JP2014036442A - 複数のクライアントにマルチメディアデータを送信するための方法、システム及びネットワーク - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチメディアデータの体感品質向上を提供する。
【解決手段】マルチメディアデータはマルチメディアレートの異なる複数のフォーマットで記憶されており、マルチメディア品質とマルチメディアレートとの関係を表す、マルチメディアデータについてのユーティリティ情報と、ネットワーク102の状態とに基づいて、複数のクライアント104a、104bの各々について、マルチメディアデータについて利用可能なマルチメディアレートが決定される。所望のマルチメディアレートのマルチメディアデータを送信するためのクライアント要求114に応じて、要求元のクライアント104a、104bのために決定された利用可能なマルチメディアレートに従い、要求されたマルチメディアデータのフォーマットが選択され、選択されたフォーマットで要求元のクライアント104a、104bにマルチメディアデータが送られる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネットワークを通じて複数のクライアントにマルチメディアデータを提供する分野に関し、より具体的には、複数のクライアントにマルチメディアデータを送信するための方法、システム及びネットワークに関する。本発明の実施の形態は、無線又は有線のネットワークを通じて、ビデオデータを提供するサーバから複数のクライアントに該ビデオデータを提供するための手法に関する。
有線又は無線のネットワークにおいて、マルチメディアコンテンツを有するサーバから複数のクライアントデバイスへと豊富なマルチメディアコンテンツを確実かつ効率的に配信することに対する要求が益々高まっている。例えば、無線ネットワークにおける移動体の機能が向上し、無線ネットワークの能力が改善されたことで、移動体によるビデオの消費が大幅に増加した。最近になって、モバイルマルチメディアストリーミングに関し、動的適応型HTTPストリーミング(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)(DASH。MPEG-DASH又は3GP-DASHとも呼ぶ(非特許文献1))が標準化された。この手法は、広く普及しているHTTP(Hypertext Transfer Protocol)オーバTCP(Transmission Control Protocol)(プログレッシブダウンロード)のネットワーキングインフラストラクチャを再利用し、標準的なHTTPプロトコルと互換性のある、メディア表現、トランスポート及び動的ビットレート適応化を含む完全なストリーミングフレームワークを提供するものである。
最適なメディア配信にあたっては、ネットワークを通じてサーバからクライアントデバイスへとコンテンツを伝送することが依然として主なボトルネックである。例えば、最適なモバイルメディア配信にあたっては、非特許文献2に記載されているように無線リンクが依然としてボトルネックである。無線ネットワークの場合、携帯電話事業者は、ユーザの体感品質(quality of experience, QoE)を最大化しつつ、少ないネットワークリソースを複数のクライアント間で割り当てなければならないという問題に直面する。有線のネットワークでは、最適なメディア配信にあたり、ネットワークトラフィックが問題となりうる。
図1は、移動体ネットワークのコアネットワークといったコアネットワーク102を通じて、ビデオサーバ100がビデオクライアント104a及び104bにビデオデータを提供するための環境を示している。図1に示しているように、各ビデオクライアントは、それぞれの無線チャネル108a及び108bを通じて基地局(eNB)106に接続する。この基地局106はビデオサーバ100と同様、コアネットワーク102に接続されている。コアネットワーク102には、トラフィック管理ユニット110とトラフィックエンジニアリングユニット112とが設けられている。トラフィック管理ユニット110は例えばQoEオプティマイザを有している。トラフィック管理ユニット110は基地局106から、基地局106とビデオクライアント104a及び104bの各々との間にある2つの無線チャネル108a及び108bの長期平均品質(long-term average quality)に関する情報を受信する。さらに、トラフィック管理ユニット110はビデオサーバから、マルチメディアコンテンツに関するユーティリティ情報を受信する。この情報には、サーバ100に記憶されているビデオフォーマットの種々の表現に関するレート歪み(rate-distortion)の情報が含まれうる。
コアネットワーク102を通じてビデオサーバ100(図1)がクライアントにビデオコンテンツを提供するための1つの既知の手法は、いわゆる、RTP/UDPストリーミング手法(RTP:Real-Time Transport Protocol,UDP:User Datagram Protocol)である。図2は、サーバ100とクライアント104aとの間のこのストリーミング手法を示している。クライアントはビデオサーバ100に対し、ある特定のビデオストリームを得るための要求114を出す。ビデオサーバは、符号116に示しているように、UDPにより、あるビデオビットレートを有するパケットストリームを提供する。ビデオサーバ100からのデータは、コアネットワーク102により、トラフィックエンジニアリングユニット112を通じて送信される。トラフィックエンジニアリングユニットは、例えば適切なトランスコーディングアルゴリズムを適用することにより、又はコンテンツを意識した(content-aware)パケット破棄により、ビデオサーバからクライアントへデータを転送する際のレートシェーピングメカニズムを提供するものである。非特許文献3に記載されているように、従来のRTP又はRTSPストリーミングの場合には、QoEに基づいて、無線ネットワークを通じてリソースを割り当てることが提案されている。しかし、この手法は、例えばトランスコーディング又はコンテンツを意識したパケット破棄によって、ネットワーク内でのコンテンツ適応化が必要であることに起因して、コストがかかり、オーバーヘッドも伴う。
それゆえ、当該技術分野における別の既知の手法は、例えば、DASHプロトコルを用いた、いわゆる、「適応的HTTPストリーミング(adaptive HTTP streaming)」であり、これは、同じコンテンツを複数のビットレートで符号化することによる特有の適応性を提供するものである。図3は、DASHビデオフォーマットに従ってビデオコンテンツを提供するための一例を示している。図3は例えば、図1のサーバ100に記憶されるようなDASHビデオフォーマットの一例である。このフォーマットによれば、多くの小さなファイルがサーバに記憶され、各々がある特定の品質におけるある特定の時間のビデオを含む。より具体的には、図3では、ビデオコンテンツは、3つの異なる品質すなわち品質1、品質2、品質3で記憶される。品質ごとに、3つのセグメントが示されており、各セグメントの長さは例えば2秒である。最も高い品質のセグメントのビデオレートは1.5Mbpsであり、ファイルサイズは3Mbである。最も低い品質の場合、ビデオレートは0.5Mbpsであり、ファイルサイズは1Mbである。中間の品質(品質2)では、2Mbのファイルサイズで1Mbpsのビデオレートを有する。
図4は、DASHプロトコルを利用したストリーミング技術の一例を示している。サーバ100及びクライアント104aを再び示しており、サーバは、図3に示したフォーマットに従って、マルチメディアコンテンツ又はビデオコンテンツを保持する。マルチメディアストリーミングプロセスの開始時に、DASHクライアント104aはサーバ100に対し、メディアプレゼンテーション記述(media presentation description, MPD)のURLを含むHTTP要求を送信する(A1)ことにより、サーバにある所望のマルチメディアストリームのMPDを要求する。サーバ100は、MPDを含むHTTP応答を返す(A2)。MPDは、異なるセグメントのURL及びマルチメディアフォーマットを含んだ、サーバ100において利用可能なマルチメディアフォーマットの記述を有している。所望のマルチメディアフォーマットであるセグメントをダウンロードするために、DASHクライアント104aは、サーバ100にHTTP要求を出す(B1a〜BNa)。HTTP要求は、所望の品質でサーバ100に記憶されているマルチメディアセグメントのURLを含むものである。サーバ100は、要求されたビデオセグメントファイルをクライアントに転送する(B1b〜BNb)。要求はHTTP要求として送信され、セグメントはHTTP応答として送られる。符号116に示しているように、HTTPはTCP上で動作する。任意ではあるが、RTP/UDPストリーミング手法の場合と同様、DASHセッションにおいても、サーバからクライアントにデータを転送する際のレートシェーピングメカニズムを提供するために、トラフィックエンジニアリング112を行うことができる。
図3及び図4を参照して説明した上記の手法は、非特許文献4において概説されているように、2つ以上のクライアントが共有リンク上のリソースに関して競合する際に、一貫性がなく不公平な挙動を示すため不都合である。実際に、非特許文献5においては、良好なストリーミング性能を確保するために、TCPの帯域幅をマルチメディアレートの2倍にすべきであるとの結論に達している。例えば、限られた無線スペクトルでは、このようなオーバープロビジョニングが可能ではない場合があるため、個々のユーザの状態及びマルチメディア特性に適応したリソース管理方法も考える必要がある。
DASHプロトコルは、適応的HTTPストリーミングのためのプレゼンテーション及びセグメントのフォーマットを定義するが(図3)、その制御はその標準規格の一部ではない。例えば、非特許文献6及び7に記載されているように、適応的HTTPビデオ配信におけるユーザの知覚を高めるために、種々のレート適応化の手法が提案されている。しかし、これらの手法は、ネットワークリソースを共有する他のDASHユーザへの影響を更に考慮することはなく、単一のユーザの適応的HTTPストリーミングを最適化する傾向がある。実際、マルチアクセスDASHストリーミングの問題は、これまでほとんど検討されていない。適応的HTTPメディア配信は、エンドツーエンドのサーバ及びクライアントの視点から主に研究されてきたが、ネットワーク、例えば移動体ネットワークは、ブラックボックスとして取り扱われている(非特許文献2及び8を参照)。マルチユーザHTTPストリーミングに関する幾つかの刊行物の中でも、非特許文献9は、ラストホップ(last-hop)無線リンクにおいてHTTP/TCPによるビデオ送信を適応化するためのフェアスケジューラ(fair scheduler)(RR)を検討している。非特許文献10では、複数のクライアントにわたる適応的HTTPビデオ配信のためのネットワーク管理が検討されている。しかし、目標ビットレートは、全てのユーザの利用可能な帯域幅の推定値に基づいて、ネットワークによって決定される(例えば、図4を参照)。非特許文献11は、住居用ゲートウェイにおける簡易な帯域幅シェーピングのポリシによって、競合するクライアント間の適応的HTTPの体感(experience)を改善できることを示している。
T. Stockhammer. Dynamic adaptive streaming over http - standards and design principles. Proc. MMSys 2011, San Jose, California, USA, Feb. 2011. K. Ma, R. Bartos, S. Bhatia, and R. Nair. Mobile video delivery with http. IEEE Communications Magazine, 49(4), 166:175, April 2011. S. Thakolsri, S. Khan, E. Steinbach, and W. Kellerer. QoE-driven cross-layer optimization for high speed downlink packet access. Journal of Communications, 4(9), 669:680, Oct. 2009. S. Akhshabi, A. C. Begen, and C. Dovrolis. An experimental evaluation of rate-adaptation algorithms in adaptive streaming over http. Proc. MMSys 2011, San Jose, California, USA, Feb. 2011. B. Wang, J. Kurose, P. Shenoy, and D. Towsley. Multimedia streaming via TCP: An analytic performance study. ACM Trans. Multimedia Comput. Commun. Appl., May 2008. L. D. Cicco, S. Mascolo, and V. Palmisano. Feedback control for adaptive live video streaming. Proc. MMsys 2011, San Jose, California, USA, Feb. 2011. D. Havey, R. Chertov, and K. Almeroth. Receiver driven rate adaptation for wireless multimedia applications. Proc. MMSys 2012, Chapel Hill, North Carolina, USA, Feb. 2012. A. Begen, T. Akgul, and M. Baugher. Watching video over the web: Part 2: Applications, standardization, and open issues. IEEE Internet Computing, 15(3), 59:63, May-June 2011. W. Pu, Z. Zou, and C. W. Chen. New TCP video streaming proxy design for last-hop wireless networks. Proc. IEEE ICIP 2011, Brussels, Belgium, Sept. 2011. K. Ma and R. Bartos. Http live streaming bandwidth management using intelligent segment selection. Proc. IEEE Globecom 2011, Texas, USA, Dec. 2011. R. HOUDAILLE and S. GOUACHE. Shaping http adaptive streams for a better user experience. Proc. MMSys 2012, Chapel Hill, North Carolina, USA, Feb. 2012. 3GPP TR 36.942. Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Frequency (RF) system scenarios. Jan. 2011. S. Thakolsri, W. Kellerer, and E. Steinbach. QoE-Based Cross-Layer Optimization of Wireless Video with Unperceivable Temporal Video Quality Fluctuation. IEEE International Conference on Communications (ICC), June 2011.
本発明の背景にある目的は、ネットワークを通じて複数のクライアントにマルチメディアコンテンツを送信するための改善された手法を提供することである。
上記目的は、請求項1に記載の方法、請求項13に記載のシステム、請求項14に記載のネットワークによって達成される。
本発明の実施の形態によれば、ネットワークを通じて複数のクライアントにマルチメディアデータを送信するための方法が提供される。マルチメディアデータは、マルチメディアレートの異なる複数のフォーマットで記憶されている。そして、本方法は、マルチメディア品質とマルチメディアレートとの関係を記述する、マルチメディアデータのためのユーティリティ情報と、前記ネットワークの状態とに基づいて、前記複数のクライアントのそれぞれについて、前記マルチメディアデータについて利用可能なマルチメディアレートを決定するステップと、所望のマルチメディアレートを有するマルチメディアデータを送信するためのクライアント要求に応じて、要求元のクライアントについて決定された利用可能なマルチメディアレートに従って、要求されているマルチメディアデータのフォーマットを選択するとともに、その選択されたフォーマットで前記マルチメディアデータを要求元のクライアントに送信するステップとを含む。
実施の形態によれば、上記方法は、前記要求から前記所望のマルチメディアレートを決定するステップを更に含む。そして、選択するとともに送信する前記ステップは、記憶されている、要求されたマルチメディアデータの複数の異なるマルチメディアレートから、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つに最も合うマルチメディアレートを選択するステップを含む。
実施の形態によれば、オプティマイザ及びプロキシサーバが提供される。
オプティマイザはユーティリティ情報とネットワーク状態についての情報とを受信し、利用可能なマルチメディアレートを決定し、利用可能なマルチメディアレートをプロキシサーバに提供する。プロキシサーバは、マルチメディアデータを記憶している送信元とクライアントとの間の利用可能なフォーマットの最初のやり取りを解析することによって、利用可能なフォーマットについて把握する。ストリーミングプロセス時に、プロキシサーバは要求を受信し、フォーマットを選択し、要求を解析し、選択されたフォーマットに基づいて要求を変更し、変更された要求を、マルチメディアデータを記憶している送信元に送信する。
あるいは、オプティマイザは、利用可能なフォーマットのリストと、ユーティリティ情報及びネットワーク状態についての情報とをプロキシから受信し、利用可能なマルチメディアレートを決定し、フォーマットを選択し、選択されたフォーマットをプロキシサーバに提供する。プロキシサーバは、マルチメディアデータを記憶している送信元とクライアントとの間の利用可能なフォーマットの最初のやり取りを解析することによって、利用可能なフォーマットについて把握し、このフォーマットリストをオプティマイザに転送する。ストリーミングプロセス時に、プロキシサーバは要求を受信し、要求を解析し、受信した、選択されたフォーマットに基づいて要求を変更し、変更された要求を、マルチメディアデータを記憶している送信元に送信する。
要求を変更することには、利用可能なマルチメディアレートのうちの選択されたマルチメディアレートに基づいて、その要求を書き換えることが含まれうる。マルチメディアデータを送信するための要求はURLなどのロケータを含むことができる。該ロケータは所望のマルチメディアレートにおいて符号化されている前記マルチメディアデータに関連付けられる。この場合、要求を変更するステップは、ロケータを変更して、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つにおいて符号化されている前記マルチメディアデータを保持するファイルに関連付けられているロケータと一致させるようにするステップを含むことができる。前記プロキシサーバは前記ネットワーク内に設けるか、又は前記クライアントのうちの幾つか若しくは全てに設けることができる。前記プロキシサーバが1つ以上のクライアントに設けられる場合には、前記利用可能なマルチメディアレートは、前記クライアントにあるプロキシサーバに伝達される。
更なる実施の形態によれば、前記要求及び前記利用可能なマルチメディアレートは、前記マルチメディアデータの送信元に送信される。送信元は受信した利用可能なマルチメディアレートのうちの1つに従って、前記マルチメディアデータのフォーマットを選択し、その選択されたフォーマットにおいて、要求されたマルチメディアデータを送信する。
更なる実施の形態によれば、選択されたマルチメディアレートに基づいて、前記ネットワークを通じて、前記要求されたマルチメディアデータを、要求しているクライアントに送信するための帯域幅を割り当てるステップが更に含まれる。
更なる実施の形態によれば、前記利用可能なマルチメディアレートは、送信セッションにおいて繰り返し決定され、前記ネットワークの状態の変化が考慮される。
更なる実施の形態によれば、前記マルチメディアデータは複数のセグメントを含む。各セグメントは前記メディアデータのある特定の時間を含み、前記要求は前記クライアントに送信されるセグメントを特定する。
更なる実施の形態によれば、ネットワークは有線ネットワーク又は無線ネットワークである。ネットワーク状態には、ネットワークの混雑(congestion)の状態又はネットワーク内の無線の状態が含まれる。
更なる実施の形態によれば、前記マルチメディアデータはDASHプロトコルに従って提供され、HTTPに従って前記クライアントに送信される。
更なる実施の形態によれば、マルチメディアデータはビデオデータを含む。
更なる実施の形態によれば、ユーティリティ情報は各マルチメディアフォーマットについてのレート歪み(rate-distortion)の情報を含む。
更なる実施の形態によれば、送信セッションにおいて、クライアントは所定の基準に従って別の所望のマルチメディアレートを選択する。この所定の基準には、クライアントにおいて利用可能なリソース及びクライアントにおけるバッファの状態が含まれうる。
更なる実施の形態によれば、クライアントは要求の変更を認識し、将来の要求に際して所望のマルチメディアレートを決定するときに、その変更を考慮する。
一実施の形態によれば、前記複数のクライアントのそれぞれについて、前記マルチメディアデータのための利用可能なマルチメディアレートを決定するステップには、マルチメディア品質とマルチメディアレートとの関係を表す、前記マルチメディアデータのためのユーティリティ情報と、前記ネットワークの状態とに基づいて、前記ネットワーク内に設けられかつ前記ユーティリティ情報と前記ネットワーク状態についての情報とを受信するオプティマイザが、基地局又はネットワークに接続されることによって共通のネットワークリソースを共有する複数のクライアントの各々について、前記マルチメディアデータについて利用可能なマルチメディアレートをともに決定するステップが含まれる。前記利用可能なマルチメディアレートは、所与のネットワーク状態において、前記マルチメディアデータの送信元において利用可能であり、かつ前記ユーティリティ情報に含まれるマルチメディアフォーマットのうちのどのマルチメディアフォーマットを各クライアントに提供することができるかを表すものである。
本発明の実施の形態によれば、本発明の実施の形態による方法をコンピュータに実行させるための、機械可読媒体に記憶される命令を含む非一時的(non-transitory)なコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明の実施の形態によれば、ネットワークを通じて複数のクライアントにマルチメディアデータを送信するためのシステムが提供される。マルチメディアデータはマルチメディアレートの異なる複数のフォーマットで記憶されている。本システムは、本発明の実施の形態に従って動作する。
本発明の実施の形態によれば、複数のクライアントにマルチメディアデータを送信するためのネットワークが提供される。前記マルチメディアデータはマルチメディアレートの異なる複数のフォーマットで記憶されている。本ネットワークは、マルチメディア品質とマルチメディアレートとの関係を表す、前記マルチメディアデータについてのユーティリティ情報と、該ネットワークの状態とに基づいて、前記複数のクライアントの各々について、前記マルチメディアデータのための利用可能なマルチメディアレートを決定するオプティマイザと、所望のマルチメディアレートを有する前記マルチメディアデータを送信するためのクライアント要求と、前記オプティマイザから前記利用可能なマルチメディアレートとを受信し、記憶されている、要求されたマルチメディアデータの複数の異なるマルチメディアレートから、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つに最も合うマルチメディアレートを選択し、利用可能なマルチメディアレートのうちの該選択されたマルチメディアレートに基づいて、前記要求を変更し、前記マルチメディアデータを記憶しているサーバが前記マルチメディアデータを前記選択されたフォーマットで要求元のクライアントに送信できるために、変更された要求を該サーバに送信するプロキシサーバとを備えている。
本願における発明者らは、上記の従来技術の手法を詳細に検討し、これらの従来技術の手法の全てが複数のパラメータを考慮しているものの、従来技術の手法のいずれもメディアコンテンツ情報を利用していないことを見いだした。この結果に基づいて、本発明の実施の形態は、無線又は有線のネットワークにおいて、実施形態に従って動的適応型HTTPストリーミング(dynamic adaptive streaming of HTTP, DASH)を用いて、ユーザ満足度を改善するための新たなメカニズムを提供するものである。実施形態によれば、DASHクライアントの体感品質を高めるためにDASHプロキシサーバが用いられる。レート適応化のロジックがDASHクライアント又はDASHサーバでローカルに実行される従来のDASH手法とは異なり、本発明の実施の形態によれば、クライアント要求を傍受し、QoEオプティマイザからの入力に基づいてクライアント要求を書き換える役割を担うDASHプロキシサーバが提供される。
したがって、本発明の実施の形態によれば、無線又は有線のネットワークにおいて複数のクライアントに対する適応的HTTPメディア配信を最適化する、DASHのためのQoEによるリソース割当てが提供される。このネットワークは、DASHプロキシサーバにおいてクライアント要求を書き換えることによって、最適化されたリソースに対するアプリケーション層のレート適応化を行う。そのため、本発明の実施の形態は、クライアント要求を書き換えることにより、ネットワークリソースをユーザの体感品質及び適応的HTTPストリーミングに適合させるという利点を考慮したものとなっている。
本発明の実施の形態は、ネットワーク内のユーザの知覚品質を改善し、無線ネットワーク内の無線リソースの利用効率を高め、ユーザ満足度を改善し、顧客からの苦情を防ぎ、既存のQoEメディア配信フレームワークと互換性があるため、有利である。
本発明の実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
コアネットワークを通じてビデオサーバからビデオクライアントにビデオデータを提供するための環境の概略図である。 サーバとクライアントとの間のRTP/UDPストリーミング手法の概略図である。 例えば図1のサーバに記憶されるようなDASHビデオフォーマットの一例を示す図である。 DASHプロトコルを利用するストリーミング技術の一例を示す図である。 サーバからDASHクライアントにマルチメディアコンテンツを提供又は送信するための本発明の一実施形態の概略図である。 無線移動体ネットワークとの関連において本発明の更なる実施形態を示す概略図である。 図6に関して言及した手法を更に詳細に示す概略図であり、一実施形態によるプロアクティブ型プロキシ手法のブロック図である。 図6に関して言及した手法を更に詳細に示す概略図であり、別の実施形態によるプロアクティブ型プロキシ手法のブロック図である。 図6に関して言及した手法を更に詳細に示す概略図であり、一実施形態によるプロアクティブ型サーバ手法のブロック図である。 シミュレーションパラメータをまとめた表である。 35回のシミュレーション実行にわたって平均化された種々の手法の平均オピニオン評点(mean opinion score, MOS)のグラフである。 35回のシミュレーションにわたって平均化された4つの方式の個々の性能を示す図である。 QoEオプティマイザにユーティリティ情報を与えるための実施形態を示し、ユーティリティ情報がデータベースから取得される一実施形態を示す図である。 QoEオプティマイザにユーティリティ情報を与えるための実施形態を示し、ユーティリティ情報がMPDに含まれる一実施形態を示す図である。 QoEオプティマイザにユーティリティ情報を与えるための実施形態を示し、ユーティリティ情報がサーバから取得される一実施形態を示す図である。
複数の実施形態によれば、有線又は無線のネットワークにおいて複数のクライアントに対する適応的HTTPメディア配信を最適化するQoEによるマルチアクセスDASHが提供される。適応的HTTPストリーミング機能は本質的に、半分散化(semi-decentralized)されており、すなわち(a)クライアントがストリーミングのデータレートを推定するための役割を担い、セグメントの決定を行い、(b)QoEオプティマイザが全体的なリソースの割当てを行う。
本発明の実施形態は、クライアント要求を書き換えることによって、適応的HTTPストリーミングにおいてネットワークリソースをユーザが知覚する品質に適応させるという利点を考慮した手法を示すものである。スループットの変動に適応した、単一のDASHストリームのためのレート適応化方式とは異なり、本発明の実施形態に基づくQoEによるマルチユーザのレート適応化手法は、ストリームコンテンツによってレート歪みの特性が異なるものと仮定して、ユーザが体感する品質への影響を直接的に考慮する。本発明の実施形態によれば、ユーザが知覚する品質を考慮することによって、限られたネットワークリソースの利用を最適化できるようになる。さらに、無線チャネルの状態の動的な変化に起因してサービス品質が大きく変化することも防ぐことができる。
図5は、サーバ100からDASHクライアント104にマルチメディアコンテンツを提供又は送信するための本発明の一実施形態を示している。クライアント104は無線チャネル108を通じて基地局106に接続されており、基地局106とDASHサーバ100とはコアネットワーク102を通じて接続されている。本発明の実施形態によれば、トラフィック管理ユニット110は、クライアントごとに最適なマルチメディアレートを見いだすために設けられたQoEオプティマイザ111を備えている。この情報はトラフィックエンジニアリングユニット112に転送される。トラフィックエンジニアリングユニット112は、クライアント要求を書き換えるとともに、要求されたMPDをQoEオプティマイザ110に送信するために設けられたDASHプロキシサーバ120を有している。トラフィックエンジニアリングユニット112は、マルチメディアデータがサーバからクライアントに送信される際の帯域幅を制限するために設けられたレートシェーパを更に有している。QoEオプティマイザ111は、基地局106とDASHクライアントとの間のチャネル108に関する情報を基地局から受信し、プロキシサーバ120からMPDを受信するとともに、DASHサーバ100に記憶されている種々の表現又はフォーマットについてのレート歪み(rate-distortion)情報といったユーティリティ情報をDASHサーバ100から受信する。トラフィック管理ユニット110に提供されるチャネル情報は、ネットワークの状態を記述したものである。ユーティリティ情報は、ビデオ品質などのマルチメディア品質と、サーバ100に記憶されているようなビデオレートなどのマルチメディアレート(図3も参照)との関係、例えばレート歪みを記述したものである。この情報に基づいて、QoEオプティマイザ111は、基地局106又はコアネットワーク102に接続されうる複数のクライアント104のそれぞれについて、マルチメディアデータについて利用可能なマルチメディアレートを決定する。すなわち、所与のネットワーク状態において、サーバにて利用可能かつMPDに含まれるマルチメディアフォーマット(図3を参照)のうち、どのマルチメディアフォーマットをクライアント104a及び104bの各々に提供できるかが決定される。この情報すなわち決定されたマルチメディアフォーマットは、トラフィックエンジニアリングユニット112に提供され、DASHプロキシサーバ120によって利用される。
例えば、DASHクライアント104aが、所望の品質における特定のビデオセグメントを含む要求114を出すという状況を考えると、この要求114は、基地局106を通じて、DASHクライアント104aからトラフィックエンジニアリングユニット112へと転送され、DASHプロキシサーバ120に提供される。DASHプロキシサーバはその要求114を評価し、その要求から、要求されたセグメントのマルチメディアレートを決定する。所望のマルチメディアレートが、DASHクライアント104aについてQoEオプティマイザ111が決定したマルチメディアレートに対応していないと判断された場合には、DASHプロキシサーバは、元のマルチメディアレートを、決定されたマルチメディアレートに置き換えることにより要求114を書き換え、変更された要求114’をサーバ100に送る。変更された要求に含まれている情報に基づいて、サーバ100は、符号116に示すように、決定されたマルチメディアレートを有するセグメントをクライアントに提供する。
例えば、図5においてその状況を考えると、チャネル情報とユーティリティ情報とを考慮して、QoEオプティマイザ111が、クライアント104aについてのマルチメディアレートが1Mbps(図3)であり、クライアント104bについてのマルチメディアレートが0.5Mbps(図3)であると判断したと仮定し、さらに、DASHクライアントが1.5Mbpsのマルチメディアレートを有するセグメントを得るための要求を出すもの(符号114)と仮定すると、本発明の実施形態は以下のように動作する。DASHプロキシサーバは、1.5Mbpsのマルチメディアレートを有するセグメントを得るための要求を受信し(符号114)、このレートはQoEオプティマイザ111によりクライアント104aに関連付けられたレート(1Mbps)と異なると判断される。そのため、プロキシサーバはクライアント要求を書き換え、要求されたセグメントのマルチメディアレートがこの時点では1Mbpsに留まるものとなるように、変更された要求114’を生成する。要求114が品質1(ビデオレート1.5Mbps)を有するセグメント1を得るための要求を含んでいたとすると、DASHサーバは、変更された要求114’を考慮し、クライアント104aに対し経路116を通じて品質2(1Mbps)に留まるセグメント1を転送することになる。
要求114において示されているマルチメディアレートが、決定されたマルチメディアレートよりも小さい場合には、変更された要求114’は、元のマルチメディアレートよりも大きなマルチメディアレートを有することができる。
図5には、2つのDASHクライアントを有する無線環境を示しているが、本発明の実施形態に係る上記の手法は、3つ以上のクライアントを有する環境にも適用可能であることは明らかである。また、この手法は無線ネットワークには限定されず、むしろ、この手法は有線ネットワークにおいても用いることができることに留意されたい。その場合、ネットワークに(有線リンクを通じて)直接的に接続されている複数のクライアントからビデオコンテンツを要求される場合がある。QoEオプティマイザ111から提供される情報には、例えば1つの経路上で全てのDASHビデオストリームに関して利用可能な全帯域幅といった、DASHサーバとDASHクライアントとの間の1つ以上の取りうる経路についての情報などのネットワーク状態についての情報が含まれうる。そして、これらの状態に基づいて、DASHクライアントごとに最適なマルチメディアレートが決定され、プロキシサーバ120により上記のように利用される。
従来の手法と比べて、図5を参照して既に説明した本発明の実施形態は、より迅速なアプリケーション層のレート(ビデオ品質)の適応化と、ネットワーク状況に応じたビデオ品質のより直接的な制御とを可能にする。QoEオプティマイザ111からプロキシサーバ120に提供されるビデオレートを、ネットワークの状態の変化に応じて適応させるか又は変更することができるようにすべく、ネットワーク状態の変化を考慮するために、上記の手法は繰り返し、例えば送信セッション中に繰り返し実行できることに留意されたい。例えば、セッションの開始時には、DASHクライアント104に対して小さなビデオレートのみを利用可能とすることができるが、クライアントと基地局との間のチャネルは改善することができ、送信セッションにわたってクライアントのための利用可能な全体のレートを高めることができる。利用可能なレートが変化すると、高い品質を有するセグメントをクライアントに提供できるようにビデオレートが高められる。
図5は、DASHプロキシサーバ120がトラフィックエンジニアリングユニット112の一部である一実施形態を示しているが、本発明はそのような実施形態には限定されない。むしろ、各DASHクライアント104a、104bに、DASHプロキシサーバ120の機能を有するユニットを設けることもできる。この場合、QoEオプティマイザ111によって決定されたビデオレートは、QoEオプティマイザ111から各DASHクライアントに伝達されることにより、クライアント要求に応じて変更された要求をクライアント自体が容易に生成することができる。実施形態によっては、クライアントは、自らが送出した要求において、コアネットワーク102内でプロキシサーバ120によって行われた変更を把握できるようにするアルゴリズムを実行する。DASHクライアントは、将来の要求に関して、要求するビデオフォーマットを決定する際にこれらの変更を考慮する。一実施形態によれば、DASHクライアントにおいて実行されるアルゴリズムは、DASHサーバ100から受信したビデオフォーマットを認識し、要求されたフォーマットと受信されたフォーマットとの間に違いがあるか否かを判断し、その情報に基づいて、要求されたフォーマットについて行われた変更が、将来の要求に関して、サーバ100から受信したセグメントを通じて伝達された新たなフォーマットを使用することになると判断する。他の実施形態では、プロキシサーバは、変更されたビデオレートを、要求しているクライアントに対し伝達によって返送することができる。
図6は、無線移動体ネットワークとの関連において本発明の別の実施形態を示している。図5において既に示したエンティティには同じ参照符号を付している。図6にはLTEコアネットワーク102を示しており、DASHクライアント104a及び104bに無線接続を提供する基地局106を有している。DASHサーバ100はLTEコアネットワーク102に接続されており、LTEコアネットワーク102は、図5に関して既に説明したQoEオプティマイザ111と上記プロキシサーバ120とを有している。本発明の別の実施形態によれば、プロキシサーバは設けられず、QoEオプティマイザ111によって決定されたレートがDASHサーバに提供され、DASHサーバは、クライアントごとに受信したレート情報に基づいて、かつコアネットワーク102を通じて受信した要求114に基づいて、適応化されたレートに従ってビデオコンテンツを提供するために、ブロック122に示しているようなレートの適応化を行う。
図6に示すシナリオでは、複数の移動クライアント104a、104bが、LTEコアネットワーク102を通じて、異なるDASHコンテンツを同時にダウンストリーミングする。DASHサーバ100においては、各コンテンツのユーティリティ情報が決定され、メディアプレゼンテーション記述(MPD)に追加される。ユーティリティ情報は、例えば、表現の最初のセグメントにおいて、又はMPDの表現におけるセグメントごとに伝達することができ、実施形態によれば、DASHサーバ100に記憶されているビデオコンテンツの種々のフォーマット又は表現(図3)のためのレート歪みの情報を与えるものである。移動体ネットワークにおいて、QoEオプティマイザ111は、種々のDASHクライアントについてのユーティリティ情報及びチャネル情報を含むMPDを収集し、最適なマルチメディアレートを決定する。第1の実施形態(図5)によれば、プロキシサーバ120を設けることによってプロアクティブ型(proactive)ネットワーク手法が用いられ、プロキシサーバ120は、クライアントからのHTTP要求114を解析し、QoEの最適化の結果に一致するMPDのマルチメディア又はビデオのレートを変更する。図6に関して示した第2の実施形態、すなわちプロアクティブ型サーバ手法によれば、DASHサーバ100は、QoEオプティマイザ111から受信したフィードバックに従って、要求しているクライアントのためのマルチメディア又はビデオのレートを事前に適応化させる。
図5及び図6を参照して既に説明した実施形態などの実施形態によれば、オプティマイザ111はネットワーク102内に設けられ、ユーティリティ情報とネットワーク状態についての情報とを受信する。オプティマイザは、基地局106又はネットワーク102に接続されることにより共通のネットワークリソースを共有する複数のクライアント104a、104bの各々につき、マルチメディアデータについて、利用できるマルチメディアレートをともに決定する。
いずれの実施形態の場合も、帯域幅シェーパ124(図6を参照)を設け、決定されたマルチメディアレートに基づいて、要求元のクライアントへネットワークを通じてマルチメディアデータを送信するための帯域幅を制限することができ、かつ必要なリソースを割り当てることができる。
図7は、図6を参照して述べた手法を更に詳細に表している。図7(a)は、一実施形態によるプロアクティブ型プロキシ手法のブロック図であり、図7(b)は別の実施形態によるプロアクティブ型プロキシ手法のブロック図であり、図7(c)は、一実施形態によるプロアクティブ型サーバ手法のブロック図である。図5及び図6を参照して既に説明したエンティティには同じ参照符号を付している。
図7(a)は、コアネットワーク(図示せず)を通じてサーバ100に接続されているDASHクライアント104aを示している。コアネットワークは、図5を参照して既に説明したプロキシサーバ120とQoEオプティマイザ111とを有している。マルチメディアストリーミングプロセスの開始時に、DASHクライアント104aは、サーバ100にHTTP要求114aを送信することによって、サーバから所望のマルチメディアストリームのメディアプレゼンテーション記述(media presentation description, MPD)を要求する。要求114aは、MPDのURLを含んでいる。サーバ100は、プロキシサーバ120を通じて、クライアント104aにHTTP応答116aを返送する。このHTTP応答は、要求されたMPDを含んでいる。MPDは、種々のセグメントのためのURL及びマルチメディアフォーマットを含む、サーバ100において利用可能なマルチメディアフォーマットの記述を含みうる。QoEオプティマイザ111は、プロキシサーバ120から、ユーティリティ情報を含むMPDを受信することができる。ストリーミングの開始時及びその最中に、QoEオプティマイザは別のネットワーク要素(図示せず)から定期的にネットワーク状態についての情報、例えば移動体ネットワーク内のeNBからチャネル状態についての情報を受信する。この情報と、ユーティリティ情報と、存在する場合には利用可能なマルチメディアフォーマットとに基づいて、QoEオプティマイザは利用可能なマルチメディアレートを定期的に決定し、それをプロキシサーバ120に提供する。プロキシサーバ120は、マルチメディアデータを記憶しているサーバ100とクライアント104aとの間の利用可能なフォーマットの初期のやり取りを解析することによって利用可能なフォーマットを把握する。また、QoEオプティマイザ111は、図4を参照して既に説明したように、サーバ100からクライアント104aにデータを転送する際にレートシェーピングメカニズムを提供するリソースシェーパ124すなわち帯域幅シェーパに、可能な帯域幅の制限についての情報も提供することができる。ストリーミング時に、所望のマルチメディアフォーマットでセグメントをダウンロードするために、DASHクライアント104aはサーバ100に要求114bを出す。HTTP要求は、所望の品質でサーバ100に記憶されているマルチメディアセグメントのURLを含んでいる。プロキシサーバ120は、クライアント104aから要求114bを受信し、オプティマイザから取得した利用可能なマルチメディアレートの最新の情報に従ってフォーマットを選択する。プロキシサーバ120は要求114bを解析し、必要に応じて、選択されたフォーマットに基づいて要求を変更し、変更された要求114b’又は変更されていない要求114bをサーバ100に送信する。それに応じて、サーバ100はプロキシサーバ120を通じてクライアント104aに、要求されたセグメントを含むHTTP応答116bを送信する。
図7(b)は、コアネットワーク(図示せず)を通じてサーバ100に接続されるDASHクライアント104aを示している。コアネットワークは、図5を参照して既に説明したプロキシサーバ120とQoEオプティマイザ111とを有している。図7(b)は図7(a)を参照して説明した手法に類似しているが、本実施形態によれば、QoEオプティマイザ111が上述の情報を受信し、利用可能なマルチメディアレートを決定し、フォーマットを選択し、選択されたフォーマットをプロキシサーバ120に提供する点が異なる。プロキシサーバ120は、要求114aを受信し、その要求を解析し、(QoEオプティマイザ111から受信した)選択されたフォーマットを指し示すものとなるようにその要求を書き換えることによって、その要求を変更し、変更された要求114bをサーバ100に送信する。
図7(c)は、コアネットワーク(図示せず)を通じてサーバ100に直接的に接続されているDASHクライアント104aを示している。コアネットワークは、図5を参照して既に説明したQoEオプティマイザ111を有している。マルチメディアストリーミングプロセスの開始時に、DASHクライアント104aは、サーバ100にHTTP要求114aを送信することによって、サーバから所望のマルチメディアストリームのメディアプレゼンテーション記述(media presentation description, MPD)を要求する。要求114aは、MPDのURLを含んでいる。サーバ100は、クライアント104aにHTTP応答116aを返送する。このHTTP応答は、要求されたMPDを含んでいる。MPDは、種々のセグメントのためのURL及びマルチメディアフォーマットを含む、サーバ100において利用可能なマルチメディアフォーマットの記述を含みうる。QoEオプティマイザ111は、ユーティリティ情報とネットワーク状態についての情報とを収集し、サーバ100提供される利用可能なマルチメディアレートを決定する。また、QoEオプティマイザ111は、図4を参照して既に説明したように、サーバ100からクライアント104aにデータを転送する際にレートシェーピングメカニズムを提供するリソースシェーパ124すなわち帯域幅シェーパに、可能な帯域幅の制限についての情報も提供することができる。ストリーミング時に、所望のマルチメディアフォーマットにてセグメントをダウンロードするために、DASHクライアント104aはサーバ100に要求114bを出す。HTTP要求は、所望の品質にてサーバ100に記憶されているマルチメディアセグメントのURLを含んでいる。それに応じて、サーバ100はクライアント104aに、要求されたセグメントを含むHTTP応答116bを送信する。サーバ100は、QoEオプティマイザ111から受信したフィードバックに従って、クライアント104aのマルチメディアフォーマットを適応させて、データ転送レートも制限する。
以下、本発明の実施形態による手法を、単にリアクティブ型(reactive)の手法、及びいかなる適応化も行わない手法と比較する。より具体的には、プロアクティブ型ネットワーク手法(図5に示した第1の実施形態)と、プロアクティブ型サーバ手法(図6に示した第2の実施形態)と、リアクティブ型の手法とを比較する。リアクティブ型の手法では、クライアントは、QoE最適化の結果に基づいて帯域幅シェーパにより割り当てられた利用可能な帯域幅を測定し、適切なレートを有するマルチメディアフォーマットの決定及び要求にあたってその帯域幅の測定値を使用する。従来のDASHストリーミング手法との比較も行う。従来の手法では、ストリーミングのレート及び利用可能なリソースがそれぞれクライアント及びLTEスケジューラによって決定される。いま言及したばかりの4つの方式を、LTEシステムのダウンリンクの場合に比較し、11個の表現に符号化された種々のDASHコンテンツを要求する8個のクライアントを対象とする。シミュレーションにおいて、マイクロソフトスムースストリーミングクライアント(Microsoft smooth streaming client)(非特許文献4)を用いる。図8は、シミュレーションパラメータをまとめた表である。
図9は、35回のシミュレーションの平均を取った、種々の手法の平均オピニオン評点(mean opinion score, MOS)のグラフである。全てのユーザのMOSを20秒から60秒まで測定した。QoE−サーバ手法(第2の実施形態)は、全てのユーザが最適なレートにおいてストリーミングしているため、最適な性能を示している。QoE−プロキシ手法(第1の実施形態)の場合のMOSは、離散した一組のビットレートのみが利用可能であるため、QoE−サーバ手法に比べて低下している。いずれの手法もプロアクティブ型最適化に対応しており、各クライアントのマルチメディアフォーマットと対応する伝送レートとは、QoEオプティマイザ111によって決定される。リアクティブ型ストリーミングは、最適化されていないDASH最適化(non−opt)に比べて、知覚されるビデオ品質を改善している。リアクティブ型の場合のMOSも、クライアントがスループットの変化に遅れて反応し、必ずしも最良の表現レベルに収束するとは限らないので、プロアクティブ型手法に比べて低下している。QoEリアクティブ型方式及びnon−opt方式の場合、マルチメディアフォーマットはクライアントによってのみ決定される。QoE−リアクティブ型方式、QoE−プロキシ方式及びQoE−サーバ方式は、non−opt方式に比べて、MOSの尺度に関してそれぞれ0.2、0.36及び0.57だけ平均ユーザ満足度を改善している。
図10は、35回のシミュレーションの平均を取った、4つの方式の個々の性能を示している。non−opt方式は、要求が厳しくないユーザの場合に良好な性能をもたらすが、バス、海岸、港のような要求が厳しいユーザの場合には不十分であることがわかる。その一方で、QoEに基づく方式は、全体的なユーザ満足度が最大となるように、ユーザにリソースを割り当てる。この結果、要求が厳しくないビデオの場合のMOSを維持しつつ、要求が厳しいユーザの場合の知覚されるビデオ品質を大きく向上させる。
本発明の上記実施形態について、ビデオコンテンツを要求するクライアントを有する無線ネットワークとの関連で説明してきた。しかし、本発明は有線の環境、すなわち、ネットワークのそれぞれのラインを通じてサーバに接続されるクライアントにも同じく適用できることに留意されたい。その際、上記のように、クライアントごとに利用可能なレートは、有線ネットワーク内の特定の状態から決定される。また、本発明はビデオコンテンツには限定されず、それどころか、サーバからクライアントに送信されることになるあらゆる種類のマルチメディアデータに適用できる。このマルチメディアデータには、ビデオデータ、画像データ、オーディオデータ等が含まれうる。
さらに、上記の実施形態では、オプティマイザとプロキシサーバをネットワーク内の別々のエンティティとして示していることに留意されたい。更に別の実施形態によれば、オプティマイザ及びプロキシサーバは共通のエンティティ、例えばオプティマイザ及びプロキシサーバの両方の機能を実行する共通のコンピュータ又はサーバによって実現することができる。
図11は、QoEオプティマイザにユーティリティ情報を提供するための実施形態を示している。図11(a)は、ユーティリティ情報をデータベースから取得する一実施形態を示している。図11(b)は、ユーティリティ情報がMPDに含まれる一実施形態を示している。図11(c)は、ユーティリティ情報をサーバから取得する一実施形態を示している。
図11(a)は、サーバ100と、クライアント104aと、プロキシサーバ120と、QoEオプティマイザ111とを概略的に示したブロック図である。さらに、ユーティリティ情報を保持するデータベース126を示している。この実施形態によれば、クライアント104aは、MPDのURLを含むHTTP要求をサーバへ送信することによって、サーバから所望のマルチメディアストリームのメディアプレゼンテーション記述(MPD)を要求する。サーバ100は、種々のセグメントのためのURL及びマルチメディアフォーマットを含む、サーバにおいて利用可能なマルチメディアフォーマットの記述、例えばビデオ名を含んだMPDを返送する。プロキシサーバ120はMPDを受信し、ビデオ名を導き出し、それをオプティマイザ111に転送する。オプティマイザ111は、受信したビデオ名に基づいて、データベース126に問い合わせ、クライアント104aによって要求されているビデオのためのユーティリティ情報を受信する。
図11(b)の実施形態によれば、サーバは、クライアント104aからの要求に応じて、データベース126に問い合わせ、要求されたMPDについてのユーティリティ情報を検索する。サーバ100は、ユーティリティ情報を含むものとなるようにMPDを変更する。変更されたMPDは、その後、プロキシサーバ120を通じて、クライアント100及びQoEオプティマイザ111へと送信される。
図11(c)の実施形態によれば、サーバ100は、クライアント104aからの要求に応じて、データベース126に問い合わせ、要求されたMPDについてのユーティリティ情報を検索する。サーバ100は、ユーティリティ情報をオプティマイザに直接的に転送する。上記の全ての実施形態において、ユーティリティ情報はデータベース126に記憶することができ、MPD内に存在するようなマルチメディアコンテンツの名前又はURLによりアクセスすることができる。
幾つかの態様を装置との関連で説明してきたが、これらの態様は、対応する方法の記述も表していることは明らかであり、この対応する方法では、ブロック又はデバイスが、方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップとの関連で説明した態様も、対応する装置の対応するブロック又は項目又は特徴の記述を表している。
或る特定の実施態様要件に依拠して、本発明の実施形態はハードウェア又はソフトウェアにおいて実施することができる。実施態様は、電子的に読取り可能な制御信号が記憶されたデジタル記憶媒体、例えばフロッピーディスク、DVD、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、又はフラッシュメモリを用いて実行することができ、それらは、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと連携する(又は連携可能である)。
本発明による幾つかの実施形態は、本明細書に記載される方法のうちの1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと連携することができる電子的に読取り可能な制御信号を有する非一時的(non-transitory)なデータキャリアを含む。
概して、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装することができる。該プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、方法のうちの1つを実行するように動作可能である。プログラムコードは、例えば機械可読キャリア上に記憶することができる。
他の実施形態は、機械可読キャリア上に記憶された、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するコンピュータプログラムを含む。
したがって、換言すれば、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
したがって、本発明の方法の更なる実施形態は、データキャリア(又はデジタル記憶媒体若しくはコンピュータ可読媒体)であって、該データキャリア上に記録された、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む、データキャリアである。
したがって、本発明の方法の更なる実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するコンピュータプログラムを表すデータストリーム又は信号シーケンスである。データストリーム又は信号シーケンスは、例えば、データ通信接続を介して、例えばインターネットを介して転送されるように構成することができる。
更なる実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するように構成又は適合された処理手段、例えばコンピュータ又はプログラム可能な論理デバイスを含む。
更なる実施形態は、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
幾つかの実施形態では、プログラム可能な論理デバイス(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ)を用いて、本明細書に記載された方法の機能のうちの幾つか又は全てを実行することができる。幾つかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載された方法のうちの1つを実行するためにマイクロプロセッサと連携することができる。概して、本方法は任意のハードウェア装置によって実行されることが好ましい。
上述した実施形態は、単に本発明の原理を説明するものである。本明細書において記載される構成及び詳細の変更及び変形は当業者には明らかであることが理解される。したがって、添付の特許請求の範囲によってのみ限定され、本明細書における実施形態の説明及び説明のために提示した特定の具体例によって限定されるものではないことが意図される。

Claims (15)

  1. あるマルチメディアデータの送信元(100)がネットワーク(102)を通じて複数のクライアント(104a、104b)へ該マルチメディアデータを送信するための方法であって、前記マルチメディアデータはマルチメディアレートが異なる複数のフォーマットにより記憶されており、
    マルチメディア品質とマルチメディアレートとの関係を表す、前記マルチメディアデータに関するユーティリティ情報と、前記ネットワーク(102)の状態とに基づいて、前記ネットワーク(102)内に設けられかつ前記ユーティリティ情報と前記ネットワークの状態に関する情報とを受信するオプティマイザ(111)が、基地局(106)又は前記ネットワーク(102)に接続する前記複数のクライアント(104a、104b)の各々について、前記マルチメディアデータに関して利用可能なマルチメディアレートを決定するステップであって、前記利用可能なマルチメディアレートは、前記ネットワークの所与の状態において、前記マルチメディアデータの送信元(100)において利用可能であり、かつ前記ユーティリティ情報に含まれるマルチメディアフォーマットのうちのどのマルチメディアフォーマットを各クライアント(104a、104b)に提供することできるかを表すものである、ステップと、
    所望のマルチメディアレートを有するマルチメディアデータを送信するためのクライアント要求(114)に応じて、その要求元のクライアント(104a、104b)について前記オプティマイザ(111)が決定した前記利用可能なマルチメディアレートに基づいて、要求されたマルチメディアデータのフォーマットを選択するとともに、該選択されたフォーマットにより前記マルチメディアデータを前記要求元のクライアント(104a、104b)へ送信するステップと
    を含む方法。
  2. 前記要求(114)から前記所望のマルチメディアレートを決定するステップを更に含み、
    選択するとともに送信する前記ステップが、記憶されている、要求された前記マルチメディアデータの複数の異なるマルチメディアレートから、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つに最も合うマルチメディアレートを選択するステップを含むものである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ネットワーク(102)がプロキシサーバ(120)を備えており、
    前記オプティマイザ(111)が、前記利用可能なマルチメディアレートを前記プロキシサーバ(120)に提供し、該プロキシサーバ(120)が、前記要求(114)を受信し、フォーマットを選択し、前記要求(114)を解析し、選択された前記フォーマットに基づいて前記要求(114)を変更し、変更された要求(114’)を前記マルチメディアデータの送信元(100)へ送信するか、又は、
    前記オプティマイザ(111)が更にフォーマットを選択するとともに、選択された該フォーマットを前記プロキシサーバ(120)に提供し、該プロキシサーバ(120)が、前記要求(114)を受信し、該要求(114)を解析し、受信した、選択されたフォーマットに基づいて前記要求(114)を変更し、変更された要求(114’)を前記マルチメディアデータの送信元(100)へ送信する、請求項2に記載の方法。
  4. マルチメディアデータを送信するための前記要求(114)が、URLなどのロケータを含み、該ロケータは前記所望のマルチメディアレートにおいて符号化されているマルチメディアデータと関連付けられているものであり、
    前記要求(114)の変更が、ロケータを変更して、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つにより符号化されたマルチメディアデータに関連付けられているロケータと合うようにすることを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記プロキシサーバ(120)が前記ネットワーク(102)に設けられるか、又は前記クライアント(104a、104b)のうちの幾つか若しくは全てに設けられ、
    前記プロキシサーバが1つ以上の前記クライアント(104a、104b)に設けられる場合には、前記利用可能なマルチメディアレートが、前記クライアント(104a、104b)の前記プロキシサーバに伝達される、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記要求(114)と前記利用可能なマルチメディアレートとが、マルチメディアデータの前記送信元(100)に送信され、
    該送信元(100)が、受信した前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つに基づいて前記マルチメディアデータのフォーマットを選択し、選択した該フォーマットにより、要求されたマルチメディアデータを送信する、請求項1に記載の方法。
  7. 選択されたマルチメディアレートに基づいて、要求されたマルチメディアデータを、前記ネットワーク(102)を通じて前記要求元のクライアント(104a、104b)に送信するための帯域幅を割り当てるステップを更に含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記利用可能なマルチメディアレートは、前記ネットワーク(102)の状態の変化を考慮するために、送信セッションにおいて繰り返し決定されるものであり、
    前記マルチメディアデータは複数のセグメントを含み、各セグメントは前記メディアデータのうちのある特定の時間を含むものであり、
    前記要求(114)は、前記クライアント(104a、104b)に送信されるセグメントを特定するものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記ネットワーク(102)が有線ネットワーク又は無線ネットワークであり、前記ネットワークの状態が、前記ネットワーク(102)の混雑の状態又は前記ネットワーク(102)の無線の状態を含むものである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記マルチメディアデータはDASHプロトコルに基づいて提供され、HTTPに基づいて前記クライアント(104a、104b)に送信され、
    送信セッションにおいて、クライアント(104a、104b)が所定の基準に従って別の所望のマルチメディアレートを選択し、
    送信セッションにおいて、クライアント(104a、104b)が所定の基準に従って別の所望のマルチメディアレートを選択する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記クライアント(104a、104b)が前記要求(114)における変更を認識し、将来の要求(114)にあたり所望のマルチメディアレートを決定する際に該変更を考慮するものである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるための、機械可読媒体に記憶される命令を含む非一時的なコンピュータプログラム製品。
  13. ネットワーク(102)を介して複数のクライアント(104a、104b)にマルチメディアデータを送信するためのシステムであって、前記マルチメディアデータはマルチメディアレートの異なる複数のフォーマットにより記憶されており、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法に基づいて動作するシステム。
  14. 複数のクライアント(104a、104b)にマルチメディアデータを送信するためのネットワーク(102)であって、前記マルチメディアデータはマルチメディアレートの異なる複数のフォーマットにより記憶されており、
    マルチメディア品質とマルチメディアレートとの関係を表す、前記マルチメディアデータについてのユーティリティ情報と、前記ネットワーク(102)の状態とに基づいて、前記複数のクライアント(104a、104b)の各々について、前記マルチメディアデータについての利用可能なマルチメディアレートを決定するオプティマイザと、
    所望のマルチメディアレートを有するマルチメディアデータを送信するためにクライアント(104a、104b)から要求(114)を受信するとともに、前記オプティマイザから前記利用可能なマルチメディアレートを受信し、記憶されている、要求されたマルチメディアデータの複数の異なるマルチメディアレートから、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの1つに最も合うマルチメディアレートを選択し、前記利用可能なマルチメディアレートのうちの選択されたマルチメディアレートに基づいて前記要求(114)を変更し、前記マルチメディアデータを記憶しているサーバ(100)が、前記マルチメディアデータを選択されたフォーマットにより要求元のクライアント(104a、104b)に送信できるようにするために、変更された要求(114’)を該サーバ(100)に送信するプロキシサーバ(120)と
    を備えたネットワーク(102)。
  15. 前記サーバ(100)から前記クライアント(104a、104b)へとマルチメディアデータのセグメントが送信される帯域幅を、前記オプティマイザから伝達される帯域幅に制限するレートシェーパを更に備えた請求項14に記載のネットワーク(102)。
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