JP2014035236A - Hardness testing device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、試験片の硬さを測定する硬さ試験機に関する。 The present invention relates to a hardness tester that measures the hardness of a test piece.
このような硬さ試験機は、試験片を載置する載置台と、この載置台に載置された試験片の表面に圧痕を形成するための圧子と、この圧子を試験片に押しつけることにより圧子に試験力を付与する負荷機構とを備えている(特許文献1参照)。そして、試験片の表面に形成された圧痕を撮影機構により撮影するとともに、撮影機構により撮影された圧痕に基づいて試験片の硬さを演算している。 Such a hardness tester includes a mounting table for mounting a test piece, an indenter for forming an indentation on the surface of the test piece mounted on the mounting table, and pressing the indenter against the test piece. And a load mechanism for applying a test force to the indenter (see Patent Document 1). Then, the indentation formed on the surface of the test piece is photographed by the photographing mechanism, and the hardness of the test piece is calculated based on the indentation photographed by the photographing mechanism.
JIS(日本工業規格)Z2244:2008の付属書Cにおいては、硬さ試験機の日常点検を求めている。この日常点検においては、基準となる硬さを有する基準片に対して硬さ試験を実行し、そのときの硬さの測定値に基づいて硬さ試験機が正常であるか否かを判定している。 Annex C of JIS (Japanese Industrial Standards) Z2244: 2008 requires daily inspection of the hardness tester. In this daily inspection, a hardness test is performed on a reference piece having a reference hardness, and it is determined whether the hardness tester is normal based on the measured value of the hardness at that time. ing.
しかしながら、この日常点検をオペレータがマニュアル動作で実行した場合には、硬さの記録を間違う等のミスが生ずる可能性がある。また、測定結果の改ざん等が行われる可能性もある。さらには、硬さの測定値(測定誤差)の経時的変化を認識しにくいという問題も生ずる。 However, if this daily inspection is performed manually by an operator, there is a possibility that errors such as wrong recording of hardness may occur. In addition, there is a possibility that the measurement result is falsified. Furthermore, there is a problem that it is difficult to recognize a change in hardness measurement value (measurement error) over time.
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、日常点検の結果を正確に認識することが可能な硬さ試験機を提供することを目的とする。 This invention was made in order to solve the said subject, and it aims at providing the hardness tester which can recognize the result of daily inspection correctly.
請求項1に記載の発明は、試験片を載置する載置台と、前記載置台に載置された試験片の表面に圧痕を形成するための圧子と、前記圧子を前記試験片に押しつけることにより前記圧子に試験力を付与する負荷機構と、前記試験片の表面に形成された圧痕を撮影するための撮影機構と、前記撮影機構で撮影した圧痕に基づいて前記試験片の硬さを演算する硬さ演算部と、を備えた硬さ試験機において、基準となる硬さを有する基準片を前記載置台に載置した状態で、前記圧子を前記基準片に押しつけて得た圧痕を前記撮影機構により撮影するとともに、前記硬さ演算部により前記撮影機構で撮影した圧痕に基づいて前記基準片の硬さを演算する硬さ測定動作を自動的に実行させる自動測定手段と、前記自動測定手段の指令による硬さ測定動作により測定された前記基準片の硬さを経時的に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に経時的に記憶された前記基準片の硬さの測定値を表示部に表示させる測定値表示手段とを備えたことを特徴とする。
The invention according to
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記測定値表示手段は、予め設定された前記基準片の硬さの上限値および下限値とともに、前記基準片の硬さの測定値を経時的に表示させる。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the measured value display means is configured to set the hardness of the reference piece together with a preset upper limit value and lower limit value of the hardness of the reference piece. Display measured values over time.
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記基準片の硬さの測定値が予め設定された前記基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときに、警告表示を行う警告表示手段を備える。
The invention according to
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、前記基準片の硬さの測定値が予め設定された前記基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときに、装置の動作を停止させる動作停止手段を備える。
The invention according to
請求項1に記載の発明によれば、自動測定手段により日常点検を自動的に実行することができるとともに、記憶手段および測定値表示手段の作用により日常点検の結果を正確に認識することが可能となる。 According to the first aspect of the present invention, the daily inspection can be automatically executed by the automatic measuring means, and the result of the daily inspection can be accurately recognized by the action of the storage means and the measured value display means. It becomes.
請求項2に記載の発明によれば、警告表示手段の作用により、基準片の硬さの測定値と基準片の硬さの上限値または下限値との関係を容易に認識することができ、装置の試験精度が低下したことを容易に判定することが可能となる。
According to the invention of
請求項3に記載の発明によれば、警告表示手段の作用により、基準片の硬さの測定値と基準片の硬さの上限値または下限値との関係を、さらに確実に認識することができ、装置の試験精度が低下したことをより確実に判定することが可能となる。
According to the invention described in
請求項4に記載の発明によれば、動作停止手段の作用により、試験精度の低下した状態で硬さ試験が実行されることを未然に防止することが可能となる。 According to the fourth aspect of the present invention, it is possible to prevent the hardness test from being executed in a state where the test accuracy is lowered due to the action of the operation stop means.
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る硬さ試験機の概要図である。また、図2は、載置台12を昇降するための昇降機構の概要図である。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic diagram of a hardness tester according to the present invention. FIG. 2 is a schematic diagram of an elevating mechanism for elevating the mounting table 12.
この硬さ試験機は、テーブル11と、このテーブル11上に配置され試験片100を載置する載置台12とを備える。載置台12は、試験片100をX方向(図1における左右方向)およびY方向(図1における紙面に垂直な方向)に移動させるためのものである。この載置台12には、試験片100をX方向に移動させるためのモータ13と、試験片100をY方向に移動させるためのモータ14とが付設されている。また、載置台12は、図2に示す昇降機構の作用により、上下方向(Z方向)に昇降する構成となっている。すなわち、載置台12を支持する支持部51は、その側面にラック53が形成された昇降部材52により支持されている。この昇降部材52におけるラック53は、モータ15の駆動により回転するピニオン54と噛合している。このため、載置台12は、モータ15の駆動により昇降する。
The hardness tester includes a table 11 and a mounting table 12 that is placed on the table 11 and on which a
また、この硬さ試験機は、試験片100を目視により観察するための接眼レンズ16と、試験片100を撮影するためのカメラ17と、圧子21および対物レンズ23、24等を支持して回転するレボルバ20とを備える。このレボルバ20は、つまみ26を操作することにより、あるいは、後述するモータ30の駆動により、鉛直方向を向く軸を中心に回転する。また、この硬さ試験機は、入力部および表示部としても機能するタッチパネル式の液晶表示部59を備える。
The hardness tester also supports an
図3は、レボルバ20に支持された対物レンズ等の配置を示す説明図である。
FIG. 3 is an explanatory diagram showing the arrangement of the objective lens and the like supported by the
レボルバ20には、載置台12上に載置された試験片100に押し込まれる一対の圧子19、21と、5倍の対物レンズ22、10倍の対物レンズ23、40倍の対物レンズ24および100倍の対物レンズ25とが配設されている。これらの圧子19、21および対物レンズ22、23、24、25は、レボルバ20の回転中心を中心とした円上に配置されている。なお、対物レンズ22、23、24、25の倍率および配設個数はこれに限定されるものではない。
The
再度、図1を参照して、この材料試験機は、試験片100の表面の像を表示するためのCRT等の表示部55と、各種のデータを入力するための入力手段として機能するキーボード57およびマウス58と、本体56とから構成されるコンピュータ50と接続されている。
Referring to FIG. 1 again, this material testing machine includes a
図4は、圧子19および圧子21に対して試験力を付与するための負荷機構と、試験片100に形成された圧痕を観察するための光学系の概要図である。なお、図4は、図3において一点鎖線で示す位置における断面を示している。
FIG. 4 is a schematic diagram of a load mechanism for applying a test force to the
この硬さ試験機は、圧子19、21の先端を試験片100に対して押し込むための試験力を圧子19、21に対して付与する負荷機構と、載置台12上に載置された試験片100を照明するとともに圧痕を観察するための光学系とを備える。
The hardness tester includes a load mechanism that applies a test force to the
図4に示すように、レボルバ20は、軸筒27がベアリング29を介して回転軸28に接続されており、つまみ26を操作することにより、あるいは、後述するモータ30の駆動により、鉛直方向を向く回転軸28を中心に回転する。図4においては、レボルバ20の回転により負荷伝達軸36を介して圧子21に試験力が与えられる場合、すなわち、圧子21が図1に示す試験片100と対向する位置に配置されている場合を示している。圧子19に対して試験力を付与する場合には、圧子19が、図4に示す圧子21の位置に配置される。
As shown in FIG. 4, the
負荷機構は、水平方向を向く軸31を中心に揺動可能なレバー32を備える。レバー32の一端には、中空の押圧部35が配設されている。この押圧部35は、レバー32の揺動に伴って、圧子21に連結した負荷伝達軸36の端部に付設された当接部37を押圧する構成となっている。また、レバー32の他端には、永久磁石33が付設されている。この永久磁石33の外部には、電磁コイル34が配設されている。この永久磁石33と電磁コイル34とにより、ボイスコイルモータが構成される。このボイスコイルモータは、電磁式の負荷機構となり、電磁コイル34に流れる電流を制御することにより、負荷伝達軸36の先端に配設された圧子21による試験片100への試験力を制御することが可能となる。
The load mechanism includes a
なお、この実施形態においては、この時の試験力を、例えば、2kgf、1kgf、0.5kgf、0.3kgf、0.2kgf、0.1kgf、0.05kgf、0.025kgf、0.01kgfと、段階的に変化させることができる構成となっている。 In this embodiment, the test force at this time is, for example, 2 kgf, 1 kgf, 0.5 kgf, 0.3 kgf, 0.2 kgf, 0.1 kgf, 0.05 kgf, 0.025 kgf, 0.01 kgf, It can be changed in stages.
負荷伝達軸36は、上下の板バネ61を支持部材62を介してレボルバ20の軸筒27に固定したロバーバル構造により支持されており、負荷機構により与えられた試験力に応じて昇降可能となっている。負荷伝達軸36には、この負荷伝達軸36の移動量を検出する差動トランス式の変位検出器60が接続されている。この変位検出器60は、支持部材63を介してレボルバ20の軸筒27に接続され、レボルバ20の回転により負荷伝達軸36と同期して移動する。なお、この変位検出器60は、試験片100の表面の検出に使用される。すなわち、圧子21を極めて小さい力で下降させたときの移動量を常に検出し、圧子21の移動が停止したときに圧子21が試験片100の表面と当接したと判断している。
The
光学系は、LED光源41と、LED光源41からの光を水平方向に導く光筒42と、試験片100を上から照明するために光筒42により導かれた光を押圧部35の中空部に導光するとともに、試験片100の表面からの反射光をカメラ17側に透過させるハーフミラー43と、ハーフミラー43を透過した試験片100の表面からの反射光を接眼レンズ16およびカメラ17に分割するハーフミラー44とを備える。対物レンズ22が図4における負荷伝達軸36の位置、すなわち試験片100に形成された圧痕の観察位置に配置された場合には、試験片100の表面からの反射光が、押圧部35の中空部、対物レンズ22、ハーフミラー43、44を介して、接眼レンズ16およびカメラ17に入射する。これにより、接眼レンズ16により試験片100の拡大像を観察することができるとともに、カメラ17により撮影した拡大像をコンピュータ50における表示部55に表示することができる。その他の対物レンズ23、24、25が圧痕の観察位置に配置された場合も、対物レンズ22による場合と同様である。
The optical system includes an
図5は、圧子21により試験片100に圧痕を形成する様子を模式的に示す説明図であり、図6は、試験片100に形成された圧痕を示す平面図である。
FIG. 5 is an explanatory view schematically showing how the
一対の圧子19、21のうち、圧子21は、硬さ試験としてのビッカース硬さ試験を実行するためのものであり、その先端は四角錐形状となっている。この圧子21は、図5に示すように、図4に示す負荷機構の作用により試験片100の表面に深さhだけ押し込まれる。次に、その試験力を解除し、図1に示すレボルバ20を回転させて所望の倍率の対物レンズを試験片100と対向する位置に移動させる。そして、対物レンズおよびカメラ17を介して得られた試験片100の表面に形成された圧痕(くぼみ)の画像から、圧痕の対角線長さd[d=(dx+dy)/2]を測定する(図6参照)。ビッカース硬さは、試験力を、底面が正方形で頂点の角度が圧子21と同じ角錐であると仮定したくぼみの表面積で割って得られる値に比例する。そして、圧痕の対角線長さd(mm:ミリメートル)から求められたくぼみの表面積と試験力から、ビッカース硬さが算出される。
Of the pair of
ここで、試験力をF(N:ニュートン)とした場合に、ビッカース硬さHVは、下記の式で表される。 Here, when the test force is F (N: Newton), the Vickers hardness HV is expressed by the following equation.
HV = 0.1891(F/d2 )
なお、一対の圧子19、21のうち、他方の圧子19としては、例えば、ヌープ硬さ試験に使用される菱形のピラミッド型の圧子が使用される。
HV = 0.1891 (F / d 2 )
In addition, as the
図7は、この発明に係る硬さ試験機の主要な制御系を示すブロック図である。 FIG. 7 is a block diagram showing a main control system of the hardness tester according to the present invention.
この硬さ試験機は、装置全体を制御する制御部80を備える。この制御部80は、カメラ17により撮影された画像を画像処理するための画像処理部82と、この画像処理部82により画像処理された画像における圧痕の大きさとそのときの試験力とに基づいて試験片100の硬さを演算するための硬さ演算部83とを備える。また、この制御部80は、基準となる硬さを有する基準片を載置台12に載置した状態で、圧子19または圧子21をこの基準片に押しつけて得た圧痕をカメラ17により撮影するとともに、硬さ演算部83によりカメラ17で撮影した圧痕に基づいて基準片の硬さを演算する硬さ測定動作を自動的に実行させる自動測定部84と、基準片の硬さの測定値を、基準片の硬さの上限値および下限値とともに経時的に表示させる測定値表示部85と、基準片の硬さの測定値が基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときに警告表示を行う警告表示部86と、基準片の硬さの測定値が基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときに装置の動作を停止させる動作停止部87とを備える。
This hardness tester includes a
また、この制御部80は、上述したカメラ17、液晶表示部59、LED光源41、変位検出器60、電磁コイル34、コンピュータ50、レボルバ20を回転させるためのモータ30および載置台12をX、Y、Z方向に移動させるためのモータ13、14、15と接続されている。さらに、この制御部80は、自動測定部84により測定された基準片の硬さを経時的に記憶する記憶部81とも接続されている。
In addition, the
次に、以上のような構成を有する硬さ試験機により日常点検を行う場合の動作について説明する。 Next, the operation in the case of performing daily inspection with the hardness tester having the above-described configuration will be described.
日常点検を行う場合には、載置台12上に基準となる硬さを有する基準片を載置する。この基準片は、試験片100と同様の形状を有し、かつ、基準となる硬さを有するものとして準備されているものである。なお、この基準片としては、硬さ試験機により硬さ試験を実行するときの試験片100の硬さに対応した硬さのものが使用される。例えば、ビッカース硬さ試験を行う場合には、この基準片としてHV700、HV500、HV200、HV100、HV50等の、互いにビッカース硬さが異なる複数の基準片が選択的に使用される。
When performing daily inspection, a reference piece having a reference hardness is placed on the mounting table 12. This reference piece has the same shape as the
また、日常点検を行う前には、試験条件が設定される。この試験条件としては、基準片に対する試験回数、試験力、試験時間(圧子を押しつける時間)等があげられる。また、基準片の硬さの上限値および下限値も設定される。この基準片の硬さの上限値および下限値は、使用される基準片の硬さを硬さ試験機で測定した場合に、測定されるであろう硬さの範囲を表すものである。測定された硬さがこの上限値よりも大きかった場合や、下限値より小さかった場合には、後述するように、硬さ試験機による硬さの測定が正確に実行されていないものと判断して、警告を表示し、あるいは、装置の動作を停止させる。 In addition, test conditions are set before daily inspection. Examples of the test conditions include the number of tests on the reference piece, test force, test time (time for pressing the indenter), and the like. Further, an upper limit value and a lower limit value of the hardness of the reference piece are also set. The upper limit value and the lower limit value of the hardness of the reference piece represent the range of hardness that will be measured when the hardness of the reference piece used is measured with a hardness tester. If the measured hardness is greater than this upper limit value or less than the lower limit value, it will be determined that the hardness measurement by the hardness tester has not been performed correctly, as will be described later. Display a warning or stop the operation of the device.
試験条件が設定され、基準片が載置台上に載置されれば、硬さ測定動作が自動的に実行される。この硬さ測定動作を開始する場合には、オペレータがコンピュータ50または液晶表示部59のスタートボタンを操作する。なお、毎日、一定の時間に硬さ測定動作が自動的に開始されるようにしてもよい。
When the test conditions are set and the reference piece is placed on the placement table, the hardness measurement operation is automatically executed. When starting this hardness measurement operation, the operator operates the
この硬さ測定動作は、制御部80における自動測定部84に指令により実行される。このときには、モータ30の駆動によりレボルバ20を回転させて、圧子19または圧子21を試験片100と対向する試験位置に移動させる。ここで、ビッカース硬さ試験を実行するときには圧子21を試験位置に配置し、ヌープ硬さ試験を実行するときには圧子19を試験位置に配置する。そして、負荷機構の作用により予め設定された試験力および試験時間で、圧子19または圧子21の先端を基準片に押しつけ、基準片の表面に圧痕を形成する。試験片100に必要な圧痕が形成されれば、モータ30の駆動によりレボルバ20を回転させて、対物レンズ22、23、24、25のうちの一つを試験片100における圧痕と対向する位置に移動させる。この時には、対物レンズ22、23、24、25のうち、圧痕のサイズに対応した対物レンズが圧痕と対向する位置に配置される。
This hardness measurement operation is executed by a command to the automatic measurement unit 84 in the
制御部80は、カメラ17を介して得られた試験片100の表面に形成された圧痕の画像を画像処理部82により画像処理し、圧痕の対角線長さdを測定する。ビッカース硬さは、試験力を、底面が正方形で頂点の角度が圧子21と同じ角錐であると仮定したくぼみの表面積で割って得られる値に比例する。制御部80における硬さ演算部83は、圧痕の対角線長さdから求められたくぼみの表面積と試験力とから、ビッカース硬さを算出する。そして、この硬さ測定動作により測定された基準片の硬さの測定値は、制御部80における測定値表示部85により、コンピュータ50の表示部55または液晶表示部59に表示される。
The
図8は、コンピュータ50の表示部55または液晶表示部59に表示される硬さの測定結果を示すグラフの模式図である。
FIG. 8 is a schematic diagram of a graph showing the measurement result of the hardness displayed on the
ここで、図8(a)は、一日の日常点検により測定した硬さの測定値を示すグラフである。また、図8(b)は、一日当の硬さ試験の測定値の平均値を、6月1日から6月5日までの間、経時的に表示した場合を示している。これらの図において、符号Hで示す破線は上述した基準片の硬さの上限値を示し、符号Lで示す破線は基準片の硬さの下限値を示している。 Here, Fig.8 (a) is a graph which shows the measured value of the hardness measured by the daily inspection of the day. Further, FIG. 8B shows a case where the average value of the measured value of the daily hardness test is displayed over time from June 1 to June 5. In these drawings, the broken line indicated by the symbol H indicates the upper limit value of the hardness of the reference piece, and the broken line indicated by the symbol L indicates the lower limit value of the hardness of the reference piece.
図8(a)に示すように、一日の日常点検により測定した硬さの測定値は、制御部80における測定値表示部85の作用により、基準片の硬さの上限値および下限値とともに、コンピュータ50の表示部55または液晶表示部59に表示される。この実施形態においては、一日について5回硬さを測定した場合を示している。これら5回の測定値は、経時的なグラフとして表示される。
As shown in FIG. 8 (a), the measured value of the hardness measured by the daily daily inspection, together with the upper limit value and the lower limit value of the hardness of the reference piece, due to the action of the measured value display unit 85 in the
ここで、5回の測定値のいずれかが、予め設定された基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときには、硬さの測定値を示す点の表示の色を変化させるとともに、制御部80における警告表示部86により、コンピュータ50の表示部55または液晶表示部59に対して、警告表示が行われる。これにより、基準片の硬さの測定値と基準片の硬さの上限値または下限値との関係を容易に認識することができ、硬さ試験機の試験精度が低下したことを容易に判定することが可能となる。
Here, when any of the five measured values is larger than the preset upper limit value of the hardness of the reference piece or smaller than the lower limit value, the color of the display of the point indicating the measured value of the hardness is changed. At the same time, the warning display unit 86 in the
また、5回の測定値のいずれかが、予め設定された基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときには、制御部80における動作停止部87の指令により、硬さ試験機装置における硬さ試験の動作が停止する。これにより、試験精度の低下した状態で硬さ試験が実行されることを未然に防止することが可能となる。
When any of the five measured values is larger than the preset upper limit value of the reference piece hardness or smaller than the lower limit value, the hardness is determined by a command from the
また、一日の日常試験時の硬さ試験の測定値およびその平均値は、毎日の日常点検を行うたびに、記憶部81に経時的に記憶される。そして、図8(a)に示す状態から図8(b)に示す状態に表示を切り替えることにより、一日の硬さ試験の測定値の平均値が、コンピュータ50の表示部55または液晶表示部59に経時的に表示される。このとき、その平均値を示す点をクリック等すると、その日の硬さの試験値の最大値と最小値の範囲Rが表示される。これにより、硬さの測定値(測定誤差)の経時的変化を容易に認識することが可能となる。
Further, the measurement value and the average value of the hardness test during the daily daily test are stored in the
以上のように、この発明に係る硬さ試験機においては、自動測定部84の作用により日常点検を自動的に実行することができる。そして、基準片の硬度の測定値が記憶部81に記憶され、測定値表示部85の作用により硬さの測定値が経時的に表示されることから、日常点検の結果を正確に認識することが可能となる。また、基準片の硬度の測定値が予め設定された基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときには、警告表示部86が警告を表示し、動作停止部87が硬さ試験機の動作を停止することから、硬さ試験機の精度が低下したことを容易に認識でき、その状態で硬さ試験が実行されることを防止することが可能となる。
As described above, in the hardness tester according to the present invention, daily inspection can be automatically executed by the action of the automatic measuring unit 84. Then, the measurement value of the hardness of the reference piece is stored in the
11 テーブル
12 載置台
13 モータ
14 モータ
15 モータ
16 接眼レンズ
17 カメラ
19 圧子
20 レボルバ
21 圧子
22 対物レンズ
23 対物レンズ
24 対物レンズ
25 対物レンズ
26 つまみ
27 軸筒
28 回転軸
29 ベアリング
30 モータ
31 軸
32 レバー
33 永久磁石
34 電磁コイル
35 押圧部
36 負荷伝達軸
41 LED光源
42 光筒
43 ハーフミラー
44 ハーフミラー
50 コンピュータ
53 ラック
54 ピニオン
55 表示部
56 本体
57 キーボード
58 マウス
59 液晶表示部
60 変位検出器
61 板バネ
62 支持部材
63 支持部材
80 制御部
81 記憶部
82 画像処理部
83 硬さ演算部
84 自動測定部
85 測定値表示部
86 警告表示部
87 動作停止部
100 試験片
DESCRIPTION OF
41
Claims (4)
基準となる硬さを有する基準片を前記載置台に載置した状態で、前記圧子を前記基準片に押しつけて得た圧痕を前記撮影機構により撮影するとともに、前記硬さ演算部により前記撮影機構で撮影した圧痕に基づいて前記基準片の硬さを演算する硬さ測定動作を自動的に実行させる自動測定手段と、
前記自動測定手段の指令による硬さ測定動作により測定された前記基準片の硬さを経時的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に経時的に記憶された前記基準片の硬さの測定値を表示部に表示させる測定値表示手段と、
を備えたことを特徴とする硬さ試験機。 A mounting table for mounting the test piece, an indenter for forming an indentation on the surface of the test piece mounted on the mounting table, and applying a test force to the indenter by pressing the indenter against the test piece A load mechanism; an imaging mechanism for imaging an indentation formed on the surface of the test piece; and a hardness calculation unit that calculates the hardness of the test piece based on the impression taken by the imaging mechanism. In the hardness tester,
While the reference piece having the reference hardness is placed on the mounting table, the indentation obtained by pressing the indenter against the reference piece is photographed by the photographing mechanism, and the photographing mechanism is used by the hardness calculation unit. Automatic measurement means for automatically executing a hardness measurement operation for calculating the hardness of the reference piece based on the impression photographed in
Storage means for storing the hardness of the reference piece measured by the hardness measurement operation according to the command of the automatic measurement means over time;
A measurement value display means for displaying a measurement value of the hardness of the reference piece stored in the storage means over time on a display unit;
A hardness tester characterized by comprising:
前記測定値表示手段は、予め設定された前記基準片の硬さの上限値および下限値とともに、前記基準片の硬さの測定値を経時的に表示させる硬さ試験機。 The hardness tester according to claim 1,
The measurement value display means is a hardness tester for displaying a measurement value of the hardness of the reference piece over time together with a preset upper limit value and lower limit value of the hardness of the reference piece.
前記基準片の硬さの測定値が予め設定された前記基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときに、警告表示を行う警告表示手段を備える硬さ試験機。 In the hardness tester according to claim 2,
A hardness tester comprising warning display means for displaying a warning when a measured value of the hardness of the reference piece is larger than a preset upper limit value of the reference piece hardness or smaller than a lower limit value.
前記基準片の硬さの測定値が予め設定された前記基準片の硬さの上限値より大きいとき、または、下限値より小さいときに、装置の動作を停止させる動作停止手段を備える硬さ試験機。
In the hardness tester according to claim 2 or claim 3,
A hardness test comprising an operation stop means for stopping the operation of the apparatus when the measured value of the hardness of the reference piece is larger than a preset upper limit value of the reference piece hardness or smaller than a lower limit value. Machine.
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