JP2014035554A - 画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチを押すことによりカーソルを表示し、かつ直感的な操作を行うことによってカーソルを見失うことなく表示する。
【解決手段】ポインタは、カーソル表示スイッチの押下げを示すカーソル表示信号S1と画像表示装置からの受光を示す識別信号S2とポインタの動きを示す動き信号とを描画装置に送信し、描画装置は、S1=「H」かつS2=「L」のフィールドではカーソル座標を設定せずカーソル画像信号を出力せず、S1=「H」かつS2=「H」かつカーソル座標が設定されているフィールドではその座標に動き信号の動きを加算してカーソル座標を更新しかつカーソル画像信号を出力し、S1=「H」かつS2=「H」かつカーソル座標が設定されていないフィールドでは動き信号に基づきカーソル座標を設定しかつカーソル画像信号を出力し、S1=「L」のフィールドではカーソル座標を更新せずカーソル画像信号を出力しない。
【選択図】図6

Description

本発明は、1以上のポインタを用いて、画像表示領域の任意の位置をカーソルで指示しながらプレゼンテーションができる画像表示システムに関するものである。
特許文献1には、スイッチを押すことにより、レーザ光を表示物やOHPの投影体に照射し、プレゼンテーション等の補助器具として使用するレーザポインタが記載されている。
また特許文献2には、大画面の画像表示装置として代表的なプラズマディスプレイパネルを用いて、黒板やホワイトボードのように画像表示面上から文字や絵などを描画できる電子黒板が記載されている。
また特許文献3には、X軸およびY軸に対する加速度を検出する加速度センサを備えたポインタを空間中で動かして、加速度センサの検出値に基づいて、画面上のカーソルを移動させるプロジェクタが記載されている。
また、特許文献4には、マウスによるカーソル位置の制御方法に関し、一定の時間経過後にカーソルを表示する場合、あらかじめ定められた初期位置に表示する方法が記載されている。
特開平2−5018号公報 特開2001−318765号公報 特開2007−248710号公報 特開平4−268620号公報
特許文献1に記載されているように、ポインタの使用方法としては、スイッチを押下げている間はカーソルを表示し、スイッチを離すとカーソルを表示しないという方法が一般的である。
また特許文献3に記載の画像表示システムを用いてプレゼンテーションを行う場合、使用者がカーソルを常に表示し続けることはまれであり、通常はしばしばカーソルを消去する。そして再びカーソルを表示する場合に、使用者はカーソルの位置を見失い、発見するまでに時間がかかる、あるいは発見する目的だけのためにカーソルを大きく動かすことがあるといった課題があった。
また、特許文献4に記載されているように、あらかじめ定められた初期位置にカーソルを表示する場合であっても、特に、複数の使用者がそれぞれのポインタを用いてそれぞれに対応するカーソルを同時に表示する場合には、自身のポインタに対応するカーソルを識別するのに時間がかかるといった課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、スイッチを押すことによりカーソルを表示し、かつ直感的な操作を行うことによってカーソルを見失うことなく表示できる画像表示システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像表示装置と、画像表示装置に表示するカーソルを操作するポインタと、カーソルを表示するための画像信号を作成して画像表示装置に出力する描画装置と、を備えた画像表示システムであって、ポインタは、カーソル表示スイッチと受光素子と動きセンサとを有し、カーソル表示スイッチの押下げの有無を示すカーソル表示信号と受光素子の画像表示装置からの受光の有無を示す識別信号と動きセンサによるポインタの動きを示す動き信号とを描画装置に送信し、描画装置はカーソルの座標を記憶する座標メモリを有し、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し識別信号が画像表示装置からの受光を示さないフィールドではカーソルの座標を座標メモリに設定しないとともにカーソルを表示する画像信号を出力せず、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し識別信号が画像表示装置からの受光を示しかつ座標メモリにカーソルの座標が設定されているフィールドでは設定されているカーソルの座標に動き信号の示す動きを加算してカーソルの座標を更新するとともに更新した座標に基づきカーソルを表示する画像信号を出力し、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し識別信号が画像表示装置からの受光を示しかつ座標メモリにカーソルの座標が設定されていないフィールドでは動き信号に基づいてカーソルの座標を座標メモリに設定するとともに設定した座標に基づきカーソルを表示する画像信号を出力し、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示していないフィールドでは座標メモリの座標を更新しないとともにカーソルを表示する画像信号を出力しないことを特徴とする。この構成により、スイッチを押すことによりカーソルを表示し、かつ直感的な操作を行うことによってカーソルを見失うことなく表示できる画像表示システムを提供することができる。
また本発明の画像表示システムの画像表示装置は、画像を表示するための画像表示サブフィールドと、画像表示装置を識別するための識別発光を発生する識別サブフィールドとを含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、上記の識別信号は識別発光の受光の有無を示すものであってもよい。
また本発明の画像表示システムの描画装置は、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し識別信号が画像表示装置からの受光を示しかつ座標メモリにカーソルの座標が記憶されていないフィールドでは、動き信号の示す動きの方向が上向きであれば画像表示領域の下辺中央の座標を、下向きであれば画像表示領域の上辺中央の座標を、右向きであれば画像表示領域の左辺中央の座標を、左向きであれば画像表示領域の右辺中央の座標を、カーソルの座標として座標メモリに設定してもよい。
また本発明の画像表示システムの描画装置は、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し識別信号が画像表示装置からの受光を示しかつ座標メモリにカーソルの座標が記憶されていないフィールドでは、画像表示領域の上辺中央、下辺中央、左辺中央、右辺中央、左上隅、右上隅、左下隅、右下隅のいずれかの座標であって、かつその座標を始点として動き信号の示す動きの方向に延長した半直線が画像表示領域の中心に最も近い座標を、カーソルの座標として座標メモリに設定してもよい。
また本発明の画像表示システムの描画装置は、カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し識別信号が画像表示装置からの受光を示しかつ座標メモリにカーソルの座標が記憶されていないフィールドでは、画像表示領域の周辺部の座標であって、かつその座標を始点として動き信号の示す動きの方向に延長した半直線が画像表示領域の中心を通る座標を、カーソルの座標として座標メモリに設定してもよい。
本発明によれば、スイッチを押すことによりカーソルを表示し、かつ直感的な操作を行うことによってカーソルを見失うことなく表示できる画像表示システムを提供することが可能となる。
本発明の実施の形態における画像表示システムに用いるパネルの分解斜視図である。 同画像表示システムに用いるパネルの電極配列図である。 同画像表示システムのパネルに印加する駆動電圧波形図である。 同画像表示システムの回路ブロック図である。 同画像表示システムの画像表示領域の座標の定義を示す図である。 同画像表示システムの描画部の動作を示す状態遷移図である。 同画像表示システムの複数の初期座標を示す図である。 同画像表示システムの動作の一例を示す模式図である。 同画像表示システムの動作の他の例を示す模式図である。 同画像表示システムの他の初期座標を示す図である。 同画像表示システムのさらに他の初期座標を示す図である。
本発明の実施の形態における画像表示システムについて、プラズマディスプレイパネルを画像表示装置として用いた例を、図面を用いて以下に説明する。
(実施の形態)
画像表示システムは、画像表示装置と、画像表示装置に表示するカーソルを操作するポインタと、カーソルを表示するための画像信号を作成して画像表示装置に出力する描画装置とを備える。まず、画像表示装置に用いるプラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)およびその駆動方法について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における画像表示システムに用いるパネル10の分解斜視図である。ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とが平行に複数形成され、それらを覆うように誘電体層15および保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、その上に誘電体層23および井桁状の隔壁24が形成されている。そして隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは対向配置して封着され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、走査電極12および維持電極13とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
図2は、本発明の実施の形態における画像表示システムに用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向に延びたn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に延びたm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。ここで隣接する3本のデータ電極と1対の走査電極および維持電極との交差する部分に形成される3個の放電セルは、赤のサブピクセル、緑のサブピクセル、青のサブピクセルである。そして赤のサブピクセル、緑のサブピクセル、青のサブピクセルが一組で1つの画素を構成する。したがって、例えばパネル10が1080×1920の画素をもつ高精細度パネルであれば、n=1080、m=1920×3=5760である。
図3は、本発明の実施の形態における画像表示システムのパネル10に印加する駆動電圧波形図である。本発明の実施の形態においては、画像を表示するための画像表示サブフィールドと、画像表示装置を識別するための識別発光を発生する識別サブフィールドとを含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成している。
まず画像表示サブフィールドについて説明する。画像表示サブフィールドは、あらかじめ定められた輝度重みを持つ複数のサブフィールドで構成され、それぞれの画像表示サブフィールドの発光・非発光を放電セル毎に制御することにより画像を表示する。
本実施の形態において画像表示サブフィールドは、初期化期間と書込み期間と維持期間とを有する8個のサブフィールドSF1〜SF8であり、サブフィールドSF1〜SF8それぞれの輝度重みは、例えば(1、34、21、13、8、5、3、2)である。しかしサブフィールド数、輝度重み等のサブフィールド構成は、上記に限定されるものではない。
図3に示したように、サブフィールドSF1の初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi1から電圧Vi2まで上昇する上り傾斜電圧を印加する。次に維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。すると全ての放電セルで微弱な初期化放電が発生して、走査電極SC1〜SCn上の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
続く書込み期間Pwでは、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加したまま走査電極SC1〜SCnのそれぞれに電圧Vcを印加する。
次に、1行目の走査電極SC1に電圧Vaの走査パルスを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に電圧Vdの書込みパルスを印加する。すると書込みパルスを印加した放電セルで書込み放電が発生し、走査電極SC1上および維持電極SU1上に所定の壁電圧が蓄積される。一方、書込みパルスを印加しなかった放電セルでは書込み放電は発生しない。次に、2行目の走査電極SC2に走査パルスを印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち2行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書込みパルスを印加する。すると書込みパルスを印加した放電セルで書込み放電が発生し、走査電極SC2上および維持電極SU2上に所定の壁電圧が蓄積される。
以下同様に、走査電極SC3〜SCnに走査パルスを順次印加するとともに発光させるべき放電セルのデータ電極Dkに書込みパルスを印加して、3行目〜n行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を順次発生させる。
続く維持期間Psでは、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsの維持パルスを印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が発生して蛍光体層25が発光する。そして走査電極SCi上の壁電圧および維持電極SUi上の壁電圧の極性が反転する。一方、書込み放電を起こさなかった放電セルでは維持放電は発生しない。続いて走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに維持パルスを印加する。すると維持放電を起こした放電セルでは再び維持放電が発生して蛍光体層25が発光する。以下同様に輝度重みに応じた数の維持パルスを走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に印加し、書込み放電を起こした放電セルで維持放電を継続して発生させる。
そして維持期間Psの最後に、電圧0(V)から電圧Vrまで上昇する上り傾斜電圧を走査電極SC1〜SCnに印加する。すると、維持放電を発生した放電セルで微弱な消去放電が発生して、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を弱める。
サブフィールドSF2の初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。すると、直前のサブフィールドSF1で維持放電を起こした放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SCi上の壁電圧および維持電極SUi上の壁電圧が弱められ、データ電極Dk上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
サブフィールドSF2の書込み期間Pwの動作はサブフィールドSF1の書込み期間Pwの動作と同様であるため説明を省略する。続く維持期間Psの動作も維持パルスの数を除いてサブフィールドSF1の維持期間Psの動作と同様である。サブフィールドSF3〜SF8の動作も維持パルスの数を除いてサブフィールドSF2の動作と同様である。
次に識別サブフィールドSFoについて説明する。識別サブフィールドSFoは画像表示装置の固有のパターンで発光するサブフィールドであり、初期化期間Piと書込み期間Pwと識別期間Poとを有する。
識別サブフィールドSFoの初期化期間Piでは、データ電極D1〜Dmに電圧0(V)を印加し、維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi1から電圧Vi2まで上昇する上り傾斜電圧を印加する。次に維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加し、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vi4まで下降する下り傾斜電圧を印加する。すると全ての放電セルで微弱な初期化放電が発生して、走査電極SC1〜SCn上の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
続く書込み期間Pwでは、維持電極SU1〜SUnに電圧Veを印加したまま走査電極SC1〜SCnのそれぞれに電圧Vcを印加する。その後、データ電極D1〜Dmに書込みパルスを印加するとともに走査電極SC1〜SCnに走査パルスを印加して、全ての放電セルで書込み放電を発生させる。
続く識別期間Poでは、書込み放電を発生させた時刻to0から所定の時間To0経過後の時刻to1において、走査電極SC1〜SCnに電圧Vsoの識別パルスを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加して、全ての放電セルで識別放電を発生させる。次に、時刻to1から時間To1経過後の時刻to2において、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに維持電極SU1〜SUnに識別パルスを印加して、再び識別放電を発生させる。次に、時刻to2から時間To2経過後の時刻to3において、走査電極SC1〜SCnに識別パルスを印加するとともに維持電極SU1〜SUnに電圧0(V)を印加して、3回目の識別放電を発生させる。続いて時刻to3から時間To3経過後の時刻to4において、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)を印加するとともに維持電極SU1〜SUnに識別パルスを印加して、4回目の識別放電を発生させる。
ここで、時間To1、時間To2、時間To3はあらかじめ定められた時間間隔であり、後述するように、時間To1、時間To2、時間To3の間隔で発生する4回の識別放電を検出して識別信号を作成する。本実施の形態において、時間To0、時間To1、時間To2、時間To3は、例えばそれぞれ50μs、40μs、20μs、30μsである。
識別期間Poの最後に、走査電極SC1〜SCnに電圧0(V)から電圧Vrまで上昇する上り傾斜電圧を印加して微弱な消去放電を発生させる。
なお本実施の形態において各電極に印加する電圧値は、例えば、電圧Vi1=150(V)、電圧Vi2=350(V)、電圧Vi4=−175(V)、電圧Va=−200(V)、電圧Vc=−50(V)、電圧Vs=電圧Vso=205(V)、電圧Vr=205(V)、電圧Ve=155(V)、電圧Vd=55(V)である。ただしこれらの電圧値は一例を挙げたに過ぎない。また図3および図4に示した駆動電圧波形も一例を挙げたに過ぎない。これらは、パネル10の特性等に合わせて、適宜最適な駆動電圧波形および電圧値に設定することが望ましい。
次に、画像表示システムの構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の回路ブロック図である。画像表示システム100は、画像表示装置30と、描画装置40と、ポインタ50とを備える。ポインタ50は図4に示したように、複数本備えていてもよい。
画像表示装置30は、パネル10と、画像信号処理部31と、データ電極駆動部32と、走査電極駆動部33と、維持電極駆動部34と、制御部35と、各回路ブロックに必要な電源を供給する電源部(図示せず)とを備えている。
画像信号処理部31は、入力した画像信号と描画装置40とから出力される画像信号とを切換えて、または合成して、サブフィールド毎の発光・非発光を示す画像データに変換する。また水平および垂直の同期信号を分離して制御部35に供給する。データ電極駆動部32は、画像データをデータ電極D1〜Dmのそれぞれに対応する書込みパルスに変換し、データ電極D1〜Dmのそれぞれに印加する。
制御部35は、同期信号をもとにして各回路ブロックの動作を制御する各種の制御信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動部33は制御信号に基づいて走査電極SC1〜SCnのそれぞれに駆動電圧を印加し、維持電極駆動部34は制御信号に基づいて維持電極SU1〜SUnに駆動電圧を印加する。
ポインタ50は画像表示装置30に表示するカーソルを操作するものであり、カーソル表示スイッチ51と、受光素子52と、識別部54と、動きセンサ56と、送信部58とを備えている。
カーソル表示スイッチ51は、カーソルを表示するためのスイッチであり、使用者がカーソル表示スイッチ51を押下げるとカーソルを表示し、カーソル表示スイッチ51を押下げないとカーソルを表示しない。そしてカーソル表示スイッチ51が押下げているときは「H」レベル、押下げていないときは「L」レベルとするカーソル表示信号S1を送信部58に出力する。
受光素子52は、画像表示装置30の発光を受光して識別部54に受光信号を出力する。
識別部54は、あらかじめ定められた所定の時間間隔で発生した発光を受光信号の中から検出することにより、識別サブフィールドSFoの識別放電を特定する。具体的には、発光の間隔が順に時間To1、時間To2、時間To3となる4回の連続する発光を受光信号の中から探す。そして上記間隔で連続する4回の発光を検出した場合には、画像表示装置30の検出を示す識別信号S2を「H」レベルにして送信部58に出力する。また上記間隔で連続する4回の発光が検出できなかった場合には、識別信号S2を「L」レベルにして送信部58に出力する。このように本実施の形態においては、識別信号S2は識別発光の受光の有無を示している。
動きセンサ56は、3軸加速度センサと3軸ジャイロセンサとを有する。3軸加速度センサの各軸の出力の平均値から鉛直方向を推定する。また3軸ジャイロセンサの出力、および3軸加速度センサの出力の平均値からの差分にもとづきポインタ50が指し示す方向の変化を推定し、水平方向および鉛直方向のカーソルの移動量を示す動き信号(δX、δY)を算出して送信部58に出力する。ここで、δXは水平方向の移動量を示し、δYは鉛直方向の移動量を示している。
本実施の形態においては、ポインタ50が指し示す方向の変化の速度を算出し、それに比例するように動き信号(δX、δY)を算出している。
送信部58は、ポインタ50のそれぞれに独立に付与されているポインタ番号S0とカーソル表示信号S1と識別信号S2と動き信号(δX、δY)とをそれぞれエンコードして描画装置140に無線信号で送信する。
このようにポインタ50は、カーソル表示スイッチ51と受光素子52と動きセンサ56とを有し、ポインタ番号S0と、カーソル表示スイッチ51の押下げの有無を示すカーソル表示信号S1と、受光素子52の画像表示装置30からの受光の有無を示す識別信号S2と、動きセンサ56によるポインタ50の動きを示す動き信号(δX、δY)とを描画装置40に送信する。
描画装置40は、ポインタ番号S0とカーソル表示信号S1と識別信号S2と動き信号(δX、δY)に基づきカーソルを表示するための画像信号を作成する。
描画装置40は、受信部42と、描画部44とを備える。
受信部42は、ポインタ50から送られる無線信号をデコードして、ポインタ50のポインタ番号S0とカーソル表示信号S1と識別信号S2と動き信号(δX、δY)とを再生する。これらの情報がフィールド毎に時々刻々と送られてくるので、以下では時間のパラメータtを追加して、カーソル表示信号S1(t)、識別信号S2(t)、動き信号(δX(t)、δY(t))等と表記する。
描画部44は、ポインタ50のそれぞれが操作するカーソルの座標を記憶する座標メモリ45と、カーソルの画像信号を記憶するフレームメモリ46とを備える。そしてポインタ50のそれぞれから送られる無線信号にもとづきポインタ50のそれぞれに対応するカーソルの座標を算出して座標メモリ45に書込みとともに、カーソルを表示するための画像信号を作成してフレームメモリ46に書込む。
図5は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の画像表示装置30の画像表示領域の座標の定義を示す図である。描画部44の具体的な動作を説明するために、画像表示装置30の画像表示領域上の座標を、以下のように定義する。走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnが水平方向と平行に、かつデータ電極D1〜Dmが鉛直方向に平行になるようにパネル10を設置し、水平方向をX軸方向、鉛直方向をY軸方向とし、右向きがX座標の増加する向き、上向きがY座標の増加する向きとする。そしてパネル10が1080×1920の画素をもつ高精細度パネルとして、左下隅の座標を座標(0、0)、右下隅の座標を座標(1919、0)、左上隅の座標を座標(0、1079)、右上隅の座標を座標(1919、1079)とする。
図6は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の描画部44の動作を示す状態遷移図である。本実施の形態においては、
状態1:カーソルを表示する状態(カーソルの座標は設定されている)
状態2:カーソルを表示しないが、カーソルの座標は設定されている状態
状態3:カーソルを表示せず、カーソルの座標も設定されていない状態
の3つの状態がある。
描画部44は、入力したポインタ番号S0とカーソル表示信号S1(t)と識別信号S2(t)と動き信号(δX(t)、δY(t))とに基づき、フィールド毎に、各状態間の遷移を行う。
遷移11:ポインタ番号S0に該当するポインタ(当該ポインタ)50の直前のフィールドにおける状態が状態1であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)と識別信号S2(t)がともに「H」レベルの場合。
描画部44は、座標メモリ45に設定されている当該ポインタ50のカーソル(当該カーソル)の座標(X(t−1)、Y(t−1))を中心とする当該カーソルの画像をフレームメモリ46から消去する。そして座標メモリ45の当該カーソルの座標(X(t)、Y(t))を、座標(X(t−1)、Y(t−1))に動き信号(δX(t)、δY(t))を加算した座標に更新する。すなわち、(X(t)、Y(t))=(X(t−1)+δX(t)、Y(t−1)+δY(t))である。さらに座標(X(t)、Y(t))を中心とする当該カーソルの画像をフレームメモリ46に書込む。
遷移12:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態1であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)が「L」レベルの場合。
描画部44は、座標メモリ45に設定されている当該カーソルの座標(X(t−1)、Y(t−1))を中心とする当該カーソルの画像をフレームメモリ46から消去する。そして座標メモリ45に記憶されている当該カーソルの座標(X(t−1)、Y(t−1))を現在のフィールドにおける当該カーソルの座標(X(t)、Y(t))として保持する。すなわち、(X(t)、Y(t))=(X(t−1)、Y(t−1))である。しかしフレームメモリ46には当該カーソルの画像は書込まない。
遷移13:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態1であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)が「H」レベルかつ識別信号S2(t)が「L」レベルの場合。
描画部44は、座標メモリ45に設定されている当該カーソルの座標(X(t−1)、Y(t−1))を中心とする当該カーソルの画像をフレームメモリ46から消去する。そして当該カーソルの座標を設定せずに未設定(具体的には、例えば、X(t)およびY(t)を負の値)とする。カーソルの座標が未設定であるので、フレームメモリ46には当該カーソルの画像は書込まない。
遷移22:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態2であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)が「L」レベルの場合。
描画部44は、座標メモリ45に設定されている当該カーソルの座標(X(t−1)、Y(t−1))を現在のフィールドにおけるカーソルの座標(X(t)、Y(t))として保持する。すなわち、(X(t)、Y(t))=(X(t−1)、Y(t−1))である。しかしフレームメモリ46には当該カーソルの画像は書込まない。
遷移21:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態2であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)と識別信号S2(t)がともに「H」レベルの場合。
描画部44は、座標メモリ45の当該カーソルの座標(X(t)、Y(t))を、座標(X(t−1)、Y(t−1))に動き信号(δX(t)、δY(t))を加算した座標に更新する。すなわち、(X(t)、Y(t))=(X(t−1)+δX(t)、Y(t−1)+δY(t))である。さらに座標(X(t)、Y(t))を中心とする当該カーソルの画像をフレームメモリ46に書込む。
遷移23:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態2であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)が「H」レベルかつ識別信号S2(t)が「L」レベルの場合。
描画部44は、当該カーソルの座標を設定せずに未設定とする。カーソルの座標が未設定であるので、フレームメモリ46には当該カーソルの画像は書込まない。
遷移33:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態3であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)が「L」レベル、またはカーソル表示信号S1(t)が「H」レベルかつ識別信号S2(t)が「L」レベルの場合。
描画部44は、当該カーソルの座標を設定せずに未設定とする。あるいは未設定のまま保持する。カーソルの座標が未設定であるので、フレームメモリ46には当該カーソルの画像は書込まない。
遷移31:当該ポインタ50の直前のフィールドにおける状態が状態3であり、現在のフィールドにおける当該ポインタ50のカーソル表示信号S1(t)と識別信号S2(t)がともに「H」レベルの場合。
描画部44は、動き信号(δX(t)、δY(t))にもとづき、あらかじめ定められた複数の座標の中から初期座標(Xo、Yo)を選択して、座標メモリ45の当該カーソルの座標(X(t)、Y(t))として設定する。すなわち、(X(t)、Y(t))=(Xo、Yo)である。さらに座標(X(t)、Y(t))を中心とする当該カーソルの画像をフレームメモリ46に書込む。
ここで、あらかじめ定められた複数の座標は画像表示装置30の画像表示領域の周辺部の座標である。図7は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の複数の初期座標を示す図である。本実施の形態においては、画像表示領域の上辺中央の座標(959、1079)、下辺中央の座標(959、0)、左辺中央の座標(0、539)、右辺中央の座標(1919、539)のいずれかを初期座標とする。
描画部44は、水平方向の移動量δX(t)の絶対値|δX(t)|と鉛直方向の移動量δY(t)の絶対値|δY(t)|とを比較して、
|δX(t)|≦|δY(t)|、かつ、δY(t)≧0
であれば、現在のフィールドにおけるカーソルの初期座標(Xo、Yo)を下辺中央の座標(959、0)に設定する。
|δX(t)|≦|δY(t)|、かつ、δY(t)<0
であれば、現在のフィールドにおけるカーソルの初期座標(Xo、Yo)を上辺中央の座標(959、1079)に設定する。
|δX(t)|>|δY(t)|、かつ、δX(t)≧0
であれば、現在のフィールドにおけるカーソルの初期座標(Xo、Yo)を左辺中央の座標(0、539)に設定する。
|δX(t)|>|δY(t)|、かつ、δX(t)<0
であれば、現在のフィールドにおけるカーソルの初期座標(Xo、Yo)を右辺中央の座標(1919、539)に設定する。
なお、ポインタ50が複数存在する場合には、それぞれのポインタ50から送られる無線信号に対して上記の動作を行う。
以上をまとめると、遷移13、遷移23、遷移33の一部については、カーソル表示信号S1(t)=「H」レベル、識別信号S2(t)=「L」レベルである。すなわち、カーソル表示信号S1がカーソル表示スイッチ51の押下げを示しており、識別信号S2が画像表示装置30からの受光を示さないフィールドである。この場合には、カーソルの座標を座標メモリ45に設定せず、カーソルを表示する画像信号を出力しない。
また遷移11、遷移21については、カーソル表示信号S1(t)=「H」レベル、識別信号S2(t)=「H」レベル、カーソルの座標=「設定」である。すなわち、カーソル表示信号S1がカーソル表示スイッチ51の押下げを示し識別信号S2が画像表示装置30からの受光を示しかつ座標メモリ45にカーソルの座標が設定されているフィールドである。この場合には、設定されているカーソルの座標に動き信号の示す動きを加算してカーソルの座標を更新するとともに更新した座標に基づきカーソルを表示する画像信号を出力する。
また遷移31については、カーソル表示信号S1(t)=「H」レベル、識別信号S2(t)=「H」レベル、カーソルの座標=「未設定」である。すなわち、カーソル表示信号S1がカーソル表示スイッチ51の押下げを示し識別信号S2が画像表示装置30からの受光を示しかつ座標メモリ45にカーソルの座標が設定されていないフィールドである。この場合には、動き信号に基づいてカーソルの座標を座標メモリ45に設定するとともに設定した座標に基づきカーソルを表示する画像信号を出力する。そして、動き信号の示す動きの方向が上向きであれば画像表示領域の下辺中央の座標を、下向きであれば画像表示領域の上辺中央の座標を、右向きであれば画像表示領域の左辺中央の座標を、左向きであれば画像表示領域の右辺中央の座標を、カーソルの座標として座標メモリに設定する。
また遷移12、遷移22、遷移33の一部については、カーソル表示信号S1(t)=「L」レベルである。すなわち、カーソル表示信号S1がカーソル表示スイッチ51の押下げを示していないフィールドである。この場合には、座標メモリ45の座標を更新せず、カーソルを表示する画像信号を出力しない。
これにより、使用者はカーソル表示スイッチ51を用いて当該ポインタ50のカーソルの表示および非表示を制御できるので、従来のレーザポインタ等と同様の感覚でポインタ50を使用することができる。
次に、画像表示システム100の動作の一例について説明する。
図8は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の動作の一例を示す模式図である。使用者がカーソルを表示するために、カーソル表示スイッチ51を押下げつつ、ポインタ50の先端を画像表示領域よりも下方から画像表示領域の中央部に向かって動かしたとする。
ポインタ50の先端が下方を向いている間(図8のAで示した状態)では、受光素子52は画像表示装置30の発光を受光できないので、識別信号S2(t)は「L」レベルであり、カーソルの座標(X(t)、Y(t))は未設定である。そのためカーソルの画像は表示されない。
ポインタ50の先端が上り、受光素子52が画像表示装置30の発光を最初に受光すると(図8のBで示した状態)、識別信号S2(t)が「H」レベルに遷移する。このときの水平方向の移動量δX(t)は「0」に近い値をもち、鉛直方向の移動量δY(t)は正の値をもつ。すなわち、
|δX(t)|≦|δY(t)|、かつ、δY(t)≧0
であるので、描画部44は、現在のフィールドにおけるカーソルの座標(X(t)、Y(t))を下辺中央の座標(959、0)に設定する。そして下辺中央の座標(959、0)を中心とするカーソルの画像をフレームメモリに書込む。これにより、画像表示装置30の画像表示領域の下辺中央にカーソルが表示される。
その後、さらにポインタ50の先端が上ると(図8のCで示した状態)、描画部44は、フィールド毎に順次、直前のフィールドにおけるカーソルの画像をフレームメモリから消去しながら現在のフィールドにおけるカーソルの画像をフレームメモリに書込む。これにより、下辺中央のカーソルが画像表示領域の中央部に向かって移動する。
図9は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の動作の他の例を示す模式図である。使用者がカーソルを表示するために、カーソル表示スイッチ51を押下げつつ、ポインタ50の先端を画像表示領域よりも左側から画像表示領域の中央部に向かって動かしたとする。
ポインタ50の先端が左側を向いている状態(図9のDで示した状態)では、受光素子52は画像表示装置30の発光を受光できないので、識別信号S2(t)は「L」レベルであり、カーソルの座標(X(t)、Y(t))は未設定である。そのためカーソルの画像は表示されない。
ポインタ50の先端が右に移動して、受光素子52が画像表示装置30の発光を最初に受光すると(図9のEで示した状態)、識別信号S2(t)が「H」レベルに遷移する。このときの水平方向の移動量δX(t)は正の値をもち、鉛直方向の移動量δY(t)は「0」に近い値をもつ。すなわち、
|δX(t)|>|δY(t)|、かつ、δX(t)≧0
であるので、描画部44は、現在のフィールドにおけるカーソルの座標(X(t)、Y(t))を左辺中央の座標(0、539)に設定する。そして左辺中央の座標(0、539)を中心とするカーソルの画像をフレームメモリに書込む。これにより、画像表示装置30の画像表示領域の左辺中央にカーソルが表示される。
その後、さらにポインタ50の先端が右に移動すると(図9のFで示した状態)、描画部44は、フィールド毎に順次、直前のフィールドにおけるカーソルの画像をフレームメモリから消去しながら現在のフィールドにおけるカーソルの画像をフレームメモリに書込む。これにより、左辺中央のカーソルが画像表示領域の中央部に向かって移動する。
以上説明したように、使用者がカーソルを表示させたい場合には、カーソル表示スイッチ51を押下げつつ、画像表示領域の外側から画像表示領域の内側に向けてポインタ50の先端を動かせばよい。そしてポインタ50の先端を画像表示領域の下側から上に向けて動かせば画像表示領域の下辺中央に現れたカーソルが画像表示領域の中央部に向かって移動し、画像表示領域の左側から右に向けて動かせば画像表示領域の左辺中央に現れたカーソルが画像表示領域の中央部に向かって移動し、画像表示領域の上側から下に向けて動かせば画像表示領域の上辺中央に現れたカーソルが画像表示領域の中央部に向かって移動し、画像表示領域の右側から左に向けて動かせば画像表示領域の右辺中央に現れたカーソルが画像表示領域の中央部に向かって移動する。
また使用者がカーソルを速く動かしたい場合にはポインタ50の先端を速く動かせばよく、カーソルをゆっくり動かしたい場合にはポインタ50の先端をゆっくり動かせばよい。
また使用者がカーソルを消去したい場合には、従来のレーザポインタと同様にカーソル表示スイッチ51を離せばよい、またはポインタ50の先端を画像表示領域から外れるまで任意の方向に動かせばよい。
このように、使用者はカーソルの表示、消去、移動に応じてカーソル表示スイッチ51の操作とポインタ50の先端を動かすという直感的な操作を行うことにより、カーソルを見失うことなくカーソルを操作することができる。
なお本実施の形態においては、画像表示領域の上辺中央、下辺中央、左辺中央、右辺中央の4箇所の座標のいずれかを初期座標(Xo、Yo)とした。しかし初期座標(Xo、Yo)は上記に限定されるものではない。
図10は、本発明の実施の形態における画像表示システム100の他の初期座標(Xo、Yo)を示す図である。図10では、画像表示領域の上辺中央の座標(959、1079)、下辺中央の座標(959、0)、左辺中央の座標(0、539)、右辺中央の座標(1919、539)の4箇所に加えて、左下隅の座標(0、0)、右下隅の座標(1919、0)、左上隅の座標(0、1079)、右上隅の座標(1919、1079)の合計8箇所のいずれかを初期座標(Xo、Yo)とする。
動き信号(δX、δY)はベクトルであるので、動き信号ベクトルの動径δr(0≦δr)と偏角θ(−180°<θ≦180°)とを、以下のとおり定義する。
Figure 2014035554
このとき、描画部44は、現在のフィールドにおけるカーソルの初期座標(Xo、Yo)を、例えば以下のように設定すればよい。図11に示したように、ポインタ50の動きに対する動き信号ベクトルの偏角θが、−16°<θ≦16°であれば左辺中央の座標(0、539)に設定し、16°<θ≦48°であれば左下隅の座標(0、0)に設定し、48°<θ≦138°であれば下辺中央の座標(959、0)に設定し、138°<θ≦164°であれば右下隅の座標(1919、0)に設定し、164°<θまたはθ≦−164°であれば右辺中央の座標(1919、539)に設定し、−164°<θ≦−138°であれば右上隅の座標(1919、1079)に設定し、−138°<θ≦−48°であれば上辺中央の座標(959、1079)に設定し、−48°<θ≦−16°であれば左上隅の座標(0、1079)に設定する。
上記は、アスペクト比が16:9である画像表示領域に対して、画像表示領域の上辺中央、下辺中央、左辺中央、右辺中央、左上隅、右上隅、左下隅、右下隅のいずれかの座標であって、かつその座標を始点として動き信号(δX(t)、δY(t))の示す動きの方向に延長した半直線が画像表示領域の中心(960、540)に最も近い座標(Xo、Yo)に、カーソルの座標を設定することに対応している。
図11は、本発明の実施の形態における画像表示システム100のさらに他の初期座標(Xo、Yo)を示す図である。図11では、画像表示領域の周辺部の任意の座標の1つを初期座標(Xo、Yo)とする。
描画部44は、画像表示領域の周辺部の座標であって、かつその座標を始点として動き信号(δX(t)、δY(t))の示す動きの方向に延長した半直線が画像表示領域の中心(960、540)を通る座標を、カーソルの座標として座標メモリ45に設定してもよい。
なお本実施の形態においては、プラズマディスプレイパネルを用いた画像表示装置の識別サブフィールドSFoの発光をポインタが検出する構成として説明したが、画像表示装置およびその発光が上記に限定されるものではない。ポインタが画像表示装置の発光の受光を示す識別信号を描画装置に送信することにより、ポインタの先端が画像表示装置の表示画面に向かっていることを識別する構成であればよい。
また本実施の形態においては、描画部は、直前のフィールドにおけるカーソルの座標を中心とするカーソルの画像を消去しつつ、現在のフィールドにおける座標を中心とするカーソルの画像を書込むことにより、移動するカーソルを表示する画像信号を作成した。このカーソルの表示に加えて、直前のフィールドにおけるカーソルの座標を中心とするカーソルの画像を消去することなく、現在のフィールドにおける座標を中心とするカーソルの画像を書込むことにより、移動するカーソルの軌跡として線を表示する画像信号を作成する機能を追加してもよい。
また本実施の形態において説明した各回路ブロックは、電気回路として構成されてもよく、同様の動作をするようにプログラミングされたプロセッサ等を用いて構成されてもよい。
また本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、画像表示装置の特性や画像表示システムの仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、スイッチを押すことによりカーソルを表示し、かつ直感的な操作を行うことによってカーソルを見失うことなく表示できるので、プラズマディスプレイパネル、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、LEDパネル等を用いた画像表示装置、それにカーソルを表示させるポインタを備えた画像表示システムとして有用である。
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
22 データ電極
30 画像表示装置
31 画像信号処理部
32 データ電極駆動部
33 走査電極駆動部
34 維持電極駆動部
35 制御部
40 描画装置
42 受信部
44 描画部
50 ポインタ
51 カーソル表示スイッチ
52 受光素子
54 識別部
56 動きセンサ
58 送信部
100 画像表示システム

Claims (5)

  1. 画像表示装置と、前記画像表示装置に表示するカーソルを操作するポインタと、前記カーソルを表示するための画像信号を作成して前記画像表示装置に出力する描画装置と、を備えた画像表示システムであって、
    前記ポインタは、カーソル表示スイッチと受光素子と動きセンサとを有し、前記カーソル表示スイッチの押下げの有無を示すカーソル表示信号と前記受光素子の前記画像表示装置からの受光の有無を示す識別信号と前記動きセンサによる前記ポインタの動きを示す動き信号とを前記描画装置に送信し、
    前記描画装置は、
    前記カーソルの座標を記憶する座標メモリを有し、
    前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し前記識別信号が前記画像表示装置からの受光を示さないフィールドでは、前記カーソルの座標を前記座標メモリに設定しないとともに前記カーソルを表示する画像信号を出力せず、
    前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し前記識別信号が前記画像表示装置からの受光を示しかつ前記座標メモリに前記カーソルの座標が設定されているフィールドでは、設定されている前記カーソルの座標に前記動き信号の示す動きを加算して前記カーソルの座標を更新するとともに更新した座標に基づき前記カーソルを表示する画像信号を出力し、
    前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し前記識別信号が前記画像表示装置からの受光を示しかつ前記座標メモリに前記カーソルの座標が設定されていないフィールドでは、前記動き信号に基づいて前記カーソルの座標を前記座標メモリに設定するとともに設定した座標に基づき前記カーソルを表示する画像信号を出力し、
    前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示していないフィールドでは、前記座標メモリの座標を更新しないとともに前記カーソルを表示する画像信号を出力しないことを特徴とする画像表示システム。
  2. 前記画像表示装置は、画像を表示するための画像表示サブフィールドと、画像表示装置を識別するための識別発光を発生する識別サブフィールドとを含む複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、
    前記識別信号は、前記識別発光の受光の有無を示すことを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  3. 前記描画装置は、前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し前記識別信号が前記画像表示装置からの受光を示しかつ前記座標メモリに前記カーソルの座標が記憶されていないフィールドでは、前記動き信号の示す動きの方向が上向きであれば画像表示領域の下辺中央の座標を、下向きであれば画像表示領域の上辺中央の座標を、右向きであれば画像表示領域の左辺中央の座標を、左向きであれば画像表示領域の右辺中央の座標を、前記カーソルの座標として前記座標メモリに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  4. 前記描画装置は、前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し前記識別信号が前記画像表示装置からの受光を示しかつ前記座標メモリに前記カーソルの座標が記憶されていないフィールドでは、前記画像表示領域の上辺中央、下辺中央、左辺中央、右辺中央、左上隅、右上隅、左下隅、右下隅のいずれかの座標であって、かつその座標を始点として前記動き信号の示す動きの方向に延長した半直線が前記画像表示領域の中心に最も近い座標を、前記カーソルの座標として前記座標メモリに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
  5. 前記描画装置は、前記カーソル表示信号がカーソル表示スイッチの押下げを示し前記識別信号が前記画像表示装置からの受光を示しかつ前記座標メモリに前記カーソルの座標が記憶されていないフィールドでは、前記画像表示領域の周辺部の座標であって、かつその座標を始点として前記動き信号の示す動きの方向に延長した半直線が前記画像表示領域の中心を通る座標を、前記カーソルの座標として前記座標メモリに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示システム。
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