包絡線同士の相関を表す振幅と、拡散符号の擬似乱数的性質を表現する拡散符号の相関値と、遅れ時間及び搬送周波数のオフセットの情報が埋め込まれる位相との3つの積に分割される項を含む、請求項1から8のいずれかに記載の受信器。
  10. 送信器は、送信信号に対して位相調整パラメータを含む回転因子を乗算することによって、位相調整パラメータを送信信号に埋め込むものであり、
    前記同期捕捉手段は、前記位相調整パラメータを利用して、前記遅れ時間及び/又は前記搬送周波数を同期捕捉する、請求項1から9のいずれかに記載の受信器。
  11. アンテナが受信した受信信号に基づき同期を行う受信方法であって、
    同期捕捉手段が、周波数領域拡散符号及び/又は時間領域拡散符号に基づき、それぞれ、共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレート及び/又は周波数領域テンプレートを用いて、搬送周波数及び/又は遅れ時間を同期捕捉する同期捕捉ステップを含む受信方法。
  12. コンピュータにおいて、
    同期捕捉手段が、周波数領域拡散符号及び/又は時間領域拡散符号により、それぞれ、共通の包絡線を有する複数の搬送波を合成して得られる時間領域テンプレート及び/又は周波数領域テンプレートを用いて、アンテナが受信した受信信号により搬送周波数及び/又は遅れ時間を同期捕捉する同期捕捉ステップを実現するためのプログラム。
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