JP2014032363A - 内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ターニングツールを用いずに、簡単な操作でブレードを滑らかに回転させることができる内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡装置1は、内視鏡2と、内視鏡2に対する制御を行うコントローラ3と、コントローラ3を介して内視鏡2に圧縮空気を供給するエアーポンプ4と、圧縮空気の供給を調整する電磁弁18及び19とを備える。内視鏡2は、ブレードBを撮像するCCD13と、エアーポンプ4から供給された圧縮空気をブレードBに噴射する順方向ノズル14及び逆方向ノズル15とを備えた挿入部5を有する。コントローラ3は、電磁弁18及び19を制御することによって順方向ノズル14及び逆方向ノズル15から噴射される圧縮空気の量を制御し、ブレードBを回転させる。
【選択図】図1
【解決手段】内視鏡装置1は、内視鏡2と、内視鏡2に対する制御を行うコントローラ3と、コントローラ3を介して内視鏡2に圧縮空気を供給するエアーポンプ4と、圧縮空気の供給を調整する電磁弁18及び19とを備える。内視鏡2は、ブレードBを撮像するCCD13と、エアーポンプ4から供給された圧縮空気をブレードBに噴射する順方向ノズル14及び逆方向ノズル15とを備えた挿入部5を有する。コントローラ3は、電磁弁18及び19を制御することによって順方向ノズル14及び逆方向ノズル15から噴射される圧縮空気の量を制御し、ブレードBを回転させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、内視鏡装置に関する。
従来、ジェットエンジン等のブレードを検査する際に、内視鏡装置が広く利用されている。このような内視鏡装置を用いてジェットエンジンの検査を行う場合には、検査対象のブレードが取り付けられているロータを回転させるために、ターニングツールと呼ばれるモータをジェットエンジンのスタータの軸に固定してロータを回転させていた(例えば、特許文献1参照)。
また、3軸式のジェットエンジン(以下、3軸エンジンという)の検査を行う場合には、低圧軸と高圧軸については他のエンジン同様に外部からターニングツールを用いて回転させることができる。ところが、中圧軸についてはターニングツールを用いて回転させる構造が設けられておらず、中圧軸を回転させるためには、例えば、検査者がエンジンの前側から木の棒等を用いて、中圧軸の一番前のブレードを押して回転させていた。
しかしながら、従来の内視鏡装置を用いてジェットエンジン等の検査を行う場合、ターニングツールをエンジンに取り付ける作業が必要であり、このターニングツールの取り付け作業に時間がかかっていた。
また、3軸エンジンの検査を行う場合には、中圧軸を外から回転させるために検査者が木の棒を用いてブレードを押していたので、滑らかに一定の回転速度でブレードを回転させることができず、検査を自動化することができなかった。
そこで、本発明は、ターニングツールを用いずに、簡単な操作でブレードを滑らかに回転させることができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡装置は、内視鏡と、前記内視鏡に対する制御を行うコントローラと、前記コントローラを介して前記内視鏡に圧縮流体を供給する圧縮流体源と、前記圧縮流体の供給を調整するための圧縮流体制御手段とを備えた内視鏡装置であって、前記内視鏡は、検査対象を撮像する撮像部と、前記圧縮流体源から供給された前記圧縮流体を前記検査対象に噴射する吹き出し口とを備えた挿入部を有し、前記コントローラは、前記圧縮流体制御手段を制御することによって前記吹き出し口から噴射される前記圧縮流体の量を制御し、前記検査対象を回転させる。
本発明の内視鏡装置によれば、ターニングツールを用いずに、簡単な操作でブレードを滑らかに回転させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
(第1の実施の形態)
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置の構成について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る内視鏡装置の構成を示す図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、被検体の内視鏡検査を行うための側視型の内視鏡2と、内視鏡2に対する各種制御を行うコントローラ3と、コントローラ3を介して内視鏡2に圧縮空気を供給する圧縮流体源としてのエアーポンプ4とを有して構成されている。なお、本実施形態では圧縮流体として圧縮空気(空気、不活性ガス等)を例としているが、水や海水等の流体を圧縮流体として用いてもよい。
内視鏡2は、被検体内に挿入される細長の挿入部5と、挿入部5の基端側に設けられたハンドル部6とを有して構成されている。この内視鏡2のハンドル部6とコントローラ3とは、接続ケーブル7を介して接続されている。
また、コントローラ3とエアーポンプ4とは、エアーチューブ8により接続されている。エアーポンプ4からの圧縮空気は、エアーチューブ8を介してコントローラ3に供給される。コントローラ3に供給された圧縮空気は、後述するコントローラ3内のエアー配管32(図4参照)及び接続ケーブル7内のエアーチューブ26(図3参照)を介して、内視鏡2のハンドル部6に供給される。内視鏡2は、供給された圧縮空気を後述する圧縮流体制御手段としての電磁弁18及び19(図3参照)で制御し、ジェットエンジン9のブレードBに噴射する。
ジェットエンジン9には、ブレード検査用の複数、ここでは6つのアクセスポート10a〜10fが設けられている。これらのアクセスポート10a〜10fに内視鏡2の挿入部5が挿入され固定される。なお、図1では、アクセスポート10aに内視鏡2の挿入部5が挿入され固定されている例を示している。
図2は、ジェットエンジン9内に挿入部5を挿入した際の外観を示す図である。
被検体であるジェットエンジン9内には検査対象であるブレードBが設けられており、内視鏡2の細長の挿入部5は、ブレード検査用のアクセスポート10aからブレードBに対峙するように挿入され固定される。後述するが、エアーポンプ4からの圧縮空気が挿入部5の先端から吹き出すように構成されており、ブレードBを所定の回転速度で回転させる。
ここで、内視鏡2の詳細な構成について、図3を用いて説明する。図3は、内視鏡2の詳細な構成を示す図である。
図3に示すように、挿入部5の先端には、照明用のLED11が観察対象である横方向のブレードBに向けて設けられている。また、挿入部5の先端には、LED11により照明された観察対象光学像を結ぶ、複数の対物レンズにより構成される対物光学系12が設けられている。
さらに、挿入部5の先端には、対物光学系12の結像位置に撮像素子として例えば電荷結合素子(以下、CCDと略記)13が設けられ、対物光学系12を介して横方向にあるブレードBの画像を得られるようになっている。
また、挿入部5の先端には、圧縮空気を2方向に吹き出すための吹き出し口である順方向ノズル14及び逆方向ノズル15が設けられている。順方向ノズル14は、ジェットエンジン9の後向きに圧縮空気が吹き出されるように設けられ、逆方向ノズル15は、ジェットエンジン9の前向きに圧縮空気が吹き出されるように設けられている。より具体的には、順方向ノズル14からは、ブレードBの回転速度が上がる方向に圧縮空気を吹き出され、逆方向ノズル15からは、ブレードBの回転速度が下がる方向に圧縮空気を吹き出される。
なお、本実施の形態では、圧縮空気を2方向に吹き出すための順方向ノズル14及び逆方向ノズル15を設ける構成であるが、圧縮空気を1方向に吹き出すための順方向ノズル14だけを設ける構成であってもよい。すなわち、ブレードBの回転速度を上げる際には、順方向ノズル14から圧縮空気を吹き出し、ブレードBの回転速度を下げる際には、順方向ノズル14から圧縮空気を吹き出すのを止めて、ブレードBの回転速度を自然に下げるようにする。
順方向ノズル14及び逆方向ノズル15には、それぞれエアーチューブ16及び17が接続されており、エアーチューブ16及び17は、それぞれ電磁弁18及び19に接続されている。そして、電磁弁18及び19には、内視鏡2のコネクタ20からの圧縮空気が供給される。
電磁弁18及び19は、制御通信回路21からの制御信号により開閉するようになっている。すなわち、電磁弁18、電磁弁19及び制御通信回路21が、順方向ノズル14及び逆方向ノズル15から吹き出される圧縮空気の量を調整し、検査対象のブレードBの回転速度が所定の速度となるように制御する回転速度制御部を構成する。
また、内視鏡2内には、LED照明電源回路22及びCCD制御回路23が設けられており、これらのLED照明電源回路22及びCCD制御回路23は、制御通信回路21に接続されている。LED照明電源回路22は、制御通信回路21からの制御信号によりLED11に電源を供給する。また、CCD制御回路23は、制御通信回路21からの制御信号によりCCD13の制御を行う。さらに、CCD制御回路23は、CCD13で撮像された撮像信号に所定の映像処理を施して映像信号を得る。この映像信号は、制御通信回路21を介して、後述するコントローラ3内の制御回路33(図4参照)に送信される。
内視鏡2のコネクタ20には、接続ケーブル7が接続され、コントローラ3と接続される。接続ケーブル7内には、通信用の電線24、電源用の電線25及びエアーチューブ26が内蔵されている。通信用の電線24及び電源の電線25は、制御通信回路21に接続され、エアーチューブ26は、電磁弁18及び19に接続される。
次にコントローラ3の詳細な構成について、図4を用いて説明する。図4は、コントローラ3の詳細な構成を示す図である。
コントローラ3は、コネクタ30及び31を備えており、内視鏡2からの接続ケーブル7がコネクタ30を介して接続され、エアーポンプ4からのエアーチューブ8がコネクタ31に接続される。
コントローラ3内部には、コネクタ30とコネクタ31との間にエアー配管32が設けられている。エアーポンプ4からのエアーチューブ8がコントローラ3に接続されると、エアーポンプ4からの圧縮空気がコントローラ3内部のエアー配管32を介してコネクタ30に供給される。これにより、エアーポンプ4からの圧縮空気は、コネクタ30に接続された接続ケーブル7内のエアーチューブ26を介して、内視鏡2のコネクタ20に供給される。
また、コントローラ3内には制御回路33が設けられており、内視鏡2からの通信用の電線、電源用の電線が接続されている。また、コントローラ3には、表示部34が設けられており、CCD13からの画像や各種情報を表示することができる。
図5は、内視鏡2及びコントローラ3の機能ブロックを示す図である。
CCD13は、CCD制御回路23に接続されている。また、LED11は、LED照明電源回路22に接続されている。CCD制御回路23、LED照明電源回路22、2つの電磁弁18及び19は、制御通信回路21に接続されている。
内視鏡2の制御通信回路21は、例えばイーサネット(登録商標)等の通信規格の通信ラインを介してコントローラ3の制御回路33に接続されている。この通信ラインには、上述した通信用の電線24及び電源の電線25が含まれる。
制御回路33には、この通信ラインを介して内視鏡2からブレードBを撮像して得られた映像信号(ブレードBの画像)が入力される。回転速度検出部を構成する制御回路33は、詳細は図7を用いて説明するが、検査対象であるブレードBの画像からブレードBの回転速度を検出する。
また、制御回路33には、図4では省略しているが、表示回路35、電源回路36及び記憶装置37が接続されている。また、電源回路36には、電池38が接続されている。
表示回路35は、制御回路33からの制御信号に基づき、CCD13からの画像や各種情報を表示部34に表示する。電源回路36は、電池38からの電源を適正な電圧にして、制御回路33に供給する。制御回路33に供給された電源は、接続ケーブル7の電源用の電線25を介して内視鏡2に供給される。なお、電池38に限定されることなく、例えば、外部電源等を用いて、電源回路36に電源を供給するようにしてもよい。記憶装置37は、CCD13からの画像やデータ等の情報を記憶する。
次に、このように構成された内視鏡装置1の動作について説明する。図6は、内視鏡装置1の動作について説明するためのフローチャートである。
まず、制御通信回路21が電磁弁18を開けるように制御し、順方向ノズル14からエアー(圧縮空気)をブレードBに噴射する(ステップS1)。このステップS1に処理で噴射されたエアーによりブレードBが回転を始める。次に、ブレードBの回転角速度をCCD13の画像から検出する(ステップS2)。このステップS2の処理では、CCD13が撮像してCCD制御回路23で変換された映像信号が制御回路33に送信され、制御回路33が送信されたブレードBの画像から回転角速度を検出する。
ここで、CCD13の画像から回転角速度を検出する処理について、図7を用いて説明する。図7は、CCD13の画像から回転角速度を検出する処理について説明するための図である。
まず、ある時刻のブレードBの画像において、制御回路33がブレードBの縁の線41を画像処理で抽出する。次に、Δt秒後の同じブレードBの画像において、制御回路33がΔt秒後のブレードBの縁の線42を画像処理で抽出する。次に、制御回路33がブレードBの2枚の画像、より具体的には、抽出したブレードBの縁の2つの線41及び42から、ブレードBの回転角度Δθを検出する。そして、制御回路33がΔθ/Δtを算出することで、回転角速度を検出する。
図6に戻り、このように検出されたブレードBの回転角速度に基づき、ブレードBの回転が遅いか否かが判定される(ステップS3)。より具体的には、制御回路33がブレードBの回転速度が所定の速度より遅いか否かを判定する。ブレードBの回転が遅いと判定された場合、YESとなり、制御通信回路21が電磁弁18を開けるように制御し、順方向ノズル14からエアーを噴射し(ステップS4)、ステップS2に戻り同様の処理を繰り返す。既に電磁弁18が開いていた場合にはその状態が維持される。
一方、ブレードBの回転が遅くないと判定された場合、NOとなり、ブレードBの回転が速いか否かが判定される(ステップS5)。より具体的には、制御回路33がブレードBの回転速度が所定の速度より速いか否かを判定する。ブレードBの回転が速いと判定された場合、YESとなり、制御通信回路21が電磁弁19を開けるように制御し、逆方向ノズル15からエアーを噴射し(ステップS6)、ステップS2に戻り同様の処理を繰り返す。既に電磁弁19が開いていた場合にはその状態が維持される。
一方、ブレードBの回転が速くないと判定された場合、NOとなり、制御通信回路21が電磁弁18及び19を閉じるように制御し、順方向ノズル14及び逆方向ノズル15からエアーの噴射を止めて(ステップS7)、ステップS2に戻り同様の処理を繰り返す。既に電磁弁18及び19が閉じていた場合にはその状態が維持される。以上の処理から、ブレードBの回転速度が所定の速度、すなわち、ある一定の速度になるように制御される。
制御回路33は、ブレードBの回転速度が所定の速度となると、内視鏡2からの映像信号をブレードBの画像データとして記憶装置37に記憶する。また、制御回路33は、内視鏡2からの映像信号を表示回路35を介して表示部34に表示する。
以上のように、内視鏡装置1は、順方向ノズル14及び逆方向ノズル15から噴射される圧縮空気を電磁弁18及び19により制御することで、ターニングツールを用いずにブレードBの回転速度を所定の速度に保つことができる。
よって、本実施の形態の内視鏡装置によれば、ターニングツールを用いずに、簡単な操作でブレードを滑らかに回転させることができる。
(第2の実施の形態)
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、複数の内視鏡を用いて複数のブレードを検査することができる内視鏡装置について説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る内視鏡装置の構成を示す図である。なお、図8において、図1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、内視鏡装置1aは、複数、ここでは6つの内視鏡2a〜2fが接続ケーブル7を介して接続されて構成されている。そして、内視鏡2aは、接続ケーブル7を介してコントローラ3に接続されて構成されている。これらの内視鏡2a〜2fの挿入部5は、例えば図1のアクセスポート10a〜10fに挿入され固定される。
ジェットエンジン9は、例えば2軸式のエンジンであり、高圧軸51及び低圧軸52を備えている。高圧軸51には、ブレードB1、B2及びB3が設けられ、低圧軸52には、ブレードB4、B5及びB6が設けられている。そして、内視鏡2a〜2fがそれぞれブレードB1〜B6の画像を撮像するようになっている。
各内視鏡2a〜2fを接続する接続ケーブル7は、図示を省略しているが、第1の実施の形態と同様に、通信用の電線24、電源用の電線25及びエアーチューブ26が内蔵されている。例えば、内視鏡2fで撮像されたブレードB6の画像は、各接続ケーブル7内の通信用の電線24を介してコントローラ3に送信される。また、コントローラ3からの電源は、各接続ケーブル7内の電源用の電線25を介して各内視鏡2a〜2fに送られる。さらに、エアーポンプ4からの圧縮空気は、各接続ケーブル7内のエアーチューブ26を介して各内視鏡2a〜2fに送られる。
ここで、内視鏡2aの構成について説明する。図9は、内視鏡2aの構成を説明するための図である。
図9に示すように、内視鏡2aは、挿入部5及びハンドル部6を有し、このハンドル部6に2つのコネクタ20a及び20bを備えて構成されている。例えば、コネクタ20aには、コントローラ3からの接続ケーブル7が接続され、コネクタ20bには、内視鏡2bからの接続ケーブル7が接続される。その他の構成は、第1の実施の形態の図3の内視鏡2と同様である。
なお、内視鏡2b〜2fの構成は内視鏡2aと同一である。例えば、内視鏡2bのコネクタ20aは、接続ケーブル7を介して内視鏡2aに接続され、内視鏡2bのコネクタ20bは、接続ケーブル7を介して内視鏡2cに接続される。
次に、このように構成された内視鏡装置1aの動作について説明する。図10は、内視鏡装置1aの動作について説明するためのフローチャートである。
まず、各内視鏡2a〜2fの制御通信回路21が各内視鏡2a〜2fの電磁弁18を開けるように制御し、各内視鏡2a〜2fの順方向ノズル14からエアーを一斉にブレードB1〜B6に噴射する(ステップS11)。次に、コントローラ3の制御回路33が各内視鏡2a〜2fの画像から、各内視鏡2a〜2f毎にブレードB1〜B6の回転方向と回転速度を検出する(ステップS12)。
次に、コントローラ3の制御回路33がブレードB1〜B6ごとの回転方向及び回転速度を比較し、回転方向及び回転速度が同じ内視鏡をセットにする(ステップS13)。例えば、本実施の形態では、高圧軸51のブレードB1〜B3の回転方向及び回転速度が同じになるため、内視鏡2a〜2cがセットになる。同様に、低圧軸52のブレードB4〜B6の回転方向及び回転速度が同じになるため、内視鏡2d〜2fがセットになる。そして、それぞれのセット毎に、第1の実施の形態と同じ方法でブレードB1〜B6の回転角速度が所定の速度となるように制御し(ステップS14)、処理を終了する。
より具体的には、このステップS14では、セットになっている内視鏡2a〜2cについて、図6の処理(ステップS1〜S7)を行い、高圧軸51のブレードB1〜B3の回転速度が所定の速度となるように制御する。さらに、セットになっている内視鏡2d〜2fについて、図6の処理(ステップS1〜S7)を行い、低圧軸52のブレードB4〜B6の回転速度が所定の速度となるように制御する。
高圧軸51のブレードB1〜B3と低圧軸のブレードB4〜B6とでは、回転速度を所定の速度にする際のエアーの噴射量が異なる。そこで、高圧軸51のブレードB1〜B3を検査する内視鏡2a〜2cと、低圧軸52のブレードB4〜B6を検査する内視鏡2d〜2fとをそれぞれセットにし、各セット毎に図6の処理を行うようにしている。この結果、内視鏡装置1aは、高圧軸51のブレードB1〜B3及び低圧軸52のブレードB4〜B6の回転速度を所定の速度になるように制御することができる。なお、本実施の形態では、2軸式のジェットエンジン9について説明したが、3軸式のジェットエンジンにおいても同様の処理を行うことで、高圧軸、中圧軸及び低圧軸のブレードの回転速度を所定の速度となるように制御することができる。
よって、本実施の形態の内視鏡装置1aによれば、第1の実施の形態と同様に、ターニングツールを用いずに、簡単な操作でブレードを滑らかに回転させることができるとともに、複数のブレードB1〜B6を同時に検査することができるので、第1の実施の形態に比べ、検査効率を向上させることができる。
なお、本明細書におけるフローチャート中の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
本発明は、上述した実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。例えば、順方向ノズル14や逆方向ノズル15は、それぞれ1つの内視鏡2に対して複数設けてもよい。
1,1a…内視鏡装置、2,2a〜2f…内視鏡、3…コントローラ、4…エアーポンプ、5…挿入部、6…ハンドル部、7…接続ケーブル、8,16,17,26…エアーチューブ、9…ジェットエンジン、10a〜10f…アクセスポート、11…LED、12…対物光学系、13…CCD、14…順方向ノズル、15…逆方向ノズル、18,19…電磁弁、20,20a,20b,30,31…コネクタ、21…制御通信回路、22…LED照明電源回路、23…CCD制御回路、24,25…電線、32…エアー配管、33…制御回路、34…表示部、35…表示回路、36…電源回路、37…記憶装置、38…電池、51…高圧軸、52…低圧軸。
Claims (3)
- 内視鏡と、前記内視鏡に対する制御を行うコントローラと、前記コントローラを介して前記内視鏡に圧縮流体を供給する圧縮流体源と、前記圧縮流体の供給を調整するための圧縮流体制御手段とを備えた内視鏡装置であって、
前記内視鏡は、検査対象を撮像する撮像部と、前記圧縮流体源から供給された前記圧縮流体を前記検査対象に噴射する吹き出し口とを備えた挿入部を有し、
前記コントローラは、前記圧縮流体制御手段を制御することによって前記吹き出し口から噴射される前記圧縮流体の量を制御し、前記検査対象を回転させることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記コントローラは、前記撮像部で撮像された前記検査対象の画像から前記検査対象の回転速度を検出する回転速度検出部を有し、
前記内視鏡は、前記検査対象に噴射する前記圧縮流体の量を制御し、前記検査対象の回転速度を所定の速度となるように制御する回転速度制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記内視鏡を複数接続し、前記複数の内視鏡の挿入部に設けられた前記吹き出し口から複数の検査対象に前記圧縮流体を噴射し、
前記複数の内視鏡の回転速度制御部は、前記複数の検査対象に噴射する前記圧縮流体の量を制御し、前記複数の検査対象の回転速度を所定の速度となるように制御することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡装置。
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