JP2014040020A - 測色装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥ユニットの送風口とシートとの間の距離が保たれ、シートの乾燥が安定的に行われる記録装置を提供する。
【解決手段】測色装置は、測色ユニットが測色のためにシートに当接する当接位置と、測色ユニットがシートから離間した待機位置とに、測色ユニットを移動させることが可能である。また、測色装置は、測色ユニットが待機位置にあることを検出する第1検出手段と、測色ユニットが当接位置にあることを検出する第2検出手段とを有している。そして、測色装置は、第1検出手段と第2検出手段の検出に基づいて当接位置と待機位置との間の測色ユニットの移動量を予め求め、求めた移動量を用いて乾燥ユニットで乾燥を行う乾燥位置を設定する設定手段とを有している。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録された記録画像を乾燥させる乾燥ユニットを備え、記録画像についての測色を行う測色装置に関する。
インクジェット記録装置には、測色機能を備えたものがある。このようなインクジェット記録装置によれば、カラーキャリブレーション等を目的に、記録後のカラー画像を測色し、その色データを基に次回以降の記録に結果を反映させることができる。これにより、記録画像の色について、所望の再現性を得ることができる。
測色が行われる際に正確な測色を行うために、測色の行われる際には記録画像が乾燥していることが求められる。そのため、測色の行われる前に、乾燥手段によって記録画像の乾燥が行われる場合がある。測色の前の記録画像の乾燥を速やかに行うために、乾燥手段を備えた記録装置について特許文献1に開示されている。乾燥手段によって記録画像に向けて温風が吹き付けられることによって、記録画像の乾燥が効率的に行われている。
特開2008−254221号公報
特許文献1に開示されている記録装置では、乾燥手段は、シートから一定の距離を取った位置に取り付けられ、そこからシートに向けて送風が行われている。
しかしながら、送風手段に搬送されるシートには、巻きグセの強い状態で搬送手段に対応する位置に搬送されるものがある。記録画像の乾燥が完了していない状態でシートと送風手段とが接触した場合、シートが擦れ、画像に傷が付いてしまう可能性がある。そのため、シートと乾燥手段との間には、ある程度の距離が取られることが望ましい。しかしながら、シートと乾燥手段との間の距離が離れ過ぎると、乾燥を効率的に行うことができなくなり、記録及び測色の際のスループットが低下してしまう。
そのため、送風手段を、シートに対して近接・離間する方向に移動可能にすることが考えられる。これにより、シートが乾燥手段に対応する位置を通過する際には、乾燥手段はシートから離間し、乾燥を行う際にはシートに近接させることができる。
しかしながら、シートの種類によってシートの姿勢や厚みが変わり、さらにシートの巻きグセによりシートの浮き上がり方が違う場合もある。すると、送風手段との間の距離が変化し、これに伴って乾燥の際の送風量が変化する可能性がある。すると、乾燥のために必要とされる時間が変化し、乾燥の行われる時間の過不足が生じ、記録画像の乾燥を安定して行うことができない可能性がある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、シートの状態によらず、乾燥時の乾燥ユニットの送風口とシートとの間の距離が保たれ、シートの乾燥を安定的に行うことができる測色装置を提供することを目的とする。
本発明の測色装置は、画像が記録されたシートに向けて風を吹き出す送風口を含む乾燥ユニットと、前記記録手段でシートに記録された画像の測色を行う測色ユニットと、前記測色ユニットと前記送風口を共にシートに対して間隔が変化する方向に移動させる駆動手段と、を備えた装置であって、前記駆動手段は、前記測色ユニットが測色のためにシートに当接する当接位置と、前記測色ユニットがシートから離間した待機位置とに、前記測色ユニットを移動させることが可能であり、前記測色ユニットが前記待機位置にあることを検出する第1検出手段と、前記測色ユニットが前記当接位置にあることを検出する第2検出手段と、前記第1検出手段と前記第2検出手段の検出に基づいて前記当接位置と前記待機位置との間の前記駆動手段による移動量を予め求め、求めた前記移動量を用いて前記乾燥ユニットで乾燥を行う乾燥位置を設定する設定手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、シートの姿勢や厚みなどの状態が変化したとしても、乾燥時の乾燥ユニットの送風口とシートとの間の距離を保つことができ、一定した送風量によるシートの乾燥を行うことができる。そのため、乾燥ユニットがシートに接触し、記録画像の品質を低下させることを抑えることができる。また、シートを乾燥させる際に、乾燥ユニットからの送風量が不足することによって乾燥が不十分なまま測色が行われることを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る記録装置の全体構成を示す模式的な断面図である。 図1の記録装置における測色装置の周辺について拡大して示した模式的な断面図である。 図1の記録装置における測色ユニットを移動させるための構成について示した模式的な側面図である。 図1の記録装置における測色ユニットを移動させる駆動機構について示した模式的な斜視図である。 図1の記録装置における測色ユニットを昇降させた際の、それぞれの姿勢について示した側面図である。 図1の記録装置における測色ユニットによるイニシャライズ動作の際の制御フローについて示したフローチャートである。 図1の記録装置における制御系について概略構成を示したブロック図である。 図1の記録装置による記録動作、記録画像の乾燥及び記録画像の測色が行われる際の制御フローについて示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る記録装置の構成について模式的に示した断面図である。
インクジェット記録装置100は、記録を行う記録部(記録手段)3を有している。記録部3は、インクを吐出することが可能な記録ヘッドを有している。記録ヘッドには、インクを吐出することが可能な複数の吐出口が形成されている。記録ヘッドの内部には、それぞれが吐出口に連通したインク流路が形成されている。本実施形態では、インク流路のそれぞれには、発熱素子(電気熱変換体)が備えられている。この発熱素子に通電させて、その発熱素子から熱エネルギーを発生させることにより、インク流路内のインクが加熱されて膜沸騰により発泡し、そのときの発泡エネルギーによって吐出口からインク滴が吐出される。本実施形態では、インクジェット記録装置100は、記録ヘッドによるシートの幅方向(主走査方向)への移動とシートの副走査方向の搬送とを伴って画像を記録する、いわゆるシリアルスキャンタイプの記録装置である。
また、インクジェット記録装置100は、シート1を搬送する搬送手段としての搬送ローラ対2を有している。シート1は、搬送ローラ対2の間にシートが挟まれた状態で駆動側の搬送ローラが回転することで搬送される。インクジェット記録装置100は、記録ヘッドを主走査方向に移動させつつ、プラテン上のシートに向かってインクを吐出させる記録動作と、その記録幅に対応する距離だけシートを副走査方向に搬送する搬送動作とを行う。これらの記録動作と搬送動作が繰り返されることによって、シート上に順次画像が記録される。本実施形態では、ロール状のシートが用いられている。シートは、記録動作に伴って繰り出されることにより、シート状となって記録ヘッドの走査する主走査方向と交差する方向に搬送される。
本実施形態では、インクジェット記録装置100において、シート1が給紙部に設置され、操作パネル25によりシートの種類が入力されると、シート1が搬送ローラ対2によって搬送される。シートが記録部3に対応する位置に搬送されると、そこで記録部3によって記録が行われる。記録部3による記録が行われる際には、記録ヘッドからインク滴がシートに向けて吐出されて、シートに記録画像が形成される。記録部3によって記録が行われた後に測色が行われる場合には、画像として、後述する測色のために用いられるパッチの記録が記録部3によって行われる。パッチの記録が行われると、シートは、インクジェット記録装置100に取り付けられた測色装置200へと搬送される。その後測色動作が行われると、カッター4でシートが所望の長さにカットされ、シートが排紙部から排出される。
なお、本実施形態のインクジェット記録装置100は、記録ヘッド内に設けられた発熱素子によりインク内で膜沸騰を発生させて発泡させ、インク滴を記録ヘッドから吐出して記録を行う方式としたが、本発明はこれに限定されない。記録ヘッドのインク流路内で圧電素子を変形させ、これによってインク流路内部の液体を吐出する形式の記録ヘッドが記録装置に適用されても良く、また、他の形式の記録ヘッドが本発明のインクジェット記録装置100に適用されても良い。また、本発明の記録装置は、シートに対して記録を行うのであればインクジェット記録装置でなくとも良く、熱転写方式等、他の形式の記録装置であっても良い。
次に、インクジェット記録装置100に備えられた測色装置200の構成について説明する。
図2は、測色装置200の周辺の構成について抜き出し、より詳しく示した断面図である。図1、2においては、説明のために、測色ユニットUの周囲に配置されたカバー32については示されていない。測色装置200は、カラーパターンの色彩を定量測定する測色センサー5を有している。カラーパターンの色彩を定量測定する測色センサー5は、センサー保持体6に搭載されて保持されている。
センサー保持体6は、支持板7上に設置されており、センサー保持体6の底面に設けられた摺動部材8が支持板7に接している。センサー保持体6の底面には摺動部材8が設けられており、センサー保持体6が摺動部材8に沿って支持板7上を走査することが可能に構成されている。センサー保持体6はベルト9に取り付けられており、ループ状のベルト9を介して、支持板7に移動可能に取り付けられている。
センサー保持体6に係止されたループ状のベルト9は、モータプーリー11とアイドラプーリー12の間に亘って帳架されている。センサー保持体6は、センサー駆動モータ10の駆動によって駆動されることにより、シートの幅方向(主走査方向)に移動可能となっている。センサー保持体6による主走査方向への移動の際には、センサー保持体6が摺動部材8を介して支持板7上を摺動するので、支持板7の押圧面7aと測色センサー5の姿勢精度は維持される。
測色センサー5は、光源として使用される発光素子及び光を受光可能な受光素子を有している。測色が行われる際には、発光素子からシートに向けて光が発せられ、発せられた光がシートの記録画像上で反射し、その反射光が受光素子で受光される。そして、受光素子で受光した光量に基づいて、記録画像の光学濃度等の色情報を測定することができる。また、受光する反射光の光量の変化に基づいて、シート上に形成されたパッチ位置の検出、シートの端部位置の検出を行うことができる。受光素子で受光される光量が閾値を超えて変化する位置が、パッチの位置あるいはシートの端部の位置として検出される。
また、測色装置200は、送風ファン14と、測色センサー5のシート搬送方向下流側に設けられた乾燥ダクト13とを有するシートを乾燥させるための乾燥ユニット33を有している。乾燥ユニット33は、シートに対して近接、離間する方向に移動可能である。送風ファン14は、回転駆動されることで乾燥ダクト13を介してシートに向けて送風口13aから送風することができる。送風ファン14は、回転数を変えることで、送風量を変化させることができる。送風ファン14により発生させた風を乾燥ダクト13に送り込み、乾燥ダクト13から噴き出した風をカラーパッチの記録されたシート1の表面に向けて一様に当てることによって、シート1に記録されたパッチの乾燥を促進させることができる。測色装置200における支持板7の直下には、搬送方向下流側が低くなるように傾いて取り付けられた排紙ガイド16が設置されている。シート1は、押圧面7aと排紙ガイド16の間の開口部を通って搬送される。
また測色センサー5のシート搬送方向下流側には、乾燥ダクト13と、風速を変化させて調節することが可能な送風ファン14が配置されている。送風ファン14により発生させた風を乾燥ダクト13に送り込み、送風口13aから噴き出した風を記録画像の記録されたシート1の表面に向けて一様に当てることによって、カラーパッチの乾燥を促進させている。
支持板7には、色校正板15が設けられている。測色センサー5が支持板7上を主走査方向に走査し、支持板7に設けられたスリット7bを介してシート1に記録されている記録画像に対して測色動作が行われる。色校正板15は、測色センサー5の経時的変化に対して校正するためのもので、測色走査の行われている間にも測色センサー5は頻繁に色校正板15と対向する位置に移動してその都度センサーの校正を行う。ここでは、測色センサー5、センサー保持体6、支持板7、摺動部材8、ベルト9、センサー駆動モータ10、モータプーリー11、アイドラプーリー12、乾燥ダクト13、送風ファン14、色校正板15をまとめて測色ユニットUと呼ぶ。測色ユニットUは、後述の昇降駆動手段により、押圧面7aと排紙ガイド16の間の開口部の開口高さHを可変に設定できるように、昇降動作を行う。また、測色ユニットUは、シートに対して近接、離間する方向に移動可能であり、乾燥ユニット33と共に移動する。
次に測色ユニットUを昇降させるための構成について説明する。
図3は、測色ユニットUを昇降させるための構成について示す模式的に示した側面図である。測色ユニットUにおけるシート幅方向の両側面には、測色ユニット支持軸26を介してアーム22が取り付けられている。測色ユニットUのカバー32には溝21が形成されており、溝21の内部を、アーム22から内方に突出するように形成されている測色ユニット支持軸26が移動することによって、アーム22が測色ユニットUに対して移動する。アーム22は、回転軸18回りに回転動作可能に構成されている。測色ユニット支持軸26が溝21の最上部に位置しているときには、測色ユニットUは、アーム22に備えられた測色ユニット支持軸26と当接し、測色ユニット支持軸26の上に自重で乗るような状態で支持される。
また、測色ユニットUにおけるシート幅方向の両側面には、測色ユニットUの移動を規定するガイド軸27が備えられている。測色ユニットUの移動の際には、測色ユニットUの側面から外方に突出するように測色ユニットUに形成されたガイド軸27が、測色器固定フレーム側に形成されたガイドレール29上を摺動する。
図4は、測色ユニットUの駆動機構(駆動手段)を示す概略斜視図である。昇降モータ17が、ロック手段としてウォームギア19とウォームホイール20から成るセルフロック手段を用い、トルク伝動制限部を有するトルクリミッタ28を介して、両アーム22に固定された回転軸18を回動させる。昇降モータ17は、パルス信号によって駆動されるステッピングモータである。この駆動手段により、測色ユニットと乾燥ユニットの送風口を共にシートに対して、両者の間隔が変化する方向に移動させるものである。
ここでは、測色ユニットUの自重および動作停止時といった通常動作時のイナーシャによって受ける負荷トルクよりも大きいトルクが、トルクリミッタ28の伝達し得る最大トルクとして設定されている。そのため、通常動作の際にはトルクリミッタ28は空転しない。また、トルクリミッタ28に過度に大きな負荷が掛かった場合には、トルクリミッタ28が空転して、部分的にトルクを逃がしている。これにより、過度に大きな負荷が回転軸18あるいはアーム22に伝達されることを抑えることができ、これらの部品の耐久性が低下することを抑えている。
また、回転軸18には測色ユニットUが待機位置に停止していることを検知するための第1センサーフラグ23と第1センサー24を備えている。また測色ユニットUには、測色ユニットUが排紙ガイド16に対して着地・離間したことを検知するための第2センサーフラグ30と第2センサー31が備えられている。第2センサーフラグ30は、第2センサーフラグ軸30aを中心に揺動し、測色ユニットUが測色を行う当接位置にあって排紙ガイド16あるいはシートに接触している際には、第2センサーフラグ当接部30bが排紙ガイド16あるいはシートに対して接するように構成されている。ここでは、第2センサーフラグ30は、排紙ガイド16に当接するため、紙幅の外側に配置する。また、排紙ガイド16の上にシート1がある場合に、第2センサーフラグ当接部30bがシート1に当接するように構成する場合には、紙幅の内側に配置する。
次に、本構成における記録、乾燥、測色、排紙の一連の動作について説明する。
図7は本実施形態における制御系の構成について示したブロック図である。CPU300は、ROM301に記憶された制御プラグラムに従って記録、乾燥、測色全体の制御を行う。CPU300にはホストコンピュータ302から記録データ、記録モード設定情報等が入力インターフェイス303を介して入力される。また、CPU300は記録データ等をRAM304に書き込んだり、または、読み出したりするようになっている。CPU300は、ホストコンピュータ302からの記録データ、記録モード情報および、記録終了後の経過時間を計測する時間計測部400からの時間情報、温湿度計308からの温湿度情報、測色センサー5からの測色データを受け取る。そして、CPU300は、これらの取得したデータをもとに、記録ヘッド305、シート搬送モータ306、キャリッジモータ307、センサー駆動モータ10、送風ファン14、昇降モータ17の制御を行う。ホストコンピュータ302から記録データ、記録モード設定情報等が画像記録装置に転送されると、CPU300は記録モードの設定情報に従って記録制御を決定し、記録を開始する。
次に測色ユニットUの昇降動作について説明する。図5は、測色ユニットUが昇降動作を行う際のそれぞれの状態を模式的に示した側面図である。図5(a)は、測色ユニットUが、記録中及び待機中である状態を示している。図5(b)は、測色ユニットUが、シートの乾燥を行っている状態を示している。また、図5(c)は、第2センサーフラグ30が排紙ガイド16に当接し、測色ユニットUがシートを押圧している状態(測色ユニットが当接位置にある)を示している。図5(d)は、アーム22が測色ユニットUにおける溝21の最上部と当接している状態から、溝21の最上部から離間し、測色ユニットUが測色を行っている状態を示している。
はじめに、イニシャライズ動作について説明する。記録装置がイニシャライズ動作を行うことで第1移動量を算出し、後で用いるためにその第1移動量を記憶する。
図6に、イニシャライズ動作を行う際の制御フローを示したフローチャートを示す。イニシャライズ動作では、まず、任意の位置に停止している測色ユニットUが、初めに図5(d)に示される測色の行われる位置まで下降させる(S1)。このとき、昇降モータ17を回転駆動させることによって、測色ユニットUを下降させる。
その後、昇降モータ17を逆方向に回転駆動させ(S2)、測色ユニットUを、図5(a)に示す待機位置まで上昇させる。図5(a)に示される待機位置に測色ユニットUが到達したときの第1センサーフラグ23の位置は、予め検出されて記憶されている。そのため、測色ユニットUを、図5(a)に示される待機位置へ、正確に移動させることができる。
そして、測色ユニットUが上昇していく過程で、測色ユニットUが排紙ガイド16から離間したことを第2センサー31が検知(S3)してから、測色ユニットUが待機位置に到達したことを検知(S4)するまでの昇降モータ17の駆動パルス数をカウントする。このとき、第2センサー31は、測色ユニットUがシートから離間したことを検知する。測色ユニットUは、待機位置に到達したところで停止(S5)する。このとき、第1センサーフラグ23の位置を第1センサー24によって検出し、第1センサーフラグが所定位置に到達したことを検知することで、測色ユニットUが待機位置に到達したことを検知する。そして、カウントされた、測色ユニットUが排紙ガイド16から離間してから測色ユニットUが待機位置に到達するまでの駆動パルス数を、第1移動量Xとして記憶しておく。このように、待機位置と、測色ユニットUがシートに当接した当接位置との間の距離が予め求められる。
イニシャライズ動作は、シートが排紙ガイド16のガイド面に位置している状態で行われる。こうすることにより、シートの厚みが変化したり、カール等によってガイド面からの浮きが生じたとしても、その分が考慮されて測色ユニットUによる第1移動量Xが設定されることになる。
次に、本実施形態における記録動作、シートの乾燥及び測色の行われる際の制御フローについて説明する。
図8に、本実施形態におけるシートの乾燥及び測色の行われる際の制御フローについてのフローチャートを示す。
まず、記録装置は、記録部3によってシート1に、カラーパッチであるパッチ列Pの記録を行う。シート1に記録が行われる際には、図5(a)に示されるように、測色ユニットUは上部に待機している。このときには、測色ユニットUと排紙ガイド16との間のスペースが比較的広く取られ、開口高さHが比較的高く設定されている。この状態で、搬送ローラ対2の駆動によりシートが搬送方向に進行し、これと共に、シートにパッチ列Pの記録が行われる(S101)。本実施形態では、パッチ列は複数列に亘って形成されているが、本発明はこれに限定されず、一列のみのパッチが測色に用いられても良い。
パッチ列Pの記録が行われる際には、測色ユニットUと排紙ガイド16との間の開口高さHが高く設定されているので、シートが測色ユニットUに対応する位置に到達したときに、測色ユニットがシートと接触することを抑えることができる。シート1が測色ユニットUに対応する位置に搬送されてきたときには、そのシートの種類や温湿度によって先端のカールが強いものである可能性がある。また、シートの剛性が強い場合には、シートが排紙ガイド16におけるシートの搬送をガイドする面に倣わずに、シートの姿勢において排紙ガイドのガイド面からの浮きが生じる可能性がある。しかしながら、本実施形態では、測色ユニットUと排紙ガイド16との間の開口高さHが高く設定されているので、測色ユニットUとシートとの間の接触を抑えることができ、シートにおける記録面を保護することができる。
次に、シートに記録したパッチ列Pのうち一列目に記録したパッチ列を乾燥させるため、搬送ローラ対2の駆動によりシート1を乾燥ユニット33における送風口13aに対応した位置まで搬送させる(S102)。そこで測色ユニットUを図5(b)に示される乾燥位置まで下降させる(S103)。このときの排紙ガイド16からの測色ユニットUの移動量、すなわち第2センサー検知位置によって測色ユニットUが排紙ガイド16から離間したことが検知されてからの測色ユニットUによる移動量を第2移動量Yとする。ここで、第2移動量Yは、ステッピングモータとしての昇降モータ17を駆動させる駆動パルスのパルス数が、カウントされることによって検出される。第2移動量Yは、乾燥ユニット33における送風口13aからシートまでの距離に相当する移動量である。第2移動量Yが検出されると、測色ユニットUは待機位置に移動し、測色ユニットUが待機位置に位置することが検知されてから(S104)、その待機位置を起点に移動量X−Yだけ下降させられる(S105)。測色ユニットUが待機位置に位置しているかどうかについては、第1センサー24によって第1センサーフラグ23の位置が検知され、昇降モータ17の駆動量が検知されることによって判断される。
第2センサー31によるシートからの離間が検知された位置から乾燥ユニット33における送風口13aまでの移動量に相当する第2移動量Yは、紙種や温湿度等の使用条件に応じて、記録動作、シートの乾燥及び測色の前に予め設定済みの値である。このように、本実施形態では、乾燥ユニット33により画像の乾燥が行われるときの、乾燥ユニット33の送風口13aとシートとの間の距離(所定距離)が予め設定されている。本実施形態では、CPU300が、乾燥ユニット33の送風口13aとシートとの間の距離を設定する距離設定手段として機能する。
測色ユニットUによる移動量X−Yが検出されると、待機位置から移動量X−Yの分だけ測色ユニットUが下降させられ、測色ユニットUによる移動が行われる。測色ユニットUがシートにおける記録面から第2移動量Yに相当する距離だけ離間した乾燥位置に到達すると、そこで乾燥ユニット33の駆動によって送風が行われ、乾燥ユニット33によるシートの乾燥が行われる(S106)。このように、乾燥ユニット33及び測色ユニットUの位置を、待機位置から、X−Yの距離の分だけシート側へ移動させる。このようにして、乾燥ユニット33及び測色ユニットUの位置が、乾燥ユニット33における送風口13aの位置がシートから予め設定された距離だけ離れた位置に設定される。
乾燥ユニット33からの送風によるシートの乾燥を終えると、次に、乾燥の行われた部分についての測色が行われる。測色が行われる際には、図5(c)に示されるシートの押圧位置からさらに測色ユニットを下降させる方向と同一方向へ昇降モータ17が駆動し続け、アーム22を測色ユニットUにおける溝21の最上部から離間させる(S107)。このとき、図5(d)に示されるように、シートが測色ユニットUによって上方から排紙ガイド16のガイド面に向けて押圧され、測色ユニットUがシートを排紙ガイド16へ当接させる。これにより、測色の行われる際には、当接位置にある測色ユニットUとシートとの位置決めが行われる両者の間にずれが起きない。
この状態で、測色が行われる際には、測色センサー5がシートの幅方向に沿って走査し、幅方向の全体に亘って測色が行われる(S108)。ここで、測色の際に用いられるパッチが複数列により構成される場合には、測色の行われる対象としてのパッチ列を切り替えて再び測定を行う必要がある。
そのため、一列のパッチについての測色が行われると、その後に乾燥済みのパッチ列について全てのパッチ列の測色が行われたかどうかの判断が行われる(S109)。まだ全てのパッチ列についての測色が行われてなく、さらにパッチ列についての測色の行われる必要がある場合には、測色ユニットUを上昇させて押圧を解除し(S110)、次のパッチ列を測色の行われる位置まで搬送させる(S111)。測色ユニットUが次に測色の行われる位置まで到達すると、そこで測色ユニットUを降下させ、測色ユニットUによってシートを押圧し(S107)、そこで測色が行われる(S108)。
乾燥済みのパッチ列Pについて全ての測色が行われると、その後、さらに乾燥および測色するパッチ列Pがあるかどうかの判断が行われる(S112)。さらに測色の行われる場合には、測色ユニットUを下降させる場合とは逆方向に昇降モータ17を回転させて、測色ユニットUを乾燥位置まで上昇させる(S113)。
測色ユニットUが排紙ガイド16から離間したことを第2センサー31が検知すると(S114)、そこから測色ユニットUを第2移動量Yだけ移動させて(S115)、再び測色ユニットUを乾燥位置に停止させる。このとき、第2センサー31は、測色ユニットUがシート1から離間したときの位置を検知し、そこから第2移動量Yだけ測色ユニットを移動させる。
その後、シート1のまだ乾燥の行われていないパッチを乾燥位置に到達するまでシートを搬送させ(S116)、再びそこでシートの乾燥が行われる(S106)。
このように、本実施形態では、測色ユニットUがシートに当接した状態から、乾燥ユニット33及び測色ユニットUをシートから離間する方向に第2移動量Yだけ移動させる。これによって、乾燥ユニット33及び測色ユニットUの位置が設定される。
以上のように記録動作、シートの乾燥及び測色が終了すると、最後に測色ユニットUを再び上昇させ、記録前の待機位置へ測色ユニットUを移動させる。その後、必要に応じてカッター4によってシート1を所望の長さにカットし、シート1を記録装置から排出する(S117)。以上により全測色パッチの測色データを取得し、取得した測色データについてRAM304内に保存する。
このように、測色ユニットUを待機位置から乾燥の行われる乾燥位置まで移動させる際には、測色ユニットUを、待機位置から移動量X−Yの分だけ下降させる。また、測色の行われる測色位置から乾燥の行われる乾燥位置まで移動させる際には、測色ユニットUを、シートから離間した位置から移動量Yだけ上昇させる。このように測色ユニットUを移動させることにより、排紙ガイド16のガイド面からシートの記録面までの距離が変化したとしても、乾燥ユニット33によるシートの乾燥の際の送風口13aからシートの記録面までの距離を一定に保つことができる。そのため、一定の送風量によってシートを乾燥させることができるので、安定したシートの乾燥を行うことができる。すなわち、乾燥ユニット33によるシートの乾燥の際に、乾燥ユニット33によるシートの乾燥の際の送風口13aとシートとの間の距離が近接し過ぎてしまい、シートが乾燥ユニット33に接触することを抑えることができる。また、乾燥ユニット33によるシートの乾燥の際の送風口13aとシートとの間の距離が大き過ぎてしまい、シートへの送風量が不足し、記録画像の乾燥が不足したまま測色の行われることを抑えることができる。このように、本実施形態によれば、シートの乾燥を安定して確実に行うことができる。
3 記録部
33 乾燥ユニット
U 測色ユニット
100 インクジェット記録装置
200 測色装置

Claims (5)

  1. 画像が記録されたシートに向けて風を吹き出す送風口を含む乾燥ユニットと、
    シートに記録された画像の測色を行う測色ユニットと、
    前記測色ユニットと前記送風口を共にシートに対して間隔が変化する方向に移動させる駆動手段と、
    を備えた装置であって、
    前記駆動手段は、前記測色ユニットが測色のためにシートに当接する当接位置と、前記測色ユニットがシートから離間した待機位置とに、前記測色ユニットを移動させることが可能であり、
    前記測色ユニットが前記待機位置にあることを検出する第1検出手段と、
    前記測色ユニットが前記当接位置にあることを検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段と前記第2検出手段の検出に基づいて前記当接位置と前記待機位置との間の前記駆動手段による移動量を予め求め、求めた前記移動量を用いて前記乾燥ユニットで乾燥を行う乾燥位置を設定する設定手段と
    を有することを特徴とする測色装置。
  2. 前記駆動手段はステッピングモータを含み、前記移動量は前記ステッピングモータを駆動するパルス信号をカウントしたパルス数として求めることを特徴とする請求項1に記載の測色装置。
  3. 前記測色ユニットを前記待機位置から前記乾燥位置まで移動させる際には、前記駆動手段により前記移動量から所定距離を差し引いた距離を移動させ、且つ、
    前記測色ユニットが前記当接位置から前記乾燥位置まで移動する際には、前記第2検出手段の検出が変化してから、前記駆動手段により前記所定距離を移動させることを特徴とする、請求項1または2に記載の測色装置。
  4. 前記待機位置は、搬送されるシートが前記乾燥ユニット及び前記測色ユニットのいずれにも接触しない位置であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の測色装置。
  5. 前記シートに記録を行う記録手段をさらに備え、前記記録手段でシートに記録された画像を前記乾燥ユニットで乾燥させ、乾燥した画像を前記測色ユニットで測色することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の測色装置。
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