JP2014030344A - モータおよびモータの動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作回転速度によって異なるように定格されたさまざまなディスクドライブメモリデバイス製品と共に用いるための流体軸受モータおよび方法を提供する。
【解決手段】動作速度は、メモリデバイスに対する読出および書込メモリ動作時に測定される速度である。ある局面では、本発明は、標準性能またはハイエンド性能のディスクドライブ製品と共に用いるための複数の定格速度において、剛性および電力要件を含むすべての動作要件を満たす。ハイエンドの製品の専用製造ラインに関連するコストが大幅に削減される。単一の製造ラインが標準およびハイエンドの両方のディスクドライブメモリデバイス製品を提供することができる。本発明は、典型的に2つの性能レベルで販売される2.5インチノート用製品、すなわち5400RPM標準性能製品および7200RPM高性能製品のコストを削減するのに特に有用である。
【選択図】図2

Description

分野
本発明は一般的にディスクドライブメモリデバイスに関し、特に、メモリ動作時に異なる回転速度で動作するさまざまな異なる回転定格ディスクドライブメモリデバイス製品と共に用いるための流体軸受モータおよび方法に関する。
背景
ディスクドライブメモリシステムは、従来の据置型コンピュータ環境で、ならびに携帯型ノートパソコン、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ビデオゲームコンソールおよび個人用音楽プレーヤを含む移動環境でも用いられる。これらのメモリシステムは、磁気ディスク媒体の同心トラックに記録されるデジタル情報を格納する。少なくとも1枚のディスクがスピンドルに回転可能に装着され、ディスク内に磁気転移の形式で格納され得る情報は読出/書込ヘッドまたは変換器を用いてアクセスされる。ホストシステムから受信した命令に基づいてディスクドライブシステムを制御するためのドライブコントローラが典型的に用いられる。ドライブコントローラはディスクドライブを制御して、磁気ディスクからの情報を格納および取得する。読出/書込ヘッドは、ディスクの表面の上を径方向に移動する枢動アーム上に配置される。ディスクは、ハブの内部またはディスクの下方に配置される電気モータを用いて動作時に高速回転する。ハブ上の磁石がステータと相互に作用して、ステータに対するハブの回転をもたらす。
多くのディスクドライブは、シャフトとスリーブとの間に位置する流体軸受(FDB)を有するスピンドルモータを用いて、回転するハブおよびディスクを支持する。この軸受は、シャフトに対するスピンドルの位置合せを精密に維持しつつ、シャフトとスリーブの回転運動を可能にする。動圧軸受では、固定部材軸受面と回転部材軸受面との間に潤滑流体が与えられる。これらの携帯型装置は、取扱いの結果さまざまな大きさの機械的衝撃にさらされることが多い。したがって、軸に沿った衝撃耐性や角度のある衝撃耐性、振動応答、および頑強性の向上などの衝撃事象に対する耐性の向上を含む性能および設計の必要性が高まっている。読出/書込ヘッドは、情報の適切な読出および書込を確実なものにするために、ディスクの記憶トラックと正確に位置合せされなければならない。回転負荷が揺れや傾きなしでスピンドル上に正確に安定して支持されるように、流体軸受の剛性が重要である。また、記憶容量の増大やディスクドライブの小型化の要求も存在するため、より高い記録面密度が設計されるようになり、読出/書込ヘッドがディスク面にますます近接して配置されるようになっている。ディスクをより高いトラック密度で設計できるようにし、それによってディスクを小型化および/またはディスクの記憶容量を増大できるようにするために、ヘッドを記録トラックに精密に位置合せすることが必要である。
これらの性能および設計の必要性の高まり、ならびに動作要件(モータ剛性および電力を含む)を満たす必要性の結果として、ディスクドライブメモリデバイス用モータ(すなわち2.5インチのノート用モータ)は典型的に2つの性能レベルで、すなわち標準性能および高性能のレベルで販売されている。標準性能製品は一般に約5400毎分回転数(RPM)回転速度で動作するが、高性能製品では、約7200RPMの回転速度で動作するモータを用いて典型的に達成される、さらに高いデータアクセス速度が必要である。高性能の7200RPM製品は典型的に標準性能の5400RPM製品よりも製造コストが高く、また高性能製品の方が典型的に販売数が少ないため、生産数がより少ないドライブ
に製造コストが分散されるので生産コストが高くなってしまう。また、デスクトップディスクドライブメモリデバイス用モータもさまざまな性能レベルで、すなわち低性能(すなわち5400RPM)、中間性能(すなわち7200RPM)、および高性能(すなわち10,000RPM)のレベルで販売されるため、同様に生産コストが高くなってしまう。
現在のノート用ディスクドライブ技術の異なる局面は、ラップトップコンピュータの電池寿命を延ばすための低電力モードの使用である。アイドルモードとしても知られるこの低電力モードでは、ディスク面から離れたランプ上に読出/書込ヘッドを待機させ、ドライブがアクセスされていない間はモータをより低い速度にまで減速するように回す。この省電力の「アイドル速度」はモータの「定格速度」(5400または7200RPM)よりも大幅に低いが、モータの流体軸受における軸受隙間を維持するには十分高い。モータ軸受粘性損失およびその結果生じる駆動電流は速度差の二乗分だけ減少するが、軸受剛性は速度に比例して減少する。アイドルモード動作時のモータ軸受剛性要件は、ヘッドが待機中で読出または書込動作が起こっていないため、重要ではない。
要約
メモリ動作時に異なる回転速度で動作する種々のディスクドライブメモリデバイス製品と共に用いるための流体軸受モータを提供するための装置および方法が、本明細書中で説明される。流体軸受モータは、静止部品と、回転部品と、軸受システムとを含む。静止部品および回転部品は、相対的回転のために位置決めされた対向面を有する。軸受システムは、静止部品と回転部品との間に規定され、温度変化に対する軸受剛性感度および電力感度を減少させるように構成され、回転部品が第1の回転速度で回転するときは、駆動電流を予め定められた第1の制限値よりも低く維持するように構成され、回転部品が第2の回転速度で回転するときは、モータへの電圧供給を超えることなく、駆動電流を予め定められた第2の制限値よりも低く維持するように構成される。第1の回転速度は第2の回転速度よりも遅く、第1の回転速度および第2の回転速度は、ハードディスクドライブメモリデバイスに対する読出動作および書込動作の少なくとも1つの間の回転速度である。これらおよびさまざまな他の特徴および利点が、以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。
概念
以下の概念が本願によってサポートされる。
1.さまざまな回転速度定格ハードディスクドライブメモリデバイス製品に組込まれる流体軸受モータであって、
a)相対的回転のために位置決めされた対向面を有する静止部品および回転部品と、
b)軸受システムとを含み、軸受システムは、
i.静止部品と回転部品との間に規定され、
ii.温度変化に対して軸受剛性感度および電力感度を減少させるように構成され、
iii.回転部品が第1の回転速度で回転するときは、駆動電流を予め定められた第1の制限値よりも低く維持するように構成され、
iv.回転部品が第2の回転速度で回転するときは、モータへの電圧供給を超えることなく、駆動電流を予め定められた第2の制限値よりも低く維持するように構成され、これは、
1.第1の回転速度が第2の回転速度よりも遅く
2.第1の回転速度および第2の回転速度が、ハードディスクドライブメモリデバイスに対する読出動作および書込動作の少なくとも1つの間の回転速度であるときである、流体軸受モータ。
2.軸受システムに収容され、粘度比が3.0よりも小さい流体をさらに含み、粘度比は、25摂氏温度(℃)での流体粘度で除算される0℃での流体粘度によって計算される、概念1の流体軸受モータ。
3.軸受システムに収容され、軸受システム流体温度が−10摂氏温度(℃)から70℃であるときに粘度が70センチポアズ(cP)から4cPの流体をさらに含む、概念1の流体軸受モータ。
4.軸受システムに収容され、粘度指数が160よりも小さい流体をさらに含む、概念1の流体軸受モータ。
5.駆動電流の予め定められた第1の仕様限界および駆動電流の予め定められた第2の仕様限界は、軸受システム流体温度が約−10摂氏温度(℃)から約70℃であるときに決定される、概念1の流体軸受モータ。
6.駆動電流の予め定められた第1の仕様限界および駆動電流の予め定められた第2の仕様限界は、軸受システム流体温度が約−20℃から約10℃、および約20℃から約40℃の一方であるときに決定される、概念1の流体軸受モータ。
7.静止部品材料は、回転部品材料とは異なる熱膨張係数を有し、軸受システム温度が下がるにつれて静止部品材料と回転部品材料との間に位置する軸受隙間を大きくするように構成される、概念1の流体軸受モータ。
8.一方の対向面は、アルミニウム、真鍮、青銅、プラスチック、銅をベースとする焼結金属、およびグラファイトフィラーを有するポリイミドのうちの1つを含み、第2の対向面は、ステンレス鋼、400系ステンレス鋼、鉄をベースとする焼結金属、セラミック、炭化物、および窒化物のうちの1つを含む、概念7の流体軸受モータ。
9.静止部品は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、回転部品は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、軸受システムは第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成される、概念1の流体軸受モータ。
10.流体軸受モータは、第2の回転速度で動作するモータの最大トルク定数以下の最大トルク定数を有する、概念9の流体軸受モータ。
11.モータが第1の回転速度で動作するときに静止部品に接続される第1のベースアセンブリおよび第1のステータアセンブリと、モータが第2の回転速度で動作するときに静止部品に接続される第2のベースアセンブリおよび第2のステータアセンブリとをさらに含み、回転部品は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、軸受システムは第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、第1のベースアセンブリおよび第1のステータアセンブリは第2のベースアセンブリおよび第2のステータアセンブリとは異なるように構成され、第1のステータアセンブリ巻線電圧は第2のステータアセンブリ巻線電圧よりも大きい、概念1の流体軸受モータ。
12.流体軸受モータは、第1の回転速度で動作するモータの最大トルク定数以下の最大トルク定数を有する、概念11の流体軸受モータ。
13.流体軸受は、シャフトおよびスリーブ、スラストプレートおよびスリーブ、ならびにスリーブおよびスリーブとの間にスラスト軸受を規定する第2の面のうちの1つを含
む対向面同士の間に規定される、概念1の流体軸受モータ。
14.軸受システムは流体を含み、軸受流体は、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルファオレフィン、パーフルオロポリエーテル、および鉱物炭化水素からなるグループから選択される、概念1の流体軸受モータ。
15.軸受流体は、軸受流体の酸化を減少させるのに有効な耐酸化性添加物、対向面の摩耗を減少させるのに有効な耐摩耗性添加物、対向面の腐食を減少させるのに有効な耐食性添加物、および導電率向上添加物のうちの少なくとも1つを含む、概念14の流体軸受モータ。
16.軸受システムは、3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエートである軸受流体を含む、概念1の流体軸受モータ。
17.軸受システムは、増加温度の関数として軸受流体の粘度低下速度を遅らせる添加物を含有する流体を含む、概念1の流体軸受モータ。
18.第1の回転速度は5400毎分回転数(RPM)であり、第2の回転速度は7200RPMである、概念1の流体軸受モータ。
19.第1の回転速度は3600毎分回転数(RPM)から15,000RPMの範囲内の速度であり、第2の回転速度は3600RPMから15,000RPMの範囲内の速度である、概念1の流体軸受モータ。
20.流体軸受モータがさまざまな回転速度定格ハードディスクドライブメモリデバイス製品の動作要件を満たすことができるようにするための方法であって、
i)温度に対して軸受剛性感度および軸受電力感度を最小化するステップと、
ii)軸受寸法を,さまざまな回転速度定格ハードディスクドライブメモリデバイス製品に対する読出動作および書込動作に必要な軸受剛性を満たすように設定するステップと、
iii)回転部品が第1の回転速度で回転するときは、モータ動作時に駆動電流を予め定められた第1の制限値よりも低く維持するステップと、
iv)回転部品が第2の回転速度で回転するときは、モータ動作時にモータへの電圧供給を超えることなく、駆動電流を予め定められた第2の制限値よりも低く維持するステップとを備え、
軸受は静止部品と回転部品との間に規定され、静止部品および回転部品は相対的回転のために位置決めされた対向面を有し、第1の回転速度は第2の回転速度よりも遅く、第1の回転速度および第2の回転速度は、ハードディスクドライブメモリデバイスに対する読出動作および書込動作の少なくとも1つの間の回転速度である、方法。
21.モータへの電圧供給を超えることなく、モータの回転トルクを最大化するステップをさらに含む、概念20の方法。
22.温度は、約−10摂氏温度(℃)から約70℃である、概念20の方法。
23.温度に対して軸受剛性感度および軸受電力感度を最小化するステップは、軸受に収容され、25摂氏温度(℃)での流体粘度で除算される0℃での流体粘度によって計算される粘度比が3.0よりも小さい流体を用いるステップを含む、概念20の方法。
24.温度に対して軸受剛性感度および軸受電力感度を最小化するステップは、回転部品材料とは異なる熱膨張係数を有し、軸受温度が下がるにつれて静止部品材料と回転部品
材料との間に位置する軸受隙間を大きくするように構成される静止部品材料を用いるステップを含む、概念20の方法。
25.さまざまな回転速度定格ハードディスクドライブメモリデバイス製品に組込まれる流体軸受モータであって、
a)相対的回転のために位置決めされた静止部品および回転部品と、
b)軸受システムとを含み、軸受システムは、
i.静止部品と回転部品との間に規定され、
ii.静止部品と回転部品との間に予め定められた抗力を生成するように構成され、
iii.回転部品の第1の回転速度および第2の回転速度の少なくとも両方において抗力形状割合が3.0よりも小さく、これは、
1.軸受システム温度が0摂氏温度(℃)から25℃の間であり、
2.第1の回転速度が第2の回転速度よりも遅く、
3.第1の回転速度および第2の回転速度が、ハードディスクドライブメモリデバイスに対する読出動作および書込動作の少なくとも1つの間の回転速度のときであり、
抗力形状割合は、25℃での軸受システム抗力で除算される0℃での軸受システム抗力である、流体軸受モータ。
26.軸受に収容され、粘度比が3.0よりも小さい流体をさらに含み、粘度比は、25℃での流体粘度で除算される0℃での流体粘度によって計算される、概念25の流体軸受モータ。
27.3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエートである軸受に収容される流体をさらに含む、概念25の流体軸受モータ。
28.静止部品は、回転部品とは異なる熱膨張係数を有し、軸受温度が下がるにつれて静止部品と回転部品との間に位置する軸受隙間を大きくするように構成される、概念25の流体軸受モータ。
29.モータへの電圧供給を超えない最大モータ回転トルクをさらに含む、概念25の流体軸受モータ。
30.第1の回転速度は3600毎分回転数(RPM)から15,000RPMの範囲内の速度であり、第2の回転速度は3600RPMから15,000RPMの範囲内の速度である、概念25の流体軸受モータ。
31.軸受に収容され、粘度指数が160よりも小さい流体をさらに含む、概念25の流体軸受モータ。
32.静止部品および回転部品は対向面を規定し、一方の対向面は、アルミニウム、真鍮、青銅、プラスチック、銅をベースとする焼結金属、およびグラファイトフィラーを有するポリイミドのうちの1つを含み、第2の対向面は、ステンレス鋼、400系ステンレス鋼、鉄をベースとする焼結金属、セラミック、炭化物、および窒化物のうちの1つを含む、概念25の流体軸受モータ。
33.静止部品は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、回転部品は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、軸受は第1の回転速度および第2の回転速度につて同一に構成される、概念25の流体軸受モータ。
34.流体軸受モータは、第2の回転速度で動作するモータの最大トルク定数以下の最
大トルク定数を有する、概念33の流体軸受モータ。
35.モータが第1の回転速度で動作するときに静止部品に接続される第1のベースアセンブリおよび第1のステータアセンブリと、モータが第2の回転速度で動作するときに静止部品に接続される第2のベースアセンブリおよび第2のステータアセンブリとをさらに含み、回転部品は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、軸受は第1の回転速度および第2の回転速度について同一に構成され、第1のベースアセンブリおよび第1のステータアセンブリは第2のベースアセンブリおよび第2のステータアセンブリとは異なるように構成され、第1のステータアセンブリ巻線電圧は第2のステータアセンブリ巻線電圧よりも大きい、概念25の流体軸受モータ。
36.流体軸受モータは、第1の回転速度で動作するモータの最大トルク定数以下の最大トルク定数を有する、概念35の流体軸受モータ。
37.軸受は、増加温度の関数として軸受流体の粘度低下速度を遅らせる添加物を含有する流体を含む、概念25の流体軸受モータ。
38.静止部品および回転部品は対向面であり、対向面は、シャフトおよびスリーブ、スラストプレートおよびスリーブ、ならびにスリーブおよびスリーブとの間にスラスト軸受を規定する第2の面のうちの1つを含む、概念25の流体軸受モータ。
本発明の上記局面および付随する利点の多くは、添付の図面と関連して読まれると以下の詳細な説明を参照することによってより容易に認識されるであろう。
本発明の実施例に従った、本発明が有用なディスクドライブデータ記憶システムの上部平面図である。 本発明の実施例が有用な、ディスクドライブデータ記憶システムで用いられる現在のスピンドルモータの断面図である。 異なる定格回転速度で動作する2つの別個の現在のモータ設計についての構成要素特徴の違いおよび油を示す代表図である。 本発明の実施例に従った、異なる定格回転速度で動作する2つの別個のモータの性能要件を満たすように最適化された本発明の構成要素特徴および油を示す代表図である。 典型的な流体軸受モータディスクドライブメモリデバイスと共に用いられる3つの現在の油、および本発明の実施例に従って用いられる低粘度油3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエートについての、油粘度対温度挙動を示す代表図である。 5400RPMおよび7200RPM回転速度における本発明の実施例の共通ロータ製品および共通モータ製品と比較した、5400RPMおよび7200RPM回転速度に定格された現在の別個のモータベースアセンブリ製品について0°Cでサンプルされた駆動電流を示す代表図である。
詳細な説明
特定的な構成を参照して例示的な実施例が説明される。当業者であれば、添付の請求項の範囲から逸脱することなくさまざまな変更および修正がなされ得ることを認識するであろう。また、周知の要素、装置、部品、方法、処理工程などは本発明を曖昧にするのを避けるために詳細に説明されないことがある。
典型的に販売数が少ない方のハイエンドのディスクドライブ製品用ディスクドライブモータの生産コストを削減するためには、異なる回転速度で動作するさまざまな異なる回転定格ディスクドライブメモリデバイス製品(すなわち5400RPMおよび7200RPM速度製品)に対して単一のモータ設計を用いることが望ましい。これによって、全体的な生産量が増加し、ハイエンドの7200RPM製品の専用製造ラインに関連する追加コストが避けられる。しかし、7200RPM動作用に設計されるモータのモータトルク定数(Kt)は従来より、ドライバ電子機器がソース電圧を超えることなく低温(すなわち0摂氏温度)でモータを定格速度にまで加速して回すことができるように、5400RPMモータで典型的に用いられるモータトルク定数よりも低い。7200RPM動作用に設計されたモータを使用し、それを代わりに5400RPMで回すことによって、トルク定数が低いために駆動電流が大幅に高くなり、これは5400RPMノート用モータの電池寿命にとって好ましくない。したがって、2つの異なる定格速度製品に別個の設計を用いる最先端モータの剛性、駆動電流および電圧性能要件を満たす、両製品(すなわち5400RPMおよび7200RPM製品)についての単一のモータ設計を有することが望ましい。
読出および書込メモリ動作時に異なる回転速度で動作する種々の異なる定格ディスクドライブメモリデバイスと共に用いるための流体軸受モータのための装置および方法が本明細書中で説明される。読出および書込速度は、たとえば読出/書込ヘッドがディスク面から離れている非メモリ動作アイドル速度とは異なり、メモリデバイスが読出および書込動作を行うモータ回転速度である。ある実施例では、本発明は、標準性能またはハイエンド性能のディスクドライブのいずれか一方と共に用いるための複数の定格速度で剛性および電力要件を含むすべての動作要件を満たす。本発明では、ハイエンドの製品の専用製造ラインに関連する追加コストが大幅に削減されるので、単一の製造ラインが標準およびハイエンドの両方の製品を供給することができる。本発明は、典型的に2つの性能レベルで販売される2.5インチノート用製品、すなわち5400RPM標準性能製品および7200RPM高性能製品のコストを削減するのに特に有用である。
本説明および請求項の特徴は、ディスクドライブメモリシステム、薄型ディスクドライブメモリシステム、スピンドルモータ、ブラシレスDCモータ、玉軸受アセンブリ、動圧および静圧軸受を含むさまざまな流体軸受設計、ならびに円錐ころ軸受を用いるモータを含む静止および回転部品を用いる他のモータと共に用いられ得る。また、本発明の実施例は固定シャフトまたは回転シャフトと共に用いられ得る。また、本明細書では、「軸方向に」または「軸方向」という用語はシャフトの中心軸長さに沿った(すなわち図2に示されるシャフト202の軸260に沿った)方向を指し、「径方向に」または「径方向」は、中心線軸260に対して垂直であり、かつ中心線軸260を貫通する方向を指す。また本明細書では、「上部」、「下部」、「頂部」、「底部」、「高さ」などの表現は、特定の動作時などのいずれの向きでもなく、図面の標準の見方に関して適用される。これらの向きの表示は、本明細書中に説明される図面の理解を促進して助けるために与えられているに過ぎず、限定的であると理解されるべきでない。
さまざまな図全体にわたって同一の参照番号は同一の要素を指す図面を参照して、図1は、本発明が有用な典型的なディスクドライブデータ記憶システム110の上部平面図を示す。本説明および請求項の特徴は、例示のため示されるに過ぎないこの特定の設計に限定されない。ディスクドライブ110はベースプレート112を含み、ベースプレート112は封止環境を形成するカバー114(切れた露出図で示される)と組合されて、内部部品を封止環境外部の要素による汚染から保護する。ディスクドライブ110はさらに、ディスククランプ118によってスピンドルモータ(図2に示される)に回転用に装着されるディスクパック116を含む。ディスクパック116は、中心軸の周りを同時回転するように装着された複数の個別ディスクを含む。各ディスク面は、ディスク面と通信する
ためにディスクドライブ110に装着された関連ヘッド120(読出ヘッドおよび書込ヘッド)を有する。図1に示される例では、ヘッド120は屈曲部122によって支持され、屈曲部122はアクチュエータボディ126のヘッド装着アーム124に取付けられる。図1に示されるアクチュエータは回転式可動コイルアクチュエータであり、全体的に128で示されるボイスコイルモータを含む。ボイスコイルモータ128は、ヘッド120が取付けられたアクチュエータボディ126を枢動シャフト130の周りに回転させて、ヘッド120を円弧経路132に沿った所望のデータトラックの上に位置決めする。これによって、ヘッド120は、ディスク116の表面上の磁気的に符号化された情報を選択された場所で読出し、書込むことができる。
屈曲アセンブリが、動作時のアクチュエータボディ126の枢動移動を可能にしつつ、必要な電気的接続経路をアクチュエータアセンブリに提供する。屈曲アセンブリ(図示せず)は、ヘッド配線が接続されるディスクドライブ110の底部側に装着された印刷回路基板との通信のための屈曲ブラケットで終端し、ヘッド配線はアクチュエータアーム124および屈曲部122に沿ってヘッド120にルーティングされる。印刷回路基板は典型的に、書込動作時にヘッド120に印加される書込電流を制御するための回路構成と、読出動作時にヘッド120が生成する読出信号を増幅するためのプリアンプとを含む。
図2を参照して、ディスクドライブデータ記憶システム110で用いるための現在のスピンドルモータの断面図が示される。この流体軸受モータは、静止部品の周りを相対的に回転可能な、静止部品との間にジャーナル軸受206を規定する回転部品を含む。この例では、回転部品はシャフト202およびハブ210を含む。代替の設計では、シャフト202が静止部品であり、スリーブ204が回転部品である。ハブ210は、ディスクパック116(図1に示されるような)がシャフト202の軸260の周りを回転するように支持するディスクフランジを含む。シャフト202およびハブ210は、バックアイロン(backiron)215と一体化している。1つ以上の磁石216がバックアイロン215の周囲に取付けられている。磁石216はベース220に取付けられた積層スタック214と相互作に用して、ハブ210を回転させる。磁石216は単体の環状リングとして形成されてもよいし、ハブ210の周囲に間隔を空けて配置された複数の別個の磁石で形成されてもよい。磁石216は磁化されて、2つ以上の磁極を形成する。ステータ積層スタック214は、周りにステータ巻線211が巻かれる歯を含む。回路基板は、ステータ巻線211両端の電圧を印加および制御して、モータの回転速度を制御する。磁石216とステータ巻線211との相互作用によって逆起電力電圧が生成され、これは(以下に説明されるように)ソース電圧の範囲内に留まっていなければならない。モータによって生成される電圧(逆起電力電圧)とモータおよびドライブ回路抵抗器の両端で測定される電圧とを足した電圧は、ソース電圧(すなわちバッテリまたはモータへの電力供給)を超えてはならない。静止部品は、ベース220に取付けられたスリーブ204およびステータ巻線211を含む。スリーブ204と回転シャフト202との間に軸受206が確立される。ハブ210とスリーブ204との間にスラスト軸受207が確立される。スラスト軸受207はハブ210に対して上向きの力を与えて、ハブ210の重力、磁石216と引力プレート230との間の軸方向の力、およびステータ積層スタック214と磁石216との間の軸方向の力を含む下向きの力を相殺する。流体軸受スピンドルモータの場合、潤滑油などの流体が、シャフト202とスリーブ204との間、ハブ210とスリーブ204との間、および他の静止部品と回転部品との間の界面領域を充填する。この図は潤滑流体で示されるが、当業者であれば、使用可能な流体に液体、気体、または液体と気体との組合せが含まれることを認識するであろう。
図3Aは、異なる定格回転速度で動作する2つの別個の現在のモータ設計製品についての構成要素特徴の違いおよび油を示す代表図である。現在のモータ設計では、部品およびアセンブリ設備コストを最適化するために、7200RPM製品に用いられるモータと5
400RPM製品に用いられるモータとの共通性を最大化するのが典型的な方法である。このため、2つの製品について異なる流体軸受設計(すなわち軸受サイズおよび軸受隙間)がもたらされる。なぜなら、軸受剛性は速度と共に増大し、軸受の粘性損失量を合理的な駆動電流を維持するために減らさなければならないからである。また、モータトルク定数は各製品の特定的な定格速度ごとに別々に最適化され、このため典型的に、異なる速度の製品について異なるステータ巻数および異なる巻線抵抗値がもたらされる。
上述のように、現在の5400RPMモータは、現在の7200RPMモータと比べて用いるステータ巻数が多い。5400RPMモータは予め定められた最適流体軸受サイズを用いるが、7200RPMモータは5400RPMモータと同一またはより小さい軸受サイズを用いる。5400RPMモータは予め定められた最適流体軸受隙間を用いるが、7200RPMモータは5400RPMモータよりも大きい軸受隙間を用いる。5400RPMモータおよび7200RPMモータは両方とも、流体軸受用の低粘度または中間粘度の油のいずれか一方を用いる。これらの設計の違いを用いて、異なる各速度について剛性性能および粘性損失を個別に最適化する。
図3Bは、本発明の実施例に従った、異なる定格回転速度で動作する2つの別個のモータの性能要件を満たすように最適化された本発明の構成要素特徴および油を示す代表図である。異なる定格速度を有する複数の製品で用いるモータを設計する際には、上述のようにコスト利点の最大限の可能性を達成するために、メモリ動作時に異なる回転速度で動作するさまざまな異なる回転定格ディスクドライブメモリデバイス製品と共に用いるすべての部品について共通性を最大化するか、または完全な共通性を有することが理想である。
図3Aを図3Bと比較すると、異なる速度の製品について同一である本発明のモータ部品と、異なる速度の製品について異なるモータ部品を用いる現在の設計との違いが示される。示されるように、現在の7200RPMモータは典型的に、現在の5400RPMモータと比べて用いるステータ巻数が少ない。本発明の5400RPMモータは、本発明の7200RPMモータと同じ数のステータ巻線を用いる。さらに、5400RPMまたは7200RPMのいずれか一方で動作する本発明のモータは、両方の回転速度要件を最も良く満たすように最適化された流体軸受サイズおよび流体軸受隙間を用いる。さらに、5400RPMまたは7200RPMのいずれか一方で動作する本発明のモータは、低粘度軸受流体を用いるので、0℃/7200RPMでの電圧マージンと25℃/5400RPMでの剛性とのトレードオフを両方の回転速度要件を満たすように最適化することができる。
2つの異なる定格速度製品同士の間の共通性の度合いを変えることによって、より大きなまたはより小さなコスト利点が実現され得る。本発明の設計を他の共通のディスクドライブシステム(すなわちヘッド、ヘッドスタックアセンブリ、ボイスコイルモータ、ディスクなど)と共に用いる場合、ファームウェアコード変更を用いてドライバ電子機器に特定のモータ(すなわち5400RPM標準ドライブまたは7200RPMハイエンドドライブ)にアクセスするよう指示することによって、製造柔軟性およびコスト利点を提供することができる。
次に図4を参照して、現在の流体軸受モータディスクドライブメモリデバイスと共に用いられる3つの油、および本発明の実施例に従って用いられる低粘度油3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエートについての、油粘度対温度挙動を示す表が示される。
現在のモータ設計で用いられる油は、高粘度デスクトップディスクドライブ油および2つの中間粘度ノート用ディスクドライブ油を含む。現在のデスクトップ油1は本発明の油
よりも粘度が高く、負荷がより大きく12Vの電源で動作するより大きい3.5″デスクトップディスクドライブで典型的に用いられる。現在のノート用油2および3は中間の粘度レベルを有し、低温(すなわち0℃)と周囲温度(すなわち25℃)との間での粘度変化がより小さいので、支持する負荷がより小さくディスクがより少なくて小さい、5Vのバッテリで動作するノート用ディスクドライブモータにより好適である。
全体的な粘度レベル(高、中、低など)および粘度対温度「平坦度」を含む油特性が本発明によって用いられる。これらの特性は典型的に、業界では粘度指数(VI)として公知のパラメータによって表わされる。
粘度指数は、2つの特定的な温度、すなわち40℃および100℃における油粘度に関する計算によって、油粘度の平坦度対温度を特性付ける。これは多くの業界において有用であるが、ハードディスクドライブおよび本発明の場合は、対象温度が約−10℃から70℃にも及ぶ。ディスクドライブモータの軸受および電磁設計を最適化するためには、重要な設計検討事項は、約−10℃から0℃で生成される逆起電力電圧および駆動電流と、約25℃から35℃における駆動電流および軸受剛性とを含む。このため、油の粘度指数は、関連する温度範囲が異なるためあまり有用ではない。低温領域における油粘度の相対平坦度は、高温領域におけるその相対平坦度と関連性があるとは限らない。本発明の実施例では、粘度指数が160よりも小さい軸受流体が用いられる。
示されるように、複数の動作速度用の本発明のモータ設計は、現在の軸受油と比べて粘度が低く相対的により平坦な粘度対温度曲線を有する軸受油を用いる。ある実施例では、本発明は、本発明のモータが現在の別個のモータ設計の性能要件を満たすのに十分平坦な3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエート基油を用いる。図4に示されるように、流体温度が−10℃から70℃の範囲内にある場合、軸受流体の粘度は60センチポアズ(cP)から4cPの範囲内にある。本明細書中で説明される粘度は、センチストーク(cSt)で表わされる動粘度とは異なり、絶対粘度(cP)で表わされる。ある実施例では、軸受流体温度が−10℃から70℃である場合に70cPから4cPの粘度を有する軸受流体が用いられる。代替的に、25℃での流体粘度で除算される0℃での流体粘度によって計算される、粘度比が3.0よりも小さい軸受流体が用いられ得る。ある実施例では、粘度比が2.79の油3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエート基油が用いられる。
別の実施例では、本発明は、その開示内容が全体として引用によって本明細書中に援用される米国特許第5,907,456号に記載されているように、ポリオールエステル群の油の特定的な基油であって、本発明のモータが現在の別個のモータ設計の性能要件を満たすように0℃から25℃の温度で粘度が低く十分平坦な油を用いる。具体的には、本発明の油によって、0℃と25℃の間の、および5400RPMと7200RPMの間の軸受剛性および粘性損失トレードオフを、現在の別個のモータの駆動電流および剛性要件を複数の速度製品用の本発明のモータ設計によって満たすことができるように最適化することができる。
その開示内容が全体として引用によって本明細書中に援用される米国特許第5,930,075号に記載されているような混合油を含む、相対的に平坦な低粘度の他の油も本発明のモータによって用いられる。ある実施例では、軸受流体は、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルファオレフィン、パーフルオロポリエーテルおよび鉱物炭化水素からなるグループから選択される。さらに、示されるような3−メチル−1,5−ペンタンジオール−n−ノナノエート基油は、耐酸化性、耐摩耗性、および導電率向上添加物を含む添加物の組合せを用いて調合され得る。ある実施例では、本発明の軸受流体は、潤滑流体の酸化を減少させるのに有効な耐酸化性添加物、軸受対向面の摩耗を減少させるのに有効
な耐摩耗性添加物、対向面の腐食を減少させるのに有効な耐食性添加物、および導電率向上添加物を含む。ある実施例では、軸受流体の耐酸化性添加物は、アミン、フェノール、およびそれらの混合物からなるグループから選択される。軸受流体および添加物は、その開示内容が全体として引用によって本明細書中に援用される米国特許第5,907,456号にさらに記載されている。
ある実施例では、本発明の軸受流体はさらに、増加温度の関数として軸受流体の粘度低下速度を遅らせる少なくとも1つの添加物を含む。軸受流体の添加物は、その開示内容が全体として引用によって本明細書中に援用される米国特許第6,952,324号にさらに記載されている。ある実施例では、軸受流体の添加物は、ポリメチルアクリレート、ポリイソブテン、オレフィン共重合体、およびスチレン共重合体からなるグループから選択される重合体である。代替的に、軸受流体の添加物は短鎖アルコールエステルであり、濃度が潤滑流体の約1−50容量%であり、分子量が約1,000ダルトンから約1,000,000ダルトンの範囲内にある。
図5に示される表は、5400RPMおよび7200RPMに定格された現在の別個のモータベースのアセンブリ(MBA)製品(5400RPMモータについてのバー1、2、3、および7200RPMモータについてのバー1、2、3)について0℃でサンプルされた駆動電流を、5400RPMおよび7200RPMにおける本発明の実施例の共通ロータ製品および共通モータ製品(5400RPMモータについてのバー4、5、および7200RPMモータについてのバー4、5)と比較したものを示す。「共通ロータ」とは、本明細書中では、1つのロータ設計が、メモリ動作時に異なる回転速度で動作するさまざまな異なる回転定格ディスクドライブメモリデバイス製品に用いられ得ることを意味する。「共通モータ」とは、本明細書中では、1つのモータ設計が、メモリ動作時に異なる回転速度で動作するさまざまな異なる回転定格ディスクドライブメモリデバイス製品に用いられ得ることを意味する。
ある実施例では、本発明は、たとえば5400RPMの回転速度を有するディスクドライブメモリデバイス製品、または7200RPMの回転速度を有するディスクドライブメモリデバイス製品のいずれか一方に組込まれ得る、単一の流体力学モータ設計を提供する。本明細書全体に亘って5400RPMおよび7200RPMのモータが言及されているが、ある実施例では、本発明のモータ設計は、3600RPM、4200RPM、5400RPM、5800RPM、5900RPM、7200RPM、10,000RPMおよび15,000RPMなどの他の回転速度ディスクドライブメモリデバイス製品、または3600RPMから15,000RPMの速度を含む他の回転速度ディスクドライブメモリデバイス製品にも有効に組込まれ得る。また、本発明は流体軸受モータを参照して説明されるが、上述のような他のモータも本発明の実施例を利用することができる。これらのさまざまな回転速度は、読出または書込メモリ動作時のディスクドライブメモリデバイスの速度である。本発明では、ハイエンドの製品の専用製造ラインに関連する追加コストが大幅に削減されるので、単一の製造ラインが標準およびハイエンドの両方の製品を供給することができる。本発明は、典型的に2つの性能レベルで販売される2.5インチノート用製品、すなわち5400RPM標準性能製品および7200RPM高性能製品のコストを削減するのに特に有用である。ある実施例では、本発明は、標準性能またはハイエンド性能のディスクドライブのいずれか一方と共に用いるための複数の定格速度における剛性および電力要件を含む両製品のすべての動作要件を満たす。
図5に示されるように、本発明は、5400RPM製品または7200RPM製品のいずれか一方と共に用いられ得るモータ設計について異なるモータ共通性レベルを提供するため、さまざまなレベルのコストおよび利点が達成される。共通ロータおよび共通モータは本発明の設計である。5400RPMモータには1−5の番号が付されている。540
0RPMモータ1−3は別個のモータベースアセンブリ(MBA)を有する製品を表わし、ベースとは、ディスクドライブが装着されるディスクドライブベースである。「別個」とは、5400RPM設計が7200RPM設計とは異なることを意味する。
モータ2のバーグラフ(5400RPM)は、5400RPMモータに従来用いられる隙間および巻線Ktを有する従来のモータを表わす。同様に、モータ2のバーグラフ(7200RPM)は、7200RPMモータに従来用いられる隙間および巻線Ktを有する従来のモータを表わす。モータ3のバーグラフ(5400RPM)は、5400RPMモータに従来用いられる隙間および巻線Ktを有するが低粘度油を用いるモータを表わす。同様に、モータ3のバーグラフ(7200RPM)は、7200RPMモータに従来用いられる隙間および巻線Ktを有するが低粘度油を用いるモータを表わす。
次に、5400RPMモータ4は共通ロータを有する製品を表わし、ロータは磁石を含む回転部品である。「共通ロータ」の場合、モータのすべての回転および軸受関連部品は共通である(すなわち、回転スリーブおよび軸受を封入するスリーブに装着されるキャップを含む)が、ベースおよびステータアセンブリは各速度製品に特有である。このため、ロータアセンブリ用の単一の製造ライン(モータベースアセンブリの複雑な箇所)が2つの異なる製品ラインの役割を果たすことができ、コスト上の利点が得られる。次に、5400RPMモータ5は共通モータ(共通モータは最高の共通性レベルである)を有する製品を表わす。「共通モータ」の場合、静止部品は5400RPM回転速度および7200RPM回転速度について同一に構成され、回転部品は5400RPM回転速度および7200RPM回転速度について同一に構成され、軸受は5400RPM回転速度および7200RPM回転速度について同一に構成される。
同様に、7200RPMモータには1−5の番号が付されている。7200RPMモータ1−3は別個のモータベースアセンブリ(MBA)を有する製品を表わし、ベースとは、ディスクドライブが装着されるディスクドライブベースである。「別個」とは、7200RPM設計が5400RPM設計とは異なることを意味する。次に、7200RPMモータ4は共通ロータを有する製品を表わし、ロータは磁石を含む回転部品である。上述のように、「共通ロータ」の場合、モータのすべての回転および軸受関連部品は共通であるが、ベースおよびステータアセンブリは各速度製品に特有である。このため、ロータアセンブリ用の単一の製造ライン(モータベースアセンブリの複雑な箇所)が2つの異なる製品ラインの役割果たすことができ、コスト上の利点が得られる。次に、7200RPMモータ5は共通モータ(共通モータは最高の共通性レベルである)を有する製品を表わす。「共通モータ」の場合、静止部品は5400RPM回転速度および7200RPM回転速度について同一に構成され、回転部品は5400RPM回転速度および7200RPM回転速度について同一に構成され、軸受は5400RPM回転速度および7200RPM回転速度について同一に構成される。
モータ1および2(先行技術)のバーグラフは、本発明のモータ4および5のいくつかの利点を示す。5400RPMおよび7200RPMモータ(先行技術)のモータ2のバーグラフは、それぞれの別個の回転速度製品に用いられるモータである。モータ1および2(7200RPM)は同一であるため、モータ1(7200RPM)のバーグラフはモータ2(7200RPM)と同じ駆動電流を有する。しかし、モータ2(7200RPM)を5400RPMモータにそのまま用いると、モータバー1(5400RPM)では、(Ktが7200RPM用に最適化されているため)駆動電流仕様限界を超え得る駆動電流がもたらされる。さらに、図5は、従来のモータ1および2よりも低い本発明のモータ4および5の駆動電流を示す。
本発明の流体軸受モータ設計は、単一の動作回転速度用に設計された従来の別個のモー
タの動作要件を満たしつつ、2つ以上の動作回転速度に適用可能である。流体軸受の最適化を行なって、電力と剛性との所望のトレードオフを決定する。設計上の検討事項は、軸受粘性損失の最小化およびモータトルク定数の最大化に起因する最小駆動電流を含む。ある実施例では、5400RPMモータおよび7200RPMモータの動作要件を満たす流体軸受モータに関して、本発明は以下の設計方法を用いる。温度変化に対する軸受感度が低減する。
周囲温度(25℃)において、軸受隙間および軸受サイズが、5400RPMモータの動作振動条件下で必要な動作剛性を満たすように構成される。なぜなら、剛性は回転速度の低下と共に低くなるからである。軸受剛性は、衝撃事象または他の振動を引き起こす原因に起因するベースの振動に対するモータ応答を最小化するように最適化される。応答運動によって読出/書込ヘッドが動き、場合によっては「オフトラック(off track)」状
態になる。運動が大きい場合、ヘッドはディスクデータトラックを追跡することができず、ディスクに対する読出または書込ができないことがある。ヘッドを動かすサーボシステムは低周波数振動により容易に応答し得るため、この「オフトラック」運動の感度は高周波数で増大する。したがって、軸受剛性を、多数の異なる対象周波数区域について(すなわち構造共鳴の周りで)調整することができる。ある例では、軸受剛性は、約25℃から約70℃の軸受油温度で調整される。軸受隙間は、2つの相対的に回転可能な対向面同士の間のジャーナルの径方向の隙間である。軸受隙間は典型的に約1.5から6μmであり、また約2.1から3.5μmである。軸受サイズは、シャフト直径(すなわち1.8mmから5mm)およびモータの軸高さに依存する。5mmから25mmのディスクドライブ高さは、ディスクパックサイズに依存して広範な軸受長さを有し得る。ノート用モータは典型的に、シャフト直径が約2.5から3.0mmであり、軸受長さが約1.5から3mm(上部ジャーナルと下部ジャーナルの合計)である。スラスト軸受サイズも剛性に影響を与え得る。
軸受剛性は典型的に温度が上がるにつれて減少するが、軸受剛性は典型的に温度が下がるにつれて増大する。温度が下がるにつれて、軸受油粘度は高くなり、軸受の剛性は増大する。したがって、図4に示される本発明の油のように、平坦な粘度対温度挙動(「平坦油」)を有する軸受流体が選択される。これによって、周囲温度(約25℃)と低温状況(典型的に約0℃)との間の粘性損失の増加が小さくなる。ある実施例では、ヘッドルーム電圧が0℃で計算される。この温度では、3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエート軸受油は最も低い粘度を示し、Kt、電圧、および駆動電流などの要因を考慮すると向上したモータ設計を提供する。
代替的に、または「平坦油」の使用に加えて、本発明は、軸受温度変化を軸受に面する熱補償材料で補償する。熱補償材料は、異なる熱膨張係数を有する材料によって提供される。材料同士の間に位置する軸受隙間は、軸受温度が下がるにつれて大きくなる。一方の表面(すなわちシャフト)の例示的な材料は、アルミニウム、真鍮、青銅、プラスチック、銅をベースとする焼結金属、およびグラファイトフィラーを有するポリイミドを含み、対向面(すなわちスリーブ)の例示的な材料は、ステンレス鋼、400系ステンレス鋼、鉄をベースとする焼結金属、セラミック、炭化物、および窒化物を含む。
温度に対する粘性トルク損失は、軸受システム抗力形状によって表わされる。軸受抗力形状は、「平坦油」および異なる熱膨張係数を有する熱補償材料部品などの本明細書中に説明される手段を含むさまざまな手段によって影響され得る。粘性トルク損失が速度で乗算されると、電力が決定される。抗力は回転トルクであり、軸受流体粘度、ドライブの回転速度、軸受直径などを含む要因に起因し得る。トルクおよび電力は両方とも、流体粘度に正比例する。
軸受寸法および粘性損失が最適化されると、7200RPM動作用のステータ巻線は、電圧マージンがモータをより高い定格7200RPM回転速度(対5400RPM)で回転させることができるように適切であることを確実にするように設計される。電圧マージンは業界では「ヘッドルーム電圧」としても公知である。モータによって生成される電圧(逆起電力電圧)とモータおよびドライブ回路抵抗器の両端で測定される電圧とを足した電圧は、ソース電圧(すなわちモータへのバッテリまたは電力供給)を超えてはならない。これは、Rで乗算される式Vsource>Vemf+Iで表わすことができる。「Vsource」はソース電圧を表わし、「Vemf」は逆起電力電圧を表わし、「I」は駆動電流(アンプ)を表わし、「R」はモータおよびドライブ回路抵抗(オーム)を表わす。駆動電流は、モータを回転させるためにドライバ電子機器から巻線コイルに供給される電流である。駆動電流は電力損失を減らすために最小化され、典型的に5400RPMモータの駆動電流よりも7200RPMモータの駆動電流の方が大きい。ある例では、駆動電流は約−10℃から約0℃および約25℃から約35℃の軸受油温度で最小化される。ディスクドライブソース電圧は典型的に薄型ディスクドライブでは3.3Vであり、ノート用ドライブでは5Vであり、または3.5インチディスクドライブでは12Vであるが、如何なるソース電圧も可能である。ある例では、逆起電力電圧は、約−10℃から約0℃の軸受油温度に対して適合される。
7200RPMモータのモータトルク定数(Kt)は、約0.45oz−in(オンス−インチ)/Aから0.75oz−in/Aである。5400RPMモータのモータトルク定数(Kt)は、約0.7oz−in/Aから1.0oz−in/Aよりも高い。Ktは、単位に応じてモータ電圧定数(Ke)としても表わすことができる。ある実施例(すなわち共通ロータ設計)では、Ktを駆動電流を減少させるために最大化される。Ktは、モータによって生成されるトルクの増大などの他の理由でも最大化され得、この増大によってモータの立上がりが早くなり、準備時間が短くなり、電気遮断して立下がるのが早くなり、またはヘッドを待機させる際に用いる立下り時に生成される電流が大きくなる(ディスクドライブ電力供給が突然遮断された場合など)。Ktの調節方法は多数あり、たとえば磁石材料、磁化強度、ステータ積層体の数、ステータ直径、およびステータ巻線数の変更などがある。
7200RPMモータについての仕様要件が満たされると、共通モータは上述の方法を用いて、次に5400RPMモータについての仕様要件(すなわち駆動電流制限)を満たす。ある実施例では、ヘッドルーム電圧マージンが低温開始条件(典型的に0℃)について7200RPMで最小化される。したがってKtが最大化され得、これによって5400RPM動作での駆動電流が小さくなる。共通ロータの場合、5400RPM流体軸受モータは、5400RPM回転速度で動作するモータの最大トルク定数以下の最大トルク定数を有する。共通モータの場合、5400RPM流体軸受モータは、7200RPM回転速度で動作するモータの最大トルク定数以下の最大トルク定数を有する。モータKtおよび温度変化に対する軸受の感度減少に関連した付加的な粘性損失マージンを増大する能力によって、結果的に得られるモータの駆動電流は、動作温度およびメモリ動作時に異なる回転動作で動作するさまざまなディスクドライブメモリデバイス製品について低くなる。
本発明の思想および範囲内で、開示された実施例に修正および変更が加えられ得る。上述の実現例および他の実現例は以下の請求項の範囲内にある。

Claims (16)

  1. モータであって、
    第1の部品と、
    前記第1の部品に対して回転するように動作可能な第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第2の部品との間を流れて流体軸受を実現するように動作可能な流体とを備え、
    前記第1および第2の部品は第1の閾値よりも低い駆動電流を用いて第1の速度で回転するように構成され、前記第1および第2の部品は第2の閾値よりも低い駆動電流を用いて第2の速度で回転するようにさらに構成され、前記第1の部品の熱膨張係数は前記第2の部品の熱膨張係数とは異なる、モータ。
  2. 前記流体は、粘度比が3よりも小さい流体、粘度が約70センチポアズから約4センチポアズの流体、および粘度指数が160よりも小さい流体からなるグループから選択される、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記流体は、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルファオレフィン、パーフルオロポリエーテル、鉱物炭化水素、および3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエートからなるグループから選択される、請求項1に記載のモータ。
  4. 前記流体は、前記流体の酸化を減少させるように動作可能な耐酸化性添加物、前記第1および第2の部品の摩耗を減少させるように動作可能な耐摩耗性添加物、前記第1および第2の部品の腐食を減少させるように動作可能な耐食性添加物、導電率向上添加物、および温度変化に応じた前記流体の粘度変化速度を遅らせるように動作可能な添加物からなるグループから選択される添加物を含む、請求項1に記載のモータ。
  5. 前記第1の部品と前記第2の部品との間に隙間が規定され、前記第1および第2の部品は、温度変化に応じて前記隙間のサイズを変えるようにさらに構成され、前記第1および第2の部品は、前記第1および第2の速度で前記隙間のサイズを維持するようにさらに構成される、請求項1に記載のモータ。
  6. 前記第1の部品は、アルミニウム、真鍮、青銅、プラスチック、銅をベースとする焼結金属、およびグラファイトフィラーを含むポリイミドからなるグループから選択される材料を含む、請求項1に記載のモータ。
  7. 前記第2の部品は、ステンレス鋼、400系ステンレス鋼、鉄をベースとする焼結金属、セラミック、炭化物、および窒化物からなるグループから選択される材料を含む、請求項1に記載のモータ。
  8. 前記第1および第2の部品は、前記第1の速度および前記第2の速度で抗力形状割合が3よりも小さい前記流体軸受を実現するようにさらに構成される、請求項1に記載のモータ。
  9. モータを動作させる方法であって、
    第1の駆動電流を用いる第1の速度で第1の部品を第2の部品に対して回転させるステップを備え、前記第1の駆動電流は第1の閾値よりも低く、前記方法はさらに、
    第2の駆動電流を用いる第2の速度で前記第1の部品を前記第2の部品に対して回転させるステップを備え、前記第2の駆動電流は第2の閾値よりも低く、
    流体が前記第1の部品と第2の部品との間を流れて流体軸受を実現するように動作可能であり、前記第1の部品の熱膨張係数は第2の熱膨張係数とは異なる、方法。
  10. 前記流体は、粘度比が3よりも小さい流体、粘度が約70センチポアズから約4センチポアズの流体、および粘度指数が160よりも小さい流体からなるグループから選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記流体は、ジエステル、ポリオールエステル、ポリアルファオレフィン、パーフルオロポリエーテル、鉱物炭化水素、および3−メチル−1,5−ペンタンジオール−ジ−n−ノナノエートからなるグループから選択される、請求項9に記載の方法。
  12. 前記流体は、前記流体の酸化を減少させるように動作可能な耐酸化性添加物、前記第1および第2の部品の摩耗を減少させるように動作可能な耐摩耗性添加物、前記第1および第2の部品の腐食を減少させるように動作可能な耐食性添加物、導電率向上添加物、および温度変化に応じた前記流体の粘度変化速度を遅らせるように動作可能な添加物からなるグループから選択される添加物を含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記第1の部品と前記第2の部品との間に隙間が規定され、前記第1および第2の部品は、温度変化に応じて前記隙間のサイズを変えるようにさらに構成され、前記第1および第2の部品は、前記第1および第2の速度で前記隙間のサイズを維持するようにさらに構成される、請求項9に記載の方法。
  14. 前記第1の部品は、アルミニウム、真鍮、青銅、プラスチック、銅をベースとする焼結金属、およびグラファイトフィラーを含むポリイミドからなるグループから選択される材料を含む、請求項9に記載の方法。
  15. 前記第2の部品は、ステンレス鋼、400系ステンレス鋼、鉄をベースとする焼結金属、セラミック、炭化物、および窒化物からなるグループから選択される材料を含む、請求項9に記載の方法。
  16. 前記第1および第2の部品は、前記第1の速度および前記第2の速度で抗力形状割合が3よりも小さい前記流体軸受を実現するようにさらに構成される、請求項9に記載の方法。
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