JP2014032338A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クロストークの影響を視認しづらくすることができる画像表示装置及び画像表示方法を提供すること。
【解決手段】第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置であって、第1画像及び第2画像の少なくとも一方の画像において、第1画像及び第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する対象領域検出部514と、当該少なくとも一方の画像において、対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定する領域設定部516と、設定されたグラデーション領域に対して、対象領域側から離れるに従って、当該対象領域の階調から、当該対象領域とは反対側で当該グラデーション領域の外側の領域の階調に変化するように、グラデーション処理を実行するグラデーション処理部517とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置であって、第1画像及び第2画像の少なくとも一方の画像において、第1画像及び第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する対象領域検出部514と、当該少なくとも一方の画像において、対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定する領域設定部516と、設定されたグラデーション領域に対して、対象領域側から離れるに従って、当該対象領域の階調から、当該対象領域とは反対側で当該グラデーション領域の外側の領域の階調に変化するように、グラデーション処理を実行するグラデーション処理部517とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像表示装置及び画像表示方法に関し、特に、第1画像と第2画像とを表示する画像表示装置及び画像表示方法に関する。
従来、第1画像及び第2画像をそれぞれ表示する表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の表示装置は、例えば自動車に搭載されるナビゲーション装置等に用いられるものである。この表示装置では、第1画像を形成するサブ画素と第2画像を形成するサブ画素とが交互に配置され、液晶シャッターにより、第1画像としてのナビゲーション画像を表示装置に正対した場合の左右の一方の視方向から観察可能とし、第2画像としてのDVD(Digital Versatile Disk)画像を表示装置に正対した場合の他方の視方向から観察可能としている。
この特許文献1に記載の表示装置は、例えば自動車に搭載されるナビゲーション装置等に用いられるものである。この表示装置では、第1画像を形成するサブ画素と第2画像を形成するサブ画素とが交互に配置され、液晶シャッターにより、第1画像としてのナビゲーション画像を表示装置に正対した場合の左右の一方の視方向から観察可能とし、第2画像としてのDVD(Digital Versatile Disk)画像を表示装置に正対した場合の他方の視方向から観察可能としている。
ところで、このような表示装置では、第1画像及び第2画像の一方に対して他方が混ざって観察されるクロストークという現象が生じる場合があり、このような場合には、画像の視認性が低下する。
例えば、全面グレーの第1画像と、中央の領域が黒で周囲の領域が白である第2画像とを表示する場合に、第2画像が第1画像に混ざり込むクロストークが生じると、第1画像において当該周囲の領域に対応する領域が、クロストーク量(クロストークの発生により、一方の画像に混ざり込む他方の画像の割合)に応じて明るく観察され、第1画像において当該中央の領域に対応する領域が、同様に暗く観察されてしまう。
例えば、全面グレーの第1画像と、中央の領域が黒で周囲の領域が白である第2画像とを表示する場合に、第2画像が第1画像に混ざり込むクロストークが生じると、第1画像において当該周囲の領域に対応する領域が、クロストーク量(クロストークの発生により、一方の画像に混ざり込む他方の画像の割合)に応じて明るく観察され、第1画像において当該中央の領域に対応する領域が、同様に暗く観察されてしまう。
これに対し、他方の画像が混ざり込んで観察される一方の画像をクロストーク量に基づいて補正して、クロストークの影響を視認しづらくする手法が提案されている。
例えば、上記第1画像及び第2画像を表示する場合には、クロストーク量に基づいて、第1画像における上記中央の領域に対応する領域の階調を下げ(輝度を高くし)、上記周囲の領域に対応する領域の階調を下げる(輝度を低くする)。これにより、第1画像における上記中央の領域に対応する領域と、上記周囲の領域に対応する領域との階調(輝度)が均一化され、クロストークの影響が視認されにくくなる。
例えば、上記第1画像及び第2画像を表示する場合には、クロストーク量に基づいて、第1画像における上記中央の領域に対応する領域の階調を下げ(輝度を高くし)、上記周囲の領域に対応する領域の階調を下げる(輝度を低くする)。これにより、第1画像における上記中央の領域に対応する領域と、上記周囲の領域に対応する領域との階調(輝度)が均一化され、クロストークの影響が視認されにくくなる。
しかしながら、上記手法を用いた場合でも、第1画像と第2画像との間で階調差がある領域の境界が目立ち易いという問題がある。例えば、上記の例では、第1画像における上記周囲の領域に対応する領域と、上記中央の領域に対応する領域との境界部分が目立ち易い。このため、クロストークの影響をより視認しづらくする構成が要望されてきた。
本発明の目的は、クロストークの影響を視認しづらくすることができる画像表示装置及び画像表示方法を提供することである。
本発明の第1態様に係る画像表示装置は、第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置であって、前記第1画像及び前記第2画像の少なくとも一方の画像において、前記第1画像及び前記第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する対象領域検出部と、前記少なくとも一方の画像において、前記対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定する領域設定部と、前記グラデーション領域に対して、前記対象領域側から離れるに従って、当該対象領域の階調から、当該対象領域とは反対側で当該グラデーション領域の外側の領域の階調に変化するように、グラデーション処理を実行するグラデーション処理部とを備えることを特徴とする。
なお、第1画像及び第2画像は、それぞれ関連性のない画像であってもよく、また、視差画像である右目用画像及び左目用画像であってもよい。
上記第1態様では、対象領域検出部が、第1画像及び第2画像の少なくとも一方の画像において、当該第1画像及び第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する。そして、領域設定部が、当該対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定し、グラデーション処理部が、当該グラデーション領域に上記グラデーション処理を実行する。これによれば、クロストークの影響を受けて表示が乱れる対象領域の境界を不明確にすることができる。従って、クロストークの発生領域を認識しづらくすることができ、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
上記第1態様では、対象領域検出部が、第1画像及び第2画像の少なくとも一方の画像において、当該第1画像及び第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する。そして、領域設定部が、当該対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定し、グラデーション処理部が、当該グラデーション領域に上記グラデーション処理を実行する。これによれば、クロストークの影響を受けて表示が乱れる対象領域の境界を不明確にすることができる。従って、クロストークの発生領域を認識しづらくすることができ、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
また、対象領域の境界が目立たなくなるので、対象領域を目立たなくするための処理として、上記少なくとも一方の画像における対象領域及びグラデーション領域以外の他の領域の階調を変更する処理を実施する必要がなくなる。これによれば、当該他の領域においては、元の画像に基づく階調が維持されることとなるので、画質(特にコントラスト)の低下を抑制できる。
上記第1態様では、前記第1画像及び前記第2画像を複数の分割領域に分割する領域分割部を備え、前記対象領域検出部は、前記複数の分割領域から前記対象領域を検出することが好ましい。
なお、分割領域の形状は、正方形状に限らず長方形状であってもよい。
上記第1態様によれば、対象領域検出部は、第1画像の各分割領域及び第2画像の各分割領域から対象領域を検出するので、全ての画素から対象領域を検出する処理を実行する場合に比べて、対象領域の検出処理を高速に実行できる。また、画素単位で対象領域を検出し、当該対象領域の境界に応じてグラデーション領域を設定すると、逆に画像が乱れてしまう。これに対し、比較的大きな分割領域の単位で対象領域を検出することにより、画像の乱れを抑制した上で、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
なお、分割領域の形状は、正方形状に限らず長方形状であってもよい。
上記第1態様によれば、対象領域検出部は、第1画像の各分割領域及び第2画像の各分割領域から対象領域を検出するので、全ての画素から対象領域を検出する処理を実行する場合に比べて、対象領域の検出処理を高速に実行できる。また、画素単位で対象領域を検出し、当該対象領域の境界に応じてグラデーション領域を設定すると、逆に画像が乱れてしまう。これに対し、比較的大きな分割領域の単位で対象領域を検出することにより、画像の乱れを抑制した上で、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
上記第1態様では、前記複数の分割領域のそれぞれの平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出部を備え、前記対象領域検出部は、前記第1画像と前記第2画像とで前記平均輝度レベルの差が所定値である第1値以上である領域を、前記対象領域として検出することが好ましい。
なお、クロストークの影響が視認されやすい領域は、前述のように、第1画像と第2画像とで階調(輝度)の差が比較的大きい領域である。
上記第1態様によれば、対象領域検出部が、第1画像及び第2画像において互いに対応する分割領域の平均輝度レベルの差が第1値以上である領域を対象領域として検出する。これによれば、クロストークの発生により画像が乱れる領域、すなわち、クロストークの影響を視認しやすい領域を、対象領域として確実に検出でき、上記グラデーション領域を適切な位置に設定できる。従って、クロストークの影響を確実に視認しづらくすることができる。
なお、クロストークの影響が視認されやすい領域は、前述のように、第1画像と第2画像とで階調(輝度)の差が比較的大きい領域である。
上記第1態様によれば、対象領域検出部が、第1画像及び第2画像において互いに対応する分割領域の平均輝度レベルの差が第1値以上である領域を対象領域として検出する。これによれば、クロストークの発生により画像が乱れる領域、すなわち、クロストークの影響を視認しやすい領域を、対象領域として確実に検出でき、上記グラデーション領域を適切な位置に設定できる。従って、クロストークの影響を確実に視認しづらくすることができる。
上記第1態様では、前記領域設定部は、前記複数の分割領域のうち、前記対象領域に隣接し、かつ、前記第1画像と前記第2画像とで前記平均輝度レベルの差が所定値である第2値未満である分割領域に前記グラデーション領域を設定することが好ましい。
ここで、検出された対象領域に隣接する全ての分割領域にグラデーション領域を設定すると、当該グラデーション領域を設けなくても対象領域が目立たない画像であるにも関らず、グラデーション領域が設けられ、逆に境界が目立つ可能性がある。
これに対し、上記第1態様によれば、対象領域に隣接する複数の分割領域のうち、第1画像と第2画像とで平均輝度レベルの差が第2値未満である分割領域に、グラデーション領域を設定する。これによれば、対象領域の境界が目立つ部位にグラデーション領域を確実に設定できる。従って、クロストークの影響を確実に視認しづらくすることができる。
ここで、検出された対象領域に隣接する全ての分割領域にグラデーション領域を設定すると、当該グラデーション領域を設けなくても対象領域が目立たない画像であるにも関らず、グラデーション領域が設けられ、逆に境界が目立つ可能性がある。
これに対し、上記第1態様によれば、対象領域に隣接する複数の分割領域のうち、第1画像と第2画像とで平均輝度レベルの差が第2値未満である分割領域に、グラデーション領域を設定する。これによれば、対象領域の境界が目立つ部位にグラデーション領域を確実に設定できる。従って、クロストークの影響を確実に視認しづらくすることができる。
上記第1態様では、前記少なくとも一方の画像における前記対象領域の階調を、クロストーク量に基づいて、他方の画像における前記対象領域の階調に応じて増減させる階調補正部を備えることが好ましい。
上記第1態様によれば、クロストークの発生により上記少なくとも一方の画像が混ざり込んで他方の画像が観察される場合でも、当該他方の画像における対象領域の輝度変化を小さくすることができる。従って、クロストークの影響をより一層視認しづらくすることができる。
上記第1態様によれば、クロストークの発生により上記少なくとも一方の画像が混ざり込んで他方の画像が観察される場合でも、当該他方の画像における対象領域の輝度変化を小さくすることができる。従って、クロストークの影響をより一層視認しづらくすることができる。
本発明の第2態様に係る画像表示方法は、第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置を用いて行われ、前記第1画像及び前記第2画像を表示する画像表示方法であって、前記第1画像及び前記第2画像の少なくとも一方の画像において、前記第1画像及び前記第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する対象領域検出手順と、前記少なくとも一方の画像において、前記対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定する領域設定手順と、前記グラデーション領域に対して、前記対象領域側から離れるに従って、当該対象領域の階調から、当該対象領域とは反対側で当該グラデーション領域の外側の領域の階調に変化するように、グラデーション処理を実行するグラデーション処理手順とを含むことを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る画像表示装置と同様の効果を奏することができる。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る画像表示装置と同様の効果を奏することができる。
[画像表示システムの構成]
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示システム1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係る画像表示システム1は、スクリーンScの被投射面に画像を投射して当該画像を表示する画像表示装置としてのプロジェクター2と、観察者に装着される眼鏡9とを備える。
これらのうち、プロジェクター2は、2次元画像を表示する場合と、第1画像及び第2画像を交互に表示する場合とを切替可能に構成されている。このような第1画像及び第2画像としては、それぞれ視差画像である右目用画像及び左目用画像を例示できる。そして、右目用画像及び左目用画像が交互に表示される場合には、眼鏡9を介して各画像を観察することで、視差により立体視可能な画像(以下「3次元画像」という)を観察できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示システム1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係る画像表示システム1は、スクリーンScの被投射面に画像を投射して当該画像を表示する画像表示装置としてのプロジェクター2と、観察者に装着される眼鏡9とを備える。
これらのうち、プロジェクター2は、2次元画像を表示する場合と、第1画像及び第2画像を交互に表示する場合とを切替可能に構成されている。このような第1画像及び第2画像としては、それぞれ視差画像である右目用画像及び左目用画像を例示できる。そして、右目用画像及び左目用画像が交互に表示される場合には、眼鏡9を介して各画像を観察することで、視差により立体視可能な画像(以下「3次元画像」という)を観察できる。
[眼鏡の構成]
図2は、プロジェクター2及び眼鏡9の構成を示すブロック図である。
眼鏡9は、上記3次元画像表示時に観察者に装着され、右目用画像を観察者の右目に、左目用画像を観察者の左目に入射させる機能を有する。
このような眼鏡9は、図2に示すように、左目用選択部91L及び右目用選択部91Rと、受信部92と、駆動制御部93とを備える。
図2は、プロジェクター2及び眼鏡9の構成を示すブロック図である。
眼鏡9は、上記3次元画像表示時に観察者に装着され、右目用画像を観察者の右目に、左目用画像を観察者の左目に入射させる機能を有する。
このような眼鏡9は、図2に示すように、左目用選択部91L及び右目用選択部91Rと、受信部92と、駆動制御部93とを備える。
左目用選択部91L及び右目用選択部91Rのうち、左目用選択部91Lは、観察者の左目に応じて設けられ、右目用選択部91Rは、眼鏡9を装着した観察者の右目に応じて設けられる。これら各選択部91L,91Rは、本実施形態では、駆動制御部93により駆動される液晶シャッターにより構成され、光を透過させる状態(透過状態)と、光をほぼ透過させない状態(遮蔽状態)とを速やかに切替可能な構成とされている。
そして、3次元画像表示時における左目用画像の表示期間に、左目用選択部91Lが透過状態となり、右目用選択部91Rが遮蔽状態となることで、当該左目用画像を左目のみに入射させる。また、右目用画像の表示期間に、右目用選択部91Rが透過状態となり、左目用選択部91Lが遮蔽状態となることで、当該右目用画像を右目のみに入射させる。これにより、左目用画像を左目にて、右目用画像を右目にて観察できる。
受信部92は、プロジェクター2から送信される切替信号を受信する。この切替信号は、左目用選択部91L及び右目用選択部91Rの状態(透過状態及び遮蔽状態)を切り替えるタイミングを示す信号である。詳述すると、当該切替信号は、各選択部91L,91Rを透過状態に切り替えるタイミング及び遮蔽状態に切り替えるタイミングを通知する。このような受信部92は、本実施形態では、赤外受光素子等を備え、プロジェクター2から出力されて受光された切替信号を電気信号に変換して駆動制御部93に出力する。
なお、切替信号としては、透過状態及び遮蔽状態の一方から他方に切り替えるタイミングと、切り替えられた状態を維持する期間を示す情報とを含む信号としてもよい。
なお、切替信号としては、透過状態及び遮蔽状態の一方から他方に切り替えるタイミングと、切り替えられた状態を維持する期間を示す情報とを含む信号としてもよい。
駆動制御部93は、受信部92から入力される信号に基づいて、左目用選択部91L及び右目用選択部91Rにオン電圧又はオフ電圧を印加して、当該各選択部91L,91Rの状態を切り替える。なお、駆動制御部93による左目用選択部91Lの駆動制御と、右目用選択部91Rの駆動制御とは、それぞれ個別に実施可能である。
[プロジェクターの構成]
プロジェクター2は、前述のように、2次元画像を表示する場合と、3次元画像を表示する場合とを切替可能に構成されている。このプロジェクター2は、図2に示すように、表示手段3、送信手段4及び制御手段5を備える。また、図示を省略するが、プロジェクター2は、これらの他に、当該プロジェクター2を構成する電子部品に電力を供給する電源手段や、冷却対象を冷却する冷却手段を備える。
プロジェクター2は、前述のように、2次元画像を表示する場合と、3次元画像を表示する場合とを切替可能に構成されている。このプロジェクター2は、図2に示すように、表示手段3、送信手段4及び制御手段5を備える。また、図示を省略するが、プロジェクター2は、これらの他に、当該プロジェクター2を構成する電子部品に電力を供給する電源手段や、冷却対象を冷却する冷却手段を備える。
表示手段3は、制御手段5から入力される駆動信号に応じた画像を形成及び投射する。この表示手段3は、光源部31、光変調部32及び投射部33を備える。
光源部31は、光変調部32の画像形成領域を照明する。このような光源部31としては、超高圧水銀ランプ等の光源ランプと、当該光源ランプから出射された光を一方向に揃えて反射させる反射鏡とを有する構成を採用できる他、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源を有する構成を例示できる。
光源部31は、光変調部32の画像形成領域を照明する。このような光源部31としては、超高圧水銀ランプ等の光源ランプと、当該光源ランプから出射された光を一方向に揃えて反射させる反射鏡とを有する構成を採用できる他、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源を有する構成を例示できる。
光変調部32は、光源部31から入射される光を変調する。このような光変調部32は、本実施形態では、光変調装置である液晶パネルと、当該液晶パネルに対する光の入射側及び出射側に配置された偏光板を有する。液晶パネルは、一対の基板と、基板間に封入された液晶とを備える。液晶は、印加された電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、そこを透過する偏光を変調し、階調表示を可能にする。このような光変調部32では、上記駆動信号に応じて液晶パネルを透過する光は変調され、出射側偏光板を透過する光量が制御されることにより、画像が形成される。光変調部32は、液晶への電圧非印加状態で白/明(光透過)状態となり、電圧印加状態で黒/暗(光遮断)状態となるノーマリーホワイトモード、又はその逆のノーマリーブラックモードのいずれも採用可能である。ノーマリーホワイトモードであれば、高い階調ほど液晶に印加される電圧が高くなり、印加された電圧が高いほど光変調部32を透過する光量が減少する。ノーマリーブラックモードであれば、高い階調ほど液晶に印加される電圧が高くなり、印加された電圧が高いほど光変調部32を透過する光量が増加する。なお、本実施形態では、光変調部32にノーマリーホワイトモードが採用された場合を例示する。
投射部33は、光変調部32にて形成された画像を、スクリーンScの被投射面上に拡大投射する投射レンズである。この投射部33は、鏡筒と、当該鏡筒内に配置された複数のレンズとを有する組レンズとして構成されている。
投射部33は、光変調部32にて形成された画像を、スクリーンScの被投射面上に拡大投射する投射レンズである。この投射部33は、鏡筒と、当該鏡筒内に配置された複数のレンズとを有する組レンズとして構成されている。
送信手段4は、制御手段5の後述するタイミング制御部52による制御の下、前述の切替信号を送信する。なお、本実施形態では、送信手段4は、赤外発光LED及び当該赤外発光LEDを発光させる駆動回路等を備え、当該LEDの発光時間及び発光パターンを変化させることで、切替信号を送信する。
制御手段5は、表示手段3を含むプロジェクター2全体の動作を制御する他、送信手段4に切替信号を送信させて眼鏡9の動作を制御する。この制御手段5は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等が実装された回路基板として構成されている。そして、制御手段5は、当該CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することで、画像処理部51、タイミング制御部52及び表示制御部53として機能する。
画像処理部51は、外部から受信された画像データ(画像信号を含む)を処理する。このような画像データは、1フレーム毎のデータの集まりによってそれぞれ構成されており、当該画像データには、同期信号(垂直同期信号及び水平同期信号)が含まれている。これら画像データのうち3次元画像の画像データには、左目用画像のデータ及び右目用画像のデータが含まれている。なお、画像処理部51の構成については、後に詳述する。
タイミング制御部52は、画像処理部51により処理された画像データに含まれる同期信号を読み取る。そして、タイミング制御部52は、表示制御部53及び送信手段4に制御信号をそれぞれ出力して、光変調部32による画像形成タイミングと、送信手段4による切替信号の出力タイミングとを調整する。
表示制御部53は、画像処理部51により描画された画像を読み出して、当該画像に応じた駆動信号を光変調部32に出力して、光変調部32に当該画像を形成させる。
表示制御部53は、画像処理部51により描画された画像を読み出して、当該画像に応じた駆動信号を光変調部32に出力して、光変調部32に当該画像を形成させる。
[画像処理部の詳細な構成及び処理]
図3は、画像処理部51の機能部を示すブロック図である。
画像処理部51は、前述のように、入力される画像データに基づいて、光変調部32により形成される画像を描画する。この画像処理部51は、図3に示すように、描画部511、領域分割部512、APL算出部513、対象領域検出部514、階調補正部515、領域設定部516及びグラデーション処理部517を機能部として備える。そして、画像処理部51は、3次元画像の表示時に、当該各機能部512〜517により後述するクロストーク抑制処理を実行する。
図3は、画像処理部51の機能部を示すブロック図である。
画像処理部51は、前述のように、入力される画像データに基づいて、光変調部32により形成される画像を描画する。この画像処理部51は、図3に示すように、描画部511、領域分割部512、APL算出部513、対象領域検出部514、階調補正部515、領域設定部516及びグラデーション処理部517を機能部として備える。そして、画像処理部51は、3次元画像の表示時に、当該各機能部512〜517により後述するクロストーク抑制処理を実行する。
描画部511は、前述の画像データを処理して、当該画像データに基づく1フレーム分の画像をフレームメモリー(図示省略)に描画する。この際、当該画像の解像度が光変調部32の解像度と異なっている場合には、描画部511は、当該光変調部32の解像度に合わせて、画像データに基づく画像を拡大又は縮小して、当該光変調部32の解像度と描画される画像の解像度とを一致させる。なお、本実施形態では、光変調部32が形成する画像の解像度は、横1024×縦768(XGA)とされている。
更に、画像データが3次元画像の画像データである場合には、描画部511は、当該画像データから右目用画像のデータと左目用画像のデータとを抽出して、当該右目用画像及び左目用画像をそれぞれフレームメモリーに描画する。
更に、画像データが3次元画像の画像データである場合には、描画部511は、当該画像データから右目用画像のデータと左目用画像のデータとを抽出して、当該右目用画像及び左目用画像をそれぞれフレームメモリーに描画する。
図4は、クロストーク抑制処理を示すフローチャートである。
領域分割部512、APL算出部513、対象領域検出部514、階調補正部515、領域設定部516及びグラデーション処理部517は、3次元画像の表示時、すなわち、画像処理部51が3次元画像の画像データを処理する際に機能し、これら機能部512〜517により、図4に示すクロストーク抑制処理を実行する。
領域分割部512、APL算出部513、対象領域検出部514、階調補正部515、領域設定部516及びグラデーション処理部517は、3次元画像の表示時、すなわち、画像処理部51が3次元画像の画像データを処理する際に機能し、これら機能部512〜517により、図4に示すクロストーク抑制処理を実行する。
図5は、当該クロストーク抑制処理中の左目用画像LP及び右目用画像RPの一例を示す図であり、各画像LP,RPを領域分割した状態を説明する図である。なお、図5以降に示す各画像LP,RPのうち、左目用画像LPは、全面黒の画像であり、右目用画像RPは、中央部分が白で、他の部分が黒の画像である。また、各画像LP,RPの分割数は108として簡略化して示す。
このクロストーク抑制処理では、まず、領域分割部512が、図5に示すように、描画部511により描画された左目用画像LP及び右目用画像RPを複数の分割領域R1に分割する(図4に示すステップS1)。本実施形態では、領域分割部512は、縦横8画素を1つの単位とする複数の分割領域R1に分割する。
このクロストーク抑制処理では、まず、領域分割部512が、図5に示すように、描画部511により描画された左目用画像LP及び右目用画像RPを複数の分割領域R1に分割する(図4に示すステップS1)。本実施形態では、領域分割部512は、縦横8画素を1つの単位とする複数の分割領域R1に分割する。
次に、APL算出部513が、領域分割部512により分割された各分割領域R1のAPL(Average Picture Level:平均輝度レベル)を算出する(図4に示すステップS2)。この際、APL算出部513は、左目用画像LPにおける各分割領域R1のAPLを算出するとともに、右目用画像RPにおける各分割領域R1のAPLを算出する。このようなAPL算出部513は、本発明の平均輝度レベル算出部である。
図6は、対象領域R2が検出された左目用画像LP及び右目用画像RPの一例を示す図である。
そして、対象領域検出部514が、左目用画像LP及び右目用画像RPにおいて互いに対応する分割領域R1のAPLを比較して、それぞれの差が所定値(第1値)以上である分割領域R1を対象領域R2として検出する(図4に示すステップS3)。この対象領域R2は、3次元画像の表示時に、クロストークの発生により表示が乱れる領域である。
そして、対象領域検出部514が、左目用画像LP及び右目用画像RPにおいて互いに対応する分割領域R1のAPLを比較して、それぞれの差が所定値(第1値)以上である分割領域R1を対象領域R2として検出する(図4に示すステップS3)。この対象領域R2は、3次元画像の表示時に、クロストークの発生により表示が乱れる領域である。
具体的に、対象領域検出部514は、左目用画像LPにおける或る分割領域R1のAPLと、右目用画像RPにおいて当該分割領域R1に対応する分割領域R1のAPLとを比較し、これらAPLの差が第1値以上であれば、左目用画像LP及び右目用画像RPの当該各分割領域R1を対象領域R2として検出する。一方、対象領域検出部514は、左目用画像LP及び右目用画像RPにおいてそれぞれ対応する分割領域R1のAPLの差が第1値未満であれば、当該各分割領域R1を非対象領域とする。
このような対象領域検出部514により、図6に示す左目用画像LP及び右目用画像RPにおいて、点線で示された領域が対象領域R2(R2L,R2R)として検出される。
このような対象領域検出部514により、図6に示す左目用画像LP及び右目用画像RPにおいて、点線で示された領域が対象領域R2(R2L,R2R)として検出される。
この後、階調補正部515が、検出された対象領域R2の階調を補正する(図4に示すステップS4)。これは、3次元画像表示時にクロストークが生じた場合に、左目用画像LP及び右目用画像RPのうち、階調が低い(輝度が高い)対象領域R2が設定された一方の画像に、他方の画像における階調が高い(輝度が低い)対象領域R2が混ざり込むことで、当該一方の画像における対象領域R2の階調が高くなることを抑制するための補正である。
前述のように、クロストークが生じると、左目用画像LP及び右目用画像RPの一方に対して他方が重なったように観察される。ここで、左目用画像LPと右目用画像RPとで階調の差(輝度の差)が比較的小さい領域では、クロストークが生じても輝度変化が小さいので、画質の劣化は目立たない。これに対し、左目用画像LPと右目用画像RPとで階調の差が比較的大きい領域(上記対象領域R2)では、階調が高い側の領域の階調が低くなり、階調が低い側の領域の階調が高くなるので、画質の劣化が目立つ。
このため、階調補正部515は、左目用画像LPの対象領域R2と、右目用画像RPの対象領域R2との階調差に基づいて、階調が高い対象領域R2の階調を下げる(輝度を上げる)。これにより、本来階調が低い対象領域R2と階調が高い対象領域R2との階調変化の幅を小さくして、クロストークの影響が視認されることを抑制する。
このため、階調補正部515は、左目用画像LPの対象領域R2と、右目用画像RPの対象領域R2との階調差に基づいて、階調が高い対象領域R2の階調を下げる(輝度を上げる)。これにより、本来階調が低い対象領域R2と階調が高い対象領域R2との階調変化の幅を小さくして、クロストークの影響が視認されることを抑制する。
図7は、対象領域R2Lの階調が補正された左目用画像LP及び右目用画像RPの一例を示す図である。
例えば、図6に示した左目用画像LP及び右目用画像RPの例では、左目用画像LPにおける対象領域R2(R2L)は、右目用画像RPにおける対象領域R2(R2R)に比べて階調が高い(輝度が低い)。このため、図7に示すように、階調補正部515は、左目用画像LPにおける対象領域R2Lの階調を、クロストーク量に基づいて下げる(輝度を上げる)。
例えば、図6に示した左目用画像LP及び右目用画像RPの例では、左目用画像LPにおける対象領域R2(R2L)は、右目用画像RPにおける対象領域R2(R2R)に比べて階調が高い(輝度が低い)。このため、図7に示すように、階調補正部515は、左目用画像LPにおける対象領域R2Lの階調を、クロストーク量に基づいて下げる(輝度を上げる)。
このような補正処理を階調補正部515が実行することにより、クロストークの発生時に、右目用画像RPを観察した場合における対象領域R2Rの輝度変化を小さくすることができる。従って、クロストークの発生によって右目用画像RPにおける対象領域R2Rが元画像に比べて暗く観察されて、クロストークの影響が視認されることを抑制する。
なお、このような対象領域R2の補正値は、クロストーク量に応じて決定され、当該補正値は、図示しない記憶手段に記憶されたLUT(Lookup Table)に設定されている。このLUTの詳しい内容については省略するが、当該LUTは、補正対象の画像における対象領域R2の階調値と、他方の画像における対象領域R2の階調値とに基づいて補正値を取得可能な構成となっている。
なお、このような対象領域R2の補正値は、クロストーク量に応じて決定され、当該補正値は、図示しない記憶手段に記憶されたLUT(Lookup Table)に設定されている。このLUTの詳しい内容については省略するが、当該LUTは、補正対象の画像における対象領域R2の階調値と、他方の画像における対象領域R2の階調値とに基づいて補正値を取得可能な構成となっている。
なお、左目用画像LP及び右目用画像RPにおいては、それぞれ対応する対象領域R2L,R2Rの階調差が小さくなるように、当該対象領域R2L,R2Rの一方の階調が調整されれば、画像を観察した際の元画像に対する他方の階調変化の幅が小さくなる。このため、それぞれの対象領域R2L,R2Rの階調を調整しなくてもよい。
一方、図6に示した例において、階調補正部515が、クロストーク量に基づいて、右目用画像RPにおける対象領域R2Rの階調を上げることで(輝度を下げることで)、左目用画像LPを観察した場合における対象領域R2Lの階調の上げ幅を小さくできる。
一方、図6に示した例において、階調補正部515が、クロストーク量に基づいて、右目用画像RPにおける対象領域R2Rの階調を上げることで(輝度を下げることで)、左目用画像LPを観察した場合における対象領域R2Lの階調の上げ幅を小さくできる。
図8は、グラデーション領域R3が設定された左目用画像LP及び右目用画像RPの一例を示す図である。
次に、領域設定部516が、図8に示すように、対象領域R2の境界に隣接するように、グラデーション領域R3を設定する(図4に示すステップS5)。
このグラデーション領域R3は、当該対象領域R2の境界を目立たなくするための領域である。このグラデーション領域R3には、後述するグラデーション処理部517により、対象領域R2側の端部から反対側の端部に向かうに従って、隣接する対象領域R2の端部の階調から、当該対象領域R2とは反対側で、かつ、グラデーション領域R3の外側の領域の階調に連続的に変化するように、階調が設定される。
次に、領域設定部516が、図8に示すように、対象領域R2の境界に隣接するように、グラデーション領域R3を設定する(図4に示すステップS5)。
このグラデーション領域R3は、当該対象領域R2の境界を目立たなくするための領域である。このグラデーション領域R3には、後述するグラデーション処理部517により、対象領域R2側の端部から反対側の端部に向かうに従って、隣接する対象領域R2の端部の階調から、当該対象領域R2とは反対側で、かつ、グラデーション領域R3の外側の領域の階調に連続的に変化するように、階調が設定される。
ここで、領域設定部516は、対象領域R2の周囲の分割領域R1のうち、当該対象領域R2に対して水平方向(画像の長手方向)及び垂直方向(画像の短手方向)に隣接する分割領域R1であり、かつ、左目用画像LPと右目用画像RPとでAPLの差が所定値(第2値)未満である分割領域R1に、グラデーション領域R3を設定する。この第2値は、前述の対象領域検出部514が対象領域R2の検出に際して利用した第1値よりも小さい値である。
このようにして、左目用画像LPと右目用画像RPとで輝度差が第2値未満の分割領域R1にグラデーション領域R3を設定するのは、以下の理由による。
左目用画像LPと右目用画像RPとの間でAPLの差が上記第2値以上の分割領域R1が対象領域R2に隣接していると、当該分割領域R1により、対象領域R2の境界が認識しづらくなる。このため、グラデーション領域R3を設定しなくても、クロストークの影響を視認しづらい。
一方、左目用画像LPと右目用画像RPとの間でAPLの差が上記第2値未満の分割領域R1が対象領域R2に隣接していると、左目用画像LPと右目用画像RPとで対象領域R2のAPLの差が目立つ。この場合、当該対象領域R2の境界が目立ち易くなり、クロストークの影響を視認しやすくなる。
左目用画像LPと右目用画像RPとの間でAPLの差が上記第2値以上の分割領域R1が対象領域R2に隣接していると、当該分割領域R1により、対象領域R2の境界が認識しづらくなる。このため、グラデーション領域R3を設定しなくても、クロストークの影響を視認しづらい。
一方、左目用画像LPと右目用画像RPとの間でAPLの差が上記第2値未満の分割領域R1が対象領域R2に隣接していると、左目用画像LPと右目用画像RPとで対象領域R2のAPLの差が目立つ。この場合、当該対象領域R2の境界が目立ち易くなり、クロストークの影響を視認しやすくなる。
このような問題から、領域設定部516は、対象領域R2に隣接する分割領域R1のうち、右目用画像RPと左目用画像LPとのAPLの差が上記第2値未満である分割領域R1にグラデーション領域R3を設定する。また、互いに隣接した複数の対象領域R2が検出されている場合には、領域設定部516は、当該複数の対象領域R2を1つの対象領域R2とし、当該1つの対象領域R2に対して水平方向及び垂直方向に隣接する分割領域R1のうち、左目用画像LPと右目用画像RPとのAPLの差が上記第2値未満である分割領域R1に、グラデーション領域R3を設定する。
なお、領域設定部516は、対象領域R2の大きさに応じて、上記グラデーション領域R3の大きさを設定する。
例えば、領域設定部516は、対象領域R2に対して水平方向に隣接する分割領域R1に設定されるグラデーション領域R3の水平方向の寸法は、対象領域R2の水平方向の寸法の1/3〜1/2とする。同様に、領域設定部516は、対象領域R2に対して垂直方向に隣接する分割領域R1に設定されるグラデーション領域R3の垂直方向の寸法は、対象領域R2の垂直方向の寸法の1/3〜1/2とする。
このため、図8に示した一例のように、対象領域R2の寸法によっては、グラデーション領域R3は、複数の分割領域R1に跨って設定される場合もある。
例えば、領域設定部516は、対象領域R2に対して水平方向に隣接する分割領域R1に設定されるグラデーション領域R3の水平方向の寸法は、対象領域R2の水平方向の寸法の1/3〜1/2とする。同様に、領域設定部516は、対象領域R2に対して垂直方向に隣接する分割領域R1に設定されるグラデーション領域R3の垂直方向の寸法は、対象領域R2の垂直方向の寸法の1/3〜1/2とする。
このため、図8に示した一例のように、対象領域R2の寸法によっては、グラデーション領域R3は、複数の分割領域R1に跨って設定される場合もある。
グラデーション領域R3が設定されると、グラデーション処理部517が、当該グラデーション領域R3にグラデーション処理を実行する(図4に示すステップS6)。
このグラデーション処理部517は、前述のように、グラデーション領域R3における対象領域R2側の端部から反対側の端部に向かうに従って、当該対象領域R2における最もグラデーション領域R3に近い画素の階調から、グラデーション領域R3の外側に位置し、かつ、当該対象領域R2とは反対側の端部に最も近い画素の階調に連続的に変化するように、当該グラデーション領域R3の階調を設定する。
このグラデーション処理部517は、前述のように、グラデーション領域R3における対象領域R2側の端部から反対側の端部に向かうに従って、当該対象領域R2における最もグラデーション領域R3に近い画素の階調から、グラデーション領域R3の外側に位置し、かつ、当該対象領域R2とは反対側の端部に最も近い画素の階調に連続的に変化するように、当該グラデーション領域R3の階調を設定する。
図9は、グラデーション領域R3にグラデーション処理が施された右目用画像RPの一例を示す図である。
例えば、図9に示す右目用画像RPのように、対象領域R2Rの階調が低く(輝度が高く)、当該対象領域R2Rの周囲に位置する分割領域R1の階調が高い(輝度が低い)場合に設定されたグラデーション領域R3における対象領域R2R側の画素に対し、グラデーション処理部517は、当該画素に最も近い対象領域R2Rの画素の階調を設定する。これにより、グラデーション領域R3における対象領域R2側の画素の階調には、対象領域R2Rの階調と同様に低い値が設定される。
例えば、図9に示す右目用画像RPのように、対象領域R2Rの階調が低く(輝度が高く)、当該対象領域R2Rの周囲に位置する分割領域R1の階調が高い(輝度が低い)場合に設定されたグラデーション領域R3における対象領域R2R側の画素に対し、グラデーション処理部517は、当該画素に最も近い対象領域R2Rの画素の階調を設定する。これにより、グラデーション領域R3における対象領域R2側の画素の階調には、対象領域R2Rの階調と同様に低い値が設定される。
また、グラデーション処理部517は、当該グラデーション領域R3における対象領域R2側とは反対側の画素に対して、当該反対側の画素よりグラデーション領域R3の外側で、かつ、当該グラデーション領域R3に最も近い画素の階調を設定する。これにより、グラデーション領域R3における対象領域R2R側とは反対側の画素の階調には、当該最も近い画素と同様に高い値が設定される。
そして、グラデーション処理部517は、対象領域R2Rから離れるに従って、グラデーション領域R3の階調が連続的に高くなる(輝度が低くなる)ように、当該グラデーション領域R3の各画素に階調を設定する。これにより、図9に示す右目用画像RPのように、対象領域R2Rの境界が不明確となる。
そして、グラデーション処理部517は、対象領域R2Rから離れるに従って、グラデーション領域R3の階調が連続的に高くなる(輝度が低くなる)ように、当該グラデーション領域R3の各画素に階調を設定する。これにより、図9に示す右目用画像RPのように、対象領域R2Rの境界が不明確となる。
そして、グラデーション処理部517は、左目用画像LPに設定されたグラデーション領域R3に対して、上記右目用画像RPに設定されたグラデーション領域R3と同様にグラデーション処理を実行する。この際、前述の階調補正部515により、対象領域R2Lの階調が補正されている場合には、当該対象領域R2Lの補正後の階調に基づいて、グラデーション処理を実行する。
これにより、図示を省略するが、左目用画像LPにおけるグラデーション領域R3の各画素には、対象領域R2Lから離れるに従って、当該対象領域R2Lの階調から、当該グラデーション領域R3における対象領域R2L側とは反対側の画素より外側で、かつ、当該グラデーション領域R3に最も近い画素の階調に変化するように、階調が設定され、対象領域R2Lの境界が不明確となる。
これにより、図示を省略するが、左目用画像LPにおけるグラデーション領域R3の各画素には、対象領域R2Lから離れるに従って、当該対象領域R2Lの階調から、当該グラデーション領域R3における対象領域R2L側とは反対側の画素より外側で、かつ、当該グラデーション領域R3に最も近い画素の階調に変化するように、階調が設定され、対象領域R2Lの境界が不明確となる。
このようなグラデーション処理が施された右目用画像RP及び左目用画像LPが交互に表示されることにより、各画像RP,LPにおける対象領域R2の境界が不明確となり、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
そして、このようなクロストーク抑制処理は、3次元画像の表示時に、それぞれ交互に表示される左目用画像LP及び右目用画像RPのそれぞれに対して実行される。
そして、このようなクロストーク抑制処理は、3次元画像の表示時に、それぞれ交互に表示される左目用画像LP及び右目用画像RPのそれぞれに対して実行される。
以上説明した本実施形態に係る画像表示システム1によれば、以下の効果がある。
対象領域検出部514が、左目用画像LP及び右目用画像RPとの間でAPLの差が大きく、クロストークの発生により表示が乱れる領域を、当該各画像LP,RPから対象領域R2として検出する。そして、領域設定部516が、検出された対象領域R2の境界に隣接する部分にグラデーション領域R3を設定し、グラデーション処理部517が、設定されたグラデーション領域R3に対して上記グラデーション処理を実行する。
これによれば、クロストークの影響を受ける対象領域R2の境界を不明確にすることができる。従って、クロストークの発生領域を認識しづらくすることができ、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
対象領域検出部514が、左目用画像LP及び右目用画像RPとの間でAPLの差が大きく、クロストークの発生により表示が乱れる領域を、当該各画像LP,RPから対象領域R2として検出する。そして、領域設定部516が、検出された対象領域R2の境界に隣接する部分にグラデーション領域R3を設定し、グラデーション処理部517が、設定されたグラデーション領域R3に対して上記グラデーション処理を実行する。
これによれば、クロストークの影響を受ける対象領域R2の境界を不明確にすることができる。従って、クロストークの発生領域を認識しづらくすることができ、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
また、このように設定されたグラデーション領域R3の階調を調整することで、各画像LP,RPにおける対象領域R2を目立たなくするので、当該各画像LP,RPにおける対象領域R2及びグラデーション領域R3以外の領域(他の領域)の階調は変更されない。これによれば、当該他の領域においては、元画像に基づく階調が設定されることとなるので、クロストーク量に応じて画像全体の階調を調整する場合に比べて、画質(特にコントラスト)の低下を抑制できる。
領域分割部512は、左目用画像LP及び右目用画像RPを複数の分割領域R1に分割し、APL算出部513は、当該各分割領域R1のAPLを算出する。そして、対象領域検出部514は、左目用画像LP及び右目用画像RPにおいて同じ位置の分割領域R1のAPLを比較して、対象領域R2を検出する。
これによれば、左目用画像LP及び右目用画像RPにおける全ての画素の階調を比較して検出領域R2を検出する場合に比べて、対象領域R2の検出処理を高速に実行できる。また、画素単位で対象領域R2を検出し、当該対象領域R2の境界に応じてグラデーション領域R3を設定すると、逆に画像が乱れてしまう。これに対し、対象領域検出部514が、比較的大きな分割領域R1の単位で対象領域R2を検出し、当該対象領域R2に応じてグラデーション領域R3を設定することにより、画像の乱れを抑制した上で、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
これによれば、左目用画像LP及び右目用画像RPにおける全ての画素の階調を比較して検出領域R2を検出する場合に比べて、対象領域R2の検出処理を高速に実行できる。また、画素単位で対象領域R2を検出し、当該対象領域R2の境界に応じてグラデーション領域R3を設定すると、逆に画像が乱れてしまう。これに対し、対象領域検出部514が、比較的大きな分割領域R1の単位で対象領域R2を検出し、当該対象領域R2に応じてグラデーション領域R3を設定することにより、画像の乱れを抑制した上で、クロストークの影響を視認しづらくすることができる。
クロストークの発生により表示が乱れる領域は、左目用画像LPと右目用画像RPとで輝度差が大きい領域である。このため、対象領域検出部514は、APL算出部513により算出された各分割領域R1のAPLに基づいて、左目用画像LPと右目用画像RPとでAPLの差が第1値以上である領域を対象領域R2として検出する。これによれば、クロストークの影響が視認されやすい対象領域R2を確実に検出でき、ひいては、グラデーション領域R3を適切な位置に設定できる。従って、クロストークの影響を確実に視認しづらくすることができる。
領域設定部516は、対象領域R2に対して水平方向及び垂直方向に隣接する分割領域R1のうち、左目用画像LPと右目用画像RPとでAPLの差が第2値未満の分割領域R1にグラデーション領域R3を設定する。これによれば、対象領域R2の境界が目立つ位置にグラデーション領域R3を適切に設定できる。従って、クロストークの影響を確実に視認しづらくすることができる。
階調補正部515は、左目用画像LPにおける対象領域R2Lの階調を、クロストーク量に基づいて、右目用画像RPにおける対象領域R2Rの階調に応じて増減させる。これによれば、対象領域R2Rの階調が低い(輝度が高い)右目用画像RPの観察時に、クロストークが発生して左目用画像LPが混ざり込んだ場合でも、当該対象領域R2Rの輝度変化を小さくすることができる。従って、クロストークの影響をより一層視認しづらくすることができる。
[実施形態の変形]
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、画像表示装置としてプロジェクター2が採用されたが、本発明はこれに限らない。例えば、液晶、プラズマ、有機EL(Electro-Luminescence)及びCRT(Cathode Ray Tube)等の各種ディスプレイを採用してもよい。
また、左目用画像LPを観察者の左目に、右目用画像RPを観察者の右目に入射させる構成として、液晶シャッターにより構成された左目用選択部91L及び右目用選択部91Rを挙げたが、本発明はこのような構成に限らない。例えば、各画像を形成する光の偏光方向の違いや、当該光の波長の違いにより、左目用画像LPと右目用画像RPとを分離する構成としてもよい。更に、画像表示装置が上記ディスプレイである場合に、左目用画像LPを形成する光及び右目用画像RPを形成する光のそれぞれの進行方向を規制して、当該各画像LP,RPを分離する遮光部材(視差バリアーや液晶シャッター)を採用してもよい。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、画像表示装置としてプロジェクター2が採用されたが、本発明はこれに限らない。例えば、液晶、プラズマ、有機EL(Electro-Luminescence)及びCRT(Cathode Ray Tube)等の各種ディスプレイを採用してもよい。
また、左目用画像LPを観察者の左目に、右目用画像RPを観察者の右目に入射させる構成として、液晶シャッターにより構成された左目用選択部91L及び右目用選択部91Rを挙げたが、本発明はこのような構成に限らない。例えば、各画像を形成する光の偏光方向の違いや、当該光の波長の違いにより、左目用画像LPと右目用画像RPとを分離する構成としてもよい。更に、画像表示装置が上記ディスプレイである場合に、左目用画像LPを形成する光及び右目用画像RPを形成する光のそれぞれの進行方向を規制して、当該各画像LP,RPを分離する遮光部材(視差バリアーや液晶シャッター)を採用してもよい。
前記実施形態では、第1画像及び第2画像として、視差画像である左目用画像LP及び右目用画像RPを表示するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、それぞれ関連性のない第1画像及び第2画像を表示してもよい。この場合、第1画像のみ観察者の左目及び右目に入射される第1画像用選択部が設けられた眼鏡と、第2画像のみ観察者の左目及び右目に入射される第2画像用選択部が設けられた眼鏡とを使用すればよい。
また、前記実施形態では、それぞれ第1画像及び第2画像である左目用画像LP及び右目用画像RPを交互に表示するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、前述の視差バリアー等が採用された画像表示装置では、画像形成領域に配置された各画素を、左目用画像LPを形成する左目用画素と、右目用画像RPを形成する右目用画素とに分け、これら左目用画素及び右目用画素により、左目用画像LP及び右目用画像RPをそれぞれ同時に表示してもよい。
また、前記実施形態では、それぞれ第1画像及び第2画像である左目用画像LP及び右目用画像RPを交互に表示するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、前述の視差バリアー等が採用された画像表示装置では、画像形成領域に配置された各画素を、左目用画像LPを形成する左目用画素と、右目用画像RPを形成する右目用画素とに分け、これら左目用画素及び右目用画素により、左目用画像LP及び右目用画像RPをそれぞれ同時に表示してもよい。
前記実施形態では、グラデーション領域R3は、対象領域R2に対して水平方向又は垂直方向に隣接する分割領域R1で、かつ、右目用画像RPと左目用画像LPとのAPLの差が第2値未満である分割領域R1に設定されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、左目用画像LPと右目用画像RPとの輝度差に関係なく、対象領域R2に隣接する分割領域R1にグラデーション領域R3を設定してもよい。この際、対象領域R2に対して水平方向又は垂直方向に隣接する分割領域R1に限らず、斜方に隣接する分割領域R1(すなわち、対象領域R2に対して右斜め上、右斜め下、左斜め上及び左斜め下に隣接する分割領域R1)にグラデーション領域R3を設定してもよい。すなわち、グラデーション領域R3が設定される分割領域R1は、対象領域R2(より詳しくは、対象領域R2の境界)に隣接する分割領域R1であればよい。
前記実施形態では、APL算出部513により算出された各分割領域R1のAPLに基づいて、対象領域検出部514が、上記対象領域R2を検出するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、当該分割領域R1を構成する各画素の階調に応じた輝度の積算値に基づいて、対象領域R2を検出する構成としてもよい。すなわち、対象領域R2を検出する際の方法は、他の方法でもよい。
前記実施形態では、対象領域R2の検出、及び、グラデーション領域R3の設定は、画像を分割する複数の分割領域R1に基づいて行われるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、これらを画素単位で実行してもよい。また、画像を分割する分割領域R1の数及び形状、並びに、当該分割領域R1を構成する画素の数は、前記実施形態の例に限らず、適宜設定してよい。更に、グラデーション領域R3の寸法も適宜設定してよい。例えば、グラデーション領域R3が隣接する対象領域R2の一辺に直交する方向における当該グラデーション領域R3の画素は1つであってもよい。この場合、当該グラデーション領域R3に最も近い対象領域R2の画素の階調と、当該対象領域R2側とは反対側の端部の外側で、かつ、グラデーション領域R3に最も近い画素の階調との間の階調を、当該グラデーション領域R3の階調として設定すればよい。
前記実施形態では、グラデーション領域R3において対象領域R2に最も近い画素には、当該対象領域R2においてグラデーション領域R3に最も近い画素の階調が設定され、また、グラデーション領域R3において対象領域R2とは反対側の端部の画素には、当該グラデーション領域R3の外側で、かつ、当該領域R3に最も近い画素の階調が設定されるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、対象領域R2から離れるに従って、対象領域R2においてグラデーション領域R3に最も近い画素の階調から、当該グラデーション領域R3の外側で、かつ、当該領域R3に最も近い画素の階調に変化するように、グラデーション領域R3の階調が設定されていればよい。更に、グラデーション領域R3の階調が段階的に変化するように設定してもよい。
前記実施形態では、階調補正部515が、クロストーク量に基づいて、対象領域R2の階調を補正するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、階調補正部515による階調補正は実施しなくてもよい。一方、階調補正部515が、前述の特許文献1に記載の表示装置のように、画像全体の階調を補正する構成としてもよい。
前記実施形態では、左目用画像LP及び右目用画像RPのそれぞれに、グラデーション領域R3を設定するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、当該画像LP,RPのうち、一方の画像に対してのみグラデーション領域R3を設定してもよい。
また、前記実施形態で示した左目用画像LP及び右目用画像RPは、本発明の内容を理解しやすいように示したものであり、本発明における第1画像及び第2画像を限定するものではない。
また、前記実施形態で示した左目用画像LP及び右目用画像RPは、本発明の内容を理解しやすいように示したものであり、本発明における第1画像及び第2画像を限定するものではない。
前記実施形態では、左目用画像LP及び右目用画像RPにおいて、階調が低いときに輝度が高いとし、階調が高いときに輝度が低いとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、階調が低いときに輝度が低くなり、階調が高いときに輝度が高くなるように、画像を形成及び表示してもよい。
前記実施形態では、光変調部32は、液晶パネルを備えるとしたが、光源部31から出射された光を変調して、表示制御部53から入力される駆動信号に応じた画像を形成可能な構成であれば、他の構成を採用してもよい。例えば、液晶パネルに代えて、マイクロミラーを用いたデバイス等、液晶以外の光変調装置を光変調部32に採用してもよい。
本発明は、画像表示装置に利用でき、視差画像である右目用画像及び左目用画像が例示される第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置に好適に利用できる。
2…プロジェクター(画像表示装置)、512…領域分割部、513…APL算出部(平均輝度レベル算出部)、514…対象領域検出部、515…階調補正部、516…領域設定部、517…グラデーション処理部、LP…左目用画像(第1画像又は第2画像)、R1…分割領域、R2…対象領域、R3…グラデーション領域、RP…右目用画像(第1画像又は第2画像)。
Claims (6)
- 第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置であって、
前記第1画像及び前記第2画像の少なくとも一方の画像において、前記第1画像及び前記第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する対象領域検出部と、
前記少なくとも一方の画像において、前記対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定する領域設定部と、
前記グラデーション領域に対して、前記対象領域側から離れるに従って、当該対象領域の階調から、当該対象領域とは反対側で当該グラデーション領域の外側の領域の階調に変化するように、グラデーション処理を実行するグラデーション処理部とを備える
ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置において、
前記第1画像及び前記第2画像を複数の分割領域に分割する領域分割部を備え、
前記対象領域検出部は、前記複数の分割領域から前記対象領域を検出する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項2に記載の画像表示装置において、
前記複数の分割領域のそれぞれの平均輝度レベルを算出する平均輝度レベル算出部を備え、
前記対象領域検出部は、前記第1画像と前記第2画像とで前記平均輝度レベルの差が所定値である第1値以上である領域を、前記対象領域として検出する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項3に記載の画像表示装置において、
前記領域設定部は、前記複数の分割領域のうち、前記対象領域に隣接し、かつ、前記第1画像と前記第2画像とで前記平均輝度レベルの差が所定値である第2値未満である分割領域に前記グラデーション領域を設定する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記少なくとも一方の画像における前記対象領域の階調を、クロストーク量に基づいて、他方の画像における前記対象領域の階調に応じて増減させる階調補正部を備える
ことを特徴とする画像表示装置。 - 第1画像及び第2画像を表示する画像表示装置を用いて行われ、前記第1画像及び前記第2画像を表示する画像表示方法であって、
前記第1画像及び前記第2画像の少なくとも一方の画像において、前記第1画像及び前記第2画像の表示時にクロストークの発生により表示が乱れる領域を対象領域として検出する対象領域検出手順と、
前記少なくとも一方の画像において、前記対象領域の境界に隣接する部分にグラデーション領域を設定する領域設定手順と、
前記グラデーション領域に対して、前記対象領域側から離れるに従って、当該対象領域の階調から、当該対象領域とは反対側で当該グラデーション領域の外側の領域の階調に変化するように、グラデーション処理を実行するグラデーション処理手順とを含む
ことを特徴とする画像表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012173747A JP2014032338A (ja) | 2012-08-06 | 2012-08-06 | 画像表示装置及び画像表示方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016138727A1 (zh) * | 2015-03-02 | 2016-09-09 | 京东方科技集团股份有限公司 | 边界判定方法和装置、显示驱动方法和装置 |
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US10742941B2 (en) | 2016-11-30 | 2020-08-11 | Nec Corporation | Projection device, projection method, and program recording medium |
WO2022091800A1 (ja) * | 2020-10-27 | 2022-05-05 | ソニーグループ株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム |
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2012
- 2012-08-06 JP JP2012173747A patent/JP2014032338A/ja active Pending
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