JP2014044146A - 燃焼酸化式元素分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高温下での使用に当たっても酸化触媒と燃焼管との間に隙間が無い状態を長期間維持できるようにする。
【解決手段】燃焼管1内に酸化触媒4を充填するときの酸化触媒4と燃焼室の隔壁2に関して、耐熱性で強固な材料で作成し、中央には連結棒3と連結するためのねじ穴、周囲にはキャリヤガスを通すための通気孔あるいは切欠きを有した2個の隔壁2を、両端に隔壁2に連結するためのねじ6を備えた連結棒3で固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】燃焼管1内に酸化触媒4を充填するときの酸化触媒4と燃焼室の隔壁2に関して、耐熱性で強固な材料で作成し、中央には連結棒3と連結するためのねじ穴、周囲にはキャリヤガスを通すための通気孔あるいは切欠きを有した2個の隔壁2を、両端に隔壁2に連結するためのねじ6を備えた連結棒3で固定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、河川水、湖沼水、海洋水、雨水、地下水等の環境水や試験研究で発生する液体試料や土壌、堆積物、農畜産物等の固形物や試験研究で発生する固体試料に含まれる炭素、水素、窒素などを測定するための燃焼酸化式元素分析装置に関する。この燃焼酸化式元素分析装置には全有機炭素計など特定の元素を測定する装置を含む。
燃焼酸化式元素分析装置の概要を図5により説明する。石英ガラス製燃焼管33bとステンレス製試料ポート33aとは気密に連接してある。試料ポート33aの端部(図5では左方の端部)にはスライド式の試料容器移動棒31及び酸素導入口37を設け、中央上部には試料容器(ボート)を燃焼管33b内に装入するための試料ポートカバー32を設ける。燃焼管端部(図5では右方の端部)には反応ガス出口36を設ける。そして、燃焼管33bを加熱炉34の中に設置する。
この燃焼酸化式元素分析装置は次のようにして用いる。まず、固体又は液体の試料を所定の大きさのセラミック製ボートに入れ、試料ポートカバー32の所まで引き出されたボート置台38の上に載せる。試料ポートカバー32を密閉した後、試料容器移動棒31によりボートを加熱炉34のほぼ中央まで押し込む。そして、酸素導入口37から酸素を燃焼管33b内に導入しつつ、ヒーター35によりボート上の試料を約900〜950℃に加熱して、試料中の炭素(又は窒素、硫黄等)成分を分解、酸化させる。分解、酸化により生成したガスは燃焼管33bの出口側に設けられた酸化触媒39により完全に酸化されCO2(又は、NOX、SO2等の酸化物)に変換され、反応ガス出口36からガス測定部に送られる。ガス測定部において赤外線ガス分析装置等の分析対象に対応した測定装置によりCO2等の量を測定し、ボートに入れた試料の量で除することにより、試料中の炭素量等を算出する(特許文献1、非特許文献1参照)。
通常、燃焼管33bは水平に配置され、粒状の酸化触媒39を充填するために耐熱性の石英ウールや耐熱金属板などで仕切りを構成している。
「島津評論vol.50,No.4(1994)」、(株)島津製作所、1994年、P467
酸化触媒を充填するときの仕切り材としてステンレス鋼などの金網を使用する場合、燃焼管の内径より少し大きめのサイズに形成し変形の反発力により仕切りを維持しているが、時間経過とともに反発力が低下して仕切りが倒れたり、酸化により変形すると、酸化触媒と燃焼管の間に隙間ができ、酸化反応の効率が低下する問題が起きる。また、仕切り材が耐熱ウールの場合は仕切りの強度を維持するために大量のウールをきつく詰めなければならないのでキャリヤガス(酸素)の流れを妨げる問題が起きる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、酸化触媒の仕切りの保持力の低下がなく、通気性に優れた燃焼酸化部を有する燃焼酸化式元素分析装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、固体又は液体試料を燃焼管内に入れ、燃焼管内に酸素を供給しつつ燃焼管を加熱することにより試料中の目的成分を酸化させ、酸化生成ガスの量を測定することにより目的成分の含有量を測定する燃焼酸化式元素分析装置において、前記燃焼管内に通気のための穴あるいは切欠きを設けた2個の隔壁と前記2個の隔壁を連結する連結棒と前記2個の隔壁に挟まれた酸化触媒を備えたことを特徴とする。
上記隔壁の穴あるいは切欠きを大きくして隔壁と酸化触媒の間に粒状触媒が通過しない程度の金網を配置すれば、通気性と酸化触媒の仕切りとしての耐久性の両方を満足させることが可能となる。
さらに、上述の金網の材質を白金とすることが望ましい。白金は耐熱性に優れかつ酸化触媒として有効な材料だからである。
本発明によれば、高温下で長時間にわたって酸化触媒を当初充填した状態に保つことが可能となり、通気性を損なうことなく効率的な酸化反応を維持した燃焼酸化式元素分析装置を提供できる。
図を用いて本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例である全炭素量測定装置の燃焼管の断面図である。図2は酸化触媒の仕切りの模式図である。図3は図2の隔壁2の形状の例を示す図である。図4は本発明の一実施例である全炭素量測定装置の概略図である。
まず、酸化触媒の仕切りについて説明する。隔壁2および連結棒3は耐熱性で強固な材料たとえばセラミックや耐熱金属で製作する。隔壁2は燃焼管1の内径より小さく、酸化触媒4の粒子が通過できない程度(例えば1mm)の隙間ができる直径とし、図3のCに示すように中央には連結棒3と連結するためのねじ穴、周囲にはキャリヤガスを通すための通気孔あるいは切欠きを有す。図2に示すように、連結棒3の両端には隔壁2を連結するためのねじ6を備えている。隔壁2と連結棒3は1個だけ取りはずしができれば良いので、あらかじめ連結棒3に1個の隔壁2aが固着してある構造でも良い。
つぎに酸化触媒の充填方法を図1により説明する。
1.燃焼管1の太いほうを上方に垂直に保持する。
2.隔壁2aと連結棒3を固定して燃焼管1に挿入する。
3.酸化触媒4の粒子が隔壁2aの通気孔より小さい場合は石英ウールなどの耐熱ウール5を酸化触媒4がこぼれないように隔壁2aの内側に軽くつめる。
4.酸化触媒4を連結棒3のねじ6まで充填する。
5.酸化触媒4の粒子が隔壁2bの通気孔より小さい場合は耐熱ウール5を酸化触媒4がこぼれないように軽くつめる。
6.隔壁2bを連結棒3と結合する。そのとき、酸化触媒4との隙間が無いように取り付ける。
2.隔壁2aと連結棒3を固定して燃焼管1に挿入する。
3.酸化触媒4の粒子が隔壁2aの通気孔より小さい場合は石英ウールなどの耐熱ウール5を酸化触媒4がこぼれないように隔壁2aの内側に軽くつめる。
4.酸化触媒4を連結棒3のねじ6まで充填する。
5.酸化触媒4の粒子が隔壁2bの通気孔より小さい場合は耐熱ウール5を酸化触媒4がこぼれないように軽くつめる。
6.隔壁2bを連結棒3と結合する。そのとき、酸化触媒4との隙間が無いように取り付ける。
本実施例の燃焼酸化式元素分析装置は次のようにして用いる。図4に示すように、酸化触媒4を充填した燃焼管1を加熱炉14にセットし、加熱炉14を所定の温度に加熱する。酸素をキャリヤガスとしてキャリヤガス供給口17から供給した状態で、固体又は液体の試料21を所定の大きさのセラミック製のボート22に入れ、試料装入口12の所まで引き出されたボート置台18の上に載せる。試料装入口12を密閉した後、試料ボート移動棒11によりボート22を加熱炉14のほぼ中央まで挿入する。燃焼管1内で試料21中に含まれる炭素成分は高温により分解され、キャリヤガス(酸素)により酸化触媒4に運ばれる。酸化触媒4により、試料中の炭素成分は全てCO2に変換されることとなり、反応ガス出口16から排出される燃焼ガス中のCO2濃度を測定することにより、試料21の炭素含有量を正確に測定することができる。
しかし、酸化触媒4の上方に燃焼管1との間に隙間があるとキャリヤガスにより運ばれた分解成分は前記隙間を通過するので酸化触媒4との接触が不十分となり十分な酸化反応が行われず、試料の一部が不完全酸化のまま燃焼管1を通過して、CO2濃度と全炭素量との相関が損なわれ、正確な測定ができなくなる。従って、酸化触媒4の充填状況は測定の精度に大きく影響する。当初に酸化触媒4と燃焼管1との隙間ができないように充填した理由である。2個の隔壁2は連結棒3により固定されているので、当初の隔壁2の間隔および状態は高温下でも長時間にわたって維持され効率的な酸化反応が維持でき、正確な測定が維持できることになる。
また、酸化触媒中のキャリヤガスの流れ方も重要である。隔壁2付近で隔壁2に流線が妨げられ酸化触媒4の一部が使用されない状態を回避するために、図3のBに示すように隔壁2の通気孔あるいは切欠きを大きくして、さらに酸化触媒が通過できない程度の金属網を耐熱ウール5の位置に設ければ、触媒が有効利用されるので酸化触媒4の交換頻度を少なくすることが可能となる。図3のAに示した金網の隔壁を使用しても同様の効果が期待できる。また、耐熱性に優れ酸化触媒効果が期待できる材料である白金を前記金属網の材料にすることは酸化反応の効果的な持続の面で望ましい。
なお、上記実施例において、ガス測定部にSO2測定器やNO2測定器を用いることにより、試料中の硫黄量や窒素量を測定することも全く同様に行なうことができる。
1 燃焼管
2 隔壁
3 連結棒
4 酸化触媒
5 耐熱ウール
6 ねじ
11 試料ボート移動棒
12 試料装入口
14 加熱炉
16 反応ガス出口
17 キャリヤガス供給口
18 ボート置台
21 試料
22 ボート
2 隔壁
3 連結棒
4 酸化触媒
5 耐熱ウール
6 ねじ
11 試料ボート移動棒
12 試料装入口
14 加熱炉
16 反応ガス出口
17 キャリヤガス供給口
18 ボート置台
21 試料
22 ボート
Claims (3)
- 固体又は液体試料を燃焼管内に入れ、燃焼管内に酸素を供給しつつ燃焼管を加熱することにより試料中の目的成分を酸化させ、酸化生成ガスの量を測定することにより目的成分の含有量を測定する燃焼酸化式元素分析装置において、前記燃焼管内に通気のための穴あるいは切欠きを設けた2個の隔壁と前記2個の隔壁を連結する連結棒と前記2個の隔壁に挟まれた酸化触媒を備えたことを特徴とする燃焼酸化式元素分析装置。
- 前記隔壁と前記酸化触媒の間に金属製の網を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼酸化式元素分析装置。
- 前記金属製の網の材質が白金であることを特徴とする請求項2に記載の燃焼酸化式元素分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012187369A JP2014044146A (ja) | 2012-08-28 | 2012-08-28 | 燃焼酸化式元素分析装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012187369A JP2014044146A (ja) | 2012-08-28 | 2012-08-28 | 燃焼酸化式元素分析装置 |
Publications (1)
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Family
ID=50395506
Family Applications (1)
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JP2012187369A Pending JP2014044146A (ja) | 2012-08-28 | 2012-08-28 | 燃焼酸化式元素分析装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111810976A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-10-23 | 天津大学 | 一种燃料燃烧烟气快速排出装置 |
WO2022054920A1 (ja) * | 2020-09-14 | 2022-03-17 | 株式会社堀場製作所 | 元素分析装置 |
-
2012
- 2012-08-28 JP JP2012187369A patent/JP2014044146A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111810976B (zh) * | 2020-06-05 | 2022-12-16 | 天津大学 | 一种燃料燃烧烟气快速排出装置 |
WO2022054920A1 (ja) * | 2020-09-14 | 2022-03-17 | 株式会社堀場製作所 | 元素分析装置 |
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