JP2014036207A - 深さ検知方法、エッチング方法、深さ検知装置及びエッチング装置 - Google Patents

深さ検知方法、エッチング方法、深さ検知装置及びエッチング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】計測対象の平面に開口されて形成される凹部の深さを正確に検知する。
【解決手段】エッチング装置10は、平面電極24上にウェハ12が載置されて装填される。検知装置50は、ウェハの光源部52から射出する光ビームLBを、ウェハの入射面12Bからウェハの内部に入射する。また、撮像部54は、凹部の開口が形成される反射面12Aで反射されて、射出面12Cから射出される光ビームLBrが照射されることにより、光ビームを撮像する。検知装置は、撮像された光ビームに含まれる凹部の影の長さを算出することにより、ウェハに形成された凹部の深さを検知する。
【選択図】図4

Description

開示する技術は、深さ検知方法、エッチング方法、深さ検知装置及びエッチング装置に関する。
シリコンウェハの表面の疵等を検出する表面欠陥検出方法としては、検査材料の表面に均一な光を照射し、二次元センサなどを用いて反射光を撮像し、撮像画像に含まれる光源の正反射像以外の反射像より検査材料の表面欠陥を検出する。検査材料の表面に光源から発する光を照射した場合、光源の正反射像の位置は一定となるが、疵等による光源の反射像は、疵が深く傾斜角度が大きくなるほど光源の正反射像から離れる。ここから、上記提案では、光源の正反射像の位置と疵等による光源の反射像の位置から疵等の欠陥の程度を判断している。
また、エンボスが形成されたカード表面に対して、平行光源から発する光を一定の入射角となるように照射し、反射光をCCDエリアセンサにより受光する場合、エンボスの頂部における正反射光は、CCDエリアセンサにより撮像される。これに対して、エンボスの肩部分に生じる乱反射光は、CCDエリアセンサにより撮像されない。ここから、平行光源から発しカード表面で反射した反射光をCCDエリアセンサにより受光し、CCDエリアセンサの受光量から、カードに形成されたエンボスを読み取るエンボス読取装置が提案されている。
ところで、半導体製造装置に設けられるエッチング工程では、例えばシリコンウェハ等の半導体基板に対してマスクパターンに応じてエッチング処理を行なう。エッチング工程に用いられるエッチング装置としては、半導体基板上の絶縁膜又はポリシリコン等の半導体膜の全面をエッチングする場合に、エリプソメータ等を用いて、絶縁膜又は半導体膜の残膜厚を測定する提案がなされている。この提案では、チャンバー外の発光部から基板上にレーザー光を照射し、反射光を受光部により受光して残膜厚をサンプリングし、サンプリング値が目標値と一致したときに、エッチングを停止している。
一方、高品質の半導体集積回路を製造する場合、エッチング工程においては、エッチングの進行状況に基づいて、エッチングを停止するタイミングを高精度で制御する必要がある。したがって、エッチング工程においては、エッチングにより基板に形成される凹部の深さを高精度で検知できることが好ましい。
特開昭61−48751号公報 特開平05−81458号公報 特開昭63−254733号公報
開示の技術は、一つの側面として、計測対象に形成される凹部の深さを正確に検知することを目的とする。
開示の技術は、平面に開口された凹部が形成される計測対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射し、前記照射した光ビームが前記計測対象内を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像する。前記計測対象の凹部の深さは、前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから検知する。
開示の技術は、一つの側面として、計測対象の平面に開口されて形成される凹部の深さを正確に検知することができる、という効果を有する。
本実施形態に係るエッチング装置の一例を示す要部の側面図である。 エッチング処理されるウェハの一例を示す要部の断面図である。 本実施形態に係る検知装置の要部の斜視図である。 本実施形態に係る検知装置の要部の側面図である。 ウェハ内における光ビームの走査の一例を示すウェハ近傍の要部の側面図である。 ウェハ内における光ビームの走査の他の一例を示すウェハ近傍の要部の側面図である。 光ビームの光路の概略を示すウェハ近傍の要部の側面図である。 光ビームによる凹部の検知を示すウェハ近傍の要部の側面図である。 図6Bの凹部の一例を示すウェハの要部の斜視図である。 ウェハから射出される光ビームの光路の一例を示す光路図である。 制御装置として機能するコンピュータの機能ブロック図である。 凹部の深さ検知及び深さに基づいたエッチング制御の一例を示す流れ図である。 ウェハに凹部が生じていない場合に撮像される画像の一例を示す平面図である。 図11Aの11B−11B線に沿った相対光量分布の一例を示す線図である。 ウェハに凹部が生じた場合に撮像される画像の一例を示す平面図である。 図12Aの12B−12B線に沿った相対光量分布の一例を示す線図である。 ウェハに、図12Aよりも深い凹部が生じた場合に撮像される画像の一例を示す平面図である。 図13Aの13B−13B線に沿った相対光量分布の一例を示す線図である。 ウェハに、図13Aよりも更に深い凹部が生じた場合に撮像される画像の一例を示す平面図である。 図14Aの14B−14B線に沿った相対光量分布の一例を示す線図である。 円板状のウェハに適用される検知装置の要部を示す斜視図である。
以下、図面を参照して開示する技術の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1には、本実施形態に係るドライエッチング装置(dry etching system、以下、エッチング装置とする)10を示している。このエッチング装置10は、半導体製造工程に用いられるエッチング装置の一例として機能する。
エッチング装置10は、ウェハ(wafer)12を処理対象としている。ウェハ12は、例えば、半導体集積回路を形成するのに用いられ、処理対象及び計測対象の一例として機能する。図2に示すように、エッチング装置10により処理されるウェハ12は、石英ガラスなどが用いられて形成された基板層14、及び基板層14上に形成されたエッチング層16を含む。また、ウェハ12は、このエッチング層16上にマスクパターンに応じてレジスト層18が形成される。エッチング装置10には、レジスト層18が形成されたウェハ12が装填される。
エッチング装置10は、例えば、ウェハ12から、レジスト層18が形成されていない非マスク領域18Aのエッチング層16を除去する。これにより、ウェハ12には、マスクパターンに応じた凹部20が形成される。なお、図2に示すウェハ12は、エッチング装置10によりエッチング処理される前のエッチング層16及びレジスト層18を破線で示されている。
図1に示すように、エッチング装置10は、箱体形状に形成されたチャンバー22を備える。エッチング装置10は、平面電極24、対向電極26及び高周波電源28を備える。平面電極24及び対向電極26は、互いに対向されてチャンバー22内に配置されている。平面電極24及び対向電極26の各々は、高周波電源28に接続されている。平面電極24、対向電極26及び高周波電源28は、エッチング処理部の一部の一例として機能する。
高周波電源28は、平面電極24と対向電極26との間に、所定周波数の高周波電力を供給する。平面電極24は、カソード(cathode、kathode)として機能し、対向電極26は、アノード(anode)として機能する。これにより、エッチング装置10は、チャンバー22内の平面電極24と対向電極26との間で放電が生じる。なお、高周波電源28は、例えば、13.65MHz、27MHz、60MHzなどの単一の周波数の高周波電力を出力するものであってもよく、また、複数の周波数を重畳させた高周波電力を出力するものであってもよい。
エッチング装置10は、平面電極24上にウェハ12が載置される。また、エッチング装置10は、ガス供給部30、排気部32及び制御部34を備える。ガス供給部30、及び排気部32は、エッチング処理部の一部の一例として機能し、制御部34は、検知部及び制御部の一例として機能する。
ガス供給部30は、導入パイプ30Aを介してチャンバー22に連通され、導入パイプ30Aからチャンバー22内にエッチングガスを供給する。排気部32は、排気パイプ32Aを介してチャンバー22内に連通されている。排気部32は、例えば、真空ポンプを用い、排気パイプ32Aを介してチャンバー22内のガスを吸引することによりチャンバー22内から排出する。
制御部34には、高周波電源28、ガス供給部30及び排気部32の各々が接続されている。エッチング装置10は、制御部34により高周波電源28、ガス供給部30及び排気部32の各々の作動が制御される。
制御部34は、排気部32を作動させながらガス供給部30を作動させる。これにより、エッチング装置10は、例えば、減圧下でチャンバー22内がエッチングガスにより満たされる。制御部34は、チャンバー22内がエッチングガスに満たされている状態で、高周波電源28から平面電極24、対向電極26間に高周波電力を供給することにより、平面電極24と対向電極26と間に放電を生じさせる。
エッチング装置10は、エッチングガスが満たされたチャンバー22内で放電が生じることにより、エッチングガスのプラズマが発生する。これにより、エッチング装置10は、平面電極24上に載置されているウェハ12に対し、プラズマイオンによりエッチング処理を施す。
なお、エッチング装置10の基本的動作は、公知の一般的動作が適用され、以下では、詳細な説明を省略する。また、本実施形態は、所謂プラズドライマエッチング装置として機能するエッチング装置10を例に説明するが、ウェハ12に対するエッチング処理は、これに限らず、公知の任意のエッチング方法を適用できる。エッチング装置10は、エッチング方法に応じた構成が適用される。
本実施形態に係るエッチング装置10は、チャンバー22内に装填部36が設けられている。装填部36は、装填部の一例として機能する。図1及び図3に示すように、装填部36は、例えば、矩形筒体状に形成された枠体38及び蓋体40を備える。図1に示すように、枠体38は、開放された一端側がチャンバー22の底部22Aに取り付けられて閉塞されている。エッチング装置10は、ウェハ12が載置される平面電極24が、枠体38内に配置されている。ウェハ12は、枠体38内の平面電極24に載置されることで、エッチング装置10の装填部36に装填される。
図1及び図3に示すように、枠体38は、開放された他端側が蓋体40により覆われる。蓋体40は、平面電極24に載置されるウェハ12に対向する開口部42が形成されている。
図3に示すように、本実施の形態では、一例として、矩形状のウェハ12(例えば外形寸法が、100mm×100mm×0.5mm)を適用している。開口部42は、ウェハ12の外形に合わせた形状で、ウェハ12のサイズ(外形寸法)よりも僅かに小さく開口されて蓋体40に形成されている。
図1、図3及び図4に示すように、エッチング装置10は、平面電極24上に載置されたウェハ12の周縁部を、平面電極24と蓋体40の開口部42の周縁部との間でクランプする。これにより、ウェハ12は、エッチングされるレジスト層18側の面が対向電極26へ向けられて開放された状態で保持される。また、エッチング装置10は、蓋体40の開口部42がウェハ12により閉塞されてチャンバー22内と区画される。これにより、エッチング装置10は、チャンバー22内のエッチングガスが、装填部36(枠体38及び蓋体40)の内部に流入するのが防止されている。
なお、蓋体40に形成される開口部40は、ウェハ12のエッチング領域が開放される大きさとなっている。また、ウェハ12としては、矩形形状に限らず、円形形状等であってもよい。円形形状のウェハを適用する場合、蓋体40には、円形に開口した開口部を形成すればよい。
ところで、図2に示すように、ウェハ12には、基板層14及びエッチング層16として、光透過性を有する材質が用いられる。本実施形態では、例として、石英(石英ガラス)を用いることで可視光に対して光透過性を有する基板層14及びエッチング層16が形成されている。
また、ウェハ12は、基板層14及びエッチング層16として、同等の材質が用いられている。これにより、ウェハ12は、基板層14とエッチング層16との間に、光(可視光)に対する境界面が生じないようにされている。また、ウェハ12は、エッチング層16の表面16Aが鏡面仕上げされ、表面16Aにレジスト層18が形成されている。なお、ウェハ12としては、基板層14の一部がエッチング層16として用いられるものであっても良い。
一方、図1、図3及び図4に示すように、エッチング装置10は、検知装置50を備える。検知装置50は、深さ検知装置の一例として機能する。エッチング装置10は、ウェハ12に対してエッチング処理を行なっているときに、検知装置50によりウェハ12に形成される凹部20の深さを検知する。
図1及び図4に示すように、検知装置50は、光源部52及び撮像部54を含む。光源部52は、光源部の一例として機能し、撮像部54は、撮像部の一例として機能する。
光源部52は、所定波長の光ビームLBを射出する。図4に示すように、撮像部54は、例えば、多数のCCD(charge−coupled device)アレイなどの受光素子を二次元状に配列した受光部(以下、CCDエリアセンサ54Aとする)を備える。撮像部54は、CCDエリアセンサ54Aの撮像面54Bに光ビームLBが照射されることにより、光ビームLBにより形成されるスポットの画像を撮像する。
本実施形態では、可視光を透過する材質で形成されているウェハ12を計測対象及び処理対象として用いるが、計測対象及び処理対象は、可視光に限らず、赤外光などの他の波長の光に対して透過性を有する材質を用いることができる。例えば、処理対象及び計測対象が、赤外光に対して光透過性を有する材質であれば、赤外光を発する光源部52を設け、赤外光を受光する撮像部54を設ければよい。
図1に示すように、検知装置50は、光源部52及び撮像部54が、装填部36の枠体38内に設けられる。光源部52及び撮像部54は、平面電極24を挟んで配置される。
また、図1、図3及び図4に示すように、検知装置50は、反射ミラー56、58を備える。反射ミラー56は、走査部の一部の一例として機能し、反射ミラー58は、反射部の一例として機能する。
図1及び図4に示すように、反射ミラー56は、光源部52の上方に配置され、ミラー面56Aが、平面電極24に載置されたウェハ12の端面、及び光源部52に対向されている。検知装置50は、光源部52から射出された光ビームLBが、反射ミラー56のミラー面56Aに入射されることにより、光ビームLBをウェハ12の端面へ向けて反射する。これにより、光ビームLBは、ウェハ12に入射される。
反射ミラー58は、反射ミラー56と反対側のウェハ12の端面側で、かつ撮像部54の上方に配置されている。また、反射ミラー58は、ミラー面58Aが、ウェハ12の端面及び撮像部54に対向されている。ウェハ12に入射された光ビームLBは、ウェハ12内部を伝播し、反射ミラー56と反対側の端面から射出される(以下、ウェハ12から射出される光ビームLBを、光ビームLBrとして区別する)。これにより、反射ミラー58には、ウェハ12から射出された光ビームLBrがミラー面58Aに照射される。反射ミラー58は、ミラー面58Aに照射された光ビームLBrを、撮像部54へ向けて反射する。撮像部54は、光源部52から射出されてウェハ12内を伝播した光ビームLBがCCDエリアセンサ54Aに入射される。
図3に示すように、検知装置50は、反射ミラー56のミラー面56Aを傾倒するように反射ミラーを回動させる傾動部60、及び反射ミラー58のミラー面58Aを傾倒するように回動させる傾動部62を含む。傾動部60は、走査部の一部の一例として機能し、傾動部62は、反射部として機能する。
検知装置50は、傾動部60により反射ミラー56のミラー面56Aを傾倒することで、光ビームLBのウェハ12への入射角を変化させる。また、検知装置50は、ウェハ12から射出される光ビームLBrの射出角に応じて傾動部62により反射ミラー58のミラー面58Aを傾倒させる。これにより、検知装置50は、ウェハ12から射出される光ビームLBrの射出角に関わらず、光ビームLBrが撮像部54へ向けて反射され、CCDエリアセンサ54Aの受光領域内に収まるようにしている。
一方、図2に示すように、ウェハ12は、エッチング層16の表面16A側がエッチングされることにより、凹部20が形成される。凹部20は、エッチング処理された表面16Aに開口部20Aが形成され、この開口部20Aからウェハ12の内部へ向けて掘り込まれるように形成される。凹部20は、凹部の一例として機能する。
図5Aに示すように、検知装置50は、表面16A側のウェハ12内部の面に光ビームLBを照射することにより、表面16A側のウェハ12内部の境界部分が境界面となって光ビームLBを全反射させる。また、検知装置50は、ウェハ12の内側の境界部分で反射されてウェハ12から射出される光ビームLBrを、反射ミラー58のミラー面58Aにより撮像部54へ向けて反射させることにより、光ビームLBrを撮像する。以下では、表面16Aのウェハ12の内側の境界部分(境界面)を反射面12A、光ビームLBが入射されるウェハ12の端面を入射面12B、光ビームLBrが射出されるウェハ12の端面を射出面12Cとする。反射面12Aは、処理対象及び計測対象の平面の内側の境界部分の一例として機能し、入射面12Bは、平面の一端側の端面の一例として機能し、射出面12Cは、射出面の一例として機能する。
ここで、ウェハ12の入射面12Bへの光ビームLBの入射角を変えることで、反射面12A上の光ビームLBの照射位置Cが移動する。検知装置50は、反射ミラー56のミラー面56Aを傾倒することでミラー面56Aの角度αを変化させる。これにより、検知装置50は、反射面12A上の光ビームLBの照射位置Cを、反射ミラー56と反射ミラー58との間の光ビームLBの光路に沿った方向(矢印x方向)に移動させる。以下、光ビームLBの照射位置Cの移動を光ビームLBの主走査という。なお、角度αは、ウェハ12の反射面12Aに対する反射ミラー56のミラー面56Aの角度として説明する。
角度αは、角度αから角度αを含む範囲(α>α>α)であればよい。また、反射ミラー12は、ウェハ12に対する位置が、角度αでウェハ12に入射された光ビームLBが、反射面12Aにおいて全反射が生じる位置に配置される。ここで、角度αは、反射ミラー56のミラー面56Aで反射された光ビームLBが、ウェハ12の反射面12Aの反射ミラー56側(入射面12B側)の端部の照射位置Cへ向けて反射される角度とする。また、角度αは、反射ミラー56のミラー面56Aで反射された光ビームLBが、ウェハ12の反射面12Aの反射ミラー58側(射出面12C側)の端部の照射位置Cへ向けて反射される角度とする。これにより、検知装置50は、ウェハ12の反射面12A上を照射位置Cから照射位置Cまで、光ビームLBの主走査が行なわれる。
また、ウェハ12の反射面12Aで反射される光ビームLBrは、反射面12Aに対する入射角と、反射面12Aに対する反射角とが等しくなる。この反射角及び入射角は、矢印x方向に沿う反射面12A上の位置により異なり、反射角が異なることにより、反射ミラー58のミラー面58Aに入射されるときの角度も変化する。
検知装置50は、ウェハ12の射出面12Cから反射ミラー58のミラー面58Aへ向けて射出される光ビームLBrの角度(射出角)に応じて、反射ミラー58のミラー面58Aを傾倒することでミラー面58Aの角度βを変化させる。これにより、検知装置50は、反射ミラー58のミラー面58Aに照射される光ビームLBrが撮像部54へ向けて反射されるようにしている。なお、角度βは、ウェハ12の反射面12Aに対する反射ミラー58のミラー面58Aの角度として説明する。
角度βは、例えば、角度βから角度βを含む範囲(β<β<β)とすることができる。ここで、角度βは、ウェハ12の反射面12Aの照射位置Cで反射された光ビームLBrを撮像部54へ向けて反射する角度とする。また、角度βは、ウェハ12の反射面12Aの照射位置Cで反射された光ビームLBrを撮像部54へ向けて反射する角度とする。
図5Aでは、ウェハ12の内部での光ビームLBの伝播が、反射面12Aにおける1回の反射で行なわれるようにしているが、これに限らず、光ビームLB(LBr)がウェハ12の内部で複数回の反射を行なって伝播するものであっても良い。すなわち、反射面12Aと、反射面12Aに対向する反射面12Dとで光ビームLBが反射しながらウェハ12の内部を伝播するようにしてもよい。この場合、光ビームLBが反射面12A上の複数位置で反射すると、後述する反射面12Aに生じる凹部20の特定が困難となる場合がある。したがって、ウェハ12の内部での光ビームLBの反射は、反射面12Aでの反射が1回であり、反射面12Dでの光ビームLBの反射が1回以下であることが好ましい。
図5Bには、ウェハ12内の反射面12Dでの光ビームLBの反射を用いた一例を示す。光ビームLBは、反射ミラー56のミラー面56Aの角度αが、角度αから角度αまで変化されることにより、ウェハ12の反射面12Aの端部Cから中央部Cまでの範囲で主走査される。
一方、光ビームLBは、反射ミラー56のミラー面56Aの角度αが、角度αとされることにより、反射面12Dで反射された後、反射面12Aの中央部Cの照射位置に照射され、中央部Cの照射位置から反射ミラー58(射出面12C)へ向けて反射される。また、光ビームLBは、反射ミラー56のミラー面56Aの角度αが、角度α(α<α)とされることにより、反射面12Dで反射された後、反射面12Aの端部Cに照射され、端部Cから射出面12Cへ向けて反射される。
ここから、検知装置50は、反射ミラー56のミラー面56Aの角度αを、角度αから角度αの範囲で変化させ、角度αから角度αの範囲、及び角度αから角度αの範囲で反射される光ビームLBrを撮像しても良い。
なお、検知装置50は、ウェハ12の反射面12A上の照射位置Cから照射位置Cの範囲に照射する光ビームLBを、反射面12Aから反射面12Dへ向けて反射させ、反射面12Dから射出面12Cへ向けて反射されるようにしても良い。
一方、図3及び図4に示すように、検知装置50は、架台64及び架台移動部66を備えている。架台64及び架台移動部66は、走査部の一部の一例として機能する。架台64は、例えば、帯板状に形成されて、平面電極24の下方に配置される。また、架台64には、長手方向の一方の端部に光源部52が取り付けられ、他方の端部に撮像部54が取り付けられている。
架台移動部66は、例えば、チャンバー22の底部22A上に取り付けられ、上部に配置される架台64を支持する。架台移動部66は、例えば、ガイド部と送りねじ機構を用いた移動機構を備え、上部に支持している架台64を、反射ミラー56による光ビームLBの走査方向と交差する方向(矢印y方向)に沿って移動させる。これにより、検知装置50は、ウェハ12の反射面12A上への光ビームLBの照射位置(位置C)が、矢印y方向へ移動される(以下、副走査とする)。
検知装置50は、光ビームLBの主走査及び副走査を行なうことにより、ウェハ12の反射面12A上の全面へ光ビームLBを照射する。また、検知装置50は、光ビームLBが照射されるウェハ12の反射面12A上の位置Cが、光ビームLBrの反射位置P(x、y)(以下、反射位置Pと表記する)となり、反射位置Pの各々において反射された光ビームLBrを撮像する。
図6Aに示すように、光ビームLBは、所定のスポット径(例えば、0.2mm)の平行光の光束としてウェハ12に入射される。入射角φinでウェハ12に入射された光ビームLBは、照射角δで反射面12Aに照射され、反射角φで反射面12Aから反射される。なお、入射角φin、照射角δ及び反射角φは、反射面12A又は反射面12Aと平行な面に対する角度とする。
光ビームLBが照射されるウェハ12の反射面12Aに凹部20が生じていない場合、反射面12Aで反射される光ビームLBrは、光ビームLBのスポット径に応じたスポット径となる。なお、図5Aでは、光ビームLBの中心に対応する反射位置Pの中心を反射位置P(P=P(x、y))とし、矢印x方向に沿う光ビームLBの照射範囲は、反射位置Pを中心として反射位置Pから反射位置Pの範囲としている。
ウェハ12の反射面12Aで反射された光ビームLBrは、反射面12Aの反射位置Pから反射位置Pの範囲で反射された光による光束と、反射面12Aの反射位置Pから反射位置Pの範囲で反射された光による光束とに分けられる。
図7には、ウェハ12に形成される凹部20の一例を示す。凹部20は、ウェハ12の反射面12A側の開口部20Aの直径Rが2D(R=2D)、底部20Bの直径RがD(R=D)、深さHが2D(H=2D)の円錐台としている。
図6Bには、凹部20が形成されている場合のウェハ12の内部の光ビームLBの伝播を示す。凹部20は、反射面12Aからウェハ12の内部に突出するように形成される。ウェハ12の反射面12Aに照射される光ビームLB及び反射面12Aで反射される光ビームLBrは、ウェハ12内に凹部20が生じていると、一部が凹部20により遮られる。これにより、ウェハ12の射出面12Cから射出される光ビームLBrには、凹部20の投影像として、凹部20の影68が生じる。
ウェハ12の凹部20の中心が反射位置Pとなる光ビームLBに対して、反射位置Pから反射位置Pの範囲に照射された光は、反射面12Aで反射される。このとき、光ビームLBの周縁部となる反射面12Aの反射位置Pで反射された光は、凹部20に遮られることなく伝播する。
これに対して、例えば、反射面12Aの反射位置Pでは、照射された光が、凹部20の底部20Bへ向けて反射される。これにより、反射位置Pで反射した光は、凹部20の底部20B又は底部20Bの周縁部で遮られる。また、反射面12Aにおける凹部20の開口の周縁となる反射位置Pに照射された光は、凹部20に遮られる。これにより、反射面12の反射位置Pから反射位置Pの範囲で反射された光による光ビームLBrには、凹部20の投影像として凹部20に応じた影68Aが生じる。
また、反射面12A上の反射位置Pへ向けて照射される光は、凹部20に遮られることなく反射面12Aの反射位置Pに達し、この反射位置Pで反射される。これに対して、反射面12A上の反射位置Pへ向けて照射される光は、凹部20により遮られる。また、反射面12Aの反射位置Pへ向けて照射される光は、凹部20の底部20Bに遮られる。このとき、凹部20の底部20Bが反射面12Aと平行であれば、反射面12Aの反射位置Pへ向けて照射される光は、凹部20の底部20Bで反射される。これにより、光ビームLBrでは、凹部20の底部20Bで反射された光が、反射位置Pで反射した光となり、凹部20の影68A上で凹部20の底部20Bに対応する影を消す。
さらに、反射面12Aにおける凹部20の開口の周縁となる反射位置Pへ向けて入射された光は、凹部20に遮られる。これにより、ウェハ12から反射面12Aの反射位置Pから反射位置Pの範囲に照射される光ビームLBに応じた光ビームLBrには、凹部20の投影像として凹部20に応じた影68Bが生じる。
したがって、凹部20が形成されているウェハ12に光ビームLBが照射された場合、ウェハ12から射出される光ビームLBrの内部には、各々が凹部20の投影像となっている2つの影68A、68Bが合成された凹部20の影68が生じる。凹部20の影68が含まれる光ビームLBrは、撮像部54のCCDエリアセンサ54Aにより撮像された場合、影68に対応する受光素子に受光量の減少を生じさせる。
検知装置50は、反射位置P(x、y)で反射された光ビームLBrを撮像したときに、受光量が減少しているか否から、反射位置P(x、y)に凹部20が生じているか否かを判定することができる。
また、反射位置Pに対応する影68A上の点Pと反射位置Pに対応する影68A上の点Pの距離は、反射位置Pに対応する影68B上の点Pと反射位置Pに対応する影68B上の点Pとの距離に等しい。また、影68A上の点Pから点Pの距離と影68B上の点Pから点Pの距離との和を影68の高さLとすると、高さLは、ウェハ12に形成されている凹部20の深さHに応じて変化する。
ここから、検知装置50は、光ビームLBrに生じている影68の高さL(撮像部54で撮像される影68の長さ)からウェハ12に生じている凹部20の深さHを判定することができる。
図8に示すように、凹部20の影68を含む光ビームLBrにより、ウェハ12の射出面12Cに投影される影68の高さLは、L=Lとなる。また、光ビームLBrの射出面12Cへの入射角をφ、射出面12Cから射出される射出角をθ、空気に対する基板層14の屈折率をNaとすると、スネルの法則により、Sinθ=Na×Sinφとなる。スネルの法則は、ウェハ12への光ビームLBの入射面12Aにおいても適用される。したがって、射出角θは、反射ミラー56のミラー面56Aの角度α、基板層14の屈折率Naから得られる。
また、光ビームLBrの光軸と交差する方向に沿う影68の高さLは、L=L×Cosθ=2・H・Cosθとなる。ウェハ12の射出面12Cと平行な面Plに、射出面12Cから射出される光ビームLBrにより投影される影68の高さLは、高さLとなる(L=L)。
一方、反射ミラー58のミラー面58Aの角度βを45°(β=45°=π/4)とし、CCDエリアセンサ54Aの受像面を、ウェハ12の反射面12Aと平行とする(射出面12Cと交差する)。この場合、ミラー面58Aに入射される光ビームLBrの光軸、ウェハ12の射出面12CとCCDエリアセンサ54Aの撮像面54Bとは、ミラー面58Aの法線Nvを対称線とする線対称とみなされる。
したがって、CCDエリアセンサ54Aの撮像面54Bに入射される光ビームLBrの角度ψは、ψ=θとなる。また、ミラー面58Aで反射された光ビームLBrの光軸と交差する方向に沿う影68の高さLは、(1)式となる。
=L×Cosθ=2・H・Cosθ ・・・(1)
また、角度βを角度γだけ変化させる(β=π/4−γ)と、反射ミラー58のミラー面58Aで反射された光ビームLBrは、角度β=π/4の光ビームLBrに対して角度2・γだけ、角度ψが変化する。これにより、角度ψは、ψ=θ+2γとなる。
一方、CCDエリアセンサ54Aの撮像面54B上の凹部20の影68の大きさである長さWは、高さL(=L)、角度ψから、(2)式となる。
W=L/Cosψ ・・・(2)
また、L=・H・Cosθ、ψ=θ+2・γから、影の長さWは、(3)式に書き換えられる。
W=2・H・Cosθ/Cos(θ+2γ) ・・・(3)
したがって、ウェハ12に生じた凹部20の深さHは、(4)式により得られる。
H=W・Cos(θ+2・γ)/(2・Cosθ) ・・・(4)
また、光ビームLBrが、CCDエリアセンサ54Aの撮像面54Bに対して、例えば垂直に照射されるように角度αを制御する場合、ψ=θ+2γ=0となるので、ウェハ12に生じる凹部20の高さHは、(5)式から得られる。
H=W/(2・Cosθ) ・・・(5)
なお、反射ミラー58を設けず、ウェハ12の射出面12Cから撮像部54の撮像面54Bに光ビームLBrが射出される場合、角度γ=0として、凹部20の深さHを算出することができる。
検知装置50は、撮像部54により撮像された光ビームLBrの影68の長さWを算出し、この長さWからウェハ12に生じる凹部20の深さHを算出する。また、エッチング装置10は、検知装置50により検知される凹部20の深さHが、予め設定した基準深さHとなることにより、例えば、高周波電源28の高周波電力の出力を停止させる。これにより、エッチング装置10は、ウェハ12に対するエッチングの進行を停止させる。
図9には、制御部34の一例を示す。制御部34は、検知部及び制御部の一例として機能する。制御部34は、コンピュータ70を含む。コンピュータ70は、CPU(central processing unit)72、メモリ74、不揮発性の記憶部76、キーボード78、マウス80、ディスプレイ82を備える。コンピュータ70は、CPU72、メモリ74、不揮発性の記憶部76、キーボード78、マウス80、ディスプレイ82がバス84により接続されている。また、コンピュータ70は、インターフェイス86を備え、インターフェイス86が、バス84に接続されている。また、制御部34は、コンピュータ70のインターフェイス86に、高周波電源28、ガス供給部30及び排気部32が接続されている。
コンピュータ70の記憶部76は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体により実現できる。記憶部76には、高周波電源28を作動させるための、高周波電力制御プログラム88A、ガス供給部30を作動させるためのガス供給制御プログラム88B、及び排気部32を作動させるための排気制御プログラム88Cが記憶されている。
CPU72は、各プログラム88A〜88Cを記憶部76から読み出してメモリ74に展開し、各プログラム88A〜88Cが有するプロセスを順次実行する。これにより、エッチング装置10は、ウェハ12に対するエッチング処理を実行する。
一方、制御部34は、コンピュータ70のインターフェイス86に、検知装置50の光源部52、撮像部54、傾動部60、62及び架台移動部66が接続されている。これにより、制御部34は、検知装置50の作動を制御する。
コンピュータ70の記憶部76には、光源部52による光ビームLBの発光を制御する発光制御プログラム90Aが記憶されている。また、記憶部76には、傾動部60及び傾動部62により反射ミラー56、58の角度α、角度βを制御することにより光ビームLBの主走査を制御する主走査制御プログラム90Bが記憶されている。さらに、記憶部76には、架台移動部66による光ビームLBの副走査を制御する副走査制御プログラム90C、撮像部54により光ビームLBrの撮像を制御する撮像制御プログラム90Dが記憶されている。
CPU72は、各プログラム90A〜90Dを記憶部76から読み出して、メモリ74に展開し、各プログラム90A〜90Dが有するプロセスを実行する。これにより、検知装置50は、ウェハ12の反射面12Aに対する光ビームの主走査、副走査及び光ビームLBrの撮像が実行される。
また、記憶部76には、撮像した画像に対する画像処理を行なうことで、凹部20の深さHを検知する画像処理プログラム92A、及び検知した凹部20の深さHに基づいてエッチング処理の進行を制御するエッチング制御プログラム92Bが記憶されている。
CPU72は、各プログラム92A、92Bを記憶部76から読み出して、メモリ74に展開し、各プログラム92A、92Bが有するプロセスを実行する。これにより、検知装置50は、ウェハ12に形成された凹部20の深さHの検知を行う。また、エッチング装置10は、例えば、凹部20が予め設定した深さに達することで、高周波電力の供給が停止されて、エッチング処理が停止される。
なお、エッチング装置10及び検知装置50の制御部34は、例えば半導体集積回路、より詳しくは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
以下に、本実施形態の作用として、検知装置50を用いたウェハ12の凹部20の深さHの検知、及び検知結果を用いたエッチング処理を説明する。
エッチング装置10は、装填部36の枠体38内に配置している平面電極24上に処理対象とするウェハ12を載置し、枠体38を蓋体40により閉塞する。これにより、ウェハ12は、レジスト層18側の面が開放された状態で平面電極24と蓋体40との間にクランプされて保持される。また、枠体38は、蓋体40及び蓋体40の開口部42を塞ぐウェハ12により内部がチャンバー22に対して密閉される。
エッチング装置10は、ウェハ12が装填されると、チャンバー22内にエッチングガスが満たされ、平面電極24及び対向電極26に高周波電力が供給される。これにより、エッチング装置10は、チャンバー22内のエッチングガスにプラズマが発生し、このプラズマによりウェハ12のエッチング処理が行なわれる。
ここで、エッチング装置10は、枠体38内に検知装置50の光源部52及び撮像部54等が設けられている。エッチング装置10は、枠体38内が密閉されていることにより、光源部52、撮像部54等がエッチングガス、エッチングガスのプラズマ等により損傷、劣化等が進行してしまうのが防止される。
ところで、エッチング装置10は、エッチング処理の進行に応じてウェハ12に凹部20が形成され、また、凹部20の深さHが深くなる。エッチング装置10は、エッチング処理によりウェハ12に形成される凹部20の深さHを、検知装置50により検知している。また、エッチング装置10は、検知装置50の検知結果に基づき、ウェハ12のエッチング処理の停止が制御される。
図10には、検知装置50における検知処理の流れを示している。検知装置10は、例えば、装填部36に装填されたウェハ12に対してエッチング処理が開始される前などの所定のタイミングでステップ110を実行して初期設定を行なう。検知装置50における初期設定は、例えば、ウェハ12の反射面12Aに対して光源部52から発する光ビームLBを走査(主走査及び副走査)し、ウェハ12の反射面12Aで反射される光ビームLBrを撮像部54で撮像する。これにより、検知装置50は、ウェハ12の反射面12Aの反射位置P(x、y)毎の反射ミラー56の角度α、反射ミラー58の角度βを特定する。
また、検知装置50は、初期設定において、CCDエリアセンサ54Aが光ビームLBrを受光したときの、受光素子毎の受光量に基づき、受光量の基準値を設定する。検知装置50は、ウェハ12の凹部20を検知するときに、受光素子毎に受光量と基準値とを比較する。
図11Aには、ウェハ12に凹部20が生じていない状態でCCDエリアセンサ54Aに照射された光ビームLBrを撮像した画像の一例とする画像94Aを示す。なお、以下では、一例として、光ビームLB(LBr)のビーム径を0.4mm、CCDエリアセンサ54Aに設けている受光素子の中心間隔を5μm(0.005mm)としている。また、図11Aは、縦方向(縦ライン、矢印x方向)が光ビームLBの主走査方向(図3の矢印x方向)に沿って配列された受光素子が対応し、横方向(横ライン)が縦ラインと交差する方向(図3の矢印y方向)に沿って配列された受光素子が対応している。図11A、図11B及び図11A、図11Bに対応する各図では、縦ラインの受光素子の配列順である素子番号を示す。
図11Bには、光ビームLBrを撮像した画像94AにおけるCCDエリアセンサ54Aの1ライン分の受光素子の各々の受光量の分布の一例を示す。なお、図11Bは、図11Aの11B−11B線に沿った縦方向(縦ライン)の1ライン分の受光素子の受光量の分布の一例を示し、縦軸を受光量(W:ワット)、横軸を受光素子の位置を特定するための素子番号(ピクセル番号)としている。
図11Aに示すように、凹部20が生じていないウェハ12から射出される光ビームLBrには、凹部20の影68は含まれない。また、図11A及び図11Bに示すように、CCDエリアセンサ54Aにより撮像される画像94Aは、光ビームLBrが照射されていない周縁部が暗く、光ビームLBrが照射される領域が、光ビームLBrの照度(光量)に応じて明るくなる。また、画像94Aは、光ビームLBrの周縁部が暗く、光ビームLBrの中心に向かうほど明るくなる。したがって、検知装置50は、初期設定として、例えば、図11Bに示す受光素子ごとの受光量を基準値として設定する。
検知装置50は、ウェハ12に対するエッチング処理が開始されると、ウェハ12に生じる凹部20の検知を開始する。ウェハ12に生じる凹部20の検知は、ステップ112においてウェハ12の反射面12A上へ光ビームLBの走査を行い、反射面12Aで反射された光ビームLBrを撮像部54で撮像する。検知装置50は、光ビームLBの走査が、架台移動部66により架台64を移動させ(副走査)、反射ミラー56の角度αを変化させることにより行う(主走査)。また、検知装置50は、光ビームLBの主走査に応じて、反射ミラー58の角度βを変化させることにより、光ビームLBrを撮像する。
ステップ114では、撮像された光ビームLBrの画像から、ウェハ12上の凹部20の検知が行われる。凹部20の検知は、光ビームLBrを受光したときの受光素子ごとの受光量と基準値とを比較し、例えば、受光素子ごとの基準値に対する受光量の相対値(基準値に対する受光量の百分率、以下、相対受光量とする)を算出し、算出結果に基づいて行う。
例えば、図11Aに示す光ビームLBrが検出されている場合、各CCDエリアセンサ54Aの各受光素子の相対受光量は、100%に近似した値となる。これに対して、エッチング処理が進行することでウェハ12に凹部20が生じると、相対受光量が低下する受光素子が生じる。
図12Aには、深さHが1μmの凹部20が生じている場合に、光ビームLBrをCCDエリアセンサ54Aで撮像した画像94Bを示す。この光ビームLBrの画像94Bには、凹部20による影68が生じている。図12Bには、図12Aの12B−12B線に沿う各受光素子の相対受光量を示す。図12Bに示すように、光ビームLBrに影68が生じることにより、周囲の受光素子よりも相対受光量が低下する受光素子が生じる。
検知装置50は、光ビームLBrを撮像したときに、相対受光量が低下した受光素子の有無から、ウェハ12に凹部20が生じているか否かを判定する。このとき、検知装置50は、架台64の移動量、反射ミラー56の角度α、及び反射ミラー58の角度βから、光ビームLBrの反射位置P(x、y)を特定する。
図10のステップ116では、凹部20を検知したか否かを確認する。このとき、各受光素子に相対受光量の低下が生じていない場合、凹部20が生じていないとしてステップ116において否定判定してステップ112へ移行する。これにより、検知装置50は、光ビームLBの走査を継続する。
これに対して、相対受光量の低下した受光素子を検出すると、ステップ116において肯定判定して、ステップ118へ移行する。このステップ118では、受光素子の相対受光量に基づいて凹部20の深さHの検知を行う。
ここで、図12Bには、一つの受光素子において相対受光量が40%低下している場合を示す。受光素子の間隔が5μmであることから、CCDエリアセンサ54Aの撮像面54B上の影68の長さWは、例えば、W=5(μm)×0.4=2(μm)として算出することができる。
検知装置50は、算出した長さW、光ビームLBrの射出角θ、及び反射ミラー58の角度βを用いることで、凹部20の深さHを算出する。例えば、反射ミラー58の角度βが、β=π/4(=45°)であれば、凹部20の深さHは、H=1(μm)となる。
また、図13Aには、図12Aよりも、エッチングが進行し、凹部20の深さHが深くなった場合の画像94Cを示す。図13Aに示すように、凹部20が深くなることにより、光ビームLBrを撮像した画像94Cは、光ビームLBrに含まれる影68が大きくなる。図13Bには、図13Aの13B−13B線に沿うラインの各受光素子の相対受光量を示す。図13Bに示すように、光ビームLBrに含まれる影68が大きくなることにより、影68が生じたときに相対受光量が低下していた受光素子において相対受光量がさらに低下する。また、影68が生じたときに相対受光量が低下していた受光素子に隣接する受光素子においては、相対受光量に低下が生じる。
図13Bには、一つの受光素子において相対受光量が100%低下し、隣接する受光素子の一方の相対受光量が75%低下し、隣接する受光素子の他方の相対受光量が25%低下している場合が示されている。図13Bの場合の影68の長さWは、例えば、W=5(μm)×1.0+5(μm)×0.75+5(μm)×0.25=10(μm)として算出される。このとき、例えば、反射ミラー58の角度βがβ=π/4(=45°)であれば、凹部20の深さHは、H=5(μm)となる。
図10では、検知した凹部20の深さHを算出するとステップ120へ移行し、予め設定している凹部20の深さHの基準値Hと比較する。ここで、検知した凹部20の深さHが、基準値Hに達していなければ(H<H)、ステップ120で否定判定して、ステップ112へ移行し、光ビームLBの走査を継続する。これにより、エッチング装置10は、ウェハ12に対するエッチング処理を継続する。
一方、図14Aには、図13Aよりも、さらにエッチングが進行し、凹部20がより深くなっている場合の光ビームLBrの画像94Dを示す。図14Aに画像94Dは、ウェハ12の凹部20が深くなることにより、光ビームLBrに含まれる影68が大きくなり、かつ影68が明確となる。図14Bには、図14Aの14B−14B線に沿うラインの各受光素子の相対受光量を示す。
光ビームLBrに含まれる影68が大きくなることにより、CCDエリアセンサ54A上では、影68に当たる受光素子の数が増加する。これにより、図14Bに示すように、光ビームLBrが照射されても、凹部20の影68に含まれ光を受光しない受光素子が増加する。図14Bは、35個の受光素子において相対受光量が100%低下し、隣接する受光素子の一方の相対受光量が75%低下し、隣接する受光素子の他方の相対受光量が25%低下している場合を示している。
図14Bの場合、撮像面54B上の影68の長さWは、例えば、W=5(μm)×1.0×36+5(μm)×0.75+5(μm)×0.25=180(μm)として算出される。このとき、例えば、反射ミラー58の角度βがβ=π/4(=45°)であれば、凹部20の深さHは、H=90(μm)となる。エッチング装置10においては、エッチング処理が進行することでウェハ12に形成される凹部20が深くなる。
これにより、深さHが基準値Hに達する(H≧H)と、図10では、ステップ120で肯定判定してステップ122へ移行する。検知装置50は、ステップ112へ移行することで、エッチング処理を終了するように設定する。
エッチング装置10に設けている制御部34は、検知装置50の検知結果に基づき、ステップ122においてエッチング処理の終了が設定されると、高周波電源28から平面電極24及び対向電極26への高周波電力の出力を停止させる。エッチング装置10は、平面電極24、対向電極26へ高周波電力が供給されなくなることで放電が停止する。これにより、チャンバー22内のウェハ12は、エッチングの進行が止まる。
このように、検知装置50は、エッチングによりウェハ12に生じる凹部20の深さHを高精度で検出することができる。また、エッチング装置10は、検知装置50により検知する凹部20の深さHに応じ、ウェハ12に対するエッチング処理を停止する。したがって、エッチング装置10は、ウェハ12に対して高精度のエッチング処理を行うことができる。
また、エッチング装置10は、枠体38と蓋体40により閉塞した装填部36に検知装置50を設けている。これにより、エッチング装置10は、検知装置50に用いている光源部52、撮像部54、反射ミラー56、58などの光学部品、電子部品が、エッチングガス、エッチングガスのプラズマなどの影響を受けてしまうことが防止されている。
本実施形態では、矩形状のウェハ12を例に説明したが、ウェハ12の形状はこれに限るものではない。また、検知装置50は、光ビームLB、LBrに対して、ウェハ12の形状に応じた光学系を用いればよい。
図15には、円板状のウェハ96を用いる検知装置50Aの要部を示す。この検知装置50Aは、反射ミラー56に替えて反射光学系100を設け、反射ミラー58に替えて反射光学系102を設けている。反射光学系100、102は、円板状のウェハ96の中心点を挟んで配置され、各々が円弧状に湾曲したウェハ96の端面96Aに対向されている。
ウェハ96の端面96Aに入射される光ビームLBは、ウェハ96の端面96Aが円弧状となっていることにより、主走査方向と交差する方向に沿うスポット径がウェハ96の内部で縮小されるように屈折される。また、ウェハ96の端面96Aから射出される光ビームLBrは、ウェハ96の端面96Aが円弧状となっていることにより、主走査方向と交差する方向に沿うスポット径が拡大されるよう屈折される。
ここから、反射光学系100は、例えば、シリンドカルミラー100Aを含む。反射光学系100は、光ビームLBの主走査方向と交差する方向に沿うスポット径を拡大するように、光ビームLBをウェハ96の端面96Aへ向けて反射する。これにより、反射光学系100は、端面96Aからウェハ96に入射された光ビームLBのスポット径が一定となるようにする。
また、反射光学系102は、例えば、シリンドカルミラー102A及びシリンドカルレンズ102Bを含む。反射光学系102のシリンドカルミラー102Aには、主走査方向と交差する方向に沿うスポット径が拡大するように屈折されてウェハ96から射出される光ビームLBrが入射される。シリンドカルミラー102Aは、入射された光ビームLBrのスポット径が、シリンドカルレンズ102上で所定径(ウェハ12の内部におけるビーム径)となるように反射する。シリンドカルレンズ102Bは、シリンドカルミラー102Aから入射される光ビームLBrが平行光となるように偏向する。
これにより、検知装置50Aは、ウェハ96内のビーム径に応じた光ビームLBrが撮像部54のCCDエリアセンサ54Aに照射されるようにしている。
また、検知装置50Aは、ウェハ96の中心を軸に、光源部52、反射光学系100、反射光学系102及び撮像部54が一体で、ウェハ96に対して相対回転することにより、光ビームLBの副走査を行う(矢印r方向)。
これにより、光ビームLBは、入射位置がウェハ96の反射面96Aの周方向に沿って移動される副走査が行われる。
したがって、検知装置50Aは、円板状のウェハ96に形成される凹部20の深さHを正確に検知することができる。
開示の技術においては、反射ミラー56を設けず、光源部52から射出される光ビームLBを、ウェハ12の入射面12Bに照射する構成を含む。この場合、光源部52を揺動するか又は光ビームLBを偏向することにより、ウェハ12の反射面12A上を光ビームLBが主走査されるようにすれば良い。
また、開示の技術においては、反射ミラー58を設けず、ウェハ12から射出される光ビームLBrが、撮像部54のCCDエリアセンサ54A上の照射される構成とすることを含む。
さらに、開示の技術は、上記実施の形態に記載に限らず、各部分が目的とする機能を含む形態であれば良い。また、本明細書に記載された全ての特許出願及び特許出願に開示される技術文献は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に、参照により取り込まれる。
開示の技術は、以上の実施形態に関し、更に、以下の付記を含む。
(付記1)
平面に開口された凹部が形成される計測対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射し、
前記照射した光ビームが前記計測対象内を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像し、
前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記計測対象の凹部の深さを検知する、
ことを含む深さ検知方法。
(付記2)
前記凹部の深さを、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む付記1記載の深さ検知方法。
(付記3)
前記凹部の深さを、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む付記1記載の深さ検知方法。
(付記4)
前記計測対象は、半導体集積回路が形成されるウェハである、付記1から付記3の何れかに記載の深さ検知方法。
(付記5)
平面に対してエッチング処理することにより、当該平面に開口されエッチング処理の進行に応じて深くなる凹部が形成される処理対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射し、
前記照射した光ビームが前記処理対象の内部を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像し、
前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記エッチング処理の進行に応じた前記処理対象の前記凹部の深さを検知する、
ことを含むエッチング方法。
(付記6)
前記撮像された前記光ビームに前記影が含まれるか否かを検知し、前記影が含まれる場合に前記凹部の深さを検知する、ことを含む付記5記載のエッチング方法。
(付記7)
前記凹部の深さを、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む付記5又は付記6記載のエッチング方法。
(付記8)
前記凹部の深さを、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む付記5又は付記6記載のエッチング方法。
(付記9)
前記検知した前記処理対象の凹部の深さが、予め設定した深さに達することにより、前記エッチング処理を停止する、ことを含むエッチング方法。
(付記10)
前記処理対象は、半導体集積回路が形成されるウェハである、付記5から付記9の何れかに記載のエッチング方法。
(付記11)
平面に開口される凹部が形成される計測対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射する光源部と、
前記照射した光ビームが前記計測対象を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像する撮像部と、
前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記計測対象の前記凹部の深さを検知する検知部と、
を含む深さ検知装置。
(付記12)
前記光源部から射出される前記光ビームの前記平面の内側の境界部分への照射位置を変化させることにより、前記光ビームの主走査を行う走査部を、更に含む付記11記載の深さ検知装置。
(付記13)
前記走査部は、前記主走査される前記光ビームの光軸と交差する方向に沿って前記光源部及び前記撮像部を前記計測対象に対して相対移動させることにより副走査を行う、付記12記載の深さ検知装置。
(付記14)
前記検知部は、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、付記11から付記13の何れかに記載の深さ検知装置。
(付記15)
前記撮像部は、前記計測対象から射出される前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射部を含み、
前記検知部は、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記反射部が前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、付記11から付記13の何れかに記載の深さ検知装置。
(付記16)
処理対象の平面に対してエッチング処理することにより、当該平面に開口されエッチング処理の進行に応じて深くなる凹部を形成するエッチング処理部と、
前記処理対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射する光源部と、
前記照射した光ビームが前記処理対象を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像する撮像部と、
前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記処理対象の前記凹部の深さを検知する検知部と、
前記検知部の検知結果に基づいて前記エッチング処理部の作動を制御する制御部と、
を含むエッチング装置。
(付記17)
前記光源部から射出される前記光ビームの前記平面の内側の境界部分への照射位置を変化させることにより、前記光ビームの主走査を行う走査部を、更に含む付記16記載のエッチング装置。
(付記18)
前記走査部は、前記主走査される前記光ビームの光軸と交差する方向に沿って前記光源部及び前記撮像部を前記処理対象に対して相対移動させることにより副走査を行う、付記17記載のエッチング装置。
(付記19)
前記検知部は、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、付記16から付記18の何れかに記載のエッチング装置。
(付記20)
前記撮像部は、前記処理対象から射出される前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射部を含み、
前記検知部は、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記反射部が前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、付記16から付記18の何れかに記載のエッチング装置。
(付記21)
前記制御部は、前記検知部により検知された前記処理対象の凹部の深さが、予め設定した深さに達することにより、前記エッチング処理部を停止する、付記16から付記20の何れかに記載のエッチング装置。
(付記22)
前記処理対象が、前記平面が前記エッチング処理可能となるように開放されて装填されることにより内部が周囲と区画される装填部を含み、前記装填部内に、前記光源部及び前記撮像部が配置されている、付記16から付記21の何れかに記載のエッチング装置。
(付記23)
前記処理対象が、半導体集積回路を形成するウェハである、付記16から付記22の何れかに記載のエッチング装置。
10 エッチング装置
12、96 ウェハ(計測対象、処理対象の一例)
12A 反射面(平面の内側の境界部分の一例)
14 基板層(計測対象、処理対象の一例)
16 エッチング層(計測対象、処理対象の一例)
18 レジスト層
20 凹部
20A 開口部
22 チャンバー(エッチング処理部の一例)
28 高周波電源(エッチング処理部の一例)
30 ガス供給部(エッチング処理部の一例)
32 排気部(エッチング処理部の一例)
34 制御部(制御部、検知部の一例)
36 装填部
38 枠体
40 蓋体
42 開口部
50、50A 検知装置
52 光源部
54 撮像部
54A CCDエリアセンサ(撮像部の一例)
54B 撮像面
56 反射ミラー(走査部の一例)
58 反射ミラー(反射部の一例)
60 傾動部(走査部の一例)
62 傾動部
68(68A、68B) 影

Claims (17)

  1. 平面に開口された凹部が形成される計測対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射し、
    前記照射した光ビームが前記計測対象内を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像し、
    前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記計測対象の凹部の深さを検知する、
    ことを含む深さ検知方法。
  2. 前記凹部の深さを、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む請求項1記載の深さ検知方法。
  3. 前記凹部の深さを、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む請求項1記載の深さ検知方法。
  4. 平面に対してエッチング処理することにより、当該平面に開口されエッチング処理の進行に応じて深くなる凹部が形成される処理対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射し、
    前記照射した光ビームが前記処理対象の内部を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像し、
    前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記エッチング処理の進行に応じた前記処理対象の前記凹部の深さを検知する、
    ことを含むエッチング方法。
  5. 前記凹部の深さを、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む請求項4記載のエッチング方法。
  6. 前記凹部の深さを、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づいて検知する、ことを含む請求項4記載のエッチング方法。
  7. 前記検知した前記処理対象の凹部の深さが、予め設定した深さに達することにより、前記エッチング処理を停止する、ことを含む請求項4から請求項6の何れか1項記載のエッチング方法。
  8. 前記処理対象は、半導体集積回路が形成されるウェハである、請求項4から請求項7の何れか1項記載のエッチング方法。
  9. 平面に開口された凹部が形成される計測対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射する光源部と、
    前記照射した光ビームが前記計測対象を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像する撮像部と、
    前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記計測対象の前記凹部の深さを検知する検知部と、
    を含む深さ検知装置。
  10. 前記検知部は、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、請求項9記載の深さ検知装置。
  11. 前記撮像部は、前記計測対象から射出される前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射部を含み、
    前記検知部は、前記計測対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記反射部が前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、請求項9記載の深さ検知装置。
  12. 処理対象の平面に対してエッチング処理することにより、当該平面に開口されエッチング処理の進行に応じて深くなる凹部を形成するエッチング処理部と、
    前記処理対象の内部に、前記平面の一端側の端面から光ビームを照射する光源部と、
    前記照射した光ビームが前記処理対象を透過し、前記平面の内側の境界部分で反射されて射出される光ビームを撮像する撮像部と、
    前記撮像された光ビームに含まれる前記凹部の影の長さから、前記処理対象の前記凹部の深さを検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて前記エッチング処理部の作動を制御する制御部と、
    を含むエッチング装置。
  13. 前記検知部は、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、請求項12記載のエッチング装置。
  14. 前記撮像部は、前記処理対象から射出される前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射部を含み、
    前記検知部は、前記処理対象の射出面から射出される前記光ビームの射出角、前記反射部が前記射出面から射出された前記光ビームを前記撮像部へ向けて反射する反射面の角度、前記光ビームを撮像する撮像面への前記光ビームの照射角、及び前記撮像面上の前記影の長さに基づき、前記凹部の深さを検知する、請求項12記載のエッチング装置。
  15. 前記制御部は、前記検知部により検知された前記処理対象の凹部の深さが、予め設定した深さに達することにより、前記エッチング処理部を停止する、請求項12から請求項14の何れか1項記載のエッチング装置。
  16. 前記処理対象が、前記平面が前記エッチング処理可能となるように開放されて装填されることにより内部が周囲と区画される装填部を含み、前記装填部内に、前記光源部及び前記撮像部が配置されている、請求項12から請求項15の何れか1項記載のエッチング装置。
  17. 前記処理対象が、半導体集積回路を形成するウェハである、請求項12から請求項16の何れか1項記載のエッチング装置。
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