JP6405819B2 - アライメント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、円形基板であるウエハの下面を撮像することにより、アライメントマークを検出するアライメント装置に関する。
半導体製造装置においては、円形基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)が、搬送機構により処理モジュールに受け渡されて処理を受ける。搬送機構により処理モジュールに搬送される前に、ウエハはアライメント装置に搬送されて、その周端の位置及び向きが検出される場合がある。そして、この検出結果に基づいて前記搬送機構が当該アライメント装置からウエハを受け取り、当該ウエハは前記処理モジュール内にて所定の向きを向くように搬送されると共に、所定の位置に搬送される。
ところで、従来、ウエハにはその向きを表すノッチと呼ばれる切り欠きが設けられており、前記アライメント装置は当該ノッチの向きとウエハの周端の位置とを検出できるように透過型センサを有するように構成されていた。しかし、新規に用いられる直径が450mmのウエハについては、ノッチの代わりにウエハの裏面の周端付近にドット状のレーザーマークで構成したFiducial Mark(以下、アライメントマークと記載する)を設けることが検討されている。そこで、アライメント装置に反射型センサとしてカメラを設けて、光源からの光が照射されたウエハを当該カメラにより撮像することで、ウエハの周端及びアライメントマークを検出することが検討されている。
ここで、ウエハの周端部の表面及び裏面には、ベベルと呼ばれる傾斜面が構成されている。詳しくは発明の実施の形態で述べるが、そのように周端部が構成されていることで、ウエハにおいて当該周端部と、周端部よりも内側と、で光源からの光の反射具合が異なり、それによってウエハの周端を正確に検出することが困難であった。アライメント装置として、例えば特許文献1にはカメラによりウエハの輪郭線を含む画像を取得し、この画像に基づいてウエハの位置を取得する技術について記載されているが、上記の問題については着眼されておらず、当該問題を解決できるものではない。
特開2009−88184
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、円形基板であるウエハのアライメントマークを検出するアライメント装置において、ウエハの周端を精度高く検出することができる技術を提供することである。
本発明のアライメント装置によれば、円形基板であるウエハを載置部に載置し、前記載置部を回転させてウエハの下面側に形成されたアライメントマークを光学的に検出し、ウエハの向きを所定の向きに合わせるアライメント装置において、
前記ウエハの周縁を跨いでウエハの径方向に伸びる帯状の撮像領域が形成されるように、当該ウエハの下方側から撮像する撮像部と、
前記撮像領域を前記ウエハの周に沿って移動させるために、前記載置部を回転させる回転機構と、
前記ウエハの下面側から前記撮像領域に向けて光を照射する照射部と、
前記ウエハの外側を通過して当該ウエハの上方に照射された前記照射部からの光を前記撮像領域へ向けて反射させ、前記撮像領域を撮像して得られるウエハの径方向の輝度分布パターンにおいて、ウエハの外側の輝度をウエハの周端の輝度よりも大きくするための反射部材と、
前記輝度分布パターンに基づいて、ウエハの周端の検出及び前記アライメントマークの検出を行う制御部と、
前記載置部及び前記反射部材が室内に設けられると共に第1のモジュールと第2のモジュールとの間に介在し、前記室内が前記第1のモジュールに前記基板を受け渡すための第1の圧力と、前記第2のモジュールに前記基板を受け渡すための第2の圧力との間で変更されるロードロックモジュールと、
を備え、
前記制御部は、前記ロードロックモジュールの室内の圧力が前記第1の圧力から前記第2の圧力へ変更される間に、前記載置部の回転と前記照射部から前記反射部材への光照射とが行われるように制御信号を出力することを特徴とする。
本発明のアライメント装置においては、ウエハの下方側の照射部から照射され、当該ウエハの外側を通過してウエの上方に照射された光を、撮像部による撮像領域へ向けて反射させる反射部材が設けられている。この反射部材によって、撮像部により取得される輝度分布パターンについて、ウエハの外側の輝度がウエハの周端の輝度よりも大きくされる。従って、ウエハの周端を精度高く検出することができる。
本発明のアライメント装置を含む基板処理装置の横断平面図である。 前記アライメント装置を含む第1の実施の形態に係るロードロックモジュールの縦断側面図である。 前記ロードロックモジュールにおける光路を示す説明図である。 前記ロードロックモジュールにおいて、取得される画像と、輝度分布グラフと、ウエハのベベル部の位置との関係を示す説明図である。 第2の実施形態に係るロードロックモジュールの横断平面図である。 前記ロードロックモジュールにおける光路を示す説明図である。 前記ロードロックモジュールにおいて、取得される画像と、輝度分布グラフと、ウエハのベベル部の位置との関係を示す説明図である。 前記ロードロックモジュールにおいて、取得される画像と、輝度分布グラフと、ウエハのベベル部の位置との関係を示す説明図である。 第2の実施形態のロードロックモジュールの変形例を示す縦断側面図である。 パターンの波形の変形例を示すグラフ図である。 比較例のロードロックモジュールにおいて、取得される画像と、輝度分布グラフと、ウエハのベベル部の位置との関係を示す説明図である。 比較例のロードロックモジュールにおいて、取得される画像と、輝度分布グラフと、ウエハのベベル部の位置との関係を示す説明図である。
(第1の実施形態)
本発明の実施の形態に係る基板処理装置1について、図1の概略平面図を参照しながら説明する。この基板処理装置1は、ウエハWに対して枚葉で(1枚ずつ)プラズマ処理を施す。このウエハWの直径は例えば450mmである。基板処理装置1は、平面視細長の五角形のトランスファモジュール11と、トランスファモジュール11の周りに放射状に配置されて当該トランスファモジュール11に接続された6つの処理モジュール12と、トランスファモジュール11に対向して配置されたローダーモジュール13と、トランスファモジュール11とローダーモジュール13との間に介在する2つのロードロックモジュール3A、3Bとを備える。
処理モジュール12は真空容器を備え、真空容器内にはウエハWを載置するステージ14が設けられる。図中15は昇降ピンであり、後述の第1のウエハ搬送機構17にウエハWを受け渡すために、ステージ14の表面に対して当該ウエハWを昇降させる。処理モジュール12では、ステージ14にウエハWが載置された後に真空容器内を所定の真空度とし、処理ガスを導入すると共に真空容器内に高周波電力を印加してプラズマを生成する。このプラズマにより、ウエハWはエッチング処理などのプラズマ処理を受ける。処理モジュール12とトランスファモジュール11とは、開閉自在なゲートバルブ16で仕切られている。
トランスファモジュール11の内部は真空雰囲気に維持されており、2つのスカラアームタイプの搬送アーム17Aと、不図示のガイドレールとを有する第1のウエハ搬送機構17が設けられている。搬送アーム17Aは、夫々旋回自在且つ伸縮自在に構成されており、その先端にはウエハWを載置して保持するエンドエフェクタ17Bが取付けられている。第1のウエハ搬送機構17は、ガイドレールに沿ってトランスファモジュール11の長さ方向に移動自在に構成されており、トランスファモジュール11と各処理モジュール12とロードロックモジュール3A、3Bとの間で、ウエハWの受け渡しが行えるように構成されている。
ローダーモジュール13は、直方体状の大気雰囲気の搬送室として構成されており、長手方向に沿って伸びる2つの側面のうちの一方に、ロードロックモジュール3A、3Bが接続されている。2つの側面のうちの他方には、複数のウエハWを収容する容器であるキャリアCを載置するためのキャリア載置台21が設けられており、この例では3つのキャリア載置台21が設けられている。
ローダーモジュール13の内部には、ウエハWを搬送する第2のウエハ搬送機構22が配置されており、不図示のガイドレールとスカラアームタイプの搬送アーム22Aとを有している。搬送アーム22Aは、ガイドレールに沿ってローダーモジュール13の長さ方向に移動自在であり、また旋回自在且つ伸縮自在に構成されている。第1のウエハ搬送機構17と同様に、第2のウエハ搬送機構22の搬送アーム22Aの先端には、ウエハWを載置して保持するエンドエフェクタ22Bが取付けられている。この第2のウエハ搬送機構22により、キャリア載置台21上のキャリアCと、ロードロックモジュール3A、3Bとの間でウエハWの受け渡しを行うことが出来るように構成されている。
ロードロックモジュール3A、3Bは、その内部を真空雰囲気と大気圧雰囲気とに切り替え可能な内圧可変室として構成されている。また、このロードロックモジュール3A、3Bは、ウエハWの周端の位置とアライメントマークとを検出し、第1のウエハ搬送機構17のエンドエフェクタ17B、第2のウエハ搬送機構22のエンドエフェクタ22Bの所定の位置に、所定の向きで夫々ウエハWを受け渡すアライメント装置としても構成されている。
ロードロックモジュール3A、3Bのうち、代表して3Aについて、図2の縦断側面図も参照して説明する。図中31はロードロックモジュール3Aを構成する容器であり、ゲートバルブ32、33(図1参照)を夫々介してトランスファモジュール11、ローダーモジュール13に接続されている。容器31内には、ウエハWを載置する水平な円形のステージ34が設けられており、ステージ34の表面にはウエハWの裏面を支持する3つのピン35が設けられている。ステージ34は、当該ステージ34上に載置されたウエハWの周縁部の裏面側を撮像することができるように、その径の大きさがウエハWの径よりも小さく構成されている。また、ステージ34は、垂直な軸部36を介して駆動機構37に接続されている。この駆動機構37により、ステージ34に載置されたウエハWが鉛直軸周りに回転されると共に昇降する。ウエハWは、ウエハWの中心とステージ34の回転中心とが一致ないしは概ね一致するように、ステージ34に載置される。ウエハWの中心の位置は、ウエハWの周端の位置から算出される。
例えば容器31の壁面部には、ガス供給口38と排気口39とが形成されている。ガス供給口38には、ガス供給管を介して窒素(N)ガスの供給源38Aが接続されている。また、排気口39には排気管を介して、真空ポンプなどにより構成された排気機構39Aが接続されている。ガス供給口38からのNガスの供給と排気口39からの排気とによって、容器31内を大気圧雰囲気と真空雰囲気との間で切り替えることができる。
また、容器31の底面部には開口部41が設けられており、当該開口部41はステージ34に載置されたウエハWの周端部に向かって開口するように垂直に形成されている。容器31の外側において、この開口部41の開口縁に沿ってリング部材42が設けられており、リング部材42の開口部は、光が透過できる透過窓43により塞がれている。リング部材42の下方には光学ユニット44が設けられており、光学ユニット44にはハーフミラー45と光源46とが含まれる。光学ユニット44の下方には、撮像素子47と図示しないレンズとを含むカメラ48が、容器31内の撮像領域40を撮像できるように接続されている。カメラ48の撮像方向、つまり前記レンズの光軸は、鉛直上方に向けられている。
撮像部であるカメラ48は固定焦点カメラであり、従って、その被写界深度が固定されている。つまり、容器31内の上下方向の所定の範囲にカメラ48のピントが合うように構成されており、当該範囲が固定されている。そして、この範囲には、ステージ34に載置されたウエハWの裏面が含まれる。また、前記撮像領域40はステージ34に載置されたウエハWの径方向に伸びるように帯状に、ウエハWの周縁を跨ぐように形成されている。即ち、ウエハWの周のうちの一部の端部が、その外側の領域と共に局所的に撮像される。なお、前記撮像領域40はウエハWの直径方向から多少外れて設定されていてもよい。カメラ48により撮像が行われると、撮像素子47から撮像領域40の各箇所の輝度についての情報を含むデータ信号が制御部5へ出力される。前記データ信号を以降、輝度データと記載する。この輝度データに基づいて、制御部5が撮像領域40の画像を取得する。
ウエハWについてさらに説明しておくと、ウエハWの周端部にはベベル部と呼ばれる領域が形成されている。図3などにおいて、Bとして示すベベル部は、ウエハWの表面、裏面において、ウエハWの周端から内方に向かうにつれて上方、下方に夫々向かう傾斜面が設けられる領域である。当該ベベル部BのウエハWの径方向における幅には、400μm程度の公差が有る。説明の便宜上、ウエハWにおいてベベル部Bよりも内側の平板領域を本体部Aとする。本体部Aは平板として構成されることで、光源46から照射される光を鉛直下方に正反射する。ベベル部Bは、上記のように傾斜面を形成することで、光源46から照射される光を斜め方向に正反射する。このように光を反射する方向が異なることにより、既述のように配置されたカメラ48で取得される輝度分布において、ベベル部Bの輝度は、本体部Aの輝度に比べて低くなる。
また、本体部AにおけるウエハWの裏面の周端付近には、背景技術の項目で述べたドット状のレーザーマークで構成されたアライメントマークが設けられている。カメラ48により取得される本体部Aの裏面の画像において、アライメントマークの輝度はその周囲の輝度に比べて小さくなるように、当該アライメントマークが形成されている。アライメントマークは、例えばウエハWの周方向に離れて3つ形成されている。
容器31内の天井面31Aは水平に形成されている。この天井面31Aには、開口部41と重なるように反射部材51が配置されている。反射部材51はウエハWの径方向に沿って設けられる細長の平板部材であり、側面から見て、その一端はステージ34に載置されたウエハWの端部よりも内側に位置し、その他端は前記ウエハWの端部よりも外側に位置する。このような配置によって、上記のカメラ48の撮像領域40には、この反射部材51が含まれる。当該反射部材51は、後述するように開口部41を介して光源46から照射される光を反射させる。この反射部材51の正反射光は、鉛直下方へ向かう。そして、ウエハW及び反射部材51の画像を取得したときに、当該画像においてベベル部Bの輝度よりも反射部材51の輝度が高くなる。ウエハWの周端の検出を容易にするために、例えばベベル部Bの輝度(正反射率)に対して、反射部材51の輝度(正反射率)が十分高くなるように、反射部材51の輝度(正反射率)が2倍以上に構成されている。
続いて図1、図2に示す制御部5について説明する。制御部5はコンピュータにより構成されており、プログラム、各種の演算を行うCPU及びメモリ等を備えている。プログラムは、基板処理装置1の各部に制御信号を送り、後述するウエハWの処理及びウエハWの搬送を行うことができるように命令(各ステップ)が組み込まれている。プログラムは、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)、メモリーカードなどの記憶媒体であるプログラム格納部に格納されて、制御部5にインストールされる。
ロードロックモジュール3Aに搬送されたウエハWは、その周端及びアライメントマークが検出された上で、第1のウエハ搬送機構17のエンドエフェクタ17Bに受け渡される。このウエハの周端及びアライメントマークの検出について、図3を参照して説明する。図3では光源46から照射された光の光路を矢印で示している。ウエハWがステージ34に載置された状態で、光源46から光が、光学ユニット44内を側方に向かうように照射され、この光がハーフミラー45により反射されて鉛直上方へと向かい、ステージ34に載置されたウエハWの裏面の周縁部と、その外側に照射される。ウエハWの裏面の周縁部において、ベベル部Bでは鉛直下方向きに反射される光は比較的少ない。それに対して、本体部Aでは比較的多くの光が正反射により鉛直下方向きに反射される。また、ハーフミラー45からウエハWの外側に照射された光は、反射部材51の正反射により、鉛直下方へ向かう。
このように光源46から光が照射され、ウエハW及び反射部材51により反射が起きている状態で、カメラ48により撮像領域40の撮像が行われ、取得された輝度データが制御部5に送信される。図4は、この輝度データから得られる画像及びグラフと、ウエハWとの対応を示している。図4の中段に示す画像の長さ方向(図中の左右方向)は、ウエハWの径方向に対応する。また、図4の下段に示すグラフの縦軸は画像の輝度を示し、値が大きいほど明るい画像となる。グラフの横軸の各数値は、ウエハWの径方向に沿った撮像領域40の各位置を表しており、従ってグラフの横軸の各位置と、画像の長さ方向の各位置と、が互いに対応する。グラフの横軸の数値0が、撮像領域40におけるウエハWの外方側の一端に対応し、横軸の数値が大きくなるほどウエハWの内方側の位置であることを示す。以降、この図4の下段のグラフのように、撮像領域40における輝度分布のパターンを表すグラフを輝度分布グラフと記載する。
撮像領域40には、反射部材51とウエハWの裏面とが含まれるので、取得される輝度データは、これらの輝度分布を表す。上記したように、この輝度分布について、ウエハWのベベル部Bの輝度は、反射部材51の輝度及びベベル部Bよりも内側の本体部Aの輝度よりも小さい。従って、図4の輝度分布グラフにおいて、グラフの波形をウエハWの内方側に向かって見ると、急激に輝度が低下するポイントがあり、このポイントに対応する撮像領域の位置をP1とする。また、グラフの波形をウエハWの外方側に向かって見ると、急激に輝度が低下するポイントがあり、このポイントに対応する撮像領域の位置をP2とする。位置P1は、位置P2よりも外方側の位置であり、位置P1、P2間の輝度を位置P1から位置P2に向かって見ると、急激に落ち込んだ後に比較的低い値で遷移して、急激に上昇する波形となる。制御部5は、このような波形を検出し、前記位置P1をウエハWの周端の位置として検出する。
図4の画像及び輝度分布グラフでは、上記のアライメントマーク(図中Q1として表示している)が撮像されたケースを示している。上記のように本体部Aにおいて、アライメントマークQ1の輝度はその周囲の輝度よりも低い。そのため、輝度分布グラフにおいて、アライメントマークQ1については急峻な複数のピークとして取得される。制御部5は、例えばそのようなグラフの波形から、当該アライメントマークを検出する。上記のようにアライメントマークQ1は複数、例えば3つ設けられるが、各アライメントマークQ1でピークの間隔が異なるので、制御部5は各アライメントマークQ1を互いに識別することができ、アライメントマークQ1の検出後、各アライメントマークQ1が所定の向きを向くようにステージ34の向きを調整することができる。
ロードロックモジュール3Aにおける動作の説明に戻る。既述のように光源46から光を照射しながら、ステージ34を1回転させて、ウエハWの全周の輝度データを取得する。そして、この全周の輝度データにおいて、図4の輝度分布グラフで説明したように、グラフの波形が落ち込む位置P1を検出する。そして、検出されたウエハWの全周における位置P1に基づいて、ウエハWの中心位置及び当該中心位置のステージ34の回転中心に対する偏心量が算出される。さらに、輝度データからアライメントマークQ1が検出され、当該アライメントマークQ1が所定の向きに向くようにステージ34が回転して、ウエハWの向きが調整された後、静止する。
然る後、算出されたウエハWの中心位置及び/または前記偏心量に基づいて、ウエハWの中心が第1のウエハ搬送機構17のエンドエフェクタ17B上の所定の位置に位置するように、当該エンドエフェクタ17BがウエハWの裏面に移動する。然る後、ステージ34が下降して、エンドエフェクタ17Bが上記のように向きが調整されたウエハWを受け取る。
続いて、基板処理装置1全体におけるウエハWの搬送例を説明する。この搬送例では、ロードロックモジュール3Aがトランスファモジュール11への搬入用のモジュールとして用いられ、ロードロックモジュール3Bがトランスファモジュール11からの搬出用のモジュールとして用いられる。キャリアCのウエハWが、第2のウエハ搬送機構22によりローダーモジュール13内に搬送され、次いで内部が大気圧雰囲気とされたロードロックモジュール3Aに受け渡される。ロードロックモジュール3Aにて、容器31内を所定の圧力の真空雰囲気にするために排気口39から排気が行われることに並行して、既述のウエハWの周端の検出、ウエハWの中心位置及び偏心量の算出、アライメントマークQ1の検出が行われる。
然る後、上記したようにウエハWはこれらの検出結果に基づいて、第1のウエハ搬送機構17に受け渡され、然る後、処理モジュール12に搬送される。ロードロックモジュール3Aにおいて、上記のように向き及びエンドエフェクタ17Bに対する受け取り位置の調整が行われているので、ウエハWは処理モジュール12の所定の位置に所定の向きで受け渡され、その後エッチング処理を受ける。処理後のウエハWは、第1のウエハ搬送機構17に受け渡され、容器31内が真空雰囲気とされたロードロックモジュール3Bに搬送される。容器31内を大気圧雰囲気にするために、容器31内にNガスの供給が行われる。然る後、ウエハWは第2のウエハ搬送機構22に受け渡され、キャリアCに戻される。
上記の搬送例においては、ロードロックモジュール3Bにてロードロックモジュール3Aで行うウエハWの周端及びアライメントマークQ1の検出、ウエハWの中心位置及び前記偏心量の算出を行っていないが、例えばロードロックモジュール3Bの圧力を変更することに並行して、これらのパラメータの検出及び算出を行うようにしてもよい。その場合は、その検出結果及び算出結果に基づいて第2のウエハ搬送機構22のエンドエフェクタ22Bの所定の位置に、所定の向きを向くようにウエハWが載置される。
この基板処理装置1におけるロードロックモジュール3A、3Bでは、既述のようにアライメントマークQ1の検出に用いられるカメラ48及び光学ユニット44を用いて、ウエハWの周端に光を照射すると共にウエハWの裏面を撮像する。そして、ウエハWの外側を通過してウエハWの表面側に照射された光をウエハWの裏面側へと反射する反射部材51を設けているため、カメラ48で撮像することによって取得される輝度分布のパターンにおいて、ウエハWの周端のベベル部Bの輝度よりもウエハWの外側の輝度が高くなる。従って、ウエハWの周端を精度高く検出することができる。そして、このように検出したウエハWの周端から、ウエハWの中心位置や当該中心位置とウエハWの回転中心との偏心量が求められるので、これらの中心位置や偏心量に基づいて、第1のウエハ搬送機構17のエンドエフェクタ17B上の所定の位置に精度高くウエハWを載置することができる。結果として、ウエハWを処理モジュール12内の所定の位置に精度高く搬送することができるため、ウエハWの処理の精度を高めることができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態に係るロードロックモジュール3Cの構成について、ロードロックモジュール3A、3Bとの差異点を中心に、図5の横断平面図と図6の縦断側面図とを参照して説明する。ウエハWのベベル部Bは本体部Aに比べて厚さが小さいため、欠ける場合がある。図5中、この欠けを60として示している。このロードロックモジュール3Cでは欠け60が生じた場合においても、ウエハWの周端の検出が行えるように構成されている。
このロードロックモジュール3Cにおいては、天井面31Aに反射部材51の代わりに反射部材61が設けられている。図5では鎖線の矢印の先にこの反射部材61の下面を示している。この反射部材61の下面は、ウエハWの径方向に沿って矩形状の反射領域62、63が交互に繰り返し配列されており、反射領域62、63の正反射率は互いに異なっている。後述のようにベベル部Bが欠けても、輝度分布グラフに基づいてウエハWの周端の検出が行えるようなパターンを形成するために、例えば反射領域62による光源46からの光の正反射率は、反射領域63による前記光の正反射率に比べて、例えば50%以上高い。より具体的には、反射領域62による前記光の正反射率は例えば75%以上であり、反射領域63による前記光の正反射率は例えば10%以下である。また、取得される画像において、例えば、反射領域62、63の輝度は、ウエハWのベベル部Bの輝度よりも大きく、ウエハWの本体部Aの輝度よりも小さくなるように、各反射領域62、63が構成されている。
カメラ48のピントはウエハWの裏面に合わせられており、反射部材61には合わせられていない。即ち、反射部材61はカメラ48の被写界深度の外側に位置しているため、反射部材61の画像はぼやける。図6で示す、反射部材61の下面とウエハWの表面との距離H1は、例えば10mmである。図7は、撮像領域40を撮像して得られた輝度データから形成される画像と、輝度分布グラフと、を示している。図7の上段に示すように、図7の画像及び輝度分布グラフの作成に用いられた輝度データは、ウエハWのベベル部Bの欠け60が生じていない箇所を撮像して得られたものとする。
既述のように反射領域62、63が配列されていることで、取得される画像において、撮像領域40内のウエハWの外側には、この反射領域62に対応した輝度が比較的高い領域と、反射領域63に対応した輝度が低い領域とが交互に現れることになる。そして、上記のように被写界深度の外側に反射部材61が位置することで、これらの反射領域62、63の境界においては、一方の領域から他方の領域に向かうに従って、しだいに輝度が変化する。結果として、輝度分布グラフの波形としては規則的に変化する波形となり、例えば図7に示すように正弦曲線となる。
上記のように、反射領域62、63の輝度はベベル部Bの輝度よりも大きく、そのため輝度分布グラフにおいて、ウエハWの外方側から内方側へ向かって輝度の変化を見ると、ウエハWの周端においては正弦曲線が途切れるようにグラフの輝度が下降する。この正弦曲線が途切れる点に対応する撮像領域の位置をP3とする。この位置P3よりウエハWの内方側では、グラフの波形は、ウエハWのベベル部B及び本体部Aの輝度分布に対応する波形となる。即ち、位置P3より内方側に向かって輝度の変化を見ると、位置P3にて急激に降下した輝度は、ウエハWの内方側に向かって比較的低い値で遷移した後、急激に上昇し、その後は比較的高い輝度で遷移する。なお、グラフ中の位置P2は、図4でも説明したようにベベル部Bと本体部Aとの境界に対応して、輝度が急激に変化する位置である。
反射領域62、63に対応する前記正弦曲線は、ウエハWの外側領域に限定的に現れ、撮像領域40においてウエハWのベベル部B及び本体部Aに対応する位置には出現しない。従って、制御部5は上記の正弦曲線の途切れから位置P3を検出し、当該位置P3をウエハWの周端の位置として検出する。
続いて、ウエハWにおいてベベル部Bの欠け60が有る箇所を撮像して得られる輝度データから取得される画像及び輝度分布グラフについて、図8を用いて説明する。この例では、欠け60が図5で示したように、ウエハWの本来の周端から本体部Aの外端に亘って発生しているものとする。既述のように本体部Aの輝度は、反射領域62,63の輝度よりも大きい。従って、輝度分布グラフの波形について、撮像領域40をウエハWの内方側へ向かって見ると、反射領域62、63による正弦曲線のパターンが途切れるポイントがあり、当該ポイントにおいて概ね垂直に上昇する波形となる。このポイントに対応する撮像領域の位置をP4とする。位置P4よりウエハWの内方側の位置では、ウエハWの本体部Aに対応する輝度となる。つまり、位置P4にて上昇した輝度は、ウエハWの内方側へ向かって比較的高い値で遷移する。従って、欠け60が有る場合も、前記正弦曲線はウエハWの外側領域に限定的に現れるため、制御部5は上記の正弦曲線の途切れから位置P4を検出し、当該P4をウエハWの周端の位置として検出することができる。
ウエハWの周端部において欠け60がベベル部Bの内端へ達していない場合、つまり縦断側面で見てベベル部Bの一部が欠けている場合、当該ウエハWの周端部を撮像して得られる輝度分布グラフの波形は、図7で示したものと略同様の波形となる。この場合も、制御部5は、正弦曲線が途切れる位置P3をウエハWの周端として検出することができる。つまり欠け60の大きさによらず、制御部5は、前記正弦曲線の途切れに基づいて、ウエハWの周端を検出することができる。なお、欠け60が生じていることで、取得される輝度分布グラフにおける位置P3、位置P2の間隔は、図7のグラフに示した間隔よりも小さくなる。
このロードロックモジュール3Cにおいては、ロードロックモジュール3Aでの処理と同様に、光源46から光を照射しながらウエハWが載置されたステージ34が1回転される。それによって、制御部5により、アライメントマークQ1が検出されると共に、ウエハWの全周における周端の位置が検出される。さらに制御部5により、前記周端の位置からウエハWの外形が算出されて欠け60が生じた領域が特定される。この特定された領域を除いた領域にて検出されたウエハWの周端の位置に基づいて、ウエハWの中心位置、並びに当該中心位置とウエハWの回転中心との偏心量とが算出される。
ロードロックモジュール3Cは、例えば上記のロードロックモジュール3Aの代わりに基板処理装置1に設けられる。それによって、上記のように算出された前記ウエハWの中心位置と前記偏心量とに基づいて第1のウエハ搬送機構17のエンドエフェクタ17BへのウエハWの受け渡しが行われる。上記のように欠け60が生じた領域を除いた周端の位置に基づいてウエハWの中心位置が特定されるので、より精度高くエンドエフェクタ17Bの所定の位置へウエハWを受け渡すことができる。
また、このロードロックモジュール3Cによれば、上記のようにウエハWの外形を算出するため、ウエハWの周端において欠けている箇所の数や、欠けの面積などのウエハWの周端部の欠け具合を検出することができる。そこで、上記の基板処理装置1にロードロックモジュール3Cを設けた場合、欠けている箇所の数及び/または欠けの面積が許容値以上と制御部5が判定した場合には、そのウエハWについては処理モジュール12に搬送せずに、トランスファモジュール11、ロードロックモジュール3Bを介して、キャリアCに戻されるようにしてもよい。
ところで、ロードロックモジュール3Cにおいては、ウエハWの外側に規則的なパターンが形成されるように反射部材61を設け、輝度分布グラフにおいて、この規則的なパターンが途切れた位置に基づいて、ウエハWの周端を求めている。上記したようにこのパターンは曲線であり、パターンが途切れる位置P3においては直線ないしは概ね直線の波形に変化する。つまり、ウエハWの周端を境界として波形の形状が明確に変化することで、制御部5による当該境界の識別、即ちウエハWの周端の検出が、より確実に行われるようになっている。
また、図7に示すように輝度分布グラフをウエハWの径方向に見て、ベベル部Bに対応する領域におけるグラフの波形は、一旦落ち込んだ後に上昇するパターンとなる。反射部材61によるグラフの波形も正弦曲線となるため同様に、ウエハWの径方向に見ると一旦落ち込んだ後、上昇するパターンとなる。これらの波形の形状を制御部5が明確に区別できるように、反射部材61における比較的低い輝度を示す反射領域63のウエハWの径方向に沿った幅が設定される。具体的には、図7に示すように反射領域63の前記幅L1は、ベベル部Bの前記幅L2と異なるように構成される。図7ではベベル部Bの幅L2よりも反射領域63の幅L1が小さく構成された例を示している。
次に第2の実施形態の変形例であるロードロックモジュール3Dを図9に示す。このロードロックモジュール3Dには反射部材61が設けられておらず、容器31の天井面31Aが鏡面として構成され、当該天井面31Aにおける光源46からの光の正反射率が、例えば反射部材61の反射領域62と同様に75%以上となっている。また、この天井面31Aには溝64が、ウエハWの径方向に間隔をおいて複数設けられており、各溝64は、ウエハWの接線方向に伸びている。この溝64における光源46からの光の正反射率は、例えば反射部材61の反射領域63と同様に、10%以下とされる。このような構成によって、輝度分布グラフにおいて、図7、図8で説明したような正弦曲線のパターンが形成される。従って、このロードロックモジュール3Dにおいてもロードロックモジュール3Cと同様に、ベベル部Bの欠けを検出し、より精度高くウエハWの周縁からウエハWの中心位置を算出することができる。
ウエハWの外側に形成されるパターンの波形については、制御部5によりウエハの周端が検出可能なものであれば、輝度分布グラフにおいて正弦曲線が形成されるように反射部材61を構成することに限られない。例えば、図10に示すような規則的な三角波のパターンが形成されるようにしてもよい。ウエハWの周端に対応する位置では、当該パターンの波形よりも垂直性が高い波形が出現するため、制御部5は、グラフの波形に基づいて当該ウエハWの周端の検出を行うことができる。また、このようなウエハWの外側におけるパターンは、制御部5による検出を確実に行えるようにするために形成するものであり、従って制御部5が検出を行える範囲で、パターンに若干の歪みが生じ、非規則的になっていてもよい。
ここから、既述の実施形態の各ロードロックモジュールの効果をより詳しく説明するために、比較例のロードロックモジュールについて説明する。比較例1のロードロックモジュールは、反射部材51が設けられていないことを除いては、ロードロックモジュール3Aと同様に構成されているものとする。また、容器31の天井面31Aは、当該反射部材51よりも光源46からの光の吸収率が大きいものとする。図11は、この比較例1のロードロックモジュールにおいて、取得される輝度データに基づいて作成される画像及び輝度分布グラフを示している。
比較例1では、天井面31Aの吸光率が大きいことにより、取得される画像においてはロードロックモジュール3Aで取得される画像に比べて天井面31Aの輝度が低く、ベベル部Bの輝度と天井面31Aの輝度との差が小さい。そして、比較例1の輝度分布グラフを見ると、ロードロックモジュール3Aの輝度分布グラフで説明したウエハWの周端の位置に対応して現れる急激に下降する波形が検出されない。従って、比較例1ではウエハWの周端を検出することができない。
この比較例1の輝度分布グラフの波形についても、ロードロックモジュール3Aの輝度分布グラフの波形と同様に、ベベル部Bと本体部Aとの境界に対応する位置P2で急激に輝度が低下する。従って、予めベベル部Bの幅の大きさを設定しておき、検出された位置P2と前記ベベル部Bの幅とに基づいて、ウエハWの周端の位置を予測することはできる。しかし、既述のようにベベル部Bの幅には公差が存在するため、そのように予測された周端の位置を、実際の周端の位置に一致させることは困難である。また、ベベル部Bに欠け60が生じていても、欠け60の有無を判別することも困難である。従って、上記のロードロックモジュール3Aでは、この比較例1よりも周端の位置を精度高く検出することができる。
比較例2のロードロックモジュールでは、容器31の天井部にウエハWの透過照明として光源65が設けられている。光源65の光は下方のカメラ48の撮像領域40へ向けて照射される。上記のウエハWの下方の光源46からの照射される光の波長(第1の波長とする)は、この天井部の光源65から照射される光の波長(第2の波長とする)と異なっており、カメラ48の撮像素子47としては、既述のように撮像領域40の輝度分布を取得できることの他に、第1の波長と第2の波長とを互いに識別することができるものが用いられる。ウエハWを撮像する際には、光源65、光源46から共にウエハWに光が照射される。
図12は、この比較例2のロードロックモジュールにおいて取得される輝度データに基づいて作成される画像及び輝度分布グラフを示している。上記の光源46、65の波長の違いにより、撮像領域40において例えば光源65から光が照射される領域、つまりウエハWの外側領域の画像は、ウエハWの本体部Aの画像とは異なる色(異なる波長)の画像として取得される。色の違いを示すために図では、ウエハWの外側の画像について斜線を付して示している。
比較例2のロードロックモジュールにおいて、ウエハWの欠け60が生じていない領域を撮像した場合には、図12に示すようにロードロックモジュール3Aで取得される輝度分布グラフの波形と同様の波形を有する輝度分布グラフが取得される。即ち、図4の輝度分布グラフで説明したように、ウエハWの周端位置、及びベベル部Bと本体部Aとの境界の位置に対応して急激に輝度が低下する位置P1、P2が検出される。撮像領域40において位置P1よりもウエハWの外方側の輝度分布は、ウエハWの上方の光源65からの光の照射によって取得され、位置P2よりもウエハWの内方側の輝度分布は、ウエハWの下方の光源46からの光の照射によって取得されていることになる。
図8で示したウエハWのように本来の周端から本体部Aの外端に亘って欠け60が発生し、比較例2のロードロックモジュールにおいて、このように欠け60がある領域を撮像した場合には、取得される輝度分布グラフにおいて、ウエハWの周端位置に対応する輝度の低下、ベベル部Bと本体部Aとの境界に対応する輝度の低下が検出されない。つまり、輝度分布グラフからはウエハWの周端を検出することができない。しかし上記のように撮像素子47は、光源46、65からの光の波長を互いに識別できるので、撮像領域40をウエハWの径方向に沿って見て、波長が切り替わる位置をウエハの周端の位置として検出することができる。つまり、この比較例2も、ロードロックモジュール3Cと同様に、ウエハWの周端に欠け60があってもウエハWの周端位置を精度高く検出することができる。ただし、この比較例2では、透過照明である高価な光源65を設ける必要があるし、さらに撮像素子47として2つの互いに異なる波長の識別が可能なものを用いる必要がある。従って、ロードロックモジュール3Cとしては、この比較例2のロードロックモジュールに対して安価な構成でウエハWの周端を検出できるという利点が有る。
W ウエハ
1 基板処理装置
17 第1のウエハ搬送機構
22 第2のウエハ搬送機構
3A、3B、3C ロードロックモジュール
34 ステージ
37 駆動機構
46 光源
47 撮像素子
48 カメラ
5 制御部
51、61 反射部材
62、63 反射領域

Claims (6)

  1. 円形基板であるウエハを載置部に載置し、前記載置部を回転させてウエハの下面側に形成されたアライメントマークを光学的に検出し、ウエハの向きを所定の向きに合わせるアライメント装置において、
    前記ウエハの周縁を跨いでウエハの径方向に伸びる帯状の撮像領域が形成されるように、当該ウエハの下方側から撮像する撮像部と、
    前記撮像領域を前記ウエハの周に沿って移動させるために、前記載置部を回転させる回転機構と、
    前記ウエハの下面側から前記撮像領域に向けて光を照射する照射部と、
    前記ウエハの外側を通過して当該ウエハの上方に照射された前記照射部からの光を前記撮像領域へ向けて反射させ、前記撮像領域を撮像して得られるウエハの径方向の輝度分布パターンにおいて、ウエハの外側の輝度をウエハの周端の輝度よりも大きくするための反射部材と、
    前記輝度分布パターンに基づいて、ウエハの周端の検出及び前記アライメントマークの検出を行う制御部と、
    前記載置部及び前記反射部材が室内に設けられると共に第1のモジュールと第2のモジュールとの間に介在し、前記室内が前記第1のモジュールに前記基板を受け渡すための第1の圧力と、前記第2のモジュールに前記基板を受け渡すための第2の圧力との間で変更されるロードロックモジュールと、
    を備え、
    前記制御部は、前記ロードロックモジュールの室内の圧力が前記第1の圧力から前記第2の圧力へ変更される間に、前記載置部の回転と前記照射部から前記反射部材への光照射とが行われるように制御信号を出力することを特徴とするアライメント装置。
  2. 前記反射部材は、前記撮像部の被写界深度の外側に位置することを特徴とする請求項1記載のアライメント装置。
  3. 前記反射部材は、互いに正反射率が異なる第1の反射領域と、第2の反射領域とを備え、
    前記第1の反射領域及び前記第2の反射領域は、ウエハの径方向に沿って交互に繰り返し設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のアライメント装置。
  4. 前記撮像領域のうち、ウエハの外側に対応する領域には規則的な輝度分布パターンが形成されるように前記反射部材が構成されることを特徴とする請求項記載のアライメント装置。
  5. 前記規則的な輝度分布パターンは、正弦曲線により構成されることを特徴とする請求項記載のアライメント装置。
  6. 前記制御部は、ウエハの周端において欠けが生じた領域を検出し、当該欠けが生じた領域以外の領域で検出されたウエハの周端の位置に基づいて、ウエハの中心の位置を検出することを特徴とする請求項ないしのいずれか一つに記載のアライメント装置。
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