JP2014045327A - 画像処理装置、画像形成装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】設定処理部210は、複数の頁単位が1つの頁に集約された両面印刷の集約原稿に関する情報を設定する。画像データ生成処理部230は、設定された情報に基づいて頁単位の順序を決定し、決定された順序に基づいて頁単位を並び替えて各頁単位を1つの頁とする画像データを生成する。
【選択図】図2
Description
図1に例示するように、画像処理装置1は、CPU等の演算部102及びメモリ等の記憶部104などを含む制御装置100と、通信装置110と、記録装置120と、USBメモリ又はSDメモリカード等の記録媒体122と、ユーザインターフェース装置(UI装置)130と、画像読取装置140と、印刷装置150とから構成される。
UI装置130は、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置あるいはCRT(Cathode Ray Tube)表示装置等の表示装置およびGUI(Graphical User Interface)等のキーボード・タッチパネルなどを含む。
画像読取装置140は、例えばスキャナ等であって、原稿等の記録媒体から画像等を読み取って、例えばビットマップ形式の読取情報に変換する。
印刷装置150は、例えばプリンタ等であって、文字データまたは画像データ等を用紙等の記録媒体に印刷する。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分および処理には同じ番号が付される。
なお、本実施形態において、画像処理装置1は画像読取装置140及び印刷装置150を有するとしたが、画像処理装置は、画像読取装置及び印刷装置の少なくとも一方を有さない例えばPCであってもよく、この場合、画像処理装置は、画像読取装置及び印刷装置の少なくとも一方とLAN(Local Area Network)等を介して接続されていてもよい。
画像処理プログラム20は、たとえば、記憶媒体122(図1)又は通信装置110を介して画像処理装置1に供給され、記憶部104にロードされ、画像処理装置1にインストールされたOS(図示せず)上で、画像処理装置1のハードウェア資源を具体的に利用して実行される。
なお、本実施形態においては、画像処理プログラム20は、ソフトウェアで実現されるとしているが、画像処理プログラム20の全部又は一部は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、画像読取装置140又は印刷装置150などのハードウェアで実現されてもよい。
設定処理部210は、設定画面表示部212及び設定受付部214から構成される。
画像データ生成処理部230は、頁単位順序決定部232、順序決定テーブル格納部234、頁単位並び替え部236、上下反転決定部238、反転決定テーブル格納部240、上下反転部242及び画像データ生成部244から構成される。
画像処理プログラム20は、上記の構成部分により、複数の頁単位が集約された集約画像が1つの頁に形成された両面印刷の集約原稿に関する情報を設定する。
さらに、画像処理プログラム20は、設定された情報に基づいて、頁単位に分割された頁単位の順序を決定し、決定された順序に基づいて頁単位を並び替えて、画像読取装置140が集約原稿を読み取って得られた読取データから、各頁単位を1つの頁とする画像データを生成する。
集約原稿とは、主に印刷枚数を削減するため、元々の原稿(元原稿)における複数の頁が1枚の用紙(記録媒体)、つまり1つの頁に集約されて印刷された原稿である。
なお、以下、集約原稿において1つの頁に集約された複数の頁それぞれ(つまり集約される前の元原稿においては1つの頁を構成するもの)を、頁単位と称する。また、頁単位を示す画像を、頁単位画像を称する。
また、以下、複数の頁単位を示す画像が1つの頁に集約された画像を、集約画像と称する。言い換えれば、集約画像には、複数の頁単位画像が含まれる。集約画像は、集約原稿の1つの頁に形成される。
この例では、元原稿では2つの頁であったが、それぞれの頁が縮小され、それら2つの頁単位が、1枚の用紙に集約されて形成されている。
頁単位の向きが縦のものを左から右に並べて集約した場合(つまり左から右に、1頁目、2頁目と配列された場合)、その頁単位の配列順を(頁単位数2の場合の)「順横方向」という。
例えば、「頁単位の向きが縦」とは、頁単位を縦長に置いた場合(言い換えれば頁単位の長辺を縦向きに、短辺を横向きにした場合)に、その頁単位を判読(認識)可能な向きであることをいう。
また、例えば、「頁単位の向きが横」とは、頁単位を横長に置いた場合(言い換えれば頁単位の長辺を横向きに、短辺を縦向きにした場合)に、その頁単位を判読(認識)可能な向きであることをいう。
頁単位の向きが縦のものを右から左に並べて集約した場合、その頁単位の配列順を(頁単位数2の場合の)「逆横方向」という。
頁単位の向きが横のものを下から上に並べて集約した場合、その頁単位の配列順を(頁単位数2の場合の)「逆縦方向」という。
この例では、元原稿では4つの頁であったが、それぞれの頁が縮小され、それら4つの頁単位が、1枚の用紙に集約されて形成されている。
頁単位を左上、右上、左下、右下の順に並べて集約した場合(つまり左上、右上、左下、右下の順に、1頁目、2頁目、3頁目、4頁目と配列された場合)、その頁単位の配列順を「順横方向」という。
頁単位を左上、左下、右上、右下の順に並べて集約した場合(つまり左上、左下、右上、右下の順に、1頁目、2頁目、3頁目、4頁目と配列された場合)、その頁単位の配列順を「順縦方向」という。
頁単位を右上、左上、右下、左下の順に並べて集約した場合(つまり右上、左上、右下、左下の順に、1頁目、2頁目、3頁目、4頁目と配列された場合)、その頁単位の配列順を「逆横方向」という。
頁単位を右上、右下、左上、左下の順に並べて集約した場合(つまり右上、右下、左上、左下の順に、1頁目、2頁目、3頁目、4頁目と配列された場合)、その頁単位の配列順を「逆縦方向」という。
図4は、設定画面を例示する図である。
UI装置130には、図4(A)に例示された設定画面が表示される。
設定画面には、分割数と、配列順と、頁単位向きと、両面印刷か否かと、綴じ位置とを設定するためのボタンが表示されている。
ここで、分割数とは、集約画像から頁単位に画像を分割するときに分割される数であって、1枚の用紙に含まれる頁単位の数である。
綴じ位置とは、両面印刷の場合に用紙が綴じられる位置であって、長辺が綴じられる場合は「長辺綴じ」、短辺が綴じられる場合は「短辺綴じ」という。
例えば、1枚の用紙に2つの頁単位が集約され配列順が順横方向の集約原稿(図3(A)の「順横方向」)であって、長辺綴じの両面印刷の集約原稿から、頁単位に分割して画像データを得る場合を仮定する。
このとき、使用者は、図4(A)に例示された設定画面において、分割数「2」のボタンを押下し、配列順「順横方向」のボタンを押下し、頁単位向き「縦」のボタンを押下し、「両面有り」のボタンを押下し、綴じ位置「長辺綴じ」のボタンを押下する。
このとき、使用者は、図4(A)に例示された設定画面において、分割数「4」のボタンを押下し、配列順「順横方向」のボタンを押下し、頁単位向き「縦」のボタンを押下し、「両面有り」のボタンを押下し、綴じ位置「長辺綴じ」のボタンを押下する。
なお、配列順のボタンは、矢印で示してもよい。
分割数「2」のボタンが押下された場合、図4(B)に例示するように、縦又は横の矢印で配列順を示したボタンが設定画面に表示されるようにしてもよく、使用者は、順横方向の場合は右向き矢印のボタンを押下するようにしてもよい。
また、分割数「4」のボタンが押下された場合、図4(C)に例示するように、ジグザグの矢印で配列順を示したボタンが設定画面に表示されるようにしてもよい。
また、分割数「8」のボタンが押下された場合、図4(D)に例示するように、ジグザグの矢印で配列順を示したボタンが設定画面に表示されるようにしてもよい。
原稿読取処理部220は、画像読取装置140を制御して集約原稿を読み取って、読取データを生成する。
なお、各ステップの一部はなくてもよく、ステップの順序は、適宜、変更可能である。
ステップ100(S100)において、原稿読取処理部220は、分割数N及び配列順を受け付ける。
ステップ102(S102)において、画像読取装置140は、集約原稿の1頁目を引き込む。
なお、Kは、配列順に応じて各頁単位が配列された順序であって、例えば、図3(B)の例の順横方向の場合、左上の頁単位はK=1であり、右上の頁単位はK=2であり、左下の頁単位はK=3であり、右下の頁単位はK=4である。
ステップ106(S106)において、原稿読取処理部220は、画像読取装置140を制御して、設定されたKの値に対応する頁単位を読み取らせる。
例えば、Kが初期値(K=1)の場合、画像読取装置140は、K=1に対応する頁単位(上記の例では左上の頁単位)が形成された領域を読み取る。
なお、各頁単位が形成された領域を分割領域と称する。
具体的には、画像読取装置140及び原稿読取処理部220は、シェーディング補正、白紙除去(白紙の分割領域を読み取った場合にその読取データを除去すること)、色変換、地色除去、絵文字分離、主走査方向拡大処理、デジタル空間フィルタ処理、及びガンマ補正を行う。
ステップ112(S112)において、原稿読取処理部220は、頁単位の読取データ(頁単位読取データ)を蓄積する。
ステップ114(S114)において、原稿読取処理部220は、K=N(分割数)であるか、つまり、配列順が最後である頁単位を読み取ったか否かを判断する(N,Kは1以上の整数)。
K=Nでない場合、つまり、その集約原稿の頁においてまだ読み取っていない頁単位が有る場合、処理はS116に進み、K=Nである場合、処理はS118に進む。
ステップ118(S118)において、原稿読取処理部220は、画像読取装置140によって引き込まれている頁が集約原稿の最後の頁であるか否かを判断し、最後の頁でない場合、処理はS120に進み、最後の頁である場合、処理を終了する。
ステップ120(S120)において、画像読取装置140は、集約原稿の次の頁を引き込み、S104に進む。
図6は、読取データを例示する図である。
図6に示すように、読取データは、各頁単位に対応する頁単位読取データ#1〜#M(Mは1以上の整数)を含む。
また、各頁単位読取データは、頁単位の画像を示す頁単位画像データと、頁単位画像データの属性を示す属性情報とを含む。
分割領域位置情報は、対応する頁単位が配置されていた分割領域の位置を示し、例えば、配列順に対応する順序に対応する。
例えば、図3(B)の配列順「順横方向」の例では、左上に配置された頁単位では、分割領域位置情報は「分割領域位置1」であり、右下に配置された頁単位では、分割領域位置情報は「分割領域位置4」である。
集約原稿表裏情報は、対応する頁単位が配置されていた集約原稿における頁が、表頁であったか裏頁であったかを示す。
なお、奇数頁が表頁であり偶数頁が裏頁である場合、集約原稿表裏情報は、なくてもよい。
例えば、分割数4の集約原稿の1頁目の「分割領域位置1」に配置されていた頁単位では、読取順情報は、「1番目」を示し、分割数4の集約原稿の2頁目の「分割領域位置1」に配置されていた頁単位では、読取順情報は、「5番目」を示す。
なお、後述するように、読取順情報は、元原稿における正しい順序を表していない(つまり頁単位の順序が入れ替わっている)可能性がある。
さらに、頁単位画像データは、上下が反転している頁単位画像を示している可能性がある。
図7には、分割数2の場合が例示されている。
配列順「順横方向」、綴じ位置「短辺綴じ」の場合、集約原稿の1頁目(表頁)において、左側(分割領域位置1)に元原稿の1頁目の頁単位が配置され、右側(分割領域位置2)に元原稿の2頁目の頁単位が配置されている。また、集約原稿の2頁目(裏頁)において、左側(分割領域位置1)に元原稿の3頁目の頁単位が配置され、右側(分割領域位置2)に元原稿の4頁目の頁単位が配置されている。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序は入れ替わっておらず、頁単位の上下は反転していない。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示し、頁単位読取データ#3の頁単位画像データは、元原稿の3頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示す。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序が入れ替わっており、さらに、頁単位の上下が反転している。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示すが、頁単位読取データ#3の頁単位画像データは、元原稿の4頁目の頁単位の、上下反転されている画像を示し、頁単位読取データ#4の頁単位画像データは、元原稿の3頁目の頁単位の、上下反転されている画像を示す。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序は入れ替わっておらず、頁単位の上下は反転していない。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示し、頁単位読取データ#3の頁単位画像データは、元原稿の3頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示す。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序が入れ替わっており、さらに、頁単位の上下が反転している。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示すが、頁単位読取データ#3の頁単位画像データは、元原稿の4頁目の頁単位の、上下反転されている画像を示し、頁単位読取データ#4の頁単位画像データは、元原稿の3頁目の頁単位の、上下反転されている画像を示す。
配列順「順横方向」、頁単位向き「縦」、綴じ位置「長辺綴じ」の場合、集約原稿の1頁目(表頁)において、左上(分割領域位置1)に元原稿の1頁目の頁単位が配置され、右上(分割領域位置2)に元原稿の2頁目の頁単位が配置され、左下(分割領域位置3)に元原稿の3頁目の頁単位が配置され、右下(分割領域位置4)に元原稿の4頁目の頁単位が配置されている。
また、集約原稿の2頁目(裏頁)において、左上(分割領域位置1)に元原稿の5頁目の頁単位が配置され、右上(分割領域位置2)に元原稿の6頁目の頁単位が配置され、左下(分割領域位置3)に元原稿の7頁目の頁単位が配置され、右下(分割領域位置4)には白紙が配置されている。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序は入れ替わっておらず、頁単位の上下は反転していない。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示し、頁単位読取データ#5の頁単位画像データは、元原稿の5頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示す。
しかしながら、集約原稿の2頁目(裏頁)において、左上(分割領域位置1)には白紙が配置され、右上(分割領域位置2)に元原稿の7頁目の頁単位が配置され、左下(分割領域位置3)に元原稿の6頁目の頁単位が配置され、右下(分割領域位置4)に元原稿の5頁目の頁単位が配置されている。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序が入れ替わっており、さらに、頁単位の上下が反転している。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示すが、頁単位読取データ#5の頁単位画像データは、元原稿の7頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示す。なお、左上(分割領域位置1)に配置されていた白紙は除去されている。
また、集約原稿の2頁目(裏頁)において、左上(分割領域位置1)に元原稿の5頁目の頁単位が配置され、右上(分割領域位置2)に元原稿の6頁目の頁単位が配置され、左下(分割領域位置3)に元原稿の7頁目の頁単位が配置され、右下(分割領域位置4)には白紙が配置されている。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序は入れ替わっておらず、頁単位の上下は反転していない。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示し、頁単位読取データ#5の頁単位画像データは、元原稿の5頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示す。
しかしながら、集約原稿の2頁目(裏頁)において、左上(分割領域位置1)には白紙が配置され、右上(分割領域位置2)に元原稿の7頁目の頁単位が配置され、左下(分割領域位置3)に元原稿の6頁目の頁単位が配置され、右下(分割領域位置4)に元原稿の5頁目の頁単位が配置されている。
このとき、集約原稿の2頁目(裏頁)において、頁単位の順序が入れ替わっており、さらに、頁単位の上下が反転している。
したがって、この場合、例えば、頁単位読取データ#1の頁単位画像データは、元原稿の1頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示すが、頁単位読取データ#5の頁単位画像データは、元原稿の7頁目の頁単位の、上下反転されていない画像を示す。なお、左上(分割領域位置1)に配置されていた白紙は除去されている。
なお、順序決定テーブル格納部234に格納されている順序決定テーブルは、画像処理装置1の管理者等が例えばUI装置130を操作することによって、適宜、修正可能である。
頁単位並び替え部236は、頁単位順序決定部232によって決定された順序に従って、頁単位読取データの順序を、元原稿における頁単位の順(つまり正しい順)に並び替え、並び替えた読取データを、上下反転決定部238に対して出力する。
図9に例示するように、順序決定テーブルは、分割数及び配列順ごとにそれぞれ設けられている。
図10には、分割数「2」、配列順「順横方向」の「2分割・順横方向テーブル」が例示されている。
2分割・順横方向テーブルは、綴じ位置及び集約原稿表裏に応じて、分割領域位置ごとに、頁単位順序入力値が設定されている。
例えば、綴じ位置「長辺綴じ」の場合、集約原稿の表頁においては、分割領域位置1には頁単位順序入力値「1」が設定され、分割領域位置2には頁単位順序入力値「2」が設定されている。
また、集約原稿の裏頁においては、分割領域位置1には頁単位順序入力値「2」が設定され、分割領域位置2には頁単位順序入力値「1」が設定されている。
4分割・順横方向テーブルは、綴じ位置、頁単位向き及び集約原稿表裏に応じて、分割領域位置ごとに、頁単位順序入力値が割り当てられている。
例えば、綴じ位置「短辺綴じ」、頁単位向き「縦」の場合、集約原稿の表頁においては、分割領域位置1には頁単位順序入力値「1」が設定され、分割領域位置2には頁単位順序入力値「2」が設定され、分割領域位置3には頁単位順序入力値「3」が設定され、分割領域位置4には頁単位順序入力値「4」が設定されている。
また、集約原稿の裏頁においては、分割領域位置1には頁単位順序入力値「4」が設定され、分割領域位置2には頁単位順序入力値「3」が設定され、分割領域位置3には頁単位順序入力値「2」が設定され、分割領域位置4には頁単位順序入力値「1」が設定されている。
図12においては、集約原稿において、分割数「4」、配列順「順横方向」、綴じ位置「短辺綴じ」、頁単位向き「縦」(図8参照)であって、頁単位数「23」の場合を例示する。
頁単位順序決定部232は、設定受付部214から、分割数「4」、配列順「順横方向」、綴じ位置「短辺綴じ」、頁単位向き「縦」を示す設定情報を受け付ける。
さらに、頁単位順序決定部232は、受け付けた設定情報に対応する順序決定テーブルを、順序決定テーブル格納部234から取得する。
上記例の場合、頁単位順序決定部232は、「4分割・順横方向テーブル」(図11)の綴じ位置「短辺綴じ」、頁単位向き「縦」のテーブルを取得する。
また、頁単位順序決定部232は、各頁単位読取データについて、以下の式(1)に基づいて、頁単位順序値を割り当てる。
(1)[頁単位順序値]=([集約原稿頁]−1)×(分割数)+[頁単位順序入力値]
まず、頁単位順序決定部232は、読取データから、頁単位読取データ#1を取り出す。
頁単位読取データ#1の属性情報(図6)において、集約原稿頁情報は「1頁目」を示し、集約原稿表裏情報は「表頁」を示し、分割領域位置情報は「分割領域位置1」を示す。
表頁における分割領域位置1の頁単位順序入力値は「1」なので、頁単位読取データ#1の頁単位順序値は、(1−1)×4+1=1である。
したがって、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#1に、頁単位順序値「1」を割り当てる。
同様に、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#2〜#4を取り出して、それぞれ、頁単位順序値「2」〜「4」を割り当てる。
頁単位読取データ#5の属性情報において、集約原稿頁情報は「2頁目」を示し、集約原稿表裏情報は「裏頁」を示し、分割領域位置情報は「分割領域位置1」を示す。
裏頁における分割領域位置1の頁単位順序入力値は「4」なので、頁単位読取データ#5の頁単位順序値は、(2−1)×4+4=8である。
したがって、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#5に、頁単位順序値「8」を割り当てる。
頁単位読取データ#6の属性情報において、集約原稿頁情報は「2頁目」を示し、集約原稿表裏情報は「裏頁」を示し、分割領域位置情報は「分割領域位置2」を示す。
裏頁における分割領域位置2の頁単位順序入力値は「3」なので、頁単位読取データ#5の頁単位順序値は、(2−1)×4+3=7である。
したがって、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#6に、頁単位順序値「7」を割り当てる。
以下、同様にして、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#9〜#20に対して、図12に示す頁単位順序値を割り当てる。
頁単位読取データ#21の属性情報において、集約原稿頁情報は「6頁目」を示し、集約原稿表裏情報は「裏頁」を示し、分割領域位置情報は「分割領域位置2」を示す。
ここで、頁単位読取データ#21の分割領域位置情報が「分割領域位置2」であるのは、分割領域位置1には白紙が配置されており、分割領域位置1に対応する頁単位がないからである。
裏頁における分割領域位置2の頁単位順序入力値は「3」なので、頁単位読取データ#21の頁単位順序値は、(6−1)×4+3=23である。
したがって、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#21に、頁単位順序値「23」を割り当てる。
頁単位読取データ#22の属性情報において、集約原稿頁情報は「6頁目」を示し、集約原稿表裏情報は「裏頁」を示し、分割領域位置情報は「分割領域位置3」を示す。
裏頁における分割領域位置3の頁単位順序入力値は「2」なので、頁単位読取データ#22の頁単位順序値は、(6−1)×4+2=22である。
したがって、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#22に、頁単位順序値「22」を割り当てる。
頁単位読取データ#23の属性情報において、集約原稿頁情報は「6頁目」を示し、集約原稿表裏情報は「裏頁」を示し、分割領域位置情報は「分割領域位置4」を示す。
裏頁における分割領域位置4の頁単位順序入力値は「1」なので、頁単位読取データ#23の頁単位順序値は、(6−1)×4+1=21である。
したがって、頁単位順序決定部232は、頁単位読取データ#23に、頁単位順序値「21」を割り当てる。
頁単位読取データ#5,#6,#7,#8には、それぞれ、頁単位順序値「8」,「7」,「6」,「5」が割り当てられているので、頁単位並び替え部236は、頁単位読取データ#5,#6,#7,#8を、それぞれ、8番目、7番目、6番目、5番目に並び替える。
同様に、頁単位並び替え部236は、頁単位読取データ#13〜#16、#21〜#23の順序を並び替える。
なお、反転決定テーブル格納部240に格納されている反転決定テーブルは、画像処理装置1の管理者等が例えばUI装置130を操作することによって、適宜、修正可能である。
上下反転部242は、上下反転決定部238によって決定された頁単位読取データに含まれる頁単位画像データに対して、上下が反転されるように(つまり正しい向きになるように)処理する。
図13に例示するように、反転決定テーブルは、分割数、綴じ位置及び頁単位向きごとにそれぞれ設けられている。
例えば、分割数「2」、綴じ位置「長辺綴じ」、頁単位向き「縦」の場合、集約原稿の表頁に配置されていた頁単位については、上下反転処理は不要だが、集約原稿の裏頁に配置されていた頁単位については、上下反転処理が必要である。
また、例えば、分割数「4」、綴じ位置「短辺綴じ」、頁単位向き「縦」の場合、集約原稿の表頁に配置されていた頁単位については、上下反転処理は不要だが、集約原稿の裏頁に配置されていた頁単位については、上下反転処理が必要である。
ここで、頁単位読取データ#5〜#8、#13〜16、#21〜#23の集約原稿裏表情報が「裏頁」を示すので、上下反転部242は、頁単位読取データ#5〜#8、#13〜16、#21〜#23に含まれる頁単位画像データに対し、上下反転処理を行う。
図14(A)に示すように、原稿読取処理部220によって、集約原稿から各頁単位が読み取られ、図14(B)に示す読取データが得られる。
ここで、図14(B)の「1」,「2」,「3」,「4」は、それぞれ、頁単位読取データ#1〜#4の頁単位画像データを示し、上下反転した「8」,「7」,「6」,「5」は、それぞれ、頁単位読取データ#5〜#8の頁単位画像データを示す。
頁単位並び替え部236は、上述したように頁単位読取データ#5〜#8を入れ替えることによって、頁単位の順序は元原稿の順序通り(つまり正しい順序)となったが、上下の向きが正しくない。
上下反転部242が、上述したように頁単位読取データ#5〜#8の頁単位画像データに対して上下反転処理を行うことによって、図14(D)に示すような、正しい順序で並んだ正しい向きの頁単位が生成される。
さらに、画像データ生成部244は、正しい向きの頁単位を1つの頁とし、これらの頁単位が正しい順序で並んだ画像データを生成し、画像データ格納部260に格納する。
画像形成処理部262は、印刷装置150を制御して、画像データを用紙(記録媒体)に形成するための処理を行う。
集約原稿が製本綴じ原稿である場合について説明する。
製本綴じとは、例えば旅行のしおり(小冊子)を作成する場合に、1枚の用紙に複数の頁単位を印刷し、それを折り畳むことによって、コンパクト化することができる。
図15は、製本綴じ原稿を説明するための図である。
また、図16は、製本綴じ原稿の場合の順序決定テーブル及び反転決定テーブルを例示する図である。
ここで、設定画面表示部212によって表示された設定画面で分割数「8」が設定された場合、「製本綴じ」の設定ボタンを表示して、使用者がそのボタンを押下して製本綴じ原稿を読み取らせると、図15(B)に示した頁単位画像データを含む読取データが得られる。
ここで、図15(B)の上下反転した「1」,「8」,「7」,「6」は、それぞれ、頁単位読取データ#1〜#4の頁単位画像データを示し、「2」,「3」,「4」,「5」は、それぞれ、頁単位読取データ#5〜#8の頁単位画像データを示す。
頁単位順序決定部232は、図16に例示したテーブルを参照して、頁単位読取データ#1〜#8に、それぞれ、頁単位順序入力値「1」,「8」,「7」,「6」,「2」,「3」,「4」,「5」を割り当てる。
頁単位並び替え部236は、割り当てられた頁単位順序入力値に応じて、頁単位読取データ#1〜#8を並び替える。
上下反転決定部238は、図16に例示したテーブルを参照して、頁単位読取データ#1〜#4(「1」,「8」,「7」,「6」)について上下反転が必要であると決定し、上下反転部242は、頁単位読取データ#1〜#4の頁単位画像データに対して、上下反転処理を行う。
以上の処理により、図15(C)に示すような、正しい順序で並んだ正しい向きの頁単位が生成される。
上述した実施形態においては、設定処理部210は、使用者がUI装置130を操作して入力された設定を用いて設定するとしたが、使用者が入力するのではなく、集約原稿から自動で設定してもよい。
例えば、各頁単位に何頁目化を示す頁数が付されている場合、その頁数を読み取ることによって、頁単位の配列順を設定し、分割数を設定してもよい。
さらに、OCR(Optical Character Recognition)処理等によって頁単位に含まれる文字の上下を認識することによって、頁単位向きを設定してもよい。
さらに、1枚の用紙に印刷された頁単位の向きの異同を認識することによって、綴じ位置を設定してもよい。
また、上述した実施形態においては、設定された分割数及び配列順に応じて、画像読取装置140が集約原稿の1頁から頁単位ごとに読み取るとしたが、画像読取装置140は、集約原稿の1頁全部を読み取り、得られた読取データを、設定された分割数及び配列順に応じて、頁単位ごとに分割してもよい。
130・・・UI装置
140・・・画像読取装置
150・・・印刷装置
20・・・画像処理プログラム
210・・・設定処理部
212・・・設定画面表示部
214・・・設定受付部
220・・・原稿読取処理部
222・・・読取データ取得部
230・・・画像データ生成処理部
232・・・頁単位順序決定部
234・・・順序決定テーブル格納部
236・・・頁単位並び替え部
238・・・上下反転決定部
240・・・反転決定テーブル格納部
242・・・上下反転部
244・・・画像データ生成部
260・・・画像データ格納部
262・・・画像形成処理部
Claims (5)
- 複数の頁単位が1つの頁に集約された両面印刷の集約原稿に関する情報を設定する設定手段と、
設定された情報に基づいて頁単位の順序を決定し、決定された順序に基づいて頁単位を並び替えて各頁単位を1つの頁とする画像データを生成する画像データ生成手段と
を有する画像処理装置。 - 前記設定手段は、集約画像を頁単位に分割する分割数と、1つの集約画像における頁単位の配列順と、集約原稿の綴じ位置とを設定し、
前記画像データに生成手段は、設定された分割数と配列順と綴じ位置とに基づいて、各頁単位を1つの頁とする画像データを生成する
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像データ生成手段は、頁単位を並べ替えるときに、頁単位の上下を反転させる
請求項1に記載の画像処理装置。 - 複数の頁単位が1つの頁に集約された両面印刷の集約原稿に関する情報を設定する設定手段と、
設定された情報に基づいて頁単位の順序を決定し、決定された順序に基づいて頁単位を並び替えて各頁単位を1つの頁とする画像データに対応する画像を記録媒体に形成する画像形成手段と
を有する画像形成装置。 - 複数の頁単位が1つの頁に集約された両面印刷の集約原稿に関する情報を設定する設定ステップと、
設定された情報に基づいて頁単位の順序を決定し、決定された順序に基づいて頁単位を並び替えて各頁単位を1つの頁とする画像データを生成する生成ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
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JP2007324739A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及びプログラム |
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