JP2014044387A - 液晶表示装置、偏光板及び偏光子保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リタデーションが3000〜30000nmであるポリエステルフィルムの少なくとも片面に、酸成分としてナフタレンジカルボン酸を含むポリエステル樹脂及び粒子を含有する塗布層を有し、該粒子は、屈折率1.7以上3.0以下の金属酸化物である、連続的な発光スペクトルを有する白色光源をバックライト光源とする液晶表示装置用偏光子保護フィルム。
【選択図】なし
Description
項1.
リタデーションが3000〜30000nmであるポリエステルフィルムの少なくとも片面に、酸成分としてナフタレンジカルボン酸を含むポリエステル樹脂及び屈折率が1.7以上3.0以下の金属酸化物である粒子を含有する塗布層を有する、連続的な発光スペクトルを有する白色光源をバックライト光源とする液晶表示装置用偏光子保護フィルム。
項2.
塗布層が、尿素系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、及びカルボジイミド系架橋剤から成る群より選択される少なくとも1種の架橋剤を更に含む、項1に記載の偏光子保護フィルム。
項3.
ポリエステルフィルムのリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が0.2以上である、項1又は2に記載の偏光子保護フィルム。
項4.
ポリエステルフィルムが3層以上からなり、その最外層以外の層に紫外線吸収剤を含有し、380nmの光線透過率が20%以下である、項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
項5.
電子線若しくは紫外線硬化型アクリル樹脂又はシロキサン系熱硬化性樹脂からなるハードコート層が該塗布層上に積層された、項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
項6.
塗布層上に防眩層、反射防止層、低反射層、低反射防眩層、反射防止防眩層及び帯電防止層からなる群より選択される1種以上の層を有する、項1〜5のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
項7.
偏光子の少なくとも片側に項1〜6のいずれかに記載の偏光子保護フィルムが積層された、連続的な発光スペクトルを有する白色光源をバックライト光源とする液晶表示装置用偏光板。
項8.
偏光子保護フィルムが、紫外線硬化型、電子線硬化型又は熱硬化型の接着剤を介して偏光子に積層されている、項7に記載の液晶表示装置用偏光板。
項9.
バックライト光源が連続的な発光スペクトルを有する白色光源であり、項7又は8に記載の偏光板を有する、液晶表示装置。
項10.
液晶に対して射出光側に配される偏光板が項7に記載の偏光板である、項9に記載の液晶表示装置。
項11.
前記連続的な発光スペクトルを有する白色光源が、白色発光ダイオードである、項9又は10に記載の液晶表示装置。
偏光子の片側に複屈折性を有するポリエステルフィルムを配した場合、偏光子から射出した直線偏光はポリエステルフィルムを通過する際に乱れが生じる。透過した光はポリエステルフィルムの複屈折と厚さの積であるリタデーションに特有の干渉色を示す。そのため、光源として冷陰極管や熱陰極管など不連続な発光スペクトルを用いると、波長によって異なる透過光強度を示し、虹状の色斑が生じる(参照:第15回マイクロオプティカルカンファレンス予稿集、第30〜31項)。
本発明の偏光子保護フィルムの基材フィルムとして用いられるポリエステルフィルムは、3000〜30000nmのリタデーションを有する配向ポリエステルフィルムであることが好ましい。リタデーションが3000nm未満では、偏光子保護フィルムとして用いた場合、斜め方向から観察した時に強い干渉色を呈するため、包絡線形状が光源の発光スペクトルと相違し、良好な視認性を確保することができない。好ましいリタデーションの下限値は4500nm以上、次に好ましくは5000nm以上、より好ましくは6000nm以上、更に好ましくは8000nm以上、より更に好ましくは10000nm以上である。
ポリエステルフィルムの製造に使用可能なジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスルホンカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、セバシン酸、スベリン酸、ドデカジカルボン酸等が挙げられる。
本発明の偏光子保護フィルムには、酸成分としてナフタレンジカルボン酸を含むポリエステル樹脂と、屈折率1.7以上3.0以下の金属酸化物粒子(粒子A)を含有する塗布層に設けることが好ましい。
本発明の偏光子保護フィルムに設けられる塗布層の屈折率は、ハードコート層と基材ポリエステルフィルムとの中間付近に調整される。ハードコート層に使用する樹脂の組成によって、ハードコート層の屈折率は変動するため、塗布層の屈折率はそれに対応して調整することが望ましく、具体的には塗布層の屈折率を1.6〜1.7の範囲に調整することが好ましい。このようにすることで各界面屈折率差を小さくし、干渉斑を抑制する。一般に易接着性を有する塗布層では屈折率が低いため(1.50前後)、塗布層の屈折率を上記範囲に制御する為に本願では、塗布層にナフタレンジカルボン酸を酸成分として含むポリエステル樹脂を用い、さらに屈折率1.7以上3.0以下の金属酸化物粒子(粒子A)を添加する。係る構成により密着性を有しながら、屈折率が高い塗布層にすることができる。これらの組成の詳細については後述する。
平均粒径200nm以上700nm以下の粒子(粒子B)を塗布層に添加することによって干渉斑抑制効果が得られるため、塗布層には、上記粒子Bを添加することが好ましい。粒子Bがこのような効果を奏する理由としては、塗布層に平均粒径の比較的大きい粒子を添加することで、塗布層とハードコート層との界面に凹凸が形成される。このような凹凸構造によって、塗布層とハードコート層との界面で光の散乱が生じる。このようなランダムな光散乱により塗布層と基材ポリエステルフィルムとの界面で生じる反射光との位相の乱れが生じ、その結果、干渉斑の抑制効果が生じると考えられる。従来技術のように塗布厚みを高度に制御する必要もなく、各種の溶剤からなるハードコート層形成用塗布液でも広範囲に適用ツ能である。
塗布層は、上記のようにナフタレンジカルボン酸成分を含む、比較的硬いポリエステル樹脂を用いながら、平均粒径200nm以上700nm以下の比較的大きい粒子を用いる。そのため、生産性効率の向上により後加工処理でのラインスピードが上昇した場合、塗布層の削れや粒子の脱落が生じることが考えられるが、ポリエステル樹脂の成分として、長鎖のジカルボン酸成分及び/又はジオール成分を更に用いることで、塗布層の顕著な耐削れ性が得られる。
(1)HOOC−(CH2)n−COOH (式中、nは4≦n≦10の整数)
(2)HO−(CH2)n−OH (式中、nは4≦n≦10の整数)
(1)HOOC−(CH2)n−COOH (式中、nは4≦n≦10の整数)
(2)HO−(CH2)n−OH (式中、nは4≦n≦10の整数)
本発明の偏光子保護ポリエステルフィルムは、前述のポリエステルフィルムの塗布層に、ハードコート層を用いることができる。ハードコート層は特に限定されないが、乾燥、熱、化学反応、もしくは電子線、放射線、紫外線のいずれかを照射することによって重合、および/または反応する樹脂化合物を用いることができる。このような硬化性樹脂としては、メラミン系、アクリル系、シリコン系、ポリビニルアルコール系の硬化性樹脂が挙げられる。特に好ましいハードコート層は、電子線または紫外線硬化型アクリル樹脂またはシロキサン系熱硬化性樹脂からなるハードコート層である。
偏光子保護ポリエステルフィルムの塗布層上に、前記の電子線または紫外線硬化型アクリル樹脂またはシロキサン系熱硬化性樹脂を塗布する。塗布液は特に希釈する必要はないが、塗布液の粘度、濡れ性、塗膜厚等の必要に応じて有機溶剤により希釈しても良い。塗布層は、前述のフィルムに前記塗布液を塗布後、必要に応じて乾燥させた後、塗布液の硬化条件に合わせて、電子線または紫外線照射及び加熱することにより塗布層を硬化させることにより、ハードコート層を形成する。
本発明の偏光子保護フィルムである配向ポリエステルフィルムは、偏光子との接着性を改良のために、上記塗布層が設けられる面とは反対側の面に、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂またはポリアクリル樹脂の少なくとも1種類を主成分とする易接着層を有することが好ましい。ここで、「主成分」とは易接着層を構成する固形成分のうち50質量%以上である成分をいう。易接着層の形成に用いる塗布液は、水溶性又は水分散性の共重合ポリエステル樹脂、アクリル樹脂及びポリウレタン樹脂の内、少なくとも1種を含む水性塗布液が好ましい。これらの塗布液としては、例えば、特許第3567927号公報、特許第3589232号公報、特許第3589233号公報、特許第3900191号公報、特許第4150982号公報等に開示された水溶性又は水分散性共重合ポリエステル樹脂溶液、アクリル樹脂溶液、ポリウレタン樹脂溶液等が挙げられる。
延伸温度、延伸倍率はフィルムの厚み斑に大きな影響を与えることから、厚み斑の観点からも製膜条件の最適化を行う必要がある。特にリタデーションを高くするために縦延伸倍率を低くすると、縦厚み斑の値が高くなることがある。縦厚み斑の値は延伸倍率のある特定の範囲で非常に高くなる領域があることから、この範囲を外したところで製膜条件を設定することが望ましい。
厚み斑(%)=((dmax−dmin)/d)×100
リタデーションとは、フィルム上の直交する二軸の屈折率の異方性(△Nxy=|Nx−Ny|)とフィルム厚みd(nm)との積(△Nxy×d)で定義されるパラメーターであり、光学的等方性、異方性を示す尺度である。二軸の屈折率の異方性(△Nxy)は、以下の方法により求めた。二枚の偏光板を用いて、フィルムの配向軸方向を求め、配向軸方向が直交するように4cm×2cmの長方形を切り出し、測定用サンプルとした。このサンプルについて、直交する二軸の屈折率(Nx,Ny)、及び厚さ方向の屈折率(Nz)をアッベ屈折率計(アタゴ社製、NAR−4T、測定波長589nm)によって求め、前記二軸の屈折率差の絶対値(|Nx−Ny|)を屈折率の異方性(△Nxy)とした。フィルムの厚みd(nm)は電気マイクロメータ(ファインリューフ社製、ミリトロン1245D)を用いて測定し、単位をnmに換算した。屈折率の異方性(△Nxy)とフィルムの厚みd(nm)の積(△Nxy×d)より、リタデーション(Re)を求めた。
厚さ方向リタデーションとは、フィルム厚さ方向断面から見たときの2つの複屈折△Nxz(=|Nx−Nz|)、△Nyz(=|Ny−Nz|)にそれぞれフィルム厚さdを掛けて得られるリタデーションの平均を示すパラメーターである。リタデーションの測定と同様の方法でNx、Ny、Nzとフィルム厚みd(nm)を求め、(△Nxz×d)と(△Nyz×d)との平均値を算出して厚さ方向リタデーション(Rth)を求めた。
分光光度計(日立製作所製、U−3500型)を用い、空気層を標準として各フィルムの波長300〜500nm領域の光線透過率を測定し、波長380nmにおける光線透過率を求めた。
PVAとヨウ素からなる偏光子の片側に後述する方法で作成したポリエステルフィルムを偏光子の吸収軸とフィルムの配向主軸が垂直になるように貼り付け、その反対の面にTACフィルム(富士フイルム(株)社製、厚み80μm)を貼り付けて偏光板を作成した。得られた偏光板を、青色発光ダイオードとイットリウム・アルミニウム・ガーネット系黄色蛍光体とを組み合わせた発光素子からなる白色LEDを光源(日亜化学、NSPW500CS)とする液晶表示装置の射出光側にポリエステルフィルムが視認側になるように設置した。この液晶表示装置は、液晶セルの入射光側に2枚のTACフィルムを偏光子保護フィルムとする偏光板を有する。液晶表示装置の偏光板の正面、及び斜め方向から目視観察し、虹斑の発生有無について、以下のように判定した。なお、比較例3では白色LEDの代わりに冷陰極管を光源とするバックライト光源を用いた。
◎ : いずれの方向からも虹斑の発生無し。
○ : 斜め方向から観察した時に、一部極薄い虹斑が観察できる。
× : 斜め方向から観察した時に、明確に虹斑が観察できる。
東洋精機製作所製エレメンドルフ引裂試験機を用いて、JIS P−8116に従い、各フィルムの引裂き強度を測定した。引裂き方向はフィルムの配向主軸方向と平行となるように行ない、以下のように判定した。なお、配向主軸方向の測定は分子配向計(王子計測器株式会社製、MOA−6004型分子配向計)で測定した。
○:引裂き強度が50mN以上
×:引裂き強度が50mN未満
JIS K 7367−5に準拠し、溶媒としてフェノール(60質量%)と1,1,2,2−テトラクロロエタン(40質量%)の混合溶媒を用い、30℃で測定した。
ハードコート層の屈折率は、ハードコート層に用いる各樹脂を硬化させた膜について、JIS K 7142に基づき、アッベ屈折率計を用いて測定を行った。粒子Aの屈折率は、90℃で乾固させた粒子Aを、屈折率の異なる種々の25℃の液体に懸濁させ、懸濁液が最も透明にみえる液の屈折率をアッべ屈折率計によって測定した。
偏光子保護フィルムの試料を可視光硬化型樹脂(日本電子データム社製、D−800)に包埋し、室温で可視光にさらして硬化させた。得られた包埋ブロックから、ダイアモンドナイフを装着したウルトラミクロトームを用いて70〜100nm程度の厚みの超薄切片を作製し、四酸化ルテニウム蒸気中で30分間染色した。この染色された超薄切片を、透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製、TEM2010)を用いて、ハードコート層の断面を観察し、写真を撮影した。写真の拡大倍率は、10,000〜100,000倍の範囲で適宜設定する。なお、本実施例では、拡大倍率を80,000倍(加速電圧200kv)とした。粒子Bの平均粒径を求める場合は、電顕微鏡写真から粒径が約100nm以上の粒子を10個以上選別し、それらの粒子の最大径を測定し、その平均値を求めた。これは、粒子Aや異物など明らかに本願の粒子Bでない、粒径の小さい粒子を除くためである。
後述する実施例で作製したハードコート層を有する偏光子保護フィルムを10cm(フィルム幅方向)×15cm(フィルム長手方向)の面積に切り出し、試料フィルムを作成した。得られた試料フィルムのハードコート層とは反対面に、黒色光沢テープ(日東電工製、ビニルテープNo21;黒)を張り合わせた。この試料フィルムのハードコート面を上面にして3波長形昼白色(ナショナル パルック、F.L 15EX−N 15W)を光源として斜め上から目視でもっとも反射が強く見える位置関係(光源からの距離40〜60cm、フィルム面の垂線に対して15〜45°の角度)で観察した。
◎:あらゆる角度からの観察でも虹彩状色彩が見られない
○:ある角度によっては僅かに虹彩状色彩が見られる
△:僅かに虹彩状色彩が観察される
×:はっきりとした虹彩状色彩が観察される
後述する実施例で作製したハードコート層積層偏光子保護フィルムに、隙間間隔2mmのカッターガイドを用いて、ハードコート層を貫通して基材フィルムに達する100個のマス目状の切り傷をハードコート層面につける。次に、セロハン粘着テープ(ニチバン社製、405番;24mm幅)をマス目状の切り傷面に貼り付け、消しゴムでこすって完全に密着させた。その後、垂直にセロハン粘着テープをハードコート層積層偏光子保護フィルムのハードコート層面から引き剥がして、ハードコート層積層偏光子保護フィルムのハードコート層面から剥がれたマス目の数を目視で数え、下記の式からハードコート層と基材フィルムとの密着性を求めた。なお、マス目の中で部分的に剥離しているものも剥がれたマス目として数え、下記の基準でランク分けをした。
密着性(%)=(1−剥がれたマス目の数/100)×100
◎:100%
○:99〜90%
△:90〜70%
×:69〜0%
後述する実施例で作製したハードコート層積層偏光子保護フィルムムを、高温高湿槽中で60℃、95RH%のツ境下500時間放置し、その後室温常湿で12時間放置した。そして、前記(10)と同様の方法でハードコート層と基材フィルムの接密着性を求め、下記の基準でランク分けをした。
◎:100%
○:99〜90%
△:90〜70%
×:69〜0%
摩擦堅牢度試験機(大栄科学精器製作所製、RT−200)に後述する実施例で作製した偏光子保護フィルムを3cm(フィルム幅方向)×20cm(フィルム長手方向)を取り付け、おもり(300g)を付けた荷重ヘッド部(2cmx2cm、200g)と試料フィルムの接触部にアルミ箔(厚さ80μm、算術的平均表面粗さ0.03μm)を用い、10cmの距離を1往復20秒の速度で10往復させた。黒台紙の上に得られた試料フィルムをのせ、粉落ちしているか目視で確認した。
◎:黒台紙上で粉落ちが確認できない。
○:黒台紙上で場所によってわずかな粉落ちが確認できる。
△:黒台紙上で全体的にわずかな粉落ちが確認できる。
×:黒台紙上で粉落ちがはっきりと確認できる。
(測定条件)
・測定モード:WAVEモード
・対物レンズ:50倍
・0.5×Tubeレンズ
・測定面積 187×139μm
エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部およびエチレングリコール64.6質量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部、酢酸マグネシウム4水和物を0.064質量部、トリエチルアミン0.16質量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分散処理を行い、15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、280℃で減圧下重縮合反応を行った。
乾燥させた紫外線吸収剤(2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(4H−3,1−ベンズオキサジノン−4−オン)10質量部、粒子を含有しないPET(A)(固有粘度が0.62dl/g)90質量部を混合し、混練押出機を用い、紫外線吸収剤含有するポリエチレンテレフタレート樹脂(B)を得た。(以後、PET(B)と略す。)
常法によりエステル交換反応および重縮合反応を行って、ジカルボン酸成分として(ジカルボン酸成分全体に対して)テレフタル酸46モル%、イソフタル酸46モル%および5−スルホナトイソフタル酸ナトリウム8モル%、グリコール成分として(グリコール成分全体に対して)エチレングリコール50モル%およびネオペンチルグリコール50モル%の組成の水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂を調製した。次いで、水51.4質量部、イソプロピルアルコール38質量部、n−ブチルセルソルブ5質量部、ノニオン系界面活性剤0.06質量部を混合した後、加熱撹拌し、77℃に達したら、上記水分散性スルホン酸金属塩基含有共重合ポリエステル樹脂5質量部を加え、樹脂の固まりが無くなるまで撹拌し続けた後、樹脂水分散液を常温まで冷却して、固形分濃度5.0質量%の均一な水分散性共重合ポリエステル樹脂液を得た。さらに、凝集体シリカ粒子(富士シリシア(株)社製、サイリシア310)3質量部を水50質量部に分散させた後、上記水分散性共重合ポリエステル樹脂液99.46質量部にサイリシア310の水分散液0.54質量部を加えて、撹拌しながら水20質量部を加えて、接着性改質塗布液を得た。
攪拌機、温度計、及び部分還流式冷却器を具備するステンレススチール製オートクレーブに、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル302.9質量部、ジメチルー5−ナトリウムスルホイソフタレート47.4質量部、エチレングリコール198.6質量部、1,6−ヘキサンジオール118.2質量部、及びテトラーnーブチルチタネート0.4質量部を仕込み、160℃から220℃まで4時間かけてエステル交換反応を行なった。さらに、セバシン酸121.4重量部を加え、エステル化反応を行なった.次いで255℃まで昇温し、反応系を徐々に減圧した後、30Paの減圧下で1時間30分反応させ、共重合ポリエステル樹脂(X−1)を得た。得られた共重合ポリエステル樹脂は、淡黄色透明であった。
これらの共重合ポリエステル樹脂に対し、1H−NMRで測定した組成及び重量平均分子量の結果を表1に示す。
攪拌機、温度計と還流装置を備えた反応器に、ポリエステル樹脂(X−1)20質量部、エチレングリコールt−ブチルエーテル15質量部を入れ、110℃で加熱、攪拌し樹脂を溶解した。樹脂が完全に溶解した後、水65質量部を上記ポリエステル溶液に攪拌しつつ徐々に添加した。添加後、液を攪拌しつつ室温まで冷却して、固形分20質量%の乳白色のポリエステルの水分散液(Y−1)を作製した。同様にポリエステル樹脂(X−1)の代わりにポリエステル樹脂(X−2)〜(X−12)を使用して、水分散液を作製し、水分散液(Y−2)〜(Y−12)とした。
下記の塗剤を混合し、塗布液(Z−1)を作成した。粒子Aは屈折率2.1のSnO2、粒子Bは平均1次粒径 約500nmのシリカ粒子である。
水 40.16質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散液(Y−1) 18.19質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 2.08質量%
粒子A 9.37質量%
(多木化学製セラメースS−8、固形分濃度8質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100%)
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネートを原料としたイソシアヌレート構造を有するポリイソシアネート化合物(旭化成ケミカルズ製、デュラネートTPA)100質量部、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート55質量部、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均分子量 750)30質量部を仕込み、窒素雰囲気下、70℃で4時間保持した。その後、反応液温度を50℃に下げ、メチルエチルケトオキシム47質量部を滴下した。反応液の赤外スペクトルを測定し、イソシアネート基の吸収が消失したことを確認し、固形分75質量%のブロックポリイソシアネート水分散液(C)を得た。
温度計、窒素ガス導入管、還流冷却器、滴下ロート、および攪拌機を備えたフラスコに水性媒体としてのイオン交換水58質量部とイソプロパノール58質量部との混合物、および、重合開始剤(2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)・二塩酸塩)4質量部を投入した。一方、滴下ロートに、オキサゾリン基を有する重合性不飽和単量体としての2−イソプロペニル−2−オキサゾリン16質量部、メトキシポリエチレングリコールアクリレート(エチレングリコールの平均付加モル数・9モル、新中村化学製)32質量部、およびメタクリル酸メチル32質量部の混合物を投入し、窒素雰囲気下、70℃において1時間にわたり滴下した。滴下終了後、反応溶液を9時間攪拌し、冷却することで固形分濃度40質量%のオキサゾリン基を有する水溶性樹脂(D)を得た。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えたフラスコにヘキサメチレンジイソシアネート168質量部とポリエチレングリコールモノメチルエーテル(M400、平均分子量400)220質量部を仕込み、120℃で1時間、撹拌し、更に4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート26質量部とカルボジイミド化触媒として3-メチル-1-フェニル-2-フォスフォレン-1-オキシド3.8質量部(全イソシイアネートに対し2重量%)を加え、窒素気流下185℃で更に5時間撹拌した。反応液の赤外スペクトルを測定し、波長2200〜2300cm-1の吸収が消失したことを確認した。60℃まで放冷し、イオン交換水を567質量部加え、固形分40質量%のカルボジイミド水溶性樹脂(E)を得た。
基材フィルム中間層用原料として粒子を含有しないPET(A)樹脂ペレット90質量部と紫外線吸収剤を含有したPET(B)樹脂ペレット10質量部を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機2(中間層II層用)に供給し、また、PET(A)を常法により乾燥して押出機1(外層I層および外層III用)にそれぞれ供給し、285℃で溶解した。この2種のポリマーを、それぞれステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度10μm粒子95%カット)で濾過し、2種3層合流ブロックにて、積層し、口金よりシート状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、未延伸フィルムを作った。この時、I層、II層、III層の厚さの比は10:80:10となるように各押し出し機の吐出量を調整した。
次に、幅方向に延伸された幅を保ったまま、温度225℃、30秒間で処理し、さらに幅方向に3%の緩和処理を行い、フィルム厚み約50μmの一軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。電子顕微鏡で観察したところ、塗布層の厚みは120nmであった。
ハードコート層形成用塗布液(C−1)
イソプロパノール 48.47質量%
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 21.25質量%
(新中村化学製A−DPH)
ポリエチレングリコールジアクリレート 5.67質量%
(新中村化学製A−400)
ZrO2ゾル 23.61質量%
(日産化学工業製OZ−30M、固形分濃度30質量%)
光重合開始剤 1.00質量%
(チバスペシャリティーケミカルズ社製イルガキュア184)
未延伸フィルムの厚みを変更することにより、厚み約100μmとすること以外は実施例1と同様にして一軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
実施例1と同様の方法により作製された未延伸フィルムを、加熱されたロール群及び赤外線ヒーターを用いて105℃に加熱し、その後周速差のあるロール群で走行方向に1.5倍延伸した後、実施例1と同様の方法で幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約50μmの二軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
実施例3と同様の方法で、走行方向に2.0倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約50μmの二軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
実施例3と同様の方法で、走行方向に3.3倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約75μmの二軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
実施例1と同様の方法で、中間層に紫外線吸収剤を含有するPET樹脂(B)を用いずに、フィルム厚み50μmの一軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。
得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。得られたフィルムは虹状の色斑は解消されたが、380nmの光線透過率が高く、光学機能性色素を劣化させる懸念がある。
実施例3と同様の方法で、走行方向に4.0倍、幅方向に1.0倍延伸して、フィルム厚み約100μmの一軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。得られたフィルムはReが3000nm以上で視認性は良好であるが、機械強度はやや劣っていた。
実施例3と同様の方法で、走行方向に3.5倍、幅方向に3.7倍延伸して、フィルム厚み約250μmの二軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。得られたフィルムはReが4500nm以上であるが、Re/Rth比が0.2を下回ったため、斜め方向での極薄い虹斑が認められた。
実施例1と同様の方法で、走行方向に1.0倍、幅方向に3.5倍延伸して、フィルム厚み約75μmの一軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
実施例1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更することにより、厚み約275μmの一軸配向PETフィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Bを除いた以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Bを除き、ハードコート層形成用塗布液(C−1)を下記(C−2)に変更した以外は実施例1と同様にして、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。を得た。ハードコート層の屈折率は1.55であった。
ハードコート層形成用塗布液(C−2)
メチルエチルケトン 39.00質量%
トルエン 9.47質量%
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 21.25質量%
(新中村化学製A−DPH)
ポリエチレングリコールジアクリレート 5.67質量%
(新中村化学製A−400)
SnO2ゾル 23.61質量%
(石原産業製FSS−10T、固形分濃度30質量%)
光重合開始剤 1.00質量%
(チバスペシャリティーケミカルズ社製イルガキュア184)
粒子Bを平均粒径100nmのシリカ粒子(日産化学工業製スノーテックスZL、固形分濃度40質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−11に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−12に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
塗布液(Z−1)を下記に変更したこと以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
(塗布液Z−1)
水 44.54質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Y−1) 12.21質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 3.67質量%
粒子A 9.38質量%
(多木化学製セラメースS−8、固形分濃度8質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100質量%)
塗布液(Z−1)を下記に変更したこと以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
水 37.29質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Y−1) 22.09質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 1.04質量%
粒子A 9.38質量%
(多木化学製セラメースS−8、固形分濃度8質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100質量%)
塗布液(Z−1)を下記に変更したこと以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
水 35.76質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Y−1) 24.17質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 0.49質量%
粒子A 9.38質量%
(多木化学製セラメースS−8、固形分濃度8質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100質量%)
粒子Bを平均粒径230nmのシリカ粒子(扶桑化学工業製クォートロンPL−20、固形分濃度24質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Bを平均粒径300nmのアクリル粒子(ガンツ化成製ガンツパールPM−030、固形分濃度41質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Bを平均粒径450nmのシリカ粒子(日産化学工業製MP4540M、固形分濃度40質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Bを平均粒径700nmの架橋ポリスチレン粒子(三井化学製グロスデール207−S、固形分濃度53質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.4のZrO2(日産化学工業製ZR−40BL、固形分濃度40質量%)、粒子Bを平均粒径230nmのシリカ粒子(扶桑化学工業製クォートロンPL−20、固形分濃度24質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フBルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.4のZrO2(日産化学工業製ZR−40BL、固形分濃度40質量%)、粒子Bを平均粒径300nmのアクリル粒子(ガンツ化成製ガンツパールPM−030、固形分濃度41質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.4のZrO2(日産化学工業製ZR−40BL、固形分濃度40質量%)、粒子Bを平均粒径450nmのシリカ粒子(日産化学工業製MP4540M、固形分濃度40質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.4のZrO2(日産化学工業製ZR−40BL、固形分濃度40質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.4のZrO2(日産化学工業製ZR−40BL、固形分濃度40質量%)、粒子Bを平均粒径700nmの架橋ポリスチレン粒子(三井化学製グロスデール207−S、固形分濃度53質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.7のTiO2(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)、粒子Bを平均粒径230nmのシリカ粒子(扶桑化学工業製クォートロンPL−20、固形分濃度24質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.7のTiO2(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)、粒子Bを平均粒径300nmのアクリル粒子(ガンツ化成製ガンツパールPM−030、固形分濃度41質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.7のTiO2(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)、粒子Bを平均粒径450nmのシリカ粒子(日産化学工業製MP4540M、固形分濃度40質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.7のTiO2(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率2.7のTiO2(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)、粒子Bを平均粒径700nmの架橋ポリスチレン粒子(三井化学製グロスデール207−S、固形分濃度53質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ハードコート層形成用塗布液(C−1)をハードコート層形成用塗布液(C−2)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ブロックポリイソシアネート水分散液(C)を、オキサゾリン基を有する水溶性樹脂(D)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ブロックポリイソシアネート水分散液(C)をカルボジイミド水溶性樹脂(E)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ブロックポリイソシアネート水分散液(C)をメラミン樹脂(大日本インキ製ベッカミンM−3、固形分濃度60質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−2に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−3に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−4に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−5に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−6に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−7に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−8に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
ポリエステル水分散液をY−9に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
塗布液(Z−1)を下記に変更したこと以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
水 40.16質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Y−1) 24.27質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 2.78質量%
粒子A 2.59質量%
(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100質量%)
塗布液(Z−1)を下記に変更したこと以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
水 40.16質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Y−1) 24.97質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 2.86質量%
粒子A 1.81質量%
(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100質量%)
塗布液(Z−1)を下記に変更したこと以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
水 40.16質量%
イソプロパノール 30.00質量%
ポリエステル水分散体(Y−1) 25.91質量%
ブロックポリイソシアネート水分散液(C) 2.96質量%
粒子A 0.77質量%
(石原産業製TTO−W−5、固形分濃度30質量%)
粒子B 0.17質量%
(日本触媒製シーホスターKEW50、固形分濃度15質量%)
シリコン系界面活性剤 0.03質量%
(固形分濃度100質量%)
液晶表示装置の光源を有機発光ダイオード(OLED)として虹斑観察を行ったこと、及びハードコート層表面に凹凸を付与した防眩層に変えた以外は、実施例1と同様にした。
実施例3と同様の方法で、走行方向に3.6倍、幅方向に4.0倍延伸して、フィルム厚み約38μmの二軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。得られたフィルムはリタデーションが低く、斜め方向から観察した時に虹状の色斑が観察された。
実施例1と同様の方法を用い、未延伸フィルムの厚みを変更することにより、厚み約10μmの一軸配向PETフィルムである偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。得られたフィルムは非常に裂けやすく、コシ感が無いので偏光子保護フィルムとして用いることが出来なかった。また、リタデーションも低く、虹状の色斑が観察された。
液晶表示装置の光源を冷陰極管として虹斑観察を行った以外は、実施例1と同様にした。
ポリエステル水分散液をY−10に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
粒子Aを屈折率1.46のSiO2(日産化学工業製スノーテックスZL、固形分濃度40質量%)に変更した以外は実施例1と同様にして偏光子保護フィルムを得た。得られた偏光子保護フィルムに実施例1と同様の方法でハードコート層を設け、ハードコート層積層偏光子保護フィルムを得た。
Claims (11)
- リタデーションが3000〜30000nmであるポリエステルフィルムの少なくとも片面に、酸成分としてナフタレンジカルボン酸を含むポリエステル樹脂及び粒子を含有する塗布層を有し、該粒子は、屈折率1.7以上3.0以下の金属酸化物である、連続的な発光スペクトルを有する白色光源をバックライト光源とする液晶表示装置用偏光子保護フィルム。
- 塗布層が、尿素系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、及びカルボジイミド系架橋剤から成る群より選択される少なくとも1種の架橋剤を更に含む、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
- ポリエステルフィルムのリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が0.2以上である、請求項1又は2に記載の偏光子保護フィルム。
- ポリエステルフィルムが3層以上からなり、その最外層以外の層に紫外線吸収剤を含有し、380nmの光線透過率が20%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
- 電子線若しくは紫外線硬化型アクリル樹脂又はシロキサン系熱硬化性樹脂からなるハードコート層が該塗布層上に積層された、請求項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
- 塗布層上に防眩層、反射防止層、低反射層、低反射防眩層、反射防止防眩層及び帯電防止層からなる群より選択される1種以上の層を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
- 偏光子の少なくとも片側に請求項1〜6のいずれかに記載の偏光子保護フィルムが積層された、連続的な発光スペクトルを有する白色光源をバックライト光源とする液晶表示装置用偏光板。
- 偏光子保護フィルムが、紫外線硬化型、電子線硬化型又は熱硬化型の接着剤を介して偏光子に積層されている、請求項7に記載の液晶表示装置用偏光板。
- バックライト光源が連続的な発光スペクトルを有する白色光源であり、請求項7又は8に記載の偏光板を有する、液晶表示装置。
- 液晶に対して射出光側に配される偏光板が請求項7に記載の偏光板である、請求項9に記載の液晶表示装置。
- 前記連続的な発光スペクトルを有する白色光源が、白色発光ダイオードである、請求項9又は10に記載の液晶表示装置。
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