JP2014029612A - データ管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】データの種別によらずに無効データを含むデータを効率的に管理することが可能なデータ管理装置を提供する。
【解決手段】制御部2は、計測機器10によって収集された収集データのうちの正常なデータである有効データに、当該有効データの種別を示す識別情報と当該有効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて有効データ記憶部3に記憶させ、収集データのうちの異常なデータである無効データの種別を示す識別情報と当該無効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶部4に記憶させる。出力部5は、有効データ記憶部3から有効データを取得して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器やセンサ等から取得したデータを管理するデータ管理装置及びプログラムに関する。
温度センサや電力量計等の計測機器によって収集されたデータを用いて様々な解析が行われている。ところが、計測機器の故障や、計測機器からデータを取得するときに利用されるネットワーク等の通信経路の故障等によって、データが欠損したり異常な値(計測機器では測定し得ない値)を示したりする場合がある。このように、計測機器によって収集されたデータには、正常な値(当該計測機器によって測定し得る値)を示す有効データと、値が欠損したり異常な値を示したりする無効データとが含まれる場合がある。
従来、無効データを含むデータを管理するための様々な方法が提案されている。ここで、図3を参照して、従来技術に係るデータ管理方法について説明する。図3は、従来技術に係るデータ管理方法を説明するための図であり、有効データ及び無効データの一例を表形式で示す図である。例えば図3(a)〜(c)に示すように、計測機器によって収集されたデータ(値)には、当該データが収集された時刻と、当該データの種別を示すIDとが付帯されている。図3(a)に示す従来技術に係る管理方法では、データ毎に無効フラグを設けて、データが無効である場合には無効フラグの値を例えば「1」とし、データが有効である場合には無効フラグの値を「0」とすることで、データの有効性を管理していた。また、図3(b)に示す従来技術に係る管理方法では、無効データの値を、計測機器では測定し得ない値(例えば、温度の場合「999999」等)に置き換えることで、データの有効性を管理していた。また、下記の特許文献1に記載されたデータ処理装置は、図3(c)に示すように、無効データが収集された時刻の直前に収集された有効データを代替データとして用い、無効データの値を当該代替データの値に置き換えることで、無効データの値を補間していた。
実開昭62−138201号公報
上述した従来技術に係る管理方法には、次に説明する問題がある。まず、図3(a)に示す管理方法では、すべてのデータに無効フラグを設ける必要があるため、無効フラグ用のデータ領域が無駄となり、データの保存効率が低下してしまう。また、図3(b)に示す管理方法では、計測機器が測定し得ない値をデータの種別毎に予め決めておく必要がある。また、図3(a),(b)に示す管理方法では、データの範囲を指定して平均値や最大値や最小値等を求める場合、その範囲内に含まれる無効データを取り除いたり別の値に置き換えたりする必要があるため、データ処理の効率が低下してしまう。また、特許文献1に記載されたデータ処理装置では、図3(c)に示すように、無効データの値を有効データの値に置き換えてしまうため、データを置換した後においては、無効データの区別ができなくなってしまう。
本発明の目的は、データの種別によらずに無効データを含むデータを効率的に管理することが可能なデータ管理装置及びプログラムを提供することである。
請求項1に係る発明は、計測機器によって収集された収集データであって、データの種別を示す識別情報とデータが収集された時間を示す時間情報とが付帯された収集データを受け、前記収集データのうちの正常なデータである有効データに、前記有効データの種別を示す識別情報と前記有効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて有効データ記憶手段に記憶させ、前記収集データのうちの異常なデータである無効データの種別を示す識別情報と前記無効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶手段に記憶させる制御手段と、前記有効データ記憶手段から前記有効データを取得して出力する出力手段と、を有することを特徴とするデータ管理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るデータ管理装置であって、前記制御手段は、前記無効データを代替データに置き換え、前記無効データの種別を示す識別情報と前記無効データが収集された時間を示す時間情報とを前記代替データに関連付けて前記無効ログ記憶手段に記憶させ、前記出力手段は、前記有効データ記憶手段から前記有効データを取得して出力し、前記代替データを前記無効ログ記憶手段から取得して出力する、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に係るデータ管理装置であって、前記出力手段は、前記有効データ記憶手段から前記有効データを取得して出力し、前記無効ログ記憶手段から前記無効ログ情報を取得し、取得した前記無効ログ情報に対応する前記無効データを代替データに置き換えて出力する、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係るデータ管理装置であって、前記代替データは、前記無効データの種別に応じて決められた値である、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に係るデータ管理装置であって、前記出力手段から出力されたデータを処理するデータ処理手段を更に有する、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に係るデータ管理装置であって、前記無効ログ記憶手段から前記無効ログ情報を取得し、前記無効ログ情報に基づいて前記収集データの信頼度を求める解析手段を更に有する、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、コンピュータに、計測機器によって収集された収集データであって、データの種別を示す識別情報とデータが収集された時間を示す時間情報とが付帯された収集データを受け、前記収集データのうちの正常なデータである有効データに、前記有効データの種別を示す識別情報と前記有効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて有効データ記憶装置に記憶させ、前記収集データのうちの異常なデータである無効データの種別を示す識別情報と前記無効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶装置に記憶させるステップと、前記有効データ記憶装置から前記有効データを取得して出力するステップと、を実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によると、無効フラグを設けなくても有効データと無効データとを区別して管理することができるため、無効フラグ用のデータ領域が不要となり、そのデータ領域の分、データの保存効率を向上させることが可能となる。また、有効データと無効データとを区別して管理することで、データ処理を行うときに収集データから無効データを取り除かずに有効データを用いてデータ処理を行うことが可能となる。また、無効ログ情報に基づいて異常を解析することが可能となる。
本発明の実施形態に係るデータ管理装置を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るデータ管理装置による動作の一例を説明するための図であり、有効データ及び無効データの一例を表形式で示す図である。 従来技術によるデータ管理方法を説明するための図であり、有効データ及び無効データの一例を表形式で示す図である。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るデータ管理装置について説明する。本実施形態に係るデータ管理装置1は、例えばビル等の建物に設置された計測機器10によって収集された収集データを管理する。本実施形態に係るデータ管理システムは、データ判定部11と、収集データ記憶部12と、データ管理装置1と、データ処理部15と、表示装置16と、解析部17とを備えている。
計測機器10は、瞬間的な値を計測するセンサであってもよいし、ある時間幅における値の総計を計測するセンサであってもよい。計測機器10は、一例として、消費された電力量を計測する電力量計、室内又は室外の温度を計測する温度センサ、室内又は室外の湿度を計測する湿度センサ、電圧センサ、電流センサ、建物の内部や外部にて発生したイベントを検出して信号を出力するイベントセンサ、売り上げの総計を求める機器等が該当する。例えば、イベントセンサは、警報スイッチが押されたことを検知して検知信号を出力したり、建物内やエレベータ内での異常を検知して検知信号を出力したり、アラームを検知してアラームの発生回数を示す検知信号を出力したりする。なお、温度センサ、湿度センサ、電圧センサ、電流センサ及びイベントが発生したことを示す検知信号を出力するイベントセンサが、瞬間的な値を計測するセンサの一例に該当する。また、電力量計、イベントの発生回数を計測するイベントセンサ及び売り上げの総計を求める機器等が、ある時間幅における値の総計を計測するセンサの一例に該当する。なお、上述したセンサは計測機器10の一例であり、上述したセンサ以外の機器が計測機器10として用いられてもよい。計測機器10は、計測タイミングに従って収集データを収集し、時系列に沿った収集データを出力する。例えば、計測機器10は、収集データが収集された時間(例えば日時や時刻等)を示す時間情報と、収集データの種別を示す識別情報(例えばID)とを収集データに付帯させ、時間情報と識別情報とが付帯された収集データを出力する。なお、収集データの種別を示す識別情報は、当該収集データを収集した計測機器10を識別する情報(例えば機器ID)であってもよい。
データ判定部11は計測機器10によって収集された収集データを受け、当該収集データの有効性を判定する。例えば、データ判定部11は収集データ毎に無効フラグを設け、収集データが有効である場合には無効フラグの値を「0」とし、収集データが無効である場合には無効フラグの値を「1」とする。例えば、データ判定部11は、平均値を基準にして所定値内に含まれない収集データを無効データとして扱い、無効フラグの値を「1」にしてもよいし、計測機器10では測定し得ない値を示す収集データを無効データとして扱い、無効フラグの値を「1」にしてもよいし、値が得られていない収集データを無効データとして扱い、無効フラグの値を「1」にしてもよいし、イベント回数がマイナスの値になっている収集データを無効データとして扱い、無効フラグの値を「1」にしてもよい。なお、データの有効性の判定方法は、これらの方法に限定されるものではなく、他の判定方法によってデータの有効性を判定してもよい。また、データ判定部11は、無効データが発生した理由(異常の理由)を無効データに付帯させてもよい。異常の理由としては、計測機器10によって収集された収集データを他の装置に送信するためのネットワーク等の通信経路の中断や、計測機器10の故障等が該当する。例えば管理者等が入力装置を用いて異常の理由を入力し、データ判定部11は、入力された異常の理由を無効データに付帯させるようにしてもよい。
収集データ記憶部12は、計測機器10によって収集された収集データを記憶する。収集データ記憶部12に記憶されている収集データには、データ判定部11による判定結果(無効フラグ)が付帯されている。図1に示されているデータ構造100は、収集データ記憶部12に記憶されている収集データの構造を示している。データ構造100は、一例として、収集データが収集された時刻と、当該収集データの種別を示すID(当該収集データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、データ(値)と、無効フラグと、異常の理由とを含んで構成されている。なお、データ構造100は一例であり、時刻以外に日時を示す情報が時間情報として含まれていてもよいし、異常の理由が含まれていなくてもよい。
次に、データ管理装置1について説明する。データ管理装置1は、制御部2と、有効データ記憶部3と、無効ログ記憶部4と、出力部5とを備えている。データ管理装置1は、計測機器10によって収集された収集データを受け、当該収集データのうちの有効データと無効データとを区別して管理する。以下、データ管理装置1の各部について説明する。
制御部2は、収集データ記憶部12から収集データを取得し、収集データに付帯されている無効フラグに基づいて有効データと無効データとを区別し、有効データを有効データ記憶部3に記憶させ、無効データに関する無効ログ情報を無効ログ記憶部4に記憶させる。
例えば、制御部2は、収集データのうちの正常なデータである有効データに、当該有効データの種別を示す識別情報(当該有効データを収集した計測機器10を識別するための識別情報)と当該有効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて有効データ記憶部3に記憶させる。図1に示されているデータ構造110は、有効データ記憶部3に記憶されている有効データの構造を示している。データ構造110は、一例として、有効データが収集された時刻と、当該有効データの種別を示すID(当該有効データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、有効データ(値)とを含んで構成されている。すなわち、データ構造110は、データ構造100に含まれる各項目(時刻、ID、データ(値)、無効フラグ、異常の理由)のうち、時刻、ID及びデータ(値)を含んで構成されている。
また、制御部2は、収集データのうちの異常なデータである無効データの種別を示す識別情報(当該無効データを収集した計測機器10を識別するための識別情報)と、当該無効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶部4に記憶させる。図1に示されているデータ構造120は、無効ログ記憶部4に記憶されている無効ログ情報のデータ構造を示している。データ構造120は、一例として、無効データが収集された時刻と、当該無効データの種別を示すID(当該無効データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、異常の理由とを含んで構成されている。すなわち、データ構造120は、データ構造100に含まれる各項目(時刻、ID、データ(値)、無効フラグ、異常の理由)のうち、時刻、ID及び異常の理由を含んで構成されている。なお、データ構造120は時刻とIDとを含んで構成され、異常の理由はデータ構造120に含まれていなくてもよい。
または、制御部2は、無効データを代替データ(代替値)に置き換え、当該無効データが収集された時刻と、当該無効データの種別を示すID(当該無効データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、異常の理由とを、代替データに関連付けて無効ログ記憶部4に記憶させてもよい。この場合、データ構造120は、無効データが収集された時刻と、当該無効データの種別を示すID(当該無効データが収集された計測機器10を識別するためのID)と、代替データと、異常の理由とを含んで構成されることになる。なお、この場合においても、データ構造120は時刻とIDと代替データとを含んで構成され、異常の理由はデータ構造120に含まれていなくてもよい。例えば、制御部2は、無効データが収集された時刻の前後に収集された複数の有効データの平均値、当該複数の有効データの重み付け平均値、無効データが収集された時刻の直前又は直後に収集された有効データの値、零(0)又は予め決定された値を代替データとして用い、無効データを当該代替データに置き換える。
制御部2は、無効データの種別に応じた代替方法に従って無効データを代替データに置き換えてもよい。例えば、温度センサ、湿度センサ、電圧センサ又は電流センサ等のように瞬間的な値を計測するセンサによって収集された収集データ(瞬間的な値を示す収集データ)については、制御部2は、複数の収集データの平均値が一定となるように無効データの代替データを求め、無効データを当該代替データに置き換える。例えば、制御部2は、瞬間的な値を示す収集データについては、無効データが収集された時刻の前後に収集された複数の有効データの平均値や、当該複数の有効データの重み付け平均値等を代替データとして求め、無効データを当該代替データに置き換える。また、電力量計、イベントの発生回数を計測するイベントセンサ及び売り上げの総計を求める機器等のように値の総計を計測するセンサによって収集された収集データ(総計を示す収集データ)については、制御部2は、複数の収集データの総計が一定となるように無効データの代替データを求め、無効データを当該代替データに置き換える。例えば、制御部2は、総計を示す収集データについては、零(0)や予め決定された値を代替データとして用い、無効データを当該代替データに置き換える。例えば、無効データの種別と代替方法とを対応付けたテーブルを予め作成して図示しない記憶部に記憶させておき、制御部2は、当該テーブルを参照することで、無効データの種別に応じた代替方法に従って無効データを代替データに置き換える。なお、収集データに異常の理由が付帯されている場合には、制御部2は、異常の理由に応じた代替方法に従って無効データを代替データに置き換えてもよい。
出力部5は、有効データ記憶部3から有効データを取得して出力する。また、無効データが代替データに置き換えられている場合、出力部5は、無効ログ記憶部4から代替データを取得して出力してもよい。すなわち、出力部5は、有効データ記憶部3から有効データを取得して出力し、無効ログ記憶部4から代替データを取得して出力してもよい。また、出力部5は、無効ログ記憶部4から無効ログ情報を取得して出力してもよい。
また、出力部5は、無効ログ記憶部4から無効ログ情報を取得し、当該無効ログ情報に対応する無効データを代替データに置き換え、当該代替データを出力してもよい。出力部5は、上述した代替方法に従って無効データを代替データに置き換える。例えば、出力部5は、無効データの種別に応じた代替方法に従って無効データを代替データに置き換えてもよいし、無効ログ情報に異常の理由が付帯されている場合には、異常の理由に応じた代替方法に従って無効データを代替データに置き換えてもよい。なお、制御部2又は出力部5のいずれか一方が、無効データを代替データに置き換えればよい。すなわち、制御部2が無効データを代替データに置き換える場合、出力部5は置き換え処理を行わずに代替データを出力してもよい。また、制御部2が置き換え処理を行わない場合、出力部5が無効データを代替データに置き換えて出力してもよい。
図1に示されている出力データ13は、出力部5によって出力された収集データである。図1に示されているデータ構造130は、出力データ13の構造を示している。例えば出力部5によって有効データのみが出力された場合、データ構造130は、有効データが収集された時刻と、当該有効データの種別を示すID(当該有効データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、有効データ(値)とを含んで構成されている。また、出力部5によって有効データと代替データとが出力された場合、データ構造130は、有効データ又は無効データが取得された時刻と、当該有効データ及び当該無効データの種別を示すID(当該有効データ及び当該無効データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、有効データ(値)及び代替データ(代替値)とを含んで構成されている。
また、図1に示されている無効ログ情報14は、出力部5によって出力された無効ログ情報である。図1に示されているデータ構造140は、無効ログ情報14のデータ構造を示している。データ構造140は、一例として、無効データが収集された時刻と、当該無効データの種別を示すID(当該無効データを収集した計測機器10を識別するためのID)と、異常の理由とを含んで構成されている。なお、データ構造140は時刻とIDとを含んで構成され、異常の理由はデータ構造140に含まれていなくてもよい。
例えば、出力部5は、有効データの出力指示に従って有効データを出力し、代替データの出力指示に従って代替データを出力し、無効ログ情報の出力指示に従って無効ログ情報を出力する。一例として、ユーザ等が図示しないユーザインターフェースによって時間帯を指定して有効データの出力を指示した場合、出力部5は指定された時間帯に収集された有効データを出力する。また、時間帯とともに有効データ及び代替データの出力が指示された場合、出力部5は指定された時間帯に収集された有効データと代替データとを出力する。また、時間帯とともに無効ログ情報の出力が指示された場合、出力部5は指定された時間帯に収集された無効データに対応する無効ログ情報を出力する。
データ処理部15は、データ管理装置1から出力された出力データ13を受け、出力データ13を対象にしてデータ処理することで、平均値、最大値又は最小値等を求める。出力データ13に有効データのみが含まれている場合、データ処理部15は、有効データのみを対象としてデータ処理を行うことになる。また、出力データ13に有効データと代替データとが含まれている場合、データ処理部15は、有効データと代替データとを対象としてデータ処理を行うことになる。表示装置16は、データ処理部15による処理結果を表示する。例えば、平均値、最大値又は最小値等の値やグラフ等が表示装置16に表示される。
解析部17は、無効ログ情報14に基づいて、計測機器10の故障を検知したり、ネットワーク等の通信経路の故障を検知したりする。無効ログ情報14には、無効データが収集された時間(例えば日時や時刻)を示す情報と、無効データの種別を示す識別情報(当該無効データを収集した計測機器10を識別するための識別情報)とが含まれている。従って、無効ログ情報14を解析することで、故障が発生した計測機器10や通信エラーを特定することができ、また、故障や通信エラーの発生頻度や傾向を求めることができる。なお、無効ログ情報14に異常の理由が含まれている場合、解析部17は、異常の理由を用いて解析してもよい。
また、解析部17は、無効ログ情報14に基づいて収集データの信頼度を求めてもよい。例えば、解析部17は、指定された時間帯に収集された無効データの数(発生した無効ログ情報の数)をカウントし、無効データの数(無効ログ情報の数)に応じて収集データの信頼度を判定する。具体的には、無効データの数が閾値未満となる収集データは、信頼度が相対的に高いデータであると判定され、無効データの数が閾値以上となる収集データは、信頼度が相対的に低いデータであると判定される。また、解析部17は、複数の閾値を用いることで、収集データを、信頼度が最も高いデータ、信頼度が中程度のデータ又は信頼度が最も低いデータのいずれかに分類してもよい。なお、表示装置16は、収集データの信頼度を表示してもよい。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るデータ管理装置1による動作について説明する。図2に示す収集データにおいて、時刻10:10と時刻10:12とにそれぞれ収集された収集データは有効データの一例である。当該収集データのIDは100であり、値はそれぞれ1000,1400である。また、時刻10:11に収集されたデータは無効データの一例である。当該収集データのIDは100であり、値は0である。制御部2は、無効フラグに基づいて収集データの有効性を判断し、有効データ(時刻10:10と時刻10:12とにそれぞれ収集された収集データ)を有効データ記憶部3に記憶させる。また、制御部2は、無効データ(時刻10:11に収集された収集データ)のID(100)と、無効データが収集された時刻(10:11)とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶部4に記憶させる。制御部2は、無効データを代替データ(1000)に置き換え、当該無効データが収集された時刻(10:11)と当該無効データのIDとを代替データ(1000)に関連付けて無効ログ記憶部4に記憶させてもよい。図2に示す例では、制御部2は、無効データが収集された時刻10:11の直前の時刻10:10に収集された有効データの値(1000)を代替データとして用い、時刻10:11の無効データ(0)を代替データ(1000)に置き換える。そして、出力部5は、指定された時間帯(例えば時刻10:10〜10:12)に収集された有効データを有効データ記憶部3から取得して出力する。また、出力部5は、指定された時間帯(時刻10:10〜10:12)に収集された収集データのうちの代替データ(時刻10:11におけるデータ)を無効ログ記憶部4から取得して出力してもよい。制御部2によって無効データが代替データに置き換えられていない場合、出力部5は無効データを代替データ(1000)に置き換え、当該代替データを出力してもよい。
以上の構成を有するデータ管理装置1によると、有効データを有効データ記憶部3に記憶させ、無効ログ情報を無効ログ記憶部4に記憶させているため、無効フラグを設けなくても有効データと無効データとを区別して管理することが可能となる。すなわち、有効データと無効データとを別々に保存することで、無効フラグを設けなくても有効データと無効データとを区別して管理することが可能となる。従って、無効フラグ用のデータ領域が不要となるため、そのデータ領域の分、データの保存効率を向上させることが可能となる。
また、有効データと無効データとを区別して管理することで、有効データ記憶部3から有効データのみを取得して出力することが可能となる。このように有効データのみを取得して出力することができるため、データ処理を行うときに収集データから無効データを取り除かずに有効データを用いてデータ処理を行うことができ、その結果、データ処理の効率が向上する。
また、無効ログ情報を解析することで、故障が発生した計測機器10や通信エラーを特定することができ、また、故障や通信エラーの発生頻度や傾向を求めることが可能となる。
(ハードウェア構成)
上述したデータ管理装置1は図示しないCPU等のプロセッサを備えている。プロセッサは、図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、制御部2及び出力部5のそれぞれの機能を実現する。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を介して又はネットワーク等の通信経路を介してハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置に記憶される。なお、上記プログラムはハードディスクドライブ等の記憶装置に予め記憶されていてもよい。ハードディスクドライブ等の記憶装置に記憶されたプログラムがRAM等のメモリに読み出されてCPU等のプロセッサによって実行されることにより、制御部2及び出力部5のそれぞれの機能が実現される。また、データ判定部11、データ処理部15及び解析部17は、図示しないCPU等のプロセッサと、図示しないメモリに記憶されたプログラムとによって実現される。例えばハードディスクドライブ等の記憶装置に記憶されたプログラムがRAM等のメモリに読み出されてCPU等のプロセッサによって実行されることにより、データ判定部11、データ処理部15及び解析部17のそれぞれの機能が実現される。
なお、データ管理装置1は、データ判定部11、収集データ記憶部12、データ処理部15、表示装置16及び解析部17のうちの少なくとも一部を含んでいてもよい。
1 データ管理装置、2 制御部、3 有効データ記憶部、4 無効ログ記憶部、5 出力部、10 計測機器、11 データ判定部、12 収集データ記憶部、13 出力データ、14 無効ログ情報、15 データ処理部、16 表示装置、17 解析部。

Claims (7)

  1. 計測機器によって収集された収集データであって、データの種別を示す識別情報とデータが収集された時間を示す時間情報とが付帯された収集データを受け、前記収集データのうちの正常なデータである有効データに、前記有効データの種別を示す識別情報と前記有効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて有効データ記憶手段に記憶させ、前記収集データのうちの異常なデータである無効データの種別を示す識別情報と前記無効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶手段に記憶させる制御手段と、
    前記有効データ記憶手段から前記有効データを取得して出力する出力手段と、
    を有することを特徴とするデータ管理装置。
  2. 請求項1に記載のデータ管理装置であって、
    前記制御手段は、前記無効データを代替データに置き換え、前記無効データの種別を示す識別情報と前記無効データが収集された時間を示す時間情報とを前記代替データに関連付けて前記無効ログ記憶手段に記憶させ、
    前記出力手段は、前記有効データ記憶手段から前記有効データを取得して出力し、前記代替データを前記無効ログ記憶手段から取得して出力する、
    ことを特徴とするデータ管理装置。
  3. 請求項1に記載のデータ管理装置であって、
    前記出力手段は、前記有効データ記憶手段から前記有効データを取得して出力し、前記無効ログ記憶手段から前記無効ログ情報を取得し、取得した前記無効ログ情報に対応する前記無効データを代替データに置き換えて出力する、
    ことを特徴とするデータ管理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ管理装置であって、
    前記代替データは、前記無効データの種別に応じて決められた値である、
    ことを特徴とするデータ管理装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のデータ管理装置であって、
    前記出力手段から出力されたデータを処理するデータ処理手段を更に有する、
    ことを特徴とするデータ管理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のデータ管理装置であって、
    前記無効ログ記憶手段から前記無効ログ情報を取得し、前記無効ログ情報に基づいて前記収集データの信頼度を求める解析手段を更に有する、
    ことを特徴とするデータ管理装置。
  7. コンピュータに、
    計測機器によって収集された収集データであって、データの種別を示す識別情報とデータが収集された時間を示す時間情報とが付帯された収集データを受け、前記収集データのうちの正常なデータである有効データに、前記有効データの種別を示す識別情報と前記有効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて有効データ記憶装置に記憶させ、前記収集データのうちの異常なデータである無効データの種別を示す識別情報と前記無効データが収集された時間を示す時間情報とを関連付けて無効ログ情報として無効ログ記憶装置に記憶させるステップと、
    前記有効データ記憶装置から前記有効データを取得して出力するステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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