JP2014033409A - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014033409A JP2014033409A JP2012174095A JP2012174095A JP2014033409A JP 2014033409 A JP2014033409 A JP 2014033409A JP 2012174095 A JP2012174095 A JP 2012174095A JP 2012174095 A JP2012174095 A JP 2012174095A JP 2014033409 A JP2014033409 A JP 2014033409A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearer
- card
- mobile device
- network
- connection request
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W4/00—Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
- H04W4/24—Accounting or billing
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/08—Payment architectures
- G06Q20/12—Payment architectures specially adapted for electronic shopping systems
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/30—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks
- G06Q20/32—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks using wireless devices
- G06Q20/322—Aspects of commerce using mobile devices [M-devices]
- G06Q20/3229—Use of the SIM of a M-device as secure element
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/30—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks
- G06Q20/32—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks using wireless devices
- G06Q20/325—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks using wireless devices using wireless networks
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M15/00—Arrangements for metering, time-control or time indication ; Metering, charging or billing arrangements for voice wireline or wireless communications, e.g. VoIP
- H04M15/68—Payment of value-added services
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W76/00—Connection management
- H04W76/10—Connection setup
- H04W76/12—Setup of transport tunnels
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M15/00—Arrangements for metering, time-control or time indication ; Metering, charging or billing arrangements for voice wireline or wireless communications, e.g. VoIP
- H04M15/70—Administration or customization aspects; Counter-checking correct charges
- H04M15/75—Account location specifications
- H04M15/751—Card based account, e.g. smart card, SIM card or USIM
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M15/00—Arrangements for metering, time-control or time indication ; Metering, charging or billing arrangements for voice wireline or wireless communications, e.g. VoIP
- H04M15/70—Administration or customization aspects; Counter-checking correct charges
- H04M15/755—Account identification
- H04M15/7556—Account identification by SIM, e.g. smart card account in SCP, SDP or SN
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
- H04M17/02—Coin-freed or check-freed systems, e.g. mobile- or card-operated phones, public telephones or booths
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
- H04M17/02—Coin-freed or check-freed systems, e.g. mobile- or card-operated phones, public telephones or booths
- H04M17/026—Constructional features
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
- H04M17/10—Account details or usage
- H04M17/103—Account details or usage using SIMs (USIMs) or calling cards
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
- H04M17/35—Pay as you go
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Business, Economics & Management (AREA)
- Accounting & Taxation (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Strategic Management (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Business, Economics & Management (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Finance (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】コマンドに対する応答として接続要求を送信する可搬装置の指定のネットワークが利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移した場合に、可搬装置の指定のネットワークへの接続を可能にする。
【解決手段】情報処理装置は、プロセッサと、記憶部と、所定のネットワークへの接続要求をプロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、を備え、プロセッサが、可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる所定のネットワークとを記憶部に格納し、所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが記憶部に記憶される所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、可搬装置が所定のネットワークへの接続要求を応答に含めて送信するためのコマンドを可搬装置に送信する。
【選択図】図8
【解決手段】情報処理装置は、プロセッサと、記憶部と、所定のネットワークへの接続要求をプロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、を備え、プロセッサが、可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる所定のネットワークとを記憶部に格納し、所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが記憶部に記憶される所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、可搬装置が所定のネットワークへの接続要求を応答に含めて送信するためのコマンドを可搬装置に送信する。
【選択図】図8
Description
本発明は、可搬装置を接続し、該可搬装置と外部ネットワークとの通信を管理する情報処理装置,情報処理方法,情報処理プログラムに関する。
SIM(Subscriber Identity Module)カードと、該SIMカードを接続する移動機と、サーバとを備えるシステムにおいて、SIMカードとサーバ間の通信を行うためのBIP(Bearer Independent Protocol)という技術がある。BIPは、欧州電気通信標準化
機構(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)によって規定さ
れている。
機構(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)によって規定さ
れている。
BIPでは、SIMカードは、移動機からのコマンドに対する応答として要求を送信することによって、SIMカード起点で、移動機との通信路を確立し、移動機とサーバ間のネットワークが接続されることによって、サーバとの通信を行う。また、BIPでは、SIMカードは接続したいネットワークの種別(ベアラ)を要求のパラメータとして付加できる。なお、ベアラは、bearer、すなわち、担い手、あるいは、運搬人を意味し、例えば、一連の物理的又は論理的なパスともいうことができる。ただし、ベアラとして、伝搬する信号の性質をいう場合もある。本明細書においては、ベアラは、ネットワークの種別を意味するものとする。ネットワークの種別は、例えば、第3世代移動通信システムのネットワーク(以降、単に3Gネットワーク),パケット通信システムのネットワーク,無線LAN(Local Area Network)等がある。
SIMカードにカードアプリケーションと呼ばれるソフトウェアがインストールされている場合には、SIMカードは、カードアプリケーションの実行により移動機との通信を制御する。
図1は、ネットワーク経由で決済が行われる決済システムの構成例を示す図である。決済システムは、移動機1,ICカード2,Webサーバ3,及び決済サーバ4を含む。ICカード2は、例えば、SIMカードである。ICカード2は、移動機1に備えられる挿入口に挿入されており、電気的に移動機1に接続する。移動機1は、無線LAN50をアクセスネットワークとして、インターネットに接続し、インターネット上のWebサーバ3と通信可能である。また、移動機1は、3Gネットワーク60に接続し、決済サーバ4と通信可能である。
移動機1は、ベアラ1として3Gネットワークへの接続,ベアラ2として無線LAN経由のインターネット接続を利用する。ベアラ1の3Gネットワークへの接続の通信料は、例えば、従量制の課金方式である。また、ベアラ2の無線LAN経由のインターネット接続の通信料は、例えば、定額制の課金方式である。そのため、例えば、移動機1のユーザは、普段はベアラ2の無線LANに接続し、例えば、決済サーバ4にアクセスするときに、ベアラ1の3Gネットワークに接続する。
Webサーバ3は、例えば、Web上の仮想的な店舗の商品を紹介するWebページを提供するサーバである。Webサーバ3はインターネットに接続している。決済サーバ4は、例えば、通信事業者によって提供される支払い代行サービスのサーバであり、決済処理を行う。決済サーバ4は、閉じた通信事業者のネットワークである3Gネットワークに接続する。
図1に示される構成は、一例であり、これに限られるものではない。例えば、ベアラ1及びベアラ2は、無線LANとWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave
Access)とであってもよい。また、移動機1が利用できるベアラは、2つ以上であって
もよい。
Access)とであってもよい。また、移動機1が利用できるベアラは、2つ以上であって
もよい。
図2は、図1に示されるネットワークにおいて、決済に係る処理のシーケンスの一例を示す図である。図2に示される例では、移動機1はベアラ2(無線LAN)によってWebサーバ3と接続中である。また、移動機1において、ベアラ1(3Gネットワーク)は接続可能な状態である。ベアラ1が接続可能な状態とは、例えば、移動機1が通話中でない状態、移動機1のソフトウェアによりベアラ1の接続が有効化設定されている状態、等である。以降、移動機1がベアラ1に接続可能な状態であることを、利用可能と表現する。なお、図2に示される例において、移動機1とICカード2との通信路は確立されていない。
OP1では、移動機1は、ブラウザを起動し、ブラウザから、ベアラ2(無線LAN)を介してWebサーバ3が提供するWebページの閲覧要求を送信する。OP2では、Webサーバ3は、要求されたWebページを移動機1に送信する。移動機1は、Webページを受信すると、画面にWebページを表示する。これによって、移動機1のユーザがWebページを閲覧可能になる。
OP3では、移動機1のユーザが移動機1の画面に表示される商品の購入を決定すると、例えば、ユーザによるボタンの押下を契機として、移動機1は、Webサーバ3に購入要求を送信する。OP4では、Webサーバ3は、移動機1から購入要求を受信すると、移動機1に挿入されているICカード2の決済を行うためのカードアプリケーションに対して、決済指示を送信する。以降、ICカード2のプロセッサ等がアプリケーションプログラムを実行することで実現する機能を単にアプリケーションと呼ぶ。Webサーバ3からの決済指示は、例えば、Webサーバ3のWebページの閲覧結果として、ベアラ2を経由して送信されてもよいし、ベアラ2とは別のネットワークであるSMS(Short Message Service)経由で移動機1に送信されてもよい。また、Webサーバ3からの決済指
示は、例えば、電子メールで移動機1に送信されてもよい。
示は、例えば、電子メールで移動機1に送信されてもよい。
OP5では、ICカード2を内部に備える移動機1が、Webサーバ3からの決済指示を受信し、Webサーバ3からの決済指示を所定のコマンドに含め、該コマンドをICカード2のカードアプリケーションに対して送信する。
OP6では、ICカード2が移動機1からコマンドを受信すると、カードアプリケーションを起動する。カードアプリケーションは、決済サーバ4と通信を行うために、ベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を、移動機1から受信したコマンドに対する応答として移動機1に送信する。
OP7では、移動機1は、カードアプリケーションから受信した応答から、接続要求を取り出し、接続要求において指定されたベアラ1(3Gネットワーク)に接続要求を送信し、ベアラ1との接続を確立する。図2における例では、ベアラ1は、利用可能な状態であるため、移動機1とベアラ1との接続は成功する。
OP8では、移動機1はカードアプリケーションに対して、カードアプリケーションによって指定されたベアラ1の接続結果として「接続成功」を所定のコマンドに含めて、該コマンドをカードアプリケーションに送信する。「接続成功」を含むコマンドをカードアプリケーションが受信することによって、移動機1とカードアプリケーションとの間で通信路が確立する。
OP9では、カードアプリケーションは、決済情報を決済サーバ4に送信するため、移動機1から受信したコマンドに対する応答に決済情報を含めて、該応答を移動機1に送信する。決済情報は、例えば、移動機1のユーザを識別するID,クレジットカード番号等の決済のためのID等が含まれる。決済情報は、カードアプリケーション(又はICカード2)が事前にICカード2の記憶装置に記憶していたり、移動機1から事前にICカード2の記憶装置に書き込まれていたり、外部(例えば通信事業者のサーバ)からネットワーク経由で事前にICカード2の記憶装置に書き込まれていたりする。また、ネットワークでの盗聴防止のため、決済情報は、暗号化されて送信される。
OP10では、移動機1は、カードアプリケーションから受信した応答から決済情報を取り出し、ベアラ1(3Gネットワーク)を介して決済サーバ4に中継する。OP11では、決済サーバ4は、移動機1から決済情報を受信し、決済情報に問題がなければ、決済承認処理を実行し、カードアプリケーションに決済完了を送信する。
OP12では、移動機1が、決済サーバ4からの決済完了を受信すると、決済サーバ4による決済承認処理の終了を示す「データ送信完了」を所定のコマンドに含めて、該コマンドをカードアプリケーションに送信する。OP13では、カードアプリケーションは、「データ送信完了」を含むコマンドを受信し、決済が終了したことを認知するので、ベアラ1とのネットワークの切断要求を移動機1から受信したコマンドに対する応答として移動機1に送信する。
OP14では、移動機1は、カードアプリケーションからベアラ1の切断要求を含む応答を受信し、ベアラ1にネットワークの切断要求を送信して、ネットワークの切断処理を実行する。その後、ベアラ1と移動機1との接続が切断される。
OP15では、移動機1は、ベアラ1のネットワークの切断後、ネットワークの切断の結果として「終了成功」を所定のコマンドに含めて、該コマンドをカードアプリケーションに送信する。OP16では、ネットワークの切断を示す「終了成功」を含むコマンドを受信すると、カードアプリケーションは、該コマンドの応答に、決済結果を含めてベアラ2(無線LAN)経由でWebサーバ3に送信する。OP17では、移動機1は、カードアプリケーションから受信した応答から決済結果を取り出し、ベアラ2を介してWebサーバ3に中継する。これによって、Webサーバ3は、決済の完了を認識する。なお、Webサーバ3への決済結果の通知は、ベアラ2とは別のネットワークであるSMS経由で行ってもよいし、電子メールで行ってもよい。
図3は、ICカード等の可搬装置の要求を移動機からのコマンドに対する応答として送信する方式における問題点を説明するための図である。図3は、決済処理のシーケンスの一例を示す図である。図3に示される例では、移動機1はベアラ2(無線LAN)によってWebサーバ3と接続中である。また、移動機1において、ベアラ1(3Gネットワーク)は利用不可能な状態である。ベアラ1が利用不可能な状態とは、例えば、移動機1が
通話中の状態、移動機1のソフトウェアにより従量制であるベアラ1の接続が無効化設定されている状態、移動機1がベアラ1の圏外に位置する状態、等である。すなわち、ベアラ1が利用不可能な状態とは、移動機1のベアラ1による通信が不可能な状態である。なお、OP21−OP26は、図2のOP1−OP6の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
通話中の状態、移動機1のソフトウェアにより従量制であるベアラ1の接続が無効化設定されている状態、移動機1がベアラ1の圏外に位置する状態、等である。すなわち、ベアラ1が利用不可能な状態とは、移動機1のベアラ1による通信が不可能な状態である。なお、OP21−OP26は、図2のOP1−OP6の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
移動体1のユーザがWebサーバ3のWebページを閲覧し(OP21、OP22)、商品の購入を決める(OP23)と、Webサーバ3は決済指示を可搬装置のアプリケーションに送信する(OP24)。Webサーバ3からの決済指示は、移動機1によって所定のコマンドに含められて、可搬装置に送信される(OP25)。可搬装置のアプリケーションは、ベアラ1(3Gネットワーク)を指定する接続要求を移動機1に送信する(OP26)。この接続要求は、決済指示を含むコマンドに対する応答として送信される。
OP27では、移動機1は、ベアラ1(3Gネットワーク)が利用不可能な状態であるため、ベアラ1との接続を確立することができず、ベアラ1の接続結果として「接続失敗」を所定のコマンドに含めて、可搬装置のアプリケーションに送信する。「接続失敗」を含むコマンドを受信することによって、可搬装置のアプリケーションは、ベアラ1(3Gネットワーク)との接続の失敗を認識する。
その後、移動機1がベアラ1(3Gネットワーク)の圏内に移動する、ユーザ操作に従ってソフトウェアによってベアラ1への接続が有効化される、などの移動機1の状況が変化し、ベアラ1が利用可能になったとする。
移動機1は、ベアラ1(3Gネットワーク)が利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移したことを検知可能である。しかしながら、ICカード等の可搬装置の要求を移動機からのコマンドに対する応答として送信する方式では、移動機1からのコマンドに応答する機会がないと、ICカード等の可搬装置は、ネットワークの接続要求を送信することができない。そのため、図3に示されるような、ICカード等の可搬装置のアプリケーションが指定するネットワークが利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移した場合でも、該アプリケーションは該当するネットワークに接続することができない。
本発明の一態様は、受信したコマンドに対する応答として接続要求を送信する可搬装置の指定のネットワークによる通信が不可能な状態から可能な状態に遷移した場合に、可搬装置の指定のネットワークへの接続を可能にする情報処理装置,情報処理方法,及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、情報処理装置である。この情報処理装置は、
プロセッサと、
記憶部と、
所定のネットワークへの接続要求を、前記プロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサが、
前記可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる前記所定のネットワークとを前記記憶部に格納し、
前記所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、
通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが前記記憶部に記憶される前記所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、前記可搬装置が前記所定のネットワークへの接続要求を応答として送信するためのコマンド
を前記可搬装置に送信する。
プロセッサと、
記憶部と、
所定のネットワークへの接続要求を、前記プロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサが、
前記可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる前記所定のネットワークとを前記記憶部に格納し、
前記所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、
通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが前記記憶部に記憶される前記所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、前記可搬装置が前記所定のネットワークへの接続要求を応答として送信するためのコマンド
を前記可搬装置に送信する。
本発明の他の態様の一つは、上述した情報処理装置が実行する情報処理方法である。また、本発明の他の態様は、コンピュータを上述した情報処理装置として機能させる情報処理プログラム、及び当該情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体には、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
開示の情報処理装置,情報処理方法,及び情報処理プログラムによれば、受信したコマンドに対する応答として接続要求を送信する可搬装置の指定のネットワークによる通信が不可能な状態から可能な状態に遷移した場合に、可搬装置の指定のネットワークへの接続を可能にする。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
第1実施形態のネットワークシステムの構成例は、図1に示されるネットワークシステムの構成例と同様である。すなわち、第1実施形態のネットワークシステムは、移動機1,ICカード2,Webサーバ3,及び決済サーバ4を含む。ICカード2は、移動機1の挿入口に挿入されており、電気的に移動機1と接続している。移動機1は、ベアラ1として第3世代移動機通信ネットワーク(3Gネットワーク)を利用する。また、移動機1は、ベアラ2として無線LANを利用し、インターネットに接続可能である。Webサーバ3はインターネットに接続する。決済サーバ4は、3Gネットワークに接続する。ただし、ベアラ1及びベアラ2は、3Gネットワークと無線LANとに限られず、例えば、無線LANとWiMAXとの組み合わせでもよい。また、移動機1が利用可能なベアラは2つ以上であってもよい。
第1実施形態のネットワークシステムの構成例は、図1に示されるネットワークシステムの構成例と同様である。すなわち、第1実施形態のネットワークシステムは、移動機1,ICカード2,Webサーバ3,及び決済サーバ4を含む。ICカード2は、移動機1の挿入口に挿入されており、電気的に移動機1と接続している。移動機1は、ベアラ1として第3世代移動機通信ネットワーク(3Gネットワーク)を利用する。また、移動機1は、ベアラ2として無線LANを利用し、インターネットに接続可能である。Webサーバ3はインターネットに接続する。決済サーバ4は、3Gネットワークに接続する。ただし、ベアラ1及びベアラ2は、3Gネットワークと無線LANとに限られず、例えば、無線LANとWiMAXとの組み合わせでもよい。また、移動機1が利用可能なベアラは2つ以上であってもよい。
図4は、移動機1のハードウェア構成の例を示す図である。移動機1は、例えば、携帯電話端末,スマートフォン,携帯情報端末,タブレット型のコンピュータ,ノート型のパーソナルコンピュータ,カーナビゲーション装置,通信機能付きのゲーム装置等の、ICカードと電気的に接続し、無線通信機能を有する情報処理装置である。移動機1は、「情報処理装置」の一例である。ただし、「情報処理装置」は、移動機1に限定されない。例えば、「情報処理装置」は、ICカード等の可搬装置と電気的に接続し、無線通信機能を
有する装置であれば、据え置き型であってもよい。
有する装置であれば、据え置き型であってもよい。
移動機1は、プロセッサ101,主記憶装置102,入力装置103,出力装置104,補助記憶装置105,接続端子106,アンテナ107,及び可搬記録媒体駆動装置108を備える。また、これらはバス109により互いに接続されている。
入力装置103は、例えば、操作ボタン,タッチパネル,キーボード,キーパッド等である。また、入力装置103には、マイクロフォン等の音声入力装置も含まれる。また、入力装置103には、カメラ等の画像入力装置も含まれる。入力装置103から入力されたデータは、プロセッサ101に出力される。
アンテナ107は、例えば、ベアラの種類ごとに用意される。例えば、ベアラ1が3Gネットワーク,ベアラ2が無線LANである場合には、3Gネットワーク用のアンテナと無線LAN用のアンテナとが個別に用意される。アンテナ107で受信された無線信号は、無線信号処理回路によってデータに復調,復号化されて、プロセッサ101に出力される。
主記憶装置102は、プロセッサ101に、補助記憶装置105に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする。主記憶装置102は、例えば、RAM(Random Access Memory)のような半導体メモリである。
補助記憶装置105は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ101が使用するデータを格納する。補助記憶装置105は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)等の不揮発性のメモリである。補助記憶装置105は、例えば、オペレーティングシステム(OS),情報処理プログラム,その他様々なアプリケーションプログラムを保持する。
可搬記録媒体駆動装置108は、可搬記録媒体に記録されるプログラムや各種データを読出し、プロセッサ101に出力する。可搬記録媒体は、例えば、SDカード,miniSDカード,microSDカード,USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ,CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc),又はフラッシュメモリカードのような記録媒体である。接続端子106がICカード2の接続端子204と接触することで、移動機1とICカード2とが電気的に接続される。接続端子106は、「接続部」の一例である。
プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッ
サ101は、補助記憶装置105又は可搬記録媒体に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムを主記憶装置102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。
サ101は、補助記憶装置105又は可搬記録媒体に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムを主記憶装置102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。
出力装置104は、プロセッサ101の処理の結果を出力する。出力装置104は、ディスプレイや、スピーカ等の音声出力装置を含む。接続端子106は、ICカード2を電気的に接続する。
例えば、移動機1は、プロセッサ101が補助記憶装置105に保持される情報処理プログラムを主記憶装置102にロードして実行する。移動機1は、情報処理プログラムの実行を通じて、外部のネットワークとICカード2との通信の中継等を行う。
図5は、ICカード2のハードウェア構成の例を示す図である。ICカード2は、例え
ば、SIMカード等の演算処理機能を有するICカードである。ICカード2は、プロセッサ201,主記憶装置202,補助記憶装置203,接続端子204を含む。また、これらは、バス209により互いに接続されている。
ば、SIMカード等の演算処理機能を有するICカードである。ICカード2は、プロセッサ201,主記憶装置202,補助記憶装置203,接続端子204を含む。また、これらは、バス209により互いに接続されている。
主記憶装置202は、プロセッサ201に、補助記憶装置203に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする。主記憶装置202は、例えば、RAMのような半導体メモリである。
補助記憶装置203は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ201が使用するデータを格納する。補助記憶装置203は、不揮発性のメモリであって、例えば、EPROM、ROM等を含む。補助記憶装置203は、例えば、OS,カードアプリケーション205を保持する。また、補助記憶装置203には、加入者情報,決済情報等が格納される。加入者情報は、例えば、3Gネットワークの通信事業者との契約時に設定される移動機1のユーザの識別情報等である。決済情報は、例えば、決済サービスを提供する事業者との契約時に設定される移動機1のユーザを識別するID,クレジットカード番号等の決済のためのID等が含まれる。接続端子204が移動機1の接続端子106と接触することで、ICカード2と移動機1とが電気的に接続される。
プロセッサ201は、例えば、CPUである。プロセッサ201は、補助記憶装置203に保持されたOSやカードアプリケーション205を主記憶装置202にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。
例えば、ICカード2、プロセッサ201が補助記憶装置203に保持されるカードアプリケーション205を主記憶装置202にロードして実行する。ICカード2は、カードアプリケーション205の実行を通じて、外部のネットワークとの通信を行い、例えば、決済処理のためのユーザの情報を送信する。ICカード2は、「可搬装置」の一例である。ただし、「可搬装置」は、ICカードに限定されない。例えば、「可搬装置」の他の一例として、プロセッサを備えるSDカード等がある。
図6は、移動機1とICカード2との機能ブロックの例を示す図である。移動機1は、情報処理プログラムを実行することによって、制御部11,判定部12,ICカード通信部13,網通信制御部14として動作する。また、移動機1の情報処理プログラムのロード又は実行によって、主記憶装置102又は補助記憶装置105の記憶領域に記憶部15が作成される。ICカード2は、OSを実行することによって、制御部21として動作する。また、ICカード2はカードアプリケーションを実行することによって、カードアプリケーション部22として動作する。
移動機1の制御部11は、移動機1の発信及び着信,入力装置103からの入力,出力装置104への出力などの処理の制御を行う。例えば、移動機1がベアラ1(3Gネットワーク)を用いて発信及び着信を行う場合には、制御部11は、ICカード通信部13を経由して、ICカード2から加入者情報を取得し、発信及び着信に係る処理を行う。
また、例えば、制御部11は、網通信制御部14経由のベアラと、ICカード通信制御部13経由のICカード2と、の間でデータの中継を行う。例えば、制御部11は、ベアラ1(3Gネットワーク)又はベアラ2(無線LAN)経由で取得したデータの解析を行い、データがICカード2のカードアプリケーション部22宛てのデータである場合には、ICカード通信制御部13を経由してICカード2にデータを渡す。また、例えば、制御部11は、ICカード通信制御部13経由のICカード2のカードアプリケーション部22からのベアラ指定を含む接続要求に従って、指定されたベアラの接続を網通信制御部14に指示する。
ICカード通信制御部13は、ICカード2と移動機1との通信を制御する。例えば、ICカード2に記憶される加入者情報の読み取りや、ICカード2と制御部11との通信の中継を行う。
網通信制御部14は、移動機1が利用可能な複数のベアラへの接続を制御する。また、網通信制御部14は、各ベアラによる通信の状態の遷移を検知する。例えば、網通信制御部14は、各ベアラの利用可能状態及び接続状態(接続又は切断)を定期的に検出することで、各ベアラによる通信の状態の遷移を検知する。また、例えば、網通信制御部14は、ソフトウェアによる各ベアラへの接続の有効性の設定変更や、外部からの所定の信号の受信等によって、各ベアラによる通信の状態の遷移を検知する。各ベアラによる通信の状態の遷移を検知した場合には、網通信制御部14は、制御部11にベアラによる通信の状態の遷移を通知する。
第1実施形態では、移動機1は、基地局への登録によって、所望時に接続及びデータ送受信可能な状態(いわゆる圏内状態)であれば、3Gネットワークは利用可能な状態であるとする。また、移動機1は、基地局への登録が行われておらず、いわゆる圏外状態であれば、3Gネットワークが利用不可能な状態であるとする。また、移動機1は、アクセスポイント又はアドホックでの接続先との接続が行えていれば無線LANは利用可能な状態、接続が行えていなければ無線LANは利用不可能な状態であるとする。ただし、いずれのネットワークについても、接続設定がソフトウェアによって無効に設定されている場合には、移動機1は、該ネットワークは利用不可能な状態であるとする。
網通信制御部14は、制御部11から接続要求の指示を受けた場合に、接続要求の指定ベアラが利用可能な状態であると検知している場合には、接続処理を行う。接続処理の結果、指定ベアラへの接続が確立した場合には、網通信制御部14は、制御部11に接続成功を送信する。接続要求によって指定されるベアラが利用不可能な状態であると検知している場合には、網通信制御部14は、接続処理を行わず、制御部11に接続失敗を送信する。制御部11に送信される接続成功又は接続失敗は、制御部11によって、所定のコマンドに含められて、ICカード通信制御部13経由でICカード2に送信される。
例えば、ソフトウェアによって3Gネットワークへの接続設定が有効に設定されている場合には、網通信制御部14は、無線信号を検出することで基地局を検出し、パケットデータ通信が行えるように基地局に移動機1の登録を行う。これによって、3Gネットワークの状態は、網通信制御部14によって利用可能な状態であると検知される。なお、このとき、網通信制御部14は、ICカード通信制御部13及び制御部11経由で、ICカード2から加入者情報を取得し、移動機1の登録とともに、加入者情報を基地局に送信する。
判定部12は、制御部11によるICカード2と各ベアラとの通信の中継処理(すなわち、網通信制御部14とICカード通信制御部13との間のデータの中継処理)を監視する。例えば、判定部12は、制御部11による網通信制御部14からICカード通信制御部13へのデータの中継処理の検出によって、又は、制御部11からの指示に従って、移動機1とICカード2との通信が開始されたことを認識し、制御部11の監視を開始する。
判定部12は、制御部11がICカード通信制御部13からICカード2のネットワークの接続要求を受信したことを検出した場合には、該接続要求と該接続要求の指定ベアラとを、例えば、記憶部15に記憶する。ただし、これに限られず、接続要求と該接続要求の指定ベアラとは、判定部12のために用意された主記憶装置102又は補助記憶装置1
05の記憶領域に記憶されてもよい。
05の記憶領域に記憶されてもよい。
判定部12は、制御部11の網通信制御部14からのベアラによる通信の状態遷移の受信を検出した場合には、記憶部15に記憶される指定ベアラと状態遷移したベアラとを比較する。記憶部15に記憶される指定ベアラと状態遷移したベアラとが一致し、且つ、ベアラによる通信の状態が利用可能な状態に遷移したことが制御部11に通知された場合には、判定部12は、ICカード通信制御部13経由でICカード2にコマンドを送信する。このとき送信されるコマンドは、該コマンドの応答として接続要求をICカード2に送信させるためのものである。ICカード2に送信されるコマンドは、起動しているカードアプリケーション部22とは関係のないコマンドであってもよい。例えば、ICカード2の状態を取得するためのコマンドであるSTATUSコマンド,ベアラの状態を通知するコマンドであるChannel Status Envelopコマンド,等であってもよい。また、このコマンドに、指定ベアラの状態(利用可能な状態)を含めてもよい。コマンドに指定ベアラの状態も含めることによって、ICカード2において指定ベアラを判断する処理の負荷を軽くすることができる。
判定部12は、制御部11がICカード通信制御部13からICカード2のネットワークの切断要求を受信したことを検出した場合には、判定部12は、記憶部15に記憶された接続要求と指定ベアラとの情報を削除する。
また、ユーザは、通信費を抑えたい等の理由で従量制課金であるベアラ1(3Gネットワーク)への接続を無効に設定することがある。ユーザ(ソフトウェア)によってベアラ1への接続が無効に設定されている場合には、判定部12は、ICカード2の決済処理のためのカードアプリケーション部22からベアラ1への接続要求を受信すると、ベアラ1への接続の有効化を報知してもよい。例えば、判定部12は、制御部11のICカード2からのベアラ1への接続要求の受信を検知した場合に、移動機1のディスプレイにベアラ1の有効化の確認画面を表示させる。ユーザから、ベアラ1の有効化の許可が入力されると、判定部12は、網通信制御部14にベアラ1への接続処理を指示する。また、この場合には、ICカード2から切断要求を受信し、ベアラ1との接続が切断したことを検知すると、判定部12は、ベアラ1への接続の設定を無効に戻してもよい。
次に、ICカード2の制御部21は、カードアプリケーション部22の起動と、カードアプリケーション部22と移動機1とデータの中継とを行う。ICカード2の制御部21は、移動機1から未起動のカードアプリケーション宛てのコマンドを受信した場合には、該コマンドによって指定されるカードアプリケーションを判定し、対応するカードアプリケーション部22を起動する。第1実施形態では、カードアプリケーション部22は、決済処理のためのカードアプリケーションの機能ブロックとする。また、移動機1とカードアプリケーション部22とのデータの中継処理として、例えば、制御部21は、移動機1から受信するコマンドから決済指示,接続成功,接続失敗等の情報を取り出し、決済指示をカードアプリケーション部22に送信する。また、例えば、制御部21は、カードアプリケーション部22から接続要求や決済情報等の情報を受信すると、これらをコマンドに対する応答として移動機1に送信する。例えば、制御部21は、接続要求や決済情報等の情報を、コマンドに対する応答のペイロード部に含める。
カードアプリケーション部22は、制御部21経由の移動機1からの決済指示に対して、制御部21経由で接続要求を送信する。接続要求には、カードアプリケーション部22が使用を指定するベアラの情報が含まれる。カードアプリケーション部22は、予め使用するベアラの情報を保持している。ICカード2は、接続要求の指定ベアラとして、例えば、3Gネットワーク,無線LAN,回線交換網,GPRS(General Packet Radio Service),UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access),E−UTRAN(Evolve
d UTRAN),I−WLAN(Interworking WLAN)等を指定する。
d UTRAN),I−WLAN(Interworking WLAN)等を指定する。
また、カードアプリケーション部22は、制御部21経由で移動機1から接続成功を受信した場合には、決済情報を補助記憶装置203から読み出し、制御部21経由で送信する。また、カードアプリケーション部22は、制御部21経由で移動機1から接続失敗を受信した場合には、所定時間、移動機1とのセッションを維持しても良いし、セッションを切断してもよい。例えば、移動機1から接続失敗を受信後、移動機1とのセッションを維持中に、移動機1からカードアプリケーション部22宛てのコマンドを受信した場合には、カードアプリケーション部22は、制御部21経由で接続要求を送信する。なお、このときの接続要求にも、使用するベアラの指定が含まれる。
(移動機の処理フロー)
図7は、移動機1が実行する処理の一つのフローチャートの例である。図7に示されるフローチャートの処理は、移動体1が、ICカード2から接続要求を受信すると開始される。
図7は、移動機1が実行する処理の一つのフローチャートの例である。図7に示されるフローチャートの処理は、移動体1が、ICカード2から接続要求を受信すると開始される。
S1では、プロセッサ101は、検知したICカード2からの接続要求の内容を記憶部15に記憶する。具体的には、プロセッサ101は、ICカード2からの接続要求と、該接続要求で指定されるベアラとを記憶する。S1の処理は、判定部12の処理の一つに相当する。次に処理がS2に進む。
S2では、プロセッサ101は、接続要求の指定ベアラへの接続が成功したか否かを判定する。接続要求の指定ベアラへの接続が成功した場合には(S2:Yes)、処理がS3に進む。接続要求の指定ベアラへの接続が失敗した場合には(S2:No)、処理がS4に進む。接続要求の指定ベアラの接続成功の検出は、網通信制御部14の処理の一つに相当する。
S3では、接続要求の指定ベアラへの接続が成功したので、プロセッサ101は、所定のコマンドに「接続成功」を含めて、ICカード2に送信する。S3の処理は、制御部11の処理の一つに相当する。次に処理がS5に進む。
S4では、プロセッサ101は、接続要求の指定ベアラへの接続確立に失敗したため、所定のコマンドに「接続失敗」を含めて、ICカード2に送信する。S4の処理は、制御部11の処理の一つに相当する。次に処理がS7に進む。
S5では、プロセッサ101は、接続中であった指定ベアラへの接続が切断したことを検知したか否かを判定する。接続中であった指定ベアラへの接続の切断は、例えば、指定ベアラの無線信号の受信状態の変化の検出等によって検知される。接続中であった指定ベアラの接続が切断したことが検知された場合には(S5:Yes)、処理がS6に進む。接続中であった接続要求の指定ベアラの接続が切断したことが検知されない場合には(S5:No)、処理がS9に進む。S5の処理は、網通信制御部14の処理の一つに相当する。
S6では、プロセッサ101は、接続要求の指定ベアラの接続が切断したことを示す「指定ベアラの切断」を所定のコマンドに含め、ICカード2に送信する。S6の処理は、制御部11の処理の一つに相当する。次に処理がS7に進む。
S7では、プロセッサ101は、ベアラの状態が利用不可能な状態から利用不可能な状態に遷移したことを検知し、該ベアラが記憶部15に記憶された指定ベアラであるか否かを判定する。ベアラの状態が利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移することを、ベ
アラの復帰と称する。ベアラの復帰の検知は、網通信制御部14の処理の一つに相当する。また、復帰したベアラが接続要求の指定ベアラであるか否かの判定は、判定部12の処理の一つに相当する。復帰したベアラが接続要求の指定ベアラであるか否かの判定は、復帰したベアラと記憶部15に記憶された接続要求の指定ベアラとを比較することによって行われる。接続要求の指定ベアラの復帰が検知された場合には(S7:Yes)、処理がS8に進む。
アラの復帰と称する。ベアラの復帰の検知は、網通信制御部14の処理の一つに相当する。また、復帰したベアラが接続要求の指定ベアラであるか否かの判定は、判定部12の処理の一つに相当する。復帰したベアラが接続要求の指定ベアラであるか否かの判定は、復帰したベアラと記憶部15に記憶された接続要求の指定ベアラとを比較することによって行われる。接続要求の指定ベアラの復帰が検知された場合には(S7:Yes)、処理がS8に進む。
S8では、プロセッサ101は、接続要求の指定ベアラの復帰が検知されたので、ICカード2の接続要求の送信を促すために、ICカード2にコマンドを送信する。コマンドには、指定ベアラの状態が含まれてもよい。S8の処理は、判定部12の処理の一つに相当する。次に、処理がS2に戻り、S2−S7の処理が繰り返し実行される。
S8の処理において、ICカード2とのセッションが維持されている場合には、プロセッサ101は、コマンドのみを送信する。ICカード2とのセッションが切断している場合には、例えば、プロセッサ101は、コマンドに所定の指示を含めて送信する。例えば、カードアプリケーション部22が決済処理に係るカードアプリケーションの場合には、コマンドに含められる所定の指示は、決済指示となる。
また、S8の処理において、プロセッサ101は、ICカード2に送信されるコマンドには、利用可能な状態に遷移した指定ベアラの情報を含めてもよい。ICカード2に送信されるコマンドに、指定ベアラの情報を含めることによって、ICカード2のカードアプリケーション部22の指定ベアラを判定する処理に係る負荷を軽くすることができる。
S9では、プロセッサ101は、ICカード2から切断要求を受信したか否かを判定する。プロセッサ101がICカード2から切断要求を受信した場合には(S9:Yes)、処理がS10に進む。プロセッサ101がICカード2から切断要求を受信しない場合には(S9:No)、処理がS5に戻り、ICカード2から切断要求を受信するまでS5とS9との処理が繰り返し実行される。ICカード2からの切断要求の受信は、ICカード通信制御部13の処理の一つに相当する。また、ICカード2からの切断要求の受信を検出するのは、制御部11の処理の一つである。
S10では、プロセッサ101は、記憶部15に記憶される接続要求と、該接続要求の指定ベアラとを削除する。S10の処理は、判定部12の処理の一つである。その後、プロセッサ101は、接続要求の指定ベアラとの接続を切断する処理を行い、図7に示される処理が終了する。
移動機1の処理は、図7に示されるフローチャートの処理に限られない。例えば、ICカード2からの接続要求を記憶するタイミング,及び記憶した接続要求を削除するタイミングは、適宜変更可能である。
(動作例1)
動作例1では、ICカード2のカードアプリケーションによって接続要求で指定されるベアラが接続要求時には利用不可能な状態であり、その後、利用可能な状態に遷移する場合の移動機1及びICカード2の動作の例である。
動作例1では、ICカード2のカードアプリケーションによって接続要求で指定されるベアラが接続要求時には利用不可能な状態であり、その後、利用可能な状態に遷移する場合の移動機1及びICカード2の動作の例である。
図8は、動作例1における処理シーケンスの例である。図8に示される例では、図1に示されるネットワークシステムにおける例であり、ICカード2は、接続先ネットワークとして、ベアラ1を指定する。図8では、例えば、図2に示される例のように、移動機1がWebサーバ3に提供される商品の購入のための決済処理を行う場合の例である。図8に示される例では、ベアラ1(3Gネットワーク)は、ソフトウェアにより接続設定が無
効に設定されている、移動機1が圏外に存在する等で、利用不可能な状態である。また、ベアラ2(無線LAN)は利用可能な状態である。移動機1は、ベアラ1及びベアラ2の上記状態を検知している。図8では、図2のOP1からOP3に係る処理のような、移動機1からWebサーバ3へのWebページの閲覧に係る処理については、省略されている。
効に設定されている、移動機1が圏外に存在する等で、利用不可能な状態である。また、ベアラ2(無線LAN)は利用可能な状態である。移動機1は、ベアラ1及びベアラ2の上記状態を検知している。図8では、図2のOP1からOP3に係る処理のような、移動機1からWebサーバ3へのWebページの閲覧に係る処理については、省略されている。
OP31では、移動機1は、Webサーバ3からICカード2宛ての決済指示を受信する。OP32では、移動機1は、受信した決済指示を所定のコマンドに含めて、該所定のコマンドをICカード2に送信する。このとき、移動機1の判定部12が制御部11の処理の監視を開始する。
ICカード2では、移動機1からの決済指示を含む所定のコマンドを受信すると、制御部21が所定のコマンドから決済指示を取り出し、決済処理に係るカードアプリケーション部22を起動し、決済指示を送信する。
OP33では、ICカード2のカードアプリケーション部22は、ベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を送信する。このネットワークの接続要求は、ICカード2の制御部21によって、OP32において受信した所定のコマンドに対する応答として、移動機1に送信される。
OP34では、移動機1は、ベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を含む応答を受信し、接続要求と接続要求の指定ベアラ(ベアラ1)とを記憶する(図7のS1)。
OP35では、移動機1は、ベアラ1は利用不可能な状態であることを検知しているため、網通信制御部14による接続処理を行わない(図7のS2:No)。移動機1は、制御部11によってベアラ1の接続失敗を含むコマンドをICカード2に送信する(図7のS4)。
その後、ソフトウェアによるベアラ1(3Gネットワーク)の接続設定が有効に変更された、移動機1が圏内に移動した、等により、ベアラ1の状態が利用可能な状態に遷移したとする。
OP36では、移動機1は、網通信制御部14によって、ベアラ1(3Gネットワーク)の状態が、利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移したことを検知する(図7のS7:Yes)。このとき、移動機1では、判定部12が、記憶部15に記憶される指定ベアラと、網通信制御部14によって復帰が検知されたベアラとを比較し、両者が合致することを判定する。
OP37では、移動機1は、記憶部15に記憶される指定ベアラと、網通信制御部14によって復帰が検知されたベアラとが、いずれもベアラ1であるので、判定部12によって、ICカード2に所定のコマンドを送信する(図7のS8)。このとき、ICカード2のカードアプリケーション部22とのセッションが維持されている場合には、例えば、判定部12は、空のコマンドを送信する。ICカード2のカードアプリケーション部22とのセッションが切断している場合には、例えば、判定部12は、決済指示を所定のコマンドに含めて、該所定のコマンドを送信する。
OP38では、ICカード2は、移動機1からの所定のコマンドを受信する。カードアプリケーション部22が起動している場合には、カードアプリケーション部22が所定のコマンドを受信する。カードアプリケーション部22が起動していない場合には、制御部
21が所定のコマンドから決済指示を取り出し、カードアプリケーション部22を起動し、決済指示を送信する。ICカード2は、カードアプリケーション部22によって、受信した所定のコマンドに対する応答としてベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を送信する。
21が所定のコマンドから決済指示を取り出し、カードアプリケーション部22を起動し、決済指示を送信する。ICカード2は、カードアプリケーション部22によって、受信した所定のコマンドに対する応答としてベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を送信する。
OP39では、移動機1は、ベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を含む応答を受信する。ベアラ1は利用可能な状態になっているので、移動機1は、網通信制御部14によって、ベアラ1への接続処理を実行する。その後、ベアラ1への接続が成功し、ベアラ1と移動機1との接続が確立される(図7のS2:Yes)。
OP40では、移動機1は、「接続成功」を所定のコマンドに含めて、該所定のコマンドをICカード2に送信する(図7のS3)。その後、図2に示される例のOP9−OP17と同様にして決済に係る処理が実行される。決済に係る処理が終了し、ICカード2から切断要求が受信されると、移動機1は、記憶部1に記憶された接続要求と指定ベアラとを削除する。
動作例1のように、ICカード2からの接続要求の受信時に指定ベアラが利用不可能な状態であって、その後指定ベアラが復帰した場合に、移動機1は、ICカード2に所定のコマンドを送信することによって、ICカード2は再度接続要求を送信することができる。
(動作例2)
動作例2では、ICカード2が接続要求で指定するベアラへの接続処理中に、該ベアラの状態が利用不可能な状態に遷移して、該ベアラへの接続が失敗し、その後、再度該ベアラが復帰した場合の移動機1及びICカード2の動作の例である。
動作例2では、ICカード2が接続要求で指定するベアラへの接続処理中に、該ベアラの状態が利用不可能な状態に遷移して、該ベアラへの接続が失敗し、その後、再度該ベアラが復帰した場合の移動機1及びICカード2の動作の例である。
図9は、動作例2における処理シーケンスの例である。図9に示される例は、図1に示されるネットワークシステムにおける例であり、ICカード2は、接続要求で接続先ネットワークとしてベアラ1を指定する。図9では、例えば、図2に示される例のように、移動機1がWebサーバ3によって提供される商品の購入のための決済処理を行う場合の例である。図9に示される例では、ベアラ1(3Gネットワーク)及びベアラ2(無線LAN)は、利用可能な状態である。移動機1は、ベアラ1及びベアラ2の上記状態を検知している。図9では、図2のOP1からOP3に係る処理のような、移動機1からWebサーバ3へのWebページの閲覧に係る処理については、省略されている。また、図9におけるOP51−OP54の処理は、動作例1の図8のOP31−OP34と同様であるため、説明を省略する。
動作例2では、OP52において、移動機1がICカード2に決済指示を含むコマンドを送信した後に、例えば、移動機1の圏外(トンネル等)への移動等によって、ICカード2の接続要求の指定ベアラ(ベアラ1)が利用不可能な状態に遷移したとする。しかしながら、ICカード2は、接続要求の指定ベアラ(ベアラ1)が利用不可能な状態に遷移したことを検知しないため、OP53において、移動機1からの決済指示を含むコマンドに対する応答としてベアラ1を指定する接続要求を、移動機1に送信する。
OP54では、移動機1は、ICカード2から接続要求を受信し、記憶部15に接続要求と指定ベアラ(ベアラ1)とを記憶する(図7のS1)。ベアラ1は利用不可能な状態に遷移したため、ベアラ1への接続は失敗する(図7のS2:No)。OP55では、移
動機1は、「接続失敗」を所定のコマンドに含めて、ICカード2に送信する(図7のS4)。移動機1は、例えば、網通信制御部14の定期的なネットワークの状態の検出によってベアラ1(3Gネットワーク)の利用不可能な状態への遷移を検知しており、ベアラ
1への接続処理を実行せずに、接続失敗を判定する。または、移動機1は、網通信制御部14によって実際にベアラ1への接続処理を実行し、実行結果として接続失敗を判定する。
動機1は、「接続失敗」を所定のコマンドに含めて、ICカード2に送信する(図7のS4)。移動機1は、例えば、網通信制御部14の定期的なネットワークの状態の検出によってベアラ1(3Gネットワーク)の利用不可能な状態への遷移を検知しており、ベアラ
1への接続処理を実行せずに、接続失敗を判定する。または、移動機1は、網通信制御部14によって実際にベアラ1への接続処理を実行し、実行結果として接続失敗を判定する。
その後、例えば、移動機1がトンネルを抜ける等の圏外から圏内に移動することによって、ベアラ1(3Gネットワーク)が利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移したとする。OP56では、移動機1は、網通信制御部14によってベアラ1(3Gネットワーク)の復帰を検知する(図7のS7:Yes)。このとき、移動機1では、判定部12が、記憶部15に記憶される指定ベアラと、網通信制御部14によって復帰が検知されたベアラとを比較し、両者が合致することを判定する。
OP57では、移動機1は、記憶部15に記憶される指定ベアラと、網通信制御部14によって復帰が検知されたベアラとが、いずれもベアラ1であるので、判定部12によって、ICカード2に所定のコマンドを送信する(図7のS8)。所定のコマンドには、指定ベアラの状態(利用可能な状態)を含んでもよい。
ICカード2は、移動機1からの所定のコマンドを受信する。OP58では、ICカード2は、カードアプリケーション部22によって、受信した所定のコマンドに対する応答としてベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を送信する。
これ以降は、図2のOP7以降や、図8のOP38以降と同様にして、移動機1とベアラ1との接続が確立し(図7のS2:Yes)、移動機1とICカード2との接続が確立
して、ICカード2と決済サーバ4との通信が行われる。
して、ICカード2と決済サーバ4との通信が行われる。
動作例2のように、第1実施形態では、移動機1の指定ベアラへの接続処理中に指定ベアラが利用不可能な状態になり、一度接続が失敗した後に、指定ベアラが復帰した場合にも、移動機1が、ICカード2に所定のコマンドを送信する。したがって、動作例2のような場合でも、第1実施形態によれば、ICカード2は再度接続要求を送信することができ、指定ベアラに接続することができる。
(動作例3)
動作例3では、ICカード2が指定ベアラを用いた通信中に、指定ベアラの利用不可能な状態への遷移により、接続が切断した後、再度指定ベアラが復帰した場合の移動機1及びICカード2の動作の例である。
動作例3では、ICカード2が指定ベアラを用いた通信中に、指定ベアラの利用不可能な状態への遷移により、接続が切断した後、再度指定ベアラが復帰した場合の移動機1及びICカード2の動作の例である。
図10は、動作例3における処理シーケンスの例である。図10に示される例は、図1に示されるネットワークシステムにおける例であり、ICカード2は、接続要求で接続先のネットワークとしてベアラ1を指定する。図10では、例えば、図2に示される例のように、移動機1がWebサーバ3によって提供される商品の購入のための決済処理を行う場合の例である。図10に示される例では、ベアラ1(3Gネットワーク)及びベアラ2(無線LAN)は、利用可能な状態である。移動機1は、ベアラ1及びベアラ2の上記状態を検知している。図10では、図2のOP1からOP3に係る処理のような、移動機1からWebサーバ3へのWebページの閲覧に係る処理については、省略されている。また、図10におけるOP71−OP74の処理は、動作例1の図8のOP31−OP34と同様であるため、説明を省略する。
OP75では、移動機1は、ICカード2が接続要求で指定するベアラ1に接続要求を送信する。ベアラ1は、利用可能な状態であるため、移動機1とベアラ1との接続が成功する(図7のS2:Yes)。OP76では、移動機1は、所定のコマンドに「接続成功」を含めてICカード2に送信する(図7のS3)。移動機1とICカード2との接続が
確立し、ICカード2は、決済サーバ4との通信を行う。
確立し、ICカード2は、決済サーバ4との通信を行う。
動作例3では、ICカード2と決済サーバ4との通信中に、例えば、移動機1の圏外(トンネル等)への移動等によって、ICカード2の接続要求の指定ベアラ(ベアラ1)が利用不可能な状態に遷移したとする。これによって、移動機1とベアラ1との接続が切断される。OP77では、移動機1では、網通信制御部14が移動機1とベアラ1との接続の切断を検知する(図7のS5:Yes)。OP78では、移動機1は、「ベアラ1の切
断」を所定のコマンドに含めてICカード2に送信する(図7のS6)。
断」を所定のコマンドに含めてICカード2に送信する(図7のS6)。
その後、例えば、移動機1がトンネルを抜ける等の圏外から圏内に移動することによって、ベアラ1(3Gネットワーク)が利用不可能な状態から利用可能な状態に遷移したとする。OP79では、移動機1は、網通信制御部14によって、ベアラ1(3Gネットワーク)の復帰を検知する(図7のS7:Yes)。このとき、移動機1では、判定部12が、記憶部15に記憶される指定ベアラと、網通信制御部14によって復帰が検知されたベアラとを比較し、両者が合致することを判定する。
OP80では、移動機1は、記憶部15に記憶される指定ベアラと、網通信制御部14によって復帰が検知されたベアラとが、いずれもベアラ1であるので、判定部12によって、ICカード2に所定のコマンドを送信する(図7のS8)。所定のコマンドには、指定ベアラの状態(利用可能な状態)を含んでもよい。
OP81では、ICカード2は、移動機1からの所定のコマンドを受信する。ICカード2は、カードアプリケーション部22によって、受信した所定のコマンドに対する応答としてベアラ1(3Gネットワーク)を指定するネットワークの接続要求を送信する。
これ以降は、図2のOP7以降や、図8のOP38以降と同様にして、移動機1とベアラ1との接続が確立し(図7のS2:Yes)、移動機1とICカード2との接続が確立
して、ICカード2と決済サーバ4との通信が再開される。
して、ICカード2と決済サーバ4との通信が再開される。
動作例3のように、第1実施形態では、移動機1が指定ベアラとの接続中に指定ベアラが利用不可能な状態になり、接続が切断した後に、指定ベアラが復帰した場合にも、移動機1が、ICカード2に所定のコマンドを送信する。したがって、動作例3のような場合でも、第1実施形態によれば、ICカード2は指定ベアラを用いて通信を再開することができる。
移動機1がICカード2からの接続要求を記憶するタイミングについて、例えば、図8に示される動作例1では、OP35において接続要求の指定ベアラに対する接続失敗を含むコマンドを送信したときであってもよい。
また、移動機1が記憶部15に記憶した接続要求と指定ベアラとを削除するタイミングについて、例えば、図8に示される動作例1と図9に示される動作例2とにおいては、復帰した指定ベアラとの接続が成功したときであってもよい。また、これに限られず、記憶部15に記憶した接続要求と指定ベアラとを削除するタイミングは、例えば、指定ベアラの復帰後にICカード2に接続要求を送信させるためのコマンドの送信後,記憶部15に記憶してから所定時間経過後,等であってもよい。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、移動機1は、ICカード2からの接続要求と指定ベアラとを記憶し、指定ベアラの利用不可能な状態から利用可能な状態への遷移を検知し、ICカード2の接続要求の再送を促すために、ICカード2にコマンドを送信する。これによって、IC
カード2のアプリケーションは、指定ベアラが利用不可能な状態であるために、指定ベアラとの接続が失敗した場合や指定ベアラとの通信の接続が切断した場合でも、指定ベアラの復帰時に再度接続要求を送信することができる。
第1実施形態では、移動機1は、ICカード2からの接続要求と指定ベアラとを記憶し、指定ベアラの利用不可能な状態から利用可能な状態への遷移を検知し、ICカード2の接続要求の再送を促すために、ICカード2にコマンドを送信する。これによって、IC
カード2のアプリケーションは、指定ベアラが利用不可能な状態であるために、指定ベアラとの接続が失敗した場合や指定ベアラとの通信の接続が切断した場合でも、指定ベアラの復帰時に再度接続要求を送信することができる。
(その他)
第1実施形態では、ICカードを備える移動機を例に説明したが、本発明は、これに限られず、BIPを用いてカード等の可搬装置と通信を行う情報処理装置であれば適用することができる。例えば、ICカードに代えてSDカードであってもよい。
第1実施形態では、ICカードを備える移動機を例に説明したが、本発明は、これに限られず、BIPを用いてカード等の可搬装置と通信を行う情報処理装置であれば適用することができる。例えば、ICカードに代えてSDカードであってもよい。
また、決済指示のコマンドは、第1実施形態では、Webサーバ3が起点となって送信する例(図3のOP31等)が説明されたが、これに限られない。例えば、ユーザから購入要求の入力があった場合に、移動機1が起点となって決済指示のコマンドをICカード2に送信してもよい。また、ICカード2がブラウズ機能を備えている場合には、Webサーバ3へのブラウズ処理もICカード2が行い、ユーザから移動機1を通じて購入要求が入力された場合に、ICカード2が起点となって決済処理を開始してもよい。また、Webサーバ3からの決済指示や決済完了の通知は、例えば、SMSメールであってもよい。
また、第1実施形態では、移動機1は、ICカード2から接続要求を受信すると接続要求と指定ベアラとを記憶部15に記憶する。また、移動機1は、ベアラの復帰を検知した場合には、復帰したベアラと記憶部15に記憶された指定ベアラとを比較し、合致する場合に、ICカード2に所定のコマンドを送信する。これに代えて、移動機1は、復帰したベアラと指定ベアラとの比較を行わずに、いずれのベアラに対しても復帰を検知する度に、ICカード2に所定のコマンドを送信するようにしてもよい。ICカード2において、接続要求を行うアプリケーションが起動していない場合には、例えば、該所定のコマンドは廃棄される。ICカード2において、接続要求を行うアプリケーションが起動している場合には、ICカード2は、受信したコマンドに対する応答に接続要求を含めて移動機1に送信する。接続要求の指定ベアラと復帰したベアラとが一致する場合には、指定ベアラへの接続が成功する。一方、接続要求の指定ベアラと復帰したベアラとが一致しない場合には、指定ベアラへの接続が失敗する。なお、復帰したベアラと指定ベアラとの比較を行わない場合には、記憶部15に接続要求と指定ベアラとを記憶しなくともよい。
1 移動機
2 ICカード
3 Webサーバ
4 決済サーバ
11 制御部
12 判定部
13 ICカード通信制御部
14 網通信制御部
15 記憶部
21 制御部
22 カードアプリケーション部
2 ICカード
3 Webサーバ
4 決済サーバ
11 制御部
12 判定部
13 ICカード通信制御部
14 網通信制御部
15 記憶部
21 制御部
22 カードアプリケーション部
Claims (3)
- プロセッサと、
記憶部と、
所定のネットワークへの接続要求を、前記プロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサが、
前記可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる前記所定のネットワークとを前記記憶部に格納し、
前記所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、
通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが前記記憶部に記憶される前記所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、前記可搬装置が前記所定のネットワークへの接続要求を応答として送信するためのコマンドを前記可搬装置に送信する、
情報処理装置。 - プロセッサと、
記憶部と、
所定のネットワークへの接続要求を、前記プロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、
を備える情報処理装置が、
前記可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる前記所定のネットワークとを前記記憶部に格納し、
前記所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、
通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが前記記憶部に記憶される前記所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、前記可搬装置が前記所定のネットワークへの接続要求を応答として送信するためのコマンドを前記可搬装置に送信する、
情報処理方法。 - プロセッサと、
記憶部と、
所定のネットワークへの接続要求を、前記プロセッサからのコマンドに対する応答として送信する可搬装置と接続する接続部と、
を備える情報処理装置が、
前記可搬装置からの接続要求と該接続要求に含まれる前記所定のネットワークとを前記記憶部に格納し、
前記所定のネットワークによる通信の状態の遷移を検知し、
通信の状態が通信不可能な状態から通信可能な状態に遷移したネットワークが前記記憶部に記憶される前記所定のネットワークと合致するか否かを判定し、合致した場合に、前記可搬装置が前記所定のネットワークへの接続要求を応答として送信するためのコマンドを前記可搬装置に送信する、
ための情報処理プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012174095A JP2014033409A (ja) | 2012-08-06 | 2012-08-06 | 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
US13/950,502 US20140038548A1 (en) | 2012-08-06 | 2013-07-25 | Information processing apparatus and information processing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012174095A JP2014033409A (ja) | 2012-08-06 | 2012-08-06 | 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014033409A true JP2014033409A (ja) | 2014-02-20 |
Family
ID=50025961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012174095A Pending JP2014033409A (ja) | 2012-08-06 | 2012-08-06 | 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20140038548A1 (ja) |
JP (1) | JP2014033409A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12118532B2 (en) * | 2016-03-14 | 2024-10-15 | Vray Inc. | Online mobile payment system and method using a server between the personal comuter and the mobile payment device |
CN106254110B (zh) * | 2016-08-02 | 2021-06-08 | 上海掌门科技有限公司 | 用于对无线接入点进行打赏的方法与设备 |
CN108259176B (zh) * | 2016-12-28 | 2021-08-27 | 中国电信股份有限公司 | 基于手机卡的数字签名方法、系统以及终端 |
GB2573394A (en) * | 2019-03-19 | 2019-11-06 | ZingMobile Pte Ltd | Crypto SIM and method therefor |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4355749B2 (ja) * | 2008-04-03 | 2009-11-04 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 移動局、移動交換局及び移動通信方法 |
-
2012
- 2012-08-06 JP JP2012174095A patent/JP2014033409A/ja active Pending
-
2013
- 2013-07-25 US US13/950,502 patent/US20140038548A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20140038548A1 (en) | 2014-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102144421B (zh) | 经由近场通信促进wlan连接 | |
US20120309302A1 (en) | Wireless Communication Device for Providing at Least One Near Field Communication Service | |
US9544020B2 (en) | NFC negotiated pairing | |
EP2568731A1 (en) | System and method for receiving call in wireless terminal | |
CN108810123B (zh) | 开通移动蜂窝网络服务的方法和设备 | |
US20080288585A1 (en) | Apparatus and method for storing network parameter in mobile communication system | |
KR20080106579A (ko) | 카드 어플리케이션 툴킷을 통한 상호작업을 위한 방법, 이동 단말기 및 컴퓨터 프로그램 생성물 | |
CN104584490A (zh) | 数据发送方法及装置 | |
KR101638349B1 (ko) | 와이파이 다이렉트 기반 메시지 통신 방법 및 장치 | |
JP2014033409A (ja) | 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム | |
KR20050096930A (ko) | 스마트카드와 서버 사이의 통신 | |
CN102185925B (zh) | 一种支持通过计算机处理终端数据的系统、终端及方法 | |
US20080278286A1 (en) | Communication Method, System and User Terminal | |
KR101416339B1 (ko) | 이동통신 시스템에서 사용자 정보를 이용하여 서비스를제공하기 위한 방법 및 장치 | |
KR100577735B1 (ko) | 업데이트 정보를 감지하는 이동통신단말기를 이용한 백업서비스 시스템 | |
JP5455399B2 (ja) | 通信装置、通信処理方法およびプログラム | |
KR101169729B1 (ko) | 왑푸쉬를 이용한 가입자 인증모듈 어플리케이션 툴킷의데이터 수신장치 및 방법 | |
CN104065717B (zh) | 基于移动终端的浏览器通信方法、系统和sim卡 | |
CN112291772B (zh) | 一种蓝牙装置及其通信方法 | |
JP2005339124A (ja) | 電子メール通信システム | |
WO2023241093A1 (zh) | 一种富媒体消息交互的方法、客户端、云设备及通信系统 | |
JP4890510B2 (ja) | デジタル移動通信システム、デジタル通信交換方法、及び通信交換制御プログラム | |
KR100727096B1 (ko) | 모바일 단말에서의 콜 발신/수신 서비스 방법 및 장치 | |
KR101255640B1 (ko) | 웹페이지 접속 정보 전송 방법 | |
JP5200785B2 (ja) | 通話制御装置及び方法 |